JP6675876B2 - 推進工法 - Google Patents

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Description

本発明は、推進管の最後尾を複数の元押しジャッキで押圧して推進管を地中に推進する推進工法に関する。
トンネルの掘削時に用いられる非開削工法の一例として、推進工法が挙げられる。推進工法では、例えば、前端部に掘削機又は刃口を設けた推進管を後方から元押しジャッキ等の押圧手段で押圧して推進管を地中に推進する。この点、特許文献1には推進工法の一例が記載されている。特許文献1では、複数の環状の鋼殻を軸方向に連結して推進管を構成しており、また、推進管の最後尾を押し輪を介して複数の元押しジャッキで押圧して推進管を地中に推進している(特許文献1の図1参照)。
特開2008−303681号公報
しかしながら、特許文献1に開示のような推進工法では、一般に、新たな環状の鋼殻を推進管の最後尾に連結するときに、その連結のためのスペースを確保するために、全ての元押しジャッキを短縮して押し輪を後方に移動する。このときに、全ての元押しジャッキ及び押し輪が推進管の最後尾から離れるので、推進管が切羽側からの土圧によって後方(すなわち推進方向と反対の方向)に押し戻されることがあった(換言すれば、推進管がバックリングを起こすことがあった)。それゆえ、新たな鋼殻が最後尾に連結された推進管を地中に推進するときに当該バックリング分を補って推進を行うことになるので、推進管の地中への推進を効率良く行うことが難しかった。
本発明は、このような実状に鑑み、推進管の地中への推進を効率良く行うことを目的とする。
そのため本発明に係る推進工法では、複数のセグメントピースを周方向及び軸方向に連結してなる推進管の最後尾を複数の元押しジャッキで押圧して推進管を地中に推進する。本発明に係る推進工法は、推進管の最後尾における新たなセグメントピースが連結される箇所に対応する少なくとも1つの元押しジャッキを推進管の最後尾から離隔する一方、この離隔した元押しジャッキ以外の複数の元押しジャッキを推進管の最後尾に接触させたままとすることを含む。
本発明によれば、推進管の最後尾における新たなセグメントピースの連結箇所に対応する少なくとも1つの元押しジャッキを推進管の最後尾から離隔する一方、この離隔した元押しジャッキ以外の複数の元押しジャッキを推進管の最後尾に接触させたままとする。これにより、新たなセグメントピースを推進管の最後尾に連結するときに、前記連結箇所に対応しない複数の元押しジャッキが推進管の最後尾に接触したままとなるので、これら接触したままの元押しジャッキによって推進管のバックリングを抑制することができ、ひいては、推進管の地中への推進を効率良く行うことができる。
本発明の一実施形態における掘削機、推進管、及び元押し装置の概略構成図 同上実施形態における推進管を構成するセグメントリングの斜視図 同上実施形態における掘削機の垂直方向の構成を示す図 同上実施形態におけるルーフ掘削機の水平方向の構成を示す図 同上実施形態における本体掘削機の水平方向の構成を示す図 同上実施形態における元押しジャッキとセグメントリングとの位置関係を示す図
以下に本発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。
図1は、本発明の一実施形態における掘削機、推進管、及び元押し装置の概略構成を示す。詳しくは、図1(A)は掘削機、推進管、及び元押し装置の側面図であり、図1(B)は掘削機、推進管、及び元押し装置の上面図である。尚、本実施形態では、便宜上、トンネル掘進方向を前進方向として前後左右を規定している(図1参照)。また、本実施形態では断面形状が矩形状である推進管を例にとって本発明に係る推進工法を説明するが、推進管の断面形状はこれに限らない。
地下構造物1は掘削機10の発進基地となるものであり、例えば、地盤に掘削形成された立坑である。しかしながら、地下構造物1は立坑に限らず、例えば、立坑から横方向に地盤を掘削して形成される横坑であってもよい。ここで、地下構造物1は、本発明の「発進坑」に対応するものである。
地下構造物1の発進坑口部2の周囲には坑口コンクリート3が設けられており、この坑口コンクリート3にはエントランスパッキン(図示せず)が設けられている。
地下構造物1内には、掘削機受台4と、元押し装置40とが設けられている。掘削機受台4は、掘削機10をその下方から支持可能である。尚、図1(B)では図示簡略化のため掘削機受台4の図示を省略している。また、図1(A)及び(B)では図示簡略化のため直方体状の掘削機10を図示しているが、掘削機10の形状はこれに限らない。
前述の発進坑口部2の形成には掘削機10が用いられる。
元押し装置40は、複数(本実施形態では10本)の元押しジャッキ41(J1〜J10)と、これら元押しジャッキ41を支持する元押しジャッキ架台42と、支圧壁43と、図示しない制御部とを含んで構成される。
支圧壁43は、地下構造物1における発進坑口部2とは反対の側(すなわち、地下構造物1における発進坑口部2の対面側)に設けられる。支圧壁43は例えば鋼製である。
元押しジャッキ架台42は、その底部をなして前後方向に延びる左右一対の基礎部材42aと、基礎部材42aから立設された4本の支柱部材42bと、支柱部材42bに取り付けられて元押しジャッキ41を支持する6本の梁部材42cとにより構成されている。基礎部材42a、支柱部材42b、及び梁部材42cについては、例えばH形鋼材などの鋼材で構成され得る。尚、元押しジャッキ架台42の構成はこれに限らない。
元押しジャッキ41は、後述する推進管50(第1セグメントリング51及び第2セグメントリング52)の周方向に沿って互いに間隔を空けて並んでいる(図6(A)及び(B)に示す環状に配列された元押しジャッキJ1〜J10参照)。
元押しジャッキ41は油圧ジャッキであり、シリンダ41aとロッド41bとにより構成されている。シリンダ41aは、その基端側が支圧壁43に接触しており、先端側にて、ロッド41bが進出・退入可能となっている。ゆえに、元押しジャッキ41は、ロッド41bの進出・退入により、伸縮可能である。また、シリンダ41aの基端部は支圧壁43から反力を取ることが可能である。
ロッド41bの先端部には、ロッド41bの断面積より広い面積で推進管50の最後尾に接触可能なスプレッダ41cが設けられている。
元押しジャッキ41のロッド41bの先端部をスプレッダ41cを介して推進管50の最後尾に接触させた状態で元押しジャッキ41を伸長作動させることにより、推進管50及び掘削機10は推進力を得ることができる。
元押し装置40の制御部(図示せず)は、元押し装置40の各種制御を行うものであるが、主として元押しジャッキ41(J1〜J10)の圧力制御(油圧制御)をジャッキごとに行う。
本実施形態において、推進管50は、第1セグメントリング51と第2セグメントリング52とを、推進管50の軸方向(トンネルの軸方向)に交互に連結して構成される。
ここで、第1セグメントリング51及び第2セグメントリング52の構成について図2を用いて説明する。
図2(A)は第1セグメントリング51の斜視図であり、図2(B)は第2セグメントリング52の斜視図である。
第1セグメントリング51は、複数(図2(A)では6つ)のセグメントピースSP11〜SP16を推進管50の周方向(トンネルの周方向)に連結して形成される。セグメントピースSP11〜SP16は例えば鋼製又はコンクリート製である。
第2セグメントリング52は、複数(図2(B)では6つ)のセグメントピースSP21〜SP26を推進管50の周方向(トンネルの周方向)に連結して形成される。セグメントピースSP21〜SP26は例えば鋼製又はコンクリート製である。
尚、本実施形態では、第1セグメントリング51及び第2セグメントリング52の各々の断面形状が矩形状であるが、第1セグメントリング51及び第2セグメントリング52の断面形状はこれに限らない。第1セグメントリング51及び第2セグメントリング52の各々を構成するセグメントピースの個数は6つに限らない。
第1セグメントリング51を構成するセグメントピース同士の連結部は、第2セグメントリング52を構成するセグメントピース同士の連結部と重ならないように位置をずらして配置される。すなわち、第1セグメントリング51のセグメントピース同士の連結部と、第2セグメントリング52のセグメントピース同士の連結部とが、例えば平面視で千鳥配置となるように(図2(B)参照)、第1セグメントリング51と第2セグメントリング52とが推進管50の軸方向に互いに連結されている。
尚、図2(A)及び(B)に示す領域JS1〜JS10は、それぞれ、セグメントピースSP11〜SP16及びSP21〜SP26の後端面において、元押しジャッキJ1〜J10の各々のスプレッダ41cが面接触する領域を示している。すなわち、領域JS1は、元押しジャッキJ1のスプレッダ41cが面接触する領域を示している。同様に、各領域JS2〜JS10は、それぞれ、元押しジャッキJ2〜J10のスプレッダ41cが面接触する領域を示している。
次に、推進管50の前部に後部が接続される掘削機10の一例について、図3〜図5を用いて説明する。
図3は、掘削機10の垂直方向の構成を示す。図4は、掘削機10を構成するルーフ掘削機20の水平方向の構成を示す。図5は、掘削機10を構成する本体掘削機30の水平方向の構成を示す。
掘削機10は、前胴部10aと後胴部10bとからなる。前胴部10aでは、ルーフ掘削機20が本体掘削機30の上方に配置される。本実施形態では、図4及び図5に示すように、ルーフ掘削機20、本体掘削機30が、それぞれ、スペーサ20s、スペーサ30sを挟んで平面に3つ並べて配置される。尚、スペーサ20s、スペーサ30sについては、省略してもよい。後胴部10bは、推進管50の前部が固定されて推進管50の前部を受ける受座として機能している。
本体掘削機30では、本体内部がバルクヘッド33(隔壁)により前後に区画されており、バルクヘッド33の前方の本体前面にカッタ31が設けられる。
カッタ31は、接続材312で接続された円柱状の一対のカッタスポーク313の上下方向に沿ってカッタビット311を設け、これら一対のカッタスポーク313を、上下の支持杆315を介して回転軸317に接続したものである。
この回転軸317には、上下にリンク材318の一端が取り付けられる。これらリンク材318の他端に、平面上交差して配置される2本の油圧ジャッキ319の一端がそれぞれ接続される。一方の油圧ジャッキ319を伸長させるとともに他方の油圧ジャッキ319を収縮させる動作を油圧ジャッキ319間で交互に行うことにより、カッタ31が本体掘削機30の幅方向を円弧状の軌跡で往復揺動する。
また、本体掘削機30では、本体内部にスクリューコンベア32が設けられる。スクリューコンベア32は本体前面で開口しており、カッタ31で掘削した土砂を搬送して土砂圧送管(図示せず)を介して掘削機10の後方へ排出する。
ルーフ掘削機20は、本体掘削機30の上方に設けられている。ルーフ掘削機20では、カッタ24やスクリューコンベア26などが外殻としてのルーフマシンボックス25の内側に配置される。ルーフマシンボックス25は前部25aと後部25bにより構成され、後部25bが、ルーフマシンボックス25の後方に設けた箱体であるルーフ推進ボックス23の内部に収容される。また、後部25bの内部はバルクヘッド251(隔壁)により前後に区画される。
カッタ24は、ルーフマシンボックス25の前面に配置される掘削手段である。カッタ24は、接続材242で接続した円柱状の一対のカッタスポーク243の上下方向に沿ってカッタビット241を設け、これら一対のカッタスポーク243を、支持杆245を介して回転軸247に接続したものである。
回転軸247には、さらにリンク材248の一端が接続され、このリンク材248の他端と、油圧ジャッキ249の一端が接続される。この油圧ジャッキ249を伸縮することにより、カッタ24がルーフ掘削機20の幅方向を円弧状の軌跡で往復揺動する。また、油圧ジャッキ249の他端は、ルーフ推進ボックス23などを貫通し、後胴部10bに設置した中折れジャッキ27に接続される。中折れジャッキ27は、カッタ24の姿勢制御に用いられ得る。
スクリューコンベア26は、ルーフマシンボックス25の前面で開口しており、カッタ24で掘削した土砂を搬送し、土砂圧送管28を介して掘削機10の後方へ排出する。
ルーフマシンボックス25の前部25aの後端には、カバープレート21が取り付けられる。カバープレート21は、ルーフ推進ボックス23の上面および外側の側面を覆うように設けられる。
ルーフ推進ボックス23には、ルーフ推進ジャッキ22の端部が取り付けられる。ルーフ推進ジャッキ22を伸長させることにより、ルーフマシンボックス25が本体掘削機30とは独立して前進する。
図示は省略するが、掘削土砂の排出用の配管が、ルーフ掘削機20の土砂圧送管28と、本体掘削機30の前述の土砂圧送管とから、それぞれ、推進管50の内部空間を通って、元押し装置40の内側(元押しジャッキJ1〜J10の環状配列の内側)に至り、更に、元押し装置40を構成する構成要素(元押しジャッキJ1〜J10、基礎部材42a、支柱部材42b、梁部材42c、支圧壁43)の相互間の任意の隙間を通って、元押し装置40の外側(元押しジャッキJ1〜J10の環状配列の外側)まで延びている。
また、図示は省略するが、ルーフ掘削機20及び本体掘削機30に電力を供給するための電力ケーブルが、ルーフ掘削機20及び本体掘削機30から、推進管50の内部空間を通って、元押し装置40の内側(元押しジャッキJ1〜J10の環状配列の内側)に至り、更に、元押し装置40を構成する構成要素(元押しジャッキJ1〜J10、基礎部材42a、支柱部材42b、梁部材42c、支圧壁43)の相互間の任意の隙間を通って、元押し装置40の外側(元押しジャッキJ1〜J10の環状配列の外側)まで延びている。
また、図示は省略するが、ルーフ掘削機20及び本体掘削機30に油圧を供給するための油圧配管が、ルーフ掘削機20及び本体掘削機30から、推進管50の内部空間を通って、元押し装置40の内側(元押しジャッキJ1〜J10の環状配列の内側)に至り、更に、元押し装置40を構成する構成要素(元押しジャッキJ1〜J10、基礎部材42a、支柱部材42b、梁部材42c、支圧壁43)の相互間の任意の隙間を通って、元押し装置40の外側(元押しジャッキJ1〜J10の環状配列の外側)まで延びている。
また、図示は省略するが、ルーフ掘削機20及び本体掘削機30に水を供給するための給水管が、ルーフ掘削機20及び本体掘削機30から、推進管50の内部空間を通って、元押し装置40の内側(元押しジャッキJ1〜J10の環状配列の内側)に至り、更に、元押し装置40を構成する構成要素(元押しジャッキJ1〜J10、基礎部材42a、支柱部材42b、梁部材42c、支圧壁43)の相互間の任意の隙間を通って、元押し装置40の外側(元押しジャッキJ1〜J10の環状配列の外側)まで延びている。
また、図示は省略するが、ルーフ掘削機20及び本体掘削機30から水を系外に排出するための排水管が、ルーフ掘削機20及び本体掘削機30から、推進管50の内部空間を通って、元押し装置40の内側(元押しジャッキJ1〜J10の環状配列の内側)に至り、更に、元押し装置40を構成する構成要素(元押しジャッキJ1〜J10、基礎部材42a、支柱部材42b、梁部材42c、支圧壁43)の相互間の任意の隙間を通って、元押し装置40の外側(元押しジャッキJ1〜J10の環状配列の外側)まで延びている。
ここで、前述の掘削土砂の排出用の配管、油圧配管、給水管、及び排水管などが本発明の「配管」に対応し、この「配管」は、地下構造物1内から推進管50の内部空間を通って掘削機10まで延びている。
また、前述の電力ケーブルなどが本発明の「ケーブル」に対応し、この「ケーブル」は、地下構造物1内から推進管50の内部空間を通って掘削機10まで延びている。
次に、本実施形態における推進工法によるトンネルの構築方法について、前述の図1〜図5に加えて、図6を用いて説明する。
図6(A)は、図1(A)のI−I断面で見た、元押しジャッキJ1〜J10と第1セグメントリング51との位置関係を示す図である。また、図6(B)は、図1(A)のI−I断面で見た、元押しジャッキJ1〜J10と第2セグメントリング52との位置関係を示す図である。ここで、図6(A)及び(B)に示すX軸は左右方向に対応するものであり、また、Y軸は上下方向に対応するものである。また、図6(A)及び(B)に示すX−Y平面の座標に対応する元押しジャッキJ1〜J10の位置(XY座標)が、後述する表1〜表11に記載されている。
まず、トンネルの構築方法の第1例について説明する。
本例では、推進管50の最後尾が第2セグメントリング52によって構成されている状態(すなわち図1(A)及び(B)に示す状態)から、その最後尾に、セグメントピースSP11〜SP16を推進管50の周方向に連結して(すなわち組み立てて)第1セグメントリング51を構築するまでについて説明する。また、本例では、この第1セグメントリング51の構築と並行して、推進管50を地中に推進する。
本例では、第1セグメントリング51の構築時に、セグメントピースを、SP14→SP13→SP15→SP12→SP16→SP11の順に連結する(すなわち組み立てる)。
本例では、まず、掘削機10及び推進管50の推進方向制御に用いられる総推力の目標値(目標総推力)Ttotalを設定する。次に、推進方向制御に用いられる曲げモーメントの目標値(目標ジャッキモーメント)MQを設定する。ここで、目標ジャッキモーメントMQのヨー方向のモーメント成分を「MQX」とし、また、ピッチ方向のモーメント成分を「MQY」とする。また、後述する表1〜表11において、「J1〜J10の合計」に対応するジャッキモーメントが、目標ジャッキモーメントMQ(MQX,MQY)に対応する。また、後述する表1〜表11において、「J1〜J10の合計」に対応する推力が、目標総推力Ttotalに対応する。
次に、セグメントピースSP11〜SP16の組立前に、目標総推力Ttotalと目標ジャッキモーメントMQ(MQX及びMQY)とが得られるように、元押しジャッキJ1〜J10の各々の推力目標値TQを設定する。
ここで、表1は、設定された目標総推力Ttotalが10000[kN]であり、かつ、設定された目標ジャッキモーメントMQのヨー方向のモーメント成分MQXとピッチ方向のモーメント成分MQYとが0[kN・m]である場合における、セグメントピースSP11〜SP16の組立前の元押しジャッキJ1〜J10の各々の推力目標値TQを示している。この場合においては、設定された目標総推力Ttotalが10000[kN]であり、かつ、設定された目標ジャッキモーメントMQのヨー方向のモーメント成分MQXとピッチ方向のモーメント成分MQYとが0[kN・m]であるので、元押しジャッキJ1〜J10が推進管50の最後尾(第2セグメントリング52)に接触した状態で、元押しジャッキJ1〜J10が各々の推力目標値TQを得るように、元押しジャッキJ1〜J10の油圧が制御されると、推進管50及び掘削機10が水平かつ直線状に推進され得る。
次に、セグメントピースSP14を推進管50の最後尾に連結するときには、この連結箇所に対応する元押しジャッキJ5及びJ6を短縮させて、元押しジャッキJ5及びJ6を推進管50の最後尾から離隔する。このときに、元押しジャッキJ1〜J4及びJ7〜J10(すなわち、元押しジャッキJ5及びJ6以外の元押しジャッキ)は、推進管50の最後尾(第2セグメントリング52)に接触したままである。また、このときには、目標総推力Ttotalと目標ジャッキモーメントMQ(MQX及びMQY)とが得られるように、元押しジャッキJ1〜J4及びJ7〜J10の各々の推力目標値TQを設定した上で、元押しジャッキJ1〜J4及びJ7〜J10が各々の推力目標値TQを得るように、元押しジャッキJ1〜J4及びJ7〜J10の油圧を制御する。
ここで、表2は、設定された目標総推力Ttotalが10000[kN]であり、かつ、設定された目標ジャッキモーメントMQのヨー方向のモーメント成分MQXとピッチ方向のモーメント成分MQYとが0[kN・m]である場合における、セグメントピースSP14の連結時の元押しジャッキJ1〜J10の各々の推力目標値TQを示している。このときにおいても、設定された目標総推力Ttotalが10000[kN]であり、かつ、設定された目標ジャッキモーメントMQのヨー方向のモーメント成分MQXとピッチ方向のモーメント成分MQYとが0[kN・m]であるので、推進管50及び掘削機10が水平かつ直線状に推進され得る。
前述のセグメントピースSP14の連結が完了すると、元押しジャッキJ5及びJ6を伸長させて、元押しジャッキJ5及びJ6を推進管50の最後尾(セグメントピースSP14)に接触させる。
次に、セグメントピースSP13を推進管50の最後尾に連結するときには、この連結箇所に対応する元押しジャッキJ4を短縮させて、元押しジャッキJ4を推進管50の最後尾から離隔する。このときに、元押しジャッキJ1〜J3及びJ5〜J10(すなわち、元押しジャッキJ4以外の元押しジャッキ)は、推進管50の最後尾に接触したままである。このときに、元押しジャッキJ1〜J3及びJ7〜J10は、推進管50の最後尾を構成する第2セグメントリング52の領域JS1〜JS3及びJS7〜JS10(図2(B)参照)に接触しており、また、元押しジャッキJ5及びJ6は、推進管50の最後尾を構成するセグメントピースSP14の領域JS5及びJS6(図2(A)参照)に接触している。また、このときには、目標総推力Ttotalと目標ジャッキモーメントMQ(MQX及びMQY)とが得られるように、元押しジャッキJ1〜J3及びJ5〜J10の各々の推力目標値TQを設定した上で、元押しジャッキJ1〜J3及びJ5〜J10が各々の推力目標値TQを得るように、元押しジャッキJ1〜J3及びJ5〜J10の油圧を制御する。
ここで、表2は、設定された目標総推力Ttotalが10000[kN]であり、かつ、設定された目標ジャッキモーメントMQのヨー方向のモーメント成分MQXとピッチ方向のモーメント成分MQYとが0[kN・m]である場合における、セグメントピースSP13の連結時の元押しジャッキJ1〜J10の各々の推力目標値TQを示している。このときにおいても、設定された目標総推力Ttotalが10000[kN]であり、かつ、設定された目標ジャッキモーメントMQのヨー方向のモーメント成分MQXとピッチ方向のモーメント成分MQYとが0[kN・m]であるので、推進管50及び掘削機10が水平かつ直線状に推進され得る。
前述のセグメントピースSP13の連結が完了すると、元押しジャッキJ4を伸長させて、元押しジャッキJ4を推進管50の最後尾(セグメントピースSP13)に接触させる。
次に、セグメントピースSP15を推進管50の最後尾に連結するときには、この連結箇所に対応する元押しジャッキJ7及びJ8を短縮させて、元押しジャッキJ7及びJ8を推進管50の最後尾から離隔する。このときに、元押しジャッキJ1〜J6、J9及びJ10(すなわち、元押しジャッキJ7及びJ8以外の元押しジャッキ)は、推進管50の最後尾に接触したままである。このときに、元押しジャッキJ1〜J3、J9及びJ10は、推進管50の最後尾を構成する第2セグメントリング52の領域JS1〜JS3、JS9及びJS10(図2(B)参照)に接触しており、また、元押しジャッキJ4〜J6は、推進管50の最後尾を構成するセグメントピースSP13及びSP14の領域JS4〜JS6(図2(A)参照)に接触している。また、このときには、目標総推力Ttotalと目標ジャッキモーメントMQ(MQX及びMQY)とが得られるように、元押しジャッキJ1〜J6、J9及びJ10の各々の推力目標値TQを設定した上で、元押しジャッキJ1〜J6、J9及びJ10が各々の推力目標値TQを得るように、元押しジャッキJ1〜J6、J9及びJ10の油圧を制御する。
ここで、表4は、設定された目標総推力Ttotalが10000[kN]であり、かつ、設定された目標ジャッキモーメントMQのヨー方向のモーメント成分MQXとピッチ方向のモーメント成分MQYとが0[kN・m]である場合における、セグメントピースSP15の連結時の元押しジャッキJ1〜J10の各々の推力目標値TQを示している。このときにおいても、設定された目標総推力Ttotalが10000[kN]であり、かつ、設定された目標ジャッキモーメントMQのヨー方向のモーメント成分MQXとピッチ方向のモーメント成分MQYとが0[kN・m]であるので、推進管50及び掘削機10が水平かつ直線状に推進され得る。
前述のセグメントピースSP15の連結が完了すると、元押しジャッキJ7及びJ8を伸長させて、元押しジャッキJ7及びJ8を推進管50の最後尾(セグメントピースSP15)に接触させる。
次に、セグメントピースSP12を推進管50の最後尾に連結するときには、この連結箇所に対応する元押しジャッキJ2及びJ3を短縮させて、元押しジャッキJ2及びJ3を推進管50の最後尾から離隔する。このときに、元押しジャッキJ1及びJ4〜J10(すなわち、元押しジャッキJ2及びJ3以外の元押しジャッキ)は、推進管50の最後尾に接触したままである。このときに、元押しジャッキJ1、J9及びJ10は、推進管50の最後尾を構成する第2セグメントリング52の領域JS1、JS9及びJS10(図2(B)参照)に接触しており、また、元押しジャッキJ4〜J8は、推進管50の最後尾を構成するセグメントピースSP13〜SP15の領域JS4〜JS8(図2(A)参照)に接触している。また、このときには、目標総推力Ttotalと目標ジャッキモーメントMQ(MQX及びMQY)とが得られるように、元押しジャッキJ1及びJ4〜J10の各々の推力目標値TQを設定した上で、元押しジャッキJ1及びJ4〜J10が各々の推力目標値TQを得るように、元押しジャッキJ1及びJ4〜J10の油圧を制御する。
ここで、表4は、設定された目標総推力Ttotalが10000[kN]であり、かつ、設定された目標ジャッキモーメントMQのヨー方向のモーメント成分MQXとピッチ方向のモーメント成分MQYとが0[kN・m]である場合における、セグメントピースSP12の連結時の元押しジャッキJ1〜J10の各々の推力目標値TQを示している。このときにおいても、設定された目標総推力Ttotalが10000[kN]であり、かつ、設定された目標ジャッキモーメントMQのヨー方向のモーメント成分MQXとピッチ方向のモーメント成分MQYとが0[kN・m]であるので、推進管50及び掘削機10が水平かつ直線状に推進され得る。
前述のセグメントピースSP12の連結が完了すると、元押しジャッキJ2及びJ3を伸長させて、元押しジャッキJ2及びJ3を推進管50の最後尾(セグメントピースSP12)に接触させる。
次に、セグメントピースSP16を推進管50の最後尾に連結するときには、この連結箇所に対応する元押しジャッキJ9を短縮させて、元押しジャッキJ9を推進管50の最後尾から離隔する。このときに、元押しジャッキJ1〜J8及びJ10(すなわち、元押しジャッキJ9以外の元押しジャッキ)は、推進管50の最後尾に接触したままである。このときに、元押しジャッキJ1及びJ10は、推進管50の最後尾を構成する第2セグメントリング52の領域JS1及びJS10(図2(B)参照)に接触しており、また、元押しジャッキJ2〜J8は、推進管50の最後尾を構成するセグメントピースSP12〜SP15の領域JS2〜JS8(図2(A)参照)に接触している。また、このときには、目標総推力Ttotalと目標ジャッキモーメントMQ(MQX及びMQY)とが得られるように、元押しジャッキJ1〜J8及びJ10の各々の推力目標値TQを設定した上で、元押しジャッキJ1〜J8及びJ10が各々の推力目標値TQを得るように、元押しジャッキJ1〜J8及びJ10の油圧を制御する。
ここで、表6は、設定された目標総推力Ttotalが10000[kN]であり、かつ、設定された目標ジャッキモーメントMQのヨー方向のモーメント成分MQXとピッチ方向のモーメント成分MQYとが0[kN・m]である場合における、セグメントピースSP16の連結時の元押しジャッキJ1〜J10の各々の推力目標値TQを示している。このときにおいても、設定された目標総推力Ttotalが10000[kN]であり、かつ、設定された目標ジャッキモーメントMQのヨー方向のモーメント成分MQXとピッチ方向のモーメント成分MQYとが0[kN・m]であるので、推進管50及び掘削機10が水平かつ直線状に推進され得る。
前述のセグメントピースSP16の連結が完了すると、元押しジャッキJ9を伸長させて、元押しジャッキJ9を推進管50の最後尾(セグメントピースSP16)に接触させる。
次に、セグメントピースSP11を推進管50の最後尾に連結するときには、この連結箇所に対応する元押しジャッキJ1及びJ10を短縮させて、元押しジャッキJ1及びJ10を推進管50の最後尾から離隔する。このときに、元押しジャッキJ2〜J9(すなわち、元押しジャッキJ1及びJ10以外の元押しジャッキ)は、推進管50の最後尾に接触したままである。このときに、元押しジャッキJ2〜J9は、推進管50の最後尾を構成するセグメントピースSP12〜SP16の領域JS2〜JS9(図2(A)参照)に接触している。また、このときには、目標総推力Ttotalと目標ジャッキモーメントMQ(MQX及びMQY)とが得られるように、元押しジャッキJ2〜J9の各々の推力目標値TQを設定した上で、元押しジャッキJ2〜J9が各々の推力目標値TQを得るように、元押しジャッキJ2〜J9の油圧を制御する。
ここで、表7は、設定された目標総推力Ttotalが10000[kN]であり、かつ、設定された目標ジャッキモーメントMQのヨー方向のモーメント成分MQXとピッチ方向のモーメント成分MQYとが0[kN・m]である場合における、セグメントピースSP11の連結時の元押しジャッキJ1〜J10の各々の推力目標値TQを示している。このときにおいても、設定された目標総推力Ttotalが10000[kN]であり、かつ、設定された目標ジャッキモーメントMQのヨー方向のモーメント成分MQXとピッチ方向のモーメント成分MQYとが0[kN・m]であるので、推進管50及び掘削機10が水平かつ直線状に推進され得る。
前述のセグメントピースSP11の連結が完了すると、元押しジャッキJ1及びJ10を伸長させて、元押しジャッキJ1及びJ10を推進管50の最後尾(セグメントピースSP11)に接触させる。
このようにして、推進管50の推進と並行して、推進管50の最後尾をなす第1セグメントリング51が構築され得る。
尚、本例では、推進管50の推進と並行して、推進管50の最後尾をなす第1セグメントリング51を構築する例を説明したが、これと同様に、推進管50の推進と並行して、推進管50の最後尾をなす第2セグメントリング52を構築することができることは言うまでもない。
次に、トンネルの構築方法の第2例について説明する。
前述の第1例と異なる点について説明する。
前述の表1に対応する表8は、設定された目標総推力Ttotalが10000[kN]であり、設定された目標ジャッキモーメントMQのヨー方向のモーメント成分MQXが0[kN・m]であり、かつ、設定された目標ジャッキモーメントMQのピッチ方向のモーメント成分MQYが−1600[kN・m]である場合における、セグメントピースSP11〜SP16の組立前の元押しジャッキJ1〜J10の各々の推力目標値TQを示している。この場合においては、設定された目標総推力Ttotalが10000[kN]であり、設定された目標ジャッキモーメントMQのヨー方向のモーメント成分MQXが0[kN・m]であり、かつ、設定された目標ジャッキモーメントMQのピッチ方向のモーメント成分MQYが−1600[kN・m]であるので、元押しジャッキJ1〜J10が推進管50の最後尾(第2セグメントリング52)に接触した状態で、元押しジャッキJ1〜J10が各々の推力目標値TQを得るように、元押しジャッキJ1〜J10の油圧が制御されると、推進管50及び掘削機10がやや上向きに推進され得る。
この場合において、前述の表3、表5、表7に対応する表9〜表11は以下のようになる。
このようにして、本例では、推進管50のやや上向きの推進と並行して、推進管50の最後尾をなす第1セグメントリング51が構築され得る。
尚、本例では、推進管50のやや上向きの推進と並行して、推進管50の最後尾をなす第1セグメントリング51を構築する例を説明したが、これと同様に、推進管50のやや上向きの推進と並行して、推進管50の最後尾をなす第2セグメントリング52を構築することができることは言うまでもない。
次に、トンネルの構築方法の第3例について説明する。
前述の第1例と異なる点について説明する。
本例では、推進管50の推進を一時停止した状態で、推進管50の最後尾をなす第1セグメントリング51を構築する。
本例では、推進管50の最後尾における新たなセグメントピースが連結される箇所に対応する元押しジャッキを推進管50の最後尾から離隔しているときに、推進管50の位置を保持するように、推進管50の最後尾に接触している元押しジャッキで推進管50の最後尾を押圧する。具体的には、例えば、推進管50の最後尾における新たなセグメントピースSP14が連結される箇所に対応する元押しジャッキJ5及びJ6を推進管50の最後尾から離隔しているときに、推進管50の位置を保持するように、推進管50の最後尾に接触している元押しジャッキJ1〜J4及びJ7〜J10で推進管50の最後尾を押圧する。この元押しジャッキJ1〜J4及びJ7〜J10の押圧力によって推進管50のバックリングが抑制され得る。
尚、本例では、推進管50の推進を一時停止した状態で、推進管50の最後尾をなす第1セグメントリング51を構築する例を説明したが、これと同様に、推進管50の最後尾をなす第2セグメントリング52を構築することができることは言うまでもない。
ところで、特許文献1に開示のような環状の鋼殻で推進管を形成する場合において、推進管の最後尾に新たな環状の鋼殻を連結するためには、前述の掘削土砂の排出用の配管、油圧配管、給水管、排水管、及び電力ケーブルなどをその途中にあるジョイント部にて分離した上で、これら配管及びケーブル等を新たな鋼殻内に通し、その後、これら配管及びケーブル等をそのジョイント部にて再び接続する必要があり、非常に手間がかかっていた。
この点、本実施形態によれば、推進管50が複数のセグメントピースSP11〜SP16及びSP21〜SP26により構成されているので、前述の配管及びケーブル等のジョイント部での分離・再接続作業を行うことなく、推進管50の最後尾に新たなセグメントリングを連結することができる。
尚、本実施形態では、セグメントピースが、例えばSP14→SP13→SP15→SP12→SP16→SP11の順に連結されるに伴い、セグメントピースの連結箇所が移動するが、この移動に応じて、前述の配管及びケーブル等を当該連結箇所から遠ざけるように移設すること(換言すれば切り回すこと)が可能である。これにより、セグメントピースの連結に必要なスペースを確保して効率良く作業を進めることができる。
本実施形態によれば、推進工法において、複数のセグメントピースSP11〜SP16及びSP21〜SP26を周方向及び軸方向に連結してなる推進管50の最後尾を複数の元押しジャッキJ1〜J10で押圧して推進管50を地中に推進する。この推進工法は、推進管50の最後尾における新たなセグメントピースが連結される箇所(連結予定箇所)に対応する少なくとも1つの元押しジャッキを推進管50の最後尾から離隔する一方、この離隔した元押しジャッキ以外の複数の元押しジャッキを推進管50の最後尾に接触させたままとすることを含む。これにより、新たなセグメントピースを推進管50の最後尾に連結するときに、前記連結箇所に対応しない複数の元押しジャッキが推進管50の最後尾に接触したままとなるので、これら接触したままの元押しジャッキによって推進管50のバックリングを抑制することができ、ひいては、推進管50の地中への推進を効率良く行うことができる。
また本実施形態によれば、推進工法では、推進管50の最後尾における新たなセグメントピースが連結される箇所に対応する元押しジャッキを推進管50の最後尾から離隔しているときに、推進管50の最後尾に接触している元押しジャッキで推進管50の最後尾を押圧することにより、推進管50を地中に推進する(前述の第1例及び第2例参照)。これにより、推進管50の推進と並行して、推進管50の最後尾をなすセグメントリングを構築することができる。すなわち、推進管50を推進しながら新たなセグメントリングを推進管50の最後尾に構築することができる。
また本実施形態によれば、推進工法は、推進管50の推進方向制御に用いられる目標総推力Ttotal及び目標ジャッキモーメントMQを設定すること、及び、目標総推力Ttotal及び目標ジャッキモーメントMQを得るように、各元押しジャッキの推力目標値TQを設定することを含む。これにより、元押しジャッキJ1〜J10を用いて推進管50の推進方向制御を行うことができる。
また本実施形態によれば、元押しジャッキJ1〜J10は油圧ジャッキで構成されている。また、推進工法は、元押しジャッキJ1〜J10の各々の推力目標値TQを得るように、元押しジャッキJ1〜J10の各々の油圧を制御することを含む。これにより、元押しジャッキJ1〜J10の油圧制御により、推進管50の推進方向制御を行うことができる。
また本実施形態によれば、推進管50の最後尾における新たなセグメントピースが連結される箇所に対応する元押しジャッキを推進管50の最後尾から離隔しているときに、推進管50の位置を保持するように、推進管50の最後尾に接触している元押しジャッキで推進管50の最後尾を押圧する(前述の第3例参照)。この推進管50の最後尾に接触している元押しジャッキの押圧力によって推進管50のバックリングが抑制され得る。
また本実施形態によれば、推進管50の前部が掘削機10の後部に接続されている。元押しジャッキJ1〜J10は地下構造物1内(発進坑内)に設置されている。配管及び/又はケーブル(例えば、前述の掘削土砂の排出用の配管、油圧配管、給水管、排水管、電力ケーブル)が、地下構造物1内から推進管50の内部空間を通って掘削機10まで延びている。この点、本実施形態では推進管50が複数のセグメントピースSP11〜SP16及びSP21〜SP26により構成されているので、前述の配管及び/又はケーブルの途中部分での分離・再接続作業を行うことなく、推進管50の最後尾に新たなセグメントリングを連結することができる。
また本実施形態によれば、推進工法は、推進管50の最後尾における新たなセグメントピースが連結される箇所の移動に応じて、配管及び/又はケーブル(例えば、前述の掘削土砂の排出用の配管、油圧配管、給水管、排水管、電力ケーブル)を前記箇所から遠ざけるように移設することを含む。これにより、セグメントピースの連結に必要なスペースを確保して効率良く作業を進めることができる。
また本実施形態によれば、元押しジャッキ41のロッド41bの先端部には、ロッド41bの断面積より広い面積で推進管50の最後尾に接触可能なスプレッダ41cが設けられている。これにより、偏心加圧やセグメントピース断面の破損などを抑制することができる。
尚、本実施形態では、セグメントピースSP11〜SP16の組み立て順をSP14→SP13→SP15→SP12→SP16→SP11としたが、組み立て順はこれに限らない。例えば、SP13→SP14→SP12→SP15→SP11→SP16であってもよい。この点はセグメントピースSP21〜26についても同様である。
また、本実施形態では、10本の元押しジャッキ41(J1〜J10)を含む元押し装置40を挙げて説明したが、元押し装置40を構成する元押しジャッキ41の本数は10本に限らず、複数本であれば任意の本数でよい。
また、本実施形態では、推進管50の前部に掘削機10が設けられているが、これに代えて、刃口が設けられてもよい(すなわち、いわゆる刃口推進工法の形態であってもよい)。
1 地下構造物(発進坑)
2 発進坑口部
3 坑口コンクリート
4 掘削機受台
10 掘削機
10a 前胴部
10b 後胴部
20 ルーフ掘削機
21 カバープレート
22 ルーフ推進ジャッキ
23 ルーフ推進ボックス
24、31 カッタ
25 ルーフマシンボックス
26、32 スクリューコンベア
27 中折れジャッキ
28 土砂圧送管
30 本体掘削機
33 バルクヘッド
40 元押し装置
41 元押しジャッキ
41a シリンダ
41b ロッド
41c スプレッダ
42 元押しジャッキ架台
42a 基礎部材
42b 支柱部材
42c 梁部材
43 支圧壁
50 推進管
51 第1セグメントリング
52 第2セグメントリング
J1〜J10 元押しジャッキ
JS1〜JS10 領域
SP11〜SP16、SP21〜SP26 セグメントピース

Claims (8)

  1. 複数のセグメントピースを周方向及び軸方向に連結してなる推進管の最後尾を複数の元押しジャッキで押圧して前記推進管を地中に推進する推進工法であって、
    前記推進管の最後尾における新たなセグメントピースが連結される箇所に対応する少なくとも1つの元押しジャッキを前記推進管の最後尾から離隔する一方、この離隔した元押しジャッキ以外の複数の元押しジャッキを前記推進管の最後尾に接触させたままとすることを含む、推進工法。
  2. 前記箇所に対応する元押しジャッキを前記推進管の最後尾から離隔しているときに、前記推進管の最後尾に接触している元押しジャッキで前記推進管の最後尾を押圧することにより、前記推進管を地中に推進する、請求項1に記載の推進工法。
  3. 前記推進管の推進方向制御に用いられる目標総推力及び目標ジャッキモーメントを設定すること、及び、
    前記目標総推力及び前記目標ジャッキモーメントを得るように、各元押しジャッキの推力目標値を設定すること、
    を更に含む、請求項2に記載の推進工法。
  4. 前記元押しジャッキは油圧ジャッキで構成され、
    前記推進工法は、各元押しジャッキの推力目標値を得るように、各元押しジャッキの油圧を制御することを更に含む、請求項3に記載の推進工法。
  5. 前記箇所に対応する元押しジャッキを前記推進管の最後尾から離隔しているときに、前記推進管の位置を保持するように、前記推進管の最後尾に接触している元押しジャッキで前記推進管の最後尾を押圧する、請求項1に記載の推進工法。
  6. 配管及び/又はケーブルが、前記推進管の内部空間を通って延びており、
    前記推進工法は、前記箇所の移動に応じて、前記配管及び/又は前記ケーブルを前記箇所から遠ざけるように移設することを更に含む、請求項1〜請求項5のいずれか1つに記載の推進工法。
  7. 前記推進管の前部が掘削機の後部に接続されており、
    前記元押しジャッキが発進坑内に設置されており、
    前記配管及び/又は前記ケーブルが、前記発進坑内から前記推進管の内部空間を通って前記掘削機まで延びている、請求項6に記載の推進工法。
  8. 前記元押しジャッキのロッドの先端部ごとに、前記ロッドの断面積より広い面積で前記推進管の最後尾に接触可能なスプレッダが各別に設けられている、請求項1〜請求項7のいずれか1つに記載の推進工法。
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