JP6668685B2 - 点灯装置および照明器具 - Google Patents

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Description

本発明は、点灯装置および照明器具に関する。
従来、例えば、特開2009−81008号公報に開示されているように、商用電源から生成した電圧を利用してランプ接続の有無を検出するランプ検出回路が知られている。
特開2009−81008号公報
ランプ検出方法には、ランプ検出用電源電圧が点灯装置の出力端子に供給されている状態で、出力端子間電圧を分圧した分圧電圧の大きさを監視するというものがある。出力端子に負荷(光源)が並列接続されると、ランプ非装着時よりも分圧電圧の大きさが低下する。このような分圧電圧の電圧低下をランプ検出回路で検出することにより、光源接続有無を検出することができる。
上記の電圧低下に基づくランプ検出を行うためには、点灯装置の出力端子にランプ検出用電源電圧が供給される必要がある。ランプ検出用電源電圧を生成する方法としては、点灯装置に入力された交流電圧を変換した直流電圧を直接に用いることが考えられる。しかし、交流電源の電圧値は全ての電源で一定というわけではなく、互いに電圧の大きさが異なる複数種類の交流電源が点灯装置に接続されうる。接続される交流電源が違えば、交流入力電圧を整流した直流電圧も異なる大きさとなる。その結果、交流入力電圧の大きさの相違に応じてランプ検出用電源電圧がばらつくことで、同じ点灯装置および光源に対して得られるランプ検出電圧が変化してしまうという問題があった。
本発明は、上述のような課題を解決するためになされたもので、電圧の大きさが異なる複数種類の交流電源が点灯装置に接続されうる場合でも、光源接続の有無を精度よく検出することのできる点灯装置および照明器具を提供することを目的とする。
第1の発明にかかる点灯装置は、直流電圧を受けて、第1スイッチング素子を用いて前記直流電圧を昇圧することにより第1出力電圧を出力する第1コンバータ回路と、第2スイッチング素子を用いて前記第1出力電圧を降圧することにより、光源を点灯させるための第2出力電圧を出力する第2コンバータ回路と、前記第2コンバータ回路と前記光源との接続を仲介する出力端子と、前記出力端子の端子間電圧を分圧する分圧回路部と、前記第2スイッチング素子を迂回して前記分圧回路部と前記出力端子との接続点に前記第1出力電圧から生成した電圧を印加する電圧供給部と、を含むランプ検出回路と、前記第1スイッチング素子および前記第2スイッチング素子を制御する制御装置と、を備える。前記制御装置は、前記第1コンバータ回路の起動時に前記第1出力電圧を目標電圧へと立ち上げる起動時電圧立ち上げを行うように前記第1スイッチング素子のスイッチング制御を行い、前記起動時電圧立ち上げの終期に、或いは前記起動時電圧立ち上げの完了後に、前記分圧回路部から得た分圧電圧に基づいて前記出力端子に対する光源の接続を検出するものであり、前記制御装置は、前記第1スイッチング素子のスイッチング開始時点または前記第1出力電圧が予め定めた基準電圧となった時点を起算点として、前記起算点から計測した計測時間に基づいて前記起動時電圧立ち上げの終期または完了が到来したか否かを判定し、前記起動時電圧立ち上げの終期または完了が到来したと判定された後に、前記分圧回路部から得た分圧電圧に基づいて前記出力端子に対する光源の接続を検出する
第2の発明にかかる点灯装置は、直流電圧を受けて、第1スイッチング素子を用いて前記直流電圧を昇圧することにより第1出力電圧を出力する第1コンバータ回路と、第2スイッチング素子を用いて前記第1出力電圧を降圧することにより、光源を点灯させるための第2出力電圧を出力する第2コンバータ回路と、前記第2コンバータ回路と前記光源との接続を仲介する出力端子と、前記出力端子の端子間電圧を分圧する分圧回路部と、前記第2スイッチング素子を迂回して前記分圧回路部と前記出力端子との接続点に前記第1出力電圧から生成した電圧を印加する電圧供給部と、を含むランプ検出回路と、前記第1スイッチング素子および前記第2スイッチング素子を制御する制御装置と、を備える。前記制御装置は、前記第1コンバータ回路の起動時に前記第1出力電圧を目標電圧へと立ち上げる起動時電圧立ち上げを行うように前記第1スイッチング素子のスイッチング制御を行い、前記起動時電圧立ち上げの開始後に、前記第1出力電圧と前記目標電圧との差が予め定めた範囲内になった場合、前記第1出力電圧が予め定めた基準電圧となった場合、前記目標電圧に対する前記第1出力電圧のオーバーシュートを検知した場合または前記第1出力電圧が前記目標電圧に対して予め定めた電圧範囲内に収まった場合であり、かつ前記分圧回路部で分圧した分圧電圧が予め定めた閾値以下であるときには前記第2スイッチング素子のスイッチング制御を開始する。
第3の発明にかかる点灯装置は、直流電圧を受けて、第1スイッチング素子を用いて前記直流電圧を昇圧することにより第1出力電圧を出力する第1コンバータ回路と、第2スイッチング素子を用いて前記第1出力電圧を降圧することにより、光源を点灯させるための第2出力電圧を出力する第2コンバータ回路と、前記第2コンバータ回路と前記光源との接続を仲介する出力端子と、前記出力端子の端子間電圧を分圧する分圧回路部と、前記第2スイッチング素子を迂回して前記分圧回路部と前記出力端子との接続点に前記第1出力電圧から生成した電圧を印加する電圧供給部と、を含むランプ検出回路と、前記第1スイッチング素子および前記第2スイッチング素子を制御する制御装置と、を備える。前記制御装置は、前記第1コンバータ回路の起動時に前記第1出力電圧を目標電圧へと立ち上げる起動時電圧立ち上げを行うように前記第1スイッチング素子のスイッチング制御を行い、前記第1スイッチング素子のスイッチング開始時点または前記第1出力電圧が予め定めた基準電圧となった時点を起算点として、前記起算点から予め定めた時間が経過した後において前記分圧回路部で分圧した分圧電圧が予め定めた閾値以下であるときには、前記第2スイッチング素子のスイッチング制御を開始する。

第4の発明にかかる照明器具は、上記第1〜3の発明のいずれか1つにかかる点灯装置を備える。
本発明によれば、定電圧制御における目標電圧付近で安定した又は安定しつつある第1出力電圧から生成した電圧を、ランプ検出回路に供給する。これにより、入力電圧変動によるランプ検出回路の出力ばらつきを抑制し、光源接続の有無を精度よく検出することができる。
本発明の実施の形態にかかる点灯装置およびこれを備える照明器具を示す回路図である。 本発明の実施の形態にかかる点灯装置で行われる光源検出を説明するための回路図である。 本発明の実施の形態にかかる点灯装置で行われる光源検出を説明するための回路図である。 本発明の実施の形態にかかる点灯装置の動作を説明するための電圧波形図である。 本発明の実施の形態にかかる点灯装置の動作を説明するためのタイムチャートである。 本発明の実施の形態にかかる点灯装置で制御装置が実行する具体的制御を示すフローチャートである。 本発明の実施の形態にかかる点灯装置で制御装置が実行する具体的制御を示すフローチャートである。 本発明の実施の形態の点灯装置における変形例の動作を説明するためのタイムチャートである。 本発明の実施の形態の点灯装置における変形例の動作を説明するためのタイムチャートである。 本発明の実施の形態にかかる点灯装置における変形例で制御装置が実行する具体的制御を示すフローチャートである。 本発明の実施の形態の点灯装置における変形例の動作を説明するためのタイムチャートである。 本発明の実施の形態の点灯装置における変形例の動作を説明するためのタイムチャートである。 本発明の実施の形態にかかる点灯装置における変形例で制御装置が実行する具体的制御を示すフローチャートである。 本発明の実施の形態の点灯装置における変形例の動作を説明するためのタイムチャートである。 本発明の実施の形態の変形例にかかる点灯装置およびこれを備える照明器具を示す回路図である。 本発明の実施の形態の変形例にかかる点灯装置における制御装置周辺の回路図である。
[照明器具および点灯装置の構成及び動作]
図1は、本発明の実施の形態にかかる点灯装置1およびこれを備える照明器具100を示す回路図である。照明器具100は、直管LEDランプ21と、点灯装置1とで構成される。点灯装置1は、整流回路6、コンデンサ7、分圧回路を構成する抵抗8、9、昇圧チョッパ回路2、バックコンバータ回路3、出力端子30、ランプ検出回路25、制御電源回路4、制御装置5、および駆動回路24を備えている。整流回路6は、交流電源22と接続している。
ユーザが壁スイッチSWを操作することで点灯装置1へ交流電源ACからの交流入力電圧が投入される。この交流入力電圧の投入は、点灯装置1に対する「点灯指示信号の入力」という意義も有している。交流入力電圧の投入後、制御電源回路4の起動、制御装置5の起動、昇圧チョッパ回路2の起動、およびバックコンバータ回路3の起動の順に点灯装置1が駆動を開始する。
整流回路6は、交流電源ACからの交流電圧を直流電圧に変換する。コンデンサ7は、整流回路6の出力端子に並列に接続する。抵抗8、9が直列接続した分圧回路は、コンデンサ7に並列接続される。抵抗8、9がコンデンサ7の両端電圧を分圧することで入力電圧Vinが生成され、この入力電圧Vinが制御装置5に入力される。
昇圧チョッパ回路2は、整流回路6から直流電圧を受けて、第1スイッチング素子Q1を用いて直流電圧を昇圧することにより第1出力電圧V1を出力する。具体的には、昇圧チョッパ回路2は、インダクタ10と、第1スイッチング素子Q1と、ダイオード11と、コンデンサ15と、抵抗13、14が直列接続した分圧回路を備えている。インダクタ10は、一端が整流回路6の高電位側に接続される。第1スイッチング素子Q1は、本実施形態ではMOSFETであり、第1端子(本実施形態ではドレイン)、第2端子(本実施形態ではソース)および第1、2端子間をスイッチングするための制御端子(本実施形態ではゲート)を備え、インダクタ10の他端に第1端子が接続される。ダイオード11のアノードが、第1スイッチング素子Q1の第1端子とインダクタ10の他端との接続点に接続される。コンデンサ15は、正極がダイオード11のカソードに接続され、負極が整流回路6の低電位側に接続される電解コンデンサである。抵抗13、14が直列接続した分圧回路は、コンデンサ15に並列に接続される。コンデンサ15の両端電圧が抵抗13、14を用いて分圧され制御装置5に入力される。
抵抗13、14で構成される分圧回路は、昇圧チョッパ回路2の出力端に設けられている。抵抗13と抵抗14の接続点に現れる検知電圧Vpが制御装置5に入力される。検知電圧Vpは、昇圧チョッパ回路2の出力電圧を検出するために用いられる。
バックコンバータ回路3は、第2スイッチング素子Q2を用いて第1出力電圧V1を降圧することにより、直管LEDランプ21を点灯させるための第2出力電圧V2を出力する。具体的には、バックコンバータ回路3は、第2スイッチング素子Q2と、ダイオード18と、インダクタ17と、コンデンサ23と、検出抵抗19を備えている。第2スイッチング素子Q2とダイオード18からなる直列回路が、昇圧チョッパ回路2のコンデンサ15と並列に接続されている。第2スイッチング素子Q2は、本実施形態ではMOSFETであり、第1端子(本実施形態ではドレイン)、第2端子(本実施形態ではソース)および第1、第2端子間をスイッチングするための制御端子(本実施形態ではゲート)を備えている。第2スイッチング素子Q2の第1端子がコンデンサ15の一端(正極)と接続し、第2スイッチング素子Q2の第2端子がダイオード18のカソードおよびインダクタ17の接続点に接続される。インダクタ17、コンデンサ23、および検出抵抗19はこの順に直列接続して直列回路を形成しており、この直列回路がダイオード18に並列に接続している。
検出抵抗19の一端は直管LEDランプ21のカソード端とコンデンサ23の負極端子との接続点に接続しており、検出抵抗19の他端は接地されている。検出抵抗19には、直管LEDランプ21に流れる電流に比例した電圧が発生する。検出抵抗19と直管LEDランプ21のカソード端との接続点が制御装置5と接続されており、検出抵抗19に発生した検出電圧VILEDが制御装置5に入力される。制御装置5は、検出電圧VILEDに基づいて、直管LEDランプ21に流れるLED電流値ILEDを検出することができる。
出力端子30は、バックコンバータ回路3と直管LEDランプ21との接続を仲介する。直管LEDランプ21は、出力端子30を介して、コンデンサ23に並列に接続している。直管LEDランプ21は、複数のLED20を備えており、図1では一例として複数のLED20を1列に直列接続したモジュールとしている。LED20は、無機半導体で形成されたLED素子であってもよく、有機半導体で形成されたいわゆるOLED素子(すなわち有機EL素子)であってもよい。直管LEDランプ21には、複数のLED20が接続した回路に対して並列に、ランプ検出用の抵抗として抵抗29が接続されている。
制御電源回路4は駆動回路24の電源電圧VACCおよび制御装置5の電源電圧VDCCを供給する回路である。制御電源回路4は、実施の形態ではコンデンサ15の後段、すなわち昇圧チョッパ回路2の出力端に接続されている。交流電源22が投入されると、整流回路6によって整流された直流電圧(脈流直流電圧)により制御電源回路4が起動する。制御電源回路4により生成した制御電源VDCCにより制御装置5が起動した後、制御装置5により昇圧チョッパ回路2が起動した後は、昇圧チョッパ回路2が出力する第1出力電圧V1が制御電源回路4の電源となる。
制御電源回路4により生成した制御電源VACCにより起動した駆動回路24は、制御装置5から制御信号Sp、Sbを受け取って、この制御信号Sp、Sbに従って、第1、2スイッチング素子Q1、Q2のゲート駆動信号を出力する。例えば制御信号Sp、SbがPWM(pulse width modulation)信号であれば、駆動回路24はこのPWM信号を必要な電圧レベルに増幅する増幅回路である。
ランプ検出回路25は、抵抗27、28からなる分圧回路部と、電圧供給抵抗26(以下、単に抵抗26とも称す)と、を含む。この分圧回路部は、抵抗27、28の直列回路が出力端子30に接続されたものである。この抵抗27、28によって、出力端子30の端子間電圧が分圧される。抵抗26は、第2スイッチング素子Q2を迂回して抵抗27と出力端子30との接続点に第1出力電圧V1から生成した電圧を印加する。ランプ検出回路25はランプの接続有無を検出する回路である。抵抗27、28の接続点の電圧は、整流回路6とコンデンサ7により整流・平滑された電圧を抵抗26、27、28で分圧した電圧である。この電圧を、「ランプ検出電圧VLMP」とも称す。ランプ検出電圧VLMPを予め定めたランプ検出閾値VLMPTHと比較することで、直管LEDランプ21の接続を検出することができる。
ディジタルインターフェース回路40には、図示しない様々な外部デバイスを接続することができる。外部デバイスから、ディジタルインターフェース回路40を介して、制御装置5へと各種の信号が入力される。外部デバイスとしては、例えば人感センサ、照度センサ(明るさセンサ)、調光器、無線通信ユニットなどが想定される。実施の形態では、一例として、ディジタルインターフェース回路40に例えば図示しない調光器から調光信号が入力されるものとする。調光信号は、ディジタルインターフェース回路40からマイコン51に伝達される。
[制御装置5の構成及び動作]
制御装置5は、検知電圧VpおよびLED電流値ILEDに基づいて、第1、2スイッチング素子Q1、Q2を制御する。具体的には、制御装置5は、検知電圧Vpに基づいて、昇圧チョッパ回路2の出力電圧が一定値になるように(昇圧チョッパ回路2の出力電圧が予め設定された昇圧目標電圧と一致するように)、制御信号Spを調節する。制御装置5は、力率改善制御を行うために、いわゆる電流臨界モードまたは電流連続モードなどで第1スイッチング素子Q1をスイッチング制御する。また、制御装置5は、検出電圧VILEDに基づいてLED電流値ILEDが一定値となるように(バックコンバータ回路3の出力電圧が予め設定された降圧目標電圧と一致するように)、制御信号Sbを調節する。
制御装置5から出力された制御信号Sp、Sbは、駆動回路24に入力される。駆動回路24は、第1、2スイッチング素子Q1、Q2をオンさせる為に必要な電圧まで制御信号Sp、Sbを増幅して駆動信号を生成し、この駆動信号を第1、2スイッチング素子Q1、Q2それぞれの制御端子に出力する。制御信号Spに従って第1スイッチング素子Q1がオンオフされることで、昇圧チョッパ回路2において所望の昇圧動作および力率改善動作が得られる。また、制御信号Sbに従って第2スイッチング素子Q2がオンオフされることで、バックコンバータ回路3が直管LEDランプ21を所望の明るさで点灯させることができる。なお、制御装置5はユーザの設定により任意の異なるタイミングで制御信号Sp、Sbの出力を開始することもできる。
制御装置5の内部構造については各種公知のハードウェア構成を適用することができるので詳細を図示することは省略するが、ハードウェア構成の一部を説明すると、図1に示す制御装置5はマイコン51およびA/D変換回路52を内蔵している。図1では、一例として、制御電源回路4が生成した制御電源VDCCが、給電配線53を介してマイコン51およびA/D変換回路52に供給されている。ICパッケージ内において制御電源VDCCを給電する給電配線53がマイコン51およびA/D変換回路52とで共有されている。
マイコン51は、内部に演算処理部およびメモリなどを含んでおり、点灯制御に必要な各種ディジタル情報および制御プログラムを記憶している。A/D変換回路52は、上述した入力電圧Vin、検知電圧Vp、ランプ検出電圧VLMP、および検出電圧VILEDをそれぞれディジタル値に変換する。A/D変換回路52を介してディジタル値に変換された各種情報と、マイコン51のメモリに記憶された各種ディジタル情報とを利用して、マイコン51の演算処理部において点灯制御用の制御プログラムが実行される。
マイコン51は、制御プログラムを実行することにより、第1、2スイッチング素子Q1、Q2それぞれのスイッチング制御に関するオンデューティ等の動作目標値を算出する。具体的には、マイコン51は、昇圧チョッパ回路2において所望の昇圧電圧を得るとともに所望の力率改善制御を行うように、第1スイッチング素子Q1の動作目標値を算出する。マイコン51は、ディジタルインターフェース回路40を介して調光器(図示せず)から調光信号に応じた調光率で直管LEDランプ21を点灯させるように、第2スイッチング素子Q2についてオンデューティ等の動作目標値を算出する。マイコン51は、算出した動作目標値で指定されたパルス幅、周期、およびデューティなどを駆動回路24に出力させるための制御信号Sp、Sbをそれぞれ出力する。
実施の形態では、下記に述べるランプ検出を行うために必要な制御プログラムおよびディジタル情報も、マイコン51の内部メモリに記憶されている。具体的には、ランプ検出閾値VLMPTHなどのディジタル情報、図6および図7のフローチャートに示される具体的制御を実現するプログラムなどである。
[実施の形態におけるランプ検出]
図1において、昇圧チョッパ回路2側の電圧は抵抗26の一端に接続され、抵抗26の他端からは抵抗27、28の直列回路に電圧が印加される。抵抗27、28は出力端子30に並列接続されているので、出力端子30に抵抗26を介して電圧(「ランプ検出用電源電圧」とも称す)が供給されている。分圧電圧の低下に基づくランプ検出を行うためには、点灯装置1の出力端子30とランプ検出回路25の抵抗27との接続点に、抵抗26から電圧を供給する必要がある。
図2および図3は、本発明の実施の形態にかかる点灯装置1で行われる直管LEDランプ21検出を説明するための回路図である。図2は交流電源投入時の直管LEDランプ非接続時におけるランプ検出回路25のブロック図である。図3は交流電源投入時の直管LEDランプ接続時におけるランプ検出回路25のブロック図である。図2および図3においては、説明の便宜上、昇圧チョッパ回路2およびバックコンバータ回路3などを省略している。
図3に示すように出力端子30に直管LEDランプ21が接続されると、抵抗27、28の直列回路に対して抵抗29が並列に接続されるのでランプ検出電圧VLMPが図2に示すランプ非装着時よりも低下する。抵抗28に印加されるランプ検出電圧VLMPは、並列に接続された抵抗27、28と直管LEDランプ21の抵抗29との合成抵抗に対する比で決まる。図2に示すランプ非接続時の抵抗26〜28の分圧回路から取り出されたランプ検出電圧VLMPよりも、図3に示すランプ接続時の抵抗27〜28に抵抗29を並列接続した回路から取り出されたランプ検出電圧VLMPのほうが低い。
直管LEDランプ非接続時のランプ検出電圧VLMPは直管LEDランプ接続時よりも高いので、ランプ検出電圧VLMPがランプ検出閾値VLMPTH以下か否かを判定することで、ランプ接続の有無を判定することができる。もし、ランプ検出電圧VLMPがランプ検出閾値VLMPTHよりも高い値を示すときには、ランプが接続されていないと判定することもできる。ランプ検出閾値VLMPTHは、図2に示す直管LEDランプ非接続時のランプ検出電圧VLMPを予め測定した上で、この測定値よりも低い値に予め設定される。ランプ検出閾値VLMPTHは、マイコン51の内蔵メモリに記憶されている。
[起動時電圧立ち上げによる電圧挙動]
図4は、本発明の実施の形態にかかる点灯装置1の動作を説明するための電圧波形図である。制御装置5は、「昇圧チョッパ回路2の起動時に第1出力電圧V1を目標電圧Vptへと立ち上げる起動時電圧立ち上げ」を行うように第1スイッチング素子Q1のスイッチング制御を行う。図4は、縦軸を電圧値とし横軸を時間とするグラフであり、「起動時電圧立ち上げ」に伴う電圧上昇波形の一例を模式的に図示したものである。
図4に示す電圧波形図では、概略的には、時点t0で壁スイッチSWがオンとされて、時点t1で第1スイッチング素子Q1のスイッチングが開始され、時点t2で第1出力電圧V1がオーバーシュートを示している。時点t3から時点t4までの期間は、第1出力電圧V1が安定したか否かの判定処理が制御装置5(正確にはマイコン51)で行われている期間である。
図4に示された第1出力電圧V1の電圧挙動をより細かく説明すると、図4に示す電圧波形図では、まず、時点t0において、壁スイッチSWがオンとされて点灯指示信号が発せられる。図4の例では、時点t0で既に点灯装置1と交流電源ACとが接続されており出力電圧V1が電圧V0を示しているものとして説明する。電圧V0は、第1スイッチング素子Q1のスイッチング開始前における整流回路6が出力した直流電圧でコンデンサ15の端子間に現れている電圧である。次に、時点t1において、第1スイッチング素子Q1のスイッチングが開始される。時点t0と時点t1の間のタイムラグ期間Tは必須ではないが、図4では一例として明示している。
次に、時点t10において、第1出力電圧V1が起動時電圧立ち上げの途中(序盤〜中盤)に任意的に予め定めた基準電圧Vth1以上となり、時点t11において、第1出力電圧V1が目標電圧Vptの付近に予め定めた基準電圧Vth2以上となる。時点t10および時点t11は、第1出力電圧V1が目標電圧Vptにどの程度近づいたか、つまり第1出力電圧V1が目標電圧Vptに安定するまでにあとどの程度かかるかを判断する基準として用いることができる。
次に、時点t20において、第1出力電圧V1が、目標電圧Vptに達する。制御装置5は、目標電圧Vptが目標値と一致するように検知電圧Vpを第1スイッチング素子Q1のスイッチング制御内容にフィードバックするフィードバック制御を行っている。「スイッチング制御内容」とは、オン時間、オンデューティ、およびスイッチング周波数などの制御パラメータである。フィードバック制御によるオーバーシュートが発生することで、第1出力電圧V1は目標電圧Vptを超えて上昇する。オーバーシュートに対してフィードバックがかかることで、第1出力電圧V1が目標電圧Vptに向かって低減されるようにスイッチング制御内容が調整される。次に、時点t2において、第1出力電圧V1が低減し始めることで、オーバーシュートのピーク値に達する。次に、時点t21において、第1出力電圧V1は目標電圧Vptまで低下する。その後、第1出力電圧V1はアンダーシュートにより目標電圧Vptを超えて低下する。次に、時点t22において、アンダーシュートのピーク値に達する。これらの時点t20〜時点t22それぞれにおける電圧挙動は、起動時電圧立ち上げにおいてオーバーシュートがあったことを示す判断基準として用いることができる。
次に、時点t3において、目標値付近に予め定められた電圧範囲Vcr内に第1出力電圧V1が入る。次に、時点t30において、第1出力電圧V1がアンダーシュートの後に再び目標電圧Vptに達する。次に、時点t4において、予め定めた時間Tpの間、連続して電圧範囲Vcr内に第1出力電圧V1が収まったことが確定する。このような電圧範囲Vcrおよび時間Tpに基づく判定プログラムは、マイコン51に予め記憶されているものとする。
図4における時点t4では第1出力電圧V1が十分に安定し、昇圧チョッパ回路2がいわば定常運転に移行したものとみなすことができる。また、実施の形態にかかる制御装置5において、電圧範囲Vcrおよび時間Tpに基づいて、判定プログラム上、第1出力電圧V1が安定したと判定される時点でもある。そこで、実施の形態においては、図4における時点t4を「起動時電圧立ち上げの完了時点」として取り扱う。
また、図4のうち時点t11〜t4は、第1出力電圧V1が目標電圧Vpt付近に達してから起動時電圧立ち上げの完了時点(時点t4)に至るまでのいわば収束期間である。そこで、実施の形態では、図4に示す電圧波形図における時点t11〜t4の期間を「起動時電圧立ち上げの終期」として取り扱う。なお、オーバーシュートあるいはアンダーシュートの幅にもよるものの、起動時電圧立ち上げ制御の開始直後の低い電圧に比べれば、オーバーシュート以後は第1出力電圧V1が目標電圧Vpt付近に収束するように制御される。従って、オーバーシュートに関連する時点t20〜22が到来した時点で、第1出力電圧V1が安定し始めていると考えることができる。これらの時点t11〜t4では、図4に示されるように、起動時電圧立ち上げ制御の開始直後の低い電圧に比べて、目標電圧Vpt付近まで、第1出力電圧V1が十分に上昇している。第1出力電圧V1が十分に上昇した後は、第1出力電圧V1を目標電圧Vpt付近へ収束させるように定電圧制御が行われ、第1出力電圧V1は安定へと向かう。
[ランプ検出の問題点]
分圧電圧の低下に基づくランプ検出を行うためには、点灯装置1の出力端子30とランプ検出回路25の抵抗27との接続点に、抵抗26からランプ検出用電源電圧を供給する必要がある。ランプ検出用電源電圧を生成する方法の一例としては、昇圧チョッパ回路2を停止させつつ整流回路2から出力された直流電圧を直接的に用いることが考えられる。しかしながら、昇圧チョッパ回路2が停止しているときに、抵抗28に印加されるランプ検出電圧VLMPは、交流入力電圧に依存する。交流入力電圧が変わると、整流回路6で直流に変換され後に昇圧チョッパ回路2へと供給される入力電圧Vinも異なる大きさとなる。仮に昇圧チョッパ回路2が停止したままでランプ検出を行う場合には、交流入力電圧の値が変わるたびにランプ検出電圧VLMPも異なる値になる。
現実の使用場面においても、交流電源ACの電圧値は全ての電源で一定というわけではなく、互いに電圧の大きさが異なる複数種類の交流電源ACが点灯装置1に接続されうる。接続される交流電源ACが違えば、交流入力電圧を整流した直流電圧も異なる大きさとなる。交流入力電圧の大きさの相違に応じてランプ検出用電源電圧がばらつくことで、同じ仕様の点灯装置1および直管LEDランプ21から得られるランプ検出電圧VLMPが変わってしまうという問題を招く。仮に交流入力電圧の変動によるランプ検出電圧VLMPの相違も考慮して制御装置5の設定を行うにしても、様々な交流電源ACに広く対応可能となるように制御装置5を設定することは相応の困難性を伴う。
そこで、実施の形態では、昇圧チョッパ回路2を起動させ、かつ起動時電圧立ち上げにより目標電圧Vpt付近まで第1出力電圧V1が立ち上がっている状況を作り出した後に、ランプ検出を行うことにした。具体的には、図4で説明した「起動時電圧立ち上げの終期(時点t11〜t4の時期)」に、或いは「起動時電圧立ち上げの完了後(時点t4より後)」に、ランプ検出を行うことにした。このようにすることで、目標電圧Vpt付近の第1出力電圧V1から生成したばらつきが抑制された電圧を、ランプ検出回路25に確実に供給することができる。その結果、電圧の大きさが異なる複数種類の交流電源ACが点灯装置1に接続されうる場合でも、直管LEDランプ21接続の有無を精度よく検出することができる。すなわち、昇圧チョッパ回路2が定電圧制御で駆動されることで、入力電圧Vinが変動しても一定の第1出力電圧V1が出力される。これを利用することにより、ランプ検出回路25は、交流電源ACの交流入力電圧値に関わらず、抵抗26から供給される一定の大きさの電圧に基づいてランプ検出電圧VLMPを出力することができる。
なお、交流入力電圧に依らない安定したランプ検出電圧VLMPを得られる為、制御装置5のランプ検出設定値を、交流入力電圧の変動によるランプ検出電圧VLMPの違いを考慮せずに設定することが可能となる。これに伴い、ランプ検出閾値VLMPTHの範囲を狭くしてもよいという利点もある。
[実施の形態にかかる点灯装置の動作および制御の具体例]
図5は、本発明の実施の形態にかかる点灯装置1の動作を説明するためのタイムチャートである。
時点t0において壁スイッチSWの操作により点灯指示信号が発せられた後、制御装置5は、時点t1で第1スイッチング素子Q1のスイッチングを開始する。図5に示す例では、制御装置5は、図4で説明した起動時電圧立ち上げの終期のうち一例として時点t4の到来を検出する処理を実行するものとする。時点t4において、ランプ検出を行う準備が整ったことを示す「ランプ検出許可フラグ」がオンとされる。「ランプ検出許可フラグ」がオフである期間(時点t0からt4の直前)は、ランプ検出が禁止されている。制御装置5は、時点t4でランプ検出許可フラグがオンとなることに応答して、ランプ検出判定プログラムを実行する。ランプ検出判定プログラムが速やかに実行され、時点t5においてランプ検出の結果が明らかになる。図4では、ランプ検出結果が肯定であったものとして、時点t5で制御装置5が第2スイッチング素子Q2のスイッチング制御を開始している。第2スイッチング素子Q2のスイッチング開始とは、つまり制御装置5が制御信号Sbを出力し始めたことを意味する。
図6は、本発明の実施の形態にかかる点灯装置1で制御装置5が実行する具体的制御を示すフローチャートである。図6のルーチンは、マイコン51の内蔵メモリに予めプログラムの形態で記憶されており、点灯装置1の起動時であって、制御電源回路4からの電源供給を受けてマイコン51が起動した後に実行される。図6のルーチンでは、まず、マイコン51の演算処理部が、昇圧チョッパ回路2を起動させるために、第1スイッチング素子Q1のスイッチングを開始する(ステップS100)。
次に、マイコン51の演算処理部が、「起動時電圧立ち上げ状況判定処理」を実行する(ステップS102)。起動時電圧立ち上げ状況判定処理は、マイコン51の内蔵メモリにプログラムの形態で予め記憶されている。起動時電圧立ち上げ状況判定処理の詳細は、後述する図7のフローチャートに示されている。起動時電圧立ち上げ状況判定処理の結果は、ランプ検出許可フラグの状態を決定する。ランプ検出許可フラグは、プログラム上で予め設定されたものであり、初期状態はオフであり、起動時電圧立ち上げ状況判定処理の結果に基づいてオンとされる。
次に、マイコン51の演算処理部が、ランプ検出許可フラグがオンであるか否かを実行する(ステップS104)。ランプ検出許可フラグがオンとなるまで処理はステップS102にループする。ランプ検出許可フラグがオンである場合には、処理はステップS106に進む。
ステップS106では、マイコン51の演算処理部が、「ランプ検出処理」を実行する。実施の形態では、「ランプ検出処理」の具体例として次の処理を実行する。まず、マイコン51の演算処理部が、A/D変換回路52でディジタル変換されたランプ検出電圧VLMPのディジタル値を取得する。また、マイコン51の演算処理部は、予め設定されたランプ検出閾値VLMPTHを、内蔵メモリから読み出す。続いて、マイコン51の演算処理部は、ランプ検出電圧VLMPがランプ検出閾値VLMPTH以下であるか否かを判定する処理を実行する。
ランプ検出電圧VLMPがランプ検出閾値VLMPTH以下である場合には、処理はステップS108に進む。この場合には、ランプ検出結果が「接続有り」であったので、マイコン51の演算処理部は、第2スイッチング素子Q2のスイッチングを開始するために制御信号Sbの出力を開始する。その後、今回のルーチンが終了する。
一方、ランプ検出電圧VLMPがランプ検出閾値VLMPTHよりも高い場合には、処理はステップS110に進む。この場合には、ランプ検出結果が「接続無し」であったので、マイコン51の演算処理部は、第2スイッチング素子Q2のスイッチングを開始せず、制御信号Spの出力を停止することで第1スイッチング素子Q1のスイッチングを停止する。これにより昇圧チョッパ回路2が停止する。その後、今回のルーチンが終了する。
図7は、本発明の実施の形態にかかる点灯装置1で制御装置5が実行する具体的制御を示すフローチャートである。図7は、図6のステップS102における「起動時電圧立ち上げ状況判定処理」の具体例を表したものである。図7のルーチンによれば、第1出力電圧V1が目標電圧Vptに十分に収束して安定した状態にあるか否かを判定することができる。
図7のルーチンでは、まず、マイコン51の演算処理部が、A/D変換回路52でディジタル変換された検知電圧Vpの最新電圧値を取得する(ステップS150)。次に、マイコン51の演算処理部は、ステップS150で取得した検知電圧Vpの最新ディジタル値に基づいて、第1出力電圧V1が目標電圧Vpt付近に予め定めた電圧範囲Vcr(図4および図5参照)内に入っているか否かを判定する処理を実行する(ステップS152)。ステップS152の判定結果が否定であれば、今回のルーチンが終了して図6のステップS104に処理が進み、さらに初期状態ではランプ検出許可フラグはオフなので、処理はステップS102に戻り図7のルーチンが再開される。図4および図5における時点t3が到来すると、ステップS152の判定結果が肯定となる。
ステップS152の判定結果が肯定であった場合には、次に、マイコン51の演算処理部は、第1出力電圧V1が電圧範囲Vcr内にある状態が、予め定めた所定時間Tp(図4および図5参照)だけ継続したか否かを判定する処理を実行する(ステップS154)。ステップS154の実行は、図4および図5においては時点t3〜t4の期間内に第1出力電圧V1が存在していることを意味する。ステップS154の判定結果が否定であれば、今回のルーチンが終了して図6のステップS104に処理が進み、さらに初期状態ではランプ検出許可フラグはオフなので、処理はステップS102に戻り図7のルーチンが再開される。ステップS154の判定結果が肯定である場合には、第1出力電圧V1が目標電圧Vptに収束したと結論付けることができ、起動時電圧立ち上げの完了時点(時点t4)が到来したと結論付けることができる。
ステップS154の判定結果が肯定である場合には、次に、マイコン51の演算処理部は、ランプ検出許可フラグをオンに設定する(ステップS156)。その後、今回のルーチンが終了し、処理は図6のステップS104に戻る。
[実施の形態の変形例]
(第1変形例)
上述した実施の形態では、例えば図7の具体的制御でも説明したように、制御装置5が検知電圧Vpに基づいて、起動時電圧立ち上げの完了(時点t4)が到来したか否かを判定している。第1変形例では、制御装置5が検知電圧Vpに基づいて、起動時電圧立ち上げの終期(時点t11〜t4の時期)が到来したか否かを判定するという変形例が提供される。また、第1変形例では、制御装置5が検知電圧Vpに基づいて、起動時電圧立ち上げの完了(時点t4)が到来したか否かを判定する他の方法も、変形例として提供される。
図8は、本発明の実施の形態の点灯装置における変形例の動作を説明するためのタイムチャートである。制御装置5は、目標電圧Vptに対する第1出力電圧V1のオーバーシュートが検知されたときに起動時電圧立ち上げの終期(時点t11〜t4の時期)が到来したと判定してもよい(図4参照)。図8に示すように、第1出力電圧V1が目標電圧Vptを超えてオーバーシュートした時点t20が到来したときに、起動時電圧立ち上げの終期が到来したという判定をしてもよい。図8に示すように、起動時電圧立ち上げの開始後に、第1出力電圧V1が目標電圧Vptに初めて到達した時点t20で、ランプ検出許可フラグをオンとすればよい。
上記オーバーシュートの検知方法としては、例えば下記のようにしてもよい。一例として、制御装置5は、第1出力電圧V1がオーバーシュートの高電圧ピーク値(Vobs)に達したときに、起動時電圧立ち上げの終期(時点t11〜t4の時期)が到来したと判定してもよい。この判定処理にかかるオーバーシュートピーク値の判定方法は問わないが、一例としてはオーバーシュートピーク電圧Vobsの範囲を実験等で特定しておき、オーバーシュートピーク電圧Vobsとみなせる大きさの電圧範囲に第1出力電圧V1が入ったか否かを判定してもよい。あるいは、第1出力電圧V1がオーバーシュートピーク値に達したと認められる程度に電圧が上昇から下降に転じたか否か、などを基準に判定してもよい。他の例として、制御装置5は、オーバーシュートの後のアンダーシュートを検知したときに起動時電圧立ち上げの終期が到来したと判定してもよい。アンダーシュートの検知は、アンダーシュートピーク電圧Vudsについて上記オーバーシュートピーク電圧の検知方法と同様の手法を当てはめてもよい。
図9は、本発明の実施の形態の点灯装置における変形例の動作を説明するためのタイムチャートである。図9に示す変形例にあるように、マイコン51の演算処理部は、起動時電圧立ち上げ中に、第1出力電圧V1と目標電圧Vptとの差が予め定めた範囲内になったときに起動時電圧立ち上げの終期が到来したと判定してもよい。この判定処理には、目標電圧Vpt付近に予め定めた基準電圧Vth2を用いることができる。図9に示すように、第1出力電圧V1が基準電圧Vth2に到達した時点t11でランプ検出許可フラグをオンとすればよい。
図10は、本発明の実施の形態にかかる点灯装置1における変形例で制御装置5が実行する具体的制御を示すフローチャートである。図10のルーチンは、ステップS162を除いては、図7のルーチンと同様の処理を実行する。ステップS162では、マイコン51の演算処理部が、ステップS150で取得した検知電圧Vpの最新ディジタル値に基づいて、第1出力電圧V1が予め定めた基準電圧となったか否かが判定される。
「基準電圧」は、図4のVth1、Vth2、Vpt、Vobs、Vuds、Vcrの下限値のいずれか1つの電圧に相当する電圧としてもよい。これにより、第1出力電圧V1が図4のt10〜t20のいずれか1つの時点に達したことを検知することができ、起動時電圧立ち上げの終期または完了が到来したか否かを判定することができる。
制御装置5は、第1出力電圧V1の出力変動の大きさに基づいて起動時電圧立ち上げの終期または完了が到来したと判定してもよい。具体的には、第1出力電圧V1の出力変化率が予め定めた基準変化率以下となったとき、第1出力電圧V1の出力変化幅が予め定めた基準幅以下となったときに、あるいは第1出力電圧V1の変動周期等に基づいて第1出力電圧V1の出力変動が収まったと判定されたときに、起動時電圧立ち上げの終期または完了が到来したと判定してもよい。
第1出力電圧V1の振動幅が予め定めた範囲内に収まったときに、第1出力電圧V1が目標電圧Vptに収束したと判定してもよい。電圧は、起動時の電圧上昇後に、やがて第1目標電圧Vptへと減衰振動的に収束すると考えられるからである。ただし、起動時電圧立ち上げの完了後も第1出力電圧V1にリップル電圧が残ることは想定されるが、ここではリップル電圧がオーバーシュートの幅に比べて小さいものとする。
(第2変形例)
制御装置5は、予め定めた起算点から時間を計測し、起算点から計測した計測時間に基づいて起動時電圧立ち上げの終期(時点t11〜t4の時期)または完了(時点t4)が到来したか否かを判定してもよい。この起算点は、予め直管LEDランプ21の点灯指示受信時点以後の時点として定められる。第2変形例では、第1出力電圧V1の検知とは無関係に起算点を定める例を説明する。
図11は、本発明の実施の形態の点灯装置における変形例の動作を説明するためのタイムチャートである。図11に示すように、第1スイッチング素子Q1のスイッチング開始時点t1を、時間計測の起算点としてもよい。時点t1からの計測時間が、予め定めた判定時間Tに達したら、ランプ検出許可フラグをオンとすればよい。なお、起算点である時点t1から起動時電圧立ち上げの完了時点t4までにかかる時間を実験等で明らかにしておくことで、時点t4を越える十分な長さに判定時間Tを予め設定しておくものとする。
図12は、本発明の実施の形態の点灯装置における変形例の動作を説明するためのタイムチャートである。第2変形例における時間起算点および計測時間を比較するべき判定時間Tは、様々な観点から定めることができる。まず、図12に示すように、起算点としては、直管LEDランプ21の点灯指示を受信した時点t0であってもよく(第1起算点)、第1スイッチング素子Q1のスイッチング開始時点t1であってもよい(第2起算点)。図12で判定時間バリエーションとして示すように、時点t0または時点t1を起算点として、時点t2〜t4のいずれかに至るまでに十分な長さとして推定した判定時間TA1〜TA6を、判定時間Tとして用いてもよい。さらに、図示しないが、時間計測の終点は時点t2〜t4に限られず図4における時点t10〜t20のいずれか1つの時点を時間計測の終点としてもよく、起算点から時点t10〜t20のいずれかを越えるのに十分な長さとして推定した他の判定時間を用いてもよい。
なお、タイムラグ期間Tが制御電源回路4の起動および制御装置5の起動にかかる時間であるものとして考えた場合、例えば図12の時点t01で制御装置5に電源が供給されて制御装置5が起動する。そこで、制御装置5の起動時点t01を起算点とし、判定時間TA7を設定しておいてもよい。
なお、図示しないが、点灯装置1および照明器具100がいわゆる待機モードなどにより制御装置5が昇圧チョッパ回路2を停止する仕様の照明器具である場合には、ユーザの手動操作或いは人感センサによる人検知等により再点灯を指示する旨の点灯指示信号が送られることでこの待機モードが解除されるというケースもある。このような待機モード解除を意味する点灯指示信号を受信した時点を、上記の時間計測における起算点に用いてもよい。
図13は、本発明の実施の形態にかかる点灯装置1における変形例で制御装置5が実行する具体的制御を示すフローチャートである。図13は、図6のステップS102における「起動時電圧立ち上げ状況判定処理」の変形例を表したものである。図13のルーチンによれば、起動時電圧立ち上げの終期(時点t11〜t4の時期)または完了(時点t4)が到来したか否かを時間の観点から判定することができる。
図13のルーチンでは、まず、マイコン51の演算処理部が、予め定めた起算点が到来したか否かを判定する処理を実行する(ステップS170)。起算点が時点t0である場合には、図13のルーチン実行時点で既に起算点が到来しているので、ステップS170を省略してもよい。
ステップS170で起算点が到来したと判定された場合には、マイコン51の演算処理部は、起算点からの時間を計測する処理を開始する(ステップS172)。時間計測はマイコン51が内蔵したタイマを用いて行えばよい。
次に、マイコン51演算処理部は、計測時間と内蔵メモリに予め記憶された判定時間Tとの比較処理を実行する(ステップS174)。マイコン51の演算処理部は、計測時間が判定時間T以上となった場合には、ランプ検出許可フラグをオンに設定する(ステップS156)。その後、今回のルーチンが終了する。
上記図13のルーチンで使用する「判定時間」は、各起算点から計測時間の終点までの期間を予め実験的に或いは数値計算を含むシミュレーション上で特定しておくことで、予め設定しておくべきものである。判定時間の設定には、昇圧チョッパ回路2の仕様(電子部品の使用、定電圧制御の目標電圧Vptおよびスイッチング制御内容など)、および接続が予定される入力交流電源電圧の大きさなどが考慮される。すなわち、昇圧チョッパ回路2の仕様が同一でも、入力交流電源電圧が大きいほど、目標電圧に対する乖離が少なく起動時電圧立ち上げにおける電圧上昇速度も大きいという傾向がある。昇圧チョッパ回路2の仕様が同一でも、入力交流電源電圧が小さい場合には、目標電圧からの乖離が大きく且つ起動時電圧立ち上げにおける電圧上昇速度が小さいなどの傾向から、同じ定電圧制御目標電圧Vptに達するまでには時間がかかる。このため、点灯装置1が接続を予定する交流電源範囲(例えば、いわゆる商用電圧ワイド対応のときの範囲である100V〜242V)のうち、目標電圧Vptへの安定に最も時間がかかるであろう最低交流電圧を想定して、判定期間を予め実験的に或いは数値計算を含むシミュレーション上で特定しておくことが好ましい。特定された判定期間はマイコン51の内蔵メモリに記憶しておけばよい。なお、判定期間として1つの値を異なる入力交流電源接続時に流用するという方法以外にも、変形例として例えば複数の判定期間を予め記憶しておき、入力交流電圧の値を検知して、検知した値が大きいほど短めの判定期間が選択されるような処理を行ってもよい。
(第3変形例)
実施の形態1および第1変形例は第1出力電圧V1に基づいて、第2変形例は第1出力電圧V1の値とは無関係に計測時間に基づいて、それぞれ、起動時電圧立ち上げの終期または完了の判定を行っている。これに対し、第3変形例は、第1出力電圧V1と計測時間の両方を用いて、起動時電圧立ち上げの終期または完了が到来したか否かを判定する点に特徴を有している。具体的には、第3変形例では、第1出力電圧V1に基づいて起算点が到来したことを確認し、この起算点からの計測時間に基づいて起動時電圧立ち上げの終期または完了が到来したか否かを判定する。
図14は、本発明の実施の形態の点灯装置における変形例の動作を説明するためのタイムチャートである。図14に示すように、オーバーシュート前に第1出力電圧V1が目標電圧Vptに達した時点t20を時間計測の起算点としてもよい。時点t20からの計測時間が、予め定めた判定時間Tに達したら、ランプ検出許可フラグをオンとすればよい。なお、起算点である時点t20から完了時点t4までにかかるそれぞれの時間を実験等で明らかにしておくことで、時点t4を越える十分な長さに判定時間Tを予め設定しておくものとする。
起算点を決定するための基準電圧は、時点t20に限らず、様々に変形できる。基準電圧は、具体的には、基準電圧は、図4のVth1、Vth2、Vpt、Vobs、Vudsのいずれか1つの電圧としてもよい。あるいは、基準電圧はVcrの下限値としてもよい。これらの値から選択した1つの基準電圧を起算点とした場合に、その起算点から時点t4を越える十分な長さの判定時間Tを設定すればよい。また、第2変形例において図12を参照して説明したように、時間計測の終点は時点t2〜t4に限られず、図4における時点t10〜t20のいずれか1つの時点を時間計測の終点としてもよい。
(第4変形例)
制御装置5は、CPU等が形成された回路基板を樹脂等で封止した集積回路パッケージ(ICパッケージ)の形態で提供される。第4変形例は、この集積回路パッケージについての変形例である。
図15は、本発明の実施の形態の変形例にかかる点灯装置1を示す図である。この変形例にかかる制御装置50は、図15に示すように、駆動回路24および制御電源回路4の制御電源IC42などの「アナログ回路」と、マイコン51等の「ディジタル回路」とが単一のICパッケージに納められ、かつ各回路がICパッケージ内で互いに配線接続された形態で提供されている。駆動回路24が制御装置50の外側に設けられる場合と比べて、第4変形例ではマイコン51と駆動回路24とを結ぶ信号送受信配線を飛躍的に短くすることができる。制御電源回路4の少なくとも一部が制御装置50に設けられる。この第4変形例では、一例として、制御電源回路4は制御電源IC42と受動回路部41のうち、受動回路部41については制御装置50の外部に設けられる。
好ましくは、さらに制御装置50のパッケージ内において、信号送受信配線に、ノイズを防止するためのノイズフィルタ(例えば、一端が信号送受信配線と接続した他端がグランド配線と接続したコンデンサ素子)を接続してもよい。ノイズフィルタは、一例として、一端が信号送受信配線と接続し且つ他端がグランド配線と接続したコンデンサ素子であってもよい。信号送受信配線にノイズフィルタを搭載した制御装置50によれば、制御装置50のパッケージ内に形成した短い配線を介して、マイコン51から駆動回路24へと制御信号Sp、Sbを低ノイズで伝送できる。よって、実施の形態で述べるように2つの第1、2スイッチング素子Q1、Q2を精度よく連動させる制御を行う観点からも好適である。
図16は、本発明の実施の形態の変形例にかかる点灯装置における制御装置50周辺の回路図である。制御電源回路4は、より具体的には降圧コンバータ回路であり、ここでは一例としてバックコンバータ回路であるものとする。制御電源回路4が備える制御電源IC42は、バックコンバータ回路を構成する能動素子であるインテリジェントパワーデバイスIPDおよびダイオードD1を備えている。インテリジェントパワーデバイスIPDは内部にスイッチング素子としてMOSFETを備えている。制御電源回路4が備える受動回路部41は、バックコンバータ回路を構成する受動素子であるインダクタ(チョークコイル)L1およびコンデンサC1を備えている。インダクタL1とコンデンサC1の接続点から取り出された出力電圧は、制御電源VACCとして用いられる。制御電源VACCは、図15に示すように駆動回路24へと供給される。インダクタL1とコンデンサC1の接続点から取り出された出力電圧は、レギュレータREGにも入力され、レギュレータREGで降圧された電圧が制御電源VDCCとして用いられる。制御電源VDCCは、図15に示すように、マイコン51などに供給される。
制御装置50の更なる変形例の一つとして、ICパッケージ内において、上記アナログ回路およびディジタル回路それぞれのグランド電極がICパッケージ内における共通のグランド配線(図示せず)に接続されることで、グランド配線の短縮化が図られていてもよい。ただし、他の変形例として、上記アナログ回路のグランド電極はICパッケージ内の第1グランド配線(図示せず)に接続され、ディジタル回路のグランド電極はICパッケージ内で第1グランド配線と電気的に接続していない第2グランド配線(図示せず)に接続されるようにしてもよく、これにより駆動回路24などの動作がマイコン51の動作に影響しないようにしてもよい。
なお、上述した実施の形態1および変形例1〜4については、下記のように概説することも可能である。
実施の形態およびその第1、4変形例によれば、図6に示すフローチャートに従って制御装置5、50(正確にはマイコン51の演算処理部)が演算処理を実行することで、制御装置5、50は、起動時電圧立ち上げの開始時(時点t1)の後において、第1出力電圧V1と目標電圧Vptとの差が範囲内になった場合(図9参照)、オーバーシュートを検知した場合(図8参照)または第1出力電圧V1が電圧収束範囲内に収まった場合(図5参照)に、分圧回路部(抵抗27、28)で分圧することで得たランプ検出電圧VLMPが予め定めたランプ検出閾値VLMPTH以下であるときには(図6のステップS106)、第2スイッチング素子Q2のスイッチング制御を開始する(図6のステップS108)。さらに、上記の場合において、制御装置5、50は、ランプ検出電圧VLMPが閾値VLMPTHよりも高いときには(図6のステップS106)、第1スイッチング素子Q1のスイッチング制御を停止する(図6のステップS110)。
実施の形態の第2、4変形例によれば、図6に示すフローチャートに従って制御装置5、50(正確にはマイコン51の演算処理部)が演算処理を実行することで、制御装置5、50は、第1種類の起算点として計測した計測時間が予め定めた判定時間Tに達した後において(図11および図12参照)、ランプ検出電圧VLMPがランプ検出閾値VLMPTH以下であるときには(図6のステップS106)、第2スイッチング素子Q2のスイッチング制御を開始する(図6のステップS108)。この第1種類の起算点とは、直管LEDランプ21の点灯指示受信時点(時点t0)、または第1スイッチング素子Q1のスイッチング開始時点(時点t1)である。さらに、制御装置5、50は、上記の場合において、ランプ検出電圧VLMPがランプ検出閾値VLMPTHよりも高いときには(図6のステップS106)、第1スイッチング素子Q1のスイッチング制御を停止する(図6のステップS110)。
実施の形態の第3、4変形例によれば、図6に示すフローチャートに従って制御装置5、50(正確にはマイコン51の演算処理部)が演算処理を実行することで、制御装置5、50は、第2種類の起算点から予め定めた時間(判定時間T)が経過した後においてランプ検出電圧VLMPがランプ検出閾値VLMPTH以下であるときには(図6のステップS106)、第2スイッチング素子Q2のスイッチング制御を開始する(図6のステップS108)。この第2種類の起算点とは、「第1出力電圧V1が予め定めた基準電圧となった時点(図4のt10〜t20のいずれか1つの時点)」であり、基準電圧は、図4のVth1〜Vudsの値およびVcrの下限値のいずれか1つの電圧としてもよい。さらに、制御装置5、50は、上記の場合において、ランプ検出電圧VLMPがランプ検出閾値VLMPTHよりも高いときには(図6のステップS106)、第1スイッチング素子Q1のスイッチング制御を停止する(図6のステップS110)。
実施の形態では、図1に示すように、制御装置5に昇圧チョッパ回路2およびバックコンバータ回路3の制御を行う単一のマイコン51が設けられている。一方、変形例として制御装置5内に複数のマイコン51が設けられていてもよい。複数のマイコン51は、昇圧チョッパ回路2を制御する「第1のマイコン51」とバックコンバータ回路3を制御する「第2のマイコン51」とを含んでもよい。複数のマイコン51が設けられた場合に、それぞれのマイコン51で異なるスイッチング制御開始タイミングなどを設定できるように、各マイコン51内のプログラムを構築してもよい。あるいはこれら複数のマイコン51が連携して動作してもよい。具体的には複数のマイコン51が互いに通信を行ってもよく、例えば昇圧チョッパ回路2側の駆動状態を示す信号およびバックコンバータ回路3の駆動状態を示す信号を複数のマイコン51の間で授受してもよい。
なお、マイコン51に代えて、ディジタル信号処理装置(Digital Signal Processer:DSP)が制御装置5、50内に収められていてもよい。つまり、実施の形態で提供される制御装置5、50には、マイコン51あるいはDSPなどの「ディジタル演算回路」が設けられており、このディジタル演算回路が点灯装置1の点灯制御に関する演算処理を行う。
1 点灯装置、2 昇圧チョッパ回路、3 バックコンバータ回路、4 制御電源回路、5 制御装置、6 整流回路、7、15、23 コンデンサ、10、17 インダクタ、11、18 ダイオード、8、9、13、14、27〜29 抵抗、19 検出抵抗、21 直管LEDランプ、22 交流電源、24 駆動回路、25 ランプ検出回路、26 抵抗(電圧供給抵抗)、30 出力端子、40 ディジタルインターフェース(I/F)回路、41 受動回路部、42 制御電源IC、50 制御装置、51 マイコン、52 A/D変換回路、53 給電配線、100 照明器具、AC 交流電源、IPD インテリジェントパワーデバイス、Q1 第1スイッチング素子、Q2 第2スイッチング素子、Sb、Sp 制御信号、SW 壁スイッチ

Claims (7)

  1. 直流電圧を受けて、第1スイッチング素子を用いて前記直流電圧を昇圧することにより第1出力電圧を出力する第1コンバータ回路と、
    第2スイッチング素子を用いて前記第1出力電圧を降圧することにより、光源を点灯させるための第2出力電圧を出力する第2コンバータ回路と、
    前記第2コンバータ回路と前記光源との接続を仲介する出力端子と、
    前記出力端子の端子間電圧を分圧する分圧回路部と、前記第2スイッチング素子を迂回して前記分圧回路部と前記出力端子との接続点に前記第1出力電圧から生成した電圧を印加する電圧供給部と、を含むランプ検出回路と、
    前記第1スイッチング素子および前記第2スイッチング素子を制御する制御装置と、
    を備え、
    前記制御装置は、
    前記第1コンバータ回路の起動時に前記第1出力電圧を目標電圧へと立ち上げる起動時電圧立ち上げを行うように前記第1スイッチング素子のスイッチング制御を行い、
    前記起動時電圧立ち上げの終期に、或いは前記起動時電圧立ち上げの完了後に、前記分圧回路部から得た分圧電圧に基づいて前記出力端子に対する光源の接続を検出するものであり、
    前記制御装置は、
    前記第1スイッチング素子のスイッチング開始時点または前記第1出力電圧が予め定めた基準電圧となった時点を起算点として、前記起算点から計測した計測時間に基づいて前記起動時電圧立ち上げの終期または完了が到来したか否かを判定し、
    前記起動時電圧立ち上げの終期または完了が到来したと判定された後に、前記分圧回路部から得た分圧電圧に基づいて前記出力端子に対する光源の接続を検出する点灯装置。
  2. 直流電圧を受けて、第1スイッチング素子を用いて前記直流電圧を昇圧することにより第1出力電圧を出力する第1コンバータ回路と、
    第2スイッチング素子を用いて前記第1出力電圧を降圧することにより、光源を点灯させるための第2出力電圧を出力する第2コンバータ回路と、
    前記第2コンバータ回路と前記光源との接続を仲介する出力端子と、
    前記出力端子の端子間電圧を分圧する分圧回路部と、前記第2スイッチング素子を迂回して前記分圧回路部と前記出力端子との接続点に前記第1出力電圧から生成した電圧を印加する電圧供給部と、を含むランプ検出回路と、
    前記第1スイッチング素子および前記第2スイッチング素子を制御する制御装置と、
    を備え、
    前記制御装置は、
    前記第1コンバータ回路の起動時に前記第1出力電圧を目標電圧へと立ち上げる起動時電圧立ち上げを行うように前記第1スイッチング素子のスイッチング制御を行い、
    前記起動時電圧立ち上げの終期に、或いは前記起動時電圧立ち上げの完了後に、前記分圧回路部から得た分圧電圧に基づいて前記出力端子に対する光源の接続を検出するものであり、
    前記第1出力電圧を検知する検知回路を更に備え、
    前記制御装置は、
    前記検知回路の検知電圧に基づいて前記起動時電圧立ち上げの終期または完了が到来したか否かを判定し、
    前記起動時電圧立ち上げの終期または完了が到来したと判定された後に、前記分圧回路部から得た分圧電圧に基づいて前記出力端子に対する光源の接続を検出する点灯装置。
  3. 直流電圧を受けて、第1スイッチング素子を用いて前記直流電圧を昇圧することにより第1出力電圧を出力する第1コンバータ回路と、
    第2スイッチング素子を用いて前記第1出力電圧を降圧することにより、光源を点灯させるための第2出力電圧を出力する第2コンバータ回路と、
    前記第2コンバータ回路と前記光源との接続を仲介する出力端子と、
    前記出力端子の端子間電圧を分圧する分圧回路部と、前記第2スイッチング素子を迂回して前記分圧回路部と前記出力端子との接続点に前記第1出力電圧から生成した電圧を印加する電圧供給部と、を含むランプ検出回路と、
    前記第1スイッチング素子および前記第2スイッチング素子を制御する制御装置と、
    を備え、
    前記制御装置は、
    前記第1コンバータ回路の起動時に前記第1出力電圧を目標電圧へと立ち上げる起動時電圧立ち上げを行うように前記第1スイッチング素子のスイッチング制御を行い、
    前記起動時電圧立ち上げの開始後に、前記第1出力電圧と前記目標電圧との差が予め定めた範囲内になった場合、前記第1出力電圧が予め定めた基準電圧となった場合、前記目標電圧に対する前記第1出力電圧のオーバーシュートを検知した場合または前記第1出力電圧が前記目標電圧に対して予め定めた電圧範囲内に収まった場合であり、かつ前記分圧回路部で分圧した分圧電圧が予め定めた閾値以下であるときには前記第2スイッチング素子のスイッチング制御を開始する点灯装置。
  4. 前記制御装置は、前記起動時電圧立ち上げの開始後において、前記第1出力電圧と前記目標電圧との差が前記範囲内になった場合、前記第1出力電圧が前記基準電圧となった場合、前記オーバーシュートがあった場合または前記第1出力電圧が前記電圧範囲内に収まった場合であり、かつ前記分圧電圧が前記閾値よりも高いときには前記第1スイッチング素子のスイッチング制御を停止する請求項に記載の点灯装置。
  5. 直流電圧を受けて、第1スイッチング素子を用いて前記直流電圧を昇圧することにより第1出力電圧を出力する第1コンバータ回路と、
    第2スイッチング素子を用いて前記第1出力電圧を降圧することにより、光源を点灯させるための第2出力電圧を出力する第2コンバータ回路と、
    前記第2コンバータ回路と前記光源との接続を仲介する出力端子と、
    前記出力端子の端子間電圧を分圧する分圧回路部と、前記第2スイッチング素子を迂回して前記分圧回路部と前記出力端子との接続点に前記第1出力電圧から生成した電圧を印加する電圧供給部と、を含むランプ検出回路と、
    前記第1スイッチング素子および前記第2スイッチング素子を制御する制御装置と、
    を備え、
    前記制御装置は、
    前記第1コンバータ回路の起動時に前記第1出力電圧を目標電圧へと立ち上げる起動時電圧立ち上げを行うように前記第1スイッチング素子のスイッチング制御を行い
    記第1スイッチング素子のスイッチング開始時点または前記第1出力電圧が予め定めた基準電圧となった時点を起算点として、前記起算点から予め定めた時間が経過した後において前記分圧回路部で分圧した分圧電圧が予め定めた閾値以下であるときには、前記第2スイッチング素子のスイッチング制御を開始する点灯装置。
  6. 前記制御装置は、前記起算点から前記予め定めた時間が経過した後において前記分圧電圧が前記閾値よりも高いときには、前記第1スイッチング素子のスイッチング制御を停止する請求項に記載の点灯装置。
  7. 請求項1〜のいずれか1項に記載の点灯装置を備えた照明器具。
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