JP6653882B2 - ティシュペーパーの評価方法 - Google Patents
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異なる物性値の複数のティシュペーパーを一項目の官能評価によって順位付けし、この順位に基づいて前記複数のティシュペーパーの官能評価値を決定する官能評価値決定ステップと、
前記官能評価値を目的変数、ティシュペーパーの物性値を説明変数として、回帰分析により前記官能評価値と物性値との相関関係を求めて一定の相関関係があると評価される物性値を選出する回帰分析ステップと、
前記回帰分析ステップによって、前記官能評価値と一定の相関係数があると評価された物性値に基づいて、ティシュペーパーを評価する評価ステップと、
を有することを特徴とするティシュペーパーの評価方法。
前記回帰分析ステップにおいて選出する一又は複数の物性値を、決定係数R2が0.7以上である一つ又は複数の物性値とする請求項1記載のティシュペーパーの評価方法。
前記回帰分析ステップにおいて、目的変数との決定係数R2が0.7以上であり、かつ、説明変数同士の決定係数R2'が0.7未満である、複数の物性値を選出し、
その複数の物性値の重相関に基づいて、ティシュペーパーの品質を評価する、請求項1記載のティシュペーパーの評価方法。
前記評価ステップにおいて、前記官能評価値を目的変数とし、前記回帰ステップにおいて前記官能評価値と一定の相関係数があると評価された物性値である水分量、横方向の乾燥引張強度、動摩擦係数平均値の何れか一つを説明変数とする、単相関に基づいて、ティシュペーパーを評価する請求項1又は2記載のティシュペーパーの評価方法。
前記評価ステップにおいて、前記官能評価値を目的変数とし、前記回帰ステップにおいて前記官能評価値と一定の相関係数があると評価された物性値である水分量と横方向の乾燥引張強度とを説明変数とする重相関、又は、前記官能評価値を目的変数とし、前記官能評価値と一定の相関係数があると評価された物性値である水分量と動摩擦係数平均値とを、説明変数とする、重相関によって、ティシュペーパーを評価する請求項1又は3記載のティシュペーパーの評価方法。
ティシュペーパーの品質評価方法であって、
水分量と横方向の乾燥引張強度と動摩擦係数平均値の各物性値と、前記官能評価値との決定係数R2がそれぞれ0.7以上である場合に、前記評価ステップにおいて、下記評価式によって決定される評価値(T)に基づいて、ティシュペーパーを評価する請求項1記載のティシュペーパーの評価方法。
JIS P 8124(1998)に基づいて測定する。複数プライの場合は、各プライ毎に測定する。
試験片をJIS P 8111(1998)の条件下で十分に調湿した後、同条件下でダイヤルシックネスゲージ(厚み測定器)「PEACOCK G型」(尾崎製作所製)を用いて測定する。複数プライの場合は、複数プライのまま測定する。より具体的な手順は、プランジャーと測定台の間にゴミ、チリ等がないことを確認してプランジャーを測定台の上におろし、前記ダイヤルシックネスゲージのメモリを移動させてゼロ点を合わせ、次いで、プランジャーを上げて試料を試験台の上におき、プランジャーをゆっくりと下ろしそのときのゲージを読み取る。このとき、プランジャーをのせるだけとする。プランジャーの端子は金属製で直径10mmの円形の平面が紙平面に対し垂直に当たるようにし、この紙厚測定時の荷重は、約70gfである。測定を10回行って得られる平均値とする。
JIS P 8111 条件下において調湿させたティシュペーパーの坪量をプライ数倍した値を、ティシュペーパーの紙厚で除した値で、単位をg/cm3、小数点3桁で表す。
JIS P 8111(1998)の条件下で試料を調湿した後、JIS P 8127(1998)に基づいて測定する。
JIS P 8113(1998)の引張試験に基づいて測定する。
JIS P 8135(1998)の引張試験に基づいて測定する。
JIS P 8113(1998)の引張試験に基づいて測定する。ミネベア株式会社製「万能引張圧縮試験機 TG−200N」が用いられる。
JIS L 1096 E法に準じたハンドルオメータ法に基づいて測定する。但し、試験片は100mm×100mmの大きさとし、クリアランスは5mmとする。1プライで縦方向、横方向の各々5回ずつ測定し、その全10回の平均値を、cN/100mmを単位として表す。
摩擦子の接触面を所定方向に20g/cmの張力が付与された測定試料の表面に対して25gの接触圧で接触させながら、張力が付与された方向と略同じ方向に速度0.1cm/sで2cm移動させ、このときの、摩擦係数を、摩擦感テスター KES−SE(カトーテック株式会社製)を用いて測定する。その摩擦係数を摩擦距離(移動距離=2cm)で除した値がMMDである。摩擦子は、直径0.5mmのピアノ線Pを20本隣接させてなり、長さ及び幅がともに10mmとなるように形成された接触面を有するものとする。接触面には、先端が20本のピアノ線P(曲率半径0.25mm)で形成された単位膨出部が形成されているものとする。
本発明に係るティシュペーパーの評価方法に係る物性値の特に摩擦特性として、動摩擦係数平均値、動摩擦係数最大値、動摩擦係数最小値、振動数、摩擦周期等の動摩擦特性も挙げられる。これらの摩擦特性は、これまでティシュペーパーの物性を示す一般的な物性値、さらに官能性との関係といった観点から注目されていなかったものであるが、本発明者は、上記各摩擦特性が、本発明に係るティシュペーパーの評価方法において採用しうるものであることを確認しており、これらの摩擦特性も、本発明に係るティシュペーパーの評価方法に適する物性値である。
Claims (6)
- 異なる物性値の複数のティシュペーパーを一項目の官能評価によって順位付けし、この順位に基づいて前記複数のティシュペーパーの官能評価値を決定する官能評価値決定ステップと、
前記官能評価値を目的変数、ティシュペーパーの物性値を説明変数として、回帰分析により前記官能評価値と物性値との相関関係を求めて一定の相関関係があると評価される物性値を選出する回帰分析ステップと、
前記回帰分析ステップによって、前記官能評価値と一定の相関係数があると評価された物性値に基づいて、ティシュペーパーを評価する評価ステップと、
を有することを特徴とするティシュペーパーの評価方法。 - 前記回帰分析ステップにおいて選出する一又は複数の物性値を、決定係数R2が0.7以上である一つ又は複数の物性値とする請求項1記載のティシュペーパーの評価方法。
- 前記回帰分析ステップにおいて、目的変数との決定係数R2が0.7以上であり、かつ、説明変数同士の決定係数R2'が0.7未満である、複数の物性値を選出し、
その複数の物性値の重相関に基づいて、ティシュペーパーの品質を評価する、請求項1記載のティシュペーパーの評価方法。 - 前記評価ステップにおいて、前記官能評価値を目的変数とし、前記回帰ステップにおいて前記官能評価値と一定の相関係数があると評価された物性値である水分量、横方向の乾燥引張強度、動摩擦係数平均値の何れか一つを説明変数とする、単相関に基づいて、ティシュペーパーを評価する請求項1又は2記載のティシュペーパーの評価方法。
- 前記評価ステップにおいて、前記官能評価値を目的変数とし、前記回帰ステップにおいて前記官能評価値と一定の相関係数があると評価された物性値である水分量と横方向の乾燥引張強度とを説明変数とする重相関、又は、前記官能評価値を目的変数とし、前記官能評価値と一定の相関係数があると評価された物性値である水分量と動摩擦係数平均値とを、説明変数とする、重相関によって、ティシュペーパーを評価する請求項1又は3記載のティシュペーパーの評価方法。
- ティシュペーパーの品質評価方法であって、
水分量と横方向の乾燥引張強度と動摩擦係数平均値の各物性値と、前記官能評価値とのとの決定係数R2がそれぞれ0.7以上である場合に、前記評価ステップにおいて、下記評価式によって決定される評価値(T)に基づいて、ティシュペーパーを評価する請求項1記載のティシュペーパーの評価方法。
評価式:評価値(T)=(水分量)/((横方向の乾燥引張強度)×(動摩擦係数平均値))
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