JP6656905B2 - 透明管の内径測定方法 - Google Patents

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Description

本発明は、透明管の内径測定方法に関する。
測定対象物の外形寸法(円柱状物の外径など)を非接触で測定するために、光学式の測定装置が用いられている。例えば、レーザスキャン式マイクロメータや、イメージセンサ式マイクロメータあるいは光切断式2次元形状測定センサが利用されている。
これらは、帯状に配列された複数の平行レーザ光束あるいは同様形状でスキャンするレーザビームを用い、測定対象物で遮断された陰の区間の寸法から、測定対象物の外径などを検出している(特許文献1など参照)。
このような平行レーザ光束を用いる測定装置では、測定対象物の外径などを測定する際に、平行光束の幅方向の光量変化を検出している。
すなわち、測定対象物として円柱状物を平行レーザ光束の途中に置いた場合、円柱状物で光束の中間部分が遮られ、円柱状物の両外側を通る光束だけが受光部に到達する。つまり、受光部で検出される受光量は、円柱状物の両外側で大きく、円柱状物の陰の部分で小さくなる。従って、円柱状物の幅方向における両側2箇所の、受光量が急減する位置を検出することで、その距離から円柱状物の外径寸法を測定することができる。
さらに、前述した測定装置では、受光量が急減する位置を検出するために、受光量の検出信号と所定の閾値との比較を行っている。
すなわち、円柱状物の外側の受光量が大きい状態から、円柱状物の陰の部分に至ると、受光量が小さい状態となる。これにより、受光部では、受光信号が減少し、閾値を下回った時点で円柱状物の一方の外側位置を検出することができる。
また、円柱状物の陰の部分で受光量が小さい状態から、円柱状物の外側に至ると、受光量が大きい状態となる。これにより、受光部では、受光信号が増加し、閾値を上回った時点で円柱状物の反対側の外側位置を検出することができる。
ところで、前述した平行レーザ光束を用いる測定装置は、円柱状物の外径測定に用いられるほか、透明管の内径測定に用いることが提案されている(特許文献2参照)。
特許文献2では、透明管に照射されて透明管を透過する平行なレーザビームのうち、光軸方向が変化しない特定のビームに着目し、透明管の内径(内周面の最大外径)を幾何学的に計算する。
図4において、平行レーザ光束90の光路上に透明管80を置くと、透明管80の外周面81の接線となるビーム91,92より外側の領域E1,E2では、平行レーザ光束90がそのまま透過される。一方、ビーム91,92より内側の領域E3では、平行レーザ光束90が遮られ、陰が形成される。既存の測定装置では、このビーム91,92の位置を検出することで、透明管80の外径Do(外周面81の最大外径)を測定している。
なお、平行レーザ光束90は、その幅方向が方向WDとされ、照射される光軸方向が方向PDとされている。
透明管80に照射される平行レーザ光束90は、透明管80の外周面81で屈折しつつ内部に入り、内周面82で反射され、再び外周面81から外部に出射される。出射されるビーム93のうち一部が、元の平行レーザ光束90と光軸が平行な状態となる。
図5において、領域E3の陰の部分には、主に3本のビーム94,95,96が観測される。このうちビーム94は、透明管80の中心を通るものであり、外周面81および内周面82を直角に透過するため屈折せず、元の光軸のまま進行するものである。
一方、ビーム95,96は、前述した内周面82で反射されて外周面81から再び外部に出射されるものであり、かつ出射光軸が元の光軸と一直線になる条件に合致したものである。このビーム95,96の位置(平行レーザ光束90の幅方向の位置)を検出することで、その位置に基づく幾何学的演算により、内周面82の両端位置を検出することができ、透明管80の内径Di(内周面82の最大外径)を測定することができる。
図4および図5に例示した透明管80の内外径測定では、透明管80の外側を通過した平行レーザ光束90および透明管80を透過したビーム95,96の光量に基づいて、各々の幅方向位置(平行レーザ光束90の幅方向位置)を検出している。
図6において、測定装置の受光部では、透明管80の外側を通過した平行レーザ光束90および透明管80を透過したビーム95,96を受光し、幅方向位置Pごとの光量Lを示す検出信号Sとして出力する。なお、スキャン方式では、幅方向位置Pに代えてスキャンタイミングが用いられることがある。
前述したように、透明管80の外周面81の接線となるビーム91,92より外側の領域E1,E2では、平行レーザ光束90がそのまま透過され、受光部に受光される。このため、領域E1,E2において、検出信号Sは、それぞれ高い光量L1,L2を示す。
一方、領域E3の陰の部分では、主に3本のビーム94,95,96が元の光軸(平行レーザ光束90)と平行に出射され、受光部に受光される。このため、領域E3においては、検出信号Sに、ビーム94,95,96に対応するピークS4,S5,S6が表れる。
ピークS4は、透明管80の中央を屈折せずに透過してきたビーム94に対応するものであり、光量L1,L2に準じた高い光量L4を示す。
ピークS5,S6は、透明管80の内周面82で反射されてきたビーム95,96に対応するものであり、光量L1,L2よりもかなり小さな光量L5,L6となる。
前述した透明管80の内径測定は、ビーム95,96に対応するピークS5,S6の幅方向位置を検出することにより実現できる。
具体的には、ピークS5,S6と交差するレベルの閾値Tを設定し、検出信号Sが閾値Tを超える幅方向位置P5,P6を検出し、これらの位置あるいはこれらの距離Ddから幾何学的演算を行うことで、内径Diを測定することができる。
特開2001−108413号公報 特開平3−162606号公報
しかし、前述した透明管80の内径測定において、内径Diの計算に用いるピークS5,S6は、それぞれ一点ではなく幅を有し、かつ両側の立ち上がりも傾斜を有する。
このため、閾値Tを超える位置(P5,P6)の検知にあたって、誤差が避けられないという問題があった。
例えば、外径測定では、検出信号Sが光量L1から光量L3に変化する区間で、閾値との交差を検出し、この点(ビーム91に対応)を透明管80の外側と判定する。
内径測定にも同様な手順を採用すると、検出信号SがピークS5において光量L3から光量L5に変化する区間で、閾値Tとの交差を検出し、この点を位置P5(ビーム95に対応)と判定する。
しかし、図6の円形領域に拡大して示すように、実際の位置P5はピークS5の中央であり、例えば閾値Tが閾値T1とした際に交差する点P51とはずれており、誤差を生じることになる。
また、閾値Tが閾値T1であるか閾値T2であるかによって、交差する点P51あるいは点P52が変化し、誤差を生じることになる。
このような誤差原因は、ピークS6でも同様である。
このような場合、閾値Tが閾値T1である際の点P51と点P61から計算される距離Dd1は、本来の位置P5,P6から計算される正しい距離Ddと一致しない。
さらに、閾値Tが変動し、閾値T1から閾値T2になったとすると、点P52と点P62から計算される距離Dd2に変動してしまう、という問題がある。
その結果、位置P5,P6あるいはその距離Ddが誤差を含んだものとなるため、透明管80の内径Diを正確に計算することができない、という問題があった。
本発明の目的は、平行レーザ光束を用いて透明管の内径を正確に測定できる透明管の内径測定方法を提供することにある。
本発明の発明者は、円柱状物の外径測定では、受光量の検出信号と閾値との交差が両側各1箇所であるのに対し、透明管の内径測定では、内径に相当する検出信号のピークと閾値との交差がピークの両側各2箇所になる、との知見に基づいて、本発明に至ったものである。
本発明では、各側の2点の閾値との交差位置を検出し、その中点の位置を求めることで、内周面に対応した光束の位置を正確に測定し、これにより内径を正確に測定できるようにする。
具体的に、本発明は以下の構成を備えたものである。
本発明は、平行レーザ光束を用いて透明管の内径を測定する透明管の内径測定方法であって、前記平行レーザ光束を形成する投光部と、前記投光部からの前記平行レーザ光束を受光する受光部とを設置し、前記投光部と前記受光部との間に前記透明管を配置し、前記平行レーザ光束の幅方向位置に応じた受光量を示す検出信号を前記受光部から取得し、前記検出信号のうち、前記透明管の内周面で反射されて前記受光部に入射される光束により形成されるピークを検出し、前記ピークが所定の閾値と交差する2つの交点の幅方向位置を検出し、前記2つの交点の平均値から前記透明管の内周面で反射された光束の幅方向位置を計算し、前記光束の幅方向位置から幾何学的演算を行って前記透明管の内径を測定することを特徴とする。
このような本発明では、透明管の内周面で反射された光束により形成される検出信号のピークが閾値と交差する2つの交点の平均値をとることで、ピークの中心位置を検出することができる。この中心位置は、透明管の内周面で反射された光束の中心位置に相当するので、透明管の内周面の位置に正確に対応したものとなる。従って、この中心位置に基づいて内周面の両側位置を計算することで、正確な内径を得ることができる。
さらに、本発明によれば、閾値が変動し、検出信号との交点の位置が変動した場合でも、中点の位置を検出することで変動の影響を回避でき、この点でも正確な内径を得ることができる。
本発明の測定方法において、前記内周面の幅方向位置の計算を、前記透明管の両側について行い、両側の前記内周面の幅方向位置から前記透明管の内径を計算することが望ましい。
このような本発明では、内周面の両側の位置から内径を計算するので、正確な内径を測定することができる。
なお、透明管の中心位置が正確に得られていれば、内周面の片側の位置からでも、内径を測定することができる。ただし、透明管の両側についてそれぞれ測定することで、正確な内径を測定することができる。
本発明によれば、透明管の内径を、平行レーザ光束を用いて、正確に測定することができる。
本発明の一実施形態を示す測定装置の模式図。 前記実施形態の測定状態を示す模式図。 前記実施形態の測定における演算処理を示す模式図。 平行レーザ光束に透明管を置いた際の光束を示す模式図。 透明管を透過する特定の光束を示す模式図。 従来の内径測定を示す模式図。
図1ないし図3に基づき、本発明の一実施形態について説明する。
図1において、測定装置1は、平行レーザ光束を利用して測定対象物である透明管50の外形寸法を測定する装置である。
本実施形態では、測定装置1として、レーザスキャン式マイクロメータを用いている。
測定装置1は、投光部10および受光部20を有する。受光部20には制御装置30が接続されている。
投光部10は、レーザ光源11、ポリゴンミラー12およびコリメータレンズ13を有する。
投光部10においては、レーザ光源11からのビーム状のレーザ光14が、ポリゴンミラー12で反射される。反射光15は、コリメータレンズ13を通して出射され、測定光束16を形成する。
ポリゴンミラー12は、図示省略した回転駆動機構で回転駆動される。これにより、ポリゴンミラー12で反射された反射光15のビームは扇形に振られ、コリメータレンズ13を通して出射された平行な測定光束16により、帯状の平行レーザ光束40が形成される。
なお、平行レーザ光束40は、その幅方向が方向WDとされ、照射される光軸方向が方向PDとされている。
受光部20は、測定光束16の光路上に配置されたコリメータレンズ21と、その焦点位置に配置された光センサ22とを有する。
受光部20には、投光部10からの平行レーザ光束40が入射される。入射された平行レーザ光束40は、コリメータレンズ21で収束され、収束光23が光センサ22に入射される。光センサ22は、受光した収束光23の光強度を検出し、平行レーザ光束40の幅方向に応じた検出信号S(図2参照)として、外部の制御装置30に出力する。
投光部10と受光部20との間には、測定対象物である透明管50が配置されている。
透明管50は、透明な材質で形成され、外周面51の外径Do、内周面52の内径Diとされている。
本実施形態では、平行レーザ光束40を用いて、内周面52の内径Diの正確な測定を行う。
図2において、平行レーザ光束40の光路上に透明管50を置くと、透明管50の外周面51の接線となるビーム41,42より外側の領域E1,E2では、平行レーザ光束40がそのまま透過される。一方、ビーム41,42より内側の領域E3では、平行レーザ光束40が遮られ、陰が形成される。このビーム41,42の位置を検出することで、透明管50の外径Doを測定することができる。
透明管50に照射される平行レーザ光束40は、透明管50の外周面51で屈折しつつ内部に入り、内周面52で反射され、再び外周面51から外部に出射される。出射されるビーム43のうち一部が、元の平行レーザ光束40と光軸が平行な状態となる。
領域E3の陰の部分には、元の平行レーザ光束40と光軸が平行なビーム43として、主に3本のビーム44,45,46が観測される。このうちビーム44は、透明管50の中心を通るものであり、外周面51および内周面52を直角に透過するため屈折せず、元の光軸のまま進行するものである。
一方、ビーム45,46は、前述した内周面52で反射されて外周面51から再び外部に出射されるものであり、かつ出射光軸が元の光軸と一直線になる条件に合致したものである。このビーム45,46の位置(平行レーザ光束40の幅方向の位置)を検出することで、その位置に基づく幾何学的演算により、内周面52の両端位置を検出することができ、透明管50の内径Di(内周面52の最大外径)を測定することができる。
これらの測定処理は、制御装置30において実行される。
制御装置30は、透明管50の外側を通過した平行レーザ光束40および透明管50を透過したビーム45,46の光量に基づいて、各々の幅方向位置(平行レーザ光束40の幅方向位置)を検出する。
受光部20において、透明管50の外側を通過した平行レーザ光束40および透明管50を透過したビーム45,46を受光し、幅方向位置Pごとの光量Lを示す検出信号Sとして出力する。
本実施形態では、測定装置1がスキャン方式であり、投光部10では平行レーザ光束40の幅方向に一本のレーザビームを振ってスキャンする。従って、平行レーザ光束40の幅方向位置Pは、投光部10におけるスキャンタイミングが用いられる。
前述したように、透明管50の外周面51の接線となるビーム41,42より外側の領域E1,E2では、平行レーザ光束40がそのまま透過され、受光部20に受光される。このため、領域E1,E2において、検出信号Sは、それぞれ高い光量L1,L2を示す。
一方、領域E3の陰の部分では、主に3本のビーム44,45,46が元の光軸(平行レーザ光束40)と平行に出射され、受光部20に受光される。このため、領域E3においては、検出信号Sに、ビーム44,45,46に対応するピークS4,S5,S6が表れる。
ピークS4は、透明管50の中央を屈折せずに透過してきたビーム44に対応するものであり、光量L1,L2に準じた高い光量L4を示す。
ピークS5,S6は、透明管50の内周面52で反射されてきたビーム45,46に対応するものであり、光量L1,L2よりもかなり小さな光量L5,L6となる。
前述した透明管50の内径測定は、ビーム45,46に対応するピークS5,S6の幅方向位置を検出することにより実現できる。
具体的には、ピークS5,S6と交差するレベルの閾値Tを設定し、検出信号Sが閾値Tを超える幅方向位置P5,P6を検出し、これらの距離Ddを測定することができる。
本実施形態においては、幅方向位置P5,P6の検出にあたって、それぞれのピークS5,S6に対し、閾値Tと交差する2つの交点の幅方向位置を検出する。
ピークS5については、その両側の立ち上がり部分において、例えば閾値T1と交差する交点P511および交点P512を検出する。そして、各々の平均値を計算することで、各交点P511,P512の中点にあたる幅方向位置P5を検出する。
ピークS6については、同様に閾値T1と交差する交点P611および交点P612を検出し、各々の平均値から各々の中点にあたる幅方向位置P6を計算する。
これらの幅方向位置P5,P6は、それぞれピークS5,S6の中心位置となり、ピークS5,S6の正確な幅方向位置を示すものとなる。
ここで、閾値T1が閾値T2に変動したとすると、ピークS5の閾値T2との交点P521および交点P522は変動するが、その平均値としての幅方向位置P5は変動しない。また、ピークS6の閾値T2との交点P621および交点P622は変動するが、その平均値としての幅方向位置P6は変動しない。
従って、閾値Tが変動したとしても、幅方向位置P5,P6は変動せず、それぞれ常にピークS5,S6の正確な幅方向位置を示すことになる。
ピークS5,S6の正確な幅方向位置P5,P6およびその距離Ddが検出できたら、幾何学的演算により、内周面52の両端の幅方向位置を計算する。
図3において、ビーム45,46の入射位置を通る外周面51の法線Liとして、検出した距離Ddと、透明管50の外径Doとから、外周面51の法線Liに対するビーム45,46の入射角度Ai=sin−1(Dd/do)が求まる。
また、入射角度Aiと透明管50の材質の屈折率nから、透明管50に入射したビーム45,46の法線Liに対する屈折角度r=sin−1(sinAi/n)が求まる。
次に、法線Liと平行レーザ光束40の光軸と交差する軸線Loとの角度αと、屈折角度rとから、透明管50に入射したビーム45,46の軸線Loに対する角度βが求まる。
これらの角度r,βが得られれば、正弦定理に基づきDi/sinr=Do/sinβとなり、内径Di=Do(sinr/sinβ)が得られる。
なお、上述の演算では、幅方向位置P5,P6の距離Ddを用いたが、距離Ddを用いず、幅方向位置P5,P6それ自体の透明管50の中心Oからの距離を用いて計算を行ってもよく、図3に示す幾何学的関係から内径Diを確定できればよい。
この場合、幅方向位置P5,P6のいずれかと、透明管50の中心Oが解っていればよい。透明管50の中心Oの、平行レーザ光束40の幅方向位置は、例えばビーム44の中心位置を検出することで行える。その際、幅方向位置P5,P6の検出と同様に、検出信号Sにおけるビーム44に対応したピークの両側で閾値が公差する2つの点を求め、ビーム44の中心位置を正確に求めることが望ましい。
このような本実施形態では、検出信号Sにおいて、透明管50の内周面52で反射されたビーム45,46によりピークS5,S6が形成される。この際、それぞれのピークS5,S6において、閾値Tと交差する2つの交点を検出し、この2つの平均値をとることで、ピークS5,S6の中心の幅方向位置P5,P6を正確に検出することができる。
この幅方向位置P5,P6は、透明管50の内周面52で反射されたビーム45,46の中心位置に相当するので、内周面52の位置に正確に反映したものとなる。従って、これらの幅方向位置P5,P6に基づいて内周面52の両側位置を計算することで、正確な内径Diを得ることができる。
さらに、本発明によれば、閾値Tが変動し、検出信号Sとの交点の位置が変動した場合でも、中点にあたる幅方向位置P5,P6を検出することで変動の影響を回避でき、この点でも正確な内径Diを得ることができる。
そして、本実施形態では、内周面52の両側で幅方向位置P5,P6を計算し、幅方向位置P5,P6の距離Ddを用いて内径Diを計算するようにしたので、透明管80の中心Oを用いることなく、正確な内径Diを測定することができる。
なお、本発明は、前述した実施形態に限定されるものではなく、本発明の目的を達成できる範囲での変形などは本発明に含まれる。
前述した実施形態では、平行レーザ光束40を形成する測定装置1としてレーザスキャン式マイクロメータを用いたが、イメージセンサ式マイクロメータあるいは光切断式2次元形状測定センサを利用してもよい。
また、実施形態の説明中でも述べた通り、透明管50の全幅にわたって平行レーザ光束40で測定するのではなく、中心Oから一方の側までの半分だけを平行レーザ光束40で測定してもよく、幅方向位置P5,P6のいずれか一方と中心Oとから内径Diを測定することができる。
本発明は、透明管の内径測定に利用でき、平行レーザ光束を用いた高精度の内径測定に利用することができる。
1…測定装置、10…投光部、11…レーザ光源、12…ポリゴンミラー、13…コリメータレンズ、14…レーザ光、15…反射光、16…測定光束、2…測定対象物、20…受光部、21…コリメータレンズ、22…光センサ、23…収束光、30…制御装置、40…平行レーザ光束、41,42,43,44,45,46…ビーム、50…透明管、51…外周面、52…内周面、Ai…入射角度、Dd,Dd1,Dd2…距離、Di…内径、Do…外径、E1,E2,E3…領域、L,L1,L3,L4,L5,L6…光量、Li…法線、Lo…軸線、O…中心、P5,P6…幅方向位置、P51,P511,P512,P52,P521,P522…交点、P61,P611,P612,P62,P621,P622…交点、r…屈折角度、S…検出信号、S4,S5,S6…ピーク、T,T1,T2…閾値、α,β…角度。

Claims (2)

  1. 平行レーザ光束を用いて透明管の内径を測定する透明管の内径測定方法であって、
    前記平行レーザ光束を形成する投光部と、前記投光部からの前記平行レーザ光束を受光する受光部とを設置し、前記投光部と前記受光部との間に前記透明管を配置し、
    前記透明管の全幅または前記透明管の中心から一方の側までの半分において、前記平行レーザ光束の幅方向位置に応じた受光量を示す検出信号を前記受光部から取得し、前記検出信号のうち、前記透明管の内周面で反射されて前記受光部に入射される光束により形成されるピークを検出し、
    前記ピークが所定の閾値と交差する2つの交点の幅方向位置を検出し、前記2つの交点の平均値から前記透明管の内周面で反射された光束の幅方向位置を計算し、
    前記光束の幅方向位置から幾何学的演算を行って前記透明管の内径を測定することを特徴とする透明管の内径測定方法。
  2. 請求項1に記載した透明管の内径測定方法において、
    前記内周面の幅方向位置の計算を、前記透明管の両側について行い、両側の前記内周面の幅方向位置から前記透明管の内径を計算することを特徴とする透明管の内径測定方法。
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