JP6671158B2 - 古紙再生処理装置および運転方法 - Google Patents

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Description

本発明は、古紙の発生場所であるオフィス等に設置して紙を再生することができる古紙再生処理装置に関し、詳しくは運転電力を抑制する技術に係るものである。
従来の古紙再生処理装置としては、例えば特許文献1に記載するものがある。これは、古紙もしくは古紙の裁断紙片を再生原料とし、再生原料を離解して再生パルプを調製するパルパー部と、再生パルプを脱墨して脱墨パルプを調製する脱墨部と、脱墨パルプを抄紙して再生紙を調製する抄紙部を備えている。
パルパー部は、再生原料を離解用水中で撹拌翼により撹拌する撹拌装置を備え、抄紙部は抄紙した湿紙を乾燥させる乾燥ローラを備えており、乾燥ローラは加熱用のヒータを有している。
特開2011−127227
パルパー部では、撹拌翼の回転速度が異なる複数の運転モード、例えば撹拌翼を高速に回転させて古紙を離解させてパルプ懸濁液を調製する離解運転モードや、撹拌翼を低速に回転させてパルプ懸濁液を撹拌し、パルプの沈殿を防止する沈殿防止運転モード等があり、離解運転モードは最大消費電力値が他の運転モードに比べて高くなる高電力負荷動作である。また、乾燥部では、乾燥ローラを乾燥温度に昇温し、乾燥温度を維持して湿紙を乾燥させる乾燥運転モードが高電力負荷動作である。
このパルパー部の高電力負荷動作と乾燥部の高電力負荷動作を同時に実行すると、古紙再生処理運転におけるピーク電力が高くなり、電力の供給事情によっては供給電力が不足し、古紙再生処理装置の運転が不安定化する問題があった。また、古紙再生処理装置を使用する利用者の使用電力契約がピーク電力に見合った高コストなものとなる問題があった。
本発明は上記した課題を解決するものであり、ピーク電力を抑制できる古紙再生処理装置および運転方法を提供することを目的とする。
上記課題を解決するために、本発明の古紙再生処理装置は、古紙再生処理系を構成する複数の処理部として、パルパー部、乾燥部を有し、パルパー部および乾燥部の各処理部の運転を制御する制御部を備える古紙再生処理装置において、制御部は、各処理部を制御して古紙再生処理運転を行うとともに、各処理部において複数の運転モードを実行するサイクル運転を行い、各処理部における最大消費電力値が設定閾値を超える運転モードを高電力負荷動作とし、何れかの処理部で高電力負荷動作を実施中は他の処理部のサイクル運転において高電力負荷動作へ移行しないことを特徴とする。
本発明の古紙再生処理装置において、高電力負荷動作は、パルパー部において古紙離解処理を行う離解運転モードと、乾燥部において湿紙乾燥処理を行う乾燥運転モードであることを特徴とする。
本発明の古紙再生処理装置において、制御部は、パルパー部を離解運転モードで運転中は乾燥部を乾燥運転モードへ移行させず、乾燥部を乾燥運転モードで運転中はパルパー部を離解運転モードへ移行させないことを特徴とする。
本発明の古紙再生処理装置において、制御部は、古紙再生処理装置の1日当たりの処理能力に見合う日単位処理量に対し、パルパー部の離解運転モードで日単位処理量のパルプ懸濁液を一括して生成し、離解運転モードが完了した後に、乾燥部を乾燥運転モードへ移行させることを特徴とする。
本発明の古紙再生処理装置において、乾燥部は、湿紙を直接的、または間接的に加熱するヒータを有し、制御部は、パルパー部を離解運転モードで運転中は乾燥部のヒータへの給電を停止することを特徴とする。
本発明の古紙再生処理装置において、パルパー部は、撹拌羽根の回転により離解用水中で古紙を撹拌する撹拌装置を有し、乾燥部は、湿紙を直接的、または間接的に加熱するヒータを有し、制御部は、パルパー部の離解運転モードが完了した後に低速運転モードに移行し、もしくは撹拌装置を停止し、低速運転モードにおいて撹拌装置の撹拌羽根を離解運転モード時の回転速度より低速な回転速度で回転させ、その後に乾燥部のヒータへ給電を開始することを特徴とする。
本発明の古紙再生処理装置において、パルパー部は、撹拌羽根の回転により離解用水中で古紙を撹拌する撹拌装置を有し、乾燥部は、湿紙を直接的、または間接的に加熱するヒータを有し、制御部は、乾燥部の乾燥運転モードが完了した後に乾燥部のヒータへの給電を停止し、その後にパルパー部を離解運転モードへ移行させることを特徴とする。
古紙再生処理装置の運転方法は、古紙再生処理系を構成する複数の処理部として、パルパー部、乾燥部を有する古紙再生処理装置において、パルパー部および乾燥部の各処理部において複数の運転モードを実行するサイクル運転を行って古紙再生処理運転を行い、パルパー部において古紙離解処理を行う離解運転モードと、乾燥部において湿紙乾燥処理を行う乾燥運転モードとを、最大消費電力値が基準閾値を超える高電力負荷動作として、パルパー部を離解運転モードで運転中は乾燥部を乾燥運転モードへ移行させず、乾燥部を乾燥運転モードで運転中はパルパー部を離解運転モードへ移行させないことを特徴とする。
古紙再生処理装置の運転方法において、パルパー部において撹拌装置の撹拌羽根の回転により離解用水中で古紙を撹拌する離解運転モードが完了した後に、乾燥部において湿紙を直接的、または間接的に加熱して乾燥させるヒータへ給電して乾燥運転モードへ移行することを特徴とする。
以上のように本発明によれば、古紙再生処理運転において、処理部における高電力負荷動作を同時に行わないことで、ピーク電力を抑制することができ、古紙再生処理装置を安定して運転することができ、利用者の使用電力契約を安価な契約にすることが可能である。
本発明の実施の形態における古紙再生処理装置の工程を示すブロック図 同実施の形態における古紙再生処理装置のパルパー部の運転モードを示すブロック図 同実施の形態における古紙再生処理装置の湿紙乾燥部の運転モードを示すブロック図 同実施の形態におけるパルパー部の電力負荷の推移を示すグラフ図 同実施の形態における湿紙乾燥部の電力負荷の推移を示すグラフ図 同実施の形態におけるパルパー部と湿紙乾燥部の電力負荷の合計の推移を示すグラフ図 同実施の形態における古紙再生処理装置を示すブロック図 同実施の形態における湿紙乾燥部を示す模式図
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。図7に示すように、古紙再生処理装置は、古紙再生処理系を構成する複数の処理部を有しており、処理部には古紙投入部1、パルパー部9、脱墨部11、抄紙部13、乾燥部14、仕上部15、白水タンク部100、排水処理タンク部101がある。脱墨部11は本発明の実施においては必ずしも必要な処理部ではない。また、古紙再生処理装置は各処理部の運転を制御する制御部700および各処理部に電力を供給する電源装置701を備えている。
本実施の形態において、古紙投入部1は、再生原料の古紙をパルパー部9に投入するものである。パルパー部9は、古紙を離解して再生パルプを調製するものであり、槽体91と、槽体91内に設けた撹拌装置92を有し、古紙を離解して再生パルプを含むパルプ懸濁液を製造する。脱墨部11は、パルプ懸濁液を脱墨して固形成分を分離して脱墨パルプを調製するものである。
図8に示すように、抄紙部13は、脱墨されたパルプ懸濁液から湿紙12を抄紙するものであり、複数のローラ41に巻回されたメッシュ状のベルトからなる抄紙ワイヤー42と、脱墨されたパルプ懸濁液を抄紙ワイヤー42上に注ぐヘッドボックス43を有している。
抄紙ワイヤー42の無端軌道は、ヘッドボックス43から後述する乾燥ローラ49に至るまでの往路部と、乾燥ローラ49の一部を覆う転移部と、乾燥ローラ49からヘッドボックス43に戻る復路部からなる。
抄紙ワイヤー42の往路部には、抄紙ワイヤー42の下部側でヘッドボックス43の近くに、抄紙ワイヤー42の下面に摺接して抄紙ワイヤー42の下面上から水を払う水切り部44と、抄紙ワイヤー42を介して湿紙12から水分を吸引する吸引装置45を設けている。
さらに吸引装置45の下流側には、複数の絞りローラ41a、41bが抄紙ワイヤー42を挟んで位置しており、絞りローラ41a、41bによって双方のローラ間を通過する抄紙ワイヤー42上の湿紙12を絞る。ヘッドボックス43から抄紙ワイヤー42に供給された直後の湿紙12の含水率を100%とすると、絞りローラ41a、41bを通過した湿紙は、含水率が60−65%である。
乾燥部14は、脱水された湿紙12を乾燥する乾燥ローラ49を備えており、乾燥ローラ49は加熱装置としてヒータ(図示省略)を内蔵している。すなわち、ヒータは乾燥ローラ49を介して湿紙12を間接的に加熱する。乾燥ローラ49の一部は複数のローラ50に巻回したカンバスベルト51が無端軌道の一部で乾燥ローラ49を覆っており、乾燥部14においてカンバスベルト51と乾燥ローラ49の外周面との間に湿紙12を挟み、乾燥ローラ49で湿紙12を乾燥させる。抄紙ワイヤー42の転移部とカンバスベルト51の乾燥部との間には、乾燥ローラ49に湿紙12を押圧するカレンダローラ50aを設けている。
ヒータが乾燥ローラ49を介して湿紙12を間接的に加熱する構成に代えて、ヒータが湿紙12を直接的に加熱する構成とすることも可能である。例えば、カンバスベルト51等の網状をなす乾燥ベルトで湿紙12を搬送して、ヒータ等の加熱装置で加熱した高温雰囲気中に湿紙12を通すことで湿紙12を直接的に加熱して乾燥させる。
乾燥した乾紙61は、カンバスベルト51の往路終端位置でスクレーパ111によりカンバスベルト51から剥離させて仕上部15に案内する。
仕上部15は、湿紙12を乾燥して得られる乾紙61に対して仕上工程を行い、得られた再生紙62を紙受部63に排出するものであり、乾紙61を所定のサイズに切断する金属製のカッター装置60およびスリッター装置112が設けられている。
図7に示すように、排水処理タンク部101は、脱墨排水系102を通して脱墨部11から流入する脱墨廃液を処理するもので、フィルターで繊維、インク、トナーを除去し、薬剤の添加により中性化して公共下水の下水配管103へ排水可能な水質にまで処理する。
白水タンク部100は、抄紙排水系104を通して抄紙部13から流入する再生パルプを含む排水である白水を貯留するものであり、白水を白水返送系105、106を通して古紙再生処理系の各所へ返送する。パルパー部9に連通する白水返送系106は、パルパー部9の槽体91に離解用水として白水を供給する。
給水源、ここでは上水配管107から用水を供給する給水配管108が白水タンク部100に接続しており、給水配管108に電磁弁からなる緊急停止用の元弁装置109を設けている。
以下、上記した構成の作用を説明する。制御部700は、古紙投入部1とパルパー部9と脱墨部11と抄紙部13と仕上部15と排水処理タンク部101と白水タンク部100を制御し、各処理部において古紙再生処理系の運転を行う。
すなわち、図1に示すように、古紙再生処理運転を11期に分けた運転制御フローにおいて、1期の古紙積載、古紙重量計測工程501では、古紙投入部1に積載した古紙の重量を計測する。そして、2期で、計測した古紙の重量に相当する紙量を所定濃度のパルプ懸濁液とするのに必要な離解用水量を算出し、所定量の離解用水をパルパー部に供給する(502)。次に、3期で、計量した古紙をパルパー部9に投入する(503)。
4期のパルプ懸濁液生成工程(離解処理)504では、パルパー部9の撹拌装置92の撹拌翼を高速で回転させ、古紙を槽体91の内部の離解用水中で撹拌して離解処理し、パルプ懸濁液を調製する。5期のパルプ懸濁液生成工程(希釈処理)505では希釈用水を添加してパルプ懸濁液を所定濃度に調節する。
6期の脱墨工程506では、パルプ懸濁液を脱墨処理してインク等の固形成分を除去する。そして、7期で、脱墨したパルプ懸濁液を抄紙部13に供給し、脱墨部11における脱墨工程を行いつつ抄紙部13および乾燥部14における抄紙乾燥工程を行い(507)、8期、9期で、両工程を繰り返す(508、509)。そして、10期に抄紙部13および乾燥部14における抄紙乾燥工程510だけを行って、11期の終了511となる。連続運転する場合は、古紙積載、古紙重量計測工程501に戻って上述の古紙再生処理運転を繰り返す。
図2に示すように、パルパー部9のサイクル運転における各運転モードを11期に分けた運転制御フローにおいて、1期、2期では、古紙投入部1の処理動作の完了を待って待機し、停止しており(301、302)、3期では、撹拌装置92の撹拌翼を後工程の離解運転モード304よりも低速の回転速度の低速運転モードである馴染ませ回転で運転し、古紙を離解用水に馴染ませ、古紙の相互を離間させる。4期の離解運転モード304では、撹拌装置92の撹拌翼を高速の回転速度の離解回転で運転し、古紙を離解させてパルプ懸濁液を調製する。5期の希釈運転モード305では、撹拌装置92の撹拌翼を離解運転モード304よりも低速の回転速度の低速運転モードである希釈回転で運転しつつ希釈用水を加えてパルプ懸濁液を所定濃度に調節する。6期から9期では、撹拌装置92の撹拌翼を離解運転モード304よりも低速の回転速度の低速運転モードである沈殿防止回転で運転しつつ、パルプ懸濁液を脱墨部11に送り(306〜309)、10期で停止し310、11期で終了311する。なお、馴染ませ運転モード303、希釈運転モード305、および沈殿防止運転モード306から309における撹拌翼の各回転速度は、ほぼ同じ回転速度としても良いし、異なる回転速度としても良い。
図4はパルパー部9のサイクル運転における消費電力の推移を示すものであり、横軸が期で、縦軸が消費電力kwを示しており、本実施の形態では、4期の離解運転モード304において電力負荷が3kwとなり、他の期の撹拌装置92を作動させる運転モードにおいては0.5kwとなる。
図3に示すように、乾燥部14のサイクル運転における各運転モードを11期に分けた運転制御フローにおいて、1期から4期では、古紙投入部1およびパルパー部9の処理動作の完了を待って待機し、停止しており(401、402、403、404)、5期の予熱運転モード405で乾燥ローラ49のヒータへの給電動作を行ってヒータをONし、6期の昇温運転モード406で乾燥ローラ49を乾燥温度にまで昇温し、7期から10期までの乾燥運転モード(乾燥温度キープ)407、408、409、410では乾燥ローラ49のヒータへの給電動作を間欠的に行ってヒータをON−OFF制御しつつ、湿紙12を乾燥ローラ49で乾燥させ、11期で終了411する。予熱運転モード405は必ずしも必要ではなく、予熱運転モード405を設けずに、昇温運転モード406まで乾燥部14の運転を停止させておいても良い。
図5は乾燥部14のサイクル運転における消費電力の推移を示すものであり、横軸が期で、縦軸が消費電力kwを示しており、本実施の形態では、5期の予熱運転モード405において電力負荷が1.5kwとなり、6期の昇温運転モード406において電力負荷が3kwとなり、他の期のヒータを作動させる運転モードにおいては2.5kwとなる。
以上の古紙再生処理運転において、制御部700は、各処理部において複数の運転モードを実行するサイクル運転を行うとともに、各処理部における最大消費電力値が設定閾値を超える運転モードを高電力負荷動作とし、何れかの処理部で高電力負荷動作を実施中は他の処理部のサイクル運転において高電力負荷動作へ移行しない。
ここでは、パルパー部9において古紙離解処理を行う離解運転モード304と、乾燥部において乾燥ローラ49の予熱を行う予熱運転モード405、乾燥ローラ49を乾燥温度にまで昇温させる昇温運転モード406および湿紙乾燥処理を行う乾燥運転モード407から410を高電力負荷動作とし、制御部700は、パルパー部9を離解運転モード304で運転中の4期では乾燥部14を予熱運転モード405、昇温運転モード406、または乾燥運転モード407から410へ移行させず、ヒータへの給電を停止し、乾燥部14を予熱運転モード405、昇温運転モード406、および乾燥運転モード407から410で運転中の5期から10期ではパルパー部9を離解運転モード304へ移行させない。
そして、パルパー部9の離解運転モード304が完了した後に5期で低速運転モードに移行するか、もしくは撹拌装置92を停止し、その後に乾燥部14のヒータへ給電を開始する。
上述したように、パルパー部9のサイクル運転中の最大消費電力値は3kwであり、乾燥部14のサイクル運転中の最大消費電力値は3kwである。上述した制御を行わない場合には、古紙再生処理装置の最大消費電力値は6kwとなる場合がある。
図6はパルパー部9と乾燥部14のサイクル運転における消費電力の合計値の推移を示すものであり、横軸が期で、縦軸が消費電力kwである。図6から明らかなように、上述した制御を行うことで、本実施の形態の古紙再生処理装置の最大消費電力値は3.5kwとなり、ピーク電力を抑制できる。
本実施の形態では、パルパー部9の離解運転モード304ならびに乾燥部14の予熱運転モード405、昇温運転モード406および乾燥運転モード407から410を高電力負荷動作として説明したが、他の処理部において最大消費電力値が設定閾値を超える運転モードが存在する場合には、その運転モードも高電力負荷動作として、他の高電力負荷動作と重ならない運転制御を行う。たとえば、脱墨部11にパルプ懸濁液を加熱するための加熱装置を設ける場合には、この加熱装置による加熱工程が高電力負荷動作となる。
次に、上述した古紙再生処理運転を連続運転する場合に、制御部700は、乾燥部14の乾燥運転モード410が完了した後に乾燥部14のヒータへの給電を停止し、その後にパルパー部9を離解運転モード304へ移行させる。
他の運転方法として、制御部700は、古紙再生処理装置の1日当たりの処理能力に見合う日単位処理量に対し、パルパー部9の離解運転モード304で日単位処理量のパルプ懸濁液を一括して生成し、離解運転モード304が完了した後に、乾燥部14を予熱運転モード405、昇温運転モード406および乾燥運転モード407から410へ移行させる。
この方法によれば、パルパー部9および乾燥部14が、待機状態となる回数を最小限にすることができ、効率良く古紙再生処理運転を行うことができる。
1 古紙投入部
9 パルパー部
11 脱墨部
12 湿紙
13 抄紙部
14 乾燥部
15 仕上部
41 ローラ
41a、41b 絞りローラ
42 抄紙ワイヤー
43 ヘッドボックス
44 水切り部
45 吸引装置
49 乾燥ローラ
50 ローラ
50a カレンダローラ
51 カンバスベルト
60 カッター装置
61 乾紙
62 再生紙
63 紙受部
91 槽体
92 撹拌装置
100 白水タンク部
101 排水処理タンク部
102 脱墨排水系
103 下水配管
104 抄紙排水系
105、106 白水返送系
107 上水配管
108 給水配管
109 元弁装置
111 スクレーパ
112 スリッター装置
304 離解運転モード
405 予熱運転モード
406 昇温運転モード
407、408、409、410 乾燥運転モード(乾燥温度キープ)
501 古紙重量計測工程
504 懸濁液生成工程(離解処理)
505 パルプ懸濁液生成工程(希釈処理)
506 脱墨工程
510 抄紙乾燥工程
700 制御部
701 電源装置

Claims (9)

  1. 古紙再生処理系を構成する複数の処理部として、パルパー部、乾燥部を有し、パルパー部および乾燥部の各処理部の運転を制御する制御部を備える古紙再生処理装置において、
    制御部は、各処理部を制御して古紙再生処理運転を行うとともに、各処理部において複数の運転モードを実行するサイクル運転を行い、各処理部における最大消費電力値が設定閾値を超える運転モードを高電力負荷動作とし、何れかの処理部で高電力負荷動作を実施中は他の処理部のサイクル運転において高電力負荷動作へ移行しないことを特徴とする古紙再生処理装置。
  2. 高電力負荷動作は、パルパー部において古紙離解処理を行う離解運転モードと、乾燥部において湿紙乾燥処理を行う乾燥運転モードであることを特徴とする請求項1に記載の古紙再生処理装置。
  3. 制御部は、パルパー部を離解運転モードで運転中は乾燥部を乾燥運転モードへ移行させず、乾燥部を乾燥運転モードで運転中はパルパー部を離解運転モードへ移行させないことを特徴とする請求項2に記載の古紙再生処理装置。
  4. 制御部は、古紙再生処理装置の1日当たりの処理能力に見合う日単位処理量に対し、パルパー部の離解運転モードで日単位処理量のパルプ懸濁液を一括して生成し、離解運転モードが完了した後に、乾燥部を乾燥運転モードへ移行させることを特徴とする請求項3に記載の古紙再生処理装置。
  5. 乾燥部は、湿紙を直接的、または間接的に加熱するヒータを有し、制御部は、パルパー部を離解運転モードで運転中は乾燥部のヒータへの給電を停止することを特徴とする請求項3に記載の古紙再生処理装置。
  6. パルパー部は、撹拌羽根の回転により離解用水中で古紙を撹拌する撹拌装置を有し、乾燥部は、湿紙を直接的、または間接的に加熱するヒータを有し、制御部は、パルパー部の離解運転モードが完了した後に低速運転モードに移行し、もしくは撹拌装置を停止し、低速運転モードにおいて撹拌装置の撹拌羽根を離解運転モード時の回転速度より低速な回転速度で回転させ、その後に乾燥部のヒータへ給電を開始することを特徴とする請求項3に記載の古紙再生処理装置。
  7. パルパー部は、撹拌羽根の回転により離解用水中で古紙を撹拌する撹拌装置を有し、乾燥部は、湿紙を直接的、または間接的に加熱するヒータを有し、制御部は、乾燥部の乾燥運転モードが完了した後に乾燥部のヒータへの給電を停止し、その後にパルパー部を離解運転モードへ移行させることを特徴とする請求項3に記載の古紙再生処理装置。
  8. 古紙再生処理系を構成する複数の処理部として、パルパー部、乾燥部を有する古紙再生処理装置において、
    パルパー部および乾燥部の各処理部において複数の運転モードを実行するサイクル運転を行って古紙再生処理運転を行い、パルパー部において古紙離解処理を行う離解運転モードと、乾燥部において湿紙乾燥処理を行う乾燥運転モードとを、最大消費電力値が基準閾値を超える高電力負荷動作として、パルパー部を離解運転モードで運転中は乾燥部を乾燥運転モードへ移行させず、乾燥部を乾燥運転モードで運転中はパルパー部を離解運転モードへ移行させないことを特徴とする古紙再生処理装置の運転方法。
  9. パルパー部において撹拌装置の撹拌羽根の回転により離解用水中で古紙を撹拌する離解運転モードが完了した後に、乾燥部において湿紙を直接的、または間接的に加熱して乾燥させるヒータへ給電して乾燥運転モードへ移行することを特徴とする請求項8に記載の古紙再生処理装置の運転方法。
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