JP6674762B2 - 工法及びこの工法で塗装した構造物 - Google Patents

工法及びこの工法で塗装した構造物 Download PDF

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本発明は、工法及びこの工法で塗装した構造物に関する。
従来から、防水性と耐久性を備えた工法が種々知られている。例えば、特許文献1には、コンクリート下地処理、エポキシ樹脂エマルジョンとセメントプレミックスとを混合・分散させた膨れ防止層、プライマー、防水層、塗装層、更に必要によりトップコートを順次施工する工程を採用することにより、防水性と耐久性を備えた床の施工方法が記載されている。
特開2001−2621789号公報
しかしながら、こうした施工方法では、コンクリート下地処理、エポキシ樹脂エマルジョンとセメントプレミックスとを混合・分散させた膨れ防止層、プライマー、防水層、塗装層と、多くの層を形成し、それぞれの層を乾燥させた後に次の層を塗装することになるため、施工期間が長くなるという課題がある。
本発明は、このような課題に鑑みなされたものであり、防水性と耐水性を備え、短期間で施工可能な工法を提供することを主目的とする。また、このような工法により塗装された構造物を提供することを目的とする。
本発明は、上述の主目的の少なくとも1つを達成するために以下の手段を採った。
本発明は、
構造物の表面を塗装する工法であって、
骨材とエポキシ樹脂とを含む第一樹脂層を前記表面に塗装する第一樹脂層塗装ステップと、
前記第一樹脂層塗装ステップの後に、イソシアネート成分とポリアミン成分とを含む第二樹脂層を前記第一樹脂層の表面に塗装する第二樹脂層塗装ステップと、
前記第二樹脂層塗装ステップの前に、前記第一樹脂層の表面にエポキシ樹脂を含む中間層を塗装する中間層塗装ステップと、
を含み、
前記第二樹脂層塗装ステップは、イソシアネート成分とポリアミン成分とを含む第二樹脂層を前記中間層の表面に塗装するステップであることを特徴とするものである。
本発明の工法は、構造物の表面を塗装する際、骨材とエポキシ樹脂とを含む第一樹脂層を前記表面に塗装する第一樹脂層塗装ステップと、前記第一樹脂層塗装ステップの後に、イソシアネート成分とポリアミン成分とを含む第二樹脂層を前記第一樹脂層の表面に塗装する第二樹脂層塗装ステップと、を含むことを特徴とし、前記第二樹脂層塗装ステップの前に、前記第一樹脂層の表面にエポキシ樹脂を含む中間層を塗装する中間層塗装ステップと、を含み、前記第二樹脂層塗装ステップは、イソシアネート成分とポリアミン成分とを含む第二樹脂層を前記中間層の表面に塗装するステップであることを特徴とする。骨材とエポキシ樹脂とを含む第一樹脂層を構造物の表面に塗装することで、気温や湿度の変化によって構造物の表面から水分が蒸発した場合であっても、骨材と骨材との間に生じる空隙によって吸収されるため、第二樹脂層に水分等が到達する可能性を未然に低減することができる。こうすることにより、第二樹脂層の一部に浮きが生じ、第二樹脂層が剥離する可能性を未然に低減することができる。また、この第一樹脂層の上にイソシアネート成分とポリアミン成分とを含む第二樹脂層を形成することにより、高い防水効果を期待することができることに加え、第二樹脂層が緩衝層となり、第二樹脂層の表面に衝撃等が加わった場合であっても、構造物に伝わる衝撃を減衰することができる。このため、短期間で、かつ、高い防水性と耐久性を持たせた平坦な仕上がりの面に塗装することができる。
更に、構造物の表面に凹みやひび割れ、亀裂等による損傷がある場合には、これらの損傷部分に骨材と樹脂が入り込むことになるため、表面の塗装に伴ってこれらの損傷部分の修復を同時に行うことができる。特に、本発明をこのような損傷部分を含む床面に使用した場合には、本発明の効果が高い。なぜなら、床面には、日常的に使用によって衝撃が加えられることになるが、第一樹脂層によって床面を補修すると共に、日常的に加えられる衝撃を減衰させ、床面への衝撃を低減することができるためである。このとき、第二樹脂層による高い耐水性と耐久性を有しているため、第一樹脂層のみを塗装した場合と比較して、第二樹脂層の保護効果により、第一樹脂層が剥離する可能性を未然に低減することができる。言い換えると、第一樹脂層の衝撃吸収効果を長く維持することができるため、床面への影響を長期間減衰することができる。加えて、第一樹脂層と同系であるエポキシ系樹脂を中間層として塗装することで、骨材を含む第一樹脂層の表面に中間層を塗装する際、第一樹脂層が再融解する可能性を未然に低減することができる。加えて、第一樹脂層の表面に中間層を塗装することで、第二樹脂層を塗装する際、第一樹脂層が再融解する可能性を低減し、第二樹脂層を形成する樹脂の一部が第一樹脂層に浸潤する可能性を未然に低減することができる。
本発明の工法は、前記第一樹脂層塗装ステップの前に、前記構造物の表面にエポキシ樹脂を含む下地層を塗装する下地層塗装ステップと、を含み、前記第一樹脂層塗装ステップは、前記下地層の表面に骨材とエポキシ樹脂とを含む第一樹脂層を前記下地層の表面に塗装するステップであることを特徴としてもよい。こうすれば、表面の吸い込みが激しい場合であっても、表面に第一樹脂層を適切に塗装することができる。
本発明の工法において、前記骨材は、前記第一樹脂層中に前記エポキシ樹脂1に対して8から10の割合で含まれていることを特徴としてもよい。こうすることにより、塗装時の作業性と、第一樹脂層の耐久性とを両立することができる。
本発明の工法において、前記第一樹脂層の厚さは、前記第二樹脂層の厚さの0.2倍以上2.5倍以下の厚さであることを特徴としてもよい。こうすることにより、第二樹脂層に衝撃が加えられた場合であっても、第一樹脂層によって衝撃を十分に減衰することができるため、表面に加えられる衝撃を十分に減衰することができる。言い換えると、使用により亀裂等が生じた床面に本発明を適用した場合には、第一樹脂層の高い衝撃吸収能力により、床面に再び高い耐久性を付加することができる。
本発明の工法において、前記第二樹脂層の厚さは、1ミリメートル以上3ミリメートル以下の厚さであることを特徴としてもよい。こうすれば、第一樹脂層の表面に十分な耐水性と耐久性を付加することができる。
本発明の構造物は、上述したいずれかの工法で表面を塗装したことを特徴とするものである。
この構造物は、上述したいずれかの工法で表面が塗布されているため、上述した工法の有するいずれかの効果、例えば、高い耐水性及び耐久性を備えている。
図1は、床10の表面を塗装した状態を示す模式図である。
次に、本発明の実施の形態の一例として、床10の表面を塗装する工法について詳しく説明する。以下に説明する実施の形態及び図面は、本発明の実施形態の一部を例示するものであり、これらの構成に限定する目的に使用されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲において適宜変更することができる。なお、各図において対応する構成要素には同一又は類似の符号を付す。
床10の表面を塗装する際には、図1に示すように、エポキシ樹脂を含む下地層を塗装して十分養生し、骨材及びエポキシ樹脂を含む第一樹脂層30を塗布して十分に養生し、イソシアネート成分とポリアミン成分とを含む第二樹脂層40を塗布する。こうすることにより、骨材を含む第一樹脂層30によって床の表面を平坦にすることができる。また、床10の表面から水分が蒸発した場合には、第一樹脂層30に含まれる骨材と骨材との間の空隙によって水分が吸収されるため、第二樹脂層40に水分が到達し、耐水性の高い第二樹脂層40の一部が、膨張した水分によって膨らみ、第二樹脂層40が剥離する可能性を未然に低減することができる。言い換えると、高い耐久性と防水性を備えた床10とすることができる。また、床10を日常的に使用する際、表面への擦れや傷等は耐久性の高い第二樹脂層40によって防がれ、衝突等の衝撃は骨材を含む第一樹脂層30によって防がれるため、床10が損傷する可能性を未然に低減することができる。このように、骨材を含む第一樹脂層30の表面に耐久性の高い第二樹脂層40を塗装することで、床10の表面から蒸発する水分による第二樹脂層40の剥離を第一樹脂層30が未然に防止すると共に、擦れや傷、風雨等による第一樹脂層30の剥離を第二樹脂層40が未然に防止し、第一樹脂層30及び第二樹脂層40のいずれの層も長持ちさせることができる。付言すると、第一樹脂層30の表面に第二樹脂層40を塗装することで、床10を長期間使用することができる。言い換えると、長期間にわたり、高い耐久性能と耐水性能を保つことができる。
下地層20は、エポキシ樹脂によって塗装された層である。後述する第一樹脂層30を塗装する前に下地層20を塗装することにより、第一樹脂層30が床10の表面になじみやすくすることができる。言い換えると、第一樹脂層30を施工するための施工性を向上させ、第一樹脂層30が剥離する可能性を低減することができる。なお、この下地層20の厚さは、床10の表面状態に応じて適宜選択することができるが、0.1ミリメートル以上1.0ミリメートル以下が好ましく、0.3ミリメートル以上0.7ミリメートル以下がより好ましい。0.1ミリメートル以上1ミリメートル以下で塗装することにより、第一樹脂層30と床10の表面とに十分な親和性を保つことができる。
第一樹脂層30は、エポキシ樹脂34と骨材とが混合された状態で3ミリメートル以上の厚さで塗装された層である。この第一樹脂層30には、骨材が含まれているため、床10の表面に亀裂や凹凸を有している場合であっても、骨材に含まれる砂礫32等が亀裂や凹部に大きさに応じて入り込み、仕上がり表面を平坦にすることができる。加えて、床10の表面から水蒸気等が蒸発した場合であっても、第二樹脂層40によって水分が保持されるため、第一樹脂層30の表面に水分が浸透する可能性を低減することができる。なお、第一樹脂層30の厚さは、例えば、1ミリメートル以上5ミリメートル以下であってもよいし、2ミリメートル以上4ミリメートル以下であってもよい。1ミリメートル以上の厚さにすることで、床10の表面の亀裂や凹凸に十分な量の砂礫32等を入れ込んで仕上がり表面を平坦にし、床10の表面から水分が蒸発した場合であっても、第一樹脂層30の表面側に水分が浸透する可能性を低減することができる。また、5ミリメートル以下とすることで、5ミリメートルより厚く塗装する場合と比較して、使用する樹脂及び骨材の量を低減することができる。
第一樹脂層30に用いられる骨材としては、複数種類の大きさの珪砂を混合して用いることができる。また、例えば、3.0ミリメートル以上10ミリメートル以下の場合には、直径が約0.5ミリメートル以下の珪砂(5号珪砂)と直径が約0.2ミリメートル以下の珪砂(7号珪砂)とを2:1の割合で混合したものや、直径が約3.0ミリメートル以下の珪砂(2号珪砂)と直径が約0.2ミリメートル以下の珪砂(7号珪砂)とを2:1の割合で混合したもの、直径が約0.6ミリメートル以下の珪砂(4号珪砂)と直径が約0.5ミリメートル以下の珪砂(5号珪砂)と直径が約0.3ミリメートル以下の珪砂(6号珪砂)とをそれぞれ1:1:1の割合で混合したもの、直径が約0.5ミリメートル以下の珪砂(5号珪砂)と直径が約0.3ミリメートル以下の珪砂(6号珪砂)と直径が約0.2ミリメートル以下の珪砂(7号珪砂)とをそれぞれ1:1:1の割合で混合したもの等を用いることが好ましい。こうすることにより、第一樹脂層30に十分な空隙が生じると共に、床表面の亀裂に小さな珪砂が入り込むことになるため、第一樹脂層30の表面を平坦な表面にすることができ、水分が第一樹脂層30を通過する可能性を未然に低減することができる。また、例えば、第一樹脂層30の厚さが0.4ミリメートル以上3.0ミリメートル未満の場合には、直径が約0.3ミリメートル以下の珪砂(6号珪砂)と直径が約0.2ミリメートル以下の珪砂(7号珪砂)と直径が約0.1ミリメートル以下の珪砂(8号珪砂)とを30%以上70%以下の割合でそれぞれ混合したものを用いることが好ましい。こうすることにより、第一樹脂層30に十分な空隙が生じると共に、床表面の亀裂に小さな珪砂が入り込むことになるため、第一樹脂層30の表面を平坦な表面にすることができ、水分が第一樹脂層30を通過する可能性を未然に低減することができる。このように、大きさの異なる複数種類の珪砂を混合して用いることで、粒径の小さな砂礫が粒径の大きな砂礫同士の間隙に入り込んだり、床表面の亀裂に入り込んだりし、第一樹脂層30の表面をより平坦にすることができる。なお、珪砂の種類及び混合割合は、これに限定されるものではなく、種々の種類及び混合割合であってもよい。また、粗骨材であってもよいし、細骨材であってもよく、これらの混合骨材であってもよい。なお、天然骨材であっても、人工骨材であっても、再生骨材であっても、材質や由来等は問わない。
また、第一樹脂層30に含まれる樹脂と骨材との割合は、樹脂に対して骨材の割合が1:8から1:10であってもよく、1:6から1:10であってもよい。樹脂に対して骨材の割合を6倍以上の割合とすることで、施工時の労力を低減することができる。また、樹脂に対して骨材の割合を10倍以下の割合とすることで、十分な強度を保つことができる。
第二樹脂層40は、イソシアネート成分とポリアミン成分とを含む樹脂を用い、1ミリメートル以上の厚さに塗装された層である。この第二樹脂層はイソシアネート成分とポリアミン成分とを含むため、耐久性と防水性が高い。このとき、第一樹脂層30の上に第二樹脂層40を塗装しているため、床10の表面から水蒸気等が蒸発したとしても、第一樹脂層30によって保持され、第二樹脂層40に到達する可能性を未然に低減している。このため、防水性の高い第二樹脂層40を用いた場合に、蒸発した水分によって一部が膨れたり、剥がれたりする可能性を未然に低減することができる。なお、第二樹脂層40の厚さは、例えば、1ミリメートル以上3ミリメートル以下にしても良いし、1ミリメートル以上2ミリメートル以下にしても良い。
第二樹脂層40に用いられる樹脂としては、例えば、LINE−X LLC社のLINE−X(登録商標)があげられる。LINE−X(登録商標) XS−100は、イソシアネート混合物であるLINE−X(登録商標)・XS−100・A剤(硬化剤)とポリオール・芳香族ジアミン混合物であるLINE−X(登録商標)・XS−100・B剤(樹脂)と、を加熱混合したポリウレア・ポリウレタン混成のエラストマーであり、LINE−X(登録商標) XS−350は、イソシアネート混合物であるLINE−X(登録商標)・XS−350・A剤(硬化剤)とポリオール・芳香族ジアミン混合物であるLINE−X(登録商標)・XS−340・B剤(樹脂)と、を加熱混合した100%ポリウレアのエラストマーである。
第一樹脂層30と第二樹脂層40との厚さの割合は、第一樹脂層30の厚さが、第二樹脂層40の厚さの0.2倍以上1.5倍以下の厚さであることが好ましいが、0.1倍以上2倍以下の厚さであってもよく、0.1倍以上1.3倍以下の厚さであってもよい。第一樹脂層30の厚さを第二樹脂層40の厚さの0.1倍以上とすることで、施工面から水蒸気等が発生した場合であっても、水蒸気が第二樹脂層40に到達し、防水性の高い第二樹脂層40の一部が膨らむ可能性を未然に低減することができる。また、第一樹脂層30の厚さを第二樹脂層40の1.5倍以下の厚さとすることで、施工面からの水蒸気等が第二樹脂層40に到達することの防止と十分な施工性とを両立することができる。加えて、第一樹脂層30の厚さを第二樹脂層40の厚さの1.3倍以下とすることで、より施工性を向上させることができる。
以上詳述した本実施の形態の工法で施工した床10によれば、エポキシ成分を含む樹脂と骨材とを含む第一樹脂層30の上にイソシアネート成分とポリアミン成分とを含む第二樹脂層40を塗装することにより、塗装前の施工面が劣化等により凹凸や亀裂を有している場合であっても、平坦で耐久性及び防水性の高い床10を提供することができる。
また、第一樹脂層30を塗装する前に、エポキシ成分を含む下地層20を塗装することにより、第一樹脂層30と床面10の表面との親和性を高め、第一樹脂層30が剥離する可能性を未然に低減することができる。
更に、第一樹脂層30には、樹脂1に対して8から10の割合で骨材が含まれているため、床面10の表面から水分が蒸発した場合であっても、第一樹脂層30によって第二樹脂層40に到達する可能性を未然に低減することができる。
更にまた、第一樹脂層30の厚さが第二樹脂層40の厚さの0.2倍以上1.5倍以下の厚さとなるように塗装されているため、床10の表面から蒸発した水分等が第二樹脂層40に到達する可能性を未然に低減しつつ、十分な施工性を有することができる。
そして、第二樹脂層40の厚さが1ミリメートル以上3ミリメートル以下の厚さで塗装されているため、十分な耐久性と耐水性を有することができる。
なお、本発明は上述した実施の形態に何ら限定されることはなく、本発明の技術的範囲に属する限り種々の態様で実施し得ることはいうまでもない。
例えば、上述した実施の形態では、第一樹脂層30を塗装する前に、下地層20を塗装するものとしたが、床10の表面状態によっては、下地層20はなくともよい。こうすれば、下地層20を塗装する労力を低減し、下地層20を養生する時間を短縮することができる。
上述した実施の形態では、第一樹脂層30の表面に第二樹脂層40を塗装するものとしたが、第一樹脂層30の表面にエポキシ樹脂を含む中間層を塗装し、養生した後に、中間層の表面に第二樹脂層40を塗装してもよい。このように、第一樹脂層30に含まれる樹脂と同じエポキシ樹脂を含む中間層を塗装することで、骨材を含むことによって骨材と骨材との間に空隙を含む第一樹脂層30の表面を中間層で覆うことができる。こうすることにより、第二樹脂層40を塗装する際、第二樹脂層に含まれる成分の一部が第一樹脂層に浸潤する可能性を未然に低減することができる。このとき、中間層に含まれる樹脂を第一樹脂層30に含まれる樹脂と同様のエポキシ樹脂とすることで、中間層を第一樹脂層の表面に塗装する際、第一樹脂層の表面が再融解する可能性を未然に低減することができる。
上述した実施の形態では、構造物として床の表面に塗布するものとしたが、床に限定されるものではなく、壁面や天井、屋根等に塗布してもよい。いずれの場合であっても、上述した実施の形態と同様の効果が得られる。
上述した実施の形態で示すように、建築分野、特に高い耐水性及び耐久性を有する床及び床の塗装方法として利用することができる。
10…床、20…下地層、30…第一樹脂層、32…砂礫、34…樹脂、40…第二樹脂層。


Claims (6)

  1. 構造物の表面を塗装する工法であって、
    骨材とエポキシ樹脂とを含む第一樹脂層を前記表面に塗装する第一樹脂層塗装ステップと、
    前記第一樹脂層塗装ステップの後に、イソシアネート成分とポリアミン成分とを含む第二樹脂層を前記第一樹脂層の表面に塗装する第二樹脂層塗装ステップと、
    前記第二樹脂層塗装ステップの前に、前記第一樹脂層の表面にエポキシ樹脂を含む中間層を塗装する中間層塗装ステップと、
    を含み、
    前記第二樹脂層塗装ステップは、イソシアネート成分とポリアミン成分とを含む第二樹脂層を前記中間層の表面に塗装するステップであることを特徴とする、
    工法。
  2. 前記第一樹脂層塗装ステップの前に、前記構造物の表面にエポキシ樹脂を含む下地層を塗装する下地層塗装ステップと、を含み、
    前記第一樹脂層塗装ステップは、前記下地層の表面に骨材とエポキシ樹脂とを含む第一樹脂層を前記下地層の表面に塗装するステップであることを特徴とする、
    請求項1に記載の工法。
  3. 前記骨材は、前記第一樹脂層中に前記エポキシ樹脂1に対して8から10の割合で含まれていることを特徴とする、
    請求項1又は2に記載の工法。
  4. 前記第一樹脂層の厚さは、前記第二樹脂層の厚さの0.2倍以上2.5倍以下の厚さであることを特徴とする、
    請求項1から3のいずれか1項に記載の工法。
  5. 前記第二樹脂層の厚さは、1ミリメートル以上3ミリメートル以下の厚さであることを特徴とする、
    請求項1から4のいずれか1項に記載の工法。
  6. 請求項1から5のいずれか1項に記載の工法で表面を塗装したことを特徴とする、
    構造物。
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