JP6666276B2 - 音声信号変換装置、その方法、及びプログラム - Google Patents
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Description
本実施形態では、位置関係が制限されていない複数のマイクロホンの収音信号を利用して、アンビソニックス形式の音声信号を擬似的に生成する。そのため、複数のマイクロホンをカメラの筐体に直接埋め込むような構成が可能となる。
360度映像向けのオーディオ生成技術の従来法としてアンビソニックスBフォーマットについて説明する。主に用いられているアンビソニックスマイクロホンアレイは、感度が揃った単一指向性マイク、または、無指向性マイクを四面体の頂点に並べる。マイクロホン間隔は狭いことが多い(1〜4cm程度)。以後、特に説明の一般性を失わないので、無指向性マイクロホン4本を用いてアンビソニックスBフォーマット形式の音声信号(以下、Bフォーマット信号ともいう)を生成する方法について説明する。4本の無指向性マイクロホン93を原点、X軸上、Y軸上、Z軸上に配置する(図4参照)。なお、各軸上の無指向性マイクロホン93は原点から見て等距離に配置する。
Wt=Ot
Xt=At-Ot
Yt=Bt-Ot
Zt=Ct-Ot
図5は第一実施形態に係る音声信号変換装置100の機能ブロック図を、図6はその処理フローを示す。
方向別収音部110は、M個の収音信号sm,tを入力とし、これらの値を用いて、前後左右上下の6つの方向から到来する音をそれぞれ強調した6つの強調信号Ft,Bt,Lt,Rt,Ut,Dtを生成し(S110、図7参照、図中のFt,Bt,Lt,Rt,Ut,Dtは強調信号Ft,Bt,Lt,Rt,Ut,Dtにより強調されている音声信号変換装置100から見た方向を示す)、出力する。強調信号の生成方法は既存のいかなる技術を用いてもよく、利用環境等に合わせて最適なものを適宜選択すればよい。例えば、一例としてビームフォーミングとウィナーフィルタを用いた雑音抑圧方式がある。本方式の詳細については多数述べられているので、詳細はここには記載しない。例えば、特開2016−131343号公報記載の方法を用いることができる。
変換処理部130は、6つの強調信号Ft,Bt,Lt,Rt,Ut,Dtを入力とし、これらの値を用いて、無指向性の信号Wt, x軸方向の双指向性信号Xt, y軸方向の双指向性信号Yt, z軸方向の双指向性信号Ztを生成し(S130)、出力する。無指向性の信号Wt, x軸方向の双指向性信号Xt, y軸方向の双指向性信号Yt, z軸方向の双指向性信号Ztは次式により求める。
Wt=Ft+Bt+Lt+Rt+Ut+Dt
Xt=Ft-Bt
Yt=Lt-Rt
Zt=Ut-Dt
以上の構成により、位置関係が制限されていない複数のマイクロホンの収音信号を利用して、擬似的にアンビソニックス形式の音声信号Wt,Xt,Yt,Ztを生成することができる。生成した信号Wt,Xt,Yt,Ztは、Bフォーマット信号と同様に扱うことができる。例えば、YouTubeにアップロードすることができる。また、独自プレーヤーで再生するのであれば、マルチチャネルオーディオ符号化し、頭部運動に応じた座標系回転を考慮して、バイノーラル合成を行い、独自プレーヤーに対応するステレオチャネルの音声信号を生成してもよい。
本実施形態では、M個の収音信号sm,tを入力としているが、6つの強調信号Ft,Bt,Lt,Rt,Ut,Dtを入力としてもよい。その場合、方向別収音部110を備えなくともよい。例えば、別装置として構成した音声強調装置(例えば国際公開第2012/086834号等参照)の出力値を音声信号変換装置100の入力としてもよい。また、例えば、単一指向性の6つのマイクロホンを前後左右上下の6つの方向から到来する音をそれぞれ収音するように設置し、その出力値を音声信号変換装置100の入力としてもよい。ただし、本実施形態のようにビームフォーミングとウィナーフィルタを用いた雑音抑圧方式を利用したほうが、干渉性雑音を低減し、周囲の雑音を効果的に低減できるため、アンビソニックスマイクロホンアレイ92で収音した信号からBフォーマット信号を合成したときと同じような音を生成することができる。
Ft←αF・Ft
Bt←αB・Bt
Lt←αL・Lt
Rt←αR・Rt
Ut←αU・Ut
Dt←αD・Dt
方向別音量調整部120を設けることで、前・後・左・右・上・下の各領域の音量を制御できる。例えば、正面方向にいる人の声をもう少し下げて収音したい、特定の方向にいる人の声が小さい場合に音量を上げるといった調整作業を行うことができる。こういった方向別に音量を調整する機能は従来のアンビソニックス収音では実現できない。なぜなら、基本的に場をそのまま再現しようという発想で原理が組まれているからである。言い換えると、従来技術では、収音した後に特定のエリアの音のボリューム調整を原理上、行えないという問題がある。本変形例では、収音した後に、特定のエリアから到来する音のボリュームを調整することが可能となる。
本発明は上記の実施形態及び変形例に限定されるものではない。例えば、上述の各種の処理は、記載に従って時系列に実行されるのみならず、処理を実行する装置の処理能力あるいは必要に応じて並列的にあるいは個別に実行されてもよい。その他、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で適宜変更が可能である。
また、上記の実施形態及び変形例で説明した各装置における各種の処理機能をコンピュータによって実現してもよい。その場合、各装置が有すべき機能の処理内容はプログラムによって記述される。そして、このプログラムをコンピュータで実行することにより、上記各装置における各種の処理機能がコンピュータ上で実現される。
Claims (5)
- 前後左右上下の6つの方向から到来する音をそれぞれ強調した6つの強調信号を用いて、無指向性の信号W, x軸方向の双指向性信号X, y軸方向の双指向性信号Y, z軸方向の双指向性信号Zを生成する変換処理部を含み、
前後左右上下の6つの方向から到来する音をそれぞれ強調した6つの強調信号をそれぞれF,B,L,R,U,Dとし、前記変換処理部は、
W=F+B+L+R+U+D
X=F-B
Y=L-R
Z=U-D
により、前記信号W, 前記双指向性信号X, 前記双指向性信号Y, 前記双指向性信号Zを生成し、
Mを3以上の整数の何れかとし、マイクロホンを配置する筐体上における位置を制限されていないM本のマイクロホンで収音した収音信号を入力とし、M個の前記収音信号を用いて、6つの前記強調信号を生成する方向別収音部を含み、
前記方向別収音部は、
M個の前記収音信号を用いて、前後左右上下の6つの方向から到来する音をそれぞれ強調した音声信号である6つのビームフォーミング出力値を求めるビームフォーミング部と、
ウィーナーフィルタを用いて、6つの前記ビームフォーミング出力値からそれぞれ雑音を抑圧した6つの信号をそれぞれ6つの前記強調信号として求めるウィーナーフィルタ部とを含む、
音声信号変換装置。 - 請求項1の音声信号変換装置であって、
6つの前記強調信号の音量を個別に調整する方向別音量調整部とを含む、
音声信号変換装置。 - 前後左右上下の6つの方向から到来する音をそれぞれ強調した6つの強調信号を用いて、無指向性の信号W, x軸方向の双指向性信号X, y軸方向の双指向性信号Y, z軸方向の双指向性信号Zを生成する変換処理ステップを含み、
前後左右上下の6つの方向から到来する音をそれぞれ強調した6つの強調信号をそれぞれF,B,L,R,U,Dとし、前記変換処理ステップは、
W=F+B+L+R+U+D
X=F-B
Y=L-R
Z=U-D
により、前記信号W, 前記双指向性信号X, 前記双指向性信号Y, 前記双指向性信号Zを生成し、
Mを3以上の整数の何れかとし、マイクロホンを配置する筐体上における位置を制限されていないM本のマイクロホンで収音した収音信号を入力とし、M個の前記収音信号を用いて、6つの前記強調信号を生成する方向別収音ステップを含み、
前記方向別収音ステップは、
M個の前記収音信号を用いて、前後左右上下の6つの方向から到来する音をそれぞれ強調した音声信号である6つのビームフォーミング出力値を求めるビームフォーミングステップと、
ウィーナーフィルタを用いて、6つの前記ビームフォーミング出力値からそれぞれ雑音を抑圧した6つの信号をそれぞれ6つの前記強調信号として求めるウィーナーフィルタステップとを含む、
音声信号変換方法。 - 請求項3の音声信号変換方法であって、
6つの前記強調信号の音量を個別に調整する方向別音量調整ステップとを含む、
音声信号変換方法。 - 請求項1から請求項2の何れかの音声信号変換装置としてコンピュータを機能させるためのプログラム。
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JP2017009298A JP6666276B2 (ja) | 2017-01-23 | 2017-01-23 | 音声信号変換装置、その方法、及びプログラム |
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JP2017009298A JP6666276B2 (ja) | 2017-01-23 | 2017-01-23 | 音声信号変換装置、その方法、及びプログラム |
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