JP6668092B2 - 原反保管器具 - Google Patents

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Description

本発明は、工業用又は包装用等のフィルムを紙管(巻軸)に巻回した原反を空中に支持し保管するための原反保管器具に関する。
従来から、液晶ディスプレイ用機能フィルム、磁気テープ、フィルムコンデンサ等を製造するためのPETフィルムが幅広く使用されている。
図14に、PETフィルム100が紙管102に巻回されて形成された原反104を示す。原反104は、倉庫に保管され、液晶フィルム等を製造する時には、倉庫から取り出され製造工程へ搬送される。製造工程に搬送された原反104からは、PETフィルム100が巻きだされて、液晶フィルム等が製造される。
ここで、図15に、光学フィルム110が巻軸108に巻回されて形成された原反112を保管するための原反保管器具114を示す(特許文献1に開示されている。)。原反保管器具114は、基板116と、基板116に垂設され、巻軸108の一端118付近及び他端120付近を支持する一対の支持板122と、から構成されている。
しかし、原反保管器具114によれば、原反112を支持板122によって支持するのみで固定しないため、工場の振動や地震の振動等によって原反112が原反保管器具114から離脱する場合がある。
特開2011−99955号公報
本発明は、原反を容易に固定して保管できる原反保管器具を提供することを目的とする。
本発明に係る原反保管器具は、フィルムを巻回する外周面を有し、中空部を有し、該中空部の内周面に被係合部を有する巻軸と、
前記巻軸の中空部に挿入する挿入部と摘み部とから構成され、該挿入部が前記巻軸の被係合部に係合する係合部を有し、該係合部を該被係合部に係合することにより、該巻軸に固定できる一対のスリーブと、
前記スリーブの挿入部を貫通させる貫通孔を有する一対の支持スタンドと、
を備え、
前記巻軸の一端付近及び他端付近において、前記支持スタンドの貫通孔が、原反を構成する巻軸の一端又は他端に位置決めされ、前記スリーブの挿入部が該貫通孔及び該巻軸の中空部に挿入され、該スリーブの前記係合部が該巻軸の前記被係合部に係合されることにより、該原反を構成する巻軸と一対のスリーブと一対の支持スタンドとが互いに固定され、該原反が一対の支持スタンドにより支持されるように構成され、
前記スリーブの挿入部に、弾性部材から成る板片部を備え、該板片部に前記係合部を設け、
前記巻軸及び一対のスリーブは、回転中心軸を有し、前記巻軸の被係合部は、凹部から構成され、前記スリーブの係合部は、凸部から構成され、該凹部は、該巻軸の中央部側から一端側又は他端側へいくに従って深くなる斜辺と該巻軸の中空部の内周面に対して略直角の底辺とから成る断面を有し、
前記スリーブの凸部は、
前記巻軸の前記凹部の前記底辺に引っ掛かるように構成され、
前記凹部に接触する側面を有し、
前記スリーブを前記凹部に係合した状態から前記回転中心軸のまわりに回転させることにより、前記側面が前記凹部の開口部に対して摺動しながら、該凹部から離脱するように構成されたことを特徴とする。
明細書及び特許請求の範囲において、原反とは、フィルムを巻軸に巻回したロール状のものを言い、断面形状は円形に限定されない。
また、本発明に係る原反保管器具は、前記原反保管器具において、前記スリーブの前記挿入部は、略円筒状であり、前記凸部の前記側面は、前記側面が前記凹部の開口部に対して摺動するために、前記挿入部の円形断面の半径方向に対して傾斜することを特徴とする。
また、本発明に係る原反保管器具は、前記原反保管器具において、前記スリーブの前記挿入部の同一直径方向上の2箇所に、切り欠きを周辺とする円弧状の前記板片部が設けられ、該板片部の先端は前記回転中心軸と平行であることを特徴とする。
また、本発明に係る原反保管器具は、前記原反保管器具において、前記巻軸の前記凹部は、前記斜辺と前記底辺とからなる略直角三角形の断面を有することを特徴とする。
また、本発明に係る原反保管器具は、前記原反保管器具において、前記支持スタンドの前記貫通孔は、前記スリーブの前記凸部を通過させることのできる通過溝が設けられたことを特徴とする。
また、本発明に係る原反保管器具は、前記原反保管器具において、前記一対の支持スタンドは、保護カバーを被せた時に、該保護カバーを前記原反に接触させずに、該原反の全てを、該一対の支持スタンドの間であって該保護カバーの下に収納するように構成されたことを特徴とする。
また、本発明に係る原反保管器具は、前記原反保管器具において、前記スリーブを前記巻軸の中空部に挿入し前記回転中心軸のまわりに回転させることにより、該スリーブの前記凸部が該巻軸の凹部に係合されるように構成されたことを特徴とする。
明細書及び特許請求の範囲において、平滑とは、凹凸が無く平らで穴及び孔が無い状態を言う。
本発明の原反保管器具によれば、巻軸の一端付近及び他端付近において、支持スタンドの貫通孔を、原反を構成する巻軸の一端又は他端に位置決めし、スリーブの挿入部を貫通孔及び巻軸の中空部に挿入し、スリーブの係合部を巻軸の被係合部に係合させることにより、原反を構成する巻軸と一対のスリーブと一対の支持スタンドとを互いに固定することができる。これにより、原反を一対の支持スタンドにより支持させて保管することを容易に行える。しかも、原反を構成する巻軸と一対のスリーブと一対の支持スタンドとが互いに固定されるため、工場の振動等によって原反が支持スタンドから離脱することがない。
また、本願発明は、スリーブの係合部を巻軸の被係合部に係合してスリーブを巻軸に固定することができる。このため、使い捨ての部分はなく、繰り返し、もしくは数回使用できる。使い捨てのPPバンドを用いてスリーブを巻軸に固定するのではないため、コスト低減及び環境問題の観点から好ましい。
また、液晶フィルムの製造等のために原反を使用する時には、スリーブの係合部を巻軸の被係合部から離脱させ、スリーブの挿入部を貫通孔及び巻軸の中空部から抜き出すことにより、原反を支持スタンドから容易に離脱させることができる。
本願発明において、係合部を弾性部材から成る板片部に設け、巻軸及び一対のスリーブが回転中心軸を有し、巻軸の被係合部が凹部から構成され、スリーブの係合部は凸部から構成され、凹部が斜辺と底辺とから成る略直角三角形の断面を有する場合、スリーブを巻軸の中央部側から一端側又は他端側へ引っ張っても、スリーブの係合部が凹部の底辺に引っ掛かり、スリーブを巻軸から外すことはできない。一方で、スリーブを回転中心軸のまわりに巻軸に対して回転させることにより、板片部が弾性変形し、係合部が略求心方向に移動して被係合部から離脱する。
この場合、スリーブを任意の方向に巻軸から外そうとしても、恣意的に外すことはできない。また、スリーブを螺入するのではなく回転させることによって、係合部を被係合部に係合又は離脱でき、係合又は離脱が容易である。また、巻軸に係合したスリーブのトルク管理が不要となる。
本願発明において、巻軸の外周面が平滑である場合、巻軸に巻回したフィルムを巻軸の外周面が傷つけることはない。
本願発明において、スリーブが中空部を有し、中空部の内周面が平滑である場合、スリーブの中空部に鉄心を挿入して原反を吊り上げる際に、鉄心の干渉物がないために、鉄心を容易に挿入することができる。
本願発明において、巻軸が紙管である場合、巻軸又は周囲に静電気が生じることがない。また、他の部材から巻軸を構成するのと異なり、コストを削減できる。
本発明に係る原反保管器具の実施形態を示す図であり、同図(a)は正面図であり、同図(b)は右側面図である。 図1の原反保管器具の拡大正面断面図である。 図1の原反保管器具を構成する紙管を示す図であり、同図(a)は拡大左側面図であり、同図(b)は拡大正面断面図である。 図1の原反保管器具を構成するスリーブを示す図であり、同図(a)は拡大正面図であり、同図(b)はA−A線切断部断面図である。 図1の原反保管器具を構成するスリーブを示す図であり、同図(a)は拡大平面図であり、同図(b)は拡大左側面図である。 図1の原反保管器具を構成する支持スタンドを示す図であり、同図(a)は拡大正面断面図であり、同図(b)は拡大左側面図であり、同図(c)は支持スタンドに設けた貫通孔の拡大図である。 図1の原反保管器具を使用するために、原反をブロックに載置した状態を示す図であり、同図(a)は正面図であり、同図(b)は左側面図である。 図1の原反保管器具の使用状態を示す正面図である。 図1の原反保管器具の使用状態を示す拡大右断面図であり、同図(a)はスリーブの挿入部を紙管に挿入した状態を示す図であり、同図(b)は挿入部の凸部を紙管の凹部に係合した状態を示す図である。 本発明に係る原反保管器具の他の実施形態を示す正面断面図である。 本発明に係る原反保管器具の更に他の実施形態を示す図であり、同図(a)は正面図であり、同図(b)は右側面図である。 同図(a)は本発明に係る原反保管器具を構成するスリーブの他の実施形態を示す拡大平面図であり、同図(b)は本発明に係る原反保管器具を構成するスリーブの更に他の実施形態を示す拡大平面図である。 同図(a)は本発明に係る原反保管器具を構成するスリーブの更に他の実施形態を示す拡大平面図であり、同図(b)は本発明に係る原反保管器具を構成するスリーブの更に他の実施形態を示す拡大平面図である。 従来の原反を示す図であり、同図(a)は正面断面図であり、同図(b)は左側面図である。 従来の原反保管器具を示す斜視図である。
次に、本発明の実施形態について、図面に基づいて詳細に説明する。図1及び図2において、符号10は、本発明の原反保管器具である。原反保管器具10は、略円筒状の紙管(巻軸)12にフィルム14が巻回されて形成された原反16(原反16は、紙管12と巻回されたフィルム14とから構成される)を空中に支持して保管するためのものであり、紙管12と、紙管12に取り付ける一対のスリーブ18と、原反16を空中に支持する一対の支持スタンド21と、から構成されている。
紙管12は、図2及び図3に示すように、長手方向の中空部22を有している。中空部22の中で紙管12の一端24付近及び他端26付近の内周面の相対向する箇所には、スリーブ18が有する図2に示す2箇所の凸部(係合部)30が係合される凹部(被係合部)28を有している。凹部28は、図3(b)に示すように、中空部22の中央部側から一端24側又は他端26側へいくに従って深くなるテーパを有し、底辺29が中空部22の内周面に対して略直角の辺を有する略直角三角形の断面を有しており、凹部28に係合した凸部30が、底辺29に当接することにより、中空部22の中央部側から一端24側又は他端26側へ移動しないように構成され、凸部30が中空部22の中央部側から一端24側又は他端26側へ離脱しないように構成されている。
スリーブ18は、図2、図4及び図5に示すように、巻軸12の中空部22に挿入する略円筒状の挿入部32と、挿入部32の中の回転中心軸C方向後端34に連続する摘み部36とから構成される。挿入部32と摘み部36とは、樹脂成形により一体的に形成される。樹脂の原料は、以下に示す板片部40が弾性変形可能であれば、ABS(Acrylonitrile Butadiene Styrene)等、特に限定されない。
挿入部32の同一直径方向上の2箇所には、図4及び図5(a)に示すように、コの字形状の切り欠き38が設けられることにより、切り欠き38を周辺(3辺)とする円弧状の板片部40が形成されている。スリーブ18の凹部28に係合する凸部30は、板片部40の中の挿入部32の外周円方向の先端42(図5(a)に示す)付近に設けられている。板片部40は、弾性変形可能な材料及び寸法から構成されており、板片部40に設けられた凸部30は、挿入部32の円形断面の半径方向に弾性的に移動可能である。図4(b)に示すように、凸部30の中でスリーブ18の凹部28に接触する両側面44は、挿入部32の円形断面の半径方向に対して傾斜しており、凹部28に凸部30を係合した状態からスリーブ18を回転中心軸Cのまわりに回転させることにより、側面44が凹部28の開口部に対して摺動しながら、凸部30が凹部28から離脱し、スリーブ18を紙管12から抜き出せるように構成されている。
なお、凸部30及び凹部28の形状により、又は板片部40における凸部30の位置により、凸部30を凹部28から離脱させるためにスリーブ18を回転中心軸Cのまわりに回転させる方向を限定できるように構成してもよい。例えば、挿入部32の外周円方向の先端42から外周円方向後端の方向にのみ凸部30を回転できるように、板片部40の中の挿入部32の外周円方向の先端42付近に凸部30を設けるように構成してもよい。
摘み部36は、図5(b)に示すように、片手で把持して回転中心軸Cのまわりに回転させる時に滑り難いように、8角形状の外周を有している。摘み部36の外周は、6角形等の多角形であってもよい。摘み部36は、工具を用いて回転させることもできるように、工具を係合する係合溝46が設けられている。摘み部36及び挿入部32は、軽量化のために、中央部に中空部35を有している。
一対の支持スタンド21は、図1及び図6(a)に示すように、板状部材から構成される。各支持スタンド21の材質は、原反16を支持できる強度を有していれば、樹脂、木材等、特に限定されない。各支持スタンド21の中央部には、図6(b)に示すように、スリーブ18の挿入部32が貫通する貫通孔48が設けられている。貫通孔48の中心C1の高さH2は、紙管12に巻回して形成する原反16の半径D1(図1(b)に示す)よりも高く構成されている。これにより、貫通孔48に原反16の紙管12を固定して原反16を空中に支持できる。貫通孔48の外周円の直径は、スリーブ18の挿入部32を挿入できるように、スリーブ18の挿入部32の外周円の直径と略同一に構成されている。
貫通孔48の相対向する2箇所には、図6(c)に示すように、スリーブ18の挿入部32を貫通孔48に貫通させる時にスリーブ18の凸部30を通過させることのできる通過溝50が設けられている。支持スタンド21の上辺49は、図1に示すように、原反16の外周円よりも大きな半径の円弧形状から構成される。これにより、一対の支持スタンド21に図示しない保護カバーを被せた時に、保護カバーを原反16に接触させずに、原反16の全てを、一対の支持スタンド21の間であって保護カバーの下に収納して保管できる。
ここで、紙管12の凹部28の底辺29から紙管12の一端24又は他端26までの距離L1(図3(b)に示す)と、スリーブ18の凸部30の摘み部36側の側面44から摘み部36までの距離L2(図4(a)及び図5(a)に示す)と、各支持スタンド21の厚さL3(図6(a)に示す)との間には、図2に示すように、L2=L1+L3なる関係がある。これにより、スリーブ18の凸部30を紙管12の凹部28に係合してスリーブ18を紙管12に固定した時に、図2に示すように、スリーブ18の摘み部36と紙管12の一端24又は他端26との間に支持スタンド21を挟持できる。
以上のような構成の原反保管器具10を用いて、原反16を空中に支持し保管する作用効果について、以下に説明する。なお、特に断らない限り、作用を時系列に沿って説明する。
図示しない巻回装置により、紙管12にフィルム14が巻回され原反16が形成される。原反16は、原反保管器具10が配置された倉庫まで運搬される。
倉庫においては、図7に示すように、床58上に、V字溝60を有する位置決めブロック62が設置されている。原反16は、図示しないクレーンによって吊り下げられブロック62のV字溝60に載置される。ブロック62は、V字溝60に載置された原反16の回転中心軸Cの床58からの高さH1が、支持スタンド21の底辺から貫通孔48の中心C1までの高さH2(図6(a)に示す)よりも高いもの、又は高さH1がH2と同一のものが選択されている。これにより、床58に干渉されずにV字溝60に載置された原反16に支持スタンド21を設置できる。ブロック62は、V字溝60の高さを調節できる構成であってもよい。
また、原反16をV字溝60に載置した時には、紙管12の一端24及び他端26が、回転中心軸C方向において、ブロック62の端部64よりも突出している必要がある。これにより、支持スタンド21を紙管12の一端24及び他端26に当接させて、支持スタンド21を原反16に設置できる。
次に、図8に示すように、一対の支持スタンド21を構成する一の支持スタンド21が床58上を移動させられながら、紙管12の一端24に当接させられ、一のスリーブ18の挿入部32が、一の支持スタンド21の貫通孔48及び紙管12の中空部22の一端24付近に挿入される。この時、一のスリーブ18が有する凸部30は、一の支持スタンド21の貫通孔48が有する通過溝50(図6(c)に示す)を通過させられる。一のスリーブ18の挿入部32は、摘み部36が一の支持スタンド21に当接するまで、一の支持スタンド21の貫通孔48及び紙管12の一端24付近に挿入される。これにより、一の支持スタンド21の貫通孔48の周囲は、一のスリーブ18の摘み部36と紙管12の一端24とによって挟持される。
一のスリーブ18の挿入部32が紙管12の一端24付近に挿入され、一の支持スタンド21の貫通孔48の周囲が、一のスリーブ18の摘み部36と紙管12の一端24とによって挟持された時、回転中心軸Cと平行な方向においては、一のスリーブ18の凸部30の位置が紙管12の凹部28の位置と一致する。構成の説明で述べたように、紙管12における一端24付近の凹部28の底辺29から一端24までの距離L1(図3(b)に示す)と、一のスリーブ18の凸部30の摘み部36側の側面44から摘み部36までの距離L2(図4(a)及び図5(a)に示す)と、各支持スタンド21の厚さL3(図6(a)に示す)との間には、図2に示すように、L2=L1+L3なる関係があるためである。
一のスリーブ18の挿入部32が紙管12の一端24付近に挿入され、一の支持スタンド21の貫通孔48の周囲が、一のスリーブ18の摘み部36と紙管12の一端24とによって挟持された時、通常は、紙管12の円周方向においては、一のスリーブ18が有する凸部30の位置が一端24付近の凹部28の位置に一致することはない。一のスリーブ18を挿入する作業者が凹部28の位置を確認するのは困難だからである。例えば、一のスリーブ18の凸部30の位置は、図9(a)に示すように、一端24付近の凹部28の位置よりも時計まわりにずれている。これにより、一のスリーブ18の凸部30は、中空部22の内周面によって押圧され、図9(a)に示すように、一のスリーブ18の板片部40は紙管12の略求心方向に弾性変形している。
次に、一のスリーブ18が、図9(a)に示すように、例えば反時計まわりに回転させられ、一のスリーブ18の凸部30が回転中心軸Cのまわりに回転させられる。回転中心軸Cのまわりに回転させられる一のスリーブ18の凸部30の位置は、やがて、紙管12の円周方向において、一端24付近の凹部28の位置と一致する。これにより、一のスリーブ18の凸部30は、中空部22の内周面による押圧から解放され、一のスリーブ18の板片部40は、紙管12の略遠心方向に変形し、一のスリーブ18の凸部30は、一端24付近の凹部28に係合される。これにより、一のスリーブ18は、紙管12の一端24付近に固定される。
構成の説明で述べたように、凹部28は、図3(b)に示すように、中空部22の中央部側から一端24側へいくに従って深くなり、底辺29が中空部22の内周面に対して略直角の略直角三角形の断面を有している。これにより、一端24付近の凹部28に係合した一のスリーブ18の凸部30が、底辺29に当接することにより、中空部の中央部側から一端24側へ移動して、凸部30が中空部22の中央部側から一端24側へ離脱することはない。
このようにして、原反16の紙管12の一端24付近において、一のスリーブ18及び一の支持スタンド21が原反16の紙管12に固定される。すなわち、原反16の紙管12の一端24付近において、原反16の紙管12と一のスリーブ18と一の支持スタンド21とが互いに固定される。次に、原反16の紙管12の他端26付近においても、紙管12の一端24付近と同様に、他のスリーブ18及び他の支持スタンド21が原反16の紙管12に固定され、原反16の紙管12と他のスリーブ18と他の支持スタンド21とが互いに固定される。このようにして一対の支持スタンド21が原反16に固定される。
一対の支持スタンド21が原反16に固定され状態で、原反16が、図示しないクレーンよって、持ち上げられ原反16の保管場所へ移動させられる。保管場所において、一対の支持スタンド21及び原反16等が床58上に降ろされる。これにより、一対の支持スタンド21は原反16を空中に支持する。一対の支持スタンド21に支持された原反16及び一対の支持スタンド21の上には図示しない保護カバーが被せられ、原反16は保管場所で所定期間保管される。図1(b)に示すように、側面視において、原反16が支持スタンド21に隠れる状態であれば、保護カバーが原反16に接触することはなく、保護カバーによって原反16静電気が発生することはない。
原反16を液晶フィルム等に製造のために使用するときには、保管されていた原反16は、液晶フィルム等を製造するために、保管場所から取り出す必要がある。まず、原反16を覆う保護カバーが取り除かれ、原反16が図示しないクレーン等によって支持され、ブロック62上に載置される。次に、一のスリーブ18は、一のスリーブ18の凸部30が紙管12の一端24付近の凹部28に係合された状態(図9(b)に示す状態)から、例えば反時計まわりに回転させられる。一のスリーブ18が反時計まわりに回転することにより、挿入部32の円形断面の半径方向に対して傾斜している側面44が一端24付近の凹部28の開口部に対して摺動しながら、一のスリーブ18の凸部30が一端24付近の凹部28から離脱していく。この時、板片部40は、挿入部32の円形断面の求心方向へ弾性変形していく。
一のスリーブ18の凸部30が一端24付近の凹部28から離脱すると、一のスリーブ18は、紙管12の一端24付近、及び一の支持スタンド21の貫通孔48から、回転中心軸Cと平行な方向に抜き出される。一のスリーブ18が紙管12の一端24付近から抜き出されることにより、一のスリーブ18及び一の支持スタンド21が原反16から離脱する。
一のスリーブ18と同様に、他のスリーブ18が紙管12の他端26付近、及び他の支持スタンド21の貫通孔48から、抜き出され、他のスリーブ18及び他の支持スタンド21が原反16から離脱する。これにより、原反16のみがブロック62によって支持された状態となる。
次に、原反16がクレーン等によって支持され、製造工程へ搬送される。製造工程に搬送された原反16からは、フィルム14が巻きだされて、液晶フィルム等が製造される。
本発明の原反保管器具10によれば、紙管12の一端24付近及び他端26付近において、支持スタンド21の貫通孔48を、原反16を構成する巻軸12の一端24又は他端26に位置決めし、スリーブ18の挿入部32を貫通孔48及び紙管12の中空部22に挿入し、スリーブ18の凸部30を紙管12の凹部28に係合させることにより、原反16を構成する紙管12と一対のスリーブ18と一対の支持スタンド21とを互いに固定することができる。これにより、原反16を一対の支持スタンド21により支持させて保管することを容易に行える。しかも、原反16を構成する紙管12と一対のスリーブ18と一対の支持スタンド21とが互いに固定されるため、搬送時等の振動等によって原反16が支持スタンド21から離脱することがない。
以上、本発明の一実施形態について説明したが、本発明は上述の実施形態に限定されない。
例えば、図1及び図2に示す原反保管器具10において、図10に示すように、紙管12の一端24付近及び他端26付近に段差64を設けてもよい。
支持スタンド21を、原反16を構成する紙管12の段差壁66と各スリーブ18の摘み部36との間に挟持するために、固定図10に示す紙管12の段差64の長さL4は、支持スタンド21の厚さL3(図6(a)に示す)と同一である。スリーブ18を紙管18の中空部22に摘み部36が紙管12の一端24又は他端26に当接するまで挿入した時に、スリーブ18の円周方向において、スリーブ18の凸部30の位置が紙管12の凹部28の位置と一致するように、図10に示す紙管12の凹部28の底辺29から紙管12の一端24又は他端26までの距離L1は、スリーブ18の凸部30の摘み部36側の側面44から摘み部36までの距離L2と同一である。図10の紙管12の構成は、段差64を設けたこと以外は、図1及び図2に示す原反保管器具10の紙管12の構成と同一である。
図10に示す一対のスリーブ18の各構成は、図1及び図2に示す原反保管器具10のスリーブ18の各構成と同じである。
図10に示す一対の支持スタンド21の各々は、貫通孔48の外周円の直径が、紙管12の段差64を挿入できるように、段差64の外周円の直径と略同一に構成されている。図10の各支持スタンド21の構成は、貫通孔48の外周円の直径が段差64の外周円の直径と同一に構成されていること以外は、図1及び図2に示す原反保管器具10の各支持スタンド21の構成と同じである。
図10の原反保管器具10は、各支持スタンド21の貫通孔48を段差64に当接させて各支持スタンド21を紙管12に取り付け、スリーブ18の摘み部36を紙管12の一端24又は他端26に当接させて紙管12に挿入する。これにより、各支持スタンド21は、原反16を構成する紙管12の段差壁66と各スリーブ18の摘み部36との間に挟持され固定される。すなわち、原反16と一対のスリーブ18と一対の支持スタンド21とが互いに固定され、原反16を、一対の支持スタンド21によって空中に支持することができる。
また、図1及び図2に示す原反保管器具10において、図11に示すように、一対の支持スタンド21に固定する補強棒68を設けてもよい。図11に示す原反保管器具10は、補強棒68を設けること以外は、図1及び図2に示す原反保管器具10の構成と同じである。補強棒68は、原反16と一対のスリーブ18と一対の支持スタンド21とが互いに固定され、原反16が一対の支持スタンド21によって空中に支持された後に、一対の支持スタンド21に固定される。補強棒68は、両端に、雄螺子部及び摘み部を有する取付具70が螺入されることによって、一対の支持スタンド21に固定される。一対の支持スタンド21に補強棒68を固定することによって、原反保管器具10全体を補強できる。
また、スリーブ18が有するコの字形状の切り欠き38の向きは、図5(a)に示すものに限定されない。例えば、板片部40の先端42の位置は、図12(a)に示すように、挿入部32の中の先端側であっても、図12(b)に示すように、挿入部32の中の摘み部36側であってもよい。また、板片部40の先端42は、図13(a)に示すように、回転中心軸Cと平行であってもよい。
また、板片部40を形成する切り欠きはコの字形状に限定されず、図13(b)に示すように、回転中心軸Cと平行な2本の真っ直ぐな形状であり、挿入部32の先端まで連続した切り欠き39であってもよい。
以上、本発明の実施形態について図面に基づいて説明したが、本発明は図示した実施形態に限定されない。例えば、巻軸は、紙から構成されずに、樹脂又は木材から構成されていてもよい。また、巻軸の断面形状は円形に限定されず多角形であってもよい。また、巻軸は、少なくとも長手方向における一端付近及び他端付近に中空部を有していれば、中央部が中密構造であってもよい。
また、スリーブの挿入部の断面形状は、円形でない多角形である巻軸の中空部の断面形状に対応した多角形であってもよい。また、支持スタンドは、板状に限定されず、ラーメン構造又はスケルトン構造であってもよい。
10:原反保管器具
12:紙管(巻軸)
14:フィルム
16:原反
18:スリーブ
21:支持スタンド
22:中空部
24:一端
26:他端
28:凹部(被係合部)
30:凸部(係合部)
32:挿入部
36:摘み部
40:板片部
48:貫通孔
C:回転中心軸

Claims (7)

  1. フィルムを巻回する外周面を有し、中空部を有し、該中空部の内周面に被係合部を有する巻軸と、
    前記巻軸の中空部に挿入する挿入部と摘み部とから構成され、該挿入部が前記巻軸の被係合部に係合する係合部を有し、該係合部を該被係合部に係合することにより、該巻軸に固定できる一対のスリーブと、
    前記スリーブの挿入部を貫通させる貫通孔を有する一対の支持スタンドと、
    を備え、
    前記巻軸の一端付近及び他端付近において、前記支持スタンドの貫通孔が、原反を構成する巻軸の一端又は他端に位置決めされ、前記スリーブの挿入部が該貫通孔及び該巻軸の中空部に挿入され、該スリーブの前記係合部が該巻軸の前記被係合部に係合されることにより、該原反を構成する巻軸と一対のスリーブと一対の支持スタンドとが互いに固定され、該原反が一対の支持スタンドにより支持されるように構成され、
    前記スリーブの挿入部に、弾性部材から成る板片部を備え、該板片部に前記係合部を設け、
    前記巻軸及び一対のスリーブは、回転中心軸を有し、前記巻軸の被係合部は、凹部から構成され、前記スリーブの係合部は、凸部から構成され、該凹部は、該巻軸の中央部側から一端側又は他端側へいくに従って深くなる斜辺と該巻軸の中空部の内周面に対して略直角の底辺とから成る断面を有し、
    前記スリーブの凸部は、
    前記巻軸の前記凹部の前記底辺に引っ掛かるように構成され、
    前記凹部に接触する側面を有し、
    前記スリーブを前記凹部に係合した状態から前記回転中心軸のまわりに回転させることにより、前記側面が前記凹部の開口部に対して摺動しながら、該凹部から離脱するように構成された
    原反保管器具。
  2. 前記スリーブの前記挿入部は、略円筒状であり、
    前記凸部の前記側面は、前記側面が前記凹部の開口部に対して摺動するために、前記挿入部の円形断面の半径方向に対して傾斜する
    請求項1に記載する原反保管器具。
  3. 前記スリーブの前記挿入部の同一直径方向上の2箇所に、切り欠きを周辺とする円弧状の前記板片部が設けられ、該板片部の先端は前記回転中心軸と平行である請求項1又は2に記載する原反保管器具。
  4. 前記巻軸の前記凹部は、前記斜辺と前記底辺とからなる略直角三角形の断面を有する請求項1〜3のいずれかに記載する原反保管器具。
  5. 前記支持スタンドの前記貫通孔は、前記スリーブの前記凸部を通過させることのできる通過溝が設けられた請求項1〜4のいずれかに記載する原反保管器具。
  6. 前記一対の支持スタンドは、保護カバーを被せた時に、該保護カバーを前記原反に接触させずに、該原反の全てを、該一対の支持スタンドの間であって該保護カバーの下に収納するように構成された請求項1〜5のいずれかに記載する原反保管器具。
  7. 前記スリーブを前記巻軸の中空部に挿入し前記回転中心軸のまわりに回転させることにより、該スリーブの前記凸部が該巻軸の凹部に係合されるように構成された請求項1〜5のいずれかに記載する原反保管器具。
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