JP6649763B2 - 家禽飼育方法、家禽飼育システムおよび鶏舎における照明管理システム - Google Patents

家禽飼育方法、家禽飼育システムおよび鶏舎における照明管理システム Download PDF

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Description

本発明は、家禽飼育方法、家禽飼育システムおよび鶏舎における照明管理システムに関する。さらに詳しくは、無窓鶏舎等のように鶏等の家禽を外界から遮断した状態で飼育する家禽飼育方法、家禽飼育システムおよび鶏舎における照明管理システムに関する。
肉用鶏は、開放鶏舎、無窓鶏舎などによって、1年を通して飼育が行われている。無窓鶏舎は、季節や天候に関係なく鶏舎内を所定の環境に制御でき、安定した状態で肉用鶏を飼育できるので、生産される鶏肉の品質を所定の品質に維持しやすい。このため、多数の肉用鶏を飼育する大規模な養鶏場において採用が進んでいる。とくに、自然環境では肉用鶏の飼育に適した環境となる期間が短い寒冷地では、一年を通して肉用鶏の飼育を可能とする無窓鶏舎の採用が進んでいる。
近年では、無窓鶏舎では外部環境と隔離して肉用鶏を飼育できるので、鳥インフルエンザなどの対策として、寒冷地以外でも無窓鶏舎の採用が増えている。
無窓鶏舎では、鶏舎内部を外部から遮断した状態で肉用鶏を飼育するので、鶏舎内部の光環境は照明によってコントロールされる。無窓鶏舎で肉用鶏を飼育する場合、照明を常時点灯した状態で飼育されることが一般的である。照明を常時点灯すれば、肉用鶏の活動期間が長くなり餌を多く食べるようになるので、肉用鶏の成長が速くなり増体しやすくなるからである。
かかる無窓鶏舎による肉用鶏の飼育が進むなか、近年では、鶏の育成状況に応じて、無窓鶏舎における光環境を調整することも行われている。
例えば、特許文献1の技術では、鶏の育成状況に応じて、飼育場所に照射する光の照度を調整することが開示されている。
また、特許文献2の技術では、鶏の育成状況に応じて、飼育場所に照射する光の波長を調整することが開示されている。
特開2009-171866号公報 WO2014/122915 特開2011-253813号公報
しかるに、上述した特許文献1、2は、鶏の育成期間(例えば50日)の中で、週齢に応じて鶏の育成状況に適した光を飼育場所に照射することによって、鶏の成育状況を良好な状態に保つ技術である。しかし、特許文献1、2の技術では、一日のサイクルの中で、飼育場所にどのように光を照射することが好ましいかまでは検討されていない。
一方、特許文献3には、一日の中で飼育場所に光を照射する時間、つまり、一日のサイクルの中で明るい時間を変化させる技術が開示されている。
しかし、特許文献3の技術も、鶏の育成期間の週齢に応じて、一日のうちで鶏に光を照射する時間を調整しているだけに過ぎず、特許文献1、2と同様に、一日のサイクルの中で、鶏にどのように光を照射することが好ましいかまでは検討されていない。
本発明は上記事情に鑑み、肉用鶏の成育を良好にできる家禽飼育方法を提供することを目的とする。
また、本発明は、鶏の飼育に適した光環境を提供できる家禽飼育システムおよび鶏舎における照明管理システムを提供することを目的とする。
(家禽飼育方法)
第1発明の家禽飼育方法は、鶏舎内において家禽を飼育する方法であって、一日の間に、家禽の活動を活発にする光を飼育領域に照射する活動期間から家禽の活動を抑制する光を飼育領域に照射する安息期間に切り替える、および/または、前記安息期間から前記活動期間に切り替える、飼育日を設けることを特徴とする。
第2発明の家禽飼育方法は、第1発明において、前記安息期間に飼育領域に照射する光は、照射する光の波長および/または照度を前記活動期間に照射する光から変更したものであることを特徴とする。
第3発明の家禽飼育方法は、第1または第2発明において、前記安息期間に飼育領域に照射する光の照度は、前記活動期間の照度の80%以下となるように調整されていることを特徴とする。
第4発明の家禽飼育方法は、第1、第2または第3発明において、飼育領域に照射する光を変化させる際に、照射する光の波長および/または照度を徐々に変化させる遷移期間を設けることを特徴とする。
第5発明の家禽飼育方法は、第1、第2、第3または第4発明において、前記安息期間に、光を照射しないまたは家禽の活動を抑制する光よりも照度を落とした光を照射する休息期間を設けることを特徴とする。
第6発明の家禽飼育方法は、第1、第2、第3、第4または第5発明において、前記活動期間は白色光を照射し、前記安息期間では青色光を照射することを特徴とする。
第7発明の家禽飼育方法は、第1、第2、第3、第4、第5または第6発明において、安息期間と活動期間の比が、3:1〜1:3であることを特徴とする。
第8発明の家禽飼育方法は、第1、第2、第3、第4、第5、第6または第7発明において、活動期間と安息期間を合せた光照射時間を、家禽の成育状況および/または季節に応じて調整することを特徴とする。
(鶏舎における照明管理システム)
第9発明の鶏舎における照明管理システムは、家禽を飼育する領域に照射する光を調整する照明管理システムであって、飼育領域に光を照射する光照射手段と、該光照射手段の作動を制御する制御手段と、を備えており、前記光照射手段が、家禽の活動を活発にする光と家禽の活動を抑制する光と、を照射し得るものであり、前記制御手段は、一日の間に、両光を切り換えて飼育領域に照射するように前記光照射手段の作動を制御する機能を有していることを特徴とする。
第10発明の鶏舎における照明管理システムは、第9発明において、前記制御手段は、家禽の活動を抑制する光として、家禽の活動を活発にする光に対して照射する光の波長および/または照度を変更した光を照射するように光照射手段の作動を制御する機能を有していることを特徴とする。
第11発明の鶏舎における照明管理システムは、第9または第10発明において、前記制御手段は、家禽の活動を抑制する光の照度が、家禽の活動を活発にする光の照度の80%以下となるように光照射手段光照射手段の作動を制御する機能を有していることを特徴とする。
第12発明の鶏舎における照明管理システムは、第9、第10または第11発明において、前記制御手段は、飼育領域に照射する光を変化させる際に、飼育領域に照射する光の波長および/または照度が徐々に変化するように、光照射手段の作動を制御する機能を有していることを特徴とする。
第13発明の鶏舎における照明管理システムは、第9、第10、第11または第12発明において、前記制御手段は、家禽の活動を抑制する光を照射している期間に、光を照射しないまたは家禽の活動を抑制する光よりも照度を落とした光を照射する期間が形成されるように、光照射手段の作動を制御する機能を有していることを特徴とする。
第14発明の鶏舎における照明管理システムは、第9、第10、第11、第12または第13発明において、前記光照射手段が、飼育領域に照射される光が白色光となるように光を放出する機能と、飼育領域に照射される光が青色光となるように光を放出する機能と、を有していることを特徴とする。
第15発明の鶏舎における照明管理システムは、第9、第10、第11、第12、第13または第14発明において、前記光照射手段は、家禽の活動を活発にする光を照射する時間と家禽の活動を抑制する光を照射する時間の比が、3:1〜1:3となるように制御されていることを特徴とする。
第16発明の鶏舎における照明管理システムは、第9、第10、第11、第12、第13、第14または第15発明において、前記制御手段は、家禽の活動を活発にする光を照射する期間と家禽の活動を抑制する光を照射する期間を合せた光照射時間を、家禽の成育状況および/または季節に応じて調整する機能を有していることを特徴とする。
(家禽飼育システム)
第17発明の家禽飼育システムは、家禽を飼育する家禽飼育システムであって、家禽を飼育する飼育領域が設けられた鶏舎と、該鶏舎の飼育領域に照射する光を制御する、第9、第10、第11、第12、第13、第14、第15または第16発明の照明管理システムと、を備えていることを特徴とする。
(家禽飼育方法)
第1発明によれば、一日の間に活動期間と安息期間を切り替える飼育日を設けているので、常時家禽の活動を活発にする光が照射される場合に比べて、家禽の成長を促進させることができる。
第2、第3発明によれば、家禽のストレスを低減でき、家禽を健全に成長させることができる。
第4、第5発明によれば、光に起因する家禽のストレスを抑えることができる。
第6、第7発明によれば、家禽のストレスを低減でき、家禽を健全に成長させることができる。
第8発明によれば、家禽の成育状況に応じた光の環境とするので、家禽の成長を促すとともに健全に成長させることができる。
(鶏舎における照明管理システム)
第9発明によれば、光照射手段が家禽の活動を活発にする光と家禽の活動を抑制する光を飼育領域に照射できる。したがって、制御手段によって光照射手段を制御して、一日の間に両光を切り換えて飼育領域に照射する飼育日を設ければ、家禽の成長を促進させることができる。
第10、第11発明によれば、家禽のストレスを低減でき、家禽を健全に成長させることができる。
第12、第13発明によれば、光に起因する家禽のストレスを抑えることができる。
第14発明によれば、飼育領域に照射される光を白色光と青色光で切り換えれば、家禽のストレスを低減でき、家禽を健全に成長させることができる。
第15発明によれば、家禽のストレスを低減でき、家禽を健全に成長させることができる。
第16発明によれば、家禽の成育状況に応じた光環境とするので、家禽の成長を促すとともに健全に成長させることができる。
(家禽飼育システム)
第17発明によれば、照明管理システムによって、鶏舎の飼育領域に、光照射手段から家禽の活動を活発にする光と家禽の活動を抑制する光を照射できる。したがって、一日の間に両光を切り換えて飼育領域に照射する飼育日を設ければ、家禽の成長を促進させることができる。
本実施形態の家禽飼育方法を使用する鶏舎1の概略説明図であり、(A)は鶏舎1の概略断面図であり、(B)は(A)の要部拡大概略断面図である。 本発明の家禽飼育方法が家禽の成育に与える影響を確認した実験の結果を示した図である。 本発明の家禽飼育方法が家禽の活動に与える影響を確認した実験の結果を示した図である。 本発明の家禽飼育方法を実際の鶏舎で実施した際における光照射条件の説明図である。
つぎに、本発明の実施形態を図面に基づき説明する。
本発明の家禽飼育方法は、鶏舎内で食肉用の家禽(肉用鶏)を飼育する方法であって、家禽を飼育するための領域(以下、単に飼育領域という)に照射する光の状態を調整することによって、家禽の成長を促進させることができるようにしたことに特徴を有している。
なお、以下では、肉用鶏(例えば、ブロイラー)を鶏舎内で飼育する場合を代表として説明する。
(家禽の育成期間について)
まず、肉用鶏を鶏舎内で飼育する場合における、一般的な育成期間について説明する。
肉用鶏を鶏舎内で成育する場合、一般的には、7週齢(約49日)前後のサイクルで飼育がおこなわれる。つまり、孵化後0〜1日程度の鶏を鶏舎内に入雛し、その後、約7週間飼育して、鶏は出荷される。
この約7週間の育成期間は、育成初期と育成後期に分けることができる。育成初期は、鶏を鶏舎内に入雛したときから初期発育が達成されるまでの時期を意味している。また、育成後期は、初期発育を終えた鶏を成育して出荷するまでの期間を意味している。
例えば、ブロイラーであれば、通常、入雛から約3週齢(約21日)までの期間が育成初期に相当し、その後、約7週齢(約49日)までの期間が育成後期に相当する。
なお、上述した育成期間や、育成初期および育成後期の期間は、鶏の成長状態や環境要因などによって7日程度、前後に変化するのが一般的である。
(家禽飼育システム)
つぎに、本発明の家禽飼育方法に使用される家禽飼育システムの一例を説明する。
図1に示すように、本発明の家禽飼育方法に使用される家禽飼育システム(以下、単に家禽飼育システムという)は、鶏舎1と、照明管理システム10と、を備えている。
図1に示すように、鶏舎1は、鶏Fを飼育する飼育領域BAが設けられたものである。この鶏舎1は、例えば、無窓鶏舎等のように飼育領域BAを外部から隔離した状態で、鶏Fを飼育できる構造を有する鶏舎である。本明細書において、鶏Fを外部から隔離した状態とは、外部の光が飼育領域BA内にほとんど入射しない状態を意味している。ただし、飼育領域BA内の空気を換気するための設備や作業者が出入りする出入口等のように、必要最小限度で飼育領域BA内と外部と連通する部分は、当然のように鶏舎1に設けられている。
なお、本明細書において、「外部の光が飼育領域BA内にほとんど入射しない状態」とは、完全に外部光が飼育領域BA内に入射しない状態、換気や人が出入りするときを除き外部光が飼育領域BA内に入射しない状態、また、本発明の家禽飼育方法に影響を与えない範囲で外部光の入光がある状態、の全て含む概念である。
かかる鶏舎1では、上述したように、外部の光が飼育領域BA内にほとんど入射しない状態となっているので、飼育領域BAに光を照射する光照射手段11を備えた照明管理システム10が設けられている。
この照明管理システム10の光照射手段11は、飼育領域BAに、鶏Fの活動を活発にする光と、鶏Fの活動を抑制する光と、を照射し得る機能を有している。具体的には、光照射手段11は、飼育領域BAに照射される光が白色光となるように光を放出する機能と、飼育領域BAに照射される光が青色光となるように光を放出する機能と、を有している。また、光照射手段11は、この白色光および青色光の照度を調整できる機能も有している。
そして、照明管理システム10は、上述したような機能を有する光照射手段11の作動を制御する制御手段15を備えている。この制御手段15は、光照射手段11から飼育領域BAに照射される光の波長、照射する光の照度、光を照射する時間を制御する機能を有している。
例えば、飼育領域BAに照射される光が白色光となるように光照射手段11の作動を制御したり、飼育領域BAに照射される光が青色光となるように光照射手段11の作動を制御したりする機能を有している。また、光照射手段11によって飼育領域BAに照射される白色光や青色光の照度を制御する機能を有している。さらに、光照射手段11による飼育領域BAへの光の照射非照射を制御する機能も有している。
以上のような照明管理システム10を鶏舎1に設けた家禽飼育システムであれば、照明管理システム10によって鶏舎1の飼育領域BAに、光照射手段11から鶏Fの活動を活発にする光と、鶏Fの活動を抑制する光を適宜照射できる。したがって、後述するように、一日の間に両光を切り換えて飼育領域BAに照射する飼育日を設ければ、鶏Fの成長を促進させることができる。
なお、制御手段15による光照射手段11の作動制御は、予めプログラミングされた手順に従って、光照射手段11の作動を制御してもよいし、作業者が制御手段15を介して光照射手段11の作動を制御してもよい。家禽飼育システムの作動を自動化したり作業者の負担を軽減したりする上では、制御手段15が予めプログラミングされた手順に従って光照射手段11の作動を制御する方法を採用することが望ましい。
(家禽飼育方法)
以上のような照明管理システム10を有する鶏舎1において、本実施形態の家禽飼育方法を実施する場合を説明する。
本実施形態の家禽飼育方法を実施する場合、照明管理システム10の制御手段15は、一日の間に、鶏Fの活動を活発にする光を飼育領域BAに照射する期間(活動期間)と、鶏Fの活動を抑制する光を飼育領域BAに照射する期間(安息期間)を切り替えるように、光照射手段11の作動を制御する。
例えば、鶏Fの活動を活発にする光として白色光を照射し、鶏Fの活動を抑制する光として白色光よりも照度を落とした青色光を照射する場合を考える。この場合、活動期間では鶏Fは活発に活動し、安息期間では鶏Fは休息できる状況になるので、鶏Fの成育を健全な状態に近づけることができる。
この場合、活動期間と安息期間が、一日の間で交互に切り替えるようになっていることが望ましい。例えば、一日を24時間とした場合、つまり、0時から24時間を一日とした場合に、0時から6時までの6時間は青色光を照射する。6時になると、青色光の照射から白色光の照射に切り替える。6時から18時までの12時間は白色光を照射する。18時になると、白色光の照射から青色光の照射に切り替える。18時から24時までの6時間は青色光を照射する。
以上のような24時間のサイクルを繰り返すように、制御手段15が光照射手段11を制御すれば、活動期間と安息期間が12時間ごとに交互に設けられることになる。すると、従来のように、常時、白色光が照射された状態で鶏Fを飼育する場合に比べて、鶏Fが受けるストレスを軽減できる。また、安息期間には鶏Fが休息することができるので、鶏Fの成長を促進させることができる。しかも、鶏Fを、光やその他の外的要因から受けるストレスが小さい状況で成育させることができるので、鶏Fを健全な状態で育成することができ、鶏Fの肉質の向上も期待できる。
なお、本明細書では、「一日」とは、鶏が活発に活動する活動期間と休息する安息期間の両方を合わせた期間を意味している。したがって、上述した例のように、活動期間と安息期間がそれぞれ12時間の場合には、通常使用される「一日」と同様に、24時間が本明細書における「一日」に該当する。また、活動期間と安息期間の両期間の時間によっては、両期間を合わせた時間が20〜24時間になったり、24〜27時間になったりする場合もあるが、その場合には、20〜24時間や24〜27時間が本明細書における「一日」に該当することになる。
また、本明細書における「一日」は、育成期間(約7週齢)において、常時一定である必要はなく、育成状況に応じて変化させてもよい。例えば、育成初期における「一日」を育成後期における「一日」よりも長くしてもよい。この場合には、初期の成長を抑制させることで鶏をより健康に飼育できるという効果が得られる。また、育成初期における「一日」を育成後期における「一日」よりも短くしてもよい。この場合には、育成初期から後期までの増体を促し、育成期間を短縮させるという効果が得られる。
また、安息期間は、育成初期や育成後期の全ての日に設ける必要はない。一部の飼育日には安息期間を設けないようにしてもよいし、一部の飼育日だけに安息期間を設けるようにしてもよい。例えば、安息期間を設ける飼育日と安息期間を設けない飼育日を交互に設けてもよいし、数日間連続して安息期間を設ける飼育日を設定したのち、数日間連続して安息期間を設けない飼育日を設定してもよい。もちろん、安息期間を設ける飼育日と安息期間を設けない飼育日の日数は、育成初期において同日数設けてよいしいずれかの日が多くなっていてもよい。同様に、安息期間を設ける飼育日と安息期間を設けない飼育日の日数は、育成後期において同日数設けてよいしいずれかの日が多くなっていてもよい。
(安息期間と活動期間の割合)
上記例では、安息期間と活動期間が同じ長さである場合を説明した。しかし、両期間の割合は、鶏の成育状況や飼育環境(季節や周囲の気温等)に応じて、適宜変更してもよい。例えば、安息期間と活動期間の比は、3:1〜1:3となるように調整することが可能である。
また、安息期間や活動期間の長さも、鶏の育成期間において一定でなくてもよい。鶏の成育状況や飼育環境(季節や周囲の気温等)に応じて、適宜変更してもよい。例えば、育成初期における「安息期間」を育成後期における「安息期間」よりも長くしてもよい。この場合には、初期成育を抑制させることで鶏をより健康に飼育できる効果が得られる。また、育成初期における「安息期間」を育成後期における「安息期間」よりも短くしてもよい。この場合には、育成初期から後期までの増体を促す効果が得られる。
(休息期間)
なお、上記例では、安息期間の間、青色光が常時照射されている場合を説明した。しかし、安息期間において、光を照射しない休息期間(以下では暗期という場合がある)を設けてもよい。つまり、休息期間では、光照射手段11を消灯して完全に光を飼育領域BAに照射しないようにする。この場合、鶏Fが受けるストレスをより一層低減できるので、鶏Fの健全な成育を実現させやすくなる。
なお、休息期間では、完全に消灯せずに、安息期間の他の期間よりも照度を落とした光を照射するようにしてもよい。この場合には、照度は、安息期間に照射される光の20%以下、好ましくは10%以下となるようにすることが望ましい。例えば、安息期間の照度が15lux程度の場合には、休息期間では3lux以下や1luxとなるように照度を調整すればよい。
(遷移期間)
また、活動期間から安息期間に切り替える際、および、安息期間から活動期間に切り替える際には、飼育領域に照射する光の波長および/または照度を徐々に変化させる遷移期間を設けるようにすることが望ましい。飼育領域に照射する光の波長および/または照度が急激に変化すると、鶏Fはストレスを感じて緊張状態になる場合があるが、飼育領域に照射する光の波長および/または照度を徐々に変化させれば、かかるストレスを受けることを防ぐことができる。
例えば、約2〜10分間程度で、活動期間の光の照度から安息期間の光の照度に変化させれば、鶏Fが照度の変化によるストレスを受けにくい。この場合、活動期間から安息期間に切り替える場合には、活動期間の終了約2〜10分前から照度を低下させて、安息期間の照度となるようにすることができる。また、安息期間から活動期間に切り替える場合には、安息期間の終了約2〜10分前から照度を上昇させて、活動期間の照度となるようにすることができる。もちろん活動期間(または安息期間)から安息期間(または活動期間)に入った後に、本来の光の照度になるように調整してもよい。
同様に、約2〜10分間程度で、活動期間の光の波長から安息期間の光の波長に変化させれば、鶏Fが光の波長の変化によるストレスを受けにくい。この場合、活動期間から安息期間に切り替える場合には、活動期間の終了約2〜10分前から光の波長を変化させて、安息期間の光の波長となるようにすることができる。また、安息期間から活動期間に切り替える場合には、安息期間の終了約2〜10分前から光の波長を変化させて、活動期間の光の波長となるようにすることができる。もちろん活動期間(または安息期間)から安息期間(または活動期間)に入った後に、本来の光の波長になるように調整してもよい。
とくに、活動期間と安息期間において、飼育領域BAに照射される光の波長と照度の両方が異なる場合には、両期間を切り替える際に、光の波長と照度の両方が大きく変化するので、鶏Fはストレスを感じやすくなる。したがって、活動期間と安息期間において飼育領域BAに照射される光の波長および照度の両方が異なる場合には、徐々に照度を変化させるとともに徐々に光の波長を変化させることは、鶏Fのストレス低減に非常に有効である。もちろん、活動期間(または安息期間)の光から安息期間(または活動期間)の光に変化させる際に、光の波長と光の照度のうち、いずれかを先に変化させてから他方を変化させるようにしてもよい。
なお、安息期間の間に休息期間を設ける場合には、安息期間から休息期間に切り替える際、および、休息期間から安息期間または活動期間に切り替える際にも、飼育領域に照射する光の波長および/または照度を徐々に変化させる遷移期間を設けるようにすることが望ましい。
とくに、安息期間から活動期間に切り替える直前に休息期間を設ける場合には、光の波長や照度の変化が非常に大きくなるので、かかる遷移期間を設けることがとくに望ましい。例えば、上述した時期に休息期間を設ける場合には、休息期間の終了約2〜10分前から光の波長や照度を変化させて、活動期間の光の波長や照度になるようにしてもよいし、活動期間に入ってから約2〜10分間かけて光の波長や照度を変化させるようにしてもよい。
もちろん、安息期間の中間に休息期間を設ける場合にも、かかる遷移期間を設けることが望ましい。例えば、休息期間(または安息期間)の終了約2〜10分前から安息期間(または休息期間)の光の波長や照度になるようにしてもよい。また、休息期間の開始時までは安息期間の光の波長や照度を維持し、休息期間になってから光の波長や照度を変化させてもよいし、休息期間の終了後から光の波長や照度を変化させるようにしてもよい。
(安息期間)
上記例では、安息期間に照射される光として、活動期間に照射される光から照度を落とした青色光を一例として示した。しかし、安息期間に照射される光は、青色光に限られず、活動期間よりも鶏Fの活動を抑制する効果が得られる光であればよい。例えば、安息期間に照射される光は、水色光のような光であってもよい。
また、安息期間に照射される光は、鶏Fの成育状況などに応じて変化させてもよい。例えば、育成初期の安息期間には青色光を照射して、育成後期の安息期間には水色光を照射するようにしてもよい。この場合には、育成後期の増体性を高める効果が得られる。
そして、安息期間に照射する光の照度も活動期間に照射される光の照度と同等以下でなくてもよく、照射する光の波長や、鶏Fの成育状況によって変化させてもよい。
例えば、育成初期の安息期間には青色光を飼育領域BAに照射し、活動期間には白色光を飼育領域BAに照射する場合であれば、安息期間の照度は、活動期間の照度と同等程度であっても、鶏Fの活動を抑制する効果を得ることができる。
また、育成後期の安息期間には水色光を飼育領域BAに照射し、活動期間には白色光を飼育領域BAに照射する場合であれば、安息期間の照度は、活動期間の照度と同等またはそれ以上の照度であってもよい。この場合でも、育成後期の増体性を高める効果が得られる。
さらに、安息期間に飼育領域BAに照射する光は、必ずしも活動期間に飼育領域BAに照射する光と異なる波長のものでなくてもよい。例えば、安息期間には、活動期間に照射される光と同じ波長の光を、活動期間よりも照度を落として照射するようにしてもよい。この場合でも、安息期間では、活動期間に比べて鶏Fが受けるストレス等を低減できるので、鶏Fの成長を促進させることができる。
なお、本明細書において、青色光とは、飼育領域BAに照射された光を視認したときに青色に見える光であればよいが、その波長が380nm〜490nmにピーク波長を有するものが好ましい。また、青色光は、上記範囲にピーク波長を含み視認したときに青色に見えるようになっていれば、他の波長の光を含んでいてもよい。例えば、かかる波長の光以外にも、赤色に見える波長の光や緑色に見える波長の光等を含んでいてもよい。
また、本明細書において、白色光とは、飼育領域BAに照射された光を視認したときに白色に見える光であればよい。
さらに、本明細書において、水色光とは、飼育領域BAに照射された光を視認したときに水色に見える光であればよい。例えば、波長が380nm〜490nmと490nm〜590nmの間にそれぞれピーク波長を有する光を所定の割合で含んでいれば、視認したときに水色に見える光となる。もちろん、水色光も、上述した青色光と同様に、視認したときに水色に見えるようになっていれば、上記範囲にピーク波長を含む光以外の光を含んでいてもよい。例えば、上記範囲にピーク波長を有する波長の光以外に、赤色に見える波長の光等を含んでいてもよい。
(安息期間の照度)
上述したように、安息期間では、活動期間に飼育領域BAに照射される光よりも照度を落としているが、その照度はとくに限定されない。例えば、活動期間に飼育領域BAに照射される光の照度の80%以下、好ましくは70%以下、さらに好ましくは50%以下とすることが望ましい。
なお、本明細書における照度とは、例えば、光照射手段11の発光体の直下約1.5mの高さにおける鶏の飼育領域の照度や、飼育領域BAで飼育をしている鶏Fの頭(目線)の位置における照度を意味している。前者の場合、光照射手段11の高さによって飼育されている鶏Fが受ける光の状態が異なってくる。しかし、光照射手段11は、通常、飼育領域の床面から1〜2m程度高さ(図1のH)に設置される。すると、前者の照度を測定する高さと、後者の照度を測定する高さにそれほど大きな差は生じない(せいぜい数十cm程度である)。
(光照射手段11について)
光照射手段11は、赤、緑、青(RGB)の三色の光をそれぞれ放出できる発光体を有する光源を使用することが望ましい。かかる発光体を有していれば、発光体の作動を制御することによって、飼育領域BAに照射される光を種々の色に調整できる。例えば、全ての発光体から光を照射してその強度を調整すれば、飼育領域BAに照射される光を白色光にできる。また、青色の発光体からのみ光を照射すれば、飼育領域BAに照射される光を青色光にできる。さらに、緑と青の発光体から光を照射してその強度を調整すれば、飼育領域BAに照射される光を水色光にすることも可能である。
かかる光照射手段11の光源には、例えば、RGBの三色の発光体を有するLED光源等を使用できる。とくに、LED光源を使用すれば、各発光体から放射される光の光量を調整し易いので、飼育領域BAの明るさを所望の明るさに容易に調整することができる。また、使用電力も従来の白熱電球等に比べて少なくなるので、経済的観点からも、光照射手段11の光源にはLED光源を採用するのが好ましい。
また、飼育領域BAに対して、安息期間には青色光を照射し、活動期間には白色光を照射する場合には、光照射手段11の光源として、飼育領域BAに照射される光が青色光となるように光を放出する光源と、飼育領域BAに照射される光が白色光となるように光を放出する光源と、をそれぞれ備えていてもよい。この場合、飼育領域BAに照射される光が青色光となるように光を放出する光源としては、発光体として青色のLEDや、グローブ部が青色である蛍光灯等を採用できる。また、飼育領域BAに照射される光が白色光となるように光を放出する光源としては、白色蛍光灯や、赤、緑、青の発光体を有するLED光源、白色LEDチップを有するLED光源、白熱球等を採用できる。
本発明の家禽飼育方法の有効性を確認するために、安息期間を設けることが鶏の成育に与える影響を確認した。
実験では、1日齢のブロイラー雄ヒナ(ROSS308)64羽を体重が等しくなるよう2群(対照群、試験群)に分けて、それぞれ49日齢まで飼育した。
0〜21日齢の期間は23時〜24時、22〜49日齢の期間は23時〜3時に暗期を設定し、対照群は、1〜49日齢まで、暗期を除き終日白色光を照射した環境で飼育した。
一方、試験群は、対照群と同様の暗期を設け、21日齢までは、6時〜18時までは白色光下で飼育し(活動期間)、その後の暗期を除く時間帯は青色光で飼育した(安息期間)。そして、22日齢から49日齢までは、6時〜18時までは白色光下(活動期間)、その後の暗期を除く時間帯は水色光下(安息期間)で飼育した。
その後、対照群、試験群で飼育された鶏について、体重、ムネ肉重量、及びモモ肉重量を比較した。
実験では、無窓試験鶏舎(8m×6m×2.7m)を使用した。この鶏舎内に、対照群を飼育する領域と、試験群を飼育する領域を設けた。
なお、対照群、試験群ともに、白色光を照射する光源には白色蛍光灯を使用した。
また、試験群では、青色光および水色光を切り換えることができるLED光源を自作して使用した。つまり、RGBの発光体を有する電球型のLED光源を自作し使用した。RGBの発光体は、発光体の作動を制御する機能を有する基板に設けて、その作動を制御した。具体的には、LED素子が発光する光を所望の光の波長となるように調整する機能(色調機能)と所望の明るさ(照度)となるように調整する機能(調光機能)を有する基板を作成した。この基板に、複数の発光体(LED素子(日亜化学工業株式会社製、型番:NCSR119(赤色光)、NCSG119(緑色光)、NCSB119(青色光)))を略三角形状に配置したものを1セットとし、このセット5つを同一円周上に所定の間隔を空けて配置したものを光源として使用した。本実験では、このLED光源において、赤色(R)緑色(G)、青色(B)の各発光体の出力を調整して、照射される光の波長を所望の色(色調)に調整した。
具体的には、飼育領域に青色光を照射する場合には、青色発光体の出力を70%、赤色および緑色の発光体の出力をそれぞれ0%とした。また、飼育領域に水色光を照射する場合には、青色発光体の出力を35%、緑色発光体の出力を35%、赤色発光体の出力を0%とした。
結果を図2に示す。
図2に示すように、飼育された鶏の体重、ムネ肉重量、及びモモ肉重量は、対照群に比べて試験群において増加した。このことから、安息期間(青色光または水色光の照射期間)を設けることによって、鶏の成長が促進することが示唆された。
つぎに、安息期間を設けることが鶏の活動に与える影響を確認した。
実験では、1日齢のブロイラー雄ヒナ(ROSS308)48羽を体重が等しくなるよう2群(対照群、試験群)に分けて飼育し、鶏の活動を比較した。13日齢から14日齢の間の24時間に渡り、鶏の行動を録画し、2時間おきに5分間当たりに移動した鶏の羽数を測定し、移動回数の平均値を群間で比較した。
なお、照明プログラムは実施例1と同様とし、鶏舎や光源は、実施例1と同じものを使用した。
結果を図3に示す。
図3に示すように、試験群では、対照群に比べて、白色光から青色光に切り替える時間を中心に移動回数が減少した。このことから、安息期間を設けて、安息期間に青色光を照射することによって、鶏の行動が鎮静化することが示唆された。
実施例1、2により、安息期間を設けることで鶏を休息させることができ、その影響で、鶏の成長が促進できる可能性があることが示された。
そこで、実際に肉用鶏の飼育に使用されている鶏舎において、安息期間を設けた場合に、鶏の生産にどのような影響が生じるかを確認した。
実験では、種鶏のロットが同一ロットであるブロイラー(ROSS308:雌雄混合)を、対照群、試験群、ともに8,000羽を、鶏舎(幅10.5m×長さ66m×高さ2.8m、長さ方向の前後に空間を設けて飼育スペースを200坪にしたもの)で49日間飼育して、出荷時の平均体重を比較した。
出荷時の平均体重は、出荷される鶏が載せられているトラックを1台ずつ計量しトラック重量、カゴ風袋を引いて、各トラックにおける出荷される鶏の総重量を求めた。そして、その総重量を各トラックに乗せている羽数で除して、各トラックにおける鶏の平均体重を算出した。その上で、各トラックにおける鶏の平均体重から、対照群、試験群の出荷される鶏の平均体重を求めた。
鶏舎内の光源は、対照群では、白色蛍光灯を使用した。
一方、試験群では、白色光、青色光および水色光を切り替えることができるLED光源を自作し使用した。なお、このLED光源から白色光を照射する場合には、青色発光体の出力を25%、緑色発光体の出力を45%、赤色発光体の出力を55%とした。なお、青色光と水色光については実施例1と同じ出力とした。
なお、試験群、対照群ともに、白色光の照度は、光源の直下1.5mの位置で、照度計(コニカミノルタセンシング社製 型番:T−10)で測定した値が、45luxとなるように調整した。また、試験群において、青色光および水色光の照度は、いずれも光源の直下1.5mの位置で、同じ照度計で測定した値が、それぞれ14luxおよび33luxとなるように調整した。
対照群、試験群における光の照射パターンは、図4に示すように制御した。
つまり、0〜21日齢の期間は23時〜24時、22〜49日齢の期間は23時〜3時に暗期を設定し、対照群(図4(B))では、暗期を除き終日白色光を照射した環境で飼育した。
一方、試験群(図4(A))では、対照群と同様の暗期を設け、21日齢までは、6時〜18時までは白色光下で飼育し(活動期間)、その後の暗期を除く時間帯は青色光で飼育した(安息期間)。そして、22日齢から49日齢までは、6時〜18時までは白色光下(活動期間)、その後の暗期を除く時間帯は水色光下(安息期間)で飼育した。
また、試験群では、活動期間から安息期間に移行する期間、および、安息期間から活動期間に移行する期間では、鶏に与えるストレスを軽減するために、約2〜10分かけて段階的に波長および照度を変化させた。
実験の結果、試験群では、対照群に比べて、出荷される鶏の平均体重を5%程度増加させることができた。
本発明の家禽飼育方法は、肉用鶏を鶏舎内で飼育する方法として適している。
1 鶏舎
10 照明管理システム
11 光照射手段
15 制御手段
BA 飼育領域
F 鶏

Claims (17)

  1. 鶏舎内において家禽を飼育する方法であって、
    一日の間に、家禽の活動を活発にする光を飼育領域に照射する活動期間から家禽の活動を抑制する光を飼育領域に照射する安息期間および/または前記安息期間から前記活動期間に切り替える飼育日を設ける
    ことを特徴とする家禽飼育方法。
  2. 前記安息期間に飼育領域に照射する光は、
    照射する光の波長および/または照度を前記活動期間に照射する光から変更したものである
    ことを特徴とする請求項1記載の家禽飼育方法。
  3. 前記安息期間に飼育領域に照射する光の照度は、
    前記活動期間の照度の80%以下となるように調整されている
    ことを特徴とする請求項1または2記載の家禽飼育方法。
  4. 飼育領域に照射する光を変化させる際に、照射する光の波長および/または照度を徐々に変化させる遷移期間を設ける
    ことを特徴とする請求項1、2または3記載の家禽飼育方法。
  5. 前記安息期間に、光を照射しないまたは家禽の活動を抑制する光よりも照度を落とした光を照射する休息期間を設ける
    ことを特徴とする請求項1、2、3または4記載の家禽飼育方法。
  6. 前記活動期間は白色光を照射し、前記安息期間では青色光を照射する
    ことを特徴とする請求項1、2、3、4または5記載の家禽飼育方法。
  7. 安息期間と活動期間の比が、3:1〜1:3である
    ことを特徴とする請求項1、2、3、4、5または6記載の家禽飼育方法。
  8. 前記活動期間と安息期間を合せた光照射時間を、家禽の成育状況および/または季節に応じて調整する
    ことを特徴とする請求項1、2、3、4、5、6または7記載の家禽飼育方法。
  9. 家禽を飼育する領域に照射する光を調整する照明管理システムであって、
    飼育領域に光を照射する光照射手段と、
    該光照射手段の作動を制御する制御手段と、を備えており、
    前記光照射手段が、
    家禽の活動を活発にする光と、家禽の活動を抑制する光と、を照射し得るものであり、
    前記制御手段は、
    一日の間に、両光を切り換えて飼育領域に照射するように前記光照射手段の作動を制御する機能を有している
    ことを特徴とする鶏舎における照明管理システム。
  10. 前記制御手段は、
    家禽の活動を抑制する光として、家禽の活動を活発にする光に対して照射する光の波長および/または照度を変更した光を照射するように光照射手段の作動を制御する機能を有している
    ことを特徴とする請求項9記載の鶏舎における照明管理システム
  11. 前記制御手段は、
    家禽の活動を抑制する光の照度が、家禽の活動を活発にする光の照度の80%以下となるように光照射手段の作動を制御する機能を有している
    ことを特徴とする請求項9または10記載の鶏舎における照明管理システム。
  12. 前記制御手段は、
    飼育領域に照射する光を変化させる際に、飼育領域に照射する光の波長および/または照度が徐々に変化するように、光照射手段の作動を制御する機能を有している
    ことを特徴とする請求項9、10または11記載の鶏舎における照明管理システム。
  13. 前記制御手段は、
    家禽の活動を抑制する光を照射している期間に、光を照射しないまたは家禽の活動を抑制する光よりも照度を落とした光を照射する期間が形成されるように、光照射手段の作動を制御する機能を有している
    ことを特徴とする請求項9、10、11または12記載の鶏舎における照明管理システム。
  14. 前記光照射手段が、
    飼育領域に照射される光が白色光となるように光を放出する機能と、
    飼育領域に照射される光が青色光となるように光を放出する機能と、を有している
    ことを特徴とする請求項9、10、11、12または13記載の鶏舎における照明管理システム。
  15. 前記光照射手段は、
    家禽の活動を活発にする光を照射する時間と家禽の活動を抑制する光を照射する時間の比が、3:1〜1:3となるように制御されている
    ことを特徴とする請求項9、10、11、12、13または14記載の鶏舎における照明管理システム。
  16. 前記制御手段は、
    家禽の活動を活発にする光を照射する期間と家禽の活動を抑制する光を照射する期間を合せた光照射時間を、家禽の成育状況および/または季節に応じて調整する機能を有している
    ことを特徴とする請求項9、10、11、12、13、14または15記載の鶏舎における照明管理システム。
  17. 家禽を飼育する家禽飼育システムであって、
    家禽を飼育する飼育領域が設けられた鶏舎と、
    該鶏舎の飼育領域に照射する光を制御する、請求項9、10、11、12、13、14、15または16に記載の照明管理システムと、を備えている
    ことを特徴とする家禽飼育システム。
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