JP6650762B2 - 内燃機関、内燃機関の制御装置及び方法 - Google Patents

内燃機関、内燃機関の制御装置及び方法 Download PDF

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Description

本発明は、過給機を備える内燃機関、この内燃機関の制御装置及び方法に関するものである。
例えば、船舶に搭載される主機としての内燃機関は、燃費向上や排ガス中のCOを削減するために過給機が装着されている。この過給機は、内燃機関から排出される排ガスを利用してタービン及びコンプレッサを駆動することにより、内燃機関に燃焼用気体を圧縮供給して内燃機関の出力を向上させるものである。また、電動発電機を過給機のロータ軸に直結し、電動発電機によりロータ軸を駆動回転することで、コンプレッサ及びタービンを回転する一方、コンプレッサを駆動した余剰のエネルギを用いて発電機で発電を行う排気タービン過給機がある。
このような排気タービン過給機として、下記特許文献1や下記非特許文献1に記載されたものがある。特許文献1では、内燃機関の機関出力が増加する場合に、電動発電機が電動機として機能することで、内燃機関における一時的な燃焼用気体不足の発生を抑制することができる。また、非特許文献1では、内燃機関の起動時のように十分な燃焼用気体を内燃機関に吸気できない場合に、補助ブロワを用いて内燃機関に燃焼用気体を供給するようにしている。
特開2010−127239号公報 特開2009−167799号公報
三菱重工技報 Vol.49 No.1(2012)新製品・新技術特集「排ガスで発電する大型舶用ハイブリッド過給機の実用化」
上述したように、内燃機関の起動時に、補助ブロワを用いず、電動発電機を電動機として機能させてコンプレッサを起動し、内燃機関に給気を行うようにしている。ところが、電動機により過給機が駆動されると、内燃機関のシリンダ部内に強制的に燃焼用気体を送り込むこととなる。すると、内燃機関の起動時よりも前の時点において、内燃機関のシリンダ部内からコンプレッサがシリンダ部に圧送する燃焼用気体を排出することができないため、サージングが発生するおそれがある。なお、サージングの発生を抑制するものとして、上記特許文献2に記載されたものがあるが、この技術は、内燃機関の起動時を考慮したものではない。
本発明は、上述した課題を解決するものであり、内燃機関の起動時や停止時におけるサージングの発生を抑制して過給機の信頼性を向上する内燃機関、内燃機関の制御装置及び方法を提供することを目的とする。
上記の目的を達成するための本発明の内燃機関は、内燃機関本体と、前記内燃機関本体に接続されて前記内燃機関本体に燃焼用気体を供給する圧縮機及び前記圧縮機と同軸回転するタービンを備える過給機と、前記過給機を駆動する電動機と、前記内燃機関本体のシリンダ部に設けられる排気弁を開閉操作する排気弁開閉装置と、前記電動機と前記排気弁開閉装置を駆動制御する制御装置と、を備え、前記制御装置は、前記内燃機関本体の起動開始前に前記電動機を駆動させることにより前記過給機を駆動する場合、前記過給機の回転数が予め設定されたサージング回転数に到達する時点以前に前記排気弁開閉装置を駆動して前記排気弁を開放する、ことを特徴とするものである。
従って、内燃機関本体の起動開始前に、電動機を駆動させることにより過給機を駆動する場合、過給機の回転数がサージング回転数に到達する時点以前に、排気弁を開放する。即ち、内燃機関の停止時に、排気弁が開放されていることから、圧縮機によりシリンダ部内に供給された燃焼用気体が排気系に排出されることとなり、シリンダ部に圧送する燃焼用気体が低流量で高圧力になることが抑制され、内燃機関の停止中におけるサージングの発生を抑制することで、過給機の信頼性を向上することができる。
本発明の内燃機関では、前記制御装置は、前記電動機による前記過給機の駆動を開始するモータリング開始信号が入力されると、前記排気弁開閉装置を駆動して前記排気弁を開放することを特徴としている。
従って、モータリング開始信号が入力されると、排気弁を開放するのみであるため、制御系を簡素化することができると共に、適正時期に排気弁を開放してサージングの発生を適正に抑制することができる。
本発明の内燃機関では、前記電動機に電力を供給する蓄電部が設けられ、前記制御装置は、前記蓄電部への蓄電を開始すると共に、前記排気弁開閉装置を駆動して前記排気弁を開放することを特徴としている。
従って、蓄電部への蓄電を開始すると共に排気弁を開放することで、補助ブロワなどの別装置を使用することなく、圧縮機を駆動するための電動機を用いて内燃機関を起動することとなり、設備コストの増加を抑制しながら、内燃機関の起動性を向上することができる。
本発明の内燃機関では、前記制御装置は、前記内燃機関の掃気ポートと排気弁間が開放されているシリンダ部に対してだけ、前記排気弁開閉装置を駆動して前記排気弁を開放することを特徴としている。
従って、圧縮機が駆動しても、ピストンにより掃気ポートと排気弁間が閉止しているシリンダ部に対しては燃焼用気体が供給されることはなく、掃気ポートと排気弁間が開放されているシリンダ部の排気弁だけを開放することで、このシリンダ部に圧送する燃焼用気体が低流量で高圧力になることが抑制され、内燃機関の停止中におけるサージングの発生を抑制することができる。
本発明の内燃機関では、前記制御装置は、前記内燃機関本体の回転を開始する内燃機関回転開始信号が入力されると、前記排気弁開閉装置を駆動して前記排気弁を閉止することを特徴としている。
従って、内燃機関回転開始信号が入力されると、排気弁が閉止するため、内燃機関の起動時に、シリンダ部内の燃焼用気体の圧力を高圧とすることができ、内燃機関を適正に起動することができる。
本発明の内燃機関では、前記内燃機関本体に燃料を供給せずに作動気体による前記内燃機関本体の回転を開始するための作動気体供給装置が設けられ、前記制御装置は、前記内燃機関回転開始信号が入力されると、予め設定された所定の第1待機時間の経過後に、前記作動気体供給装置を駆動することを特徴としている。
従って、内燃機関回転開始信号が入力されると、第1待機時間の経過後に内燃機関の回転を開始するため、排気弁に作動遅れがあったとしても、この排気弁を完全に閉止してから内燃機関を起動することとなり、内燃機関のスムースな起動を実行することができる。
本発明の内燃機関では、前記内燃機関本体に燃料を供給せずに作動気体による前記内燃機関本体の回転を開始するための作動気体供給装置が設けられ、前記制御装置は、前記内燃機関回転開始信号が入力されると、前記作動気体供給装置を駆動することを特徴としている。
ピストンにより掃気ポートと排気弁間が閉止しているシリンダ部の排気弁が閉止していることから、内燃機関回転開始信号が入力されて内燃機関の回転を開始すると、排気弁が閉止しているシリンダ部内の燃焼用気体の圧力を高圧とすることができ、掃気ポートと排気弁間が開放されているシリンダ部の排気弁に作動遅れがあったとしても、内燃機関を適正に起動することができる。
また、本発明の内燃機関は、内燃機関本体と、前記内燃機関本体に接続されて前記内燃機関本体に燃焼用気体を供給する圧縮機及び前記圧縮機と同軸回転するタービンを備える過給機と、前記過給機を駆動する電動機と、前記内燃機関本体のシリンダ部に設けられる排気弁を開閉操作する排気弁開閉装置と、前記電動機と前記排気弁開閉装置を駆動制御する制御装置と、を備え、前記制御装置は、前記内燃機関本体の回転を停止する場合、前記内燃機関本体の回転停止後に前記電動機により前記過給機が駆動された状態であると前記排気弁開閉装置を駆動して前記排気弁を開放する、ことを特徴とするものである。
従って、内燃機関本体の回転を停止する場合、内燃機関本体の回転停止後に電動機により過給機が駆動された状態であると、排気弁を開放する。即ち、内燃機関の停止時に、排気弁が開放されていることから、圧縮機によりシリンダ部内に供給された燃焼用気体が排気系に排出されることとなり、シリンダ部に圧送する燃焼用気体が低流量で高圧力になることが抑制され、内燃機関の停止時におけるサージングの発生を抑制することで、過給機の信頼性を向上することができる。
本発明の内燃機関では、前記制御装置は、前記過給機の駆動を停止するモータリング停止信号が入力されると、予め設定された所定の第2待機時間の経過後に、前記排気弁開閉装置を駆動して前記排気弁を閉止することを特徴としている。
従って、モータリング停止信号が入力されると、第2待機時間の経過後に排気弁を閉止するため、過給機が完全に停止してから排気弁を閉止することとなり、サージングの発生を確実に抑制することができる。
本発明の内燃機関では、前記電動機に電力を供給する電源部または蓄電部が設けられ、前記制御装置は、モータリング停止信号が入力されると、前記電動機への電力供給を停止した後、前記第2待機時間の経過後に、前記排気弁開閉装置を駆動して前記排気弁を閉止することを特徴としている。
従って、モータリング停止信号が入力されると、前記電動機への電力供給を停止した後、第2待機時間の経過後に排気弁を閉止するため、蓄電部の蓄電を停止すると共に、過給機が完全に停止してから排気弁を閉止することとなり、サージングの発生を確実に抑制することができる。
また、本発明の内燃機関の制御装置は、内燃機関本体と、前記内燃機関本体に接続されて前記内燃機関本体に燃焼用気体を供給する圧縮機及び前記圧縮機と同軸回転するタービンを備える過給機と、前記過給機を駆動する電動機と、前記内燃機関本体のシリンダ部に設けられる排気弁を開閉操作する排気弁開閉装置と、前記電動機と前記排気弁開閉装置を駆動制御する制御装置と、を備える内燃機関において、前記内燃機関本体の起動開始前に前記電動機を駆動させることにより前記過給機を駆動する場合、前記過給機の駆動を開始するモータリング開始信号が入力されると前記排気弁開閉装置を駆動して前記排気弁を開放する、ことを特徴とするものである。
従って、内燃機関の起動時に、排気弁が開放されていることから、圧縮機によりシリンダ部内に供給された燃焼用気体が排気系に排出されることとなり、シリンダ部に圧送する燃焼用気体が低流量で高圧力になることが抑制され、内燃機関の起動時におけるサージングの発生を抑制することで、過給機の信頼性を向上することができる。
また、本発明の内燃機関の制御装置は、内燃機関本体と、前記内燃機関本体に接続されて前記内燃機関本体に燃焼用気体を供給する圧縮機及び前記圧縮機と同軸回転するタービンを備える過給機と、前記過給機を駆動する電動機と、前記内燃機関本体のシリンダ部に設けられる排気弁を開閉操作する排気弁開閉装置と、前記電動機と前記排気弁開閉装置を駆動制御する制御装置と、を備える内燃機関において、前記内燃機関本体の回転を停止する場合、前記内燃機関本体の回転停止後に前記電動機により前記過給機が駆動された状態であると前記排気弁開閉装置を駆動して前記排気弁を開放する、ことを特徴とするものである。
従って、内燃機関の停止時に、排気弁が開放されていることから、圧縮機によりシリンダ部内に供給された燃焼用気体が排気系に排出されることとなり、シリンダ部に圧送する燃焼用気体が低流量で高圧力になることが抑制され、内燃機関の停止時におけるサージングの発生を抑制することで、過給機の信頼性を向上することができる。
また、本発明の内燃機関の制御方法は、電動機を駆動開始して過給機を駆動する工程と、前記過給機の回転数が予め設定されたサージング回転数に到達する時点以前に内燃機関のシリンダ部に設けられる排気弁を開放する工程と、内燃機関回転開始信号が入力されると前記排気弁を閉止する工程と、前記排気弁を閉止すると共に燃料を供給せずに前記内燃機関を回転する工程と、前記内燃機関の回転数が予め設定された燃料供給開始回転数に到達すると前記内燃機関に燃料を供給する工程と、を備えることを特徴とするものである。
従って、過給機のモータリング駆動を使用した内燃機関の起動時に、排気弁が内燃機関の回転する直前まで開放されていることから、シリンダ部に圧送する燃焼用気体が低流量で高圧力になることが抑制され、内燃機関の起動時におけるサージングの発生を抑制することで、過給機の信頼性を向上することができる。
本発明の内燃機関の制御方法は、内燃機関停止信号が入力されると内燃機関への燃料の供給を停止する工程と、前記内燃機関本体の回転停止後に前記電動機により前記過給機が駆動された状態であると前記内燃機関のシリンダ部に設けられる排気弁を開放する工程と、モータリング停止信号が入力されると電動機による過給機の駆動を停止する工程と、前記モータリング停止信号が入力されて予め設定された所定の第2待機時間の経過後に前記排気弁を閉止する工程と、を備えることを特徴とするものである。
従って、内燃機関の停止後に、排気弁を開放することから、シリンダ部に圧送する燃焼用気体が低流量で高圧力になることが抑制され、内燃機関の停止時におけるサージングの発生を抑制することで、過給機の信頼性を向上することができる。
本発明の内燃機関、内燃機関の制御装置及び方法によれば、内燃機関の起動時におけるサージングの発生を抑制することで、過給機の信頼性を向上することができる。
図1は、第1実施形態の内燃機関を表す概略構成図である。 図2は、内燃機関におけるシリンダ部を表す断面図である。 図3は、内燃機関の起動時における制御方法を表すフローチャートである。 図4は、内燃機関の停止時における制御方法を表すフローチャートである。 図5は、内燃機関の制御方法を表すタイムチャートである。 図6は、第2実施形態の内燃機関の制御方法を表すタイムチャートである。
以下に添付図面を参照して、本発明に係る内燃機関、内燃機関の制御装置及び方法の好適な実施形態を詳細に説明する。なお、この実施形態により本発明が限定されるものではなく、また、実施形態が複数ある場合には、各実施形態を組み合わせて構成するものも含むものである。
[第1実施形態]
図1は、第1実施形態の内燃機関を表す概略構成図、図2は、内燃機関におけるシリンダ部を表す断面図である。
第1実施形態にて、図1に示すように、内燃機関としての舶用ディーゼルエンジン10は、ディーゼルエンジン本体11と、排気タービン過給機(過給機)12と、制御装置40とを備えている。ディーゼルエンジン本体11は、複数のシリンダ部13が設けられており、それぞれのシリンダ部13は、内部に後述するピストン51(図2参照)がそれぞれ往復移動自在に支持されており、各ピストン51は、図示しないが、下部がクロスヘッドを介してクランク軸に連結されている。
シリンダ部13は、掃気ポート14を介して掃気トランク15が連結されると共に、排気ポート16を介して排気マニホールド17が連結されている。掃気トランク15は、吸気管L1を介して排気タービン過給機12のコンプレッサ(圧縮機)21に連結されている。排気マニホールド17は、排気管L2を介して排気タービン過給機12のタービン22に連結されている。また、シリンダ部13は、排ガスを排気ポート16に排出する排気弁18が設けられている。更に、シリンダ部13は、内部(燃焼室)に燃料(例えば、重油、天然ガスなど)を噴射する燃料供給装置としてのインジェクタ19が設けられており、このインジェクタ19は、図示しない燃料タンクが連結されている。
ここで、シリンダ部13について詳細に説明する。図2に示すように、シリンダ部13は、円筒形状をなし、内部にピストン51が上下方向に沿って往復移動自在に支持されている。シリンダ部13は、下部の側面に掃気ポート14が設けられており、この掃気ポート14が掃気トランク15に連通している。また、シリンダ部13は、上部に排気ポート16が設けられており、この排気ポート16が排気マニホールド17に連通している。ピストン51は、下端部にピストン棒52の上端部が連結されており、ピストン棒52の下端部がクロスヘッドを介してクランク軸に連結されている。シリンダ部13は、上部内壁面とピストン51の上面により燃焼室53が区画されており、燃焼室53に掃気ポート14と排気ポート16が連通している。排気弁18は、シリンダ部13における排気ポート16との連通部を開閉可能であり、排気弁開閉装置54により作動する。インジェクタ19は、燃焼室53に燃料を噴射する。
そのため、ピストン51の下死点(図2の実線位置)に移動すると、掃気ポート14が開くことで、掃気トランク15の燃焼用気体が掃気ポート14から燃焼室53に導入され、ピストン51が上昇すると、掃気ポート14が閉じる。このとき、排気弁18により排気ポート16も閉じており、燃焼室53内の燃焼用気体が圧縮される。ピストン51が上死点(図2の二点鎖線位置)まで移動すると、燃焼室53の圧力が所定の圧縮圧力になり、インジェクタ19が燃料を噴射する。すると、燃焼室53内で燃焼用気体と燃料が混合して燃焼し、燃焼エネルギによりピストン51が下降する。このとき、排気弁18により排気ポート16が開くことで、燃焼室53の排ガス(燃焼ガス)が排気ポート16に排出される。
また、排気弁開閉装置54において、排気弁18は、上部にピストン55が設けられており、このピストン55は、ケース56内で上下移動自在に支持されており、ケース56は、内部がピストン55により空気ばね室56aと作動油室56bに区画されている。そして、空気ばね室56aは、加圧空気が充填されることで、ピストン55の下部に所定の空気ばね力が作用し、ピストン55を上昇させる圧力が発生する。そのため、排気弁18は、空気ばね室56aの空気ばね圧により排気ポート16を閉止する方向に付勢される。また、作動油室56bは、作動油路57を介して作動油供給装置(作動油供給源)58が連結され、作動油路57に制御弁59が設けられている。そのため、作動油供給装置58が作動して制御弁59が開放されると、作動油が作動油路57を通して作動油室56bに供給され、ピストン55を下降させる圧力が発生する。そして、作動油室56bの油圧が空気ばね室56aの空気ばね圧より大きくなると、ピストン55が下降し、排気ポート16を閉止していた排気弁18がこの排気ポート16を開放する。
図1に示すように、各シリンダ部13の排気弁18に対して排気弁開閉装置54が設けられており、各制御弁59を開閉操作することで、各排気弁18を独立して開閉制御することができる。
ディーゼルエンジン本体11は、シリンダ部13の内部(燃焼室53)に燃料を噴射することなく、ディーゼルエンジン本体11を回転可能な作動気体供給装置24が設けられている。作動気体供給装置24は、例えば、シリンダ部13に作動気体(例えば、燃焼用気体としての空気)を供給することで、シリンダ部13のピストン51(図2参照)を作動させる装置である。作動気体供給装置24は、作動気体供給源25(例えば、アキュムレータやポンプなど)と、開閉弁26と、作動気体供給管L5を備えている。作動気体供給管L5は、基端部に作動気体供給源25が連結され、先端部が複数(本実施形態では、6個)に分岐され、それぞれのシリンダ部13に連結されている。そして、作動気体供給管L5は、それぞれのシリンダ部13に連結される分岐部に開閉弁26がそれぞれ設けられている。作動気体供給装置24は、ディーゼルエンジン本体11の起動時に、それぞれの開閉弁26を開閉制御することで、作動気体供給源25の作動気体を作動気体供給管L5からシリンダ部13に供給することができる。即ち、作動気体供給装置24は、作動気体をシリンダ部13に供給または供給停止を繰り返すことで、シリンダ部13に燃料を噴射することなく、ピストン51を作動させ、クロスヘッドを介してクランク軸の回転を開始することができる。
排気タービン過給機12は、コンプレッサ21とタービン22が回転軸23を介して同軸上に連結されて構成されており、コンプレッサ21とタービン22は、回転軸23により一体回転することができる。コンプレッサ21は、外部から吸気する吸気管L3が連結されると共に、掃気トランク15に至る吸気管L1が連結されている。タービン22は、排気マニホールド17に至る排気管L2が連結されると共に、外部に排気する排気管L4が連結されている。
そのため、タービン22は、排気マニホールド17から排気管L2を通して導かれた排ガス(燃焼ガス)によって駆動し、コンプレッサ21を駆動した後、排ガスを排気管L4から外部に排出する。一方、コンプレッサ21は、タービン22により駆動し、吸気管L3から吸気した空気等の気体を圧縮した後、圧縮した空気等の気体を燃焼用気体として吸気管L1から掃気トランク15に圧送する。
排気タービン過給機12は、ハイブリッド過給機であって、コンプレッサ21及びタービン22の回転軸23と同軸上の回転軸31を介して電動発電機(電動機)32が連結されている。電動発電機32は、図示しないが、回転軸31に固定されるロータと、ケーシングに固定されてロータの周囲に配置されるステータにより構成される。この電動発電機32は、排ガスにより駆動されることで発電する発電機能を備えると共に、コンプレッサ21及びタービン22を駆動回転する電動機能を有している。
排気タービン過給機12は、電力変換装置33を備えている。電力変換装置33は、第1電力変換部34と、蓄電部35と、第2電力変換部36とを備えている。第1電力変換部34は、電動発電機32に接続され、電動発電機32の回生動作時に、電動発電機32が発電した交流電力を直流電力に変換して出力する。第2電力変換部36は、船内電力系統37に接続され、電動発電機32の回生動作時に、第1電力変換部34からの直流電力を船内電力系統37に適した三相交流電力に変換して船内電力系統37に出力する。蓄電部35は、第1電力変換部34と第2電力変換部36との間に接続され、第1電力変換部34からの直流電力を所定量だけ蓄電する。蓄電部35は、第2電力変換部36に出力される電力を平滑化するために設けられ、電動発電機32の回生動作開始時に蓄電した電力を第2電力変換部36に出力する。回生動作開始後に第2電力変換部36に出力される電力は、第1電力変換部34を介して電動発電機32から出力される。
また、第2電力変換部36は、電動発電機32の力行動作時に、船内電力系統37からの三相交流電力を直流電力に変換して第1電力変換部34に出力する。第1電力変換部34は、電動発電機32の力行動作時に、第2電力変換部36からの直流電力を交流誘電力に変換して電動発電機32に出力する。蓄電部35は、第2電力変換部36からの直流電力を所定量だけ蓄電する。蓄電部35は、第1電力変換部34に出力される電力を平滑化するために設けられ、電動発電機32の力行動作開始時に蓄電した電力を第1電力変換部34に出力する。力行動作開始後に第1電力変換部34に出力される電力は、第2電力変換部36を介して船内電力系統37から出力される。
ここで、電力変換装置33の構成は、詳細に説明しないが、例えば、第1電力変換部34は、コンバータ、蓄電部35は、コンデンサ、第2電力変換部36は、インバータである。
制御装置40は、電動発電機32を制御する第1制御装置41と、ディーゼルエンジン本体11を制御する第2制御装置42とを備えている。
第1制御装置41は、第1電力変換部34と第2電力変換部36を制御することで、電動発電機32を制御することができる。即ち、第1制御装置41は、電動発電機32の駆動状態(回生動作状態、または、力行動作状態)に応じて第1電力変換部34と第2電力変換部36の機能を制御する。
第2制御装置42は、ディーゼルエンジン本体11におけるインジェクタ(燃料供給装置)19、排気弁開閉装置54、作動気体供給装置24をそれぞれ駆動制御することができる。即ち、第2制御装置42は、各インジェクタ19を駆動制御して燃料噴射時期や燃料噴射量を制御する。また、第2制御装置42は、排気弁開閉装置54を構成する制御弁59を開閉制御して排気弁18の開閉時期や開閉時間を制御する。更に、第2制御装置42は、作動気体供給装置24を構成する開閉弁26を開閉制御してシリンダ部13への作動気体供給時期や作動気体供給量を制御する。
また、第1実施形態にて、制御装置40は、ディーゼルエンジン本体11の起動時において、インジェクタ19を駆動してシリンダ部13内に燃料を噴射する前に、電動発電機32を駆動して排気タービン過給機12を駆動する場合、排気タービン過給機12の回転数が予め設定されたサージング回転数に到達する時点以前に、排気弁開閉装置54を駆動して排気弁18を開放する。具体的に、制御装置40は、排気タービン過給機12の駆動を開始するモータリング開始信号101が入力されると、第2電力変換部36を制御することで、船内電力系統37からの三相交流電力を直流電力に変換して蓄電部35に蓄電し、蓄電部35の電圧を予め設定された待機電圧に到達させる。制御装置40は、この蓄電部35への蓄電開始と同時に、排気弁開閉装置54の制御弁59を開放して排気弁18を開放することで、燃焼室53と排気ポート16を連通する。
そして、制御装置40は、蓄電部35の電圧が待機電圧に到達すると、第1電力変換部34を制御することで、蓄電部35の直流電力を交流電力に変換して電動発電機32の駆動を開始する。その後、船内電力系統37からの電力を電動発電機32に出力してタービン回転数を予め設定されたエンジン回転開始回転数に到達させ、維持させる。ここで、タービン回転数は、コンプレッサ回転数(圧縮機回転数)であり、過給機回転数である。
制御装置40は、ディーゼルエンジン本体11の回転起動を開始するエンジン回転開始信号(内燃機関回転開始信号)102が入力されると、排気弁開閉装置54を駆動して排気弁18を閉止する。そして、制御装置40は、エンジン回転開始信号102が入力されると、予め設定された所定の第1待機時間の経過後に、作動気体供給装置24を駆動する。即ち、作動気体供給装置24にて、それぞれの開閉弁26を開閉制御することで、ディーゼルエンジン本体11のシリンダ部13内に作動気体の供給と供給停止を繰り返すエアランを開始する。すると、ディーゼルエンジン本体11のエンジン回転数が上昇する。制御装置40は、エンジン回転数が予め設定された燃料供給開始回転数に到達すると、それぞれのインジェクタ19を駆動することで、ディーゼルエンジン本体11のシリンダ部13内に燃料を供給する。すると、ディーゼルエンジン本体11が燃焼による運転を開始する。
この第1待機時間は、排気弁開閉装置54による排気弁18の作動遅れを考慮した時間である。即ち、図2に示すように、作動油供給装置58は、制御弁59を開放して作動油が作動油室56bに供給されることでピストン55に油圧が作用し、この油圧が空気ばね室56aの空気ばね圧より大きくなると、ピストン55が下降して排気弁18が排気ポート16を開放する。一方で、空気ばね室56aの空気ばね圧が作動油室56bに供給される油圧より大きくなると、ピストン55が上昇して排気弁18が排気ポート16を閉止する。そのため、制御弁59が閉止されてから排気弁18が排気ポート16を閉止するまでに遅れ時間が発生する。第1待機時間は、排気弁18の作動遅れ時間より長い時間であり、予め実験などにより設定される。
一方、図1に示すように、制御装置40は、ディーゼルエンジン本体11の停止時において、インジェクタ19の駆動を停止してシリンダ部13内への燃料噴射を停止することで、ディーゼルエンジン本体11の回転を停止する場合、電動発電機32により排気タービン過給機12が駆動された状態であると、排気弁開閉装置54を駆動して排気弁18を開放する。具体的に、制御装置40は、ディーゼルエンジン本体11の回転数が予め設定されたエンジン停止回転数(内燃機関停止回転数)に到達すると、排気弁開閉装置54を駆動して排気弁18を開放する。ディーゼルエンジン本体11の回転数は、回転数センサにより検出され、制御装置40に出力されるが、ここで、検出誤差が発生するおそれがある。そのため、このエンジン停止回転数は、例えば、0rpm〜5rpmの範囲に設定される。
そして、制御装置40は、モータリング停止信号の入力、つまり、モータリング開始信号101の入力がなくなると、第2電力変換部36を制御することで、船内電力系統37から蓄電部35への蓄電を停止した後、予め設定された第2待機時間の経過後に、排気弁開閉装置54を駆動して排気弁18を閉止する。この第2待機時間は、排気タービン過給機12の回転が停止するまでの時間を考慮した時間である。即ち、排気タービン過給機12は、電動発電機32からの電力供給を停止しても、すぐに停止せずに所定時間にわたって遊転している。第2待機時間は、排気タービン過給機12の遊転が停止するまでの時間より長い時間であり、予め実験などにより設定される。
なお、モータリング開始信号101とエンジン回転開始信号102は、船内の担当者が操作盤(図示略)を操作することで出力されるものであり、モータリング開始信号101を発信するためのスイッチと、エンジン回転開始信号102を発信するためのスイッチが設けられている。
ここで、第1実施形態の内燃機関の制御装置を用いた起制御法について、フローチャートとタイムチャートを用いて詳細に説明する。図3は、内燃機関の起動時における制御方法を表すフローチャート、図4は、内燃機関の停止時における制御方法を表すフローチャート、図5は、内燃機関の制御方法を表すタイムチャートである。
第1実施形態の内燃機関の起動方法において、図1及び図3に示すように、ステップS1にて、制御装置40は、モータリング開始信号101が入力されたかどうかを判定する。ここで、モータリング開始信号101が入力されていないと判定(No)されると、このまま待機する。一方、モータリング開始信号101が入力されたと判定(Yes)されると、ステップS2にて、制御装置40は、第2電力変換部36を制御することで、船内電力系統37からの三相交流電力を直流電力に変換して蓄電部35に蓄電、つまり、プリチャージを開始する。また、ステップS3にて、制御装置40は、排気弁開閉装置54の制御弁59を開放することで、排気弁18により排気ポート16を開放する。そして、ステップS4にて、制御装置40は、蓄電部35のDCバス電圧を検出しており、蓄電部35のDCバス電圧が規定値以上、つまり、前述した待機電圧以上に到達したかどうかを判定する。
ここで、蓄電部35のDCバス電圧が待機電圧に到達していないと判定(No)されると、プリチャージを継続する。一方、蓄電部35のDCバス電圧が待機電圧に到達したと判定(Yes)されると、ステップS5にて、制御装置40は、第1電力変換部34を制御することで、蓄電部35の直流電力を交流電力に変換して電動発電機32を駆動開始し、船内電力系統37からの電力を電動発電機32に出力し、モータリングを開始する。即ち、電動発電機32により、排気タービン過給機12のコンプレッサ21及びタービン22を駆動回転し、タービン回転数を上昇させる。そして、ステップS6にて、制御装置40は、モータリングが安定し、タービン回転数がエンジン回転開始回転数に到達したかどうかを判定する。
タービン回転数がエンジン回転開始回転数に到達していないと判定(No)されると、タービン回転数を更に上昇させる。このとき、圧縮機21が回転していることから、燃焼用気体が吸気管L1を通してシリンダ部13に供給されており、サージングが発生するおそれがある。しかし、ディーゼルエンジン本体11が起動していないものの、ステップS3にて、排気弁開閉装置54により排気弁18が開放されている。そのため、吸気管L1を通してシリンダ部13に供給された燃焼用気体は、排気ポート16を通して排気マニホールド17に排出され、サージングの発生が抑制される。
そして、タービン回転数がエンジン回転開始回転数に到達したと判定(Yes)されると、ステップS7にて、タービン回転数の上昇を停止し、この回転数を維持する。ここで、制御装置40は、エンジン回転開始信号102の入力を待つ。この場合、制御装置40は、蓄電部35のDCバス電圧を待機電圧(例えば、600V)に維持し、タービン回転数をエンジン回転開始回転数(例えば、500rpm)に維持する。
その後、ステップS8にて、制御装置40は、エンジン回転開始信号102が入力されたかどうかを判定する。ここで、エンジン回転開始信号102が入力していないと判定(No)されると、この待機状態を維持する。一方、エンジン回転開始信号102が入力されたと判定(Yes)されると、ステップS9にて、排気弁開閉装置54の制御弁59を閉止することで、排気弁18により排気ポート16を閉止する。そして、ステップS10にて、制御装置40は、エンジン回転開始信号102が入力されてから第1待機時間が経過したかどうかを判定する。ここで、第1待機時間が経過していないと判定(No)されると、このまま待機する。一方、第1待機時間が経過したと判定(Yes)されると、ステップS11にて、開閉弁26を開閉制御してディーゼルエンジン本体11に作動気体を供給することで、エアランを実行してエンジン回転数を上昇させる。このエアランとは、ディーゼルエンジン本体11のシリンダ部13内に作動気体を供給・供給停止を繰り返すことでピストン51を往復移動させ、クロスヘッドを介してクランク軸を回転させることである。
その後、ステップS12にて、制御装置40は、エンジン回転数が燃料供給開始回転数(例えば、5rpm)に到達したかどうかを判定する。ここで、エンジン回転数が燃料供給開始回転数に到達していないと判定(No)されると、エアランを継続する。一方、エンジン回転数が燃料供給開始回転数に到達したと判定(Yes)されると、ステップS13にて、各インジェクタ19を駆動し、ディーゼルエンジン本体11のシリンダ部13内(燃焼室53)に燃料を噴射する。すると、舶用ディーゼルエンジン10は、シリンダ部13内(燃焼室53)で燃料に着火して燃焼を開始するため、燃焼運転を開始することができる。
また、第1実施形態の内燃機関の停止方法において、図1及び図4に示すように、ステップS21にて、制御装置40は、エンジン回転開始信号102が入力されているかどうかを判定する。ここで、エンジン回転開始信号102が入力されていると判定(Yes)されると、このままエンジン駆動状態を継続する。一方、エンジン回転開始信号102の入力がなくなったと判定(No)されると、ステップS22にて、各インジェクタ19の駆動を停止し、ディーゼルエンジン本体11のシリンダ部13内(燃焼室53)への燃料噴射を停止する。すると、舶用ディーゼルエンジン10は、燃焼運転を停止してエンジン回転数が低下していく。
ステップS23にて、制御装置40は、ディーゼルエンジン本体11の回転数がエンジン停止回転数まで低下したかどうかを判定する。ここで、エンジン回転数がエンジン停止回転数まで低下していないと判定(No)されると、この状態を維持する。一方、電動発電機32により排気タービン過給機12が駆動された状態であると判定(Yes)されると、ステップS24にて、制御装置40は、排気弁開閉装置54の制御弁59を開放することで、排気弁18により排気ポート16を開放する。
このとき、エンジン回転数が0rpmになっても、タービン回転数(圧縮機回転数)が直ぐに低下しないことから、燃焼用気体が吸気管L1を通してシリンダ部13に供給されており、サージングが発生するおそれがある。しかし、ディーゼルエンジン本体11が停止しているものの、ステップS24にて、排気弁開閉装置54により排気弁18が開放されている。そのため、吸気管L1を通してシリンダ部13に供給された燃焼用気体は、排気ポート16を通して排気マニホールド17に排出され、サージングの発生が抑制される。
ステップS25にて、制御装置40は、モータリング開始信号101が入力されているかどうかを判定する。ここで、モータリング開始信号101が入力されていると判定(Yes)されると、このまま待機する。一方、モータリング開始信号101の入力がなくなったと判定(No)されると、ステップS26にて、制御装置40は、第2電力変換部36を制御することで、プリチャージを終了すると共に、電動発電機32への給電を停止する。
また、ステップS27にて、制御装置40は、モータリング開始信号101の入力がなくなってから第2待機時間が経過したかどうかを判定する。ここで、第2待機時間が経過していないと判定(No)されると、このまま待機する。一方、第2待機時間が経過したと判定(Yes)されると、ステップS28にて、排気弁開閉装置54の制御弁59を閉止することで、排気弁18により排気ポート16を閉止する。
そして、第1実施形態の内燃機関の制御装置の作動タイミングについて説明する。図1及び図5に示すように、時間t1にて、モータリング開始信号101が出力されると、第2電力変換部36が船内電力系統37からの三相交流電力を直流電力に変換して蓄電部35に蓄電することで、プリチャージが開始され、蓄電部35のDCバス電圧が上昇する。また、このとき、排気弁開閉装置54の制御弁59を開放(排気弁空気圧OFF)すると、所定時間だけ遅れた時間t2にて、排気弁18により排気ポート16が開放される。なお、蓄電部35のDCバス電圧が待機電圧まで上昇して維持されると、第1電力変換部34が蓄電部35の直流電力を交流電力に変換して電動発電機32を駆動開始し、船内電力系統37からの電力を電動発電機32に出力することで、排気タービン過給機12のタービン回転数が上昇する。そして、時間t3にて、タービン回転数がエンジン回転開始回転数に到達すると、タービン回転数がこのエンジン回転開始回転数に維持される。
このとき、排気弁開閉装置54により排気弁18が開放されているため、吸気管L1を通してシリンダ部13に供給された燃焼用気体は、排気ポート16を通して排気マニホールド17に排出されるため、サージングの発生が抑制される。
タービン回転数がエンジン回転開始回転数に維持された状態で、エンジン回転開始信号102の入力を待つ。時間t4にて、エンジン回転開始信号102が入力されると、排気弁開閉装置54の制御弁59を閉止(排気弁空気圧ON)し、所定時間だけ遅れた時間t5にて、排気弁18により排気ポート16が閉止される。また、エンジン回転開始信号102が入力されてから第1待機時間T1が経過した時間t6にて、開閉弁26の開放・開放停止を繰り返すエアランを実行することで、エンジン回転数が上昇する。このとき、エアランによりシリンダ部13に供給された作動気体及びコンプレッサ21が圧送する燃焼用気体が排出されることで、タービン22が回転するため、タービン回転数も上昇する。そして、エアランが開始され、時間t7にて、エンジン回転数が燃料供給開始回転数に到達すると、インジェクタ19が駆動し、シリンダ部13内に燃料を噴射する。すると、舶用ディーゼルエンジン10は、シリンダ部13内(燃焼室53)で燃焼を開始し、エンジン回転数が規定回転数まで上昇して燃焼運転を開始する。
その後、時間t11にて、エンジン回転開始信号102の入力がなくなると、インジェクタ19の駆動を停止し、シリンダ部13内(燃焼室53)への燃料噴射を停止する。すると、舶用ディーゼルエンジン10は、燃焼運転を停止してエンジン回転数が低下すると共に、排気タービン過給機12のタービン回転数も低下する。そして、ディーゼルエンジン本体11の回転数がエンジン停止回転数まで低下した時間t12にて、排気弁開閉装置54の制御弁59を開放(排気弁空気圧OFF)すると、所定時間だけ遅れた時間t13にて、排気弁18により排気ポート16が開放される。そして、時間t14にて、タービン回転数が待機回転数に到達すると、タービン回転数がこの待機回転数に維持される。
このとき、排気弁開閉装置54により排気弁18が開放されているため、吸気管L1を通してシリンダ部13に供給された燃焼用気体は、排気ポート16を通して排気マニホールド17に排出され、サージングの発生が抑制される。
時間t15にて、モータリング開始信号101が出力されると、プリチャージを終了すると共に、電動発電機32への給電を停止する。すると、排気タービン過給機12のタービン回転数が低下する。そして、モータリング開始信号101の入力がなくなってから第2待機時間T2が経過した時間t16にて、排気弁開閉装置54の制御弁59を閉止(排気弁空気圧ON)し、所定時間だけ遅れた時間t17にて、排気弁18により排気ポート16が閉止される。すると、舶用ディーゼルエンジン10は、完全に停止する。
このように第1実施形態の内燃機関にあっては、ディーゼルエンジン本体11と、排気タービン過給機12と、電動発電機32と、蓄電部35と、作動気体供給装置24と、燃料供給装置(インジェクタ19)と、排気弁開閉装置54と、電動発電機32と作動気体供給装置24とインジェクタ19と排気弁開閉装置54とを制御する制御装置40とを設け、制御装置40は、ディーゼルエンジン本体11の起動時においてインジェクタ19を駆動させる前に電動発電機32を駆動させることにより排気タービン過給機12を駆動する場合、排気タービン過給機12の回転数が予め設定されたサージング回転数に到達する時点以前に、排気弁開閉装置54を駆動して排気弁18を開放する。
従って、ディーゼルエンジン本体11の起動前に、電動発電機32により排気タービン過給機12を回転させるとき、排気タービン過給機12の回転数がサージング回転数に到達する時点以前に排気弁18を開放する。即ち、ディーゼルエンジン本体11の停止時、排気弁18が開放されていることから、圧縮機21によりシリンダ部13内に供給された燃焼用気体が排気ポート16に排出されることとなり、シリンダ部13に圧送する燃焼用気体が低流量で高圧力になることが抑制され、ディーゼルエンジン本体11の停止中におけるサージングの発生を抑制することで、排気タービン過給機12の信頼性を向上することができる。この場合、排気弁18を開放するタイミングは、排気タービン過給機12の回転数がサージング回転数に到達する直前であることが好ましい。これにより、燃焼用気体の圧力比及び流量がサージラインを超えない程度でサージラインにより近づくため、電動発電機32の消費電力をより小さくすることができる。
第1実施形態の内燃機関では、制御装置40は、排気タービン過給機12の駆動を開始するモータリング開始信号101が入力されると、排気弁開閉装置54を駆動して排気弁18を開放する。従って、モータリング開始信号101に基づいて排気弁18の開閉を制御するのみであるため、制御系を簡素化することができると共に、適正時期に排気弁18を開放してサージングの発生を適正に抑制することができる。
第1実施形態の内燃機関では、電動発電機32に電力を供給する蓄電部35を設け、制御装置40は、蓄電部35への蓄電を開始すると共に、排気弁開閉装置54を駆動して排気弁18を開放する。従って、蓄電部35への蓄電を開始すると共に排気弁18を開放することで、補助ブロワなどの別装置を使用することなく、圧縮機21を駆動するための電動機を用いてディーゼルエンジン本体11を起動することとなり、設備コストの増加を抑制しながら、ディーゼルエンジン本体11の起動性を向上することができる。
第1実施形態の内燃機関では、制御装置40は、ディーゼルエンジン本体11の回転起動を開始するエンジン回転開始信号102が入力されると、排気弁開閉装置54を駆動して排気弁18を閉止する。従って、ディーゼルエンジン本体11の回転起動時に、排気弁18が閉止しているため、シリンダ部13内の燃焼用気体の圧力を高圧とすることができ、ディーゼルエンジン本体11を適正に起動することができる。
第1実施形態の制御装置では、ディーゼルエンジン本体11に燃料を供給せずにディーゼルエンジン本体11の回転起動を開始する作動気体供給装置24を設け、制御装置40は、エンジン回転開始信号102が入力されると、予め設定された所定の第1待機時間T1の経過後に、作動気体供給装置24を駆動する。従って、第1待機時間T1を確保することで、排気弁18に作動遅れがあったとしても、この排気弁18を完全に閉止してからディーゼルエンジン本体11を起動することとなり、ディーゼルエンジン本体11のスムースな起動を実行することができる。
また、第1実施形態の内燃機関にあっては、制御装置40は、ディーゼルエンジン本体11の回転を停止する場合、電動発電機32により排気タービン過給機12が駆動された状態であると、排気弁開閉装置54を駆動して排気弁18を開放する。
従って、ディーゼルエンジン本体11の回転を停止する場合、電動発電機32により排気タービン過給機12が駆動された状態であると、排気弁18を開放する。即ち、ディーゼルエンジン本体11の停止時に、排気弁18が開放されていることから、圧縮機21によりシリンダ部13内に供給された燃焼用気体が排気ポート16に排出されることとなり、シリンダ部13に圧送する燃焼用気体が低流量で高圧力になることが抑制され、ディーゼルエンジン本体11の停止時におけるサージングの発生を抑制することで、排気タービン過給機12の信頼性を向上することができる。
第1実施形態の内燃機関では、制御装置40は、ディーゼルエンジン本体11の回転数が予め設定されたエンジン停止回転数に到達すると排気弁開閉装置54を駆動して排気弁18を開放する。従って、ディーゼルエンジン本体11がほぼ停止した状態で排気弁18を開放することとなり、適正時期に排気弁18を開放してサージングの発生を適正に抑制することができる。
第1実施形態の内燃機関では、制御装置40は、排気タービン過給機12の駆動を停止するモータリング停止信号が入力、つまり、モータリング開始信号101の入力がなくなると、蓄電部35への蓄電を停止した後、予め設定された所定の第2待機時間T2の経過後に、排気弁開閉装置54を駆動して排気弁18を閉止する。従って、排気タービン過給機12が完全に停止してから排気弁18を閉止することとなり、サージングの発生を確実に抑制することができる。
また、第1実施形態の内燃機関の制御装置では、ディーゼルエンジン本体11の起動時に、インジェクタ19を駆動させる前に電動発電機32を駆動させることにより排気タービン過給機12を駆動する場合、排気タービン過給機12の回転数が予め設定されたサージング回転数に到達する時点以前に、排気弁開閉装置54を駆動して排気弁18を開放するようにしている。従って、圧縮機21によりシリンダ部13内に供給された燃焼用気体が排気ポート16に排出されることとなり、シリンダ部13に圧送する燃焼用気体が低流量で高圧力になることが抑制され、ディーゼルエンジン本体11の起動時におけるサージングの発生を抑制することで、排気タービン過給機12の信頼性を向上することができる。
また、第1実施形態の内燃機関の制御装置では、ディーゼルエンジン本体11の回転を停止する場合、電動発電機32により排気タービン過給機12が駆動された状態であると、排気弁開閉装置54を駆動して排気弁18を開放するようにしている。従って、圧縮機21によりシリンダ部13内に供給された燃焼用気体が排気ポート16に排出されることとなり、シリンダ部13に圧送する燃焼用気体が低流量で高圧力になることが抑制され、ディーゼルエンジン本体11の停止時におけるサージングの発生を抑制することで、排気タービン過給機12の信頼性を向上することができる。
また、第1実施形態の内燃機関の制御方法にあっては、電動発電機32を駆動開始して排気タービン過給機12を駆動する工程と、排気タービン過給機12の回転数がサージング回転数に到達する時点以前にシリンダ部13に設けられる排気弁18を開放する工程と、エンジン回転開始信号102が入力されると排気弁18を閉止する工程と、排気弁18を閉止すると共に燃料を供給せずにディーゼルエンジン本体11を起動する工程と、ディーゼルエンジン本体11の回転数が燃料供給開始回転数に到達するとシリンダ部13に燃料を供給する工程とを備えている。従って、ディーゼルエンジン本体11の起動時に、排気弁18が開放されていることから、シリンダ部13に圧送する燃焼用気体が低流量で高圧力になることが抑制され、ディーゼルエンジン本体11の起動時におけるサージングの発生を抑制することで、排気タービン過給機12の信頼性を向上することができる。
また、第1実施形態の内燃機関の制御方法にあっては、エンジン回転開始信号102の入力がなくなるとシリンダ部13への燃料の供給を停止する工程と、電動発電機32により排気タービン過給機12が駆動された状態であるとシリンダ部13に設けられる排気弁18を開放する工程と、モータリング開始信号101の入力がなくなると電動発電機32による排気タービン過給機12の駆動を停止する工程と、モータリング開始信号101入力がなくなって第2待機時間T2の経過後に排気弁18を閉止する工程とを備えている。従って、ディーゼルエンジン本体11の停止時に、排気弁18が開放されていることから、シリンダ部13に圧送する燃焼用気体が低流量で高圧力になることが抑制され、ディーゼルエンジン本体11の停止時におけるサージングの発生を抑制することで、排気タービン過給機12の信頼性を向上することができる。
[第2実施形態]
図6は、第2実施形態の内燃機関の制御方法を表すタイムチャートである。なお、本実施形態の基本的な構成は、上述した第1実施形態とほぼ同様の構成であり、図1及び図2を用いて説明すると共に、上述した第1実施形態と同様の機能を備える部材には、同一の符号を付して詳細な説明は省略する。
第2実施形態において、図1に示すように、制御装置40は、ディーゼルエンジン本体11の起動時において、インジェクタ19を駆動してシリンダ部13内に燃料を噴射する前に、電動発電機32を駆動して排気タービン過給機12を駆動する場合、排気タービン過給機12の回転数が予め設定されたサージング回転数に到達する時点以前に、排気弁開閉装置54を駆動して排気弁18を開放する。具体的に、制御装置40は、排気タービン過給機12の駆動を開始するモータリング開始信号101が入力されると、第2電力変換部36を制御することで、船内電力系統37からの三相交流電力を直流電力に変換して蓄電部35に蓄電し、蓄電部35の電圧を予め設定された待機電圧に到達させる。制御装置40は、この蓄電部35への蓄電開始と同時に、排気弁開閉装置54の制御弁59を開放して排気弁18を開放することで、燃焼室53と排気ポート16を連通する。このとき、制御装置40は、ディーゼルエンジン本体11の掃気ポートと排気弁18との間、つまり、掃気ポート14が開放されているシリンダ部13に対してだけ、排気弁開閉装置54を駆動して排気弁18を開放する。
本実施形態にて、図1及び図2に示すように、ディーゼルエンジン本体11は、6個のシリンダ部13が設けられており、各シリンダ部13に設けられたピストン51は、同期して往復移動するものの、その移動位置が相違している。そのため、ディーゼルエンジン本体11は、起動前の停止状態で、全ての排気弁18は、排気ポート16を閉止しているものの、掃気ポート14は、開放されているシリンダ部13と閉止されているシリンダ部13が存在する。ここで、制御装置40は、排気タービン過給機12の駆動を開始するモータリング開始信号101が入力されると、掃気ポート14が開放されているシリンダ部13の排気弁18だけを開放する。
即ち、ディーゼルエンジン本体11の停止時、排気弁18が閉止している状態で、圧縮機21が回転すると、燃焼用気体が掃気ポート14からシリンダ部13に供給されるが、開放部がないことから燃焼用気体の圧力が高まり、サージングが発生するおそれがある。しかし、排気弁18を開放していれば、シリンダ部13に供給された燃焼用気体が排気弁18から排出されるためにサージングが発生するおそれがない。そこで、ディーゼルエンジン本体11の起動時に、掃気ポート14が開放されているシリンダ部13の排気弁18だけを開放することで、サージングの発生を抑制する。
制御装置40は、ディーゼルエンジン本体11の回転起動を開始するエンジン回転開始信号102が入力されると、排気弁開閉装置54を駆動して排気弁18を閉止する。そして、制御装置40は、エンジン回転開始信号102が入力されると同時に、作動気体供給装置24を駆動する。ここで、制御装置40は、第1実施形態のように、エンジン回転開始信号102が入力されると、第1待機時間を確保することなく、即座に作動気体供給装置24を駆動する。
即ち、排気弁開閉装置54により排気弁18を開閉する場合、作動遅れ時間が発生するおそれがある。しかし、本実施形態では、掃気ポート14が開放されているシリンダ部13の排気弁18だけを開放し、掃気ポート14が閉止されているシリンダ部13の排気弁18は閉止状態に維持されている。そのため、一部の排気弁18の閉止動作が遅れても、排気弁18が閉止しているシリンダ部13は、シリンダ部13に正常に燃焼用気体が供給されて高圧となることから、適正にディーゼルエンジン本体11を回転起動することができる。そのため、第1待機時間が不要となる。
その後、ディーゼルエンジン本体11のエンジン回転数が上昇し、制御装置40は、エンジン回転数が燃料供給開始回転数に到達すると、それぞれのインジェクタ19を駆動することで、ディーゼルエンジン本体11のシリンダ部13内に燃料を供給する。すると、ディーゼルエンジン本体11が燃焼による運転を開始する。
ここで、第2実施形態の内燃機関の制御装置の作動タイミングについて説明する。図1及び図6に示すように、時間t21にて、モータリング開始信号101が出力されると、第2電力変換部36が船内電力系統37からの三相交流電力を直流電力に変換して蓄電部35に蓄電することで、プリチャージが開始され、蓄電部35のDCバス電圧が上昇する。また、このとき、掃気ポート14が開放されているシリンダ部13だけに対して、排気弁開閉装置54の制御弁59を開放(排気弁空気圧OFF)すると、所定時間だけ遅れた時間t22にて、排気弁18により排気ポート16が開放される。なお、蓄電部35のDCバス電圧が待機電圧まで上昇して維持されると、第1電力変換部34が蓄電部35の直流電力を交流電力に変換して電動発電機32を駆動開始し、船内電力系統37からの電力を電動発電機32に出力することで、排気タービン過給機12のタービン回転数が上昇する。そして、時間t23にて、タービン回転数がエンジン回転開始回転数に到達すると、タービン回転数がこのエンジン回転開始回転数に維持される。
このとき、掃気ポート14が開放されているシリンダ部13の排気弁18だけが開放されているため、吸気管L1を通してシリンダ部13に供給された燃焼用気体は、排気ポート16を通してディーゼルエンジン本体11の停止時に排出されるため、サージングの発生が抑制される。
タービン回転数がエンジン回転開始回転数に維持された状態で、エンジン回転開始信号102の入力を待つ。時間t24にて、エンジン回転開始信号102が入力されると、排気弁開閉装置54の制御弁59を閉止(排気弁空気圧ON)し、所定時間だけ遅れた時間t25にて、排気弁18により排気ポート16が閉止される。また、エンジン回転開始信号102が入力されると、直後に開閉弁26の開放・開放停止を繰り返すエアランを実行することで、エンジン回転数が上昇する。このとき、エアランによりシリンダ部13に供給された作動気体及びコンプレッサ21が圧送する燃焼用気体が排出されることで、タービン22が回転するため、タービン回転数も上昇する。そして、エアランが開始され、エンジン回転数が燃料供給開始回転数に到達すると、インジェクタ19が駆動し、シリンダ部13内に燃料を噴射する。すると、舶用ディーゼルエンジン10は、シリンダ部13内(燃焼室53)で燃焼を開始し、エンジン回転数が規定回転数まで上昇して燃焼運転を開始する。
その後、時間t31にて、エンジン回転開始信号102の入力がなくなると、インジェクタ19の駆動を停止し、シリンダ部13内(燃焼室53)への燃料噴射を停止する。すると、舶用ディーゼルエンジン10は、燃焼運転を停止してエンジン回転数が低下すると共に、排気タービン過給機12のタービン回転数も低下する。そして、ディーゼルエンジン本体11の回転数がエンジン停止回転数まで低下した時間t32にて、排気弁開閉装置54の制御弁59を開放(排気弁空気圧OFF)すると、所定時間だけ遅れた時間t33にて、排気弁18により排気ポート16が開放される。そして、時間t34にて、タービン回転数が待機回転数に到達すると、タービン回転数がこの待機回転数に維持される。
このとき、排気弁開閉装置54により排気弁18が開放されているため、吸気管L1を通してシリンダ部13に供給された燃焼用気体は、排気ポート16を通してディーゼルエンジン本体11の停止時に排出され、サージングの発生が抑制される。
時間t35にて、モータリング開始信号101が出力されると、プリチャージを終了すると共に、電動発電機32への給電を停止する。すると、排気タービン過給機12のタービン回転数が低下する。そして、モータリング開始信号101の入力がなくなってから第2待機時間T2が経過した時間t36にて、排気弁開閉装置54の制御弁59を閉止(排気弁空気圧ON)し、所定時間だけ遅れた時間t37にて、排気弁18により排気ポート16が閉止される。
このように第2実施形態の内燃機関にあっては、制御装置40は、ディーゼルエンジン本体11の起動時においてインジェクタ19を駆動させる前に電動発電機32を駆動させることにより排気タービン過給機12を駆動する場合、排気タービン過給機12の回転数が予め設定されたサージング回転数に到達する時点以前に、ディーゼルエンジン本体11における掃気ポート14が開放されているシリンダ部13に対してだけ、排気弁開閉装置54を駆動して排気弁18を開放する。
従って、ディーゼルエンジン本体11の起動時、掃気ポート14が開放している排気弁18だけが開放されていることから、圧縮機21によりシリンダ部13内に供給された燃焼用気体が排気ポート16に排出されることとなり、シリンダ部13に圧送する燃焼用気体が低流量で高圧力になることが抑制され、ディーゼルエンジン本体11の停止中におけるサージングの発生を抑制することで、排気タービン過給機12の信頼性を向上することができる。
第2実施形態の制御装置では、制御装置40は、エンジン回転開始信号102が入力されると同時に、作動気体供給装置24を駆動する。従って、ピストン51により掃気ポート14が閉止しているシリンダ部13の排気弁18が閉止していることから、エンジン回転開始信号102が入力されてディーゼルエンジン本体11の回転を起動すると、排気弁18が閉止しているシリンダ部13内の燃焼用気体の圧力を高圧とすることができ、掃気ポート14が開放されているシリンダ部13の排気弁18に作動遅れがあったとしても、ディーゼルエンジン本体11を適正に起動することができる。
なお、上述した各実施形態では、空気ばね室56aに作用する空気ばね圧により排気弁18を排気ポート16が閉止する方向に付勢し、作動油室56bに油圧を作用させることで、排気弁18を移動して排気ポート16を開放するように構成したが、この構成に限定されるものではない。例えば、空気ばね圧をスプリングにより構成したり、油圧だけで排気弁18を開閉動作したりするように構成してもよい。
また、上述した各実施形態では、本発明の過給機としての排気タービン過給機12をハイブリッド過給機とし、本発明の電動機を電動発電機32としたが、この構成に限定されるものではない。例えば、電動発電機32を単なる電動機(モータ)とし、この電動機に蓄電部としてのバッテリを接続してもよい。
また、上述した各実施形態では、作動気体供給装置24を作動気体供給源25、開閉弁26、作動気体供給管L5により構成したが、この構成に限定されるものではない。例えば、作動気体供給装置を電動機とし、この電動機を内燃機関のクランク軸に接続し、電動機によりクランク軸を強制的に駆動回転してもよい。
10 舶用ディーゼルエンジン(内燃機関)
11 ディーゼルエンジン本体
12 排気タービン過給機(過給機)
13 シリンダ部
14 掃気ポート
15 掃気トランク
16 排気ポート
17 排気マニホールド
18 排気弁
19 インジェクタ(燃料供給装置)
21 コンプレッサ(圧縮機)
22 タービン
24 作動気体供給装置
25 作動気体供給源
26 開閉弁
32 電動発電機(電動機)
33 電力変換装置
34 第1電力変換部
35 蓄電部
36 第2電力変換部
37 船内電力系統
40 制御装置
41 第1制御装置
42 第2制御装置
51 ピストン
53 燃焼室
54 排気弁開閉装置
57 作動油路
58 作動油供給装置
59 制御弁
L1,L3 吸気管
L2,L4 排気管
L5 作動気体供給管

Claims (15)

  1. 内燃機関本体と、
    前記内燃機関本体に接続されて前記内燃機関本体に燃焼用気体を供給する圧縮機及び前記圧縮機と同軸回転するタービンを備える過給機と、
    前記過給機を駆動する電動機と、
    前記内燃機関本体のシリンダ部に設けられる排気弁を開閉操作する排気弁開閉装置と、
    前記電動機と前記排気弁開閉装置を駆動制御する制御装置と、
    を備え、
    前記制御装置は、前記内燃機関本体の起動開始前に前記電動機を駆動させることにより前記過給機を駆動する場合、
    前記過給機の回転数が予め設定されたサージング回転数に到達する時点以前に前記排気弁開閉装置を駆動して前記排気弁を開放し、
    前記電動機に電力を供給する蓄電部が設けられ、前記制御装置は、前記蓄電部への蓄電を開始すると共に、前記排気弁開閉装置を駆動して前記排気弁を開放する、
    ことを特徴とする内燃機関。
  2. 前記制御装置は、前記電動機による前記過給機の駆動を開始するモータリング開始信号が入力されると、前記排気弁開閉装置を駆動して前記排気弁を開放することを特徴とする請求項1に記載の内燃機関。
  3. 内燃機関本体と、
    前記内燃機関本体に接続されて前記内燃機関本体に燃焼用気体を供給する圧縮機及び前記圧縮機と同軸回転するタービンを備える過給機と、
    前記過給機を駆動する電動機と、
    前記内燃機関本体のシリンダ部に設けられる排気弁を開閉操作する排気弁開閉装置と、
    前記電動機と前記排気弁開閉装置を駆動制御する制御装置と、
    を備え、
    前記制御装置は、前記内燃機関本体の起動開始前に前記電動機を駆動させることにより前記過給機を駆動する場合、
    前記過給機の回転数が予め設定されたサージング回転数に到達する時点以前に前記排気弁開閉装置を駆動して前記排気弁を開放し、
    前記制御装置は、前記内燃機関本体の掃気ポートと排気弁間が開放されているシリンダ部に対してだけ、前記排気弁開閉装置を駆動して前記排気弁を開放する、
    ことを特徴とする内燃機関。
  4. 内燃機関本体と、
    前記内燃機関本体に接続されて前記内燃機関本体に燃焼用気体を供給する圧縮機及び前記圧縮機と同軸回転するタービンを備える過給機と、
    前記過給機を駆動する電動機と、
    前記内燃機関本体のシリンダ部に設けられる排気弁を開閉操作する排気弁開閉装置と、
    前記電動機と前記排気弁開閉装置を駆動制御する制御装置と、
    を備え、
    前記制御装置は、前記内燃機関本体の起動開始前に前記電動機を駆動させることにより前記過給機を駆動する場合、
    前記過給機の回転数が予め設定されたサージング回転数に到達する時点以前に前記排気弁開閉装置を駆動して前記排気弁を開放し、
    前記制御装置は、前記内燃機関本体の回転を開始する内燃機関回転開始信号が入力されると、前記排気弁開閉装置を駆動して前記排気弁を閉止し、
    前記内燃機関本体に燃料を供給せずに作動気体による前記内燃機関本体の回転を開始するための作動気体供給装置が設けられ、前記制御装置は、前記内燃機関回転開始信号が入力されると、予め設定された所定の第1待機時間の経過後に、前記作動気体供給装置を駆動する、
    ことを特徴とする内燃機関。
  5. 内燃機関本体と、
    前記内燃機関本体に接続されて前記内燃機関本体に燃焼用気体を供給する圧縮機及び前記圧縮機と同軸回転するタービンを備える過給機と、
    前記過給機を駆動する電動機と、
    前記内燃機関本体のシリンダ部に設けられる排気弁を開閉操作する排気弁開閉装置と、
    前記電動機と前記排気弁開閉装置を駆動制御する制御装置と、
    を備え、
    前記制御装置は、前記内燃機関本体の起動開始前に前記電動機を駆動させることにより前記過給機を駆動する場合、
    前記過給機の回転数が予め設定されたサージング回転数に到達する時点以前に前記排気弁開閉装置を駆動して前記排気弁を開放し、
    前記制御装置は、前記内燃機関本体の回転を開始する内燃機関回転開始信号が入力されると、前記排気弁開閉装置を駆動して前記排気弁を閉止し、
    前記内燃機関本体に燃料を供給せずに作動気体による前記内燃機関本体の回転を開始するための作動気体供給装置が設けられ、前記制御装置は、前記内燃機関回転開始信号が入力されると、前記作動気体供給装置を駆動する、
    ことを特徴とする内燃機関。
  6. 記制御装置は、前記内燃機関本体の回転を停止する場合、
    前記内燃機関本体の回転停止後に前記電動機により前記過給機が駆動された状態であると前記排気弁開閉装置を駆動して前記排気弁を開放する、
    ことを特徴とする請求項1から請求項5のいずれか一項に記載の内燃機関。
  7. 前記制御装置は、前記過給機の駆動を停止するモータリング停止信号が入力されると、予め設定された所定の第2待機時間の経過後に、前記排気弁開閉装置を駆動して前記排気弁を閉止することを特徴とする請求項6に記載の内燃機関。
  8. 前記電動機に電力を供給する電源部または蓄電部が設けられ、前記制御装置は、モータリング停止信号が入力されると、前記電動機への電力供給を停止した後、前記第2待機時間の経過後に、前記排気弁開閉装置を駆動して前記排気弁を閉止することを特徴とする請求項7に記載の内燃機関。
  9. 内燃機関本体と、
    前記内燃機関本体に接続されて前記内燃機関本体に燃焼用気体を供給する圧縮機及び前記圧縮機と同軸回転するタービンを備える過給機と、
    前記過給機を駆動する電動機と、
    前記内燃機関本体のシリンダ部に設けられる排気弁を開閉操作する排気弁開閉装置と、
    前記電動機と前記排気弁開閉装置を駆動制御する制御装置と、
    を備える内燃機関において、
    前記内燃機関本体の起動開始前に前記電動機により前記過給機を駆動する場合、前記過給機の駆動を開始するモータリング開始信号が入力されると前記排気弁開閉装置を駆動して前記排気弁を開放し、
    前記電動機に電力を供給する蓄電部が設けられ、前記制御装置は、前記蓄電部への蓄電を開始すると共に、前記排気弁開閉装置を駆動して前記排気弁を開放する、
    ことを特徴とする内燃機関の制御装置。
  10. 内燃機関本体と、
    前記内燃機関本体に接続されて前記内燃機関本体に燃焼用気体を供給する圧縮機及び前記圧縮機と同軸回転するタービンを備える過給機と、
    前記過給機を駆動する電動機と、
    前記内燃機関本体のシリンダ部に設けられる排気弁を開閉操作する排気弁開閉装置と、
    前記電動機と前記排気弁開閉装置を駆動制御する制御装置と、
    を備える内燃機関において、
    前記内燃機関本体の起動開始前に前記電動機により前記過給機を駆動する場合、前記過給機の駆動を開始するモータリング開始信号が入力されると前記排気弁開閉装置を駆動して前記排気弁を開放し、
    前記内燃機関本体の掃気ポートと排気弁間が開放されているシリンダ部に対してだけ、前記排気弁開閉装置を駆動して前記排気弁を開放する、
    ことを特徴とする内燃機関の制御装置。
  11. 内燃機関本体と、
    前記内燃機関本体に接続されて前記内燃機関本体に燃焼用気体を供給する圧縮機及び前記圧縮機と同軸回転するタービンを備える過給機と、
    前記過給機を駆動する電動機と、
    前記内燃機関本体のシリンダ部に設けられる排気弁を開閉操作する排気弁開閉装置と、
    前記電動機と前記排気弁開閉装置を駆動制御する制御装置と、
    を備える内燃機関において、
    前記内燃機関本体の起動開始前に前記電動機により前記過給機を駆動する場合、前記過給機の駆動を開始するモータリング開始信号が入力されると前記排気弁開閉装置を駆動して前記排気弁を開放し、
    前記内燃機関本体の回転を開始する内燃機関回転開始信号が入力されると、前記排気弁開閉装置を駆動して前記排気弁を閉止し、
    前記内燃機関本体に燃料を供給せずに作動気体による前記内燃機関本体の回転を開始するための作動気体供給装置が設けられ、前記制御装置は、前記内燃機関回転開始信号が入力されると、予め設定された所定の第1待機時間の経過後に、前記作動気体供給装置を駆動する、
    ことを特徴とする内燃機関の制御装置。
  12. 内燃機関本体と、
    前記内燃機関本体に接続されて前記内燃機関本体に燃焼用気体を供給する圧縮機及び前記圧縮機と同軸回転するタービンを備える過給機と、
    前記過給機を駆動する電動機と、
    前記内燃機関本体のシリンダ部に設けられる排気弁を開閉操作する排気弁開閉装置と、
    前記電動機と前記排気弁開閉装置を駆動制御する制御装置と、
    を備える内燃機関において、
    前記内燃機関本体の起動開始前に前記電動機により前記過給機を駆動する場合、前記過給機の駆動を開始するモータリング開始信号が入力されると前記排気弁開閉装置を駆動して前記排気弁を開放し、
    前記内燃機関本体の回転を開始する内燃機関回転開始信号が入力されると、前記排気弁開閉装置を駆動して前記排気弁を閉止し、
    前記内燃機関本体に燃料を供給せずに作動気体による前記内燃機関本体の回転を開始するための作動気体供給装置が設けられ、前記制御装置は、前記内燃機関回転開始信号が入力されると、前記作動気体供給装置を駆動する、
    ことを特徴とする内燃機関の制御装置。
  13. 前記内燃機関本体の回転を停止する場合、前記内燃機関本体の回転停止後に前記電動機により前記過給機が駆動された状態であると前記排気弁開閉装置を駆動して前記排気弁を開放することを特徴とする請求項9から請求項12のいずれか一項に記載の内燃機関の制御装置。
  14. 電動機を駆動開始して過給機を駆動する工程と、
    前記過給機の回転数が予め設定されたサージング回転数に到達する時点以前に内燃機関のシリンダ部に設けられる排気弁を開放する工程と、
    内燃機関回転開始信号が入力されると前記排気弁を閉止する工程と、
    前記排気弁を閉止すると共に燃料を供給せずに前記内燃機関を回転する工程と、
    前記内燃機関の回転数が予め設定された燃料供給開始回転数に到達すると前記内燃機関に燃料を供給する工程と、
    を備えることを特徴とする内燃機関の制御方法。
  15. 内燃機関停止信号が入力されると内燃機関への燃料の供給を停止する工程と、
    前記内燃機関の回転停止後に前記電動機により前記過給機が駆動された状態であると前記内燃機関のシリンダ部に設けられる排気弁を開放する工程と、
    モータリング停止信号が入力されると電動機による過給機の駆動を停止する工程と、
    前記モータリング停止信号が入力されて予め設定された所定の第2待機時間の経過後に前記排気弁を閉止する工程と、
    を備えることを特徴とする請求項14に記載の内燃機関の制御方法。
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