JP2011171813A - 撮像装置及び立体画像表示方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】立体動画を違和感無く鑑賞することが可能な撮像装置を提供する。
【解決手段】動画撮影が開始し、視差調節のための指示がなされると、撮像部1,2から得られた画像データから特定被写体が検出され、この特定被写体の位置ずれが算出され、この位置ずれから視差補正データが生成されてRAM9に記憶される。撮像部1,2から得られた2つの画像データは、RAM9に記憶された視差補正データにしたがって特定被写体の視差がゼロとなるように互いにずらして合成表示される。視差補正データがRAM9に記憶された後は、特定被写体の奥行き方向の移動量が閾値(1)を超えたときにのみ、この視差補正データを更新して、特定被写体の視差を調節し、特定被写体の奥行き方向の移動量が閾値(1)以下のときには、視差補正データの更新は行わない。
【選択図】図4

Description

本発明は、撮像装置及び立体画像表示方法に関する。
特許文献1には、立体撮像が可能な撮像装置において、撮像部で撮像された左右2つの画像から主被写体の抽出を行い、この2つの画像を立体視可能に表示したときに、この主被写体の視差がゼロとなるように、この2つの画像を重ねて表示する方法が記載されている。この方法によれば、主被写体の視差がゼロとなるように表示されるため、観察者からは、主被写体を基準にして奥行きのある画像を楽しむことができる。
この方法を動画においても適用すると、主被写体を抽出する処理、主被写体の視差がゼロとなるように左右画像を合成する処理を1フレーム毎に実施する必要がある。しかし、動画において、フレーム毎に視差の調整がなされるのでは、フレーム毎に画像が微妙に変化することになってしまい、見づらい画像となってしまう可能性がある。
特開平10−155104号公報
本発明は、上記事情に鑑みてなされたものであり、立体動画を違和感無く鑑賞することが可能な撮像装置及び立体画像表示方法を提供することを目的とする。
本発明の撮像装置は、所定の距離を空けて配置された第一の撮像部及び第二の撮像部と、前記第一の撮像部で撮像して得られる第一の画像データに基づく第一の画像及び前記第二の撮像部で撮像して得られる第二の画像データに基づく第二の画像を立体視可能に合成表示する表示部とを有する撮像装置であって、前記第一の画像データ及び前記第二の画像データに含まれる特定被写体を抽出する特定被写体抽出部と、前記第一の画像データに含まれる前記特定被写体の位置と前記第二の画像データに含まれる前記特定被写体の位置とのずれ量を算出するずれ量算出部と、前記ずれ量にしたがって視差補正データを生成しメモリに記憶する視差補正データ生成部と、前記メモリに記憶された前記視差補正データに基づいて前記第一の画像及び前記第二の画像を前記表示部に立体視可能に合成表示させる表示制御部と、前記視差補正データが記憶されてからの前記特定被写体の奥行き方向の移動量を検出する移動量検出部とを備え、前記視差補正データは、前記第一の画像データに含まれる前記特定被写体の前記表示部における表示位置と前記第二の画像データに含まれる前記特定被写体の前記表示部における表示位置とのずれ量である前記特定被写体の視差が所定値以下となるように、前記第一の画像に対して前記第二の画像をどれだけずらして表示すべきかを示したデータであり、前記表示制御部は、前記視差補正データで示されるずらし量だけ前記第一の画像と前記第二の画像を相対的にずらして立体視可能に合成表示させ、前記特定被写体抽出部、前記ずれ量算出部、及び前記移動量検出部は、動画撮影時において前記視差補正データが一旦記憶されてからは1又は複数フレーム毎に処理を実施し、前記視差補正データ生成部は、動画撮影時において前記視差補正データを一旦記憶してからは、1又は複数フレーム毎に前記視差補正データを生成し、かつ、前記視差補正データの記憶を一旦行った後は所定条件を満たしたときにのみ前記メモリの前記視差補正データを更新し、前記移動量検出部は、前記メモリに記憶されている視差補正データと、1又は複数フレーム毎に生成される前記視差補正データとの差を、前記特定被写体の奥行き方向の移動量として検出し、前記所定条件とは、前記特定被写体の奥行き方向の移動量が第一の閾値を越えた場合である、ものである。
本発明の立体画像表示方法は、所定の距離を空けて配置された第一の撮像部及び第二の撮像部のうち前記第一の撮像部で撮像して得られる第一の画像データに基づく第一の画像及び前記第二の撮像部で撮像して得られる第二の画像データに基づく第二の画像を立体視可能に合成表示する立体画像表示方法であって、前記第一の画像データ及び前記第二の画像データに含まれる特定被写体を抽出する特定被写体抽出ステップと、前記第一の画像データに含まれる前記特定被写体の位置と前記第二の画像データに含まれる前記特定被写体の位置とのずれ量を算出するずれ量算出ステップと、前記ずれ量にしたがって視差補正データを生成しメモリに記憶する視差補正データ生成ステップと、前記メモリに記憶された前記視差補正データにしたがって前記第一の画像及び前記第二の画像を前記表示部に合成表示させる表示制御ステップと、前記視差補正データが記憶されてからの前記特定被写体の奥行き方向の移動量を検出する移動量検出ステップとを備え、前記視差補正データは、前記第一の画像データに含まれる前記特定被写体の前記表示部における表示位置と前記第二の画像データに含まれる前記特定被写体の前記表示部における表示位置とのずれ量である前記特定被写体の視差が所定値以下となるように、前記第一の画像に対して前記第二の画像をどれだけずらして表示すべきかを示したデータであり、前記表示制御ステップでは、前記視差補正データで示されるずらし量だけ前記第一の画像と前記第二の画像を相対的にずらして合成表示させ、前記特定被写体抽出ステップ、前記ずれ量算出ステップ、及び前記移動量検出ステップは、動画撮影時において前記視差補正データが一旦記憶されてからは1又は複数フレーム毎に実施し、前記視差補正データ生成ステップでは、動画撮影時において前記視差補正データを一旦記憶してからは、1又は複数フレーム毎に前記視差補正データを生成し、かつ、前記視差補正データの記憶を一旦行った後は所定条件を満たしたときにのみ前記メモリの前記視差補正データを更新し、前記移動量検出ステップでは、前記メモリに記憶されている視差補正データと、1又は複数フレーム毎に生成される前記視差補正データとの差を、前記特定被写体の奥行き方向の移動量として検出し、前記所定条件とは、前記特定被写体の奥行き方向の移動量が第一の閾値を越えた場合である、ものである。
本発明によれば、立体動画を違和感無く鑑賞することが可能な撮像装置及び立体画像表示方法を提供することができる。
本発明の一実施形態を説明するための撮像装置の外観図 図1に示した撮像装置の背面図 図1に示した撮像装置の内部構成を示すブロック図 図1〜3に示した撮像装置の動画撮影モード時の動作を説明するためのフローチャート 図1〜3に示した撮像装置の動画撮影時の動作を説明するための図 図1〜3に示した撮像装置において、フレーム毎に視差補正データを更新したときの画像表示例を示した図 特定被写体として左右画像データの中央にある被写体を抽出した場合の合成画像の表示例を示した図 特定被写体として顔を抽出した場合の合成画像の表示例を示した図 図1〜3に示した撮像装置の内部構成の変形例を示した図 図9に示した撮像装置の動画撮影モード時の動作を説明するためのフローチャート 図9に示した撮像装置の動画撮影モード時の動作を説明するための図 図9に示した撮像装置において、顔検出機能で抽出された特定被写体が複数のときの第一の動作例を説明するための図 図9に示した撮像装置において、顔検出機能で抽出された特定被写体が複数のときの第二の動作例を説明するための図 図1〜3に示した撮像装置の内部構成の変形例を示した図 図14に示した撮像装置の動画撮影モード時の動作を説明するためのフローチャート 図14に示した撮像装置の動画撮影モード時の動作の変形例を説明するためのフローチャート 図1〜3に示した撮像装置の内部構成の変形例を示した図 図17に示した撮像装置の動画撮影モード時の動作を説明するためのフローチャート
以下、本発明の一実施形態を説明するための撮像装置について図面を参照して説明する。この撮像装置は、距離をあけて配置された左右2つの撮像部を有し、各撮像部で撮像して得られた右画像データ及び左画像データを立体視可能に合成表示するものとなっている。右画像データ及び左画像データを立体視可能に合成表示する方法としては、時分割視差画像方式、レンチキュラ方式、及びパララックスバリア方式等をはじめとして多くの方式が知られているが、いずれの方式も、1つの表示部において、観察者の右目には右画像データに基づく画像を見せ、観察者の左目には左画像データに基づく画像を見せ、双方の画像の重なり具合を調整することで、観察者に特定被写体を基準にして奥行き感(立体感)のある画像を見せるものである。この撮像装置ではこれらのいずれの方法も採用可能であるが、以下では時分割視差画像方式を用いた例について説明する。
時分割視差画像方式とは、1つの液晶表示部に右画像データと左画像データを交互に表示すると共に、右画像データを表示したときには、液晶表示部のバックライトからの光を観察者の右目の方向に向けて照射し、左画像データを表示したときには、液晶表示部のバックライトからの光を観察者の左目の方向に向けて照射することで、観察者に立体画像を認識させる方式である。
次に、この撮像装置の機能の概略について説明する。この撮像装置は、動画撮影時において、撮像した画像に含まれる特定被写体に対して視差が最適量(例えばゼロ又は微小な値)となるように左右画像を立体視可能に表示するものである。ただし、フレーム毎に視差が最適量となるように表示を制御するのではなく、特定被写体が大きく動いたときにのみ、視差が最適量となるように表示を制御することで、違和感のない動画鑑賞を実現している。
図1は、本発明の一実施形態を説明するための撮像装置の外観図である。図1に示した撮像装置100は、箱状のハウジングKと、ハウジングKの前面に水平方向(ハウジングKの長手方向)に距離を空けて設けられた右眼用の撮像部1及び左眼用の撮像部2と、ハウジングKの上面に設けられたレリーズボタン16aとを備える。撮像部1は撮影レンズ1Rを備え、撮像部2は撮影レンズ1Lを備える。撮影レンズ1Rの光軸Rと、撮影レンズ1Lの光軸Lとが交差する角度を輻輳角といい、輻輳角が所定値となるように、撮影レンズ1Rと撮影レンズ1Lの位置が設定されている。
図2は、図1に示した撮像装置の背面図である。撮像装置100のハウジングKの背面には、表示部11と、撮像装置100の各種操作を行うための操作キー群とが設けられている。
図3は、図1に示した撮像装置の内部構成を示すブロック図である。図3に示すように、撮像装置100は、撮像部1,2と、画像入力コントローラ3と、信号処理部4と、特定被写体抽出部5と、視差量コントロール部6と、立体画像処理部7と、CPU(中央演算処理装置)8と、RAM(ランダムアクセスメモリ)9と、表示部11が接続された表示制御部10と、着脱可能な記録媒体13が接続された記録制御部12と、マイク及びスピーカ15が接続された音声制御部14と、CPU8に接続された操作部16と、視差調節判定部18とを備え、撮像部1,2以外の各部はバス17で相互に接続されている。
撮像部1,2は、それぞれ、撮影レンズ及び絞り等の光学系、CCDイメージセンサ等の撮像素子、この撮像素子から出力された撮像信号にアナログ信号処理を施すアナログ信号処理部、アナログ信号処理部で処理後の信号をデジタル変換するAD変換部、及び撮像素子を駆動する駆動部等を含む。
画像入力コントローラ3は、撮像部1,2の各々から出力された撮像信号を取り込み、この撮像信号をRAM9に記憶する。
信号処理部4は、RAM9に記憶された撮像信号に、同時化処理(1画素に3つの色データを持たせる処理)、ホワイトバランス処理、RGB−YC変換処理等のデジタル信号処理を施して、画像データを生成する。ここで生成される画像データのうち、撮像部1から出力された撮像信号から生成されたものを右画像データといい、撮像部2から出力された撮像信号から生成されたものを左画像データという。右画像データ及び左画像データはRAM9に記憶される。
表示部11は、左画像データに基づく左画像と右画像データに基づく右画像とを立体視可能に合成表示するものであり、時分割視差画像方式、レンチキュラ方式、及びパララックスバリア方式等に対応した液晶表示装置等で構成される。本明細書では、時分割視差画像方式に対応した液晶表示装置を採用した場合について説明する。
特定被写体抽出部5は、同一フレームで得られた右画像データ及び左画像データに含まれる同一の特定被写体を抽出する。特定被写体とは、ユーザによって指定された被写体、人物やペット等の顔を含む被写体、撮像画像の中央に存在する被写体等、ある条件を満たす被写体である。
顔を含む被写体を特定被写体として抽出する場合、特定被写体抽出部5は、右画像データ及び左画像データの各々から人物及び動物等の顔を検出する顔検出機能を用いて顔を検出する。そして、検出された顔のうち、右画像データと左画像データから共通に検出された顔を特定被写体として抽出する。
撮像画像の中央に存在する被写体を特定被写体として抽出する場合、特定被写体抽出部5は、次の2通りの方法で特定被写体を抽出する。
1)左画像データ及び右画像データをそれぞれ縦3×横3の計9分割し、左画像データ及び右画像データ各々の中央1/9の領域から人物、乗り物、動物等の被写体をテンプレートマッチング等で検出する。そして、左画像データ及び右画像データから共通に検出された被写体を、特定被写体として抽出する。
2)左画像データの中央1/9の領域にある被写体を検出する。その被写体をテンプレートとして記憶しておき、右画像データに対し、そのテンプレートを用いてテンプレートマッチングを行って、右画像データから該被写体と同じ被写体を検出する。そして、左画像データ及び右画像データから共通に検出された被写体を、特定被写体として抽出する。
視差量コントロール部6は、特定被写体抽出部5で抽出された特定被写体の、右画像データにおける位置と左画像データにおける位置とのずれ量を算出する。このずれ量は、例えば、左画像データの特定被写体の位置に対する右画像データの特定被写体の位置のずれ量をピクセル数で表し、そのずれ方向をプラスマイナスの符号で表したデータである。符号がプラスのときは右方向にずれていることを表し、符号がマイナスのときは左方向にずれていることを表す。例えば、“−10ピクセル”というずれ量は、左画像の特定被写体に対して、右画像の特定被写体が左方向に10ピクセルずれていることを示したデータとなる。
立体画像処理部7は、左画像データ、右画像データ、及び上記ずれ量に基づいて立体画像データを生成する。立体画像データとは、右画像データと、左画像データと、視差補正データとを1ファイルとしたデータである。視差補正データとは、右画像データに基づく右画像と左画像データに基づく左画像を相対的にどれだけずらして表示部11に表示すべきかを指定したデータである。視差補正データは、例えば、左画像に対する右画像のずらし量をピクセル数で表し、そのずらし方向をプラスマイナスの符号で表したデータである。
立体画像処理部7は、視差調節部71と立体画像データ生成部72とを含む。
視差調節部71は、視差量コントロール部6で算出されたずれ量にしたがって、特定被写体抽出部5で抽出された特定被写体の視差が最適量(例えば、ゼロ又は微小量)となるような視差補正データを生成し、この視差補正データをRAM9に記憶する。ここで、特定被写体の視差とは、右画像データに基づく右画像を表示部11に表示したときの該特定被写体の表示位置と、左画像データに基づく左画像を表示部11に表示したときの該特定被写体の表示位置とのずれ量で定義される。この撮像装置100では、初期状態においては視差補正データが0となっている。
立体画像データ生成部72は、1フレーム毎に得られる右画像データ及び左画像データと、RAM9に記憶されている最新の視差補正データとを1ファイルにして立体画像データを生成する。立体画像データは、記録制御部12の制御により、記録媒体13に記録される。
視差調節判定部18は、視差補正データの更新(RAM9に記憶された視差補正データの変更)がなされてからの特定被写体の奥行き方向の移動量を検出する移動量検出機能と、検出した移動量に基づいて視差調節部71が視差補正データの更新を行うべきか否かを判定する判定機能とを有する。この移動量には、奥行き方向に遠ざかる方向の移動量と奥行き方向に近づく方向の移動量とが含まれるが、方向については特に符号はつけず、絶対値として検出する。
視差調節判定部18は、視差補正データが初期値から更新された後は、1又は複数フレーム毎に上記移動量を検出して所定条件を満たすかどうかを判定する。視差調節判定部18は、特定被写体の奥行き方向の移動量の閾値(1)を記憶するメモリ18aを有しており、上記移動量が閾値(1)を超えていた場合に上記所定条件を満たしたと判定し、この差が閾値(1)以下だった場合に上記所定条件を満たしていないと判定する。視差調節部71は、視差調節判定部18で上記所定条件を満たしたと判定されたときには生成した視差補正データをRAM9に記憶し(視差補正データの更新)、視差調節判定部18で上記所定条件を満たしていないと判定されたときには生成した視差補正データをRAM9に記憶しない。
ここで上記移動量は、RAM9に記憶されている視差補正データと、視差調節部71が生成した最新の視差補正データとの差の絶対値に相当するため、視差調節判定部18は当該差を算出することで、上記移動量を検出する。なお、この移動量は、撮像装置100に測距センサを設け、この測距センサにより求めることも可能である。
CPU8は、撮像装置100全体を統括制御する。
操作部16は、ユーザからの指示をCPU8に通知するインターフェースであり、図1に示したシャッタボタン16aもここに含まれる。シャッタボタン16aは、例えば二段ストローク式になっており、半押しすると、AE(自動露出)・AF(自動焦点調節)等を実施するための仮撮像が実施され、全押しすると、記録用の本撮像が実施されるようになっている。
以上のように構成された撮像装置100の動画撮影モード時の動作を説明する。以下で説明する動画撮影モードとは、撮像部1,2により所定間隔で連続して撮像を行い、各撮像で得られる立体画像データを動画再生可能な形式で記録媒体13に記録していくモードのことを言う。
図4は、図1〜3に示した撮像装置100の動画撮影モード時の動作を説明するためのフローチャートである。動画撮影モードが設定されると、1フレーム毎に右画像データ及び左画像データの生成が行われ、生成された右画像データ及び左画像データと視差補正データ(初期値)とを1ファイルにした立体画像データが生成される。そして、表示制御部10は、この立体画像データに含まれる右画像データに基づく右画像と左画像データに基づく左画像とを、この立体画像データに含まれる視差補正データにしたがって表示部11に合成表示させる。ここでは、視差補正データが初期値(=0ピクセル)であるため、右画像と左画像は同一アドレスの画素同士が重なるように交互に表示される。
動画撮影モードが開始された後に、操作部16を介して特定被写体の検出操作が実施されると(ステップS41:YES)、この検出操作が実施された直後又はその時点のフレーム(nフレームとする)で得られた右画像データ及び左画像データの各々から特定被写体を検出する処理が実施される。そして特定被写体が検出された場合には(ステップS42:YES)、ステップ43の処理が実施される。
ステップS43では、検出された特定被写体のずれ量が算出され、このずれ量をもとに、この特定被写体の視差が最適量(ここではゼロとする)となるように視差補正データが生成される。生成された視差補正データはRAM9に記憶されている視差補正データの初期値に上書きされて、視差補正データが更新される。
視差補正データが更新された後は、RAM9に記憶されている最新の視差補正データにしたがってnフレームで得られた左画像データ及び右画像データに基づく左画像及び右画像が表示部11に合成表示される(ステップS44)。例えば視差補正データが10ピクセルであった場合には、左画像に対して右画像が右方向に10ピクセルずれて表示部11に表示される。
続いて、(n+1)フレームの撮像が実施されると、右画像データ及び左画像データの生成が行われ、この右画像データ及び左画像データから特定被写体(nフレームで検出した特定被写体と同じ被写体)が抽出されて、この特定被写体の右画像データにおける位置と左画像データにおける位置とのずれ量が算出される。そして、このずれ量にしたがって視差調節部71が(n+1)フレームに対応する視差補正データを生成する(ステップS45)。
次に、視差調節判定部18が、(n+1)フレームに対応する視差補正データとRAM9に記憶されている視差補正データとの差の絶対値(特定被写体の移動量に相当する)を求め、この差の絶対値が閾値(1)を超えているか否かを判定する(ステップS46)。
特定被写体の移動量が閾値(1)以下であった場合(ステップS46:NO)、視差補正データの上書き処理(ステップS47)は省略され、ステップS45で得られた左画像データに基づく左画像と右画像データに基づく右画像とが、RAM9に記憶されている視差補正データにしたがって合成表示される(ステップS48)。
一方、特定被写体の移動量が閾値(1)を超えていた場合(ステップS46:YES)、視差調節部71は、RAM9に記憶されている視差補正データに、(n+1)フレームに対応する視差補正データを上書きして視差補正データを更新する(ステップS47)。ステップS47の後はステップS48が実施される。
ステップS48の後、CPU8は視差調整動作を終了するか否かを判定し、撮影終了操作がなされた場合には処理を終了し、撮影終了操作がなされない場合にはステップS45に処理を戻す。
図5は、図1〜3に示した撮像装置の動画撮影時の動作を説明するための図である。図5では、特定被写体抽出操作がなされた後のnフレーム目、(n+1)フレーム目、(n+2)フレーム目のそれぞれの撮影が実施されたときの被写体A,B,Cの位置関係を符号t1、t2、t3で示している。そして、nフレーム目で得られる左画像データと右画像データをそれぞれ符号L1,R1で示し、(n+1)フレーム目で得られる左画像データと右画像データをそれぞれ符号L2,R2で示し、(n+2)フレーム目で得られる左画像データと右画像データをそれぞれ符号L3,R3で示している。また、左画像データL1及び右画像データR1を立体視可能に表示したときの合成画像をLR1とし、左画像データL2及び右画像データR2を立体視可能に表示したときの合成画像をLR2とし、左画像データL3及び右画像データR3を立体視可能に表示したときの合成画像をLR3としている。また、図5では特定被写体を被写体Aとした例を示している。
nフレームでは視差補正データが初期値から更新されるため、合成画像LR1は、被写体Aの視差がゼロとなるように視差調整されて表示される。(n+1)フレームになると、符合t2に示したように、被写体Aが手前に移動しているため、視差補正データが変化するが、視差補正データの変化量は閾値(1)以下であるため、視差補正データの補正は行われない。このため、合成画像LR2では、被写体Aが手前に移動した分、被写体Aの視差がゼロよりも僅かに大きくなって表示される。
(n+2)フレームになると、符合t3に示したように、被写体Aは更に手前に移動しているため、視差補正データはnフレームと比較して閾値(1)よりも大きく変化する。このため、合成画像LR3は、被写体Aの視差がゼロとなるように視差調整されて表示される。
図5に示した画像L3’、画像R3’、画像LR3’は、それぞれ、(n+2)フレームにおいて視差補正データを更新しなかった場合の画像L3、画像R3、画像LR3に相当するものである。特定被写体の移動量が閾値(1)よりも大きいときに視差補正データの更新を行わないと、合成画像LR3’に示すように、被写体Aの視差は大きくなってしまい、鑑賞しづらくなってしまう。そこで、撮像装置100では、このような場合には視差補正データを更新して、合成画像LR3を表示するようにすることで、違和感のない立体動画鑑賞をできるようにしている。
図6は、図1に示した撮像装置100において、フレーム毎に視差補正データを更新したときの画像表示例を示している。図6に示すように、フレーム毎に視差補正データの補正を行ってしまうと、合成画像はLR1→LR2→LR3のように変化する。この方法では、被写体Aの視差を常にゼロにすることができる。しかし、合成画像LR2,LR3を見て分かるように、被写体B,Cについては、視差がどんどんずれていってしまう。このように、視差補正データを毎フレーム更新してしまうと、特定被写体が近づいてきた場合に、特定被写体以外の被写体の視差ずれが大きくなり、全体として立体動画が見づらいものとなってしまう。
撮像装置100によれば、図5に示したように、被写体Aが近づいてきた場合でも、合成画像LR1→合成画像LR2→合成画像LR3のように画面が切り替わるため、被写体Aがあまり動いていないときには被写体B,Cの視差ずれを最小限にすることができ、違和感のない動画鑑賞が可能となる。
図7は、特定被写体として左右画像データの中央にある被写体を抽出した場合の合成画像の表示例を示した図である。図7において、画像71Lは、撮影範囲70を撮像して得られた左画像であり、画像71Rは、撮影範囲70を撮像して得られた右画像を示している。左画像と右画像の中心にある車70aが特定被写体として抽出されると、この車70aの視差がゼロとなるように左画像と右画像が合成表示される。表示部11では、画像73のように左画像と右画像が合成表示される。これにより、画像74に示したように、観察者75からは、車70aを基準にして、木70bは車70aよりも手前に見え、家70cは車70aよりも奥に見えるようになる。
図8は、特定被写体として顔を抽出した場合の合成画像の表示例を示した図である。図8において、画像81Lは、撮影範囲80を撮像して得られた左画像であり、画像81Rは、撮影範囲80を撮像して得られた右画像を示している。左画像と右画像に含まれる犬80bの顔が特定被写体として抽出されると、この犬80bの顔の視差がゼロとなるように左画像と右画像が合成表示される。表示部11では、画像83のように左画像と右画像が合成表示される。これにより、画像84に示したように、観察者85からは、犬80bを基準にして、車80aと家80cが犬80bよりも奥に見えるようになる。
以上のように、撮像装置100によれば、特定被写体の検出操作に応じて視差補正データの更新が一旦なされてからは、特定被写体の奥行き方向の移動量が閾値(1)よりも大きくなったときにのみ、視差補正データの更新が行われる。このため、特定被写体が僅かに動いた場合には、視差の調節が実施されないため、立体動画を違和感なく鑑賞することが可能となる。
また、撮像装置100によれば、視差補正データを用いて視差を調整するため、精度の高い視差調整が可能となる。撮像装置100では、移動量を算出しているが、この移動量と視差補正データとは相関がある。このため、この移動量を用いて視差の調整を行うことも可能である。視差補正データは、あるフレームにおける特定被写体のずれ量によって決まる絶対的な値である。一方、移動量は、前フレームで使用した視差補正データと現フレームの視差補正データとの差で決まる相対的な値である。このため、移動量には誤差に誤差が重なっていくおそれがある。したがって、移動量ではなく視差補正データを用いて視差の調整を行うことで、精度の高い視差調整が可能となる。
なお、以上の説明では、特定被写体の検出操作に応じて視差補正データの記憶が実施されてからは、ステップS45の視差補正データの生成処理(特定被写体を抽出し、抽出した被写体位置からずれ量を算出し、算出したずれ量から視差補正データを生成する一連の処理)とステップS46,S47の処理を1フレーム毎に行うものとしたが、これに限らない。これらの処理は複数フレーム毎に実施してもよい。つまり、複数フレームに1回の割合で視差補正データを生成してステップS46の判定を行い、ステップS46の判定を行わないフレームでは、ステップS45において視差補正データの算出処理は行わず、左画像データ及び右画像データを生成した後ステップS48に処理を移行すればよい。
また、以上の説明では動画撮影モード時に一連の処理を行うものとしたが、これに限らない。例えば、動画撮影モードや静止画撮影モード(撮像部1,2で撮像を実施して得られる立体画像データを静止画ファイルの形式で記録するモード)が開始したときに実施されるライブビュー画像(スルー画像)を表示するための撮像モードにおいて、一連の処理を実施してもよい。また、この撮像モードにおいて行われるシャッタボタン16aの半押しによるAF・AE開始のための撮影準備操作、又は、シャッタボタン16aの全押しによる記録開始のための撮影指示操作等を、図4に示したステップS41で検出する特定被写体の検出操作とすることで、ユーザが撮影を行う場合にのみ視差調整を実施することができ、視差調整に必要な処理量を削減することができる。なお、本明細書において、動画撮影とは、上記動画撮影モード又は上記撮像モードを開始して行われる撮影のことを意味する。
また、操作部16に特定被写体の検出操作を指示するための専用のボタンを設けておき、このボタンが押されたときに特定被写体の検出操作がなされたと判定してもよい。また、シャッタボタン16aの全押し操作を特定被写体の検出操作としたときには、CPU8が、各フレームで生成される左画像データ及び右画像データと、RAM9に記憶されている視差補正データとを1ファイルにした立体画像データを、記録媒体13に順次記録しておくようにすればよい。各フレームの立体画像データを記録媒体13に記録しておくことで、後に再生するときにも、立体画像データに含まれる視差補正データにしたがって良好な立体表示を行うことができる。
また、上記閾値(1)は可変としてもよい。例えば、閾値(1)を特定被写体抽出部5で抽出された特定被写体の距離に応じて変更してもよい。特定被写体の距離が近い場合、その特定被写体は視差変化が生じやすいため、閾値(1)を小さくすることで視差調節の反応性を上げることができる。また、特定被写体の距離が遠い場合、その特定被写体は急激な視差変化が生じにくいため、ノイズ等の影響を受けにくくする目的で閾値(1)を大きくすればよい。なお、特定被写体の距離は、視差量コントロール部6で求めたずれ量によって判定することができる。このずれ量は、特定被写体が撮像装置の近くにいるほど大きな値となるため、ある閾値を設定し、この閾値よりもずれ量が大きいときは、特定被写体の距離が近いと判定し、この閾値よりもずれ量が小さいときは、特定被写体の距離が遠いと判定すればよい。また、閾値(1)を変更するタイミングは、図4のステップS46で特定被写体の移動量を算出する前後又は同時とすればよい。このタイミングにおいて、最新のずれ量を用いて特定被写体の距離を判定し、その判定結果にしたがって閾値(1)を変更すればよい。
また、閾値(1)を特定被写体の動きによって変えるようにしてもよい。例えば、等速運動をしている特定被写体は、視差調節を頻繁に行っても不快感を招くことはないため、閾値(1)を低く設定すればよい。また、不規則な運動をしている特定被写体は、視差調節を頻繁に行うと不快感を与えることになってしまうため、閾値(1)を高く設定すればよい。なお、特定被写体の動きは、特定被写体抽出部5が抽出した特定被写体の位置の変化を見ることで検出することができる。また、閾値(1)を変更するタイミングは、図4のステップS46で特定被写体の移動量を算出する前後又は同時とすればよい。このタイミングにおいて、直前に抽出された最新の特定被写体の位置と、それよりも前に抽出されていた特定被写体の位置の履歴から、特定被写体の動きを判定し、その判定結果にしたがって閾値(1)を変更すればよい。この場合には、特定被写体抽出部5が、抽出した特定被写体の位置の履歴を保持しておく必要がある。
また、閾値(1)を、操作部16を操作することによって任意の値に設定できるようにしてもよい。このようにすることで、視差補正データの更新頻度をユーザが任意に決めることができ、ユーザの好みに応じた立体動画表示が可能になる。
次に、撮像装置100の変形例について説明する。
(第一の変形例)
図9は、図1〜3に示した撮像装置の内部構成の変形例を示した図である。図9に示した撮像装置は、操作部16にタッチパネル16bを追加した以外は図3に示した構成と同じである。
タッチパネル16bは、表示部11の表示面上に設けられており、指等で表面を触れるタッチ操作によって、CPU8に所定の指示を行うことができるようになっている。
図10は、図9に示した撮像装置の動画撮影モード時の動作を説明するためのフローチャートである。図10に示したフローチャートは、ステップS41をステップS101に変更し、ステップS48とステップS49の間にステップS102を追加した以外は図4に示したフローチャートと同じである。また、図11は、図9に示した撮像装置の動画撮影モード時の動作を説明するための図である。図11において、画像110Lは、撮影範囲110を撮像して得られた左画像であり、画像110Rは、撮影範囲110を撮像して得られた右画像を示している。
図9に示した撮像装置では、動画撮影モード開始後、画面中に表示される被写体がタッチされると(ステップS101:YES)、CPU8が、特定被写体の検出操作があったと判定してステップS42以降の処理を実施する。ステップS42では、特定被写体抽出部5が、タッチされた被写体を特定被写体として抽出する。また、ステップS48で画像表示を行った後、画面中に表示される被写体が再びタッチされると(ステップS102:YES)、CPU8が、再びステップS42に処理を戻して、それ以降の処理を実施する。
例えば、タッチパネル16bのタッチ操作がなされる直前のフレームで得られた右画像が画像110Rであり、左画像が110Lであるとすると、表示部11には画像111が表示される。画像111では、初期値の視差補正データにしたがって右画像と左画像が合成表示されている。この画像111が表示された状態で車110aに対応するタッチパネル16b部分がタッチされると、この車110aが特定被写体として抽出されることになる。そして、表示部11には、画像113,115に示すように、車110aの視差がゼロとなった画像が表示されるようになる。
タッチされた被写体を特定被写体として抽出する具体例について以下に説明する。まず、表示部11の画面を8×8の64分割にしておく。そして、あるフレームにおいて画面に指が接触すると、右画像のうち該指が接触した領域に対応する領域(分割領域)を検出する。次に、この分割領域をテンプレートとして、この分割領域に対応する左画像上の領域(対応領域)をテンプレートマッチングで探す。対応領域を検出したら、右画像上の分割領域と左画像上の対応領域とに外枠を長方形として鍵括弧で表示する。
以上のように、図9に示した撮像装置によれば、タッチ操作によって任意の被写体を特定被写体として抽出することができるため、ユーザの意図に合った立体動画表示が可能となる。また、特定被写体の検出操作に応じて視差補正データの記憶がなされた後でも、タッチパネル16bで例えば他の被写体をタッチすることで、特定被写体を変更して、特定被写体の視差調整動作(ステップS42〜S48)を最初からやり直すことができる。このため、表示を自由に変更することができ、利便性の高い撮像装置を実現することができる。
なお、図9に示した撮像装置において、特定被写体抽出部5が、画像データから顔を検出し、その顔を特定被写体として抽出する場合には、抽出される特定被写体が複数になる場合も考えられる。この場合の対処法については以下の第一の例と第二の例がある。
<第一の例>
図12は、図9に示した撮像装置において、抽出された特定被写体が複数のときの第一の動作例を説明するための図である。図12において、画像120Lは、撮影範囲120を撮像して得られた左画像であり、画像120Rは、撮影範囲120を撮像して得られた右画像を示している。
タッチパネル16bのタッチ操作がなされる直前のフレームで得られた右画像が画像120Rであり、左画像が120Lであるとすると、表示部11には画像121が表示される。画像121では、初期値の視差補正データにしたがって右画像と左画像が合成表示されている。このとき、左画像120Lと右画像120Rからは、特定被写体として動物120a,120bが抽出されているとする。このように特定被写体が複数抽出された場合には、画像121において、抽出された特定被写体に対して、それが特定被写体として抽出された被写体であることが分かるように、枠Wを表示させる。
そして、画像121が表示された状態で、複数の枠Wのうちの1つに対応するタッチパネル16b部分がタッチされると、特定被写体抽出部5は、タッチされた枠Wが付された被写体を最終的な特定被写体として抽出する。視差量コントロール部6は、この最終的な特定被写体にしたがってずれ量を求めればよい。このようにすることで、表示部11には、画像122,123に示すように、タッチされた動物120bの視差がゼロとなった画像が表示されるようになる。
<第二の例>
図13は、図9に示した撮像装置において、抽出された特定被写体が複数のときの第二の動作例を説明するための図である。図13において、画像130Lは、撮影範囲130を撮像して得られた左画像であり、画像130Rは、撮影範囲130を撮像して得られた右画像を示している。
タッチパネル16bのタッチ操作がなされる直前のフレームで得られた右画像が画像130Rであり、左画像が130Lであるとすると、表示部11には画像131が表示される。画像131では、初期値の視差補正データにしたがって右画像と左画像が合成表示されている。このとき、左画像130Lと右画像130Rからは、特定被写体として動物130a,130b、130cが抽出されているとする。このように特定被写体が複数抽出された場合には、画像131において、抽出された特定被写体に対して、それが特定被写体として抽出された被写体であることが分かるように、枠Wを表示させる。ここまでは第一の例と同じである。
第二の例では、抽出された被写体毎に枠Wの色を変えて表示させる。そして、画像131に、枠Wの色と撮像装置から被写体までの距離とを対応付けた距離インジケータ131aを併せて表示させる。距離インジケータ131aは、それぞれ異なる色のブロックを並べて表示したものであり、画面上部にあるブロックほど、距離が遠いブロックであることを示している。抽出された被写体の距離に応じて、この距離インジケータからその距離に対応する色を選択し、その色をその被写体に付与する枠Wの色とすることで、ユーザは、抽出された被写体の距離を知ることができるようになる。この結果、特定被写体の選択をサポートできるようになる。
画像131が表示された状態で、複数の枠Wのうちの1つに対応するタッチパネル16b部分がタッチされると、特定被写体抽出部5は、タッチされた枠Wが付された被写体を最終的な特定被写体として抽出する。視差量コントロール部6は、この最終的な特定被写体にしたがってずれ量を求めればよい。このようにすることで、表示部11には、画像132,133に示すように、タッチされた動物130bの視差がゼロとなった画像が表示されるようになる。
なお、第一の例と第二の例では、複数ある被写体の中からタッチパネル16bで1つを選択できるようにしているが、操作部16に含まれる十字キー等によって、複数ある被写体の中から1つを選択できるようにしてもよい。なお、図3に示した撮像装置においても、特定被写体が複数検出された場合には、第一の例と第二の例を適用することで、複数の中から1つを抽出することができる。
(第二の変形例)
図14は、図1〜3に示した撮像装置の内部構成の変形例を示した図である。図14に示した撮像装置は、操作部16にLED(Light Emitting Diode)16cを追加し、視差調節判定部18に閾値(2)を記憶するメモリ18bを追加した以外は図3に示した構成と同じである。
視差調節判定部18は、視差補正データが一旦更新された後に、RAM9に記憶されている視差補正データと新たに求めた視差補正データとの差の絶対値が閾値(1)を超えている場合、つまり所定条件を満たす場合でも、新たに求めた視差補正データの絶対値が閾値(2)を超える場合には、視差補正データの更新を行わない判定を下す。視差補正データの絶対値があまりにも大きいと、その視差補正データにしたがって左右画像を合成表示したときに立体感がつきすぎて画像が見づらくなったり、目が疲れてしまったりすることになる。このため、第二の変形例では、このような事態を防ぐために、所定条件を満たす場合でも、視差補正データの絶対値が閾値(2)以下のときにだけ視差補正データの更新を行うようにしている。
LED16cは、所定条件が満たされている状態で視差補正データの更新が行われない期間では、視差補正データの更新を行わない旨をユーザに通知するための通知手段として機能する。具体的に、LED16cは、動画撮影モード中は常時点灯し、視差補正データの絶対値が閾値(2)を超えているときには点滅し、視差補正データの絶対値が閾値(2)以下のときには点灯したままとなるように、CPU8によって制御される。
次に、図14に示した撮像装置の動作について説明する。
図15は、図14に示した撮像装置の動画撮影モード時の動作を説明するためのフローチャートである。図15に示したフローチャートは、ステップS47をステップS151〜S155に変更し、ステップS41の前にステップS156を追加し、ステップS49の後にステップS157を追加した以外は図4に示したフローチャートと同じである。
ステップS46の判定がYESのとき、視差調節判定部18は、ステップS45で生成された視差補正データの絶対値が閾値(2)を超えているか否かを判定する(ステップS151)。閾値(2)は、それ以上の視差補正データとなってしまうと、その視差補正データにしたがって左右画像を合成表示したときに、極端な立体度がついてしまい立体視に不快になってしまうような値である。
ステップS151の判定がYESのとき、視差調節部71は、視差補正データの更新を実施しない(ステップS152)。ステップS152の後、CPU8はLED16cを点滅させる(ステップS153)。ステップS153の後は、ステップS48が実施される。
ステップS151の判定がNOのとき、視差調節部71は、視差補正データの更新を実施する(ステップS154)。ステップS154の後、CPU8はLED16cを点灯させたままとする(ステップS155)。ステップS155の後はステップS48の処理が実施される。
このように、図14に示した撮像装置によれば、視差補正データの記憶が行われてから所定条件が満たされた場合(ステップS46:YES)でも、該所定条件が満たされた時点のフレームで得られる画像データから生成される視差補正データ(ステップS45で生成された視差補正データ)の絶対値が閾値(2)を越えていた場合には、視差調節部71が視差補正データの更新を実施しないようにしている。このため、極端な視差の調節が行われることはなく、立体動画の鑑賞を良好に行うことができる。また、この撮像装置によれば、視差補正データの更新がなされないことをLED16cの点滅でユーザに通知する。このため、ユーザは、この通知を受けて、視差補正データの更新がなされるように撮像装置を動かすといった対応が可能となる。したがって、ユーザに対し、フレーミングのアシストが可能となる。
(第三の変形例)
第三の変形例の撮像装置の構成は、視差調節判定部18に閾値(3)を記憶するメモリを追加し、LED16cを削除した以外は図14に示した構成と同じである。閾値(3)は、閾値(2)よりも小さい値である。この撮像装置では、視差調節判定部18が、視差補正データの絶対値が閾値(2)を超えた後、視差補正データの絶対値が閾値(3)以下になったときに、視差補正データの更新を行う判定を下すようにしている。
図16は、図14に示した撮像装置の動画撮影モード時の動作の変形例を説明するためのフローチャートである。図16に示したフローチャートは、ステップS152〜ステップS155をステップS161〜ステップS165に変更したした以外は図15に示したフローチャートと同じである。
ステップS151の判定がYESのとき、視差調節部71は視差補正データの更新を実施しない(ステップS161)。次に、RAM9に記憶されている視差補正データにしたがって、ステップS45で得られた左画像データに基づく画像と右画像データに基づく画像とが表示部11に合成表示される(ステップS162)。
次に、次フレームの撮像が実施され、このフレームに対応する視差補正データが生成される(ステップS163)。ステップS163の後、視差調節判定部18は、ステップS163で生成された視差補正データの絶対値が閾値(3)以下か否かを判定する(ステップS164)。
ステップS164の判定がNOの場合は、ステップS161に処理が戻る。ステップS164の判定がYESの場合は、視差調節部71が、ステップS163で生成した視差補正データをRAM9に記憶して、視差補正データを更新する(ステップS165)。ステップS165の後は、ステップS48が実施される。
このように、第三の変形例の撮像装置によれば、所定条件が満たされた状態で、視差補正データの絶対値が閾値(2)を超えた場合には、視差補正データの絶対値が閾値(2)よりも小さい閾値(3)以下となるまでは視差補正データの更新は行われない。このため、視差補正データの更新の実施と非実施が頻繁に切り替わってしまうのを防ぐことができ、合成画像が頻繁に変化して不快感を与えてしまうのを防ぐことができる。
(第四の変形例)
図17は、図1〜3に示した撮像装置の内部構成の変形例を示した図である。図17に示した撮像装置は、タイマ19を追加し、LED16cを削除した以外は図14に示した構成と同じである。タイマ19はバス17に接続され、CPU8によって制御される。タイマ19は例えばデジタルカウンタである。
図18は、図17に示した撮像装置の動画撮影モード時の動作を説明するためのフローチャートである。図18に示したフローチャートは、ステップS161〜ステップS164をステップS181〜ステップS186に変更したした以外は図16に示したフローチャートと同じである。
ステップS151の判定がYESのとき、タイマ19がカウントを開始する(ステップS181)。ステップS181の後、視差補正データの更新は実施されず(ステップS182)、RAM9に記憶されている視差補正データにしたがって、ステップS45で得られた左画像データに基づく画像と右画像データに基づく画像とが表示部11に合成表示される(ステップS183)。
ステップS183の後、タイマ19のカウント値が閾値(4)を超えているか否かがCPU8により判定される(ステップS184)。閾値(4)は、所定条件を満たす状態でこれ以上視差補正データの更新がなされない期間が続くと、立体視が不快になってしまうという値である。
ステップS184の判定がYESのとき、CPU8は、RAM9に記憶されている視差補正データを初期値にリセットし、特定被写体の検出操作の有無を監視する状態(ステップS41)に処理を移行する。
ステップS184の判定がNOのとき、次フレームの撮像が実施され、このフレームに対応する視差補正データが生成される(ステップS185)。ステップS185の後、視差調節判定部18は、ステップS185で生成された視差補正データの絶対値が閾値(2)以下か否かを判定する(ステップS186)。
ステップS186の判定がNOの場合は、ステップS184に処理が戻る。ステップS186の判定がYESの場合は、視差調節部71が、ステップS185で生成した視差補正データをRAM9に記憶して、視差補正データを更新する(ステップS165)。ステップS165の後は、ステップS48が実施される。
このように、第四の変形例では、所定条件を満たし、かつ、視差補正データの絶対値が閾値(2)を超えた状態が所定時間(閾値(4)より長い時間)継続された場合に、CPU8が、視差調節処理を強制的に終了して、動画撮影モード開始時の初期状態に戻す。つまり、改めて特定被写体抽出を実施する動作に移行する。ここで言う特定被写体抽出を実施する動作とは、例えば中央にある被写体を特定被写体として抽出して改めて視差補正データの算出を行う動作等、ユーザの操作を伴わずに特定被写体を再抽出する動作のことを示す。
これにより、長い時間、特定被写体の視差が大きな値になってしまうのを防ぐことができ、ユーザに不快感を与えてしまうのを防ぐことができる。また、タイマ19のカウント値によって自動的に視差調節処理を最初からやり直すことが可能なため、複雑な操作なく、良好な立体表示を再開することができる。
なお、タイマ19は単純に時間をカウントするものに限らず、例えば撮影フレーム数をカウントするものであってもよい。
なお、第一の変形例〜第四の変形例は適宜組み合わせて実施することも可能である。
以上のように、本明細書には次の事項が開示されている。
開示された撮像装置は、所定の距離を空けて配置された第一の撮像部及び第二の撮像部と、前記第一の撮像部で撮像して得られる第一の画像データに基づく第一の画像及び前記第二の撮像部で撮像して得られる第二の画像データに基づく第二の画像を立体視可能に合成表示する表示部とを有する撮像装置であって、前記第一の画像データ及び前記第二の画像データに含まれる特定被写体を抽出する特定被写体抽出部と、前記第一の画像データに含まれる前記特定被写体の位置と前記第二の画像データに含まれる前記特定被写体の位置とのずれ量を算出するずれ量算出部と、前記ずれ量にしたがって視差補正データを生成しメモリに記憶する視差補正データ生成部と、前記メモリに記憶された前記視差補正データにしたがって前記第一の画像及び前記第二の画像を前記表示部に合成表示させる表示制御部と、前記視差補正データが記憶されてからの前記特定被写体の奥行き方向の移動量を検出する移動量検出部とを備え、前記視差補正データは、前記第一の画像データに含まれる前記特定被写体の前記表示部における表示位置と前記第二の画像データに含まれる前記特定被写体の前記表示部における表示位置とのずれ量である前記特定被写体の視差が所定値以下となるように、前記第一の画像に対して前記第二の画像をどれだけずらして表示すべきかを示したデータであり、前記表示制御部は、前記視差補正データで示されるずらし量だけ前記第一の画像と前記第二の画像を相対的にずらして合成表示させ、前記特定被写体抽出部、前記ずれ量算出部、及び前記移動量検出部は、動画撮影時において前記視差補正データが一旦記憶されてからは1又は複数フレーム毎に処理を実施し、前記視差補正データ生成部は、前記視差補正データの記憶を一旦行った後は所定条件を満たしたときにのみ前記メモリの前記視差補正データを更新し、前記所定条件とは、前記特定被写体の奥行き方向の移動量が第一の閾値を越えた場合であるものである。
この構成により、特定被写体の位置が奥行き方向に大きく変化したときにのみ視差補正データが更新される。このため、特定被写体の位置が奥行き方向に少ししか変化していないときに特定被写体の視差が変わることはなく、立体視を良好に行うことが可能になる。
開示された撮像装置は、前記視差補正データ生成部が、動画撮影時において前記視差補正データを一旦記憶してからは、1又は複数フレーム毎に前記視差補正データを生成し、前記移動量検出部が、前記メモリに記憶されている視差補正データと、1又は複数フレーム毎に生成される前記視差補正データとの差を、前記特定被写体の奥行き方向の移動量として検出するものを含む。
この構成により、特定被写体の奥行き方向の移動量を検出する物理的なセンサが不要となり、装置のコスト削減、小型化が可能となる。
開示された撮像装置は、前記第一の閾値が可変であるものを含む。
この構成により、閾値が固定のときと比較して視差の調節を柔軟に実施できるようになり、被写体やユーザの好みに応じて最適な立体表示が可能になる。
開示された撮像装置は、前記第一の閾値を前記特定被写体の距離又は動きに応じて変更するものを含む。
この構成により、特定被写体の距離又は動きに応じて視差の調節を柔軟に実施できるようになり、被写体に応じた最適な立体表示が可能になる。
開示された撮像装置は、前記第一の閾値を外部操作に応じて変更するものを含む。
この構成により、外部操作に応じて視差の調節を柔軟に実施できるようになり、ユーザの好みに応じた最適な立体表示が可能になる。
開示された撮像装置は、前記特定被写体抽出部が、前記第一の画像データ及び前記第二の画像データの中央部分に存在する被写体、顔検出機能によって検出した被写体、又は外部操作によって指定された被写体を、前記特定被写体として抽出するものを含む。
開示された撮像装置は、前記視差補正データの記憶が行われてから前記所定条件が満たされた場合でも、前記視差補正データが第二の閾値を越えていた場合には、前記視差補正データの更新を実施しないものを含む。
この構成により、視差補正データが大きすぎる場合には視差補正データの更新が行われないため、視差の過度な調節がなされて立体視がしにくくなってしまうのを防ぐことができる。
開示された撮像装置は、前記視差補正データが前記第二の閾値を越えてからは、前記視差補正データが前記第二の閾値よりを下回った場合に前記視差補正データの更新を実施するものを含む。
この構成により、複雑な操作なく、視差の調節を自動的に再開させることができる。
開示された撮像装置は、前記視差補正データが前記第二の閾値を越えてからは、前記視差補正データが前記第一の閾値よりも大きく前記第二の閾値よりも小さい第三の閾値を下回った場合に、前記視差補正データの更新を実施するものを含む。
この構成により、複雑な操作なく、視差の調節を自動的に再開させることができる。また、第二の閾値より小さい第三の閾値を下回ったときに視差の調節が再開されるため、視差の調節処理の実施と停止が頻繁に切り替わってしまうのを防ぐことができる。
開示された撮像装置は、前記所定条件が満たされている状態で前記視差補正データの更新を行わない期間では、前記視差補正データの更新を行わない旨をユーザに通知するものを含む。
この構成により、視差の調節が行われないことをユーザに知らせることができる。ユーザは上記通知を受けて、視差補正データが第二の閾値や第三の閾値を下回るようにフレーミングを変えることができるようになる。このため、ユーザに対してフレーミングのアシストが可能となる。
開示された撮像装置は、前記視差補正データが前記第二の閾値を越えた状態が所定時間継続された場合、改めて前記特定被写体の抽出を実施する動作に移行するものを含む。
特定被写体が大きく移動した状態で長い時間、視差の調節が行われないのでは、撮影画像として良好なものとは言い難い。そこで、視差補正データが第二の閾値を越えた状態が所定時間継続された場合には、改めて前記特定被写体の抽出を実施する動作に移行することで、良好な撮像画像を得ることができる。
開示された撮像装置は、動画撮影が開始された後、仮撮像を行う指示、本撮像を行う指示、及び特定被写体を指定する指示のいずれかがなされたときに、前記特定被写体抽出部、前記ずれ量算出部、及び前記視差補正データ生成部が動作を開始して、前記視差補正データを前記メモリに記憶するものを含む。
この構成により、仮撮像を行うタイミング、本撮像を行うタイミング、特定被写体を指定したタイミングのいずれかで視差調整を開始することができる。
開示された撮像装置は、前記動画撮影が開始された後、特定被写体を指定する指示がなされたときに、前記特定被写体抽出部、前記ずれ量算出部、及び前記視差補正データ生成部が動作を開始して、前記視差補正データを前記メモリに記憶し、前記視差補正データが前記メモリに記憶された後でも、特定被写体を指定する指示が再度なされた場合には、前記特定被写体抽出部、前記ずれ量算出部、及び前記視差補正データ生成部が動作を開始して、前記視差補正データを前記メモリに記憶するものを含む。
この構成により、任意のタイミングで特定被写体を指定しなおすことができる。
開示された立体画像表示方法は、所定の距離を空けて配置された第一の撮像部及び第二の撮像部のうち前記第一の撮像部で撮像して得られる第一の画像データに基づく第一の画像及び前記第二の撮像部で撮像して得られる第二の画像データに基づく第二の画像を立体視可能に合成表示する立体画像表示方法であって、前記第一の画像データ及び前記第二の画像データに含まれる特定被写体を抽出する特定被写体抽出ステップと、前記第一の画像データに含まれる前記特定被写体の位置と前記第二の画像データに含まれる前記特定被写体の位置とのずれ量を算出するずれ量算出ステップと、前記ずれ量にしたがって視差補正データを生成しメモリに記憶する視差補正データ生成ステップと、前記メモリに記憶された前記視差補正データにしたがって前記第一の画像及び前記第二の画像を前記表示部に合成表示させる表示制御ステップと、前記視差補正データが記憶されてからの前記特定被写体の奥行き方向の移動量を検出する移動量検出ステップとを備え、前記視差補正データは、前記第一の画像データに含まれる前記特定被写体の前記表示部における表示位置と前記第二の画像データに含まれる前記特定被写体の前記表示部における表示位置とのずれ量である前記特定被写体の視差が所定値以下となるように、前記第一の画像に対して前記第二の画像をどれだけずらして表示すべきかを示したデータであり、前記表示制御ステップでは、前記視差補正データで示されるずらし量だけ前記第一の画像と前記第二の画像を相対的にずらして合成表示させ、前記特定被写体抽出ステップ、前記ずれ量算出ステップ、及び前記移動量検出ステップは、動画撮影時において前記視差補正データが一旦記憶されてからは1又は複数フレーム毎に実施し、前記視差補正データ生成ステップでは、動画撮影時において前記視差補正データを一旦記憶してからは、1又は複数フレーム毎に前記視差補正データを生成し、かつ、前記視差補正データの記憶を一旦行った後は所定条件を満たしたときにのみ前記メモリの前記視差補正データを更新し、前記移動量検出ステップでは、前記メモリに記憶されている視差補正データと、1又は複数フレーム毎に生成される前記視差補正データとの差を、前記特定被写体の奥行き方向の移動量として検出し、前記所定条件とは、前記特定被写体の奥行き方向の移動量が第一の閾値を越えた場合であるものである。
1,2 撮像部
5 特定被写体抽出部
6 視差量コントロール部
9 RAM
18 視差調節判定部
71 視差調節部
100 撮像装置

Claims (12)

  1. 所定の距離を空けて配置された第一の撮像部及び第二の撮像部と、前記第一の撮像部で撮像して得られる第一の画像データに基づく第一の画像及び前記第二の撮像部で撮像して得られる第二の画像データに基づく第二の画像を立体視可能に合成表示する表示部とを有する撮像装置であって、
    前記第一の画像データ及び前記第二の画像データに含まれる特定被写体を抽出する特定被写体抽出部と、
    前記第一の画像データに含まれる前記特定被写体の位置と前記第二の画像データに含まれる前記特定被写体の位置とのずれ量を算出するずれ量算出部と、
    前記ずれ量にしたがって視差補正データを生成しメモリに記憶する視差補正データ生成部と、
    前記メモリに記憶された前記視差補正データに基づいて前記第一の画像及び前記第二の画像を前記表示部に立体視可能に合成表示させる表示制御部と、
    前記視差補正データが記憶されてからの前記特定被写体の奥行き方向の移動量を検出する移動量検出部とを備え、
    前記視差補正データは、前記第一の画像データに含まれる前記特定被写体の前記表示部における表示位置と前記第二の画像データに含まれる前記特定被写体の前記表示部における表示位置とのずれ量である前記特定被写体の視差が所定値以下となるように、前記第一の画像に対して前記第二の画像をどれだけずらして表示すべきかを示したデータであり、
    前記表示制御部は、前記視差補正データで示されるずらし量だけ前記第一の画像と前記第二の画像を相対的にずらして立体視可能に合成表示させ、
    前記特定被写体抽出部、前記ずれ量算出部、及び前記移動量検出部は、動画撮影時において前記視差補正データが一旦記憶されてからは1又は複数フレーム毎に処理を実施し、
    前記視差補正データ生成部は、動画撮影時において前記視差補正データを一旦記憶してからは、1又は複数フレーム毎に前記視差補正データを生成し、かつ、前記視差補正データの記憶を一旦行った後は所定条件を満たしたときにのみ前記メモリの前記視差補正データを更新し、
    前記移動量検出部は、前記メモリに記憶されている視差補正データと、1又は複数フレーム毎に生成される前記視差補正データとの差を、前記特定被写体の奥行き方向の移動量として検出し、
    前記所定条件とは、前記特定被写体の奥行き方向の移動量が第一の閾値を越えた場合である撮像装置。
  2. 請求項1記載の撮像装置であって、
    前記第一の閾値を前記特定被写体の距離又は動きに応じて変更する撮像装置。
  3. 請求項1記載の撮像装置であって、
    前記第一の閾値を外部操作に応じて変更する撮像装置。
  4. 請求項1〜3のいずれか1項記載の撮像装置であって、
    前記特定被写体抽出部が、前記第一の画像データ及び前記第二の画像データの中央部分に存在する被写体、顔検出機能によって検出した被写体、又は外部操作によって指定された被写体を、前記特定被写体として抽出する撮像装置。
  5. 請求項1〜4のいずれか1項記載の撮像装置であって、
    前記視差補正データの記憶が行われてから前記所定条件が満たされた場合でも、前記視差補正データが第二の閾値を越えていた場合には、前記視差補正データの更新を実施しない撮像装置。
  6. 請求項5記載の撮像装置であって、
    前記視差補正データが前記第二の閾値を越えてからは、前記視差補正データが前記第二の閾値よりを下回った場合に前記視差補正データの更新を実施する撮像装置。
  7. 請求項5記載の撮像装置であって、
    前記視差補正データが前記第二の閾値を越えてからは、前記視差補正データが前記第一の閾値よりも大きく前記第二の閾値よりも小さい第三の閾値を下回った場合に、前記視差補正データの更新を実施する撮像装置。
  8. 請求項5〜7のいずれか1項記載の撮像装置であって、
    前記所定条件が満たされている状態で前記視差補正データの更新を行わない期間では、前記視差補正データの更新を行わない旨をユーザに通知する撮像装置。
  9. 請求項5記載の撮像装置であって、
    前記視差補正データが前記第二の閾値を越えた状態が所定時間継続された場合、改めて前記特定被写体の抽出を実施する動作に移行する撮像装置。
  10. 請求項1〜9のいずれか1項記載の撮像装置であって、
    動画撮影が開始された後、仮撮像を行う指示、本撮像を行う指示、及び特定被写体を指定する指示のいずれかがなされたときに、前記特定被写体抽出部、前記ずれ量算出部、及び前記視差補正データ生成部が動作を開始して、前記視差補正データを前記メモリに記憶する撮像装置。
  11. 請求項10記載の撮像装置であって、
    前記動画撮影が開始された後、特定被写体を指定する指示がなされたときに、前記特定被写体抽出部、前記ずれ量算出部、及び前記視差補正データ生成部が動作を開始して、前記視差補正データを前記メモリに記憶し、前記視差補正データが前記メモリに記憶された後でも、特定被写体を指定する指示が再度なされた場合には、前記特定被写体抽出部、前記ずれ量算出部、及び前記視差補正データ生成部が動作を開始して、前記視差補正データを前記メモリに記憶する撮像装置。
  12. 所定の距離を空けて配置された第一の撮像部及び第二の撮像部のうち前記第一の撮像部で撮像して得られる第一の画像データに基づく第一の画像及び前記第二の撮像部で撮像して得られる第二の画像データに基づく第二の画像を立体視可能に合成表示する立体画像表示方法であって、
    前記第一の画像データ及び前記第二の画像データに含まれる特定被写体を抽出する特定被写体抽出ステップと、
    前記第一の画像データに含まれる前記特定被写体の位置と前記第二の画像データに含まれる前記特定被写体の位置とのずれ量を算出するずれ量算出ステップと、
    前記ずれ量にしたがって視差補正データを生成しメモリに記憶する視差補正データ生成ステップと、
    前記メモリに記憶された前記視差補正データにしたがって前記第一の画像及び前記第二の画像を前記表示部に合成表示させる表示制御ステップと、
    前記視差補正データが記憶されてからの前記特定被写体の奥行き方向の移動量を検出する移動量検出ステップとを備え、
    前記視差補正データは、前記第一の画像データに含まれる前記特定被写体の前記表示部における表示位置と前記第二の画像データに含まれる前記特定被写体の前記表示部における表示位置とのずれ量である前記特定被写体の視差が所定値以下となるように、前記第一の画像に対して前記第二の画像をどれだけずらして表示すべきかを示したデータであり、
    前記表示制御ステップでは、前記視差補正データで示されるずらし量だけ前記第一の画像と前記第二の画像を相対的にずらして合成表示させ、
    前記特定被写体抽出ステップ、前記ずれ量算出ステップ、及び前記移動量検出ステップは、動画撮影時において前記視差補正データが一旦記憶されてからは1又は複数フレーム毎に実施し、
    前記視差補正データ生成ステップでは、動画撮影時において前記視差補正データを一旦記憶してからは、1又は複数フレーム毎に前記視差補正データを生成し、かつ、前記視差補正データの記憶を一旦行った後は所定条件を満たしたときにのみ前記メモリの前記視差補正データを更新し、
    前記移動量検出ステップでは、前記メモリに記憶されている視差補正データと、1又は複数フレーム毎に生成される前記視差補正データとの差を、前記特定被写体の奥行き方向の移動量として検出し、
    前記所定条件とは、前記特定被写体の奥行き方向の移動量が第一の閾値を越えた場合である立体画像表示方法。
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