JP6676588B2 - 被災地特定装置及び被災地特定方法 - Google Patents

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Description

本発明は、被災地特定装置及び被災地特定方法に関する。
国や県の機関は、市町村からの報告によって被災地及び被災内容を把握する。また、地震の推定震度分布から被害予測をシミュレーションするシステムを導入している自治体も多い。
特許第5787931号公報
国の機関及び各自治体は、災害発生時に、被災地の支援を行う第一歩として、被災地の特定を早期かつ高精度に行わなければならない。しかしながら、被災地の早期かつ高精度な特定が困難な場合が考えられる。
例えば、大規模地震等が発生した場合、通信設備が破壊し、市町村から国や県へ被害報告等を行うことが難しい場合が考えられる。そして、この場合、市町村自体も自らの被害状況を早期に把握することが難しい場合が考えられる。また、自衛隊では調査のためのヘリコプターを出動させるが、夜間で火災がない場合には被災地を発見することが難しい場合がある。また、被害予測シミュレーションは、高い精度で予測できない場合もあり、実被害とシミュレーション結果とが完全に一致することは難しい。
このように、地震が起きた場合や大規模水害が発生した場合、特に夜間の場合は、被災地の特定に時間を要し避難者の救助などが遅くなるというおそれがある。
本発明は、上記に鑑みてなされたものであって、早期かつ高精度に被災地を特定できる被災地特定装置及び被災地特定方法を提供することを目的とする。
本発明の被災地特定装置は、通信事業者が収集した故障情報であって、通信事業者の回線設備のうち故障した回線設備の識別情報と該回線設備の位置情報とを対応付けた故障情報を記憶する故障情報記憶部と、故障情報、外部から取得した地震震度情報、及び、地図情報を基に被災地を特定して被災地特定情報を作成する特定部と、を有する。
本発明によれば、早期かつ高精度に被災地を特定できる。
図1は、実施の形態に係る被災地特定システムの構成の一例を示す図である。 図2は、故障情報の故障情報データベース(DB)への集約の流れを説明する図である。 図3は、図1に示す制御部による処理の流れを説明する図である。 図4は、実施の形態に係る被災地特定処理の処理手順を示すシーケンス図である。 図5は、プログラムが実行されることにより、被災地特定装置が実現されるコンピュータの一例を示す図である。
以下に、本願に係る被災地特定装置及び被災地特定方法の実施の形態を図面に基づいて詳細に説明する。なお、この実施の形態により本発明が限定されるものではない。本発明の被災地特定装置として、被災地特定システムに含まれる装置、または被災地特定支援システムの一つの機能として実現された場合を例に説明する。
[実施の形態]
[被災地特定システムの概要]
まず、図1を用いて、実施の形態に係る被災地特定システムの構成について説明する。図1は、実施の形態に係る被災地特定システムの構成の一例を示す図である。
図1に示すように、被災地特定システム1は、複数の通信事業者のネットワークオペレーションセンタ(Network Operations Center:NOC)2A,2B、被災地特定装置10、クライアント端末3A,3Bとが、ネットワーク4を介して接続する構成を有する。なお、図1に示すNOC2A,2B及びクライアント端末3A,3Bの数は、あくまで一例である。
被災地特定システム1は、国の機関や自治体等に、地震や大規模水害等の災害が発生した場合に被災地を特定した被災地特定情報を提供するシステムである。
NOC2Aは、通信事業者A(第1通信事業者)の通信設備を監視、制御するオペレーションセンターである。NOC2Aは、通信事業者Aが各地に張り巡らせている通信網(回線)、及び、交換局や基地局等の設備の故障情報を24時間監視し、故障発生時には即時アラームがあがる。NOC2Bは、通信事業者B(第2通信事業者)の通信設備を監視、制御するオペレーションセンターであり、通信事業者Bの通信回線や設備の故障情報を24時間監視し、故障発生時には即時アラームがあがる。NOC2A,2Bは、アラーム時には、通信事業者A,Bの回線や設備のうち故障した回線や設備の識別情報と該回線設備の位置情報とを対応付けた故障情報を、被災地特定装置10に送信する。
被災地特定装置10は、例えばサーバ装置である。被災地特定装置10は、通信事業者A,BのNOC2A,2Bから送信された故障情報と、外部から取得した地震震度情報、及び、地図情報を基に被災地を特定して被災地特定情報を作成する。被災地特定装置10は、作成した被災地特定情報を、国の機関や自治体等のクライアント端末3A,3Bに提供する。
クライアント端末3A,3Bは、国の機関や自治体等に備えられる。クライアント端末3A,3Bは、例えば、サーバ装置、パーソナルコンピュータ等である。クライアント端末3A,3Bは、被災地特定装置10から被災地を特定した被災地特定情報の提供を受ける。国の機関や自治体等は、クライアント端末3A,3Bが示す被災地特定情報を参照して、被災地特定情報が特定する被災地への支援を行う。
ネットワーク4は、例えば、有線又は無線のLAN(Local Area Network)、WAN(Wide Area Network)及びVPN(Virtual Private Network)等の任意の種類のネットワークである。
[被災地特定装置の構成]
次に、被災地特定装置10の構成について説明する。被災地特定装置10は、図1に示すように、記憶部11及び制御部12を有する。
記憶部11は、RAM(Random Access Memory)、フラッシュメモリ(Flash Memory)等の半導体メモリ素子、又は、ハードディスク、光ディスク等の記憶装置によって実現され、被災地特定装置10を動作させる処理プログラムや、処理プログラムの実行中に使用されるデータなどが記憶される。記憶部11は、故障情報DB111、地図情報DB112、人口DB113、家屋DB114及び公開情報DB115を有する。
故障情報DB111は、通信事業者A,BのNOC2A,2Bから受信した各通信業者の故障情報を記憶する。故障情報DB111は、通信事業者A,Bが収集した故障情報であって、通信事業者A,Bの回線設備のうち故障した回線設備の識別情報と該回線設備の位置情報とを対応付けた故障情報を記憶する。故障情報DB111は、通信事業者Aが収集した第1故障情報と、通信事業者Bが収集した第2故障情報とを記憶する。
地図情報DB112は、日本全国のデジタル地図情報を格納する。人口DB113は、国勢調査の人口情報を格納する。家屋DB114は、国勢調査の人口情報を格納する。例えば、地図情報DB112、人口DB113及び家屋DB114が格納する情報は、いわゆるオープンデータである。公開情報DB115は、公開用情報作成部123によって作成された被災地や被害推定に関する公開用情報を格納する。
制御部12は、各種の処理手順などを規定したプログラム及び所要データを格納するための内部メモリを有し、これらによって種々の処理を実行する。例えば、制御部12は、CPU(Central Processing Unit)やMPU(Micro Processing Unit)などの電子回路である。制御部12は、情報解析部121(特定部)、被害推定部122及び公開用情報作成部123(第1及び第2の公開用情報作成部)を有する。
情報解析部121は、故障情報、外部から取得した地震震度情報、及び、地図情報を基に被災地を特定して被災地特定情報を作成する。また、情報解析部121は、第1故障情報と第2故障情報とを比較し、第1故障情報に示された回線設備の位置と第2故障情報に示された回線設備の位置との一致度に応じて、被災可能性及び被災規模の度合を求めて被災地特定情報に含めるようにしてもよい。情報解析部121は、通信事業者A,Bが収集した故障情報を、センサとして活用することによって、市町村からの報告を受けずとも、被災地の特定を早期かつ高精度に実行する。
被害推定部122は、情報解析部121が作成した被災地特定情報と、人口情報及び家屋情報とを照合して人的被害及び家屋被害を推定した被害推定情報を作成する。
公開用情報作成部123は、情報解析部121が作成した被災地特定情報を受け取ると、対象である地域を格子状に区切り、格子状に区切られた範囲に、該範囲に対応する被災地特定情報を格納したメッシュデータである第1の公開用情報を作成する。また、公開用情報作成部123は、被害推定部122が作成した被害推定情報を受け取ると、対象である地域を格子状に区切り、格子状に区切られた範囲に、該範囲に対応する被害推定情報を格納したメッシュデータである第2の公開用情報を作成する。公開用情報作成部123は、このような作成処理を行って、通信事業者A,B内部の情報を外部に公開できる形式に成形する。被災地特定装置10は、第1の公開用情報及び第2の公開用情報の双方或いは一方を、国の機関や自治体等のクライアント端末3A,3Bに提供する。
[故障情報の集約]
次に、故障情報の故障情報DB111への集約の流れを説明する。図2は、故障情報の故障情報DB111への集約の流れを説明する図である。
図2に示すように、災害の発生により(図2の(1)参照)、例えば、通信事業者Aの交換局、光回線、通信事業者Bの基地局が故障すると(図2の(2)参照)、回線及び設備の監視を行っていた各通信事業者A,BのNOC2A,2Bでは、アラームがあがる(図2の(3)参照)。そして、NOC2A,2Bでは、通信事業者A,Bの回線設備のうち故障した回線設備の識別情報と該回線設備の位置情報とを対応付けた故障情報を、被災地特定装置10に送信する。これによって、回線や設備の故障情報を、被災地特定装置10の故障情報DB111に集約できる。
[制御部の処理の流れ]
次に、被災地特定装置10の制御部12が公開用情報を国の機関や自治体等に提供するまでの流れについて説明する。図3は、図1に示す制御部12による処理の流れを説明する図である。
図3に示すように、制御部12では、情報解析部121が、故障情報DB111の故障情報、及び、外部から取得した地震震度情報から、被災地を特定する(図3の(1)参照)。故障情報には、故障した回線或いは設備の位置情報と、回線や設備の識別情報とが対応付けられている。このため、情報解析部121は、故障情報、地震震度情報及び地図情報を参照し、国の機関による地震震度情報で示された地震発生地のうち、故障が生じた回線や設備の位置が被災地であると特定できる(図3の(1)参照)。
このとき、情報解析部121は、さらに詳細な解析及び公開用情報作成のために、故障情報をデータ加工する(図3の(2)参照)。具体的には、情報解析部121は、地図情報DB112から被災地であると特定した地区の地図情報を取得し、GIS(Geographic Information System)の機能を用いて地図上へ故障情報に示された回線や設備の位置をマッピングする(図3の(3)参照)。この場合、情報解析部121は、通信事業者Aの故障情報に示された回線や設備の位置を地図上にマッピングした通信事業者A故障マップと、通信事業者Bの故障情報に示された回線や設備の位置を地図上にマッピングした通信事業者B故障マップと、を作成する。
続いて、情報解析部121は、通信事業者A故障マップと通信事業者B故障マップとをマッシュアップし、通信事業者A,Bの故障情報から故障の密度を計算して(図3の(4)参照)、被災箇所を特定する。このとき、情報解析部121は、単数の通信事業者の故障マップではなく、複数の通信事業者A,Bの複数の故障マップを重ねあわせて、被災地特定の精度の向上を図る。なお、情報解析部121は、計算した故障の密度を基に、被災可能性及び被災規模の度合を求めている。情報解析部121は、被災地を特定する情報とともに、被災可能性及び被災規模の度合を含めた被災地特定情報を作成する。
そして、被害推定部122は、情報解析部121による被災地特定情報と、人口DB113、家屋DB114の情報と、を照合して人的被害及び家屋被害を推計する(図3の(5)参照)。
続いて、公開用情報作成部123は、通信事業者A,Bが管理する故障情報を秘匿化するために、マッシュアップ後の故障情報をメッシュ表示化した公開用情報を作成し(図3の(6)参照)、公開情報DB115に格納する。そして、被災地特定装置10は、作成した公開用情報を、国の機関や自治体等のクライアント端末にコンテンツとして提供する(図3の(7)参照)。
[情報解析部の処理]
次に、情報解析部121の処理のうち、被災可能性及び被災規模の度合を求める処理について説明する。
情報解析部121は、通信事業者Aの故障情報に示された回線設備の位置と通信事業者Bの故障情報とに示された回線設備の位置との一致度に応じて、被災可能性及び被災規模の度合を求めている。具体的に、通信事業者Aの故障情報が、交換局パラメータf1{P(局緯度経度)}及び回線パラメータf2{P(緯度経度),L(範囲)}を有し、通信事業者Bの故障情報が、基地局パラメータf3{P(基地局緯度経度)}を有する例について説明する。
例えば、情報解析部121は、通信事業者A故障マップと通信事業者B故障マップとのマッシュアップデータを用いる。そして、情報解析部121は、f1=f2=f3である場合には、被災可能性及び被災規模の度合が、レベル3であると判定する。被災可能性及び被害規模を大中小の3段階に分けた場合、レベル3は、被災可能性が大であり、かつ、被害規模が大であるレベルである。通信事業者Aの交換局、回線、通信事業者Bの基地局の3つが故障情報に含まれ、これら3つの位置が重なった場合には、交換局、回線及び基地局の全てが故障するほどの規模が大きい災害が発生したものと考えられるためである。
情報解析部121は、f1=f3である場合には、被災可能性及び被災規模の度合が、レベル2であると判定する。レベル2は、被災可能性が中程度であり、かつ、被害規模が中程度であるレベルである。通信事業者Aの交換局と通信事業者Bの基地局との2つが故障情報に含まれ、通信事業者Aの交換局及び通信事業者Bの基地局の位置が重なった場合には、交換局と基地局との2つが故障しているが回線は継続使用できる程度の中規模の災害が中程度の可能性で発生したものと考えられるためである。
そして、情報解析部121は、f1,f2,f3のいずれも位置が一致しなかった場合には、被災可能性及び被災規模の度合が、レベル1であると判定する。レベル1は、被災可能性が中程度であり、かつ、被害規模が小規模であるレベルである。この場合には、通信事業者Aの交換局、回線、通信事業者Bの基地局のいずれかのみが故障情報に含まれるのみであり、通信事業者Aの交換局、回線、通信事業者Bの基地局の位置がずれている。このため、通信事業者Aの交換局、回線、通信事業者Bの基地局のいずれか一つが故障した小規模な災害が中程度の可能性で発生したものと考えられる。
このように、情報解析部121は、複数の通信事業者A,Bの複数の故障マップを重ねあわせて故障の密度を精度よく計算し、被災可能性及び被災規模の度合を求めるため、被災地特定装置10は、被災内容の詳細を含めた被災地特定情報を提供することができる。
[公開用情報作成部の処理]
次に、公開用情報作成部123が作成する公開用情報について説明する。公開用情報は、例えば、図3で説明したように、マッシュアップ後の故障情報をメッシュ表示化した地図である。すなわち、公開用情報は、対象である地域を格子状に区切り、格子状に区切られた範囲に、該範囲に対応する被災地特定情報を格納したメッシュデータである。
例えば、公開用情報は、対象地区の地図を格子状に区切り、枠内の格子ごとに、それぞれ対応する被災可能性及び被災規模の度合を色分け表示した地図である。すなわち、公開用値情報は、1km単位或いは10km単位の格子状に地区を区切って、各格子を、被災可能性及び被災規模のレベルごとに色分け表示したメッシュレイヤを、地図画像に重畳したメッシュ地図である。
もちろん、公開用情報は、格子ごとに、それぞれ対応する被災可能性及び被災規模のレベルを示す数字をそれぞれ表示したメッシュレイヤを、地図画像に重畳したメッシュ地図でもよい。また、公開用情報は、地図形式に限らず、対象地区を複数の地区に区切り、各地区の識別情報に、それぞれ被災可能性及び被災規模のレベルを示す数字を対応付けたデータ形式であってもよい。
また、公開用情報は、被災可能性及び被災規模のレベルを示すメッシュ地図に限らない。例えば、公開用情報は、格子状に区切られた範囲に、該範囲に対応する、推定された人的被害数や家屋被害数を、例えば棒グラフ形式で表示したメッシュレイヤを、地図画像に重畳したメッシュ地図でもよい。
このように、被災地特定装置10は、各格子に、それぞれ対応する被災可能性及び被災規模のレベル或いは推定された人的被害数や家屋被害数を示したメッシュレイヤを、地図画像に重畳したメッシュ地図を、公開用情報として作成する。したがって、被災地特定装置10は、通信事業者A,Bの内部の情報を秘匿しながら、被災地や人的・家屋被害を適切に特定できる被災地特定情報を国の機関等に提供することができる。
[被災地特定処理の処理手順]
次に、実施の形態に係る被災地特定処理の処理手順について説明する。図4は、実施の形態に係る被災地特定処理の処理手順を示すシーケンス図である。
図4に示すように、まず、情報解析部121は、故障情報DB111を参照して、通信事業者Aの故障情報及び通信事業者Bの故障情報を取得する(ステップS1,2)。情報解析部121は、外部から地震震度情報を取得する(ステップS3)。
続いて、情報解析部121は、地図情報DB112を参照して、地震震度情報で地震が発生したとされる対象地区の地図情報を取得する。情報解析部121は、地図情報上にそれぞれの通信事業者A,Bの故障情報をマッピングし(ステップS4)、通信事業者A故障マップと通信事業者B故障マップとを作成する。
そして、情報解析部121は、通信事業者A故障マップと通信事業者B故障マップとをマッシュアップし(ステップS5)、故障の密度を計算して被災可能性及び被災規模のレベルを求める(ステップS6)。そして、情報解析部121は、被災地を特定する情報とともに、被災可能性及び被災規模の度合を含めた被災地特定情報を作成して(ステップS7)、被害推定部122に出力する。また、情報解析部121は、被災地特定情報を公開用情報作成部123に出力し、公開用情報作成を指示する(ステップS8)。
被害推定部122は、人口DB113、家屋DB114の人口情報及び家屋情報を参照する(ステップS9)。そして、被害推定部122は、人口情報、家屋情報と、被災地特定情報とを比較して(ステップS10)、人的・家屋被害を推定する(ステップS11)。被害推定部122は、被害推定情報を作成し、公開用情報作成部123に出力する。
公開用情報作成部123は、被災地特定情報と地図情報とを用いて、被災地特定用のメッシュ地図を作成する(ステップS12)。そして、被害推定情報と地図情報とを用いて、被害推定用のメッシュ地図を作成する(ステップS13)。公開用情報作成部123は、公開用情報を公開情報DB115に格納し(ステップS14)、処理を終了する。
[実施の形態の効果]
このように、実施の形態に係る被災地特定装置10は、通信事業者A,Bが収集した故障情報を、センサとして活用することによって、市町村からの報告を受けずとも、被災地の特定を早期かつ高精度に実行することができる。特に、実施の形態によれば、人的確認によって被災地を特定するのではなく、通信事業者A,Bが収集した故障情報を使用して被災地を特定するため、夜間に災害が発生した場合であっても、被災地を早期かつ高精度に特定することができ、避難者の救助などを迅速に実行可能である。
また、被災地特定装置10は、通信事業者A,Bの回線や設備の位置を示す故障情報そのものを外部に提供しているのはない。被災地特定装置10は、通信事業者A,Bの回線や設備の位置から特定した被災地を示す被災地特定情報を、外部に公開できる形式に成形した公開用情報を作成して、外部に提供している。したがって、本実施の形態によれば、通信事業者A,B内部の情報を秘匿しながら、被災地や人的・家屋被害を適切に特定できる被災地特定情報を国の機関等に提供することができる。
そして、被災地特定装置10では、単数の通信事業者の故障情報ではなく、複数の通信事業者A,Bの複数の故障情報を比較して、被災地を特定するため、被災地特定の精度向上を図ることができる。さらに、実施の形態では、複数の通信事業者A,Bの複数の故障情報を比較して故障の密度を精度よく計算し、被災可能性及び被災規模の度合を求めるため、被災規模等の詳細を含めた被災地特定情報を提供することができる。
[システム構成等]
また、図示した各装置の各構成要素は機能概念的なものであり、必ずしも物理的に図示の如く構成されていることを要しない。すなわち、各装置の分散・統合の具体的形態は図示のものに限られず、その全部または一部を、各種の負荷や使用状況等に応じて、任意の単位で機能的または物理的に分散・統合して構成することができる。さらに、各装置にて行なわれる各処理機能は、その全部または任意の一部が、CPUおよび当該CPUにて解析実行されるプログラムにて実現され、あるいは、ワイヤードロジックによるハードウェアとして実現され得る。
また、本実施形態において説明した各処理のうち、自動的におこなわれるものとして説明した処理の全部または一部を手動的におこなうこともでき、あるいは、手動的におこなわれるものとして説明した処理の全部または一部を公知の方法で自動的におこなうこともできる。この他、上記文書中や図面中で示した処理手順、制御手順、具体的名称、各種のデータやパラメータを含む情報については、特記する場合を除いて任意に変更することができる。
[プログラム]
図5は、プログラムが実行されることにより、被災地特定装置10が実現されるコンピュータの一例を示す図である。コンピュータ1000は、例えば、メモリ1010、CPU1020を有する。また、コンピュータ1000は、ハードディスクドライブインタフェース1030、ディスクドライブインタフェース1040、シリアルポートインタフェース1050、ビデオアダプタ1060、ネットワークインタフェース1070を有する。これらの各部は、バス1080によって接続される。
メモリ1010は、ROM(Read Only Memory)1011及びRAM1012を含む。ROM1011は、例えば、BIOS(Basic Input Output System)等のブートプログラムを記憶する。ハードディスクドライブインタフェース1030は、ハードディスクドライブ1090に接続される。ディスクドライブインタフェース1040は、ディスクドライブ1100に接続される。例えば磁気ディスクや光ディスク等の着脱可能な記憶媒体が、ディスクドライブ1100に挿入される。シリアルポートインタフェース1050は、例えばマウス1110、キーボード1120に接続される。ビデオアダプタ1060は、例えばディスプレイ1130に接続される。
ハードディスクドライブ1090は、例えば、OS1091、アプリケーションプログラム1092、プログラムモジュール1093、プログラムデータ1094を記憶する。すなわち、被災地特定装置10の各処理を規定するプログラムは、コンピュータ1000により実行可能なコードが記述されたプログラムモジュール1093として実装される。プログラムモジュール1093は、例えばハードディスクドライブ1090に記憶される。例えば、被災地特定装置10における機能構成と同様の処理を実行するためのプログラムモジュール1093が、ハードディスクドライブ1090に記憶される。なお、ハードディスクドライブ1090は、SSD(Solid State Drive)により代替されてもよい。
また、上述した実施の形態の処理で用いられる設定データは、プログラムデータ1094として、例えばメモリ1010やハードディスクドライブ1090に記憶される。そして、CPU1020が、メモリ1010やハードディスクドライブ1090に記憶されたプログラムモジュール1093やプログラムデータ1094を必要に応じてRAM1012に読み出して実行する。
なお、プログラムモジュール1093やプログラムデータ1094は、ハードディスクドライブ1090に記憶される場合に限らず、例えば着脱可能な記憶媒体に記憶され、ディスクドライブ1100等を介してCPU1020によって読み出されてもよい。あるいは、プログラムモジュール1093及びプログラムデータ1094は、ネットワーク(LAN、WAN等)を介して接続された他のコンピュータに記憶されてもよい。そして、プログラムモジュール1093及びプログラムデータ1094は、他のコンピュータから、ネットワークインタフェース1070を介してCPU1020によって読み出されてもよい。
以上、本発明者によってなされた発明を適用した実施の形態について説明したが、本実施の形態による本発明の開示の一部をなす記述及び図面により本発明は限定されることはない。すなわち、本実施の形態に基づいて当業者等によりなされる他の実施の形態、実施例及び運用技術等は全て本発明の範疇に含まれる。
1 被災地特定システム
2A,2B NOC
3A,3B クライアント端末
4 ネットワーク
10 被災地特定装置
11 記憶部
12 制御部
111 故障情報データベース(DB)
112 地図情報DB
113 人口DB
114 家屋DB
115 公開情報DB
121 情報解析部
122 被害推定部
123 公開用情報作成部

Claims (5)

  1. 通信事業者が収集した故障情報であって、前記通信事業者の回線設備のうち故障した回線設備の識別情報と該回線設備の位置情報とを対応付けた故障情報を記憶する故障情報記憶部と、
    前記故障情報、外部から取得した地震震度情報、及び、地図情報を基に被災地を特定して被災地特定情報を作成する特定部と、
    を有し、
    前記故障情報記憶部は、第1通信事業者が収集した第1故障情報と、第2通信事業者が収集した第2故障情報とを記憶し、
    前記特定部は、前記第1故障情報と前記第2故障情報とを比較し、前記第1故障情報に示された回線設備の位置と前記第2故障情報に示された回線設備の位置との一致度に応じて、被災可能性及び被災規模の度合を求めて前記被災地特定情報に含めることを特徴とする被災地特定装置。
  2. 対象である地域を格子状に区切り、格子状に区切られた範囲に、該範囲に対応する前記被災地特定情報を格納したメッシュデータである第1の公開用情報を作成する第1の公開用情報作成部をさらに有することを特徴とする請求項に記載の被災地特定装置。
  3. 前記被災地特定情報と、人口情報及び家屋情報とを照合して人的被害及び家屋被害を推定した被害推定情報を作成する被害推定部をさらに有することを特徴とする請求項1または2に記載の被災地特定装置。
  4. 対象である地域を格子状に区切り、格子状に区切られた範囲に、該範囲に対応する前記被害推定情報を格納したメッシュデータである第2の公開用情報を作成する第2の公開用情報作成部をさらに有することを特徴とする請求項に記載の被災地特定装置。
  5. 被災地特定装置が実行する被災地特定方法であって、
    前記被災地特定装置は、通信事業者が収集した故障情報であって、前記通信事業者の回線設備のうち故障した回線設備の識別情報と該回線設備の位置情報とを対応付けた故障情報を記憶する故障情報記憶部を有し、
    前記故障情報、外部から取得した地震震度情報、及び、地図情報を基に被災地を特定して被災地特定情報を作成する特定工程
    を含み、
    前記故障情報記憶部は、第1通信事業者が収集した第1故障情報と、第2通信事業者が収集した第2故障情報とを記憶し、
    前記特定工程は、前記第1故障情報と前記第2故障情報とを比較し、前記第1故障情報に示された回線設備の位置と前記第2故障情報に示された回線設備の位置との一致度に応じて、被災可能性及び被災規模の度合を求めて前記被災地特定情報に含めることを特徴とする被災地特定方法。
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