JP6664082B2 - 画像処理システム、画像処理装置および画像処理方法 - Google Patents

画像処理システム、画像処理装置および画像処理方法 Download PDF

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本発明は、隣接するカメラ同士で撮像エリアが一部重複するよう配置される複数のカメラから取得した複数の撮像画像に対して画像合成処理を行ってパノラマ合成画像を表示部に出力する画像処理システム、画像処理装置および画像処理方法に関するものである。
複数のカメラにより撮像された画像を合成して1つの合成画像(パノラマ画像)を生成する、いわゆるスティッチング処理を行うことで、1台のカメラでは得ることができない広角画像をシームレスな状態で生成することができる。このようなスティッチング処理では、隣り合う2つのカメラを、各々の撮像エリアが一部重複するように配置して、2つのカメラの撮像エリアの重複部分に対応する境界部の画像領域を重ね合わせ、また、適宜にトリミングを行って画像を合成する。
一方、2つのカメラの撮像エリアの重複部分に、カメラからの距離が大きく異なる被写体が存在する、すなわち、遠景となる被写体と近影となる被写体とが存在すると、2つのカメラの各撮像画像の間には、遠景となる被写体の像と近影となる被写体の像との位置関係がずれた状態、いわゆる視差が発生し、合成画像に、近影の像が2重に現れたり、近影の像の一部が消失したりする不具合が発生する。そこで、スティッチングでは、視差に起因する画像の不具合を抑制する視差補正が行われる。
このような視差補正に関するものとして、従来、エッジや特徴量に基づくブロックマッチングにより、2つのカメラの各撮像画像に現れる被写体の像の位置関係を取得して、この情報に基づいて画像を変形させる視差補正を行う技術が知られている(特許文献1参照)。特にこの技術では、視差補正時の画像の変形度合いを規定するスティッチングポイントをフレームごとに変化させて、フレームごとに適切な合成画像を生成するようにしている。
また、人物など近景の像が現れている画像領域、すなわちコスト関数が高い画像領域を回避するように、2つの画像に対して屈曲したスティッチング境界を設定し、このスティッチング境界に沿って2つの画像を切り出すトリミングを行った上で画像合成する技術が知られている(特許文献2参照)。特にこの技術では、フレームの連続性を考慮してスティッチング境界の最適化を行うようにしており、これにより時間的に安定したスティッチング境界を設定することができるため、動画で表示する際に、画像に現れる被写体の像に不自然な動きが発生することを避けることができる。
特開2010−50842号公報 特許第5225313号公報
本発明は、このような従来技術の問題点を解消するべく案出されたものであり、その主な目的は、隣接するカメラ同士で撮像エリアが一部重複するよう複数のカメラを配置して、複数のカメラから取得した複数の撮像画像に対して画像合成を行って合成画像を出力する場合に、撮像エリアの重複部分に対応する境界部の画像領域に近影の像と遠景の像とが現れる状態でも、適切な合成画像を生成することができるように構成された画像処理システム、画像処理装置および画像処理方法を提供することにある。
本発明の画像処理システムは、隣接するカメラ同士で撮像エリアが一部重複するよう配置される複数のカメラと、前記複数のカメラから取得した複数の撮像画像に対して画像合成処理を行ってパノラマ合成画像を表示部に出力する画像処理装置と、を備える画像処理システムであって、前記画像処理装置は、前記撮像エリアの重複部分に対応する境界部の画像領域に現れる遠景の像を基準にして前記隣接するカメラの撮像画像を合成し、前記境界部の画像領域に近影の像と前記遠景の像とが現れる状態では、前記隣接するカメラの撮像画像のそれぞれに対して、前記近影の像が現れる画像領域の画像を変形させて画像合成する構成とする。
また、本発明の画像処理装置は、隣接するカメラ同士で撮像エリアが一部重複するよう配置される複数のカメラから取得した複数の撮像画像に対して画像合成処理を行ってパノラマ合成画像を表示部に出力する画像処理装置であって、前記撮像エリアの重複部分に対応する境界部の画像領域に現れる遠景の像を基準にして前記隣接するカメラの撮像画像を合成し、前記境界部の画像領域に近影の像と前記遠景の像とが現れる状態では、前記隣接するカメラの撮像画像のそれぞれに対して、前記近影の像が現れる画像領域の画像を変形させて画像合成する構成とする。
また、本発明の画像処理方法は、隣接するカメラ同士で撮像エリアが一部重複するよう配置される複数のカメラから取得した複数の撮像画像に対して画像合成処理を行ってパノラマ合成画像を表示部に出力する画像処理方法であって、前記撮像エリアの重複部分に対応する境界部の画像領域に現れる遠景の像を基準にして前記隣接するカメラの撮像画像を合成し、前記境界部の画像領域に近影の像と前記遠景の像とが現れる状態では、前記隣接するカメラの撮像画像のそれぞれに対して、前記近影の像が現れる画像領域の画像を変形させて画像合成する構成とする。
本発明によれば、隣接するカメラ同士で撮像エリアが一部重複するよう複数のカメラを配置して、複数のカメラから取得した複数の撮像画像に対して画像合成を行って合成画像を出力する場合に、撮像エリアの重複部分に対応する境界部の画像領域に近影の像と遠景の像とが現れる状態でも、適切な合成画像を生成することができる。
第1実施形態に係る画像処理システムを示す全体構成図 画像処理装置3で生成されて表示装置4で表示される合成画像を示す説明図 視差補正を実施しない場合および視差補正を実施した場合の画像の状態を模式的に示す説明図 視差補正を実施しない場合および視差補正を実施した場合の画像の実際の状態を示す説明図 画像処理装置3の概略構成を示す機能ブロック図 画像処理装置3で行われる処理の概要を説明する説明図 第2実施形態に係るカメラユニット21を示す説明図 第2実施形態に係る画像処理装置23の概略構成を示す機能ブロック図 第3実施形態に係る画像処理システムを示す全体構成図 図9に示したPC31の概略構成を示す機能ブロック図 図9に示した表示装置4に表示される画面を示す説明図
前記課題を解決するためになされた第1の発明は、隣接するカメラ同士で撮像エリアが一部重複するよう配置される複数のカメラと、前記複数のカメラから取得した複数の撮像画像に対して画像合成処理を行ってパノラマ合成画像を表示部に出力する画像処理装置と、を備える画像処理システムであって、前記画像処理装置は、前記撮像エリアの重複部分に対応する境界部の画像領域に現れる遠景の像を基準にして前記隣接するカメラの撮像画像を合成し、前記境界部の画像領域に近影の像と前記遠景の像とが現れる状態では、前記隣接するカメラの撮像画像のそれぞれに対して、前記近影の像が現れる画像領域の画像を変形させて画像合成する構成とする。
これによると、隣接するカメラ同士で撮像エリアが一部重複するよう複数のカメラを配置して、複数のカメラから取得した複数の撮像画像に対して画像合成を行って合成画像を出力する場合に、撮像エリアの重複部分に対応する境界部の画像領域に近影の像と遠景の像とが現れる状態でも、適切な合成画像を生成することができる。
また、第2の発明は、前記画像処理装置は、前記境界部の画像領域に近影の像と前記遠景の像とが現れる状態では、前記隣接するカメラの撮像画像のそれぞれに対して、前記近影の像が現れる画像領域の画像を横方向にずらすように変形させて画像合成する構成とする。
また、第3の発明は、前記画像処理装置は、前記境界部の画像領域に近影の像と前記遠景の像とが現れる状態では、前記境界部の画像領域に近影の像と前記遠景の像との位置関係が整合するように、前記隣接するカメラの撮像画像のそれぞれに対して、前記近影の像が現れる画像領域の画像を変形させて画像合成する構成とする。
また、第4の発明は、前記画像処理装置は、前記境界部の画像領域に前記近影の像がない状態で求められる前記遠景の像の位置関係を基準として前記隣接するカメラの撮像画像を合成し、前記境界部の画像領域に近影の像と前記遠景の像とが現れる状態では、前記遠景の像と前記近影の像との位置関係のずれを補正するように、前記隣接するカメラの撮像画像のそれぞれに対して、前記近影の像が現れる画像領域の画像を変形させて画像合成する構成とする。
また、第5の発明は、前記画像処理装置は、前記近影の像がない状態で前記遠景の像の位置関係を予め求めて、前記隣接するカメラの撮像画像を合成する構成とする。
また、第6の発明は、前記画像処理装置は、前記画像合成をフレームごとに行って前記表示部に動画で表示し、前記境界部の画像領域において前記近影の像が変化する場合、前記隣接するカメラの各撮像エリアの重複部分を前記近影の像が横切って移動する場合又は前記境界部の画像領域において前記近影の像が現れている状態から前記近影の像がなくなって前記遠景の像のみとなる状態に変化する場合には、前記境界部の画像領域における画像の変形を段階的に行う構成とする。
また、第7の発明は、隣接するカメラ同士で撮像エリアが一部重複するよう配置される複数のカメラから取得した複数の撮像画像に対して画像合成処理を行ってパノラマ合成画像を表示部に出力する画像処理装置であって、前記撮像エリアの重複部分に対応する境界部の画像領域に現れる遠景の像を基準にして前記隣接するカメラの撮像画像を合成し、前記境界部の画像領域に近影の像と前記遠景の像とが現れる状態では、前記隣接するカメラの撮像画像のそれぞれに対して、前記近影の像が現れる画像領域の画像を変形させて画像合成する構成とする。
また、第8の発明は、隣接するカメラ同士で撮像エリアが一部重複するよう配置される複数のカメラから取得した複数の撮像画像に対して画像合成処理を行ってパノラマ合成画像を表示部に出力する画像処理方法であって、前記撮像エリアの重複部分に対応する境界部の画像領域に現れる遠景の像を基準にして前記隣接するカメラの撮像画像を合成し、前記境界部の画像領域に近影の像と前記遠景の像とが現れる状態では、前記隣接するカメラの撮像画像のそれぞれに対して、前記近影の像が現れる画像領域の画像を変形させて画像合成する構成とする。
以下、本発明の実施の形態を、図面を参照しながら説明する。
(第1実施形態)
図1は、第1実施形態に係る画像処理システムを示す全体構成図である。図2は、図1に示した画像処理装置3で生成されて表示装置4で表示される合成画像を示す説明図である。
本画像処理システムは、図1に示すように、第1〜第7のカメラ1a〜1gを有するカメラユニット2と、画像処理装置3と、表示装置4と、を備えている。
カメラ1a〜1gは、広角な画角(例えば120°)を有し、第1〜第6のカメラ1a〜1fは、光軸が略水平方向の放射状となるように周方向に等間隔をおいて配置され、第7のカメラ1gは、光軸が略垂直方向上向きとなるように配置されている。カメラ1a〜1gは、隣り合う2つのカメラ1a〜1g同士で撮像エリアが一部重複するように配置されている。
画像処理装置3では、図2に示すように、第1〜第7のカメラ1a〜1gにより撮像された撮像画像を合成して1つの合成画像(パノラマ画像)を生成する処理(スティッチング)がフレームごとに行われ、このフレームごとの合成画像が表示装置4に出力されて、表示装置4に合成画像が動画で表示される。
次に、図1に示した画像処理装置3で行われる視差補正について説明する。図3は、視差補正を実施しない場合および視差補正を実施した場合の画像の状態を模式的に示す説明図である。図4は、視差補正を実施しない場合および視差補正を実施した場合の画像の実際の状態を示す説明図である。なお、ここでは、説明の便宜上、隣り合う2つのカメラ1a,1bの画像を処理する例を示す。
図3(A)は、隣り合う2つのカメラ1a,1bによる撮像状況を示している。この図3(A)に示す例では、人物とその背景となる山とが2つのカメラ1a,1bにより同時に撮像される。
図3(B−1),(B−2)は、2つのカメラ1a,1bによる撮像画像を示している。この図3(B−1),(B−2)に示すように、2つのカメラ1a,1bによる撮像画像には、2つのカメラ1a,1bの撮像エリアの重複部分に対応する境界部の画像領域に、山を表す遠景の像と人物を表す近影の像とが現れる。ここで、遠景となる山と近影となる人物とでは、カメラ1a,1bからの距離が大きく異なり、2つの撮像画像では、遠景の像と近影の像との位置関係がずれた状態となる。
図3(C−1),(C−2)は、2つのカメラ1a,1bによる撮像画像に対して遠景の像を基準にした単純合成を行って得られた合成画像を示している。前記のように、2つの撮像画像では遠景の像と近影の像との位置関係がずれているため、遠景の像を基準にして2つの撮像画像を単純に合成すると、図3(C−1),(C−2)に示すように、合成画像に、近影の像が2重に現れたり、近影の像の一部が消失したりする不具合が発生する。
ここで、遠景の像を基準にしたときの近影の像のずれは、2つのカメラ1a,1bの各撮像画像の間の視差を表している。2つのカメラ1a,1bにそれぞれ現れる遠景の像の位置関係は、近影がない状態で予め求めておくことができ、この情報に基づいて画像合成が行われる。したがって、近影の像がない状態では2つのカメラ1a,1bの撮像画像には視差は存在せず、近影の像が現れると、2つのカメラ1a,1bの撮像画像間に視差が発生する。
このように、2つのカメラ1a,1bの撮像画像における境界部の画像領域に遠景の像と近影の像とが現れる状態では、2つの撮像画像間に発生する視差が原因で、合成画像に近影の像が2重に現れるなどの不具合が発生する。そこで、この不具合を解消するための視差補正が必要となり、この視差補正には代表的には2種類の補正方式がある。図3(C−3)は、第1の補正方式による場合であり、図3(C−4)は、第2の補正方式による場合である。
図3(C−3)に示すように、第1の補正方式は、2つのカメラ1a,1bの撮像画像の間で遠景の像と近影の像との位置関係が整合するように、2つのカメラ1a,1bの撮像画像に対して、主に近影の像が現れる画像領域を横方向にずらすように画像を変形させる視差補正を行った上で画像合成するものである。
図3(C−4)に示すように、第2の補正方式は、近影の像が現れる画像領域を避けるように屈曲したスティッチング境界を設定し、このスティッチング境界に沿って2つのカメラ1a,1bの撮像画像を切り出すトリミングを行った上で画像合成するものである。
図4(A−1)は、視差補正を実施しない単純合成による合成画像を示し、図4(A−2)は、視差補正を実施した合成画像を示している。図4(B−1),(B−2)はそれぞれ、図4(A−1),(A−2)に示した合成画像における近景の像の周辺部を拡大して示している。
図4(A−1),(B−1)に示すように、視差補正を実施しない単純合成では、合成画像に、近影の像の一部が消失したり、近影の像が2重に現れたりする不具合が発生しているが、図4(A−2),(B−2)に示すように、視差補正を実施すると、単純合成のような不具合が改善され、適切な画像を生成することができる。
このように視差補正を行うことで適切な画像を生成することができ、本実施形態では、第1の補正方式、すなわち、2つのカメラ1a,1bの撮像画像の間で遠景の像と近影の像との位置関係が整合するように、2つのカメラ1a,1bの撮像画像に対して、主に近影の像が現れる画像領域を横方向にずらすように画像を変形させる視差補正を行う。
ここで、人物などの近影の像は、その背景となる山などの遠景の像とは異なり、短時間に大きく変化する場合があり、この近影の像の変化により2つの撮像画像間の視差が短時間で大きく異なる状態になると、視差補正時の画像の変形度合いを規定する視差補正量が急激に変化して、フレーム間で顕著な画像変化が発生し、合成画像を動画で表示する際に、画像に現れる被写体の像に不自然な動きが生じて見る人に違和感を与える。
例えば、2つのカメラ1a,1bの各撮像エリアの重複部分を近景となる人物が横切るように移動すると、2つのカメラ1a,1bの撮像画像における境界部の画像領域は、近影の像が現れている状態から近影の像がなくなって遠景の像のみとなる状態に変化し、このとき、近影の像の有無に応じて境界部の画像領域の奥行き、すなわち、境界部の画像領域に現れる被写体までの距離が急激に変化する。このように境界部の画像領域の奥行きが急激に変化すると、これに応じて視差補正量も急激に変化し、視差補正時の画像変形も急激なものとなる。
特に、画像を見る人にとっては近影の像が重要となることから、近影の像に注目して、近影の像に不具合が生じないように近影の像を優先させた処理を行うと、近影の像が現れている状態では、遠景の像は、実際の形状とは多少異なるものとなる。このため、2つのカメラ1a,1bの各撮像エリアの重複部分を人物が横切る場合のように、近影の像が現れている状態から近影の像がなくなって遠景の像のみとなる状態に変化して、視差補正量が急激に変化すると、遠景の像に大きな変化が現れ、例えば変化することがない山の像が変化するようになり、見る人に大きな違和感を与える。
そこで、本実施形態では、第1の補正方式による視差補正、すなわち、2つのカメラ1a,1bの撮像画像に対して、主に近影の像が現れる画像領域を横方向にずらすように画像を変形させる視差補正を行う際に、2つのカメラ1a,1bの撮像画像間の視差から求められた視差補正量にフィルタを適用して、視差補正量に対して時間的な変化量を制限する処理を実施するようにする。これにより、視差補正時の急激な画像変形を抑え、視差補正による画像変形を目立ちにくくして、合成画像を動画で表示する際に見る人に違和感を与えることがないようにする。
次に、図1に示した画像処理装置3で行われる処理について説明する。図5は、画像処理装置3の概略構成を示す機能ブロック図である。図6は、画像処理装置3で行われる処理の概要を説明する説明図である。
画像処理装置3は、視差補正量算出部11と、フィルタ12と、視差補正量蓄積部13と、パノラマ画像生成部14と、視差補正部15と、画像合成部16と、を備えている。
なお、ここでは、2つのカメラ1a.1bの撮像画像を処理する部分のみを示しているが、図1に示したように、本実施形態では、7つのカメラ1a〜1gが設けられており、視差補正量算出部11およびフィルタ12は、隣り合う2つのカメラ1a〜1gの組み合わせごとに設けられ、また、パノラマ画像生成部14および視差補正部15はカメラ1a〜1gごとに設けられる。
視差補正量算出部11では、視差補正時の画像の変形度合いを規定する視差補正量をフレームごとに算出する処理が行われる。具体的には、図6に示すように、平行化(円柱への投影)、処理領域切り出し、および視差算出の各処理が行われる。視差算出処理では、2つの撮像画像間のブロックマッチングにより視差(ずれ量)を算出する。すなわち、2つの撮像画像を少しずつずらしながら2つの撮像画像間の差分を算出し、その差分が最も小さくなる位置関係から視差を求める。ここで、撮像画像に近影の像が現れる場合には、通常、近影の像が大きな面積を占めていることから、近影の像がブロックマッチングの結果に大きく影響し、ブロックマッチングにより得られる画像のずれは、近影の像のずれとなる。
フィルタ12では、視差補正量算出部11から出力される視差補正量に対して時間的な変化量を制限する処理が行われる。本実施形態では、視差補正量蓄積部13に、フィルタ12から出力される視差補正量が蓄積され、フィルタ12では、現在(今回)のフレームの視差補正量を、視差補正量蓄積部13に蓄積された直前(前回)のフレームの視差補正量からの変化量が所定の許容範囲に収まるように制限する処理が行われる。
具体的には、視差補正量蓄積部13から直前のフレームの視差補正量Pt−1'を取得し、これを、視差補正量算出部11から入力された現在のフレームの視差補正量Pと比較して、変化量(ΔP=P−Pt−1')を求める。そして、この変化量ΔPを、変化量の許容範囲を規定する制限値(最小値および最大値)−A,Aと比較して、変化量ΔPが許容範囲内に収まる場合には、視差補正量算出部11から入力された視差補正量Pをそのまま出力し、変化量ΔPが許容範囲から外れる場合には、視差補正量蓄積部13から取得した直前のフレームの視差補正量Pt−1'に制限値±Aを加算して出力する。このフィルタ12で行われる処理を数式で示すと、次のようになり、この数式によりフィルタ12から出力させる視差補正量P'を求めることができる。
'=min(max(P−Pt−1',−A),A)+Pt−1'
なお、本実施形態では、現在のフレームの視差補正量と直前のフレームの視差補正量との差分(変化量)で視差補正量を制限するようにしたが、直前のフレームの視差補正量に対する現在のフレームの視差補正量の比率(変化率)で視差補正量を制限するようにしてもよい。この場合、フィルタ12で行われる処理を数式で示すと、次のようになる。ここで、Bmin,Bmaxは、変化率の許容範囲を規定する制限値(最小値および最大値)である。
'=min(max(P/Pt−1',Bmin),Bmax)×Pt−1'
この他、今回のフレームの視差補正量を、過去または前後の複数のフレームごとの視差補正量の平均値として算出するようにしてもよい。
パノラマ画像生成部14では、2つのカメラ1a,1bからそれぞれ出力される撮像画像に対してパノラマ化(球への投影)を行って、2つのパノラマ画像を生成する処理が行われる。
視差補正部15では、フィルタ12から出力される視差補正量に基づいて、パノラマ画像生成部14で生成した2つのパノラマ画像に対して視差補正を行って、2つの視差補正画像を生成する処理が行われる。
画像合成部16では、視差補正部15でそれぞれ生成した2つの視差補正画像に対して画像合成処理を行って、1つの合成画像を生成する処理が行われる。この画像合成部16で生成した合成画像は表示装置4に出力され、表示装置4に合成画像が表示される。
なお、図5に示した画像処理装置3の各部は、情報処理装置のCPUで画像処理用のプログラムを実行させることで実現される。このプログラムは、情報処理装置に予め導入して専用の画像処理装置として構成されるようにする他、情報処理装置としてのPCにおいて汎用OS上で動作するアプリケーションプログラムとして適宜なプログラム記録媒体に記録して、またネットワークを介して、ユーザに提供されるようにしてもよい。
以上のように本実施形態では、フィルタ12において、視差補正量算出部11で取得した視差補正量に対して時間的な変化量を制限するようにしたため、2つの撮像画像間の視差が大きく異なる変化が生じた場合でも、視差補正量が急激に変化することなく段階的に変化するようになる。これにより、視差補正量に基づいて視差補正部15で行われる画像変形を小さく抑える、例えば、1つのフレームで1ピクセルしか移動させないようにして、画像変形が段階的に行われるようになる。このため、合成画像を動画で表示する際に、画像に現れる被写体の像に不自然な動きが生じて見る人に違和感を与えることを避けることができる。
特に、本実施形態では、視差補正量蓄積部13において、フィルタ12から出力される視差補正量を蓄積し、フィルタ12において、今回のフレームの視差補正量を、視差補正量蓄積部13に蓄積された前回のフレームの視差補正量からの変化量が所定の許容範囲に収まるように制限するようにしており、未来のフレームの情報が不要となるため、カメラで撮像された画像を合成処理しながらリアルタイムに出力するリアルタイム処理を実現することができる。
(第2実施形態)
次に、第2実施形態について説明する。図7は、第2実施形態に係るカメラユニット21を示す説明図である。図8は、第2実施形態に係る画像処理装置23の概略構成を示す機能ブロック図である。なお、ここで特に言及しない点は前記の実施形態と同様である。
第1実施形態では、カメラ1a〜1gによる撮像画像から視差補正量を算出するようにしたが、この第2実施形態では、図7に示すように、カメラユニット21に、デプスセンサ(距離検出装置)22a〜22fを設けて、このデプスセンサ22a〜22fの検出結果に基づいて視差補正量を算出するようにしている。
デプスセンサ22a〜22fは、TOF(Time-Of-Flight)方式などにより、画像の奥行き、すなわち、画像に現れる近景の像に対応する被写体までの距離を検出する距離画像センサである。このデプスセンサ22a〜22fは、隣り合う2つのカメラ1a〜1fの撮像エリアの重複部分に対応する境界部の画像領域の奥行きを検出することができるように、各カメラ1a〜1fの間に配置されている。
図8に示すように、画像処理装置23は、第1実施形態と同様に、視差補正量算出部24を備えているが、この視差補正量算出部24には、デプスセンサ22aの検出結果が入力され、視差補正量算出部24において、デプスセンサ22aの検出結果に基づいて視差補正量を算出する処理が行われる。ここで、被写体までの距離と視差との間には相関関係があり、この相関関係に基づいて、デプスセンサ22aの検出結果から視差補正量を算出することができる。
(第3実施形態)
次に、第3実施形態について説明する。図9は、第3実施形態に係る画像処理システムを示す全体構成図である。図10は、図9に示したPC31の概略構成を示す機能ブロック図である。図11は、図9に示した表示装置4に表示される画面を示す説明図である。なお、ここで特に言及しない点は前記の実施形態と同様である。
この第3実施形態に係る画像処理システムは、図9に示すように、カメラユニット2と、PC(情報処理装置)31と、表示装置4と、マウス(操作入力装置)32と、を備えている。
図10に示すように、PC31は、画像蓄積部41と、第1の画像処理部42と、第2の画像処理部43と、画像異常検出部44と、補正領域設定部45と、視差補正量設定部46と、入出力制御部47と、を備えている。
画像蓄積部41は、カメラ1a,1bごとに設けられ、各カメラ1a,1bによる撮像画像が蓄積される。
第1の画像処理部42および第2の画像処理部43では、カメラ1a,1bの撮像画像を合成して合成画像を生成する処理が行われる。第1の画像処理部42は、視差補正に、第1実施形態と同様に、第1の補正方式を採用したものであり、2つのカメラ1a,1bの撮像画像に対して、主に近影の像が現れる画像領域を横方向にずらすように画像を変形させる視差補正を行った上で画像を合成する処理が行われる。この第1の画像処理部42は、第1実施形態の画像処理装置3(図5参照)と同様の構成となっている。第2の画像処理部43は、視差補正に第2の補正方式を採用したものであり、近影の像が現れる画像領域を避けるように屈曲したスティッチング境界を設定して、このスティッチング境界に沿って2つの画像を切り出して合成する処理が行われる。
画像異常検出部44では、合成画像における異常な画像領域、すなわち、近影の像が2重に現れたり、近影の像の一部が消失したりする不具合が発生している画像領域を検出する処理が行われる。補正領域設定部45では、マウス32を用いたユーザの入力操作に応じて、第1の画像処理部42で行われる視差補正の対象となる補正領域を設定する処理が行われる。視差補正量設定部46では、マウス32を用いたユーザの入力操作に応じて、第1の画像処理部42で用いられる視差補正量を設定する処理が行われる。入出力制御部47では、第1の画像処理部42および第2の画像処理部43で生成した合成画像を表示装置4に出力して表示させ、また、マウス32を用いたユーザの入力操作に応じた操作入力情報を取得する処理が行われる。
本実施形態では、画像異常警告モードと、視差補正量調整モードと、スティッチング境界指定モードと、がある。以下に、各モードについて説明する。
まず、画像異常警告モードについて説明する。画像異常警告モードは、合成画像における異常な画像領域を検出して、その異常な画像領域に関する警告を表示装置4に出力する。ユーザは、この警告を見て、異常な画像領域を認識することができ、これに続けて、図11(B),(C)に示すように、視差補正に関する操作を行う。
このとき、PC31では、第1の画像処理部42または第2の画像処理部43において、撮像画像に対して視差補正を実施しない単純合成が行われ、画像異常検出部44において、合成画像における異常な画像領域が検出され、入出力制御部47において、画像異常検出部44の検出結果に基づいて、表示装置4の画面に、合成画像上に異常な画像領域を表す警告の画像を重畳して表示される処理が行われる。
具体的には、図11(A)に示すように、第1の画像処理部42または第2の画像処理部43から出力される合成画像51が、表示装置4の画面に表示される。この表示装置4の画面に表示される合成画像上には、異常な画像領域を表す警告の画像52が表示されている。この警告の画像52は、異常な画像領域、すなわち、近影の像が2重に現れたり、近影の像の一部が消失したりする不具合が発生している画像領域を取り囲むように表示され、さらに、赤色などの着色が施されるとともに透過性の塗り潰しが施されている。これにより、ユーザが、異常な画像領域を容易に識別することができる。
このように、画像異常警告モードでは、異常な画像領域に関する警告が行われるため、合成画像における異常な画像領域、すなわち視差補正を行うべき画像領域をユーザが容易に認識することができる。
なお、画像異常検出部44では、視差補正部15から出力される2つの画像同士でブロックマッチングを行い、差分が大きくなる画像領域を、合成画像における異常な画像領域として検出するようにすればよい。
次に、視差補正量調整モードについて説明する。この視差補正量調整モードは、第1の画像処理部42で行われる第1の補正方式による視差補正、すなわち、撮像画像に対して、主に近影の像が現れる画像領域を横方向にずらすように画像を変形させる視差補正を行った上で画像を合成する処理において、視差補正に用いられる視差補正量をユーザが調整するものであり、この視差補正量調整モードでは、マウス32を用いたユーザの入力操作に応じて視差補正量が設定されて、その視差補正量に基づく合成画像が表示装置4に表示される。
このとき、PC31では、入出力制御部47において、マウス32の操作に応じた入力情報を取得し、補正領域設定部45において、入出力制御部47で取得した操作入力情報に基づいて補正領域を設定する処理が行われ、視差補正量設定部46において、入出力制御部47で取得した操作入力情報に基づいて視差補正量を設定する処理が行われ、第1の画像処理部42の視差補正部15において、補正領域設定部45および視差補正量設定部46でそれぞれ設定された補正領域および視差補正量に基づいて視差補正処理が行われる。
具体的には、図11(B)に示すように、第1の画像処理部42から出力される合成画像が表示装置4の画面に表示され、この表示装置4の画面に表示される合成画像をユーザが見て、異常な画像領域をユーザがマウスポインタ53で指定する。すると、第1の画像処理部42において、マウスポインタ53で指定された位置の周辺の画像領域を対象にして視差補正が行われる。このとき、ユーザがマウスホイール33を操作することで、視差補正量が調整され、ユーザの操作に応じた視差補正量で視差補正が行われた合成画像が表示装置4の画面に表示される。
したがって、視差補正量調整モードでは、ユーザが、表示装置4の画面に表示される合成画像の状態を見ながら、適切な合成画像が得られるように視差補正量を調整することができる。
なお、本実施形態では、マウスホイール33で視差補正量を調整するようにしたが、タブレット端末のようにタッチパネルディスプレイを備えた情報処理装置では、ピンチインおよびピンチアウトなどのタッチ操作により視差補正量を調整することができるようにするとよい。また、マウス32を用いる場合でも、ドラッグ操作などの別の操作で視差補正量を調整することができるようにしてもよい。
次に、スティッチング境界指定モードについて説明する。このスティッチング境界指定モードは、第2の画像処理部43で行われる第2の補正方式による視差補正、すなわち、近影の像が現れる画像領域を避けるように屈曲したスティッチング境界を設定して、このスティッチング境界に沿って2つの画像を切り出して画像合成する処理において、スティッチング境界をユーザが指定するものであり、このスティッチング境界指定モードでは、マウス32を用いたユーザの入力操作に応じて、スティッチング境界に関する操作入力情報を取得し、この操作入力情報に基づいてスティッチング境界を設定する。
このとき、PC31では、入出力制御部47において、マウス32の操作に応じた操作入力情報を取得し、第2の画像処理部43において、入出力制御部47で取得した操作入力情報に基づいてスティッチング境界を設定し、このスティッチング境界に沿って画像を切り出して合成する処理が行われる。
具体的には、図11(C)に示すように、ユーザが、マウス32のドラッグ操作で、異常な画像領域を避けるようにスティッチング境界を指定する。このとき、マウスポインタ53の軌跡がスティッチング境界となり、このスティッチング境界に基づいて画像合成処理が行われる。
ここで、ユーザにより指定されたスティッチング境界をそのまま実際のスティッチング境界として画像合成処理を行うようにしてもよいが、ユーザにより指定されたスティッチング境界を参考にして、コスト関数に基づくスティッチング境界の最適化を行うようにしてもよい。
このスティッチング境界の最適化では、人物などの近景の像が現れている画像領域、すなわちコスト関数が高い画像領域を避けるようにスティッチング境界が設定される。換言すると、人物などの近景の像が現れておらず、画素値に大きな変化がない領域、すなわちコスト関数が低い画像領域を通過するようにスティッチング境界が設定される。このとき、ユーザにより指定されたスティッチング境界の周辺を、特にコスト関数が低い画像領域とすることで、ユーザにより指定されたスティッチング境界の周辺部が優先的にスティッチング境界に設定される。
このように、スティッチング境界指定モードでは、ユーザが、表示装置4の画面に表示される合成画像の状態を見ながら、スティッチング境界を指定することができる。また、ユーザにより指定されたスティッチング境界を参考にしてスティッチング境界の最適化を行う場合には、スティッチング境界の最適化が容易になり、適切なスティッチング境界を効率よく設定することができる。
なお、本実施形態では、マウス32のドラッグ操作でスティッチング境界を指定するようにしたが、タブレット端末のようにタッチパネルディスプレイを備えた情報処理装置では、画面上を指でなぞるタッチ操作によりスティッチング境界を指定することができるようにするとよい。
以上、本発明を特定の実施形態に基づいて説明したが、これらの実施形態はあくまでも例示であって、本発明はこれらの実施形態によって限定されるものではない。また、上記実施形態に示した本発明に係る画像処理装置の各構成要素は、必ずしも全てが必須ではなく、少なくとも本発明の範囲を逸脱しない限りにおいて適宜取捨選択することが可能である。
例えば、前記の実施形態では、複数のカメラを備えたカメラユニットと別に設けられた画像処理装置(PCを含む)で、視差補正処理および画像合成処理を行って合成画像を出力するようにしたが、画像処理装置を内蔵するカメラユニット(撮像装置)として構成することもできる。
また、前記の実施形態では、被写体までの距離を検出する距離検出装置として距離画像センサ(デプスセンサ)を用いた例を示したが、本発明の距離検出装置は、撮像画像に現れる近景の像に対応する被写体までの距離を検出することができるものであればよく、距離画像センサに限定されるものではない。
本発明に係る画像処理システム、画像処理装置および画像処理方法は、複数のカメラの撮像エリアの重複部分に対応する境界部の画像領域に近影の像と遠景の像とが現れる状態でも、適切な合成画像を生成できる効果を有し、隣接するカメラ同士で撮像エリアが一部重複するよう配置される複数のカメラから取得した複数の撮像画像に対して画像合成処理を行ってパノラマ合成画像を表示部に出力する画像処理システム、画像処理装置および画像処理方法などとして有用である。
1a〜1g カメラ
2 カメラユニット
3 画像処理装置
4 表示装置
11 視差補正量算出部
12 フィルタ
13 視差補正量蓄積部
14 パノラマ画像生成部
15 視差補正部
16 画像合成部
21 カメラユニット
21a デプスセンサ(距離検出装置)
23 画像処理装置
24 視差補正量算出部
32 マウス(操作入力装置)
33 マウスホイール
52 警告の画像

Claims (7)

  1. 隣接するカメラ同士で撮像エリアが一部重複するよう配置される複数のカメラと、
    前記複数のカメラから取得した複数の撮像画像に対して画像合成処理を行ってパノラマ合成画像を表示部に出力する画像処理装置と、を備える画像処理システムであって、
    前記画像処理装置は、
    前記撮像エリアの重複部分に対応する境界部の画像領域に近影の像が無い状態で現れる遠景の像に基づいて前記隣接するカメラの撮像画像を合成し、
    前記近影の像が無い状態で前記遠景の像が現れる前記境界部の画像領域に前記近影の像が現れると、前記隣接するカメラの撮像画像の単純合成画像上における異常な画像領域を検出し、前記異常な画像領域に関する警告を表示し、
    前記画像処理装置は、前記単純合成画像に対するユーザの指定を入力する入力部をさらに備え、
    前記入力部により前記異常な画像領域が指定されると、前記隣接するカメラの撮像画像のそれぞれに対して、前記近影の像が現れる画像領域の画像を横方向にずらすように変形させて画像合成する、
    画像処理システム。
  2. 請求項1に記載の画像処理システムであって、
    前記画像処理装置は、前記異常な画像領域に関する警告として、前記近影の像が二重に現れるか、または前記近影の像の一部が消失している画像領域を取り囲むように、前記異常な画像領域を表す警告の画像を重畳して表示する、
    画像処理システム。
  3. 請求項1に記載の画像処理システムであって、
    前記画像処理装置は、前記近影の像が無い状態で前記遠景の像の位置関係を予め求めて、前記隣接するカメラの撮像画像を合成する、
    画像処理システム。
  4. 請求項1又は請求項2に記載の画像処理システムであって
    記入力部により前記異常な画像領域およびスティッチング境界が指定されると、前記スティッチング境界に基づいて前記隣接するカメラの撮像画像を合成する、
    画像処理システム。
  5. 請求項4に記載の画像処理システムであって、
    前記画像処理装置は、前記入力部により指定された前記スティッチング境界に基づいて、前記近影の像が現れていない画像領域を通過するように前記スティッチング境界を設定する、
    画像処理システム。
  6. 隣接するカメラ同士で撮像エリアが一部重複するよう配置される複数のカメラから取得した複数の撮像画像に対して画像合成処理を行ってパノラマ合成画像を表示部に出力する画像処理装置であって、
    前記撮像エリアの重複部分に対応する境界部の画像領域に近影の像が無い状態で現れる遠景の像に基づいて前記隣接するカメラの撮像画像を合成し、
    前記近影の像が無い状態で前記遠景の像が現れる前記境界部の画像領域に前記近影の像が現れると、前記隣接するカメラの撮像画像の単純合成画像上における異常な画像領域を検出し、前記異常な画像領域に関する警告を表示し、
    前記単純合成画像に対するユーザの指定を入力する入力部をさらに備え、
    前記入力部により前記異常な画像領域が指定されると、前記隣接するカメラの撮像画像のそれぞれに対して、前記近影の像が現れる画像領域の画像を横方向にずらすように変形させて画像合成する、
    画像処理装置。
  7. 隣接するカメラ同士で撮像エリアが一部重複するよう配置される複数のカメラから取得した複数の撮像画像に対して画像合成処理を行ってパノラマ合成画像を表示部に出力する画像処理方法であって、
    前記撮像エリアの重複部分に対応する境界部の画像領域に近影の像が無い状態で現れる遠景の像に基づいて前記隣接するカメラの撮像画像を合成し、
    前記近影の像が無い状態で前記遠景の像が現れる前記境界部の画像領域に前記近影の像が現れると、前記隣接するカメラの撮像画像の単純合成画像上における異常な画像領域を検出し、前記異常な画像領域に関する警告を表示し、
    ユーザにより前記異常な画像領域が指定されると、前記隣接するカメラの撮像画像のそれぞれに対して、前記近影の像が現れる画像領域の画像を横方向にずらすように変形させて画像合成する、
    画像処理方法。
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