JP2008171678A - 非水電解質二次電池 - Google Patents

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Masatsugu Arai
雅嗣 荒井
Kenji Nakai
賢治 中井
Hideki Shinohara
英毅 篠原
Akinori Tada
明徳 多田
Hideyuki Hasegawa
英行 長谷川
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Abstract

【課題】電池内の圧力上昇時に電流を遮断するとともに、通常使用時に電気抵抗が低く、かつ量産性に優れた高性能な非水電解質二次電池を提供すること。
【解決手段】電池内の圧力が上昇した際の圧力を受ける部材である蓋6と、蓋6と電気的に導通した接続板である集電板5からなり、電池内の圧力上昇時に蓋6と集電板5との導通部10が切断して、電流を遮断する電流遮断機構を備えた非水電解質二次電池において、蓋6の断面形状が波状又は矩形状を有している。また、蓋6の板厚が外周部に比べ中心部で厚くなった構造であり、さらに蓋6の外周部の一部の板厚がリング状に薄くなっている。
【選択図】図4

Description

本発明は、非水電解質二次電池及に係わり、特に電気自動車等に用いられる高出力、高密度の非水電解質二次電池の内圧上昇時に電気的な導通を遮断する安全機構部の性能向上に関する。
現在のハイブリッド自動車等に搭載されている二次電池は、ニッケル水素電池が主流であるが、今後は高出力で高密度のリチウムイオン電池(非水電解質二次電池)が普及すると予測されている。そのため、非水電解質二次電池には、高密度化及び電気抵抗の低減、小型・軽量化、量産性向上が要求されている。
リチウムイオン電池は、活性物質が塗布された帯状の正極(数〜数十ミクロンの厚さ)と負極間に樹脂製のセパレータを挟んで渦巻き状に巻かれた電極群とこれらが浸される電解液、前記電極群と電気的に導通した集電板、さらに外部への導通を図る部材と蓋、収納用の電池ケースから構成される。
このようなリチウムイオン電池は密閉されているので、たとえば、充電装置の不都合等によって過充電に陥ると、材料特性上電解液が分解しガスが発生し、リチウムイオン電池の内圧が上昇することがある。このため、リチウムイオン電池の内圧を利用して、集電板と蓋との電気的な導通を機械的に遮断して、過充電を防止する機械的な電流遮断機構が、従来から提案されている。
このような集電板と蓋との電気的な導通を機械的に遮断する電流遮断構造としては、たとえば、特許文献1に示すように、薄板金属板の中央部を下方に突出させた突起部が集電板に溶接され、これら部材の外周部がかしめ固定された構造の実施例が既に提案されている。この実施例では、内圧の上昇により、薄板金属板の中央部が上方向に変形して、集電板との溶接部が切断して、電気的な導通が絶たれる。
また、同様に薄板金属板の中央部を下方に突出させた突起部が集電板に溶接され、さらに反発力を有する反発材料を、薄板金属板と集電板の間に設けた構造が、例えば、特許文献2に開示されている。この特許文献2の実施例では、切断後に薄板金属板の中央部が下方へ変形する(戻る)のを反発材料で抑制したものである。
特許第3565580号明細書 特開2005−108503号公報
しかしながら、上記特許文献1,2に開示されている実施例では、薄板金属板の中央部を下方に突出させた突起部が集電板と溶接されているので、リチウムイオン電池の内圧が上昇すると、内圧力で電気的導通は遮断できるが、集電板との溶接部に作用する内圧力について配慮がなされておらず、電気抵抗が高くなることが懸念される。すなわち、薄板金属板と集電板の溶接部に生じる力を大きくする配慮がなされていないので、溶接部の面積が小さくなり、通常使用時における電気抵抗が高くなるという課題が生じる。
本発明の目的は、電池内の圧力上昇時に電流を遮断するとともに、通常使用時に電気抵抗が低い電流遮断機構を有するリチウムイオン電池を提案することにある。
前記課題を解決するために、本発明は主として次のような構成を採用する。
電池内の圧力が上昇した際の圧力を受ける受圧部材と、電極群の端部に固着されるとともに前記受圧部材と溶接部を介して電気的に接続する接続板と、を備えた非水電解質二次電池において、
前記非水電解質二次電池内の圧力上昇時に、前記受圧部材と前記接続板とを電気的接続する前記溶接部が切断して、電流を遮断する電流遮断機構を備え、前記受圧部材は、その断面形状が波状または矩形状を形成する非水電解質二次電池。
また、電池内の圧力が上昇した際の圧力を受ける受圧部材と、電極群の端部に固着されるとともに前記受圧部材と溶接部を介して電気的に接続する接続板と、を備えた非水電解質二次電池において、
前記非水電解質二次電池内の圧力上昇時に、前記受圧部材と前記接続板とを電気的接続する前記溶接部が切断して、電流を遮断する電流遮断機構を備え、前記受圧部材は、ほぼ円形形状であり、前記円形形状の中央部で前記溶接部を介して前記接続板と接続し、前記円形形状の前記圧力の方向にそった板厚は、外周部から中央部に向かって連続的に厚くなっている非水電解質二次電池。
また、電池内の圧力が上昇した際の圧力を受ける受圧部材と、電極群の端部に固着されるとともに前記受圧部材と溶接部を介して電気的に接続する接続板と、を備えた非水電解質二次電池において、
前記非水電解質二次電池内の圧力上昇時に、前記受圧部材と前記接続板とを電気的接続する前記溶接部が切断して、電流を遮断する電流遮断機構を備え、前記受圧部材は、ほぼ円形形状であり、前記円形形状の中央部で前記溶接部を介して前記接続板と接続し、前記円形形状の前記圧力の方向にそった板厚は、外周部の板厚が部分的に薄くなっている非水電解質二次電池。
本発明によれば、電池内の圧力が上昇した際の圧力を受ける受圧部材に発生する内圧力が高くなるので、受圧部材と接続板(集電板)との導通部の導通面積を広くでき、電池内の電気抵抗を格段に減少することができ、電池の放電容量を増大することができる。また、電流遮断機構に生じる力を大きくすることができるので、部材を小さくできリチウムイオン電池の小型化が可能となる。
本発明の実施形態に係る非水電解質二次電池について、図1〜図11を参照しながら以下詳細に説明する。図1は、本発明の実施形態に係る非水電解質二次電池における集電板と蓋から構成される電流遮断機構を含む斜視図である。図2は、本実施形態に係る非水電解質二次電池における正極側の電流遮断機構を含む断面図である。図3は、本実施形態に係る非水電解質二次電池における負極側の断面図である。
また、図4は、本実施形態に係る非水電解質二次電池における過充電時の電池の内圧上昇を示す説明図である。図5は、本実施形態に係る非水電解質二次電池における電流遮断機構の溶接部を示す断面図である。図6は、本実施形態に係る非水電解質二次電池における過充電時の内圧上昇によって蓋に生じる内圧力を示す説明図である。図7は、本実施形態に係る非水電解質二次電池における電流遮断機構の溶接部に生じる応力を説明するグラフである。図8は、本実施形態に係る非水電解質二次電池における蓋の剛性と内圧力との関係を示す説明図である。
また、図9は、本実施形態に係る非水電解質二次電池における蓋外周部の剛性を小さくし、集電板の中央に生じる内圧力を大きくするための蓋形状の一例を示す断面図である。図10は、本実施形態に係る非水電解質二次電池における蓋外周部の剛性を小さくし、集電板の中央に生じる内圧力を大きくするための蓋形状の他例を示す断面図である。図11は、本実施形態に係る非水電解質二次電池における蓋外周部の剛性を小さくし、集電板の中央に生じる内圧力を大きくするための蓋形状の別例を示す断面図である。
次に、本発明の実施形態に係る非水電解質二次電池について、リチウムイオン電池を例として取り上げ、その基本的構成と動作原理について以下説明する。イオン電池に関する動作原理について簡単に説明する。リチウムイオン電池の正極及び負極は、金属製の箔(たとえば、正極:アルミニウム、負極:銅)に電極材料(活性物質)を塗布した構造を有し、正極はLiCoOやLiMn、負極はCからなる。これら正極と負極はLiイオンを含んだ有機電解液に浸されている。正極及び負極に用いられている活性物質は、Liイオンの受け渡しが可能な特性を有しており、Liイオンが結晶中の原子間に出入りすることで、電池として動作する。
図1は、本実施形態のリチウムイオン電池の電流遮断機構を含む正極側を示したものである。リチウムイオン電池は、正極1及び負極2の間にセパレータ3a,3bを挟み込んで巻かれた電極群4と、電極群4の幅方向の端部と電気的に導通するために溶着された集電板5と、集電板5と中央部が溶接され電気的に導通した蓋6と、さらに電池容器7絶縁を兼ねたパッキン8と、集電板5と蓋6とを絶縁する絶縁リング9と、から構成される。集電板5と蓋6の中央部10はレーザ溶接法で溶接されており、この溶接部10(電気的接続機能を果たす導通部でもある)が電池内の圧力上昇時に切断して電流が遮断される。
次に、本実施形態に係るリチウムイオン電池の製法について簡単に説明する。図2に本実施形態に係る非水電解質二次電池における電流遮断機構を含む正極側の断面図、図3に本実施形態に係る非水電解質二次電池の負極側の断面図を示す。厚さ20μmのアルミニウム箔からなる正極1と厚さ10μmの銅箔からなる負極2のそれぞれに電極材料を塗布した。塗布後の正極1、負極2は乾燥処理を施し、次に厚さ25μmのポリエチレン製微多孔薄膜であるセパレータ3a、3bを介して正極1/セパレータ3a/負極2/セパレータ3bの順に積層した状態で渦巻き状に巻いて電極群4を製造する。
ここで、電極群4の一方の端部は、正極1の活性物質の未塗布部、もう一方の端部は負極の活性物質の未塗布部が飛び出すように捲回する。この未塗布部が集電板5との電気的な接続部となる。次に、未塗布部の電極群4の端に厚さ1.5ミリの集電板5を押し当て、レーザ溶接法で溶接する。
続いて、電極群4の上下に溶接した集電板5から構成される電極群を金属製の円筒状電池容器7内に収納し、図3に示すように負極側の電池容器7の中央部と負極側の集電板5とを溶接する。次に、電池容器7に電解液を注入し、その後電池容器7の外周部にパッキン8、さらに正極側集電板5の上部に絶縁リング9を設置し、厚さ0.7mmの蓋6の外周部をかしめて締結する。最後に、蓋6の中心部10と集電板5の中央部をレーザ溶接し、電気的導通を図る。
次に、本実施形態に係わるリチウムイオン電池の電流遮断機構の構造について説明する。図4にリチウムイオン電池に過充電が生じ、電池内の内圧が上昇した際の状態を模式的に示す。さらに、図5に集電板5と蓋6との電気的な導通部である溶接部10の断面を示す。図4に示すように、リチウムイオン電池内の内圧が上昇すると、大気と遮断されている電池容器7内と蓋6の内面には、均一の内圧Pが負荷される。この内圧Pが所定の圧力に達すると、図5に示す溶接部10より切断し、電気的な導通が遮断される。
図6に過充電時の内圧上昇によって蓋に生じる内圧力(F,F1,F2)を示す。図6に示すように、過充電時に電解液からガスが発生すると、蓋6には内圧Pによって内圧力Fが生じる。この内圧力Fは蓋6の表面積に内圧P(単位面積当たりの圧力)を積した値となる。さらに、図6に示すように、蓋6に生じた内圧力Fは蓋6と集電板5の溶接部10のF1と、蓋6と電池ケース7の外周部の溶接部F2に分散される(F1のかかる溶接部10とF2のかかる外周部で固定しているから)。このような力のバランスで生じる内圧力F1により、電流遮断機構となる集電板5と蓋6との溶接部10が切断する。
したがって、電流遮断機構の溶接部10の溶接強度は内圧力F1(過充電時の蓋への内圧力)より小さくする必要がある。そのため、内圧力F1が小さい場合は、溶接部10の面積Sを充分に確保することができず、結果的に電気抵抗が高くなる。たとえば、本実施形態に示すリチウムイオン電池では、内圧P(単位面積当たりの圧力)が負荷される蓋6の外径は約25ミリであり、電流が遮断する圧力を10気圧とすれば、電流遮断機構の溶接部の断面積は1平方ミリメートルとなる。この溶接部10の断面積を大きくして、電気抵抗を低くするには、内圧力F1を大きくすれば良いこととなる。
次に、内圧力F1を大きくする手段について説明する。内圧力F1を大きくするには、2つの方法が挙げられる。その一つは、所定の内圧Pに対して、蓋6に発生する内圧力Fを高くすれば、結果的に内圧力F1と内圧力F2を高くすることができる。その方法としては、蓋6の表面積を大きくすれば良いが、小型化の観点から蓋6の径の拡大には限界が生じる。そこで、図6に示すように、蓋6の断面形状を波状にして表面積を広くすれば、溶接部に生じる内圧力F1が高くなる。
図7に蓋6の断面形状を波状にした際の解析結果を示す。図7は、材質がアルミニウムからなる蓋の直径25ミリ(φD)の範囲に内圧が生じた場合の解析結果で、横軸が溶接部10の溶接部中心0からの長さ、縦軸が内圧力F1によって生じる溶接部の引張方向の応力を示す。図7に示すように、蓋6の断面形状を波状にして表面積を大きくすれば、溶接部に生じる内圧力F1を大きくすることができる。
ここで、蓋6の内圧力FをφDより求め(φD×内圧P)、溶接部(電流遮断部)10に生じる引張応力から内圧力F1(荷重)を換算して荷重比(F1/F)を計算して比較すると、蓋6の断面形状が一様の厚さを有する平面板の場合は、荷重比0.17であるが、蓋6の断面形状が波状(3山)の場合は荷重比が0.26になる結果が得られている。この効果は、蓋6の表面積が広くなっていることによるためである。なお、図7に示す横軸の「中心」は、溶接箇所の平坦部の中心位置であり、「外周側」は平坦部の長さをφdとするとφd/2である。
したがって、蓋6の内圧Pを受ける表面積を大きくするために、波状にすれば良く、矩形状にしても同様な効果は得られる。また、蓋6の波状又は矩形状にする部分は蓋6の全体としても良いが、蓋6の外周に生じる内圧力F2を小さくした方が蓋6の外周部の溶接部の応力を小さくできるので、内圧力F1が生じる中心部に断面の形状を波状とした方が好ましい。
次に、内圧力F1を大きくするもう一つの方法について説明する。蓋6の内圧力Fは、集電板5と蓋6との溶接部10に生じるF1と蓋6の外周部に生じるF2に分散されているが、この分散割合を調整して、蓋6に負荷される内圧力F1が高くなるようにすれば良い。その方法としては、図8に示すように、蓋6の外周部A近傍の剛性を小さくして、蓋6の外周部を変形し易くし、蓋6の中心部で内圧Pによる変形を抑制させれば良い。すなわち、F1とF2の分散の割合を変更して(蓋に加わる内圧力Fを蓋の中心部でより一層支え持つことで)、F1を大きくする。したがって、電流遮断力は一定なので溶接部の面積を大とすることができる。
図9に蓋6の外周部の剛性を低くする構成例(形状例)を示す。図9は、蓋6の中心の板厚を厚くした例であり、蓋6の中心の厚さt2は1mm、外周部の厚さt1が0.5mmになっており、その間は連続的に板厚が厚くなっている。このような形状とすることで、図7と同様の計算をすると、荷重比が0.36まで増加する結果が得られている。前述した蓋6の板厚が一定で平板を有する場合の荷重比は0.17であり(図7に示す点線グラフを参照)、蓋6と集電板5との溶接部の面積を2.1倍(0.36/0.17)にすることができ、電気抵抗を約1/2にすることができる。このような効果は、図10及び図11に示すように、蓋6の外周部の一部の厚さを薄くしても得られる。
図10及び図11は、蓋6の外周部にリング状の溝を有した構成例である。リング状の溝は、できるだけ外周部に設けた方が蓋6の中心部に生じる内圧力F1を大きくできる。また、その板厚を薄くするための断面形状は四角形の溝のみならず、丸形でも良い。ただし、リチウムイオン電池の開裂弁のような鋭角な三角溝は溝の先端に応力が集中するので好ましくない。換言すると、蓋の外周部の一部の厚さを薄くすることが構成例であるが、この外周部の一部には応力集中が大となる断面三角形の形状というよりもむしろ、応力集中が小さくなるような断面矩形状や断面略半円状が望ましい。
以上のように、本発明は次のような構成を備え、機能ないし作用を奏するものを特徴としている。すなわち、電池内の圧力が上昇した際の圧力を受ける受圧部材(蓋)と、この受圧部材(蓋)と電気的に導通した接続板(集電板)からなり、電池内の圧力上昇時に前記受圧部材と接続板との導通部が切断して、電流を遮断する電流遮断機構を備えた非水電解質二次電池おいて、前記圧力を受ける受圧部材の断面形状が波状又は矩形状を有しているもの。また、圧力を受ける受圧部材の板厚が外周部に比べ中心部で厚くなった構造であり、さらに圧力を受ける部材の外周部の一部の板厚がリング状に薄くなっているいるもの。
本実施形態における蓋と集電板から構成される電流遮断機構を採用すると、過充電時の内圧に対して、電流遮断機構に生じる力を大きくすることができるので、蓋6における接続板(集電板)との導通部の導通面積を広くでき、電池内の電気抵抗を格段に減少することができ、電池の放電容量を増大することができる。また、電流遮断機構に生じる力を大きくすることができるので、部材を小さくできリチウムイオン電池の小型化が可能となる。
本発明の実施形態に係る非水電解質二次電池における集電板と蓋から構成される電流遮断機構を含む斜視図である。 本実施形態に係る非水電解質二次電池における正極側の電流遮断機構を含む断面図である。 本実施形態に係る非水電解質二次電池における負極側の断面図である。 本実施形態に係る非水電解質二次電池における過充電時の電池の内圧上昇を示す説明図である。 本実施形態に係る非水電解質二次電池における電流遮断機構の溶接部を示す断面図である。 本実施形態に係る非水電解質二次電池における過充電時の内圧上昇によって蓋に生じる内圧力を示す説明図である。 本実施形態に係る非水電解質二次電池における電流遮断機構の溶接部に生じる応力を説明するグラフである。 本実施形態に係る非水電解質二次電池における蓋の剛性と内圧力との関係を示す説明図である。 本実施形態に係る非水電解質二次電池における蓋外周部の剛性を小さくし、集電板の中央に生じる内圧力を大きくするための蓋形状の一例を示す断面図である。 本実施形態に係る非水電解質二次電池における蓋外周部の剛性を小さくし、集電板の中央に生じる内圧力を大きくするための蓋形状の他例を示す断面図である。 本実施形態に係る非水電解質二次電池における蓋外周部の剛性を小さくし、集電板の中央に生じる内圧力を大きくするための蓋形状の別例を示す断面図である。
符号の説明
1 正極
2 負極
3a,3b セパレータ
4 電極群
5 集電板
6 蓋
7 電池ケース
8 パッキン
9 絶縁リング
10 溶接部(電流遮断部)

Claims (8)

  1. 電池内の圧力が上昇した際の圧力を受ける受圧部材と、電極群の端部に固着されるとともに前記受圧部材と溶接部を介して電気的に接続する接続板と、を備えた非水電解質二次電池において、
    前記非水電解質二次電池内の圧力上昇時に、前記受圧部材と前記接続板とを電気的接続する前記溶接部が切断して、電流を遮断する電流遮断機構を備え、
    前記受圧部材は、その断面形状が波状または矩形状を形成する
    ことを特徴とする非水電解質二次電池。
  2. 請求項1において、
    前記受圧部材は、ほぼ円形形状であり、前記円形形状の中央部で前記溶接部を介して前記接続板と接続し、前記円形形状の中央部の周辺にのみその断面形状が前記波状または矩形状を形成する
    ことを特徴とする非水電解質二次電池。
  3. 二次電池の内圧を受ける蓋と、電極群の端部に固着されるとともに前記蓋と溶接部を介して電気的に接続する集電板と、を備えた非水電解質二次電池において、
    前記非水電解質二次電池の内圧が上昇したときに、前記上昇した内圧を受けて前記蓋が変位することによって前記蓋の中央部に設置された前記溶接部が切断して電気的導通が遮断され、
    前記蓋は、前記溶接部を設置した蓋中央部の周辺部が前記非水電解質二次電池内圧を受ける表面積を広くするような、平面形状とは異なる断面形状を有する
    ことを特徴とする非水電解質二次電池。
  4. 電池内の圧力が上昇した際の圧力を受ける受圧部材と、電極群の端部に固着されるとともに前記受圧部材と溶接部を介して電気的に接続する接続板と、を備えた非水電解質二次電池において、
    前記非水電解質二次電池内の圧力上昇時に、前記受圧部材と前記接続板とを電気的接続する前記溶接部が切断して、電流を遮断する電流遮断機構を備え、
    前記受圧部材は、ほぼ円形形状であり、前記円形形状の中央部で前記溶接部を介して前記接続板と接続し、
    前記円形形状の前記圧力の方向にそった板厚は、外周部から中央部に向かって連続的に厚くなっている
    ことを特徴とする非水電解質二次電池。
  5. 電池内の圧力が上昇した際の圧力を受ける受圧部材と、電極群の端部に固着されるとともに前記受圧部材と溶接部を介して電気的に接続する接続板と、を備えた非水電解質二次電池において、
    前記非水電解質二次電池内の圧力上昇時に、前記受圧部材と前記接続板とを電気的接続する前記溶接部が切断して、電流を遮断する電流遮断機構を備え、
    前記受圧部材は、ほぼ円形形状であり、前記円形形状の中央部で前記溶接部を介して前記接続板と接続し、
    前記円形形状の前記圧力の方向にそった板厚は、外周部の板厚が部分的に薄くなっている
    ことを特徴とする非水電解質二次電池。
  6. 請求項5において、
    前記円形形状の外周部における前記圧力の方向にそった板厚が、その断面形状を矩形状又は半円状とすることで薄くなっている
    ことを特徴とする非水電解質二次電池。
  7. 二次電池の内圧を受ける蓋と、電極群の端部に固着されるとともに前記蓋と溶接部を介して電気的に接続する集電板と、を備えた非水電解質二次電池において、
    前記非水電解質二次電池の内圧が上昇したときに、前記上昇した内圧を受けて前記蓋が変位することによって前記蓋の中央部に設置された前記溶接部が切断して電気的導通が遮断され、
    前記蓋は、蓋外周部が前記非水電解質二次電池内圧を受けて蓋中央部に比べて変形しやすいような、蓋中央部とは異なる断面形状を有する
    ことを特徴とする非水電解質二次電池。
  8. 請求項1ないし7のいずれか1つの請求項に記載された非水電解質二次電池を搭載したことを特徴とする自動車、鉄道車両または産業機器。
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