JP6675336B2 - レーザ測定装置 - Google Patents

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Description

本発明は、測定対象に向けてレーザ光を出射し、反射されてきたレーザ光を受光することで測定を行うレーザ測定装置に関するものである。
特許文献1,2に開示されているように、橋梁や建物の壁面などに向けてレーザ光を出射し、反射されてきたレーザ光を受光することで構造物の振動やたわみを非接触で測定するレーザ測定装置が知られている。
特許文献1では、レーザ光を反射させるための反射材の取り付けが難しい河川橋梁などの測定面に対して、再帰性反射塗料が封入されたペイント弾を発射して付着させることで反射率の高い反射面を確保している。
一方、特許文献2には、非接触型振動計を使って構造物の測定を行う場合に、振動計が設置場所から受ける振動や風などの影響を取り除くことが可能な構成が開示されている。これによって、大型の構造物に生じる微動のような非常に小さい振動であっても測定ができるようになる。
特開2008−281422号公報 特開2004−184377号公報
しかしながら長大橋や斜張橋の斜材(ケーブル)などが測定対象となった場合、反射率の高い反射面の確保がますます難しくなる。一方、構造物の壁面などを直接、反射面とした場合、反射率が低くなって精度の高い測定が行えないおそれがある。
そこで、本発明は、測定対象に反射材を設置することなく精度よく測定することが可能となるレーザ測定装置を提供することを目的としている。
前記目的を達成するために、本発明のレーザ測定装置は、測定対象に向けてレーザ光を出射し、反射されてきたレーザ光を受光することで測定を行うレーザ測定装置であって、前記レーザ光の照射部及び前記測定対象で反射された前記レーザ光の検出を行う検出部を有する測定ユニットと、前記測定ユニットの視準方向を変動させる可動部と、前記可動部によって前記測定ユニットを変動させた複数方向において、前記検出部によって検出された前記レーザ光の強度とともに関連する位置情報を記憶させる測定候補記憶部と、前記測定候補記憶部に記憶された前記レーザ光の強度に基づいて前記測定ユニットによる測定を行わせる測定制御部とを備えたことを特徴とする。
ここで、前記測定制御部は、前記測定候補記憶部に記憶された位置情報に基づいて前記可動部を動作させることによって前記測定ユニットの視準方向を前記測定対象の特定箇所に向けられる構成とすることができる。
また、前記測定ユニットとともに変動して視準方向の撮影を行う撮像部と、前記撮像部が撮影した画像を出力するモニタ部とを備えた構成とすることができる。さらに、前記モニタ部に出力された画像に基づいて前記測定ユニットの視準方向の変動範囲の設定が可能な構成とすることができる。そして、前記撮像部はズームカメラによって構成することができる。
また、前記可動部は、水平回転部と鉛直回転部とを有する構成とすることができる。さらに、前記測定ユニットとともに変動して視準方向の前記測定対象までの距離を測定する距離計を備えた構成とすることができる。
このように構成された本発明のレーザ測定装置は、レーザ光によって振動や速度などの測定を行う測定ユニットに加えて、測定ユニットの視準方向を変動させる可動部を備えている。
また、可動部によって測定ユニットを変動させた複数方向において、レーザ光の強度とともに関連する位置情報を記憶させる測定候補記憶部と、測定候補記憶部に記憶されたレーザ光の強度に基づいて測定ユニットによる測定を行わせる測定制御部とを備えている。
このため、測定対象の中から反射率が高くなる測定に適した箇所を見つけ出すことができるようになり、反射材を設置しなくても精度よくレーザ光による測定が行えるようになる。
また、測定ユニットとともに変動してレーザ光の視準方向の撮影を行うことが可能な撮像部と、それによって撮影された画像を出力するモニタ部とを備えていれば、測定ユニットが測定対象に向けて視準されていることを容易に確認することができる。
さらに、モニタ部に出力された画像に基づいて測定ユニットの視準方向の変動範囲を設定できれば、迅速に測定を行いたい領域を特定することができる。また、撮像部をズームカメラにすることで、測定対象の任意の範囲を容易に撮影させることができる。
本実施の形態のレーザ測定装置の全体構成及び測定状況を説明する斜視図である。 レーザ測定装置のレーザドップラ振動計周辺の詳細構成を示した説明図である。 レーザドップラ振動計及び距離計の視準方向及び視準位置を説明するための図である。 モニタ部に出力された画像に基づいてレーザドップラ振動計の視準方向の変動範囲を設定する手順を説明するための図である。 設定されたレーザドップラ振動計の視準方向の変動範囲から測定が算出されることを説明するための図である。 測点番号に関連付けられた位置情報とレーザドップラ振動計によって測定された反射光信号強度の値を例示した表である。 モニタ部に出力される反射光信号強度の分布と測定箇所の特定の仕方を説明する図である。 視準方向の変動中にレーザドップラ振動計による測定箇所を決める測定方法を説明する図である。 デジタルカメラによって撮影されてモニタ部に出力された画像を例示した説明図である。 受光素子の座標(撮像素子位置)を説明するための図である。
以下、本発明の実施の形態について図面を参照して説明する。図1は、本実施の形態のレーザ測定装置1の全体構成及び測定状況を説明するための図である。また、図2は、レーザ測定装置1の測定ユニットとなるレーザドップラ振動計2及びその周辺の詳細構成を説明するための図である。
このレーザ測定装置1の測定対象Tは、橋梁、建築物若しくは擁壁等の構造物又は地面、斜面若しくは岩盤等の地物など、振動や変位が生じるものであればいずれの構造又は形態であってもよい。
また、測定対象Tが斜張橋の斜材(ケーブル)などの細長い物であってもよい。例えば図1に示すように、測定対象Tが斜張橋や長大橋であった場合に、測定したい箇所に再帰性反射体などの反射材を取り付けることが難しい場合がある。そのような場合に、例えば桁の側壁面などを反射面T1としてそのまま利用できれば、反射材を設置する手間を省くことができる。
本実施の形態のレーザ測定装置1は、測定ユニットとなるレーザドップラ振動計2と、そのレーザドップラ振動計2の視準方向を変動させる可動部3と、レーザドップラ振動計2の視準方向と同方向(平行を含む)に向けられる撮像部としてのデジタルカメラ4と、距離計5とが、三脚部12及びベース部11によって支持されている。
またレーザ測定装置1は、レーザドップラ振動計2によって測定された信号を処理する信号処理部6と、デジタルカメラ4の画像や距離計5の測定値の取り込み並びに様々な演算や制御を行う演算処理部としてのPC部7とを備えている。
PC部7には、モニタ部71を備えたノート型のパーソナルコンピュータなどが使用できる。PC部7には、後述する測定制御部や測定候補記憶部の機能を備えさせることができる。
また、PC部7は、ケーブルや無線によって信号処理部6やデジタルカメラ4や距離計5に接続される。さらに、信号処理部6は、ケーブル61や無線によってレーザドップラ振動計2に接続される。すなわち、三脚部12に支持されたレーザ測定装置1を構成する測定機器は、信号処理部6に接続されている。
この測定対象Tの振動速度やたわみなどを測定するレーザドップラ振動計2は、レーザ光の照射部(図示省略)と、反射されてきたレーザ光の強度と振動周波数とを検出する検出部としての受光素子(図示省略)と内蔵カメラ(図示省略)とを備えている。
照射部は、センサヘッドからレーザ光を照射させる装置である。ここで、レーザ光の光軸Sとは、センサヘッドから照射される光線の中心軸を指す。一方、検出部は、レーザ光などを受光した際に検出が可能なフォトダイオードなどの受光素子を有している。また、光軸Sと同軸における画像取得手段として、内蔵カメラが備えられる。内蔵カメラには、CCD(Charge Coupled Device)やCMOS(complementary metal-oxide semiconductor)などの素子が搭載される。
このレーザドップラ振動計2は、図2に示すように、可動部3に取り付けられる。可動部3は、三脚部12の上端に設けられた円柱状のベース部11に取り付けられる。
詳細には、可動部3は、ベース部11から上方に向けて突出された軸部331を中心にして、水平面内で回転可能に取り付けられる。この可動部3は、本実施の形態では、逆門形(凹形)の回転枠部31と、回転枠部31に対して垂直面内で回転可能に取り付けられる俯仰枠部32とを備えている。
ここで、回転枠部31を凹形の底辺部分を基部311とし、直方体状の基部311の両端に立設される直方体状の部分を柱状部312,312とすると、基部311の内部に、可動部3を水平方向に回転させるための水平回転部33が設けられる。
水平回転部33は、水平回転の中心となる軸部331と、軸部331の上部に取り付けられる軸側ギア332と、回転駆動源となるモータ部333と、モータ部333の回転力を軸側ギア332に伝達させるためにモータ部333の先端に取り付けられるモータギア334とによって主に構成される。
一方、俯仰枠部32は、回転枠部31の柱状部312,312間に、鉛直回転可能に取り付けられる。すなわち、長方形状の俯仰枠部32の両側面からは、支持軸345と駆動軸341とが、それぞれ柱状部312,312の内側面に向けて突出される。
俯仰枠部32は、支持軸345と駆動軸341とによって回転可能に支持されるとともに、駆動軸341には回転力が付与される。要するに駆動軸341側の柱状部312の内部には、鉛直回転部34が設けられる。
鉛直回転部34は、鉛直回転の中心となる駆動軸341と、駆動軸341の端部に取り付けられる軸側ギア342と、回転駆動源となるモータ部343と、モータ部343の回転力を軸側ギア342に伝達させるためにモータ部343の先端に取り付けられるモータギア344とによって主に構成される。
水平回転部33のモータ部333及び鉛直回転部34のモータ部343は、可動制御部35を介して電源ユニット36に接続される。可動制御部35は、測定制御部となるPC部7からの指令信号によってモータ部333,343を駆動させる。また、手動で回転ツマミ351を回すことでモータ部333を駆動させたり、俯仰ツマミ352を回すことでモータ部343を駆動させたりすることもできる。
このモータ部333,343は、ロータリエンコーダ(角位置センサ)を備えていて、モータ軸の回転の変位を内蔵した格子円盤を基準としてデジタル信号として出力させることができる。すなわち、可動制御部35では、水平回転部33及び鉛直回転部34の回転動作を制御するとともに、回転した角度をデジタル信号としてPC部7に向けて出力させることができる。
レーザドップラ振動計2は、俯仰枠部32の底板部322に固定される。鉛直回転部34による回転を停止させた状態で水平回転部33を駆動させると、レーザドップラ振動計2の視準方向を水平面内で360°、任意の方向に向けることができる。
一方、水平回転部33による回転を停止させた状態で鉛直回転部34を駆動させると、レーザドップラ振動計2の視準方向を鉛直面内で360°、任意の方向に向けることができる。すなわち、水平回転部33と鉛直回転部34とを駆動させることで、レーザドップラ振動計2の視準方向を3次元の任意の方向に向けることができる。
また、俯仰枠部32の上板部323には、撮像部としてのデジタルカメラ4と距離計5とが固定される。このデジタルカメラ4及び距離計5の上方は、門形の上段枠321によって保護される。
デジタルカメラ4は、オートフォーカス機能を備えた画角が変更可能なズームカメラで、レーザドップラ振動計2と同一方向(平行を含む)に向けられる。すなわち、レーザドップラ振動計2が視準している点及びその周辺を広く撮影することができる。また、デジタルカメラ4はズーム機能を有するため、画角を変化させることによって、撮影範囲を任意に変えることができる。
さらに、デジタルカメラ4に隣接して、距離計5が設置される。距離計5には、レーザ距離計などが使用できる。この距離計5によって、デジタルカメラ4で撮影された測定対象Tまでの距離を迅速に計測することができる。
図3に示すように、デジタルカメラ4によって測定対象Tの反射面T1にする面を広い範囲で撮影することができる。レーザドップラ振動計2の視準方向となるレーザ光(光軸S)は、反射面T1の一点となる視準点S1を中心に照射される。
そして、レーザドップラ振動計2の上方に設置された距離計5からは、測距光Lが照射されて反射面T1の測距点L1までの距離が測定される。視準点S1と測距点L1との位置関係は、レーザドップラ振動計2と距離計5とが配置された位置の差分だけずれた位置関係となるが、測距点L1の位置情報は、レーザ光(光軸S)が照射される位置に関連する位置情報にできる。
また、可動制御部35から出力される角位置情報によって、水平方向の回転角度αと鉛直方向の回転角度βを取得することができる。レーザドップラ振動計2の視準方向となる光軸Sの回転角度α,βと、距離計5の測距光Lによる距離データとが得られれば、PC部7において、視準点S1に関連する3次元の位置情報を算出することができる。
レーザドップラ振動計2の受光素子では、反射面T1で反射されたレーザ光の強度が反射光信号強度として測定される。すなわち、受光素子が検知した反射光信号は、信号処理部6に送られ、変換された値をPC部7のモニタ部71において反射光信号強度として確認することができる。この際、反射光信号は、レーザドップラ振動計2の自己振動や大気の揺らぎの影響を受けた検出値となっているため、ローパス、ハイパス又はバンドパスフィルタなどを通して処理することによって、反射光信号強度として出力させる。
また、デジタルカメラ4によって撮影された画像及び距離計5の測定値も、PC部7のモニタ部71において確認することができる。この場合、デジタルカメラ4及び距離計5は、直接、PC部7に接続される構成であっても、信号処理部6を介して接続される構成であってもどちらでもよい。
次に、本実施の形態のレーザ測定装置1の使用方法について説明する。
まず、図1に示すように橋梁などの測定対象Tの反射面T1に対峙可能な位置に、レーザ測定装置1を設置する。
レーザ測定装置1を起動すると、図4Aに示すように、PC部7のモニタ部71には、測定対象Tの反射面T1が映し出される。この表示させる範囲は、デジタルカメラ4の画角を変えることによって、容易に変更することができる。
続いて、モニタ部71に映し出された画面に対して測定したい範囲を指定する。具体的は、始点C1と、それとは横方向及び下方向に離れた終点C2とを特定する。この特定は、マウス操作やモニタ部71がタッチパネルであれば直接、モニタ部71に触れることによって行うことができる。
この始点C1と終点C2とを対角線上の隅角部とする長方形の領域から、レーザドップラ振動計2の測定に適した箇所、すなわち反射光信号強度が大きくなる箇所を探し出し、特定箇所として測定を行わせることになる。反射光信号強度は、反射面T1の傾き、面の粗さ、色、水分などの濡れ具合等によって変化するため、同じように見える領域の中からも、反射光信号強度が大きくなる箇所を探し出すことができる。
ここで、モニタ部71に映し出されたデジタルカメラ4の映像上で指定された始点C1と終点C2との間の位置関係の算出方法について、図8A,8Bを参照しながら説明する。
デジタルカメラ4は、画角を任意に変更でき、その画像上に映し出された始点C1と終点C2との実際の距離は、画面位置情報だけでは判断できない。このため、可動部3の回転制御に使用可能な位置情報を生成する必要がある。そこで、デジタルカメラ4の撮影画像から可動部3の回転制御に使用する座標(位置情報)を求める方法について説明する。
まず、図8Aに示すように、始点C1と終点C2とを撮影画像上で指定した後、回転ツマミ351と俯仰ツマミ352を回して、始点C1の位置をモニタ部71の画面上で水平中心ラインMhと鉛直中心ラインMvとが交差する中心点MOに移動させる。この移動は、モータ部333,343のロータリエンコーダで検知され、回転角H1,V1としてデータが取得される。
続いて、始点C2の位置をモニタ部71の画面上で中心点MOに移動させることで、回転角H2,V2のデータを取得させる。ここで、図8Bは、デジタルカメラ4の受光素子41を示している。この受光素子41は、78万画素で例示している。そして、受光素子41上のP1の位置(素子位置)がモニタ部71上の始点C1の位置に相当し、P2の位置(素子位置)が終点C2の位置に相当する。
受光素子41上のP1とP2の撮像素子位置が、P1(X1,Y1)、P2(X2,Y2)であるとすると、X軸素子間角度Hpは、(H2-H1)の絶対値を(X2-X1)の絶対値で除した値で示すことができる。同様に、Y軸素子間角度Vpは、(V2-V1)の絶対値を(Y2-Y1)の絶対値で除した値で示すことができる。
このようにして始点C1と終点C2との位置関係が、X軸素子間角度HpとY軸素子間角度Vpで示すことができれば、デジタルカメラ4の画角を求めることができる。また、レーザドップラ振動計2の内蔵カメラについても、同様の手法で画角を求めることができる。
さらには、距離計5によって測定対象Tの反射面T1までの距離が取得できているため、図4Bに示すように、始点C1と終点C2との間で一定の間隔など決められた間隔で蛇行させる測点m1,m2,m3,m4,・・・,mnの座標を算出させることができる。ここで、測点数は、始点C1と終点C2との間の分割数を設定するなどして任意に決めることができる。
レーザドップラ振動計2の光軸Sの照射位置は、測点m1,m2,m3,m4,・・・,mnより下方にずれた測定経路SRとなるが、相対的に関連する位置情報に基づくスキャンを実施することはできる。
そして、測定制御部となるPC部7で設定された可動に関する制御データを可動部3の可動制御部35に送り、その制御信号に従って水平回転部33及び鉛直回転部34を動作させることで、レーザドップラ振動計2の視準方向を変動させる。
例えば、測点m1においてレーザドップラ振動計2による反射光信号強度の測定を行わせた後に、可動部3を動作させて測点m2まで視準方向を移動させ、そこで一旦停止をしてレーザドップラ振動計2による反射光信号強度の測定を行わせる。なお、停止させなくても反射光信号強度の測定が可能な場合は、移動させながら反射光信号強度の測定を行わせることもできる。測点m2での測定後は、測点m3まで移動させて反射光信号強度の測定を行うという制御を、終点C2となる測点mnまで繰り返えさせる。
このようにレーザドップラ振動計2を始点C1から終点C2まで自動制御でスキャンさせて反射光信号強度の測定を繰り返すことで、図5に示すような測定結果を得ることができる。すなわち、各測点m1,m2,m3,m4,・・・,mnに関連して、位置情報となる座標と、反射光信号強度の測定値が得られる。これらの座標及び反射光信号強度の測定結果は、測定候補記憶部となるPC部7のハードディスクなどの記憶手段に記憶される。
このPC部7の記憶手段に記憶された測定結果は、図6に示すように、スキャン領域を分割表示させた強度分布表示Mとして、モニタ部71に出力させることができる。この強度分布表示Mを見れば、レーザドップラ振動計2の測定に適した反射率の高い箇所を容易に特定することができる。
そこで、強度分布表示Mの中から、反射光信号強度の高い位置を特定箇所(測定指示点M1)として指定する。この測定指示点M1は、座標(位置情報)を有しているため、その座標を可動部3の可動制御部35に送り、レーザドップラ振動計2の視準方向を測定指示点M1に該当する方向に向けさせる。
この測定指示点M1及びその周辺は、レーザドップラ振動計2による測定に適した状態の反射面T1となっているため、その位置でレーザドップラ振動計2の視準方向を固定し、測定対象Tの振動速度やたわみなど、本来の目的とする測定を行わせる。
ここまでは、一旦、始点C1から終点C2までをスキャンさせて、その中から最も測定に適した箇所を測定指示点M1として特定する方法について説明したが、これに限定されるものではない。
例えば、測定可能となる反射光信号強度の値を閾値として予め設定しておくことで、スキャンの途中で、本来の目的となる振動等の測定に移行させることができる。すなわち図7に示すように、移動しながら測定した測点m1,m2,m3,m4,m5では、閾値を下回る反射光信号強度しか測定されなかった場合に、測点m6で閾値を上回る反射光信号強度が測定されれば、測点m6で視準方向を固定し、そのままレーザドップラ振動計2による振動等の測定に移行させることができる。
次に、本実施の形態のレーザ測定装置1の作用について説明する。
このように構成された本実施の形態のレーザ測定装置1は、レーザ光によって振動周波数、振動強度又は変位などの測定を行うレーザドップラ振動計2に加えて、その視準方向を変動させる可動部3を備えている。
また、可動部3によってレーザドップラ振動計2を変動させた複数方向において、レーザ光の強度(反射光信号強度)とともに関連する位置情報を記憶させる測定候補記憶部と、測定候補記憶部に記憶された反射光信号強度に基づいてレーザドップラ振動計2による測定を行わせる測定制御部とを備えている。
このため、測定対象Tの反射面T1のある領域の中から、反射率が高くなる測定に適した箇所を容易に見つけ出すことができるようになり、反射材を設置しなくても精度よくレーザ光による測定が行えるようになる。
例えば、反射材を設置しに行くのに手間がかかる距離が離れた箇所や立ち入りの難しい箇所の測定が短時間で行えるようになる。また、橋梁の桁下面や斜張橋の斜材のように反射材の取り付けが困難な箇所の測定も、容易に行えるようになる。
また、レーザドップラ振動計2とともに変動してレーザ光の視準方向の撮影を行うことが可能なデジタルカメラ4と、それによって撮影された画像を出力するモニタ部71とを備えていれば、レーザドップラ振動計2が測定したい測定対象Tに向けて視準されていることを容易に確認することができる。
さらに、モニタ部71に出力された画像に基づいてレーザドップラ振動計2の視準方向の変動範囲を設定できれば、迅速に測定を行いたい領域を特定することができる。この変動範囲の位置情報は、画角を任意に変更可能なデジタルカメラ4で撮影した場合であっても、受光素子41や内蔵カメラの受光素子の撮像素子位置と関連付けることで、特定することができる。
以上、図面を参照して、本発明の実施の形態を詳述してきたが、具体的な構成は、この実施の形態に限らず、本発明の要旨を逸脱しない程度の設計的変更は、本発明に含まれる。
例えば前記実施の形態では、撮像部としてズームカメラとなるデジタルカメラ4を例に説明したが、これに限定されるものではなく、単焦点カメラが撮像部であってもよい。
また、前記実施の形態では、蛇行する測定経路SRに沿ってスキャンする例を説明したが、これに限定されるものではなく、PC部7に入力又は生成された3次元座標に基づいて可動部3を動作させ、測定対象Tの複数の点を測定候補としてスキャンさせることもできる。要するに、前記実施の形態では、始点C1と終点C2の2点を指定してスキャンを実行させる例について説明したが、これに限定されるものではなく、例えばスキャンさせたい箇所を3点以上、直接、モニタ部71の画像上で指定するなど、任意の手法に基づいてスキャンを実行させることができる。
1 レーザ測定装置
2 レーザドップラ振動計
3 可動部
33 水平回転部
34 鉛直回転部
4 デジタルカメラ(撮像部)
5 距離計
7 PC部(測定制御部,測定候補記憶部)
71 モニタ部
T 測定対象

Claims (3)

  1. 測定対象に向けてレーザ光を出射し、反射されてきたレーザ光を受光することで測定を行うレーザ測定装置であって、
    前記レーザ光の照射部及び前記測定対象で反射された前記レーザ光の検出を行う検出部を有する測定ユニットと、
    前記測定ユニットの視準方向を変動させる可動部と、
    前記可動部によって前記測定ユニットを変動させた複数方向において、前記検出部によって検出された前記レーザ光の強度とともに関連する位置情報を記憶させる測定候補記憶部と、
    前記測定候補記憶部に記憶された前記レーザ光の強度に基づいて前記測定ユニットによる測定を行わせる測定制御部と
    前記測定ユニットとともに変動して視準方向の撮影を行うズームカメラである撮像部と、
    前記撮像部が撮影した画像を出力するモニタ部と、
    前記測定ユニットとともに変動して視準方向の前記測定対象までの距離を測定する距離計とを備え、
    前記モニタ部に出力された画像に基づいて前記測定ユニットの視準方向の変動範囲を設定するに際して、前記画像上で2点を指定することで前記撮像部の撮像素子位置を特定するとともに、前記2点のそれぞれを画面上の中心点に合わせるように前記可動部を操作して回転角データを取得することで、前記2点間の画角が求められることを特徴とするレーザ測定装置。
  2. 前記測定制御部は、前記測定候補記憶部に記憶された位置情報に基づいて前記可動部を動作させることによって前記測定ユニットの視準方向を前記測定対象の特定箇所に向けることを特徴とする請求項1に記載のレーザ測定装置。
  3. 前記可動部は、水平回転部と鉛直回転部とを有することを特徴とする請求項1又は2に記載のレーザ測定装置。
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