JP6663886B2 - カーシェアリングシステム - Google Patents

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Description

本発明は、1台の車両を複数人で共有するカーシェアリングシステムに関する。
従来、1台の車両を複数人で共有するカーシェアリングシステムが周知である(特許文献1,2等参照)。この種のカーシェアリングシステムでは、例えばカーシェア使用の登録を予め行っておき、例えば携帯端末(高機能携帯電話等)で車両予約を行った上で、予約時間内において車両の使用が許可される。
特開2016−115077号公報 特開2016−71834号公報
ところで、この種のカーシェアリングシステムにおいては、電子キーの代わりとして作動可能なカーシェア装置を車両に搭載して、携帯端末及びカーシェア装置の間の通信を介し、カーシェア装置により電子キーシステムを作動させて車載機器を操作するものが検討されている。このシステム構成の場合、カーシェア装置を車両の電子キーシステムに登録する必要がある。この登録作業は、例えばカーシェア装置に設けられたイモビライザー機能を用い、イモビライザー通信を通じて行うことが想定される。
カーシェア装置を電子キーシステムに登録後、カーシェア装置のイモビライザー機能を有効のまま放置しておくと、これはセキュリティ上よくない。よって、登録作業後、カーシェア装置のイモビライザーを無効にしておくことが好ましいが、カーシェア装置は登録作業が正常に完了できたか否かを確認することができないので、登録作業後、無条件にイモビライザー機能を無効化してしまうと、再登録の作業が実行できず、カーシェア装置が無駄になってしまう問題があった。
本発明の目的は、登録が完了していないにも関わらずカーシェア装置のイモビライザー機能を無効に切り替えてしまう状況を生じ難くすることができるカーシェアリングシステムを提供することにある。
前記問題点を解決するカーシェアリングシステムは、鍵情報を登録することでシェア車両の車両キーとして作動可能な携帯端末と、車載されたカーシェア装置との間で、無線を通じた前記鍵情報の認証を実行させ、ユーザにより車載機器の操作が行われたとき、認証完了状態となった前記カーシェア装置が、車載された電子キーシステムに対しID照合を経た通信を行うことにより、前記車載機器が作動する構成であって、前記カーシェア装置を前記電子キーシステムに登録する登録作業後、この登録が正常に完了したことを確認できる処理を通じて、前記カーシェア装置のイモビライザー機能を無効にする無効処理部を備えた。
本構成によれば、カーシェア装置を車両の電子キーシステムに登録するにあたり、この登録が正常に完了したことを確認した上で、カーシェア装置のイモビライザー機能を無効化する。よって、登録が完了していないにも関わらずカーシェア装置のイモビライザー機能を無効に切り替えてしまう状況を生じ難くすることが可能となる。
前記カーシェアリングシステムにおいて、前記イモビライザー機能は、前記カーシェア装置を前記電子キーシステムに登録するときの登録作業で使用されることが好ましい。この構成によれば、カーシェア装置を電子キーシステムに登録するときには、イモビライザー通信を通じて安全に登録作業を行うことができる。
前記カーシェアリングシステムにおいて、前記カーシェア装置を前記電子キーシステムに登録する登録作業は、前記カーシェア装置がカーシェア装置ID及びカーシェア装置固有鍵を、前記電子キーシステムの作動を制御する照合ECUにイモビライザー通信を通じて登録する作業であることが好ましい
前記カーシェアリングシステムにおいて、作業者による登録端末での操作に応じたキー制御要求が当該登録端末から前記カーシェア装置に送信されて当該カーシェア装置が前記電子キーシステムを作動させるとき、前記電子キーシステムによるID照合時に当該電子キーシステムから送信される送信電波を確認する電波確認部を備え、前記無効処理部は、前記送信電波を正しく受信できたと前記電波確認部により確認されれば、登録作業が正常に完了したと判断して、前記イモビライザー機能を無効にすることが好ましい。この構成によれば、電子キーシステムのID照合が成立すれば登録が正常に済んだと確実に判断可能であるので、イモビライザー機能の無効化を正しく行うのに一層有利となる。
前記カーシェアリングシステムにおいて、前記キー制御要求は、車両ドアのロックを要求するロック要求であることが好ましい。この構成によれば、登録端末で車両ドアのロック操作を行うという簡易な操作を通じて、カーシェア装置のイモビライザー機能を無効化することが可能となる。
前記カーシェアリングシステムにおいて、前記電子キーシステムは、車両電源の状態に応じた態様で前記送信電波を送信することが好ましい。この構成によれば、車両電源が所望の電源状態をとるときのみ、電子キーシステムから送信電波が送信されて、イモビライザー機能を無効化することが可能となる。よって、電源状態もイモビライザー機能を無効化するか否かの判断に利用されるので、イモビライザー機能の無効化を正しく行うのに一層有利となる。
前記カーシェアリングシステムにおいて、前記送信電波を監視して前記イモビライザー機能を無効にする一連の処理は、前記電子キーシステムが予め有する電子キー車内検知機能を利用して実行されることが好ましい。この構成によれば、新たな部品追加を必要とすることなく、登録端末を用いてカーシェア装置のイモビライザー機能を無効化することが可能となる。
本発明によれば、登録が完了していないにも関わらずカーシェア装置のイモビライザー機能を無効に切り替えてしまう状況を生じ難くすることができる。
一実施形態のカーシェアリングシステムの構成図。 カーシェア装置の登録処理のシーケンス図。 鍵情報認証のシーケンス図。 カーシェア装置のイモビライザーを無効化するときのタイミングチャート。 作業者が行う登録作業のフローチャート。 登録作業時にカーシェア装置34が行う動作のフローチャート。
以下、カーシェアリングシステムの一実施形態を図1〜図6に従って説明する。
図1に示すように、車両(シェア車両)1は、電子キー2との無線によりID照合を行って車載機器3の作動を実行又は許可する電子キーシステム4を備える。電子キーシステム4は、車両1からの通信を契機に狭域無線によりID照合を実行するキー操作フリーシステムである。キー操作フリーシステムは、電子キー2を直に操作することなく自動でID照合(スマート照合)が行われるものである。車載機器3は、例えばドアロック装置5やエンジン6などがある。
車両1は、ID照合を行う照合ECU(Electronic Control Unit)9と、車載電装品の電源を管理するボディECU10と、エンジン6を制御するエンジンECU11とを備える。これらECUは、車内の通信線12を介して電気接続されている。通信線12は、例えばCAN(Controller Area Network)やLIN(Local Interconnect Network)である。照合ECU9のメモリ13には、車両1に登録された電子キー2の電子キーIDが登録されている。ボディECU10は、車両ドア14の施解錠を切り替えるドアロック装置5を制御する。
車両1は、室外に電波を送信可能な室外送信機16と、室内に電波を送信可能な室内送信機17と、車両1において電波を受信可能な電波受信機18とを備える。室外送信機16及び室内送信機17は、LF(Low Frequency)帯の電波を送信する。電波受信機18は、UHF(Ultra High Frequency)帯の電波を受信する。電子キーシステム4は、LF−UHFの双方向通信となっている。また、電波受信機18は、車両電源がオフ状態のとき、機能オン(電波受信可)の状態をとり、車両電源がオン状態(例えばACCオン状態やIGオン状態)のとき、機能オフ(電波受信不可)の状態をとる。
電子キー2は、電子キー2の作動を制御するキー制御部21と、電子キー2において電波を受信する受信部22と、電子キー2において電波を送信する送信部23とを備える。受信部22は、LF電波を受信可能である。送信部23は、UHF電波を送信可能である。キー制御部21のメモリ24には、電子キー2が固有に持つ電子キーIDが登録されている。
車両駐車時(車両ドア14が施錠、かつ車両電源が電源オフ状態)、電子キー2を起動させるウェイク信号が室外送信機16からLF電波によって送信されているとき、電子キー2は、ウェイク信号の通信エリアに進入して受信すると、待機状態から起動する。このとき、照合ECU9は、起動した電子キー2との間でID照合(室外スマート照合)を開始する。このスマート照合には、例えば電子キーIDの正否を確認する電子キーID照合や、キー固有鍵(暗号鍵)を用いたチャレンジレスポンス認証などが含まれる。照合ECU9は、これら照合や認証が成立するとID照合を成立として処理し、ボディECU10による車両ドア14の施解錠を実行又は許可する。
照合ECU9は、例えばドアカーテシスイッチ27等によりユーザの乗車を検出すると、室外送信機16に代えて、室内送信機17からウェイク信号を送信する。このウェイク信号を電子キー2が受信すると、室外のときと同様のID照合(室内スマート照合)が開始される。そして、照合ECU9は、室内スマート照合が成立することを確認すると、運転席に設けられたエンジンスイッチ28による電源状態の遷移操作(エンジン始動操作)を許可する。
電子キーシステム4は、車両ドア14をロック操作するときに電子キー2が車内に置き忘れたままとなっているか否かを検知する電子キー車内検知機能を備える。本例の場合、ボディECU10は、電子キー車内検知機能を実行するキー車内検知部29を備える。キー車内検知部29は、例えば車両ドア14の車外ドアハンドルに設けられたロックボタンが操作されるなどしてドアロック操作が行われたとき、室内スマート照合を実行する。キー車内検知部29は、ドアロック操作時に室内スマート照合が成立することを確認すると、電子キー2が車内に置き忘れられていると判断して車両ドア14をロックせず、キー置き忘れの旨を警報する。電子キー2の置き忘れ警報は、例えば車載された警報部30によって実行する。警報部30は、例えばブザーやスピーカからなる。
車両1は、1台の車両1を複数人で共有するカーシェアリングシステム31を備える。本例のカーシェアリングシステム31は、暗号化された鍵情報Kdをサーバ32から携帯端末33に登録し、鍵情報Kdを復号可能な暗号鍵(カーシェア装置固有鍵)を有するカーシェア装置34が搭載された車両1に対し、車両キー(電子キー)として作動する携帯端末33から鍵情報Kdを送信してカーシェア装置34で認証し、その認証が成立すれば、車載機器3の操作が許可されるものである。
カーシェア装置34は、車両1の電子キーシステム4のハード構成から独立しており、車両1に対し後付けされたものとなっている。カーシェア装置34は、例えば予約時間内のときのみ有効になる電子キーの位置付けであり、スペアキーと同様の扱いである。そして、車両1の電子キーシステム4(照合ECU9)は、カーシェア装置34のキー機能の有効/無効が切り替えられることにより、車内に電子キーが出現したり消滅したりすると認識する。カーシェア装置34は、車両1のバッテリ+Bから電源が供給されている。
サーバ32は、サーバ32においてカーシェアリングシステム31の作動を管理するサーバアプリケーション37と、鍵情報Kdを生成する鍵情報生成部38とを備える。鍵情報生成部38は、例えばサーバアプリケーション37によって機能的に生成される。鍵情報生成部38は、例えば携帯端末33から車両予約をネットワーク通信により受け付けたときに鍵情報Kdを生成する。鍵情報Kdは、一時的な使用のみが許可された情報からなり、具体的には、使用が1度のみ許可されたワンタイムキーからなる。
携帯端末33は、携帯端末33の作動を制御する端末制御部42と、携帯端末33のネットワーク通信を可能とするネットワーク通信モジュール43と、携帯端末33の近距離無線通信を可能とする近距離無線モジュール44と、データ書き替え可能なメモリ45とを備える。携帯端末33のメモリ45には、カーシェア装置34との近距離無線通信を暗号通信で行う際に使用するユーザ認証鍵が登録される。近距離無線通信は、例えばブルートゥース(Bluetooth:登録商標)であることが好ましい。ユーザ認証鍵は、例えば生成の度に値が毎回変わる乱数からなるものであって、予めカーシェアリングシステム31に登録されたものでもよいし、或いは車両使用時に生成されて必要な部材に登録されるものでもよい。
携帯端末33は、携帯端末33においてカーシェアリングシステム31の作動を管理するユーザインターフェースアプリケーション46と、携帯端末33において車両1をシェアする作動を実行するシェア処理部47を備える。シェア処理部47は、端末制御部42に設けられ、例えばユーザインターフェースアプリケーション46により機能的に生成される。
カーシェア装置34は、カーシェア装置34の作動を制御するコントローラ50と、カーシェア装置34のスマート通信を可能とするスマート通信ブロック51と、カーシェア装置34の近距離無線通信を可能とする近距離無線モジュール52と、データ書き替え可能なメモリ53と、カーシェア装置34において日時を管理するタイマ部54とを備える。メモリ53には、カーシェア装置ID及びカーシェア装置固有鍵が予め書き込み保存されている。タイマ部54は、例えばソフトタイマからなる。
カーシェア装置34は、メモリ53に鍵情報Kdが登録されている。鍵情報Kdは、例えばサーバ32で生成されたものが、携帯端末33を経由してカーシェア装置34に登録される。鍵情報Kdは、一時的な使用のみが許可された情報からなり、具体的には、使用が1度のみ許可されたワンタイムキーからなる。
カーシェア装置34は、スマート通信ブロック51を通じてカーシェア装置34の通信網を介したID照合(本例はスマート照合)を実行するキー機能部56を備える。キー機能部56は、コントローラ50に設けられている。キー機能部56は、複数人によりシェアされる車両1の車載機器3を、電子キー2と同様の処理を経るID照合を通じて操作可能とする。
カーシェア装置34は、携帯端末33で車載機器3を遠隔操作するときに携帯端末33と通信を実行するユーザ認証機能部57を備える。ユーザ認証機能部57は、コントローラ50に設けられている。ユーザ認証機能部57は、携帯端末33で車載機器3が操作されるにあたり、外部(本例はサーバ32)で生成された鍵情報Kdを携帯端末33経由で取得し、鍵情報Kdの認証が成立しつつ使用が予約時間内であれば、キー機能部56を有効にして、車載機器3を操作可能とする。
カーシェアリングシステム31は、カーシェア装置34が有するイモビライザー機能を無効化することが可能なイモビライザー無効化機能を備える。ところで、カーシェア装置34を電子キーシステム4(照合ECU9)に登録するにあたってはイモビライザー通信を使用するが、登録作業後もイモビライザー機能を有効としたままにしておくと、この機能が悪用される可能性があり、セキュリティの観点上、好ましくない。その対策として、例えば登録作業後にカーシェア装置34のイモビライザー機能を自ら無効化させる処理が想定される。
しかし、この対策の場合、登録作業時、仮にノイズ等により登録不成立になってしまったにも関わらずカーシェア装置34のイモビライザー機能を無条件に無効にしてしまうと、カーシェア装置34の再登録を実行できず、カーシェア装置34が無駄になってしまう問題がある。そこで、本例では、カーシェア装置34を電子キーシステム4に登録する登録作業後、この登録が正常に完了したことを確認できる処理を通じて、カーシェア装置34のイモビライザー機能を無効化する。
本例の場合、カーシェアリングシステム31は、イモビライザー無効化機能の作動を実行する無効処理部60を備える。無効処理部60は、コントローラ50に設けられている。本例の無効処理部60は、カーシェア装置34を電子キーシステム4(照合ECU9)に登録する登録作業後、この登録が正常に完了したことを確認できる処理を通じて、カーシェア装置34のイモビライザー機能を無効にする。
カーシェア装置34の登録作業は、カーシェア装置34が有するカーシェア装置ID及びカーシェア装置固有鍵を、イモビライザー通信を用いて照合ECU9に登録する作業である。また、イモビライザー機能の無効化作業は、カーシェア装置34が有するイモビライザー機能を使用不可にする作業であり、例えば登録端末61を使用して実行されることが好ましい。登録端末61は、例えばディーラ等で管理された端末(例えば高機能携帯電話等)であることが好ましい。
電子キーシステム4の電波受信機18は、車両電源オフ状態のときに機能オンとなり、車両電源オン状態(ACCオン状態、IGオン状態)のときに機能オフとなる。これを踏まえ、イモビライザー機能機能は、照合ECU9とカーシェア装置34とのスマート通信が確立するか否かを確認することを通じて、無効可否が判定される。特に、本例のイモビライザー無効化機能は、電子キー車内検知機能を利用して、イモビライザー機能の無効可否を設定する。
カーシェアリングシステム31は、登録端末61を使用して車載機器3を操作する一連の作動の過程において、電子キーシステム4から送信される送信電波Srを確認する電波確認部62を備える。電波確認部62は、コントローラ50に設けられている。本例の電波確認部62は、作業者による登録端末61での操作に応じたキー制御要求が登録端末61からカーシェア装置34に送信されてカーシェア装置34が電子キーシステム4を作動させるとき、電子キーシステム4によるID照合時に電子キーシステム4(室内送信機17)から送信される送信電波Srを確認する。無効処理部60は、送信電波Srを正しく受信することができれば、登録作業が正常に完了したと判断して、イモビライザー機能を無効にする。
本例の場合、キー制御要求は、車両ドア14のロックを要求するロック要求である。また、送信電波Srは、車両ドア14のロック作動時、車内に電子キー2が存在するか否かを確認するために室内送信機17から送信される電波である。送信電波Srは、車両電源がIGオフ状態のとき、室内送信機17から送信され、車両電源がACC状態又はIGオン状態のとき、室内送信機17から送信されないものである。具体的には、送信電波Srは、待機状態のカーシェア装置34を起動させるウェイク信号や、カーシェア装置34とのチャレンジレスポンス認証時に送信されるチャレンジコードであることが好ましい。
図2に、カーシェア装置34の登録処理のシーケンスを図示する。カーシェア装置34の登録処理は、カーシェア装置34を車両1に搭載するときに実施され、キー登録ツール64が使用される。キー登録ツール64は、カーシェア装置34をシェア用の車両1に登録するときに使用する専用ツールである。カーシェア装置34の登録処理時には、キー登録ツール64を車両1に接続し、キー登録ツール64で登録操作を実行することにより、カーシェア装置34を車両1に登録する。
ステップ101において、カーシェア装置34、サーバアプリケーション37及びキー登録ツール64は、キー登録ツール64にカーシェア装置登録要求が入力されたことを契機に、カーシェア装置34の登録処理を開始する。本例の場合、カーシェア装置34、サーバアプリケーション37及びキー登録ツール64は、製造時に各カーシェア装置34に付与されたカーシェア装置IDと、カーシェア装置34を登録する車両1の車両IDとを紐付けする紐付作業を実行する。車両IDは、例えば車両ナンバーである。
ステップ102において、キー登録ツール64は、紐付作業が完了すると、照合ECU9に登録されている電子キーID及びキー固有鍵をカーシェア装置34に登録する登録作業を実行する。この登録作業は、例えば車載されたイモビライザーシステムを通じて実行されることが好ましい。イモビライザーシステムは、例えばRFID(Radio Frequency IDentification)等の近距離無線通信を通じて、タグ(本例はカーシェア装置34)の正否を確認するものである。なお、電子キー2を照合ECU9に登録するときも、このイモビライザー通信を通じて実行される。
カーシェア装置34の登録作業は、キー登録ツール64で登録開始操作がなされるとともに、カーシェア装置34を車両1の近距離無線アンテナ(図示略)にかざすことで実行される。この場合、カーシェア装置34は、イモビライザーシステムの通信網を通じて取得要求を照合ECU9に送信する。照合ECU9は、カーシェア装置34から取得要求を受信すると、自身に登録されている電子キーID及びキー固有鍵を、イモビライザーシステムの通信網を通じてカーシェア装置34に返信する。カーシェア装置34は、照合ECU9から受信した電子キーID及びキー固有鍵を、自身のメモリ53に書き込む。
図3に、鍵情報認証のシーケンスを図示する。なお、ここでは、照合ECU9のメモリ13とカーシェア装置34のメモリ53とに、それぞれ電子キーID及びキー固有鍵が予め登録されているとする。また、携帯端末33のメモリ45には、サーバ32に問い合わせを行うことにより、鍵情報生成部38によって生成された鍵情報Kd(ワンタイムキー)が予め取得されているものとする。
ステップ201において、シェア処理部47及びユーザ認証機能部57は、2者間のBLE(Bluetooth Low Energy)の通信を確立するために通信接続を実行する。このとき、カーシェア装置34から定期的に送信されるアドバタイズを携帯端末33が受信すると、携帯端末33から通信接続要求がカーシェア装置34に送信される。そして、カーシェア装置34が携帯端末33に通信接続確認が送信されると、携帯端末33及びカーシェア装置34のBLE通信が確立する。
ステップ202において、ユーザ認証機能部57は、通信接続(BLE接続)が完了すると、携帯端末33に登録された鍵情報Kdの通知を要求する鍵情報要求を送信する。
ステップ203において、シェア処理部47は、カーシェア装置34から受信した鍵情報要求に応答して、自身に登録された鍵情報Kd(カーシェアの使用開始要求)をカーシェア装置34に通知する鍵情報通知を送信する。このとき、カーシェア装置34に送信される鍵情報Kdは、カーシェアリングシステム31に登録された所定の暗号鍵(例えばカーシェア装置固有鍵)により暗号化されて送信される。
ステップ204において、シェア処理部47及びユーザ認証機能部57は、鍵情報Kdを使用した認証作業を実行する。この認証作業は、例えば鍵情報Kdを正しく復号できることの他に、鍵情報Kdに含まれる種々のパラメータが正しいか否かを確認できることも含む。そして、この認証作業が成立すれば、処理を継続し、認証作業が失敗すれば、BLE通信の接続を停止する。
ステップ205において、ユーザ認証機能部57は、認証作業の成立後、キー機能部56をキー機能オン状態(キー機能部56を有効)に切り替える。これにより、カーシェア装置34は、車載された照合ECU9との間でLF−UHFの双方向通信が可能な状態となる。
ステップ206において、ユーザ認証機能部57は、鍵情報Kdをカーシェア装置34のメモリ53に保存する。そして、ユーザ認証機能部57は、認証完了状態に移行する。なお、カーシェア装置34は、認証完了状態になると、自身の貸出フラグを使用中に設定する。以上により、カーシェア装置34は、車両ドア施解錠やエンジン始動の操作が可能な状態となる。
ここで、車両ドア14をロック操作するには、認証完了状態となった後、携帯端末33にロックボタンを表示させ、これを選択操作する。携帯端末33においてロック操作が行われると、キー制御要求としてロック要求が携帯端末33からカーシェア装置34に近距離無線通信を通じて送信される。カーシェア装置34は、携帯端末33からロック要求を受信すると、ロック要求(電子キーIDを含む)を自身のスマート通信ブロック51からUHF送信する。
照合ECU9は、カーシェア装置34からロック要求を受信すると、これに含まれる電子キーIDを照合し、この照合が成立すれば、ボディECU10に車両ドア14のロック作動を実行させる。これにより、車両ドア14がロックされる。なお、携帯端末33で車両ドア14をアンロック操作する場合は、ロック操作の「ロック」が「アンロック」に代わるだけであるので、説明を省略する。
また、車両1のエンジン6を始動させるには、ブレーキペダルを踏み込み操作したままエンジンスイッチ28を押し操作する。照合ECU9は、前述のエンジン始動操作を検出すると、認証完了状態のカーシェア装置34との間で室内スマート照合を実行する。照合ECU9は、この室内スマート照合が成立することを確認すると、エンジン6の始動操作を許可する。これにより、エンジンスイッチ28の操作によってエンジン6を始動させることが可能となる。
次に、図4〜図6を用いて、本発明の実施例であるカーシェアリングシステム31(イモビライザー機能無効化)の作用及び効果を説明する。なお、本例のイモビライザー機能の無効化作業は、車両電源をオフ状態としておくことを前提とする。
ステップ501において、登録端末61は、登録端末61においてユーザによるロック操作を検出すると、近距離無線通信を通じて、キー制御要求としてのロック要求をカーシェア装置34に送信する。なお、このときに行うロック操作は、ユーザが携帯端末33で車両ドア14をロック状態に切り替えるときと同じ操作である。本例のロック要求は、登録端末61の近距離無線モジュール69から、ブルートゥース通信によりカーシェア装置34に送信される。
ステップ502において、ユーザ認証機能部57は、携帯端末33から送信されたロック要求を、近距離無線モジュール52で受信する。そして、ユーザ認証機能部57は、このロック要求の受信を契機に、電子キーシステム4を通じたロック作動をキー機能部56に実行させる。
ステップ503において、キー機能部56は、携帯端末33から送信されたロック要求をカーシェア装置34で受信したとき、照合ECU9にロック作動の開始を要求するロック要求(電子キーIDを含む)を、スマート通信ブロック51からUHF送信する。また、電波確認部62は、スマート通信ブロック51からロック要求を送信した後、このロック要求の応答動作として室内送信機17からLF送信される送信電波Srを受信できたか否かを監視する状態に入る。
図4の場合は、車両電源がオフ状態を想定している。よって、ステップ504において、電波受信機18は、車両電源がオフ状態であることにより機能オンの状態をとっているので、カーシェア装置34から送信されたロック要求を受信する。
ステップ505において、照合ECU9は、カーシェア装置34からUHF送信されたロック要求を受信すると、車両電源オフ状態の場合、電子キー車内検知機能に従い、室内スマート照合を実行する。この室内スマート照合は、電子キーIDの正否を確認するID照合と、キー固有鍵を用いたチャレンジレスポンス認証とを含む。このとき、照合ECU9は、室内スマート照合の成立可否を確認するために、室内送信機17から送信電波Srを送信する。このときの送信電波Srは、例えばウェイク信号やチャレンジレスポンスコードであることが好ましい。
ステップ506において、照合ECU9は、室内送信機17から送信電波Srが送信されたとき、これを基に室内スマート照合を実行する。このとき、室内スマート照合が成立すれば、カーシェア装置34が照合ECU9に正しく登録されていると判断できる。すなわち、前述のステップ102の登録作業において、照合ECU9の電子キーID及びキー固有鍵が、正常に照合ECU9に登録できたと見なせる。従って、無効処理部60は、作業者によるロック操作に基づきロック要求を送信したとき、この応答として、室内送信機17から送信電波Srを正しく受信すること(室内スマート照合が成立すること)を確認できれば、カーシェア装置34のイモビライザー機能を無効化する。よって、以後、カーシェア装置34では、イモビライザー通信を行うことができないようになる。
図5に、作業者が行う登録作業のフローチャートを図示する。
ステップ601において、作業者は、カーシェア装置34を照合ECU9に登録する登録作業を完了する。すなわち、車両1とカーシェア装置34との間でイモビライザー通信を実行させ、この通信を通じて、照合ECU9の電子キーID及びキー固有鍵をカーシェア装置34に登録する。
ステップ602において、作業者は、開操作した車両ドア14を全閉する。これは、車両ドア14をロック操作するための前段の操作として行う。
ステップ603において、作業者は、登録端末61により車両ドア14をロック操作する。すなわち、登録端末61の画面にロックボタン70を表示し、このロックボタン70を操作することにより、登録端末61からロック要求を、近距離無線通信を通じてカーシェア装置34に送信する。カーシェア装置34は、登録端末61からロック要求を受信すると、照合ECU9にロック要求(電子キーIDを含む)をUHF送信し、照合ECU9(ボディECU10)に車両ドア14のロック作動(電子キー車内検知機能)を実行させる。
図6に、登録作業時にカーシェア装置34が行う動作のフローチャートを図示する。
ステップ701において、ユーザ認証機能部57は、カーシェア装置34を照合ECU9に登録する作業のイモビライザー通信が終了したことを確認する。すなわち、照合ECU9の電子キーID及びキー固有鍵をカーシェア装置34に登録するイモビライザー通信が終了したことを確認する。
ステップ702において、ユーザ認証機能部57は、登録端末61から送信されるロック要求の受信待ち状態(ロック要求待機状態)に移行する。
ステップ703において、ユーザ認証機能部57は、登録端末61からロック要求を受信したか否かを判定する。このとき、ロック要求を受信すれば、ステップ704に移行し、ロック要求を受信していなければ、ステップ702に戻る。
ステップ704において、キー機能部56は、登録端末61から送信されたロック要求をカーシェア装置34が受信すれば、スマート通信ブロック51を通じて、車両1(照合ECU9)へロック要求をUHF送信する。すなわち、電子キーシステム4の通信網を通じて、カーシェア装置34から照合ECU9へロック要求がUHF送信される。
ステップ705において、電波確認部62は、車両1から送信される送信電波Srの受信待ち状態(送信電波待機状態)に移行する。
ステップ706において、電波確認部62は、送信電波待機状態において、車両1から送信電波Srを受信できたか否かを判定する。このとき、送信電波Srを受信できていれば、ステップ707に移行し、送信電波Srを受信できていなければ、ステップ705に戻る。
ステップ707において、無効処理部60は、車両1から送信電波Srを受信できたことを条件に、カーシェア装置34のイモビライザー機能を無効化する。これにより、以降、カーシェア装置34でイモビライザー通信を行うことができなくなるので、カーシェア装置34のイモビライザー機能が悪用されることがない。
さて、本例の場合、カーシェア装置34を車両1の電子キーシステム4(照合ECU9)に登録するにあたり、この登録が正常に完了したこと(本例は室内スマート照合が成立すること)を確認した上で、カーシェア装置34のイモビライザー機能を無効化する。よって、登録が完了していないにも関わらずカーシェア装置34のイモビライザー機能を無効に切り替えてしまう状況を生じ難くすることができる。
イモビライザー機能は、カーシェア装置34を電子キーシステム4(照合ECU9)に登録するときの登録作業で使用される。よって、カーシェア装置34を電子キーシステム4に登録するときには、イモビライザー通信を通じて安全に登録作業を行うことができる。
無効処理部60は、送信電波Srを正しく受信できたと電波確認部62により確認されれば、登録作業が正常に完了したと判断して、イモビライザー機能を無効にする。このように、送信電波Srの受信が正しく受信できれば、それは電子キーシステム4のID照合が成立したと判断可能であるので、イモビライザー機能の無効化を正しく行うのに一層有利となる。
キー制御要求は、車両ドア14のロックを要求するロック要求である。よって、登録端末61で車両ドア14のロック操作を行うという簡易な操作を通じて、カーシェア装置34のイモビライザー機能を無効化することができる。
電子キーシステム4は、車両電源の状態に応じた態様で送信電波Srを送信する。本例の場合、車両電源が所望の電源状態(例えば電源オフ状態)をとるときのみ、電子キーシステム4(室内送信機17)から送信電波Srが送信されて、イモビライザー機能を無効化することが可能となる。よって、電源状態もイモビライザー機能を無効化するか否かの判断に利用されるので、イモビライザー機能の無効化を正しく行うのに一層有利となる。
送信電波Srを監視してイモビライザー機能を無効にする一連の処理は、電子キーシステム4が予め有する電子キー車内検知機能を利用して実行される。よって、新たな部品追加を必要とすることなく、登録端末61を用いてカーシェア装置34のイモビライザー機能を無効化することができる。
なお、実施形態はこれまでに述べた構成に限らず、以下の態様に変更してもよい。
・イモビライザー機能の無効化は、電子キーシステム4の通信(室内スマート照合)を利用した構成に限定されない。例えば、車載機器3としての車外ドアハンドルを所定パターンで操作することによりイモビライザー機能を無効化するなど、他の方式に適宜変更できる。
・イモビライザー機能の無効化は、車載された装置(機器)を使用した態様に限定されない。例えば、専用の登録ツールを用いてカーシェア装置34のイモビライザー機能を無効にするなど、種々の態様に変更可能である。
・登録作業が正常に完了したことを確認できる処理は、電子キーシステム4のスマート照合成立(室内スマート照合)に限定されず、種々の態様に変更可能である。
・登録作業は、カーシェア装置34を既設の電子キーシステム4に登録する作業であれば、実施例以外の他の態様に変更可能である。
・登録端末61は、例えばユーザの携帯端末33など、他の端末に変更してもよい。
・送信電波Srを監視してイモビライザー機能を無効にする一連の処理は、電子キーシステム4が予め有する電子キー車内検知機能を利用した構成に限定されず、これとは別の独立したものとしてもよい。
・イモビライザー機能を無効化するときのトリガとなるキー制御要求は、ロック要求に限定されず、例えばエンジン始動の許可又は実行を要求するエンジン始動許可要求など、他の要求に変更可能である。
・カーシェア装置34を照合ECU9に登録するとき、これはイモビライザー通信を用いた処理であれば、その処理内容は適宜変更可能である。
・送信電波Srは、室内送信機17から送信されることに限定されず、車載されたアンテナから送信されればよい。
・携帯端末33と登録端末61は、同一の端末でもよい。
・カーシェア装置34の登録処理は、キー登録ツール64を用いた処理に限定されず、これを使用しない処理としてもよい。
・鍵情報Kdは、カーシェア装置固有鍵により暗号化されて付与されることに限定されず、他の暗号鍵を使用して付与されてもよい。
・鍵情報Kdに含ませる内容は、実施例以外の態様に変更可能である。
・S204の認証作業(鍵情報Kdを用いた認証)は、実施例で述べた例に限定されず、他の態様に変更可能である。
・鍵情報Kdは、サーバで生成されることに限定されず、外部であれば、いずれの場所でもよい。
・操作フリーの電子キーシステム4は、車内外に送信機を配置して電子キー2の位置を確認しながらスマート照合を行うシステムに限定されない。例えば、車体の左右にLFアンテナを配置し、これらアンテナから送信される電波に対する電子キー2の応答を確認することで、電子キーの車内外位置を判定するシステムでもよい。
・車載される電子キーシステム4は、例えば電子キー2からの通信を契機にID照合が実行されるワイヤレスキーシステムとしてもよい。
・電子キー2は、スマートキー(登録商標)に限定されず、ワイヤレスキーとしてもよい。
・近距離無線通信は、ブルートゥース通信に限定されず、他の通信方式に変更可能である。
・各々の通信に使用する通信方式や周波数は、実施形態に述べた例に限定されず、他に変更可能である。
・電子キーシステム4に課すID照合は、チャレンジレスポンス認証を含む照合に限定されず、少なくとも電子キーID照合を行うものであればよく、どのような認証や照合を含んでいてもよい。
・鍵情報Kdは、ワンタイムキーに限定されず、使用が制限された情報であればよい。
・暗号通信に使用する暗号鍵は、例えばカーシェア装置固有鍵、ユーザ認証鍵、キー固有鍵のうち、どの暗号鍵を使用してもよい。例えば、処理の途中で使用する暗号鍵を切り替えれば、通信のセキュリティ性を確保するのに有利となる。また、使用する暗号鍵は、前述した鍵に限定されず、種々のものに変更してもよい。
・カーシェア装置34の搭載場所は、特に限定されない。
・携帯端末33は、高機能携帯電話に限定されず、種々の端末に変更可能である。
次に、上記実施形態及び別例から把握できる技術的思想について、それらの効果とともに以下に追記する。
(イ)前記カーシェアリングシステムにおいて、前記鍵情報は、使用が1度のみ許可されたワンタイムキーからなることが好ましい。この構成によれば、鍵情報を一度のみ使用できるものとしたので、車両使用に対するセキュリティ性を確保することが可能となる。
(ロ)前記カーシェアリングシステムにおいて、前記鍵情報は、前記カーシェア装置が個々に有する固有のカーシェア装置固有鍵によって暗号化されていることが好ましい。この構成によれば、鍵情報は暗号通信で送付されるので、鍵情報を付与する際のセキュリティ性を確保することが可能となる。
(ハ)前記カーシェアリングシステムにおいて、前記鍵情報は、ネットワーク通信を通じて前記車両のシェアを管理するサーバで生成されることが好ましい。この構成によれば、鍵情報をサーバにて安全に生成することが可能となる。
(二)前記カーシェアリングシステムにおいて、前記キー機能部が電子キーシステムとID照合するときに行う暗号通信と、前記携帯端末により前記車両を操作するときに前記ユーザ認証機能部及び前記携帯端末が行う暗号通信とは、機能的に分離されていることが好ましい。この構成によれば、これら暗号通信のうち、一方の暗号鍵が盗み取られても、これが他方の暗号通信に使用できるものとはならない。よって、車両使用に対するセキュリティ性を確保するのに一層有利となる。
1…車両(シェア車両)、2…電子キー、3…車載機器、4…電子キーシステム、9…照合ECU、14…車両ドア、17…室内送信機、31…カーシェアリングシステム、33…携帯端末、34…カーシェア装置、56…キー機能部、57…ユーザ認証機能部、60…無効処理部、61…登録端末、62…電波確認部、Kd…鍵情報、Sr…送信電波。

Claims (7)

  1. 鍵情報を登録することでシェア車両の車両キーとして作動可能な携帯端末と、車載されたカーシェア装置との間で、無線を通じた前記鍵情報の認証を実行させ、ユーザにより車載機器の操作が行われたとき、認証完了状態となった前記カーシェア装置が、車載された電子キーシステムに対しID照合を経た通信を行うことにより、前記車載機器が作動するカーシェアリングシステムであって、
    前記カーシェア装置を前記電子キーシステムに登録する登録作業後、この登録が正常に完了したことを確認できる処理を通じて、前記カーシェア装置のイモビライザー機能を無効にする無効処理部を備えた
    ことを特徴とするカーシェアリングシステム。
  2. 前記イモビライザー機能は、前記カーシェア装置を前記電子キーシステムに登録するときの登録作業で使用される
    請求項1に記載のカーシェアリングシステム。
  3. 前記カーシェア装置を前記電子キーシステムに登録する登録作業は、前記カーシェア装置がカーシェア装置ID及びカーシェア装置固有鍵を、前記電子キーシステムの作動を制御する照合ECUにイモビライザー通信を通じて登録する作業である請求項1又は2に記載のカーシェアリングシステム。
  4. 作業者による登録端末での操作に応じたキー制御要求が当該登録端末から前記カーシェア装置に送信されて当該カーシェア装置が前記電子キーシステムを作動させるとき、前記電子キーシステムによるID照合時に当該電子キーシステムから送信される送信電波を確認する電波確認部を備え、
    前記無効処理部は、前記送信電波を正しく受信できたと前記電波確認部により確認されれば、登録作業が正常に完了したと判断して、前記イモビライザー機能を無効にする
    請求項1〜3のうちいずれか一項に記載のカーシェアリングシステム。
  5. 前記キー制御要求は、車両ドアのロックを要求するロック要求である
    請求項4に記載のカーシェアリングシステム。
  6. 前記電子キーシステムは、車両電源の状態に応じた態様で前記送信電波を送信する
    請求項4又は5に記載のカーシェアリングシステム。
  7. 前記送信電波を監視して前記イモビライザー機能を無効にする一連の処理は、前記電子キーシステムが予め有する電子キー車内検知機能を利用して実行される
    請求項4〜6のうちいずれか一項に記載のカーシェアリングシステム。
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