JP6666589B2 - 蒸煮爆砕装置、及びボイラ装置 - Google Patents
蒸煮爆砕装置、及びボイラ装置 Download PDFInfo
- Publication number
- JP6666589B2 JP6666589B2 JP2016106496A JP2016106496A JP6666589B2 JP 6666589 B2 JP6666589 B2 JP 6666589B2 JP 2016106496 A JP2016106496 A JP 2016106496A JP 2016106496 A JP2016106496 A JP 2016106496A JP 6666589 B2 JP6666589 B2 JP 6666589B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- biomass
- steam
- tube
- inlet
- shell
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Active
Links
Images
Classifications
-
- Y—GENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
- Y02—TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
- Y02E—REDUCTION OF GREENHOUSE GAS [GHG] EMISSIONS, RELATED TO ENERGY GENERATION, TRANSMISSION OR DISTRIBUTION
- Y02E20/00—Combustion technologies with mitigation potential
- Y02E20/12—Heat utilisation in combustion or incineration of waste
Landscapes
- Disintegrating Or Milling (AREA)
Description
また、特許文献2には、有機性廃棄物を容器内に収容し、高温・高圧の水蒸気によって廃棄物を加熱(蒸煮)した後、容器内圧力を瞬間的に開放し、水の断熱膨張のエネルギによって固体成分を粉砕(爆砕)する水蒸気爆砕(蒸煮爆砕)方式の廃棄物処理装置が開示されている。
しかしながら、この水蒸気爆砕では、水蒸気をバイオマスと混合することにより蒸煮するため、水蒸気爆砕後に大量の凝縮水が発生する。この凝縮水は、不純物を含むため、ボイラでの水蒸気生成のための用水として再利用できず、中和処理や分離処理等を行った後に装置の系外に排出設備を経て排出しなければならない。したがって、特許文献2の装置では、水蒸気爆砕後の後処理設備を別途要し、設備コスト、及び当該設備を稼働するためのエネルギ消費量が増大するという問題がある。
図1に示すように、本実施形態のボイラ装置1は、石炭焚きボイラ2を備え、火力発電所等に設置される。石炭焚きボイラ2は、例えば微粉炭炊きボイラ(PCボイラ:Pulverized Coal boiler)であって、火炉2a、後部伝熱部である過熱器2b、再熱器2c、及び節炭部2dを具備している。節炭部2dから煙突Pに至るまでの排ガス処理煙道3には、脱硝部4、エアヒータ5、集塵装置6、誘引ファン7、熱交換器8、脱硫部9及び押込みファン10が順次配置されている。
図2に示すように、蒸煮爆砕装置30は、水蒸気が供給されるシェル32、及びシェル32内に配置される複数のチューブ34を有するシェル&チューブ構造の熱交換部36と、熱交換部36の上側に配置され、各チューブ34の入口側に接続されて各チューブ34内にバイオマスBを供給可能とするフィーダ38とを備えている。
鉛直方向を基準としたときの各上及び下傾斜管部34a、34bの傾斜角は、シェル32の胴部32a近傍に位置する各チューブ34の角度が最も大きく、シェル32の胴部32aの径方向中央に位置する各チューブ34の角度が最も小さい。
図3に示すように、例えば、シェル32内には24本のチューブ34が離間して配置されている。また、入口及び出口バルブ40、42も、各チューブ34に対応して、それぞれ24個ずつ設けられている。
以下、図4に示すフローチャートを参照して、制御ユニット48で実行される爆砕制御について説明する。
シェル32内を循環する蒸気の熱によって各チューブ34は高温であるため、第1チューブ群34Aの各チューブ34内に密閉状態で保持されたバイオマスBの含有水分が徐々に蒸発する。これにより第1チューブ群34Aの各チューブ34内は蒸気が充満して昇圧し、バイオマスBの含有水分に基づく蒸気のみがバイオマスBの水蒸気爆砕に利用される。
こうして、シェル32内を循環される蒸気によってチューブ34を介してバイオマスBが間接的に密閉状態で加熱され、バイオマスBはチューブ34内にてバイオマスBの含有水分のみによって蒸煮される。
次に、ステップS5では、第1〜第4チューブ群34A〜34Dで微粉化バイオマスを段階的に順次生成するべく、上述した第1チューブ群34Aでの爆砕(n=1の場合)に加え、第2〜第4チューブ群34B〜34Dでの爆砕(n=2、n=3、n=4の場合)が全て完了したか否かを判定する。
一方、同様の木質チップを図示しないハンマーミルで粉砕した場合には、ハンマーミルを作動させるための電力を要するとともに、1mm以下となる微粉化木質バイオマスは40%程度の収率でしか生成できないことも判明している。
第2実施形態の蒸煮爆砕装置130は、入口及び出口バルブ40、42の数及び位置、シェル32の形状、及び制御ユニット48が実行する爆砕制御、以外は第1実施形態の蒸煮爆砕装置30と同様の構成をなしている。したがって、以下、これら相違点を主として説明し、第1実施形態と同様の構成は図面に同符号を付して説明を省略することがある。
以下、図6に示すフローチャートを参照して、制御ユニット48で実行される本実施形態の爆砕制御について説明する。
次に、ステップS12では、入口バルブ40を閉作動し、各チューブ34に充填されたバイオマスBをこれら各チューブ34内に密閉する。
以上のように本実施形態の蒸煮爆砕装置130では、第1実施形態の場合と同様に、蒸煮爆砕装置130ひいてはボイラ装置1におけるエネルギ消費を削減しながら、高い収率で効率的に微粉化バイオマスを生成することができる。
例えば、図7に示すように、蒸煮爆砕装置30(蒸煮爆砕装置130でも良い)は、チューブ34内に生成された微粉化バイオマスを受け入れる受入タンク(受入ユニット)52を備えても良い。この場合には、蒸煮爆砕装置30で生成した微粉化バイオマスを火炉2aに直接投入して燃焼するのではなく、受入タンク52で一旦保管することができるため、蒸煮爆砕装置30の運転の自由度をさらに高めることができる。
また、本発明で微粉化可能なバイオマスは、水分を含む潤湿バイオマスであれば良く、木質系に限らず草木系を含む未利用バイオマスであっても良いし、廃棄物系バイオマスであっても良い。
2 石炭焚きボイラ(ボイラ)
2a 火炉(受入ユニット)
21,23,24,26 配管(流路)
22 高圧タービン(蒸気タービン)
25 中・低圧タービン(蒸気タービン)
28 分岐配管(供給路)
29 合流配管(返戻路)
30、130 蒸煮爆砕装置
32 シェル
34 チューブ
36 熱交換部
38 フィーダ
40 入口バルブ
42 出口バルブ
44 分岐配管(分岐路)
46 合流配管(合流路)
48 制御ユニット
52 受入タンク(受入ユニット)
B バイオマス
Claims (5)
- 水蒸気が供給されるシェルと、
前記シェル内に配置されるチューブと、
前記チューブの入口側に接続され、前記チューブ内にバイオマスを供給するフィーダと、
前記チューブの入口側に介装される入口バルブと、
前記チューブの出口側に介装される出口バルブと、
前記入口バルブを開、前記出口バルブを閉とし、前記フィーダから前記入口バルブを経て前記チューブ内に前記バイオマスを供給し、前記入口及び出口バルブを閉とし、前記バイオマスを前記チューブ内に密閉し、前記チューブ内の前記バイオマスを前記シェル内の水蒸気で加熱し、保持時間の経過後、前記入口バルブを閉、前記出口バルブを開とし、前記チューブ内の前記バイオマスをその含有水分で水蒸気爆砕して微粉化バイオマスを生成する制御ユニットと、
前記チューブの出口側に接続され、前記チューブ内に生成された前記微粉化バイオマスを受け入れる受入ユニットと
を備える、蒸煮爆砕装置。 - 前記チューブは複数設けられ、
前記入口及び出口バルブは前記複数のチューブ毎にそれぞれ設けられ、
前記制御ユニットは、前記入口及び出口バルブの開閉により、前記フィーダから前記複数のチューブのうちの少なくとも1つ以上に段階的に前記バイオマスを供給し、前記微粉化バイオマスを生成する、請求項1に記載の蒸煮爆砕装置。 - 前記チューブは複数設けられ、
前記複数のチューブと前記フィーダとの間に設けられ、前記複数のチューブの入口が接続されるとともに前記入口バルブが介装される分岐路と、
前記複数のチューブと前記受入ユニットとの間に設けられ、前記複数のチューブの出口が接続されるとともに前記出口バルブが介装される合流路と
を備え、
前記制御ユニットは、前記入口及び出口バルブの開閉により、前記フィーダから前記複数のチューブ内に一括して前記バイオマスを供給し、前記微粉化バイオマスを生成する、請求項1に記載の蒸煮爆砕装置。 - 請求項1から3の何れか一項に記載の蒸煮爆砕装置と、
前記微粉化バイオマスを燃焼して水蒸気を発生するボイラと、
前記ボイラで発生する水蒸気により回転される蒸気タービンと
を備える、ボイラ装置。 - 前記ボイラで発生する水蒸気、又は前記蒸気タービンを回転させた後の水蒸気が流れる流路と、
前記流路から分岐して前記シェルに接続され、前記シェルに前記流路の水蒸気を供給する供給路と、
前記シェルに接続されて前記流路に合流し、前記シェルを流れた水蒸気を前記流路に戻す返戻路と
をさらに備える、請求項4に記載のボイラ装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2016106496A JP6666589B2 (ja) | 2016-05-27 | 2016-05-27 | 蒸煮爆砕装置、及びボイラ装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2016106496A JP6666589B2 (ja) | 2016-05-27 | 2016-05-27 | 蒸煮爆砕装置、及びボイラ装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2017211164A JP2017211164A (ja) | 2017-11-30 |
JP6666589B2 true JP6666589B2 (ja) | 2020-03-18 |
Family
ID=60475369
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2016106496A Active JP6666589B2 (ja) | 2016-05-27 | 2016-05-27 | 蒸煮爆砕装置、及びボイラ装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP6666589B2 (ja) |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP7021604B2 (ja) * | 2018-06-06 | 2022-02-17 | 株式会社Ihi | 蒸煮爆砕装置及びそれを備えた蒸煮爆砕システム |
Family Cites Families (6)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP4067805B2 (ja) * | 2000-11-08 | 2008-03-26 | 株式会社琉球バイオリソース開発 | 抗酸化性食物繊維およびその製造方法、並びにそれを用いた加工食品 |
JP5034011B2 (ja) * | 2006-12-11 | 2012-09-26 | アイセル株式会社 | 爆砕装置 |
JP2012011583A (ja) * | 2010-06-29 | 2012-01-19 | Cdm Consulting Co Ltd | 燃料用間伐材の処理方法及び装置 |
AU2013277608B2 (en) * | 2012-06-22 | 2016-02-04 | Sundrop Fuels, Inc. | Pretreating biomass using steam explosion before gasification |
JP6245436B2 (ja) * | 2013-12-27 | 2017-12-13 | 株式会社Ihi | ボイラ装置及びボイラへのバイオマス燃料供給方法 |
JP6730661B2 (ja) * | 2016-03-09 | 2020-07-29 | 株式会社Ihi | 微粉化バイオマスの製造方法、及び微粉化バイオマスの製造装置、並びにボイラ装置 |
-
2016
- 2016-05-27 JP JP2016106496A patent/JP6666589B2/ja active Active
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2017211164A (ja) | 2017-11-30 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP5509024B2 (ja) | 石炭乾燥装置及び石炭乾燥方法 | |
JP2018048280A (ja) | 燃料バイオマスの製造方法、及び燃料バイオマス製造装置、並びにボイラ装置 | |
CN101581532A (zh) | 多效过热蒸汽褐煤预干燥系统及其工艺 | |
JP6730661B2 (ja) | 微粉化バイオマスの製造方法、及び微粉化バイオマスの製造装置、並びにボイラ装置 | |
JPWO2017158649A1 (ja) | 植物性バイオマス半炭化物の製造装置 | |
JPH03504151A (ja) | 電気的エネルギーおよびまたは加熱用熱とプロセス熱を発生する方法 | |
JP6104666B2 (ja) | 有機廃棄物を用いた熱源システム及び発電システム | |
KR20150145340A (ko) | 저압 과열증기를 이용한 상향 직분사 재열방식 석탄 건조장치 | |
JPWO2018096663A1 (ja) | バイオマス原料分解装置、及び、バイオマスペレット燃料の製造方法 | |
CN102865746A (zh) | 改进型水泥工业用余热发电系统 | |
JP6666589B2 (ja) | 蒸煮爆砕装置、及びボイラ装置 | |
JP2013088033A (ja) | バイオマス前処理ユニット及びバイオマス・石炭混焼システム | |
JP2016080217A (ja) | 木質燃料乾燥設備及びそれを用いた木質燃料の乾燥方法 | |
KR20150145339A (ko) | 저압 과열증기를 이용한 재열방식 석탄 건조장치 | |
CN103983088A (zh) | 一种利用电站废热预干燥褐煤及水分回收的系统和方法 | |
JP6280857B2 (ja) | ボイラ | |
JP2012078017A (ja) | バイオマス貯蔵ユニット及び前処理ユニット | |
JP2012078018A (ja) | 前処理ユニット | |
JP7021604B2 (ja) | 蒸煮爆砕装置及びそれを備えた蒸煮爆砕システム | |
EP3098398B1 (en) | Lignite drying integration with a water/steam power cycle | |
RU2039918C1 (ru) | Способ сушки содержащего воду материала, осуществляемый на электростанции, и устройство для его осуществления | |
KR101836124B1 (ko) | 다단 연소기능을 갖는 소형증기보일러 및 이를 이용한 소형 열병합발전시스템 | |
US20180012672A1 (en) | System for Reducing Volume of Low-level Radioactive Wastes by Using Superheated Vapor | |
RU2581264C2 (ru) | Способ и устройство сушки и термической обработки | |
CN203809062U (zh) | 一种火力发电系统 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20190221 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20200117 |
|
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20200122 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20200204 |
|
R151 | Written notification of patent or utility model registration |
Ref document number: 6666589 Country of ref document: JP Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R151 |