JP6653006B1 - 圧力センサシート - Google Patents

圧力センサシート Download PDF

Info

Publication number
JP6653006B1
JP6653006B1 JP2018208494A JP2018208494A JP6653006B1 JP 6653006 B1 JP6653006 B1 JP 6653006B1 JP 2018208494 A JP2018208494 A JP 2018208494A JP 2018208494 A JP2018208494 A JP 2018208494A JP 6653006 B1 JP6653006 B1 JP 6653006B1
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
sheet
conductive member
pressure
pressure sensor
conductive
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2018208494A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2020076586A (ja
Inventor
邦晴 竹井
邦晴 竹井
庄次郎 佐藤
庄次郎 佐藤
強 朱
強 朱
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
TECHSOR INC.
University Public Corporation Osaka
Original Assignee
TECHSOR INC.
University Public Corporation Osaka
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by TECHSOR INC., University Public Corporation Osaka filed Critical TECHSOR INC.
Priority to JP2018208494A priority Critical patent/JP6653006B1/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6653006B1 publication Critical patent/JP6653006B1/ja
Publication of JP2020076586A publication Critical patent/JP2020076586A/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Landscapes

  • Laminated Bodies (AREA)
  • Pressure Sensors (AREA)

Abstract

【課題】圧力を検知することができるシートを提供すること。【解決手段】圧力を検知する圧力センサシート100であって、複数の導電部材220が所定方向に配置される上シート200と、上シート200の導電部材220と交差する方向に配置される複数の導電部材320を有する下シート300と、上シート200と下シート300の間に配置される複数の貫通孔410を有する絶縁部材400と、を含む圧力センサシートを提供する。【選択図】図1

Description

本発明は、圧力を検知する圧力センサに関する。
特許文献1では、測定可能な加圧範囲が加圧面間に加わる最大圧力よりも小さい圧力測定フィルムを用いると共に、点状または線状の接触部を有する一方の加圧面と圧力測定フィルムとの間に弾性シートを挟むことにより、圧力測定フィルムに加わる圧力をその測定可能な圧力範囲内に入れる一方、この圧力測定フィルムの発色状態から検出した圧力分布を用いて加圧面間に加わる最大圧力を測定する内容が記載されている。
特許文献2及び非特許文献1では、織編物にセンサー機能を付与させたものとして、ロードセルや小型の圧電センサーを織編物状に配置させたもの、または感圧導電性エラストマーを繊維形状に成形し織編物構造を形成したものが記載されている。
特許文献3には、織編物にセンサー機能を付与させたものとして、電極材を配置しそれらの静電容量変化にて物体や人物を検知するものがある。
特開2000−321152号公報 特開平6−323929号公報 特開2001−159683号公報 日本繊維消費学会誌,P57−62,Vol.40,No.9(1999)
しかしながら、特許文献1に係る発明では、圧力でマイクロカプセルをつぶしてカプセル内のインクを放出させ、つぶれた面積から圧縮圧力を計測する原理であるため、この方法にて圧力分布の時間的変化を連続的に計測することはできない。
また、特許文献2及び非特許文献1に係る発明等では、織編物の表面上に硬い突起物を配置する構造もしくは厚みのある曲げ剛性の高い繊維形状となるため構造体自体の厚みが厚く、さらに構造体の柔軟性に欠けるため、自由曲面への適応が困難であり取り扱い性、施工性・加工性にて不具合を生じるために実用性に欠ける。
また、特許文献3に係る発明では、圧力の有無を検知することは可能であるが、センシングに一定以上の面積を必要とするため平面上での圧力分布の測定等では分解能が低くいために実用性に欠ける。
一方、導電糸が平行に縫われたシート同士(上シート、下シート)を、導電糸が平面視で交差するように重ね合わせ、上シートと下シートとの間に空間ができるように縫合するという方法も考えられる。
しかし、このような方法では上シートと下シートの空間が作れない場合もあり、シートに対して圧力がかかっていない状態でも上シートと下シートの導電糸部分が接触する可能性がある。
また、上記内容では、検知する圧力を調節することができにくいという問題がある。
本発明の目的は、圧力を検知することができるシートを提供することである。
本発明の他の目的は、検知することができる圧力の範囲を調整可能な圧力センサシートを提供することである。
本発明の第1の局面に係る圧力センサシートは、圧力を検知する圧力センサシートであって、
複数の導電部材が所定方向に配置される上シートと、
前記上シートの前記導電部材と交差する方向に配置される複数の導電部材を有する下シートと、
前記上シートと前記下シートの間に配置される複数の貫通孔を有する絶縁部材と、を含む圧力センサシートである。
圧力センサシートに圧力が加わった場合、絶縁部材の貫通孔を介して上シートの導電部材と下シートの導電部材が接触し通電する。
したがって、導電部材の電気抵抗が検出されることにより、圧力センサシートに加わる圧力が検知される。
また、絶縁部材の貫通孔の大きさ(直径)や厚みが調整されることにより、検知する圧力の幅が変更可能である。
本発明の第2の局面に係る圧力センサシートは、第1の局面に係る圧力センサシートであって、前記導電部材が導電性を有する糸である圧力センサシートである。
導電性を有する糸の例としては、金、銀、銅等の金属が含まれる糸、炭素繊維等が挙げられる。
本発明の第3の局面に係る圧力センサシートは、第1の局面又は第2の局面に係る圧力センサシートであって、前記導電部材が導電性を有する導電性インクである圧力センサシートである。
導電性を有するインクの例としては、銀ナノ粒子や炭素(カーボン)を含むインクが挙げられる。
本発明の第4の局面に係る圧力センサシートは、圧力を検知する圧力センサシートであって、
複数の貫通孔を有する絶縁部材と、
前記絶縁部材の貫通孔の上面に配置される上導電部材と、
前記絶縁部材の貫通孔の下面に配置され、前記上導電部材と交差する方向に配置される下導電部材と、を含む圧力センサシートである。
絶縁部材の貫通孔は複数設けられているため、上導電部材及び下導電部材も複数設けられている。上導電部材及び下導電部材は柵状に配置され、平面視で交差するように配置されている。
圧力センサシートに圧力が加わった場合、絶縁部材の貫通孔を介して上導電部材と下導電部材が接触し通電する。
したがって、導電部材(上導電部材、下導電部材)の電気抵抗が検出されることにより、圧力センサシートに加わる圧力が検知される。
また、絶縁部材の貫通孔の大きさ(直径)や厚みが調整されることにより、検知する圧力の幅が変更可能である。
上導電部材及び下導電部材の例としては、導電性を有する金属箔、導電インクを塗付したシート等が挙げられる。
本発明の第5の局面に係る圧力センサシートは、第1の局面乃至第4の局面に係る圧力センサシートであって、前記絶縁部材がパンチングシートである圧力センサシートである。
絶縁部材は網目状の部材でもよく、またパンチングシートのように貫通孔を複数有する絶縁部材であってもよい。
本発明の第6の局面に係る圧力センサシートは、第1の局面乃至第5の局面に係る圧力センサシートであって、前記貫通孔の平面視における直径が0.5mm以上3.0mm以下である圧力センサシートである。
本発明の一実施形態の圧力センサシートの概念図。 本発明の一実施形態の圧力センサシートに圧力が加わった場合の断面状態を表す概念図。 本発明の一実施形態の圧力センサシートを含む検出システムの概念図。 本発明の一実施形態の圧力センサシートに加わる圧力(kPa)を横軸、接触抵抗(Ω)を縦軸にしたグラフ。 本発明の一実施形態の、椅子上に敷かれた圧力センサシートに被験者が座ったときの圧力分布を表した図。 本発明の一実施形態の圧力センサシートに被験者が立ったときの右足の圧力分布を表した図。 本発明の一実施形態の圧力センサシートに加わる圧力(kPa)を横軸、抵抗(Ω)を縦軸にしたグラフ。 本発明の一実施形態の圧力センサシートの絶縁部材に設けられる貫通孔の直径(mm)を横軸、貫通孔に加わる圧力(kPa)を縦軸にしたグラフ。 本発明の一実施形態の圧力センサシートに加えられる圧力の回数(Time)、抵抗(Ω)を縦軸にしたグラフ。 本発明の一実施形態の圧力センサシートの概念図。
以下、本発明の実施形態に関して図面を参照しながら説明する。
<第1実施形態>
(圧力センサシート100)
図1及び図2に示すように、本実施形態に係る圧力センサシート100は、
z軸正方向側に配置される上シート200と、
上シート200よりz軸負方向側に配置される下シート300と、
上シート200と下シート300との間に配置されるメッシュ状の絶縁部材400と、
電気が流される電線500と、を含む。
上シート200には、布等の上ベース部材210と、
導電性を有する導電部材である上導電部材220と、
上導電部材220と電線500と接続される上接続部230と、を含む。
本実施形態では、上ベース部材210は布であり、上ベース部材210上に導電性を有する上導電部材220である糸が、x軸方向に所定間隔で、y軸と平行に縫われている。
上ベース部材210は、布以外にも紙、樹脂フィルム、ゴム、木材等であってもよい。また、布は、綿、麻、絹、羊毛、アンゴラ、カシミヤ、モヘヤ等の天然繊維以外にも、レーヨン、キュプラ、ポリノジック、アセテート、トリアセテート、プロミックス、ナイロン、ポリエステル、ポリウレタン、アクリル、ポリ塩化ビニル等、導電性を有する繊維以外であればどのような繊維で織られていても良い。また、これらの繊維が複合されている繊維であってもよい。
上導電部材220は、本実施形態では銀糸が使用されている。上導電部材220は、導電性を有するものであればよく、銀糸以外にも銅糸等の金属繊維や炭素繊維であってもよい。また、これらの繊維が含まれている繊維又は複合されている繊維であってもよい。
本実施形態では、上導電部材220である銀糸等の導電糸が上ベース部材210である布に縫い付けられている。そして、この場合、図2に示すように、上糸は通常の糸で、下糸が銀糸等の導電糸で縫い付けられていても良い。
また、上導電部材220である銀糸等の導電糸は、上ベース部材210に後から縫い付けられても良いが、最初から上ベース部材210に編み込まれていてもよい。
銀糸等の導電糸の場合、xy平面視において直線でもジグザグでもどのような縫い方であってもよい。
また、上導電部材220は、導電性を有する金属繊維、炭素繊維以外にも導電性インクや金属箔であってもよい。
導電性インクは、例えば金粒子、銀粒子、銅粒子や炭素(カーボン)を含むインクであり、導電性を有するインクである。この導電性インクを上ベース部材210上に塗付してもよい。
上接続部230は、電線500と上導電部材220とを接続するところである。具体的には、電線500の上電線510と上導電部材220とを接続する。
上接続部230での接続方法は、はんだ等が用いられるが、特にその内容は限定されない。
下シート300は、上シート200と同様に、布等の下ベース部材310と、
導電性を有する導電部材である下導電部材320と、
下導電部材320と電線500と接続される下接続部330と、を含む。
本実施形態では、下ベース部材310は布であり、下ベース部材310上に導電性を有する下導電部材320である糸が、y軸方向に所定間隔で、x軸と平行に縫われている。
具体的には、下導電部材320は、下ベース部材310に、上導電部材220とxy平面視において交差するように配置されている。
本実施形態では、上導電部材220と下導電部材320とはxy平面視において直交するように配置されているが、直交でなくてもよい。
上導電部材220と下導電部材320とは、xy平面視において交差している場合、xy平面上の通電位置が検知されやすい。
なお、図2に示すように、上導電部材220と下導電部材320とは、xy平面視において平行に配置されていてもよい。この場合であっても、抵抗の大きさによって圧力分布図が作成可能である。
下ベース部材310は、上ベース部材210と同様に、布以外にも紙、樹脂フィルム、ゴム、木材等であってもよい。また、布は、綿、麻、絹、羊毛、アンゴラ、カシミヤ、モヘヤ等の天然繊維以外にも、レーヨン、キュプラ、ポリノジック、アセテート、トリアセテート、プロミックス、ナイロン、ポリエステル、ポリウレタン、アクリル、ポリ塩化ビニル等、導電性を有する繊維以外であればどのような繊維で織られていても良い。また、これらの繊維が複合されている繊維であってもよい。
下導電部材320は、本実施形態では銀糸が使用されている。下導電部材320は、導電性を有するものであればよく、銀糸以外にも銅糸等の金属繊維や炭素繊維であってもよい。また、これらの繊維が含まれている繊維又は複合されている繊維であってもよい。
本実施形態では、下導電部材320である銀糸等の導電糸が下ベース部材310である布に縫い付けられている。そして、この場合、下糸は通常の糸で、上糸が銀糸等の導電糸で縫い付けられていても良い。
また、下導電部材320である銀糸等の導電糸は、下ベース部材310に後から縫い付けられても良いが、最初から下ベース部材310に編み込まれていてもよい。
銀糸等の導電糸の場合、xy平面視において直線でもジグザグでもどのような縫い方であってもよい。
また、下導電部材320は、導電性を有する金属繊維、炭素繊維以外にも導電性インクや金属箔であってもよい。
導電性インクは、例えば金粒子、銀粒子、銅粒子や炭素(カーボン)を含むインクであり、導電性を有するインクである。この導電性インクを下ベース部材310上に塗付してもよい。
下接続部330は、電線500と下導電部材320とを接続するところである。具体的には、電線500の下電線520と下導電部材320とを接続する。
下接続部330での接続方法は、はんだ等が用いられるが、特にその内容は限定されない。
絶縁部材400は、上シート200と下シート300との間に配置されるメッシュ状の絶縁性を有する部材である。
xy平面視のメッシュの形状は特に限定されない。メッシュの大きさ(穴の大きさ)を調節することによって、圧力センサシート100に圧力が加わった場合、上シート200と下シート300の接触する面積を調節することができる。
上シート200と下シート300との接触面積が大きくなると、電気抵抗が小さくなるため、計測可能な圧力範囲を調整することができる。
また、絶縁部材400の硬さ(材質)及び厚み(z軸方向の幅)によって、上シート200に圧力が加わった場合、上シート200と下シート300の接触する面積を調整することができる。
なお、絶縁部材400は、パンチングによって貫通孔410が設けられた絶縁性の部材であってもよい。
また、メッシュ状の絶縁部材400の各々の断面は、円状、半円状、正方形状、長方形状等どのような形状であってもよい。
貫通孔410のxy平面上の位置は、上シート200の上導電部材220と、下シート300の下導電部材320とがxy平面視で交差する位置に配置されている。
したがって、圧力センサシート100にz軸方向から圧力が加わった場合、上シート200と下シート300とが絶縁部材400の貫通孔410を通して接触する。
なお、貫通孔410は、上シート200の上導電部材220と、下シート300の下導電部材320とがxy平面視で交差する箇所より多く設けられていてもよい。
電線500は、上電線510と下電線520とを有する。上電線510は、上導電部材220に接続されている。下電線520は、下導電部材320に接続されている。
上電線510及び下電線520は、検出システム600に接続されている。検出システム600では、上電線510及び下電線520が接続されている各々の上導電部材220及び下導電部材320の電気抵抗を検出する。
つまり、上電線510と下電線520の電気抵抗を測定することにより、圧力センサシート100に加わっている各部分の圧力を測定することができる。
具体的には、図3に示すように、検出システム600は、上導電部材220又は下導電部材320に接続される電圧測定回路610と、
電圧測定回路610に接続される定電流源620と、
電圧測定回路610及び定電流源620に接続される制御装置630と、
下導電部材320又は上導電部材220に接続される選択装置640と、
制御装置630に接続されるコンピュータ650と、を含む。
電圧測定回路610は、本実施形態では、各々の下導電部材320に接続されている。
具体的には、図3に示すように、下導電部材320が、第1下導電部材320a、第2下導電部材320b、・・・第8下導電部材320hとあり、
電圧測定回路610が、第1電圧測定回路610a、第2電圧測定回路610b、・・・第8電圧測定回路610hとある。
第1下導電部材320aは第1電圧測定回路610aに接続され、
第2下導電部材320bは第2電圧測定回路610bに接続され、
第8下導電部材320hは第8電圧測定回路610hに接続されている。
第1電圧測定回路610a、第2電圧測定回路610b、・・・第8電圧測定回路610hの電圧測定回路610は、定電流源620に接続されている。
また、第1電圧測定回路610a、第2電圧測定回路610b、・・・第8電圧測定回路610hの電圧測定回路610は、制御装置630に接続されている。
一方、上導電部材220は、第1上導電部材220a、第2上導電部材220b、・・・第22上導電部材220vとあり、
選択装置640は、第1選択装置640a、第2選択装置640b、第3選択装置640cとある。
本実施形態では、第1上導電部材220a〜第8上導電部材220hは、第1選択装置640aに接続され、
第9上導電部材220i〜第16上導電部材220pは、第2選択装置640bに接続され、
第17上導電部材220q〜第22上導電部材220vは、第3選択部材640cに接続されている。
第1選択装置640a、第2選択装置640b及び第3選択装置640cである選択装置640は、制御装置630に接続されている。
制御装置630は、定電流源620と、複数の電圧測定回路610と、複数の選択装置640と、コンピュータ650と、に接続されている。
制御装置630は、定電流源620から複数ある電圧測定回路610のうちどの電圧測定回路610に電流を流すか選択することができる。
これにより、制御装置630は、どの電圧測定回路610に通電させるか決定することができる。つまり、制御装置630により、図3のy軸上の通電させる位置が決定する。。なお、本実施形態では複数の電圧測定回路610が設けられているが、電圧測定回路610が複数設けられていなくてもよい。
また、選択装置640は、上導電部材220を選択することができる。つまり、制御装置640は、図3のx軸上の位置を決定することができる。
具体的には、第1選択装置640aは、第1上導電部材220a〜第8上導電部材220hのうち1つを選択し、第2選択装置640bは、第9上導電部材220i〜第16上導電部材220pのうちから1つを選択し、第3選択装置640cは、第17上導電部材220q〜第22上導電部材220vから1つを選択する。なお、いずれも選択しないことも可能である。
これにより、制御装置630が、第1選択装置640a、第2選択装置640b及び第3選択装置640cにより1つの上導電部材220を選択することにより、図3におけるx軸上の位置が決定する。
そして、制御装置630が複数ある電圧測定回路610に順次通電することにより、それぞれのxy座標上の圧力が測定される。
なお、本実施形態では、選択装置640は3つ使用されているが、1つであってもよく、また4つ以上であってもよい。
制御装置630によってxy座標上の圧力が測定され、その圧力情報は制御装置630からコンピュータ650に送信させる。
コンピュータ650では、制御装置630から送信された圧力情報を受信し、その圧力情報を画像変換等することができる。
このような圧力センサシート100であれば、ベッド上や椅子の座席上に敷いても、ベッドや椅子の利用者にとって不快でない。
また、圧力センサシート100が敷かれているベッドや椅子等の利用者の圧力バランスを知ることができる。
また、ベッドや椅子から利用者が離れた場合、圧力が検知されないことから、利用者が、圧力センサシート100が敷かれているベッドや椅子から離れたことがわかる。
したがって、このような圧力センサシート100は、介護施設等で活用することができ、介護者の負担を減らすことができる。
<実施例>
実施例では、上シート200の上ベース部材210と、下シート300の下ベース部材310には綿素材の布が用いられ、上導電部材220及び下導電部材320には、銀糸が用いられている。
また、絶縁部材400には、ナイロンが用いられ、目の粗さは1.75mm×1.55mm、厚みは0.25mmである網目状の部材である。
図4は、圧力センサシート100の上方から加えた圧力(kPa)と接続抵抗(Ω)の関係を表したグラフである。
図4のグラフから圧力が大きくなると共に接続抵抗が小さくなっていることがわかる。したがって、接続抵抗から圧力センサシート100に加わった圧力を知ることができる。
図5は、上記条件の圧力センサシート100を椅子に敷き、成人男性が座ったときの圧力の状態を表している。
x軸正方向側が着席者の前方を表しており、y軸方向が着席者の横方向を表している。
図5は、色が濃いほど圧力が小さく、色が薄いほど圧力が大きいことを表している。つまり、図5から着席者は左手側(y軸正方向側)に力がかかっていることがわかる。
図6は、被験者が圧力センサシート100の上に立ったときの右足側の状態を表した図である(左側が右足先端部であり、右側が右足かかと部を表す。)。
図6は、実際の画像では色が赤い部分が最も圧力が大きく、赤色→ピンク色→オレンジ色→黄色→黄緑色→緑色→水色→青色→紺色→黒色となるにつれて圧力が小さくなる画像を表しているが、図6では右足の指付け根部分とかかとの内側部分が圧力が大きくなっている。
図5及び図6から圧力センサシート100が正確に加わる圧力を表示していることがわかる。
図7及び図8は、絶縁部材400の貫通孔の直径を0.5mm、1.0mm、2.0mm、3.0mmとして、同じ条件のもと抵抗(Ω)を測定したグラフである。
図7では、横軸が圧力センサシート100に加えられる圧力(kPa)、縦軸が抵抗(Ω)となっている。
図7から絶縁部材400の貫通孔410の直径が小さいほうがグラフの傾きが大きい。つまり、絶縁部材400の貫通孔410の大きさによって、検出する圧力を調整することができる。
また、貫通孔410の直径が2.0mmの場合と、3.0mmの場合とでは、ほぼ同じ挙動を示していることがわかる。
したがって、貫通孔410の直径は、0.5mm以上3mm以下が好ましい。
図8では、横軸が絶縁部材400の貫通孔の直径(mm)、縦軸が貫通孔部分で検出された圧力(kPa)を表している。
図8からわかるように、絶縁部材400の貫通孔410の直径が大きくなると共に貫通孔410部分で検出される圧力は小さくなる。
つまり、絶縁部材400の貫通孔410が大きくなれば、小さい圧力でも検知することができる。
図9(a)及び図9(b)は、耐久試験の結果である。図9(a)は、圧力センサシート100に対して1.4MPsの圧力を繰り返しかけた場合のグラフである。
圧力センサシート100の構造は上記と同じである。図9(a)では、横軸は回数(Time)、縦軸は抵抗(Ω)を表している。
図9(a)から、1.4MPaの圧力では、約1750回は使用することができることがわかる。
図9(b)は、圧力センサシート100に対して42kPa以上62kPa以下の圧力を繰り返しかけた場合のグラフである。
圧力センサシート100の構造は上記と同じである。図9(b)では、横軸は回数(Time)、縦軸は抵抗(Ω)を表している。
図9(b)から、42kPa以上62kPa以下の圧力では、約29000回使用することができることがわかる。
したがって、図9(a)及び図9(b)から、圧力センサシート100は、製品化した場合の使用においても問題ないことがわかり、十分な耐久性を有することがわかる。
<第2実施形態>
図10に示すように、第2実施形態は、絶縁部材400に設けられている貫通孔410の上下に複数の導電部材が設けられている構成である。つまり、第1実施形態とは異なり、上ベース部材210及び下ベース部材310を備えない構成である。
第2実施形態では、第1実施形態と同様の構成については、省略又は簡略して説明する。
第2実施形態では、絶縁部材400の貫通孔410の上側(z軸正方向側)に上導電部材420が配置されている。
同様に、絶縁部材400の貫通孔410の下側(z軸負方向側)に下導電部材430が配置されている。
絶縁部材400には貫通孔410が複数設けられているため、上導電部材420及び下導電部材430は複数設けられている。
上導電部材420及び下導電部材430は、導電性を有するインクが塗布されたシートや金属箔を柵状にしたものが例として挙げられる。
上導電部材420と下導電部材430は、xy平面視で交差するように配置されている。
具体的には、上導電部材420は、x軸方向に複数設けられており、y軸と平行に柵状に配置されている。
同様に、下導電部材430は、y軸方向に複数設けられており、x軸と平行に柵状に配置されている。
このような圧力センサシート100であっても第1実施形態と同様の効果を奏する。
本発明は、その趣旨を逸脱しない範囲で種々の改良、修正、又は変形を加えた態様でも実施できる。
100…圧力センサシート
200…上シート
210…上ベース部材
220…上導電部材(導電部材)
300…下シート
310…下ベース部材
320…下導電部材(導電部材)
400…絶縁部材
410…貫通孔
420…上導電部材(導電部材)
430…下導電部材(導電部材)
500…電線
600…検出システム
610…電圧測定回路
620…定電流源
630…制御装置
640…選択装置
650…コンピュータ

Claims (6)

  1. 圧力を検知する圧力センサシートであって、
    複数の導電部材が所定方向に配置される上シートと、
    前記上シートの前記導電部材と交差する方向に配置される複数の導電部材を有する下シートと、
    前記上シートと前記下シートの間に配置される複数の貫通孔を有する絶縁部材と、を含み、
    前記上シート及び前記下シートに圧力が加わった場合、前記絶縁部材の前記貫通孔を介して前記上シートの導電部材と前記下シートの導電部材とが接触することで通電し、前記導電部材の電気抵抗が検出されることにより圧力が検知される圧力センサシート。
  2. 前記導電部材が導電性を有する糸である請求項1記載の圧力センサシート。
  3. 前記導電部材が導電性を有する導電性インクである請求項1又は2記載の圧力センサシート。
  4. 圧力を検知する圧力センサシートであって、
    複数の貫通孔を有する絶縁部材と、
    前記絶縁部材の貫通孔の上面に配置される上導電部材と、
    前記絶縁部材の貫通孔の下面に配置され、前記上導電部材と交差する方向に配置される下導電部材と、を含み、
    前記上シート及び前記下シートに圧力が加わった場合、前記絶縁部材の前記貫通孔を介して前記上シートの導電部材と前記下シートの導電部材とが接触することで通電し、前記導電部材の電気抵抗が検出されることにより圧力が検知される圧力センサシート。
  5. 前記絶縁部材がパンチングシートである請求項1乃至4記載の圧力センサシート。
  6. 前記貫通孔の平面視における直径が0.5mm以上3.0mm以下である請求項1乃至5記載の圧力センサシート。

JP2018208494A 2018-11-05 2018-11-05 圧力センサシート Active JP6653006B1 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2018208494A JP6653006B1 (ja) 2018-11-05 2018-11-05 圧力センサシート

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2018208494A JP6653006B1 (ja) 2018-11-05 2018-11-05 圧力センサシート

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP6653006B1 true JP6653006B1 (ja) 2020-02-26
JP2020076586A JP2020076586A (ja) 2020-05-21

Family

ID=69624493

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2018208494A Active JP6653006B1 (ja) 2018-11-05 2018-11-05 圧力センサシート

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP6653006B1 (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN114472590A (zh) * 2022-02-11 2022-05-13 青岛煜坤创新科技有限公司 钣金冲压机用折弯冲头检测装置

Families Citing this family (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN105931697B (zh) * 2010-04-23 2018-04-06 皮瑟莱根特科技有限责任公司 纳米晶体的合成、盖帽和分散
JP7182828B1 (ja) * 2021-03-03 2022-12-05 株式会社ユニバーサルトレーニングセンター センシングデバイス

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN114472590A (zh) * 2022-02-11 2022-05-13 青岛煜坤创新科技有限公司 钣金冲压机用折弯冲头检测装置

Also Published As

Publication number Publication date
JP2020076586A (ja) 2020-05-21

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP6653006B1 (ja) 圧力センサシート
US8925393B2 (en) Device intended for measuring pressure from a flexible, foldable, and/or extendable object made of a textile material and comprising a measurement device
JP4273233B2 (ja) 感圧センサーシート
US10667755B2 (en) Textile piezoresistive sensor and heartbeat and/or respiratory rate detection system
US8684924B2 (en) Device for determining a stress level of a person and providing feedback on the basis of the stress level as determined
US9448127B2 (en) Device for measuring pressure from a flexible, pliable, and/or extensible object made from a textile material comprising a measurement device
US8052612B2 (en) Respiration monitoring system
JP2007531142A (ja) 布状のタッチセンサ
CN112424579B (zh) 压敏传感器及其制造方法、使用压敏传感器的垫系统
JP2020016554A (ja) 感圧センサ
KR20180083220A (ko) 압력 측정이 가능한 직물 및 이를 이용한 압력 측정 장치
JP7381059B2 (ja) 静電容量式タッチセンサ
TWM444569U (zh) 具導電彈性體之非察覺式活動感測裝置
JP6883546B2 (ja) 感圧センサ及びその製造方法
JP2010243240A (ja) 立体編物の体圧分布測定装置
Choudhry et al. Fabrication and Characterization of Single‐Layer Textile‐Based Flexible Pressure Sensors for Smart Wearable Electronics Applications
Özdemir et al. Smart woven fabrics with portable and wearable vibrating electronics
JP2004132765A (ja) 荷重分布計測用感圧シート
US11994435B2 (en) Pressure-sensitive sensor
JP6883547B2 (ja) 感圧センサ
JP6883545B2 (ja) 感圧センサ及びその製造方法
JP2020020605A (ja) 感圧マットシステム
JP2020177015A (ja) 感圧センサ
Sofronova Application and technologies for textile sensors production used in pressure distribution measurement-a critical review
WO2020213505A1 (ja) 感圧センサ

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20190318

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20190321

A871 Explanation of circumstances concerning accelerated examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A871

Effective date: 20190429

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20190823

A711 Notification of change in applicant

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A712

Effective date: 20190920

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20191022

A975 Report on accelerated examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971005

Effective date: 20191009

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20191101

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20191231

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20200112

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20200123

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20200124

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6653006

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

S531 Written request for registration of change of domicile

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313531

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250