JP6652317B2 - 液体供給装置 - Google Patents

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Description

本発明は、薬液を供給する薬液ポンプなどに利用可能な液体供給装置に関する。
従来この種の装置として、例えば下記の特許文献1に記載された液体注入装置が知られている。この液体注入装置は、液体が充填される充填室を有するケーシングと、充填室の容積を増減させるべくケーシングに対して往復移動する移動体と、ケーシングまたは移動体に連結されたシリンダと、シリンダに摺動自在に装着されたピストンを具えて構成されている。ケーシングには充填室に連通する注入口と吐出口が形成されており、シリンダに対してピストンが移動することで形成される密閉されたシリンダ室は真空状態とされている。そして、移動体とピストンが連結ロッドにより連結されて連動し、シリンダ室の容積の減少量に比例して充填室の容積が減少することにより、吐出口から液体が吐出されるようになっている。
特許第3495045号公報
特許文献1に記載された従来の液体注入装置において、吐出口から吐出される液体の単位時間当たりの流量調整は、吐出口に設けられた開閉弁装置を操作することにより行われる。すなわち、従来の液体注入装置では、開閉弁装置の開閉度により吐出口を絞って流量を調整する構造になっているため、吐出する液体の微量な調整が難しいという問題がある。また、吐出する液体の粘度が変化すると、単位時間当たりの液体の吐出流量が変化してしまうという問題もある。
本発明はこのような問題を解決するためになされたものであり、その目的とするところは、安定した吐出速度で液体を供給することができ、かつ、液体の吐出流量の微調整が可能な液体供給装置を提供することにある。
前記の目的を達成するため、本発明の液体供給装置は、シリンダの内部で軸方向に往復移動するプランジャーを介して吸気室と収縮室が仕切り形成されており、前記吸気室に吸入された空気の圧力で前記プランジャーが前進し、前記収縮室の容積を減少させることにより液体を供給する装置であって、前記吸気室に連通する吸気口に流体抵抗を変化させる吸気量調整機構が設けられており、前記吸気量調整機構が吸気孔から前記吸気口への吸気通路の長さを変える流量調整弁であることを特徴とする。
また、本発明の液体供給装置は、シリンダの内部で軸方向に往復移動するプランジャーを介して吸気室と収縮室が仕切り形成されており、前記吸気室に吸入された空気の圧力で前記プランジャーが前進し、前記収縮室の容積を減少させることにより液体を供給する装置であって、前記吸気室に連通する吸気口に流体抵抗を変化させる吸気量調整機構が設けられており、開閉動作により隙間が増減する開閉プレートを具え、前記プランジャーの移動に伴って前記開閉プレートが閉じるように構成されていることを特徴とする。
また、本発明の液体供給装置は、シリンダの内部で軸方向に往復移動するプランジャーを介して吸気室と収縮室が仕切り形成されており、前記吸気室に吸入された空気の圧力で前記プランジャーが前進し、前記収縮室の容積を減少させることにより液体を供給する装置であって、前記吸気室に連通する吸気口に流体抵抗を変化させる吸気量調整機構が設けられており、前記プランジャーの先端部に設けられ前記収縮室に面した収縮室側ピストンを具え、前記吸気量調整機構が前記収縮室側ピストンに面した吸気室に設けられていることを特徴とする。
また、本発明の液体供給装置は、シリンダの内部で軸方向に往復移動するプランジャーを介して吸気室と収縮室が仕切り形成されており、前記吸気室に吸入された空気の圧力で前記プランジャーが前進し、前記収縮室の容積を減少させることにより液体を供給する装置であって、前記吸気室に連通する吸気口に流体抵抗を変化させる吸気量調整機構が設けられており、前記プランジャーの先端部に設けられ前記収縮室に面した収縮室側ピストンと、前記プランジャーの後端部に設けられ前記吸気室に面した吸気室側ピストンとを具え、前記プランジャーには前記吸気室側ピストンに面した第一吸気室から前記収縮室側ピストンに面した第二吸気室へと連通する連通路が設けられていることを特徴とする。
また、本発明の液体供給装置において、前記シリンダには前記第一吸気室に連通する排気口と前記第一吸気室への空気の逆流を阻止する逆止弁が設けられていても良い。
本発明の液体供給装置によれば、吸気室に連通する吸気口に流体抵抗を利用した吸気量調整機構を設けたことにより、液体の粘度の影響を受けることなく、収縮室の容積変化を吸気側の流量コントロールで行うことが可能になるため、安定した吐出速度で液体を供給することができ、かつ、吸気量調整機構の操作量に比例して液体の吐出流量の微調整を行うことができるという効果がある。
実施例1の液体供給装置の構造を示す断面図である。 実施例1の液体供給装置における吸気量調整機構の一例を示す斜視図である。 実施例1の液体供給装置の動作時の状態を示す断面図である。 実施例2の液体供給装置の構造を示す断面図である。 実施例3の液体供給装置の構造を示す断面図である。 実施例3の液体供給装置における液体収容管の着脱構造を示す斜視図である。 実施例4の液体供給装置の構造を示す断面図である。 実施例5の液体供給装置の構造を示す断面図である。 実施例6の液体供給装置の構造を示す断面図である。 実施例7の液体供給装置の構造を示す断面図である。 実施例8の液体供給装置の構造を示す断面図である。 実施例9の液体供給装置の構造を示す断面図である。 実施例10の液体供給装置の構造を示す断面図である。 実施例11の液体供給装置の構造を示す断面図である。 実施例11の液体供給装置の他の用途を示す断面図である。
以下、本発明を実施するための形態について、図面を参照しながら説明する。
図1は実施例1の液体供給装置P1を示したものである。この装置P1は、真空駆動式の薬液ポンプであり、透明な樹脂材からなるシリンダ1と樹脂材からなるプランジャー2を具え、シリンダ1の内部でプランジャー2がその軸方向(前後)に往復移動可能に支持されている。また、シリンダ1内の空間は、プランジャー2を介して二つの吸気室(第一吸気室3A,第二吸気室3B)と真空室4と収縮室5に仕切り形成されており、これらの各室はゴム製のパッキン6,6,6をシリンダ1の内周面に密着させることによって気密にシールされている。なお、シリンダ1、プランジャー2、パッキン6の素材は一例であり、前記以外のものであっても良い。
本実施例において、収縮室5は薬液Mを収容する液体収容空間になっており、収縮室5の開口部には、吐出口7を有する蓋8がOリング9を介して着脱可能に取り付けられている。一方、第一吸気室3Aと第二吸気室3Bは装置外部から空気を吸入する気体吸入空間になっており、シリンダ1には二つの吸気口(第一吸気室3Aに連通する第一吸気口10A,第二吸気室3Bに連通する第二吸気口10B)が形成されており、第一吸気口10Aには流体抵抗を利用した吸気量調整機構11が設けられている。なお、第二吸気口10Bは、第二吸気室3Bを大気圧にするために開けた孔である。
図2は吸気量調整機構11の一例を示したものである。この吸気量調整機構11は、空気が通過する通路の長さを変えることができる流量調整弁であり、ダイヤル12と溝付きブロック13を備えて構成されている。ダイヤル12は、吸気孔14を有する有底円筒体であり、溝付きブロック13に対して正逆回転可能に設置されている。溝付きブロック13は、円柱状のブロックの表面に円弧状の溝15が形成され、かつ、ブロックの表面から裏面にかけて貫通孔16が形成されており、この溝15と貫通孔16が連通して一つの吸気通路17を構成している。
実施例1の液体供給装置P1は以上のように構成されており、使用時にまず収縮室5に薬液Mを注入していくと、プランジャー2が後退して収縮室5の容積が増大し、これに伴って真空室4の容積も増大するが、第一吸気室3Aと第二吸気室3Bの容積は減少する。次に収縮室5の開口部を蓋8で塞いで密閉し、吐出口7に接続されたチューブ18を患者に装着する。次いで流量調整弁のダイヤル12を回して吸気孔14を開放すると、吸気孔14から吸入された空気が一定の速度で吸気通路17を通過し、第一吸気口10Aから第一吸気室3Aへと流れ込む。すると、図3に示すように、負圧であった第一吸気室3Aの圧力が上昇するため、第一吸気室3Aの圧力に押されて真空室4の容積が減少し、プランジャー2が前進することによって収縮室5の容積が減少する。これにより、吐出口7から一定の流量の薬液Mが吐出され、チューブ18を介して患者の体内へと薬液Mが注入される。
ここで、薬液Mの吐出速度は、第一吸気口10Aに設けられた吸気量調整機構11によって変えることができる。すなわち、図2に示すように、流量調整弁のダイヤル12を回して溝15の長さLを伸縮させることにより管路抵抗が変化し、吸気孔14から吸気通路17を通って第一吸気口10Aへと流れる空気の流体抵抗が変化する。したがって、第一吸気口10Aから第一吸気室3Aへと吸入される空気の量が調整されることにより、プランジャー2の移動速度が制御されるため、吐出口7から吐出される薬液Mの吐出速度を調整することができる。このように、本実施例の流体抵抗を利用した吸気量調整機構11によれば、流量調整が困難なオリフィス抵抗に比べ、ダイヤル12を回転させて吸気通路17の長さを調整することにより管路抵抗が変化するため、ダイヤル12の回転角度に比例したリニアな流量特性が得られるという利点がある。
図4は実施例2の液体供給装置P2を示したものである。この装置P2は、スプリング駆動式の薬液ポンプであり、シリンダ1の内部に収容されたプランジャー2がスプリング19によって支持されている。また、シリンダ1内の空間は、プランジャー2を介して吸気室3と収縮室5に仕切り形成されており、吸気室3を負圧にすることで吸気室3と収縮室5との間に圧力差が設けられている。その他の構成については実施例1と共通しているので、同一部材には同一符号を付して説明を省略する。
実施例2の液体供給装置P2は以上のように構成されており、収縮室5に薬液Mを注入すると、スプリング19のばね力に抗してプランジャー2が後退し、吸気室3の容積が減少する。流量調整弁が閉の状態では、スプリング19は収縮室5の容積を減少させ、吸気室3の容積を増大させる方向に作用する。しかし、吸気室3への空気の流入は遮断されているため、吸気室3は大気圧よりも低い負圧となり、収縮室5の大気圧との圧力差が収縮室側ピストンを後退側に作用しスプリング19のばね力とバランスを保っている。ここで、流量調整弁のダイヤル12を回して吸気孔14を開放すると、吸気孔14から吸入された空気が吸気通路17を通過して吸気室3へと流れ込み、負圧であった吸気室3の圧力が上昇する。このため、吸気室3の圧力上昇に伴いスプリング19のばね力に押されてプランジャー2が前進し、収縮室5の容積が減少することにより吐出口7から一定の流量の薬液Mが吐出される。また、吸気量調整機構11によって吸気口10から吸気室3へと吸入される空気の量が調整されるため、プランジャー2の移動速度を制御することができる。したがって、実施例2の液体供給装置P2においても実施例1と同様に、吐出口7から吐出される薬液Mの吐出速度を調整することができる。
図5は実施例3の液体供給装置P3を示したものである。この装置P3は真空駆動式の薬液ポンプであり、シリンダ1内の空間がプランジャー2を介して吸気室3と真空室4で構成されており、収縮室5が仕切り形成され、収縮室5を構成する液体収容管20がシリンダ1に対して着脱可能に設けられている。液体収容管20の内部には予め薬液Mが充填されており、パッキン6を有するピストン21で開口部を塞ぐことにより密閉されている。また、図6に示すように、液体収容管20の開口部周縁にはフランジ22が形成されており、シリンダ1には開口部付近(図中、真空室4より左側部分)に限定して側面がC字型に切り欠かれ、そこにフランジ22と嵌合する凹部23が形成されている。その他の構成については実施例1と共通しているので、同一部材には同一符号を付して説明を省略する。
実施例3の液体供給装置P3は以上のように構成されており、使用時には予め薬液Mが封入された液体収容管20をシリンダ1に装着する。その方法は、図6に示すように、液体収容管20のフランジ22をシリンダ1の凹部23に嵌め込んだ後スライドさせて固定する。そして、流量調整弁のダイヤル12を回して吸気孔14を開放すると、吸気孔14から吸入された空気が吸気通路17を通過して吸気室3へと流れ込む。すると、負圧となっている吸気室3へ空気が流入して圧力が上昇するため、真空室4の容積が減少し、プランジャー2が前進することによってピストン21を押圧し、収縮室5の容積が減少する。これにより、吐出口7から一定の流量の薬液Mがピストン21によって押し出される。また、吸気量調整機構11によって吸気口10から吸気室3へと吸入される空気の量が調整されるため、プランジャー2の移動速度を制御することができる。したがって、実施例3の液体供給装置P3においても実施例1と同様に、吐出口7から吐出される薬液Mの吐出速度を調整することができる。また、本実施例では特に、液体収容管20がシリンダ1に対して着脱可能であるため、薬液Mの交換作業を簡単かつ迅速に行うことができるとともに、薬液Mがシリンダ1やプランジャー2に触れることがないため、洗浄や消毒の必要がなく常に清潔な状態で使用できるという利点がある。また、複数のポンプを並列に設置して集約させ、同時に複数の薬液Mを吐出できる装置を構成することも可能になる。
図7は実施例4の液体供給装置P4を示したものである。この装置P4はスプリング駆動式の薬液ポンプであり、一端がシリンダ1の内部に収容され、他端がシリンダ1の外部に突出したプランジャー2がスプリング19によって支持されている。シリンダ1内の空間は、プランジャー2を介して第一吸気室3Aと第二吸気室3Bに仕切り形成されており、第一吸気室3Aを負圧にすることで第一吸気室3Aと第二吸気室3B(大気圧)との間に圧力差が設けられている。また、シリンダ1の外部には、開閉動作により隙間が増減するように、2枚の樹脂板を一体に連結した開閉プレート24が設けられている。また、開閉プレート24の連結部分はヒンジを介して接続されていても良い。この開閉プレート24は、プランジャー2の前進時に閉じ、後退時に開くようにプランジャー2のフック25に引っ掛け固定されている。その他の構成については実施例1と共通しているので、同一部材には同一符号を付して説明を省略する。
実施例4の液体供給装置P4は以上のように構成されており、使用時には薬液Mが充填された輸液バッグ26を袋のままの状態で開閉プレート24の隙間にセットする。ここで、流量調整弁のダイヤル12を回して吸気孔14を開放すると、吸気孔14から吸入された空気が吸気通路17を通過して第一吸気室3Aへと流れ込み、負圧であった第一吸気室3Aへ空気が流入して圧力が上昇する。このため、第一吸気室3Aの圧力上昇とスプリング19のばね力に押されてプランジャー2が前進し、第二吸気室3Bの容積が減少する。これに伴って開閉プレート24が徐々に閉じていき、輸液バッグ26から絞り出されるようにして一定の流量の薬液Mが供給される。また、吸気量調整機構11によって第一吸気口10Aから第一吸気室3Aへと吸入される空気の量が調整されるため、プランジャー2の移動速度を制御することができる。したがって、実施例4の液体供給装置P4によれば、薬液Mの供給速度を調整することができるだけでなく、輸液バッグ26から薬液ポンプ内に薬液Mを移し替える必要がなくなるため、作業効率が大幅に向上するという利点がある。
図8は実施例5の液体供給装置P5を示したものである。この装置P5はプランジャー2に連動して開閉する開閉プレート24を具えている点では実施例4と共通しているが、真空駆動式の薬液ポンプであり、シリンダ1内にベローズ27を具えている点で実施例4と相違している。すなわち、プランジャー2の先端に伸縮自在のベローズ27が取り付けられており、このベローズ27の開口端がシリンダ1の内壁面に密着固定されている。また、シリンダ1内の空間は、ベローズ27の外側の吸気室3とベローズ27の内側の真空室4に仕切り形成されており、吸気室3を負圧にすることで吸気室3と真空室4との間に圧力差が設けられている。その他の構成については実施例4と共通しているので、同一部材には同一符号を付して説明を省略する。
実施例5の液体供給装置P5は以上のように構成されており、薬液Mが充填された輸液バッグ26を開閉プレート24の隙間にセットし、流量調整弁のダイヤル12を回して吸気孔14を開放すると、吸気孔14から吸入された空気が吸気通路17を通過して吸気室3へと流れ込み、負圧であった吸気室3の圧力が上昇する。このため、吸気室3の圧力上昇によりベローズ27が収縮し、プランジャー2が前進する。これに伴って開閉プレート24が徐々に閉じていき、輸液バッグ26から絞り出されるようにして一定の流量の薬液Mが供給される。また、吸気量調整機構11によって吸気口10から吸気室3へと吸入される空気の量が調整されるため、プランジャー2の移動速度を制御することができる。したがって、実施例5の液体供給装置P5によれば、実施例4と同様の効果が得られるとともに、ベローズ27を使用したことにより吸気室3と真空室4が完全に隔離されるため、連続使用でも空気流入による動作不良を防止できるという利点がある。
図9は実施例6の液体供給装置P6を示したものである。この装置P6は真空駆動式の薬液ポンプであり、第一吸気口10Aを遮断する遮断弁28が設けられていることが特徴である。すなわち、本実施例の吸気量調整機構11には、図9に示すように、吸気孔14から第一吸気口10Aへと繋がる吸気通路17の管路内にスライド開閉式の遮断弁28が埋設されている。その他の構成については実施例1と共通しているので、同一部材には同一符号を付して説明を省略する。
実施例6の液体供給装置P6は以上のように構成されており、実施例1と同様に、吸気量調整機構11によって第一吸気室3Aに吸入される空気の量を調整することにより、吐出口7から吐出される薬液Mの吐出速度を調整することができる。また、実施例6では特に、薬液Mの吐出中に遮断弁28を閉じて第一吸気口10Aを遮断すれば、第一吸気室3Aに空気が吸入されなくなりプランジャー2の駆動が停止するため、任意のタイミングで輸液動作を中断することができるという利点がある。また、遮断弁28を開いて第一吸気口10Aを開放すれば、中断前と同じ吐出速度で輸液動作を再開することもできる。
図10は実施例7の液体供給装置P7を示したものである。この装置P7は吸気口10を遮断する遮断弁28が設けられている点では実施例6と共通しているが、スプリング駆動式の薬液ポンプであり、シリンダ1の内部に収容されたプランジャー2がスプリング19によって支持されている点で実施例6と相違している。その他の構成については実施例6と共通しているので、同一部材には同一符号を付して説明を省略する。
実施例7の液体供給装置P7は以上のように構成されており、実施例1と同様に、吸気量調整機構11によって、吐出口7から吐出される薬液Mの吐出速度を調整することができる。また、実施例6と同様に、吸気口10を遮断する遮断弁28によって、任意のタイミングで輸液動作を中断したり、再開したりすることができるという利点がある。
図11は実施例8の液体供給装置P8を示したものである。この装置P8は真空駆動式の薬液ポンプであり、シリンダ1A内の空間がプランジャー2を介して二つの吸気室3(第一吸気室3A,第二吸気室3B)と真空室4と収縮室5に仕切り形成されている。プランジャー2の先端部には収縮室5と第二吸気室3Bに面した収縮室側ピストン29が一体に設けられており、プランジャー2の後端部には真空室4と第一吸気室3Aに面した吸気室側ピストン30が一体に設けられている。そして、図2に示した流量調整弁による吸気量調整機構11が、第二吸気室3Bに連通する吸気口10Bに設けられている。その他の構成については実施例1と共通しているので、同一部材には同一符号を付して説明を省略する。
実施例8の液体供給装置P8は以上のように構成されており、収縮室5に薬液Mを注入し、流量調整弁のダイヤル12を回して吸気孔14を開放すると、吸気孔14から吸入された空気が吸気通路17を通過して第二吸気室3Bへと流れ込み、第二吸気室3Bの圧力が高くなる。第二吸気室3Bは真空室4の真空圧と第一吸気室3Aの大気圧との差圧により、プランジャー2には吐出方向へと力が作用する。プランジャー2の吐出方向への力を受けて第二吸気室3Bは容積が増加する方向へ力を受けるが、流量調整弁が閉じていると大気圧よりも低い負圧となり、プランジャー2はバランスを保って停止している。このため、収縮室側ピストン29が第二吸気室3Bの圧力を受けて押されることによりプランジャー2が前進し、収縮室5の容積が減少して吐出口7から一定の流量の薬液Mが吐出される。また、吸気量調整機構11によって吸気口10Bから第二吸気室3Bへと吸入される空気の量が調整されるため、プランジャー2の移動速度を制御することができる。したがって、実施例8の液体供給装置P8においても実施例1と同様に、吐出口7から吐出される薬液Mの吐出速度を調整することができる。また、実施例8では特に、軸方向に長いシリンダ1を径方向に広げた扁平薄型のシリンダ1Aに変形することにより、薬液ポンプ全体のサイズがコンパクトになり、携帯性が向上するという利点がある。
図12は実施例9の液体供給装置P9を示したものである。この装置P9は扁平薄型のシリンダ1Aを具えた点では実施例8と共通しているが、スプリング駆動式の薬液ポンプであり、シリンダ1Aの内部に収容されたプランジャー2がスプリング19によって支持されている点で実施例8と相違している。また、シリンダ1A内の空間はプランジャー2を介して吸気室3と収縮室5に仕切り形成されており、吸気室3を負圧にすることで吸気室3と収縮室5との間に圧力差が設けられている。その他の構成については実施例1と共通しているので、同一部材には同一符号を付して説明を省略する。
実施例9の液体供給装置P9は以上のように構成されており、吸気量調整機構11が収縮室側ピストン29に面した吸気室3に設けられていることにより、実施例8と同様に、吐出口7から吐出される薬液Mの吐出速度を調整することができる。また、実施例9では実施例8と同様に、径方向に広い扁平薄型のシリンダ1Aに変形することにより、薬液ポンプ全体のサイズがコンパクトになり、携帯性が向上するという利点がある。
図13は実施例10の液体供給装置P10を示したものである。この装置P10は真空駆動式の薬液ポンプであり、シリンダ1内の空間がプランジャー2を介して二つの吸気室3(第一吸気室3A,第二吸気室3B)と真空室4と収縮室5に仕切り形成されている。プランジャー2の先端部には収縮室5と第二吸気室3Bに面した収縮室側ピストン29が一体に設けられており、プランジャー2の後端部には真空室4と第一吸気室3Aに面した吸気室側ピストン30が一体に設けられている。また、プランジャー2の中心には第一吸気室3Aから第二吸気室3Bへと連通する連通路31が設けられており、シリンダ1には第一吸気室3Aに連通する排気口32と第一吸気室3Aへの空気の逆流を阻止する逆止弁33が設けられている。このような逆止弁33としては、アンブレラ式やダックビル式のチェックバルブを使用することができる。その他の構成については実施例1と共通しているので、同一部材には同一符号を付して説明を省略する。
実施例10の液体供給装置P10は以上のように構成されており、実施例1と同様に、吸気量調整機構11によって、吐出口7から吐出される薬液Mの吐出速度を調整することができる。薬液Mの挿入時には第一吸気室3Aの空気を逆止弁33を通して急速に排気することができ、薬液挿入作業を容易に行うことができる。また、実施例10では特に、図13に示すように排気口32に逆止弁33を介して真空ポンプ34を装着し、この真空ポンプ34を駆動して第一吸気室3Aの空気を吸引すると、連通路31を通じて第二吸気室3Bの空気が吸引される。これにより、プランジャー2の収縮室側ピストン29が後退し、収縮室5の容積が増大する。したがって、力を使わずに液体収容空間を確保することができる。よって、複雑な薬液挿入手技が不要となり、薬液供給の取り扱いが容易になるという利点がある。
図14は実施例11の液体供給装置P11を示したものである。この装置P11は真空駆動式の薬液ポンプであり、シリンダ1に逆止弁33が設けられているだけでなく、吸気室側ピストン30に真空室4に連通する排気口35と真空室4への空気の逆流を阻止する逆止弁36が設けられている。逆止弁36は、逆止弁33と同様に、アンブレラ式やダックビル式のチェックバルブを使用することができる。その他の構成については実施例10と共通しているので、同一部材には同一符号を付して説明を省略する。
実施例11の液体供給装置P11は以上のように構成されており、実施例10と同様に、吸気量調整機構11によって、吐出口7から吐出される薬液Mの吐出速度を調整することができる。また、実施例11では特に、排気口32に逆止弁33を介して真空ポンプ34を装着し、この真空ポンプ34を駆動して第一吸気室3Aの空気を吸引すると、逆止弁36を通じて真空室4の空気も吸引されるため、真空室4の真空度を再生することができる。このため、繰り返しの使用によって真空室4に空気が流入し、第一吸気室3Aと真空室4との圧力差が小さくなってプランジャー2のストローク量が減少してしまった場合でも、前記の方法で真空室4の真空度を再生することによって、プランジャー2のストローク量を正常な状態に復元することができるという利点がある。
また、薬液Mを収縮室5に直接注入するのではなく、図15に示すように、吐出継手37が付いた薬液充填みの輸液バッグ38を収縮室5に収容するようにしても良い。こうすれば、輸液バッグ38を取り換えるだけで薬液Mを補充したり、異なる種類の薬液Mに交換したりすることが簡単に行えるうえに、薬液Mがシリンダ1やプランジャー2に触れることがないため、洗浄や消毒の必要がなくなり、常に清潔な状態で使用できるという利点がある。なお、図15のような輸液バッグ38を収容する用途は、他の実施例、例えば実施例1、2、6、7、8、9、10においても同様に採用することができる。
以上説明した実施例では、本発明の液体供給装置を薬液ポンプに利用した例を挙げたが、薬液以外にも麻酔液、点滴、胃ろうの栄養剤など、供給する液体の種類や粘度などは特に限定されない。また、医療用途以外にも、例えば食品、化学、建築などの分野で使用される液体を供給する装置に利用することができる。
P1〜P11:液体供給装置(薬液ポンプ)
1:シリンダ
2:プランジャー
3:吸気室
3A:第一吸気室
3B:第二吸気室
4:真空室
5:収縮室
6:パッキン
7:吐出口
8:蓋
9:Oリング
10:吸気口
10A:第一吸気口
10B:第二吸気口
11:吸気量調整機構
12:ダイヤル
13:溝付きブロック
14:吸気孔
15:溝
16:貫通孔
17:吸気通路
18:チューブ
19:スプリング
20:液体収容管
21:ピストン
22:フランジ
23:凹部
24:開閉プレート
25:フック
26:輸液バッグ
27:ベローズ
28:遮断弁
29:収縮室側ピストン
30:吸気室側ピストン
31:連通路
32:排気口
33:逆止弁
34:真空ポンプ
35:排気口
36:逆止弁
37:吐出継手
38:輸液バッグ

Claims (5)

  1. シリンダの内部で軸方向に往復移動するプランジャーを介して吸気室と収縮室が仕切り形成されており、前記吸気室に吸入された空気の圧力で前記プランジャーが前進し、前記収縮室の容積を減少させることにより液体を供給する装置であって、前記吸気室に連通する吸気口に流体抵抗を変化させる吸気量調整機構が設けられており、前記吸気量調整機構が吸気孔から前記吸気口への吸気通路の長さを変える流量調整弁であることを特徴とする液体供給装置。
  2. シリンダの内部で軸方向に往復移動するプランジャーを介して吸気室と収縮室が仕切り形成されており、前記吸気室に吸入された空気の圧力で前記プランジャーが前進し、前記収縮室の容積を減少させることにより液体を供給する装置であって、前記吸気室に連通する吸気口に流体抵抗を変化させる吸気量調整機構が設けられており、開閉動作により隙間が増減する開閉プレートを具え、前記プランジャーの移動に伴って前記開閉プレートが閉じるように構成されていることを特徴とする液体供給装置。
  3. シリンダの内部で軸方向に往復移動するプランジャーを介して吸気室と収縮室が仕切り形成されており、前記吸気室に吸入された空気の圧力で前記プランジャーが前進し、前記収縮室の容積を減少させることにより液体を供給する装置であって、前記吸気室に連通する吸気口に流体抵抗を変化させる吸気量調整機構が設けられており、前記プランジャーの先端部に設けられ前記収縮室に面した収縮室側ピストンを具え、前記吸気量調整機構が前記収縮室側ピストンに面した吸気室に設けられていることを特徴とする液体供給装置。
  4. シリンダの内部で軸方向に往復移動するプランジャーを介して吸気室と収縮室が仕切り形成されており、前記吸気室に吸入された空気の圧力で前記プランジャーが前進し、前記収縮室の容積を減少させることにより液体を供給する装置であって、前記吸気室に連通する吸気口に流体抵抗を変化させる吸気量調整機構が設けられており、前記プランジャーの先端部に設けられ前記収縮室に面した収縮室側ピストンと、前記プランジャーの後端部に設けられ前記吸気室に面した吸気室側ピストンとを具え、前記プランジャーには前記吸気室側ピストンに面した第一吸気室から前記収縮室側ピストンに面した第二吸気室へと連通する連通路が設けられていることを特徴とする液体供給装置。
  5. 請求項4に記載の液体供給装置において、前記シリンダには前記第一吸気室に連通する排気口と前記第一吸気室への空気の逆流を阻止する逆止弁が設けられている、ことを特徴とする液体供給装置。
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