JP6666685B2 - ウインドーフィルム - Google Patents

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Description

本発明は、ウインドーフィルムに関する。
ウインドーフィルムとは、自動車、建築物等の窓ガラスに、太陽光中の紫外線カット、プライバシーの保護、防犯、ガラスの飛散防止、装飾等を目的として貼付される粘着フィルムであり、広く利用されている。
例えば、粘着剤層、基材、ハードコート層がこの順で積層されてなる飛散防止用フィルムが開示されている(例えば、特許文献1参照)。
特開2009−255351号公報
窓ガラスのガラス面に貼付されたウインドーフィルムは、貼付後に再び、ガラス面から剥離される場合がある。ウインドーフィルムをガラス面から再剥離する場合の例としては、窓ガラスに長年貼付されていたウインドーフィルムを交換する場合、賃貸住宅の窓に貼付されたウインドーフィルムを撤去する場合、貼付に失敗したウインドーフィルムを剥がす場合等が挙げられる。
しかし、従来のウインドーフィルムでは、一度窓ガラスに貼付けられたウインドーフィルムを剥がそうとしても、容易にはこれを剥離できない場合がある。
そこで、本発明は、ガラス面への適度な粘着性能を有し、ガラス面から容易に剥離可能なウインドーフィルムを提供することを目的とする。
発明者らは、前記粘着剤層の粘着剤が、可塑剤を含むことにより、粘着剤層のガラス面に対する粘着力を低下させ、ガラス面から容易に剥離可能なウインドーフィルムを提供可能となることを見出した。
本発明は以下の通りである。
(1) 基材と、少なくとも該基材の片側表面に形成された粘着剤層とを含むウインドーフィルムであって、
前記粘着剤層の粘着剤が、アクリル酸エステル共重合体と可塑剤と紫外線吸収剤とを含み、
前記可塑剤が、アセチルトリブチルシトレート又はアセチルトリオクチルシトレートであり、
前記可塑剤の配合量が前記アクリル酸エステル共重合体100質量部(固形分)に対して、1.0〜50.0質量部(固形分)の量であり、
JIS Z 0237:2009の粘着力の測定法に準拠して、幅25mmに切断した前記ウインドーフィルムを、2kgローラーを使用して圧着回数一往復でフロートガラス板に圧着し、前記フロートガラス板のガラス面への貼付直後における、180°の角度及び剥離速度300mm/minの条件で測定される粘着力が、100mN/25mm以下であり、
JIS Z 0237:2009の粘着力の測定法に準拠して、幅25mmに切断した前記ウインドーフィルムを、2kgローラーを使用して圧着回数一往復でフロートガラス板に圧着し、JIS A 5759:2008に準拠して、ブラックパネル温度計の示す温度63℃±3℃、相対湿度50%±5、連続照射2000時間の条件で実施される耐候性試験後における、JIS Z 0237:2009の粘着力の測定法に準拠して180°の角度及び剥離速度300mm/minの条件で測定される粘着力が、2000mN/25mm以下であることを特徴とする、ウインドーフィルム。
(2) 前記アクリル酸エステル共重合体のガラス転移温度が−45℃以下である、前記(1)に記載のウインドーフィルム。
(3) 前記粘着剤層の粘着剤のゲル分率が70%以上である、前記(1)又は(2)に記載のウインドーフィルム。
(4) 前記粘着剤層の粘着剤が、架橋剤を添加して架橋されたものである、前記(1)〜(3)のいずれか一つに記載のウインドーフィルム。
本発明によれば、ガラス面への適度な粘着性能を有し、ガラス面から容易に剥離可能なウインドーフィルムを提供できる。
実施例において測定された、試験片の粘着力の値の経時変化を示すグラフである。
≪ウインドーフィルム≫
一実施形態において、本発明は、基材と、少なくとも該基材の片側表面に形成された粘着剤層とを含むウインドーフィルムであって、前記粘着剤層の粘着剤が、アクリル酸エステル共重合体と可塑剤とを含み、前記可塑剤の配合量が前記アクリル酸エステル共重合体100質量部(固形分)に対して、1.0〜50.0質量部(固形分)の量であり、JIS Z 0237:2009の粘着力の測定法に準拠して、幅25mmに切断した前記ウインドーフィルムを、2kgローラーを使用して圧着回数一往復でフロートガラス板に圧着し、前記フロートガラス板のガラス面への貼付直後における、180°の角度及び剥離速度300mm/minの条件で測定される粘着力が、100mN/25mm以下である、ウインドーフィルムを提供する。
<基材>
基材の材質には特に制限はなく、例えば、ポリエチレンテレフタレート、ポリエチレンナフタレート等のポリエステル系樹脂;ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリ4−メチルペンテン−1、ポリブテン−1等のポリオレフィン系樹脂;ポリカーボネート系樹脂;ポリ塩化ビニル系樹脂;スチレン系樹脂;アクリル系樹脂;ポリアミド系樹脂;セルロースアセテート等のセルロース系樹脂等からなるフィルム又はこれらの積層フィルムが挙げられる。
基材の厚さには特に制限はなく、使用目的に応じて適宜選定すればよいが、例えば5〜200μmであり、例えば10〜100μmである。基材は、透明であってもよく、着色されていてもよく、例えば、アルミニウム、金、銀、銅、ニッケル、コバルト、クロム、スズ、インジウム等の金属が蒸着されていてもよい。
基材は、基材上に設けられる層との密着性を向上させる目的で、片面又は両面に、コロナ処理又は易接着コート等がされていても良い。
<粘着剤層>
本実施形態において粘着剤層は、被着体である窓に貼付される層である。本実施形態のウインドーフィルムの粘着剤層を形成する粘着剤は、アクリル酸エステル共重合体と可塑剤とを含む。
アクリル酸エステル共重合体を含む粘着剤によって形成された粘着剤層は、転写塗工により形成可能であり、好ましい。
粘着剤層は、粘着剤組成物を基材上に塗布し、加熱等により溶媒を除去することにより形成することができる。粘着剤組成物は、アクリル酸エステル共重合体の他に可塑剤を含有し、必要に応じて、架橋剤、紫外線吸収剤、溶媒、その他の成分を含有していてもよい。
本実施形態のウインドーフィルムで用いる前記粘着剤層の厚さは、特に限定されることはないが、通常3〜30μm、好ましくは5〜20μmである。
(アクリル酸エステル共重合体)
本実施形態のウインドーフィルムの粘着剤層は、アクリル酸エステル共重合体を主成分として含有してもよい。粘着剤層がアクリル酸エステル共重合体を主成分とするとは、粘着剤層が、アクリル酸エステル共重合体を、例えば50質量%以上、70質量%以上、80質量%以上含むことを意味する。
アクリル酸エステル共重合体としては、好ましくはガラス転移温度(Tg)が−45℃以下、より好ましくは−50℃以下、更に好ましくは−50℃〜−70℃のものを用いることが好ましい。ガラス転移温度(Tg)が−45℃以下であれば、被着体から高速で剥離した際にジッピングが起こり難い。
前記アクリル酸エステル共重合体は、例えば、炭素数1〜14のアルキル基を有する(メタ)アクリル酸アルキルエステルの2種以上を共重合させるか、あるいは炭素数1〜14のアルキル基を有する(メタ)アクリル酸アルキルエステル1種又は2種以上と、他の単量体1種又は2種以上とを共重合させることによって調製することができる。
炭素数1〜14のアルキル基を有するアクリル酸エステル単量体としては、例えば、(メタ)アクリル酸メチル、(メタ)アクリル酸エチル、(メタ)アクリル酸n−プロピル、(メタ)アクリル酸イソプロピル、(メタ)アクリル酸n−ブチル、(メタ)アクリル酸イソブチル、(メタ)アクリル酸ペンチル、(メタ)アクリル酸シクロヘキシル、(メタ)アクリル酸2−エチルヘキシル、(メタ)アクリル酸n−オクチル、(メタ)アクリル酸イソオクチル、又は(メタ)アクリル酸ラウリルなどを挙げることができ、これらを単独で又は2種類以上を組み合わせて用いることができる。
前記アクリル酸エステル共重合体は、官能基を有する単量体との共重合体であることもできる。アクリル酸エステル単量体と共重合可能な官能基を有する単量体としては、例えば、カルボキシル基を有する(メタ)アクリル酸、マレイン酸、イタコン酸、若しくはクロトン酸、あるいはヒドロキシル基を有する(メタ)アクリル酸2−ヒドロキシエチル、(メタ)アクリル酸2−ヒドロキシプロピル、(メタ)アクリル酸4−ヒドロキシルブチル若しくは2−ヒドロキシビニルエーテル、あるいはアミノ基を有する(メタ)アクリル酸N,N−ジメチルアミノエチル、若しくは(メタ)アクリル酸N−t−ブチルアミノエチル、更にエポキシ基を有する(メタ)アクリル酸グリシジルなどを挙げることができる。
前記アクリル酸エステル共重合体は、更に、その他の単量体との共重合体であることもできる。例えば、酢酸ビニル、プロピオン酸ビニルなどのビニルエステル類;エチレン、プロピレン、イソブチレンなどのオレフィン類;塩化ビニル、ビニリデンクロリドなどのハロゲン化オレフィン類;スチレン、α−メチルスチレンなどのスチレン系単量体;ブタジエン、イソプレン、クロロプレンなどのジエン系単量体;アクリロニトリル、メタクリロニトリルなどのニトリル系単量体などが挙げられる。これらは単独で又は2種類以上を組み合わせて用いてもよい。
(可塑剤)
本実施形態のウインドーフィルムの粘着剤層を形成する粘着剤は、可塑剤を含有する。可塑剤としてはフタル酸エステル、トリメリット酸エステル、ピロメリット酸エステル、アジピン酸エステル、セバシン酸エステル、リン酸トリエステル、グリコールエステル等のエステル類や、プロセスオイル、液状ポリエーテル、液状ポリテルペン、シトレート系可塑剤(クエン酸エステル系可塑剤)、アジピン酸系可塑剤、ポリエステル系可塑剤、セバシン酸系可塑剤、フタル酸系可塑剤、その他の液状樹脂等が挙げられ、これらのうちの1種または2種以上を混合して用いてもよい。
粘着剤が含有する可塑剤は、粘着剤層のガラス面に対する粘着力を低下させて再剥離が容易な、良好な値とすることができ、且つ粘着力の経時安定性に大変優れるとの観点から、シトレート系可塑剤が用いられることが好ましい。
従来、ウインドーフィルムでは、耐候性が損なわれるおそれがあるため、粘着剤層の粘着剤に可塑剤が配合されることはあまり一般的ではなかった。しかし、シトレート系可塑剤を含有する粘着剤は、粘着力の経時安定性に優れるため、シトレート系可塑剤を用いることにより、長時間経過後も、ガラス面から容易に剥離可能なウインドーフィルムを得ることができる。
シトレート系可塑剤としては、トリエチルシトレート、アセチルトリエチルシトレート、トリブチルシトレート、アセチルトリブチルシトレート(ATBC)、又はアセチルトリオクチルシトレートを挙げることができる。アセチルトリブチルシトレート及びアセチルトリオクチルシトレートは、それらより分子量の低いトリエチルシトレート、アセチルトリエチルシトレート、又はトリブチルシトレート等と比較すると、被着体汚染が一層少なくなる点で好ましい。また、アセチルトリブチルシトレートやトリエチルシトレート、アセチルトリエチルシトレート、又はトリブチルシトレートは、それらより分子量の高いアセチルトリオクチルシトレート等と比較すると、粘着剤との相溶性が優れている点で好ましい。また、これらの被着体汚染及び粘着剤との相溶性の点で、アセチルトリブチルシトレートがより好ましい。
本実施形態で用いる前記粘着剤において、前記可塑剤の配合量は、前記アクリル酸エステル共重合体100質量部(固形分)に対して、1.0〜50.0質量部(固形分)の量、好ましくは、2.0〜40.0質量部(固形分)の量である。前記可塑剤の配合量が1.0質量部未満になると、ジッピングが発生しやすくなることがあり、50.0質量部を超えると被着体汚染及び基材との密着が悪くなることがある。
一般的に、アクリル酸エステル共重合体を含む粘着剤は、ガラス等の極性被着体への粘着力が高くなる傾向があり、これを低下させることは容易ではなかった。
本実施形態のウインドーフィルムでは、アクリル酸エステル共重合体を含む粘着剤層の粘着剤が、更に可塑剤を含むことで、粘着剤層のガラス等の極性被着体への粘着力が格段に低められている。係る構成により、ガラス面から容易に剥離可能なウインドーフィルムを得ることができる。
(架橋剤)
本実施形態で用いる前記粘着剤層の粘着剤は、架橋剤を添加して架橋されたものであることが好ましい。架橋剤としてはイソシアネート系、エポキシ系、又は金属キレート系等の各種架橋剤を使用することができる。その中でもガラス転移温度(Tg)の低い官能基を有する単量体であるアクリル酸2−ヒドロキシルエチル(Tg:−15℃)やアクリル酸4−ヒドロキシルブチル(Tg:−80℃)と反応することのできるヘキサメチレンジイソシアネート、トリレンジイソシアネート、又はキシリレンジイソシアネートを用いることが好ましい。
架橋剤は単独で用いてもよいし、2種類以上を併用してもよい。架橋剤の使用量は粘着剤組成物中の固形分100質量部に対して、例えば0.01〜20質量部であり、例えば0.05〜10質量部である。架橋剤量を適宜調整することで、種々の被着体に対し必要な粘着物性を発現させることができる。
(ゲル分率)
本実施形態で用いる粘着剤層の粘着剤は、ゲル分率が、好ましくは70%以上、より好ましくは80%以上であり、この範囲のゲル分率を有する粘着剤は経時安定性にも優れている。ゲル分率が70%未満であると、被着体に貼付後、粘着力の上昇率が大きくなることがある。
本発明において、粘着剤層の粘着剤のゲル分率は、後述の実施例に記載の方法により求めることができる。
(粘着力)
本実施形態のウインドーフィルムは、JIS Z 0237:2009の粘着力の測定法に準拠して、幅25mmに切断した前記ウインドーフィルムを、2kgローラーを使用して圧着回数一往復でフロートガラス板に圧着し、前記フロートガラス板のガラス面への貼付直後における、180°の角度及び剥離速度300mm/minの条件で測定される粘着力が、100mN/25mm以下であり、好ましくは10〜80mN/25mmであり、より好ましくは20〜65mN/25mmである。
ここで貼付直後とは、被着体への貼付から1分以内のことを指し、前記フロートガラス板のガラス面への貼付時から粘着力測定までの間、試験片は、23℃、相対湿度50%の環境下におかれるものとする。
本実施形態のウインドーフィルムは、JIS Z 0237:2009の粘着力の測定法に準拠して、幅25mmに切断した前記ウインドーフィルムを、2kgローラーを使用して圧着回数一往復でフロートガラス板に圧着し、23℃、相対湿度50%の環境下で30分間放置後における、180°の角度及び剥離速度300mm/minの条件で測定される粘着力が、100mN/25mm以下であり、好ましくは10〜80mN/25mmであり、より好ましくは20〜65mN/25mmである。
本実施形態のウインドーフィルムは、JIS Z 0237:2009の粘着力の測定法に準拠して、幅25mmに切断した前記ウインドーフィルムを、2kgローラーを使用して圧着回数一往復でフロートガラス板に圧着し、23℃、相対湿度50%の環境下で24時間放置後における、180°の角度及び剥離速度300mm/minの条件で測定される粘着力が、140mN/25mm以下であり、好ましくは10〜100mN/25mmであり、より好ましくは20〜85mN/25mmである。
被着体への粘着剤層の粘着力の測定は、後述の実施例に記載の方法により行うことができる。
前記粘着力が上記の値であることにより、ウインドーフィルムをガラス面から剥離することが容易となる。また、剥離時にかかる基材への負担も低減されるため、ウインドーフィルムをガラス面から剥離する際に基材の破壊が防止されることによっても、容易にウインドーフィルムをガラス面から剥離することができる。
(耐候性試験後の粘着力)
また、本実施形態のウインドーフィルムは、JIS Z 0237:2009の粘着力の測定法に準拠して、幅25mmに切断した前記ウインドーフィルムを、2kgローラーを使用して圧着回数一往復でフロートガラス板に圧着し、JIS A 5759:2008に準拠して、ブラックパネル温度計の示す温度63℃±3℃、相対湿度50%±5、連続照射2000時間の条件で実施される耐候性試験後における、JIS Z 0237:2009の粘着力の測定法に準拠して180°の角度及び剥離速度300mm/minの条件で測定される粘着力が、8000mN/25mm以下であることが好ましく、10〜6000mN/25mm以下であることがより好ましく、20〜5000mN/25mm以下であることがさらに好ましい。
前記粘着力が上記の値であることにより、窓ガラスへ長期間貼付された後であっても、ウインドーフィルムをガラス面から剥離することが容易となる。また、剥離時にかかる基材への負担も低減されるため、ウインドーフィルムをガラス面から剥離する際に基材の破壊が防止されることによっても、容易にウインドーフィルムをガラス面から剥離することができる。
(紫外線吸収剤)
本実施形態のウインドーフィルムにおける粘着剤層の粘着剤は、更に紫外線吸収剤を含むことが好ましい。
紫外線吸収剤としては、例えば、2−(2’−ヒドロキシ−3’,5’−ジ−tert−ブチルフェニル)−5−クロロベンゾトリアゾール、2−(2’−ヒドロキシ−3’−tert−ブチル−5’−メチルフェニル)−5−クロロベンゾトリアゾール、2−(2’−ヒドロキシ−3’−tert−アミル−5’−イソブチルフェニル)−5−クロロベンゾトリアゾール、2−(2’−ヒドロキシ−3’−イソブチル−5’−メチルフェニル)−5−クロロベンゾトリアゾール、2−(2’−ヒドロキシ−3’−イソブチル−5’−プロピルフェニル)−5−クロロベンゾトリアゾール等の2’−ヒドロキシフェニル−5−クロロベンゾトリアゾール系紫外線吸収剤;2−(2’−ヒドロキシ−3’,5’−ジ−tert−ブチルフェニル)ベンゾトリアゾール、2−(2’−ヒドロキシ−5’−メチルフェニル)ベンゾトリアゾール等の2’−ヒドロキシフェニルベンゾトリアゾール系紫外線吸収剤;2,2’−ジヒドロキシ−4−メトキシベンゾフェノン、2,2’−ジヒドロキシ−4,4’−ジメトキシベンゾフェノン、2,2’,4,4’−テトラヒドロキシベンゾフェノン等の2,2’−ジヒドロキシベンゾフェノン系紫外線吸収剤;2−ヒドロキシ−4−メトキシベンゾフェノン、2,4−ジヒドロキシベンゾフェノン等の2−ヒドロキシベンゾフェノン系紫外線吸収剤;サリチル酸フェニル、4−tert−ブチル−フェニル−サリシレート等のサリチル酸エステル系紫外線吸収剤;2−エチル−ヘキシル−2−シアノ−3,3−ジフェニルアクリレート、エチル−2−シアノ−3,3−ジフェニルアクリレート、オクチル−2−シアノ−3,3−ジフェニルアクリレート等のシアノアクリレート系紫外線吸収剤;2−(4,6−ビス(2,4−ジメチルフェニル)−1,3,5−トリアジン−2−イル)−5−ヒドロキシフェニル、2−(2,4−ジヒドロキシフェニル)−4,6−ビス−(2,4−ジメチルフェニル)−1,3−5−トリアジン、2,4−ビス[2−ヒドロキシ−4−ブトキシフェニル]−6−(2,4−ジブトキシフェニル)−1,3,5−トリアジン、トリス(ヒドロキシフェニル)トリアジン等のトリアジン系紫外線吸収剤;ベンゾトリアゾール骨格にアクリロイル基又はメタクリロイル基を導入した反応型紫外線吸収剤等が挙げられる。紫外線吸収剤の含有量は、粘着剤組成物中の固形分100質量部に対して、例えば0.5〜20質量部であり、例えば1〜10質量部である。
トリアジン系紫外線吸収剤としては、特許第5525183号、特許第5546706号等に開示された公知の紫外線吸収剤を用いることができ、例えば、下記一般式(A−1)で表される化合物であってもよい。
Figure 0006666685
12、R22及びR32は、独立に、水酸基、アルキル基、アルキルオキシ基又はアルキルオキシカルボニルアルキルオキシ基であって、R12、R22及びR32のうち少なくとも一つは水酸基である。
13、R23及びR33は、独立に、水素原子又はアルキル基であって、水素原子又は炭素数1〜8のアルキル基であってもよく、水素原子又はメチル基であってもよく、水素原子であってもよい。
14、R24及びR34は、独立に、水酸基、アルキルオキシ基、アルキル基、ヒドロキシアルキルオキシ基、アルキルオキシカルボニルアルキルオキシ基、3−アルキルオキシ−2−ヒドロキシ−プロピルオキシ基又はアルキルカルボニルオキシ基である。
例えば、BASF社から市販されている、チヌビン400、チヌビン405、チヌビン460、チヌビン477、及びチヌビン479(いずれも商品名)等を例示できる。具体的には、2−[4−[(2−ヒドロキシ−3−ドデシルオキシプロピル)オキシ]−2−ヒドロキシフェニル]−4,6−ビス(2,4−ジメチルフェニル)−1,3,5−トリアジン、2−[4−[(2−ヒドロキシ−3−トリデシルオキシプロピル)オキシ]−2−ヒドロキシフェニル]−4,6−ビス(2,4−ジメチルフェニル)−1,3,5−トリアジン、2−(2,4−ジヒドロキシフェニル)−4,6−ビス(2,4−ジメチルフェニル)−1,3,5−トリアジンなどのモノ(ヒドロキシフェニル)トリアジン化合物;2,4−ビス(2−ヒドロキシ−4−プロピルオキシフェニル)−6−(2,4−ジメチルフェニル)−1,3,5−トリアジン、2,4−ビス(2−ヒドロキシ−3−メチル−4−プロピルオキシフェニル)−6−(4−メチルフェニル)−1,3,5−トリアジン、2,4−ビス(2−ヒドロキシ−3−メチル−4−ヘキシルオキシフェニル)−6−(2,4−ジメチルフェニル)−1,3,5−トリアジンなどのビス(ヒドロキシフェニル)トリアジン化合物;2,4−ビス(2−ヒドロキシ−4−ブトキシフェニル)−6−(2,4−ジブトキシフェニル)−1,3,5−トリアジン、2,4,6−トリス(2−ヒドロキシ−4−オクチルオキシフェニル)−1,3,5−トリアジン、2,4,6−トリス[2−ヒドロキシ−4−(3−ブトキシ−2−ヒドロキシプロピルオキシ)フェニル]−1,3,5−トリアジンなどのトリス(ヒドロキシフェニル)トリアジン化合物等が挙げられる。
本実施形態のウインドーフィルムにおける粘着剤層の粘着剤が、更に紫外線吸収剤を含むことにより、粘着剤層のガラス面への粘着力の上昇を抑制可能である。これは、紫外線吸収剤が、紫外線による粘着剤の劣化を抑制するためと考えられる。
係る構成により、窓ガラスに貼付後に長時間経過後のウインドーフィルムであっても、粘着剤層のガラス面への粘着力をより一層効果的に低下させることができ、ガラス面から容易に剥離可能なウインドーフィルムとすることができる。
また、粘着剤層の粘着剤が更に紫外線吸収剤を含む場合、当該ウインドーフィルムは窓ガラスの屋内側のガラス面に貼付して使用されることが好ましい。窓ガラスの屋内側のガラス面に貼付されたウインドーフィルムは、粘着剤層が、基材や、ハードコート層等よりも、屋外側に配置される。そうすることで、粘着剤層の紫外線吸収剤によって、屋内側に配置された粘着剤層や基材等に対して、紫外線による劣化を抑制可能である。基材等の劣化が抑制されると、ウインドーフィルムをガラス面から剥離する際に基材の破壊が防止され、より容易に、ウインドーフィルムをガラス面から剥離することができる。
本発明の一実施形態において、粘着剤層の粘着剤が紫外線吸収剤を含むウインドーフィルムは、JIS Z 0237:2009の粘着力の測定法に準拠して幅25mmに切断した前記ウインドーフィルムを、2kgローラーを使用して圧着回数一往復でフロートガラス板に圧着し、JIS A 5759:2008に準拠してブラックパネル温度計の示す温度63℃±3℃、相対湿度50%±5、連続照射2000時間の条件で実施される耐候性試験後における、JIS Z 0237:2009の粘着力の測定法に準拠して180°の角度及び剥離速度300mm/minの条件で測定される粘着力が、4000mN/25mm以下であることが好ましく、10〜2000mN/25mm以下であることがより好ましく、15〜1000mN/25mm以下であることがさらに好ましく、20〜500mN/25mm以下であることが特に好ましい。
(溶媒)
粘着剤組成物の材料を溶解又は分散させる溶媒としては、例えばヘキサン、ヘプタン、シクロヘキサン等の脂肪族炭化水素、トルエン、キシレン等の芳香族炭化水素、塩化メチレン、塩化エチレン等のハロゲン化炭化水素、メタノール、エタノール、プロパノール、ブタノール等のアルコール、アセトン、メチルエチルケトン、2−ペンタノン、イソホロン等のケトン、酢酸エチル、酢酸ブチル等のエステル、エチルセロソルブ等のセロソルブ系溶媒等が挙げられる。
粘着剤組成物の濃度、粘度は、コーティング可能な濃度、粘度であればよく、特に制限されず、状況に応じて適宜調整することができる。
(その他の成分)
前記粘着剤層の粘着剤は、ウインドーフィルム用の粘着剤に一般的に含まれている添加剤、例えば、粘着付与剤、酸化防止剤、着色剤、又は帯電防止剤等も所望により含むことができる。これらは単独で用いてもよいし、2種類以上を併用してもよい。
<ハードコート層>
本実施形態のウインドーフィルムは、前記基材の前記粘着剤層が設けられた側とは反対側の面に、ハードコート層が設けられているものであってもよい。
ハードコート層は、例えば、基材の粘着剤層と反対側の面に、ハードコート剤を塗布することにより得られる。ハードコート剤としては、紫外線(UV)および電子線硬化型塗料、シリコーン系ハードコート剤、フォスファゼン樹脂系ハードコート剤などを用いることができる。上記のハードコート剤の中でも、材料コストや、ハードコート層を形成する工程上の平易さ、組成の自由度などの点から、UV硬化型塗料を用いることができる。UV硬化型塗料としては、ビニル重合型、ポリチオール・ポリエン型、エポキシ型、アミノ・アルキド型のものなどを用いることができる。
<剥離シート>
本実施形態のウインドーフィルムは、その粘着剤層を剥離材によって保護することができる。剥離材としては、従来公知のウインドーフィルム、又は粘着ラベルに使用されているものをそのまま使用することができる。例えば、シリコーン系、アルキッド系、又はフッ素系等の剥離剤を剥離材の基材であるポリラミ紙(ポリエチレンを貼り合わせた上質紙)、グラシン紙、コート紙、ポリエステルフィルム、又はポリプロピレンフィルムに塗布したものが用いられる。
≪ウインドーフィルムの製造方法≫
本実施形態のウインドーフィルムは、例えば、次のようにして製造することができる。
まず、上述した基材上に、上述した粘着剤組成物を、公知の塗工装置により適宜の厚さに塗布する。塗工装置としては、ロールコーター、ナイフコーター、ロールナイフコーター、ファウンテンダイコーター、スロットダイコーター、リバースコーター等が挙げられる。続いて、80〜150℃程度の温度で加熱することにより、粘着剤組成物中の溶媒を除去し、粘着剤組成物中の各成分の架橋性の官能基を架橋させる。粘着剤層上には、粘着剤層を保護するために剥離シートを貼着してもよい。また、粘着剤層を剥離シート上に作製し、続いて基材上に転写する方法により、ウインドーフィルムを製造してもよい。
以下、実施例および比較例により本発明をさらに具体的に説明するが、本発明は以下の実施例に限定されるものではない。
《実施例1》
アクリル酸2−エチルヘキシル92.8質量%とアクリル酸2−ヒドロキシエチル7.0質量%とアクリル酸0.2質量%とを共重合して調製したアクリル酸エステル共重合体100質量部(固形分)に、架橋剤としてのヘキサメチレンジイソシアネートを有する脂肪族系イソシアネート〔日本ポリウレタン工業(株)社製;コロネートHX〕9.0質量部(固形分)と、可塑剤としてのアセチルトリブチルシトレート(ATBC)〔田岡化学工業(株)社製〕2.5質量部(固形分)とを配合し、十分撹拌して塗工用粘着剤液を得た。この塗工液をロールナイフコーターにて乾燥後の厚さが12μmになるように、厚さ50μmの透明ポリエチレンテレフタレートフィルム〔東レ(株)社製;ルミラー T60〕の片面に塗工し、90℃で1分間加熱乾燥した。こうして形成された粘着剤層の上に、更に、シリコーン系剥離層を設けたポリエステル剥離フィルム〔三菱樹脂(株)社製;MRF#25〕の剥離層面側と貼り合わせて、実施例1のウインドーフィルムを得た。アクリル酸エステル共重合体のTgは、−66.7℃であった。
《実施例2》
実施例1において、塗工用粘着剤液の配合に、トリアジン系紫外線吸収剤〔BASF社製;TINUVIN(登録商標)477〕3.5質量部を更に加えた以外は、実施例1の操作を繰り返すことにより、実施例2のウインドーフィルムを得た。
《比較例1》
実施例1において、可塑剤としてのアセチルトリブチルシトレートを用いなかったこと以外は、実施例1の操作を繰り返すことにより、比較例1のウインドーフィルムを得た。
[物性評価]
(1)粘着力測定
製造から14日後の、実施例1〜2及び比較例1で得られたウインドーフィルムを試料として粘着力を測定した。まず、JIS Z 0237:2009の粘着力の測定法に準拠して、各ウインドーフィルムを幅25mm、長さ250mmに切断した。続いて、剥離フィルムを除去したウインドーフィルムの粘着剤層面を、23℃及び50%RHの条件下で質量2kgのゴムローラを1往復させて、フロートガラス板に圧着させ、貼付した。貼付直後、又は同条件下で貼付後30分間若しくは24時間放置した後、引張試験機(オリエンテック社製、商品名「テンシロン」)を用い、JIS Z 0237:2009の粘着力の測定法に準拠して、試料を180°の角度及び剥離速度300mm/minの条件で剥離して粘着力を測定した。これらの結果を表1に示す。
(2)ゲル分率測定
実施例1〜2及び比較例1で調製した塗工用粘着剤液を、それぞれ同じ塗工量で剥離シート〔リンテック(株)社製;SP−PET 3811〕の剥離剤層面へ塗布し、約90℃で約1分間乾燥させ、乾燥粘着剤層を得た。更に別の剥離シート〔三菱樹脂(株)社製;MRF#25〕の剥離剤層面を粘着剤層の上に貼着させた。40℃で10日間放置してシーズニングを行った後、この乾燥粘着剤層から乾燥粘着剤サンプル約0.2gを取り出し、その質量(初期質量)を正確に秤量した。次に、前記の乾燥粘着剤サンプルをテトロンメッシュ〔#380;NBC(株)社製;UXSCREEN150−035/380TW〕に包み、酢酸エチルを溶媒としてソックスレー抽出による16時間還流で粘着剤サンプルの非ゲル分を抽出してゲル分の質量を測定し、初期の質量との比によりゲル分率を測定した。実施例1〜2及び比較例1のウインドーフィルムにおける粘着剤のゲル分率は、いずれも97.0%であった。
(3)耐候性試験後の粘着力測定
製造から14日後の、実施例1〜2及び比較例1で得られたウインドーフィルムを試料として粘着力を測定した。まず、JIS Z 0237:2009の粘着力の測定法に準拠して、各ウインドーフィルムを幅25mm、長さ250mmに切断した。続いて、剥離フィルムを除去したウインドーフィルムの粘着剤層面を、フロートガラス板に、23℃及び50%RHの条件下で質量2kgのゴムローラを1往復させて圧着させた。その後、JIS A 5759:2008に準拠して、サンシャインカーボン促進耐候性試験機(スガ試験機株式会社製、サンシャインウェザーメーター S80)を用い、ブラックパネル温度計の示す温度63℃±3℃、相対湿度50%±5の試験条件にて、連続2000時間の耐候性試験を行った。耐候性試験中には、ウインドーフィルムに対し、120分照射中に、18分間水噴射を行った。
次いで、引張試験機(オリエンテック社製、商品名「テンシロン」)を用い、JIS Z 0237:2009の粘着力の測定法に準じて、180°の角度及び剥離速度300mm/minの条件で、耐候性試験後の試料を剥離し、粘着力を測定した。結果を表1に示す。また、図1に、表1に示す粘着力の値をグラフ化したものを示す。
Figure 0006666685
表1及び図1を参照し、比較例1のウインドーフィルムと実施例1〜2のウインドーフィルムとを比較すると、実施例1〜2のウインドーフィルムは、比較例1のウインドーフィルムと比べてガラス面に対する粘着力が非常に低いことが明らかとなった。この傾向は、貼付直後、貼付30分後、貼付24時間後のいずれにおいても確認された。
また、耐候性試験後の、比較例1のウインドーフィルムと実施例1〜2のウインドーフィルムとを比較すると、実施例1〜2のウインドーフィルムは、比較例1のウインドーフィルムと比べてガラス面に対する粘着力が低くなっており、耐候性にも優れたものであった。
また、耐候性試験後の、実施例2のウインドーフィルムと実施例1のウインドーフィルムと比較すると、実施例2のウインドーフィルムは、実施例1のウインドーフィルムと比べてガラス面に対する粘着力が低くなっており、更に耐候性に優れたものであった。
本発明によれば、ガラス面への適度な粘着性能を有し、ガラス面から容易に剥離可能なウインドーフィルムを提供できる。
本発明のウインドーフィルムは、太陽光中の紫外線カット、プライバシーの保護、防犯、ガラスの飛散防止、装飾等を目的とした、自動車、建築物等の窓ガラス等への使用が期待される。
本発明のウインドーフィルムは、ガラス面から容易に剥離可能であるので、自動車の所有者や、建物の居住者等の一般消費者向けウインドーフィルムとして、好適に提供可能である。

Claims (4)

  1. 基材と、少なくとも該基材の片側表面に形成された粘着剤層とを含むウインドーフィルムであって、
    前記粘着剤層の粘着剤が、アクリル酸エステル共重合体と可塑剤と紫外線吸収剤とを含み、
    前記可塑剤が、アセチルトリブチルシトレート又はアセチルトリオクチルシトレートであり、
    前記可塑剤の配合量が前記アクリル酸エステル共重合体100質量部(固形分)に対して、1.0〜50.0質量部(固形分)の量であり、
    JIS Z 0237:2009の粘着力の測定法に準拠して、幅25mmに切断した前記ウインドーフィルムを、2kgローラーを使用して圧着回数一往復でフロートガラス板に圧着し、前記フロートガラス板のガラス面への貼付直後における、180°の角度及び剥離速度300mm/minの条件で測定される粘着力が、100mN/25mm以下であり、
    JIS Z 0237:2009の粘着力の測定法に準拠して、幅25mmに切断した前記ウインドーフィルムを、2kgローラーを使用して圧着回数一往復でフロートガラス板に圧着し、JIS A 5759:2008に準拠して、ブラックパネル温度計の示す温度63℃±3℃、相対湿度50%±5、連続照射2000時間の条件で実施される耐候性試験後における、JIS Z 0237:2009の粘着力の測定法に準拠して180°の角度及び剥離速度300mm/minの条件で測定される粘着力が、2000mN/25mm以下であることを特徴とする、ウインドーフィルム。
  2. 前記アクリル酸エステル共重合体のガラス転移温度が−45℃以下である、請求項1に記載のウインドーフィルム。
  3. 前記粘着剤層の粘着剤のゲル分率が70%以上である、請求項1又は2のいずれか一項に記載のウインドーフィルム。
  4. 前記粘着剤層の粘着剤が、架橋剤を添加して架橋されたものである、請求項1〜3のいずれか一項に記載のウインドーフィルム。
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