JP6668436B2 - 遠隔操作手術システムのための力伝達機構 - Google Patents

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Description

本願は、2013年5月15日に出願された米国特許仮出願第61/823,688号についての利益を主張するものであり、この文献は、その全体を参照することにより本明細書に組み込まれる。
本開示の態様は、押込/引張ロッドの回転及び並進運動を可能にするような接続部を含む力伝達機構に関する。本開示の態様は、押込/引張ロッドの回転及び並進運動を可能にする接続部を含む力伝達機構を有するような遠隔操作手術システムにも関する。
低侵襲手術の利点がよく知られており、これらの利点として、従来の観血切開手術と比較した場合に、患者に与える外傷が少なく、失われる血液が少なく、且つ回復時間が速いことが挙げられる。また、カリフォルニア州サニーベールのIntuitive Surgical社製のda Vinci(登録商標)手術システム等の遠隔操作手術システム(例えば、テレプレゼンスを提供するロボットシステム)の使用が、知られている。このような遠隔操作手術システムによって、手動で行われる低侵襲手術と比較した場合に、外科医が、直感的な制御及び高い精度で操作を行うことが可能になる。
遠隔操作手術システムは、1つ又は複数の手術用器具又はツールを含むことができる。外科医によって指示された動作を行うために、遠隔操作手術システムは、手術用器具の動きを可能にする接続部又は手術用器具が取り付けられた構成要素を、複数の方向で使用することができる。換言すれば、接続部は、手術用器具の動きについて複数の自由度を提供するように使用することができる。また、接続部は、アクチュエータからの駆動力を医療器具に又はこの器具が取り付けられた構成要素に移すために使用することができる。こうして、接続部は、様々な機能及び運動が機械的又は構造的な意味において互いに競合する場合でも、これらの様々な機能及び運動を提供することが必要になることがある。
本開示の例示的な実施形態は、上述した問題の1つ又は複数を解決することができ、及び/又は上述した所望の特徴の1つ又は複数を実証することができる。他の特徴及び/又は利点は、以下の詳細な説明から明らかになるであろう。
少なくとも1つの例示的な実施形態によれば、遠隔操作手術用器具のための力伝達機構は、ギヤ、押込/引張駆動要素、及びボール要素を含むことができる。ギヤは、駆動入力機構によって駆動するように構成することができる。押込/引張駆動要素は、力を伝達して手術用器具のエンドエフェクタを作動させるように構成することができる。ボール要素は、ギヤ及び押込/引張駆動要素を作動可能に結合し、ギヤの駆動運動が、押込/引張駆動要素に伝達され、エンドエフェクタを作動させる。
少なくとも1つの例示的な実施形態によれば、遠隔操作手術用器具のための力伝達機構は、ギヤ、押込/引張駆動要素、及び接続要素を含むことができる。押込/引張駆動要素は、力を伝達して手術用器具のエンドエフェクタを作動させ、且つ力伝達機構により手術用器具のシャフトが回転される場合に、このシャフトと共に回転するように構成することができる。接続要素は、ギヤ及び押込/引張駆動要素を作動可能に結合することができる。接続要素は、ギヤの回転運動を押込/引張駆動要素の実質的な直線運動に変換するように構成することができる。接続要素は、押込/引張駆動要素と共に回転し、且つギヤに対して回転するように構成することができる。
少なくとも1つの例示的な実施形態によれば、遠隔操作手術システムのための手術用器具は、シャフト、このシャフトの先端部に配置されたエンドエフェクタ、及びシャフトの基端部に配置された力伝達機構を含む。力伝達機構は、ギヤ、押込/引張駆動要素、及び接続要素を含むことができる。ギヤは、駆動入力機構によって駆動されるように構成することができる。押込/引張駆動要素は、シャフトに沿ってエンドエフェクタに対して延びることができる。押込/引張駆動要素は、力を伝達してエンドエフェクタを作動させるように構成することができる。接続要素は、ギヤ及び押込/引張駆動要素を作動可能に結合し、ギヤの回転運動を押込/引張駆動要素の実質的な直線運動に変換してエンドエフェクタを作動させることができる。接続要素は、押込/引張駆動要素と共に回転し、且つギヤに対して回転するように構成することができる。
更なる目的、特徴及び/又は利点は、以下の詳細な説明において部分的に説明され、一部は、詳細な説明から明らかになり、又は本開示及び/又は特許請求の範囲に記載の発明を実施することによって知得することができる。これらの目的及び利点の少なくとも一部は、添付の特許請求の範囲で特に指摘される要素及びこれらの要素の組合せによって実現され且つ達成することができる。
前述した発明の概要及び以下の詳細な説明は、単なる例示及び説明であり、特許請求の範囲を限定するものではないことを理解すべきある。むしろ特許請求の範囲は、均等物を含む特許請求の範囲の完全な範囲に権利が与えられると考えるべきである。
遠隔操作手術システムにおける患者側カートの例示的な実施形態の正面図である。 力伝達機構を含む手術用器具の例示的な実施形態の平面図である。 本発明の教示に従った押込/引張器具の設計に使用される力伝達機構の例示的な実施形態の斜視図である。 図3の力伝達機構の分解図である。 本発明の教示に従った力伝達機構のセクタギヤとボール接続部との間の接続部の例示的な実施形態の斜視図である。 図5Aの線5B−5Bに沿った図であり、力伝達機構のボール接続部用のソケットの例示的な実施形態の断面図である。 セクタギヤに回転運動を適用した場合の、セクタギヤと、ボール接続部と、押込/引張駆動ロッド要素との間の接続部の例示的な実施形態を示す平面図である。 図5Aの力伝達機構の平面図である。 押込/引張駆動ロッド要素を前方位置に前進させた場合の、図7の力伝達機構の平面図である。 押込/引張駆動ロッド要素が後退位置にある場合の、セクタギヤ及びボール接続部の別の例示的な実施形態の平面図である。 押込/引張駆動ロッド要素を前方位置に部分的に前進させた場合の、図9Aのセクタギヤ及びボール接続部の例示的な実施形態の平面図である。 押込/引張駆動ロッド要素を前方位置に完全に前進させた場合の、図9Aのセクタギヤ及びボール接続部の例示的な実施形態の平面図である。 図9Aに示したボール接続部とセクタギヤの回転軸線との位置関係を示す平面図である。 図9Bに示したボール接続部とセクタギヤの回転軸線との位置関係を示す平面図である。 図9Cに示したボール接続部とセクタギヤの回転軸線との位置関係を示す平面図である。 本発明の教示に従った押込/引張器具の設計に使用される力伝達機構の別の例示的な実施形態の斜視図である。 図11の力伝達機構の分解斜視図である。 付勢装置を含む力伝達機構の例示的な実施形態の平面図である。 押込/引張器具の設計に使用される力伝達機構の例示的な実施形態の分解斜視図である。 押込/引張器具の設計に使用される力伝達機構の一部の斜視図である。 シャーシが示された状態の、図15の線16−16に沿った断面図である。 例示的な実施形態に従った、伝達機構のシャーシとロッカー部材との背面図である。
本発明は、以下の詳細な説明から単独で又は添付図面と共に理解することができる。図面は、本開示の更なる理解を提供するために含められ、且つ本明細書に組み込まれ、本明細書の一部を構成する。図面は、本教示の1つ又は複数の例示的な実施形態を例示しており、且つ詳細な説明と共に、特定の原理及び動作を説明するのに役立つ。
本明細書の実施形態の態様は、カリフォルニア州サニーベールのIntuitive Surgical社製のda Vinci(登録商標)手術システム(特に、da Vinci(登録商標)手術システムSiTMHDTMとして販売されているモデルIS3000)を使用した実装態様の観点から主に説明する。しかしながら、有識者は、本明細書に開示される発明の態様が、遠隔操作及び非遠隔操作の実施形態及びこの実装態様を含む様々な方法で具体化され且つ実施できることを理解するだろう。da Vinci(登録商標)手術システム(例えば、da Vinci(登録商標)SiTMHDTM手術システムとして販売されるモデルIS3000;モデルIS2000)での実装態様は、単なる例示であり、本明細書に開示される本発明の態様の範囲を限定するものとしてみなすべきではない。
本開示の様々な例示的な実施形態は、力伝達機構を有する遠隔操作手術システムを企図しており、その力伝達機構は、押込/引張ロッド又はワイヤの回転及び並進運動を可能にする接続部を含む。本開示の例示的な実施形態は、遠隔操作手術システムのための力伝達機構も企図しており、この力伝達機構は、押込/引張ロッド又はワイヤの回転及び並進運動を手術用器具において可能にする接続部を有する。
図1は、遠隔操作手術システムの患者側(ペイシェント)カート要素100の正面図である。遠隔操作手術システムによって、外科医が、手術チームの支援を受けて、患者への診断を行い且つ患者への外科的処置を修正することが可能になる。このような遠隔操作手術システムは、2013年10月1日に発行された米国特許第8,545,515号に記載されており、この文献は、その全体を参照することにより本明細書に組み込まれる。患者側カートは、床の上に載置されるベース102と、このベース102に取り付けられた支持タワー104と、(立体視内視鏡を含む)手術用ツールを支持するいくつかのアームとを含む。例示的な実施形態によれば、手術用ツールは、2004年11月16日に発行された米国特許第6,817,974号、及び2002年5月28日に発行された米国特許第6,394,998号に記載された実施形態に従って構成してもよく、これらの文献は、その全体を参照することにより本明細書に組み込まれる。
図1に示されるように、アーム106a,106bが、組織を操作するために使用される手術用器具を支持し且つ移動させるような器具アームであり、アーム108が、内視鏡を支持し且つ移動させるようなカメラアームである。図1は、支持タワー104の背面側で支持されており且つ外科的処置を行うために、必要に応じて患者側カートの左側又は右側のいずれかに位置付けされるオプションの第3の器具アーム106cを示す。図1は、さらに、器具アーム106a,106b,106cに取り付けられた交換可能な手術用器具110a,110b、110cを示しており、その図1は、カメラアーム108に取り付けられた内視鏡112も示している。手術用器具110aは、手術用器具を支持し且つ移動させるようなマニピュレータ部分120(患者側マニピュレータ「PSM」)を介してアーム106aに取り付けることができる。
図2は、手術用器具200の例示的な実施形態の平面図である。手術用器具200は、力伝達機構210と、手術用器具の先端部224におけるエンドエフェクタ220と、力伝達機構210及びエンドエフェクタ220を結合するシャフト222とを含むことができる。手術用器具200は、力伝達機構210とエンドエフェクタ220との間で力を移動させるための1つ又は複数の部材を含むことができる。例えば、1つ又は複数の部材(複数可)226によって、力伝達機構210をエンドエフェクタ220に接続して、シャフト222の内部を通して延ばすことにより、作動力をエンドエフェクタ220に提供することができる。部材(複数可)226を利用することにより、力伝達機構210によって、エンドエフェクタ220を作動して、例えば、器具200の手首機構を制御する及び/又はエンドエフェクタ220の顎部(又は他の可動部)を制御することができる。さらに、エンドエフェクタ220をシャフト222に固定することができるので、力変換機構210からエンドエフェクタ220に移された力は、次に、力変換機構210によってエンドエフェクタ220をロール運動するように作動させる場合に、シャフト222に移すことができる。
部材(複数可)226は、力伝達機構210が引張/引抜(pull-pull)機構である場合に、張力要素の形態であってもよく、又は力伝達機構210が駆動ロッド要素等の押込/引張(push-pull)機構である場合に、1つ又は複数の力分離ロッドの形態であってもよく、これらの形態は、2013年10月1日に発行された米国特許第8,545,515号に記載されており、この文献は、参照することにより本明細書に組み込まれる。
力伝達機構210は、患者側カート100と係合して、患者側カートによって提供される力を手術用器具200に移すための1つ又は複数の構成要素を含むことができる。例示的な実施形態によれば、力伝達機構210は、患者側カート100のPSM120と係合する1つ又は複数の相互接続(interface)ディスク212,214を含むことができる。こうして、相互接続ディスク212,214は、PSM120内のアクチュエータ(例えば、サーボ機構(図示せず))と結合して、このアクチュエータ(例えば、サーボ機構)からの力を手術用器具200に移動する。こうして、相互接続ディスク212,214は、PSM120からの駆動力を利用して、器具200を作動させる。例えば、第1のディスク212は、ロール運動をシャフト222に提供するとともにエンドエフェクタ220のロールDOFを提供するように構成することができ、一方、第2のディスク214は、エンドエフェクタ220の顎部機構を操作して、この顎部を開閉することができる。
図2の力伝達機構によって、制御要素の回転及び並進運動の正確な移動が、遠隔操作手術システムの手術用器具に供給される。しかしながら、このような力伝達機構は、多くの可動部品と噛合要素を必要とし、製造コストを増大させ、メンテナンス及び清掃がより困難になり、潜在的にそのような要素を複数回使用することが制限される。有利には、より少ない部品を使用し、且つより低い製造コストを提供しつつ、押込/引張駆動ロッド要素の回転及び並進運動の両方を可能にするような接続部を含む力伝達機構を提供することが望ましい。コストを削減することに加えて、部品点数を減らすことによって、力伝達機構の清掃の効率を向上させることができる。
図3を参照すると、遠隔操作手術システムのための押込/引張器具の設計に使用される力伝達機構500の例示的な実施形態が示されている。力伝達機構500は、2013年10月1日に発行された米国特許第8,545,515号に記載された実施形態の力伝達機構の特徴部を含む、上述した力伝達の実施形態の機構を含むことができ、その文献は、参照することにより本明細書に組み込まれる。例えば、力伝達機構500は、他の装置と相互接続する入力又は相互接続ディスク506を含み、このディスクは、例えばPSMのキャリッジ等のPSMのアクチュエータ(例えば、サーボ機構)と結合することによって、力又は運動を器具に提供することができる。例えば、入力ディスク506は、エンドエフェクタの顎部機構を開閉する等のエンドエフェクタについての並進運動を提供することができ、及び第2の入力又は相互接続ディスク(図示せず)は、後述するように、回転運動をシャフト(図示せず)に提供することができる。
力伝達機構500は、力伝達機構500の構成要素を実装又は取り付けるベース504を含むことができる。図3の例示的な実施形態に示されるように、力伝達機構500は、入力ディスク506を含むことができる。入力ディスク506は、例えばPSM120のキャリッジの力伝達ディスク等のアクチュエータ(例えば、サーボ機構)と結合することができ、アクチュエータ(例えば、サーボ機構)からの作動力をPSM120に結合する。
力伝達機構500は、図3の例示的な実施形態に示されるように、ギヤ508をさらに含むことができる。このギヤ508は、力伝達機構500内のスペースを節約するために有用な幾何学的形状又は構成を有するようなギヤとすることができる。例示的な実施形態によれば、ギヤ508は、セクタギヤ508とすることができる。参照を容易にするために、ギヤ508を、セクタギヤとして参照するが、他のギヤ構成を使用してもよい。
セクタギヤ508は、より少ないスペースで済み、他のギヤ構成よりも少ない部品点数で済む。例えば、セクタギヤ508の一部507のみが、図6の例示的な実施形態に示されるように、入力ディスク506と係合するための歯又は他の構造を含む全外周又は周囲ギヤの代わりに、入力ディスク506の対応する歯又は他の構造と係合するような歯又は他の構造を含むことができる。さらに後述するように、セクタギヤ508がギヤ508の一部507のみに歯又は他の係合構造を含むので、入力ディスク506によってトルクがセクタギヤ508に提供される場合に、ギヤ508は、力伝達機構500内の制限された量のスペースを通って移動することができる。結果として、比較的小さな空間(オープンスペース)が、セクタギヤ508の回転運動に対応するように力伝達機構500内で必要とされる。
図3の例示的な実施形態に示されるように、セクタギヤ508を、押込/引張駆動ロッド要素502に結合又は他の方法で接続することができる。押込/引張駆動ロッド要素502を、手術用器具(図示せず)のエンドエフェクタに結合することができ、それによって、ロッド502を押し込み及び引っ張ることによって、エンドエフェクタを作動させることができる。例えば、鉗子エンドエフェクタについて、押込/引張駆動ロッド要素502を押し込むことによって、鉗子の顎部を開くことができる一方で、ロッド502を引っ張ることによって、顎部を閉じることができる。同様に、ロッド502を押込み及び引張りによって、ハサミを開閉する。例示的な実施形態によれば、押込/引張駆動ロッド要素502に結合されたエンドエフェクタは、2013年10月1日に発行された米国特許第8,545,515号に記載された例示的な実施形態に従って構成することができ、この文献は、参照することにより本明細書に組み込まれる。
例示的な実施形態によれば、セクタギヤ508を、入力ディスク506に結合することができる。結果として、回転力が、PSMのアクチュエータからの作動力を結合するキャリッジ等のアクチュエータ(例えば、サーボ機構)等を介して、入力ディスク506に加えられた場合に、入力ディスク506の回転によって、セクタギヤ508を回転させることができる。ただし、後述するように、セクタギヤ508によって、その回転運動をロッド502の実質的な直線運動に変換することができる。さらに後述するように、セクタギヤ508とロッド502との間の接続部によって、ロッド502の直線状の並進運動に加えて、ロッド502の回転運動を可能にすることができる。
図4を参照すると、図3に示される力伝達機構500の例示的な実施形態の特徴をさらに説明するために、伝達機構500の分解斜視図が示されている。図4に示されるように、入力ディスク506を、力伝達機構500のベース504の開口部537を通して挿入することができ、それによって、入力ディスク506を、セクタギヤ508と係合させることができる。例えば、入力ディスク506は、セクタギヤ508の一部507と係合する歯505又は他の構造を含むことができ、この係合部分は、入力ディスク506及びセクタギヤ508と係合するような歯又は他の対応する構造を含む。
力伝達機構500の構成要素は、所定範囲のギヤ比の中からあるギヤ比を使用するように構成することができる。例えば、種々のギヤ比は、特定の器具及び/又はエンドエフェクタのために要求されるトルク及び要求される走行長さに依存しても構わない。より高いギヤ比は、利用可能な大きな量のトルク及び押込/引張駆動ロッド要素の比較的少ない移動量をもたらすことができ、このギヤ比は、把握を行うために有利である。例えば、比較的大きな量のトルクは、縫合針を把持する、又はクリップを発射するために有用である。低いギヤ比は、利用可能な小さいトルクをもたらすが、押込/引張駆動ロッド要素について比較的大きな移動量をもたらす。例示的な実施形態によれば、力伝達機構は、力伝達機構の特定の用途に応じて、約2:1〜約8:1の範囲のギヤ比を用いてもよい。別の実施形態によれば、力伝達機構は、約3:1〜約3.5:1の範囲のギヤ比を用いてもよい。これらのギヤ比は、力伝達機構の構成要素によって利用されてもよく、異なる構成要素が、異なるギヤ比を使用してもよい。本発明の教示による例示的な実施形態では、入力ディスク506及びセクタギヤ508の係合構造は、例えば約60:12等の、約5:1のギヤ比を提供するように構成してもよい。
例示的な実施形態によれば、入力ディスク506は、力伝達機構500の第1の側501又は裏側に取り付ける又は他の方法で搭載してもよく、セクタギヤ508は、力伝達機構500の第2の側503又は内側に取り付ける又は他の方法で搭載してもよい。セクタギヤ508の一部及び入力ディスク506は、力伝達機構500のベース504の開口部537を介して互いに係合することができる。
例示的な実施形態によれば、力伝達機構500は、セクタギヤ508を支持するための1つ又は複数の構造体を含むことができる。例えば、力伝達機構500は、図4に示されるように、セクタギヤ508の下に位置する軸受514を含むことができる。軸受514は、ベース504のポケット535内に挿入することができ、このポケットには、開口部535内で軸受514を支持する構造体(図示せず)を含めることができる。例えば、力伝達機構500のベース504は、軸受514がその上に載置されるポケット535内に、フランジ又は棚部(ledge)(図示せず)を形成してもよい。
上述したように、セクタギヤ508を押込/引張駆動ロッド要素502に接続することができ、それによって、入力ディスク506を介してセクタギヤ508にトルクを加えた場合に、セクタギヤ508の回転運動をロッド502の実質的な直線運動に変換することができ、次に、ロッド502が結合された手術用器具のエンドエフェクタを作動させることができる。しかしながら、ロッド502の長手方向軸線の周りに実質的な回転自由度を手術用器具に提供することが所望される。結果として、セクタギヤ508の回転運動をロッド502の実質的な直線運動に変換し、且つロッド502がセクタギヤ508に対して自由に回転できるようにする両方のための、セクタギヤ508と押込/引張駆動ロッド要素502との間の接続部が所望される。
例示的な実施形態によれば、図4に示されるように、押込/引張駆動ロッド要素502を、ボール接続部520を介してセクタギヤ508に接続することができる。ボール接続部520は、図4に示されるように、ボール接続部520を通る孔524を含む例えば略球形のボールの形状を有することができ、ロッド502がその孔を貫通することができる。孔524は、例えばボール接続部520の中心を実質的に通過し、実質的にロッド502の外径の大きさとすることができる。
略球形のボールのサイズは、例えば力伝達機構内で利用可能なスペース、生成するのに必要な力、及び部品(複数可)のコストのバランスをとるために、選択してもよい。例えば、ボールは、コスト及び力伝達機構内のスペースを節約するために、比較的小さくてもよい。しかしながら、ボールは、ボールを力伝達機構内に保持することが困難となる程小さくし過ぎてはならない。他方で、ボールが比較的大きい場合に、ボールは、追加的な利点をもたらすことなく、単に追加コスト及びスペースが必要となる。例示的な実施形態によれば、ボールは、約0.125インチ(約3.175ミリメートル)〜約0.5インチ(約12.7ミリメートル)の直径を有することができる。別の例示的な実施形態によれば、ボールは、約0.25インチ(約6.35ミリメートル)の直径を有することができる。
例示的な実施形態によれば、ボール接続部520は、ボール接続部520を押込/引張駆動ロッド要素に固定するための1つ又は複数の構造体を含むことができる。このような構造体によって、ロッド502の長さに対してボール接続部520の位置を固定することができ、それによって、セクタギヤ508がボール接続部520を介してロッド502に並進運動を提供する場合に、ロッド502が、ボール接続部520内で単に摺動せず、ボール接続部520の結果として押し込まれ及び引っ張られる。
セクタギヤ508と押込/引張駆動ロッド要素502との間で組み立てられた接続部の例示的な実施形態の拡大図を示す図5Aを参照すると、ボール接続部520は、ボール接続部520をロッド502に接続する1つ又は複数の留め具522を含むことができる。留め具522は、例えば溶接、機械的接続、又は当該技術分野で使用される他の接合を介してボール接続部520のボール要素又は部分526に接続された又は係合している別部品として形成してもよく、又は留め具522及びボール要素526は、一体式の、単一部品構造を用いて形成してもよい。こうして、ボール接続部520の孔524は、ボール要素526とボール接続部520の1つ又は複数の留め具522との両方を通過することができ、且つこれら両方によって形成される。
例示的な実施形態によれば、図5Aに示されるように、留め具522は、例えば、ロッド502が通過する略円筒形状であってもよい。ロッド502がボール接続部520の孔524を通して挿入された後に、ロッド502を1つ又は複数の留め具522を用いてボール接続部520に固定することができる。例示的な一実施形態によれば、力を留め具522に加えて、留め具522をロッド502の周りで変形させ且つクリンプさせ、それによって、留め具522がもはやロッド502に対して移動することができないように、ロッド502を留め具522に固定することができる。そのような実施形態では、留め具522は、留め具522をロッド502に固定するためにロッド502上での留め具522の変形によって「クリンプ」と呼ぶことができる。ロッド502をボール接続部520の1つ又は複数の留め具522に接合する方法は、この実施形態に限定されるものではなく、例えば、溶接、ねじ接続、接着剤、及び当該技術分野で使用される他の接合方法を用いた他の方法を用いてもよい。(留め具522に接合された又は留め具522と一緒に一体式の単一部品として形成されたボール要素526を含む)ボール接続部520がロッド502に固定されるので、セクタギヤ508によってボール接続部520が移動するたびに、ボール接続部520は、次にロッド502を移動させる。
例示的な実施形態によれば、ボール接続部520は、複数の留め具522を含んでもよい。例えば、図6に示されるように、ボール接続部520は、ボール接続部520が、ボール要素526の反対側に第1及び第2の留め具522を含むように、ボール接続部520のボール要素526の両側に留め具522を含むことができる。各留め具522は、各留め具522をクリンプすること等によって、上述した方法のいずれかに従って、ロッド502に固定することができる。複数の留め具522は、ボール接続部520のボール要素526と一緒に、一体式の、単一部品構造として形成してもよく、又は上述したようにボール要素526に接合された別部品であってもよい。一実施形態によれば、留め具522は、ボール要素526とは別部品として提供してもよく、各留め具522がロッド502に固定された状態で、ボール要素526が、留め具522同士の間で所定の位置に実質的に保持される。
力伝達機構500の組立中に、正確な接続がセクタギヤ508とロッド502との間で行われるように、セクタギヤ508と押込/引張駆動ロッド要素502との間の接続部での公差を制御することが望ましい。特に、力伝達機構500は、手術用器具に接続することができ、及び力伝達機構500のロッド502は、手術用器具のエンドエフェクタを作動させるために使用することができる。正確な接続部がロッド502とセクタギヤ508との間で形成されない場合に、ユーザーの要望に応じてエンドエフェクタを作動させることができない。例えば、エンドエフェクタが鉗子である場合に、ロッド502とセクタギヤ508との間の不正確な接続部は、接続部にたるみが多く存在する場合のように鉗子の全範囲の運動を提供しないため、鉗子を完全に開閉することができない。
例示的な実施形態によれば、力伝達機構500の押込/引張駆動ロッド要素502とセクタギヤ508との間の接続部についての公差は、ボール接続部520をロッド502に固定する位置を制御することによって、制御又は他の方法で選択することができる。例えば、力伝達機構500の組立中に、押込/引張駆動ロッド要素502は、ボール接続部520が、ロッド502への正確な接続を提供する、ロッド502の軸線方向長さに沿った点に位置するまで、ボール接続部520の孔524を通して挿入することができる。一旦ボール接続部520がロッド502の軸線方向長さに沿って適切に配置されると、ボール接続部520は、上述したように、1つ又は複数の留め具522等を用いてその位置でロッド502に固定することができる。結果として、公差は、接続部において比較的小さく保つことができ、ロッド502は、比較的正確な動きで手術用器具のエンドエフェクタを作動させるために使用することができる。後述するように、ボール接続部520をセクタギヤ508にさらに接続してもよく、ロッド502とセクタギヤ508との間の接続を達成する。
例示的な実施形態によれば、伝達機構500は、力伝達機構500の組立を補助するための1つ又は複数の機構を含むことができる。例えば、図5Aに示されるように、力伝達機構500のベース504は、整列用開口部518を含むことができる。組立中に、ピン又は他の細長い構造体等のキー(図示せず)は、整列用開口部518を通ってセクタギヤ508のくぼみ519を通して挿入することができる。結果として、セクタギヤ508が、ベース504に対して回転するのを一時的に防止することができる。これは、組立プロセス中に、セクタギヤ508が回動することを防止することにより、ボール接続部520をセクタギヤ508に容易に固定することができるので有利である。一旦ボール接続部520がセクタギヤ508に固定されると、キーは、くぼみ519及び整列用開口部518から引き抜かれ、セクタギヤ508の回転を可能にすることができる。
例示的な実施形態によれば、セクタギヤ508は、ボール接続部520をセクタギヤ508に接続するための1つ又は複数の構造体を含むことができる。例えば、図5Aに示されるように、セクタギヤ508は、ボール接続部520が挿入されるソケット527を含むことができる。一旦ソケット527内に配置されると、ボール接続部520は、ソケット527内でのボール接続部520の自由な回転を可能にしながら、セクタギヤの回転運動が、ボール接続部520によって、このボール接続部に固定されたロッド502の実質的な直線運動に変換されるように、セクタギヤ508に固定することができる。
例示的な実施形態によれば、ソケット527用の開口部は、スナップ式嵌合タイプの配置でボール接続部520をソケット527の開口部を通して押すことにより、ボール接続部520をセクタギヤ508のソケット527内に固定することができるように、ボール接続部520よりも僅かに小さくてもよい。例えば、ソケット527の開口部は、ボール接続部520のボール要素526の直径よりも僅かに小さくてもよい。
例示的な実施形態によれば、ボール接続部520のためのセクタギヤ508内のソケット527は、例えば、セクタギヤ508の1つ又は複数の突起部によって形成することができる。例えば、図5Aの例示的な実施形態に示されるように、セクタギヤ508は、突起部513,515を含んでおり、これら突起部同士513,515の間にソケット527を形成する。例示的な実施形態によれば、突起部513,515は、図5Bに示されるように、ボール接続部520をソケット527内に固定するのを支援するためのアンダーカット529を形成してもよい。アンダーカット529は、図5Bに示されるように、ボール接続部520よりも僅かに小さい、ソケット527用の開口部528を形成することができ、それによって、ボール接続部520を、開口部528を通して押して、ソケット527内に固定することができる。図5Aの例示的な実施形態に示されるように、突起部513,515は、互いに分離した個別の突起部として設けることができ、且つボール接続部520の両側に配置することができる。別の例示的な実施形態によれば、ソケット527用の開口部を形成するとともにボール接続部520を所定の位置に固定するような単一の、連続的な突起部(図示せず)を設けることができる。
例示的な実施形態によれば、ボール接続部520は、ボール接続部をセクタギヤ508の凹部内に配置し、次にボール接続部520の少なくとも一部を覆うことにより、セクタギヤ508に固定することができる。図3及び図4に示されるように、セクタギヤ508は、ボール接続部520が挿入される凹部511を含むことができ、且つプレート512を、ボール接続部520の少なくとも一部の上に配置して、ボール接続部520をセクタギヤ508に固定することができる。凹部511は、凹部の底部が、ボール要素526の外面形状に適合した状態で、例えば、ボール要素526等のボール接続部520のサイズと略同じ開口部を有するピットの形状を有することができる。プレート512は、例えば、1つ又は複数の機械的留め具、溶接、接着剤、又は当該技術分野で使用される他の接続によって、セクタギヤ508に固定することができる。
プレート512を用いてボール接続部520をセクタギヤ508に接続することは、セクタギヤ508と、ボール接続部520と、ロッド502との間により大きな力が作用する場合であって、ソケット527のみにアンダーカット529が設けられる場合に、そのプレートは、他の接続部よりもボール接続部520についてのより大きな引抜き力に耐えることができるため、有利である。
例示的な実施形態によれば、ボール接続部520は、ボール接続部520をセクタギヤ508に接続するための更なる構造体又は補助無しに、上述した実施形態に係るソケット527のみを使用して、セクタギヤ508に固定することができる。別の例示的な実施形態によれば、ボール接続部520は、ソケット527及びプレート512のそれぞれが、上述した実施形態に従って配置された状態で、ソケット527とプレート512との両方等のセクタギヤ508に固定することができる。
セクタギヤ508は、ボール接続部520をセクタギヤ508に固定する前後で、力伝達機構500のベース504に固定することができる。図4及び図5の例示的な実施形態に示されるように、セクタギヤ508は、1つ又は複数のタブ又はフランジ516によってベース504に保持することができる。タブ516は、ベース504の一部であってもよく、ベース504と一体式の、単体構造として形成することができ、又は、ベース504に接合された別部品であってもよい。入力ディスク506が回転運動をセクタギヤ508に与える場合等に、タブ516によって、ベース504に対するセクタギヤ508の回転運動が可能になる。例示的な実施形態によれば、タブ516は、セクタギヤ508と係合するような回り止め構造を含むことができ、それによって、セクタギヤ508の回転運動を制限することができる。
力伝達機構500にボール接続部520を設けることにより、より少ない部品のため押込/引張駆動ロッド要素502とセクタギヤ508との間にコンパクトな接続部が有利に設けられ、それによって、押込/引張駆動要素502とセクタギヤ508とが、作動可能に結合される。さらに、少数の部品を利用しているので、力伝達機構500内でセクタギヤ508をロッド502に接続するために使用される部品のスペースがより小さくなる。例えば、2009年11月13日に出願された米国特許出願第12/618,583号であって、2011年3月24日に公開された米国特許出願公開第2011/0071542号明細書に記載されているように、力伝達機構は、リンク、スライダ、及び転がり軸受を介して駆動ロッド要素に結合されたギヤを含むことができる。
これとは対照的に、力伝達機構500は、ボール接続部520を用いて、押込/引張駆動ロッド要素502に直接的に接続することができる。例示的な実施形態によれば、ボール接続部520を、セクタギヤ508に直接的に接続することができる。例えば、ボール接続部520は、セクタギヤ508のソケット527及び/又はプレート512等のセクタギヤ508と直接的に接触させてもよい。さらに、押込/引張駆動ロッド要素502を、ボール接続部520に直接的に接続してもよい。例えば、ロッド502は、ボール接続部520の1つ又は複数の留め具522を含むボール接続部520と直接的に接触してもよい。
押込/引張駆動ロッド要素502とセクタギヤ508との間の効率的で、コンパクトな接続によって、セクタギヤ508の回転運動がロッド502の実質的な直線運動に変換されるように、押込/引張駆動ロッド要素502及びセクタギヤ508を作動可能に結合することが可能になる。図6を参照すると、接続部の例示的な実施形態が、押込/引張駆動ロッド要素502と、ボール接続部520と、セクタギヤ508との間に示される。力伝達機構500の残りの機構は、確認するのを容易にするために図6では省略されている。図6に示されるように、入力ディスク506は、歯又は他の対応する構造を含むセクタギヤ508の一部507と係合する、入力ディスク506の歯505又は他の構造を介して、セクタギヤ508と係合することができ、それによって、回転運動が、(図4の例示的な実施形態に示される)回転軸線531の周りで方向R1に入力ディスク506に与えられた場合に、セクタギヤ508を、(図4の例示的な実施形態に示される回転軸線509の周りで)方向R2に回転させることができる。例示的な実施形態によれば、入力ディスク506の回転軸線531及びセクタギヤ508の回転軸線509は、互いに略平行であってもよい。押込/引張駆動ロッド要素502が、ボール接続部520を介してセクタギヤ508に接続されているので、セクタギヤ508が方向R2に回転する場合に、ボール接続部520は、セクタギヤ508によって運ばれ、図6に示されるように、ロッド502を実質的な直線方向Lに並進させる。
力伝達機構500の押込/引張駆動ロッド要素502、セクタギヤ508、及び入力ディスク506の動きが、図7及び図8にさらに示されている。例示的な実施形態によれば、図7は、力伝達機構500の第1の状態を示しており、図8は、力伝達機構500の第2の状態を示している。例えば、押込/引張駆動ロッド要素502に接続された手術用器具が鉗子である場合に、図7に示される第1の状態は、鉗子が閉じた状態であるが、図8に示される第2の状態は、鉗子が開いている状態である。従って、図7に示されるように、入力ディスク506が方向R1に回転すると、セクタギヤ508が方向R2に回転して、ロッド502を実質的な直線方向Lに前方に前進させることができ、図8に示されるように、手術用器具を作動させる。例えば、ロッド502を前方に並進して、器具のエンドエフェクタを閉位置から開位置に作動するように移動させることができる。
また、ボール接続部520がロッド502に固定され、且つボール接続部520がセクタギヤ508に対して自由に回転するので、ロッド502を方向R3に回転した場合に、例えばロッド502が接続された手術用器具(図示せず)が回転する場合に、ボール接続部520は、図6に示されるように、セクタギヤ508に対するボール接続部520の軸線周りを方向R3に回転することもできる。
例示的な実施形態によれば、力伝達機構500は、手術用器具の回転を生じさせるための1つ又は複数の構造体を含むことができる。図7を参照すると、力伝達機構500は、第2の入力ディスク530を含むことができる。第2の入力ディスク530は、ギヤ532と係合することができ、次に、図7に示されるように、手術用器具のシャフト540の基端部に係合する。シャフト540は、ギヤ532と係合するロールシャフトギヤ542を含む又は他の方法でこのギヤ542に係合することができる。例示的な実施形態によれば、シャフト540は、器具シャフト540の基端部においてフラッシュ流体入口ポート544を含むことができる。図7に示される実装態様では、フラッシュ流体ポート544は、シャフト540をロールギヤ542に結合するアセンブリの一部を形成する、又はそうでなければ、ロールギヤ542を形成するシャフト540の部分の一部である。フラッシュ流体は、シャフト540内部の部品を洗浄するために、ポート544内に導くことができる。例えば、作動駆動ロッド又はケーブルは、シャフト540の先端部でのワイプシールを貫通して延びているが、少量の液体が、シールを通過して、シャフト本体の内部に入ることができる。
入力ディスク506と同様に、第2の入力ディスク530は、図2Bの例示的な実施形態に示されるPSM204のアクチュエータ232からの作動力を結合するために、PSM204のキャリッジ212等のキャリッジの力伝達ディスクと結合することができる。結果として、図7に示されるように、第2の入力ディスク530を方向R4に回転することができる。第2の入力ディスク530の回転R4により、ギヤ532が方向R5に回転し、図7に示されるように、ロールギヤ542と、ギヤ532と、第2の入力ディスク530との間の係合によって、ロールギヤ542及びシャフト540を、シャフト540の長手方向軸線の周りで方向R6に回転させる。
こうして例示的な一実装形態では、入力ディスク506は、例えばエンドエフェクタの顎部機構を開閉するように、手術用器具のエンドエフェクタを作動させることができる一方で、第2の入力ディスク530は、手術用器具のエンドエフェクタにロールDOFを提供するように、手術用器具のシャフト540をロールさせることができる。手術用器具のエンドエフェクタがシャフト540に結合されるので、シャフト540が回転すると、エンドエフェクタを回転させる。さらに、ロッド502がこのロッドを作動させるためにエンドエフェクタに結合されるので、図7に示されるように、シャフト540がR6方向に回転すると、ロッド502が方向R3に回転する。しかしながら、ロッド502をセクタギヤ508に結合するボール接続部520によって、セクタギヤ508の回転運動を実質的な直線運動に変換しながら、セクタギヤ508に対するロッド502の回転運動が可能になる。
上述したように、セクタギヤ508の回転運動を、ボール接続部520を介して押込/引張駆動ロッド要素502の実質的な直線運動に変換することができる。詳しく見ると、ボール接続部520と、このボール接続部520に接続され且つボール接続部520に近接するロッド502の一部との動きは、セクタギヤ508が回転する際に、弧を描いて移動することができることが分かる。図9Aを参照すると、セクタギヤ508、ボール接続部520、及び押込/引張駆動ロッド要素502の平面図が、ロッド502が退避位置にあるときの、第1の初期状態で示されている。セクタギヤ508がそのセクタギヤの軸線509の周りで方向R2に回転する際に、図9Bに示されるように、ボール接続部520は、セクタギヤ508によって運ばれ、ロッド502を実質的な直線方向Lに押す。図9Cに示されるように、セクタギヤ508の回転によって、ボール接続部520及びロッド502を前方位置に前進させ続けることができる。
図10Aを参照すると、ボール接続部520及びロッド502の位置が、図9Aに示された配置についてセクタギヤの軸線509に対して示されている。同様に、図10Bは、図9Bの配置についてセクタギヤの軸線509に対するボール接続部520及びロッド502の位置を示しており、図10Cは、図9Cの配置についてセクタギヤの軸線509に対するボール接続部520及びロッド502の位置を示している。図10A〜図10Cに示されるように、セクタギヤ508が軸線509の周りを回転する際に、ボール接続部520は、セクタギヤ508によって運ばれ、軸線509の周りに周転する。こうして、ボール接続部520は、セクタギヤ508の回転に伴って、円弧550に沿って軸線509の周りを移動することができる。これは、例えばボール接続部520の中心から軸線509までの、ボール接続部520と軸線509との間の垂直距離を変化させることができ、図10Aのボール接続部520と軸線509との間の第1の距離X1が、図10Bの第2の距離X2未満となる。また、図10Cに示される第3の距離X3は、図10Bの第2の距離X2未満となる。第3の距離X3は、例えば、第1の距離X1と同じであってもよく、又は実質的に同じであってもよい。さらに、ボール接続部520に接続されたロッド502の一部、及びボール接続部520に近接するロッド502の可能な一部は、軸線509に対して円弧550を移動することができる。
しかしながら、比較的狭い範囲のセクタギヤ508及びボール接続部520の動きによって、ロッド502によって作動されるエンドエフェクタが、ボール接続部520から離れた距離に配置されるので、ロッド502に誘導される動きは、実質的な直線方向であるとみなすことができる。例えば、手術用器具のエンドエフェクタに近接するロッド502に誘導される運動は、実質的に直線方向であってもよい。
別の例示的な実施形態によれば、力伝達機構は、押込/引張駆動ロッド要素を支持するための構造体を含むことができる。図11を参照すると、力伝達機構600の例示的な実施形態は、押込/引張駆動ロッド要素602を支持するように構成されたガイド620を含む。ガイド620は、ベース604に接続することができ、且つ図11の例示的な実施形態に示されるように、ロッド602が通過する開口部を含むことができる。ロッド602を支持することにより、ガイド620は、ロッド602の支持されていない長さを有利に短くすることができ、且つロッド602のたわみや座屈を最小化又は排除することができる。例えば、ガイド620によって、ロッド602の支持されていない長さを半分に削減することができる。図11の例示的な実施形態に示されるように、ガイド620は、円錐形又は略円錐台形状を有することができる。ロッド602の支持されていない長さは、図9A〜図9Cの実施形態のロッド502と比較して減少される。図10A〜図10Cに示されるように、ロッド602は、ロッド502と同様又は同一の動きを行う。
図11の力伝達機構600の分解図を示す図12に示されるように、力伝達機構600は、ベース604にポケット605及び開口部607と、入力ディスク606と、軸受614と、セクタギヤ608と、1つ又は複数の留め具611を含むボール接続部610とを含むことができる。これらの機構は、図3の実施形態等の上述した実施形態に従って構成することができる。例示的な実施形態によれば、力伝達機構600は、図4の実施形態について上述したように、プレート612をさらに含むことができる。
例示的な実施形態によれば、力伝達機構は、トルクがセクタギヤに加えられていない場合に、押込/引張駆動ロッド要素を初期位置に付勢するための1つ又は複数の装置を含むことができる。図13を参照すると、押込/引張駆動ロッド要素702に接続されたセクタギヤ708及びボール接続部720を含むような力伝達機構700の例示的な実施形態が、示されている。これらの機構は、図3の実施形態等の上述した実施形態に従って構成することができる。例示的な実施形態によれば、力伝達機構700は、図4の実施形態について上述したように、プレート712をさらに含むことができる。
力伝達機構700は、図13の例示的な実施形態に示される方向D等に、力を作用させてセクタギヤ708を付勢するための付勢装置730を含むことができる。例えば、手術用器具のエンドエフェクタが鉗子又は鋏である場合に、付勢装置730は、鉗子又は鋏を作動して閉じた形状(例えば、付勢位置)となるように、ロッド702を方向Dに引っ張るような働きをすることができる。エンドエフェクタを閉じた位置(例えば、付勢位置)に付勢することによって、付勢装置730は、カニューレ(図示せず)を通した手術用器具の引戻し又は除去中に、エンドエフェクタの背面がカニューレに衝突するのを有利に防止又は最小化することができる。例えば、鉗子の顎部等のエンドエフェクタの背面は、絶縁コーティングを含むことができ、この絶縁コーティングは、鉗子の引戻し中に顎部がカニューレに衝突した場合に、損傷する。付勢装置を用いて顎部を閉じた構成に付勢することにより、コーティングへの損傷を最小化又は回避することができる。
例示的な実施形態によれば、付勢装置730は、ばねであってもよい。ばねの力は、エンドエフェクタの意図される用途に基づいて選択することができ、例えば、摩擦を最小限にする又はグリップ力を最大にするように選択することができる。ばねは、例えば、約1/2ポンド〜約3ポンドの範囲の力を作用させることができる。別の例では、ばねは、例えば、約1/2ポンド〜約8ポンドの範囲の力を作用させることができる。別の例示的な実施形態によれば、ばねの付勢力は、例えば、約1/2ポンド〜約6ポンドの範囲であってもよい。別の例示的な実施形態によれば、ばねの付勢力は、例えば、約1/2ポンド〜約3ポンドの範囲であってもよい。別の例示的な実施形態によれば、ばねの付勢力は、例えば、約1/2ポンド〜約2ポンドの範囲であってもよい。
少ない力では、摩擦に打ち勝ち且つ図13に示される方向Dにロッド702を引っ張るのに十分ではないこともあるので、ばねは、約1/2ポンド以上の力をロッド702に及ぼすように選択することができる。ばねは、手術用器具のエンドエフェクタの切開力が、実質的に減少する又は負の影響を受けないように、2ポンド又は3ポンド未満の力を作用するように選択することができる。切開力は、組織を押し開くためにエンドエフェクタが組織に接触して配置される又は組織の間隙内に配置されたときに使用される力である。付勢力が大き過ぎると、ばねによって、ロッド702を十分な力で前進させるのが防止され、エンドエフェクタが切開力を提供することを可能にすることができる。しかしながら、器具は、切開以外の用途に使用することができる。例えば、ニードルドライバの場合に、ばねの付勢力は、より大きな量のグリップを得るために使用することができる。これは、器具のエンドエフェクタを開くために、入力ディスクの能力によって、ばねの付勢力に打ち勝つように制限される。また、付勢装置730は、ばねであってもよいが、付勢装置は、ばねに限定されるものではなく、他のタイプの付勢装置であってもよい。
図14を参照すると、力伝達機構800の別の例示的な実施形態が示されている。力伝達機構800は、力伝達機構800の機構を支持するためのシャーシ810とベース812とを含むことができる。力伝達機構800は、ロール運動を器具のシャフト(図示せず)に提供するためのロールシャフト出力ギヤ822と係合するロールシャフト入力ギヤ820をさらに含むことができる。例えば、ロールシャフト入力ギヤ820の底部分821は、PSMのキャリッジと結合して回転力を受け取り、ロールシャフト入力ギヤ820を回転させ、次にロールシャフト出力ギヤ822によって器具シャフトを回転させる。図14の例示的な実施形態に示されるように、ロールシャフト入力ギヤ820及びロールシャフト出力ギヤ822は、1つ又は複数の軸受824によって支持してもよい。
力伝達機構800は、ロッカー(rocker)入力ギヤ830及びロッカー部材840をさらに含むことができる。ロッカー部材840をシャーシ810に接続することができる。例えば、シャーシ810は、ロッカー部材840の開口部848を通って嵌合するような突起部814を含むことができ、それによって、ロッカー部材840は、突起部814の周りに旋回することができる。例示的な実施形態によれば、突起部814にロッカー部材840を支持するために、少なくとも1つの軸受844を設けてもよい。図14の例示的な実施形態に示されるように、ロッカー部材840と突起部814との間の負荷を分散させるために、少なくとも2つの軸受844を設けてもよい。
例示的な実施形態によれば、ロッカー部材840を、器具のエンドエフェクタ(図示せず)に接続してもよい。図14及び図15の例示的な実施形態に示されるように、ロッカー部材840は、ボール接続部842を含むことができる。ボール接続部842は、上述した図3〜図13の例示的な実施形態に従って構成することができる。図15の例示的な実施形態に示されるように、手術用器具のエンドエフェクタに結合された押込/引張駆動ロッド要素860を、ボール接続部842に接続することができる。ボール接続部842によって、例えば、図15の例示的な実施形態に示される方向872に沿って並進させ且つ方向874に回転させるように、押込/引張駆動ロッド要素860の回転及び並進運動の両方を可能にすることができる。
図15に示されるように、ボール接続部842は、ロッカー部材840の凹部又はソケット816内に受容され、ロッカー部材840とボール接続部842とを互いに接続することができる。ソケット816は、上述した図3〜13の例示的な実施形態に従って構成することができる。例えば、ロッカー部材840は、ボール接続部842をソケット816内に締結するのを容易にするための1つ又は複数の壁部818を含むことができる。他の例では、壁部818は、ボール接続部842をソケット816内に締結するのを容易にするために、ソケット816内に延びる突起部(図示せず)であってもよい。結果として、ボール接続部842は、ソケット816内にスナップ式に嵌合することができる。例示的な実施形態によれば、シャーシ810の一部811は、図16に示されるように、ソケット816及びボール接続部842の少なくとも一部を覆い、ボール接続部842をソケット816内に保持するのを支援することができる。ロッカー部材840は、図17の例示的な実施形態に示されるように、ガイド面882,884と係合するフック880を用いて、ロッカー部材840及びシャーシ810の一方で、例えば1つ又は複数のフック880を用いて、シャーシ810に接続することができる。図17に示されるように、ガイド面882は、凸状であり、ガイド面884は、凹状とすることができる。ロッカー部材840及びシャーシ810は、例示的な実施形態に従って、例えば、1つ又は複数のフック880をガイド面(複数可)882に係合することにより、及びシャーシ810のスロット886を介してフック880を挿入することによって、一緒に組み立てることができる。その後、ロッカー部材840を図17の反時計回り方向に回転させて、フック880をガイド面884と係合させることができる。手術用器具の動作中に、フック880は、ガイド面882,884に係合したままである。
例示的な実施形態によれば、ロッカー入力ギヤ830によって、力をロッカー部材840に入力して、器具のエンドエフェクタを作動させることができる。例えば、ロッカー入力ギヤ830の底部831は、回転力を受け取るためにPSMのキャリッジと結合して、軸線833の周り等にロッカー入力ギヤ830を回転させ、次に回転力をロッカー部材840に入力することもできる。例示的な実施形態によれば、ロッカー入力ギヤ830は、ギヤ装置を介してロッカー部材840と係合することができる。例えば、ロッカー入力ギヤ830は、図14及び図15に示されるように、ロッカー部材840のセクタギヤ部846と係合するようなヘリカルギヤ歯832の部分を含むことができる。こうして、図15の例示的な実施形態に示されるように、ロッカー入力ギヤ830を、軸線845等の周りで方向834に回転させる場合に、ヘリカルギヤ歯832は、セクタギヤ部846を方向870に付勢し、次にロッカー部材840の残りの部分を開口部848内で方向870に突起部814(図15に図示せず)の周りに旋回させる。さらに、ボール接続部842がソケット816内でロッカー部材840に接続されるので、ボール接続部842は、ロッカー部材840と一緒に移動し、押込/引張駆動ロッド要素860を方向872に沿って実質的に引っ張り、手術用器具のエンドエフェクタを作動させる。例示的な実施形態によれば、ロッカー部材840の回転軸線845及びロッカー入力ギヤ830の回転軸線833は、互いに略直交してもよい。
上述した実施形態の力伝達機構は、様々な材料から作製することができる。例えば、セクタギヤ及びロッカー部材を含むギヤは、例えばUltem(登録商標)等のオートクレーブポリエーテルイミド(PEI)から製造することができ、それによって、ギヤを洗浄し且つ滅菌することができ、且つ安価に製造することができる。このようなギヤは、強度及び剛性を追加するためのガラス繊維をさらに含んでもよい。例えば、PEIは、例えば約5%〜約15%の範囲のガラス繊維を含んでもよい。別の例では、PEIは、約10%の範囲内のガラス繊維を含んでもよい。ギヤは、セクタギヤとボール接続部との間の摩擦等のギヤと他の部品との間の摩擦を低減するために、Teflon(登録商標)等のポリテトラフルオロエチレン(PTFE)を含んでもよい。例えば、PEIは、例えば約10%〜約20%の範囲のPTFEを含んでもよい。別の例では、PEIは、約15%の範囲のPTFEを含んでもよい。
例示的な実施形態によれば、ボール接続部は、金属又は合金で作製することができる。例えば、ボール接続部は、ステンレス鋼で作製することができる。ボール接続部が金属で作製されるので、ボール接続部は、電気信号又は電流が押込/引張駆動ロッド要素に沿って送信される場合等に、電気接点として機能することができる。押込/引張駆動ロッド要素は、ステンレス鋼等の金属又は金属合金であってもよいが、複合材料、ガラス繊維、電気絶縁材料、及びカーボン等の他の材料も使用することができる。例示的な実施形態によれば、入力ディスクは、プラスチックで被覆されたアルミニウム又はアルミニウム合金で作製することができる。
力伝達機構にボール接続部を設けてギヤ及び押込/引張駆動ロッド要素を接続することにより、ギヤとロッドとの間の接続を可能にしてロッドの回転運動及び並進運動の両方を提供しながら、部品点数を最小限に抑えることができ、且つ力伝達機構の製造コストを有利に低減することができる。さらに、ギヤは、力伝達機構内の限られた量のスペースを通って移動するように構成することができる。結果として、比較的少ない空間(オープンスペース)が、ギヤの回転運動に対応するために力伝達機構内で必要とされる。
この詳細な説明及び例示的な実施形態を示す添付の図面は、本発明を限定するものとして解釈すべきではない。様々な機械的な、組成的な、構造的な、電気的な、及び操作上の変更は、この詳細な説明及び均等物を含む特許請求の範囲に記載される本発明の範囲から逸脱することなく行うことができる。いくつかの例では、本開示を不明瞭にしないように、周知の構造及び技術について、詳細に図示又は説明していない。複数の図面における同様の参照符号は、同一又は類似の要素を表す。さらに、ある実施形態に関連して詳細に説明した要素及びその関連機能は、実用上いつでも、具体的に図示又は説明されていない他の実施形態に含めることができる。例えば、ある要素が1つの実施形態を参照して詳細に説明されているが、第2の実施形態を参照して説明されていない場合に、この要素は、それにもかかわらず、第2の実施形態に含まれるように特許請求の範囲に含まれる。
本明細書及び添付の特許請求の範囲の目的について、特に明記しない限り、明細書及び特許請求の範囲で使用される量、パーセンテージ、又は比率を表す全ての数字、及び他の数値は、修正されていない場合であっても、「約」という用語によって全ての場合において修飾されるものとして理解されるべきである。従って、特に断らない限り、以下の明細書及び添付の特許請求の範囲に記載された数値パラメータは、得ようとする所望の特性に依存して変化し得る近似値である。少なくとも、特許請求の範囲に対する均等論の適用を制限させないように、各数値パラメータは、報告された有効数字の数に照らして、そして通常の数字を丸める技術を適用することによって少なくとも解釈すべきである。
本明細書及び添付の特許請求の範囲で使用される場合に、単数形「1つの(a, an)」や、「その(the)、」及び任意の単語の単数形の使用は、1つの指示対象に明白且つ明確に限定されない限り、複数の対象を含むことに留意されたい。本明細書で使用する場合に、用語「含む(include)」及びその文法的活用形は、非限定的であることを意図しており、それによって、リスト中の項目の列挙は、列挙された項目に置換又は追加することができる他の同様な項目を除外するものではない。
また、本明細書の用語は、本発明を限定するものではない。例えば、「の下に(beneath)」、「より下に(below)」、「より下に(lower)」、「の上に(above)」、「の上方に(upper)」、「基端の(distal)」、「先端の(distal)」等の相対的な空間を示す用語は、図に示されるような他の要素や機能に対する1つの要素や機能の関係を説明するために使用される。これらの相対的な空間を示す用語は、図面に示された位置及び向きに加えて、使用又は操作における装置の異なる位置(すなわち、場所)と向き(すなわち、回転配置)を包含することを意図している。例えば、図中の装置をひっくり返した場合に、他の要素又は機能「より下に(below)」又は「の下に(beneath)」として説明された要素は、次に他の要素又は機能の「の上に(above)」又は「の上に(over)」になるであろう。こうして、例示的な用語「より下に(below)」は、「の上に(above)」及び「より下に(below)」の位置及び向きの両方を包含することができる。装置は、他の方法で向き合わせする(90度回転又は他の向きに回転する)ことができ、本明細書で使用する相対的な空間記述は、同様に解釈することができる。
更なる修正及び代替実施形態は、本明細書の開示に鑑みて当業者に明らかになるであろう。例えば、システム及び方法は、操作を明確にするために図面や詳細な説明から省略された追加の構成要素又はステップを含んでもよい。従って、この詳細な説明は、単なる例示として解釈すべきであり、本発明の教示を実施する一般的な方法を当業者に教示する目的のためにある。本明細書に示され且つ説明された様々な実施形態は、例示として解釈すべきであることを理解されたい。要素及び材料、並びにこれらの要素及び材料の構成は、本明細書で図示され且つ説明されたものに置換することができ、部品及びプロセスは逆にしてもよく、本教示の特定の特徴は、独立して利用することができ、本明細書で説明される利益を理解した後に、全てが、当業者に明らかになるであろう。変更は、本教示及び以下の特許請求の範囲の精神及び範囲から逸脱することなく、本明細書で説明される要素に行うことができる。
本明細書に記載された特定の実施例及び実施形態は、非限定的であり、構造、寸法、材料、及び方法に対する修正は、本教示の範囲から逸脱することなく行い得ることを理解すべきである。
本開示に従った他の実施形態は、本明細書に開示された本発明の仕様及び実施を考慮することにより当業者に明らかになるであろう。明細書及び実施例は、単なる例示みなされ、真の範囲及び精神は、以下の特許請求の範囲によって示されることが意図される。
以下に、出願当初の特許請求の範囲に記載の内容を実施例として記載する。
[実施例1]
遠隔操作手術用器具のための力伝達機構であって、当該力伝達機構は:
駆動入力機構によって駆動されるように構成されたギヤと;
力を伝達して前記手術用器具のエンドエフェクタを作動させるように構成される押込/引張駆動要素と;
前記ギヤ及び前記押込/引張駆動要素を作動可能に結合するボール要素と;を備えており、
前記ギヤの駆動運動が、前記押込/引張駆動要素に伝達されて前記エンドエフェクタを作動させる、
力伝達機構。
[実施例2]
前記押込/引張駆動要素は、押込/引張駆動ロッド要素である、
実施例1に記載の力伝達機構。
[実施例3]
前記ボール要素によって、前記ギヤ及び前記押込/引張駆動要素を作動可能に結合して、前記ギヤの回転運動を押込/引張駆動要素の実質的な直線運動に変換する、
実施例1に記載の力伝達機構。
[実施例4]
前記ボール要素は、前記ギヤに対して前記ボール要素の軸線周りで自由に回転可能である、
実施例3に記載の力伝達機構。
[実施例5]
前記ギヤは、セクタギヤである、
実施例1に記載の力伝達機構。
[実施例6]
前記セクタギヤは、ソケットを含み、前記ボール要素は、前記ソケットに受容される、
実施例5に記載の力伝達機構。
[実施例7]
前記駆動入力機構は、前記セクタギヤと係合した入力ギヤを含み、前記入力ギヤの回転軸線と前記セクタギヤの回転軸線とが、互いに略平行である、
実施例5に記載の力伝達機構。
[実施例8]
前記駆動入力機構は、前記セクタギヤと係合した入力ギヤを含み、前記セクタギヤは、ロッカー部材の一部であり、前記入力ギヤの回転軸線と前記ロッカー部材の回転軸線とが、互いに略直交する、
実施例5に記載の力伝達機構。
[実施例9]
前記押込/引張駆動要素は、前記ボール要素を少なくとも部分的に貫通する、
実施例1に記載の力伝達機構。
[実施例10]
前記駆動入力機構は、遠隔操作手術システムのサーボ機構と係合するように構成された入力ディスクを含む、
実施例1に記載の力伝達機構。
[実施例11]
前記手術用器具のシャフトに作動可能に結合するように構成された第2の入力ディスクをさらに含み、該第2の入力ディスクによって、前記シャフトに対して前記シャフトの長手方向軸線の周りの回転運動を与える、
実施例10に記載の力伝達機構。
[実施例12]
プレートをさらに含み、前記ボール要素は、前記ギヤと前記プレートとの間に配置される、
実施例1に記載の力伝達機構。
[実施例13]
前記ギヤ及び前記押込/引張駆動要素を付勢位置に付勢する付勢手段をさらに含む、
実施例1に記載の力伝達機構。
[実施例14]
前記付勢手段は、前記ギヤ及び前記押込/引張駆動要素を前記付勢位置に付勢するばねである、
実施例13に記載の力伝達機構。
[実施例15]
前記ギヤは、前記ボール要素に直接的に接続され、前記ボール要素は、前記押込/引張駆動要素に直接的に接続される、
実施例1に記載の力伝達機構。
[実施例16]
前記ギヤは、前記ボール要素を部分的に取り囲む、
実施例1に記載の力伝達機構。
[実施例17]
遠隔操作手術用器具のための力伝達機構であって、当該力伝達機構は:
ギヤと;
力を伝達して前記手術用器具のエンドエフェクタを作動させ、且つ当該力伝達機構により前記手術用器具のシャフトを回転した場合に、該シャフトと共に回転するように構成される押込/引張駆動要素と;
前記ギヤ及び前記押込/引張駆動要素を作動可能に結合する接続要素と;を備えており、
該接続要素は、前記ギヤの回転運動を前記押込/引張駆動要素の実質的な直線運動に変換するように構成され、前記接続要素は、押込/引張駆動要素と共に回転し、且つ前記ギヤに対して回転するように構成される、
力伝達機構。
[実施例18]
前記接続要素は、前記ギヤの回転に応答して、円弧に沿って移動するように構成される、
実施例17に記載の力伝達機構。
[実施例19]
前記ギヤと作動可能に結合された駆動入力ディスクをさらに含み、該駆動入力ディスクによって、回転運動を前記ギヤに与える、
実施例17に記載の力伝達機構。
[実施例20]
前記押込/引張駆動要素は、ロッドを含む、
実施例17に記載の力伝達機構。
[実施例21]
前記接続要素は、ボール要素を含む、
実施例17に記載の力伝達機構。
[実施例22]
前記押込/引張駆動要素が前記力伝達機構から前記遠隔操作手術用器具のシャフトに貫通するようなガイド孔をさらに含む、
実施例17に記載の力伝達機構。
[実施例23]
前記ギヤは、セクタギヤである、
実施例17に記載の力伝達機構。
[実施例24]
遠隔操作手術システムのための手術用器具であって、当該手術用器具は:
シャフトと;
該シャフトの先端部に配置されたエンドエフェクタと;
前記シャフトの基端部に配置された力伝達機構と;を備えており、
該力伝達機構は:
駆動入力機構によって駆動されるように構成されたギヤと;
前記シャフトに沿って前記エンドエフェクタに対して延びる押込/引張駆動要素であって、該押込/引張駆動要素は、力を伝達して前記エンドエフェクタを作動させるように構成される、押込/引張駆動要素と;
前記ギヤ及び前記押込/引張駆動要素を作動可能に結合し、前記ギヤの回転運動を前記押込/引張駆動要素の実質的な直線運動に変換して前記エンドエフェクタを作動させる接続要素と;を有しており、
前記接続要素は、前記押込/引張駆動要素と共に回転し、且つ前記ギヤに対して回転するように構成される、
手術用器具。
[実施例25]
前記ギヤは、セクタギヤである、
実施例24に記載の手術用器具。
[実施例26]
前記力伝達機構は、駆動入力機構をさらに含み、該駆動入力機構は、セクタギヤに係合するとともに回転運動を前記セクタギヤに与えるように構成された入力ディスクである、
実施例24に記載の手術用器具。
[実施例27]
前記力伝達機構は、第2の入力ディスクをさらに含み、第2の入力ディスクは、回転運動を与えて前記手術用器具のシャフトを回転させるように構成される、
実施例26に記載の手術用器具。

Claims (10)

  1. 手術用器具であって、当該手術用器具は、
    駆動要素であって、該駆動要素の基端部と、先端部と、前記基端部と前記先端部との間に規定された駆動要素の軸線とを含む駆動要素と、
    該駆動要素に結合され、前記駆動要素によって作動されるエンドエフェクタと、
    ソケットを有するギヤであって、ギヤの回転軸線を有するギヤと、
    ボール要素と、を有しており、
    ボール要素は前記駆動要素に固定され、
    前記ボール要素は前記ギヤの前記ソケット内に位置付けされ、
    前記ボール要素は、前記駆動要素が前記駆動要素の軸線の周りに回転するときに、前記ソケット内で前記ギヤに対して自由に回転し、
    前記ボール要素は、前記ギヤが前記ギヤの回転軸線の周りに回転し、且つ前記駆動要素が前記駆動要素の軸線に沿って実質的に直線的に移動するときに、前記ソケット内で前記ギヤに対して自由に回転する、
    手術用器具。
  2. 前記ギヤと係合する歯を含む入ディスクをさらに含む、請求項1に記載の手術用器具。
  3. 記入ディスクは、前記ギヤの回転軸線に平行な入ディスクの回転軸線の周りに回転可能である、請求項に記載の手術用器具。
  4. 記入ディスクは、前記ギヤの回転軸線に直交する入ディスクの回転軸線の周りに回転可能である、請求項に記載の手術用器具。
  5. 記入ディスクの前記歯は、ヘリカルギヤ歯を含む、請求項に記載の手術用器具。
  6. 前記ギヤはロッカー部材を含む、請求項1、、又はに記載の手術用器具。
  7. 前記ギヤはセクタギヤを含む、請求項1乃至のいずれか一項に記載の手術用器具。
  8. 前記ギヤに結合されるばね付勢装置をさらに含み、該付勢装置は、前記ギヤの回転軸線の周りに、前記駆動要素が前記エンドエフェクタを初期位置に配置する位置まで前記ギヤを回転させるよう付勢する、請求項1乃至のいずれか一項に記載の手術用器具。
  9. ガイドをさらに含み、
    前記駆動要素は、前記ギヤから前記ガイドを通って前記エンドエフェクタまで延びる、請求項1乃至のいずれか一項に記載の手術用器具。
  10. ベースシャーシと、
    シャフトであって、該シャフトは、前記シャフトの基端部と、先端部と、前記基端部と前記先端部の間のシャフト軸線とを含み、前記シャフトは、前記ベースシャーシと前記エンドエフェクタとの間に結合され、前記シャフトは、前記シャフト軸線の周りに自由に回転し、前記駆動要素は前記シャフトを通って延びる、シャフトと、
    該シャフトに結合され、前記シャフト軸線と一致する第2のギヤの回転軸線を有する第2のギヤと、
    第2のギヤと係合するシャフトのロール駆動入力部と、をさらに含む、請求項1乃至のいずれか一項に記載の手術用器具。
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