JP6667355B2 - 水処理プラント運転管理装置 - Google Patents

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Description

この発明は、水処理プラントの運転状況を管理する水処理プラント運転管理装置に関するものである。
近年、下水処理場において、省エネルギーを考慮した運転管理が求められている。このような運転管理においては、機器の制御を行うための設定値が重要となる。この設定値として、例えば、ブロワ風量制御、返送汚泥流量制御、余剰汚泥流量制御などが存在している。
従来の水処理プラント運転管理システムにおいては、これらの制御の設定値を決定するため、過去の設定値と、関連する水処理プラントのプラントデータとの関係をレーダチャート、折れ線グラフで参照可能になっていた。(例えば、特許文献1参照)。
因みに、プラントデータとは、流入水質、流量、処理水質、使用電力量、エネルギー原単位などの情報を指す。
特開2010−3284号公報(第5〜8頁、第2図)
しかしながら、従来の水処理プラント運転管理システムでは、設定値およびプラントデータの相互間の時間のずれを考慮したグラフ表示ができていなかった。
例えば、設定値の変更あるいは流入水質のプラントデータの変動があった場合、関連するプラントデータに変動がみられるが、その関連するプラントデータが変動するまでには一定時間のずれが存在している。
しかし、特許文献1において、この時間のずれを考慮したグラフ表示ができないという問題があった(時間のずれのイメージは、後述する図4参照)。
このため、例えば、散布図等に、1時間毎の流入水質とエネルギー原単位をプロットした場合、流入水質とエネルギー原単位には時間のずれが存在するため、正しく傾向を読み取ることができなかった。
この発明は、上述のような課題を解決するためになされたものであり、プラントデータ間の時間のずれを考慮したグラフ表示が可能な水処理プラント運転管理装置を得ることを目的とする。
この発明に係わる水処理プラント運転管理装置においては、水処理プラントとの間の通信により、水処理プラントからプラントデータを取得する通信部、この通信部により取得されたプラントデータを保存する保存部、この保存部に保存されたプラントデータからグラフ表示用のデータを生成する演算部、およびこの演算部により生成されたグラフ表示用のデータに基づき、グラフ表示するとともに、各プラントデータ間の時間のずれを設定するための設定画面を表示する表示部を備え、演算部は、設定画面で設定された時間のずれを反映させたグラフ表示用のデータを生成し、設定画面で設定された時間のずれの設定値は、時刻によって管理されるとともに、表示部により表示されたグラフ上の点を指定することにより、指定された点における時間のずれの設定値が表示されるものである。
この発明によれば、水処理プラントとの間の通信により、水処理プラントからプラントデータを取得する通信部、この通信部により取得されたプラントデータを保存する保存部、この保存部に保存されたプラントデータからグラフ表示用のデータを生成する演算部、およびこの演算部により生成されたグラフ表示用のデータに基づき、グラフ表示するとともに、各プラントデータ間の時間のずれを設定するための設定画面を表示する表示部を備え、演算部は、設定画面で設定された時間のずれを反映させたグラフ表示用のデータを生成し、設定画面で設定された時間のずれの設定値は、時刻によって管理されるとともに、表示部により表示されたグラフ上の点を指定することにより、指定された点における時間のずれの設定値が表示されるので、水処理プラントにおけるプラントデータ間の時間のずれを考慮したグラフ表示が可能となるとともに、グラフ上の任意の点における時間のずれの設定値を確認することができる


この発明の実施の形態1による水処理プラント運転管理装置を示すシステム構成図である。 この発明の実施の形態1による水処理プラント運転管理装置における時間のずれ設定画面を示す図である。 この発明の実施の形態1による水処理プラント運転管理装置におけるグラフ表示例を示す図である。 この発明の実施の形態1による水処理プラント運転管理装置における時間のずれのイメージグラフを示す図である。 この発明の実施の形態1による水処理プラント運転管理装置の動作を示すフローチャートである。
実施の形態1.
以下、実施の形態1を図に基づいて説明する。
図1は、この発明の実施の形態1による水処理プラント運転管理装置を示すシステム構成図である。
図1において、水処理プラント運転管理装置2は、下水処理プラント1より、流入量、流入水質、使用電力量、エネルギー原単位および制御設定値といったプラントデータを通信部2c経由にて取り込みを行う。
データ保存部2d(保存部)は、RAM(Random Access Memory)、フラッシュメモリ、HDD(hard disk drive)などで構成され、通信部2c経由で取り込まれたプラントデータを格納するとともに、別途設定された各プラントデータ間の時間のずれ設定を格納する。
演算部2bは、CPU(Central Processing Unit)により構成され、データ保存部2dに格納されたプラントデータを演算・加工する。
表示部2aは、演算部2bにより演算・加工されたデータを、帳票・グラフ等にて表示する。
入力部2eは、マウス・キーボード等にて構成され、グラフ表示する項目の選択、パラメータの調整等の操作を行う。
図2は、この発明の実施の形態1による水処理プラント運転管理装置における時間のずれ設定画面を示す図である。
図2は、時間のずれ設定画面であり、この画面を用いて、各プラントデータにおける時間のずれを設定しておくことにより、時間のずれを考慮したグラフ表示が可能となる。この時間のずれ設定は、設定時刻とともに、データ保存部2dに保存される。
図3は、この発明の実施の形態1による水処理プラント運転管理装置におけるグラフ表示例を示す図である。
図3において、表示部2aでのグラフ表示イメージであり、ここでは、画面例として、エネルギー原単位と水質の関係を散布図によって示している。グラフ右側には、参考に各プラントデータ項目の現在の設定値を表示するものとする。
また、入力部2eにより、ポインターを散布図のプロットした点に合わせることにより、その時刻における設定値等の情報を表示している。時間のずれ設定値は、時刻によって管理され、散布図のプロットされた点では、その時刻の時間のずれ設定値を用いるようになっている。
図4は、この発明の実施の形態1による水処理プラント運転管理装置における時間のずれのイメージグラフを示す図である。
図4において、流入水質とエネルギー原単位の時間のずれを示している。
次に、図5のフローチャートに基づき、動作について説明する。
オペレータは、あらかじめ、グラフ表示に反映する時間のずれを、図2の時間のずれ設定画面を呼び出し、各プラントデータの項目毎に時間のずれを設定しておく。
オペレータは、入力部2eを使用して、表示するグラフの種類、プラントデータの項目とともに表示時刻tを選択する(ステップS001)。
演算部2bは、データ保存部2dより、各プラントデータの項目(a、b、c・・・)の時間のずれ設定ta、tb、tc・・・を読み込む(ステップS002)。
次いで、演算部2bは、項目毎に、表示時刻を時間のずれ設定を考慮して、t+ta、t+tb、t+tc・・・として、グラフの表示期間分のデータをデータ保存部2dより読み込む(ステップS003)。
次いで、演算部2bは、読み込んだデータを表示するグラフ形式に合わせて、演算加工する(ステップS004)。
表示部2aは、演算部2bより受け取ったデータに基づき、例えば図3のように、グラフ等の表示を行う(ステップS005)。
ここで、ステップS001で選択されたプラントデータの項目、グラフの種類として、水質とエネルギー原単位の散布図が選択されたものとする。
なお、その他のグラフまたは項目を選択することも可能である。
図3のグラフ例は、1時間毎のエネルギー原単位と流入水質の関係を散布図に表現したものである。
また、散布図上にプロットされた点を、入力部2eにより指定することにより、選択点の時点における、情報を表示することが可能としている。この表示する情報も時間のずれを反映したものとしている。
実施の形態1によれば、水処理プラントにおけるプラントデータ間の時間のずれを反映させたグラフ表示が可能となる。
なお、本発明は、その発明の範囲内において、実施の形態を適宜、変形、省略することが可能である。
1 下水処理プラント、2 水処理プラント運転管理装置、
2a 表示部、2b 演算部、2c通信部、2d データ保存部、2e 入力部

Claims (1)

  1. 水処理プラントとの間の通信により、上記水処理プラントからプラントデータを取得する通信部、
    この通信部により取得されたプラントデータを保存する保存部、
    この保存部に保存されたプラントデータからグラフ表示用のデータを生成する演算部、 およびこの演算部により生成されたグラフ表示用のデータに基づき、グラフ表示するとともに、各プラントデータ間の時間のずれを設定するための設定画面を表示する表示部を備え、
    上記演算部は、上記設定画面で設定された時間のずれを反映させた上記グラフ表示用のデータを生成し、
    上記設定画面で設定された上記時間のずれの設定値は、時刻によって管理されるとともに、
    上記表示部により表示されたグラフ上の点を指定することにより、上記指定された点における上記時間のずれの設定値が表示されることを特徴とする水処理プラント運転管理装置。
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