JP6670339B2 - スパークプラグの製造方法 - Google Patents

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Description

本発明はスパークプラグの製造方法に関し、特に転造によっておねじを形成するスパークプラグの製造方法に関するものである。
スパークプラグの中心電極を絶縁保持する主体金具は、鍔部が設けられた筒部におねじが形成されている。スパークプラグは、エンジンのねじ穴に筒部のおねじが係合してエンジンに取り付けられる。鍔部はエンジンに対するねじ込み量を規制する。スパークプラグは、筒部に接合された接地電極と中心電極との間の火花ギャップに火炎核を作る。火炎核を成長させるため、スパークプラグは、着火の前段階である圧縮行程において生じる燃焼室内の気流に対し、接地電極が阻害しないように、エンジンに取り付けられるのが好ましい。
ところで、主体金具をエンジンにねじ込んでいくと、鍔部によって規制されるまで、ねじのつる巻き線に沿って筒部は軸の周りを回転しながら軸方向に進む。筒部の周方向における接地電極の位置は、おねじの軸方向の移動を鍔部が規制したところで決まる。従って、筒部の周方向における接地電極の位置は、おねじのつる巻き線と接地電極との周方向の距離、及び、鍔部からおねじのねじ山までの軸方向の距離に依存する。
特許文献1には、接地電極が接合されたワークの筒部にダイスを用いておねじを転造する技術において、ダイスの端面とワークの鍔部との間に位置決め部材を介在させた後、ダイスの回転角度を固定した状態でダイスの端面に位置決め部材を接触させ、ダイスとワークとの軸方向の相対位置を設定した後、転造を行う技術が開示されている。
特開2010−129520号公報
しかし、特許文献1に開示される技術では、位置決め部材と鍔部との間に切り粉等の異物をかみ込んでしまうと、異物の大きさの分だけねじ山が軸方向にずれるので、主体金具の鍔部からねじ山までの軸方向の距離のばらつきが大きくなる。
本発明はこの問題点を解決するためになされたものであり、主体金具の鍔部からねじ山までの軸方向の距離のばらつきを低減できるスパークプラグの製造方法を提供することを目的としている。
この目的を達成するために本発明は、先端側から後端側へ延びる円筒状の筒部と、筒部の後端側から径方向の外側へ鍔状に張り出す鍔部と、を備える主体金具と、筒部の先端に接続される接地電極と、主体金具の内部に絶縁保持され接地電極と火花ギャップを介して対向する中心電極と、を備えるスパークプラグの製造方法である。移動工程において、筒部と鍔部とを備えるワークの周方向の基準位置とダイスの基準位置との関係を維持した状態で、ダイスのねじ部が筒部に押し当てられるまでダイスを移動させる。移動工程では、ねじ部に連絡するダイスの端面を、ワークの鍔部の先端側のワーク基準面に接触させながらダイスを移動させる。転造工程において、筒部にねじ部を押し当てたダイスによって筒部におねじを転造する。ダイスの端面は、ねじ部に隣接する第1部と、第1部に隣接する第2部と、を少なくとも備え、筒部の軸線に垂直な基準平面と第1部とのなす角θ1は、基準平面と第2部とのなす角θ2より大きく、角θ2は、基準平面とワーク基準面とのなす角θ3以下である。
請求項1記載のスパークプラグの製造方法によれば、移動工程により、ダイスの端面をワーク基準面に接触させながら、ダイスのねじ部がワークの筒部に押し当てられるまでダイスを移動させる。ダイスの端面は、ねじ部に隣接する第1部と基準平面とのなす角θ1が、第1部に隣接する第2部と基準平面とのなす角θ2より大きく、角θ2が基準平面とワーク基準面とのなす角θ3以下である。これにより、ダイスの端面やワーク基準面に異物が付着していても、移動工程において第1部とワーク基準面との干渉を防ぎながら、第2部によって異物を押し退け、ダイスの端面をワーク基準面に密着させ易くできる。よって、鍔部からねじ山までの軸方向の距離のばらつきを低減できる。
請求項2記載のスパークプラグの製造方法によれば、移動工程では、第1角にダイスの第1部を接触させた後、ワーク基準面にダイスの第2部を接触させる。ワークは、鍔部の側面とワーク基準面とが交わる第1角に丸みが付けられているので、請求項1の効果に加え、移動工程においてワークの第1角がダイスの第1部を傷つけ難くできる。
請求項3記載のスパークプラグの製造方法によれば、角θ2は角θ3と等しいので、ワーク基準面と第2部との接触面積を増やすことができる。よって、請求項1又は2の効果に加え、転造工程におけるワークの姿勢を安定にできる。
請求項4記載のスパークプラグの製造方法によれば、第1部と第2部とが交わる第2角に丸みが付けられているので、請求項1から3のいずれかの効果に加え、移動工程においてダイスの第2角がワーク基準面を傷つけ難くできる。
スパークプラグの片側断面図である。 ダイスの間に移動させたワークの側面図である。 (a)は移動工程の初期段階におけるワーク及びダイスの断面図であり、(b)は移動工程の中期段階におけるワーク及びダイスの断面図であり、(c)は移動工程の終期段階におけるワーク及びダイスの断面図である。
以下、本発明の好ましい実施形態について添付図面を参照して説明する。図1は軸線Oを境にしたスパークプラグ10の片側断面図である。図1では、紙面下側をスパークプラグ10の先端側、紙面上側をスパークプラグ10の後端側という。
図1に示すようにスパークプラグ10は、絶縁体11、中心電極13、主体金具15及び接地電極22を備えている。絶縁体11は、高温下の絶縁性や機械的特性に優れるアルミナ等により形成された略円筒状の部材である。絶縁体11は、軸線Oに沿って軸孔12が貫通する。
中心電極13は、軸孔12に挿入され軸線Oに沿って絶縁体11に保持される棒状の電極である。中心電極13は、絶縁体11の先端から突出するように軸孔12に配置されている。中心電極13は、熱伝導性に優れる芯材が電極母材に埋設されている。電極母材は、Niを主体とする合金またはNiからなる金属材料で形成されており、芯材は銅または銅を主成分とする合金で形成されている。
端子金具14は、高圧ケーブル(図示せず)が接続される棒状の部材であり、先端側が絶縁体11内に配置される。端子金具14は、軸孔12内で中心電極13と電気的に接続されている。絶縁体11の外周の先端側に、端子金具14と軸線O方向に間隔をあけて主体金具15が固定されている。
主体金具15は、導電性を有する金属材料(例えば低炭素鋼等)によって形成された略円筒状の部材である。主体金具15は、円筒状に形成される筒部16と、筒部16の軸方向に直交する軸直角方向へ鍔状に張り出す鍔部18と、鍔部18を挟んで筒部16の軸方向の反対側に連接される後端部19とを備えている。後端部19は、鍔部18よりも肉厚が薄い薄肉部20と、薄肉部20から径方向の外側に突出する工具係合部21と、を備えている。
筒部16は、絶縁体11の先端側の部分を取り囲む部位であり、外周におねじ17が形成されている。おねじ17は、エンジン24のねじ穴25に係合して主体金具15をエンジン24に固定する。鍔部18は、エンジン24に対するおねじ17のねじ込み量を規制すると共に、おねじ17とねじ穴25との隙間を塞ぐための部位である。本実施の形態では、鍔部18と筒部16との間にガスケット23が装着されている。鍔部18とエンジン24との間に挟まれたガスケット23は、おねじ17とねじ穴25との隙間を封止する。
薄肉部20は、主体金具15を絶縁体11に組み付けるときに、塑性変形させて加締め固定するための部位である。工具係合部21は、エンジン24のねじ穴25におねじ17をねじ込むときに、レンチ等の工具を係合させる部位である。
接地電極22は、主体金具15の筒部16に接合される棒状の金属製(例えばニッケル基合金製)の部材である。接地電極22と中心電極13との間に火花ギャップが形成される。本実施の形態では、接地電極22は屈曲している。
スパークプラグ10は、例えば、以下のような方法によって製造される。まず、ワーク30(図2参照)を加工して主体金具15を得る。ワーク30は、冷間鍛造や切削等により形成された筒部16に接地電極22(屈曲する前の直線状の棒材)が接合されている。ダイス41(図2参照)によってワーク30の筒部16におねじ17が転造された後、メッキ等が施されて主体金具15が得られる。
これとは別に、中心電極13を絶縁体11の軸孔12に挿入し、中心電極13の先端が軸孔12から外部に露出するように配置する。次いで、絶縁体11の軸孔12に端子金具14を挿入し、端子金具14と中心電極13との導通を確保する。次に、主体金具15に絶縁体11を挿入し、主体金具15の後端を屈曲して主体金具15を絶縁体11に組み付ける。接地電極22を曲げ、ガスケット23を装着してスパークプラグ10を得る。
得られたスパークプラグ10の主体金具15をエンジン24のねじ穴25にねじ込んでいくと、筒部16に配置されたガスケット23がエンジン24に密着するまで、ねじのつる巻き線に沿って主体金具15は軸線Oを中心に回転しながら軸方向に進む。エンジン24に取り付けられた主体金具15の周方向における接地電極22の位置は、おねじ17の軸方向の移動を鍔部18及びガスケット23が規制したところで決まる。
エンジン24に取り付けられたスパークプラグ10は、端子金具14に高電圧が印加されると、接地電極22と中心電極13との間で火花放電が起こり、火炎核を作る。火炎核を成長させ混合気に着火し易くするためには、着火の前段階である圧縮行程において生じる気流に対し、接地電極22が阻害しないようにするのが好ましい。
ガスケット23の厚さのばらつきが十分に小さければ、エンジン24にスパークプラグ10が取り付けられた状態における中心電極13(軸線O)に対する接地電極22の周方向の位置は、鍔部18の先端側のワーク基準面31(図2参照)に対するおねじ17のつる巻き線の軸方向および周方向の位置に依存する。筒部16の軸方向におけるつる巻き線の位置が変動すれば、中心電極13に対する接地電極22の周方向の位置が変動する。例えば、おねじ17のピッチが1.00mmの場合、おねじ17のつる巻き線が軸方向に約28μmずれると、おねじ17の締め付けトルクが一定のときに、接地電極22の位置は軸線Oの回りに10°ずれる。
そこで、エンジン24に取り付けられたスパークプラグ10の中心電極13に対する接地電極22の位置(軸線Oの回りの角度)の精度を高めて、混合気への着火の安定性を高めるためには、おねじ17のつる巻き線の周方向における位置を定めた上で、その軸方向における位置精度を高める必要がある。
図2及び図3を参照して、ダイス41を用いてワーク30におねじ17を転造する方法について説明する。図2はダイス41の間に移動させたワーク30の側面図である。本実施形態ではダイス41は丸ダイスであり、3つのダイス41が配置されている。図2では、全部で3つあるダイス41のうち2つのダイス41のワーク30に面した部分(ダイス41の一部)が模式的に図示されている。
図2に示すようにワーク30は、軸線Oに沿って先端側から後端側へ向けて筒部16、鍔部18及び後端部19が連接されている。ワーク30の薄肉部20及び接地電極22は、曲げ加工前のまっすぐな状態である。筒部16の先端に接地電極22が接合されている。接地電極22は、筒部16に付されたポンチマーク等の合わせマーク(図示せず)を通る、軸線Oと平行な直線上に配置されている。
ワーク30は、鍔部18の先端側を向くワーク基準面31と鍔部18の側面32とが交わる第1角33に丸みが付けられている。本実施形態では、側面32の一部に先細りとなるテーパが付けられている(側面32の一部が円錐状に形成されている)が、必ずしもこれに限られるものではない。鍔部18の側面32の全体を円柱側面にすることは当然可能である。なお、ワーク基準面31と筒部16とを接続する接続部34の外径は、筒部16の外径よりも小さい。ガスケット23(図1参照)はワーク基準面31に配置される。
ワークホルダ40はワーク30を保持する部材であり、先端側にコレットチャックやマンドレル型ストッパ等を備えている。ワークホルダ40は、自身の先端側から軸線Oに沿ってワーク30の後端側からワーク30の先端側へ向けて挿入される。ワークホルダ40は、保持したワーク30の軸線Oを中心とする回転、及び、ワーク30の軸線Oの後端側(図2上側)への移動を許容する。ワークホルダ40は、アクチュエータ(図示せず)により、パーツフィーダ等のワーク供給装置(図示せず)とダイス41との間を往復する。
ワークホルダ40は、ばね(図示せず)が配置されている。ばねは、ワークホルダ40がワーク30を保持した状態でワーク30に軸線Oの後端側への力が加えられると、自身の弾性力によってワーク30に軸線Oの先端側(図2下側)への力を加え、ワーク30の軸線方向の位置を復元する。
ダイス41は、ダイス41の中心軸(図示せず)及びねじ部42が、ワークホルダ40に保持されたワーク30の軸線Oに沿って配置されている。ダイス41の端面43は、ワーク30の軸線方向の後端側を向いている。ダイス41は、アクチュエータ(図示せず)によって、ワーク30の軸線Oに垂直な方向へ往復移動し、さらにダイス41の中心軸を中心に回転する。制御装置(図示せず)は、ダイス41上の任意の基準点の回転角度を記憶し、アクチュエータを作動させて、ダイス41上の任意の基準点が所定の回転角度に位置する状態(以下「ダイスの基準位置」と称す)に設定できる。
ダイス41の端面43は、ねじ部42に隣接する第1部44と、第1部44に隣接する第2部45と、を備えている。第1部44及び第2部45は円環状の面である。第1部44と第2部45とが交わる第2角46には丸みが付けられている。軸線Oに垂直な基準平面47と第1部44とのなす角θ1(鋭角側)は、基準平面47と第2部45とのなす角θ2(鋭角側)よりも大きい。また、角θ2は、基準平面47とワーク基準面31とのなす角θ3(鋭角側)以下である。本実施形態ではθ2=θ3である。
なお、軸線Oに垂直な方向における第1部44の径方向の長さ(ねじ部42から第2角46までの距離)は、軸線Oに垂直な方向におけるワーク基準面31の径方向の長さよりも短い。第2部45の径方向の長さ(沿面距離)は、ワーク基準面31の径方向の長さ(沿面距離)よりも短い。軸線Oに垂直な方向における第1部44から第2部45までの径方向の長さは、軸線Oに垂直な方向におけるワーク基準面31の径方向の長さ以上である。転造のためにワーク30にダイス41が近づく移動工程において、ワーク基準面31と第2部45とを重ね合わせるためである。
図3(a)は、転造のためワーク30にダイス41が近づく移動工程の初期段階におけるワーク30及びダイス41の断面図であり、図3(b)は移動工程の中期段階におけるワーク30及びダイス41の断面図であり、図3(c)は移動工程の終期段階におけるワーク30及びダイス41の断面図である。図3(b)及び図3(c)ではノズル48の図示が省略されている。
ワーク30は、パーツフィーダ等のワーク供給装置(図示せず)により、接地電極22の筒部16に対する周方向の位置を揃えた状態(以下「ワークの周方向の基準位置」と称す)に整列される。ワークホルダ40はワーク30を保持し、ダイス41に対するワーク30の周方向の基準位置を維持して、図3(a)に示すように、筒部16をダイス41間に挿入する。
このときのワークホルダ40は、ワーク基準面31が、ダイス41の第2部45よりも軸線方向の先端側(図3(a)下側)に位置するようにワーク30を保持する。即ちワーク30の第1角33は、ダイス41の第2角46よりも軸線方向の先端側に位置する。このときのダイス41は、制御装置(図示せず)により、ダイス41上の任意の基準点が所定の回転角度に位置する状態(ダイス41の基準位置)に設定される。
移動工程においては、ワーク30の周方向の基準位置とダイス41の基準位置との関係を維持した状態で(ダイス41を回転させないで)、ワーク30の軸線Oと垂直な方向に3つのダイス41が移動し、ダイス41がワーク30に近づく。各ダイス41の端面43へ向けてそれぞれ配置されたノズル48は、転造油を吐出する。ノズル48が吐出した転造油は、ダイス41の第1部44及び第2部45を流れた後、ねじ部42に流下する。
図3(b)に示すようにワーク30に近づいたダイス41は、初めに第1部44がワーク30の第1角33に当たる。第1角33は丸みが付けられているので、第1角33がダイス41の第1部44を傷つけ難くできる。
ワーク30及びダイス41はθ2≦θ3(図2参照)かつθ2<θ1の関係にあるので、ワーク基準面31に第1部44が干渉することなく、ダイス41は、ワーク30の第1角33を第1部44が擦りながらワーク30に近づく。ダイス41の第1部44に第1角33が押されたワーク30は、軸線Oの後端側(図3(b)上側)へ移動する。ワークホルダ40は、ばね(図示せず)の復元力により、ワーク30に先端側(図3(b)下側)への力を加え、ワーク30の第1角33をダイス41の第1部44に密着させる。
図3(c)に示すように、ダイス41の第2角46がワーク30の第1角33を超えてワーク30に近づくと、ダイス41の第2部45がワーク基準面31の先端側(図3(c)下側)へ入り込む。第1部44と第2部45とが交わる第2角46に丸みが付けられているので、ダイス41の第2角46がワーク基準面31を傷つけ難くできる。
ワーク30及びダイス41はθ2≦θ3(図2参照)の関係にあるので、切り粉等の異物が第2部45やワーク基準面31に付着していても、第2部45によって異物を押し退け易くできる。第2部45から第1部44を流れる転造油は、第2部45とワーク基準面31との間の異物を濡らして異物を押し退け易くし、さらに第2部45が押し退けた異物を洗い流し、ワーク30への異物の再付着を防ぐ。
ダイス41は、第2部45がワーク基準面31の先端側(図3(c)下側)へ入り込みながら、ねじ部42が筒部16に接触する(かみ込む)まで移動する。ワークホルダ40は、ばね(図示せず)の復元力により、ワーク30に先端側(図3(c)下側)への力を加えるので、第2部45やワーク基準面31に異物が付着していても、異物を押し退けて、第2部45とワーク基準面31との間に異物をかみ込み難くできる。ばねがワーク30に加える軸線方向の力は、ばねの弾性力により調整できる。
転造工程では、ダイス41のねじ部42を筒部16に押し当てた状態で、所定のおねじ17が形成されるように予め設定された回転角度だけダイス41を回転させる。ダイス41は回転を停止した後、ワーク30から遠ざかるように軸線Oに垂直な方向へ移動する。これにより、ワーク30に所定のおねじ17が形成される。
以上のように、ダイス41の第2部45やワーク基準面31に異物が付着していても、ダイス41がワーク30に近づくときに、ダイス41の第2部45が異物を押し退けるので、第2部45をワーク基準面31に密着させ易くできる。その結果、第2部45とワーク基準面31との間の異物のかみ込みによる、筒部16に押し当てられたねじ部42の後端からワーク基準面31までの距離のばらつきを生じ難くできる。よって、ワーク基準面31からおねじ17のねじ山までの軸方向の距離のばらつきを低減できる。
ダイス41がワーク30に近づくときにダイス41の第2部45が異物を押し退け、そのままダイス41のねじ部42をワーク30に食い付かせるので、一連の複数の工程に要する時間が長くならないようにできる。よって、おねじ17の加工速度を速めることができる。また、3つの丸ダイス(ダイス41)によりおねじ17を転造するので、2つの丸ダイスを用いておねじを転造する場合に比べて、転造時に筒部16に生じる変形を抑制し易くできる。
なお、ワーク30及びダイス41はθ2=θ3(図2参照)の関係にあるので、ワーク基準面31と第2部45との接触面積を増やし、転造工程におけるワーク30の姿勢を安定にできる。その結果、おねじ17のねじ山の形状のばらつきを生じ難くできる。
以上、実施の形態に基づき本発明を説明したが、本発明は上記実施の形態に何ら限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲内で種々の改良変形が可能であることは容易に推察できるものである。
実施形態では、ワークホルダ40が、ダイス41の回転に連れて回転するワーク30の回転を許容する場合について説明したが、必ずしもこれに限られるものではない。ワークホルダ40が保持するワーク30を回転させる機構を設け、ダイス41の回転と同期して、ダイス41の回転方向と反対方向にワーク30を回転しておねじ17を転造することは当然可能である。
実施形態では、ダイス41として、3つの丸ダイスを用いる場合について説明したが、必ずしもこれに限られるものではない。ダイス41の数は適宜設定できる。
10 スパークプラグ
13 中心電極
15 主体金具
16 筒部
17 おねじ
18 鍔部
22 接地電極
30 ワーク
31 ワーク基準面
32 鍔部の側面
33 第1角
41 ダイス
42 ねじ部
43 端面
44 第1部
45 第2部
46 第2角
47 基準平面
O 軸線
θ1,θ2,θ3 角

Claims (4)

  1. 先端側から後端側へ延びる円筒状の筒部と、前記筒部の後端側から径方向の外側へ鍔状に張り出す鍔部と、を備える主体金具と、
    前記筒部の先端に接続される接地電極と、
    前記主体金具の内部に絶縁保持され前記接地電極と火花ギャップを介して対向する中心電極と、を備えるスパークプラグの製造方法であって、
    前記筒部と前記鍔部とを備えるワークの周方向の基準位置とダイスの基準位置との関係を維持した状態で、前記ダイスのねじ部が前記筒部に押し当てられるまで前記ダイスを移動させる移動工程であって、前記ねじ部に連絡する前記ダイスの端面を、前記ワークの前記鍔部の先端側のワーク基準面に接触させながら前記ダイスを移動させる移動工程と、
    前記筒部に前記ねじ部を押し当てた前記ダイスによって前記筒部におねじを転造する転造工程と、を備え、
    前記ダイスの前記端面は、前記ねじ部に隣接する第1部と、前記第1部に隣接する第2部と、を少なくとも備え、
    前記筒部の軸線に垂直な基準平面と前記第1部とのなす角θ1は、前記基準平面と前記第2部とのなす角θ2より大きく、前記角θ2は、前記基準平面と前記ワーク基準面とのなす角θ3以下であるスパークプラグの製造方法。
  2. 前記ワークは、前記鍔部の側面と前記ワーク基準面とが交わる第1角に丸みが付けられており、
    前記移動工程では、前記第1角に前記ダイスの前記第1部を接触させた後、前記ワーク基準面に前記ダイスの前記第2部を接触させる請求項1記載のスパークプラグの製造方法。
  3. 前記角θ2は前記角θ3と等しい請求項1又は2に記載のスパークプラグの製造方法。
  4. 前記第1部と前記第2部とが交わる第2角に丸みが付けられている請求項1から3のいずれかに記載のスパークプラグの製造方法。
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