JP6677560B2 - シートディスペンサー - Google Patents
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Description
これに対し、特許文献1に記載のようなポップアップさせずに上方から取り出すこととしても、箱体上面の取出口が開口しているため、蓋体などの別部材を設けなければ、埃による汚損など、衛生面において同様の問題がある。
また、側方から取り出す場合は、汚損のおそれが少なくなるが、シート材の積層体に掛かる重力を利用するため、積層体の最下部のシート材を取り出すこととなる。言い換えれば、積層体の重量により圧迫されている最下部のシート材を箱体から取り出すこととなる。
このため、最下部のシート材と次番手のシート材との摩擦抵抗が大きく、最下部のシート材に引きずられるように次番手のシート材までもが出てきてしまうという問題がある。
前記ガイド部は前記第1側面部に対して平行な第1面と垂直な第2面が交互に連続する階段状に形成され、
前記箱体の上面部は、前記積層体の上部に当接し、前記積層体の浮き上がりを抑制する規制部を備え、
前記規制部は、上に凸の曲面形状であり、
前記第1側面部近傍から前記第2側面部へ向かって延出し、
前記規制部の自由端である端部は、前記積層体の最上部のシート材に圧接されることを特徴とする。
こうすることで、最下部のシート材は傾斜方向に沿って引き出す力を受けることとなり、水平方向への力だけでなく鉛直方向への力も受けることとなる。言い換えれば、シート材に鉛直方向への力を与えることができ、力を分散させることができ、これに伴って、次番手のシート材に掛かる水平方向への力も傾斜面がない場合よりも小さくすることができる。
また、積層体の下部が傾斜するため、傾斜面に垂直に掛かる積層体の重力も傾斜面に沿う方向に分散されるため、最下部のシート材が次番手のシート材から受ける重量が傾斜面がない場合に比べて小さくなり、最下部のシート材と次番手のシート材との摩擦抵抗を小さくすることができる。
よって、最下部のシート材を引き出す際、次番手のシート材に伝達される水平方向への力が小さくなり、かつ、最下部のシート材と次番手のシート材との摩擦抵抗も小さくなるため、次番手のシート材が最下部のシート材とともに引き出されてしまうおそれを低減することができる。
また、第2側面部に下方に向かうとともに第1側面部側へ近づくガイド部を備えているので、積層体は、傾斜面に沿う方向に力を受けているが、ガイド部が第1側面部へと近づくようにガイドするため、積層体が位置ずれして第1側面部から離れてしまうおそれがない。
特に、下方へと向かうとともに第1側面部へと近づくので、引き出される最下部のシート材が最も取出口に近づけられるようになっており、容易にシート材を引き出すことができる。
また、ガイド部が階段状に形成されているので、例えば、箱体に衝撃が加わった際、積層体がガイド面に沿って、逆側へ位置ずれする恐れがあるが、ガイド部に積層体が引っ掛かり、逆側への位置ずれを抑制することができる。
また、規制部が積層体の上部に当接して浮き上がりを抑制するので、シートが引き出される際、積層体が鉛直方向上向きに力を受けても浮き上がらないように確実に積層体の位置ずれを抑制することができる。
前記積層体は、前記開放部を開放することで前記箱体の内部に収容されることを特徴とする。
本発明の第1実施形態に係るシートディスペンサーについて、図1に基づいて説明する。
図1に示すように、シートディスペンサー1は、シート材21を複数枚積層させた積層体2と、この積層体2を収容する略六面体状の箱体3と、を備えている。
シート材21は、ペーパータオルやキッチンペーパーなど、比較的厚手でかつ、寸法の大きいシートが適用される。例えば、ペーパータオルやキッチンペーパーなどの薄葉紙では、坪量が 30〜80g/m2で、紙厚が 200〜500 μmであるのが好ましい。なお、坪量は、JIS P 8124(1998)により測定する。不織布では、パルプ不織布、SMS不織布、メルトブロー不織布が好ましく、目付は 50〜 80g/m2で、厚さは300〜500μmであるのが好ましい。また、紙厚又は不織布の厚さは、JIS P 8111(1998)の条件下で、ダイヤルシックネスゲージ(厚み測定器)「PEACOCK G型」(尾崎製作所製)を用いて製品状態のまま(つまり、2プライ(2枚重ね)の製品ならば、2プライを1組のまま)で測定する。このシート材21は、寸法が大きいため、例えば、4つ折りなどに折り畳まれた状態で積み重ねられている。シート材の大きさとしては、4つ折りの状態で縦 140〜200mm、横 140 〜170 mmであるのが好ましい。また、シート材21は、表面がエンボス加工されている。本発明では、製品状態のものを1組と記載する。
このシート材21は、寸法が大きいため、例えば、4つ折りなどに折り畳まれた状態で積み重ねられている。また、シート材21は、表面がエンボス加工されている。
具体的には、短側面部34の高さ方向に沿う一辺から開放部331に向かって短側面フラップ343がそれぞれ延出され、底面部32の長辺から開放部331に向かって底面フラップ321が延出され、上面部31の長辺から開放部331に向かって上面フラップ311が延出されている。
このとき、上面フラップ311の縁端略中央には、挿通片311aが設けられており、底面フラップ321には、挿通片311aに対応する位置にスリット状の挿通スリット321aが設けられており、挿通片311aが挿通スリット321aに挿通されることで、上面フラップ311と底面フラップ321との当接状態が維持されるようになっている。
第1側面部341には、箱体3に収容されたシート材21が外部へと引き出される取出口35が設けられている。この取出口35は、第1側面部341の下方で、かつ、底面部32の底辺から上方に離間した位置に設けられている。
また、取出口35は、スリット351の長手方向における略中央に、高さ寸法が他の部分よりも大きく拡張された拡張部352を備え、この拡張部352に指を差し込み、シート材21を把持できるようになっている。
このため、積層体2は、ガイド面361によりガイドされ、下方に向かうとともに第1側面部341へと近づけられるようになっている。言い換えれば、積層体2を構成するシート材21は、下方に位置するものほど、取出口35へと近づくようにガイドされるようになっている。
また、傾斜面37は、取出口35の拡張部352に対応する箇所が切欠かれた切欠部371を備えている。すなわち、取出口35近傍に位置するシート材21は、傾斜面37が切欠かれた切欠部371を介して取出口に下面が露出することとなる。このため、切欠部371からシート材21の下面に触れることができ、シート材21を容易に把持できるようになっている。
また、規制部38の自由端である端部381は、積層体2と干渉しない状態において、箱体3の長辺方向の中ほど(具体的には、第1側面部341からの距離と第2側面部342からの距離とが約2:1)で、かつ、高さ寸法の略中央に位置する。
そして、積層体2が箱体に収容される際、積層体2の上面が端部381を押し上げるように収容されることで、積層体2の最上部のシート材21に端部381が圧接されるようになっている。
このため、積層体2は、下部からシート材21が取出口35から引き出される際、外力を受けることとなるが、端部381によって上面を下方へ押し下げるように圧接されるので、位置ずれが抑制されるようになっている。
なお、規制部38は、樹脂材で形成されており、例えば、ポリエチレンテレフタレート(PET)、ポリプロピレン(PP)などが適用できる。
シートディスペンサー1の作用について、図3に基づいて以下に説明する。
まず、開放部331を開放し、この開放部331から積層体2を箱体3に収容する。その後、開放部331を閉塞する。積層体2を収容する際、積層体2は、側面がガイド部36に当接され、最下部のシート材21が傾斜面37に載置され、最上部のシート材21が規制部38の端部381を上方へ押し上げるようにして収容される。
収容された積層体2は、最下部のシート材21が取出口35のスリット351から外部に露出する状態となっており、取出口35の拡張部352と傾斜面37の切欠部371とにより形成される空間に指を入れて最下部のシート材21が把持される。そして、把持されたシート材21は、スリット351を通過して外部に引き出される。
まず、シート材21は、取出口から引き出される力(引出力)が傾斜面37に沿う方向に与えられる。この引出力は、傾斜面37の傾斜角度に沿う方向に与えられるが、これを水平方向と鉛直方向とに分力すると、例えば、引出力をF、傾斜角度をθとすると、分力は、以下のようになる。
水平分力F1=Fcosθ ・・・・(式1)
鉛直分力F2=Fsinθ ・・・・(式2)
0<cosθ<1(∵0°<θ<90°)・・・(式3)
∴F1<F ・・・・(式4)
つまり、傾斜面37が設けられない場合、つまり傾斜角度が0°の場合に比べて、同じ引出力Fでシート材21を引き出した場合、傾斜面37が設けられた場合の方が、水平方向の引出力が小さくなる。
また、水平方向の引出力が小さくなる分、鉛直方向に押し上げられる力(押上力)が生じることとなるが、規制部38が積層体2を上方から下方へと圧接して位置ずれを抑制しているため、F2は規制部38の下方への押し下げ力と均衡しており、積層体2が位置ずれすることがないようになっている。
この場合において、傾斜面37(傾斜角度θ)に載置された積層体2が傾斜面37に対して与える重力については以下のようになる。
まず、積層体2の重力がmg(gは重力加速度)であり、この重力を傾斜面37に対して垂直な方向と、傾斜面37に沿う方向とに分力すると、重力は以下のようになる。
垂直重力F3=mgcosθ ・・・・(式5)
傾斜重力F4=mgsinθ ・・・・(式6)
0<cosθ<1(∵0°<θ<90°)・・・(式7)
∴F3<mg ・・・・(式8)
また、摩擦抵抗については、以下のようになる。
傾斜角度なしの場合
N=μmg ・・・・(式9)
傾斜角度θの場合
N1=μmgcosθ ・・・・(式10)
0<cosθ<1(∵0°<θ<90°)・・・(式11)
∴N1<N ・・・・(式12)
また、傾斜面37に掛かる重力が小さくなる分、傾斜面37に沿う方向に重力が生じることとなるが、ガイド部36が積層体2を第2側面部342から第1側面部341へと近づけるようにガイドするため、最下部のシート材21が取出口35近傍に位置するようになっている。
シート材21を通常同様の引出力Fで引き出した際、最下部のシート材21は、傾斜角度θにより適度に水平方向の引出力F1が減力されるので、これに伴い、最下部のシート材21から伝達される次番手のシート材21への水平方向の引出力も減力されることとなり、次番手のシート材21が最下部のシート材21とともに取出口35から引き出されるおそれを低減している。
第1実施形態によれば、箱体3の底面部32に第1側面部341に対向する第2側面部342に向かって下方に傾斜する傾斜面37が取出口35から延設されているので、箱体3に収容される積層体2の下部は、取出口35に向かって少なくとも一部が傾斜面37に沿って傾斜することとなる。このため、取出口35からシート材21を水平方向に引き出す際、最下部のシート材21は、傾斜面37に沿って移動し、取出口35を境に水平方向に引き出されることとなる。
こうすることで、最下部のシート材21は傾斜方向に沿って引き出す力を受けることとなり、水平方向への力だけでなく鉛直方向への力も受けることとなる。言い換えれば、シート材21に鉛直方向への力を与えることができ、力を分散させることができ、これに伴って、次番手のシート材21に掛かる水平方向への力も傾斜面37がない場合よりも小さくすることができる。
また、積層体2の下部が傾斜するため、傾斜面37に垂直に掛かる積層体2の重力も傾斜面37に沿う方向に分散されるため、最下部のシート材21が次番手のシート材21から受ける重力が傾斜面37がない場合に比べて小さくなり、最下部のシート材21と次番手のシート材21との摩擦抵抗を小さくすることができる。
よって、最下部のシート材21を引き出す際、次番手のシート材21に伝達される水平方向への力が小さくなり、かつ、最下部のシート材21と次番手のシート材21との摩擦抵抗も小さくなるため、次番手のシート材21が最下部のシート材21とともに引き出されてしまうおそれを低減することができる。
また、第2側面部342に下方に向かうとともに第1側面部341側へ近づくガイド部36を備えているので、積層体2は、傾斜面37に沿う方向に力を受けているが、ガイド部36が第1側面部341へと近づくようにガイドするため、積層体2が位置ずれして第1側面部341から離れてしまい、最下部のシート材21が取出口から取り出せなくなるおそれがない。
特に、下方へと向かうとともに第1側面部341へと近づくので、引き出される最下部のシート材21が最も取出口35に近づけられるようになっており、容易にシート材21を引き出すことができる。
次に、本発明のシートディスペンサーの第2実施形態について、図4に基づいて説明する。
なお、以下の説明において、前述の第1実施形態と同様の構成については同一の符号を付して、その説明を省略する。
第2実施形態に係るシートディスペンサー1aでは、ガイド部36aが下に凸の曲面ではなく、下方へ向かうとともに第1側面部341に近づく階段状のものを用いた。
このような、第2実施形態によれば、上述の第1実施形態と同様の作用効果を奏することができ、さらに以下のような作用効果をそうすることができる。
第2実施形態によれば、ガイド部36aが階段状に形成されているので、ガイド面361aが連続した面ではなく、不連続面を有することとなる。このため、例えば、箱体3に衝撃が加わった際、積層体2がガイド面361aに沿って、逆側へ位置ずれする恐れがあるが、ガイド部36の不連続面に積層体2が引っ掛かり、逆側への位置ずれを抑制することができる。
次に、本発明のシートディスペンサーの第3実施形態について、図5に基づいて説明する。
なお、以下の説明において、前述の第1実施形態と同様の構成については同一の符号を付して、その説明を省略する。
第3実施形態に係るシートディスペンサー1bでは、規制部38aが、第2側面部342から第1側面部341に向かって延設されており、下に凸の曲面部材で形成されている。
このような、第2実施形態によれば、上述の第1実施形態と同様の作用効果を奏することができる。
シートディスペンサー1は、紙でなくてプラスチックでもよい。
規制部38は、PETやPPのような樹脂材を用いるとしたが、これに限らず、弾性を有する材料または形状であればいずれでもよい。
実施例1では、箱体3から取り出すシート材21に4つ折りにした紙を4プライ1組にしたものを用いた。シート材21は、4つ折りの状態で寸法が140mm×190mmである。なお、坪量は54g/m2、厚さは1,150μmである。
箱体3は、規制部38を備え、傾斜面37の傾斜角度が3°であり、ガイド部36の形状が湾曲形状である。
また、取出口35は、スリット351高さが7mmであり、拡張部352の形状が楕円形状であり、拡張部352の寸法は、幅50mm、高さ40mmであり、拡張部352の幅と箱体3の幅との比率が34%である。
実施例2では、傾斜面37の傾斜角度が5°であり、その他の構成は実施例1と同様である。
実施例3では、傾斜面37の傾斜角度が7°であり、その他の構成は実施例1と同様である。
実施例4では、傾斜面37の傾斜角度が10°であり、その他の構成は実施例1と同様である。
実施例5では、ガイド部36の形状が階段状であり、その他の構成は実施例1と同様である。
実施例6では、傾斜面37の傾斜角度が5°であり、ガイド部36の形状が階段状であり、その他の構成は実施例1と同様である。
実施例7では、傾斜面37の傾斜角度が7°であり、ガイド部36の形状が階段状であり、その他の構成は実施例1と同様である。
実施例8では、傾斜面37の傾斜角度が10°であり、ガイド部36の形状が階段状であり、その他の構成は実施例1と同様である。
実施例9では、箱体3から取り出すシート材21に4つ折りにした湿式パルプ不織布(1プライ)を用いた。シート材21は、4つ折りの状態で寸法が140mm×205mmである。なお、目付けは、60g/m2、厚さは450μmである。
箱体3は、規制部38を備え、傾斜面37の傾斜角度が3°であり、ガイド部36の形状が湾曲形状である。
また、取出口35は、スリット351高さが8mmであり、拡張部352の形状が楕円形状であり、拡張部352の寸法は、幅50mm、高さ40mmであり、拡張部352の幅と箱体3の幅との比率が34%である。
実施例10では、傾斜面37の傾斜角度が5°であり、その他の構成は実施例9と同様である。
実施例11では、傾斜面37の傾斜角度が7°であり、その他の構成は実施例9と同様である。
実施例12では、傾斜面37の傾斜角度が10°であり、その他の構成は実施例9と同様である。
実施例13では、ガイド部36の形状が階段状であり、その他の構成は実施例9と同様である。
実施例14では、傾斜面37の傾斜角度が5°であり、ガイド部36の形状が階段状であり、その他の構成は実施例9と同様である。
実施例15では、傾斜面37の傾斜角度が7°であり、ガイド部36の形状が階段状であり、その他の構成は実施例9と同様である。
実施例16では、傾斜面37の傾斜角度が10°であり、ガイド部36の形状が階段状であり、その他の構成は実施例9と同様である。
比較例1では、箱体3から取り出すシート材21に4つ折りにした紙(4プライ1組)を用いた。シート材21は、4つ折りの状態で寸法が140mm×190mmである。
なお、米坪は54g/m2、厚さは1,150μmである。 箱体3は、規制部38がなく、傾斜面37がなく(傾斜角度が0°)、ガイド部36がない。
また、取出口35は、スリット351高さが10mmであり、拡張部352の形状が丸形状であり、拡張部352の寸法は、幅30mm、高さ30mmであり、拡張部352の幅と箱体3の幅との比率が21%である。
比較例2では、スリット351高さが8mmであり、その他の構成は比較例1と同様である。
比較例3では、スリット351高さが5mmであり、その他の構成は比較例1と同様である。
比較例4では、箱体3から取り出すシート材21に4つ折りにした湿式パルプ不織布(1プライ)を用いた。シート材21は、4つ折りの状態で寸法が140mm×205mmである。なお、目付けは、60g/m2、厚さは450μmである。
その他の構成は比較例1と同様である。
比較例5では、スリット351高さが8mmであり、その他の構成は比較例4と同様である。
比較例6では、スリット351高さが5mmであり、その他の構成は比較例4と同様である。
1.取出し易さ(シート材21を取出口35から容易に取り出せたか否か)について○△×の3段階で評価を行った。なお、○は最後までスムーズに取り出せる、△は抵抗があるが取り出せる、×は全体的に取出しにくい、という基準により評価を行った。
2.取出し時のくっつき回数(シート材21を30枚取り出した際、シート材21が複数枚同時に取り出された回数)について回数を数えた。なお、回数に関して、3回までなら良いとした。
3.シート材詰まり(シート材21を取り出す際に箱体3内でシート材21同士が絡まり詰まってしまい、最後のシート材21まで取り出せなかったか否か、また、詰まった際のシート材21の残存量)について○△×の3段階で評価を行った。なお、○は最後まで詰まらない、△は詰まりはあるが取り出せる、×は詰まりが頻繁に生じて取り出せない、という基準により評価を行った。
以上、評価を表1に示した。
これに対し、規制部38、ガイド部36および傾斜面37を備えた箱体3(実施例1−16)では、いずれも良好な結果が得られた。
また、実施例1−4および実施例5−8の結果から、傾斜角度が大きくなるほどに評価結果が良好になることが明らかとなった。
この傾向は、実施例9−12および実施例13−16においても同様であった。
また、実施例1,5および実施例9,13の結果から、傾斜角度が3°の場合は、ガイド部36の形状が湾曲形状のものよりも階段形状のものの方が良好な結果が得られることが分かった。
1a シートディスペンサー
1b シートディスペンサー
2 積層体
3 箱体
21 シート材
31 上面部
32 底面部
33 長側面部
34 短側面部
35 取出口
36 ガイド部
36a ガイド部
37 傾斜面
38 規制部
38a 規制部
311 上面フラップ
311a 挿通片
321 底面フラップ
321a 挿通スリット
331 開放部
341 第1側面部
342 第2側面部
343 短側面フラップ
351 スリット
352 拡張部
361 ガイド面
361a ガイド面
371 切欠部
381 端部
381a 端部
F 引出力
F1 水平分力
F2 鉛直分力
F3 垂直重力
F4 傾斜重力
m 質量
θ 傾斜角度
Claims (3)
- シート材を複数枚積層させた積層体と、前記積層体を収容する略六面体状の箱体と、を備え、
前記箱体の底面部は、第1側面部から当該第1側面部に対向する第2側面部に向かって下方に傾斜する傾斜面を備え、
前記第1側面部は、前記傾斜面と接して前記箱体に収容された前記シート材を外部に取り出すための取出口を備え、
前記第2側面部は、前記シート材の前記第2側面部側の端部が下方に向かうに連れて前記第1側面部側へ近づくようにガイドするガイド部を備え、
前記ガイド部は前記第1側面部に対して平行な第1面と垂直な第2面が交互に連続する階段状に形成され、
前記箱体の上面部は、前記積層体の上部に当接し、浮き上がりを抑制する規制部を備え、
前記規制部は、上に凸の曲面形状であり、
前記第1側面部近傍から前記第2側面部へ向かって延出し、
前記規制部の自由端である端部は、前記積層体の最上部のシート材に圧接されることを特徴とするシートディスペンサー。 - 前記箱体の長側面部のうち一方は、開閉可能な開放部を備え、
前記積層体は、前記開放部を開放することで前記箱体の内部に収容されることを特徴とする請求項1に記載のシートディスペンサー。 - 前記傾斜面は、前記取出口に接する箇所に切欠部を備えることを特徴とする請求項1または2に記載のシートディスペンサー。
Priority Applications (1)
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