JP6661491B2 - 画像処理装置および画像処理方法 - Google Patents
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Description
以下に詳しく述べるように本発明の画像処理によれば、撮像装置のイメージセンサに起因する固定ノイズを高精度に低減した画像を得ることができる。また、焦点ぼけ画像群における固定ノイズを低減することによって、焦点ぼけ画像群からフィルタ型方式で任意視点画像や任意焦点ぼけ画像を生成する際に問題となっていた画質の劣化を抑制することができる。さらに、本発明による画像処理系を撮像装置と組み合わせることで、撮像装置のイメージセンサに求められる性能要件を緩和でき、イメージセンサの設計の自由度向上や低コスト化が実現できるという利点もある。
(システム全体構成)
実施例1では、一例として、図1のような構成のバーチャル・スライド・システムに本発明を適用した例について述べる。
バーチャル・スライド・システムは、検体の撮像データを取得する撮像装置(バーチャル・スライド・スキャナとも呼ぶ)120とそのデータ処理・制御を行う画像処理装置(ホストコンピュータとも呼ぶ)110およびその周辺機器から構成されている。
多数の検体(プレパラート)の撮像をバッチ処理で行う場合、画像処理装置110の制御の下で撮像装置120が各検体を順に撮像し、画像処理装置110が各検体の画像データに対し必要な処理を施す。そして得られた各検体の画像データは、大容量のデータストレージである記憶装置113又は他のコンピュータシステム114へ伝送され、蓄積される。
本計測ユニット101は、プレパラート内の検体診断のための高精細な画像を取得する撮像ユニットである。プレ計測ユニット102は、本計測に先立って撮像を行う撮像ユニットで、本計測で精度の良い画像取得をするための撮像制御情報取得を目的とした画像取得を行う。
またコントローラ108には、本計測ユニット101およびプレ計測ユニット102の撮像条件を制御するための開口絞り制御104、ステージ制御105、照明制御106、センサ制御107が接続されている。そして、それぞれはコントローラ108からの制御信号に従って、開口絞り、ステージ、照明、イメージセンサの動作を制御する構成となっている。
図2は、実施例1における本計測ユニット101の内部構成を示す図である。
光源201の光は、照明光学系202を通じ、光量ムラが無いように均一化され、ステージ203の上に設置されたプレパラート204を照射する。プレパラート204は観察対象となる組織の切片や塗抹した細胞をスライドグラス上に貼り付け、封入剤とともにカバーグラスの下に固定したものであり、検体(被写体)を観察可能な状態に準備したものである。
図3は、本実施例における画像処理装置(ホストコンピュータ)110の内部構成を示す図である。
CPU(プロセッサ)301は、RAM302やROM303に格納されているプログラムやデータを用いて画像処理装置全体の制御を行う。またCPU301は、各種演算処理やデータ処理、例えば固定ノイズ低減処理、現像・補正処理、合成処理、圧縮処理、任意視点・焦点ぼけ画像生成処理等を行う。
記憶装置113への情報の書き込みや記憶装置113からの情報の読み出しは、I/O310を介して行われる。制御I/F312は、撮像装置120を制御するためのコントローラ108と制御コマンド(信号)をやりとりするためのI/Fである。
画像処理装置110には、特許文献1に開示される手法を一例とするフィルタ型方式に
よる画像生成処理をコンピュータに実行させるためのプログラム(任意視点・焦点ぼけ画像生成プログラムと呼ぶ)が実装されている。画像処理装置110は、撮像装置120や記憶装置113、他のコンピュータシステム114を介して取得した焦点ぼけ画像群から、任意視点画像や任意焦点ぼけ画像や全焦点画像などを生成することができる。
顕微鏡の撮像系(図1の本計測ユニット101)では一般的に両側テレセントリック光学系が用いられ、焦点ぼけ画像群を構成する各画像のあいだでは検体像の拡縮(スケールの変化)が非常に小さくなる。このような焦点ぼけ画像群に対し特許文献1のフィルタ型方式を適用する場合、3次元のコンボリューションモデルに合致するように各画像の座標変換処理を行う必要はない。そのため、全焦点画像a(x,y)は、焦点ぼけ画像群の光軸方向の積分b(x,y)を、3次元ぼけの光軸方向の積分c(x,y)でデコンボリューションすることで得られる。デコンボリューションは周波数空間での割算となるため、全焦点画像a(x,y)は以下の式により求まる。
高画質な任意視点画像、任意焦点ぼけ画像を生成するには、任意視点・焦点ぼけ画像生成プログラムに入力する焦点ぼけ画像群に対する前処理として、以降で述べる固定ノイズ低減処理を行い、焦点ぼけ画像群から予め固定ノイズを低減するとよい。なお、前述のように固定ノイズは微弱な場合もあるため、固定ノイズ低減後の焦点ぼけ画像群の画像の画素値は整数値に量子化せず、実数データとして任意視点・焦点ぼけ画像生成プログラムに入力することが望ましい。また、固定ノイズ低減処理は画像処理装置110で実現するため、コンピュータで実行可能な形で実装したプログラムを用いて行うとする。
本実施例では焦点ぼけ画像群は、縦N画素、横N画素の、M枚の画像から構成されるとする。(本実施例では説明簡略化のため、縦および横の画素数が等しい例で説明をするが、縦と横の画素数が一致しない画像にも本発明の方法を適用可能である。)
撮像時にイメージセンサの固定ノイズが加わった焦点ぼけ画像群を
焦点ぼけ画像群を構成するk番目の画像ykおよびxkの縦j、横iの位置にある画素の輝度はそれぞれ、(yk)i,j、(xk)i,jで表す。
本実施例では、画像に含まれる固定ノイズが低減したかどうかを評価する指標として、画像の滑らかさを表す指標を用いる。画像の滑らかさは数値で定量的に表現出来ればよい。例えば、画像中の滑らかではない情報の総和、すなわち、エッジやテクスチャやノイズ等の強さを画像全体で積分した指標を用いてもよい。この場合、指標の値が小さい程、画像が滑らかであることを示す。画像の滑らかさを表す1つの指標として全変動(Total VariationまたはTV)が知られている。全変動は画像の各画素の輝度の微分の絶対値を積分したものであり、以下の式で表される。
図4A、図4Bは、本実施例における固定ノイズ低減のアイデアを説明する図である。401および404は、焦点位置を変えて撮影した4枚の画像からなる焦点ぼけ画像群の一例である。左から順に焦点位置z=0,1,2,3の画像である。各画像の網掛けは、各画像に同一の固定ノイズが加わっている様子を示している。焦点ぼけ画像群401および404は、少数の鮮鋭度の高い合焦位置の画像(z=0の画像)と比較的多数の滑らかな焦点がぼけた画像(z=1,2,3の3枚の画像)から構成されている。(図4Aでは表現されていないが、z=0で合焦している被写体は合焦位置から離れるに従い、徐々にぼけていく。)
像群全体で評価した場合、滑らかさは低下する。
なお、「共通の輝度変更」とは、各画像の対応画素の輝度あるいは前記輝度を階調変換した値に対して同じ値を加算、減算、乗算、又は、除算することを意味する。加法性の固定ノイズの場合は、各画像の対応画素の輝度に対し同じ値(補正量)を加算又は減算すればよいし、後の実施例で述べる乗法性の固定ノイズの場合は、各画像の対応画素の輝度に対し同じ値(補正係数)を乗算又は除算すればよい。また、同じく後述する加法性・乗法性以外の固定ノイズの場合でも、各画像の対応画素の輝度を階調変換した値に対して同じ値(補正係数)を乗算したのち、減算することで補正できる。
最適化問題として定式化する前に、本実施例で用いる数式・記号について説明する。
ベクトルxがx=(x1,x2,…,xN)で表されるとき、ベクトルxのL1ノルムとL2ノルムは以下の式で定義される。
点ぼけ画像群を求める操作も行う。そのため、焦点ぼけ画像群から展開画像を生成する操作と、展開画像から焦点ぼけ画像群を生成する操作に関する説明を行う。
その場合、元の画像y1,…,yMの要素と出力である展開画像gの要素のあいだには以下の関係が成立する。
Tとして式(8)に示す連結方法を行う場合について説明する。
図4Bで説明した焦点ぼけ画像群から固定ノイズを低減する問題は、以下の最適化問題として定式化できる。
式(12)の目的関数は、焦点ぼけ画像群を構成するM枚の画像から構成した1枚の展開画像に対するTVノルムを表す。一方、全焦点画像における固定ノイズの影響を低減するには、図4Bに示すように、焦点ぼけ画像群を構成するM枚の画像それぞれのTVノルムを低減する必要がある。しかし、展開画像に対するTVノルムと、焦点ぼけ画像群を構成する各画像のTVノルムの和とは、画像を並べる際に発生する境界での僅かな差を除けば等しい。したがって、式(12)の目的関数により展開画像に対するTVノルムを最小化することと、元の焦点ぼけ画像群を構成するM枚の画像のTVノルムを全体的に最小化することとは、実質的に等価である。
式(12)の3つの制約条件のうち、1番目の制約条件は、輝度変更後の焦点ぼけ画像群を構成する各画像の輝度が0〜255の範囲に収まることを表す。画像回復処理での一般的な制約条件である。
きる。反復計算式は適用する最適化アルゴリズムに依存する。
任意のx,y∈RNとλ∈[0,1]に対して
CをRNの部分集合としたとき、全てのx,y∈Cと全てのλ∈[0,1]に対して
また、制約条件C2を満たす集合C2も閉凸集合である。
凸最適化問題では、制約条件を満たす解を求めるために距離射影と呼ばれる写像を適用する。距離射影とは、空でない閉凸集合C⊂RNと任意のx∈RNに対して
逐次近似法を用いた近似解の求め方の詳細を説明する前に、本実施例における焦点ぼけ画像群から固定ノイズを低減する処理である、固定ノイズ低減処理の全体概要について説明する。
続いて、画像出力ステップS503では、画像処理装置110は、式(16)に示すように操作Eを用いて、固定ノイズを低減した展開画像f(*)から焦点ぼけ画像群x1 (*),…,xk (*)を生成する。このようにして固定ノイズを低減した焦点ぼけ画像群x1 (*),…,xk (*)は、出力画像として、RAM302や記憶装置113、あるいは他のコンピュータシステム114に出力される。
図6は最適化処理ステップS502の内部処理を示すフローチャートである。
まず、初期値設定ステップS601では、画像処理装置110が、以降の計算で用いる初期値やパラメータを設定する。具体的には、ステップS602で用いる初期値や最適化アルゴリズムのパラメータ、ステップS603で用いる方向ベクトルdやεの値、ステップS604で用いる反復回数の上限値nmaxや解への収束判定基準の閾値ethが設定される。また、反復回数nのカウンタの初期値としてn=0が設定される。
図8Aを用いて、制約条件C1が表す意味について説明する。図8Aは制約条件C1、すなわち
続いて、図8Bを用いて制約条件C2が表す意味について説明する。図8Bは制約条件C2、すなわち
続いて、図7を用いて解空間制約ステップS603の内部処理フローについて説明する。図6のフローチャートの順序では反復計算ステップS602が先になるが、解空間制約ステップS603は本実施例の特徴的な構成であるため、先に説明する。
次に、制約条件C2適用ステップS703では、画像処理装置110が、ステップS7
02で求めた差分展開画像u′に対し、制約条件C2を満たすように閉凸集合C2への距離射影を行い、差分展開画像u″を生成する。詳細は後述する。
最後に、近似解更新ステップS704では、画像処理装置110が、
次に、制約条件C1適用ステップS702の詳細について説明する。図9は制約条件C1適用ステップS702の内部処理を示すフローチャートである。画素ループS901、S906はループ端記号を表し、全ての画素位置(i,j)に対する処理が終了するまでS902〜S905の処理を繰り返すことを示す。
次に、正射影計算ステップS904では、画像処理装置110が、式(18)を用いて、方向ベクトルdに対する画素補正ベクトルu[i,j]の正射影ベクトルu′[i,j]を計算する。u′[i,j]は方向ベクトルの実数倍となる。
次に、制約条件C2適用ステップS703の詳細について説明する。図10は制約条件C2適用ステップS703の内部処理を示すフローチャートである。
次に、距離射影ステップS1002では、画像処理装置110が、式(21)を用いて、u″v=Ball(u′v,ε)を求める。すなわち、画像処理装置110は、ステップS1001で求めたL2ノルムが
次に、差分展開画像更新ステップS1003では、画像処理装置110が、ベクトル表現したu″vを再び並べ替え、その結果を差分展開画像u″とする。
図6の初期値設定ステップS601および反復計算ステップS602の処理を説明するため、式(17)で表される凸最適化問題に最適化アルゴリズムを適用して解く方法について説明する。
式(17)で表される凸最適化問題は様々な逐次近似法を用いて求めることができるが、本実施例では一例としてPrimal−dual Splitting Method(以降、PDS法と記述する)を用いた解法について説明する。
離散的な∇、離散的な発散(div)は、以下の演算で求めることができる。
u∈RN×Nとなるデータに対する∇u∈RN×N×2は、
L1ノルムの共役関数の近接写像は
式(32)中の
指示関数Iの近接写像は、τとは無関係な距離射影となり、以下の式で求まる。
続いて、PDS法を用いた場合の最適化処理フローについて説明する。既に図6を用いて逐次近似法を用いた最適化処理(図5のステップS502)について説明したため、差分となる個所のみ説明する。
以上で本実施例の固定ノイズ低減処理について述べた。
はめる。関数Aでは関数Aを構成する関数の変数が異なる(変数分離されている)ため、関数Aの近接写像は関数Aを構成する関数の近接写像に分解できる。それぞれの近接写像は既知であるため、反復計算式は求められる。なお、指示関数と関数A,関数Bの対応のさせ方として、指示関数Iを関数Aの一部に、指示関数I′を関数Bに対応づけても良く、この場合でも同様に反復計算式が求められる。
これまで焦点ぼけ画像群全体の滑らかさを評価する指標として全変動を用いる場合について説明してきた。しかし、既に述べたように、全変動以外にも様々な指標を用いることができる。
例えば、Total Generalized Variation(以降、TGVと略す)という指標がある。TGVは画像の1次微分(あるいは差分)だけでなく、より高次の微分(あるいは差分に対する複数回の差分)に対する変動量も加味した指標となっている。そのため、TGVを目的関数の指標として用いると、全変動を用いる場合に比べ、画像のグラデーション領域に発生する階段状のアーティファクトを抑制することができる。
のランダムノイズ低減にTGVを適用した公知文献にも示されているため、詳細は省略する。なお、TGV以外にも高次の微分(差分)を用いる画像の滑らかさに関する指標は複数知られている。式(17)の全変動の代わりにそのような指標を用いる方法も本発明の範疇とする。
画像全体の滑らかさを表す指標として、一例として以下に示す微分可能な関数を用いてもよい。
式(15)や式(17)において全変動の代わりに式(37)で定めるJβ(f)を用いる場合、Jβ(f)は微分可能な関数のため、反復計算式で微分を用いる最急降下法やニュートン法等の逐次近似法が適用できる。
実施例1では、焦点ぼけ画像群に対し、被写体の像の画像成分には依存しない加法性の固定ノイズが加わっている場合の固定ノイズ低減方法について説明した。しかし、固定ノイズは加法性に限らず、イメージセンサのセルごとの感度ばらつきや増幅器のゲインばらつきなどの元の信号データ、すなわち、被写体の像の画像成分に依存する固定ノイズも存在する。そのような固定ノイズは乗法性の固定ノイズと呼ばれる。乗法性の固定ノイズが加わった焦点ぼけ画像群yk∈RN×N(k=1,…,M)は以下の式で表現できる。
式(39)のv∈RN×Nは乗法性の固定ノイズのノイズ源を表す。vの各画素の値(v)i,jはイメージセンサの様々な製造誤差に起因するが、以降、(v)i,jは出現頻度分布が平均0、標準偏差σmの正規分布に従うものとして扱う。ただし、(v)i,jが正規分布に従わない場合でも本実施例の方法では固定ノイズの低減が可能である。
実施例2では乗法性の固定ノイズは式(38)で表される。そのため、εとして
初期値設定ステップS601では、画像処理装置110が、以降の計算で用いる初期値やパラメータを設定する。具体的には、反復計算ステップS602で用いる初期値や最適化アルゴリズムのパラメータ、終了判定ステップS604で用いる反復回数の上限値nmaxや解への収束判定基準の閾値ethが設定される。また、反復回数nのカウンタの初期値としてn=0が設定される。そして、画像処理装置110は、式(42),式(43)を用いてεの値を計算する。なお、方向ベクトルdは固定ではないため、ステップS601では設定しない。
次の反復計算ステップS602は実施例1と同一の処理となるため、説明は省略する。
置ごとの輝度変更係数を最適化する点にある。なお、目的関数において、画像の滑らかさと逆の関係にある指標(例えば画像内での輝度の変動量など)を用い、「焦点ぼけ画像群全体の滑らかさを最大化」する代わりに「焦点ぼけ画像群全体での変動量の総和を最小化」してもよい。
以上述べたとおり、本実施例の方法を用いれば、焦点ぼけ画像群に含まれるイメージセンサに起因する乗法性の固定ノイズを高精度に低減することができる。このような固定ノイズが低減された焦点ぼけ画像群を利用すれば、焦点ぼけ画像群からフィルタ型方式で任意視点画像や任意焦点ぼけ画像を生成する際に問題となっていた画質の劣化を抑制することができる。
実施例1,2では撮影時の焦点ぼけ画像群全体を最適化することで固定ノイズを低減する方法について説明した。しかし、焦点ぼけ画像群を構成する画像の枚数Mが増加するほど、焦点ぼけ画像群全体の最適化に必要な計算負荷(演算量やメモリ)が増加する。
図11は本実施例における固定ノイズ低減処理を示すフローチャートである。
はじめに、加法性の固定ノイズが加わった焦点ぼけ画像群全体から固定ノイズを低減する場合について説明する。なお、本実施例で述べる固定ノイズ低減処理においては、あらかじめ、乗法性の固定ノイズ低減か加法性の固定ノイズ低減を行うかをユーザに設定させ、その設定に従って、ステップS1101〜S1105の処理を行うとよい。
を用いて焦点ぼけ画像群yk(k=1,…,M)から推定固定ノイズn′を取り除く。これにより、固定ノイズを低減した焦点ぼけ画像群xk (*)が生成される。
続いて、画像選択処理ステップS1101の処理について述べる。
焦点ぼけ画像群yk(k=1,…,M)から、ノイズ推定に用いる焦点ぼけ画像群bk(k=1,…,Ms)を選択する方法には様々な方法がある。例えば最も簡単な例としては、予め決めた間隔でサンプリングする方法である。例えば、サンプリング間隔をspとした場合、以下の式に示す関係
またランダムノイズの影響を抑えるために、サンプリング間隔spで指定される位置の前後mp枚の画像に対して単純な平均や加重平均を求めた画像を生成し、その画像を固定ノイズ推定に用いても良い。その場合、焦点ぼけ画像群bkは、例えば、以下の式で求めることができる。
図4Bで述べた想定とは異なり、焦点ぼけ画像群のぼけ量が小さく、焦点ぼけ画像群の端でも被写体の像が十分にぼけていない場合がある。焦点ぼけ画像群の各画像において被
写体の像が同じような輝度で現れていると、最適化処理において被写体の像成分と固定ノイズ成分との区別が困難となり、結果的にステップS1104での推定固定ノイズの推定精度が低下する場合がある。
次に、乗法性の固定ノイズが加わった焦点ぼけ画像群全体から固定ノイズを低減する場合について説明する。前述のとおり、あらかじめ、乗法性の固定ノイズ低減か加法性の固定ノイズ低減を行うかをユーザに設定させ、その設定に従って、ステップS1101〜S1105の処理を行うとよい。
実施例2では固定ノイズ低減処理における乗法性の固定ノイズを低減するための最適化処理の実現方法について説明した。本実施例では実施例2と異なる方法で乗法性の固定ノイズを低減する方法について説明する。なお、本実施例では表記の簡略化のため、乗法性の固定ノイズ(v)i,jの標準偏差σmをσと記す。
性のノイズを加法性のノイズに近づけることができる。階調変換としては、例えば、対数変換、Anscomb変換などが適用できる。本実施例では一例として対数変換を用いる処理を説明する。
式(38)および式(39)から乗法性の固定ノイズが加わった焦点ぼけ画像群y1,…,yMは以下の式で表現できる。
まず、画像入力ステップS1201では、画像処理装置110が、焦点ぼけ画像群y1,…,yMを入力し、操作Tを用いて展開画像gを生成する。輝度変換ステップS1202では、画像処理装置110が、展開画像gの各画素の輝度に対数変換を行い、展開画像gcを求める。
以上の処理により、乗法性の固定ノイズを低減することができる。
画素毎の乗法性の固定ノイズ(v)i,jをwで表すと、式(52)の右辺の第二項はlog(1+w)と表せる。wが0に十分近い、即ちwの標準偏差σが0に十分近い場合、log(1+w)はマクローリン展開による1次近似式(log(1+w)=w)で十分近似できるため、輝度を対数変換した後の固定ノイズは平均0、分散σ2のままで変化しないと見なせる。そのため、前述のように加法性の固定ノイズ低減手法がそのまま適用できる。
固定ノイズ、すなわち、log(1+w)の平均および分散は上記の近似から離れ、平均0、分散σ2のノイズとして見なせなくなる。その結果、固定ノイズ低減性能は低下する。
で表され、Nの数を大きくすることでより精度の高い近似が得られる。
いは、後述する乗法性の固定ノイズの低減処理フローを用いて多数の画像を用いたシミュレーションを行い、実験的にNmを定めてもよい。具体的には次数NとN+1での平均・分散の近似値を用いて固定ノイズを低減したときに画質の差が知覚できないレベルに収まる次数NをNmと定める。
ここで注意すべき点として、表1に示すように、2次以上の近似では対数変換後の固定ノイズの平均は0ではなくなるという現象がある。そのため、従来の加法性のノイズを低減する最適化処理を用いると、閉凸集合C2(対数変換して得られた展開画像gcを中心とするL2ノルム球)内には固定ノイズを低減した解は見つからず、適切にノイズが低減できない場合が発生する。
上記の処理により、乗法性の固定ノイズwが十分0に近くない場合でも、実施例1で述べた加法性の固定ノイズ低減処理を適用して精度良く固定ノイズが低減できる。
続いて、図12を用いて、性能を改善した乗法性の固定ノイズの低減処理を説明する。
まず、初期設定ステップ(不図示)において、十分な精度で近似できる次数Nmでの対数変換後の固定ノイズの平均μtと分散σt 2の各々のσに関する多項式から、各々の近似値μta、およびσta 2を求める。前記の近似値は、前述のように画像処理装置110中のプログラムを用いて、入力画像の乗法性固定ノイズの標準偏差σから容易に計算できる。
次に、最適化処理ステップS1203では、画像処理装置110は展開画像gcから加法性の固定ノイズを低減した展開画像fc (*)を求める。このとき、最適化処理ステップ内の初期値設定ステップS601において、εの値として階調変換f適用後の固定ノイズのL2ノルムに相当する値を設定する。具体的にはε=(N(M)1/2)σtaとなる。
最後に、画像出力ステップS1205では、画像処理装置110は、式(16)に示すように操作Eを用いて、展開画像f(*)から固定ノイズを低減した焦点ぼけ画像群x1 (*),…,xM (*)を生成する。
これまでの実施例では、焦点ぼけ画像群から固定ノイズを低減する方法について説明した。しかし、本発明の適用対象は必ずしも焦点ぼけ画像群に限定されず、動画像データにも適用可能である。
複数枚からなる画像群の同一の画素位置で被写体の像の画像成分(例えばテクスチャ)が大きく変化するならば、被写体の像の画像成分を打ち消す輝度変更は必ずしも画像群全体の滑らかさを向上させることにはならないため、固定ノイズの低減が可能である。
図13Aはカメラを固定して撮影した泳ぐ魚の動画を構成する一部の画像群を示している。背景には海や水槽の水が映っている。画像の左にあるt=0,t=1,t=2は撮影時刻の違いを表しており、魚が水中を移動している。図13Bは時間とともにカメラを動かして、静止物体である花を撮影した動画を構成する一部の画像群を示している。背景は空である。t=0,t=1,t=2は撮影時刻の違いを表し、画像ごとに花の位置が変化している。図示しないがいずれの動画像データも3枚の画像(フレーム)だけでなく、時間変化する多数枚(M枚)の画像(フレーム)から構成されている。領域毎に見れば、図4Bで示した焦点ぼけ画像群の場合と同様に、少数の鮮鋭度の高い画像と多数の滑らかな画像から構成されることになる。また仮に、複数枚からなる画像群の中に鮮鋭度の高い画像が複数存在しても全く異なる被写体の像となる。上述のような画像群に対しても実施例1〜4で述べた固定ノイズ低減処理は適用できる。
画像処理装置110は、撮像装置120や記憶装置113、他のコンピュータシステム114から動画像データyt∈RN×N(t=1,…,M)を取得することが可能である。画像処理装置110は、RAM302やROM303に格納されている固定ノイズ低減処理プログラムを用いて固定ノイズ低減処理を実行する。
画像入力ステップS501では、画像処理装置110が、イメージセンサの固定ノイズが加わった動画像データy1,…,yMを入力画像として取得し、操作Tを用いて展開画像gを求める。次に、最適化処理ステップS502では、画像処理装置110が、展開画像gから加法性の固定ノイズを低減した展開画像f(*)を求める。最後に、画像出力ステップS503では、画像処理装置110は、操作Eを用いて、展開画像f(*)から固定ノイズを低減した動画像データx1 (*),…,xM (*)を生成する。
また実施例3で説明した図11に示す固定ノイズ低減処理を適用しても良い。その場合、一部の画像を選択して推定固定ノイズを生成し、全体の動画像データから推定固定ノイズを低減するため、計算負荷を低減することができる。また実施例2で説明した固定ノイズ低減処理を適用することで、乗法性の固定ノイズを低減することもできる。
以上述べた本実施例で述べる固定ノイズ低減処理を用いれば、動画像データに含まれる固定ノイズを低減することができる。
上述した実施例1〜5は本発明の一具体例を示したものにすぎず、本発明の範囲をそれらの実施例の構成に限定する趣旨のものではない。各実施例の構成を適宜変更してもよいし、技術的な矛盾のない限り、実施例同士を組み合わせてもよい。
また実施例1〜5では焦点ぼけ画像群や動画像データが1チャネルからなる場合についてのみ説明したが、複数の色チャネルからなるカラー画像(例えばRGB)の場合にも適用可能である。例えば、色チャネルごとに固定ノイズ低減処理を適用することが可能である。また実施例2では、標準偏差が輝度に比例する乗法性の固定ノイズを低減する場合についてのみ説明したが、方向ベクトルdとして輝度ではなく、輝度を階調変換した値を用いることで、様々な種類の固定ノイズの低減に対応できる。例えば、方向ベクトルdの要素として輝度ではなく、輝度の平方根を用いれば、固定ノイズの分散が輝度に比例するような固定ノイズの低減にも対応できる。
207:撮像部
Claims (23)
- コンピュータが、同一のイメージセンサで撮像することで取得された複数の入力画像のデータを取得する入力ステップと、
コンピュータが、逐次近似法を用いた反復計算によって、前記複数の入力画像の画質を全体的に向上させる、各入力画像に対する輝度変更の最適解を求める最適化処理ステップと、
を有し、
前記最適化処理ステップでは、各入力画像の同じ位置の画素に対して共通の輝度変更を行うという制約の下で、各入力画像の画素ごとの輝度変更の最適解が求められる
ことを特徴とする画像処理方法。 - 前記複数の入力画像のデータは、撮像光学系の光軸方向に焦点位置を異ならせて被写体を撮像することで取得された複数の画像のデータである
ことを特徴とする請求項1に記載の画像処理方法。 - 前記撮像光学系は、両側テレセントリック光学系である
ことを特徴とする請求項2に記載の画像処理方法。 - 前記撮像光学系は、顕微鏡を構成する光学系である
ことを特徴とする請求項2又は3に記載の画像処理方法。 - 前記複数の入力画像のデータは、動画像を構成する複数のフレームのデータである
ことを特徴とする請求項1に記載の画像処理方法。 - 前記制約は、各入力画像の同じ位置の画素の輝度に対して同じ値を加算又は減算するという制約である
ことを特徴とする請求項1〜5のうちいずれか1項に記載の画像処理方法。 - 前記制約は、各入力画像の同じ位置の画素の輝度に対して同じ値を乗算又は除算するという制約である
ことを特徴とする請求項1〜5のうちいずれか1項に記載の画像処理方法。 - コンピュータが、各入力画像の各画素の輝度を階調変換する輝度変換ステップをさらに有し、
前記最適化処理ステップでは、前記輝度変換ステップで階調変換された入力画像を用いて輝度変更の最適解が求められる
ことを特徴とする請求項1〜5のうちいずれか1項に記載の画像処理方法。 - 前記輝度変換ステップは、各入力画像の各画素の輝度を対数変換するステップを有することを特徴とする請求項8に記載の画像処理方法。
- 前記輝度変換ステップは、対数変換された各入力画像の各画素の輝度を、前記イメージセンサの乗法性の固定ノイズの標準偏差に基づく値で補正するステップをさらに有する
ことを特徴とする請求項9に記載の画像処理方法。 - 前記最適化処理ステップでは、各入力画像の同じ位置の画素に対して共通の輝度変更を行うという制約に加え、前記複数の入力画像に対する輝度変更の総量が所定値をこえないという制約の下で、各入力画像の画素ごとの輝度変更の最適解が求められる
ことを特徴とする請求項1〜6のうちいずれか1項に記載の画像処理方法。 - 前記最適化処理ステップでは、前記所定値が、前記複数の入力画像の輝度に応じて設定される
ことを特徴とする請求項11に記載の画像処理方法。 - 前記最適化処理ステップにおける逐次近似法では、前記複数の入力画像の画質が全体的に向上したかどうかを評価する指標を含む目的関数を用いる
ことを特徴とする請求項1〜12のうちいずれか1項に記載の画像処理方法。 - 前記指標は、輝度変更後の画像の滑らかさを表す指標である
ことを特徴とする請求項13に記載の画像処理方法。 - 前記指標は、輝度変更後の画像における各画素の輝度の微分の絶対値の積分を含む指標である
ことを特徴とする請求項13に記載の画像処理方法。 - 前記指標は、輝度変更後の画像における各画素の輝度の1次よりも高次の微分の絶対値の積分を含む指標である
ことを特徴とする請求項13に記載の画像処理方法。 - コンピュータが、前記最適化処理ステップで求められた最適解としての輝度変更を施した輝度変更後の画像と、輝度変更前の前記入力画像との差または比に基づいて、前記入力画像の各画素の輝度に含まれている前記イメージセンサに起因する固定ノイズを推定するステップをさらに有する
ことを特徴とする請求項1〜16のうちいずれか1項に記載の画像処理方法。 - コンピュータが、前記イメージセンサで撮像された画像から、前記推定された固定ノイズを差し引くことにより、前記イメージセンサに起因する固定ノイズが低減された画像を生成するステップをさらに有する
ことを特徴とする請求項17に記載の画像処理方法。 - 前記入力ステップでは、前記イメージセンサで撮像することで取得されたM枚の画像のうちからMs枚(M>Ms>1)の画像を選択し、前記選択されたMs枚の画像を前記複数の入力画像とする
ことを特徴とする請求項1〜18のうちいずれか1項に記載の画像処理方法。 - 前記入力ステップでは、M枚の画像のうちから鮮鋭度が相対的に高い画像を除外し、又は、M枚の画像のうちから鮮鋭度が相対的に低い画像を選択することにより、Ms枚の画像を選択する
ことを特徴とする請求項19に記載の画像処理方法。 - 前記最適化処理ステップでは、逐次近似法で用いる初期値に、前記複数の入力画像から前記イメージセンサに起因する固定ノイズを予め低減した複数の画像を設定する
ことを特徴とする請求項1〜20のうちいずれか1項に記載の画像処理方法。 - 請求項1〜21のうちいずれか1項に記載の画像処理方法の各ステップをコンピュータに実行させるためのプログラム。
- 同一のイメージセンサで撮像することで取得された複数の入力画像のデータを取得する入力手段と、
逐次近似法を用いた反復計算によって、前記複数の入力画像の画質を全体的に向上させる、各入力画像に対する輝度変更の最適解を求める最適化処理手段と、
を有し、
前記最適化処理手段は、各入力画像の同じ位置の画素に対して共通の輝度変更を行うという制約の下で、各入力画像の画素ごとの輝度変更の最適解を求める
ことを特徴とする画像処理装置。
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