JP2023178139A - 保湿ティシューペーパー - Google Patents
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Abstract
【課題】柔らかさ及び滑らかさに優れる保湿ティシューペーパーを提供すること。【解決手段】原紙にローション剤が塗布されてなる保湿ティシューペーパーであって、前記ローション剤の塗布量が前記原紙100質量%に対して15質量%以上40質量%以下であり、MD方向の動摩擦係数MIUとCD方向の動摩擦係数MIUとの和が1.5以上1.95以下であり、前記ローション剤の転写量が0.7g/m2以上1.5g/m2以下である。【選択図】なし
Description
本発明は、保湿ティシューペーパーに関する。
近年、保湿ティシューペーパーのニーズが高まっている。保湿ティシューペーパーは、鼻かみや口拭きなど、主に顔周りで使用される。保湿ティシューペーパーは、グリセリンを主成分としたローション剤(または保湿剤)をティシューペーパーの原紙に塗布することで、ティシューペーパーを柔らかく、しっとりさせ、表面を滑らかにしている(例えば、特許文献1乃至5参照)。
保湿ティシューペーパーには、より高い柔らかさや滑らかさが求められている。
本発明の課題は、柔らかさ及び滑らかさに優れる保湿ティシューペーパーを提供することである。
本発明の第1の態様は、原紙にローション剤が塗布されてなる保湿ティシューペーパーであって、前記ローション剤の塗布量が前記原紙100質量%に対して15質量%以上40質量%以下であり、MD方向の動摩擦係数MIUとCD方向の動摩擦係数MIUとの和が1.5以上1.95以下であり、前記ローション剤の転写量が0.7g/m2以上1.5g/m2以下である。
本明細書において、動摩擦係数MIUは、接触する2つの物体の間の動摩擦力と摩擦面に働く垂直抗力との比であり、その数値が低いほど滑らかであることを示す。転写量は、保湿ティシューペーパーで肌を擦ったときに保湿ティシューペーパーから肌へ転写された原紙あたりのローション剤の量(保湿ティシューペーパーから放出されて減ったローション剤の量)を示す。
第1の態様では、保湿ティシューペーパーのMD方向の動摩擦係数MIUとCD方向の動摩擦係数MIUとの和(以下、動摩擦係数MIU〔MD方向+CD方向〕と表記する)が1.5以上1.95以下であり、保湿ティシューペーパーに含まれるローション剤の転写量が0.7g/m2以上1.5g/m2以下に調整されている。これにより、保湿ティシューペーパーで肌を擦ったときに、ローション剤が保湿ティシューペーパーから肌に転写される。
この肌に転写されたローション剤は、肌にバリア(以下、「肌バリア」という)を形成し、肌から蒸散する水分の量(以下、「水分蒸散量」という)を抑えることができる。その結果、保湿ティシューペーパーで肌を擦ったときに、肌を傷つけにくく、肌に潤いを付与することができる。そのため、第1の態様によれば、従来よりも、柔らかさ及び滑らかさに優れ、肌に優しい保湿ティシューペーパーを提供することができる。
本発明に係る第2の態様は、MD方向の引張強度が177cN/25mm以上210cN/25mm以下である、前記第1の態様に記載の保湿ティシューペーパーである。
本明細書において、MD方向とは、保湿ティシューペーパーの製造時の流れ方向(縦方向)を示す。MD方向の引張強度は、恒温恒湿環境下(温度23℃、湿度50%)でティシューペーパーがMD方向に引っ張られたときの強度を示す。
第2の態様では、MD方向の引張強度を177cN/25mm以上210cN/25mm以下に調整することで、保湿ティシューペーパーにおけるローション剤の転写量を上述の範囲(0.7g/m2以上1.5g/m2以下)に高精度で調整することができる。そのため、第2の態様によれば、保湿ティシューペーパーで肌を擦ったときの水分蒸散量を確実に抑制することができる。
本発明に係る第3の態様は、CD方向の引張強度が45cN/25mm以上70cN/25mm以下である、前記第1または第2の態様の保湿ティシューペーパーである。
本明細書において、CD方向とは、保湿ティシューペーパーの製造時の流れ方向(MD方向)と直交する方向(縦方向)を示す。CD方向の引張強度は、恒温恒湿環境下(温度23℃、湿度50%)でティシューペーパーがCD方向に引っ張られたときの強度を示す。
第3の態様では、CD方向の引張強度を45cN/25mm以上70cN/25mm以下に調整することで、保湿ティシューペーパーにおけるローション剤の転写量を上述の範囲(0.7g/m2以上1.5g/m2以下)に高精度で調整することができる。そのため、第3の態様によれば、保湿ティシューペーパーで肌を擦ったときに、ローション剤を保湿ティシューペーパーから肌に効率よく転写することができる。
本発明に係る第4の態様は、MD方向のMMDとCD方向のMMDとの和の10倍が6.2以上7.0以下である、前記第1乃至第3の態様の何れか一態様の保湿ティシューペーパーである。
本明細書において、MMDは、動摩擦係数の平均偏差であり、その数値が低いほど滑らかであることを示す。
第4の態様では、保湿ティシューペーパーのMD方向のMMDとCD方向のMMDとの和の10倍(以下、MMD〔(MD方向+CD方向)×10〕と表記する)を6.2以上7.0以下に調整することで、保湿ティシューペーパーにおける動摩擦係数MIU〔MD方向+CD方向〕を上述の範囲(1.5以上1.95以下)に高精度で調整することができる。そのため、第4の態様によれば、保湿ティシューペーパーで肌を擦ったときに、ローション剤を保湿ティシューペーパーから肌に効率よく転写することができる。
本発明に係る第5の態様は、Sdrが0.0215以上である、第1乃至第4の態様の何れか一態様の保湿ティシューペーパーである。
本明細書において、Sdrは、ISO25178に規定された表面性状(面粗さ測定)、表面粗さの評価方法に準拠する物体表面の柔らかさを示す指標であり、この数値が高いほど表面が滑らかであることを示す。
第5の態様では、Sdrを0.0215以上に調整することで、肌を擦ったときに、肌を傷つけにくく、肌に潤いを付与しながら、さらに保湿ティシューペーパーの滑らかさを向上させることができる。
本発明に係る第6の態様は、Spdが15.5(1/mm2)以下である、第1乃至第5態様の何れか一態様の保湿ティシューペーパーである。
本明細書において、Spd(1/mm2)は、ISO25178に規定された表面性状(面粗さ測定)、表面粗さの評価方法の国際規格に準拠する物体表面の滑らかさを示す指標であり、この数値が高いほど表面が滑らかであることを示す。
第6の態様では、Spdを15.5(1/mm2)以下に調整することで、保湿ティシューペーパーの表面が滑らかになり過ぎないため、保湿ティシューペーパーに塗布されたローション剤が肌に転写されやすくなる。そのため、第6の態様によれば、肌に転写されたローション剤による肌バリアの形成を効率よく行うことができる。
本発明に係る第7の態様は、Sqが12.5μm以上である、第1乃至第6の態様の何れか一態様の保湿ティシューペーパーである。
本明細書において、Sq(μm)は、ISO25178に規定された表面性状(面粗さ測定)、表面粗さの評価方法の国際規格に準拠する物体表面の凹凸を示す指標であり、この数値が大きいほど凹凸が大きいことを示す。
第7の態様では、Sqを12.5μm以上に調整することで、保湿ティシューペーパーの表面に適度な凹凸を付与することができるため、保湿ティシューペーパーに塗布されたローション剤が肌に転写されやすくなる。そのため、第6の態様によれば、肌に転写されたローション剤による肌バリアの形成を効率よく行うことができる。
本発明に係る第8の態様は、ソフトネス測定装置TSAにより測定したハンドフィール値HFが92以上である、第1乃至第7の態様の何れか一態様の保湿ティシューペーパーである。
本明細書において、ソフトネス測定装置TSA(以下、TSAという)は、ティシュー、生地、レザーなどの平らで柔軟性のある材料の性質を測る装置を示す。また、ハンドフィール値HF(以下、「HF値」または「TSAのHF値」という)は、TSAで測定される、柔らかさ、滑らかさ、剛性を示す3つのパラメータから算出される値を示す。HF値は、その値が高いほど手触り感がよいと感じる傾向を示す。
第8の態様では、TSAにより測定したHF値を92以上に調整することで、肌を擦ったときに、肌を傷つけにくく、肌に潤いを付与しながら、さらに保湿ティシューペーパーの柔らかさを向上させることができる。
本発明の一態様によれば、柔らかさ及び滑らかさに優れる保湿ティシューペーパーを提供することができる。
以下、本発明の実施の形態について、詳細に説明する。本実施形態に係る保湿ティシューペーパーは、原紙にローション剤が塗布されたものである。
原紙は、任意の材質を有する紙である。原紙(以下、「紙」という)のパルプ組成は、紙における公知の組成を用いることができる。例えば、パルプの配合割合を、50質量%以上であり、好ましくは90質量%以上、より好ましくは100質量%とすることができる。
また、紙の坪量(米坪ともいう)は、特に限定されず、ティシューペーパーのプライ数に応じて、例えば、5g/m2以上80g/m2以下であり、好ましくは7g/m2以上50g/m2以下、より好ましくは10g/m2以上13g/m2以下である。なお、坪量は、JIS P 8124の規定に準拠して測定することができる。
また、紙の厚み(以下、紙厚という)は、特に限定されず、例えば、2プライあたり、50μm以上500μm以下であり、好ましくは60μm以上330μm以下、より好ましくは100μm以上200μm以下である。なお、紙厚は、JIS P 8111(1998)の規定に準拠して測定することができる。
ローション剤は、液体の状態で原紙に塗布され保湿剤(以下、「薬液」という場合がある)を構成する。ローション剤(以下、保湿剤という場合がある)の成分は、特に限定されないが、例えば、水系の保湿剤であり、好ましくはポリオールを主成分とする保湿剤である。ポリオールは、特に限定されず、例えば、グリセリンが挙げられる。
ローション剤中に主成分として含まれるポリオールの含有量は、特に限定されず、例えば、50質量%以上であり、好ましくは60質量%以上、より好ましくは70質量%以上である。
ローション剤には、保湿ティシューペーパーの表面性(例えば、滑らかさ)を向上させる観点から、流動パラフィンを含有させてもよい。また、必要に応じて1、3-プロパンジオールを任意の量(例えば、6.1質量%以上12.6質量%以下)含有させることができる。
ローション剤には、その他に公知の助剤が含有されてもよい。助剤としては、例えば、ソルビトール等の保湿補助成分、保湿ティシューペーパー中の水分の保持性を高めるための親水性高分子ゲル化剤、界面活性剤や柔軟性向上剤、滑らかさの発現を補助する流動パラフィン以外の油性成分、ローション剤の安定化、塗布性を向上させるための乳化剤、防腐剤、消泡剤等が挙げられる。
ローション剤を原紙に塗布する態様は、特に限定されず、例えば、浸漬、スプレー塗布、フレキソ塗布、グラビア塗布などの公知の塗布方法を用いることができる。なお、安定した塗布量でローション剤を供給し、塗布面全体にムラなく薬液を塗布できる点で、グラビア塗布、フレキソ塗布等の印刷方式が好ましく用いられる。
ローション剤の塗布量は、原紙100質量%に対して15質量%以上40質量%以下であり、好ましくは18質量%以上37質量%以下、より好ましくは20質量%以上35質量%以下である。ローション剤の塗布量を原紙100質量%に対して15質量%以上40質量%以下の範囲に調整することで、保湿ティシューペーパーの柔らかさ、及び滑らかさを保持することができる。
なお、原紙の面積当たりに換算したローション剤の塗布量は、2.7g/m2以上5g/m2以下であり、好ましくは2.8g/m2以上4.5g/m2以下、より好ましくは2.9g/m2以上4g/m2以下である。
保湿ティシューペーパーの用途は、産業用、家庭用、携帯用のいずれにも適用できるが、これらの中でも家庭用の保湿ティシューペーパーに好ましく用いられる。
保湿ティシューペーパーの坪量(米坪)は、特に限定されないが、例えば、10g/m2以上25g/m2以下であり、好ましくは13g/m2以上20g/m2以下、より好ましくは15g/m2以上17g/m2以下である。ここで、坪量は、恒温恒湿環境下(温度23℃、湿度50%)の保湿ティシューペーパーの坪量を示す。
保湿ティシューペーパーの坪量(米坪)が10g/m2以上25g/m2以下に調整されていることで、保湿ティシューペーパーの柔らかさ、及び滑らかさを保持することができる。
本実施形態の保湿ティシューペーパーは、MD方向の引張強度は任意であり、例えば、177cN/25mm以上210cN/25mm以下であり、好ましくは178cN/25mm以上205cN/25mm以下、より好ましくは179cN/25mm以上200cN/25mm以下に調整される。
ここで、MD方向は、保湿ティシューペーパーの製造時の流れ方向(縦方向)である。また、MD方向の引張強度は、恒温恒湿環境下(温度23℃、湿度50%)でティシューペーパーがMD方向に引っ張られたときの強度である。
また、本実施形態の保湿ティシューペーパーにおいて、CD方向の引張強度は任意であり、例えば、CD方向の引張強度が45cN/25mm以上70cN/25mm以下であり、好ましくは48cN/25mm以上69cN/25mm以下、より好ましくは50cN/25mm以上68cN/25mm以下に調整される。
ここで、CD方向は、保湿ティシューペーパーの製造時の流れ方向(MD方向)と直交する方向(縦方向)である。また、CD方向の引張強度は、恒温恒湿環境下(温度23℃、湿度50%)でティシューペーパーがCD方向に引っ張られたときの強度である。
保湿ティシューペーパーのソフトネスは、特に限定されず、例えば、0.7cN/100mm2以上1.3cN/100mm2以下であり、好ましくは0.75cN/100mm2以上1.2cN/100mm2以下、より好ましくは0.8cN/100mm2以上1.1cN/100mm2以下に調整される。ここで、ソフトネスは、JIS L 1096 E法に準拠したハンドルオメータ法により測定し、柔らかさを示す指標の一つである。
保湿ティシューペーパーのソフトネスが0.7cN/100mm2以上1.3cN/100mm2以下に調整されていることで、保湿ティシューペーパーの柔らかさを向上させることができる。
本実施形態の保湿ティシューペーパーにおいて、MD方向の動摩擦係数MIUとCD方向の動摩擦係数MIUとの和(以下、動摩擦係数MIU〔MD方向+CD方向〕と表記する)は1.5以上1.95以下であり、好ましくは1.6以上1.93以下、より好ましくは1.7以上1.91以下に調整する。
ここで、動摩擦係数MIUは、保湿ティシューペーパーが人の肌に接触する(保湿ティシューペーパーで人の肌を擦る)場合の保湿ティシューペーパーと肌との間の動摩擦力と肌の摩擦面に働く垂直抗力との比である。本実施形態では、この動摩擦係数MIUの数値が低いほど、保湿ティシューペーパーが肌に対して滑らかに接触することを示す。
本実施形態の保湿ティシューペーパーにおいて、MD方向のMMDとCD方向のMMDとの和の10倍(以下、MMD〔(MD方向+CD方向)×10〕と表記する)は、6.2以上7.0以下であることが好ましく、好ましくは6.25以上6.9以下、より好ましくは6.3以上6.8以下に調整する。
ここで、MMDは、保湿ティシューペーパーと人の肌との間の動摩擦係数の平均偏差である。本実施形態では、MMDの数値が低いほど、保湿ティシューペーパーが肌に対して滑らかに接触することを示す。
本実施形態の保湿ティシューペーパーは、ソフトネス測定装置TSAにより測定したハンドフィール値HF(以下、HF値という)が92以上であることが好ましくは、より好ましくは92.5以上、さらに好ましくは93以上である。なお、HF値の上限は、特に制限されないが、少なく見積もっても100である。
ここで、ソフトネス測定装置TSAは、Emtec Electronic社製のティシューソフトネス測定装置(TSA:Tissue Softness Analyzer)を示す。
ソフトネス測定装置TSA(以下、TSAという)は、ティシュー、生地、レザーなどの平らで柔軟性のある材料の性質を測る装置である。
また、HF値は、TSAで測定される、柔らかさ、滑らかさ、剛性を示す3つのパラメータから算出される。HF値の算出には、Emtec Electronic社の標準アルゴリズムであるFacialIIIが用いられる。本実施形態では、HF値の値が高いほど、保湿ティシューペーパーが柔らかいと感じる傾向を示す。
保湿ティシューペーパーは、ソフトネス測定装置TSAにより測定した柔らかさピークTS7が11以下であることが好ましく、より好ましくは10.9以下、さらに好ましくは10以下である。なお、ピークTS7の下限は、特に制限されないが、多く見積もっても5以上である。
ここで、柔らかさピークTS7(以下、TS7という)は、TSAで測定される柔らかさのパラメータを示す。本実施形態では、TS7の値が低いほど、保湿ティシューペーパーが柔らかいと感じる傾向を示す。なお、TS7は、上述のハンドフィール値HF(HF値)の計算に用いられる。
保湿ティシューペーパーは、ソフトネス測定装置TSAにより測定した滑らかさピークTS750が11以下であることが好ましく、より好ましくは10.5以下、さらに好ましくは10以下である。なお、ピークTS750の下限は、特に制限されないが、多く見積もっても5以上である。
ここで、滑らかさピークTS750(以下、TS750という)は、TSAで測定される滑らかさのパラメータを示す。本実施形態では、TS750の値が低いほど、保湿ティシューペーパーが滑らかに感じる傾向を示す。なお、TS750は、上述のTS7とともにハンドフィール値HFの計算に用いられる。
保湿ティシューペーパーは、ソフトネス測定装置TSAにより測定したD値が3mm/N以上であることが好ましく、より好ましくは3.1mm/N以上、さらに好ましくは3.2mm/N以上である。
ここで、D値(mm/N)は、TSAで測定される剛性のパラメータを示す。本実施形態では、D値が低いほど、保湿ティシューペーパーが柔らかいと感じる傾向を示す。なお、D値は、上述のハンドフィール値HF(HF値)の計算に用いられる。
本実施形態の保湿ティシューペーパーは、Spdが15.5(1/mm2)以下であることが好ましく、より好ましくは15.4(1/mm2)以下、さらに好ましくは15.3(1/mm2)以下)である。なお、Spdの下限は、特に制限されないが、多く見積もっても13(1/mm2)以上である。
ここで、Spd(1/mm2)は、ISO25178に規定された表面性状(面粗さ測定)、表面粗さの評価方法の国際規格に準拠する物体表面の滑らかさを示す指標である。本実施形態では、Spdの数値が高いほど保湿ティシューペーパーの表面が滑らかであることを示す。
保湿ティシューペーパーSpcは、特に制限されず、例えば、Spcが4.8(1/mm)以上であり、好ましくは4.85(1/mm)以上、より好ましくは4.9(1/mm)以上である。なお、Spcの上限は、特に制限されないが、少なく見積もっても6以下である。
ここで、Spc(1/mm)は、ISO25178に規定された表面性状(面粗さ測定)、表面粗さの評価方法に準拠する物体表面の滑らかさを示す指標である。本実施形態では、Spcの数値が高いほど保湿ティシューペーパーの手触りの抵抗が大きいことを示す。
本実施形態の保湿ティシューペーパーは、Sdrが0.0215以上であることが好ましく、より好ましくは0.022以上、さらに好ましくは0.0225以上である。なお、Sdrの上限は、特に制限されないが、少なく見積もっても0.03である。
ここで、Sdrは、ISO25178に規定された表面性状(面粗さ測定)、表面粗さの評価方法に準拠する物体表面の柔らかさを示す指標である。本実施形態では、Sdrの数値が高いほど保湿ティシューペーパーの表面が滑らかであることを示す。
本実施形態の保湿ティシューペーパーは、Sqが12.5μm以上であることが好ましく、より好ましくは12.6μm以上、さらに好ましくは12.7μm以上である、なお、Sqの上限は、特に制限されないが、少なく見積もっても15μm以下である。
ここで、Sq(μm)は、ISO25178に規定された表面性状(面粗さ測定)、表面粗さの評価方法の国際規格に準拠する物体表面の凹凸を示す指標である。本実施形態では、Sqの数値が大きいほど、保湿ティシューペーパーの表面の凹凸が大きいことを示す。
本実施形態の保湿ティシューペーパーは、ローション剤の転写量が0.7g/m2以上1.5g/m2以下に調整され、好ましくは0.8g/m2以上1.3g/m2以下、より好ましくは0.9g/m2以上1.1g/m2以下に調整されている。
ここで、転写量は、保湿ティシューペーパーで肌を擦ったときに保湿ティシューペーパーから肌へ転写された原紙あたりのローション剤の量(保湿ティシューペーパーから放出されて減ったローション剤の量)を示す。
本実施形態の保湿ティシューペーパーでは、上述のように、動摩擦係数MIU〔MD方向+CD方向〕が1.5以上1.95以下であり、保湿ティシューペーパーに含まれるローション剤の転写量が0.7g/m2以上1.5g/m2以下に調整されている。これにより、保湿ティシューペーパーで肌を擦ったときに、ローション剤が保湿ティシューペーパーから肌に転写される。
この肌に転写されたローション剤は、肌にバリア(肌バリア)を形成し、肌から蒸散する水分の量(水分蒸散量)を抑えることができる。その結果、保湿ティシューペーパーで肌を擦ったときに、肌を傷つけにくく、肌に潤いを付与することができる。そのため、本実施形態によれば、従来よりも、柔らかさ及び滑らかさに優れ、肌に優しい保湿ティシューペーパーを提供することができる。
本実施形態の保湿ティシューペーパーでは、上述のように、MD方向の引張強度を177cN/25mm以上210cN/25mm以下に調整することで、保湿ティシューペーパーにおけるローション剤の転写量を0.7g/m2以上1.5g/m2以上の範囲に高精度で調整することができる。そのため、本実施形態では、保湿ティシューペーパーで肌を擦ったときの水分蒸散量を確実に抑制することができる。
本実施形態の保湿ティシューペーパーでは、上述のように、CD方向の引張強度を45cN/25mm以上70cN/25mm以下に調整することでも、保湿ティシューペーパーにおけるローション剤の転写量を0.7g/m2以上1.5g/m2以下の範囲に高精度で調整することができる。そのため、本実施形態によれば、保湿ティシューペーパーで肌を擦ったときに、ローション剤を保湿ティシューペーパーから肌に効率よく転写することができる。
本実施形態の保湿ティシューペーパーでは、上述のように、MMD〔(MD方向+CD方向)×10〕が6.2以上7.0以下に調整されていることで、保湿ティシューペーパーにおける動摩擦係数MIU〔MD方向+CD方向〕を1.5以上1.95以下の範囲に高精度で調整することができる。そのため、本実施形態によれば、保湿ティシューペーパーで肌を擦ったときに、ローション剤を保湿ティシューペーパーから肌に効率よく転写することができる。
本実施形態の保湿ティシューペーパーでは、上述のように、Sdrを0.0215以上に調整することで、肌を擦ったときに、肌を傷つけにくく、肌に潤いを付与しながら、さらに保湿ティシューペーパーの滑らかさを向上させることができる。
本実施形態の保湿ティシューペーパーでは、上述のように、Spdを15.5(1/mm2)以下に調整することで、保湿ティシューペーパーの表面が滑らかになり過ぎないため、保湿ティシューペーパーに塗布されたローション剤が肌に転写されやすくなる。そのため、本実施形態によれば、肌に転写されたローション剤による肌バリアの形成を効率よく行うことができる。
本実施形態の保湿ティシューペーパーでは、上述のように、Sqを12.5μm以上に調整することで、保湿ティシューペーパーの表面に適度な凹凸を付与することができるため、保湿ティシューペーパーに塗布されたローション剤が肌に転写されやすくなる。そのため、本実施形態によれば、肌に転写されたローション剤による肌バリアの形成を効率よく行うことができる。
本実施形態の保湿ティシューペーパーでは、上述のように、TSAにより測定したHF値を92以上に調整することで、肌を擦ったときに、肌を傷つけにくく、肌に潤いを付与しながら、さらに保湿ティシューペーパーの柔らかさを向上させることができる。
以下、本発明について、さらに実施例を用いて具体的に説明する。実施例、比較例の評価は、以下の試験により行った。
[実施例1~2、比較例1~5]
原紙にグリセリンを主成分とするローション剤を所定の薬液付着量となるように塗布して保湿ティシューペーパーを作製し、これを試験体とした。実施例1~2、比較例1~5の試験体の条件を表1に示す。
原紙にグリセリンを主成分とするローション剤を所定の薬液付着量となるように塗布して保湿ティシューペーパーを作製し、これを試験体とした。実施例1~2、比較例1~5の試験体の条件を表1に示す。
[薬液付着量]
ソックスレー抽出法により、ソックスレー抽出器を使用して、アセトンとエタノールの混合溶媒(容積比でアセトン:エタノール=1:1)を用いて還流状態で4時間抽出した。以下の式により薬液付着量(%)を算出した。また、原紙の面積当たりに換算した薬液付着量(g/m2)としても算出した。測定は、N=2で行った。
付着量(g/m2)=(坪量-付着量)×薬液付着量/100
ソックスレー抽出法により、ソックスレー抽出器を使用して、アセトンとエタノールの混合溶媒(容積比でアセトン:エタノール=1:1)を用いて還流状態で4時間抽出した。以下の式により薬液付着量(%)を算出した。また、原紙の面積当たりに換算した薬液付着量(g/m2)としても算出した。測定は、N=2で行った。
付着量(g/m2)=(坪量-付着量)×薬液付着量/100
[坪量(米坪)]
試験体の坪量(米坪)は、JIS P 8124の規定に準拠して測定した。坪量の単位は、g/m2である。坪量の測定は、恒温恒湿環境下(温度23℃、湿度50%)で行った。
試験体の坪量(米坪)は、JIS P 8124の規定に準拠して測定した。坪量の単位は、g/m2である。坪量の測定は、恒温恒湿環境下(温度23℃、湿度50%)で行った。
[引張強度]
引張強度は、JIS P 8113(1998)の規定に準拠して測定した。試験体はMD方向(縦方向)、CD方向(横方向)ともに幅25mm(±0.5mm)×長さ150mm程度に裁断したものを用いた。試験機は、ミネベア株式会社製のロードセル引張り試験機TG-200Nを用いた。引張強度の測定は、つかみ間隔を100mmに設定して、試験片の両端を試験機のつかみに締め付け、紙片を上下方向に引張り荷重をかけ、紙が破断したときの指示値(デジタル値)を読み取る手順で行った。引張速度はMD方向に100mm/min、CD方向に50mm/minとした。縦方向、横方向ともに各々5組の試料を用意して各5回ずつ測定し、その測定値の平均を各方向の引張強度とした。引張強度の測定は、恒温恒湿環境下(温度23℃、湿度50%)で行った。
引張強度は、JIS P 8113(1998)の規定に準拠して測定した。試験体はMD方向(縦方向)、CD方向(横方向)ともに幅25mm(±0.5mm)×長さ150mm程度に裁断したものを用いた。試験機は、ミネベア株式会社製のロードセル引張り試験機TG-200Nを用いた。引張強度の測定は、つかみ間隔を100mmに設定して、試験片の両端を試験機のつかみに締め付け、紙片を上下方向に引張り荷重をかけ、紙が破断したときの指示値(デジタル値)を読み取る手順で行った。引張速度はMD方向に100mm/min、CD方向に50mm/minとした。縦方向、横方向ともに各々5組の試料を用意して各5回ずつ測定し、その測定値の平均を各方向の引張強度とした。引張強度の測定は、恒温恒湿環境下(温度23℃、湿度50%)で行った。
[ソフトネス]
JIS L 1096 E法に準じたハンドルオメータ法に従って測定した。但し、試験体は100mm×100mmの大きさとし、クリアランスは5mmとして実施した。1プライで縦方向、横方向の各々5回ずつ測定し、その全10回の平均値を、cN/100mm2を単位として表した。ソフトネスの測定は、恒温恒湿環境下(温度23℃、湿度50%)で行った。
JIS L 1096 E法に準じたハンドルオメータ法に従って測定した。但し、試験体は100mm×100mmの大きさとし、クリアランスは5mmとして実施した。1プライで縦方向、横方向の各々5回ずつ測定し、その全10回の平均値を、cN/100mm2を単位として表した。ソフトネスの測定は、恒温恒湿環境下(温度23℃、湿度50%)で行った。
[動摩擦係数MIU]
摩擦試験機(カトーテック社製、KES-SE)を用い、試験体の上を測定端子が直線上に動いたときの平均摩擦係数(動摩擦係数MIU)を測定した。動摩擦係数MIUの測定は、恒温恒湿環境下(温度23℃、湿度50%)で行った。本実施形態では、MD方向の動摩擦係数MIUとCD方向の動摩擦係数MIUとの和(表1では、動摩擦係数MIU〔MD方向+CD方向〕と表記する)を算出した。
摩擦試験機(カトーテック社製、KES-SE)を用い、試験体の上を測定端子が直線上に動いたときの平均摩擦係数(動摩擦係数MIU)を測定した。動摩擦係数MIUの測定は、恒温恒湿環境下(温度23℃、湿度50%)で行った。本実施形態では、MD方向の動摩擦係数MIUとCD方向の動摩擦係数MIUとの和(表1では、動摩擦係数MIU〔MD方向+CD方向〕と表記する)を算出した。
[MMD]
摩擦試験機(カトーテック社製、KES-SE)を用い、試験体の上を測定端子が直線上に動いたときの、摩擦係数の平均偏差(MMD)を測定した。MMDの測定は、恒温恒湿環境下(温度23℃、湿度50%)で行った。本実施形態では、MD方向のMMDとCD方向のMMDとの和の10倍(表1では、MMD〔(MD方向+CD方向)×10〕と表記する)を算出した。
摩擦試験機(カトーテック社製、KES-SE)を用い、試験体の上を測定端子が直線上に動いたときの、摩擦係数の平均偏差(MMD)を測定した。MMDの測定は、恒温恒湿環境下(温度23℃、湿度50%)で行った。本実施形態では、MD方向のMMDとCD方向のMMDとの和の10倍(表1では、MMD〔(MD方向+CD方向)×10〕と表記する)を算出した。
[TSA測定]
Emtec Electronic社製のティシューソフトネス測定装置(TSA:Tissue Softness Analyzer)を用いて、ハンドフィール値HF(HF値)、柔らかさピークTS7、滑らかさピークTS750、D値(mm/N)を測定した。TSA測定は、恒温恒湿環境下(温度23℃、湿度50%)で行った。
Emtec Electronic社製のティシューソフトネス測定装置(TSA:Tissue Softness Analyzer)を用いて、ハンドフィール値HF(HF値)、柔らかさピークTS7、滑らかさピークTS750、D値(mm/N)を測定した。TSA測定は、恒温恒湿環境下(温度23℃、湿度50%)で行った。
[Spd]
ワンショット3D形状測定機(キーエンス社製、VR6000)により3次元画像データを測定し、解析アプリケーション(キーエンス社製、VR-6000アプリケーション)による画像解析を行ない、Spd(1/mm2)を求めた。測定は、うねり補正20を用いて補正し、保湿ティシューペーパーの谷折り面を用い、N=5の平均値を用いた。
ワンショット3D形状測定機(キーエンス社製、VR6000)により3次元画像データを測定し、解析アプリケーション(キーエンス社製、VR-6000アプリケーション)による画像解析を行ない、Spd(1/mm2)を求めた。測定は、うねり補正20を用いて補正し、保湿ティシューペーパーの谷折り面を用い、N=5の平均値を用いた。
[Spc]
ワンショット3D形状測定機(キーエンス社製、VR6000)により3次元画像データを測定し、解析アプリケーション(キーエンス社製、VR-6000アプリケーション)による画像解析を行ない、Spc(1/mm)を求めた。測定は、うねり補正20を用いて補正し、保湿ティシューペーパーの谷折り面を用い、N=5の平均値を用いた。
ワンショット3D形状測定機(キーエンス社製、VR6000)により3次元画像データを測定し、解析アプリケーション(キーエンス社製、VR-6000アプリケーション)による画像解析を行ない、Spc(1/mm)を求めた。測定は、うねり補正20を用いて補正し、保湿ティシューペーパーの谷折り面を用い、N=5の平均値を用いた。
[Sdr]
ワンショット3D形状測定機(キーエンス社製、VR6000)により3次元画像データを測定し、解析アプリケーション(キーエンス社製、VR-6000アプリケーション)による画像解析を行ない、Sdrを求めた。測定は、うねり補正20を用いて補正し、保湿ティシューペーパーの谷折り面を用い、N=5の平均値を用いた。
ワンショット3D形状測定機(キーエンス社製、VR6000)により3次元画像データを測定し、解析アプリケーション(キーエンス社製、VR-6000アプリケーション)による画像解析を行ない、Sdrを求めた。測定は、うねり補正20を用いて補正し、保湿ティシューペーパーの谷折り面を用い、N=5の平均値を用いた。
[Sq]
ワンショット3D形状測定機(キーエンス社製、VR6000)により3次元画像データを測定し、解析アプリケーション(キーエンス社製、VR-6000アプリケーション)による画像解析を行ない、Sq(μm)を求めた。測定は、うねり補正20を用いて補正し、保湿ティシューペーパーの谷折り面を用い、N=5の平均値を用いた。
ワンショット3D形状測定機(キーエンス社製、VR6000)により3次元画像データを測定し、解析アプリケーション(キーエンス社製、VR-6000アプリケーション)による画像解析を行ない、Sq(μm)を求めた。測定は、うねり補正20を用いて補正し、保湿ティシューペーパーの谷折り面を用い、N=5の平均値を用いた。
[水分蒸散量]
ポータブル水分蒸散計(Delfin Technologies社製、VapoMeter SWL5001)を用いて肌の水分量蒸散量を測定し、この測定した場所を試験体で一方向に20回擦る。その際、試験体は新しい面を使用する。その後、再度、同じ場所の水分蒸散量(g/m2h)を測定する。試験前の測定結果を1として、試験前後の差分(%)を比較する。試験は、N=10で行った。水分蒸散量が0.95g/m2h以下の場合は良好と評価し、0.95g/m2hを超える場合は不良と評価した。
ポータブル水分蒸散計(Delfin Technologies社製、VapoMeter SWL5001)を用いて肌の水分量蒸散量を測定し、この測定した場所を試験体で一方向に20回擦る。その際、試験体は新しい面を使用する。その後、再度、同じ場所の水分蒸散量(g/m2h)を測定する。試験前の測定結果を1として、試験前後の差分(%)を比較する。試験は、N=10で行った。水分蒸散量が0.95g/m2h以下の場合は良好と評価し、0.95g/m2hを超える場合は不良と評価した。
[薬液転写量]
ティシューを擦ったときに、どれだけ薬液が肌へ転写するか(転写量)を測定する。底面80×80mmの容器を2つ用意し、試験体を2つ折りにして2つの容器の間に挟んで(セットして)、質量を測定し、これをローション剤の転写量とする。測定は、N=10で行った。
ティシューを擦ったときに、どれだけ薬液が肌へ転写するか(転写量)を測定する。底面80×80mmの容器を2つ用意し、試験体を2つ折りにして2つの容器の間に挟んで(セットして)、質量を測定し、これをローション剤の転写量とする。測定は、N=10で行った。
[官能試験]
柔らかさ、しっとり感、滑らかさ、厚み感、破れにくさの評価、及びこれらの総合評価を行った。総合評価が5.5以上の場合は良好と評価し、5.5未満の場合は不良と評価した。
柔らかさ、しっとり感、滑らかさ、厚み感、破れにくさの評価、及びこれらの総合評価を行った。総合評価が5.5以上の場合は良好と評価し、5.5未満の場合は不良と評価した。
試験結果を表1に示す。
表1より、MD方向の引張強度が177cN/25mm以上210cN/25mm以下、CD方向の引張強度が45cN/25mm以上70cN/25mm以下、動摩擦係数MIU〔MD方向+CD方向〕が1.5以上1.95以下、MMD〔(MD方向+CD方向)×10〕が6.2以上7.0以下、TSAのHF値が92以上、Spdが15.5(1/mm2)以下、Sdrが0.0215以上、Sqが12.5μm以上、薬液転写量が0.7g/m2以上1.5g/m2以下、に調整された試験体(保湿ティシューペーパー)は、水分蒸散量が、官能評価(総合評価)良好であった(実施例1、2)。
これに対して、MD方向の引張強度、CD方向の引張強度、動摩擦係数MIU〔MD方向+CD方向〕、MMD〔(MD方向+CD方向)×10〕、TSAのHF値、Spd、Sdr、Sq、薬液転写量の少なくともいずれかが実施例1、2の範囲から外れる試験体は、水分蒸散量、官能評価(総合評価)がともに不良であった(比較例1~5)。
これらの結果から、保湿ティシューペーパーの動摩擦係数MIU〔MD方向+CD方向〕が1.5以上1.95以下であり、保湿ティシューペーパーに含まれるローション剤の転写量が0.7g/m2以上1.5g/m2以下に調整された保湿ティシューペーパーは、保湿ティシューペーパーで肌を擦ったときに、肌を傷つけにくく、肌に潤いを付与することができ、柔らかさ、滑らかさに優れているものといえる。
以上、本発明の実施形態について説明したが、本発明は特定の実施形態に限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載された発明の範囲内において、種々の変形、変更が可能である。
Claims (8)
- 原紙にローション剤が塗布されてなる保湿ティシューペーパーであって、
前記ローション剤の塗布量が前記原紙100質量%に対して15質量%以上40質量%以下であり、
MD方向の動摩擦係数MIUとCD方向の動摩擦係数MIUとの和が1.5以上1.95以下であり、
前記ローション剤の転写量が0.7g/m2以上1.5g/m2以下である、
保湿ティシューペーパー。 - MD方向の引張強度が177cN/25mm以上210cN/25mm以下である、
請求項1に記載の保湿ティシューペーパー。 - CD方向の引張強度が45cN/25mm以上70cN/25mm以下である、
請求項1に記載の保湿ティシューペーパー。 - MD方向のMMDとCD方向のMMDとの和の10倍が6.2以上7.0以下である、
請求項1に記載の保湿ティシューペーパー。 - Sdrが0.0215以上である、
請求項1に記載の保湿ティシューペーパー。 - Spdが15.5(1/mm2)以下である、
請求項1に記載の保湿ティシューペーパー。 - Sqが12.5μm以上である、
請求項1に記載の保湿ティシューペーパー。 - ソフトネス測定装置TSAにより測定したハンドフィール値HFが92以上である、
請求項1乃至7の何れか一項に記載の保湿ティシューペーパー。
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