JP6655385B2 - パウダー容器 - Google Patents

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本発明は、パウダー状の内容物を収容し、これを少しずつ取り出して使用することのできるパウダー容器に関するものである。
粉末状や顆粒状といったパウダー状の内容物を収容し、これを少しずつ振り出す等して使用するパウダー容器として、例えば、図4に示すような容器が知られている(特許文献1を参照)。この容器は、ルースパウダー(粉白粉)等のパウダー化粧料1を収容するパウダー収容用凹部2を有する容器本体3と、このパウダー収容用凹部2の開口を蓋する中蓋4と、上記容器本体3の上面を蓋する蓋体5とを備えている。
上記中蓋4は、パウダー収容用凹部2の開口縁と係合する略環状の枠体6と、その下部開口6aに取り付けられたメッシュ体7とを備えており、このメッシュ体7を底面とする枠体6の凹部8内に、化粧用のパフ(図示せず)が収容されるようになっている。なお、上記メッシュ体7は、通常、合成繊維の編み地で形成されている。
この容器からパウダー化粧料1を取り出して化粧するには、まず、パフを中蓋4の凹部8内に収容した状態で、全体を上下逆にして数回振り、上記メッシュ体7からパフ表面にパウダー化粧料1を振り出して付着させる。そして、このパフを肌に当ててパウダー化粧料1を塗布することにより化粧を行う。
特願2009−286013号公報
しかしながら、このようなパウダー容器では、充填時当初はさらさらしていたパウダー化粧料1が、携帯中の振動や容器内に湿気が入ることにより、互いに凝集したりして、メッシュ体7から振り出しにくくなることがある。また、残り少なくなったパウダー化粧料1が容器本体3の底面や側面に張り付いて振り出すことができなくなることもある。
そして、凝集したパウダー化粧料1の塊が、メッシュ体7の伸びた目からそのまま出てきて、肌に均一に塗布することができないという問題が生じる場合もある。また、メッシュ体7は材料費が高いため、これを使用する容器の多くが、比較的価格帯の高い高級品に適用されており、中身が高級な分、中身を最後まで使い切りたいという消費者の強い要望がある。
一方、比較的安価な容器として、例えば図5に示すように、中蓋4′の底面4a自体に、パウダー化粧料1を振り出すための小孔9を多数形成したものが、多く出回っている(他の構成は図4と同じ)。しかしながら、このような中蓋4′では、成形上の問題から、小孔9の孔径が比較的大きく、その分布も緻密でないため、パウダー化粧料1を振り出した場合、パフの、小孔9に対峙する部分のみに、まばらにパウダー化粧料1が付着する。したがって、化粧をしようとする者は、このパフを一旦手で揉む等の動作を行いパフ表面にパウダー化粧料1を薄く広げてから肌に塗布しなければならず、煩雑な手間を要するという問題がある。
また、当然ながら、上記中蓋4′では、中蓋4′の底面4aの上からいくらパフを押しても、パウダー収容用凹部2内にとどまるパウダー化粧料1を掻き取ることができないため、その場合は、いちいち中蓋4′を外して直接パフでパウダー化粧料1を掻き取らなければならず、やはり煩雑であるという問題がある。
本発明は、このような事情に鑑みなされたもので、パウダー状の内容物を少しずつ均一に取り出すことができ使い勝手のよい、優れたパウダー容器の提供をその目的とする。
上記の目的を達成するため、本発明は、パウダーが収容されるパウダー収容用凹部を有する容器本体と、上記容器本体のパウダー収容用凹部の開口を蓋する中蓋と、上記容器本体の上面を蓋する蓋体とを備えたパウダー容器であって、上記中蓋が、パウダー収容用凹部の開口縁部と着脱自在に係合する略環状の枠体と、この枠体の開口を塞ぐように配置される略板状の連続気泡多孔質弾性体とを備え、上記連続気泡多孔質弾性体の下面の略全面が、上記容器本体内に収容されたパウダーと直接対面しており、上記連続気泡多孔質弾性体として、見かけ密度が20〜50kg/m 3 、伸び率が60%以上、セル数が3〜20個/25mmの乾式ウレタンスポンジが用いられており、上記連続気泡多孔質弾性体の連続気泡を経由してパウダー収容用凹部内からパウダーが取り出されるようになっているパウダー容器を第1の要旨とする。
また、本発明は、そのなかでも、特に、上記中蓋において、枠体の下部に連続気泡多孔質弾性体が一体的に取り付けられており、上記枠体と連続気泡多孔質弾性体とで構成される凹部内に、パウダー塗布具が収容されるようになっているパウダー容器を第2の要旨とする。
そして、本発明は、それらのなかでも、特に、上記連続気泡多孔質弾性体の厚みTが、連続気泡多孔質弾性体の下面からパウダー収容用凹部の底面までの深さDを1とすると、0.05〜1.5に設定されているパウダー容器を第の要旨とする。
すなわち、本発明のパウダー容器は、パウダー収容用凹部の開口を蓋した状態のままでパウダーを取り出すための中蓋として、パウダー収容用凹部の開口縁部と着脱自在に係合する略環状の枠体と、この枠体の開口を塞ぐよう配置される略板状の連続気泡多孔質弾性体とを組み合わせたものが用いられている。
この構成によれば、上記連続気泡多孔質弾性体が、それ自体保形性のある弾性体であって、その内部に分布する多数の連続気泡が、さらさらで流動性の高いパウダーの通り道となるため、この連続気泡を経由して、パウダーを少しずつ均一に取り出すのに好都合である。
また、パウダーが凝集する等して、パウダー収容用凹部内から取り出しにくくなった場合には、上記連続気泡多孔質弾性体をパウダー収容用凹部内に押し込むと、連続気泡多孔質弾性体が弾性変形し、パウダーに直接接してこれを掻き取ることができる。凝集したパウダーが、仮に塊状態で掻き取られても、弾性変形した連続気泡多孔質弾性体が元に戻る勢いで、上記パウダーがほぐれながら連続気泡を通過するため、外に出てくるときには、パウダーが細かくほぐれ、均一状態で取り出されるようになっている。したがって、取り出されたパウダーを、むらのない状態で良好に使用することができる。
さらに、パウダーの量が少なくなって、パウダー収容用凹部内に押し込んだ連続気泡多孔質弾性体がパウダーに届かなくなったとしても、その押し込み動作と解除動作に伴う連続気泡多孔質弾性体の弾性変形によって、パウダー収容用凹部内の空気が強く動いてパウダーが舞い上がったりほぐれたりして、連続気泡多孔質弾性体の連続気泡に取り込まれるため、パウダー収容用凹部内のパウダーを最後まで、無駄なく使い切ることができる。
そして、このような弾性変形を繰り返しても、連続気泡多孔質弾性体は型崩れせず、破れたりすることもないため、繰り返し良好に使用することができる。コスト的にも、従来用いられてきたメッシュ体に比べて経済的であり、汎用性が高いという利点を有する。
しかも、本発明のパウダー容器、特に、上記連続気泡多孔質弾性体として、見かけ密度が20〜50kg/m 3 、伸び率が60%以上、セル数が3〜20個/25mmの乾式ウレタンスポンジが用いられているため、とりわけ、パウダーを細かい状態で均一に取り出すことができ、使い勝手のよいものとなる。
なお、本発明のパウダー容器のなかでも、特に、上記中蓋において、枠体の下部に連続気泡多孔質弾性体が一体的に取り付けられており、上記枠体と連続気泡多孔質弾性体とで構成される凹部内に、パウダー塗布具が収容されるようになっているものは、パウダー塗布具を用いてパウダーを塗布する際、別個にパウダー塗布具を用意する必要がなく、携帯等に便利である。
そして、本発明のパウダー容器のなかでも、特に、上記連続気泡多孔質弾性体の厚みTが、連続気泡多孔質弾性体の下面からパウダー収容用凹部の底面までの深さDを1とすると、0.05〜1.5に設定されているものは、連続気泡多孔質弾性体によるパウダー取り込み性能が良好で、とりわけ使い勝手のよいものとなる。
本発明の一実施の形態を示す分解斜視図である。 上記実施の形態の、蓋体を外した状態の縦断面図である。 (a)は本発明の他の実施の形態の、蓋体を外した状態の縦断面図、(b)は本発明のさらに他の実施の形態の、蓋体を外した状態の縦断面図である。 従来のパウダー容器の一例を示す説明図である。 従来のパウダー容器の他の例に用いられる中蓋の説明図である。
つぎに、本発明の実施の形態を図面にもとづいて詳しく説明する。ただし、本発明は、以下の実施の形態に限定されるものではない。
図1は、本発明のパウダー容器の一実施の形態を示す分解斜視図である。このパウダー容器は、フェイスカラー等の粉末状化粧料からなるルースパウダー10を収容するもので、比較的背の低いジャータイプの容器である。そして、ルースパウダー10を収容するためのパウダー収容用凹部11を有する容器本体12と、上記パウダー収容用凹部11の開口を蓋する中蓋13と、中蓋13内に収容されるパウダー塗布具14と、上記容器本体12の上面を蓋する蓋体15とを備えている。
上記容器本体12は、略有底円筒状の射出成形品からなり、その内側が、ルースパウダー10を収容するパウダー収容用凹部11になっている。また、容器本体12の周壁上部には、蓋体15とねじ係合するための雄ねじ部20が形成されている。
また、上記パウダー収容用凹部11の開口を蓋する中蓋13は、パウダー収容用凹部11の開口縁部と着脱自在に係合する略円環状の枠体21と、この枠体21の下面開口を塞ぐように取り付けられる円板状の連続気泡多孔質弾性体22とを備えている。
より詳しく説明すると、上記枠体21は、このパウダー容器の蓋体15を外した状態の縦断面図である図2に示すように、上記パウダー収容用凹部11の開口内に入り込む円環状の周壁23と、この周壁23の上端縁から外側に向かって水平に延設される外フランジ部24と、この周壁23の下端縁から内側に向かって水平に延設される内フランジ部25とを備えている。そして、上記周壁23と内フランジ部25によって、凹部26が形成されている。また、上記枠体21の下端面となる内フランジ部25の下面に、上記周壁23と外径寸法が略同一の、円板状の連続気泡多孔質弾性体22が一体的に貼付されている。
したがって、上記パウダー収容用凹部11内と枠体21の凹部26内とは、連続気泡多孔質弾性体22の連続気泡によって連通状態になっており、容器を上下逆にして振ったり連続気泡多孔質弾性体22をパウダー収容用凹部11内に押し込んだりすると、この連続気泡多孔質弾性体22の連続気泡を経由して、パウダー収容用凹部11内のルースパウダー10が、枠体21の凹部26側に取り出されるようになっている。
そして、上記枠体21の、周壁23で囲われた凹部26内に、ルースパウダー10を塗布するためのパウダー塗布具14が収容されている。上記パウダー塗布具14は、円板状のスポンジを綿の起毛布で覆い指を入れる部分を付けたもので、凹部26内に過不足なく収まる大きさに設定されている。
なお、このパウダー容器が未使用の段階では、ルースパウダー10が、上記連続気泡多孔質弾性体22の連続気泡を経由して不用意に漏れてパウダー塗布具14や容器内を汚さないように、枠体21の凹部26の底面に、連続気泡多孔質弾性体22が露出する開口を塞ぐ粘着性のシール30が取り付けられている(図1において鎖線で示す)。
上記パウダー容器は、例えばつぎのようにして使用することができる。すなわち、まず、蓋体15を開き、パウダー塗布具14を一旦取り出して枠体21の凹部26内に貼付されているシール30を剥がす。そして、枠体21の凹部26内に直接パウダー塗布具14を重ねて上下逆にして、全体を数回振る。この動作によって、パウダー収容用凹部11内のルースパウダー10が、連続気泡多孔質弾性体22の連続気泡を経由して、枠体21の凹部26側に振り出されて、パウダー塗布具14の表面に付着する。このパウダー塗布具14を用い、肌にルースパウダー10を薄く均一に塗布して、化粧することができる。
このように、上記パウダー容器によれば、中蓋13に設けられた連続気泡多孔質弾性体22が、それ自体保形性のある弾性体であって、その内部に分布する多数の連続気泡が、さらさらで流動性の高いルースパウダー10の通り道となるため、この連続気泡を経由して、ルースパウダー10を、少しずつ均一に取り出すことができる。
また、ルースパウダー10が凝集する等して、パウダー収容用凹部11内から取り出しにくくなった場合には、パウダー塗布具14によって、上記連続気泡多孔質弾性体22をパウダー収容用凹部11内に押し込むと、図2において鎖線で示すように、上記連続気泡多孔質弾性体22が弾性変形してルースパウダー10に直接接するため、これを掻き取ることができる。そして、ルースパウダー10が、仮に塊状態で掻き取られても、弾性変形した連続気泡多孔質弾性体22が元に戻る勢いで、上記ルースパウダー10がほぐれながら連続気泡を通過するため、外に出てくるときには、ルースパウダー10が細かくほぐれて均一状態で、取り出されるようになっている。したがって、取り出されたルースパウダー10を、むらのない状態で良好に使用することができる。
さらに、ルースパウダー10の量が少なくなって、パウダー収容用凹部11内に押し込んだ連続気泡多孔質弾性体22がパウダー収容用凹部11内のルースパウダー10に届かなくなったとしても、その押し込み動作と解除動作に伴う連続気泡多孔質弾性体22の弾性変形によって、パウダー収容用凹部11内の空気が強く動いてルースパウダー10が舞い上がったりほぐれたりして、連続気泡多孔質弾性体22の連続気泡に取り込まれるため、ルースパウダー10を最後まで、無駄なく使い切ることができる。
そして、このような弾性変形を繰り返しても、連続気泡多孔質弾性体22は型崩れせず、破れたりすることもないため、繰り返し良好に使用することができる。コスト的にも、従来用いられてきたメッシュ体(図4参照)に比べて経済的であり、汎用性が高いという利点を有する。
なお、上記の例において、中蓋13の枠体21に取り付ける連続気泡多孔質弾性体22としては、連続気泡を有し、ルースパウダー10等の内容物と接触しても変質せず、繰り返し圧縮されても弾性を失うことのないものが好適に用いられる。具体的には、ポリウレタンを主原料とする乾式ウレタンスポンジ(ポリエステルタイプ)、同じくポリウレタンを主原料とする湿式ウレタンスポンジ(ポリエステルタイプ、ポリエーテルタイプ)、アクリロニトリルブタジエンゴム(NBR)ラテックス、天然ゴム(NR)ラテックス、スチレンブタジエンゴム(SBR)ラテッスクス、イソプレンゴム(IR)ラテックス、クロロプレンゴム(CR)ラテックス等のラテックスを主原料とするラテッスクスポンジ等があげられる。なかでも、セルサイズの選択可能性、耐薬品性等の点から、乾式ウレタンスポンジが好適である。
そして、上記乾式ウレタンスポンジのなかでも、特に、その見かけ密度が20〜50kg/m、伸び率が60%以上、セル数が3〜20個/25mmの特性を有するものが、とりわけ、ルースパウダー10等の内容物に対する取り込み力と、圧縮解除時にその取り込んだ内容物をパウダー塗布具14側に付着させる作用に優れており、好適である。ちなみに、このような特性を有する乾式ウレタンスポンジの市販品として、モルトフィルター MF−8(イノアックコーポレーション社製)やモルトフィルター CFH−13(イノアックコーポレーション社製)等があげられる。
また、上記連続気泡多孔質弾性体22の厚み(図2においてTで示す)は、容器全体の大きさに応じて適宜の厚みに設定されるが、例えば、連続気泡多孔質弾性体22の下面からパウダー収容用凹部11の底面までの深さ(図2においてDで示す)を1とすると、Tが0.05〜1.5となるように設定することが好適であり、なかでも、0.5〜1.0に設定することがより好ましい。すなわち、連続気泡多孔質弾性体22の厚みTが薄すぎると、弾性変形によるルースパウダー10等の内容物を舞い上げたり掻き取ったりする作用が不充分となるおそれがある。また、上記Tが厚すぎると、容器全体が嵩張り、携帯等に好ましくないものとなるおそれがある。
さらに、上記連続気泡多孔質弾性体22は、全体が均一な厚みの円板状である必要はなく、例えば中央にいくほど厚みが厚くなった、膨らんだ形状になっていても差し支えない。そして、その膨出した部分が、枠体21に組み合わせた状態において、上向きになっていても下向きになっていてもよいが、枠体21の内フランジ部25で囲われた開口から下向きに膨出した形になっている方が、使い勝手の点で好ましい。
そして、上記連続気泡多孔質弾性体22を、枠体21の下面、すなわち内フランジ部25の下面に貼付する方法としては、熱接着が好適に用いられる。
また、熱接着により連続気泡多孔質弾性体22を貼付するのではなく、連続気泡多孔質弾性体22を成形する際、予め成形された枠体21を金型内に配置して、インサート成形を行うことにより両者を一体化してもよいし、接着剤を用いて接合してもよい。
さらに、上記連続気泡多孔質弾性体22の取り付け方は、上記の例に限らず、パウダー収容用凹部11内と枠体21の凹部26内とが連通状態になる配置であれば、どのような取り付け方であってもよい。例えば、図3(a)に示すように、連続気泡多孔質弾性体22を、枠体21の凹部26内に取り付けてもよい。この場合、連続気泡多孔質弾性体22は、熱接着により枠体21に取り付けても、インサート成形等によって取り付けてもよい。また、連続気泡多孔質弾性体22を、単に凹部26内に嵌入しただけの構成にしても差し支えない。
なお、連続気泡多孔質弾性体22を凹部26内に嵌入するだけで固定しない場合は、例えば図3(b)に示すように、連続気泡多孔質弾性体22が動かないように、周壁23の内周面に、所定間隔で複数の突起31を設けることができる。あるいは、複数の突起31に代えて、周方向に延びる凸条を設けて抜け止めとしてもよい。
また、本発明のパウダー容器は、パウダー収容用凹部11を備えた容器本体12と、枠体21と連続気泡多孔質弾性体22とを組み合わせてなる中蓋13と、容器本体12の上面を蓋する蓋体15とを備えたものであれば、その他の構成は、特に限定するものではない。例えば、上記の例では、容器本体12等の各パーツは射出成形品であり、容器本体12と蓋体15とが、ねじ係合によって開閉されるようになっているが、容器本体12と蓋体15とをヒンジによって連結した、いわゆるコンパクト容器タイプにしてもよい。あるいは、容器本体12と蓋体15とが、互いに水平方向にスライドして容器本体12の上面が開くようになっているものであってもよい。
さらに、本発明のパウダー容器を、少量の化粧料サンプルを配布したりダイレクトメールで送付したりする、簡易なサンプル容器に適用することもできる。その場合は、各パーツを真空成形による薄肉成形品とすることもできる。また、パウダー塗布具14も、上記の例に限らず、スポンジパフや、毛羽の長い略球状の塗布具、化粧刷毛等であってもよい。そして、内容物であるパウダーの種類によっては、このようなパウダー塗布具14は必ずしも必要ではない。
すなわち、本発明のパウダー容器における内容物は、上記の例におけるルースパウダー10のように、振り出した後、肌等に塗布するものである必要はなく、凝集して塊等にならず、パウダー状のまま取り出すことが求められるものであれば、どのようなものであってもよい。その場合、必ずしもパウダー塗布具14は必要ではない。例えば、ココアパウダーやシュガーパウダー、各種香辛料等のように、調理の途中や料理の仕上げに、調理材料や料理の上に均一に振りかける粉末食品や、染料、顔料といった工業用、工芸用等の各種粉末材料を収容する容器として用いることもできる。また、振り出し動作によって取り出すのではなく、単にパフや指先で連続気泡多孔質弾性体22の露出面を押圧するだけで、パフ等にパウダーを付着させて取り出すものであっても差し支えない。
本発明は、パウダー状の内容物を収容し、これを少量ずつ取り出して使用することのできるパウダー容器として広く利用することができる。
10 ルースパウダー
11 パウダー収容用凹部
12 容器本体
13 中蓋
15 蓋体
21 枠体
22 連続気泡多孔質弾性体

Claims (3)

  1. パウダーが収容されるパウダー収容用凹部を有する容器本体と、上記容器本体のパウダー収容用凹部の開口を蓋する中蓋と、上記容器本体の上面を蓋する蓋体とを備えたパウダー容器であって、
    上記中蓋が、パウダー収容用凹部の開口縁部と着脱自在に係合する略環状の枠体と、この枠体の開口を塞ぐように配置される略板状の連続気泡多孔質弾性体とを備え、
    上記連続気泡多孔質弾性体の下面の略全面が、上記容器本体内に収容されたパウダーと直接対面しており、
    上記連続気泡多孔質弾性体として、見かけ密度が20〜50kg/m 3 、伸び率が60%以上、セル数が3〜20個/25mmの乾式ウレタンスポンジが用いられており、
    上記連続気泡多孔質弾性体の連続気泡を経由してパウダー収容用凹部内からパウダーが取り出されるようになっていることを特徴とするパウダー容器。
  2. 上記中蓋において、枠体の下部に連続気泡多孔質弾性体が一体的に取り付けられており、上記枠体と連続気泡多孔質弾性体とで構成される凹部内に、パウダー塗布具が収容されるようになっている請求項1記載のパウダー容器。
  3. 上記連続気泡多孔質弾性体の厚みTが、連続気泡多孔質弾性体の下面からパウダー収容用凹部の底面までの深さDを1とすると、0.05〜1.5に設定されている請求項1または2記載のパウダー容器。
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