JP6651426B2 - 回転電機の固定子、及びこれを備えた回転電機 - Google Patents

回転電機の固定子、及びこれを備えた回転電機 Download PDF

Info

Publication number
JP6651426B2
JP6651426B2 JP2016171087A JP2016171087A JP6651426B2 JP 6651426 B2 JP6651426 B2 JP 6651426B2 JP 2016171087 A JP2016171087 A JP 2016171087A JP 2016171087 A JP2016171087 A JP 2016171087A JP 6651426 B2 JP6651426 B2 JP 6651426B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
stage
stator
turn
winding
electric machine
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2016171087A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2018038209A (ja
Inventor
知紘 福田
知紘 福田
博光 岡本
博光 岡本
モハマド バシール ズライカ
モハマド バシール ズライカ
山崎 慎司
慎司 山崎
中野 健太郎
健太郎 中野
健太 山田
健太 山田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Hitachi Astemo Ltd
Original Assignee
Hitachi Automotive Systems Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Hitachi Automotive Systems Ltd filed Critical Hitachi Automotive Systems Ltd
Priority to JP2016171087A priority Critical patent/JP6651426B2/ja
Publication of JP2018038209A publication Critical patent/JP2018038209A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6651426B2 publication Critical patent/JP6651426B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Description

本発明は、モータや発電機等の回転電機の固定子、及びこれを備えた回転電機に関する。
本技術分野の背景技術として、特開2000−14066号公報(特許文献1)がある。この公報には、「各コイルが、隣のコイルによって形成されるティース間領域の隙間を補填する形状を有しているので、コイル線の占積率を増大でき、これによりモータ性能の向上を図ることができる。」と記載されている(要約参照)。
特開2000−14066号公報
回転電機の電動機や発電機の固定子は、円筒状の固定子コアのティースが複数個配置され、ティース間に生じる空間部分であるスロット内にコイルを巻線した構造となっている。従来、固定子スロット内にコイルの占める割合である占積率を向上させるために、特許文献1に示すような、巻線断面積を有効に利用しつつ、隣接スロット間のコイル干渉を防ぐ位置に巻線をずらして配置する構造としている。しかし、この方法では隣接するティースに巻線される最外層のコイル巻位置が交互に配置されており、巻線の断面形状で見たときに左右対称のコイル巻き位置とした磁極ティースが2種類必要となり、部品点数が増加してしまう。
本発明は、上記のような従来技術に代わるコイル配置を提案して、部品点数削減及び高占積率巻線とした回転電機の固定子、及びこれを備えた回転電機を提供することを目的とする。
本発明は上記課題を解決する手段を複数含んでいるが、その一例を挙げるならば、「固定子コアの1つのティースに集中的に巻線して構成した集中巻方式の固定子コイルを有する回転電機の固定子であって、前記固定子コイルは、前記回転電機の回転軸を中心としたときの動径方向に沿って巻線を整列巻して複数の段を形成する断面形状を有し、隣接するティースに最も近接する段の巻き始め側と巻き終わり側の1巻き分以上のコイル配置を左右非対称に間隔を設けて配置するように構成されていることを特徴とする回転電機の固定子。」である。
本発明によれば、固定子コアに巻線されるコイル配置の種類を削減することで部品点数を削減しつつ、固定子スロット内の占積率を向上させた高占積率巻線の回転電機の固定子、及びこれを備えた回転電機を提供することができる。本発明に関連する更なる特徴は、本明細書の記述、添付図面から明らかになるものである。また、上記した以外の、課題、構成及び効果は、以下の実施形態の説明により明らかにされる。
本発明の実施形態に係る回転電機の全体構成を示す模式図。 固定子の軸方向に対して直交する平面での断面図。 実施例1のコイル配置を示した断面図。 実施例2のコイル配置を示した断面図。 実施例3のコイル配置を示した断面図。 実施例4のコイル配置を示した断面図。 比較例のコイル配置を示した断面図。
以下、本発明の実施例を説明する。
以下の説明では、回転電機の一例として、ハイブリッド電気自動車用の回転電機を用いる。また、以下の説明において、「軸方向」は回転電機の回転軸に沿った方向を指す。周方向は回転電機の回転方向に沿った方向を指す。「径方向」は回転電機の回転軸を中心としたときの動径方向(半径方向)を指す。「内周側」は径方向内側(内径側)を指し、「外周側」はその逆方向、すなわち径方向外側(外径側)を指す。
[実施例1]
まず、実施例1の概要を説明する。
ここで説明する実施例1は、回転電機の固定子のコイル配置構造に関するものである。回転電機は、大きく分けて、円筒状をなす固定子と、この固定子の内周側に所定の間隙を隔てて配置された回転子とにより構成される。
固定子は、回転方向に極性が交互に異なるように配置された複数の磁極を有するものであって、円筒状をなす固定子コアと、この固定子コアに巻回された複数の固定子コイルと、を有している。固定子コアは、固定子コイルが巻線されるティースを有しており、互いに隣り合うティースの間には、固定子コイルを収容するため、軸方向に貫通するとともに周方向に配列された複数のスロットが形成されている。各固定子コイルは、ティースが磁極をなすよう、巻線が複数回巻かれており、固定子コイルの一方は中性線、もう一方はU、V、Wの3相をなす結線板に電気的に接続することにより構成されている。
そして、本実施例では、1つのティースに巻線される固定子コイルを左右非対称となる配置とすることで、隣接するコイル間との干渉を避け、高占積率な巻線とすることが出来る。
次に、図面を用いて実施例を詳述する。
図1は、本発明の実施形態に係る回転電機の全体構成を示す模式図である。図1では、回転電機100の一部分を断面とすることで、回転電機100の内部を示している。回転電機100は、図1に示すように、ケース110の内部に配設されており、ハウジング102と、ハウジング102に固定される固定子120と、固定子120内に回転自在に配設される回転子130と、を備えている。ケース110は、エンジンのケースや変速機のケースによって構成される。
回転電機100は、永久磁石内蔵型の三相同期モータである。回転電機100は、固定子120の固定子コイル105に三相交流電流が供給されることで、回転子130を回転させる電動機として作動する。また、回転電機100は、エンジンによって駆動されると、発電機として作動して三相交流の発電電力を出力する。つまり、回転電機100は、電気エネルギーに基づいて回転トルクを発生する電動機としての機能と、機械エネルギーに基づいて発電を行う発電機としての機能の両方を有しており、自動車の走行状態によって上記機能を選択的に利用することができる。
固定子120はハウジング102に固定されている。固定子120は、ハウジング102に設けられたフランジ115がボルト113によりケース110に締結されることで、ケース110内に固定保持されている。シャフト131に固定された回転子130は、ケース110の軸受け111、112により支承され、固定子120の内側において回転可能に保持されている。回転子130は、既知の構成のものを用いており、構成についての詳細な説明は省略する。
図2は、本実施形態における回転電機の固定子の軸方向に対して直交する平面での断面図である。
固定子120は、固定子コア101と、固定子コイル105を有している。固定子コア101は、周方向に複数分割されており、略円筒状のハウジング102によって、径方向外周を保持され、略円筒状に保持される。なお、本実施例では、固定子コア101を分割した方式としているが、固定子コア101を分割せず一体とし、略円筒状のハウジング102で保持しない構成としても良い。
固定子コア101は、径方向内側に突出するよう櫛歯状に等間隔で配置されたティース103を有する。そして、隣接するティース103の間には、スロット104が形成されており、固定子コイル105及び絶縁部材106が挿入されている。固定子コイル105は、1つのティース103の周囲に集中的に巻線を複数回巻線して構成した形態の集中巻方式である。
図3は、実施例1のコイル配置を示した断面図、図7は、比較例のコイル配置を示した断面図である。図3及び図7に示す断面図は、固定子コア101に固定子コイル105を巻線したものを2つ隣接配置させ、軸方向に対して直交する平面で切断した断面を示す図である。そして、図中で固定子コイル105の巻線内に示される数字は、コイル巻き数(巻線のターン数)を示す。
固定子コイル105は、固定子コア101の巻き始め側(固定子120の周方向一方側)からティース103の周囲に巻線することにより形成される。固定子コイル105は、回転電機100の回転軸を中心としたときの動径方向に沿って巻線を整列巻して複数の段を形成する断面形状を有する。
固定子コイル105は、隣接する固定子コイル105との干渉を防ぐために、巻線の断面形状で見たときに左右非対称のコイル巻き位置となっている。すなわち、固定子コイル105は、ティース103を中心とした回転電機100の回転方向一方側の断面形状と他方側の断面形状とが非対称である。
本実施例では、隣接するティース103に最も近接する段の巻き始め側と巻き終わり側の2巻き分のコイル配置を左右非対称に間隔を設けて配置するように構成されている。したがって、固定子コイル105には、回転電機100の回転方向一方側と他方側の少なくとも一方において、巻線間隔が列方向に2巻き分離れて配置されて干渉防止空間109が形成されている。
固定子コイル105は、固定子コア101の径方向外側から径方向内側に向かって一列に整列して巻線されるA段と、固定子コア101の径方向内側から径方向外側に向かって一列に整列して巻線されるB段と、をそれぞれ一つ以上有している。そして、A段とB段の少なくとも一つに干渉防止空間109が形成されている。A段とB段が複数の場合は、これら複数のA段とB段のうちの少なくとも一つに干渉防止空間109が形成される。
本実施例では、図3に経路Fで示すように、固定子コア101の径方向外側から径方向内側に向けて固定子コイル105が等間隔で1列に整列するよう巻線されている(A段)。そして、ティース103の先端部で段上がりし、固定子コア101の径方向内側から径方向外側に向けて等間隔で整列するよう1列に巻線されている(B段)。そして、これらA段とB段を複数段にわたり繰り返すように巻線されている。本実施例では、段数が5段でコイル巻数が43ターン(43周)での例を示す。そして、B段に干渉防止空間109が形成されている。
以下に、固定子コイル105のさらに具体的な構成について説明する。
まず、固定子コイル105の1段目は、径方向外側から径方向内側に向けて等間隔で1列に並ぶように11ターン目まで巻線される。そして、12ターン目で2段目に段上がりする。2段目は、1段目の外側を径方向内側から径方向外側に向けて等間隔で1列に並ぶように22ターン目まで巻線される。2段目の最終ターンとなる22ターン目を巻線した後、23ターン目で3段目に段上がりする。3段目は、2段目の外側を径方向外側から径方向内側に向けて等間隔で1列に並ぶように33ターン目まで巻線される。
B段となる4段目は34ターン目から始まるが、隣接するティース103に巻線される固定子コイル105との干渉を防ぐために、34ターン目の配置を巻き始め側と巻き終わり側で非対称とする。具体的には、3段目の33ターン目の巻き終わり側から4段目の34ターン目の巻き始め側まで巻き渡る巻き渡り部107によって、34ターン目の巻き初め側の位置を、3段目の32ターン目と33ターン目の上に配置する。
そして、4段目の34ターン目の巻き始め側から巻き終わり側まで巻き渡る巻き渡り部108によって、34ターン目の巻き終わり側の位置を、3段目の30ターン目と31ターン目の上に配置する。これにより、隣接するティース103に最も近接する4段目の巻き始め側と巻き終わり側の2巻き分のコイル配置を左右非対称に間隔を設けて配置する。
そして、35ターン目の巻き初め側と巻き終わり側は、ともに29ターン目と30ターン目の上に配置する。そして、4段目の36ターン目から41ターン目までは、径方向内側から径方向外側に向けて等間隔で1列に並ぶように巻線される。5段目は、42ターン目で段上がりし、42ターン目と43ターン目が径方向外側から径方向内側に向けて整列するように巻線される。したがって、固定子コイル105は、図3に示すように、ティース103を中心とした回転電機100の回転方向一方側の断面形状と他方側の断面形状とが非対称となる。
本実施例によれば、34ターン目の配置が巻き始め側と巻き終わり側で非対称とされ、4段目の巻き始め側において、34ターン目と35ターン目との間に、1巻き分以上の間隔を有する干渉防止空間109が設けられる。干渉防止空間109は、本実施例では、34ターン目と35ターン目との間に2巻き分の間隔を有している。この干渉防止空間109は、隣接する固定子コイル105との干渉を防止することができ、35ターン目を29ターン目と30ターン目の上に配置することができる。
例えば図3において、34ターン目の巻き始め側の位置を、34ターン目の巻き終わり側と同じように、30ターン目と31ターン目の上に配置しようとすると、隣接する固定子コイル105の34ターン目の巻き終わり側との間に適切な隙間が確保できず、互いに干渉するおそれがある。したがって、34ターン目の巻き始め側の位置を30ターン目と31ターン目の上に配置することはできない。そうすると、結局図7に示す比較例のように、34ターン目の位置を、29ターン目と30ターン目の上に配置せざる得ず、固定子コイル105の総巻数が42ターンになり、コイル占積率を向上させることができない。
これに対して、本実施例では、34ターン目の配置を巻き始め側と巻き終わり側で非対称とし、4段目の巻き始め側において、34ターン目と35ターン目との間に、2巻き分の間隔を有する干渉防止空間109を設けているので、隣接する固定子コイル105との干渉を防止して、35ターン目を29ターン目と30ターン目の上に配置することができ、固定子コイル105の総巻数を43ターンとし、コイル占積率を向上させることができる。
本実施例によれば、複数の固定子コイル105は、全て同じ形状を有しているので、特許文献1のように異なる形状のティースを設ける必要なく、部品点数が増加することはない。
本実施例のような、1つのティース103に巻線される固定子コイル105を左右非対称となる配置とすることで、隣接する固定子コイル105との干渉を避け、高占積率な巻線とした回転電機の固定子、及びこれを備えた回転電機を提供することが出来る。
[実施例2]
次に、本発明の実施例2について説明する。なお、実施例1と同様の構成要素には同一の符号を付することでその詳細な説明を省略する。
図4は、実施例2のコイル配置を示した断面図である。
本実施例において特徴的なことは、34ターン目と35ターン目との間に、1巻き分の間隔を有する干渉防止空間109を設けたことである。これにより、固定子コイル105は、隣接するティース103に最も近接する4段目における巻き始め側と巻き終わり側の1巻き分のコイル配置が左右非対称に間隔を設けて配置される。
4段目は、3段目の33ターン目の巻き終わり側から4段目の34ターン目の巻き始め側まで巻き渡る巻き渡り部107によって、34ターン目の巻き初め側の位置を、3段目の32ターン目と33ターン目の上に配置する。そして、4段目の34ターン目の巻き始め側から巻き終わり側まで巻き渡る巻き渡り部108によって、34ターン目の巻き終わり側の位置を、3段目の31ターン目と32ターン目の上に配置する。
そして、35ターン目の巻き初め側と巻き終わり側は、ともに30ターン目と31ターン目の上に配置する。そして、4段目の36ターン目から42ターン目までは、径方向内側から径方向外側に向けて等間隔で1列に並ぶように巻線される。5段目は、43ターン目で段上がりし、43ターン目と44ターン目が径方向外側から径方向内側に向けて整列するように巻線される。
干渉防止空間109は、本実施例では、34ターン目と35ターン目との間に1巻き分の間隔を有している。この干渉防止空間109は、隣接する固定子コイル105との干渉を防止することができ、35ターン目を3段目の30ターン目と31ターン目の上に配置することができる。したがって、固定子コイル105の総巻数を44ターンとし、実施例1の構成よりもターン数を増加させることができ、コイル占積率をさらに向上させることができる。また、1巻き分の間隔を有する構成の方が、実施例1における2巻き分の間隔を有する構成よりも、巻線する際の制御が容易であり、製造の簡単化を図ることができる。
[実施例3]
次に、本発明の実施例3について説明する。なお、実施例1、2と同様の構成要素には同一の符号を付することでその詳細な説明を省略する。
図5は、実施例3のコイル配置を示した断面図である。
本実施例において特徴的なことは、A段となる5段目の巻き終わり側において、43ターン目と44ターン目との間に、1巻き分の間隔を有する干渉防止空間109を設けたことである。
3段目までの構成は実施例1、2と同様であるので説明を省略する。4段目は、34ターンが巻き始め側及び巻き終わり側とも3段目の30ターン目と31ターン目の上に配置される。4段目は、3段目の外側を径方向内側から径方向外側に向けて等間隔で1列に並ぶように41ターン目まで巻線される。4段目の最終ターンとなる41ターン目を巻線した後、42ターン目で5段目に段上がりする。5段目は、4段目の外側を径方向外側から径方向内側に向けて1列に並ぶように44ターン目まで巻線される。
5段目は、隣接するティース103に巻線される固定子コイル105との干渉を防ぐために、44ターン目の配置を巻き始め側と巻き終わり側で非対称とする。具体的には、5段目の44ターン目の巻き始め側から巻き終わり側まで巻き渡る巻き渡り部108によって、44ターン目の巻き終わり側の位置を、4段目の38ターン目と39ターン目の上に配置する。
本実施例によれば、44ターン目の配置が巻き始め側と巻き終わり側で非対称とされ、5段目の巻き終わり側において、43ターン目と44ターン目との間に、1巻き分の間隔を有する干渉防止空間109が設けられる。この干渉防止空間109は、隣接する固定子コイル105との干渉を防止することができ、44ターン目を設けることができる。
本実施例では、44ターン目の配置を巻き始め側と巻き終わり側で非対称とし、5段目の巻き終わり側において、43ターン目と44ターン目との間に、1巻き分の間隔を有する干渉防止空間109を設けているので、隣接する固定子コイル105との干渉を防止して、44ターン目を設けることができ、固定子コイル105の総巻数を44ターンとし、コイル占積率をさらに向上させることができる。
[実施例4]
次に、本発明の実施例4について説明する。なお、上述の各実施例と同様の構成要素には同一の符号を付することでその詳細な説明を省略する。
図6は、実施例3のコイル配置を示した断面図である。
本実施例は、実施例2の構成と実施例3の構成を組み合わせたものであり、B段となる4段目およびA段となる5段目に干渉防止空間109Aと109Bを設けている。
4段目は、3段目の33ターン目の巻き終わり側から4段目の34ターン目の巻き始め側まで巻き渡る巻き渡り部107Aによって、34ターン目の巻き初め側の位置を、3段目の32ターン目と33ターン目の上に配置する。そして、4段目の34ターン目の巻き始め側から巻き終わり側まで巻き渡る巻き渡り部108Aによって、34ターン目の巻き終わり側の位置を、3段目の31ターン目と32ターン目の上に配置する。
そして、35ターン目の巻き初め側と巻き終わり側は、ともに30ターン目と31ターン目の上に配置する。そして、4段目の36ターン目から42ターン目までは、径方向内側から径方向外側に向けて等間隔で1列に並ぶように巻線される。
5段目は、4段目の外側を径方向外側から径方向内側に向けて1列に並ぶように45ターン目まで巻線される。5段目は、隣接するティース103に巻線される固定子コイル105との干渉を防ぐために、45ターン目の配置を巻き始め側と巻き終わり側で非対称とする。具体的には、5段目の45ターン目の巻き始め側から巻き終わり側まで巻き渡る巻き渡り部107Bによって、45ターン目の巻き終わり側の位置を、4段目の39ターン目と40ターン目の上に配置する。
本実施例によれば、34ターン目と44ターン目の配置が巻き始め側と巻き終わり側で非対称とされ、4段目(B段)の巻き始め側と5段目(A段)の巻き終わり側(回転電機100の回転方向一方側と他方側の両方)において、それぞれ1巻き分の間隔を有する干渉防止空間109A、109Bが設けられる。この干渉防止空間109A、109Bは、隣接する固定子コイル105との干渉を防止することができ、45ターン目を設けることができる。
本実施例では、34ターン目と44ターン目の配置を巻き始め側と巻き終わり側で非対称とし、4段目の巻き始め側と5段目の巻き終わり側において、それぞれ1巻き分の間隔を有する干渉防止空間109A、109Bを設けているので、隣接する固定子コイル105との干渉を防止して、45ターン目を設けることができ、固定子コイル105の総巻数を45ターンとし、コイル占積率をさらに向上させることができる。
なお、本発明は上記した実施例に限定されるものではなく、様々な変形例が含まれる。例えば、上記した実施例は本発明を分かりやすく説明するために詳細に説明したものであり、必ずしも説明した全ての構成を備えるものに限定されるものではない。また、実施例の構成の一部について、他の構成の追加・削除・置換をすることが可能である。
100:回転電機
101:固定子コア
102:ハウジング
103:ティース
104:スロット
105:固定子コイル
106:絶縁部材
107:巻き渡り部
108:巻き渡り部
109:干渉防止空間
120:固定子

Claims (2)

  1. 固定子コアの1つのティースに集中的に巻線して構成した集中巻方式の固定子コイルを有する回転電機の固定子であって、
    前記固定子コイルは、前記回転電機の回転軸を中心としたときの動径方向に沿って巻線を整列巻して複数の段を形成する断面形状を有し、
    前記複数の段は、隣接するティースの巻線に少なくとも一部が対向する段であって、動径方向外側から内側に向かって一列に整列して巻線されるA段と、動径方向内側から外側に向かって一列に整列して巻線されるB段と、を有し、
    前記A段と前記B段の両方に巻線間隔が列方向に1巻き分以上離れて配置された干渉防止空間が形成されており、
    前記A段と前記B段のいずれか一方の干渉防止空間が前記ティースの巻き始め側に配置され、いずれか他方の干渉防止空間が前記ティースの捲き終わり側に配置され
    前記回転電機の回転軸方向から見た場合、
    前記A段と前記B段は、当該A段および当該B段が巻き回される第1ティースと当該第1ティースに隣接する第2ティースとの間を通って動径方向に延びる仮想境界線よりも前記第1ティース側に配置されることを特徴とする回転電機の固定子。
  2. 請求項1に記載の固定子を有することを特徴とする回転電機。
JP2016171087A 2016-09-01 2016-09-01 回転電機の固定子、及びこれを備えた回転電機 Active JP6651426B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2016171087A JP6651426B2 (ja) 2016-09-01 2016-09-01 回転電機の固定子、及びこれを備えた回転電機

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2016171087A JP6651426B2 (ja) 2016-09-01 2016-09-01 回転電機の固定子、及びこれを備えた回転電機

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2018038209A JP2018038209A (ja) 2018-03-08
JP6651426B2 true JP6651426B2 (ja) 2020-02-19

Family

ID=61566226

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2016171087A Active JP6651426B2 (ja) 2016-09-01 2016-09-01 回転電機の固定子、及びこれを備えた回転電機

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP6651426B2 (ja)

Families Citing this family (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP6671447B1 (ja) 2018-11-28 2020-03-25 三菱電機株式会社 回転電機およびその製造方法
CN113039704A (zh) * 2018-12-13 2021-06-25 松下知识产权经营株式会社 定子及使用该定子的电动机

Also Published As

Publication number Publication date
JP2018038209A (ja) 2018-03-08

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US10044236B2 (en) Stator for rotating electric machine
US9431859B2 (en) Rotating electric machine
CN108365717B (zh) 旋转电机
US9793772B2 (en) Stator for rotating electric machine
JP2005176424A (ja) 回転電機の回転子
US9627935B2 (en) Multi-gap rotating electric machine having phase coils formed of substantially U-shaped electric conductor segments
JP6222032B2 (ja) 回転電機
WO2017184276A1 (en) Electric machine with windings having end loop arrangement
JP5432806B2 (ja) 回転電機の固定子及び回転電機
US9559557B2 (en) Rotating electrical machine
JP5619046B2 (ja) 回転電機およびそれに用いられるステータの製造方法
EP3070817B1 (en) Stator and rotating electric machine equipped with same
JP5888179B2 (ja) 回転電機の固定子
JP6651426B2 (ja) 回転電機の固定子、及びこれを備えた回転電機
US20220263356A1 (en) Motor
JP5239571B2 (ja) 回転電機
JP3207418U (ja) 単相モータ
JP5418150B2 (ja) 回転電機用のステータ及びその製造方法並びに回転電機
JP3545998B2 (ja) 回転電機の電機子および電機子の巻線方法
JP2013207857A (ja) ブラシレスモータ
JP2023047885A (ja) 回転電機
TW201742356A (zh) 軸向間隙型旋轉電機
JP2013208014A (ja) 回転電機
JP2016032355A (ja) 回転電機のステータ
JP2015002616A (ja) 電機子及び電機子の製造方法

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20180704

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20190418

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20190508

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20190628

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20190910

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20191118

A911 Transfer to examiner for re-examination before appeal (zenchi)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A911

Effective date: 20191129

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20200107

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20200122

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6651426

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

S533 Written request for registration of change of name

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313533

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250