JP6659363B2 - 蛍光検出装置 - Google Patents

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Description

本発明は、発光系により励起光を試料に照射し、前記励起光により前記試料から発生した蛍光を受光系で受光して検出する蛍光検出装置に関する。
例えば、特許文献1には、レーザダイオードから発光された励起光をダイクロイックミラーで反射させて試料に照射し、試料から発生してダイクロイックミラーを透過した蛍光を受光器で受光して検出する蛍光検出装置が開示されている。
特開2010−117287号公報
上述した特許文献1のような従来技術では、ダイクロイックミラーを用いているので、発光系と受光系とが隔離されていない。そのため、発光系の励起光が受光系に導かれ受光器にノイズ光として入射されることがある。そうすると、検出したい光(蛍光)のノイズ光に対する割合(S/N比)が低下する。特に、試料から発生する蛍光が励起光に比べて微弱である場合には、受光器に入射されるノイズ光を低減してS/N比を高める必要がある。
本発明は、このような課題を考慮してなされたものであり、S/N比を向上させることができる蛍光検出装置を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、本発明に係る蛍光検出装置は、発光系と受光系とを備え、前記発光系により励起光を試料に照射し、前記励起光により前記試料から発生した蛍光を前記受光系で受光して検出する蛍光検出装置であって、前記発光系は、前記励起光を発光する光源と、前記励起光を前記試料に集光照射する第1レンズ部と、を有し、前記受光系は、前記試料から発生した前記蛍光を平行化する第2レンズ部と、前記第2レンズ部で平行化された前記蛍光を集光する集光レンズと、前記集光レンズで集光された前記蛍光を受光する検出器と、を有し、前記蛍光検出装置は、前記光源から前記試料までの光路の少なくとも一部を収容する暗室を形成するとともに前記発光系と前記受光系とを隔離する遮光部と、前記第1レンズ部及び前記第2レンズ部として機能する1つの対物レンズと、をさらに備え、前記遮光部は、前記励起光のうち前記第1レンズ部界面で反射した光が前記暗室内に入射されるように設けられ、前記第1レンズ部の少なくとも一部は、前記暗室内に収容され、前記遮光部を形成する壁部は、前記対物レンズの曲面のうち前記第1レンズ部界面を形成する部分が前記暗室内に位置するとともに前記対物レンズの曲面のうち前記第2レンズ部を形成する部分が前記暗室の外側に位置するように前記対物レンズの曲面に接触していることを特徴とする。
このような構成によれば、遮光部により発光系の励起光が受光系に導かれることを抑えることができる。これにより、発光系の励起光が検出器に入射されることを抑えることができるので、蛍光検出装置のS/N比を向上させることができる。また、励起光のうち第1レンズ部界面で反射した光が検出器に入射されることを抑えることができる。これにより、S/N比を一層向上させることができる。さらに、励起光のうち第1レンズ部界面で反射した光を暗室内に効率的に入射させることができる。さらにまた、1つの対物レンズが第1レンズ部及び第2レンズ部として機能するので、部品点数の削減を図ることができる。
上記の蛍光検出装置において、前記発光系は、前記暗室内に配設され、前記光源から発光された前記励起光を反射するミラーを有していてもよい。
このような構成によれば、励起光のうちミラーを透過した光がノイズ光として検出器に入射されることを抑えることができる。これにより、簡易な構成でS/N比を向上させることができる。
上記の蛍光検出装置において、前記蛍光検出装置は、前記光源と前記第1レンズ部との間の光路上に設けられ、前記励起光のうち所定の励起用波長帯域の光を透過させるとともに、当該励起用波長帯域以外の波長の光の透過を制限する励起光フィルタをさらに備えていてもよい。
このような構成によれば、励起光のうち蛍光を発生させるのに必要な励起用波長帯域の光を試料に効率的に照射させることができる。
上記の蛍光検出装置において、前記第2レンズ部と前記検出器との間の光路上には、互いに対向するように2つの蛍光フィルタが配設され、各前記蛍光フィルタは、前記蛍光のうち所定の検出用波長帯域の光を透過させるとともに、当該検出用波長帯域以外の光を反射するように構成されていてもよい。
このような構成によれば、蛍光のうち検出効率の高い検出用波長帯域の光を検出器に入射させることができるとともに検出用波長帯域以外の波長の光がノイズ光として検出器に入射されることを抑えることができる。これにより、S/N比をより一層向上させることができる。
上記の蛍光検出装置において、2つの前記蛍光フィルタは、互いに非平行になるように配設されていてもよい。
このような構成によれば、2つの蛍光フィルタの間におけるノイズ光の多重反射の回数を低減することができるので、第2レンズ部側の蛍光フィルタで反射し検出器側の蛍光フィルタで透過して検出器へと向かうノイズ光の量を効率的に低減することができる。
上記の蛍光検出装置において、前記集光レンズは、2つの前記蛍光フィルタの間の光路上に配設されていてもよい。
このような構成によれば、1つ目の蛍光フィルタを透過したノイズ光を集光レンズで屈曲させることができるので、2つの蛍光フィルタの間におけるノイズ光の多重反射の回数を低減することができる。これにより、検出器に入射されるノイズ光を効率的に低減することができる。
上記の蛍光検出装置において、前記試料を収容する試料容器を支持する容器ホルダをさらに備え、前記容器ホルダは、前記試料容器の照射面が前記対物レンズの光軸と直交する垂直面に対して傾斜するように前記試料容器を支持してもよい。
このような構成によれば、励起光のうち試料及び試料容器の少なくともいずれか一方で反射した光が検出器に入射されることを抑えることができる。これにより、S/N比をさらに向上させることができる。
本発明によれば、発光系と受光系とを隔離する遮光部を備えているので、S/N比を向上させることができる。
本発明の一実施形態に係る蛍光検出装置の模式図である。 図1に示す遮光部及び対物レンズの一部省略斜視図である。 図1に示す遮光部及び対物レンズ等の一部拡大模式図である。 図1に示す第1蛍光フィルタ、第2蛍光フィルタ、及び集光レンズの拡大模式図である。 図4の第1変形例を示す拡大模式図である。 図4の第2変形例を示す拡大模式図である。
以下、本発明に係る蛍光検出装置について好適な実施形態を挙げ、添付の図面を参照しながら説明する。
本実施形態に係る蛍光検出装置10は、例えば、試料100に点着された血液中(検体中)のインスリン(蛍光物質)の量をゲルシフトアッセイにより検出するために用いられる。蛍光検出装置10は、試料100に対して励起光Laを照射することにより試料100から発生する蛍光Lbを検出するためのものであれば、種々の用途に利用可能である。
図1に示すように、蛍光検出装置10は、検出装置本体12と、試料100を保持する試料支持部14とを備えている。検出装置本体12は、筐体16、光源18、平行化レンズ20、励起光フィルタ22、ミラー24、対物レンズ26、遮光部28、第1蛍光フィルタ30、第2蛍光フィルタ32、集光レンズ34、及び検出器36を備えている。
筐体16は、遮光性を有する材料からなる第1ケーシング38及び第2ケーシング40が互いに連結されることによって形成されている。ただし、筐体16は、一体的に形成されていてもよい。第1ケーシング38内には、光源18、平行化レンズ20、及び励起光フィルタ22が収容されている。第2ケーシング40内には、ミラー24、対物レンズ26、遮光部28、第1蛍光フィルタ30、第2蛍光フィルタ32、集光レンズ34、及び検出器36が収容されている。
第1ケーシング38及び第2ケーシング40の連結部分では、第1ケーシング38の壁部に形成された第1貫通孔42と第2ケーシング40の壁部に形成された第2貫通孔44とが互いに連通している(図3参照)。これにより、第1ケーシング38内の光源18から発光した励起光Laを第2ケーシング40内に導入させることができる。
光源18は、所定の波長帯域(例えば、785nmのピーク波長)を有する励起光La(レーザ光)を発振するレーザダイオードとして構成されている。光源18は、水銀ランプ等であっても構わない。光源18から発光された励起光Laは、光源18の性質に応じて平行化レンズ20によって平行化される。
励起光フィルタ22は、試料100から蛍光Lbを発生させるのに必要な励起用波長帯域の光(試料100中に含まれている蛍光物質の励起に必要な波長帯域の光)を励起光Laから抽出するための光学素子である。励起光フィルタ22は、平行化レンズ20とミラー24との間の光路上に設けられ、励起光Laのうち励起用波長帯域の光を透過させるとともに励起用波長帯域以外の波長の光の透過を制限する。具体的には、励起光フィルタ22は、励起用波長帯域以外の波長の光を反射することにより当該光の励起光フィルタ22に対する透過を制限する。
このような励起光フィルタ22を設けることにより、励起光Laのうち励起用波長帯域の光を試料100に効率的に照射させることができる。ただし、励起光フィルタ22は、励起用波長帯域以外の波長の光を吸収することにより当該光の励起光フィルタ22に対する透過を制限してもよい。
対物レンズ26は、一体的に成形された1つの平凸レンズとして構成されており、試料100に対向するように第2ケーシング40の外側に露出する平面26aと、第2ケーシング40内に収容された曲面26bとを有している。対物レンズ26は、ミラー24で反射された励起光Laを試料100に集光照射するとともに試料100から発生した蛍光Lbを平行化する。
ミラー24は、励起光Laが照射される平面に銀がコーティングされてなる反射面24aを有するミラーとして構成されている。これにより、ミラー24の反射面24aでの励起光Laの反射率を高めることができる。つまり、励起光Laのうち試料100に照射される光を多くすることができる(図3参照)。ミラー24は、銀ミラーに限定されることはなく、例えば、金ミラー又はアルミミラー等であってもよい。
図1〜図3に示すように、遮光部28は、ミラー24を収容する暗室46が形成されるように遮光性を有する材料により直方体形状に構成されている。すなわち、遮光部28は、第2ケーシング40内を励起光Laが導かれる暗室46と蛍光Lbが導かれる検出室48(第2ケーシング40内における遮光部28の外側の空間)とに仕切っている。換言すれば、遮光部28は、励起光Laが導かれるミラー24と蛍光Lbが導かれる第1蛍光フィルタ30、第2蛍光フィルタ32、集光レンズ34、及び検出器36とを光学的に隔離する。
遮光部28には、第1貫通孔42及び第2貫通孔44に連通して励起光Laを暗室46内に導入するための導入孔50と、対物レンズ26の一部が配設される開口部52とが形成されている。そのため、励起光フィルタ22を透過した励起光Laをミラー24で反射させて対物レンズ26に確実に導くことができる。
これにより、図3のように、励起光Laのうちミラー24を透過した第1ノイズ光L1が検出室48に漏れることを抑えることができる。また、励起光Laのうち対物レンズ26の曲面26b(対物レンズ26における励起光Laの入射側界面)で反射された光(第2ノイズ光L2)を暗室46内に入射させることができる。さらに、励起光Laのうち対物レンズ26の平面26a(対物レンズ26における励起光Laの出射側界面)で反射された光(第3ノイズ光L3)を暗室46内に入射させることができる。
開口部52は、例えば、遮光部28のうち互いに隣接する壁部54と壁部56のそれぞれを円弧状に切り欠くことによって形成されている。つまり、開口部52は、壁部54に形成された切欠部52aと、壁部56に形成された切欠部52bとで構成されている。これにより、対物レンズ26の曲面26bの一部が暗室46内に位置するとともに曲面26bの残余の部分が検出室48内に位置する。
対物レンズ26のうち暗室46内に位置する部分は、励起光Laを試料100に集光照射する第1レンズ部58として機能する。一方、対物レンズ26のうち検出室48内に位置する部分は、試料100から発生した蛍光Lbを平行化する第2レンズ部60として機能する。
すなわち、本実施形態では、一体成形された1つの対物レンズ26が、第1レンズ部58及び第2レンズ部60として機能する。これにより、第1レンズ部58及び第2レンズ部60を別部材として設ける場合と比較して部品点数の削減を図ることができる。ただし、第1レンズ部58と第2レンズ部60とは、互いに別部材のレンズとして構成することも可能である。
開口部52を構成する壁面は、対物レンズ26の曲面26bに接触している。これにより、第2ノイズ光L2及び第3ノイズ光L3を暗室46内に効率的に導くことができる。ただし、開口部52を構成する壁面は、対物レンズ26の曲面26bに近接していてもよい。また、第1レンズ部58と第2レンズ部60とを互いに別部材のレンズとして構成した場合、壁部56は、これらレンズを仕切るように対物レンズ26の平面26aまで伸びていてもよい。
図4に示すように、第1蛍光フィルタ30は、蛍光Lbのうち検出効率の高い検出用波長帯域の光を透過させるとともに、検出用波長帯域以外の波長の光(第4ノイズ光L4)の透過を制限する光学素子である。具体的には、第1蛍光フィルタ30は、第4ノイズ光L4を反射することにより第4ノイズ光L4の第1蛍光フィルタ30に対する透過を制限する。第2蛍光フィルタ32は、第1蛍光フィルタ30と同様に構成されているため、その詳細な説明を省略する。
第4ノイズ光L4は、励起光Laのうち試料支持部14で反射されて第2レンズ部60で平行化された光を含む。第1蛍光フィルタ30及び第2蛍光フィルタ32は、互いに離間して平行に対向するように設けられている。これにより、第1蛍光フィルタ30を透過した第4ノイズ光L4を第2蛍光フィルタ32で反射させることができる。
集光レンズ34は、第1蛍光フィルタ30及び第2蛍光フィルタ32の間の光路上に配設され、第1蛍光フィルタ30を透過した蛍光Lbを検出器36に集光照射する。この場合、第1蛍光フィルタ30を透過した第4ノイズ光L4を集光レンズ34で屈曲させることができるので、第1蛍光フィルタ30及び第2蛍光フィルタ32の間における第4ノイズ光L4の多重反射の回数を低減することができる。多重反射の回数を減らすことで、第1蛍光フィルタ30で反射し第2蛍光フィルタ32を透過して検出器36へと向かう第4ノイズ光L4の量を低減することができる。
第1蛍光フィルタ30及び第2蛍光フィルタ32の離間間隔D1は10mm以上に設定されており、第1蛍光フィルタ30及び集光レンズ34の離間間隔D2は、集光レンズ34及び第2蛍光フィルタ32の離間間隔D3よりも短く設定されている。これにより、第1蛍光フィルタ30及び第2蛍光フィルタ32の間における第4ノイズ光L4の多重反射の回数を効率的に低減することができる。ただし、各離間間隔D1〜D3は、任意に設定可能である。
検出器36は、例えば、フォトダイオードとして構成されている。ただし、検出器36は、任意の受光素子を利用可能である。
このように構成された検出装置本体12では、光源18、平行化レンズ20、励起光フィルタ22、ミラー24、及び第1レンズ部58によって励起光Laを試料100に照射する発光系61が構成される。また、第2レンズ部60、第1蛍光フィルタ30、第2蛍光フィルタ32、集光レンズ34、及び検出器36によって試料100から発生した蛍光Lbを受光して検出する受光系62が構成される。そして、遮光部28は、光源18から試料100までの光路の少なくとも一部(励起光フィルタ22から第1レンズ部58までの光路)を収容するとともに、発光系61と受光系62とを隔離している。
図1及び図3に示すように、試料支持部14は、試料100を収容する試料容器102が配置される容器ホルダ64と、試料容器102を容器ホルダ64に対して固定する固定具66とを有している。
試料容器102は、石英ガラスで構成されている。これにより、励起光La及び蛍光Lbの試料容器102による吸収及び反射を比較的少なくすることができる。なお、試料容器102は、任意の材料で構成することができるが、自家蛍光が少ないものが好ましい。図3において、試料容器102には、試料100のうち励起光Laが照射される照射面100aが外部に露出するように開口部が形成されていてもよい。この場合、励起光La及び蛍光Lbの試料容器102による吸収及び反射をより少なくすることができる。
容器ホルダ64は、その配置面64aに試料容器102が配置された状態で試料100の照射面100aが対物レンズ26の光軸と直交する垂直面Pに対して傾斜可能に構成されている。換言すれば、容器ホルダ64は、照射面100aに対する励起光Laの入射角度を変更可能に構成されている。
本実施形態では、容器ホルダ64は、試料100の照射面100aが遮光部28の開口部52(第1レンズ部58)に向くように試料容器102を支持している。これにより、励起光Laのうち試料容器102で反射された光(第5ノイズ光L5)を遮光部28の暗室46内に入射させることができる。また、励起光Laのうち試料100の照射面100aで反射された光(第6ノイズ光L6)を遮光部28の暗室46内に入射させることができる。つまり、第5ノイズ光L5及び第6ノイズ光L6が検出室48(受光系62)に導かれることを抑えることができる。
試料100の照射面100aと垂直面Pとのなす角度(傾斜角度θ1)は、第5ノイズ光L5及び第6ノイズ光L6の少なくともいずれか一方が暗室46内に入射されるように設定されている。傾斜角度θ1は、対物レンズ26の種類や大きさ、遮光部28の開口部52の大きさ、対物レンズ26と試料100及び試料容器102との距離等に応じて設定される。また、光源18がレーザダイオードである場合に、傾斜角度θ1は、暗室46内に入射された第5ノイズ光L5及び第6ノイズ光L6がミラー24の反射面24aで反射して光源18に戻らないように設定するのが好ましい。光源18がレーザダイオードである場合に、第5ノイズ光L5及び第6ノイズ光L6が光源18に入射されると、励起光Laの発光が不安定になる可能性があるからである。
固定具66は、例えば、試料容器102を容器ホルダ64に対して押圧保持する板ばねを有している。ただし、固定具66は、試料容器102を容器ホルダ64に対して保持することが可能であれば任意の構成を有することができる。固定具66は、例えば、ねじ等で構成されていてもよい。
本実施形態に係る蛍光検出装置10は、基本的には以上のように構成されるものであり、次に、蛍光検出装置10の作用効果について説明する。
光源18から発光された励起光Laは、平行化レンズ20で平行化されて励起光フィルタ22に導かれる。励起光フィルタ22では、励起光Laのうち励起用波長帯域の光が透過するとともに励起用波長帯域以外の波長の光が反射する。そして、励起光フィルタ22を透過した励起光Laは、第1貫通孔42、第2貫通孔44、及び導入孔50を介して遮光部28の暗室46内に導入されてミラー24に導かれる。
ミラー24の反射面24aで反射された励起光Laは、対物レンズ26の第1レンズ部58によって試料100の照射面100aに集光照射される。励起用波長帯域の励起光Laが試料100に照射されると、試料100の蛍光物質から蛍光Lbが発生する。試料100から発生した蛍光Lbは、対物レンズ26の第2レンズ部60によって平行化されて第1蛍光フィルタ30に導かれる。
第1蛍光フィルタ30では、蛍光Lbのうち検出用波長帯域の光が透過するとともに検出用波長帯域以外の波長の光が反射する。そして、第1蛍光フィルタ30を透過した蛍光Lbは、集光レンズ34によって集光され、第2蛍光フィルタ32を透過し、検出器36に照射される。これにより、試料100から発生した蛍光Lbが検出される。
ところで、試料100に含まれているインスリンの量をゲルシフトアッセイにより検出する場合、試料100から発生される蛍光Lbの光量は、試料100に照射される励起光Laの光量に比べて非常に微弱である。このような蛍光Lbを検出するためには、検出器36に入射されるノイズ光を低減してS/N比を高める必要がある。
本実施形態に係る蛍光検出装置10は、光源18から試料100までの光路の少なくとも一部を収容する暗室46が形成されるともに、発光系61と受光系62を隔離する遮光部28を備えている。これにより、発光系61の励起光Laが受光系62に導かれることを抑えられるため、発光系61の励起光Laが検出器36に入射されることを抑えることができる。よって、蛍光検出装置10のS/N比を向上させることができる。
また、ミラー24が遮光部28の暗室46内に配設されている。そのため、励起光Laのうちミラー24を透過した第1ノイズ光L1は、遮光部28の内面に照射される。これにより、第1ノイズ光L1が検出室48に漏れて検出器36に入射されることを抑えることができるので、簡易な構成でS/N比を向上させることができる。
本実施形態では、第1レンズ部58の少なくとも一部が遮光部28の暗室46内に収容されている。そのため、励起光Laのうち対物レンズ26(第1レンズ部58)の曲面26b(界面)で反射した第2ノイズ光L2を遮光部28の暗室46内に効率的に入射させることができる。また、励起光Laのうち対物レンズ26(第1レンズ部58)の平面26aで反射した第3ノイズ光L3を遮光部28の暗室46内に効率的に入射させることができる。これにより、第2ノイズ光L2及び第3ノイズ光L3が検出室48に漏れて検出器36に入射されることを抑えることができるので、簡易な構成でS/N比を向上させることができる。
本実施形態では、第1蛍光フィルタ30及び第2蛍光フィルタ32を設けている。そのため、対物レンズ26の第2レンズ部60を透過した光のうち検出用波長帯域以外の第4ノイズ光L4が検出器36に入射されることを抑えることができる。これにより、S/N比を一層向上させることができる。
本実施形態では、試料100の照射面100aが遮光部28の開口部52に向くように照射面100aを垂直面Pに対して傾斜させている。そのため、対物レンズ26から導かれた励起光Laのうち試料容器102で反射された第5ノイズ光L5を遮光部28の暗室46内に入射させることができる。また、対物レンズ26から導かれた励起光Laのうち試料100の照射面100aで反射した第6ノイズ光L6を遮光部28の暗室46内に入射させることができる。これにより、第5ノイズ光L5及び第6ノイズ光L6が検出器36に入射されることを抑えることができるので、S/N比をさらに向上させることができる。
本実施形態は、上述した構成に限定されない。例えば、図5に示すように、第1蛍光フィルタ30と第2蛍光フィルタ32は、集光レンズ34よりも前方(上流)の光路上に配設されていてもよい。このような構成であっても、第1蛍光フィルタ30及び第2蛍光フィルタ32によって第4ノイズ光L4の検出器36への入射が抑えられる。
なお、図5において、第1蛍光フィルタ30及び第2蛍光フィルタ32の離間間隔D4は、図4の離間間隔D1よりも長く設定するのが好ましい。離間間隔D4が長いほど、第1蛍光フィルタ30及び第2蛍光フィルタ32の間の第4ノイズ光L4の多重反射を低減することができるからである。
また、図6に示すように、第1蛍光フィルタ30と第2蛍光フィルタ32を集光レンズ34よりも前方(上流)の光路上に配設するとともに、第1蛍光フィルタ30及び第2蛍光フィルタ32を互いに非平行に配設してもよい。すなわち、例えば、第2蛍光フィルタ32を第1蛍光フィルタ30に対して所定角度θ2だけ傾斜させてもよい。
このような構成によれば、第1蛍光フィルタ30及び第2蛍光フィルタ32を互いに平行に配設した場合と比較して、第2蛍光フィルタ32での第4ノイズ光L4の反射角度を大きくすることができる。これにより、第1蛍光フィルタ30及び第2蛍光フィルタ32の間の離間間隔D5を短くしつつ第1蛍光フィルタ30及び第2蛍光フィルタ32の間における第4ノイズ光L4の多重反射の回数を低減することができる。
図5及び図6において、第4ノイズ光L4の多重反射の回数を確実に低減させるため、第1蛍光フィルタ30及び第2蛍光フィルタ32の離間間隔D4、D5は、10mm以上に設定するのが好ましい。
本実施形態に係る蛍光検出装置10は、励起光フィルタ22、第1蛍光フィルタ30、及び第2蛍光フィルタ32の少なくともいずれか1つが省略されていてもよい。
本発明に係る蛍光検出装置は、上述の実施形態に限らず、本発明の要旨を逸脱することなく、種々の構成を採り得ることはもちろんである。
10…蛍光検出装置 14…試料支持部
18…光源 22…励起光フィルタ
24…ミラー 26…対物レンズ
26a…平面 26b…曲面
28…遮光部 30…第1蛍光フィルタ
32…第2蛍光フィルタ 34…集光レンズ
36…検出器 46…暗室
58…第1レンズ部 60…第2レンズ部
61…発光系 62…受光系
64…容器ホルダ 100…試料
102…試料容器 La…励起光
Lb…蛍光

Claims (7)

  1. 発光系と受光系とを備え、前記発光系により励起光を試料に照射し、前記励起光により前記試料から発生した蛍光を前記受光系で受光して検出する蛍光検出装置であって、
    前記発光系は、
    前記励起光を発光する光源と、
    前記励起光を前記試料に集光照射する第1レンズ部と、を有し、
    前記受光系は、
    前記試料から発生した前記蛍光を平行化する第2レンズ部と、
    前記第2レンズ部で平行化された前記蛍光を集光する集光レンズと、
    前記集光レンズで集光された前記蛍光を受光する検出器と、を有し、
    前記蛍光検出装置は、
    前記光源から前記試料までの光路の少なくとも一部を収容する暗室を形成するとともに前記発光系と前記受光系とを隔離する遮光部と、
    前記第1レンズ部及び前記第2レンズ部として機能する1つの対物レンズと、をさらに備え
    前記遮光部は、前記励起光のうち前記第1レンズ部界面で反射した光が前記暗室内に入射されるように設けられ、
    前記第1レンズ部の少なくとも一部は、前記暗室内に収容され、
    前記遮光部を形成する壁部は、前記対物レンズの曲面のうち前記第1レンズ部界面を形成する部分が前記暗室内に位置するとともに前記対物レンズの曲面のうち前記第2レンズ部を形成する部分が前記暗室の外側に位置するように前記対物レンズの曲面に接触していることを特徴とする蛍光検出装置。
  2. 請求項1記載の蛍光検出装置において、
    前記発光系は、前記暗室内に配設され、前記光源から発光された前記励起光を反射するミラーを有していることを特徴とする蛍光検出装置。
  3. 請求項1又は2に記載の蛍光検出装置において、
    前記蛍光検出装置は、前記光源と前記第1レンズ部との間の光路上に設けられ、前記励起光のうち所定の励起用波長帯域の光を透過させるとともに、当該励起用波長帯域以外の波長の光の透過を制限する励起光フィルタをさらに備えていることを特徴とする蛍光検出装置。
  4. 請求項1〜のいずれか1項に記載の蛍光検出装置において、
    前記第2レンズ部と前記検出器との間の光路上には、互いに対向するように2つの蛍光フィルタが配設され、
    各前記蛍光フィルタは、前記蛍光のうち所定の検出用波長帯域の光を透過させるとともに、当該検出用波長帯域以外の光を反射するように構成されていることを特徴とする蛍光検出装置。
  5. 請求項記載の蛍光検出装置において、
    2つの前記蛍光フィルタは、互いに非平行になるように配設されていることを特徴とする蛍光検出装置。
  6. 請求項記載の蛍光検出装置において、
    前記集光レンズは、2つの前記蛍光フィルタの間の光路上に配設されていることを特徴とする蛍光検出装置。
  7. 請求項1〜のいずれか1項に記載の蛍光検出装置において、
    前記試料を収容する試料容器を支持する容器ホルダをさらに備え、
    前記容器ホルダは、前記試料容器の照射面が前記対物レンズの光軸と直交する垂直面に対して傾斜するように前記試料容器を支持することを特徴とする蛍光検出装置。
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