JP6674610B2 - 高さ調整可能なレール波状摩耗対策用締結装置 - Google Patents
高さ調整可能なレール波状摩耗対策用締結装置 Download PDFInfo
- Publication number
- JP6674610B2 JP6674610B2 JP2016012767A JP2016012767A JP6674610B2 JP 6674610 B2 JP6674610 B2 JP 6674610B2 JP 2016012767 A JP2016012767 A JP 2016012767A JP 2016012767 A JP2016012767 A JP 2016012767A JP 6674610 B2 JP6674610 B2 JP 6674610B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- rail
- tie plate
- height
- height adjustment
- adjustment packing
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Active
Links
- 238000012856 packing Methods 0.000 claims description 72
- 238000003780 insertion Methods 0.000 claims description 31
- 230000037431 insertion Effects 0.000 claims description 31
- 230000000630 rising effect Effects 0.000 claims description 2
- 230000001174 ascending effect Effects 0.000 claims 1
- 239000004567 concrete Substances 0.000 description 28
- 241001669679 Eleotris Species 0.000 description 14
- 238000009434 installation Methods 0.000 description 12
- 230000000694 effects Effects 0.000 description 9
- 238000010276 construction Methods 0.000 description 6
- 230000007797 corrosion Effects 0.000 description 5
- 238000005260 corrosion Methods 0.000 description 5
- 230000006866 deterioration Effects 0.000 description 3
- 238000010586 diagram Methods 0.000 description 3
- 230000002265 prevention Effects 0.000 description 3
- XLYOFNOQVPJJNP-UHFFFAOYSA-N water Substances O XLYOFNOQVPJJNP-UHFFFAOYSA-N 0.000 description 3
- 238000005299 abrasion Methods 0.000 description 2
- 239000000463 material Substances 0.000 description 2
- 239000011513 prestressed concrete Substances 0.000 description 2
- 229910000831 Steel Inorganic materials 0.000 description 1
- 230000001133 acceleration Effects 0.000 description 1
- 230000001276 controlling effect Effects 0.000 description 1
- 238000012423 maintenance Methods 0.000 description 1
- 230000001105 regulatory effect Effects 0.000 description 1
- 239000011150 reinforced concrete Substances 0.000 description 1
- 239000011347 resin Substances 0.000 description 1
- 229920005989 resin Polymers 0.000 description 1
- 230000000717 retained effect Effects 0.000 description 1
- 239000010959 steel Substances 0.000 description 1
- 239000004575 stone Substances 0.000 description 1
Landscapes
- Railway Tracks (AREA)
Description
その原因は1つではなく、決定的な解決策は示されていないのが現状であるが、軌道の面からはレール支承体のばね定数を低くし、さらに、レールの小返り(レールの捩れによるレールの傾斜)を適度に制御することで改善される傾向があり、レール波状摩耗対策用締結装置として、まくらぎ或いはスラブの所定凹所にタイプレート用パッド、タイプレート、レール用パッド及びレールを積層し、別に板ばねを加工して設けた「フ」字状ばねクリップの先端頭部でレールの底部上面を押圧すると共にその末端部でタイプレートの端部を押さえ、又、ばねクリップの湾曲部とまくらぎ或いはスラブの凹所側壁曲面に楔形のばね受台を挿入し、更に締結ボルトで前記ばねクリップ、タイプレート、まくらぎ或いはスラブを一体的に連結固定してなるレール多重弾性締結装置がある(例えば、特許文献1参照)。
ところが、コンクリート直結軌道では、道床コンクリート等を施工する際に軌道面に不陸が生じたり、また、施工後、地盤振動・地震等の影響で軌道に変状が生じ、軌道面に不陸が発生することがある。
そして、このような軌道面の不陸は、列車通過時の上下方向振動加速度の増加を招き、列車の乗り心地を悪化させる原因となるばかりでなく、路盤振動の増加につながり、振動・騒音の増加という周辺環境の悪化が懸念されるという厄介な問題があった。
更に、詳しくは、本発明は、コンクリート製の道床、コンクリート製のまくらぎ等をそのままに、締結装置だけでレール高さの調整が可能であって、簡易な工事で軌道面の不陸を解消して、この軌道面の不陸で発生する列車の乗り心地の悪化の改善や、路盤振動増加の改善を短期間で、且つ、低コストにて行う高さ調整可能なレール波状摩耗対策用締結装置を提供することである。
換言すれば、コンクリート製の道床、コンクリート製のまくらぎ等をそのままに、レール波状摩耗対策用締結装置だけでレール高さの調整が可能であって、簡易な工事で軌道面の不陸を解消して、この軌道面の不陸で発生する列車の乗り心地の悪化の改善や、路盤振動増加の改善を短期間で、且つ、低コストにて行うことができる。
しかも、高さ調整パッキンのU字状切欠き部が板ばねクリップとタイプレートとタイプレートパッドとにそれぞれ設けた締結用ボルト挿通孔に連通していることにより、タイプレートおよびタイプレートパッドの締結用ボルト挿通孔内に滞留しがちな雨水などの水分が高さ調整パッキンのU字状切欠き部に向けて落下排水されるため、締結用ボルトおよびタイプレートに生じがちな電蝕、すなわち、直流の電化区間で回帰電流がレール底部などから大地へ漏れてレールと大地が接触している部分でレールに生じる損傷を抑制することができる。
さらに、同レール支承体については、前述のレール設置用座面を有し、所定の位置に埋込栓が埋め込まれているものであれば、コンクリート製まくらぎに限らず、樹脂製まくらぎ等何れの材質であっても構わない。
ここで、図1は、本発明の実施例である高さ調整可能なレール波状摩耗対策用締結装置の概要を示す斜視図であり、図2は、図1の2A-2Aから視た一部断面を示す正面図であり、図3は、図1の3Bから視た平面図であり、図4は、図1に示す高さ調整可能なレール波状摩耗対策用締結装置の分解組立図であり、図5は、本実施例で用いた高さ調整パッキンの斜視図であり、図6は、本実施例で用いた高さ調整パッキンの組み付け動作図であり、図7は、本実施例の高さ調整可能なレール波状摩耗対策用締結装置の施工前と施工後の比較図であり、図8は、本実施例の高さ調整可能なレール波状摩耗対策用締結装置における雨水などの流れを示す図である。
これにより、レールRをコンクリート製のレール支承体Sに締結することができる。
なお、上述した板ばねクリップ140をレールRに締結する締結用ボルト150は、C型弾性リング151とナット座金152とを用いて埋込栓160に螺着されることは言うまでもない。
これにより、レールRの高さ調整をするため、レールを向上させ、必要な高さ調整量の厚さ分の高さ調整パッキン180を締結ボルト150に沿って、タイプレートパッド130とばね受け座台170の下に挿入し、レールRを底上げしても、レールRに対して当接する板ばねクリップ140の姿勢が確実に保持される。
まず、高さ調整パッキン180は、図5に示すように、平行四辺形状の外輪郭を備えたプレートからなり、締結用ボルト150に沿って誘導して板ばねクリップ140とタイプレート120とタイプレートパッド130とにそれぞれ設けた締結用ボルト挿通孔141、121、131に連通する左右一対のU字状切欠き部181、181を備えている。
これにより、図6の矢印で示すように、高さ調整パッキン180をタイプレートパッド130およびばね受け座台170とレール設置用座面S1との間に挿入する際に、高さ調整パッキン180のU字状切欠き部181が、締結用ボルト150に挿し込まれる。
これにより、タイプレート120およびタイプレートパッド130の締結用ボルト挿通孔121、131内に滞留しがちな雨水などの水分が、高さ調整パッキン180のU字状切欠き部181に向けて落下排水する。
また、高さ調整パッキン180のU字状切欠き部181から流入した外気が、U字状切欠き部181内に滞留した湿気を排出して乾燥させるため、水分に起因して生ずる電蝕を未然に防止している。
これにより、高さ調整パッキン180をタイプレートパッド130およびばね受け座台170とレール設置用座面S1との間に挿入する際に、高さ調整パッキン180が、レール支承体Sの内方端壁面S2に沿った方向に挿し込まれるため、高さ調整パッキン180を位置決めしつつ確実に挿着することができる。
これにより、高さ調整パッキン180によりレールを底上げしても、ばね受け座台170が、レール支承体S内から上方に突出することなく、レール支承体Sのレール設置用座面S1から連続して立ち上がった内方端壁面S2に規制された状態でレール支承体Sのレール設置用座面S1に着座するため、板ばねクリップ140を安定して支持することができる。
これにより、図8の矢印で示すように、タイプレート120およびタイプレートパッド130の締結用ボルト挿通孔121、131内に滞留しがちな雨水などの水分が、高さ調整パッキン180のU字状切欠き部181から流下して排水され、締結用ボルト150およびタイプレート120に生じがちな電蝕、すなわち、直流の電化区間で回帰電流がレール底部R1などから大地へ漏れてレールRと大地が接触している部分でレールRに生じる損傷を抑制することができる。
但し、図8は、締結装置の周辺に降った雨水などの流れを概略的に示すもので、現実的に雨水などが矢印に沿って流れることを示す図ではない。
さらに、施工後の列車通過による振動が長期に亘って生じても、締結用ボルト150が、高さ調整パッキン180のU字状切欠き部181に係止されるため、高さ調整パッキン180の抜け落ちを防止することができる。
110 ・・・レールパッド
120 ・・・タイプレート120
121 ・・・締結用ボルト挿通孔
122 ・・・突部
123 ・・・突起
130 ・・・タイプレートパッド
131 ・・・締結用ボルト挿通孔
140 ・・・板ばねクリップ
141 ・・・締結用ボルト挿通孔
142 ・・・中間湾曲部位
143 ・・・上方部位
144 ・・・下方部位
150 ・・・締結用ボルト
151 ・・・C型弾性リング
152 ・・・ナット座金
160 ・・・埋込栓
170 ・・・ばね受け座台
180 ・・・高さ調整パッキン
181 ・・・U字状切欠き部
R ・・・レール
R1・・・レール底面
R2・・・底部上面
R3・・・レール頭部
S ・・・コンクリート製のレール支承体
S1・・・レール設置用座面
S2・・・内方端壁面
S3・・・天面
h ・・・底上げ代(底上げ寸法)
Claims (4)
- レールのレール底面に敷設するレールパッドと、前記レールとレールパッドとを包容して前記レールに掛かる荷重を分散するタイプレートと、該タイプレートを載置して重なり合うタイプレートパッドと、前記タイプレート上に載置してレール支承体の平坦なレール設置用座面に向けてレールの底部上面を押圧する左右一対の板ばねクリップと、該板ばねクリップとタイプレートとタイプレートパッドとにそれぞれ設けた締結用ボルト挿通孔に順次挿通して前記レールをレール支承体に固定する左右一対の締結用ボルトと、前記レール支承体に埋め込んで前記締結用ボルトとそれぞれ螺合する左右一対の埋込栓と、前記レール設置用座面の左右両端部位にそれぞれ配置して前記板ばねクリップの中間湾曲部位を保持する左右一対のばね受け座台と、前記タイプレートパッドおよびばね受け座台とレール設置用座面との間に挿入する高さ調整パッキンとで少なくとも構成され、前記高さ調整パッキンによりレールを底上げしてレール頭部の高さを調整する高さ調整可能なレール波状摩耗対策用締結装置であって、
前記タイプレートパッドとばね受け座台とが、前記高さ調整パッキンに対して並置状態で着座し、
前記高さ調整パッキンが、前記締結用ボルトに沿って誘導して前記板ばねクリップとタイプレートとタイプレートパッドとにそれぞれ設けた締結用ボルト挿通孔に連通するU字状切欠き部を備えているとともに、上り勾配または下り勾配の軌道において下り勾配方向に向かって挿入され
前記高さ調整パッキンのU字状切欠き部が、下り勾配方向に向かって開口していることを特徴とする高さ調整可能なレール波状摩耗対策用締結装置。 - 前記高さ調整パッキンのU字状切欠き部が、前記レール支承体のレール設置用座面から連続して立ち上がった内方端壁面に沿って平行な挿入方向に開口していることを特徴とする請求項1記載の高さ調整可能なレール波状摩耗対策用締結装置。
- 前記レール支承体のレール設置用座面が、前記高さ調整パッキンによるレールの底上げ代を見込んだ前記レール支承体の天面よりも低位置に形成されていることを特徴とする請求項1または請求項2に記載の高さ調整可能なレール波状摩耗対策用締結装置。
- 前記高さ調整パッキンが、前記レールの底上げ代を補填する厚み寸法を備えて少なくとも1枚から構成されていることを特徴とする請求項1乃至請求項3のいずれか1つに記載の高さ調整可能なレール波状摩耗対策用締結装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2016012767A JP6674610B2 (ja) | 2016-01-26 | 2016-01-26 | 高さ調整可能なレール波状摩耗対策用締結装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2016012767A JP6674610B2 (ja) | 2016-01-26 | 2016-01-26 | 高さ調整可能なレール波状摩耗対策用締結装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2017133205A JP2017133205A (ja) | 2017-08-03 |
JP6674610B2 true JP6674610B2 (ja) | 2020-04-01 |
Family
ID=59503464
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2016012767A Active JP6674610B2 (ja) | 2016-01-26 | 2016-01-26 | 高さ調整可能なレール波状摩耗対策用締結装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP6674610B2 (ja) |
Families Citing this family (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP6908562B2 (ja) * | 2018-07-23 | 2021-07-28 | 公益財団法人鉄道総合技術研究所 | レールの伸縮継目用締結装置 |
CN111455738A (zh) * | 2020-04-11 | 2020-07-28 | 中铁二院工程集团有限责任公司 | 一种活动承轨槽轨枕 |
CN111764203A (zh) * | 2020-07-28 | 2020-10-13 | 富适扣铁路器材(浙江)有限公司 | 一种有轨电车用扣件 |
CN115366753A (zh) * | 2022-09-14 | 2022-11-22 | 中铁高铁电气装备股份有限公司 | 一种接触轨高差可调式连接接头 |
-
2016
- 2016-01-26 JP JP2016012767A patent/JP6674610B2/ja active Active
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2017133205A (ja) | 2017-08-03 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP6674610B2 (ja) | 高さ調整可能なレール波状摩耗対策用締結装置 | |
JP5259733B2 (ja) | レール固定システムおよびその支持体 | |
KR102393149B1 (ko) | 레일 체결 시스템 | |
US9290888B2 (en) | Rail-fastening system | |
US7717352B2 (en) | Rail seat | |
WO2016094965A1 (en) | Rail support system, components and method for control of noise and vibration from ballastless monorail or super narrow gauge railway track systems | |
AU2019203702B2 (en) | Recessed concrete rail seat assembly | |
US10240299B2 (en) | Mechanism and system for fastening track rail to a substrate and track rail fastening method | |
US5314115A (en) | Rail cross-tie for LIM transit system | |
DK3008245T3 (en) | Device for a rail mounting point and backing plate | |
US4275832A (en) | Resilient support means | |
RU183452U1 (ru) | Промежуточное рельсовое скрепление | |
CN107254813A (zh) | 一种垂横向刚度分开型钢轨扣件 | |
US20080257972A1 (en) | Angular Guide Plate and System for Fastening Rails for Vehicles | |
CN112012052B (zh) | 轨道固定系统 | |
TW201344010A (zh) | 鐵路用軌道區段及增進安裝彈性之方法 | |
KR101067832B1 (ko) | 콘크리트 도상용 철도레일 체결장치 | |
JP3829113B2 (ja) | レール弾性締結装置 | |
US11248349B2 (en) | Pad for a railway rail fastening assembly | |
US4350290A (en) | Resilient rail fastener assembly for curved track | |
CN216514892U (zh) | 一种减振扣件系统 | |
CN205188729U (zh) | 一种可调距易拆卸的双层减振扣件系统 | |
JP6908562B2 (ja) | レールの伸縮継目用締結装置 | |
US4940183A (en) | Arrangement for fastening rails | |
ES2433993T3 (es) | Punto de apoyo de carril eléctricamente aislante y altamente elástico |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20181220 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20190917 |
|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20190913 |
|
A521 | Request for written amendment filed |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20191017 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20200204 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20200214 |
|
R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Ref document number: 6674610 Country of ref document: JP Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |