JP6677111B2 - 計測器 - Google Patents

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Description

本発明は、計測器に関する。
一部の利用者によって、計測器に対してバイパス(分岐)を用いた不正が行われている。かかる不正を防止するために、計測器のフロントカバーを係止している封印ネジが不正に操作されたことを検知するセンサが知られている(例えば、特開2002-257862号公報参照)。
しかしながら、上述のセンサは、計測器のフロントカバーを開けることで計測器の内部に不正を施すことについて検知することができる一方、計測器のフロントカバーを開けることなく磁気や電波等を用いて非接触で外的ショックを与えて電力計のCPUを一時的に停止させることによって行われる不正による異常については検知することができないという問題点があった。
そこで、本発明は、上述した課題を解決するためになされたものであり、非接触で外的ショックを与えて計測器のCPUを一時的に停止させることによって行われる不正による異常を検知することができる計測器を提供することを目的とする。
本発明の第1の特徴は、正面及び背面を有している計測器であって、前記計測器は、入力信号に応じて所定の演算処理を行うように構成されている演算部を有する基板と、前記基板の前記正面側に取り付けられている異常検知器とを具備している計測器であって、前記異常検知器は、主回路基板と、前記主回路基板よりも前記正面側に配置されているシールド構造と、前記シールド構造よりも前記正面側に配置されているアンテナとを具備しており、前記基板と前記異常検知器との間に空間が設けられていることを要旨とする。
本発明の第2の特徴は、正面及び背面を有している計測器であって、前記計測器は、入力信号に応じて所定の演算処理を行うように構成されている演算部を有する基板と、前記基板の前記正面側に取り付けられている異常検知器とを具備しており、前記異常検知器は、前記正面側の基板上にシールド膜が施された主回路基板と、前記主回路基板よりも前記正面側に配置されているアンテナとを具備しており、前記基板と前記異常検知器との間に空間が設けられていることを要旨とする。
本発明によれば、非接触で外的ショックを与えて計測器のCPUを一時的に停止させることによって行われる不正による異常を検知することができる計測器を提供することができる。
図1は、第1の実施形態に係る計測器1の外観図の一例である。 図2は、第1の実施形態に係る計測器1の分解図の一例である。 図3aは、第1の実施形態に係る計測器1内の異常検知器10の背面側から見た外観図の一例である。 図3bは、第1の実施形態に係る計測器1内の異常検知器10の背面側から見た外観図の一例である。 図3cは、第1の実施形態に係る計測器1内の異常検知器10の背面側から見た外観図の一例である。 図4は、第1の実施形態に係る計測器1内の異常検知器10の正面側から見た分解図の一例である。 図5は、第1の実施形態に係る計測器1内の異常検知器10の正面側から見た分解図の一例である。 図6は、第1の実施形態に係る計測器1内の異常検知器10の正面側から見た外観図の一例である。 図7は、第1の実施形態に係る計測器1内の異常検知器10の背面側から見た分解図の一例である。 図8は、第1の実施形態に係る計測器1内の異常検知器10の背面側から見た分解図の一例である。 図9は、変更例に係る計測器1内の異常検知器10の正面側から見た分解図の一例である。 図10は、変更例に係る計測器1内の異常検知器10の背面側から見た分解図の一例である。
(第1の実施形態)
以下、図1〜図8を参照して、本発明の第1の実施形態に係る計測器1について説明する。
本実施形態に係る計測器1は、所定の情報量を計測するように構成されている。例えば、本実施形態に係る計測器1は、電力会社との間で契約を行っている利用者の設備(工場や家屋やビルディング等)における使用電力量を計測するように構成されている電力計であってもよいし、ガス会社との間で契約を行っている利用者の設備における使用ガス量を計測するように構成されているガスメータであってもよい。なお、かかる計測器1は、上述の電力計やガスメータ以外の任意の計測器であってもよい。以下、本実施形態では、かかる計測器1として電力計を用いたケースを例に挙げて説明する。
図1及び図2に示すように、本実施形態に係る計測器1は、正面F及び背面Bを具備している。例えば、ユーザは、本実施形態に係る計測器1の正面F側から、後述する表示部22における表示(例えば、所定の情報量)を見ることができる。
また、図1及び図2に示すように、本実施形態に係る計測器1は、異常検知器10と、基板20と、ボディ30と、シールド部材40と、カバー50とを具備している。
異常検知器10は、計測器1における異常を検知するように構成されている。例えば、異常検知器10は、かかる異常として、計測器1の基板20上の演算部21に対する不正な電波や磁気の照射等を検知するように構成されていてもよい。
また、図3(a)〜図3(c)に示すように、異常検知器10の背面B側には、凸部11が設けられている。ここで、図3(a)に示すように、凸部11は、異常検知器10の背面Bの4隅において2辺に跨がって設けられていてもよい。また、凸部11は、図3(b)に示すように、異常検知器10の背面Bの対向する2辺の全体に渡って設けられていてもよい。さらに、図3(c)に示すように、凸部11は、異常検知器10の背面Bの4隅に設けられており、円柱形状等の任意の形状を有していてもよい。
さらに、異常検知器10は、基板20の正面F側に取り付けられている。例えば、異常検知器10は、異常検知器10の背面B側に設けられているピン12を基板20の正面F側に設けられている穴23に嵌合することによって、基板20の正面F側に取り付けられていてもよい。なお、かかる異常検知器10の具体的な構成については、後述する。
基板20は、入力信号に応じて所定の演算処理を行うように構成されている演算部21や、かかる所定の演算処理の結果に基づく所定の表示を行うように構成されている表示部22とを有している。
例えば、かかる所定の演算処理は、上述の使用電力量を計測するための演算処理であってもよいし、かかる所定の表示は、上述の使用電力量の表示であってもよい。
図1及び図2に示すように、ボディ30及びカバー50は、異常検知器10や基板20やシールド部材40を収容するように構成されている。
シールド部材40は、電波や磁気を通さないように構成されている部材であって、例えば、表面が金属等で覆われている部材であってもよい。また、シールド部材40は、板状の部材であってもよい。
なお、図1及び図2に示すように、シールド部材40には、所定数(図2の例では、2つ)の開口40A/40Bが設けられていてもよい。図1及び図2の例では、開口40Aは、基板20の表示部22に対応するように設けられており、開口40Bは、異常検知器10のアンテナ(後述)10Eに対応するように設けられている。
ここで、図4に、本実施形態に係る計測器1内の異常検知器10の正面F側から見た分解図を示し、図7に、本実施形態に係る計測器1内の異常検知器10の背面B側から見た分解図を示す。
図4及び図7に示すように、異常検知器10は、背面側ホルダ10Aと、主回路基板10Bと、シールド部材10Cと、正面側ホルダ10Dと、アンテナ10Eと、カバー部材10Fとを具備している。
背面側ホルダ10Aは、異常検知器10の背面Bを構成する部材である。図4及び図7に示すように、背面側ホルダ10Aの正面F側に、主回路基板10Bや正面側ホルダ10Dが取り付けられるように構成されている。
主回路基板10Bは、異常検知器10の主回路が実装されているPCB(Printed Circuit Board)であり、上述のように、背面側ホルダ10Aの正面F側に取り付けられるように構成されている。
かかる主回路は、主回路基板10Bの背面B側に実装されていてもよいし、主回路基板10Bの正面F側に実装されていてもよい。また、主回路基板10Bは、複数層構造(例えば、4層構造)を有していてもよい。
シールド部材10Cは、主回路基板10Bとは別体として、主回路基板10Bよりも正面F側に配置されており、電波や磁気を通さないように構成されているシールド構造であって、例えば、表面が金属等で覆われている部材であってもよい。また、シールド部材10Cは、図4に示すように、板状の部材であってもよい。
正面側ホルダ10Dは、シールド部材10Cよりも正面F側に配置されており、アンテナ10Eを固定するように構成されている。
アンテナ10Eは、主回路基板10Bやシールド部材10Cよりも前記正面側に配置されており、シールド部材10Cの正面F側に固定されるように構成されており、上述の入力信号を受信するように構成されている。アンテナ10Eは、正面側ホルダ10Dやシールド部材10Cを介して、主回路基板10Bに接続されるように構成されている。
図5及び図8に示すように、カバー部材10Fは、一体化された状態の背面側ホルダ10Aと主回路基板10Bとシールド部材10Cと正面側ホルダ10Dとアンテナ10Eとを収容するように構成されている。図6に、カバー部材10Fに、背面側ホルダ10Aと主回路基板10Bとシールド部材10Cと正面側ホルダ10Dとアンテナ10Eとが収容された状態の正面F側から見た外観図を示す。
また、図1に示すように、基板20と異常検知器10との間に空間Sが設けられている。具体的には、基板20の正面F側の部分と異常検知器10の背面B側において凸部11が設けられていない部分との間に放熱口が形成される空間Sが設けられている。
すなわち、かかる空間Sは、異常検知器10の背面Bに設けられている複数の凸部11によって形成されている。ここで、複数の凸部11の間には、放熱口が形成されていてもよい。
かかる構成によれば、演算部21よりも正面F側にシールド部材10Cが設けられており、且つ、シールド部材10Cよりも正面F側にアンテナ10Eが設けられているため、電波や磁気による非接触での外的ショックから計測器1のCPU(演算部21)を保護しつつ、かかる外的ショックを与えて計測器のCPUを一時的に停止させることによって行われる不正による異常を検知することができる。
また、かかる構成によれば、かかる空間Sが存在するため、基板20の正面F側に計測器1の演算部21等の回路を実装することができる。また、かかる構成によれば、かかる空間Sが存在するため、計測器1の内部において放熱の効果を奏することができる。
(変更例)
以下、図9及び図10を参照して、上述の実施形態の変更例に係る計測器1について、上述の実施形態に係る計測器1との相違点に着目して説明する。
ここで、図9に、本変更例に係る計測器1内の異常検知器10の正面F側から見た分解図を示し、図10に、本変更例に係る計測器1内の異常検知器10の背面B側から見た分解図を示す。
図9及び図10に示すように、本変更例に係る計測器1内の異常検知器10において、シールド膜10B1は、正面F側の主回路基板10B上で構成されている。
すなわち、上述の実施形態に係る計測器1の異常検知器10において、シールド構造は、シールド部材10Cとして主回路基板10Bとは別体として形成されているのに対して、本変更例に係る計測器1内の異常検知器10では、シールド膜10B1は、主回路基板10Bと一体化している。
ここで、シールド膜10B1は、主回路基板10B上に所定パターンで形成されていてもよい。
かかる構成によれば、シールド膜10B1を主回路基板10Bと別体で設ける必要がなくなるため、資材コストを低減することができる。
本実施形態に係る計測器1によれば、非接触で外的ショックを与えて計測器1のCPUを一時的に停止させることによって行われる不正による異常を検知することができる。
上述のように、本発明について、上述した実施形態によって説明したが、かかる実施形態における開示の一部をなす論述及び図面は、本発明を限定するものであると理解すべきではない。かかる開示から当業者には様々な代替実施形態、実施例及び運用技術が明らかとなろう。
1…計測器
10…異常検知器
10A…背面側ホルダ
10B…主回路基板
10B1…シールド膜
10C…シールド部材
10D…正面側ホルダ
10E…アンテナ
10F…カバー部材
11…凸部
12…ピン
20…基板
21…演算部
22…表示部
23…穴
30…ボディ
40…シールド部材
50…カバー
F…正面
B…背面
S…空間

Claims (3)

  1. 正面及び背面を有している計測器であって、
    前記計測器は、
    入力信号に応じて所定の演算処理を行うように構成されている演算部を有する基板と、
    前記基板の前記正面側に取り付けられている異常検知器とを具備しており、
    前記異常検知器は、
    主回路基板と、
    前記主回路基板よりも前記正面側に配置されているシールド構造と、
    前記シールド構造よりも前記正面側に配置されているアンテナとを具備しており、
    前記基板と前記異常検知器との間に空間が設けられていることを特徴とする計測器。
  2. 正面及び背面を有している計測器であって、
    前記計測器は、
    入力信号に応じて所定の演算処理を行うように構成されている演算部を有する基板と、
    前記基板の前記正面側に取り付けられている異常検知器とを具備しており、
    前記異常検知器は、
    主回路基板と、
    前記主回路基板よりも前記正面側に配置されているアンテナとを具備しており、
    前記主回路基板の前記正面側にシールド膜が構成されており、
    前記基板と前記異常検知器との間に空間が設けられていることを特徴とする計測器。
  3. 前記空間は、前記異常検知器の前記背面側に設けられている複数の凸部によって形成されており、
    前記複数の凸部の間には、放熱口が形成されていることを特徴とする請求項1又は2に記載の計測器。
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