JP6666821B2 - 経路案内装置、経路案内方法、及びプログラム - Google Patents

経路案内装置、経路案内方法、及びプログラム Download PDF

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Description

本発明は、経路案内装置、経路案内方法、及びプログラムに関する。
従来より、例えば車両等に搭載されるナビゲーション装置等の経路案内装置が知られている。経路案内装置では、ユーザにより入力された目的地等に基づいて経路を探索することで、探索された経路を用いて、目的地までの経路案内を行うことができる。このような経路案内装置では、例えば、交差点等における進行方向(左折、右折、又は直進等)を案内するための案内情報を表示等することで、目的地までの経路案内が行われる。
また、環状交差点(環状交差点は、「ラウンドアバウト」とも称される。)において経路案内を行うことができる経路案内装置が知られている(例えば特許文献1参照)。
特開2003−269979号公報
しかしながら、上記の従来技術では、環状交差点において適切な進行方向への経路案内を行うことができない場合があった。例えば、環状交差点において、直進方向に進むことを示す案内情報を表示すべきところを、左方向に進むことを示す案内情報が表示される等、誤った進行方向への案内情報が表示される場合があった。これは、例えば、環状交差点に対する進入路や退出路が二条路(すなわち、上下線を分けて2つのリンクで表される道路)である場合には、進行方向の算出に誤差が生じることがあるためである。
本発明の実施の形態は、上記の点に鑑みてなされたもので、環状交差点において適切な進行方向への経路案内を行うことを目的とする。
上記目的を達成するため、本発明の実施の形態は、環状交差点におけるユーザの進行方向を案内する経路案内装置であって、前記ユーザが前記環状交差点に進入するための進入リンクと、前記ユーザが前記環状交差点から脱出する地点を示す脱出地点と該環状交差点との中心とを結ぶ第1の直線との第1の角度θを算出する第1の算出手段と、前記環状交差点に接続される道路を示すリンクに基づいて、前記第1の角度θを補正するための第2の角度θ1及び第3の角度θ2を算出する第2の算出手段と、前記第1の算出手段により算出された前記第1の角度θを、前記第2の算出手段により算出された前記第2の角度θ1及び前記第3の角度θ2で補正した第4の角度φを算出する補正手段と、前記補正手段により算出された第4の角度φに対応する進行方向を、前記ユーザに案内する案内手段と、を有する。
本発明の実施の形態によれば、環状交差点において適切な進行方向への経路案内を行うことができる。
本実施形態に係る経路案内装置の一例の構成を示す図である。 環状交差点の案内情報の一例を説明する図である。 本実施形態に係る経路案内装置の一例のハードウェア構成を示す図である。 本実施形態に係る経路案内装置の一例の機能構成を示す図である。 環状交差点を通る経路の一例を示す図である。 環状交差点の案内情報の作成から表示までの処理の一例を示すフローチャートである。 環状交差点の案内情報の作成の詳細な処理の一例を示すフローチャートである。 脱出角度の算出の一例を説明する図である。 補正角度の算出の一例を説明する図である。 進行方向の特定の一例を説明する図である。 進行方向アイコンの一例を示す図である。 進行方向アイコンの調整の一例を示す図である。 経路案内装置及び経路案内サーバを含む経路案内システムの一例の構成を示す図である。
以下、本発明の実施の形態について、図面を参照しながら詳細に説明する。
<経路案内装置の構成>
まず、本実施形態に係る経路案内装置10の構成について、図1を参照しながら説明する。図1は、本実施形態に係る経路案内装置10の一例の構成を示す図である。
本実施形態に係る経路案内装置10は、車両等に搭載されるナビゲーション装置(いわゆる、カーナビ)等である。なお、本実施形態に係る経路案内装置10は、例えば、カーナビと同様の機能を有するスマートフォンやタブレット端末等の各種電子機器であっても良い。
図1に示すように、本実施形態に係る経路案内装置10は、経路案内プログラム100がインストールされている。また、本実施形態に係る経路案内装置10は、地図データ記憶部110と、ネットワークデータ記憶部120と、案内情報データ記憶部130とを有している。
経路案内装置10は、経路案内プログラム100により、例えばユーザにより入力された目的地や経由地等と、ネットワークデータ記憶部120に記憶されているネットワークデータとに基づいて、現在地から目的地までの経路を探索する。
そして、経路案内装置10は、経路案内プログラム100により、探索した経路を、地図データ記憶部110に記憶されている地図データが示す地図上に表示する。また、このとき、経路案内装置10は、経路案内プログラム100により、案内情報データ記憶部130に記憶されている案内情報データにより作成される案内情報(例えば、進行方向を案内するための進行方向アイコンや交差点の拡大画像等)を地図上に表示する。
これにより、本実施形態に係る経路案内装置10は、ユーザに対して、目的地までの経路案内を行うことができる。
なお、地図データとは、経路案内装置10上に地図を表示するためのデータであり、例えば、緑地や河川、道路、鉄道、都道府県等の表示対象の種類毎に分類され、緯度及び経度等が既知のメッシュ状に区切られて管理されている。そして、表示対象の種類毎に分類された地図データは、縮尺に応じて、当該種類毎に予め決められたレイヤーに、メッシュ毎に描画されることで表示される。したがって、経路案内プログラム100は、例えば、表示対象の種類毎に分類された地図データがそれぞれ描画されたメッシュ状のレイヤーを、1つ以上結合して重畳することにより、経路案内装置10上に地図を表示する。
また、ネットワークデータとは、経路の探索等に用いられるデータであり、例えば、交差点や分岐点、道路属性が変化する箇所、道路幅が変化する箇所等の各種地点を示すノードの情報(ノード情報)と、ノード間を繋ぐリンクの情報(リンク情報)とが含まれる。ノード情報には、例えば、ノード番号、緯度・経度、交差点の名称(漢字及び読み)や信号機の有無等の情報が含まれている。リンク情報には、例えば、リンク長や座標点列、リンクのコスト、リンクの両端にあるノードのノード番号、道路属性、進行方向、高度(標高)等の情報が含まれている。したがって、経路案内プログラム100は、例えば、ダイクストラ法等の既知のアルゴリズムを用いて、現在地から目的地までのリンクのコストが最小になるように、経路の探索を行う。
更に、案内情報データとは、案内情報を作成するための画像データや音声データ等である。案内情報とは、上述したように、例えば、進行方向を案内するための進行方向アイコンや交差点の拡大画像等である。また、案内情報には、例えば、進行方向を案内するための音声情報や所定の施設に近付いたことを案内するための音声情報等が含まれる。更に、案内情報は、例えば、所定の施設の施設名を示す施設注記、道路標識を示す画像等が含まれる。
本実施形態に係る経路案内装置10は、上述したように、地図上に経路を表示すると共に、案内情報の表示等を行うことで、目的地までの経路案内を提供する。ここで、経路案内装置10により探索された経路が、環状交差点(ラウンドアバウト)を通る場合における案内情報について、図2を参照しながら説明する。図2は、環状交差点の案内情報の一例を説明する図である。
図2に示すように、経路案内装置10には、環状交差点RAを通る経路RTに従って、現在地Pから目的地までの経路案内を行うための経路案内画面G100が表示されている。ユーザの現在地P(すなわち、経路案内装置10の現在地P)が環状交差点RAに近付いた場合、経路案内装置10は、経路案内プログラム100により、案内情報GDが経路案内画面G100上に表示される。
案内情報GDには、例えば、環状交差点RAの拡大画像GA、現在地Pから環状交差点RAまでの距離DT、環状交差点RAにおける進行方向を案内するための進行方向アイコンIC等が含まれる。
このとき、本実施形態に係る経路案内装置10は、後述するように、ユーザが経路RTに従って環状交差点RAに進入する道路を示すリンク(進入リンク)と、ユーザが経路RTに従って環状交差点RAから脱出する地点(脱出地点)及び環状交差点RAの中心を通る直線との角度に基づいて、環状交差点RAにおける適切な進行方向を案内するための進行方向アイコンICを表示する。
これにより、本実施形態に係る経路案内装置10では、環状交差点RAにおいて適切な進行方向への経路案内を行うことができるようになる。なお、本実施形態に係る経路案内装置10は、案内情報として、例えば、上述した距離DTに対応する音声や進行方向アイコンICに対応する音声等を出力しても良い。
<ハードウェア構成>
次に、本実施形態に係る経路案内装置10のハードウェア構成について、図3を参照しながら説明する。図3は、本実施形態に係る経路案内装置10の一例のハードウェア構成を示す図である。
図3に示すように、本実施形態に係る経路案内装置10は、入力装置301と、表示装置302と、外部I/F303と、通信I/F304と、ROM(Read Only Memory)305とを有する。また、本実施形態に係る経路案内装置10は、RAM(Random Access Memory)306と、CPU(Central Processing Unit)307と、記憶装置308と、GPS(Global Positioning System)受信機309と、スピーカ310とを有する。更に、これらハードウェアは、バスBで互いに接続されている。
入力装置301は、例えば、タッチパネルや各種ボタン等であり、ユーザが経路案内装置10に各種入力(例えば、目的地や経由地の入力等)を行うのに用いられる。表示装置302は、例えば、LCD(Liquid Crystal Display)等であり、経路案内装置10による処理結果を表示する。
外部I/F303は、外部装置とのインタフェースである。外部装置には、記録媒体303a等がある。経路案内装置10は、外部I/F303を介して、記録媒体13aの読み取りや書き込みを行うことができる。
記録媒体303aには、例えば、CD、DVD、SDメモリカード、USBメモリ等がある。なお、記録媒体303aには、経路案内プログラム100が格納されていても良い。
通信I/F304は、経路案内装置10が他の装置等と通信を行うためのインタフェースである。経路案内装置10は、通信I/F304を介して、他の装置等との間でデータ通信を行うことができる。
記憶装置308は、プログラムやデータを格納している不揮発性のメモリであり、例えば、HDD(Hard Disk Drive)やSSD(Solid State Drive)等である。記憶装置308に格納されているプログラムやデータには、経路案内プログラム100、経路案内装置10全体を制御する基本ソフトウェアであるOS(Operating System)等がある。
RAM306は、プログラムやデータを一時保持する揮発性の半導体メモリである。ROM305は、電源を切ってもプログラムやデータを保持することができる不揮発性の半導体メモリである。ROM305には、例えば、OS設定やネットワーク設定等のデータが格納されている。
CPU307は、ROM305や記憶装置308等からプログラムやデータをRAM306上に読み出し、当該プログラムやデータに基づく処理を実行することで、経路案内装置10全体の制御や各種の機能を実現する演算装置である。
GPS受信機309は、GPSから所定の電波を受信して、経路案内装置10の現在の位置(すなわち、経路案内装置10を搭載した車両等の現在の位置)を示す緯度及び経度の測定を行う。GPS受信機309は、経路案内装置10の高度を測定することができても良い。スピーカ310は、音(音声等)を出力する。
本実施形態に係る経路案内装置10は、図3に示すハードウェア構成を有することにより、後述するような各種処理を実現できる。
<機能構成>
次に、本実施形態に係る経路案内装置10の機能構成について、図4を参照しながら説明する。図4は、実施形態に係る経路案内装置10の一例の機能構成を示す図である。
図4に示すように、本実施形態に係る経路案内装置10は、経路探索処理部101と、案内情報作成処理部102と、出力判定処理部103と、出力処理部104とを有する。これら各機能部は、経路案内装置10にインストールされた経路案内プログラム100が、CPU307に実行させる処理により実現される。
また、本実施形態に係る経路案内装置10は、上述したように、地図データ記憶部110と、ネットワークデータ記憶部120と、案内情報データ記憶部130とを有する。これら各記憶部は、例えば記憶装置308を用いて実現可能である。なお、これら各記憶部のうちの少なくとも一の記憶部が、経路案内装置10とネットワークを介して接続される記憶装置等を用いて実現されていても良い。
経路探索処理部101は、例えばユーザにより入力された目的地や経由地等と、ネットワークデータ記憶部120に記憶されているネットワークデータとに基づいて、現在地から目的地までの経路を探索する。なお、経路探索処理部101は、上述したように、ダイクストラ法等の既知のアルゴリズムを用いて、現在地から目的地までのリンクのコストが最小になるように、経路の探索を行う。
案内情報作成処理部102は、案内情報データ記憶部130に記憶されている案内情報データから案内情報を作成するための処理を行う。ここで、案内情報作成処理部102は、脱出角度算出部105と、補正角度算出部106と、角度補正部107と、進行方向特定部108と、案内情報作成部109とを有する。
脱出角度算出部105は、環状交差点RAにおける案内情報GDを作成するために、進入リンクと、脱出地点及び環状交差点RAの中心を通る直線との角度(脱出角度)を算出する。補正角度算出部106は、環状交差点RAに繋がるリンクに基づいて、脱出角度を補正するための角度(補正角度)を算出する。角度補正部107は、脱出角度算出部105により算出された脱出角度を、補正角度算出部106により算出された補正角度で補正する。
進行方向特定部108は、角度補正部107により補正された脱出角度から、環状交差点RAにおける進行方向(経路RTに従って環状交差点RAを脱出するための進行方向)を特定する。案内情報作成部109は、進行方向特定部108により特定された進行方向を案内するための進行方向アイコンICを含む案内情報GDを作成する。
出力判定処理部103は、例えばユーザの現在地Pに基づいて案内情報作成処理部102により作成された案内情報GDを出力処理部104により出力するか否かを判定する。すなわち、出力判定処理部103は、例えば、ユーザの現在地Pから環状交差点RAまで距離が、所定の距離以内となったか否かを判定する。
出力処理部104は、経路案内画面G100等を表示装置302上に表示する。また、出力処理部104は、案内情報GD等を表示装置302上に表示する。更に、出力処理部104は、案内情報GDに含まれる音声情報をスピーカ310等から出力する。なお、出力処理部104は、経路案内画面以外にも、例えば、ユーザが目的地や経由地等を入力するための画面等の各種画面を表示装置302上に表示する。
地図データ記憶部110は、上述した地図データを記憶する。ネットワークデータ記憶部120は、上述したネットワークを記憶する。案内情報データ記憶部130は、上述した案内情報データを記憶する。
<処理の詳細>
次に、本実施形態に係る経路案内装置10の処理の詳細について説明する。
ここで、以降では、例えばユーザが目的地を入力することにより、経路探索処理部101により経路RTが探索され、図5に示すような経路案内画面G200が出力処理部104により表示装置302上に表示されているものとする。すなわち、図5に示すように、経路案内装置10の出力処理部104は、現在地Pから環状交差点RAを通って目的地まで向かう経路RTが地図上に重畳された経路案内画面G200を表示装置302上に表示しているものとする。なお、現在地Pは、例えばGPS受信機309により測定された、経路案内装置10の緯度及び経度である。
このとき、ユーザが現在地Pから経路RTに従って移動する場合において、環状交差点RAに近付いた場合における案内情報GDの作成から表示までの処理について、図6を参照しながら説明する。図6は、環状交差点の案内情報の作成から表示までの処理の一例を示すフローチャートである。
まず、案内情報作成処理部102は、例えば、ユーザの現在地Pに応じて、環状交差点RAの案内情報GDを作成する(ステップS601)。ここで、案内情報作成処理部102は、例えば、ユーザの現在地Pが、環状交差点RAから所定の距離以内であって、経路RT上の所定の地点(この地点は、「案内ポイント」又は「案内地点」とも称される。)に到達した場合、環状交差点RAの案内情報GDを作成する。なお、本ステップの処理の詳細については後述する。
次に、出力判定処理部103は、ユーザの現在地Pが環状交差点RAに近付いたか否かを判定する(ステップS602)。すなわち、出力判定処理部103は、ユーザの現在地Pから環状交差点RAまでの距離が、所定の距離以内となったか否かを判定する。
ステップS602において、ユーザの現在地Pが環状交差点RAに近付いたと判定された場合、出力処理部104は、案内情報作成処理部102により作成された案内情報GDを出力する(ステップS603)。すなわち、出力処理部104は、案内情報作成処理部102により作成された案内情報GDを表示装置302上に表示する。また、出力処理部104は、案内情報作成処理部102により作成された案内情報GDに音声情報が含まれる場合、この音声情報に対応する音声をスピーカ310等から出力する。
これにより、本実施形態に係る経路案内装置10は、ユーザの現在地Pが環状交差点RAに近付いた場合、経路RTに従って目的地に向かうための経路案内を提供することができる。
しかも、本実施形態に係る経路案内装置10は、後述するように、環状交差点RAにおける進行方向を適切に表す進行方向アイコンIC等を表示する。すなわち、本実施形態に係る経路案内装置10は、後述するように、例えば、環状交差点RAに繋がる道路が二条路であっても、適切な進行方向を表す進行方向アイコンIC等を表示することができる。
ここで、上記のステップS601における案内情報の作成処理の詳細について、図7を参照しながら説明する。図7は、環状交差点の案内情報の作成の詳細な処理の一例を示すフローチャートである。
まず、脱出角度算出部105は、進入リンクと、脱出地点と環状交差点RAの中心とを通る直線との角度(脱出角度)θを算出する(ステップS701)。
ここで、脱出角度θの算出について、図8を参照しながら説明する。図8は、脱出角度の算出の一例を説明する図である。
図8に示す例では、経路RTに従って環状交差点RAに進入する道路を示すリンクLKが「進入リンク」、経路RTに従って環状交差点RAから脱出する道路を示すリンクLKが「脱出リンク」である。また、経路RTに従って環状交差点RAから脱出する地点Q(すなわち、脱出リンクLKと環状交差点RAとの交点)が「脱出地点」である。
このとき、脱出角度算出部105は、進入リンクLKの延長線である直線Lと、環状交差点RAの中心O及び脱出地点Qを通る直線Lとの角度θ(図8に示す例では、θ=48°である。)を算出する。このθが脱出角度である。
なお、図8に示す例では、リンクLKは、リンクLKに対する反対方向のリンクである。すなわち、リンクLKを環状交差点RAに進入する上り方向のリンクとすれば、リンクLKは、リンクLKと同一の道路(又は対応する道路)を示す下り方向のリンクである。したがって、リンクLKが示す道路と、リンクLKが示す道路とは、二条路を構成する。
同様に、図8に示す例では、リンクLKは、リンクLKに対する反対方向のリンクである。すなわち、リンクLKを環状交差点RAから脱出する下り方向のリンクとすれば、リンクLKは、リンクLKと同一の道路(又は対応する道路)を示す上り方向のリンクである。したがって、リンクLKが示す道路と、リンクLKが示す道路とは、二条路を構成する。
次に、補正角度算出部106は、環状交差点RAに繋がるリンクに基づいて脱出角度θを補正するための角度(補正角度)θ1及びθ2を算出する(ステップS702)。
ここで、補正角度θ1及びθ2の算出について、図9を参照しながら説明する。図9は、補正角度の算出の一例を説明する図である。
図9に示すように、リンクLKと環状交差点RAとの交点を地点S、リンクLKと環状交差点RAとの交点を地点Q、リンクLKと環状交差点RAとの交点を地点T、リンクLKと環状交差点RAとの交点を地点Rとする。また、図9に示すように、環状交差点RAの中心Oと地点Sとを結ぶ直線をL、中心Oと地点Qとを結ぶ直線をL、地点Sと地点Tとを結ぶ直線をL、地点Qと地点Rとを結ぶ直線をLとする。
このとき、直線Lと、中心Oから直線Lに下した垂線との角度がθ1である。同様に、直線Lと、中心Oから直線Lに下した垂線との角度がθ2である。
θ1及びθ2は、それぞれ以下の(式1)及び(式2)にて算出することができる。このように算出されたθ1及びθ2が補正角度である。
Figure 0006666821
Figure 0006666821
なお、図9に示す例では、環状交差点RAに繋がるリンクLKが示す道路と、環状交差点RAに繋がるリンクLKが示す道路とが二条路を構成する場合について説明したが、リンクLK及びリンクLKが二条路を構成しない場合(すなわち、リンクLKとリンクLKが同一である場合)には、補正角度θ1=0°となる。同様に、リンクLKが示す道路と、リンクLKが示す道路とが二条路を構成しない場合、補正角度θ2=0°となる。
次に、角度補正部107は、上記のステップS701で算出した脱出角度θを、上記のステップS702で算出した補正角度θ1及びθ2で補正して、補正後の脱出角度φを算出する(ステップS703)。すなわち、角度補正部107は、補正後の脱出角度φ=θ−(θ1+θ2)を算出する。
次に、進行方向特定部108は、上記のステップS703で算出した脱出角度φから、環状交差点RAにおける進行方向(経路RTに従って環状交差点RAを脱出するための進行方向)を特定する(ステップS704)。
ここで、進行方向特定部108は、例えば、図10に示す進行方向特定テーブル1000を参照して、進行方向を特定する。
すなわち、進行方向特定部108は、補正後の脱出角度φが、335°以上又は25°以下である場合、環状交差点RAにおける進行方向を「直進方向」であると特定する。同様に、進行方向特定部108は、補正後の脱出角度φが、25°より大きく、かつ、45°以下である場合、環状交差点RAにおける進行方向を「斜め左方向」であると特定する。また、同様に、進行方向特定部108は、補正後の脱出角度φが、315°以上、かつ、335°未満である場合、環状交差点RAにおける進行方向を「斜め右方向」であると特定する。
このように、進行方向特定部108は、図10に示す進行方向特定テーブル1000を参照して、補正後の脱出角度φから、環状交差点RAにおける進行方向を特定する。図10に示す進行方向特定テーブル1000は、例えば、経路案内装置10の記憶装置308等に記憶されている。
次に、案内情報作成部109は、上記のステップS704で特定された進行方向を案内するための進行方向アイコンICを含む案内情報GDを作成する(ステップS705)。
ここで、案内情報作成部109は、例えば、図11に示すように、上記のステップS704で特定された進行方向に対応する画像410〜480を進行方向アイコンICとして、この進行方向アイコンICを含む案内情報GDを作成する。
すなわち、案内情報作成部109は、上記のステップS704で特定された進行方向が「直進」である場合、画像410を進行方向ICとして、この進行方向アイコンICを含む案内情報GDを作成する。同様に、案内情報作成部109は、上記のステップS704で特定された進行方向が「斜め右」である場合、画像420を進行方向アイコンICとして、この進行方向アイコンICを含む案内情報GDを作成する。また、同様に、案内情報作成部109は、上記のステップS704で特定された進行方向が「右折」である場合、画像430を進行方向アイコンICとして、この進行方向アイコンICを含む案内情報GDを作成する。
なお、図11に示す画像410〜480は、環状交差点内を時計回りに通行する場合(すなわち、左側通行である場合)に進行方向アインコンICとして用いられる画像の一例である。例えば、環状交差点内を反時計回りに通行する場合(すなわち、右側通行である場合)には、環状交差点内を反時計回りに通行して進行方向に進むための画像が、進行方向と対応付けられている。
このように、案内情報作成部109は、図11に示すように、進行方向特定部108により特定された進行方向に対応付けられた画像を進行方向アイコンICとした上で、この進行方向アイコンICを含む案内情報GDを作成する。図11に示す画像410〜480は、それぞれ進行方向と対応付けられて案内情報データ記憶部130等に記憶されている。
なお、図11に示す例では、進行方向と画像とが対応付けられている場合について説明したが、これに限られず、例えば、進行方向と、この進行方向をアナウンスする音声とが対応付けられていても良い。これにより、案内情報作成部109は、進行方向をアナウンスする音声を含む案内情報GDを作成することができる。
また、案内情報作成部109は、進行方向特定部108により特定された進行方向に対応付けられた画像を調整した上で、この調整後の画像を進行方向アイコンICとしても良い。例えば、図12に示すように、案内情報作成部109は、進行方向特定部108により特定された進行方向に対応付けられた画像410における矢印の向きを、例えば、脱出リンクの方向を指すように調整して、この調整後の画像411を進行方向アイコンICとしても良い。これより、環状交差点RAにおいて、より正確な進行方向を進行方向アイコンICで表すことができる。
<まとめ>
以上のように、本実施形態に係る経路案内装置10は、ユーザの現在地Pが環状交差点RAに近付いた場合、環状交差点RAにおける進行方向を案内するための進行方向アイコンICを含む案内情報GDを表示する。
このとき、本実施形態に係る経路案内装置10は、環状交差点RAに繋がるリンクに基づいて脱出角度θを補正した上で、補正後の脱出角度φから進行方向を特定する。これにより、本実施形態に係る経路案内装置10では、例えば、環状交差点RAに繋がるリンクにより示される道路が二条路等であっても、適切な進行方向を案内するための進行方向アイコンICを表示することができるようになる。
なお、本実施形態では、経路の探索や案内情報の作成等の処理をすべて経路案内装置10が行うものとして説明したが、これらの処理のうちの一部の処理が、経路案内装置10とネットワークNを介して接続される経路案内サーバ20で行われても良い。
すなわち、本実施形態は、例えば、図13に示す経路案内システム1により実現することもできる。図13に示す経路案内システム1では、経路案内プログラム200がインストールされ、地図データ記憶部210と、ネットワークデータ記憶部220と、案内情報データ記憶部230とを有する経路案内サーバ20が、ネットワークNを介して、経路案内装置10と通信可能に接続されている。
このとき、経路案内サーバ20は、経路案内プログラム200により、例えば、経路の探索や案内情報の作成等の処理を行って、これらの処理の結果を経路案内装置10に送信するようにしても良い。これにより、経路案内装置10は、経路の探索や案内情報の作成等の処理を行う必要がなくなる。
なお、本発明は、具体的に開示された上記の実施形態に限定されるものではなく、特許請求の範囲から逸脱することなく、種々の変形や変更が可能である。
10 経路案内装置
100 経路案内プログラム
101 経路探索処理部
102 案内情報作成処理部
103 出力判定処理部
104 出力処理部
105 脱出角度算出部
106 補正角度算出部
107 角度補正部
108 進行方向特定部
109 案内情報作成部
110 地図データ記憶部
120 ネットワークデータ記憶部
130 案内情報データ記憶部

Claims (8)

  1. 環状交差点におけるユーザの進行方向を案内する経路案内装置であって、
    前記ユーザが前記環状交差点に進入するための進入リンクと、前記ユーザが前記環状交差点から脱出する地点を示す脱出地点と該環状交差点の中心とを結ぶ第1の直線との第1の角度θを算出する第1の算出手段と、
    前記環状交差点に接続される道路を示すリンクに基づいて、前記第1の角度θを補正するための第2の角度θ1及び第3の角度θ2を算出する第2の算出手段と、
    前記第1の算出手段により算出された前記第1の角度θを、前記第2の算出手段により算出された前記第2の角度θ1及び前記第3の角度θ2で補正した第4の角度φを算出する補正手段と、
    前記補正手段により算出された第4の角度φに対応する進行方向を、前記ユーザに案内する案内手段と、
    を有し、
    前記第2の算出手段は、
    前記進入リンクと前記環状交差点との交点を進入地点、前記進入リンクに対して逆方向のリンクと前記環状交差点との交点を第1の地点、前記環状交差点の中心と前記進入地点とを結ぶ直線を第2の直線、前記進入地点と前記第1の地点とを結ぶ直線を第3の直線として、前記第2の直線と、前記環状交差点の中心から前記第3の直線に下した垂線との角度を前記第2の角度θ1として算出し、
    前記ユーザが前記環状交差点から脱出するための脱出リンクに対して逆方向のリンクと前記環状交差点との交点を第2の地点、前記環状交差点の中心と前記脱出地点とを結ぶ直線を第4の直線、前記脱出地点と前記第2の地点とを結ぶ直線を第5の直線として、前記第4の直線と、前記環状交差点の中心から前記第5の直線に下した垂線との角度を前記第3の角度θ2として算出する、経路案内装置。
  2. 前記補正手段は、
    前記第1の角度θから前記第2の角度θ1及び前記第3の角度θ2を減算することにより前記第4の角度φを算出する、請求項に記載の経路案内装置。
  3. 前記案内手段は、
    前記第4の角度φに対応する進行方向を、前記ユーザが前記環状交差点から脱出するための脱出リンクの方向に応じて調整した上で、前記ユーザに案内する、請求項1又は2に記載の経路案内装置。
  4. 前記案内手段は、
    角度の範囲と進行方向とが対応付けられたテーブルを参照し、前記第4の角度φが含まれる範囲に対応する進行方向を特定し、特定した進行方向を、前記ユーザに案内する、請求項1乃至3の何れか一項に記載の経路案内装置。
  5. 前記案内手段は、
    前記第4の角度φに対応する進行方向を示す画像又は音声を出力することにより、前記ユーザに案内する、請求項1乃至の何れか一項に記載の経路案内装置。
  6. 前記案内手段は、
    進行方向とそれぞれ対応付けられた複数の画像又は複数の音声の中から、前記第4の角度φに対応する進行方向の画像又は音声を特定し、特定した画像又は音声を出力する、請求項5に記載の経路案内装置。
  7. 環状交差点におけるユーザの進行方向を案内する経路案内装置に用いられる経路案内方法であって、
    前記ユーザが前記環状交差点に進入するための進入リンクと、前記ユーザが前記環状交差点から脱出する地点を示す脱出地点と該環状交差点の中心とを結ぶ第1の直線との第1の角度θを算出する第1の算出手順と、
    前記環状交差点に接続される道路を示すリンクに基づいて、前記第1の角度θを補正するための第2の角度θ1及び第3の角度θ2を算出する第2の算出手順と、
    前記第1の算出手順により算出された前記第1の角度θを、前記第2の算出手順により算出された前記第2の角度θ1及び前記第3の角度θ2で補正した第4の角度φを算出する補正手順と、
    前記補正手順により算出された第4の角度φに対応する進行方向を、前記ユーザに案内する案内手順と、
    をコンピュータが実行し、
    前記第2の算出手順は、
    前記進入リンクと前記環状交差点との交点を進入地点、前記進入リンクに対して逆方向のリンクと前記環状交差点との交点を第1の地点、前記環状交差点の中心と前記進入地点とを結ぶ直線を第2の直線、前記進入地点と前記第1の地点とを結ぶ直線を第3の直線として、前記第2の直線と、前記環状交差点の中心から前記第3の直線に下した垂線との角度を前記第2の角度θ1として算出し、
    前記ユーザが前記環状交差点から脱出するための脱出リンクに対して逆方向のリンクと前記環状交差点との交点を第2の地点、前記環状交差点の中心と前記脱出地点とを結ぶ直線を第4の直線、前記脱出地点と前記第2の地点とを結ぶ直線を第5の直線として、前記第4の直線と、前記環状交差点の中心から前記第5の直線に下した垂線との角度を前記第3の角度θ2として算出する、経路案内方法。
  8. 環状交差点におけるユーザの進行方向を案内する経路案内装置を、
    前記ユーザが前記環状交差点に進入するための進入リンクと、前記ユーザが前記環状交差点から脱出する地点を示す脱出地点と該環状交差点の中心とを結ぶ第1の直線との第1の角度θを算出する第1の算出手段、
    前記環状交差点に接続される道路を示すリンクに基づいて、前記第1の角度θを補正するための第2の角度θ1及び第3の角度θ2を算出する第2の算出手段、
    前記第1の算出手段により算出された前記第1の角度θを、前記第2の算出手段により算出された前記第2の角度θ1及び前記第3の角度θ2で補正した第4の角度φを算出する補正手段、
    前記補正手段により算出された第4の角度φに対応する進行方向を、前記ユーザに案内する案内手段、
    として機能させ
    前記第2の算出手段は、
    前記進入リンクと前記環状交差点との交点を進入地点、前記進入リンクに対して逆方向のリンクと前記環状交差点との交点を第1の地点、前記環状交差点の中心と前記進入地点とを結ぶ直線を第2の直線、前記進入地点と前記第1の地点とを結ぶ直線を第3の直線として、前記第2の直線と、前記環状交差点の中心から前記第3の直線に下した垂線との角度を前記第2の角度θ1として算出し、
    前記ユーザが前記環状交差点から脱出するための脱出リンクに対して逆方向のリンクと前記環状交差点との交点を第2の地点、前記環状交差点の中心と前記脱出地点とを結ぶ直線を第4の直線、前記脱出地点と前記第2の地点とを結ぶ直線を第5の直線として、前記第4の直線と、前記環状交差点の中心から前記第5の直線に下した垂線との角度を前記第3の角度θ2として算出する、プログラム。
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