(マッサージ機が取り得る形態の一例)
〔1〕本発明に従うマッサージ機の一形態は、足を支持する足置台と、足裏をマッサージできるように前記足置台に設けられる第1の施療部と、足裏のうちの前記第1の施療部によりマッサージされる部位とは別の部位をマッサージできるように前記足置台に設けられる第2の施療部と、少なくとも前記第1の施療部を駆動する駆動部とを備え、前記第1の施療部は前記足置台に対して回転可能な回転ローラー、および、前記回転ローラーの外周面に設けられる少なくとも1つの凸部を含み、前記回転ローラーの外周面は足裏が前記凸部に接触することなく足裏を支持できるように前記凸部が設けられていない曲面部を含む。
上記マッサージ機によれば、回転ローラーの回転にともない凸部および曲面部と足裏との関係が変化する。凸部が足裏をマッサージしている状態において第2の施療部が足裏をマッサージしない場合、ユーザーは第1の施療部により足裏に与えられるマッサージ感だけを覚える。このため、第1の施療部および第2の施療部の両方により足裏がマッサージされる場合と比較して、ユーザーが足裏に施されたマッサージについて強い印象を受けやすい。一方、曲面部が足裏に接触している場合、第1の施療部は実質的に足裏をマッサージしない。この状態において第2の施療部が足裏をマッサージする場合、ユーザーが第2の施療部により足裏に与えられるマッサージ感だけを覚える。このため、第1の施療部および第2の施療部の両方により足裏がマッサージされる場合と比較して、ユーザーは足裏に施されたマッサージについて強い印象を受けやすい。このように、上記マッサージ機は強い印象を与えるマッサージを足裏に施すことができる。
〔2〕前記マッサージ機の一例によれば、前記第2の施療部は足裏をマッサージする少なくとも1つの凸部を含み、前記第1の施療部および前記第2の施療部は、前記第1の施療部の凸部の先端が足裏に接触するときのその先端の位置が、前記第2の施療部の凸部の先端が足裏に接触するときのその先端の位置よりも高くなるように前記足置台に設けられる。
上記マッサージ機によれば、第1の施療部の凸部および第2の施療部の凸部のそれぞれが足裏に接触している場合に第1の施療部の凸部により足裏が強くマッサージされる。すなわち、曲面部が足裏に接触しておらず、各施療部の凸部が足裏に接触している場合にも、強い印象を与えるマッサージを足裏に施すことができる。
〔3〕前記マッサージ機の一例によれば、前記駆動部は足の前後方向において前記第1の施療部と前記第2の施療部とを相対的に移動させる相対駆動部を含む。
〔4〕前記マッサージ機の一例によれば、前記駆動部は前記回転ローラーを支持する支持軸、および、前記支持軸を回転させるモーターをさらに含み、前記相対駆動部は前記支持軸に対して偏心回転する偏心軸、および、前記第2の施療部が少なくとも足の前後方向において前記第1の施療部に対して移動するように前記偏心軸と前記第2の施療部とを連結するリンクを含む。
〔5〕前記マッサージ機の一例によれば、前記相対駆動部は、足の前後方向において前記第1の施療部の凸部と前記第2の施療部とが最も接近する場合に前記第2の施療部が前記回転ローラーから最も離れるように構成される。
第2の施療部と凸部とが最も接近するときに第2の施療部が回転ローラーに最も接近する場合、第2の施療部と凸部とが接触しないようにリンクを長くする必要がある。このため、第2の施療部が回転ローラーから最も離れるときに第2の施療部と回転ローラーとの間隔が広くなる。これは、マッサージ機の小型化を妨げるおそれがある。一方、上記マッサージ機は上記〔5〕のとおり相対駆動部が構成されるため、マッサージ機を小型化しやすい。
〔6〕前記マッサージ機の一例によれば、前記相対駆動部は、足の前後方向において前記曲面部と前記第2の施療部とが最も接近する場合に前記第2の施療部が前記回転ローラーと最も接近するように構成される。
上記マッサージ機によれば、上記〔6〕のとおり相対駆動部が構成されるため、第2の施療部と凸部とが最も接近するときに第2の施療部が回転ローラーに最も接近する場合と比較して、マッサージ機を小型化しやすい。
〔7〕前記マッサージ機の一例によれば、前記第2の施療部の凸部は足裏における母指球、小指球、および、その間の範囲のうちの少なくとも1箇所をマッサージできるように前記相対駆動部に設けられ、前記相対駆動部は、足の前後方向において前記第2の施療部が後方に移動する場合に足裏と前記曲面部とが接触するように構成される。
凸部を前方から後方に移動させながら母子球、小指球、および、その間の範囲をマッサージすることにより、マッサージ感が強められる。上記マッサージ機によれば、そのような効果が得られるように第2の施療部が動作する場合に曲面部が足裏と接触するため、ユーザーが第2の施療部により足裏に施されたマッサージについてより強い印象を受けやすい。
〔8〕前記マッサージ機の一例によれば、前記第1の施療部は複数の前記凸部をさらに含む。
(実施の形態)
図1はマッサージ機1の外観である。マッサージ機1は例えば床面等の設置面(図示略)に設置され、商用電源(図示略)から供給される電力により駆動する。マッサージ機1は、椅子10、施療装置20、コントローラー30、および、制御装置(図示略)を備える。
椅子10の機能は身体を支持することである。椅子10は座11、背もたれ12、一対の肘掛け13、および、オットマン100を含む。背もたれ12は例えば座11の後方に設けられ、座11との接続部分を軸として回転可能に座11に取り付けられている。オットマン100は例えば座11の前方に設けられ、座11との接続部分を軸として回転可能に座11に取り付けられている。
施療装置20の機能は各種のマッサージ動作を形成し、身体の背中等をマッサージすることである。施療装置20は施療ブロック21、一対のアーム22、複数の揉み玉23、および、一対のレール24を含む。
施療ブロック21の機能は複数の揉み玉23を駆動することである。施療ブロック21は複数の機械要素により構成され、背もたれ12内に設けられる。施療ブロック21はレール24に沿って移動可能にレール24に支持されている。レール24は背もたれ12内に設けられ、背もたれ12の高さ方向に伸びている。すなわち、施療ブロック21は背もたれ12の高さ方向において背もたれ12に対して移動可能である。
アーム22の機能は1つまたは複数の揉み玉23を支持することである。図1に示される例では、一対のアーム22は互いに1つの揉み玉23を支持している。一対のアーム22は例えば椅子10の幅方向に伸びる施療ブロック21の回転軸(図示略)まわりに回転可能、および、椅子10の幅方向に沿って移動可能にその回転軸に支持される。
揉み玉23の機能は身体をマッサージすることである。揉み玉23は例えばアーム22の先端に取り付けられる。一対の揉み玉23は施療ブロック21がレール24に沿って移動することにより背もたれ12の高さ方向に移動し、アーム22が回転軸まわりに回転することにより椅子10の前後方向に移動し、アーム22が回転軸に沿って移動することにより椅子10の幅方向に移動する。このように、施療装置20は揉み玉23を移動させることにより各種のマッサージ動作を形成する。
コントローラー30の機能はマッサージ機1の動作に関する情報を入力および出力することである。コントローラー30は例えばマッサージ機1の電源のオンおよびオフを切り替えるための電源ボタン(図示略)等を含む。コントローラー30は制御装置と電気的に接続されている。コントローラー30は入力された情報を制御装置に出力する。制御装置の機能はコントローラーから入力された情報に基づいて施療装置20およびオットマン100等を制御することである。制御装置は例えば座11の内部に設けられる。
オットマン100は脚支持部110、足置台130、および、一対の連結支持部150を含む。連結支持部150の機能は脚支持部110および足置台130を支持することである。一対の連結支持部150は脚支持部110および足置台130を挟み込むように設けられ、座11との接続部分を軸として回転可能に座11に取り付けられている。
脚支持部110の機能は脚を支持することである。脚支持部110は例えば一対の連結支持部150に支持されている。脚支持部110は内側壁111、一対の外側壁112、背壁113、および、カバー114を含む。内側壁111の機能は脚の内側を支持することである。外側壁112の機能は脚の外側を支持することである。背壁113の機能は脚の背面を支持することである。内側壁111および外側壁112は脚を挟み込むように背壁113と結合している。内側壁111、外側壁112、および、背壁113は例えばカバー114により覆われている。
足置台130の機能は足を支持することである。足置台130は例えば一対の連結支持部150に支持されている。足置台130は内側壁131、一対の外側壁132、底壁133、背壁134、および、カバー136を含む。内側壁131の機能は足の内側を支持することである。外側壁132の機能は足の外側を支持することである。底壁133の機能は足裏を支持することである。背壁134の機能は足の背面を支持することである。内側壁131および外側壁132は足を挟み込むように底壁133および背壁134と結合している。内側壁131、外側壁132、底壁133、および、背壁134は例えばカバー136により覆われている。
図2はオットマン100の内部構造を示す。なお、図2に示されるオットマン100はカバー114、136を省略した形態である。
脚支持部110は複数の内脚用エアバッグ121、複数の外脚用エアバッグ122、および、複数の脚背面エアバッグ123をさらに含む。複数の内脚用エアバッグ121の数の一例は4つである。内脚用エアバッグ121は例えば内側壁111のうちの脚を支持する一方の面、および、内側壁111のうちの脚を支持する他方の面に2つずつ設けられる。複数の外脚用エアバッグ122の数の一例は4つである。外脚用エアバッグ122は例えば一方の外側壁112のうちの脚を支持する面、および、他方の外側壁112のうちの脚を支持する面に2つずつ設けられる。複数の脚背面エアバッグ123の数の一例は2つである。脚背面エアバッグ123は例えば背壁113のうちの一方の脚を支持する面、および、背壁113のうちの他方の脚を支持する面に1つずつ設けられる。各エアバッグ121〜123が膨張および収縮を繰り返すことにより脚がマッサージされる。
足置台130は複数の内足用エアバッグ141および複数の外足用エアバッグ142をさらに含む。複数の内足用エアバッグ141の数の一例は2つである。内足用エアバッグ141は例えば内側壁131のうちの足を支持する一方の面、および、内側壁131のうちの足を支持する他方の面に1つずつ設けられる。複数の外足用エアバッグ142の数の一例は2つである。外足用エアバッグ142は例えば一方の外側壁132のうちの足を支持する面、および、他方の外側壁132のうちの足を支持する面に1つずつ設けられる。各エアバッグ141、142が膨張および収縮を繰り返すことにより足がマッサージされ、各エアバッグ141、142が膨張した状態を維持することにより足置台130に対する足の位置が保持される。
オットマン100は足裏施療ブロック200および一対の足施療部300をさらに含む。足施療部300の機能は踝の周囲を集中的にマッサージすることである。足施療部300は例えば足置台130に設けられる。足施療部300は例えばカバー136により覆われている(図1参照)。
足裏施療ブロック200は一対の足裏施療部210および駆動部240(図4参照)を含む。足裏施療部210の機能は足裏をマッサージすることである。各足裏施療部210は例えば底壁133のうちの足を支持する面に形成された一対の凹部133Aにそれぞれ設けられ、その一部が凹部133Aから露出している。足裏施療部210は例えばカバー136により覆われている(図1参照)。
図4に示される駆動部240の機能は足裏施療部210を駆動することである。駆動部240は例えば足置台130の内部に設けられる。駆動部240は支持軸241、モーター242、および、一対の相対駆動部243を含む(図4参照)。
図3は足置台130の断面構造を示す。足裏施療部210は第1の施療部220および第2の施療部230を含む。第1の施療部220の機能は足裏のうちの土踏まずあたりの部位をマッサージすることである。第2の施療部230の機能は足裏のうちの第1の施療部220によりマッサージされる部位とは別の部位をマッサージすることである。一例では、第2の施療部230は足裏のうちの指の付け根あたりをマッサージ可能である。
相対駆動部243の機能は、足の前後方向において第1の施療部220と第2の施療部230とを相対的に移動させることである。相対駆動部243は第1の施療部220と第2の施療部230とが相対的に移動できるように各施療部220、230を互いに連結している。なお、足の前後方向は足置台130の前後方向に沿う。
カバー136は補強部分136Aを含む。補強部分136Aの機能はカバー136の耐久性を高めることである。補強部分136Aは例えば弾性材料により構成される。補強部分136Aは例えばカバー136のうちの足裏施療部210と強く接触する部分に形成される。図3に示される例では、補強部分136Aは足裏施療部210のうちの第1の施療部220と接触する部分に設けられる。このため、カバー136は第1の施療部220との接触により摩耗しにくい。
足置台130を構成する背壁134は例えば底壁133に対して傾斜するように底壁133と結合している。具体的には、側壁131、132側における底壁133と背壁134とのなす角が鈍角である。このため、背壁134に沿って足を滑らせることにより、足置台130の適切な位置に足を配置しやすい。また、カバー136は背壁134に沿うように底壁133に対して傾斜している。
図4は足置台130と足裏施療ブロック200との接続関係を示す。駆動部240は支持軸241、モーター242、および、一対の相対駆動部243により構成される。支持軸241の機能は各第1の施療部220を支持することである。支持軸241は足置台130の幅方向に伸びている。モーター242の機能は支持軸241を回転させることである。モーター242が回転することによりウォームギア(図示略)等を介して支持軸241が回転し、その回転にともない各第1の施療部220が回転する。モーター242は例えば足置台130の内側壁131(図2参照)に収容される。
足置台130はフレーム135をさらに含む。フレーム135の機能は支持軸241を回転可能に支持することである。フレーム135は足置台130の外郭を構成する。フレーム135は内側壁フレーム135A、一対の外側壁フレーム135B、背壁フレーム135C、および、支持フレーム135Dを含む。
内側壁フレーム135Aは足置台130の前後方向に伸び、内側壁131に収容される。一対の外側壁フレーム135Bは足置台130の前後方向に伸び、対応する外側壁132(図2参照)に収容される。一方の外側壁フレーム135Bは支持軸241の一方の端部を回転可能に支持する。他方の外側壁フレーム135Bは支持軸241の他方の端部を回転可能に支持する。背壁フレーム135Cは足置台130の幅方向に伸び、背壁134(図1参照)に収容される。背壁フレーム135Cは内側壁フレーム135Aおよび一対の外側壁フレーム135Bと連結している。
支持フレーム135Dの機能は足置台130の高さ方向における第2の施療部230の位置を保持することである。支持フレーム135Dは足置台130の幅方向に伸び、底壁133(図2参照)に収容される。支持フレーム135Dは足置台130の前後方向において支持軸241よりも前方、かつ、足置台130の高さ方向において第2の施療部230よりも下方に設けられ、一対の外側壁フレーム135Bを互いに連結している。支持フレーム135Dは、例えば足置台130の前後方向における第2の施療部230の移動を規制しないように第2の施療部230の底部を支持する。すなわち、第2の施療部230は支持フレーム135D上に置かれた状態である。このため、第2の施療部230は足置台130の高さ方向における位置が支持フレーム135Dにより保持されながら、足置台130の前後方向に移動可能である。
図5を参照して、足裏施療部210の構成について説明する。
第1の施療部220は回転ローラー221、第1の凸部222、および、第2の凸部223を含む。回転ローラー221はその中心に支持軸241が挿入され、支持軸241が回転するとともに回転する。
第1の凸部222の機能は足裏の内側を施療することである。足裏の内側は土踏まずあたりの部位を含む。第1の凸部222は例えば回転ローラー221の外周面に設けられ、円弧状に形成される。このため、第1の凸部222の根元に生じる応力集中の度合が緩和される。第2の凸部223の機能は足裏の外側を施療することである。第2の凸部223は例えば回転ローラー221の外周面に設けられ、円弧状に形成される。このため、第2の凸部223の根元に生じる応力集中の度合が緩和される。第1の凸部222および第2の凸部223は例えば回転ローラー221の軸方向における位置、ならびに、回転ローラー221の周方向における位置が異なる。
回転ローラー221の外周面は曲面部224を含む。曲面部224は足裏が各凸部222、223と接触することなく足裏を支持できるように凸部が設けられていない。曲面部224の周方向の長さは、第1の凸部222の周方向の長さおよび第2の凸部223の周方向の長さよりも長い。
第2の施療部230は第1の凸部231、第2の凸部232、第3の凸部233、および、支持台234を含む。支持台234の機能は各凸部231〜233を支持することである。支持台234は支持フレーム135D(図3参照)に支持される。
第1の凸部231の機能は足裏のうちの母指球あたりの部位をマッサージすることである。第3の凸部233の機能は足裏のうちの小指球あたりの部位をマッサージすることである。第2の凸部232の機能は足裏のうちの母指球と小指球との間の範囲の部位をマッサージすることである。すなわち、第2の凸部232は回転ローラー221の軸方向において第1の凸部231と第3の凸部233との間に設けられる。各凸部231〜233は例えば棒のような形状を有し、支持台234から上方に伸びている。
第1の凸部231の高さは第2の凸部232および第3の凸部233よりも低い。第2の凸部232の高さは第1の凸部231および第3の凸部233よりも高い。第3の凸部233は第1の凸部231よりも高く、第2の凸部232よりも低い。これらの各凸部231〜233の高さの関係は足裏における母指球、小指球、および、母指球と小指球との間の範囲の形状に沿うように設定されている。このため、足裏のうちの指の付け根あたりの部位に好ましいマッサージ感が与えられやすい。
オットマン100は第1の検出部251および第2の検出部252をさらに含む。第1の検出部251の機能は回転ローラー221の回転状態を検出することである。第1の検出部251は例えば支持軸241まわりに設けられる。第2の検出部252の機能はモーター242の回転速度および回転方向等を検出することである。第2の検出部252はモーター242の出力軸付近に設けられる。各検出部251、252は例えば検出した情報を制御装置に出力する。
図6は第1の施療部220の構造を示す斜視図である。
回転ローラー221の形状の一例は中空の円筒である。回転ローラー221は複数の第1のローラーリブ221A、第2のローラーリブ221B、および、複数のローラーリブ空間221Cを含む。第1のローラーリブ221Aは円筒内の空間を回転ローラー221の径方向において区画するリブである。第2のローラーリブ221Bは円筒内の空間を回転ローラー221の周方向において区画するリブである。複数の第1のローラーリブ221Aは例えば回転ローラー221の内周面から第2のローラーリブ221Bに向けて伸びる複数の第1のローラーリブ221A、および、第2のローラーリブ221Bから回転ローラー221の回転中心に向けて伸びる複数の第1のローラーリブ221Aを含む。ローラーリブ空間221Cは複数の第1のローラーリブ221Aおよび第2のローラーリブ221B等に囲まれて形成される空間である。複数の第1のローラーリブ221A、第2のローラーリブ221B、および、複数のローラーリブ空間221Cは例えば回転ローラー221の一方の側面に設けられる。
第1の凸部222は複数の第1のリブ222A、第2のリブ222B、および、複数のリブ空間222Cを含む。第1のリブ222Aは例えば第1の凸部222の外周の形状と相似形を有し、第1の凸部222の側面に設けられる。第2のリブ222Bは第1の凸部222の径方向に沿うように第1の凸部222の側面に設けられる。図6に示される例では、第2のリブ222Bは回転ローラー221の外周面から概ね垂直方向に伸びている。
複数のリブ空間222Cは複数の第1のリブ222A、第2のリブ222B、第1の凸部222の内周面、および、回転ローラー221の外周面等に囲まれて形成される空間である。図6に示される例では、リブ空間222Cは円弧状の溝を構成する。複数の第1のリブ222Aおよび第2のリブ222Bは、指が入り込まない大きさのリブ空間222Cが形成されるように第1の凸部222の側面に設けられる。このため、第1の凸部222における安全性が高められる。第1の凸部222の両側面は実質的に同じ構成である。なお、指が入り込まない大きさの一例は5mm以下である。
第2の凸部223は複数のリブ223Aおよびリブ空間223Bを含む。リブ223Aは例えば第2の凸部223の外周の形状と相似形を有し、第2の凸部223の側面に設けられる。リブ空間223Bは複数のリブ223A、第2の凸部223の内周面、および、回転ローラー221の外周面等に囲まれて形成される空間である。図6に示される例では、リブ空間223Bは円弧状の溝を構成する。複数のリブ223Aは、指が入り込まない大きさのリブ空間223Bが形成されるように第2の凸部223の側面に設けられる。このため、第2の凸部223における安全性が高められる。第2の凸部223の両側面は実質的に同じ構成である。
図7は足裏施療部210と相対駆動部243との関係を示す。
第1の凸部222は第2の凸部223よりも高い。具体的には、回転ローラー221の外周面と第1の凸部222の先端との距離である第1の距離CH1は、回転ローラー221の外周面と第2の凸部223の先端との距離である第2の距離CH2よりも長い。このため、第1の凸部222は第2の凸部223よりも足置台130の凹部133A(図3参照)から露出する。
一般的な人の足裏の形状は足裏の内側が外側に対して凹んでいる。一方、第1の凸部222の高さと第2の凸部223の高さとの関係は一般的な人の足裏の形状に沿うように設定されている。このため、第1の凸部222が第2の凸部223よりも低いまたは第2の凸部223と実質的に同じ高さである場合と比較して、第1の凸部222が足裏の内側に強く接触し、足裏の形状に応じたマッサージが提供される。このため、足裏に好ましいマッサージ感が与えられる。
第1の凸部222および第2の凸部223の曲率は互いに異なる。一例では、第2の凸部223は第1の凸部222よりも曲率が大きい。このため、第2の凸部223は足裏との接触時において、第1の凸部222よりも強い刺激を足裏に与えることができる。
相対駆動部243は偏心軸243Aおよびリンク243Bを含む。偏心軸243Aは例えば回転ローラー221の他方の側面において、回転ローラー221の回転中心からずれた位置に設けられる。偏心軸243Aは、支持軸241が回転することにより回転ローラー221とともに支持軸241まわりに回転する。このため、回転ローラー221に対する偏心軸243Aの位置が足の前後方向および高さ方向に移動する。すなわち、偏心軸243Aが支持軸241に対して偏心回転する。
リンク243Bの機能は偏心軸243Aの回転による偏心運動を足の前後方向に沿う直線運動に変換することである。リンク243Bは足の前後方向において第2の施療部230が第1の施療部220に対して移動するように偏心軸243Aと第2の施療部230の支持台234とを連結している。偏心軸243Aおよびリンク243Bは互いに相対的に回転するように連結される。このため、偏心軸243Aが偏心回転することによりリンク243Bが足の前後方向に沿う直線運動を形成し、第2の施療部230が第1の施療部220に対して足の前後方向に移動する。
また、支持軸241が回転することにより回転ローラー221に対する偏心軸243Aの位置が足の高さ方向にも移動するため、リンク243Bと偏心軸243Aとの連結部分が足の高さ方向にも移動する。このため、第2の施療部230は足の高さ方向において各凸部231〜233の先端の位置が変化するように揺動する。
第1の施療部220および第2の施療部230は、第1の施療部220の各凸部222、223の先端が足裏に接触するときのその先端の位置が第2の施療部230の各凸部231〜233の先端が足裏に接触するときのその先端の位置よりも高くなるように足置台130(図3参照)に設けられる。このため、第1の施療部220の各凸部222、223は第2の施療部230の各凸部231〜233よりもカバー136(図3参照)と強く接触する。
相対駆動部243は足の前後方向において、第1の施療部220の第1の凸部222と第2の施療部230とが最も接近する場合に第2の施療部230が回転ローラー221から最も離れるように構成される(図10参照)。すなわち、回転ローラー221に対する偏心軸243Aの位置が足の前後方向において最も前方の位置を取るとき、第1の凸部222が回転ローラー221の周方向において第2の施療部230と対向する位置を取る。
相対駆動部243の構成によれば、次の効果が得られる。第2の施療部230と第1の凸部222とが最も接近するときに第2の施療部230が回転ローラー221に最も接近する場合、第2の施療部230と第1の凸部222とが接触しないようにリンク243Bを長くする必要がある。このため、第2の施療部230が回転ローラー221から最も離れるときに第2の施療部230と回転ローラー221との間隔が広くなる。これは、マッサージ機の小型化を妨げるおそれがある。一方、マッサージ機1は上述したように相対駆動部243が構成されるため、マッサージ機1を小型化しやすい。
相対駆動部243は足の前後方向において、曲面部224と第2の施療部230とが最も接近する場合に第2の施療部230が回転ローラー221と最も接近するように構成される(図8参照)。すなわち、回転ローラー221に対する偏心軸243Aの位置が足の前後方向において最も後方の位置を取るとき、曲面部224の一部が回転ローラー221の周方向において第2の施療部230と対向する位置を取る。このため、第2の施療部230と各凸部222、223とが最も接近するときに第2の施療部230が回転ローラー221に最も接近する場合と比較して、マッサージ機1を小型化しやすい。
相対駆動部243は足の前後方向において第2の施療部230が後方に移動する場合に足裏と曲面部224とが接触するように構成される。すなわち、回転ローラー221に対する偏心軸243Aの位置が足の前後方向において前方から後方に移動する過程において、曲面部224が回転ローラー221の周方向において足裏と対向する位置を取る。具体的には、回転ローラー221が図11に示される状態から図8に示される状態まで回転する過程において、曲面部224と足裏とが接触した状態が維持される。
図8〜図11を参照して、足裏施療部210の動作について説明する。
回転ローラー221は支持軸241が回転することにより第1の回転状態、第2の回転状態、第3の回転状態、および、第4の回転状態を順番に形成する。
図8に示されるとおり、回転ローラー221は初期状態である第1の回転状態として、例えば回転ローラー221に対する偏心軸243Aの位置が足の前後方向において最も後方の位置を取る。第1の回転状態では、第1の施療部220の曲面部224および第2の施療部230の各凸部231〜233が足裏と接触している。このため、マッサージ機1を使用するユーザーが足置台130に足を配置したときに、第1の施療部220の各凸部222、223が足裏と接触する場合と比較して足裏に強い刺激が与えられにくい。そして、回転ローラー221は支持軸241が回転することにより第1の回転状態から回転し始める。
図9に示されるとおり、回転ローラー221は第2の回転状態として、例えば回転ローラー221に対する偏心軸243Aの位置が足の高さ方向において最も高い位置を取る。すなわち、第2の回転状態は図8に示される側面視において、第1の回転状態における回転ローラー221が反時計回りに90°回転した状態である。回転ローラー221が第1の回転状態から第2の回転状態に移行する過程において、第1の施療部220の第1の凸部222および第2の施療部230の凸部231〜233が足裏と接触する。このため、第1の凸部222により足裏の内側がマッサージされ、第2の施療部230の凸部231〜233により足裏のうちの指の付け根あたりの部位がマッサージされる。
図10に示されるとおり、回転ローラー221は第3の回転状態として、例えば回転ローラー221に対する偏心軸243Aの位置が足の前後方向において最も前方の位置を取る。すなわち、第3の回転状態は図9に示される側面視において、第2の回転状態における回転ローラー221が反時計回りに90°回転した状態である。回転ローラー221が第2の回転状態から第3の回転状態に移行する過程において、第1の施療部220の第2の凸部223および第2の施療部230の凸部231〜233が足裏と接触する。このため、第2の凸部223により足裏の外側がマッサージされ、第2の施療部230の凸部231〜233により足裏のうちの指の付け根あたりの部位がマッサージされる。
図11に示されるとおり、回転ローラー221は第4の回転状態として、例えば回転ローラー221に対する偏心軸243Aの位置が足の高さ方向において最も低い位置を取る。すなわち、第4の回転状態は図10に示される側面視において、第3の回転状態における回転ローラー221が反時計回りに90°回転した状態である。回転ローラー221が第3の回転状態から第4の回転状態に移行する過程において、第1の施療部220の曲面部224および第2の施療部230の各凸部231〜233が足裏と接触する。
第1の施療部220の曲面部224が足裏に接触している場合、第1の施療部220は実質的に足裏をマッサージしない。この状態において第2の施療部230の各凸部231〜233が足裏をマッサージする場合、ユーザーは各凸部231〜233により足裏に与えられるマッサージ感だけを覚える。
例えば、第1の施療部220の各凸部222、223と足裏とが接触している状態において、第2の施療部230の凸部231〜233により足裏がマッサージされる場合、第1の施療部220の各凸部222、223により足裏に与えられる力が第2の施療部230よりも強く、ユーザーは第2の施療部230により足裏に施されたマッサージについて強い印象を受けにくい。一方、図11に示される第4の回転状態では、第1の施療部220により足裏が実質的にマッサージされないため、ユーザーは第2の施療部230の各凸部231〜233により足裏に施されたマッサージについて強い印象を受けやすい。このため、足裏のうちの指の付け根あたりの部位に好ましいマッサージ感が与えられる。
そして、回転ローラー221は図11に示される側面視において、第4の回転状態から反時計回りに90°回転し、図8に示される第1の回転状態に移行する。回転ローラー221が第4の回転状態から第1の回転状態に移行する過程において、第1の施療部220の曲面部224および第2の施療部230の各凸部231〜233が足裏と接触する。このとき、足の前後方向において各凸部231〜233が後方に移動しながら足裏と接触するため、足裏のうちの指の付け根あたりの部位が引っ掻くようにマッサージされる。このため、ユーザーは各凸部231〜233により足裏に施されたマッサージについてより強い印象を受けやすい。
このように、回転ローラー221は支持軸241が回転することにより第1の回転状態、第2の回転状態、第3の回転状態、および、第4の回転状態を繰り返し形成する。そして、マッサージ機1の電源がオフに設定されることにより、回転ローラー221が初期状態である第1の回転状態を形成した後、マッサージ機1の動作が停止する。なお、回転ローラー221が図8に示される側面視において時計回りに回転するように支持軸241が回転した場合、回転ローラー221は第1の回転状態、第4の回転状態、第3の回転状態、および、第2の回転状態を繰り返し形成する。
図12および図13を参照して、足置台130に足を配置したときの足裏施療部210と足裏との関係について説明する。なお、図12は足の前後方向において第2の施療部230が最も前方の位置を取るときの足裏との関係を示し、図13は足の前後方向において第2の施療部230が最も後方の位置を取るときの足裏との関係を示す。
第1の施療部220の第1の凸部222は、回転ローラー221が回転することにより足裏のうちの土踏まずあたりの部位と接触する。このため、足裏のうちの土踏まずあたりの部位が第1の凸部222によりマッサージされる。第1の施療部220の第2の凸部223は、回転ローラー221が回転することにより足裏のうちの土踏まずよりも外側の部位と接触する。このため、足裏のうちの土踏まずよりも外側の部位が第2の凸部223によりマッサージされる。なお、足裏の前後方向において第1の凸部222が接触する足裏の位置と第2の凸部223が接触する足裏の位置とは実質的に同じである。
図12に示されるとおり、第2の施療部230は足裏のうちの指の付け根あたりの部位と接触する。具体的には、第1の凸部231が足裏のうちの親指の付け根あたりの部位と接触し、第2の凸部232が足裏のうちの人差し指および中指の付け根あたりの部位と接触し、第3の凸部233が足裏のうちの薬指および小指の付け根あたりの部位と接触する。このため、足裏のうちの各指の付け根あたりの部位が各凸部231〜233によりマッサージされる。
図13に示されるとおり、第2の施療部230は足裏のうちの指の付け根よりも後方の部位と接触する。具体的には、第1の凸部231が足裏のうちの母指球あたりの部位と接触し、第2の凸部232が足裏のうちの母指球と小指球との間の範囲の部位と接触し、第3の凸部233が足裏のうちの小指球あたりの部位と接触する。このため、母指球、小指球、および、母指球と小指球との間の範囲の部位が各凸部231〜233によりマッサージされる。なお、各凸部231〜233によりマッサージされる部位は足の形状および大きさ等に依存する。
図14は足施療部300を展開した状態を示す。
足施療部300は第1の施療部材311、第2の施療部材312、および、支持部320を含む。第1の施療部材311の機能は足の内側に位置する踝の周囲を集中的にマッサージすることである。第2の施療部材312の機能は足の外側に位置する踝の周囲を集中的にマッサージすることである。
踝の周囲をマッサージすることにより、足に心地よいマッサージ感が与えられることが確認された。このため、各施療部材311、312により踝の周囲がマッサージされることにより、足に心地よいマッサージ感が与えられる。一方、踝の周囲に近接する別の部位が踝の周囲と同時にマッサージされる場合、ユーザーが感じるマッサージ感が低下する。これは、互いに近接する複数の部位が同時にマッサージされた場合にそれぞれの部位に与えられるマッサージ感がぼやけやすいことが関係している。また、足施療部300により踝の周囲に加えて別の部位も同時にマッサージされる場合、足施療部300により加えられる力が分散し、踝の周囲に与えられるマッサージ感が低下する。図14に示される足施療部300によれば、各施療部材311、312により踝の周囲が集中的にマッサージされるため、踝の周囲に好ましいマッサージ感が与えられる。
各施療部材311、312の材料の一例はTPV(Thermo-Plastic-Vulcanizates)樹脂である。各施療部材311、312は支持部320に支持される。
支持部320の機能は各施療部材311、312によるマッサージの強さを調節できるように各施療部材311、312を支持することである。支持部320は第1の側部321、第2の側部322、および、中間部323を含む。第1の側部321の機能は第1の施療部材311を支持することである。第2の側部322の機能は第2の施療部材312を支持することである。中間部323は第1の側部321および第2の側部322と繋がる部分である。
支持部320はエアバッグを含む。一例では、支持部320はエアバッグを構成する。このため、支持部320とエアバッグとが個別に設けられる場合と比較して、マッサージ機1を構成する部品の点数が削減される。支持部320は非膨張部323Aおよび給気口323Bをさらに含む。非膨張部323Aは支持部320のうちの膨張しない部分であり、例えば支持部320の一方の面と他方の面とが互いに溶着されることにより形成される。非膨張部323Aは例えば中間部323に設けられる。すなわち、中間部323は実質的に膨張しない。
給気口323Bは支持部320内に空気を供給するための孔である。給気口323Bは例えば中間部323に設けられる。給気口323Bはマッサージ機1の一部を構成する調節部であるエアポンプ340と接続される。エアポンプ340から空気が供給されることにより支持部320のうちの第1の側部321および第2の側部322が膨張し、各施療部材311、312が踝の周囲に押し付けられる。すなわち、エアポンプ340は足施療部300によるマッサージの強さを調節可能である。なお、エアポンプ340は一対の足施療部300の両方の給気口323Bと接続されている。
各施療部材311、312の形状は踝の周囲に沿うように湾曲した形状である。この形状では、足置台130(図15参照)に足が配置されたときに各施療部材311、312が踝の周囲にフィットしやすい。このため、各施療部材311、312と踝の周囲とが適切に接触し、踝の周囲に好ましいマッサージ感が与えられる。
第1の施療部材311および第2の施療部材312は、例えば支持部320の幅方向の中心線に対して線対称の関係を有する。図14に示される例では、第1の施療部材311および第2の施療部材312は支持部320上においてハの字を構成するように湾曲している。すなわち、第1の施療部材311は踝の周囲における水泉FS(図16参照)をマッサージするように支持部320に支持される。また、第2の施療部材312は踝の周囲における僕参FBおよびリンパ節FL(図17参照)の少なくとも一方をマッサージするように支持部320に支持される。
支持部320は第1の固定部331、第2の固定部332、および、第3の固定部333をさらに含む。各固定部331〜333の機能は足置台130に対する支持部320の位置を固定することである。第1の固定部331および第2の固定部332は例えば中間部323の底部に設けられる。第3の固定部333は例えば第1の側部321の底部に設けられる。
図15は一対の足施療部300が足置台130に取り付けられた状態を示す。
支持部320は例えば足置台130の底壁133に取り付けられる。一例では、第1の側部321が内側壁131と面するように設けられ、第2の側部322が外側壁132と面するように設けられ、中間部323が背壁134と面するように設けられる。各固定部331〜333は例えば底壁133に固定される。これにより、第1の側部321および中間部323は足置台130に対して変位しにくい。一方、第2の側部322は足置台130に対して変位できるように足置台130のいずれの部位にも固定されていない。
足の外側に位置する踝およびその周辺の骨に強い力が加えられた場合、ユーザーが不快感を覚えやすい。これは、足の外側に位置する踝およびその周辺の骨が痛みを感じやすいことが関係している。一方、第2の側部322が足置台130に対して変位可能であるため、第2の施療部材312と足の骨とが接触したとしても、痛み等に反応して足が動くことにより足の骨に対する第2の施療部材312の位置がずれやすい。このため、踝およびその周辺の骨と第2の施療部材312とが強く接触しにくく、ユーザーが不快感を覚えるおそれが低減される。
支持部320は、例えば第1の側部321が内足用エアバッグ141と重なるように、および、第2の側部322が外足用エアバッグ142と重なるように足置台130に設けられる。すなわち、各施療部材311、312が少なくとも2つのエアバッグの力により踝の周囲に押し付けられる。図15に示される例では、第1の側部321の一部が内足用エアバッグ141と重なり、第2の側部322の一部が外足用エアバッグ142と重なる。このため、各施療部材311、312により踝の周囲により強い力を加えることができ、膨張させるエアバッグの組合せによっては踝の周囲に多様な強さのマッサージを提供できる。
支持部320は第1の施療部材311と第2の施療部材312とが互いに対向するように足置台130に取り付けられる。エアポンプ340(図14参照)から給気口323Bを介して支持部320に空気が供給され、第1の側部321および第2の側部322が膨張することにより第1の施療部材311と第2の施療部材312とが近づけられる。このため、各施療部材311、312が踝の周囲に押し付けられる。
図16および図17を参照して、足置台130に足を配置したときの各施療部材311、312と踝の周囲との関係について説明する。
図16に示されるとおり、第1の施療部材311は足の内側に位置する踝の周囲に接触する。具体的には、第1の施療部材311は足の内側に位置する踝の周囲における水泉FSと接触する。このため、第1の側部321(図14参照)が膨張することにより水泉FSを含む踝の周囲が第1の施療部材311によりマッサージされる。
踝の周囲における水泉FSをマッサージすれば、足の内側に位置する踝の周囲に一層好ましいマッサージ感が与えられることが確認された。このため、第1の施療部材311により水泉FSがマッサージされることにより、足の内側に位置する踝の周囲に一層好ましいマッサージ感が与えられる。
図17に示されるとおり、第2の施療部材312は足の外側に位置する踝の周囲に接触する。具体的には、第2の施療部材312は足の外側に位置する踝の周囲における僕参FBおよびリンパ節FLと接触する。このため、第2の側部322(図14参照)が膨張することにより僕参FBおよびリンパ節FLを含む踝の周囲が第2の施療部材312によりマッサージされる。
踝の周囲における僕参FBおよびリンパ節FLの少なくとも一方をマッサージすれば、足の外側に位置する踝の周囲に一層好ましいマッサージ感が与えられることが確認された。このため、第2の施療部材312により僕参FBおよびリンパ節FLがマッサージされることにより、足の外側に位置する踝の周囲に一層好ましいマッサージ感が与えられる。
(変形例)
実施の形態に関する説明は本発明に従うマッサージ機が取り得る形態の例示であり、その形態を制限することを意図していない。本発明に従うマッサージ機は実施の形態以外に例えば以下に示される実施の形態の変形例、および、相互に矛盾しない少なくとも2つの変形例が組み合わせられた形態を取り得る。
・第1の側部321が内足用エアバッグ141と重なるか否かは任意に変更可能である。第1の例では、第1の側部321の全部が内足用エアバッグ141と重なる。第2の例では、第1の側部321は内足用エアバッグ141と重ならない。なお、第2の側部322においても同様の変形が成立する。
・支持部320がエアバッグを構成するか否かは任意に変更可能である。第1の例では、支持部320とエアバッグとが個別に設けられる。第2の例では、支持部320はエアバッグを省略した形態を取り得る。この第2の例によれば、マッサージ機1はエアポンプ340を省略した形態を取り得る。
・第3の固定部333が第1の側部321に設けられるか否かは任意に変更可能である。一例では、第3の固定部333は第2の側部322の底部に設けられる。
・変形例の支持部320は第1の固定部331、第2の固定部332、および、第3の固定部333に加えて別の固定部をさらに含む。一例では、別の固定部は第2の側部322の底部に設けられる。
・変形例の支持部320は第1の固定部331、第2の固定部332、および、第3の固定部333のうちの少なくとも1つを省略した形態を取り得る。第1の例では、支持部320は第3の固定部333を省略した形態を取り得る。第2の例では、支持部320は第1の固定部331および第2の固定部332の少なくとも一方を省略した形態を取り得る。第3の例では、支持部320は各固定部331〜333の全部を省略した形態を取り得る。この第3の例によれば、支持部320は例えばその背面が背壁134等に取り付けられる。
・第1の施療部材311の形状は任意に変更可能である。一例では、第1の施療部材311は直線形状である。なお、第2の施療部材312においても同様の変形が成立する。
・第1の施療部材311の構成は任意に変更可能である。第1の例では、第1の施療部材311は複数の部材が集合することにより構成される。第2の例では、第1の施療部材311は複数の部材が集合することにより構成され、互いに所定の間隔を空けて湾曲している。なお、第2の施療部材312においても同様の変形が成立する。
・変形例の足施療部300は第1の施療部材311および第2の施療部材312の少なくとも一方を省略した形態を取り得る。
・相対駆動部243の構成は任意に変更可能である。第1の例では、相対駆動部243は足の前後方向において、第1の施療部220の第1の凸部222と第2の施療部230とが最も接近する場合に第2の施療部230が回転ローラー221から最も近づくように構成される。第2の例では、相対駆動部243は足の前後方向において、第1の施療部220の第2の凸部223と第2の施療部230とが最も接近する場合に第2の施療部230が回転ローラー221から最も離れるように構成される。第3の例では、相対駆動部243は足の前後方向において、曲面部224と第2の施療部230とが最も接近する場合に第2の施療部230が回転ローラー221と最も離れるように構成される。第4の例では、相対駆動部243は足の前後方向において第2の施療部230が後方に移動する場合に足裏と第1の凸部222および第2の凸部223の少なくとも一方とが接触するように構成される。
・変形例の足裏施療ブロック200は相対駆動部243を省略した形態を取り得る。この変形例によれば、第2の施療部230は駆動部240とは別の駆動部により駆動する、または、第2の施療部230は足置台130等に固定される。
・変形例の第1の施療部220および第2の施療部230は、第1の施療部220の各凸部222、223の先端が足裏に接触するときのその先端の位置が第2の施療部230の各凸部231〜233の先端が足裏に接触するときのその先端の位置よりも低くなるように、または、実質的に同じ高さになるように足置台130に設けられる。
・変形例の第1の凸部222および第2の凸部223は回転ローラー221の周方向における位置が実質的に同じである。
・変形例の第1の凸部222および第2の凸部223は回転ローラー221の軸方向における位置が実質的に同じである。
・変形例の第1の凸部222は一方の側面と他方の側面とでその構成が異なる。一例では、第1の凸部222の一方の側面に設けられるリブの数と他方の側面に設けられるリブの数とが相違する。なお、第2の凸部223においても同様の変形が成立する。
・変形例の第1の凸部222は第2のリブ222Bを省略した形態を取り得る。この変形例によれば、複数の第1のリブ222Aは指が入り込まない大きさのリブ空間222Cが形成されるように第1の凸部222の側面に設けられる。
・第1のリブ222Aの形状は任意に変更可能である。一例では、第1のリブ222Aは第1の凸部222の内周面の一部から別の一部に伸びる直線形状である。
・第1の凸部222の側面に指が入り込まない大きさのリブ空間222Cが形成されるか否かは任意に変更可能である。一例では、リブ空間222Cは指が入り込む可能性がある大きさである。なお、第2の凸部223のリブ空間223Bにおいても同様の変形が成立する。
・第1の距離CH1と第2の距離CH2との関係は任意に変更可能である。第1の例では、第1の距離CH1は第2の距離CH2よりも短い。第2の例では、第1の距離CH1は第2の距離CH2と実質的に同じ長さを有する。
・変形例の第2の凸部223はリブ223Aに代えてまたは加えて、第1の凸部222の第2のリブ222Bと実質的に同じ構成を有する1つまたは複数のリブを含む。
・変形例の第1の施療部220は第1の凸部222および第2の凸部223の少なくとも一方に代えてまたは加えて、少なくとも1つの凸部を含む。別の変形例の第1の施療部220は第1の凸部222および第2の凸部223の少なくとも一方を省略した形態を取り得る。
・変形例の回転ローラー221は第1のローラーリブ221Aおよび第2のローラーリブ221Bの少なくとも一方を省略した形態を取り得る。
・変形例の曲面部224の長さは、第1の凸部222の周方向の長さおよび第2の凸部223の周方向の長さの少なくとも一方よりも短い。
・変形例の回転ローラー221の外周面は曲面部224を省略した形態を取り得る。この変形例によれば、1つまたは複数の凸部が回転ローラー221の外周面に設けられる。
・変形例の足裏施療部210は第1の施療部220および第2の施療部230の一方を省略した形態を取り得る。足裏施療部210から第2の施療部230が省略される場合、相対駆動部243を省略してもよい。
・変形例のオットマン100は足裏施療ブロック200および足施療部300の一方を省略した形態を取り得る。
・変形例のマッサージ機1は座11、背もたれ12、肘掛け13、および、施療装置20のうちの少なくとも1つを省略した形態を取り得る。一例では、マッサージ機1はオットマン100を構成する。別の変形例のマッサージ機1は少なくとも足置台130および足裏施療ブロック200を含む。この変形例によれば、マッサージ機1は足置台130のような形状である。
(課題を解決するための手段に関する付記)
〔付記1〕前記足置台の外郭を構成し、前記支持軸を回転可能に支持するフレームをさらに備え、前記フレームは、前記足置台の高さ方向における前記第2の施療部の位置を保持する支持フレームを含む、請求項4または請求項4を直接的あるいは間接的に引用する請求項5〜8のいずれか一項に記載のマッサージ機。
〔付記2〕前記支持パイプは前記第2の施療部の底部を支持する、付記1に記載のマッサージ機。
〔付記3〕前記複数の凸部の曲率は互いに異なる、請求項8または請求項8を直接的あるいは間接的に引用する付記1または2に記載のマッサージ機。
〔付記4〕前記複数の凸部は、第1の凸部および前記第1の凸部よりも低い第2の凸部を含み、前記第2の凸部は前記第1の凸部よりも曲率が大きい、付記3に記載のマッサージ機。