JP6659517B2 - コンセントプラグ - Google Patents

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Description

本発明は、3端子状態と2端子状態とを形成可能なコンセントプラグに関する。
一対の電源端子とアースピン(アース端子)とを有する3端子のコンセントプラグにおいては、アースピンを出没可能にすることにより、専用のアダプタを使用せずに、2端子の状態に変更できるようにしたものがある。例えば、特許文献1のプラグにおいては、一対の電源端子及びアースピンを保持する保持部に対して回転可能な外周部が設けられている。そして、アースピンを使用しない場合に、一対の電源端子のみをコンセント口に差し込むときには、保持部に対する外周部の回転位置が変化して、アースピンが保持部内に収納される。また、外周部は、ゼンマイバネによって、アースピンが突出状態に維持される回転位置に付勢される。これにより、アースピンを使用する場合に、一対の電源端子及びアースピンをコンセント口に差し込むときに、誤ってアースピンが保持部内に収納されないようにしている。
特開2013−45634号公報
特許文献1のプラグにおいては、外周部の回転位置を固定する場合に、アースピンが突出した状態が維持され、外周部の回転位置が変化する場合に、アースピンが保持部内に収納される。そして、利用者は、一対の電源端子のみをコンセント口に差し込む場合には、ゼンマイバネによる付勢力に抗して外周部を保持部に対して回転させながら、電源端子をコンセント口に差し込む必要がある。そのため、この差込み操作が必ずしも容易ではない。
本発明は、かかる課題に鑑みてなされたもので、アースピンを使用しない場合の、コンセント口への電源端子の差込み操作が容易であり、アースピンを使用する場合には、アースピンが誤ってプラグケース内に収納されることを防止することができるコンセントプラグを提供しようとして得られたものである。
本発明の一態様は、絶縁性を有するプラグケースと、
前記プラグケースに保持された状態で前記プラグケースの先端面から突出する電源端子と、
前記プラグケース内に保持された、導電性を有する導電部材と、
前記導電部材に導通され、前記プラグケースの先端面から突出した突出位置と、前記プラグケース内に収納された収納位置とにスライド可能な状態で、前記導電部材に係合するアースピンと、
前記アースピンを前記突出位置へ付勢する付勢部材と、を備え、
前記導電部材と前記アースピンとのいずれか一方には、前記アースピンの軸線の方向及び前記軸線の周りの周方向に位置が変化する案内溝が形成され、他方には、前記案内溝によって案内される突起が形成されており、
前記案内溝は、
前記突起と対向して、前記突出位置にある前記アースピンが前記収納位置へ収納されることを阻止する収納阻止溝部と、
前記収納阻止溝部から前記周方向に捩られた位置であって、前記収納阻止溝部よりも前記軸線の方向の後端側の位置に形成され、前記突起と対向して、前記アースピンが、前記付勢部材の付勢力を受けて前記突出位置と前記収納位置との間の中間位置に保持されるようにする中間保持溝部と、を有する、コンセントプラグにある。
前記コンセントプラグにおいては、プラグケース内に保持された導電部材と、導電部材に係合するアースピンとのいずれか一方に、案内溝を形成するとともに、他方に案内溝によって案内される突起を形成している。そして、案内溝に中間保持溝部を形成することにより、アースピンを使用しない場合に、電源端子のみをコンセント口に差し込むときには、アースピンを突出位置と収納位置との中間位置に保持できるようにしている。
アースピンは、通常時において、付勢部材によって突出位置に付勢されて、突出位置に維持されている。そして、利用者等が、アースピンを、収納位置へ押し込もうとしたときには、突起が案内溝の収納阻止溝部によって受け止められて、アースピンを収納位置へ押し込むことができない。これにより、アースピンを使用する場合に、コンセントプラグの電源端子及びアースピンがコンセント口に差し込まれるときには、アースピンが誤ってプラグケース内に収納されることが防止される。
また、アースピンを使用しない場合に、コンセントプラグの電源端子のみをコンセント口に差し込む前には、利用者等は、付勢部材の付勢力に抗して、アースピンをその軸線の方向の周りに回動させながら中間位置へ押し込む。このとき、案内溝の収納阻止溝部に配置された突起が、案内溝の中間保持溝部へ移動する。そして、利用者等がアースピンから手を放すと、付勢部材の付勢力を受けて、突起が中間保持溝部に保持される。次いで、利用者等によって、コンセントプラグの電源端子がコンセント口に差し込まれるときには、アースピンがコンセントの表面によって押され、アースピンが、付勢部材の付勢力に抗して収納位置にスライドする。これにより、アースピンを使用しない場合において、コンセントプラグの電源端子をコンセント口に差し込む最中には、利用者は、電源端子をコンセント口に差し込む操作以外の操作はしなくてもよい。そのため、コンセント口への電源端子の差込み操作が容易である。
その後、コンセント口からコンセントプラグの電源端子を抜き出すときには、付勢部材の付勢力によってアースピンが収納位置から突出位置へ戻され、突出位置に再び維持される。これにより、利用者等が、アースピンを意図的に中間位置へスライドさせない限りは、アースピンは、突出位置に維持される。
それ故、前記コンセントプラグによれば、アースピンを使用しない場合の、コンセント口への電源端子の差込み操作が容易であり、アースピンを使用する場合には、アースピンが誤ってプラグケース内に収納されることを防止することができる。
「アースピンの軸線の方向」とは、軸形状等に形成されるアースピンの断面の中心を通る軸線が伸びる方向のことをいう。
「軸線の方向の後端側」とは、アースピンの軸線の方向において、アースピンがプラグケースの先端面から突出する側とは反対側のことをいう。
実施形態にかかる、コンセントプラグを示す平面図。 実施形態にかかる、アースピンが突出位置にあるコンセントプラグを断面によって示す正面図。 実施形態にかかる、アースピンが収納位置にあるコンセントプラグを断面によって示す正面図。 実施形態にかかる、アースピンが中間位置にあるコンセントプラグを断面によって示す正面図。 実施形態にかかる、アースピンが突出位置にあるコンセントプラグを図2のV−V線矢視によって示す側面図。 実施形態にかかる、案内溝が形成された導電部材を示す図で、(a)平面図、(b)正面図、(c)底面図、(d)背面図。 実施形態にかかる、案内溝が形成された導電部材を平面上に展開して示す説明図。 他の実施形態にかかる、アースピンに案内溝が形成され、導電部材に突起が形成された場合のコンセントプラグの一部を示す説明図。
前述したコンセントプラグにかかる好ましい実施形態について、図面を参照して説明する。
本形態のコンセントプラグ1は、図1〜図3に示すように、プラグケース2、一対の電源端子3、導電部材4、アースピン5及び付勢部材6を備える。プラグケース2は、絶縁性を有する樹脂によって構成されている。一対の電源端子3は、プラグケース2に保持された状態でプラグケース2の先端面201から突出している。導電部材4は、導電性を有する金属によって構成され、プラグケース2内に保持されている。アースピン5は、導電性を有する金属によって構成されて導電部材4に導通されている。アースピン5は、図2に示すように、プラグケース2の先端面201から突出した突出位置501と、図3に示すように、プラグケース2内に収納された収納位置502とにスライド可能な状態で、導電部材4に係合している。付勢部材6は、プラグケース2内に配置されており、アースピン5を突出位置501へ付勢している。
導電部材4には、図6(a)〜(d)、図7に示すように、アースピン5の軸線Oの方向L及び軸線Oの周りの周方向Cに位置が変化する案内溝40が形成されている。図6(a)〜(d)は、4方向から見た状態の導電部材4を示し、図7は、平面上に展開した状態の導電部材4を示す。アースピン5には、図2、図5に示すように、案内溝40によって案内される突起51が形成されている。
図7に示すように、案内溝40は、収納阻止溝部41及び中間保持溝部44を有する。収納阻止溝部41は、突起51と対向して、突出位置501にあるアースピン5が収納位置502へ収納されることを阻止する部分である。中間保持溝部44は、収納阻止溝部41から周方向Cに捩られた位置であって、収納阻止溝部41よりも軸線Oの方向Lの後端側L2の位置に形成されている。中間保持溝部44は、突起51と対向して、アースピン5が、図4に示すように、付勢部材6の付勢力を受けて突出位置501と収納位置502との間の中間位置503に保持されるようにする部分である。図7においては、アースピン5が突出位置501、収納位置502及び中間位置503にあるときの突起51の位置をそれぞれ示す。
ここで、通常時において、一対の電源端子3及びアースピン5は、プラグケース2の先端面201から、軸線Oの方向Lの先端側L1に突出しており、軸線Oの方向Lの後端側L2とは、先端側L1とは反対側のことをいう。また、アースピン5の軸線Oの方向L及び周方向Cと、導電部材4の軸線Oの方向L及び周方向Cとは同じである。
以下に、本形態のコンセントプラグ1について、詳説する。
コンセントプラグ1は、図2に示すように、一対の電源端子3及びアースピン5がプラグケース2の先端面201から突出する3端子状態101と、図3に示すように、一対の電源端子3のみがプラグケース2の先端面201から突出する2端子状態102とを形成可能なものである。コンセントプラグ1は、通常時においては、3端子状態101を形成しており、図4に示すように、意図的にアースピン5を回動させながら押し込んで中間位置503に保持させた場合にのみ、2端子状態102を形成することが可能になるものである。
図1、図2に示すように、一対の電源端子3には、それぞれ電源線31が接続されており、導電部材4には、アース線52が接続されている。一対の電源線31は、プラグケース2内と、プラグケース2に接続された、絶縁性を有する樹脂のチューブ23内とに配置されている。アース線52は、一対の電源線31とは別に、プラグケース2から引き出されている。
プラグケース2は、成形性を考慮して、複数の部分に分けて成形されている。具体的には、本形態のプラグケース2は、プラグケース2の骨格を形成するケース本体部21A,21Bと、導電部材4の外周において一対の電源線31同士の絶縁距離を確保するためのケース支持部22とに分けて成形されている。また、ケース本体部21A,21Bは、一対の電源端子3、一対の電源線31、導電部材4、アース線52、チューブ23等をインサートして、プラグケース2の外形形状を形成する主ケース本体部21Aを成形した後、主ケース本体部21A内の隙間に、溶融状態の副ケース本体部21Bを充填して成形されている。
図2に示すように、導電部材4は、インナーパイプとしてプラグケース2内に保持されており、中空穴45を有する円筒形状に形成されている。導電部材4は、導電性を有するアウターパイプ46内に配置されている。アウターパイプ46は、プラグケース2の主ケース本体部21Aを成形する際に、主ケース本体部21A内に固定される。アウターパイプ46の外周には、アース線52を取り付けるための導電性の金具47が装着されている。そして、アースピン5は、導電部材(インナーパイプ)4、アウターパイプ46及び金具47を介してアース線52と導通されている。
図6(a)〜(d)に示すように、案内溝40は、円筒形状の導電部材4の一部を切り欠くことによって形成されている。本形態の案内溝40は、導電部材4の軸線Oの方向Lの全長に亘って切り欠かれて形成されている。案内溝40は、導電部材4の周方向Cの端面となる、互いに対向する第1側壁面401及び第2側壁面402によって形成されている。そして、案内溝40の周方向Cの幅は、導電部材4の軸線Oの方向Lの各部位によって適宜異なっている。
図2、図5に示すように、アースピン5は、円柱形状に形成されており、導電部材4の中空穴45内をスライド可能である。アースピン5の突起51は、アースピン5の軸線Oの方向Lの後端部の外周において、アースピン5の径方向に突出して形成されている。本形態の突起51は、アースピン5の径方向に形成された貫通穴511に突起用ピン512を圧入すること、又は貫通穴511に突起用ピン512を差し込んで溶接することによって形成されている。
付勢部材6は、コイルスプリングによって構成されており、アースピン5の後端面に対向して導電部材4の中空穴45内に配置されている。
図6(a)〜(d)、図7に示すように、導電部材4の案内溝40は、収納阻止溝部41及び中間保持溝部44の他に、傾斜溝部42及び主溝部43をさらに有する。案内溝40には、導電部材4の軸線Oの方向Lの先端側L1から順に、収納阻止溝部41、傾斜溝部42及び主溝部43が形成されており、中間保持溝部44は、主溝部43の先端側L1の一部に形成されている。傾斜溝部42は、収納阻止溝部41と主溝部43及び中間保持溝部44との間において、軸線Oの方向Lに対して傾斜して形成されている。主溝部43は、アースピン5を収納位置502へ導くために、傾斜溝部42から軸線Oの方向Lの後端側L2へ形成されている。
図6(c)、図7に示すように、収納阻止溝部41は、導電部材4の軸線Oの方向Lの先端部において、第1側壁面401によって周方向Cに伸びて形成されている。収納阻止溝部41の第1側壁面401には、収納阻止溝部41の後端において、導電部材4の周方向Cに伸びる第1側壁面部411が形成されている。第1側壁面部411は、アースピン5が突出位置501にあるときに、アースピン5の突起51から軸線Oの方向Lの後端側L2へ加わる荷重を受ける部分である。第1側壁面部411は、突起51を周方向Cに位置ずれしにくい状態で受け止めるために、後端側L2に若干窪む形状に形成されている。第1側壁面部411は、周方向Cに平行に形成するだけでなく、周方向Cに対して若干傾斜して形成することもできる。
図6(b)、図7に示すように、傾斜溝部42は、導電部材4の周方向Cに捩られながら導電部材4の軸線Oの方向Lに位置が変化して形成されている。言い換えれば、傾斜溝部42は、収納阻止溝部41と主溝部43とを繋ぐ螺旋形状に形成されている。傾斜溝部42の第2側壁面402には、軸線Oの方向Lに対して傾斜する、螺旋形状の第2側壁面部421が形成されている。第2側壁面部421は、アースピン5が、付勢部材6の付勢力を受けて収納位置502から突出位置501へスライドするときに、アースピン5の突起51を軸線Oの方向Lの先端側L1へ滑らせる部分である。
本形態の主溝部43は、導電部材4の軸線Oの方向Lに沿って形成されている。主溝部43は、アースピン5を突出位置501と収納位置502との間でスライドさせるための最も長い溝部である。主溝部43は、必ずしも軸線Oの方向Lに平行に形成されている必要はなく、軸線Oの方向Lに対して若干傾斜して形成されていてもよい。
図6(a)、図7に示すように、中間保持溝部44は、主溝部43の第2側壁面402の一部が、周方向Cに凹む部位として形成されている。言い換えると、中間保持溝部44は、主溝部43において、主溝部43に対して収納阻止溝部41及び傾斜溝部42が位置する周方向Cの一方側とは反対側に位置ずれして形成されている。また、さらに言い換えると、中間保持溝部44は、主溝部43の一部の周方向Cの幅が、主溝部43に対して傾斜溝部42が繋がる側とは反対側へ広がることによって形成されている。
中間保持溝部44の第2側壁面402における、軸線Oの方向Lの先端側L1の位置には、周方向Cに向けて第3側壁面部441が形成されている。中間保持溝部44の第2側壁面402における、軸線Oの方向Lの後端側L2の位置には、軸線Oの方向Lに対して傾斜する(周方向Cに対して傾斜する)第4側壁面部442が形成されている。また、中間保持溝部44における、第3側壁面部441と第4側壁面部442との間に位置する壁面部443は、軸線Oの方向Lに沿って形成されている。
第3側壁面部441は、アースピン5が中間位置503にあるときに、付勢部材6の付勢力を受けてアースピン5の突起51から軸線Oの方向Lの先端側L1へ加わる荷重を受ける部分である。第3側壁面部441は、突起51を周方向Cに位置ずれしにくい状態で受け止めるために、先端側L1に若干窪む形状に形成されている。第3側壁面部441は、周方向Cに平行に形成するだけでなく、周方向Cに対して若干傾斜して形成することもできる。第4側壁面部442は、アースピン5が中間位置503から収納位置502へスライドするときに、アースピン5の突起51を軸線Oの方向Lの後端側L2へ滑らせる部分である。
図6(a)〜(d)、図7に示すように、本形態の案内溝40は、製造のしやすさの観点より、導電部材4の軸線Oの方向Lの全長に亘って形成されている。そして、本形態の収納阻止溝部41は、軸線Oの方向Lにも沿って形成されている。ただし、収納阻止溝部41は、周方向Cにほぼ沿う状態で形成されていればよい。本形態の収納阻止溝部41の第1側壁面401と第2側壁面402との間には、プラグケース2に設けられた凸部211が配置される。そして、この凸部211によって、収納阻止溝部41内における突起51の軸線Oの方向Lへの移動が規制される。また、本形態の主溝部43の後端においては、アースピン5の突起51は、付勢部材6によって、後端側L2への移動が規制される。
なお、収納阻止溝部41の先端、及び主溝部43の後端は、導電部材4自体によって閉じられていてもよい。
図4に示すように、中間位置503に保持されたアースピン5は、一対の電源端子3がコンセント7のコンセント口71に差し込まれるときに、コンセント7によって押されて、突起51が中間保持溝部44から主溝部43に案内されながら、収納位置502へスライドするよう構成されている。これにより、利用者は、アースピン5を中間位置503に回動させながらスライドさせた後には、アースピン5の状態を意識することなく、コンセントプラグ1をコンセント7に装着することができる。
また、図3に示すように、収納位置502に収納されたアースピン5は、一対の電源端子3がコンセント口71から抜き出されるときに、付勢部材6の付勢力を受けて、突起51が主溝部43、傾斜溝部42及び収納阻止溝部41に順次案内されながら、突出位置501へスライドして、突出位置501に保持されるよう構成されている。これにより、利用者がコンセントプラグ1をコンセント7から取り外すときには、アースピン5が付勢部材6によって突出位置501に必然的に戻される。そのため、利用者がアースピン5を突出位置501に戻す操作をなくすことができる。
次に、コンセントプラグ1を3端子状態101と2端子状態102とで使用するときのアースピン5の動作、及びコンセントプラグ1の作用効果について説明する。
図2に示すように、コンセントプラグ1を3端子状態101で使用する場合(アースピン5を使用する場合)には、利用者は、アースピン5を操作することなく、コンセントプラグ1の一対の電源端子3及びアースピン5を、コンセント7のコンセント口71に差し込むことができる。アースピン5は、通常時において、付勢部材6によって付勢された状態で、突出位置501に維持されている。
そして、利用者が、アースピン5を、収納位置502へ押し込もうとしたときには、アースピン5の突起51が導電部材4の案内溝40における収納阻止溝部41の第1側壁面部411によって受け止められて、アースピン5を収納位置502へ押し込むことができない。これにより、コンセントプラグ1を3端子状態101で使用する場合(アースピン5を使用する場合)に、一対の電源端子3及びアースピン5がコンセント口71に差し込まれるときには、アースピン5が誤ってプラグケース2内に収納されることが防止される。そして、コンセントプラグ1は、通常は、3端子のプラグとして使用することができる。
コンセントプラグ1を2端子状態102で使用する場合(アースピン5を使用しない場合)には、図4に示すように、利用者は、付勢部材6の付勢力に抗して、アースピン5をその軸線Oの方向Lの周りに回動させながらプラグケース2へと押し込む。このとき、アースピン5の突起51は、収納阻止溝部41の第1側壁面部411と対向する位置から外れて、傾斜溝部42を通過し、中間保持溝部44の第3側壁面部441と対向する位置に移動する。
そして、利用者がアースピン5から手を放すと、付勢部材6の付勢力を受けて、アースピン5の突起51が中間保持溝部44の第3側壁面部441によって受け止められ、アースピン5が中間位置503に保持される。そして、突出位置501にあるアースピン5の、プラグケース2の先端面201からの突出量に比べて、中間位置503にあるアースピン5の、プラグケース2の先端面201からの突出量が小さくなる。そのため、利用者は、アースピン5が中間位置503に保持されていることを目視で確認することができる。
次いで、図3に示すように、利用者は、コンセントプラグ1の一対の電源端子3を、コンセント7のコンセント口71に差し込む。このとき、アースピン5の先端がコンセント7の表面72に当接し、コンセント7の表面72によってアースピン5が軸線Oの方向Lの後端側L2へ押し込まれる。そして、アースピン5の突起51が、中間保持溝部44の第4側壁面部442を滑って主溝部43に案内され、アースピン5が、付勢部材6の付勢力に抗して中間位置503から収納位置502にスライドしてプラグケース2内に収納される。これにより、コンセントプラグ1を2端子状態102で使用する場合(アースピン5を使用しない場合)には、一対の電源端子3のみをコンセント口71に差し込むことができる。
こうして、利用者は、コンセントプラグ1の一対の電源端子3をコンセント口71に差し込む最中には、一対の電源端子3をコンセント口71に差し込む操作以外の操作はしなくてもよい。そのため、コンセントプラグ1を2端子状態102で使用する場合(アースピン5を使用しない場合)において、コンセントプラグ1の一部を回動させる等の操作をする必要がなく、コンセント口71への一対の電源端子3の差込み操作が容易である。
その後、利用者が、コンセント口71からコンセントプラグ1の一対の電源端子3を抜き出すときには、付勢部材6の付勢力によってアースピン5が軸線Oの方向Lの先端側L1へ戻される。このとき、アースピン5の突起51は、主溝部43を通過して、傾斜溝部42の第2側壁面部421を滑って収納阻止溝部41に案内される。こうして、アースピン5が収納位置502から突出位置501へ戻され、突出位置501において、突起51が収納阻止溝部41の第1側壁面部411に受け止められる状態が形成される。
このように、本形態のコンセントプラグ1においては、利用者が、アースピン5を意図的に中間位置503へスライドさせない限りは、アースピン5は、突出位置501に維持される。そして、コンセントプラグ1は、通常は、3端子状態101のものとして扱われる。
それ故、本形態のコンセントプラグ1によれば、アースピン5を使用しない場合の、コンセント口71への電源端子3の差込み操作が容易であり、アースピン5を使用する場合には、アースピン5が誤ってプラグケース2内に収納されることを防止することができる。
また、本形態のコンセントプラグ1は、2端子状態102を形成するために、アースピン5を所定量回動させて、中間位置503に保持するといった極めて簡単な構造を採用する。そのため、極めて簡単な構造によって、コンセント口71への差込み操作が容易であって、アースピン5が誤ってプラグケース2内に収容されない、3端子及び2端子の兼用のコンセントプラグ1を形成することができる。
(他の形態)
本形態においては、アースピン5に突起51が形成され、導電部材4に案内溝40が形成された場合のコンセントプラグ1について説明した。これ以外にも、図8に示すように、導電部材4Aに突起51Aが形成され、アースピン5Aに案内溝40Aが形成されたコンセントプラグ1Aを形成することもできる。同図においては、導電部材4Aの内周面に突起51Aが形成され、導電部材4A内をスライドするアースピン5の外周面に案内溝40Aが形成された場合を示す。
案内溝40Aは、アースピン5の外周部に、貫通しない有底の溝として形成することができる。この場合にも、案内溝40Aには、収納阻止溝部41A、傾斜溝部42A、主溝部43A及び中間保持溝部44Aを形成することができる。また、同図においては、アースピン5Aが突出位置501、収納位置502及び中間位置503にあるときの突起51Aの位置をそれぞれ示す。
また、図示は省略するが、アースピン5を中空形状に形成し、アースピン5が導通部材4の外周をスライドする構造にすることもできる。
なお、本発明は、実施形態のみに限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲においてさらに異なる実施形態を構成することが可能である。
1 コンセントプラグ
101 3端子状態
102 2端子状態
2 プラグケース
201 先端面
3 電源端子
4 導電部材
40 案内溝
401 第1側壁面
402 第2側壁面
41 収納阻止溝部
411 第1側壁面部
42 傾斜溝部
421 第2側壁面部
43 主溝部
44 中間保持溝部
441 第3側壁面部
442 第4側壁面部
45 中空穴
5 アースピン
501 突出位置
502 収納位置
503 中間位置
51 突起
6 付勢部材
7 コンセント

Claims (4)

  1. 絶縁性を有するプラグケースと、
    前記プラグケースに保持された状態で前記プラグケースの先端面から突出する電源端子と、
    前記プラグケース内に保持された、導電性を有する導電部材と、
    前記導電部材に導通され、前記プラグケースの先端面から突出した突出位置と、前記プラグケース内に収納された収納位置とにスライド可能な状態で、前記導電部材に係合するアースピンと、
    前記アースピンを前記突出位置へ付勢する付勢部材と、を備え、
    前記導電部材と前記アースピンとのいずれか一方には、前記アースピンの軸線の方向及び前記軸線の周りの周方向に位置が変化する案内溝が形成され、他方には、前記案内溝によって案内される突起が形成されており、
    前記案内溝は、
    前記突起と対向して、前記突出位置にある前記アースピンが前記収納位置へ収納されることを阻止する収納阻止溝部と、
    前記収納阻止溝部から前記周方向に捩られた位置であって、前記収納阻止溝部よりも前記軸線の方向の後端側の位置に形成され、前記突起と対向して、前記アースピンが、前記付勢部材の付勢力を受けて前記突出位置と前記収納位置との間の中間位置に保持されるようにする中間保持溝部と、を有する、コンセントプラグ。
  2. 前記案内溝は、
    前記収納阻止溝部と前記中間保持溝部との間に形成され、前記軸線の方向に対して傾斜する傾斜溝部と、
    前記傾斜溝部から前記軸線の方向の後端側へ形成され、前記アースピンを前記収納位置へ導くための主溝部と、をさらに有し、
    前記中間保持溝部は、前記主溝部の一部の前記周方向の幅が、前記主溝部に対して前記傾斜溝部が繋がる側とは反対側へ広がることによって形成されており、
    前記中間位置に保持された前記アースピンは、前記電源端子がコンセントのコンセント口に差し込まれるときに、前記コンセントによって押されて、前記突起が前記中間保持溝部から前記主溝部に案内されながら、前記収納位置へスライドするよう構成され、かつ、前記収納位置に収納された前記アースピンは、前記電源端子が前記コンセント口から抜き出されるときに、前記付勢部材の付勢力を受けて、前記突起が前記主溝部、前記傾斜溝部及び前記収納阻止溝部に順次案内されながら、前記突出位置へスライドして、前記突出位置に保持されるよう構成されている、請求項1に記載のコンセントプラグ。
  3. 前記案内溝は、互いに対向する第1側壁面及び第2側壁面によって形成されており、
    前記収納阻止溝部は、
    前記第1側壁面において前記周方向に向けて形成されて、前記アースピンが前記突出位置にあるときに、前記突起から前記軸線の方向の後端側へ加わる荷重を受ける第1側壁面部を有し、
    前記傾斜溝部は、
    前記第2側壁面において、前記軸線の方向に対して傾斜して形成されて、前記アースピンが前記付勢部材の付勢力を受けて前記収納位置から前記突出位置へスライドするときに、前記突起を前記軸線の方向の先端側へ滑らせる第2側壁面部を有し、
    前記中間保持溝部は、
    前記第2側壁面において、前記軸線の方向の先端側の位置に前記周方向に向けて形成されて、前記アースピンが前記中間位置にあるときに、前記付勢部材の付勢力を受けて前記突起から前記軸線の方向の先端側へ加わる荷重を受ける第3側壁面部と、
    前記第2側壁面において、前記軸線の方向の後端側の位置に前記軸線の方向に傾斜して形成されて、前記アースピンが前記中間位置から前記収納位置へスライドするときに、前記突起を前記軸線の方向の後端側へ滑らせる第4側壁面部と、を有する、請求項2に記載のコンセントプラグ。
  4. 前記導電部材は、中空穴を有する形状に形成されており、
    前記アースピンは、前記中空穴内をスライド可能であり、
    前記付勢部材は、前記中空穴内に配置されたコイルスプリングによって構成されており、
    前記案内溝は、前記導電部材に形成され、前記突起は、前記アースピンに形成されている、請求項1〜3のいずれか1項に記載のコンセントプラグ。
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