JP6658748B2 - 経路管理システム、経路管理方法及びコンピュータ読み取り可能記録媒体 - Google Patents

経路管理システム、経路管理方法及びコンピュータ読み取り可能記録媒体 Download PDF

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Description

本発明は、経路管理システム、経路管理方法及びコンピュータ読み取り可能記録媒体に関する。
災害が発生した際には、群衆が避難場所へ避難する場合がある。また、スポーツイベントやコンサート等が行われる際には、群衆が会場や交通機関等へ移動する場合がある。これらの場合には、群衆は、例えば、その災害やイベント等の状況に応じて、予め定められた経路に沿って歩いて移動するように誘導される。群衆の誘導においては、適切な誘導経路が選択されることが望まれる。
特許文献1には、経路誘導システムが記載されている。特許文献1に記載の経路誘導システムは、被誘導者を所定の領域内のどの場所からでも、直観的に理解できるように目的地に誘導する。また、特許文献1に記載の経路誘導システムは、例えば、始点と終点との間に存在する各ルートの距離をダイクストラ法に基づいて自動的に経路を算出するように構成される。
特許文献2には、避難誘導システム等が記載されている。特許文献2に記載の避難誘導システムにおいては、避難誘導サーバが、災害の情報と、携帯情報端末から受信した現在位置情報と、現在位置周辺の地図情報とを基に、避難経路情報を生成して携帯情報端末へ送信する。また、特許文献2に記載の避難誘導システムでは、携帯情報端末は、災害情報の受信をトリガとして現在位置を検出して避難誘導サーバへ送信し、避難誘導サーバから送信されてきた避難経路情報によりナビゲーション処理を実行する。
特許文献3には、避難誘導方法等が記載されている。特許文献3に記載の避難誘導方法では、避難経路遮断要因の状態に応じた人が健康なまま遮断個所を通過できる確率に関するあらかじめ蓄積された情報と、各遮断要因の取得された現在状態に関する情報との比較が行われる。そして、特許文献3に記載の避難誘導方法では、当該比較により、現在状態での各遮断個所を人が健康なまま通過できる確率が決定され、最も確率の高い経路が最も安全な経路として避難者に示される。
特開2006−47274号公報 特開2010−244407号公報 特開平3−41598号公報
群衆が予め定められた経路を経由して目的地へ移動するように誘導される場合には、群衆又はその群衆の一部は、その定められた経路とは異なる経路を経由して移動する可能性がある。群衆が予め定められた経路とは異なる経路に沿って移動することで、移動の時間や距離が長くなる可能性や、混乱が生じる可能性が高まる。しかしながら、特許文献1から3に記載の技術においては、群衆が予め定められた経路から逸脱し、予め定められた経路とは異なる経路へ進む場合の影響を考慮した経路の選択がなされていない。すなわち、特許文献1から3に記載の技術では、群衆の効率的な誘導が困難な可能性がある。
本発明は、上記課題を解決するためになされたものであって、群衆の効率的な誘導を可能にする経路管理システム等を提供することを主たる目的とする。
本発明の一態様における経路管理システムは、群衆が移動する場合に利用する主経路の候補及び主経路に関連する副経路の候補を特定する特定手段と、群衆が主経路とは異なる経路へ進む可能性を導出する可能性導出手段と、主経路、副経路及び可能性に基づいて、主経路の候補のうち群衆が利用する経路を選択する選択手段とを備える。
本発明の一態様における経路管理方法は、群衆が移動する場合に利用する主経路の候補及び経路に関連する副経路の候補を特定し、群衆が主経路とは異なる経路へ進む可能性を導出し、主経路、副経路及び可能性に基づいて、経路の候補のうち群衆が利用する経路を選択する。
本発明の一態様におけるコンピュータ読み取り可能記録媒体は、コンピュータに、群衆が移動する場合に利用する主経路の候補及び主経路に関連する副経路の候補を特定する処理と、群衆が主経路とは異なる経路へ進む可能性を導出する処理と、主経路、副経路及び可能性に基づいて、経路の候補のうち群衆が利用する経路を選択する処理とを実行させるプログラムを非一時的に格納する。
本発明によると、群衆の効率的な誘導を可能にする経路管理システム等を提供することができる。
本発明の第1の実施形態における経路管理システムの構成を示す図である。 本発明の第1の実施形態における経路管理システムが対象とする経路の例を示す図である。 本発明の第1の実施形態におけるリンクの情報を管理するリンク管理表の一例である。 本発明の第1の実施形態において群衆が経路を選択する場合の要因を示す意思決定要因管理表の一例である。 本発明の第1の実施形態において群衆が経路を選択する場合の環境に関する要因を示すノード環境管理表の一例である。 本発明の第1の実施形態における経路管理システムの動作の一例を示すフローチャートである。 本発明の第1の実施形態における経路管理システムの一変形例の構成を示す図である。 本発明の第1の実施形態における経路管理システムの動作の別の一例を示すフローチャートである。 本発明の第1の実施形態における経路管理システムの別の一変形例の構成を示す図である。 本発明の第1の実施形態における経路管理システムの別の一変形例の構成を示す図である。 本発明の実施形態における経路管理システム等を実現する情報処理装置の一例を示す図である。
本発明の実施形態について、添付の図面を参照して説明する。なお、本発明の実施形態において、各装置の各構成要素は、機能単位のブロックを示している。各装置の各構成要素は、例えば図11に示すような情報処理装置500とソフトウェアとの任意の組み合わせにより実現することができる。情報処理装置500は、一例として、以下のような構成を含む。
・CPU(Central Processing Unit)501
・ROM(Read Only Memory)502
・RAM(Ramdom Access Memory)503
・RAM503にロードされるプログラム504
・プログラム504を格納する記憶装置505
・記憶媒体506の読み書きを行うドライブ装置507
・通信ネットワーク509と接続する通信インターフェース508
・データの入出力を行う入出力インターフェース510
・各構成要素を接続するバス511
また、各装置の実現方法には様々な変形例がある。例えば、各装置は、専用の装置として実現することができる。また、各装置は、複数の装置の組み合わせにより実現することができる。各装置が複数の装置の組み合わせにより実現される場合には、各装置を構成する複数の装置の各々は、有線又は無線の通信ネットワークにより接続されてもよい。
(第1の実施形態)
まず、本発明の第1の実施形態について説明する。図1は、本発明の第1の実施形態における経路管理システムを示す図である。図2は、本発明の第1の実施形態における経路管理システムが対象とする経路の例を示す図である。図3は、図2に示す経路に含まれるリンクの情報を管理するリンク管理表の一例を示す図である。図4は、本発明の第1の実施形態において群衆が経路を選択する場合の要因を示す意思決定要因管理表の一例を示す図である。図5は、本発明の第1の実施形態において群衆が経路を選択する場合の環境に関する要因を示すノード環境管理表の一例を示す図である。図6は、本発明の第1の実施形態における経路管理システムの構成を示すフローチャートである。図7は、本発明の第1の実施形態における経路管理システムの一変形例の構成を示す図である。図8は、本発明の第1の実施形態における経路管理システムの動作の別の一例を示すフローチャートである。図9は、本発明の第1の実施形態における経路管理システムの別の一変形例の構成を示す図である。図10は、本発明の第1の実施形態における経路管理システムの更に別の一変形例の構成を示す図である。
図1に示すとおり、本発明の第1の実施形態における経路管理システム100は、特定部110と、可能性導出部120と、選択部130とを備える。特定部110は、群衆が移動する場合に利用する主経路の候補及び前記主経路に関連する副経路の候補を特定する。可能性導出部120は、群衆が主経路とは異なる経路へ進む可能性を求める。選択部130は、主経路、副経路及び上述の可能性に基づいて、主経路の候補のうち群衆が利用する経路を選択する。
なお、本実施形態における経路管理システム100は、図7に示すように、更に経路記憶部111、意思決定要因記憶部121及び環境要因記憶部122を備えてもよい。この場合に、経路記憶部111は、主経路又は副経路に関連する経路の情報等を保持する。意思決定要因記憶部121は、後述する意思決定要因管理表等に関する情報を保持する。また、環境記憶部122は、後述するノード環境管理表等に関する情報を保持する。
特定部110は、群衆が移動に際して利用する主経路及び副経路の候補を特定する。本実施形態においては、主経路は、出発地と目的地とを結び、群衆が出発地から目的地へ移動する場合に用いられる経路である。出発地は、例えば群衆が移動を開始する場合において群衆が滞留している場所である。また、目的地は、群衆が向かう場所である。なお、本実施形態においては、群衆は、当該主経路等を徒歩で移動することが主に想定される。出発地又は目的地は、特定部110において主経路及び副経路の候補を特定する際に予め任意の手順にて定められる。
例えば、災害が発生し、群衆が避難する場合には、災害が発生した時点において群衆が存在する場所が出発地として定められる。また、避難所や一時的な滞在施設が目的地として定められる。そして、避難経路となる経路が主経路に該当する。すなわち、群衆は、主経路を経由して目的地へ移動するように誘導されることが想定される。
別の例として、スポーツイベントの観戦等のために群衆が移動する場合には、当該イベント等の状況に応じて、当該イベント等が開催される会場や、当該会場に隣接する鉄道の駅等の交通機関等が出発地又は目的地として定められる。そして、当該会場と鉄道の駅等とを結ぶ道路のいずれかが主経路となる。
また、本実施形態においては、副経路は、主経路の任意の地点と目的地とを結び、主経路とは少なくとも一部が異なる経路である。すなわち、副経路は、群衆が主経路に沿って移動する際において、群衆が何らかの理由で主経路とは異なる経路へ進む場合に、群衆が主経路とは異なる経路へ進んだ地点から目的地に到達するまでに通過する可能性がある経路である。
特定部110において主経路等が特定される対象となる経路は、例えば図2に示すグラフのような形式にて表される。図2に示すグラフは、ノードとノードを結ぶリンクにて構成される。ノードは、群衆が移動する経路となり得る現実の道路網等における交差点等の分岐点や群衆が滞留する場所等に相当する。リンクは、群衆が移動する経路となり得る現実の道路網等における各々の道路等に相当する。
各々のノード又はリンクには、識別子が付されてもよい。図2に示す例では、ノードには識別子として各々に1から4までの番号が付されている。また、この例では、リンクには、識別子として各々にL1からL6までの符号が付されている。なお、各々のリンクに関して、群衆が移動する向きに関する指定はなくてもよい。ただし、個々のリンクに対応する現実の道路等の状況に応じて、群衆が移動する向きが指定されていてもよい。
また、特定部110においては、図2に示す経路に関するグラフは、例えば図3に示すような表の形式にて表される。本実施形態においては、図3に示す表は、必要に応じてリンク管理表と呼ばれる。
図3に示すリンク管理表は、図2に示すグラフに含まれるリンクの各々について、当該リンクがその両端にて接続する2つのノードと、当該リンクの距離との情報を示す。リンクの距離は、当該リンクと接続された2つのノードの間の距離を示す。リンクの距離は、各々のリンクに関係付けられた現実の道路の長さ等に基づいて定められる。なお、図3に示すリンク管理表は、リンクに関する他の情報を含んでもよい。
特定部110は、図3に示すリンク管理表に含まれる経路に関する情報を、任意の入力手段や、通信ネットワーク等を介して取得する。また、特定部110は、例えば図7に示す経路記憶部111を備える場合には、予め経路記憶部111に格納された上述の経路に関する情報を取得してもよい。
併せて、特定部110は、出発地及び目的に関する情報を取得する。特定部110は、これらの情報を、経路に関する情報と同様に任意の入力手段や通信ネットワーク等を介して取得する。なお、本実施形態においては、図2及び図3の例について、出発地がノード1であり、目的地がノード4であることが想定されている。
特定部110は、上述した図3に示すリンク管理表に含まれる経路に関する情報等を用いて、主経路の候補を特定する。特定部110は、例えばダイクストラ法を用いて、出発地から目的地へ到達可能な経路のうち、距離が最も小さい経路を求めて主経路の候補とする。
図2及び図3に示す例においては、特定部110は、出発地であるノード1から、リンクL1、ノード2及びリンクL4を経由して目的地であるノード4へ向かう経路を主経路の候補として特定する。
また、特定部110は、更に複数の主経路の候補を特定する。この場合には、特定部110は、例えば、先に主経路の候補として特定された経路に含まれるノードを除いた経路に関して、ダイクストラ法等を用いて出発地から目的地への距離が最も小さい経路を求めて主経路の候補とする。特定部110は、上述した手順に従って、予め定められた数の主経路の候補を特定してもよいし、主経路の候補となりうる全ての経路を求めてもよい。
図2及び図3に示す例においては、特定部110は、上述した主経路の候補に加え、例えば、出発地であるノード1から、リンクL3、ノード3及びリンクL5を経由して目的地であるノード4へ向かう経路を主経路の候補として特定する。
また、特定部110は、主経路に対して更に副経路を特定する。特定部110は、例えば、群衆が主経路に含まれるノードから主経路とは異なる経路へ進んだ場合に到達する最初のノード(以下、このノードを「隣接ノード」とする)から目的地までの最も短いとされる経路を副経路として特定する。また、特定部110は、後述する可能性導出部120において群衆が主経路とは異なる経路へ進む可能性が導出された際に、当該可能性に関する情報を用いて、主経路の候補に含まれる一部のノードに関して副経路を特定してもよい。
図2及び図3に示す例では、ノード1から、リンクL1、ノード2及びリンクL4を経由してノード4へ向かう主経路の候補に対して、ノード2においてリンクL2へ進む経路が副経路として考えられる。この例では、リンクL2を経由して到達する隣接ノードはノード1である。また、ノード1から、リンクL1、ノード2及びリンクL4を経由してノード4へ到達することが可能である。そこで、この場合においては、特定部110は、一例として、ノード1から、リンクL1、ノード2、リンクL2、ノード1、リンクL1,ノード2及びリンクL4を経由してノード4へ進む経路を副経路として特定する。
また、図2及び図3に示す例において、ノード1から、リンクL3、ノード3及びリンクL5を経由してノード4へ向かう主経路の候補に対して、ノード3においてリンクL6へ進む経路が副経路として考えられる。この場合においては、特定部110は、一例として、ノード1から、リンクL3、ノード3及びリンクL6を経由してノード4へ進む経路を副経路として特定する。
本実施形態においては、特定部110は、例えば、後述する可能性導出部120において群衆が主経路とは異なる経路へ進む可能性が最も高いとされたノードや、当該可能性が一定の割合を超えるノードに関して副経路を特定する。一方、特定部110は、群衆が主経路とは異なる経路へ進む可能性に関わらず、主経路の含まれるすべてノードに関して副経路を特定してもよい。特定部110は、後述する選択部130における主経路及び副経路の選択に関する動作に応じて適宜副経路を定めることが可能である。
なお、特定部110は、予め特定された主経路又は副経路に関する情報を取得するような構成であってもよい。
可能性導出部120は、群衆が主経路とは異なる経路へ進む可能性を求める。可能性導出部120は、例えば主経路の候補の各々に含まれる分岐点となるノードにおいて、群衆が主経路とは異なる経路へ進む可能性を求める。
本実施形態においては、群衆が主経路とは異なる経路へ進むとは、例えば、主経路に含まれるノードから、主経路に含まれるリンクとは異なるリンク(例えば、副経路に含まれるリンク)を選択して目的地へ向かうことを意味する。すなわち、群衆が主経路とは異なる経路へ進むことは、群衆が、主経路に含まれる分岐点となるノードに対応する交差点等において、主経路に含まれるリンクとは異なるリンクに対応する道路等を選択して目的地へ向かうことに相当する。したがって、群衆が主経路とは異なる経路へ進むことは、主経路に含まれる分岐点となるノードにおいて、群衆が経路の選択を失敗した、又は当該主経路の管理者等による群衆の誘導が失敗したとも考えることができる。
可能性導出部120は、群衆が主経路とは異なる経路へ進む可能性を、例えば群衆が主経路の含まれるノードの各々において主経路とは異なる経路へ進む確率の形式にて求める。群衆が主経路とは異なる経路へ進む確率は、群衆の主経路への誘導に失敗する確率であるとも考えられる。
なお、群衆が主経路とは異なる経路へ進む確率は、例えば、群衆のうち、主経路とは異なる経路へ進む者の割合を示す。すなわち、本発明の各実施形態においては、群衆が主経路とは異なる経路へ進む場合には、群衆の一部が主経路とは異なる経路へ進む場合が含まれる。ただし、群衆が主経路とは異なる経路へ進む確率は、例えば群衆が主経路を複数回移動することを想定した場合に、当該複数回の移動において群衆が主経路とは異なる経路へ進む回数の割合であってもよい。
なお、可能性導出部120は、群衆が主経路とは異なる経路へ進む可能性を、群衆が主経路とは異なる経路へ進む確率とは異なる形式にて求めてもよい。例えば、可能性導出部120は、群衆が主経路とは異なる経路へ進む可能性を、複数の段階のいずれに該当するか等の形式にて求めてもよい。
可能性導出部120は、例えば、群衆がノードにおいて進行方向とするリンクを決定する場合に、その進行方向の決定に影響を及ぼす可能性がある要因に基づいて、群衆が主経路とは異なる経路へ進む可能性を求める。
群衆が進行方向を決定する際には、群衆は、例えば、ノードやリンクに関係付けられた現実の交差点や道路等の環境や、当該交差点等に掲示され、群衆を主経路に誘導する情報である誘導情報に影響を受ける可能性があると想定される。すなわち、環境及び誘導に関する主に2つの要因が、群衆の進行方向の決定に影響を及ぼすことが想定される。本実施形態においては、可能性導出部120は、一例として、主経路の環境に関する情報及び主経路における群衆の誘導に関する情報に基づいて、群衆が主経路とは異なる経路へ進む可能性を求める。
群衆の進行方向とするリンクの決定に影響を及ぼす要因のうち、主経路に含まれるノードにおける環境に関連する要因は、環境要因と呼ばれる。また、群衆の進行方向とするリンクの決定に影響を及ぼす要因のうち、群衆を主経路に誘導する誘導情報に関連する要因は、誘導要因と呼ばれる。可能性導出部120は、各々のノードに対して定められる環境要因及び誘導要因の2つの要因の割合を用いて、群衆が主経路とは異なる経路へ進む可能性を求める。
なお、本実施形態においては、環境要因及び誘導要因は、各々が正の値にて表されており、その和が1になるように規格化して可能性導出部120において用いられる。
環境要因及び誘導要因の割合は、例えば以下のように定められる。ノードに接続される複数のリンクのうち、主経路であるリンクに関連する道路が、他のリンクに関連する道路と比較して広くて明るい道である場合には、群衆は、主経路であるリンクを選択する可能性が高いと想定される。この場合には、環境要因の割合が大きくなり、誘導要因の割合が小さくなるように、それぞれの割合が定められる。
一方、ノードに接続される複数のリンクのうち、主経路であるリンクに関連する道路が、他のリンクに関連する道路と比較して狭くて暗い道である場合には、群衆は、主経路と異なるリンクを選択する可能性が高まることが想定される。すなわち、この場合において群衆が主経路になるリンクを選択する可能性を高めるためには、群衆に対する積極的な誘導が必要になることが想定される。この場合には、誘導要因の割合が大きくなり、環境要因の割合が小さくなるように、それぞれの割合が定められる。
図4は、環境要因及び誘導要因に関する表の例を示す。図4に示す表は、意思決定要因管理表とも呼ばれる。図4に示す意思決定要因管理表は、図2に示す経路に含まれるノードの各々における環境要因及び誘導要因を表形式で表す。図4に示す意思決定要因管理表の例では、図2に示す経路に含まれる1から4までのノードの各々について、いずれも環境要因の値が0.6であり、誘導要因の値が0.4であるとして定められている。
この割合は、例えば、当該ノードに関係付けられた交差点等を実際に歩行した歩行者に対して実施したアンケートの結果等に基づいて定められる。また、この割合は、当該交差点等に設置された各種のセンサ等にて取得された情報に基づいて定められてもよい。いずれの場合においても、上述の割合は、群衆が移動することが想定される時間毎に定められてもよい。
可能性導出部120は、群衆が主経路とは異なる経路へ進む可能性を求める場合に、上述した意思決定要因管理表等の情報を随時図示しない入力手段や通信ネットワークを介して取得して用いてもよい。また、図7に示す経路管理システム101のように、意思決定要因記憶部121が備えられる場合には、可能性導出部120は、意思決定要因記憶部121に予め格納された意思決定要因管理表等の上述した情報を取得して用いてもよい。
また、可能性導出部120は、各々のノードや当該ノードに接続されるリンクに関係する交差点等の環境等に関連する他の情報を用いてもよい。例えば、複数のリンクが接続されるノードにおいては、群衆は、当該ノードに対応する交差点等やリンクに対応する道路等の広さや明るさ等、当該ノード又はリンクの環境に関連する要因に応じて、移動する方向を決定すると想定される。
そこで、可能性導出部120は、各々のノードにおいて、ノードに接続される複数のリンクの各々が群衆によって移動方向として選ばれる割合を示す比率を用いて、群衆が主経路とは異なる経路へ進む可能性を求めてもよい。この場合における複数のリンクの各々は、例えば主経路又は副経路の候補となるリンクである。この比率は、ノードやノードに接続されるリンクの環境等に関連する要因に応じて定められる。
図5(A)及び(B)は、図2に示す経路に含まれるノードにおける比率の例を示す。これらの表は、ノード環境管理表とも呼ばれる。図5(A)は、図2に示す経路のノード2における比率を示す図である。図5(A)及び(B)において、「前リンク番号」は、群衆が当該ノードに至る際に用いるリンクを表す。「次リンク番号」は、群衆が当該ノードから進行するリンクを表す。「比率」は、群衆が「前リンク番号」にて指定されるリンクから「次リンク番号」にて指定されるリンクへ向かう割合を示す。すなわち、図5(A)に示す例では、リンクL1を経由してノード2に到達した群衆は、リンクL2又はL4のいずれかへ同じ割合で進むことが想定される。すなわち、図5(B)に示す例では、リンクL3を経由してノード2に到達した群衆は、リンクL5又はL6のいずれかへ、図5(B)に示す割合で進むことが想定される。すなわち、リンクL3を経由してノード2に到達した群衆は、0.8の割合にてリンクL5へ進み、0.2の割合にてリンクL6へ進むと想定される。
なお、可能性導出部120は、上述したノード環境管理表等の情報を、随時図示しない入力手段や通信ネットワークを介して取得して用いてもよい。また、図7に示す経路管理システム101のように、環境要因記憶部122が備えられる場合には、可能性導出部120は、環境要因記憶部122に予め格納されたノード環境管理表等の上述した情報を取得して用いてもよい。
各々のノードにおける上述した比率は、各々のリンクに関係付けられた道路等の広さや明るさ、通行量等に基づいて定められる。例えば、群衆が次に進むリンクの候補(すなわち、図5のノード環境管理表における「次リンク番号」にて指定されるリンク)が複数であり、かつ、複数のリンクの候補にそれぞれ対応する道路の幅が同程度である場合には、同じ程度の比率が各々のリンクに割当てられる。例えば、群衆が次に進むリンクの候補が2つであり、2つのリンクの公報に関係する道路の幅がいずれも3メートルである場合には、この比率はそれぞれ0.5として2つのリンクの各々に割当てられる。
また、群衆が次に進むリンクの候補が複数である場合に、例えば、複数のリンクの候補にそれぞれ関係付けられた道路の明るさが異なる場合には、明るさに応じて上述した比率が各々のリンクに割当てられる。一例として、群衆が次に進むリンクの候補が2つであり、2つのリンクの候補に関係する道路の明るさが、一方は80ルクスであり、他方は20ルクスである場合には、この比率はそれぞれ0.8及び0.2として各々のリンクに割当てられる。
可能性導出部120は、以上説明した情報等に基づいて、各々のノードに関して群衆が主経路とは異なる経路へ進む確率を求める。そして、可能性導出部120は、求めた当該確率を、群衆が主経路とは異なる経路へ進む可能性とする。例えば、可能性導出部120は、各々のノードから進行方向とするリンクのうち、主経路とは異なるリンクに対して割り当てられた比率と、当該ノードにおける誘導要因との積を、当該ノードにおいて群衆が主経路とは異なる経路へ進む確率とする。
また、この場合には、可能性導出部120は、当該ノードにおいて群衆が主経路とは異なる経路へ進まない場合に群衆が主経路に沿って進むとして、群衆が主経路に沿って進む確率を求めることができる。すなわち、可能性導出部120は、1(群衆が進む際における全ての場合を表す)からノードにおいて群衆が主経路とは異なる経路へ進む確率を引いた差を、当該ノードにおいて群衆が主経路へ進む確率とする。
一例として、図2から図5までの例においては、可能性導出部120は、群衆が主経路とは異なる経路へ進む確率を次のように求める。出発地であるノード1から、リンクL1、ノード2及びリンクL4を経由してノード4へ向かう主経路の候補においては、例えばノード2において主経路に含まれるリンクL4とは異なりリンクL2へ向かう経路が存在する。この場合には、可能性導出部120は、ノード2における誘導要因である0.4と、リンクL2に割当てられた比率である0.5との積である0.2を、ノード2において群衆が主経路とは異なる経路へ進む確率とする。このことから、可能性導出部120は、ノード2において群衆が主経路に沿って進む確率を0.8とする。
また、出発地であるノード1から、リンクL3、ノード3及びリンクL5を経由してノード4へ向かう主経路の候補においては、例えばノード3において、主経路に含まれるリンクL5とは異なりリンクL6へ向かう経路が存在する。この場合には、可能性導出部120は、ノード3における誘導要因である0.4と、リンクL6に割当てられた比率である0.2との積である0.08を、ノード3において群衆が主経路とは異なる経路へ進む確率とする。このことから、可能性導出部120は、ノード3において群衆が主経路に沿って進む確率を0.92とする。
なお、主経路の候補において、その途中に複数のリンクの分岐を有するノードが含まれる場合には、可能性導出部120は、それぞれのノードに対して群衆が主経路とは異なる経路へ進む可能性を求めてもよい。可能性導出部120において群衆が主経路とは異なる経路へ進む可能性の導出の対象となるノードは、後述する選択部130における経路の選択手順等に応じて適宜定められる。
なお、可能性導出部120は、他の方法で群衆が経路とは異なる経路へ進む可能性を求めてもよい。例えば、可能性導出部120は、現実に主経路とは異なる経路へ進んだ人の割合に基づいて、群衆が主経路とは異なる経路へ進む可能性を求めてもよい。又は、可能性導出部120は、主経路に関する土地勘のない者が実際に主経路を歩いた場合における結果に基づいて、群衆が主経路とは異なる経路へ進む可能性を求めてもよい。これら場合には、可能性導出部120は、主経路に関する土地勘のない者等が分岐を有するノードにて主経路とは異なる経路へ進んだ割合を計測した結果に基づいて、群衆が主経路とは異なる経路へ進む可能性を示す確率を求める。
選択部130は、主経路の候補のうち群衆が利用する経路を選択する。選択部130は、主経路、副経路、及び可能性導出部120にて求めた群衆が主経路とは異なる経路へ進む可能性に基づいて、群衆が利用する経路を選択する。すなわち、選択部130において経路が選択される場合には、群衆が主経路とは異なる経路へ進んだ場合の影響が考慮される。
群衆が主経路とは異なる経路へ進む場合の影響は、例えば、主経路や副経路の候補に関する情報や、群衆が主経路とは異なる経路へ進む可能性を用いて定められる。群衆が移動する場合には、移動経路となる経路は、一般には最も短い距離である(又は、要する時間が最も少ない)ことが好ましいと考えられる。
一方で、副経路を利用して目的地に移動する際には、目的地までに要する距離や時間が非常に増える等、主経路とは異なる経路へ進む場合の影響が大きい場合がある。目的地までの距離が最短となる経路に対する副経路が、上述のように目的地までに多くの距離や時間を要する経路である場合には、当該経路は、主経路としては好ましくないと考えられる。すなわち、群衆が主経路とは異なる経路へ進んだ場合においても目的地までに要する距離や時間が大きく変わらない経路が主経路として選択されることが、目的地までの最短の経路が主経路として選択されることに比べて好ましい場合がある。
したがって、選択部130は、主経路、副経路及び上述した可能性に基づいて、群衆が利用する経路を選択する。すなわち、選択部130は、群衆が主経路とは異なる経路へ進む場合の影響を考慮して、主経路の候補のうち、群衆が主経路とは異なる経路へ進む場合における距離や移動に要する時間の増加が小さい経路を選択することとなる。一例として、選択部130は、主経路の候補の各々に関して、群衆が出発地から目的地へ移動した場合に要する距離の期待値に基づいて、群衆が利用する経路を選択する。
群衆の移動に要する距離の期待値は、群衆が主経路に沿って移動した場合の距離と、群衆が当該主経路に関連する副経路に沿って移動した場合の距離と、群衆が主経路又は副経路の各々を経由する確率を用いて算出される。群衆が主経路又は副経路の各々を経由する確率は、先に説明したように、群衆が主経路とは異なる経路へ進む確率又は群衆が主経路に沿って進む確率が用いられる。そして、選択部130は、主経路の候補の各々について、群衆の移動に要する距離の期待値を求める。
具体的な一例として、選択部130は、群衆が主経路の候補の又は当該主経路に関連する副経路に沿って移動した場合の各々における出発地から目的地までの距離と、群衆が各々の経路を選択する確率との積をそれぞれ求める。そして、選択部130は、上述のように求めた積の和を、当該主経路に沿って群衆が移動する場合に要する距離の期待値とする。
図2に示す経路の例において、出発地であるノード1から、リンクL1、ノード2及びリンクL4を経由して目的地であるノード4へ向かう主経路の候補では、主経路を経由した場合の距離は、図3に示すリンク管理表によると2である。また、この例において、ノード2において群衆が主経路へ向かう確率は、上述のように0.8である。
一方、この場合において、ノード2において群衆が主経路とは異なる経路へ進み、リンクL2、ノード1、リンクL1,ノード2、リンクL4を経由しての目的地であるノード4へ向かう経路が副経路として想定される。この場合において、ノード2において群衆が主経路とは異なる経路へ進んで当該副経路へ向かう確率は、上述のように0.2である。また、当該副経路を経由して出発地から目的地までに要する距離は、図3によると5である。
したがって、この例では、選択部130は、上述の主経路に沿って移動する場合における距離2と主経路が選択される確率0.8との積、及び副経路に沿って移動する場合における距離5と副経路が選択される確率0.2との積を求める。そして、選択部130は、上述の主経路について、群衆の移動に要する距離の期待値を、これらの積の和を求めて2.6とする。
また、図2に示す経路の例において、出発地であるノード1から、リンクL3、ノード3及びリンクL5を経由して目的地であるノード4へ向かう主経路の候補では、主経路を経由した場合の距離は、図3によると3である。また、この例において、ノード3において群衆が主経路へ向かう確率は、上述のように0.92である。
一方、この場合において、ノード3において群衆が主経路とは異なる経路へ進み、リンクL6を経由しての目的地であるノード4へ向かう経路が副経路として想定される。この場合において、ノード2において群衆が主経路とは異なる経路へ進んで当該副経路へ向かう確率は、上述のように0.08である。また、当該副経路を経由して出発地から目的地までに要する距離は、図3によると4である。
したがって、この例では、選択部130は、上述の主経路に沿って移動する場合における距離3と主経路が選択される確率0.92との積、及び副経路に沿って移動する場合における距離4と副経路が選択される確率0.08との積を求める。そして、選択部130は、上述の主経路について、群衆の移動に要する距離の期待値を、これらの積の和を求めて3.08とする。
そして、選択部130は、主経路の候補のうち、例えば群衆が出発地から目的地へ移動した場合に要する距離の期待値が最も小さい主経路の候補を、群衆が利用する経路として選択する。上述の例においては、選択部130は、出発地であるノード1から、リンクL1、ノード2及びリンクL4を経由して目的地であるノード4へ向かう主経路の候補を、期待値が他の主経路の候補と比較して小さいことから、群衆が利用する経路として選択する。
上述のように選択部130が群衆が利用する経路を選択することで、群衆が主経路とは異なる経路へ進んだ場合においても、主経路と比較した当該群衆が目的地に至るまでの距離の増加が小さくなるように経路が選択される。
なお、一つの主経路に対して複数の副経路が存在し得る場合には、選択部130は、例えば、群衆が主経路とは異なる経路へ進む可能性が最も高いとされたノードから分岐する副経路を、上述した期待値の算出の際に対象とする。このようにすることで、期待値を求める際に必要な計算を少なくすることが可能となる。ただし、選択部130は、一つの主経路に対して複数の副経路が求められた場合には、期待値の算出において、全ての副経路を含む任意の副経路に関する情報を対象としてもよい。選択部130にて行われる期待値の算出において対象となる副経路は、期待値の算出に要する計算の複雑さや、必要とされる期待値の精度等に応じて適宜定められる。
選択部130は、上述した手順と異なる手順を用いて、主経路の候補のうち群衆が利用する経路を選択してもよい。例えば、選択部130は、群衆が出発地から目的地へ移動した場合に要する時間や歩数の期待値に基づいて、群衆が利用する経路を選択してもよい。また、選択部130は、出発地から目的地までの主経路又は副経路のそれぞれの距離を適宜重み付けして、各経路の出発地から目的地までの距離の平均値を求め、当該平均値を用いて群衆が利用する経路を選択してもよい。選択部130は、主経路を経由した場合の出発地から目的地までの距離と、当該主経路に関する副経路を経由した場合の出発地から目的地までの距離との差が最も小さい経路を主経路として選択してもよい。
続いて、本発明の第1の実施形態における経路管理システム100の動作の一例を説明する。
まず、生成部110は、図示しない入力手段等を介して、例えば出発地及び目的地を含む経路に関する情報を取得する(ステップS101)。次に、生成部110は、ステップS101にて取得した情報に含まれる経路から、主経路の候補を特定する(ステップS102)。
次に、可能性導出部120は、ステップS102にて特定された主経路の各々に関して、群衆が主経路とは異なる経路へ進む可能性を導出する(ステップS103)。
次に、生成部110は、ステップS102にて特定された主経路に関して、ステップS103にて導出された群衆が主経路とは異なる経路へ進む可能性に基づいて、副経路を特定する(ステップS104)。この場合には、生成部110は、一例として、主経路に含まれるノードのうち群衆が主経路とは異なる経路へ進む可能性が最も高いと導出されたノードから、主経路とは異なるリンクを経由して目的地へ向かう経路を副経路として特定する。
次に、選択部130は、群衆が利用する経路を選択する(ステップS105)。選択された経路に関する情報は、適宜図示しない出力手段等を介して出力される。
以上のとおり、本発明の第1の実施形態における経路管理システム100は、群衆が移動する場合に利用する経路を選択する。本実施形態においては、経路管理システム100は、群衆が移動する際に用いる主経路の候補の各々に対して、群衆が当該主経路とは異なる経路へ進む可能性を求める。そして、本実施形態における経路管理システム100は、群衆が主経路とは異なる経路へ進む可能性等に基づいて、群衆が利用する経路を選択する。この場合において、経路管理システム100は、例えば群衆がその異なる経路へ進んだ場合において、群衆が目的地へ到達するまでに要する距離や時間の増加の程度が小さくなるように群衆が利用する経路を選択する。
すなわち、本実施形態における経路管理システム100は、群衆が主経路とは異なる経路へ進む場合の影響を踏まえて、群衆が移動する際に用いる経路を選択する。このように群衆が移動する経路が選択されることで、群衆が主経路とは異なる経路へ進んだ場合においても、群衆が目的地へ到達するまでに要する距離や時間の増加を抑制することが可能となる。
したがって、本実施形態における経路管理システム100は、群衆の効率的な誘導を可能にする。
(第1の実施形態の変形例)
本発明の第1の実施形態における経路管理システム100には、種々の変形例が考えられる。
特定部110は、副経路を様々な順序又は手順にて特定することが可能である。すなわち、図6に示すフローチャートの例とは異なり、特定部110は、主経路の特定と併せて、当該特定された主経路に含まれるノードに関して副経路を特定してもよい。
この場合には、経路管理システム100は、例えば図8に示すフローチャートに従って動作する。図8に示すフローチャートにおいては、ステップS111、S113及びS114の各々の動作はそれぞれ、図6に示すフローチャートにおけるステップS101、S103及びS105の動作と同様に行われる。そして、ステップS112においては、特定部110は、図6に示すステップS102にて行われる主経路の導出と併せて、主経路に含まれるノードに関して副経路を導出する。
また、本発明の第1の実施形態における経路管理システム100は、他の構成要素を備えてもよい。
図9は、本発明の第1の実施形態の変形例である経路管理システム102の構成を示す。本発明の第1の実施形態の変形例である経路管理システム102は、第1の実施形態における経路管理システム100に対して、更に始点設定部140及び終点設定部150を備える。
始点設定部140は、出発地となる地点を設定する。一例として、始点設定部140は、経路の群衆が利用する経路において取得された群衆の状況に関する情報に基づいて、出発地となる地点を設定する。群衆の状況に関する情報は、主経路の候補となる可能性がある経路において設置された種々のセンサ等を介して取得される。
この場合においては、センサは、例えば道路網の複数の地点設置されたカメラが用いられる。始点設定部140は、これらのカメラにて撮影された画像を解析した結果に基づいて、出発地となる地点を設定する。例えば、始点設定部140は、群衆が映っていると判断された画像が撮影された地点に関係するノードを出発地とする。また、複数の地点で群衆が映っている画像が撮影された場合には、始点設定部140は、群衆の数を推定して、最も群衆の数が多い地点を出発地と設定してもよい。
なお、始点設定部140は、上記のカメラとは異なる種類のセンサを介して、群衆の状況に関する情報を取得してもよい。例えば、始点設定部140は、主経路の候補となる可能性がある経路において設置された人感センサや温度センサ等の情報を用いてもよい。この場合においても、始点設定部140は、これらのセンサ等の情報に基づいて、群衆の数が多いと判断される地点を出発地とする。また、終点設定部150は、キーボード等の任意の入力手段、通信ネットワーク等を介して出発地となる地点に関する情報を取得してもよい。
終点設定部150は、目的地となる地点を設定する。例えば、終点設定部150は、キーボード等の任意の入力手段、通信ネットワーク等を介して目的地となる地点に関する情報を取得する。また、終点設定部150は、始点設定部140にて設定された出発地の位置等に応じて目的地を定めてもよい。
例えば、群衆が避難する場合の避難経路を求める場合には、終点設定部150は、出発地として設定された地点に応じて、出発地の近くに位置する避難場所を目的地としてもよい。また、始点設定部140にて用いられたセンサの情報等に基づいて、群衆の規模が分かる場合には、終点設定部150は、出発地の近くに位置し、当該群衆を収容可能な避難場所を目的地として設定してもよい。
終点設定部150は、更に、センサの情報等に基づいて、群衆を収容することができる空間等が確保可能な避難場所を目的地として設定してもよい。
始点設定部140又は終点設定部150を備える場合には、生成部110は、始点設定部140又は終点設定部150にて設定された出発地又は目的地に関する情報を用いて、主経路の候補を生成する。
始点設定部140及び終点設定部150は、群衆の位置やその人数に応じた出発地や目的地の設定を可能にする。したがって、経路管理システム102は、群衆の位置やその人数に応じた経路の選択を可能にする。
なお、経路管理システム102は、始点設定部140及び終点設定部150のいずれか一方のみを備える構成であってもよい。
また、本発明の第1の実施形態における経路管理システム100は、更に他の構成要素を備えてもよい。
図10は、本発明の第1の実施形態の変形例である経路管理システム103の構成を示す。本発明の第1の実施形態の変形例である経路管理システム103は、第1の実施形態における経路管理システム100に対して、更に配信部160を備える。
配信部160は、選択部130にて決定された主経路に関する情報を配信する。この場合に、配信部160が情報を配信する対象は、選択された経路に応じて定められる。配信部160は、有線又は無線の任意の通信ネットワーク等を介してこれらの情報を配信する。
例えば、配信部160は、主経路として定められた経路に配置された表示装置やデジタルサイネージ等を、情報を配信する対象として定めて、当該対象へ主経路に対する情報を配信する。主経路に対する情報には、群衆が進むべき方向に関する情報や、出発地から目的地までに含まれるノードに関する情報が含まれる。また、配信部160は、群衆が保有する携帯端末等にて実行されるアプリケーション等に対して、これらの情報を配信してもよい。
以上、実施形態を参照して本発明を説明したが、本発明は上記実施形態に限定されるものではない。本発明の構成や詳細には、本発明のスコープ内で当業者が理解し得る様々な変更をすることができる。また、実施形態及びその変形例における構成は、本発明のスコープを逸脱しない限りにおいて、互いに組み合わせることが可能である。
この出願は、2015年5月21日に出願された日本出願特願2015−103593を基礎とする優先権を主張し、その開示の全てをここに取り込む。
100 経路管理システム
110 特定部
111 経路記憶部
120 可能性導出部
121 意思決定要因記憶部
122 環境要因記憶部
130 選択部
140 始点設定部
150 終点設定部
160 配信部
500 情報処理装置
501 CPU
502 ROM
503 RAM
504 プログラム
505 記憶装置
506 記憶媒体
507 ドライブ装置
508 通信インターフェース
509 通信ネットワーク
510 入出力インターフェース
511 バス

Claims (10)

  1. 群衆が移動する場合に利用する主経路の候補及び前記主経路に関連する副経路の候補を特定する特定手段と、
    前記群衆が前記主経路とは異なる経路へ進む可能性を導出する可能性導出手段と、
    前記主経路、前記副経路及び前記可能性に基づいて、前記主経路の候補のうち前記群衆が利用する経路を選択する選択手段とを備える、経路管理システム。
  2. 前記選択手段は、前記群衆が前記主経路又は前記副経路を移動する場合に要する距離の期待値に基づいて前記経路を選択する、請求項1に記載の経路管理システム。
  3. 前記可能性導出手段は、前記群衆が前記主経路とは異なる経路へ進む確率を前記可能性として導出する、請求項1又は2に記載の経路管理システム。
  4. 前記可能性導出手段は、前記群衆を誘導する誘導情報が前記群衆の移動方向の決定に影響を及ぼす可能性に関する情報と、前記経路の環境が前記群衆の移動方向の決定に影響を及ぼす可能性に関する情報とに基づいて前記可能性を導出する、請求項1から3のいずれか一項に記載の経路管理システム。
  5. 前記群衆が移動する場合における出発地を設定する出発地設定手段を備える、請求項1から4のいずれか一項に記載の経路管理システム。
  6. 前記出発地設定手段は、前記経路の候補における前記群衆の状況を検知する検知手段による検知結果に基づいて前記出発地を設定する、請求項5に記載の経路管理システム。
  7. 前記群衆が移動する場合における目的地を設定する目的地設定手段を備える、請求項1から5のいずれか一項に記載の経路管理システム。
  8. 前記選択された経路に関する情報を、前記選択された経路に応じて定められる対象に配信する配信手段を備える、請求項1から7のいずれか一項に記載の経路管理システム。
  9. 群衆が移動する場合に利用する主経路の候補及び前記主経路に関連する副経路の候補を特定し、
    前記群衆が前記主経路とは異なる経路へ進む可能性を導出し、
    前記主経路、前記副経路及び前記可能性に基づいて、前記主経路の候補のうち前記群衆が利用する経路を選択する、経路管理方法。
  10. コンピュータに、
    群衆が出発地から目的地へ移動する場合に利用する経路の候補及び前記経路に関連する副経路の候補を特定する処理と、
    前記群衆が前記主経路とは異なる経路へ進む可能性を導出する処理と、
    前記主経路、前記副経路及び前記可能性に基づいて、前記主経路の候補のうち前記群衆が利用する経路を選択する処理とを実行させるプログラム
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