以下、図面を参照して本発明の好適な実施形態を説明する。
図1(a)、(b)に本発明を適用可能な撮像装置の一実施形態としてのデジタルカメラの外観図を示す。図1(a)はデジタルカメラ100の前面斜視図であり、図1(b)はデジタルカメラ100の背面斜視図である。図1において、表示部28は画像や各種情報を表示する表示部である。表示部28はタッチ操作を受付け(タッチ検出)可能なタッチパネル70aと重畳、もしくは一体となって設けられる。
シャッターボタン61は撮影指示を行うための操作部である。モード切替スイッチ60は各種モードを切り替えるための操作部である。メイン電子ダイヤル71は回転操作部材であり、このメイン電子ダイヤル71を回すことで、シャッター速度や絞りなどの設定値の変更等が行える。電源スイッチ72はデジタルカメラ100の電源のON及びOFFを切り替える操作部材である。サブ電子ダイヤル73は選択枠の移動や画像送りなどを行う回転操作部材である。十字キー74は上、下、左、右部分をそれぞれ押し込み可能な4方向キーである。十字キー74の押された部分に応じた操作が可能である。SETボタン75は、主に選択項目の決定などに用いられる押しボタンである。LVボタン78は、ライブビュー(以下、LV)のONとOFFを切り替えるボタンである。再生ボタン79は、撮影モード(撮影画面)と再生モード(再生画面)とを切り替える操作ボタンである。Qボタン76はクイック設定をするためのボタンであり、撮影画面においてQボタン76を押下すると設定値の一覧として表示されていた設定項目を選択可能になり、さらに設定項目を選択すると各設定項目の設定画面へと遷移することができるようになる。撮影モード中に再生ボタン79を押下することで再生モードに移行し、記録媒体200(図2に示す)に記録された画像のうち最新の画像を表示部28に表示させることができる。電源スイッチ72は、デジタルカメラ100の電源のONとOFFとを切り替えるためのボタンである。シャッターボタン61、メイン電子ダイヤル71、電源スイッチ72、サブ電子ダイヤル73、十字キー74、SETボタン75、LVボタン78、再生ボタン79、Qボタン76は、操作部70に含まれる。接眼ファインダ16はレンズユニット150を通して得た被写体の光学像の焦点や構図の確認を行うための覗き込み型のファインダーである。グリップ部90は、ユーザがデジタルカメラ100を構えた際に右手で握りやすい形状とした保持部である。
図2は、本実施形態によるデジタルカメラ100の構成例を示すブロック図である。
図2において、レンズユニット150は、交換可能な撮影レンズを搭載するレンズユニットである。
レンズ103は通常、複数枚のレンズから構成されるが、ここでは簡略して一枚のレンズのみで示している。通信端子6はレンズユニット150がデジタルカメラ100側と通信を行う為の通信端子であり、通信端子10はデジタルカメラ100がレンズユニット150側と通信を行う為の通信端子である。レンズユニット150は、この通信端子6,10を介してシステム制御部50と通信し、内部のレンズシステム制御回路4によって絞り駆動回路2を介して絞りの制御を行い、AF駆動回路3を介して、レンズ103の位置を変位させることで焦点を合わせる。レンズユニット150を装着可能な装着部を介してレンズユニット150は表示部28のある本体側に装着され、レンズユニットは単焦点やズームレンズなどの様々な種類のものを装着することができる。
AEセンサー17は、レンズユニット150、クイックリターンミラー12を通しフォーカシングスクリーン13上に結像した被写体の輝度を測光する。
焦点検出部11(AFセンサー)は、クイックリターンミラー12を介して入射する像を撮像しシステム制御部50にデフォーカス量情報を出力する位相差検出方式のAFセンサーである。システム制御部50は前記デフォーカス量情報に基づいてレンズユニット150を制御し、位相差AFを行う。AFの方法は、位相差AFでなくてもよく、コントラストAFでもよい。また、移動差AFは焦点検出部11を用いずに、撮像部22の撮像面で検出されたデフォーカス量に基づいて行ってもよい(撮像面位相差AF)。
クイックリターンミラー12(以下、ミラー12)は、露光、ライブビュー撮影、動画撮影の際にシステム制御部50から指示されて、不図示のアクチュエータによりアップダウンされる。ミラー12は、レンズ103から入射した光束をファインダ16側と撮像部22側とに切替えるためのミラーである。ミラー12は通常時はファインダ16へと光束を導くよう反射させるように配されているが、撮影が行われる場合やライブビュー表示の場合には、撮像部22へと光束を導くように上方に跳ね上がり光束中から待避する(ミラーアップ)。またミラー12はその中央部が光の一部を透過できるようにハーフミラーとなっており、光束の一部を、焦点検出を行うための焦点検出部11に入射するように透過させる。
撮影者は、ペンタプリズム14とファインダ16を介して、フォーカシングスクリーン13上に結像した像を観察することで、レンズユニット150を通して得た被写体の光学像の焦点状態や構図の確認が可能となる。
フォーカルプレーンシャッター101(シャッター101)は、システム制御部50の制御で撮像部22の露光時間を制御するためのものである。
撮像部22は光学像を電気信号に変換するCCDやCMOS素子等で構成される撮像素子である。A/D変換器23は、撮像部22から出力されるアナログ信号をデジタル信号に変換するために用いられる。
画像処理部24は、A/D変換器23からのデータ、又は、メモリ制御部15からのデータに対し所定の画素補間、縮小といったリサイズ処理や色変換処理を行う。また、画像処理部24では、撮像した画像データを用いて所定の演算処理が行われ、得られた演算結果に基づいてシステム制御部50が露光制御、測距制御を行う。これにより、TTL(スルー・ザ・レンズ)方式のAF(オートフォーカス)処理、AE(自動露出)処理、EF(フラッシュプリ発光)処理が行われる。画像処理部24では更に、撮像した画像データを用いて所定の演算処理を行い、得られた演算結果に基づいてTTL方式のAWB(オートホワイトバランス)処理も行っている。
メモリ32は、撮像部22によって得られA/D変換器23によりデジタルデータに変換された画像データや、表示部28に表示するための画像データを格納する。メモリ32は、所定枚数の静止画像や所定時間の動画像および音声を格納するのに十分な記憶容量を備えている。メモリ32は、メモリカードなどの着脱可能な記録媒体でも、内蔵メモリであってもよい。
表示部28は画像を表示するための背面モニタであり、図1(b)に示すようにデジタルカメラ100の背面に設けられている。D/A変換器19は、メモリ32に格納されている画像表示用のデータをアナログ信号に変換して表示部28に供給する。画像を表示するディスプレイであれば液晶方式に限らず、有機ELなど他の方式のディスプレイであってもよい。
不揮発性メモリ56は、システム制御部50によって電気的に消去・記録可能なメモリであり、例えばEEPROM等が用いられる。不揮発性メモリ56には、システム制御部50の動作用の定数、プログラム等が記憶される。ここでいう、プログラムとは、本実施形態にて後述する各種フローチャートを実行するためのプログラムのことである。
システム制御部50は、少なくとも1つのプロセッサーを内蔵し、デジタルカメラ100全体を制御する。前述した不揮発性メモリ56に記録されたプログラムを実行することで、後述する本実施形態の各処理を実現する。システムメモリ52では、システム制御部50の動作用の定数、変数、不揮発性メモリ56から読み出したプログラム等を展開する。また、システム制御部はメモリ32、D/A変換器19、表示部28等を制御することにより表示制御も行う。
モード切替スイッチ60は、システム制御部50の動作モードをかんたん撮影ゾーンと応用撮影ゾーンのある静止画撮影モード、動画撮影モード、等のいずれかに切り替える。静止画撮影モードのうちのかんたん撮影ゾーンには、カメラ側でシーンの判定や設定値を設定する全自動モード、撮影の仕上がりを設定するとカメラ側で設定値を設定するクリエイティブモード、ポートレートモード、風景モード、マクロモード等が含まれる。応用撮影ゾーンには、Pモード(プログラムAE)、Mモード(マニュアル)、Avモード(絞り優先AE)、Tvモード(シャッター優先AE)等が含まれる。あるいは、モード切替スイッチ60でメニュー画面に一旦切り換えた後に、メニュー画面に含まれるこれらのモードのいずれかに、他の操作部材を用いて切り替えるようにしてもよい。同様に、動画撮影モードにも複数のモードが含まれていてもよい。Avモードでは、絞り数値をユーザが設定でき、測光結果によって適切な露出になるようにシャッター速度やISO感度を自動調整して撮影を行う。Tvモードでは、シャッター速度をユーザが設定でき、測光結果によって適切な露出になるように絞り数値やISO感度を自動調整して撮影を行う。Mモードでは、絞り数値、シャッター速度、ISO感度をユーザが設定でき、ユーザ目的の露出で撮影を行う。
第1シャッタースイッチ62は、デジタルカメラ100に設けられたシャッターボタン61の操作途中、いわゆる半押し(撮影準備指示)でONとなり第1シャッタースイッチ信号SW1を発生する。第1シャッタースイッチ信号SW1により、AF(オートフォーカス)処理、AE(自動露出)処理、AWB(オートホワイトバランス)処理、EF(フラッシュプリ発光)処理等の動作を開始する。またAEセンサー17による測光も行う。
第2シャッタースイッチ64は、シャッターボタン61の操作完了、いわゆる全押し(撮影指示)でONとなり、第2シャッタースイッチ信号SW2を発生する。システム制御部50は、第2シャッタースイッチ信号SW2により、撮像部22からの信号読み出しから記録媒体200に画像データを書き込むまでの一連の撮影処理の動作を開始する。
電源制御部80は、電池検出回路、DC−DCコンバータ、通電するブロックを切り替えるスイッチ回路等により構成され、電池の装着の有無、電池の種類、電池残量の検出を行う。また、電源制御部80は、その検出結果及びシステム制御部50の指示に基づいてDC−DCコンバータを制御し、必要な電圧を必要な期間、記録媒体200を含む各部へ供給する。電源スイッチ72はデジタルカメラ100の電源を切り替えるためのスイッチである。
電源部30は、アルカリ電池やリチウム電池等の一次電池やNiCd電池やNiMH電池、Li電池等の二次電池、ACアダプター等からなる。記録媒体I/F18は、メモリカードやハードディスク等の記録媒体200とのインターフェースである。記録媒体200は、撮影された画像を記録するためのメモリカード等の記録媒体であり、半導体メモリや磁気ディスク等から構成される。
なお操作部70の一つとして、表示部28に対する接触を検知可能なタッチパネル70aを有する。タッチパネル70aと表示部28とは一体的に構成することができる。例えば、タッチパネル70aを光の透過率が表示部28の表示を妨げないように構成し、表示部28の表示面の上層に取り付ける。そして、タッチパネルにおける入力座標と、表示部28上の表示座標とを対応付ける。これにより、恰もユーザが表示部28上に表示された画面を直接的に操作可能であるかのようなGUI(グラフィカルユーザーインターフェース)を構成することができる。システム制御部50はタッチパネル70aへの以下の操作、あるいは状態を検出できる。
・タッチパネルにタッチしていなかった指やペンが新たにタッチパネルにタッチしたこと。すなわち、タッチの開始(以下、タッチダウン(Touch−Down)と称する)。
・タッチパネルを指やペンでタッチしている状態であること(以下、タッチオン(Touch−On)と称する)。
・タッチパネルを指やペンでタッチしたまま移動していること(以下、タッチムーブ(Touch−Move)と称する)。
・タッチパネルへタッチしていた指やペンを離したこと。すなわち、タッチの終了(以下、タッチアップ(Touch−Up)と称する)。
・タッチパネルに何もタッチしていない状態(以下、タッチオフ(Touch−Off)と称する)。
タッチダウンが検出されると、同時にタッチオンであることも検出される。タッチダウンの後、タッチアップが検出されない限りは、通常はタッチオンが検出され続ける。タッチムーブが検出されるのもタッチオンが検出されている状態である。タッチオンが検出されていても、タッチ位置が移動していなければタッチムーブは検出されない。タッチしていた全ての指やペンがタッチアップしたことが検出された後は、タッチオフとなる。さらにタッチオン状態で所定以上の圧力がタッチパネル上にかかる押圧状態も検出できてもよい。
これらの操作・状態や、タッチパネル上に指やペンがタッチしている位置座標は内部バスを通じてシステム制御部50に通知され、システム制御部50は通知された情報に基づいてタッチパネル上にどのような操作が行なわれたかを判定する。タッチムーブについてはタッチパネル上で移動する指やペンの移動方向についても、位置座標の変化に基づいて、タッチパネル上の垂直成分・水平成分毎に判定できる。またタッチパネル上をタッチダウンから一定のタッチムーブを経てタッチアップをしたとき、ストロークを描いたこととする。素早くストロークを描く操作をフリックと呼ぶ。フリックは、タッチパネル上に指をタッチしたままある程度の距離だけ素早く動かして、そのまま離すといった操作であり、言い換えればタッチパネル上を指ではじくように素早くなぞる操作である。所定距離以上を、所定速度以上でタッチムーブしたことが検出され、そのままタッチアップが検出されるとフリックが行なわれたと判定できる。また、所定距離以上を、所定速度未満でタッチムーブしたことが検出された場合はドラッグが行なわれたと判定するものとする。タッチパネルは、抵抗膜方式や静電容量方式、表面弾性波方式、赤外線方式、電磁誘導方式、画像認識方式、光センサ方式等、様々な方式のタッチパネルのうちいずれの方式のものを用いても良い。方式によって、タッチパネルに対する接触があったことでタッチがあったと検出する方式や、タッチパネルに対する指やペンの接近があったことでタッチがあったと検出する方式ものがあるが、いずれの方式でもよい。
次に図3を用いて本実施形態のける表示UI(ユーザインターフェース)の表示処理について説明する。この処理は、不揮発性メモリ56に記録されたプログラムをシステムメモリ52に展開してシステム制御部50が実行することで実現する。なお、この処理は、デジタルカメラ100に電源が入り、表示部28への撮影画面(設定項目の一覧画面、設定画面)の表示が可能になる、もしくは再生ボタンが操作され(再生モードから)撮影モードに切り替わると開始する。
S301では、システム制御部50は、現在の表示UI情報(表示モード情報)と、撮影モード情報とを不揮発性メモリ56から取得する。表示UI情報には、ユーザに設定された現在の表示UIの情報が含まれている。本実施形態においては、入門レベルのユーザが分かりやすくデジタルカメラ100を操作できるようにした表示UIのやさしいUIと、入門レベルからステップアップしたユーザに向けた表示UIの標準UIのいずれかからユーザが選択することができる。撮影モード情報には、モード切替スイッチ60等で設定された現在の撮影モードが含まれている。
S302では、システム制御部50は、現在の撮影画面用(表示画面)の表示UIの設定がやさしいUIになっているか否かを判定する。表示UIがやさしいUIに設定されていると判定した場合は、S303へ進み、そうでない場合は、S304へ進む。
S303では、システム制御部50は、S301で取得した撮影モード情報に基づいて、設定されている撮影モード別の撮影画面用のやさしいUIの表示を行う。やさしいUIの表示については、図9〜図11を用いて説明する。図9(a)の設定画面901はTvモードの時のやさしいUIの撮影画面の表示例である。図9(a)において、アイテム902はシャッター速度を示すアイテムであり、アイテム902のバー917上に示された指標902aは設定値を示している。アイテム902に示すバー917は、標準UIの撮影画面においてシャッター速度を選択し、子画面に遷移すると表示されるものと同様の情報であるが、やさしいUIでは子画面に遷移する前から表示される。さらにアイテム903は露出補正、アイテム904はドライブモード、アイテム905は測距エリア選択モード、アイテム906はAF動作について設定するアイテムを示している。図9(a)のアイテム903〜906は、設定中の設定値を示すマークを含んでおり、例えば図9(a)のアイテム903には露出補正がプラスマイナス0に設定されていることを示している。やさしいUIでは、メイン設定項目について選択する操作を行わなくても、アイテム902のように設定値を設定するためのバーが含まれた状態で表示がされるので、ユーザはTvモードではシャッター速度の設定値を変更すればよいことが分かる。また、アイテム902のバー917の端には、シャッター速度が遅くなる方の位置に人が止まっているように見える絵と「止める」という文字列(文章)を含むガイダンス(ガイダンス923、解説)を表示する。シャッター速度が早くなる方の位置には人が流れているように見える絵と「流す」という文字列を含むガイダンス(ガイダンス924)を表示している。さらに、シャッター速度の設定操作(ダイヤル操作、タッチ操作)中には、図9(b)のように、シャッター速度が小さくなる方に速いということを示したアイテム926や、シャッター速度が大きくなる方に遅いということを示したアイテム925を表示する。
次に、Avモードの時の撮影画面について説明する。図10(a)の設定画面1001はAvモードの時のやさしいUIの撮影画面の表示例である。図10(a)においては図9(a)とは異なり、メイン設定項目が絞り数値なので、アイテム1002には絞り数値を設定するためのバー1015が含まれる。図10(a)の設定画面1001では、Tvモードと同様にアイテム903〜906が表示されている。また、アイテム1002のバー1015の端には、絞り数値度が小さくなる(開放)なる方の位置に絵のアウトラインがぼけている絵と「ぼかす」という文字列を含むガイダンス(ガイダンス1006)を表示する。絞り数値が大きくなる方の位置には絵のアウトラインがくっきりとしている絵と「くっきり」という文字列を含むガイダンス(ガイダンス1007)を表示している。設定値を示す数字(図10(a)においてはF5.6)は絞りを示すアイテム1008と共に表示され、例えば、絞り数値が開放に近づくと図10(b)のアイテム1008の表示形態が絞りをより開いたような表示形態になる。また、絞り数値の設定操作(ダイヤル操作、タッチ操作)中には、図10(b)のように、バー1015の絞り数値の開放側には「開ける」という文字列を含むガイダンス(ガイダンス1013)を表示している。また、絞り数値の大きい数値の方には「絞る」という文字列を含むガイダンス(ガイダンス1014)を表示し、絞り数値の設定値に関する名称を表示している。
次に、Mモードの時の撮影画面について説明する。図11(a)の設定画面1101はMモードの時のやさしいUIの撮影画面の表示例である。図11(a)においては図9(a)、図10(a)とは異なりメイン設定項目が1つではなく、シャッター速度、絞り数値、ISO感度である。Mモードにおいては、シャッター速度を示すアイテム1102、絞り数値を示すアイテム1103、ISO感度を示すアイテム1104が表示されており、TvモードやAvモードと同様にアイテム903〜906が表示されている。アイテム1102〜アイテム1104は設定中の設定値(1102b〜1104b)とバーと共に表示されており、各バー上の指標1102a〜1104aは設定値を示している。このようにMモードの撮影画面においては3つの項目のバーが表示される。また、やさしいUIの撮影画面は、白色系の親しみのある色(色味)で背景は表示がされる。
S304では、システム制御部50は、S301で取得した撮影モード情報に基づいて、設定されている撮影モード別の撮影画面用の標準UIの表示を行う。標準UIの表示については、図12(a)、(b)を用いて説明する。図12(a)の設定画面1201は標準UIにおけるTvモードの設定画面、図12(b)の設定画面1239は標準UIにおけるAvモードの設定画面を示している。設定画面1201において設定値を示すアイテムがアイテム1202〜1213までの12個表示されており、設定画面1239において設定値を示すアイテムがアイテム1216〜1229までの14個表示されている。各アイテムの機能は、アイテム1202はシャッター速度、アイテム1203(1216)は絞り数値、アイテム1204(1217)はISO感度、アイテム1205(1218)は露出補正、アイテム1219は調光補正である。アイテム1206(1220)はピクチャースタイル、アイテム1207(1221)はホワイトバランス、アイテム1222はホワイトバランス補正、アイテム1208(1223)はオートライティンググオプティマイザである。アイテム1224は内蔵ストロボ機能設定、アイテム1209(1225)はAFモード、アイテム1210(1226)は測距エリア選択モードである。アイテム1211(1227)は測光モード、アイテム1212(1228)はドライブモード、アイテム1213(1229)は記録画質である。図12(a)、(b)のように、各アイテムが並んでいる画面においてQボタン1215を選択すると、各アイテムの設定値を変更可能な状態になる。図12(b)の設定画面1239においてQボタン1215を選択し、各設定値を変更可能な状態になると、図12(c)の設定画面1239ように選択中のアイテムにはカーソル1230が表示され、その他のアイテムには枠1231が表示される。カーソル1230の当たっている項目についてはガイダンス1232が表示される。図12(c)のアイテム1214(戻るボタン)を選択すると各アイテムが選択可能な状態が解除され、設定値の一覧画面になる。Qボタン1215を選択した後、カーソルはメイン設定項目(Tvモードならアイテム1202、Avモードならアイテム1216)に当たる。また標準UIは黒色系で背景が表示される。
S305では、システム制御部50は、撮影画面用のやさしいUIと標準UIの切り替え操作がされたか否かを判定する。表示UIの切り替え操作は、メニューボタンの押下により表示されるメニュー画面において行うことができる。図8(a)〜(c)にはメニュー画面における表示UIの設定画面を示す。図8(a)に示す表示レベル設定画面803では表示UIの設定が可能であり、撮影に関する設定項目の一覧を表示した撮影画面用の表示UIと、メニュー表示用の表示UIとそれぞれ設定可能である。表示レベル設定画面803には、撮影画面用の表示UIを設定するためのメニュー項目801と、メニュー表示用の表示UIを設定するためのメニュー項目802とが表示される。メニュー項目801を選択すると、図8(b)、(c)に示す撮影画面用の表示UI設定画面804が表示される。メニュー項目805はやさしいUI、メニュー項目806は標準UIを設定するためのメニュー項目である。メニュー項目805にカーソルがあたると表示例807が表示され、メニュー項目806にカーソルがあたると表示例808が表示される。メニュー表示用の表示UIも同様にやさしいUIと標準UIとを切り替えることができるが、後述する実施形態においては、撮影画面用の表示UIについて主に説明する。また、設定された表示UIは、撮影画面用とメニュー表示用とでそれぞれ不揮発性メモリ56に記憶される。撮影画面用のUIの切り替えがされたと判定した場合は、S302へ進み、そうでない場合は、S306へ進む。
S306では、システム制御部50は、撮影モードの変更操作がされたか否かを判定する。撮影モードの変更はモード切替スイッチ60の回転操作やメニュー画面での操作によって行うことができる。撮影モードの変更操作がされたと判定した場合は、S307へ進み、そうでない場合は、S308へ進む。
S307では、システム制御部50は、S306で設定された撮影モードへと変更し、不揮発性メモリ56に記録する。また、変更後の撮影モードに合わせたUI表示へと更新する(S303またはS304)。
S308では、システム制御部50は、測光指示がされたか否かを判定する。測光指示は、シャッターボタン61の半押しによって行うことができる。なお、不図示のAEロックボタン(露出を固定するためのボタン)、絞り込みボタン(撮影前にレンズの絞り込みをするためのボタン)の押下によっても行うことができる。測光指示がされたと判定された場合には、測光が終了した後にS309へ進み、そうでない場合は、S310へ進む。
S309では、システム制御部50は、測光ガイド処理を行う。測光ガイド処理については図7を用いて後述する。
S310では、システム制御部50は、撮影指示がされたか否かを判定する。撮影指示は、シャッターボタン61の全押しによって行うことができる。撮影指示がされたと判定された場合は、S311へ進み、そうでない場合は、S312へ進む。なお、S308においてシャッターボタン61の半押し以外の操作で測光指示がされた後にS310に進んだ場合には、シャッターボタン61の半押しの操作(全押しの途中の状態)がされても測光処理は行わない。
S311では、システム制御部50は、後述する設定変更処理(やさしいUIでの設定値変更処理を含む)で設定された設定内容に基づいて撮影処理を行う。S311では、S309の測光結果に基づいた露出やAF位置での撮影を行う。設定値により背景がぼけている撮像画像や、被写体が流動するようになっている撮像画像などが得られる。
S312では、システム制御部50は、Qボタンが選択されたか否かを判定する。Qボタンの選択は、表示されたQボタン(例えば図9(a)のQボタンを示すアイテム928)へのタッチ、もしくはQボタン76の押下により行うことができる。Qボタンの選択がされたと判定した場合は、S313へ進み、そうでない場合は、S314へ進む。
S313では、システム制御部50は、撮影画面に表示されるアイテムを選択可能な状態にする。例えば、TvモードでやさしいUIを表示している場合には、図9(a)のように各アイテムが並んでいる状態から、図9(g)のように各アイテムの設定値を変更可能な状態になる。各設定値を変更可能な状態になると、図9(g)のように選択中のアイテムにはカーソル912が表示され、その他のアイテムには枠927が表示される。また、図9(a)においてアイテム902に表示されていた現在の設定値を示す指標902aは、図9(g)において表示形態が変わりカーソル918となる。カーソル918はオレンジ色や緑色といった設定画面901の背景が白色系の色に対して目立つ色となっている。AvモードでやさしUIを表示している場合には、図10(a)から図10(f)のように撮影画面に表示されるアイテムの表示形態が変更される。また、Avモードで標準UIで表示している場合には、図12(b)から図12(c)のように表示が変更される。
S314では、システム制御部50は、設定変更処理を行う。設定変更処理については図4を用いて後述する。
S315では、システム制御部50は、表示UIの表示処理が終了されたか否かを判定する。表示UIの表示処理は、電源のOFF、表示部28へのライブビュー画面(LV画面、スルー画像、撮像画像)の表示、再生モードへの移動などによって終了する。
以上、図3において説明した実施形態によれば、ユーザはやさしいUIと標準UIとを切り替えることができる。やさしいUIの撮影画面では、各モードで主に設定する設定項目(Tvモードではシャッター速度、Avモードでは絞り数値)を設定するためのバーを含んで表示をするので、ユーザは選択したモードにおいて、どの項目の設定値変更をすればよいのか分かる。つまり、図4で後述する標準UIにおいて撮影画面での項目選択後に表示される子画面において表示されるバーと同じ機能を有するバーがやさしいUIの撮影画面では表示される。選択した撮影モードによりメイン設定項目が変わるが、やさしいUIにおいては撮影モード別にメイン設定項目の設定値を変更するためのバーやガイダンスを撮影画面に大きく表示し、ユーザが撮影モードについて学習できるようにする。また、ユーザはアイテムの示す設定項目を記憶した上でアイテムの一覧からメイン設定項目がどれかを判定しなくても、設定変更すべき値がどれか分かる。さらに、どのように設定値変更すれば撮影される画像にどのような効果があるのかまで知ることができる。一方、使い慣れたユーザにとっては、標準UIではすばやくより多くの項目の設定値変更をすることができるので操作性が高くなる。
また、やさしいUIでは表示される項目数が標準UIより少なく、1つ1つの項目についてガイダンスを表示するので、どの項目が何を示すのか、どの項目を選択して設定値を変更すればよいのか熟知していないユーザにとっては分かりやすい。やさしいUIと標準UIとで共通で表示される設定項目としては、メイン設定項目と露出補正、ドライブモード、測距エリア選択モード、AF動作があり、これらについてやさしいUIで使い慣れておけば、標準UIにステップアップしやすい。
また、やさしいUIと標準UIとで操作性について一致している部分もある。共通する操作性としては撮影画面表示時のダイヤル操作によるメイン設定項目の設定値の変更が可能であること、各アイコンの表示形態、Qボタンの選択により各アイテムの設定値を変更可能な状態になること、後述する子画面等がある。よって、やさしいUIである程度学習したユーザが標準UIへと円滑に切り替えることができる。
次に図4を用いて設定変更処理について説明する。この処理は、不揮発性メモリ56に記録されたプログラムをシステムメモリ52に展開してシステム制御部50が実行することで実現する。なお、この処理は、図3のS314へ進むと開始する。
S401では、システム制御部50は、撮影画面に表示されるアイテムが選択状態であるか否かを判定する。つまり、撮影画面に表示されるアイテムが、図9(g)のように枠927やカーソル912が表示された状態(選択状態)であるか、図9(a)のように枠やカーソルが表示されていない状態であるか否かを判定する。アイテムが選択状態であると判定した場合は、S406へ進み、そうでない場合は、S402へ進む。
S402では、システム制御部50は、ダイヤル操作があったか否かを判定する。ダイヤル操作とは、メイン電子ダイヤル71、またはサブ電子ダイヤル73への操作である。ダイヤル操作があったと判定した場合は、S403へ進み、そうでない場合は、設定変更処理を終了する。
S403では、システム制御部50は、現在設定されている表示UIがやさしいUIであるか否かを判定する。設定されている表示UIがやさしいUIであると判定した場合は、S404へ進み、そうでない場合は、S405へ進む。
S404では、システム制御部50は、やさしいUIでの設定値変更処理を行う。やさしいUIでの設定値変更処理については、図5を用いて後述する。
S405では、システム制御部50は、S403において判定された表示UIが標準UIの場合であり、S402でダイヤル操作がされたと判定されたので、メイン設定項目の設定値を変更する。メイン設定項目とは、撮影モード毎に決められた項目であり、Tvモードであればシャッター速度、Avモードであれば絞り数値、Pモードでは露出レベル、Mモードであれば、シャッター速度、絞り数値、ISO感度である。Tvモード、Avモード、Pモードでは、メイン電子ダイヤル71でもサブ電子ダイヤル73でもメイン設定項目の設定値が変更される。Mモードであれば、メイン電子ダイヤル71への操作であればシャッター速度、サブ電子ダイヤルへの操作であれば絞り数値を変更する。ダイヤル操作を行うと、Tvモードの場合は、図12(a)に示すアイテム1202の示すシャッター速度の数値が変更され、Avモードの場合は、図12(b)に示すアイテム1216の示す絞り数値が変更される。
S406では、システム制御部50は、メイン設定項目に決定されたか否かを判定する。メイン設定項目にカーソルが表示された状態でSETボタン75が押下される、もしくはタッチされるとメイン設定項目に設定項目が決定され、そうでなければ決定されていない状態であるとする。メイン設定項目に決定された状態であると判定した場合は、S407へ進み、そうでない場合は、S409へ進む。
S407では、システム制御部50は、現在設定されている表示UIがやさしいUIであるか否かを判定する。設定されている表示UIがやさしいUIであると判定した場合は、S408へ進み、そうでない場合は、S410へ進む。やさしいUIにおいてメイン設定項目に決定されている場合には、子画面に遷移しなくても設定値の変更が可能である。一方で、やさしいUIでもメイン設定項目以外の項目、標準UIの場合には、設定項目が決定された(カーソル表示)後は、子画面に遷移しないと設定変更がされない。メイン設定項目がやさしいUIにおいて決定されている状態である場合には、撮影モードがAvモードの場合には、図10(f)のように、カーソル912がメイン設定項目を示すアイテム1002に表示される。また、Mモードの場合には図11(b)のように、カーソル912がメイン設定項目の1つであるシャッター速度のアイテム1102に表示される。やさしいUIにおいては、設定項目の非選択状態の時にダイヤル操作でメイン設定項目を設定変更可能(S402〜S405)であり、タッチ操作での設定変更はできないが、S406、S407でYesと判定されると、タッチ操作での設定変更が可能となる。なお、メイン設定項目が決定される選択状態である際に、ダイヤル操作を行うと選択する設定項目の変更操作となる。
S408では、システム制御部50は、ダイヤル操作か、メイン設定項目を示すアイテム中のバー上でのタッチ操作が行われたか否かを判定する。図9(g)のアイテム902のバー917上でのタッチやタッチムーブ操作によりカーソル918の位置を変更することができる。ダイヤル操作か、バー917上でのタッチ操作が行われたと判定した場合は、S404へ進み、そうでない場合は、設定変更処理を終了する。ダイヤル操作でもバー上のタッチ操作でも、表示部28のバー上のそれぞれの位置を指示する指示操作であり、指示された位置に対応する設定値候補が選択される。バー上の各位置と各設定値の候補とは対応しており、ダイヤル操作とタッチ操作において位置を指定することにより、設定値を設定可能である。
S409では、システム制御部50は、設定項目の決定操作がされたか否かを判定する。アイテムにカーソルが示された選択状態である場合に、もう一度タッチ操作がされる、もしくはSETボタン75が押下されると決定操作となる。設定項目の決定操作がされたと判定された場合には、S410へ進み、そうでない場合は、S413へ進む。
S410では、システム制御部50は、選択された設定項目の設定用子画面を表示する。S410は、S406でNo、S407でNoとなった場合の処理である。つまり、やさしいUIのメイン設定項目以外の設定項目の選択と、標準UIにおいて設定項目の選択がされた場合には、設定用子画面を表示する。やさしいUIの場合には、例えばアイテム904の示す設定項目が決定されると、図9(h)に示す設定用子画面913が表示部28に表示される。標準UIの場合には、例えば図12(a)のアイテム1212が設定項目として決定されると図12(d)の設定用子画面1233が表示部28に表示される。やさしいUIの設定用子画面(図9(h))においても標準UIの設定用子画面(図12(d))においても、設定値を示すアイテム群914、設定項目名915、設定値名916が表示される。アイテム(アイテム群914)の配置や、表示される設定項目(設定項目名915)、設定値の名称(設定値名916)は同じである。色合いや配色はやさしいUIと標準UIとでは異なり、やさしいUIは白色、標準UIは黒色に近い色となっている。表示する色のみを変え、アイテムの配置や設定項目の名称を変えないようにすることにより、やさしいUIを使用していたユーザが標準UIに切り替えた時に戸惑うことなく設定変更操作を行うことができる。
標準UIにおいて各撮影モードにおいてメイン設定項目となる設定項目が選択され、子画面に遷移する場合について説明する。図12(e)はAvモードのときに、絞り数値(アイテム1216)が選択され子画面に遷移した場合の表示例である。図12(e)の絞り数値の設定画面1234には、バー1235が表示されており、「開ける」や「絞る」といった設定値に関するアイテム1236、1237を表示する。さらにガイダンス1238も表示する。ガイダンス1238は、絞り数値に関する、絞りを開けると背景がボケて被写体を強調でき、絞ると広い範囲にピントがあうというガイダンスであり、設定された設定値にかかわらず設定項目について説明するガイダンスである。バー1235上には設定可能な設定値毎に所定間隔で設定可能位置が振られている。アイテム1236、1237はやさしいUIのAvモードの設定画面(図10(b))のアイテム1002と共に表示される1013、1014と同じく絞り数値の設定値に関するガイダンス(効果に関するガイダンスとは異なる)である。
S411では、システム制御部50は、S410で表示された設定用子画面において行われた設定操作に応じて設定値を変更する。子画面においては例えば、図9(h)でアイテム群914のうちのアイテム914aがタッチまたはカーソルが当たり選択された場合には設定値が変更される。やさしいUIの設定用子画面である図9(h)の設定用子画面913においても、標準UIの設定用子画面である図12(d)の設定用子画面1233においても、アイテム群914中の設定値の選択により設定値の変更をすることができる。標準UIの設定用子画面を示す図12(e)において、設定が設定された場合も図12(c)のアイテム1216の表示形態が、F4.0から例えばF5.6を示すものに変更される。
S412では、システム制御部50は、S410において表示した設定用子画面において設定値の設定操作が終了したか否かを判定する。設定値が選択された後、SETボタン75の押下や、Q戻るボタン929がタッチされると設定値の設定操作が終了したものとする。設定操作が終了したと判定するとS413へ進み、そうでない場合は、S411へ戻る。また、設定用子画面において設定された設定値は、設定画面901に反映される。例えば、アイテム914aが設定用子画面913で選択されたとすると、図9(a)のアイテム904の表示形態から図9(g)のアイテム904の表示形態(アイテム914aの表示形態)へと替わる。S412における表示については、標準UIにおいても同様である。
S413では、システム制御部50は、Q戻るボタンが選択されたか否かを判定する。Q戻るボタンの選択は、Q戻るボタンを示す表示アイテム(例えば図9(g)のQ戻るボタン929)へのタッチ、もしくはQボタン76の押下により行うことができる。Q戻るボタンの選択がされたと判定した場合は、S414へ進み、そうでない場合は、S415へ進む。
S414では、システム制御部50は、アイテムの選択状態を解除する。Q戻るボタンが選択されると各アイテムが選択可能な状態が解除され、設定値の一覧画面になる。つまり、図9(g)、図12(c)のカーソルや枠が表示された状態から図9(a)、図12(b)のカーソルや枠の表示されていない状態になる。
S415では、システム制御部50は、カーソルの移動操作がされたか否かを判定する。カーソルの移動操作(選択する設定項目の変更操作)とは、十字キー74の上下左右キーの押下により選択する設定項目を変更する操作や、撮影画面に表示される選択中でない設定項目をタッチする操作である。十字キー74の操作でカーソルを移動し、さらにSETボタン75を押下すると設定項目の決定をすることができる。やさしいUIにおいては、例えば図9(g)においてカーソル912をアイテム902からアイテム904に移動させると選択する項目を変えることができる。標準UIにおいては、例えば図12(c)においてカ―ソル1230をアイテム1216からアイテム1228へ移動させるとドライブモードを設定項目として選択することができる。タッチ操作での設定項目の変更は、やさしいUIにおいても標準UIにおいても各設定項目を示すアイテムへのタッチ操作によって設定項目を決定することができる。設定項目の変更操作があったと判定した場合は、S416へ進み、そうでない場合は、S406に戻る。
S416では、システム制御部50は、カーソルを移動する。カーソルの移動は例えば、図9(g)のアイテム902にカーソルが当たっている状態から、アイテム904にカーソルが当たりアイテム902には枠が表示されるようになることである。なお、図4の各ステップにおいても撮影指示や測光指示は受付けることができる。
以上、図4を用いて説明した実施形態においては、ユーザはやさしいUIを選択した際に、メイン設定項目の設定値の変更を簡単に行うことができる。各モードのメイン設定項目は、ユーザが設定項目の選択操作を行わなくてもはじめから設定変更するためのバーと共に表示され(設定領域として表示されている)、メイン設定項目以外は子画面に入る前はバーで表示されず設定値を示すアイテムが示される。よって、やさしいUIにおいては撮影モードにおいて設定変更すべきメインの設定項目が分かりやすくなる。さらに、設定値と効果の関係についても把握しながらダイヤル操作やタッチ操作で設定値の変更をすることができる。メイン設定項目以外の設定項目については、設定項目を示すアイコンと共にガイダンスが表示されるので、どの項目を選択すればいいか、選択するとユーザの知らない撮影方法で撮影する必要があるのか、など分からないユーザも安心して設定変更ができる。さらに設定項目が少ないので、少しずつ設定項目について学習することができる。また、メイン設定項目以外の設定項目の設定用子画面は、やさしいUIでも標準UIでも同じようにアイテムが表示されるので、ユーザは標準UIに移行した後にも円滑に設定値の設定をすることができる。
次に図5を用いてやさしいUIでの設定値変更処理について説明する。この処理は、不揮発性メモリ56に記録されたプログラムをシステムメモリ52に展開してシステム制御部50が実行することで実現する。なお、この処理は、図4のS404へ進み、やさしいUIにおけるメイン設定項目が選択可能な状態になった、もしくは選択可能な状態にならなくてもS404に進むと開始される。
S501では、システム制御部50は、メイン設定項目の変更後の設定値を取得する。S403でYes(S402でYes)となりS404に進んだ場合、またはS408でダイヤル操作がされてYesとなりS404に進んだ場合には、行われたダイヤル操作での操作方向と操作量により変更後の設定値を取得することができる。S408においてタッチ操作(位置の指定操作)が行われたと判定されてYesとなりS408に進んだ場合には、行われたタッチ操作の位置(タッチダウン位置)により変更後の設定値を取得することができる。1クリック分のダイヤル操作(カーソル位置の指定操作)により設定値の変更がされた場合には、直前に設定されていた設定値から1つ隣の設定可能位置の設定値を変更後の設定値として取得する。ダイヤルの回転方向が右方向であれば、直前に設定されていた設定値から右方向に、回転方向が左方向であれば、直前に設定されていた設定値から左方向に1つ隣りの設定可能位置の設定値を取得する。例えば図9(a)のようにシャッター速度が1/200秒に設定されている状態でダイヤルが左方向に設定可能位置が1つ分回転されるとシャッター速度は1/160秒となり、右方向に設定可能位置が1つ分回転されるとシャッター速度は1/250秒となる。タッチ操作で設定値の変更がされた場合には、バー917上のタッチダウンの位置の設定値を取得する。タッチダウンがされた後、タッチムーブがされた場合には、タッチムーブ後のバー917上のタッチ位置の(表示手段上のタッチ座標から取得されるタッチ位置に対応する)設定値を取得する。
S502では、システム制御部50は、S501で取得した設定値の位置にカーソルまたは指標を移動する。ダイヤル操作で設定値の変更がされた場合には、図9(a)の設定値(1/200)を挟むようにアイテム902bを表示し、設定値がダイヤル操作によって変更可能であることを示す。図9(b)と図10(b)アイテム925、926、1006、1007はこのタイミングで表示してもいい。図9(a)、(b)のアイテム902bやアイテム925、926はずっと表示していてもよいし、設定値の変更操作がされたことに応じて表示し、設定値の変更操作がされた後4秒や3秒等の所定時間が経過したことに応じて非表示にしてもよい。なお、Tvモード以外のAvモード、Mモードにおいても同様にカーソルまたは指標を移動する。図4のS406でYes(S408でYes)と判定され、S502に進んだ場合にはカーソル918を、図4のS402でYes(S403でYes)と判定され、S502に進んだ場合には指標902aを移動する。
S503では、システム制御部50は、バー上でのタッチムーブ操作がされたか否かを判定する。タッチムーブ操作がされたと判定された場合は、S504へ進み、そうでない場合は、S506へ進む。
S504では、システム制御部50は、現在の設定可能位置の間隔を取得する。設定可能位置の間隔について図13を用いて説明する。図13(a)〜(d)は、シャッター速度、絞り数値を設定するためのバーにおける設定可能位置の間隔を説明するための図である。図13(a)、(b)はシャッター速度、(c)、(d)は絞り数値を設定するバーを示しており、区間1301〜区間1308の各区間内での設定可能位置の間隔は等しい。図13(a)において、区間1301は30秒≧(シャッター速度)≧1/60秒(非推奨範囲)、区間1302は1/60秒>(シャッター速度)≧1/40000秒(推奨範囲)を示す。図13(c)において、区間1303は1.0≦(絞り数値)≦1.8(推奨範囲)、区間1304はF1.8<(絞り数値)≦F4.0(推奨範囲)、区間1305はF4.0<(絞り数値)≦7.1(推奨範囲)を示す。区間1306はF7.1<(絞り数値)≦11(推奨範囲)、区間1307はF11<(絞り数値)≦36(非推奨範囲)、区間1308はF36<(絞り数値)≦91(非推奨範囲)を示す。区間1302と区間1303〜区間1305と区間1306は、バーが黒色で示されており、区間1301と区間1307と区間1308はバーがグレー(黒色と識別可能な表示形態)で示されている。つまり、推奨範囲の区間のバーの線の色は黒色で表示されており、非推奨範囲の区間のバーの線はグレーで表示され、ユーザは設定値の範囲に大きく2つありグレーの範囲の設定値も設定できるが、バーの線が黒色の範囲の設定値の方が推奨されていることが分かる。
図13(b)はTvモードのバー917の詳細、図13(d)はAvモードのバー1015の詳細を説明するための図である。図13(b)のバー917の下にはTvモードでの設定可能位置を説明するためのバー1317を示し、図13(d)のバー1015の下にもAvモードでの設定可能位置を説明するためのバー1315を示す。バー1315、1317に記載される点線は各設定値に対応するバー上の設定位置を示しており、例えばバー1317の1/250秒の示す点線の位置に対応するバー917上の位置(位置1309)が、設定値1/250秒の設定位置となる。位置1309にカーソルを移動すると1/250秒にシャッター速度が設定される。
また、図13(b)、(d)は、図13(a)、(b)に示す各区間(区間1301〜区間1308)における設定可能位置の間隔と設定値の関係を示す。図13(a)においては、区間1301における設定可能位置の間隔は(5ドット)区間1302における設定可能位置の間隔(14ドット)よりも狭くなっている。つまり、非推奨範囲の設定値を示すバー上の設定可能位置の間隔は狭く、推奨範囲の設定値を示すバー上の設定可能位置の間隔は広く、推奨された範囲の設定値の方がタッチ操作における設定がしやすくなっている。区間1301における設定可能位置は、30秒、25秒、20秒、15秒、13秒、10秒、8秒、6秒、5秒、4秒、3.2秒、2.5秒、2秒、1.6秒、1.3秒・・・1/60秒とシャッター速度の設定可能な設定値が、5ドットの間隔毎に振り当てられている。また、区間1302における設定可能位置は、1/80秒、1/100秒、1/125秒、1/160秒、1/200秒、1/250秒・・・1/3200秒、1/4000秒とシャッター速度の設定可能な設定値が、14ドットの間隔毎に振り当てられている。
図13(c)においては設定可能位置の間隔は区間1305(20ドット)、1306/1307(16ドット)、1304(12ドット)、1303/1308(2ドット)の順に狭くなっていく。推奨範囲である区間1305は、非推奨範囲である区間1307や1308よりも設定可能位置の間隔が広くなっているが、推奨範囲である区間1304は非推奨範囲である区間1307の設定可能位置の間隔よりも狭くなっている。これは、区間1304は推奨範囲であるが、やさしいUIのユーザが使用するキットレンズ(初心者が撮影をするのに適したレンズ)のようなレンズでは区間1304の設定値に対応していないことが多いためである。区間1304における設定可能位置の間隔を区間1305のように広くしてしまうと、バー1015の長さには限界があるので、使用頻度の高い他の区間の設定可能位置の間隔を狭くすることになり、操作性が低下する可能性があるためである。同様に区間1303と1308は、上位ユーザ(プロ、ハイアマチュア)の使用するレンズにおいて対応する設定値であるため、区間1303においては推奨範囲であるが2ドットとしている。推奨範囲の中でも区間1305は、初心者に使用を特におすすめする範囲(失敗しにくい設定値の範囲)であるので区間1306よりも広くしている。区間1303における設定可能位置は、F1.0、F1.1、F1.2、F1.4、F1.6、F1.8と絞り数値の設定可能な設定値が、2ドットの間隔毎に振り当てられている。区間1304における設定可能位置は、F2.2、F2.5、F2.8、F3.2、F3.5と絞り数値の設定可能な設定値が、12ドットの間隔毎に振り当てられている。区間1305における設定可能位置は、F4.5、F5.0、F5.6、F6.3、F7.1と絞り数値の設定可能な設定値が、20ドットの間隔毎に振り当てられている。区間1306における設定可能位置は、F8.0、F9.0、F10、F10、F11と絞り数値の設定可能な設定値が、16ドットの間隔毎に振り当てられている。区間1307における設定可能位置は、F13、F14、F16、F18、F20、F22、F25と絞り数値の設定可能な設定値が、16ドットの間隔毎に振り当てられている。区間1308における設定可能位置は、F36、F40、F45、F51、F57、F64と絞り数値の設定可能な設定値が、2ドットの間隔毎に振り当てられている。このように本実施形態では設定可能な設定値のバー上の設定可能位置の間隔を上述するように区間によって変えている。
また、区間1303〜区間1306の示す推奨範囲のうち、区間1304(区間1303も)、区間1305、区間1306はそれぞれ設定可能位置の間隔だけでなく図5のS508で後述するガイダンスも異なる。なお、絞り数値やシャッター速度の場合には、1段刻みで設定可能な設定値を設けることがあるが、その場合にも1段刻みの設定値の間隔を設定値の含まれる範囲によって変える。
推奨範囲の設定可能位置の間隔を広くすることで、表示できるバーの長さに限りがあり、一定の距離でしかバーの長さをとれない場合でも推奨範囲の幅が広くなり、非推奨範囲の幅が狭くなる。このように推奨範囲が非推奨範囲よりも広くなるように表示することで、非推奨範囲の設定値は、推奨範囲の設定値と同じように二者択一的に選択してしまうと、撮影が失敗してしまう可能性があることを示す。これにより、ユーザが意図せず非推奨範囲の設定値(意図せず、ユーザが設定してしまうと失敗する可能性の高い設定値)を選択しにくくなるようにしている。このように、設定可能位置の間隔を変えることで、どの範囲の設定値が適正であるか、撮影に注意を要すか否かについて熟知しているわけではないユーザが意図せず非推奨範囲の設定値を選択したことにより撮影を失敗してしまう可能性が低くなる。また、シャッター速度を設定するためのバーでは、推奨範囲と非推奨範囲とで設定可能位置の間隔を同じにしてしまうと、推奨範囲の方が非推奨範囲よりも区間が狭くなってしまうが、設定可能位置の間隔を変えることで、推奨範囲の区間を広くすることができる。また、初心者のユーザが主に使用するレンズにおいて設定できないような設定値の範囲の間隔を狭くすることで使用頻度の高い設定値の範囲を設定するための範囲をより広く設けられるようにし、タッチ操作での操作性が向上するようにしている。なお、ISO感度を示すバーにおいては設定可能位置の間隔は変えない。
さらに、設定値の選択をタッチムーブによるカーソル移動により行う場合には、設定可能位置の間隔が広い方が細かな調整がしやすくなる。つまり、バーの長さが限られているような場合には、あまり使用しない範囲の設定可能位置の間隔を狭くすることで、使用頻度の高い範囲の設定可能位置の間隔を広くする。よって、使用頻度の高い範囲(及び推奨範囲)においてタッチムーブで最小単位分(例えば、F5.6からF6.3)だけ指標を動かしたい時には、20ドット以上40ドット未満分、指を動かせばよい。使用頻度の高い範囲では20ドット以上40ドット未満であったが、非推奨範囲では16ドット以上32ドット未満、指を動かすと最小単位分変更(例えばF20からF22)するので、使用頻度の高い範囲ではより大まかな操作で1つ分指標を動かせる。その分、操作性が向上する。S504では、図13(b)、(d)に示す設定可能位置の間隔を、もともとの設定値と、S503で行われたタッチムーブの方向にある設定可能位置とからその間隔を取得する。つまり、図13(d)においてF7.1の時にタッチムーブが右方向であればS504では16ドット、左方向であればS504は20ドットを取得し、S505において16ドットもしくは20ドットの距離タッチムーブがされるのを待つ。
図4のS410において説明をした図12(e)で表示される標準UIのAvモードの子画面(設定画面1234)において、バー1235では設定可能位置の間隔が一定だが、やさしいUIの撮影画面では、推奨範囲の設定可能位置の間隔を広くしている。また、バー上の表示形態も標準UIとやさしいUIとでは異なる。標準UIのバー1235では、設定値の範囲によって表示形態を変えないのに対して、やさしいUIのバー(図10(a)のアイテム1002内のバー1015)では設定値の範囲により表示形態を変えている。バー1235は設定可能位置の間隔がやさしいUIの間隔αよりも広い、または同じで、設定可能な数値の一部だけが表示部28に表示され、スクロール操作をすることにより表示する範囲を変更することができる。やさしいUIのバーでは設定可能な範囲の全てが一度に見える(1画面に表示される)ように表示する。やさしいUIでは、設定値の全体を見せることでユーザがどの辺りの設定値を選択すればよいのかをガイダンスを見ながら判定できるようにする。それに対し、標準UIではユーザが明確に設定値を決めた上で設定操作を行うので、設定値が分かりやすいように設定可能位置の幅(すなわち目盛りの幅)を大きくして表示する。さらに、標準UIのバー1235が表示される時はその他の設定項目を示すアイテムは表示部28には表示されないが、図10(a)のやさしいUIのバー(アイテム1002内のバー)はアイテム903〜906と共に表示される。なお、非推奨範囲の区間のバーはグレーでなくても点線や推奨領域よりも細い線など、推奨領域の区間のバー(例えば実線)よりも目立たないような表示形態になっていればよい。
S505では、システム制御部50は、S504で取得した設定可能位置の間隔分のタッチ位置の移動がされたか否かを判定する。もしくは、次の設定値に対応する位置(設定可能位置の間隔分離れたバー上の位置)をタッチしたか否かを判定する。設定可能位置の間隔分のタッチムーブがされたと判定した場合は、S501へ進み、そうでない場合は、設定可能位置1つ分のタッチムーブがされるまで(次の設定値に対応する位置にタッチするまで)待つ。設定可能位置の間隔分のタッチムーブがされないまま、タッチが離された場合には、S506へ進む。タッチムーブでの設定値の変更をした場合には、S505からS501へ進み、変更後の設定値を取得してカーソルを移動した後、S502、S506に進み、S506以降のガイダンスの表示に関する処理を行う。
S506では、システム制御部50は、S501において取得した変更後の設定値の設定値群が変わったか否かを判定する。S506の判定は、S502において移動されたカーソル、指標の位置がバー上の境界線(例えば図9(b)の境界線922)を超えたかどうかを判定する。ここで設定値群とは、バー上の境界線と境界線の間に挟まれた範囲にある複数の設定値であり、2つの同じ境界線に挟まれた設定値は同じ設定値群となる。設定値群が同じであれば、設定値に関する同一のガイダンスを表示するが、設定値群が変わると設定値に関するガイダンスが変わる。また、そもそも設定値に関するガイダンスが未表示の場合にもS506はYesとなる。設定値群が変わったと判定した場合は、S507へ進み、そうでない場合は、S509へ進む。
S507では、システム制御部50は、現在の設定値が含まれる設定値群のガイダンス情報を取得する。
S508では、システム制御部50は、S507で取得したガイダンス情報に基づいて表示部28にガイダンスを表示する。このように撮影時の効果や注意事項が変化するたびにガイダンスを変えるので、設定値と撮影の効果や注意事項について熟知していなくても、撮影前に事前に把握し学習することができる。図9(b)〜(f)を用いてTvモードにおけるガイダンスについて説明する。
図9(b)〜(f)の撮影画面ではそれぞれシャッター速度に関するガイダンスの表示例を示している。図9(b)は設定値が1/400秒>(シャッター速度)≧1/4000秒(境界線922〜バーの端902d)内、図9(c)は設定値が1/60秒>(シャッター速度)≧1/400秒(境界線921〜境界線922)内の時の設定画面を示している。さらに、図9(d)は設定値が1/8秒>(シャッター速度)≧1/60秒(境界線920〜境界線921)内、図9(e)は設定値が1.3秒>(シャッター速度)≧1/8秒(境界線919〜境界線920)内の時の設定画面を示している。図9(f)は設定値が30秒≧(シャッター速度)≧1.3秒(バーの端902c〜境界線919)内の時の設定画面と示している。図9(b)のガイダンス907は、人や乗り物など動いているものの動きを止めた写真が撮影できる(すなわち被写体ブレが小さい)というガイダンスである。図9(c)のガイダンス908は、一般的な撮影に適していることを示すガイダンスである。図9(d)のガイダンス909は、流し撮りなどに適している撮影であり、手ぶれに注意が必要であることを示すガイダンス(警告)である。図9(e)のガイダンス910は、川の流れなど流動感を表現でき(すなわち被写体ブレが大きく)、三脚の使用をおすすめすることを示すガイダンスである。図9(f)のガイダンス911は、夜景等の撮影に適しており(すなわち光量の少ない暗い被写体の撮影に適しており)、三脚の使用をすることを示すガイダンスである。このように、シャッター速度の設定値の含まれる範囲によって、適切な撮影シーンや撮影により得られる効果、撮影時の注意事項等を表示している。
次に絞り数値に関するガイダンスについて図10を用いて説明する。図10(b)〜(e)の撮影画面ではそれぞれ絞り数値に関するガイダンスの表示例を示している。図10(b)はF1.0≦(絞り数値)≦F4.0(バーの端1002c〜境界線1003)内、図10(c)はF4.0<(絞り数値)≦F7.1(境界線1003〜境界線1004)内の設定画面を示している。図10(d)はF7.1<(絞り数値)≦F11(境界線1004〜境界線1005)内、図10(e)はF11<(絞り数値)≦F91(境界線1005〜バーの端1002d)内の設定画面を示している。図10(b)のガイダンス1009は、背景をぼかした撮影ができること(すなわち被写体深度が浅いこと)を示すガイダンスである。図10(c)のガイダンス1010は、一般的な撮影に適していることを示すガイダンスである。図10(d)のガイダンス1011は、背景までくっきり写るようになること(すなわち被写体深度が深いこと)、手ぶれに注意することを示すガイダンスである。図10(e)のガイダンス1012は、背景がよりくっきり写るようになること(すなわち被写体深度がより深いこと)、手ぶれに注意するか三脚を使用することを示すガイダンスである。このようにAvの撮影画面においてもTvの撮影画面と同様に、絞り数値の設定値の含まれる範囲により、撮影により得られる効果や撮影時の注意事項等を表示している。また、ユーザはTvモードにするとシャッター速度の設定値により撮影画像の流れ具合(被写体の動きによる被写体ブレ具合)を変えるだけでなく、手ぶれに注意が必要なことや、夜景や動いているものを止めるような撮影に適していること等まで知ることができる。さらにAvモードにすると絞り数値の設定値により、撮影画像の背景のぼかし具合(被写界深度)を変えるだけでなく、手ぶれに注意が必要なことや三脚が必要となること等まで知ることができる。このように、やさしいUIでは撮影モードと効果の関係についてもユーザは学ぶことができ、撮影できる被写体の範囲や、表現の幅を広くすることができる。なお、設定可能な絞り数値の範囲は装着されたレンズによって異なる(すなわち接続される外部機器により設定可能な設定値候補の範囲が変わる)。絞り数値の最小値は、F1.0、最大値は91まであるが、装着レンズにより設定可能できない設定値の範囲はグレーアウト(非推奨範囲よりも薄くする)する。F11〜F91の範囲の絞り数値は、手ブレが発生しやすく、やさしいUIのユーザにとっては撮影が難しいため非推奨範囲の絞り数値となる。
設定値の最小値と最大値の箇所に、シャッター速度であれば流すか止める、絞り数値であればぼかすやくっきりといった文字列を表示するだけでは設定値の端に近づくほど各効果が強くなることしか分からない。しかし、設定値を大まかにいくつかの撮影群に分けることで、一般的な撮影に向く設定値の範囲や、絞り数値であれば、背景がどの程度くっきり写るのか、撮影時にどのような注意が必要となるかまで詳細に把握することができる。例えば背景をくっきりさせて撮影をしたい場合、ぼかす、くっきりだけの記載だとやさしいUIを使うユーザは、よりくっきりさせるために絞り数値を一番大きくしてしまう可能性がある。しかし実際には、絞り数値を一番大きくしてしまうと手ぶれによる撮影の失敗になりやすく、背景をくっきりとさせられなくなる場合がある。さらに失敗の理由も分からないので、結局撮影を諦めてしまう可能性もある。しかし、どの程度の設定値範囲であれば背景をくっきりさせることができ、手ぶれに注意を要するかを記載することで、事前に手ブレを注意しながら撮影をすることができる。さらに、仮に失敗したとしても失敗の理由を事前に把握しているので、注意をしながら撮影をすることができる。さらに設定値が境界線を越える毎にガイダンスが変わるので、ユーザは設定値の設定中に、境界線を跨ぐと効果や注意事項が変わるということを認識しながら設定操作を行うことができる。現在表示中の効果を変えたくなければ、境界線を超えない範囲内でカーソルを移動すればよいし、効果(注意事項)を変えたければ一気に隣りの境界線を超えるところまでカーソルを動かせばよい。このように、ユーザにとってちょうどよい設定値に設定することを補助することができる。
S509では、システム制御部50は、現在設定値を変更している設定項目が絞り数値であるか否かを判定する。現在設定値を変更している設定項目が絞り数値であると判定した場合は、S510へ進み、そうでない場合は、S512へ進む。
S510では、システム制御部50は、現在設定された設定値が開放値であるか否かを判定する。開放値はレンズによって異なるが、設定可能な最も低い値のことである。開放値に近づくほど撮影される画像の背景、前景はぼける。つまり図10(a)であればF1.8に設定されたか、図10(f)ではF3.5に設定されたかを判定する。開放値であると判定した場合は、S511へ進み、そうでない場合は、S512へ進む。
S511では、システム制御部50は、ヒントガイドを表示する処理(ヒントガイド処理)を行う。ヒントガイド処理は図6を用いて後述する。
S512では、システム制御部50は、やさしいUIでの設定値変更処理を終了する操作がされたか否かを判定する。やさしいUIでの設定値変更処理を終了する操作は、電源のOFF、Q戻るボタン929のタッチである。Q戻るボタン929をタッチすると、図9(g)から図9(a)の状態の戻り、各アイテム(アイテム902〜906)は枠のついた選択可能なことを示す表示形態から、枠のついていない表示形態になる。
以上、図5を用いて説明した実施形態においては、推奨範囲と非推奨範囲とで設定可能位置の間隔を変えることで、推奨範囲をバー上で広くし、非推奨範囲をバー上で狭くすることで、非推奨範囲がユーザの意図せずに選択されてしまうことを抑制している。推奨範囲の設定値はタッチムーブにより設定がしやすくなる。また、設定値群毎にガイダンスが変わるので、ユーザは撮影される効果や、撮影時の注意事項についても設定値群毎に学習することができる。
次に図6を用いてヒントガイド処理について説明する。この処理は、不揮発性メモリ56に記録されたプログラムをシステムメモリ52に展開してシステム制御部50が実行することで実現する。なお、この処理は、図5のS511へ進み、設定項目が絞り数値であり、設定された設定値が開放になったと判定された場合に開始される。
S601では、システム制御部50は、ぼかしヒントの入り口アイテムを表示する。図14(a)に示す入口アイテム1401は、ぼかしヒントの入り口アイテムであり、絞り数値を開放に設定した後、さらに背景をぼかしたいと考えているユーザにヒントがあることを示すアイテムである。アイテム1401を選択することにより、絞り数値の設定とは異なる手法で背景をぼかすためのヒントが表示される。
S602では、システム制御部50は、図14(a)の入口アイテム1401が選択されたか否かを判定する。入口アイテム1401を選択したと判定した場合は、S603へ進み、そうでない場合は、処理を終了する。
S603では、システム制御部50は、装着レンズが短焦点レンズであるか否かを判定する。装着レンズが短焦点レンズであると判定した場合は、S605へ進み、そうでない場合は、S604へ進む。
S604では、システム制御部50は、入口アイテム1401が選択された後に表示するヒントの1つとして、焦点距離を大きくする旨のヒントを加える。図14(b)にはヒントの表示例を示しており、上述した焦点距離を大きくする旨のヒントは、ヒント1402としてズームを望遠側にするという記載で表示される。ヒントは最大ヒント1〜4まであり、S603、S605、S608、S609の判定結果によってヒントの数は変わる。
S605では、システム制御部50は、被写体距離がレンズの最短撮影距離とほぼ同じであるか否かを判定する。被写体距離がレンズの最短撮影距離とほぼ同じであると判定した場合は、S607へ進み、そうでない場合は、S606へ進む。なお、S605の処理は行わずに、S606に進みS606で示すヒントを表示してもよい。
S606では、システム制御部50は、入口アイテム1401が選択された後に表示するヒントの1つとして、被写体に近づく旨のヒントを加える。上述した焦点距離を大きくする旨のヒントは、ヒント1403として被写体に近づくという記載で表示される。
S607では、システム制御部50は、入口アイテム1401が選択された後に表示するヒントの1つとして、背景と被写体の距離を離す旨のヒントを加える。上述した焦点距離を大きくする旨のヒントは、ヒント1404として背景と被写体の距離を離すという記載で表示される。
S608では、システム制御部50は、装着レンズの開放絞り数値が予め定められた数値よりも大きいか否かを判定する。予め定められた数値とは例えばF2.8やF4.0である。装着レンズの開放絞り数値が予め定められた数値よりも大きいと判定した場合は、S610へ進み、そうでない場合は、S609へ進む。
S609では、システム制御部50は、装着レンズの焦点距離が予め定められた値よりも小さいか否かを判定する。装着レンズの焦点距離が予め定められた値よりも小さいと判定した場合は、S610へ進み、そうでない場合は、S611へ進む。
S610では、システム制御部50は、入口アイテム1401が選択された後に表示するヒントの1つとして、推奨レンズに関するヒントを加える。上述した推奨レンズに関するヒントは、ヒント1405として、現在使用しているレンズより、開放絞り値がより小さいレンズで、焦点距離がより長いレンズを使用すると、背景のボケは一般的に大きくなるという記載で表示される。
S611では、システム制御部50は、S604、S606、S607、S610において表示するヒントとして追加されたヒント(絞り数値の設定以外にぼける方法を示す文章)を表示する。ヒントがヒント1〜4まである場合には、図14(c)のようにヒント1〜4までが順番に並び、全体の一部が図14(b)のように表示部28に表示され、上方向へのタッチムーブや下キーの押下でページ送りをすることができる。このように、絞り数値が開放になると、絞り数値の設定とは別にさらにぼけるようにするためのヒントを表示するようにする。S611では、絞り数値の設定ではなく、ズーム、被写体への距離、レンズの種類といったことに関するヒントを表示する。
以上、図6を用いて説明した実施形態においては、絞り数値を開放に設定したユーザがさらにボケの効果をえるための方法を知ることができる。絞り数値を開放に設定したユーザは、さらにぼかしの効果をかけようとしている可能性が高い。ヒントを表示するための入り口アイテムを表示し、ぼかすためのヒントを表示可能にすることで、やさしいUIのユーザのように、これ以上ぼかすには何をしてよいか、そもそもぼかしの効果を他の方法で付けられるのか分からないユーザにとっては便利となる。開放まで絞り数値を設定していない場合に、入口アイテムを表示してしまうと、そもそも背景をぼかそうとしていないユーザにとっては不要な表示となってしまう。なお、開放に設定しなくても、開放側に所定数値以上連続して設定値を変更(所定量より離れた位置の設定値へ変更)した場合に入口アイテムを表示するようにしてもよい。なお、効果としてはボケの他にも流動感を出す効果などでもよい。画像に流動感を出すためのヒントとしては、動きのある被写体を選択することなどがある。絞り数値ではなく、シャッター速度が設定項目の場合には、シャッター速度が速く設定されると手ぶれを抑制できるという効果がある。手ブレを抑制する方法としては、シャッター速度の設定以外にも、三脚にカメラをおいて撮影をしたり、セルフタイマーを使用したり、リモコンを使用するなどの方法があるが、初心者のユーザには分からない可能性が高い。しかしながら、シャッター速度の設定値の画面において上述の方法をヒントとして記載することでユーザはより手ブレが抑制された画像を取得することができる。
次に図7を用いて測光ガイド処理について説明する。この処理は、不揮発性メモリ56に記録されたプログラムをシステムメモリ52に展開してシステム制御部50が実行することで実現する。なお、この処理は、図3のS309へ進み、測光指示がされたと判定された場合に開始される。
S701では、システム制御部50は、測光値を取得する。測光値は、AEセンサー17から取得することができる。
S702では、システム制御部50は、撮影モードが応用撮影ゾーンの撮影モードであり、露出オーバーもしくは露出アンダーであるか、いずれでもないか否かを判定する。測光した結果、設定されたシャッター速度や絞り数値では撮影する画像の明るさが、適正な明るさの範囲よりも明るくなる場合を露出オーバーと呼ぶ。一方、測光した結果、撮影する画像の明るさが、適正な明るさの範囲よりも暗くなる場合を露出アンダーと呼ぶ。露出オーバーの場合は、撮影画像が明るく白っぽくなり、露出アンダーの場合は撮影画像が暗く黒っぽくなってしまう。露出オーバーもしくは露出アンダーであると判定した場合は、S704へ進み、そうでない場合は、S703へ進む。
S703では、システム制御部50は、撮影モードがかんたん撮影ゾーンの撮影モードであり、シャッター速度の値が手ぶれしやすい値であるか否かを判定する。シャッター速度の値が手ぶれしやすい値であると判定した場合は、S704へ進み、そうでない場合は、測光ガイド処理を終了する。
S704では、システム制御部50は、Tvアイコン、Avアイコンを点滅表示することで警告をする。図15(a)、(b)には、Tvアイコン1501とAvアイコン1502とが示されており、それぞれ、シャッター速度と絞り数値を示している。また、図15(c)にはAvアイコン1502が表示される。S704では、露出オーバーまたは露出アンダーであると判定された、もしくは手ぶれしやすいシャッター速度であると判定されたので、TvアイコンとAvアイコンとを点滅してユーザに注意を促す。ここで図15は測光に関するガイダンスの表示例を示す図である。
S705では、システム制御部50は、現在の表示UIの設定がやさしいUIであるか否かを判定する。やさしいUIであると判定した場合は、S706へ進み、そうでない場合は、図7の処理を終了する。やさしいUIである場合は、S706以降で後述するヒントガイドや詳細ヒントを表示するが、標準UIである場合には、Tvアイコン、Avアイコンの点滅のみが測光値に関するガイド表示となる。
S706では、システム制御部50は、ヒントガイドアイテムを表示部28に表示する。図15(a)〜(c)に、ヒントガイドアイテム1503〜1505を示す。ヒントガイドアイテム1503は、S702において露出オーバーになると判定された時に表示され、ヒントガイドアイテム1504は、S702において露出アンダーになると判定された時に表示されるものである。さらにヒントガイドアイテム1505はS703において手ぶれしやすいシャッター速度であると判定された時に表示される。なお、ヒントガイドアイテム1503、1504は測光ガイド処理において表示しなくてもシャッター速度が(TvモードやMモード)で設定された場合に、直前の測光結果を用いて露出オーバーかアンダーかを判定し、ヒントガイドアイテムを表示し警告をしてもよい。
S707では、システム制御部50は、S706で表示したヒントガイドアイテムが選択されたか否かを判定する。ヒントガイドアイテムが選択されたと判定した場合は、S708へ進み、そうでない場合は、図7の処理を終了する。
S708では、システム制御部50は、詳細ヒントを表示する。詳細ヒントは、ヒントガイドアイテムが選択されたことにより表示されるものであり、ヒントガイドアイテムに記載されている注意事項(ガイド)について、どのように対処すればよいのかを示したものである。手ぶれしやすいシャッター速度であると判定された場合の詳細ヒント、すなわちヒントガイドアイテム1505が選択された場合には、図15(e)に示すようなヒント1506〜1509を図15(d)のように表示部28に一部ずつ表示する。図15(e)に示すように全体の一部が表示されるので、スクロールさせることにより任意の部分を表示させることができる。露出アンダーと露出オーバーの時のヒントガイドアイテムと、撮影モード、ISO感度設定毎の詳細ヒントは、図16に示す。例えば、図15(a)に示す設定画面901においてヒントガイドアイテム1503が表示された場合、撮影モードがTvモードで、設定がISOマニュアルでISO100だがTvが最速ではない場合の詳細ヒントは、図16に記載されているものになる。つまり、「被写体が明るすぎるため、適切な明るさで撮影できません。シャッター速度を速く(もっと「止める」方向に設定)するか、ISO感度を下げて(小さい数値に設定して)ください」と表示する。図16の表より、撮影モード、ヒントガイドの種類(露出オーバーか露出アンダーか)、ISO感度の設定によって、表示される詳細ヒントが変わる。
以上、図7を用いて説明した実施形態においては、やさしいUIの場合には、測光値に関するガイド(警告)や詳細ヒント(対策)について確認することができる。やさしいUIのユーザは、何が警告されているのか、どのような対策をとればよいのか学習することができる。さらに標準UIの時と同様にTvアイコンやAvアイコンが点滅されるので、やさしいUIから標準UIに移行した後に、何が起こっているのか分からないという状況にはなりにくくなる。
以上、説明した実施形態によれば、表示UIをやさしいUIと標準UIに切り替えることで、初心者のユーザは設定変更すべき設定項目が容易に分かり、操作に慣れたユーザも素早くいくつもの設定項目を選択できるので、操作性がよい。また、説明した実施形態によれば、設定項目の設定値の変更以外の方法で、ユーザ所望の効果のある画像を取得しやすくなる。さらに、上述の実施形態によれば、設定項目の設定値を設定する場合のユーザの操作性が向上する。また、実施形態によれば、設定値候補の中で設定されると注意を要すような設定値が、ユーザが意図しないまま設定される可能性を低減することができる。
なお、本実施形態ではバー上のカーソルを移動させることで設定値を設定する例を説明したが、バー表示をせずに、全ての設定値候補を一覧表示し、その中から1つを選択でいるようにしてもよい。その場合に設定値の範囲を示す境界線はアイテムとアイテムの間に線を表示したり、アイテムの色を変えたりしてもよい。さらに上述した実施形態では撮影に関する設定項目を用いて説明をしたが、これに限らず、画像編集、文字編集、音楽編集といった場合に適用してもよい。画像編集であれば、色調調整が選択された場合には、色を決めるマトリクス(メインとなる設定項目を設定する基盤)と共にその他の設定項目(色の濃度や明暗など)をアイテムとして設定画面に表示する。画像合成が選択された場合には、合成範囲を決めるための画像(メインとなる設定値を設定するための画像)と共にその他の設定項目(切り取りの補正、ペイントなど)をアイテムとして設定画面に表示するようにする。つまり、メインとなる設定項目については、子画面に遷移しなくてもはじめからマトリクスや画像を表示し、ユーザがメイン設定項目が何か、何を設定変更すればよいか分かるようにする。標準UIの場合には、色調調整であっても画像合成であっても、マトリクスや合成範囲を決めるための画像は表示されず、マトリクスを示すアイテムや合成範囲を決めることを示すアイテムを表示する。
なお、システム制御部50が行うものとして説明した上述の各種の制御は1つのハードウェアが行ってもよいし、複数のハードウェアが処理を分担することで、装置全体の制御を行ってもよい。
また、本発明をその好適な実施形態に基づいて詳述してきたが、本発明はこれら特定の実施形態に限られるものではなく、この発明の要旨を逸脱しない範囲の様々な形態も本発明に含まれる。さらに、上述した各実施形態は本発明の一実施形態を示すものにすぎず、各実施形態を適宜組み合わせることも可能である。
また、上述した実施形態においては、本発明をデジタルカメラ100に適用した場合を例にして説明したが、これはこの例に限定されず、以下の装置であれば適用可能である。すなわち、所定の設定項目を含む複数の設定項目の設定画面の表示UIを切り替え可能な表示制御装置、設定値の値により撮影画像に所定の効果がかかる設定項目の設定画面の表示を制御可能な表示制御装置であれば適用可能である。さらに、設定項目を指定された位置に基づいて設定可能な画面を表示可能な表示制御装置、利用時にユーザの注意を要すような設定値が設定値候補に含まれる設定項目の設定が可能な電子機器であれば適用可能である。
即ち、本発明はパーソナルコンピュータ(PC)や、携帯電話端末や携帯型の画像ビューワ、デジタルフォトフレーム、音楽プレーヤー、ゲーム機、電子ブックリーダー、タブレットPC、スマートフォン、投影装置、表示部を有する家電装置等に適用可能である。
(他の実施形態)
本発明は、以下の処理を実行することによっても実現される。即ち、上述した実施形態の機能を実現するソフトウェア(プログラム)をネットワーク又は各種記録媒体を介してシステム或いは装置に供給し、そのシステム或いは装置のコンピュータ(又はCPUやMPU等)がプログラムコードを読み出して実行する処理である。この場合、そのプログラム、及び該プログラムを記憶した記録媒体は本発明を構成することになる。