JP6659794B1 - 店舗管理装置、店舗管理方法及び店舗管理プログラム - Google Patents
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Abstract
Description
しかし、キャンセル料金を徴収するには手間がかかるため、キャンセル料金を徴収することはほとんど行われていない。
この発明は、簡便な方法により、予約日時の直前に予約がキャンセルされることを抑制することを目的とする。
利用者によって行われた店舗の利用予約に関して、デジタル通貨によって前金を送金する送金依頼を前記利用者から受け付ける前金受付部と、
前記前金受付部によって前記送金依頼が受け付けられると、前記前金を前記デジタル通貨によって送金する送金指示をデジタル通貨サービスシステムに送信して、前記前金の送金を実行させる送金指示部と、
前記送金指示部によって送信された前記送金指示による前記前金の送金が実行され、かつ、前記利用者によって前記利用予約に従って前記店舗が利用された場合に、前記利用者に対して、前記店舗で利用可能なクーポンを発行するクーポン発行部と
を備える。
前記利用予約の識別情報が指定された精算金の送金依頼を前記利用者から受け付ける精算金受付部
を備え、
前記送金指示部は、前記精算金受付部によって前記送金依頼が受け付けられると、前記デジタル通貨によって前記精算金を送金する送金指示を前記デジタル通貨サービスシステムに送信して、送金を実行させ、
前記クーポン発行部は、前記送金指示部によって送信された前記送金指示による前記精算金の送金が実行されると、前記利用者によって前記利用予約に従って前記店舗が利用されたとする。
前金受付部が、利用者によって行われた店舗の利用予約に関して、前金を送金する送金依頼を受け付け、
送金指示部が、前記送金依頼が受け付けられると、デジタル通貨によって前記前金を送金する送金指示をデジタル通貨サービスシステムに送信して、前記前金の送金を実行させ、
クーポン発行部が、前記送金指示による前記前金の送金が実行され、かつ、前記利用者によって前記利用予約に従って前記店舗が利用された場合に、前記利用者に対して、前記店舗で利用可能なクーポンを発行する。
利用者によって行われた店舗の利用予約に関して、前金を送金する送金依頼を受け付ける前金受付処理と、
前記前金受付処理によって前記送金依頼が受け付けられると、デジタル通貨によって前記前金を送金する送金指示をデジタル通貨サービスシステムに送信して、前記前金の送金を実行させる送金指示処理と、
前記送金指示処理によって送信された前記送金指示による前記前金の送金が実行され、かつ、前記利用者によって前記利用予約に従って前記店舗が利用された場合に、前記利用者に対して、前記店舗で利用可能なクーポンを発行するクーポン発行処理と
を行う店舗管理装置としてコンピュータを機能させる。
また、この発明では、前金の送金が実行され、かつ、利用予約に従って店舗が利用されると、クーポンが発行される。そのため、利用者には、前金を送金するメリットがあり、前金を送金してでも利用予約をしたいと誘引される。
***構成の説明***
図1を参照して、実施の形態1に係る店舗管理システム1の構成を説明する。
店舗管理システム1は、店舗管理装置10と、利用者端末20と、店舗端末30と、予約管理装置40と、デジタル通貨サービスシステム50とを備える。
店舗管理装置10は、利用者端末20と、店舗端末30と、予約管理装置40とインターネットといったネットワーク60を介して接続され、デジタル通貨サービスシステム50と専用線といったネットワーク70を介して接続されている。また、予約管理装置40は、店舗端末30とインターネットといったネットワーク60を介して接続されている。
ここで、デジタル通貨には、ビットコイン等に代表される発行主体の存在しない仮想通貨や、金融機関等により発行される、法定通貨と換金可能なデジタル通貨(ブロックチェーンを利用する、利用しないに限らない)や、電子マネー(交通系ICカード、流通系ICカード等に代表される現金チャージによるプリペイド方式の決済手段)と、ポイントサービスといったものが含まれる。
実施の形態1では、デジタル通貨は、ブロックチェーンを使用して構築されたデジタル通貨であるとする。
なお、予約管理装置40に代えて、店舗31で予約管理用の台帳又はノート等を用いてもよい。この場合には、店舗管理システム1は、予約管理装置40を備える必要はない。
店舗管理装置10は、プロセッサ11と、メモリ12と、ストレージ13と、通信インタフェース14とのハードウェアを備える。プロセッサ11は、信号線を介して他のハードウェアと接続され、これら他のハードウェアを制御する。
ストレージ13には、店舗管理装置10の各機能構成要素の機能を実現するプログラムが記憶されている。このプログラムは、プロセッサ11によりメモリ12に読み込まれ、プロセッサ11によって実行される。これにより、店舗管理装置10の各機能構成要素の機能が実現される。
また、ストレージ13は、取引情報記憶部131の機能を実現する。
図3から図33を参照して、実施の形態1に係る店舗管理システム1の動作を説明する。
実施の形態1に係る店舗管理システム1の動作は、実施の形態1に係る店舗管理方法に相当する。また、実施の形態1に係る店舗管理システム1の動作は、実施の形態1に係る店舗管理プログラムの処理に相当する。
図3では、縦軸が遷移元の状態を表し、横軸が遷移先の状態を表す。〇は遷移できることを示し、×は遷移できないことを示す。状態としては、初期状態と、利用予約状態と、前金送金状態と、クーポン利用状態と、精算済状態と、キャンセル済状態とがある。
初期状態では、予約処理を行うことが可能である。予約処理が実行されると、利用予約状態に遷移する。
利用予約状態では、前金処理を行うことが可能である。前金処理が実行されると、前金送金状態に遷移する。また、利用予約状態では、期限までに前金処理がされないと、キャンセル済状態に遷移する。
前金送金状態では、クーポン利用処理と、精算処理と、通常キャンセル処理と、直前キャンセル処理とを行うことが可能である。クーポン利用処理が実行されると、クーポン利用状態に遷移する。精算処理が実行されると、精算済状態に遷移する。通常キャンセル処理、又は、直前キャンセル処理が実行されると、キャンセル済状態に遷移する。
クーポン利用状態では、精算処理と、通常キャンセル処理と、直前キャンセル処理とを行うことが可能である。精算処理が実行されると、精算済状態に遷移する。通常キャンセル処理、又は、直前キャンセル処理が実行されると、キャンセル済状態に遷移する。
精算済状態及びキャンセル済状態では、いずれの処理も実行できない。
予約処理は、利用者によって店舗31の利用予約が行われた場合に実行される処理である。
ステップS105で、店舗管理装置10の前金受付部115は、ステップS104で送信された前金要求を受け付ける。すると、前金受付部115は、前金要求の処理を示すBC取引情報を生成する。なお、BCは、BlockChainの略である。
実施の形態1では、BC取引情報は、ブロックチェーンを用いた取引情報であり、いわゆるスマートコントラクトにおける取引情報である。ステップS106で、前金受付部115は、予約情報に対応する予約番号を予約管理装置40から取得する。ステップS107で、前金受付部115は、ステップS105で生成されたBC取引情報に、ステップS106で取得された予約番号を追加する。そして、前金受付部115は、BC取引情報を取引情報記憶部131に書き込む。
前金処理は、予約処理で行われた店舗31の利用予約に関して、デジタル通貨によって前金を送金する処理である。
ステップS202で、利用者によって利用者端末20が操作され、ステップS201で表示されたお知らせ画面に含まれる利用予約についての予約確認画面へのリンクが選択される。すると、利用者端末20に予約確認画面が表示される。図7に示すように、予約確認画面には、予約番号と、利用者名と、店舗名称と、予約日時と、予約人数と、予約内容と、予約金額と、前金の金額と、前金送金ボタンとが示されている。前金の金額は、一律の金額、又は、予約金額に応じた金額である。そして、利用者によって利用者端末20が操作され、前金送金ボタンが押下される。すると、利用者端末20は、選択された利用予約に関して、デジタル通貨によって前金を送金する送金依頼を店舗管理装置10に送信する。送金依頼には、選択された利用予約の予約番号が含まれる。
ステップS206で、店舗管理装置10の送金指示部112は、ステップS205で特定された金額の前金をデジタル通貨によって送金する送金指示をデジタル通貨サービスシステム50に送信する。この際、送金指示部112は、前金を利用者の口座から一時預かり用の口座に送金する送金指示を送信する。ステップS207で、デジタル通貨サービスシステム50は、ステップS206で送信された送金指示に従い、指定された金額を、利用者の口座から一時預かり用の口座に送金する。すると、実行された送金処理に対して、送金IDが割り当てられ、送金内容とともにデジタル通貨サービスシステム50に記憶される。送金内容は、送金日時と、送金金額と、送金元の口座と、送金先の口座とを含む。
ステップS209で、前金受付部115は、前金の送金が完了したことを利用者端末20に対して通知する。ステップS210で、利用者端末20は、ステップS209で通知された内容を示す通知画面を表示する。図8に示すように、通知画面には、予約番号と、利用者名と、前金の金額とともに、前金の送金がされたことと、キャンセル期限とが示されている。キャンセル期限は、キャンセルした場合に前金が返金される期限である。つまり、キャンセル期限を過ぎてキャンセルした場合には、前金が返金されない。
クーポン利用処理は、利用者が保持しているクーポンを利用する処理である。クーポンは、後述する精算処理等で発行される。クーポンは、指定された金額、又は、指定された割合の金額を割り引く割引券である。発行されたクーポンに関するクーポン情報は、取引情報記憶部131に記憶されているものとする。
ステップS302で、利用者によって利用者端末20が操作され、ステップS301で表示されたお知らせ画面に含まれるクーポン利用画面へのリンクが選択される。すると、利用者端末20にクーポン利用画面が表示される。図12に示すように、クーポン利用画面には、予約番号の入力欄と、送信ボタンとが示されている。そして、利用者によって利用者端末20が操作され、予約番号の入力欄にクーポンを利用する対象の予約番号が入力され、送信ボタンが押下される。すると、利用者端末20は、入力された予約番号を含むクーポン取得依頼を店舗管理装置10に送信する。
ステップS306で、利用者端末20は、ステップS305で送信された予約情報及びクーポン情報を受信する。そして、利用者端末20は、予約情報及びクーポン情報をクーポン利用画面に表示する。図13に示すように、クーポン利用画面には、予約情報として、予約番号と、利用者名と、店舗名称と、予約日時と、予約人数と、利用するプランといった予約内容と、予約金額と、前金の金額と等が示され、クーポン情報としてクーポンによる割引金額が示される。ステップS307で、利用者によって利用者端末20が操作され、クーポンを利用することを示す送信ボタンが押下される。すると、利用者端末20は、予約番号と、利用するクーポン情報とを含むクーポン利用指示を店舗管理装置10に送信する。
ステップS312で、クーポン受付部116は、クーポンの利用が完了したことを利用者端末20に対して通知する。ステップS313で、利用者端末20は、ステップS312で通知された内容を示す通知画面を表示する。図14に示すように、通知画面には、予約番号と、利用者名と、利用したクーポンによる割引金額が表示されている。
精算処理は、利用予約に従って店舗を利用した後に、デジタル通貨によって残金の支払いを行う処理である。
ステップS405で、店舗端末30は、ステップS404で送信された予約情報を受信する。そして、店舗端末30は、予約情報を示す精算金入力画面を表示する。図18に示すように、精算金入力画面には、予約番号と、利用者名と、予約人数と、利用するプランといった予約内容と、予約金額と、前金の金額と、クーポンによる割引金額と、追加金額の入力欄とが示されている。ステップS406で、店員によって店舗端末30が操作され、追加金額の入力欄に、追加で徴収する金額が入力される。追加で徴収する金額は、予約内容に含まれていない飲食物が追加注文された場合における追加注文された飲食物の金額等である。追加注文された飲食物等がない場合には、追加で徴収する金額は0になる。なお、総合計金額が入力され、総合計金額から前金及びクーポンによる割引額を差し引いて追加で徴収する金額が計算される仕様にしてもよい。そして、店員によって店舗端末30が操作され、送信ボタンが押下される。すると、店舗端末30は、予約番号と、追加で徴収する金額とを含む第2精算依頼を店舗管理装置10に送信する。
ステップS410で、店舗端末30は、予約番号及び精算金の金額と、精算画面へのリンク情報とを受信すると、精算金額画面を表示する。図19に示すように、精算金額画面には、予約番号及び精算金の金額と、リンク情報表示画面の表示ボタンとが含まれる。店員によって店舗端末30が操作され、リンク情報表示画面の表示ボタンが押下されると、店舗端末30は、リンク情報表示画面を表示する。ここでは、図20に示すように、リンク情報表示画面は、精算画面へのリンク情報を示す二次元コードを示す。
ステップS411で、利用者によって利用者端末20が操作され、二次元コードが読み取られる。すると、利用者端末20は、二次元コードが示すリンク情報に基づき、精算画面にアクセスして、精算画面を表示する。図21に示すように、精算画面には、精算金の金額と、支払ボタンとが含まれる。ステップS412で、利用者によって利用者端末20が操作され、支払ボタンが押下される。すると、利用者端末20は、精算画面に対応する予約番号が示す利用予約に関して、デジタル通貨によって精算金を送金する送金依頼を店舗管理装置10に送信する。
ステップS414で、店舗管理装置10の送金指示部112は、精算金をデジタル通貨によって送金する送金指示をデジタル通貨サービスシステム50に送信する。この際、送金指示部112は、精算金を利用者の口座から店舗31の口座に送金する送金指示を送信するとともに、前金として受け取っている金額を、一時預かり用の口座から店舗31の口座に送金する送金指示を送信する。ステップS415で、デジタル通貨サービスシステム50は、ステップS414で送信された送金指示に従い、指定された精算金の金額を、利用者の口座から店舗31の口座に送金するとともに、指定された前金の金額を、一時預かり用の口座から店舗31の口座に送金する。すると、実行された送金処理に対して、送金IDが割り当てられ、送金内容とともにデジタル通貨サービスシステム50に記憶される。
ステップS417で、クーポン発行部113は、利用者に対して店舗31で利用可能なクーポンを発行する。つまり、クーポン発行部113は、前金の送金が実行され、かつ、利用者によって利用予約に従って店舗31が利用された場合に、利用者に対して店舗31等で利用可能なクーポンを発行する。店舗31等とは、店舗31の他に、店舗31の兄弟店舗と、店舗31と兄弟店舗とで実施しているデリバリーサービスも含むことを意味する。なお、クーポン発行部113は、送金指示部112によって送信された送金指示による精算金の送金が実行されると、利用者によって利用予約に従って店舗31が利用されたとする。発行するクーポンの割引金額は、定額であってもよいし、店舗31への支払額に応じた金額であってもよい。なお、クーポン発行部113は、期限と、利用可能な店舗と、曜日の指定と、人数の指定といった制約をクーポン設定してもよい。また、クーポン発行部113は、割引金額を指定したクーポンに限らず、飲み物1杯無料といったクーポンを発行してもよい。クーポン発行部113は、発行したクーポンを取引情報記憶部131に記憶する。
ステップS418で、精算金受付部117は、精算金の送金が完了したことを利用者端末20に対して通知する。ステップS419で、利用者端末20は、ステップS418で通知された内容を示す通知画面を表示する。図22に示すように、通知画面には、予約番号と、利用者名と、精算金額とともに、精算金の送金がされたことと、クーポンが発行されたこととが示されている。
通常キャンセル処理は、キャンセル期限までに利用予約をキャンセルする処理である。
ここでは、利用者によって利用者端末20が操作され、キャンセルが行われる場合を説明する。しかし、例えば、利用者から店舗31に電話でキャンセルの連絡があった場合等には、店舗31の店員によって店舗端末30が操作され、キャンセルが行われてもよい。この場合には、後述するステップS501とステップS502とステップS506とステップS507との処理が店舗端末30によって実行される。
ステップS502で、利用者によって利用者端末20が操作され、ステップS501で表示されたお知らせ画面に含まれる通常キャンセル画面へのリンクが選択される。すると、利用者端末20に通常キャンセル画面が表示される。図25に示すように、通常キャンセル画面には、予約番号の入力欄と、送信ボタンとが示されている。そして、利用者によって利用者端末20が操作され、予約番号の入力欄にクーポンを利用する対象の予約番号が入力され、送信ボタンが押下される。すると、利用者端末20は、入力された予約番号を含む通常キャンセル依頼を店舗管理装置10に送信する。
ステップS506で、利用者端末20は、ステップS505で送信された予約情報を受信する。そして、利用者端末20は、予約情報を通常キャンセル画面に表示する。図26に示すように、通常キャンセル画面には、予約情報として、予約番号と、利用者名と、予約人数と、利用するプランといった予約内容と、予約金額と、前金の金額と等が表示される。ステップS507で、利用者によって利用者端末20が操作され、キャンセルすることを示す送信ボタンが押下される。すると、利用者端末20は、予約番号を含む通常キャンセル指示を店舗管理装置10に送信する。
ステップS510で、店舗管理装置10の送金指示部112は、ステップS509で特定された金額の返却金をデジタル通貨によって送金する送金指示をデジタル通貨サービスシステム50に送信する。この際、送金指示部112は、返却金を一時預かり用の口座から利用者の口座に送金する送金指示を送信する。ステップS511で、デジタル通貨サービスシステム50は、ステップS510で送信された送金指示に従い、指定された金額を、一時預かり用の口座から利用者の口座に送金する。すると、実行された送金処理に対して、送金IDが割り当てられ、送金内容とともにデジタル通貨サービスシステム50に記憶される。
ステップS513で、キャンセル受付部118は、キャンセルが完了したことを利用者端末20に対して通知する。ステップS514で、利用者端末20は、ステップS513で通知された内容を示す通知画面を表示する。図27に示すように、通知画面には、予約番号と、利用者名と、前金の金額とともに、前金の返金がされたことが示されている。
直前キャンセル処理は、キャンセル期限後に利用予約をキャンセルする処理である。直前キャンセルには、事前連絡なく予約当日に来店しない、No Showと言われる無断キャンセルも含まれる。
ここでは、利用者からのキャンセルの連絡がなかった場合等に、店員によって店舗端末30が操作され、キャンセルが行われる場合を説明する。しかし、例えば、利用者によって利用者端末20が操作され、キャンセル期限後にキャンセルがされる場合もある。この場合には、後述するステップS601とステップS605とステップS606との処理が利用者端末20によって実行される。
ステップS605で、店舗端末30は、ステップS604で送信された予約情報を受信する。そして、店舗端末30は、予約情報を直前キャンセル画面に表示する。図31に示すように、直前キャンセル画面には、予約情報として、予約番号と、利用者名と、予約人数と、利用するプランといった予約内容と、予約金額と、前金の金額と等が表示される。ステップS606で、店員によって店舗端末30が操作され、キャンセルすることを示す送信ボタンが押下される。すると、店舗端末30は、予約番号を含む直前キャンセル指示を店舗管理装置10に送信する。
ステップS609で、店舗管理装置10の送金指示部112は、ステップS608で特定された金額の前金をデジタル通貨によって送金する送金指示をデジタル通貨サービスシステム50に送信する。この際、送金指示部112は、前金を一時預かり用の口座から店舗31の口座に送金する送金指示を送信する。ステップS610で、デジタル通貨サービスシステム50は、ステップS609で送信された送金指示に従い、指定された金額を、一時預かり用の口座から店舗31の口座に送金する。すると、実行された送金処理に対して、送金IDが割り当てられ、送金内容とともにデジタル通貨サービスシステム50に記憶される。
ステップS612で、キャンセル受付部118は、キャンセルが完了したことを店舗端末30に対して通知する。ステップS613で、店舗端末30は、ステップS612で通知された内容を示す通知画面を表示する。図32に示すように、通知画面には、予約番号と、利用者名と、前金の金額とともに、前金が店舗31に送金されたことが示されている。
以上のように、実施の形態1に係る店舗管理装置10は、利用予約がされた場合にデジタル通貨により前金を送金させる。前金を送金させることにより、予約日時の直前に予約がキャンセルされることが抑制される。また、デジタル通貨の取得には審査がなく、現金を持ってさえいればデジタル通貨を取得することが可能である場合が多い。そのため、容易に導入が可能である。
また、実施の形態1に係る店舗管理装置10は、前金の送金が実行され、かつ、利用予約に従って店舗が利用されると、クーポンが発行される。そのため、利用者には、前金を送金するメリットがあり、前金を送金してでも利用予約をしたいと誘引される。
<変形例1>
変形例1として、直前キャンセル後に利用者が店舗31を利用すると、クーポンが発行されるようにしてもよい。
具体的には、図16のステップS417で、クーポン処理部114は、利用者が過去に直前キャンセルをしているか否かを判定する。クーポン処理部114は、直前キャンセルをしている場合には、直前キャンセルをしていない場合により割引金額の多いクーポンを発行する。例えば、クーポン処理部114は、直前キャンセルした利用予約で支払った前金分を割り引くクーポンを発行する。
なお、クーポン処理部114は、利用者が過去1月以内といった過去一定期間に直前キャンセルをしている場合のみ割引金額の多いクーポンを発行してもよい。
直前キャンセル後に利用者が店舗31を利用すると、割引金額の多いクーポンが発行されることにより、直前キャンセルをした店舗31を利用者が利用する可能性を高くすることができる。
実施の形態1では、各機能構成要素がソフトウェアで実現された。しかし、変形例2として、各機能構成要素はハードウェアで実現されてもよい。この変形例2について、実施の形態1と異なる点を説明する。
各機能構成要素がハードウェアで実現される場合には、店舗管理装置10は、プロセッサ11とメモリ12とストレージ13とに代えて、電子回路15を備える。電子回路15は、各機能構成要素と、メモリ12と、ストレージ13との機能とを実現する専用の回路である。
各機能構成要素を1つの電子回路15で実現してもよいし、各機能構成要素を複数の電子回路15に分散させて実現してもよい。
変形例3として、一部の各機能構成要素がハードウェアで実現され、他の各機能構成要素がソフトウェアで実現されてもよい。
Claims (8)
- 利用者によって行われた店舗の利用予約であって、少なくとも予約日時と予約内容とを示す利用予約に関して、前金を送金する送金依頼を受け付ける前金受付部と、
前記前金受付部によって前記送金依頼が受け付けられると、デジタル通貨によって前記前金を送金する送金指示をデジタル通貨サービスシステムに送信して、前記前金の送金を実行させる送金指示部と、
前記送金指示部によって送信された前記送金指示による前記前金の送金が実行され、かつ、前記利用者によって前記利用予約が示す予約日時と予約内容とに従って前記店舗が利用された場合に、前記利用者に対して、前記店舗で利用可能なクーポンを発行するクーポン発行部と
を備える店舗管理装置。 - 前記店舗管理装置は、さらに、
前記利用予約の識別情報が指定された精算金の送金依頼を前記利用者から受け付ける精算金受付部
を備え、
前記送金指示部は、前記精算金受付部によって前記送金依頼が受け付けられると、前記デジタル通貨によって前記精算金を送金する送金指示を前記デジタル通貨サービスシステムに送信して、送金を実行させ、
前記クーポン発行部は、前記送金指示部によって送信された前記送金指示による前記精算金の送金が実行されると、前記利用者によって前記利用予約に従って前記店舗が利用されたとする
請求項1に記載の店舗管理装置。 - 前記送金指示部は、前記前金受付部によって前記送金依頼が受け付けられると、前記前金を前記利用者の口座から一時預かり用の口座に送金する送金指示を送信し、前記精算金受付部によって前記送金依頼が受け付けられると、前記精算金を前記利用者の口座から前記店舗の口座に送金するとともに、前記前金を前記一時預かり用の口座から前記店舗の口座に送金する送金指示を送信する
請求項2に記載の店舗管理装置。 - 前記送金指示部は、前記利用予約のキャンセルがキャンセル期限までにされた場合に、前記デジタル通貨によって前記前金を返金する返金指示をデジタル通貨サービスシステムに送信する
請求項1から3までのいずれか1項に記載の店舗管理装置。 - 前記クーポン発行部は、前記利用予約のキャンセルがキャンセル期限後にされ、かつ、前記利用者によって前記店舗が後日利用された場合には、前記利用者に対して、前記店舗で利用可能なクーポンを発行する
請求項4に記載の店舗管理装置。 - 前記クーポン発行部は、前記前金の金額に応じたクーポンを発行する
請求項5に記載の店舗管理装置。 - 前金受付部が、利用者によって行われた店舗の利用予約であって、少なくとも予約日時と予約内容とを示す利用予約に関して、前金を送金する送金依頼を受け付け、
送金指示部が、前記送金依頼が受け付けられると、デジタル通貨によって前記前金を送金する送金指示をデジタル通貨サービスシステムに送信して、前記前金の送金を実行させ、
クーポン発行部が、前記送金指示による前記前金の送金が実行され、かつ、前記利用者
によって前記利用予約が示す予約日時と予約内容とに従って前記店舗が利用された場合に、前記利用者に対して、前記店舗で利用可能なクーポンを発行する店舗管理方法。 - 利用者によって行われた店舗の利用予約であって、少なくとも予約日時と予約内容とを示す利用予約に関して、前金を送金する送金依頼を受け付ける前金受付処理と、
前記前金受付処理によって前記送金依頼が受け付けられると、デジタル通貨によって前記前金を送金する送金指示をデジタル通貨サービスシステムに送信して、前記前金の送金を実行させる送金指示処理と、
前記送金指示処理によって送信された前記送金指示による前記前金の送金が実行され、かつ、前記利用者によって前記利用予約が示す予約日時と予約内容とに従って前記店舗が利用された場合に、前記利用者に対して、前記店舗で利用可能なクーポンを発行するクーポン発行処理と
を行う店舗管理装置としてコンピュータを機能させる店舗管理プログラム。
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