JP6665250B2 - 生体情報送信装置 - Google Patents

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本発明は、生体情報送信装置に関する。
従来、この種のシステムとしては、例えば特許文献1(特開2004−351063号公報)に示されるように、バイタルデータの測定を担当するデータ採取者を確認する第1の確認手段と、測定の対象となる患者を確認する第2の確認手段と、患者に装着され測定実施項目を測定する測定手段と、測定手段から得られた測定データを読み込んで一時保持するデータ取得手段と、測定データの転送・記録を指示する指示手段と、測定データの記録が指示された場合に測定データが記録されるデータ蓄積サーバと、を有する患者データ採取管理システムがある。特許文献1のシステムでは、システムがデータ採取者および患者のそれぞれに装着された二次元バーコードを読み取ってデータ採取者および患者を特定する。
特許文献2(特開2014−068696号公報)には、生体情報計測装置(例、体温計)から生体情報を無線で受信する際に患者の識別情報も生体情報計測装置から無線方式によって取得し、取得した識別情報に基づいて患者を特定する生体情報取得装置が開示されている。また、特許文献2には、患者認証方法の一例として生体情報取得装置が患者の手首に装着された電子タグを無線で読み取る手法も挙げられている。
特開2004−351063号公報 特開2014−068696号公報
特許文献1に記載のシステムでは、データ採取者(例、看護師)、および、患者の特定のために、データ採取者および患者に装着された二次元バーコードを読み取る必要がある。患者の二次元バーコードの読み取りは、通常、看護師等のデータ採取者が行うこととされている。そのため、該システムでは、看護師は、体温、血圧といった生体情報の測定に際し、患者毎に、二次元バーコードの読み取りを実施する必要がある。例えば、二次元バーコードは、患者の腕に装着されている。そのため、看護師は、布団に覆われた二次元バーコードをバーコードリーダに読み取らせるために患者の布団をめくらなければならないような場合もある。また、患者によっては、二次元バーコードが装着された腕を下にした姿勢で横になっていることもある。このような場合、二次元バーコードの読み取り自体が困難となる。
近年、無線通信により識別情報を発信することが可能な識別用機器、例えばRFIDタグ、の利用が拡大している。上述のような看護支援システムにおいて、二次元バーコードに代えてそのような識別用機器を採用した場合、患者にRFIDタグを装着してもらうことになる。そうすることにより、看護師による患者の特定作業の効率化が期待でき、さらには、上述の患者特定作業の完全自動化も期待できるようになる。
しかしながら、直上記載のように、患者にRFIDタグを装着してもらい、患者の特定作業を当該RFIDを用いて自動化する場合、看護師にとっては、これから生体情報の測定を行おうとしている患者が正しく特定されているかを簡便に確認することがむしろ困難になるという問題が生じる。
そこで、この発明の課題は、患者の取り違えを未然に防止することができる生体情報送信装置の提供にある。
上記課題を解決するため、この発明の一態様による生体情報送信装置は、
被測定者を識別するための識別情報を取得する識別情報取得部と、
自装置の位置に関する情報を取得する自装置位置情報取得部と、
前記自装置の位置と、前記識別情報により識別された前記被測定者が本来在所すべき位置と、の位置関係に関する情報を取得する位置関係情報取得部と、
前記位置関係に関する情報を表示する表示部と、
前記被測定者の生体情報として、血圧、脈拍数、体温、酸素飽和度、血糖値、体重及び体脂肪率のうち少なくともいずれかについての測定データを外部へ送信する送信部と、
を有する。
本発明によれば、患者の取り違えを未然に防止することができる。
この発明の一実施形態による看護支援システムの構成を示すブロック図である。 この発明の一実施形態による看護支援端末装置の構成を示すブロック図である。 看護支援端末装置の表示例を示す図である。 この発明の一実施形態によるデータ収集サーバの構成を示すブロック図である。 データ収集サーバが保持する看護師データベースの例を示す図である。 データ収集サーバが保持する患者データベースの例を示す図である。 看護師の認証にかかる看護支援端末装置の処理を示すフローチャートである。 看護師の認証にかかるデータ収集サーバの処理を示すフローチャートである。 看護師の認証が完了したときの看護支援端末装置の表示例を示す図である。 看護師の認証が完了後に看護支援端末装置がする処理を示すフローチャートである。 認証された看護士が病室の外にいるときの、現在位置表示の例である。 認証された看護士が病室のなかにいるときの、現在位置表示の例である。 看護師が患者の生体情報の測定を行う様子を示す模式図である。 看護師の認証、および、患者の本来の位置の表示にかかる看護支援端末装置の処理を示すフローチャートである。 患者の認証にかかるデータ収集サーバの処理を示すフローチャートである。 認証された患者の本来のベッドの位置と、認証された看護士の現在位置とが同一の病室である場合の、看護支援端末装置の表示例を示す図である。 認証された患者の本来のベッドの位置と、認証された看護士の現在位置とが同一の病室でない場合の、看護支援端末装置の表示例を示す図である。 生体情報データの収集にかかる看護支援端末装置の処理を示すフローチャートである。 生体情報データの収集にかかるデータ収集サーバの処理を示すフローチャートである。
以下、この発明の実施の形態を、図面を参照しながら詳細に説明する。
図1は、本発明の実施形態による看護支援システムを含む病院等の院内ネットワークの一例を示すブロック図である。図1を参照し、本発明の実施形態による看護支援システムの構成の概要を説明する。
看護支援システムは、看護師等が使用して患者等の生体情報(血圧、体温等)のデータを収集する端末装置1と、端末装置1とデータ通信可能に接続され端末装置1から生体情報のデータを取得し該生体情報のデータを電子カルテサーバ3sが管理する電子カルテに記録するデータ収集サーバ2と、端末装置1からの要求に応じて端末装置1の現在位置の情報を端末装置1に提供する位置情報サーバ4と、看護師等に装着され、看護師等を識別するための識別情報をRFID通信により端末装置1へ送信する看護師IDタグ5と、患者等に装着され、患者等を識別するための識別情報をRFID通信により端末装置1へ送信する患者IDタグ7と、を有する。データ収集サーバ2は、後述するように、看護師および患者の認証のための機能も備える。端末装置1は、Wi−Fi通信により無線LANアクセスポイント8と接続され、無線LANアクセスポイント8を経由して院内ネットワーク9に接続されている。院内ネットワーク9には、これら端末装置1およびデータ収集サーバ2のほか、電子情報化されたカルテ(電子カルテ)を管理する電子カルテサーバ3sや、電子カルテサーバ3sにアクセスして電子カルテの情報を閲覧する電子カルテ閲覧端末装置3cが接続されている。
端末装置1は、本実施形態による看護支援端末装置である。端末装置1は、測定者である看護師等が装着する看護師IDタグ5、および、被測定者である患者等が装着する患者IDタグ7からそれぞれ、RFID通信により、看護師識別情報(測定者を識別するための識別情報)および患者識別情報(被測定者を識別するための識別情報)を取得することができる。端末装置1は、取得した看護師識別情報および患者識別情報に基づいて、測定者および被測定者を特定する。より詳しくは、端末装置1は、先ず、取得した看護師識別情報および患者識別情報をデータ収集サーバ2へ送る。データ収集サーバ2は、受け取った情報に基づいて看護師または患者の認証を行い、認証の結果を端末装置1へ送信する。端末装置1は、データ収集サーバ2から返ってくる認証の結果に基づいて、データ測定を行う看護師およびデータが測定される患者を特定する。
看護師および患者が特定された状態において、端末装置1は、生体情報測定装置6から生体情報の測定データを受信する。具体的には、端末装置1は、体温計、血圧計、血糖計といった生体情報測定装置6から、体温、血圧、血糖値といった生体情報の測定データを、NFC(Near Field Communication)通信により、取得する。端末装置1は、取得した生体情報の測定データを、表示部13(図2)に表示し、測定者の指示に従って、測定者(看護師)および被測定者(患者)の情報とともにデータ収集サーバ2へ送る。
データ収集サーバ2は、測定者(看護師)および被測定者(患者)の情報ならびに生体情報の測定データを端末装置1から受け取ると、受け取った情報に基づいて電子カルテサーバ3sに対し電子カルテへの測定結果の記録を要求する。
電子カルテサーバ3sは、電子情報化されたカルテを管理するサーバである。電子カルテサーバ3sは、データ収集サーバ2からの要求に従い、被測定者の電子カルテに対し、測定データや測定者や時刻等といったデータを記録する。
看護師IDタグ5は、記憶媒体、プロセッサ、および、無線通信用回路を有し、その記憶媒体に識別情報を保持するRFIDタグ(ICタグ)である。本システムでは、当該識別情報を、看護師を識別するための情報(看護師識別情報(測定者識別情報))として使用する。看護師IDタグ5は、職員証、リストバンド、バッジ等として看護師に装着可能である。看護師IDタグ5は、端末装置1に内蔵または接続されたRFIDリーダ(第1無線通信モジュール(図2))からの電波を受信するとそれに対する応答として看護師識別情報を発信するパッシブタイプのRFIDタグである。看護師IDタグ5は、例えば、端末装置1からおよそ1mの範囲内において、当該端末装置1のRFIDリーダ(第1無線通信モジュール(図2))と通信することができる。なお、看護師IDタグ5は、アクティブタイプ、あるいは、セミアクティブタイプのRFIDタグでもよい。また、上記通信可能な範囲は、1mの範囲に限定されない。
患者IDタグ7もまた、記憶媒体、プロセッサ、および、無線通信用回路を有し、その記憶媒体に識別情報を保持するRFIDタグ(ICタグ)である。本システムでは、当該識別情報を、患者を識別するための情報(患者識別情報(被測定者識別情報))として使用する。患者IDタグ7は、名札、リストバンド、バッジ等として患者に装着可能である。患者IDタグ7は、看護師IDタグ5同様、端末装置1のRFIDリーダ(第1無線通信モジュール(図2))からの電波を受信すると応答として患者識別情報を発信するパッシブタイプのRFIDタグである。患者IDタグ7も、例えば、端末装置1からおよそ1mの範囲内において、当該端末装置1のRFIDリーダ(第1無線通信モジュール(図2))と通信することができる。なお、患者IDタグ7もまた、アクティブタイプ、あるいは、セミアクティブタイプのRFIDタグでもよい。また、上記通信可能な範囲は、1mの範囲に限定されない。
生体情報測定装置6は、例えば、体温計、血圧計、血糖計、パルスオキシメータといった生体情報を測定するための装置である。生体情報測定装置6は、NFC通信により、測定データを端末装置1へ送信する。なお、生体情報測定装置6と端末装置1との間の通信は、NFCでなくともよく、Bluetooth(登録商標)といった通信規格であってもよい。また、生体情報測定装置6と端末装置1との間の通信は、通信ケーブル等を用いた有線接続により行ってもよい。
位置情報サーバ4は、端末装置1からの要求に応じて端末装置1の現在位置の情報を端末装置1へ提供するサーバ装置である。位置情報サーバ4は、例えば、端末装置1が使用している無線LANアクセスポイント8の設置位置や、端末装置1と無線LANアクセスポイント8との通信状況(電波強度等)に基づいて、端末装置1の現在位置を推定し、推定結果を端末装置1の現在位置の情報として端末装置1に提供する。なお、位置情報サーバ4は、必ずしも必要ではない。後述するように、端末装置1は、それが内蔵するGPSモジュール15(図2)の働きにより、自身の現在位置の情報を取得することも可能である。その場合、位置情報サーバ4は、なくともよい。GPSモジュール15および位置情報サーバ4は、それぞれ、本実施形態において、位置情報提供装置として動作することができる。
図2を参照して端末装置1の構成について詳しく説明する。端末装置1は、所謂タブレット端末である。端末装置1は、制御部(CPU)11と、記憶部12と、表示部13と、操作部14と、GPS(Global Positioning System)モジュール15と、第1無線通信モジュール16と、第2無線通信モジュール17と、第3無線通信モジュール18とを有する。
制御部(CPU)11は、CPU(Central Processing Unit;中央演算処理装置)およびその補助回路で構成され、端末装置1を構成する各部を制御し、記憶部12に記憶されたプログラムおよびデータに従って各種の処理を実行する。すなわち、制御部(CPU)11は、操作部14、GPSモジュール15、第1無線通信モジュール16、第2無線通信モジュール17、第3無線通信モジュール18等との間でデータのやりとりを行い、入力されたデータを処理し、処理したデータを、記憶部12に記憶したり、表示部13で表示したり、通信モジュール16、17、18へ出力したりする。制御部(CPU)11は、1つまたは複数のプログラムをそれぞれ独立・並列的に随時実行することができ、それらプログラムを実行することによって、図6A、図8、図11A、図14A等に記載された処理を実行することができる。
なお、制御部11の構成は、CPUおよびその周辺の補助回路に限定されない。制御部11は、ASIC(Application Specific Integrated Circuit)や、FPGA(Field-Programmable Gate Array)のようなプログラマブルロジックデバイスや、マイクロコントローラ、といったプロセッサとして実装可能である。また、制御部11の実装上の構成は上述した例に限定されない。
記憶部12は、制御部(CPU)11が実行するプログラムを格納し、またプログラムを実行するために必要な作業領域として用いられる。記憶部12は、例えば、RAM(Random Access Memory)やROM(Read Only Memory)といった記憶装置である。また、記憶部12の記憶領域を補助するための補助記憶装置の記憶媒体として、半導体メモリ(メモリカード、SSD(Solid State Drive))などを用いることができる。
表示部13および操作部14は、タッチパネル液晶ディスプレイとして一体的に構成される。つまりその場合、表示部13は、文字および図形を表示することができる液晶ディスプレイにより構成され、操作部14は、液晶ディスプレイの表示面上に形成されたタッチセンサである。
GPSモジュール15は、GPS衛星からの電波を受信して受信した電波に含まれる信号に基づいて現在位置を特定するためのモジュールである。GPSモジュール15は、制御部(CPU)11の指示に従って動作し、現在位置の情報(経度・緯度・高度等)を制御部(CPU)11へ返すことができる。
第1無線通信モジュール16は、所謂RFIDリーダを備えたモジュールである。第1無線通信モジュール16は、看護師IDタグ5および患者IDタグ7との間でRFIDによる通信を行って、看護師IDタグ5および患者IDタグ7(RFIDタグ)が保持する識別情報を取得する。
第2無線通信モジュール17は、生体情報測定装置6との間で非接触近距離無線通信を行うためのNFCモジュールである。ユーザが生体情報測定装置6を端末装置1(の第2無線通信モジュール17)に近接させると、第2無線通信モジュール17は、生体情報測定装置6との間で通信を行い、生体情報測定装置6に保持された生体情報の測定データを受信する。なお、生体情報測定装置6と端末装置1との間の通信は、NFCに限定されるものではない。
第3無線通信モジュール18は、例えば病室やナースステーションに設置された無線LANアクセスポイント8との間で無線データ通信を行うためのWi−Fiモジュールである。端末装置1は、第3無線通信モジュール18を介して、院内ネットワーク9(図1)に接続される。
図3は、端末装置1を上から見たときの模式図である。タブレット端末で構成される端末装置1は、その上面にタッチパネル液晶ディスプレイ13(14)を備えており、これが端末装置1の表示部13および操作部14を構成する。図面中の表示部13の下方には、第2無線通信モジュール17が配されている。
看護師IDタグ5を装着した看護師が端末装置1に近づくと、(およそ1mの範囲にあると、)端末装置1は、看護師IDタグ5の存在を検出し、当該IDタグ5から看護師識別情報を取得する。端末装置1は、看護師識別情報に基づいて(データ収集サーバ2に認証を要求して得た認証の結果に基づいて)、測定者である看護師を特定する。すると、特定された看護師の名前が、看護師氏名表示欄101に表示される。
端末装置1を携えた看護師が患者に近づくと、端末装置1は、患者IDタグ7の存在を検出し、当該IDタグ7から患者識別情報を取得する。端末装置1は、患者識別情報に基づいて(データ収集サーバ2に認証を要求して得た認証の結果に基づいて)、被測定者である患者を特定する。すると、特定された患者の名前が、患者氏名表示欄102に表示される。
生体情報測定装置6の1つである血圧計から、測定データ(血圧のデータ)を受信すると、端末装置1は、当該血圧の値を血圧値表示欄103および104に表示する。また、脈拍数が、脈拍数表示欄105に表示される。
生体情報測定装置6の1つである体温計が第2無線通信モジュール17にかざされると、体温計から、NFC通信によって、測定データ(体温のデータ)が端末装置1へ送信される。すると、端末装置1は、当該体温の値を体温表示欄106に表示する。
SpO2表示欄107および血糖値表示欄108には、それぞれ、上述した体温計の場合と同様にして生体情報測定装置6の1つであるパルスオキシメータや血糖計から取得されたデータが表示される。
送信ボタン141は、操作部14に含まれる操作ボタンである。看護師が送信ボタン141をタップすると、端末装置1は、生体情報測定装置6から取得した測定データを、看護師(測定者)の情報、および、患者(被測定者)の情報とともに、データ収集サーバ2へ送信する。
次に、データ収集サーバ2について説明する。図4は、データ収集サーバ2の構成を示すブロック図である。データ収集サーバ2は、制御部(CPU)21と、メモリ22と、ネットワークインタフェース24とを有する。
制御部(CPU)21は、CPU(Central Processing Unit;中央演算処理装置)およびその補助回路で構成され、データ収集サーバ2を構成する各部を制御し、メモリ22に記憶されたプログラムおよびデータに従って各種の処理を実行する。制御部(CPU)21は、1つまたは複数のプログラムをそれぞれ独立・並列的に随時実行することができ、それらプログラムを実行することによって、図6B、図11B、図14B等に記載された処理を実行することができる。
なお、制御部21の構成は、CPUおよびその周辺の補助回路に限定されない。制御部21は、ASIC(Application Specific Integrated Circuit)や、FPGA(Field-Programmable Gate Array)のようなプログラマブルロジックデバイスや、マイクロコントローラ、といったプロセッサとして実装可能である。また、制御部21の実装上の構成は上述した例に限定されない。
メモリ22は、制御部(CPU)21が実行するプログラムを格納し、またプログラムを実行するために必要な作業領域として用いられる。メモリ22は、例えば、RAM(Random Access Memory)やROM(Read Only Memory)といった記憶装置である。また、記憶部12の記憶領域を補助するための補助記憶装置の記憶媒体として、半導体メモリ(メモリカード、SSD(Solid State Drive))などを用いることができる。
データ収集サーバ2は、上記したプログラムを実行することにより、端末装置1から送信される識別情報に基づいて、看護師や患者の認証を行う。また、データ収集サーバ2は、端末装置1から送信される測定データ等を受信し、受信した測定データに基づいて、電子カルテサーバ3sに対し、電子カルテへの測定データの記録を要求する。
さらに、データ収集サーバ2は、上記したプログラムを実行することにより、看護師データベース(測定者データベース)23n、および、患者データベース(被測定者データベース)23pとして動作する。
図5Aは、看護師データベース23nに記録されるデータの例を示す図である。看護師データベース23nは、看護師識別情報(識別子ID)と、看護師の名前等とを対応付けて記録するデータベースである。端末装置1から看護師識別情報が送られてくると、データ収集サーバ2は、受信した看護師識別情報をキーとして看護師データベース23nを検索し、当該看護師識別情報に対応する看護師の情報(名前等)を取得する(看護師の認証)。データ収集サーバ2は、そのようにして取得した看護師の情報を、端末装置1へ送信する。なお当然のことながら、看護師データベース23nは、名前以外の看護師の情報を記録することも可能である。
図5Bは、患者データベース23pに記録されるデータの例を示す図である。患者データベース23pは、患者識別情報(識別子ID)と、患者の名前と、患者が本来在所すべき居所(病室、ベッド番号等)の情報を対応付けて管理するデータベースである。患者が本来在所すべき居所(病室、ベッド番号等)の情報は、例えば、データ収集サーバ2が電子カルテサーバ3sが管理する電子カルテに記録された病室番号、ベッド番号等の情報を参照することにより、予め取得されている。端末装置1から患者識別情報が送られてくると、データ収集サーバ2は、受信した患者識別情報をキーとして患者データベース23pを検索し、当該患者識別情報に対応する患者の情報(名前、電子カルテに記載された病室やベッドの番号等)を取得する(患者の認証)。データ収集サーバ2は、そのようにして取得した患者の情報を、端末装置1へ送信する。なお当然のことながら、患者データベース23pは、名前や電子カルテに記載された病室やベッドの番号以外の患者の情報(性別、年齢等)を記録することも可能である。
以上のような構成を有する本実施形態による看護支援システムでは、端末装置1が、NFC通信により、体温計等の生体情報測定装置6が測定した体温等の生体情報を取得し、端末装置1は、そのようにして取得した生体情報を、データ収集サーバ2へ送る。データ収集サーバ2は、看護師IDタグ5および患者IDタグ7により認証された看護師(測定者)および患者(被測定者)の情報を生体情報と関連づけて電子カルテサーバ3sへ送る。生体情報を受信した電子カルテサーバ3sは、患者(上記の被測定者)の電子カルテに生体情報の測定結果を記録する。生体情報の測定結果が記録された電子カルテは、電子カルテ閲覧端末装置3cを通じて、医師や看護師の閲覧に供される。
次に、図6A、図6B、および、図7を参照して、看護師の認証(測定者の特定)について説明する。
図6Aは、看護師の認証(測定者の特定)において、端末装置1(の制御部11)が実行する処理の流れを示すフローチャートである。
制御部11は、識別情報取得部として動作して、第1無線通信モジュール16が看護師IDタグ5を検出したかどうかをチェックする(ステップS1)。看護師IDタグ5が検出されると(ステップS1における「YES」)、処理は、ステップS2へ進む。
ステップS2において、制御部11は、測定者特定部として動作して、第1無線通信モジュール16が看護師IDタグ5から受信した識別情報に基づいて、データ収集サーバ2へ看護師の認証を要求する。
ここでデータ収集サーバ2側の動作について説明する。図6Bは、看護師の認証(測定者の特定)において、データ収集サーバ2(の制御部21)がする処理の流れを示すフローチャートである。
データ収集サーバ2の制御部21は、ネットワークインタフェース24を通じて端末装置1から看護師の認証にかかるリクエストを受信したかどうかをチェックする(ステップS101)。看護師の認証にかかるリクエストの受信を確認すると(ステップS101における「YES」)、処理は、ステップS102へ進む。
ステップS102において、制御部21は、看護師データベース23n(図5A)にアクセスして当該リクエストとともに受信した看護師識別情報をキーとして看護師の情報を検索する。例えば、リクエストとともに受信した看護師識別情報が「NID0001」であった場合、制御部21は、看護師データベース23nから、看護師の情報として、看護師の名前「N」を取得する。
次に、ステップS103において、制御部21は、看護師識別情報に基づいて取得した看護師の情報を、端末装置1へ送る。例えば、データ収集サーバ2は、看護師の情報(名前「N」)を、院内ネットワーク9を通じて、端末装置1へ送る。
図6Aに戻り、ステップS3において、端末装置1の制御部11は、測定者特定部として動作して、データ収集サーバ2から、看護師の情報を取得し、測定者としての看護師を特定する。図7は、このようにしてなされる看護師の認証後の端末装置1の表示の例を示す図である。同図に例示されるように、看護師の認証(特定)が成功すると、端末装置1の表示部13の看護師氏名表示欄101に特定された看護師の氏名が表示される。
このようにして看護師の認証(特定)が完了すると、端末装置1は、図8に示す処理を行い、表示部13を用いて看護師の現在位置をマップ上に表示する。ここから、図8、図9A、および、図9Bを参照して、看護師の現在位置のマップ表示について説明する。
図8を参照すれば、端末装置1の制御部11は、位置情報取得部として動作して、端末装置1の現在位置の情報を取得する(ステップS4)。位置情報取得部による現在位置の情報の取得は、具体的には、制御部11がGPSモジュール15に対し位置情報の取得を指示し、これに応じてGPSモジュール15が制御部11へ返す位置情報を取得することによりなされる。なお、位置情報取得部による現在位置の情報の取得は、位置情報サーバ4に対し現在位置の情報をリクエストして、位置情報サーバ4から現在位置の情報を取得することによりなされてもよい。
現在位置の情報を取得した端末装置1は、位置情報と予め保持している病棟地図とを照合し、現在位置が病室内であるかどうかを判断する(ステップS5)。現在位置は病室の外であると判断された場合(ステップS5における「NO」)、処理は、ステップS6へ進む。他方、現在位置は病室内であると判断された場合(ステップS5における「YES」)、処理は、ステップS7へ進む。
ステップS6においては、端末装置1の制御部11は、図9Aに例示するように、表示部13に病棟のフロアマップ109を表示させる。フロアマップ109には、看護師が携帯している端末装置1の現在位置を示すマーカ110がフロアマップ上に重畳されて表示される。図9Aの例では、端末装置1を携えた看護師は、現在、ナースステーション内にいることが表示されている。
看護師は端末装置1を携えて病室へ向かうとする。看護師が病室に入室すると、ステップS5の判断結果は、「YES」となり、当該ステップS5に続いてステップS7の処理が実行される。
ステップS7においては、端末装置1の制御部11は、データ収集サーバ2に対し、現在入室している病室に本来在所すべき患者の情報を要求する。要求を受けたデータ収集サーバ2は、患者データベース23pにアクセスしてその「電子カルテ記載の居所」欄に端末装置1が現在入室している病室が記載されている患者の情報を取得し、取得した情報を、端末装置1へ提供する。このようにして、端末装置1は、データ収集サーバ2から、現在入室している病室に本来在所すべき患者の情報(患者の氏名、ベッド番号、性別、年齢等)を取得する。
ステップS8において、制御部11は、図9Bに例示するように、表示部13に現在入室している病室のマップ111を表示させる。病室のマップ111には、看護師および端末装置1の位置を示すマーカ110が表示されるとともに、電子カルテ上で同病室に在所することになっている患者の情報がステップS7で取得した情報に基づいて表示される。
このようにして、端末装置1は、看護師が病室の外にいるときには、病棟のフロアマップおよび現在位置を表示する。こうすることで、看護師は、フロアの情報と現在位置を即座に把握することができるようになる。また、端末装置1は、看護師が病室に入室したときには、電子カルテに記載された情報に基づいて当該病室に在所する患者の情報を表示する。これにより、看護師は、現在入室している病室にいるはずの患者を把握することができるようになる。
次に、図10、図11A、図11B、図12、図13を参照して、患者の認証(被測定者の特定)と、被測定者の本来在所の表示について説明する。
図10は、携帯端末1を携えた看護師Nが101号病室に入室した状況を示す模式図である。同図で看護師Nは、ベッド101−3に横たわる患者の近くに立っている。図11Aは、患者の認証(被測定者の特定)および被測定者の本来在所の表示において、端末装置1(の制御部11)がする処理の流れを示すフローチャートである。本図に示すステップのうち、主としてステップS9乃至ステップS11が、患者の認証に関連してなされる処理であり、主としてステップS12乃至ステップS15が、被測定者の本来在所の表示に関連してなされる処理である。
図11Aを参照すれば、制御部11は、識別情報取得部として動作して、第1無線通信モジュール16が患者IDタグ7を検出したかどうかをチェックする(ステップS9)。図10に示されるように、端末装置1を携帯する看護師Nは、患者Cさんの近くに立っている。このとき、端末装置1は、Cさんの患者IDタグ7を検出する。患者IDタグ7が検出されると(ステップS9における「YES」)、処理は、ステップS10へ進む。
ステップS10において、制御部11は、被測定者特定部として動作して、第1無線通信モジュール16が患者IDタグ7から受信した識別情報に基づいて、データ収集サーバ2へ患者の認証を要求する。図10に示される例では、端末装置1は、患者Cさんの患者IDタグ7の記憶媒体に保持される識別情報に基づいて、データ収集サーバ2に対し、患者の認証をリクエストする。
ここでデータ収集サーバ2側の動作について説明する。図11Bは、患者の認証(被測定者の特定)において、データ収集サーバ2(の制御部21)がする処理の流れを示すフローチャートである。
データ収集サーバ2の制御部21は、ネットワークインタフェース24を通じて端末装置1から患者の認証にかかるリクエストを受信したかどうかをチェックする(ステップS104)。患者の認証にかかるリクエストの受信を確認すると(ステップS104における「YES」)、処理は、ステップS105へ進む。
ステップS105において、制御部21は、患者データベース23p(図5B)にアクセスして当該リクエストとともに受信した患者識別情報をキーとして看護師の情報を検索する。例えば、リクエストとともに受信した看護師識別情報が「PID0003」であった場合、制御部21は、患者データベース23pから、患者の情報として、患者の名前「C」や、電子カルテに記載された、当該患者が本来在所すべき場所(病室、ベッド番号等)を取得する。
次に、ステップS106において、制御部21は、患者識別情報に基づいて取得した患者の情報を、端末装置1へ送る。例えば、データ収集サーバ2は、患者の情報(名前「C」、電子カルテ記載の居所「101号室第3ベッド」)を、院内ネットワーク9を通じて、端末装置1へ送る。
図11Aに戻り、ステップS11において、端末装置1の制御部11は、被測定者特定部として動作して、データ収集サーバ2から、患者の情報を取得し、被測定者としての患者を特定するとともに、制御部11は、在所位置情報取得部として動作して、取得した患者の情報から被測定者である患者が本来在所すべき位置に関する情報を取得する。ここで、患者が本来在所すべき位置に関する情報とは、例えば、電子カルテに記載されている患者の病室やベッド番号等に関する情報である。
次に、端末装置1は、ステップS4(図8)と同様にして、位置情報取得部として動作して、端末装置1の現在位置の情報を取得する(ステップS12)。
そして、ステップS13において、端末装置1の制御部11は、図12に示すように表示部13の患者氏名表示欄102に患者の氏名を表示させるとともに、表示部13に、病棟のマップ画像112を表示させ、当該マップ画像112上に端末装置1の現在位置を示すマーカと、患者の本来在所すべき位置(電子カルテに記載された病室・ベッド番号等)を示すマーカを表示させる。図12の例では、被測定者として特定されたCさんは、本来の自分のベッドに在所しており、当該ベッドの傍らに測定者である看護師Nがいる。このように、端末装置1の現在位置と、被測定者として特定された患者(ここではCさん)が本来在所すべき位置とが、同一の病室に含まれる場合は、端末装置1は、その表示部13に病棟のフロアマップとよりスケールが拡大された病室のマップ画像を表示し、その病室のマップ画像に、端末装置1の位置を示すマーカ110と、被測定者として特定された患者が本来在所すべき位置(電子カルテに記載されている病室やベッド番号等)を示すマーカ113とを、重畳して表示する。
他方、端末装置1の現在位置と、被測定者として特定された患者が本来在所すべき位置とが、同一の病室に含まれない場合は、端末装置1は、その表示部13に病棟のフロアマップを表示し、そのフロアマップ画像に、端末装置1の位置を示すマーカ110と、被測定者として特定された患者が本来在所すべき位置(電子カルテに記載されている病室やベッド番号等)を示すマーカ113とを、重畳して表示する(スケールが拡大された病室のマップ画像は表示されない)。図13は、そのような場合の表示例を示す図である。図13の例では、本来患者Cさんがいるはずのベッドにいた患者Gさんが被測定者として特定され、看護師Nは、患者Cさんのベッドの傍らに立っている。したがってこの場合には、端末装置1の位置を示すマーカ110と、被測定者として特定された患者が本来在所すべき位置(ここでは、Gさんが本来在所すべき場所)を示すマーカ113は、フロアマップ画像114において、互いに異なる病室区画中に表示されることになる。
図11Aに戻り、ステップS14において、端末装置1の制御部11は、端末装置1の現在位置と、被測定者として特定された患者が本来在所すべき位置とが同一とみなせる範囲内に含まれるか否かをチェックする。ここで、同一とみなせる範囲とは、病棟や病室の寸法および形状により変化するが、例えば、端末装置1の現在位置から最も近いベッドが含まれる範囲を、端末装置1の現在位置と同一とみなせる範囲としてよい。
端末装置1の現在位置と、被測定者として特定された患者が本来在所すべき位置とが同一とみなせる範囲内に含まれないと判断された場合(ステップS14における「NO」)、端末装置1は、ステップS15において、看護師に注意を促すための情報を、表示部13に表示する。図13のメッセージ115のように、表示部13に注意喚起情報が表示される。この表示は、看護師がメッセージ115の表示される範囲内をタップすると消えるようにしてもよい。
以上、患者の認証(被測定者の特定)と、被測定者の本来在所の表示について説明した。このように、本看護システムの端末装置1は、認証により被測定者が特定されると、当該被測定者が本来在所すべき位置に関する情報を患者データベース23p(図5B)から取得し、端末装置1の現在位置と、被測定者が本来在所すべき位置を、表示部13に表示する。よって、看護師は、表示部13を通じて、自身の現在位置と、被測定者が本来在所すべき位置と、の位置関係を簡便に確認することができるようになる。したがって、看護師は、例えば、患者IDタグ7によって自動的に被測定者として認証がなされた、目前のベッドにいる患者が、本来そのベッドに在所すべき患者であるかどうかを簡便に確認できる。仮に、自身の現在位置と、被測定者として特定された患者が本来在所すべき位置との位置関係が、大きくかけ離れているように表示部13に表示されたならば、識別情報取得部および被測定者特定部による被測定者の特定がうまく機能していないか、あるいは、被測定者として特定された患者が誤って、本来の自分のベッドとは異なるベッドにいるか、といったケースが想定される。それらのいずれにせよそのような場合には、看護師は、端末装置1に対し被測定者の特定を再試行するよう指示したり、患者に声かけをするなどして本人確認をしたりすることで、被測定者の取り違えを未然に防止することができるようになる。
以上のようにして患者(被測定者)の特定がなされると、端末装置1は、生体情報測定装置6から患者の生体情報の測定データを受信し、受信した測定データをデータ収集サーバ2へ送信するための処理を行う。ここから、図14A、および、図14Bを参照して、この処理について説明する。
図14Aは、端末装置1がする処理のフローチャートを示す図である。ステップS16において、端末装置1の制御部11は、生体情報取得部として動作して、被測定者の生体情報を測定する生体情報測定装置6から被測定者の生体情報を取得する。例えば、看護師が、体温計を用いて患者の体温を計測し、計測が完了した体温計を、端末装置1の第2無線通信モジュール17に近接させると、端末装置1は、NFC通信により、体温計から体温のデータを取得する。端末装置1は、継続的に第2無線通信モジュール17に近接する生体情報測定装置6の有無をチェックし続け、生体情報測定装置6が検出されると随時、生体情報の測定データを生体情報測定装置6から取得する。
なお、生体情報のデータの取得は、上述したNFC通信による手法に限定されない。例えば、看護師が血圧計や巻き尺などを使用して患者の血圧や腹囲などを計測し、計測値を看護師が直接端末装置1に入力してもよい。
端末装置1は、継続的に第2無線通信モジュール17に近接する生体情報測定装置6の有無をチェックし続けるとともに、ステップS17において、データ送信の指示の入力の有無をチェックする。ここでのデータ送信の指示の入力は、例えば、看護師が、送信ボタン141(図3)をタップすることによりなされればよい。
端末装置1に対しデータ送信の指示が入力されると(ステップS17における「YES」)、制御部11は、生体情報送信部として動作して、データ収集サーバ2へ被測定者の生体情報の測定データを送信する(ステップS18)。このとき、制御部11は、測定データとともに、測定者である看護師の情報(氏名等)と、被測定者である患者の情報(氏名等)を、データ収集サーバ2へ送信する。
図14Bは、データ収集サーバ2が端末装置1から測定データ等を受信したときにする処理のフローチャートである。
ステップS107において、データ収集サーバ2の制御部21は、端末装置1から測定データを受信したかどうかをチェックする。測定データが受信された場合(ステップS107における「YES」)、処理は、ステップS108へ進む。
ステップS108において、制御部21は、受信した測定データを、測定者および被測定者の情報とともに、電子カルテサーバ3sへ送信し、電子カルテサーバ3sに対し当該測定データ等の電子カルテへの記録を要求する。
要求を受けた電子カルテサーバ3sは、測定データを、被測定者の電子カルテに記載する処理を行う。以上により、測定データの電子カルテへの記録が完了する。
以上、ここまで説明したように、本実施形態による看護システムにおいては、ICタグを用いた個人認証により、看護師および患者の認証および特定を迅速に行うことができる。さらに、本システムの端末装置1は、看護師の現在位置(端末装置1の現在位置)および上記個人認証により特定された患者が本来在所すべき位置が、表示部13上にグラフィカルに表示される。そのため、ユーザ(看護師)は、被測定者として特定された患者の本来のベッドの位置と現在位置との位置関係をリアルタイムで確認することができ、患者の取り違えを未然に防止することができる。また、患者により生体情報の測定項目が異なる場合には、測定項目の誤りを未然に防止することができる。
上記実施形態においては、端末装置1は、所謂タブレット端末として説明した。しかしながら、端末装置1は、タブレット端末に限定されない。端末装置1は、例えば、デスクトップ・コンピュータ、ラップトップ・コンピュータ、ノートブック・コンピュータ、ポケット・コンピュータ、ラグドコンピュータ(rugged computer)、スマートデバイス(スマートフォン、スマートウォッチ、スマートグラス)、ウェアラブルコンピュータ、携帯電話、携帯情報端末(PDA)等であってもよく、また、これらに限定されない。
上記実施形態においては、看護師IDタグ5および患者IDタグ7は、ICタグ(RFIDタグ)であるとして説明した。しかしながら、看護師IDタグ5および患者IDタグ7は、ICタグに限定されない。看護師IDタグ5および患者IDタグ7は、様々な通信方式で識別情報を端末装置1へ送信できる機器であってよい。様々な通信方式とは、例えば、ISO/IEC7816、ISO/IEC10536、ISO/IEC14443、ISO/IEC18092、ISO/IEC15693、マイクロ波を利用した遠隔型非接触通信、IEEE802.11 a/b/g/n、Bluetooth等であってよく、また、これらに限定されない。また、看護師IDタグ5および患者IDタグ7と端末措置1との通信は、有線接続された信号線を介してなされてもよい。また、看護師IDタグ5および患者IDタグ7は、バーコード、二次元バーコード(QRコード(登録商標))でもよい。
上記実施形態においては、端末装置1は、GPSモジュール15、あるいは、位置情報サーバ4によるWi−Fiアクセスポイントとの通信状況にもとづく位置推定により、自装置の現在位置の情報を取得するとして説明した。しかしながら、端末装置1がする現在位置情報の取得は、これらに限定されない。位置情報の取得は、端末装置1に内蔵、または、看護師に携帯される位置検出用の(Bluetooth、Wi−Fi等を用いた)通信機器と、院内各所に設置され当該通信機器の存在を検出する受信装置と、受信装置による検出結果を集約して位置検出用の通信機器の現在位置を推定するサーバ装置とで行うことも可能である。この場合において通信機器が看護師に携帯される場合には、端末装置1は、認証済みの看護師の現在位置を当該サーバ装置へ問い合わせすることにより、自装置の現在位置の情報を取得すればよい。
生体情報測定装置6は、血圧計、体温計、パルスオキシメータ、血糖計、体重計、体組成計を含み、これらに限定されない。生体情報測定装置6によって測定される生体情報は、血圧、脈拍数、体温、酸素飽和度、血糖値、体重、体脂肪率を含み、これらに限定されない。上記実施形態においては、生体情報測定装置6は、NFC通信を行って、端末装置1へ測定データを転送するとして説明した。しかしながら、生体情報測定装置6と端末装置1との通信は、NFC通信に限定されない。通信方式は、例えば、ISO/IEC7816、ISO/IEC10536、ISO/IEC14443、ISO/IEC18092、ISO/IEC15693、マイクロ波を利用した遠隔型非接触通信、IEEE802.11 a/b/g/n、Bluetooth等であってよく、また、これらに限定されない。また、生体情報測定装置6と端末措置1との通信は、有線接続された信号線を介してなされてもよい。
上記実施形態においては、被測定者(患者)が本来在所すべき位置に関する情報を保持するデータベースは、データ収集サーバ2内に構成されるデータベース(患者データベース23p)であるとして説明した。しかしながら、データベースは、データ収集サーバ2以外のサーバ装置内に構成されてよい。例えば、端末装置1は、電子カルテサーバ3sにアクセスして、電子カルテに記載された被測定者(患者)が本来在所すべき位置に関する情報(病室、ベッド番号等)を取得してもよい。この場合、電子カルテサーバ3sが管理する電子カルテが、被測定者(患者)が本来在所すべき位置に関する情報を保持するデータベースに相当する。あるいは、端末装置1が自機の内部に、被測定者(患者)が本来在所すべき位置に関する情報を保持するデータベースを保有してもよい。
1:看護支援端末装置
2:データ収集サーバ
3s:電子カルテサーバ
3c:電子カルテ閲覧端末装置
4:位置情報サーバ
5:看護師IDタグ
6:生体情報測定装置
7:患者IDタグ
8:無線LANアクセスポイント
9:ネットワーク
11:制御部(CPU)
12:記憶部
13:表示部
14:操作部
15:GPSモジュール
16:第1無線通信モジュール
17:第2無線通信モジュール
18:第3無線通信モジュール
21:制御部(CPU)
22:メモリ
23n:看護師データベース
23p:患者データベース
24:ネットワークインタフェース
101:看護師氏名表示欄
102:患者氏名表示欄
103:血圧値表示欄
104:血圧値表示欄
105:脈拍数表示欄
106:体温表示欄
107:SpO2表示欄
108:血糖値表示欄
109:フロアマップ
110:マーカ
112:病棟マップ
113:マーカ
114:フロアマップ
115:注意喚起メッセージ
141:送信ボタン

Claims (1)

  1. 被測定者を識別するための識別情報を取得する識別情報取得部と、
    自装置の位置に関する情報を取得する自装置位置情報取得部と、
    前記自装置の位置と、前記識別情報により識別された前記被測定者が本来在所すべき位置と、の位置関係に関する情報を取得する位置関係情報取得部と、
    前記位置関係に関する情報を表示する表示部と、
    前記被測定者の生体情報として、血圧、脈拍数、体温、酸素飽和度、血糖値、体重及び体脂肪率のうち少なくともいずれかについての測定データを外部へ送信する送信部と、
    を有する生体情報送信装置。
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