JP6677057B2 - 多官能エポキシ樹脂及び中間体、エポキシ樹脂組成物、硬化物 - Google Patents
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Description
また、近年、特に多層回路基板などの電気・電子機器材料については、機器の小型化、軽量化及び高機能化が進み、更なる多層化、高密度化、薄型化、軽量化、信頼性及び成形加工性等の向上が求められている。また、これらの用途に用いられるエポキシ樹脂については耐熱性の向上が求められるようになってきている。よって、これらの要求を満たすためには溶融時に低粘度であり、かつ硬化した場合に耐熱性に優れたエポキシ樹脂が必要となる。
また、特許文献2に記載されているフルオレンを分子内に有するビスカテコールを原料にした4官能エポキシ樹脂は、耐熱性に優れ、かつエポキシ当量が大きいため毒性も低い
が、溶融時の粘度が高いことが予想される。また、特許文献3に記載されているアダマンチル基を分子内に有するビスレゾルシノールの水酸基をグリシジル化して得られる4官能のエポキシ樹脂は、融点が高いことが予想される。よってこれらのエポキシ樹脂は成型性や加工性に課題があると考えられる。よって本発明は、低粘度で、成型性及び加工性に優れ、かつ低毒性であり、硬化させた場合に耐熱性に優れた硬化物となるエポキシ樹脂を提供することを課題とする。
すなわち、本発明の要旨は、以下の通りである。
[1]下記一般式(1)で表される多官能エポキシ樹脂。
[2]前記一般式(1)中のAが、置換されていても良い炭素数7〜20の単環の脂環式炭化水素である、[1]に記載の多官能エポキシ樹脂。
[3]前記一般式(1)中のAが、アルキル基を置換基として持つ炭素数4〜20の単環の脂環式炭化水素である、[1]に記載の多官能エポキシ樹脂。
[4]前記一般式(1)中のXがグリシジル基である、[1]〜[3]の何れかに記載の多官能エポキシ樹脂。
[5]前記一般式(1)中のXがグリシジルオキシ基である、[1]〜[3]の何れかに記載の多官能エポキシ樹脂。
[6]下記一般式(9)で表されるアリル化合物。
[7][1]〜[5]の何れかに記載の多官能エポキシ樹脂を含むことを特徴とするエポキシ樹脂組成物。
[8][7]のエポキシ樹脂組成物を硬化してなる硬化物。
場合に耐熱性に優れた硬化物となるエポキシ樹脂を提供することが可能となる。
[1.エポキシ樹脂]
本発明の多官能エポキシ樹脂は、下記一般式(1)で表される。
一般式(1)中、Aは、炭素数3〜20の置換されていても良い単環の脂環式炭化水素を表す。本明細書中、「炭素数3〜20の置換されていても良い単環の脂環式炭化水素」は、Aを構成している単環の脂環式炭化水素及びその置換基の合計の炭素数が3〜20であることを意味する。炭素数は、毒性又は吸水率を下げる目的では多いことが好ましく、一方、低粘度化により加工性を向上させる目的では少ないほうが好ましい。よって、Aの炭素数は、5以上であることが好ましく、7以上であることがさらに好ましい。また、15以下が好ましく、10以下がさらに好ましい。
Aが単環の脂環式炭化水素であることにより、Aが鎖状の炭化水素である場合と比べて骨格が剛直となるため、硬化物とした場合の耐熱性が高くなる。またAが縮合環の炭化水素である場合と比べて結晶性が下がり、硬化時の温度で溶融しやすくなるため、取扱いが容易となる。さらにAが単環の芳香族炭化水素である場合と比べて粘度が低いため、加工性、成型性が向上する。
アルキニル基;シクロプロピル基、シクロペンチル基、シクロヘキシル基などの飽和環状アルキル基;シクロペンテニル基、シクロヘキセニル基などの不飽和環状アルキル基;フェニル基、4−メチルフェニル基、ナフチル基等のアリール基;水酸基;アミノ基、メチルアミノ基、ジメチルアミノ基等の置換または無置換アミノ基;チオール基;メトキシ基、エトキシ基等のアルコキシ基;メチルチオ基、エチルチオ基等のチオエーテル基等;クロロ基、ブロモ基等のハロゲン基が挙げられる。硬化物の耐熱性を向上させる目的ではアルキル基、アリール基、水酸基、無置換アミノ基、チオール基が好ましく、粘度を下げる目的では、アルキル基、アルコキシ基、チオエーテル基が好ましい。よって、高耐熱かつ低粘度を両立させる観点からは、アルキル基が好ましく、炭素数1〜4のアルキル基がさらに好ましく、メチル基がさらに好ましい。また、合成が容易であることから飽和直鎖状アルキル基、飽和分岐状アルキル基が好ましく、原料入手の観点からは飽和直鎖状アルキル基がさらに好ましく、メチル基がさらに好ましい。
シ基は、グリシジル基と比較して短工程で合成可能であり、また、酸素官能基を多く有することから、金属等への接着性が高いため、好ましい。
一般式(1)中、n1、n2はそれぞれ独立して1または2を表す。耐熱性を向上させるためには多官能であることが好ましいが、エポキシ基が多すぎると、硬化物中にエポキシ基が残存し、かえって耐熱性が下がることがあるため、n1、n2は1であることが好ましい。また、粘度や毒性を下げるためにもn1、n2は1であることが好ましい。また、n1、n2は、同一でも異なっても構わないが、合成が容易という点からはn1、n2は同一であることが好ましい。
一般式(1)中、m1、m2は、0〜2の整数を表し、合成の容易さから0又は1が好ましく、0が最も好ましい。
本発明の多官能エポキシ樹脂の理論エポキシ当量は、毒性を下げる観点からは大きいほうが好ましく、耐熱性を向上させる目的では小さいほうが好ましい。具体的には、115以上であることが好ましく、120以上であることがさらに好ましく、130以上であることが特に好ましい。一方で、170以下であることが好ましく、150以下であることがさらに好ましく、140以下であることが特に好ましい。ここで理論エポキシ当量とは、上記一般式(1)における分子のモル質量を、一般式(1)が有するエポキシ基の数で割った値(単位はg/当量である)を表す。
以下に一般式(1)の具体例を示す。
本発明の多官能エポキシ樹脂の製造方法は特に限定されず、用いる基質や所望の物性に応じて適宜製造することができる。以下、代表的な製造方法を示す。
<2.1.製法I>
一般式(1)で表される多官能エポキシ樹脂は、下記一般式(2)で表されるアリル化合物に含まれる二重結合を酸化する方法で製造できる。
酸化方法は、本発明の多官能エポキシ樹脂が取得可能な方法であれば特に限定されず、公知の方法で行うことができる。例えば、具体的には塩基の存在下、ニトリルと過酸化水素水溶液を用いる方法(以下酸化法i)、タングステン酸類の存在下、4級アンモニウム塩と過酸化水素水溶液を用いる方法(以下酸化法ii)、過酢酸やm−クロロ安息香酸等の有機過酸を用いる方法(以下酸化法iii)等が挙げられ、エポキシ樹脂の性質に応じて適宜方法を選択することができる。中でも、酸化法iと酸化法iiは、酸化剤として安価な過酸化水素を用いることができる上、副生物が水であり環境面からも好ましい。さらに、酸化法iiは水層と有機層が分離した二層系で実施できるため、エポキシ基の開環反応を抑制することができる。また、酸化法iと比べて過酸化水素を過剰に使用する必要がない。よって酸化法iiがより好ましい。
一般式(1)のうち、Xがグリシジル基である下記一般式(4)は、下記一般式(3)で表されるエポキシ樹脂中に含まれる二重結合を酸化する方法で製造できる。
酸化については製法Iと同様である。
一般式(1)のうち、Xがグリシジルオキシ基である一般式(6)は、下記一般式(5)で表されるフェノール化合物を、エピハロヒドリンを用いてグリシジル化することでも製造できる。
グリシジル化の手法は特に限定されないが、従来知られている1段法もしくは2段法の何れの方法で実施しても良い。1段法では、塩基の存在下、エピハロヒドリンを反応させることにより実施できる。2段法では、酸触媒の存在下、エピハロヒドリンを付加させ、続いて塩基を用いてハロゲン化水素化することにより実施できる。エピハロヒドリンとしてはエピクロロヒドリンやエピブロモヒドリンが挙げられるが、入手容易で安価な点からはエピクロロヒドリンを使用するのが好ましい。
の多官能エポキシ樹脂には未反応原料や各種の反応副生成物が含まれることがある。例えばグリシジル化においては、オリゴマーが生成し、樹脂の高粘度化が進む傾向がある。よって、粘度を低くする目的ではグリシジル化を経由しない製法Iが好ましい。
さらに、Xがグリシジルオキシ基の場合、製法IIIでは、隣り合った水酸基がエピハロ
ヒドリンを介して環状構造を形成する副反応が起こりやすい。これにより多官能化が妨げられることから、耐熱性の観点からも製法Iが好ましい。一方、Xがグリシジル基の場合、製法IIでは製法Iに比べて酸化すべき二重結合の量が少ないため、使用する酸化剤の量を減らすことができる。よって安全の観点からは製法IIが好ましい。また酸化にかかる反応時間を短縮できるため、エポキシ環の開環反応等の副反応を抑制することができる。よって収率の面からも製法IIが好ましい。
酸化法iについて説明する。酸化法iは、塩基の存在下、ニトリルと過酸化水素水溶液で行う方法である。
反応に用いる塩基としては、例えば、アルカリ金属の水酸化物、アルカリ土類金属の水酸化物、アルカリ金属塩、アルカリ土類金属塩等が使用されるが、これらの中でもアルカリ金属塩が好ましい。
反応には溶媒を使用することもできる。用いる溶媒は特に限定されないが、例えば、メタノール、エタノール、プロパノール、イソプロパノール等のアルコール類;アセトン、メチルエチルケトンのようなケトン類;N,N−ジメチルホルムアミド、N,N−ジメチルアセトアミドのようなアミド類;1,2−ジメトキエタン、ジエチレングリコールジメチルエーテル等が挙げられる。これらは1種を単独で用いてもよく、2種以上を任意の組合せで併用してもよい。中でも、水との混和性と安価に入手できるという点で、アルコール類、特にメタノールが好ましい。
反応温度は特に限定されないが、好ましくは0℃以上、より好ましくは20℃以上であり、また、好ましくは100℃以下、よりが好ましくは80℃以下、さらに好ましくは50℃以下である。100℃を超えると、過酸化水素の分解や、生成したエポキシ樹脂の加水分解が促進される傾向がある。0℃未満であると、十分な反応速度が得られず、反応が完全に進行しない傾向がある。
上記のとおり、酸化法iでは、塩基の存在下、ニトリルと過酸化水素水溶液で原料のアリル化合物を酸化してエポキシ樹脂を生成させる。これらの化合物の添加順序は特に限定されないが、通常の反応では、まず原料のアリル化合物、塩基、ニトリルを反応溶媒中で混合し、混合物の温度に注意しながら過酸化水素水を滴下し、撹拌する。その後、必要に応じて、ニトリルと過酸化水素を導入してもよい。反応後、残存した過酸化水素をチオ硫酸ナトリウム水溶液等の還元剤でクエンチし、水洗や濃縮等の通常の操作を行ってエポキシ樹脂を得る。必要に応じて晶析やカラムクロマトグラフィーによる精製を実施しても良い。
酸化法iiについて説明する。酸化法iiはタングステン酸類の存在下、オニウム塩と過酸化水素水溶液で酸化する方法である。
タングステン酸類としては、タングステン化合物やその塩等が挙げられる。タングステン化合物は、タングステンを含有し、上記のエポキシ化反応の触媒としての作用を有するものであれば、特に限定されない。
のケイタングステン酸類;12−タングストホウ酸または金属タングステン類等が挙げられ、タングステン酸、タングステン酸塩、リンタングステン酸が好ましく、入手しやすさの点で、タングステン酸、タングステン酸ナトリウム、タングステン酸カルシウム、12−タングストリン酸がより好ましい。
メチル硫酸水素塩、2,3−ビス(4−t−ブチル−フェニルオキシ)−N、N、N−トリエチル−1−プロパンアンモニウムクロライド、N−ブチル−N,N−ジ[2−(4−t−ブチルベンゾイルオキシ)エチル−N−メチルアンモニウムモノメチル硫酸塩等が挙げられるが、このうち、調製および分析が簡便である観点から、N−ブチル−N,N−ジ[2−(4−t−ブチルベンゾイルオキシ)エチル−N−メチルアンモニウムモノメチル硫酸塩が挙げられる。本発明において、オニウム塩は単独でも2種以上適宜組み合わせて使用してもよい。
さらに反応系中に水を添加したり、過酸化水素を逐次添加することにより、反応時に系内の過酸化水素量及び濃度を低く保つことが、安全性、生産性の面からさらに好ましい。過酸化水素の使用量は特に限定されず、原料のアリル化合物や触媒の種類、反応条件等によって異なるが、原料として用いるアリル化合物中の炭素−炭素二重結合1当量に対して、通常0.5当量以上、好ましくは1.0当量以上、通常10当量以下、好ましくは3.0当量以下である。
、好ましくは2.0当量以下、より好ましくは1.0当量以下である。
反応には溶媒を使用することもできる。用いる溶媒は特に限定されないが、ベンゼン、トルエン、キシレン等の芳香族炭化水素類;ヘキサン、ヘプタン、ドデカン等の脂肪族炭化水素類;メタノール、エタノール、イソプロパノール、ブタノール、ヘキサノール、シクロヘキサノール等のアルコール類;クロロホルム、ジクロロメタン、ジクロロエタン、クロロベンゼン等のハロゲン系溶媒;テトラヒドロフラン、ジオキサン等のエーテル類;メチルエチルケトン、メチルイソブチルケトン、シクロペンタノン、アノン等のケトン類;アセトニトリル、ブチロニトリル等のニトリル類;酢酸エチル、酢酸ブチル、蟻酸メチル等のエステル化合物;N,N−ジメチルホルムアミド、N,N− ジメチルアセトアミ
ド等のアミド類;N,N’−ジメチルイミダゾリジノン等のウレア類;水及びこれら溶媒の混合物が挙げられる。上述の通り、反応系中に水を添加することにより、反応時に系内の過酸化水素量及び濃度を低く保つことが、安全性、生産性の面からさらに好ましい。また、本反応を水層と有機層の分離した二層系で行うと、二層分離していることによりエポキシ樹脂は有機層に溶解するため、酸性水層の影響によりエポキシ環が開環、転位等で分解することを抑えることができる。よって非水溶性の芳香族炭化水素類、脂肪族炭化水素類、ハロゲン系溶媒またはこれら溶媒の混合物と、水の組み合わせが好ましく、これらの中でも、酸化反応に対して安定であることから、芳香族炭化水素類または脂肪族炭化水素類と水との組み合わせがより好ましく、反応温度より高い沸点を有する芳香族炭化水素類と水の組み合わせがさらに好ましく、トルエンと水の組み合わせが特に好ましい。
有機溶媒の使用量は、化合物の溶解度によるが、溶媒量の増大に従い反応速度が低下するため、原料として用いるアリル化合物1重量部に対して、通常0重量部〜10重量部、好ましくは0重量部〜5重量部、さらに好ましくは0重量部〜3重量部である。
反応時間は、反応スケール等により異なるが、通常1時間以上、好ましくは3時間以上、より好ましくは5時間以上であり、また、通常48時間以下、好ましくは36時間以下、より好ましくは24時間以下である。
酸化法iiiについて説明する。酸化法iiiは有機過酸を用いて酸化する方法である
。反応に用いる有機過酸類としては、過酢酸、過プロピオン酸、m-クロロ過安息香酸、
過安息香酸、過フタル酸等が挙げられるが、このうち過酢酸、m-クロロ過安息香酸が好
ましく、工業的に安価で液体で取扱いやすいことから過酢酸がさらに好ましい。これらは1種を単独で用いてもよく、2種以上を任意の組合せで併用してもよい。
過酸化水素水の濃度は特に限定されないが、通常10重量%以上、好ましくは20質量%以上、通常60質量%以下であり、より好ましくは、入手のしやすさや分解の危険性、運搬コスト等を考慮すると、30質量%以上、45質量%以下である。また、過酸化水素の使用量は特に限定されないが、原料として用いるアリル化合物中の炭素−炭素二重結合1当量に対して、好ましくは0.5当量以上、より好ましくは1当量以上、さらに好ましくは、1.1当量以上であり、また、好ましくは5当量以下、より好ましくは2当量以下、さらに好ましくは1.5当量以下である。使用量が1当量より少ないと、反応が十分に進行しない傾向があり、使用量が5当量よりも多いと、過剰の有機過酸類が分解し反応暴走を引き起こす危険性が高まる傾向がある。
反応には溶媒を使用することもできる。用いる溶媒は特に限定されないが、例えば、べンゼン、トルエン、キシレン等の芳香族炭化水素類;ヘキサン、ヘプタン、ドデカン等の脂肪族炭化水素類;メタノール、エタノール、イソプロパノール、ブタノール、ヘキサノール、シクロヘキサノール等のアルコール類;クロロホルム、ジクロロメタン、ジクロロエタン、クロロベンゼン等のハロゲン系溶媒;テトラヒドロフラン、ジオキサン等のエーテル類;メチルエチルケトン、メチルイソブチルケトン、シクロペンタノン、シクロヘキサノン等のケトン類;アセトニトリル、ブチロニトリル等のニトリル類;酢酸エチル、酢酸ブチル、蟻酸メチル等のエステル化合物;酢酸、プロピオン酸等の有機酸;N,N−ジメチルホルムアミド、N,N− ジメチルアセトアミド等のアミド類;N,N’−ジメチ
ルイミダゾリジノン等のウレア類;水及びこれら溶媒の混合物が挙げられる。これらの中で、芳香族炭化水素類、ハロゲン系溶媒及びこれら溶媒の混合物が、有機過酸類の溶解性及び酸化反応への耐性の観点から好ましい。
反応温度は特に限定されないが、好ましくは0℃以上、より好ましくは20℃以上であり、また、好ましくは100℃以下、よりが好ましくは80℃以下、さらに好ましくは50℃以下である。100℃を超えると、過酸化水素の分解や、形成されたエポキシ環の加水分解が促進される傾向がある。0℃未満であると、十分な反応速度が得られず、反応が
完全に進行しない傾向がある。
上記のとおり、酸化法iiiでは、有機過酸類を用いて原料のアリル化合物を酸化してエポキシ樹脂を生成させる。これらの化合物の添加順序は特に限定されないが、通常の反応では、まず原料のアリル化合物を反応溶媒に溶解または懸濁させ、混合物の温度に注意しながら有機過酸類を添加する。有機酸類と過酸化水素を組み合わせて用いる場合、有機酸類を加えた後、混合物の温度に注意しながら過酸化水素を添加する。反応後、残存した過酸化水素をチオ硫酸ナトリウム水溶液等の還元剤でクエンチし、水洗や濃縮等の通常の操作を行ってエポキシ樹脂を得る。必要に応じて晶析やカラムクロマトグラフィーによる精製を実施しても良い。
<3.1.一般式(2)>
一般式(2)で表されるアリル化合物の合成法を説明する。
一般式(2)においてYが2−アリル基の場合は、例えば下記の方法で製造できる。
出発原料となる一般式(7−1)で表されるビスアリルフェノール化合物は、例えば、特開2010−128820号公報などに記載の方法で、Aのベンゼン環との結合位置がカルボニル基で置換されたケトンとフェノール2分子を、酸触媒を用いて縮合し、特開平10−077338号公報に記載の方法でアリル化及びクライゼン転位することにより製造できる。続いて一般式(7−1)の水酸基をアリル化することで、一般式(8−1)で表されるアリル化合物が得られる。さらにクライゼン転位と水酸基のアリル化を繰り返せ
ば、で表されるアリル化合物が得られる。
Yが2−アリルオキシ基の場合一般式(9)は、例えば下記の方法で製造できる。
まず、出発原料となる一般式(5)で表されるフェノール化合物は、例えば、特開平3−291250号公報に記載の方法でAのベンゼン環との結合位置がカルボニル基で置換されたケトンと、ポリフェノール2分子を、酸触媒を用いて縮合することで製造できる。続いて、一般式(5)の水酸基をアリル化することで、一般式(9)で表されるアリル化合物が得られる。
以下に一般式(9)の具体例を示す。
一般式(3)で表されるジグリシジルエーテルの製造方法について説明する。
一般式(3)は、例えば、出発原料である一般式(7)で表されるビスアリルフェノー
ル化合物の水酸基をグリシジル化することにより製造できる。
グリシジル化については、製法IIIの項に記載の方法と同様に実施できる。
上記一般式(1)で表される本発明の多官能エポキシ樹脂は、さらに一般式(1)で表される本発明のエポキシ樹脂が有する2+n1+n2個のエポキシ基のうち、1〜n1+n2個がエポキシ基の代わりに炭素−炭素二重結合を形成しているエポキシ樹脂を含んでいても良い。本発明の効果を損ねない範囲においてそれらの混合比率は特に限定されるものではなく、使用する目的によって適宜設定可能である。上述の酸化反応において、原料のアリル化合物は逐次的に酸化されてエポキシ樹脂が生成するため、いずれの酸化法においても、酸化剤の当量を制御することにより、エポキシ基と炭素−炭素二重結合の含有比率、及びエポキシ当量を制御することができる。混合比率は、耐熱性を向上させるためにはエポキシ基が多いほうが好ましく、一方、粘度や毒性を下げるためには少ないほうが好ましい。また、その他の不純物の含有量もエポキシ当量によって見積もることができるが、不純物が少ないほうが、本発明の多官能エポキシ樹脂を含有する組成物の加工性や本発明の硬化物の耐熱性などに優れる。よって、本発明の多官能エポキシ樹脂のエポキシ当量と、理論エポキシ当量の比(混合物のエポキシ当量/理論エポキシ当量)は、通常1.00〜1.40が好ましく、1.00〜1.20がより好ましく、1.00〜1.10がさらに好ましい。
上がより好ましく、60℃以上がさらに好ましい。
本発明の多官能エポキシ樹脂組成物は、本発明の多官能エポキシ樹脂を含有する。本発明の多官能エポキシ樹脂組成物は、毒性が低く、作業者の安全を守る点で優れている。また、本発明の多官能エポキシ樹脂を含有することにより、低粘度でフィルム成形や塗布、注入などのプロセスに適用するのに十分な加工性、成型性に優れる。さらに、硬化させた場合に耐熱性を発現しやすい。そこで、接着剤、塗料、土木建築用材料、電気・電子材料などに好適である。
本発明の多官能エポキシ樹脂組成物に含まれていても良い他のエポキシ樹脂としては、具体的には、ビスフェノールA型エポキシ樹脂、ビスフェノールF型エポキシ樹脂、ナフタレン型エポキシ樹脂、フェノールノボラック型エポキシ樹脂、クレゾールノボラック型エポキシ樹脂、フェノールアラルキル型エポキシ樹脂、ビフェニル型エポキシ樹脂、トリフェニルメタン型エポキシ樹脂、ジシクロペンタジエン型エポキシ樹脂等の各種エポキシ樹脂などを挙げることができる。具体的には、例えば、ビスフェノールA、ビスフェノールF、チオジフェノール、フルオレンビスフェノール、テルペンジフェノール、4,4’−ビフェノール、2,2’−ビフェノール、3,3’,5,5’−テトラメチル−(1,1’−ビフェニル)−4,4’−ジオール、ハイドロキノン、レゾルシン、ナフタレンジオール、トリス−(4−ヒドロキシフェニル)メタン、1,1,2,2−テトラキス(4−ヒドロキシフェニル)エタン、フェノール類(フェノール、アルキル置換フェノール、ナフトール、アルキル置換ナフトール、ジヒドロキシベンゼン、ジヒドロキシナフタレン等)とホルムアルデヒド、アセトアルデヒド、ベンズアルデヒド、p−ヒドロキシベンズアルデヒド、o−ヒドロキシベンズアルデヒド、p−ヒドロキシアセトフェノン、o−ヒドロキシアセトフェノン、ジシクロペンタジエン、フルフラール、4,4’−ビス(クロルメチル)−1,1’−ビフェニル、4,4’−ビス(メトキシメチル)−1,1’−ビフェニル、1,4−ビス(クロロメチル)ベンゼン、1,4−ビス(メトキシメチル)ベンゼン等との重縮合物およびこれらの変性物、テトラブロモビスフェノールA等のハロゲン化ビスフェノール類またはアルコール類から誘導される、それらのグリシジルエーテル化物;脂環式エポキシ樹脂、グリシジルアミン系エポキシ樹脂、グリシジルエステル系エポキシ樹脂、シルセスキオキサン系のエポキシ樹脂(鎖状、環状、ラダー状、あるいはそれら少なくとも2種以上の混合構造のシロキサン構造にグリシジル基、および/またはエポキシシクロヘキサン構造を有するエポキシ樹脂)等の固形または液状エポキシ樹脂が挙げられる。なお、これらは1種のみでも、2種以上を任意の組み合わせと比率で用いても良
い。
本発明の多官能エポキシ樹脂組成物に含まれていても良い硬化剤は、本発明の多官能エポキシ樹脂が有するエポキシ基の架橋反応に寄与する物質であれば良く、一般的にエポキシ樹脂硬化剤と言われている硬化剤の他、一般的に硬化促進剤として知られているものなども含める。すなわち、本発明に係る硬化剤は、本発明の多官能エポキシ樹脂組成物に含まれるエポキシ樹脂のエポキシ基間の架橋反応に寄与する物質、または本発明の多官能エポキシ樹脂組成物に含まれるエポキシ樹脂同士の架橋反応やエポキシ樹脂と硬化剤との付加反応を促進させる機能を発現する物質である。
フェノール系硬化剤は、公知の各種フェノール系硬化剤を用いることができる。具体例としては、ビスフェノールA、ビスフェノールF、ビスフェノールS、ビスフェノールAD、ハイドロキノン、レゾルシン、メチルレゾルシン、ビフェノール、テトラメチルビフェノール、ジヒドロキシナフタレン、ジヒドロキシジフェニルエーテル、チオジフェノール類、フェノールノボラック樹脂、クレゾールノボラック樹脂、フェノールアラルキル樹脂、ビフェニルアラルキル樹脂、ナフトールアラルキル樹脂、テルペンフェノール樹脂、ジシクロペンタジエンフェノール樹脂、ビスフェノールAノボラック樹脂、ナフトールノボラック樹脂、臭素化ビスフェノールA、臭素化フェノールノボラック樹脂などの多価フェノール類;フェノール類とベンズアルデヒド、ヒドロキシベンズアルデヒド、クロトンアルデヒド、グリオキザールなどのアルデヒド類との縮合反応で得られる多価フェノール樹脂類;キシレン樹脂とフェノール類との縮合反応で得られる多価フェノール樹脂類;重質油やピッチ類とフェノール類とホルムアルデヒド類との共縮合樹脂等のフェノール樹脂類等などが挙げられる。これらのうち、フェノールノボラック樹脂、フェノールアラルキル樹脂、トリスフェノールメタン樹脂、ビフェニルアラルキル樹脂、ナフトールアラルキル樹脂、フェノール・ベンズアルデヒド・キシリレンジメトキサイド重縮合物、フェノール・ベンズアルデヒド・4,4’−ジメトキシビフェニル重縮合物等が好ましい。
る。
活性エステル硬化剤は、フェノールエステル化合物、チオフェノールエステル化合物、N−ヒドロキシアミンエステル化合物、複素環ヒドロキシ基がエステル化された化合物等の反応活性の高いエステル基を有し、エポキシ樹脂の硬化作用を有する物質を言う。活性エステル硬化剤は、2個以上の活性エステル基を有する化合物が好ましい。特に、本発明のエポキシ基樹脂組成物を硬化させてなる硬化物の耐熱性向上という観点から、カルボン酸化合物とヒドロキシ化合物とから得られる活性エステル化合物がより好ましく、カルボン酸化合物と、フェノール化合物又はナフトール化合物とから得られる活性エステル化合物がより好ましい。また、カルボン酸化合物とフェノール性水酸基を有する芳香族化合物とから得られる2個以上の活性エステル基を持つ芳香族化合物がさらに好ましく、少なくとも2個以上のカルボン酸を有する化合物とフェノール性水酸基を有する芳香族化合物とから得られる2個以上の活性エステル基を有する芳香族化合物が特に好ましい。活性エステル硬化剤は、直鎖状または多分岐状であっても良い。ここで、少なくとも2個以上のカルボン酸を有する化合物が脂肪族鎖を含む化合物であれば、エポキシ樹脂との相溶性を高くすることができ、芳香族環を有する化合物であれば、本発明の多官能エポキシ樹脂組成物を硬化させてなる硬化物の耐熱性を高くすることができる。カルボン酸化合物としては、具体的には、例えば、安息香酸、酢酸、コハク酸、マレイン酸、イタコン酸、フタル酸、イソフタル酸、テレフタル酸、ピロメリット酸等が挙げられる。これらのうち、本発明の多官能エポキシ樹脂組成物を硬化させてなる硬化物の耐熱性向上の観点からコハク酸、マレイン酸、イタコン酸、フタル酸、イソフタル酸、テレフタル酸が好ましく、イソフタル酸、テレフタル酸がより好ましい。フェノール化合物又はナフトール化合物としては、具体的には、例えば、ハイドロキノン、レゾルシン、ビスフェノールA、ビスフェノールF、ビスフェノールS、フェノールフタリン、メチル化ビスフェノールA、メチル化ビスフェノールF、メチル化ビスフェノールS、フェノール、o−クレゾール、m−クレゾール、p−クレゾール、カテコール、α−ナフトール、β−ナフトール、1,5−ジヒドロキシナフタレン、1,6−ジヒドロキシナフタレン、2,6−ジヒドロキシナフタレン、ジヒドロキシベンゾフェノン、トリヒドロキシベンゾフェノン、テトラヒドロキシベンゾフェノン、フロログルシン、ベンゼントリオール、ジシクロペンタジエニルジフェノール、フェノールノボラック等が挙げられる。これらのうち、溶解性向上及び本発明の多官能エポキシ樹脂組成物を硬化させてなる硬化物の耐熱性向上の観点から、ビスフェノールA、ビスフェノールF、ビスフェノールS、メチル化ビスフェノールA、メチル化ビスフェノールF、メチル化ビスフェノールS、カテコール、α−ナフトール、β−ナフトール、1,5−ジヒドロキシナフタレン、1,6−ジヒドロキシナフタレン、2,6−ジヒドロキシナフタレン、ジヒドロキシベンゾフェノン、トリヒドロキシベンゾフェノン、テトラヒドロキシベンゾフェノン、フロログルシン、ベンゼントリオール、ジシクロペンタジエニルジフェノール、フェノールノボラックが好ましく、カテコール、α−ナフトール、β−ナフトール、1,5−ジヒドロキシナフタレン、1,6−ジヒドロキシナフタレン、2,6−ジヒドロキシナフタレン、ジヒドロキシベンゾフェノン、トリヒドロキシベンゾフェノン、テトラヒドロキシベンゾフェノン、フロログルシン、ベンゼントリオール、ジシクロペンタジエニルジフェノール、フェノールノボラックがより好ましく、α−ナフトール、β−ナフトール、1,5−ジヒドロキシナフタレン、1,6−ジヒドロキシナフタレン、2,6−ジヒドロキシナフタレン、ジヒドロキシベンゾフェノン、トリヒドロキシベンゾフェノン、テトラヒドロキシベンゾフェノン、ジシクロペンタジエニルジフェノール、フェノールノボラックがさらに好ましく、α−ナフトール、β−ナフトール、ジヒドロキシベンゾフェノン、トリヒドロキシベンゾフェノン、テトラヒドロキシベンゾフェノン、ジシクロペンタジエニルジフェノール、フェノールノボラックが特に好ましく、α−ナフトール、β−ナフトール、ジシクロペンタジエニルジフェノール、フェノールノボラックが殊更好ましく、α−ナフトール、β−ナフトール、ジシクロペンタジエニルジフェノールが最も好ましい。また、活性エステル化合物としては、特開2004−277460号公開公報に開示されている活性エステル化合物を用いても良いし、各種市販品を用いて
も良い。市販品としては、例えば、ジシクロペンタジエニルジフェノール構造を含むものとして、DIC(株)製「EXB−9451」、「EXB−9460」が、フェノールノボラックのアセチル化物として、三菱化学(株)製「DC808」、フェノールノボラックのベンゾイル化物として、三菱化学(株)製「YLH1026」などが挙げられる。
酸無水物系硬化剤の具体例としては、ドデセニル無水コハク酸、ポリアジピン酸無水物、ポリアゼライン酸無水物、ポリセバシン酸無水物、ポリ(エチルオクタデカン二酸)無水物、ポリ(フェニルヘキサデカン二酸)無水物、メチルテトラヒドロ無水フタル酸、メチルヘキサヒドロ無水フタル酸、ヘキサヒドロ無水フタル酸、無水メチルハイミック酸、テトラヒドロ無水フタル酸、トリアルキルテトラヒドロ無水フタル酸、メチルシクロヘキセンジカルボン酸無水物、メチルシクロヘキセンテトラカルボン酸無水物、無水フタル酸、無水トリメリット酸、無水ピロメリット酸、ベンゾフェノンテトラカルボン酸無水物、エチレングリコールビストリメリテート二無水物、無水ヘット酸、無水ナジック酸、無水メチルナジック酸、5−(2,5−ジオキソテトラヒドロ−3−フラニル)−3−メチル−3−シクロヘキサン−1,2−ジカルボン酸無水物、3,4−ジカルボキシ−1,2,3,4−テトラヒドロ−1−ナフタレンコハク酸二無水物、1−メチル−ジカルボキシ−1,2,3,4−テトラヒドロ−1−ナフタレンコハク酸二無水物等が挙げられる。
1級及び2級アミン系硬化剤の具体例としては、脂肪族アミン類、ポリエーテルアミン類、脂環式アミン類、芳香族アミン類などが挙げられる。脂肪族アミン類としては、エチレンジアミン、1,3−ジアミノプロパン、1,4−ジアミノプロパン、ヘキサメチレンジアミン、2,5−ジメチルヘキサメチレンジアミン、トリメチルヘキサメチレンジアミン、ジエチレントリアミン、イミノビスプロピルアミン、ビス(ヘキサメチレン)トリアミン、トリエチレンテトラミン、テトラエチレンペンタミン、ペンタエチレンヘキサミン、N−ヒドロキシエチルエチレンジアミン、テトラ(ヒドロキシエチル)エチレンジアミン等が挙げられる。ポリエーテルアミン類としては、トリエチレングリコールジアミン、テトラエチレングリコールジアミン、ジエチレングリコールビス(プロピルアミン)、ポリオキシプロピレンジアミン、ポリオキシプロピレントリアミン類等が挙げられる。脂環式アミン類としては、イソホロンジアミン、メタセンジアミン、N−アミノエチルピペラジン、ビス(4−アミノ−3−メチルジシクロヘキシル)メタン、ビス(アミノメチル)シクロヘキサン、3,9−ビス(3−アミノプロピル)−2,4,8,10−テトラオキサスピロ(5,5)ウンデカン、ノルボルネンジアミン等が挙げられる。芳香族アミン類としては、テトラクロロ−p−キシレンジアミン、m−キシレンジアミン、p−キシレンジアミン、m−フェニレンジアミン、o−フェニレンジアミン、p−フェニレンジアミン
、2,4−ジアミノアニソール、2,4−トルエンジアミン、2,4−ジアミノジフェニルメタン、4,4’−ジアミノジフェニルメタン、4,4’−ジアミノ−1,2−ジフェニルエタン、2,4’−ジアミノジフェニルスルホン、4,4’−ジアミノジフェニルスルホン、m−アミノフェノール、m−アミノベンジルアミン、ベンジルジメチルアミン、2−ジメチルアミノメチル)フェノール、トリエタノールアミン、メチルベンジルアミン、α−(m−アミノフェニル)エチルアミン、α−(p−アミノフェニル)エチルアミン、ジアミノジエチルジメチルジフェニルメタン、α,α’−ビス(4−アミノフェニル)−p−ジイソプロピルベンゼン等が挙げられる。
イミダゾール系硬化促進剤の具体例としては、2−メチルイミダゾール、2−ウンデシルイミダゾール、2−ヘプタデシルイミダゾール、1,2−ジメチルイミダゾール、2−エチル−4−メチルイミダゾール、2−フェニルイミダゾール、2−フェニル−4−メチルイミダゾール、1−ベンジル−2−メチルイミダゾール、1−ベンジル−2−フェニルイミダゾール、1−シアノエチル−2−メチルイミダゾール、1−シアノエチル−2−ウンデシルイミダゾール、1−シアノエチル−2−エチル−4−メチルイミダゾール、1−シアノエチル−2−フェニルイミダゾール、1−シアノエチル−2−ウンデシルイミダゾリウムトリメリテイト、1−シアノエチル−2−フェニルイミダゾリウムトリメリテイト、2,4−ジアミノ−6−[2’−メチルイミダゾリル−(1’)]−エチル−s−トリアジン、2,4−ジアミノ−6−[2’−ウンデシルイミダゾリル−(1’)]−エチル−s−トリアジン、2,4−ジアミノ−6−[2’−エチル−4’−メチルイミダゾリル−(1’)]−エチル−s−トリアジン、2,4−ジアミノ−6−[2’−メチルイミダゾリル−(1’)]−エチル−s−トリアジンイソシアヌル酸付加物、2−フェニルイミ
ダゾールイソシアヌル酸付加物、1−ドデシル−2−メチル−3−ベンジルイミダゾリウ
ムクロライド、2−フェニル−4,5−ジヒドロキシメチルイミダゾール、2−フェニル−4−メチル−5ヒドロキシメチルイミダゾール、2,3−ジヒドロ−1H−ピロロ[1,2−a]ベンゾイミダゾール、2−フェニルイミダゾリン等のイミダゾール化合物及びイミダゾール化合物とエポキシ樹脂とのアダクト体が挙げられる。
の金属の有機金属錯体又は有機金属塩などが挙げられる。有機金属錯体の具体例としては
、コバルト(II)アセチルアセトナート、コバルト(III)アセチルアセトナート等の有機コ
バルト錯体、銅(II)アセチルアセトナート等の有機銅錯体、亜鉛(II)アセチルアセトナート等の有機亜鉛錯体、鉄(III)アセチルアセトナート等の有機鉄錯体、ニッケル(II)
アセチルアセトナート等の有機ニッケル錯体、マンガン(II)アセチルアセトナート等の有機マンガン錯体などが挙げられる。有機金属塩としては、オクチル酸亜鉛、オクチル酸錫、ナフテン酸亜鉛、ナフテン酸コバルト、ステアリン酸スズ、ステアリン酸亜鉛などが挙げられる。これらのうち、溶剤溶解性、本発明の多官能エポキシ樹脂組成物の硬化性の観点から、コバルト(II)アセチルアセトナート、コバルト(III)アセチルアセトナート、亜
鉛(II)アセチルアセトナート、ナフテン酸亜鉛、鉄(III)アセチルアセトナートが好ま
しく、コバルト(III)アセチルアセトナート、ナフテン酸亜鉛が特に好ましい。本発明の
多官能エポキシ樹脂組成物に含まれる金属系硬化促進剤の含有量は、低粗度の絶縁層表面にピール強度に優れる導体層を形成しやすい点では多いことが好ましい。一方、本発明の多官能エポキシ樹脂組成物が保存安定性や絶縁性に優れる点では少ない。そこで、組成物中の不揮発分に対し、金属系硬化剤由来の金属が500ppm以下であることが好ましく、200ppm以下であることがさらに好ましく、また、一方で、20ppm以上であることが好ましく、30ppm以上であることがさらに好ましい。
また、「総説エポキシ樹脂 第1巻」(第1版、エポキシ樹脂技術協会、2003年)の119−209頁及び「総説エポキシ樹脂 最近の進捗i」(第1版、エポキシ樹脂技術協会、2009年)の43−84頁に記載されている硬化剤や硬化促進剤を用いても良い。
硬化剤の種類や組み合わせ及びその量は、硬化条件、硬化物の形状、硬化物の接着性や曲げ強度などの物性などのバランスに応じて選択すれば良い。
本発明の多官能エポキシ樹脂組成物に充填剤が含まれていると、本発明の多官能エポキシ樹脂組成物を硬化させることにより、低線膨張率、高熱伝導性、難燃性、導電性などの充填剤が有する物性を硬化物に付与することができる。本発明の多官能エポキシ樹脂は低粘度であることから、多くの充填剤を加えても、優れた加工性を維持しやすい。
きいことが好ましい。そこで、具体的には、粒径が0.05μm以上であることが好ましく、0.1μm以上であることがさらに好ましく、0.5μm以上であることが特に好ましく、また、一方、1000μm以下であることが好ましく、200μm以下であることがさらに好ましく、100μm以下であることが特に好ましい。粒径は、レーザー回折散乱法や沈降法などの方法により測定することができる。
本発明の多官能エポキシ樹脂組成物に含まれていても良いその他の添加材としては、例えば、以下の添加剤などが挙げられる。本発明の多官能エポキシ樹脂組成物及びこれを硬化させてなる硬化物と基材との接着性、及び本発明の多官能エポキシ樹脂組成物に無機充填剤が含まれる場合に本発明のグリシジルアミン化合物とこの無機充填剤との接着性を向上させるために用いるシランカップリング剤やチタネートカップリング剤等のカップリング剤;保存安定性向上のために用いる紫外線防止剤、酸化防止剤、可塑剤;はんだの酸化皮膜除去のためのフラックス;難燃剤;着色剤;分散剤;乳化剤;低弾性化剤;希釈剤;消泡剤;イオントラップ剤等が挙げられる。
種のみで用いても、2種以上を任意の組み合わせ及び比率で用いても良い。2種以上のカップリング剤を用いた場合におけるその含有量は、合計量が上記の好ましい範囲であることが好ましい。
本発明の多官能エポキシ樹脂組成物は、加工時の粘度調整及び硬化させるときの取り扱い性などのための溶媒を含有していても良い。溶媒は、本発明の多官能エポキシ樹脂を製造するときに用いた溶媒を利用しても良い。本発明の多官能エポキシ樹脂組成物に含まれる溶媒としては、例えば、アセトン、メチルエチルケトン(MEK)、メチルイソブチルケトン、シクロヘキサノン等のケトン類;酢酸エチル等のエステル類;エチレングリコールモノメチルエーテル等のエーテル類;N,N−ジメチルホルムアミド、N,N−ジメチルアセトアミド等のアミド類;メタノール、エタノール、イソプロパノール等のアルコール類;ヘキサン、シクロヘキサン等のアルカン類;トルエン、キシレン等の芳香族類などが挙げられる。
溶媒を用いる場合の量は、溶媒残留により硬化物中にボイドが形成されやすいことから、用いない又は少ないことが好ましい。一方、組成物の高粘度化に伴うクラックが発生し難い点では多いことが好ましい。これらの溶媒は、1種のみで用いても、2種以上を任意の組み合わせ及び比率で用いても良い。
本発明の多官能エポキシ樹脂組成物を硬化させることにより、本発明の硬化物を得ることができる。本発明の硬化物は、本発明の多官能エポキシ樹脂組成物を硬化させているため、耐熱性に優れる。硬化方法や条件については、本発明の多官能エポキシ樹脂組成物を硬化させることができれば特に規定されない。但し、成型が容易であることから熱硬化が好ましい。
本発明の多官能エポキシ樹脂及びこれを含む組成物は、粘度が低いため、塗布、混合、フィルム成形等のプロセスに適用するのに十分な加工性を有する。また、他の樹脂の改質剤や各種アダクトや熱可塑性樹脂などの化学品の原料などの用途にも好ましく用いることができる。
明はその要旨を越えない限り、以下の実験例により限定されるものではない。
実施例中の資材は断りのない限り通常入手可能な市販試薬を用いた。また、実施例及び比較例における各種分析方法は以下の通りである。
(1H−NMR分析条件)
装置:BRUKER社製 AVANCE400、400MHz
溶媒:0.03体積%テトラメチルシラン含有重クロロホルム
(エポキシ当量)
JIS K7236:2001に準じて測定した。
150℃に調整した粘度計の熱板の上でエポキシ樹脂を溶融させ、回転速度750rpmで測定した時の粘度を測定した。
分析装置:東海八神株式会社製 コーンプレート粘度計
(融点測定)分析装置:SIIナノテクノロジー社製 DSC7020
測定温度範囲: 20℃から250℃
昇温速度:10℃/min
(ガラス転移温度(Tg))
硬化物を縦5cm、横1cm、厚さ4mmに切削して得られた試験片を用いて、以下の条件で測定し、2回目昇温時の1HzのE’’とtanδのピークトップをTgとした。
測定モード:3点曲げモード
測定温度範囲: 30℃から280℃
昇温速度:5℃/min、降温速度:5℃/min
液にリン酸二水素ナトリウム水溶液を加えて中和した後、反応液を水洗し、続いて溶媒を留去して、1,1−ビス(3−アリル−4−グリシジルオキシフェニル)シクロドデカン(化合物12)を主成分とする薄黄色固体280gを得た。純度を100%とした場合の収率は93%であり、エポキシ当量は288g/当量であった。
した。水層はトルエン10mlで再抽出し、先のトルエン層と混合した。得られたトルエン溶液を飽和硫酸ナトリウム水溶液20mlで洗浄した後、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、溶媒を留去した。
1H−NMR(400MHz,CDCl3)δ6.98(2H,dd,J=2.3,8.4Hz),6.93(2H,s),6.70(2H,dd,J=0.7,8.4Hz),4.20(2H,dd,J=3.0,11.1Hz),3.92(2H,ddd,J=5.6,9.4,11.1Hz),3.35−3.32(2H,m),3.16−3.11(2H,m),2.93−2.86(4H,m),2.81−2.70(6H,m),2.54−2.49(2H,m),1.99(4H,br.s),1.36(10H,br.s),1.30(4H,br.s),0.91(4H,br.s).
このエポキシ樹脂のエポキシ当量は145g/当量、融点は142℃、150℃におけるせん断粘度は170mPa・sであった。
フェニル)−3,3,5−トリメチルシクロヘキサン(化合物15)194g(497mmol)、エピクロルヒドリン552g(5.97mol)、イソプロパノール215g、水77gを仕込み、40℃に昇温して均一に溶解した後、48.5重量%の水酸化ナトリウム水溶液95g(1.15mol)を90分かけて滴下しながら65℃まで昇温した。滴下終了後、さらに撹拌した後、反応液を水洗し、溶媒とエピクロロヒドリンを留去して、粗1,1−ビス(3−アリル−4−グリシジルオキシフェニル)−3,3,5−トリメチルシクロヘキサン(化合物16)を得た。
1H−NMR(400MHz,CDCl3)δ7.15(1H,d,J=8.6Hz),7.13(1H,d,J=8.6Hz),7.06−7.03(1H,m),6.98(1H,ddt,J=2.5,2.8,10.9Hz),6.72(1H,d,J=8.1Hz),6.66(1H,d,J=8.8Hz),4.25−4.15(2H,m),3
.96−3.85(2H,m),3.36−3.29(2H,m),3.17−3.11(2H,m),3.11−2.70(10H,m),2.63(1H,d,J=12.9Hz),2.55−2.46(2H,m),2.44−2.39(1H,m),2.02−1.89(1H,m),1.87(1H,d,J=13.4Hz),1.36(1H,d,J=12.9Hz),1.13(1H,dd,J=12.6,13.4Hz),0.97−0.95(6H,m),0.86(1H,dd,J=12.4,12.6Hz),0.35(3H,d,J=3.6Hz).
このエポキシ樹脂のエポキシ当量は136g/当量、150℃におけるせん断粘度は45mPa・sであった。
ロパン(化合物18)4.00g(10.3mmol)、トルエン16ml、水2ml、N−ブチル−N,N−ジ[2−(4−t−ブチルベンゾイルオキシ)エチル]−N−メチルアンモニウムモノメチル硫酸塩417mg(0.62mmol)、85(重量/体積)%リン酸水溶液154mg(130mmol)、タングステン酸ナトリウム二水和物410mg(1.24mol)を加え、ジムロートを付けて、70℃で撹拌した。この混合物に、42重量%過酸化水素水44.84ml(68.2mmol)を6時間かけて添加し、さらに3時間撹拌して分液した。
1H−NMR(400MHz,CDCl3)δ7.00−7.08(4H,m),6.72−6.76(2H,m),4.19−4.26(2H,m),3.90−3.98(2H,m),3.32−3.38(2H,m),3.13−3.20(2H,m),2.86−2.94(4H,m),2.72−2.83(6H,m),2.52−2.56(2H,m),1.63(6H、s).
このエポキシ樹脂のエポキシ当量は115g/当量、150℃におけるせん断粘度は30mPa・sであった。
1H−NMR(400MHz,CDCl3)δ6.79(4H,s),5.97−6.12(4H,m),5.40(2H,dd,J=1.5,17.3Hz),5.34(2H,dd,J=1.5,17.3Hz),5.25(2H,dd,J=1.5,10.5Hz),5.22(2H,dd,J=1.5,10.5Hz),4.57(4H,d,J=5.3),4.52(4H,d,J=5.3Hz),2.12−2.22(4H,m),1.42−1.61(6H,m).
1H−NMR(500MHz,CDCl3)δ6.82−6.85(6H,m),4.16−4.23(4H,m),3.91−3.98(4H,m),3.32−3.36(2H,m),3.28−3.32(2H,m),2.83−2.87(4H,m),2.72−2.73(2H,m),2.71−2.69(2H,m),2.12−2.21(4
H,m),1.43−1.55(6H,m).
下記表1の割合で、各エポキシ樹脂に硬化剤として4-メチルヘキサヒドロ無水フタル
酸/ヘキサヒドロ無水フタル酸=70/30(新日本理化社製 リカシッドMH−700
)を、60℃で均一になるまで混合し、続いて硬化促進剤としてメチルトリブチルホスホニウムジメチルホスフェート(日本化学工業社製ヒシコーリン(登録商標)PX−4MP)、もしくは2−エチル−4(5)−メチルイミダゾール(EMI24 三菱化学社製)を添加し、均一になるまで撹拌し、エポキシ樹脂組成物を得た。内側に離型PETフィルムを引いたガラス板2枚を用いて厚さ2mmに調整した注型板を作成し、注型板に組成液を注型して100℃で3時間、140℃で3時間加温して硬化物を得た。得られた硬化物のTgを表1に示す。
Claims (7)
- 前記一般式(1)中のAが、置換されていても良い炭素数7〜20の単環の脂環式炭化
水素である、請求項1に記載の多官能エポキシ樹脂。 - 前記一般式(1)中のAが、アルキル基を置換基として持つ炭素数4〜20の単環の脂
環式炭化水素である、請求項1に記載の多官能エポキシ樹脂。 - 前記一般式(1)中のXがグリシジル基である、請求項1〜3の何れか一項に記載の多
官能エポキシ樹脂。 - 前記一般式(1)中のXがグリシジルオキシ基である、請求項1〜3の何れか一項に記
載の多官能エポキシ樹脂。 - 請求項1〜5の何れか一項に記載の多官能エポキシ樹脂を含むことを特徴とするエポキ
シ樹脂組成物。 - 請求項6のエポキシ樹脂組成物を硬化してなる硬化物。
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JP2015083503 | 2015-04-15 | ||
JP2015083503 | 2015-04-15 |
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