JP6648481B2 - 光学素子、光学素子デバイス及び光学素子制御システム - Google Patents

光学素子、光学素子デバイス及び光学素子制御システム Download PDF

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Description

本発明は、透過したものを視認しながら同時に情報を得ることができる透過型の光学素子、光学素子デバイス及び光学素子制御システムに関する。
近年、数多くの透過型デバイスが開発されている。透過型デバイスの中の一つに、ヘッドマウントディスプレイがある。下記の特許文献1は、ヘッドマウントディスプレイの技術を開示している。ヘッドマウントディスプレイは、透過型のディスプレイ上に情報を表示する。観察者は、ヘッドマウントディスプレイを透過した情報とヘッドマウントディスプレイ上の情報を同時に見ることができる。
透過型デバイスの中の一つに、プロジェクションマッピングに関連するデバイスがある。 下記の特許文献2は、プロジェクションマッピングの技術を開示している。プロジェクションマッピングは、実際の構造物を利用して、その表面にプロジェクタによって映像を投影する技術である。観察者は、構造物の情報とプロジェクタからの情報を同時に見ることができる。
国際公開第2013/099081号 米国特許第8223196号明細書
しかしながら、ヘッドマウントディスプレイは、その特性上、観察者個人に取り付けて使用する必要がある。そのため、複数の観察者が共通の情報を共有することは難しい。さらに、ヘッドマウントディスプレイに情報が表示されると、観察者は、ヘッドマウントディスプレイを透過して見えていた情報を見ることが難しくなる。ヘッドマウントディスプレイを透過して見えていた情報の視認性を高めようとすると、ヘッドマウントディスプレイに表示される情報の視認性を低下させる必要がある。このように、どちらの情報を優先するかはトレードオフの問題となる。
また、プロジェクションマッピングは構造物に映像を直接投影するため、構造物の情報と投影された情報は混ざってしまう。そのため、観察者は、構造物の情報と投影された情報とを分離して把握することが難しい。
本発明は、上記問題点に鑑みなされたもので、外部から透過して見える情報とこれとは別の情報を同時に提供可能な光学素子、光学素子デバイス及び光学素子制御システムを提供することを目的とする。
本発明に係る光学素子は、第1方向に透過性を有し、第1情報の要素を形成する第1面をそれぞれが有している複数の第1部材を備えている。前記第1面は、前記第1方向と直交する第2方向を向いている。
本発明に係る光学素子デバイスは、前記光学素子に相当する第1光学素子と第2光学素子、つまり複数の光学素子を備える。
本発明に係る光学素子制御システムは、前記光学素子と、前記光学素子を搬送させる搬送機構と、前記第1面による映像に同期させて、前記搬送機構による前記光学素子の搬送を制御する制御部とを備える。
本発明に係る光学素子は、外部から透過して見える情報とこれとは別の情報を同時に提供することができる。これにより、観察者は、第1方向に沿って光学素子を見ることで、光学素子を透過した情報を見ることができる。さらに、観察者は、第1方向と交わる方向に沿って光学素子を見ることで、光学素子を透過した情報と、光学素子が提供する情報を同時に見ることができる。
本発明に係る光学素子デバイスは、複数の光学素子それぞれが形成する情報を提供することができる。これにより、観察者は、第1方向と交わる方向に沿って複数の光学素子を見ることで、複数の光学素子それぞれが提供する情報を同時に見ることができる。
本発明に係る光学素子制御システムは、映像のシーンに合わせて、オブジェクトに対する光学素子の位置を制御することができる。これにより、観察者は、映像のシーンに応じて適切な位置関係に制御された映像とオブジェクトを立体的に見ることができる。
第1の実施形態に係る光学素子の斜視図である。 第1の実施形態に係る光学素子の情報形成部の図である。 第1の実施形態に係る光学素子の平面図である。 第1の実施形態に係る光学素子の平面図である。 第1の実施形態に係る光学素子の情報形成部を展開した平面図である。 第1の実施形態に係る光学素子の平面図である。 第1の実施形態に係る変形例となる光学素子の情報形成部の図である。 第1の実施形態に係る別の変形例となる光学素子の情報形成部の図である。 第1の実施形態に係るさらに別の変形例となる光学素子の平面図である。 第2の実施形態に係る光学素子の情報形成部を展開した平面図である。 第3の実施形態に係る光学素子の断面図である。 第4の実施形態に係る光学素子の断面図である。 第5の実施形態に係る光学素子の断面図である。 第6の実施形態に係る光学素子の平面図である。 第7の実施形態に係る光学素子を示す図である。 第8の実施形態に係る光学素子デバイスを示す図である。 第9の実施形態に係る光学素子制御システムを示す図である。 第9の実施形態に係る光学素子制御システムによって見える情報を示す図である。 第10の実施形態に係る光学素子の製造方法を説明する図である。 第10の実施形態に係る変形例となる光学素子の製造方法を説明する図である。 第11の実施形態に係る光学素子の製造方法を説明する図である。 第11の実施形態に係る光学素子の製造方法を説明する図である。 第11の実施形態に係る光学素子の製造方法を説明する図である。
以下、本発明の実施形態について、図面を参照して詳細に説明する。なお、同様または類似した機能を発揮する構成要素には全ての図面を通じて同一の参照符号を付し、重複する説明は省略する。また、各図は種々の実施形態及びその理解を促すための模式図である。各図に示す構造体の形状や寸法、比などは実際の構造体と異なることがあるが、適宜、設計変更することができる。
(第1の実施形態)
第1の実施形態について説明する。
図1は、光学素子1の斜視図である。
光学素子1は、基材2と、複数の情報形成部3を備えている。
基材2は、第1平面21と、第1平面21とは反対側の第2平面22を備えている。第1平面21及び第2平面22は矩形である。なお、基材2の形状は矩形以外の形状であってもよい。
第1平面21及び第2平面22は、x軸とy軸を含むxy平面に対応しているものとする。基材2の平面に直交する高さ方向はz軸に対応しているものとする。基材2は、透過性を有している材料で構成された透明体である。例えば、基材2は、限定はされないが、PET(ポリエチレンテレフタレート)で構成されている。
基材2の材料は、透過性を有していればPET以外であってもよく、例えば、ガラス基板や、PEN(ポリエチレンナフタレート)、ウレタン樹脂、ポリカーボネート樹脂、ポリスチレン樹脂、ポリ塩化ビニル樹脂等の熱可塑性樹脂、不飽和ポリエステル樹脂、メラミン樹脂、エポキシ樹脂、ウレタン(メタ)アクリレート、ポリエステル(メタ)アクリレート、エポキシ(メタ)アクリレート、ポリオール(メタ)アクリレート、メラミン(メタ)アクリレート、トリアジン(メタ)アクリレート等の熱硬化性樹脂、あるいはこれらの混合物、さらにはラジカル重合性不飽和基を有する熱成形性材料等を使用してもよい。
図1において、情報形成部3は、基材2の第1平面21上において、x軸方向に5個、Y軸方向に4個の格子状に設けられている。なお、情報形成部3の数及び配置は、これに限定されるものではない。情報形成部3の詳細な構成については後述するが、ここでは、情報形成部3の概略の構成について説明する。
情報形成部3は、z軸方向に透過性を有していない。情報形成部3は、z軸方向と直交する方向を向く面を備えている。各情報形成部3は、この面において、複数の情報形成部3によって形成される情報の一部となる要素を形成する。なお、情報形成部3の高さを高くするにつれ、情報形成部3はより多くの要素を形成することができる。情報形成部3の大きさ及び高さは、観察者が情報を視認できる大きさであれば、大きくても小さくてもよい。
図1を参照して光学素子1の使用例について説明する。
観察者がz軸に沿って基材2の第1平面21側から光学素子1を見ているとする。基材2の第2平面22側には、外部のオブジェクト4がある。光学素子1は、基材2の第1平面21のうち情報形成部3と対向する領域以外の領域においてz軸方向に透過性を有している。そのため、光学素子1は観察者の視界を遮蔽することはなく、観察者は光学素子1を介して反対側のオブジェクト4を見ることができる。しかしながら、観察者は、複数の情報形成部3が形成する情報を全くまたはほとんど見ることはできない。
観察者がz軸に対して僅かな角度を付けて基材2の第1平面21側から光学素子1を見ているとする。光学素子1は、観察者の視界を遮蔽することはない。観察者は、光学素子1を介してオブジェクト4を見ることができる。さらに、観察者は、光学素子1が形成する情報も同時に見ることができる。光学素子1がオブジェクト4と離れていれば、観察者は、光学素子1を透過する情報と、光学素子1が形成する情報を分離した情報として認識することができる。なお、観察者は、z軸に対して僅かな角度を付けて光学素子1を見るだけで、光学素子1が形成する情報を見ることができる。そのため、観察者は、光学素子1が形成する情報を見ていても、光学素子1を介して反対側のオブジェクト4を見ることが難しくなることはない。
上述のように、光学素子1が形成する情報は潜像といえる。そのため、第1の実施形態は、カードの偽造防止のセキュリティ技術にも適用できる。
情報形成部3の構成について説明する。
図2は、情報形成部3の構成を示す図である。図2の(a)は、情報形成部3の斜視図である。図2の(b)は、z軸に沿って見た情報形成部3の平面図である。図2の(c)は、情報形成部3を展開した斜視図である。なお、図2の(c)は、説明の都合上、後述の金属膜36を除いた情報形成部3を示している。
情報形成部3は、底面部材31、第1側面部材32、第2側面部材33、第3側面部材34、第4側面部材35及び金属膜36を備えている。底面部材31及び第1〜第4側面部材32〜35は、透過性を有する材料で構成された透明体である。例えば、底面部材31及び第1〜第4側面部材32〜35は、限定はされないが、UV(紫外線)硬化性樹脂で構成されている。
底面部材31及び第1〜第4側面部材32〜35の材料は、UV硬化性樹脂以外であってもよく、例えば、ウレタン樹脂、ポリカーボネート樹脂、ポリスチレン樹脂、ポリ塩化ビニル樹脂等の熱可塑性樹脂、不飽和ポリエステル樹脂、メラミン樹脂、エポキシ樹脂、ウレタン(メタ)アクリレート、ポリエステル(メタ)アクリレート、エポキシ(メタ)アクリレート、ポリオール(メタ)アクリレート、メラミン(メタ)アクリレート、トリアジン(メタ)アクリレート等の熱硬化性樹脂、あるいはこれらの混合物、さらにはラジカル重合性不飽和基を有する熱成形性材料等を使用してもよい。
底面部材31は、内面311と、内面311とは反対側の外面312を備えている。内面311及び外面312は矩形の平面である。外面312は、基材2の第1平面21と接している。
第1側面部材32は、内面321と、内面321と反対側の外面322を備えている。内面321及び外面322は矩形の平面である。内面321及び外面322は、z軸と平行である。そのため、内面321及び外面322は、基材2の第1平面21と直交する。内面321は、底面部材31の矩形の内面311の第1辺と接している。
第2側面部材33は、内面331と、内面331と反対側の外面332を備えている。内面331及び外面332は矩形の平面である。内面331及び外面332は、z軸と平行である。そのため、内面331及び外面332は、基材2の第1平面21と直交する。内面331は、第1側面部材32の内面321と対向している。内面331は、底面部材31の矩形の内面311の第2辺と接している。
第3側面部材34は、内面341と、内面341と反対側の外面342を備えている。内面341及び外面342は矩形の平面である。内面341及び外面342は、z軸と平行である。そのため、内面341及び外面342は、基材2の第1平面21と直交する。内面341は、底面部材31の矩形の内面311の第3辺と接している。
第4側面部材35は、内面351と、内面351と反対側の外面352を備えている。内面351及び外面352は矩形の平面である。内面351及び外面352は、z軸と平行である。そのため、内面351及び外面352は、基材2の第1平面21と直交する。内面351は、第3側面部材34の内面341と対向している。内面351は、底面部材31の矩形の内面311の第4辺と接している。
上述のように、第1〜第4側面部材32〜35それぞれが備えている内面は、互いに異なる方向を向いている。
金属膜36は、内面311、内面321、内面331、内面341及び内面351を覆う。例えば、金属膜36は、限定されないが、ニッケルで構成されている。金属膜36が底面部材31の内面311を覆っているため、情報形成部3は、z軸方向に透過性を有していない。
次に、図3〜図5を用いて、一例となる複数の情報形成部3への情報の組み込み方について説明する。
図3は、z軸に沿って見た光学素子1の平面図である。ここでは、複数の情報形成部3にA1、A2、A3、A4、A5、B1、B2、B3、B4、B5、C1、C2、C3、C4、C5、C1、C2、C3、C4及びC5の参照符号を付している。
図4は、z軸に沿って見た光学素子1の平面図である。
図4の(a)は、複数の情報形成部3によって形成される第1情報の要素群を示す。
第1情報は、複数の情報形成部3それぞれが備える第1側面部材32の内面321によって形成される要素の集合である。情報形成部3は、第1側面部材32の内面321によって第1情報の一部となる要素を形成する。例えば、第1情報は複数の情報形成部3によって形成される画像である。情報形成部3は、第1側面部材32の内面321によって、第1情報である画像の一部となる画像を形成する。
情報形成部A1は、第1側面部材32の内面321によって要素lA1を形成する。同様に、情報形成部A2、A3、A4及びA5は、それぞれ、第1側面部材32の内面321によって要素lA2、lA3、lA4及びlA5を形成する。情報形成部B1は、第1側面部材32の内面321によって要素lB1を形成する。同様に、情報形成部B2、B3、B4及びB5は、それぞれ、第1側面部材32の内面321によって要素lB2、lB3、lB4及びlB5を形成する。情報形成部C1は、第1側面部材32の内面321によって要素lC1を形成する。同様に、情報形成部C2、C3、C4及びC5は、それぞれ、第1側面部材32の内面321によって要素lC2、lC3、lC4及びlC5を形成する。情報形成部D1は、第1側面部材32の内面321によって要素lD1を形成する。同様に、情報形成部D2、D3、D4及びD5は、それぞれ、第1側面部材32の内面321によって要素lD2、lD3、lD4及びlD5を形成する。
第1情報は、複数の情報形成部3それぞれが備える第1側面部材32の内面321によって形成される要素lA1〜lA5、lB1〜lB5、lC1〜lC5及びlD1〜lD5の集合により、纏まりのある情報となる。
図4の(b)は、複数の情報形成部3によって形成される第2情報の要素群を示す。
第2情報は、複数の情報形成部3それぞれが備える第2側面部材33の内面331によって形成される要素の集合である。情報形成部3は、第2側面部材33の内面331によって第2情報の一部となる要素を形成する。
情報形成部A1は、第2側面部材33の内面331によって要素rA1を形成する。同様に、情報形成部A2、A3、A4及びA5は、それぞれ、第2側面部材33の内面331によって要素rA2、rA3、rA4及びrA5を形成する。情報形成部B1は、第2側面部材33の内面331によって要素rB1を形成する。同様に、情報形成部B2、B3、B4及びB5は、それぞれ、第2側面部材33の内面331によって要素rB2、rB3、rB4及びrB5を形成する。情報形成部C1は、第2側面部材33の内面331によって要素rC1を形成する。同様に、情報形成部C2、C3、C4及びC5は、それぞれ、第2側面部材33の内面331によって要素rC2、rC3、rC4及びrC5を形成する。情報形成部D1は、第2側面部材33の内面331によって要素rD1を形成する。同様に、情報形成部D2、D3、D4及びD5は、それぞれ、第2側面部材33の内面331によって要素rD2、rD3、rD4及びrD5を形成する。
第2情報は、複数の情報形成部3それぞれが備える第2側面部材33の内面331によって形成される要素rA1〜rA5、rB1〜rB5、rC1〜rC5及びrD1〜rD5の集合により、纏まりのある情報となる。
図4の(c)は、複数の情報形成部3によって形成される第3情報の要素群を示す。
第3情報は、複数の情報形成部3それぞれが備える第3側面部材34の内面341によって形成される要素の集合である。情報形成部3は、第3側面部材34の内面341によって第3情報の一部となる要素を形成する。
情報形成部A1は、第3側面部材34の内面341によって要素bA1を形成する。同様に、情報形成部A2、A3、A4及びA5は、それぞれ、第3側面部材34の内面341によって要素bA2、bA3、bA4及びbA5を形成する。情報形成部B1は、第3側面部材34の内面341によって要素bB1を形成する。同様に、情報形成部B2、B3、B4及びB5は、それぞれ、第3側面部材34の内面341によって要素bB2、bB3、bB4及びbB5を形成する。情報形成部C1は、第3側面部材34の内面341によって要素bC1を形成する。同様に、情報形成部C2、C3、C4及びC5は、それぞれ、第3側面部材34の内面341によって要素bC2、bC3、bC4及びbC5を形成する。情報形成部D1は、第3側面部材34の内面341によって要素bD1を形成する。同様に、情報形成部D2、D3、D4及びD5は、それぞれ、第3側面部材34の内面341によって要素bD2、bD3、bD4及びbD5を形成する。
第3情報は、複数の情報形成部3それぞれが備える第3側面部材34の内面341によって形成される要素bA1〜bA5、bB1〜bB5、bC1〜bC5及びbD1〜bD5の集合により、纏まりのある情報となる。
図4の(d)は、複数の情報形成部3によって形成される第4情報の要素群を示す。
第4情報は、複数の情報形成部3それぞれが備える第4側面部材35の内面351によって形成される要素の集合である。情報形成部3は、第4側面部材35の内面351によって第4情報の一部となる要素を形成する。
情報形成部A1は、第4側面部材35の内面351によって要素tA1を形成する。同様に、情報形成部A2、A3、A4及びA5は、それぞれ、第4側面部材35の内面351によって要素tA2、tA3、tA4及びtA5を形成する。情報形成部B1は、第4側面部材35の内面351によって要素tB1を形成する。同様に、情報形成部B2、B3、B4及びB5は、それぞれ、第4側面部材35の内面351によって要素tB2、tB3、tB4及びtB5を形成する。情報形成部C1は、第4側面部材35の内面351によって要素tC1を形成する。同様に、情報形成部C2、C3、C4及びC5は、それぞれ、第4側面部材35の内面351によって要素tC2、tC3、tC4及びtC5を形成する。情報形成部D1は、第4側面部材35の内面351によって要素tD1を形成する。同様に、情報形成部D2、D3、D4及びD5は、それぞれ、第4側面部材35の内面351によって要素tD2、tD3、tD4及びtD5を形成する。
第4情報は、複数の情報形成部3それぞれが備える第4側面部材35の内面351によって形成される要素tA1〜tA5、tB1〜tB5、tC1〜tC5及びtD1〜tD5の集合により、纏まりのある情報となる。
なお、第1〜第4情報は、それぞれが独立していても、互いに関連性を有していてもよい。
図5は、情報形成部3を展開した平面図である。
図5の(a)は、情報形成部A1の各内面が形成する要素を示している。第1側面部材32の内面321には、要素lA1となる画像が印刷されている。第2側面部材33の内面331には、要素rA1となる画像が印刷されている。第3側面部材34の内面341には、要素bA1となる画像が印刷されている。第4側面部材35の内面351は、要素tA1となる画像が印刷されている。情報形成部A2、A3、A4及びA5にも、上述の情報形成部A1と同様に画像が印刷されている。
図5の(b)は、情報形成部B1の各内面が形成する要素を示している。第1側面部材32の内面321には、要素lB1となる画像が印刷されている。第2側面部材33の内面331には、要素rB1となる画像が印刷されている。第3側面部材34の内面341には、要素bB1となる画像が印刷されている。第4側面部材35の内面351には、要素tB1となる画像が印刷されている。情報形成部B2、B3、B4及びB5にも、上述の情報形成部B1と同様に画像が印刷されている。
図5の(c)は、情報形成部C1の各内面が形成する要素を示している。第1側面部材32の内面321には、要素lC1となる画像が印刷されている。第2側面部材33の内面331には、要素rC1となる画像が印刷されている。第3側面部材34の内面341には、要素bC1となる画像が印刷されている。第4側面部材35の内面351には、要素tC1となる画像が印刷されている。情報形成部C2、C3、C4及びC5にも、上述の情報形成部C1と同様に画像が印刷されている。
図5の(d)は、情報形成部D1の各内面が形成する要素を示している。第1側面部材32の内面321には、要素lD1となる画像が印刷されている。第2側面部材33の内面331には、要素rD1となる画像が印刷されている。第3側面部材34の内面341には、要素bD1となる画像が印刷されている。第4側面部材35の内面351には、要素tD1となる画像が印刷されている。情報形成部D2、D3、D4及びD5にも、上述の情報形成部D1と同様に画像が印刷されている。
次に、観察者による光学素子1が形成する情報の視認について説明する。
図6は、z軸に沿って見た光学素子1の平面図である。
観察者による第1情報の視認について説明する。観察者は、z軸に対して傾きを有し、かつ、第1側面部材32の外面322、内面321の順で交わる方向に沿って基材2の第1平面21側から光学素子1を見る。図6の(a)に示すように、観察者は、第1側面部材32の外面322を介して内面321に印刷されている画像を見ることができる。観察者は、複数の情報形成部3それぞれの第1側面部材32の内面321に印刷された画像を見ることで、第1情報としての纏まりのある画像を見ることができる。
観察者による第2情報群の視認について説明する。観察者は、z軸に対して傾きを有し、かつ、第2側面部材33の外面332、内面331の順で交わる方向に沿って基材2の第1平面21側から光学素子1を見る。図6の(b)に示すように、観察者は、第2側面部材33の外面332を介して内面331に印刷された画像を見ることができる。観察者は、複数の情報形成部3それぞれの第2側面部材33の内面331に印刷されている画像を見ることで、第2情報としての纏まりのある画像を見ることができる。
観察者による第3情報群の視認について説明する。観察者は、z軸に対して傾きを有し、かつ、第3側面部材34の外面342、内面341の順で交わる方向に沿って基材2の第1平面21側から光学素子1を見る。図6の(c)に示すように、観察者は、第3側面部材34の外面342を介して内面341に印刷された画像を見ることができる。観察者は、複数の情報形成部3それぞれの第3側面部材34の内面341に印刷されている画像を見ることで、第3情報としての纏まりのある画像を見ることができる。
観察者による第4情報群の視認について説明する。観察者は、z軸に対して傾きを有し、かつ、第4側面部材35の外面352、内面351の順で交わる方向に沿って基材2の第1平面21側から光学素子1を見る。図6の(d)に示すように、観察者は、第4側面部材35の外面352を介して内面351に印刷された画像を見ることができる。観察者は、複数の情報形成部3それぞれの第4側面部材35の内面351に印刷されている画像を見ることで、第4情報としての纏まりのある画像を見ることができる。
上述のように、光学素子1は、複数の情報を提供することができる。そのため、観察者は、光学素子1を見る角度または方向を変えることで、光学素子1で異なる情報を見ることがきる。
第1の実施形態によれば、光学素子1は、外部から透過して見える情報と、光学素子1が形成する情報を同時に提供することができる。これにより、観察者は、z軸に沿って光学素子1を見ることで、光学素子1を透過して外部の情報を見ることができる。さらに、観察者は、z軸と交わる方向に沿って光学素子1を見ることで、光学素子1を透過した外部のオブジェクト4と、光学素子1が提供する情報を同時に見ることができる。さらに、観察者は、光学素子1を透過した外部のオブジェクト4と、光学素子1が提供する情報を分離した情報として認識することができる。さらに、複数の観察者は、1つの光学素子1を同時に利用して、同じ情報を見たり、互いに異なる情報を見たりすることができる。
次に、第1の実施形態のいくつかの変形例について説明する。
変形例として、情報形成部3は、光学素子1が提供する情報の数に応じて、z軸と平行な面を少なくとも1面備えていてもよい。図7は、z軸と平行であって、異なる方向を向く2つの面を備えている情報形成部3を示している。図7の(a)は、情報形成部3の斜視図である。図7の(b)は、z軸に沿って見た情報形成部3の平面図である。情報形成部3は、底面部材31、第1側面部材32、第2側面部材33及び金属膜36を備えているが、上述の第3側面部材34及び第4側面部材35を備えていない。
別の変形例として、情報形成部3は、上述の金属膜36を備えていなくてもよい。図8は、情報形成部3を示している。図8の(a)は、情報形成部3の斜視図である。図8の(b)は、z軸に沿って見た情報形成部3の平面図である。情報形成部3は、底面部材31及び第1〜第4側面部材32〜35を備えているが、上述の金属膜36を備えていない。情報形成部3が金属膜36を備えておらず、上述の底面部材31及び第1〜第4側面部材32〜35は透過性を有しているので、情報形成部3は全体としてz軸方向に透過性を有している。この情報形成部3を備えている光学素子1は、基材2の第1平面21の全ての領域においてz軸方向に透過性を有している。そのため、観察者は、光学素子1を介して外部のオブジェクト4を見やすくなる。
さらに、図8に示す変形例において、第1〜第4側面部材32〜35は、非透明体で構成されていてもよい。観察者は、z軸に対して傾きを有し、かつ、第1側面部材32の内面321、外面322の順で交わる方向に沿って基材2の第1平面21側から光学素子1を見ることで、内面321に印刷されている画像を見ることができる。同様に、観察者は、z軸に対して傾きを有し、かつ、第2側面部材33の内面331、外面332の順で交わる方向に沿って基材2の第1平面21側から光学素子1を見ることで、内面331に印刷されている画像を見ることができる。観察者は、z軸に対して傾きを有し、かつ、第3側面部材34の内面341、外面342の順で交わる方向に沿って基材2の第1平面21側から光学素子1を見ることで、内面341に印刷されている画像を見ることができる。観察者は、z軸に対して傾きを有し、かつ、第4側面部材35の内面351、外面352の順で交わる方向に沿って基材2の第1平面21側から光学素子1を見ることで、内面351に印刷されている画像を見ることができる。
さらに、図8に示す変形例では、第1側面部材32において、第1側面部材32の内面321に代えて、外面322に画像が印刷されていてもよい。同様に、第2側面部材33において、第2側面部材33の内面331に代えて、外面332に画像が印刷されていてもよい。第3側面部材34において、第3側面部材34の内面341に代えて、外面342に画像が印刷されていてもよい。第4側面部材35において、第4側面部材35の内面351に代えて、外面352に画像が印刷されていてもよい。
各外面に画像が印刷されている場合、一例として、第1側面部材32、第2側面部材33、第3側面部材34及び第4側面部材35は、非透明体で構成されていてもよい。観察者は、z軸に対して傾きを有し、かつ、第1側面部材32の外面322、内面321の順で交わる方向に沿って基材2の第1平面21側から光学素子1を見ることで、外面322に印刷されている画像を見ることができる。同様に、観察者は、z軸に対して傾きを有し、かつ、第2側面部材33の外面332、内面331の順で交わる方向に沿って基材2の第1平面21側から光学素子1を見ることで、外面332に印刷された画像を見ることができる。観察者は、z軸に対して傾きを有し、かつ、第3側面部材34の外面342、内面341の順で交わる方向に沿って基材2の第1平面21側から光学素子1を見ることで、外面342に印刷された画像を見ることができる。観察者は、z軸に対して傾きを有し、かつ、第4側面部材35の外面352、内面351の順で交わる方向に沿って基材2の第1平面21側から光学素子1を見ることで、外面352に印刷された画像を見ることができる。
各外面に画像が印刷されている場合、別の例として、第1側面部材32の外面322、第2側面部材33の外面332、第3側面部材34の外面342及び第4側面部材35の外面352は、金属膜で覆われていてもよい。観察者は、z軸に対して傾きを有し、かつ、第1側面部材32の内面321、外面322の順で交わる方向に沿って基材2の第1平面21側から光学素子1を見ることで、外面322に印刷された画像を見ることができる。同様に、観察者は、z軸に対して傾きを有し、かつ、第2側面部材33の内面331、外面332の順で交わる方向に沿って基材2の第1平面21側から光学素子1を見ることで、外面332に印刷された画像を見ることができる。観察者は、z軸に対して傾きを有し、かつ、第3側面部材34の内面341、外面342の順で交わる方向に沿って基材2の第1平面21側から光学素子1を見ることで、外面342に印刷された画像を見ることができる。観察者は、z軸に対して傾きを有し、かつ、第4側面部材35の内面351、外面352の順で交わる方向に沿って基材2の第1平面21側から光学素子1を見ることで、外面352に印刷された画像を見ることができる。
図9は、さらに別の変形例となる光学素子1を示している。
図9の(a)に示すように、複数の情報形成部3は互いに接していてもよい。
図9の(b)に示すように、複数の情報形成部3は、それぞれ、z軸と平行であって、情報の要素を形成する円筒面を備えていてもよい。
図9の(c)に示すように、複数の情報形成部3は、それぞれ、z軸と平行であって、異なる方向を向く3面を備えていてもよい。さらに、複数の情報形成部3は互いに接していてもよい。
図9の(d)に示すように、複数の情報形成部3それぞれの隣り合う間隔は、均一でなくてもよい。
図9の(e)に示すように、複数の情報形成部3は、図柄を構成するように基材2上に配置されていてもよい。例えば、複数の情報形成部3は、アルファベットのAを構成している。
さらに別の変形例として、光学素子1は、複数の情報形成部3を互いに連結することで、基材2を省略してもよい。光学素子1は、透過性を有している材料で複数の情報形成部3を密封してもよい。
(第2の実施形態)
次に、第2の実施形態について説明する。
第2の実施形態は、第1の実施形態と以下の点で異なっている。
情報形成部3は、印刷された画像の代わりに、第1〜第4側面部材32〜35に回折格子を備えている。
図10は、情報形成部3を展開した平面図である。
第1側面部材32の内面321には、第1情報の要素を形成するための回折格子3211が設けられている。第2側面部材33の内面331には、第2情報の要素を形成するための回折格子3311が設けられている。第3側面部材34の内面341には、第3情報の要素を形成するための回折格子3411が設けられている。第4側面部材35の内面351には、第4情報の要素を形成するための回折格子3511が設けられている。
第1情報は、内面321に設けられている回折格子3211によって形成される視覚効果として表すことができる。第2情報は、内面331に設けられている回折格子3311によって形成される視覚効果として表すことができる。第3情報は、回折格子3411によって形成される視覚効果として表すことができる。第4情報は、回折格子3511によって形成される視覚効果として表すことができる。なお、図10に示す例では、回折格子3211、回折格子3311、回折格子3411及び回折格子3511それぞれのピッチは異なっている。そのため、第1情報、第2情報、第3情報及び第4情報は異なる視覚効果となる。なお、回折格子3211、回折格子3311、回折格子3411及び回折格子3511それぞれのピッチは同じであってもよい。
第2の実施形態によれば、観察者は、z軸と交わる方向に沿って光学素子1を見ることで、光学素子1を透過した外部のオブジェクト4と、光学素子1が提供する視覚効果としての情報を同時に得ることができる。さらに、観察者は、光学素子1を見る角度または方向を変えることで、光学素子1から異なる視覚効果を得ることができる。
(第3の実施形態)
次に、第3の実施形態について説明する。
第3の実施形態は、第1の実施形態と以下の点で異なっている。
情報形成部3は、印刷された画像の代わりに、光を拡散させる構造(以下、光拡散構造という)を備えている。
図11は、図1に示す光学素子1のA−A断面図である。
図11に基づいて、情報形成部3の構成について説明する。第1側面部材32の内面321には、第1情報の要素を形成するための光拡散構造3212が設けられている。第2側面部材33の内面331には、第2情報の要素を形成するための光拡散構造3312が設けられている。第3側面部材34の内面341には、第3情報の要素を形成するための拡散構造体が設けられている。第4側面部材35の内面351には、第4情報の要素を形成するための拡散構造体が設けられている。
投影デバイス5は、上述のように構成されている情報形成部3に映像を投影する。例えば、投影デバイス5はプロジェクタである。
第1情報は、内面321に設けられている光拡散構造3212によって形成される。具体的には、第1情報は、内面321で反射する投影デバイス5からの映像である。第2情報は、内面331に設けられている光拡散構造3312によって形成される。具体的には、第2情報は、内面331で反射する投影デバイス5からの映像である。第3情報は、内面341に設けられている拡散構造によって形成される。具体的には、第3情報は、内面341で反射する投影デバイス5からの映像である。第4情報は、内面351に設けられている拡散構造によって形成される。具体的には、第4情報は、内面351で反射する投影デバイス5からの映像である。
なお、図11に示す例では、投影デバイス5は、第1側面部材32の内面321、第2側面部材33の内面331、第3側面部材34の内面341及び第4側面部材35の内面351それぞれに映像を投影しているので、第1〜第4情報は同じ情報である。
第3の実施形態によれば、観察者は、z軸と交わる方向に沿って光学素子1を見ることで、光学素子1を透過した外部のオブジェクト4と、光学素子1が形成する映像を同時に見ることができる。さらに、光学素子1はオブジェクト4と離れた位置にあるので、観察者は、オブジェクト4と、光学素子1が形成する映像を分離した情報として認識することができる。その結果、観察者は、オブジェクト4に直接映像を投影するプロジェクションマッピングよりも立体感を得ることができる。
なお、第3の実施形態の変形例として、複数の投影デバイスは、情報形成部3が備えている複数の内面それぞれに異なる映像を投影してもよい。例えば、内面321、内面331、内面341及び内面351のうちの少なくとも1つの内面には、第1投影デバイスによって第1映像が投影される。第1投影デバイスによって映像が投影される内面以外の少なくとも1つの内面には、第2投影デバイスによって第1映像とは異なる第2映像が投影される。
変形例によれば、観察者は、光学素子1を見る角度または方向を変えることで、複数の映像を適宜選択しながら見ることができる。
(第4の実施形態)
次に、第4の実施形態について説明する。
第4の実施形態は、第1の実施形態と以下の点で異なっている。
情報形成部3は、印刷された画像の代わりに、ディスプレイを備えている。
図12は、図1に示す光学素子1のA−A断面図である。
図12に基づいて、情報形成部3の構成について説明する。第1側面部材32の内面321には、第1情報の要素を形成するためのディスプレイ3213が設けられている。ディスプレイ3213は、例えば、液晶ディスプレイ、有機EL(エレクトロルミネッセンス)ディスプレイ、またはLED(発光ダイオード)などの発光素子などである。第2側面部材33の内面331には、第2情報の要素を形成するためのディスプレイ3313が設けられている。第3側面部材34の内面341には、第3情報の要素を形成するためのディスプレイ3213と同様のディスプレイが設けられている。第4側面部材35の内面351には、第4情報の要素を形成するためのディスプレイ3213と同様のディスプレイが設けられている。
第1情報は、内面321に設けられているディスプレイ3213によって形成される。具体的には、第1情報は、ディスプレイ3213が表示する動画像である。第2情報は、内面331に設けられているディスプレイ3313によって形成される。具体的には、第2情報は、ディスプレイ3313に表示される動画像である。第3情報は、内面341に設けられているディスプレイによって形成される。具体的には、第3情報は、内面341に設けられているディスプレイに表示される動画像である。第4情報は、内面351に設けられているディスプレイによって形成される。具体的には、第4情報は、内面351に設けられているディスプレイに表示される動画像である。
なお、上記のディスプレイは、立体視のための動画像を時分割方式で表示してもよい。これにより、観察者は、動画像を立体的に見ることができる。
第4の実施形態によれば、観察者は、z軸と交わる方向に沿って光学素子1を見ることで、光学素子1を透過した外部のオブジェクト4と、光学素子1が形成する動画像を同時に見ることができる。さらに、光学素子1はオブジェクト4と離れた位置にあるので、観察者は、オブジェクト4と、光学素子1が提供する動画像を分離した情報として認識することができる。
なお、図12に示すように、情報形成部3に設けられている複数のディスプレイは、異なる動画像を同時に表示してもよい。例えば、ディスプレイ3313は、動画像Aを表示する。ディスプレイ3213は、動画像Bを表示する。
この例によれば、観察者は、光学素子1を見る角度または方向を変えることで、複数の動画像を適宜選択しながら見ることができる。
(第5の実施形態)
次に、第5の実施形態について説明する。
第5の実施形態は、第1の実施形態と以下の点で異なっている。
情報形成部3は、印刷された画像の代わりに、光の振幅あるいは位相を制御する構造を備えている。
図13は、図1に示す光学素子1のA−A断面図である。
情報形成部3の構成について説明する。第1側面部材32の内面321には、第1情報の要素を形成するための光の振幅あるいは位相を制御する構造3214が設けられている。第2側面部材33の内面331には、第2情報の要素を形成するための構造3214と同様の構造3314が設けられている。第3側面部材34の内面341にも第3情報の要素を形成するための構造3214と同様の構造が設けられている。第4側面部材35の内面351にも第4情報の要素を形成するための構造3214と同様の構造が設けられている。
光源6は、複数の情報形成部3に光を照射する。
第1情報は、上記の構造3214によって形成される再生像61である。再生像61は、例えば、ホログラムやキノフォーム等である。第2情報は、内面331に設けられている構造3314によって形成される再生像61である。第3情報は、内面341に設けられている構造3214と同様の構造によって形成される再生像61である。第4情報は、内面341に設けられている構造3214と同様の構造によって形成される再生像61である。
なお、第1情報、第2情報、第3情報及び第4情報は同じであっても異なっていてもよい。つまり、内面311、内面331、内面341及び内面351に設けられる構造は、同じであっても異なっていてもよい。
一般的な透過型ホログラムは干渉縞が記録されているため、観察者は、ホログラム面の向こう側を見ることはできない。しかしながら、第5の実施形態によれば、観察者は、z軸と交わる方向に沿って光学素子1を見ることで、光学素子1を透過した外部のオブジェクト4と、光学素子1が形成する再生像61を同時に見ることができる。さらに、光学素子1はオブジェクト4と離れた位置にあるので、観察者は、オブジェクト4と、光学素子1が提供する再生像61を分離した情報として認識することができる。さらに、観察者は、再生像61が実際に空中に浮いているような立体的な視覚効果を得ることができる。
(第6の実施形態)
次に、第6の実施形態について説明する。
第6の実施形態は、第1の実施形態と以下の点で異なっている。
情報形成部3は、印刷された画像の代わりに、受像素子を備えている。
図14の(a)は、図1に示す光学素子1のA−A断面図である。
図14の(a)に基づいて、情報形成部3の構成について説明する。第1側面部材32の内面321には、第1情報の要素を形成するための1以上の受像素子3215が設けられている。第2側面部材33の内面331には、第2情報の要素を形成するための1以上の受像素子3315が設けられている。第3側面部材34の内面341には、第3情報の要素を形成するための受像素子3215と同様の受像素子が設けられている。第4側面部材35の内面351には、第4情報の要素を形成するための受像素子3215と同様の受像素子が設けられている。
情報形成部3に設けられている複数の受像素子は、光学素子1とオブジェクト4との間に配置されている結像レンズ7を介してオブジェクト4の静止画像または動画像を取り込む。
第1情報は、内面321に設けられている受像素子3215によって形成される。具体的には、第1情報は、受像素子3215で取り込むオブジェクト4の像である。第2情報は、内面331に設けられている受像素子3315によって形成される。具体的には、第2情報は、受像素子3315で取り込むオブジェクト4の像である。第3情報は、内面341に設けられている受像素子によって形成される。具体的には、第3情報は、内面341に設けられている受像素子で取り込む像である。第4情報は、内面351に設けられている受像素子によって形成される。具体的には、第4情報は、内面351に設けられている受像素子で取り込む像である。
図14の(b)は、比較例となる光学素子11を示している。光学素子11は、平坦面に複数の受像素子を備えている。光学素子11は、光学素子1とオブジェクト4との間に配置されている結像レンズ7を介してオブジェクト4の静止画像または動画像を取り込む。
第6の実施形態に係る光学素子1と比較例となる光学素子11を比較する。
光学素子1は、光学素子11とは異なり、オブジェクト4と対向する基材2と垂直な面に受像素子を備えている。光学素子1は、高角度のオブジェクト4の像を取り込む場合であっても、光学素子11と比較して全体のサイズをコンパクトにすることができる。さらに、光学素子1は、光学素子11とは異なり、光学素子1から見てオブジェクト4の手前の像だけでなく、オブジェクト4の奥行きの像も取り込むことができる。そのため、光学素子1は、光学素子11と比較して立体的に見える像を得ることができる。
光学素子1は、受像素子を備える面の面積が光学素子11よりも大きい。そのため、光学素子1は、光学素子11と比較して取り込む像の解像度を上げることができる。
なお、第6の実施形態の変形例として、光学素子1で取り込まれた像は、上述の第3の実施形態または第4の実施形態で用いられてもよい。つまり、第6の実施形態に係る光学素子で取り込まれた像は、投影デバイス5によって第3の実施形態に係る光学素子に投影される。同様に、第6の実施形態に係る光学素子で取り込まれた像は、第4の実施形態に係る光学素子に設けられているディスプレイで表示される。観察者は、第3の実施形態または第4の実施形態に係る光学素子で立体的な像を見ることができる。
(第7の実施形態)
次に、第7の実施形態について説明する。
第7の実施形態は、光学素子1の使用態様に関する。
光学素子1は湾曲可能である。
図15は、円筒形状に形成された光学素子1の平面図である。光学素子1は、光学素子1の基材2の第2平面22でオブジェクト4を囲むように配置されている。このように、光学素子1は、例えば柱等の円柱状の面に沿って配置することができる。なお、光学素子1は、他の形状に湾曲した状態で保たれていてもよい。
第7の実施形態によれば、光学素子1は、オブジェクト4の形状等に合わせて様々な形状に変形して配置することができる。観察者は、光学素子1を介してオブジェクト4を多方向から見ることができる。
(第8の実施形態)
次に、第8の実施形態について説明する。
第8の実施形態は、光学素子デバイスに関する。
図16は、光学素子デバイスを説明する図である。
光学素子デバイスは、上述の第1の実施形態で説明した光学素子に相当する第1光学素子1−1と第2光学素子1−2を備えている。図16の(c)に示すように、第1光学素子1−1は、z軸に沿って第2光学素子1−2と対向している。
図16の(a)は、比較例として第1光学素子1−1のみに関する図である。図16の(a)は、上段にy軸に沿って見た第1光学素子1−1の平面図を示し、下段に観察者が第1光学素子1−1から得ることができる情報を示している。観察者は、第1光学素子1−1からアルファベットのAの文字の情報を得ることができる。
図16の(b)は、比較例として第2光学素子1−2のみに関する図である。図16の(b)は、上段にy軸に沿って見た第2光学素子1−2の平面図を示し、下段に観察者が第2光学素子1−2をから得ることができる情報を示している。観察者は、第2光学素子1−2からアルファベットのBの文字の情報を得ることができる。
図16の(c)は、上段にy軸に沿って見た第1光学素子1−1及び第2光学素子1−2を備える光学素子デバイスの平面図を示し、下段に観察者が第1光学素子1−1及び第2光学素子1−2の両方から得ることができる情報を示している。観察者は、第1光学素子1−1及び第2光学素子1−2からアルファベットのAとBの文字の情報を同時に得ることができる。なお、第1光学素子1−1及び第2光学素子1−2は、観察者が得られるAとBの文字の情報が重複しないように配置されている。
第8の実施形態によれば、観察者は、光学素子デバイスが備えている複数の光学素子それぞれからの情報を同時に見ることができる。さらに、光学素子デバイスが備えている光学素子同士は所定間隔で配置されているため、観察者は、複数の光学素子それぞれからの情報を奥行き感のある立体的な情報として把握することができる。
なお、光学素子デバイスは、上述の第2〜第7の実施形態で説明した光学素子を用いてもよい。
(第9の実施形態)
次に、第9の実施形態について説明する。
第9の実施形態は、光学素子制御システムに関する。
図17は、光学素子制御システムを示す図である。光学素子制御システムは、上述の第3の実施形態に係る光学素子1と、搬送装置8と、制御装置9を備えている。
搬送装置8は、光学素子1を搬送する装置である。搬送装置8は、駆動回路81、モータ82及び搬送機構83を備えている。駆動回路81は、制御装置9の制御に基づいてモータ82を制御する。モータ82は、搬送機構83に接続されている。モータ82は、搬送機構83に動力を伝える。搬送機構83は、光学素子1に取り付けられている。搬送機構83は、光学素子1を搬送する。搬送機構83は、限定されないが、例えばローラであっても、ガイドに沿って移動するスライダであってもよい。
上述の構成より、搬送装置8は、光学素子1を任意の方向及び角度に搬送することができる。例えば、搬送装置8は、光学素子1とオブジェクト4との距離(奥行き)を調整することができる。例えば、搬送装置8は、光学素子1とオブジェクト4との距離(奥行き)を保った状態で光学素子1を横方向スライドさせることもできる。例えば、搬送装置8は、光学素子1を傾けることもできる。
制御装置9は、搬送装置8の動作を制御する。制御装置9は、制御部91、記憶部92及び通信部93を備えている。制御部91は、制御装置9の各部の動作を制御する。記憶部92は、各種プログラム及び種々のデータを記憶している。さらに、記憶部92は、投影デバイス5から投影するコンテンツを記憶している。通信部93は、投影デバイス5及び搬送装置8と有線または無線で通信する。
なお、制御装置9は、通信部93を介して、上記プログラム、データ及びコンテンツを外部から入手してもよい。なお、光学素子制御システムは、光学素子1、搬送装置8及び制御装置9がそれぞれ別体で設けられていても、一体で設けられていてもよい。
次に、制御システムの動作について説明する。
制御部91は、通信部93を介して、投影デバイス5へコンテンツを送信する。これにより、投影デバイス5は、コンテンツの映像を光学素子1に投影する。
制御部91は、光学素子1に投影されている映像に同期させて、搬送機構83による光学素子1の搬送を制御するための信号を通信部93を介して搬送装置8へ送信する。制御部91は、記憶部92に記憶されているプログラムに基づいて搬送装置8を制御することができる。例えば、このプログラムは、コンテンツのシーンに応じた光学素子1とオブジェクト4との位置関係を規定している。搬送装置8は、制御装置9の制御に基づいて、光学素子1を搬送する。
図18は、観察者が得られる情報を説明する図である。
図18の(a)は、光学素子1とオブジェクト4との間隔が狭い場合に観察者が得られる情報を示している。観察者は、光学素子1から得られるアルファベットのAの文字の情報をオブジェクト4に近い位置で見ることができる。
図18の(b)は、図18の(a)よりも光学素子1とオブジェクト4との間隔が広い場合に観察者が得られる情報を示している。観察者は、光学素子1から得られるアルファベットのAの文字の情報を図18の(a)よりもオブジェクト4から離れた位置で見ることができる。
第9の実施形態によれば、光学素子制御システムは、映像のシーンに合わせて、オブジェクトに対する光学素子の位置を制御することができる。光学素子制御システムは、観察者に複雑な視覚効果を与えることができる。これにより、観察者は、シーンに応じて適切な位置関係に制御された映像とオブジェクトを立体的に見ることができ、複雑な視覚効果を得ることができる。
なお、光学素子制御システムは、上述の第4の実施形態で説明した光学素子を用いてもよい。この場合、制御装置9は、通信部93を介して、光学素子1が備えているディスプレイへコンテンツを送信する。
なお、光学素子制御システムは、上述の第2及び第5〜8の実施形態で説明した光学素子を用いてもよい。これらの場合、例えば、制御装置9は、オペレータの操作に基づいて、搬送機構83による光学素子1の搬送を制御するための信号を通信部93を介して搬送装置8へ送信する。
(第10の実施形態)
第10の実施形態は、上述の第1〜第9の実施形態で適用される光学素子1の製造方法に関する。ここでは、図7に示す情報形成部3を備える光学素子1の製造方法を説明する。
図19は、光学素子1の製造過程における平面図である。
製造方法は、透過性を有している材料で構成された基材2の第1平面21上に、透過性を有している材料で構成された透明体30を形成する工程を備えている。透明体30は、情報形成部3を形成するためのものである。
次に、製造方法は、透明体30において、情報を形成するための構造を設ける工程を備えている。情報を形成するための構造は、上述の各実施形態で説明した情報を形成する構造に相当する。図19に示すように、情報を形成するための構造は、透明体30の第1領域301に隣接する2つの第2領域302に設けられている。なお、第1領域301には、情報を形成するための構造は設けられていない。第1領域301は、情報形成部3の底面部材31に相当する。2つの第2領域302は、情報形成部3の第1側面部材32及び第2側面部材33に相当する。第1領域301及び2つの第2領域302を合わせた領域は、製造される情報形成部3の展開図に相当する。第1領域301及び2つの第2領域302を合わせた領域は、透明体30上において格子状に複数配置されている。なお、第1領域301に隣接する第2領域302の数は、製造される情報形成部3が備える側面部材の数に依る。第1領域301には、少なくとも1つの第2領域302が隣接していればよい。
次に、製造方法は、透明体30上に金属膜360を形成する工程を備えている。
次に、製造方法は、基材2の第1平面21上の透明体30及び金属膜360をカットする工程を備えている。第2領域302は、第1領域301との境界部分を除いた周囲をカットされる。透明体30及び金属膜360は、例えばレーザマーカーによってカットされる。
次に、製造方法は、第2領域302を第1領域301に対して垂直にする工程を備えている。第2領域302は、外力によって第1領域301に対して垂直になる。
上述の製造方法により光学素子1は製造される。
第10の実施形態によれば、光学素子1の製造方法は、レーザ加工によって正確かつ容易に基材2と垂直な面を備える光学素子1を製造することができる。
次に、第10の実施形態の変形例について説明する。
図20は、図2に示す情報形成部3を備える光学素子1の製造過程における平面図である。
透明体30において、第1領域301は正方形であり、4つの第2領域302と隣接する。第2領域302は、第1領域301を2等分した矩形状である。4つの第2領域302は、情報形成部3の第1〜第4側面部材32〜35に相当する。第1領域301及び4つの第2領域302を合わせた領域は、十字形状である。この十字形状となる領域は、透明体30において敷き詰められている。複数の第1領域301は、Y軸に沿って1列に並べられている。第1列に並べられている複数の第1領域301は、それぞれ、第1列の隣の第2列に並べられている複数の第1領域301とX軸に沿って対向しない。第1列に並べられている複数の第1領域301は、第2列を挟んで第1列とは反対側の第3列に並べられている複数の第1領域301とX軸に沿って対向する。
この変形例によれば、基材2上に多くの情報形成部3を設けることができる。さらに、製造された光学素子1において、基材2と対向する金属膜360の面積は少なくなる。そのため、基材2においてz軸方向に透過する領域は広くなる。
(第11の実施形態)
第11の実施形態は、第10の実施形態とは異なる上述の第1〜第9の実施形態で適用される光学素子1の製造方法に関する。ここでは、図2に示す情報形成部3を備える光学素子1の製造方法を説明する。
図21、図22及び図23は、光学素子1の製造方法を説明する図である。
はじめに、図21の(a)及び図22の(a)に示すように、製造方法は、透過性を有している材料で構成された基材2の第1平面21上に、金属膜201を部分的に形成する工程を備えている。第1平面21において金属膜201が形成されている領域は、後述する透明体300において、情報を形成するための構造3001を設ける領域と対向する。4つの金属膜201は、第1平面21において金属膜201が形成されていない矩形の領域2001と隣接している。
次に、製造方法は、図21の(b)及び図22の(b)に示すように、基材2の第1平面21上及び金属膜201上に、透過性を有している材料で構成された透明体300を形成する工程を備えている。透明体300は、情報形成部3を形成するためのものである。
次に、製造方法は、図21の(c)及び図22の(c)に示すように、透明体300において、情報を形成するための構造3001を設ける工程を備えている。構造3001は、透明体300の第1領域303に隣接する4つの第2領域304に設けられている。第2領域304は、金属膜201と対向する領域である。なお、第1領域303は金属膜201と対向しないため、構造3001は設けられていない。第1領域303は、情報形成部3の底面部材31に相当する。4つの第2領域304は、情報形成部3の第1〜第4側面部材32〜35に相当する。第1領域303及び4つの第2領域304を合わせた領域は、製造される情報形成部3の展開図に相当する。第1領域303及び4つの第2領域304を合わせた領域は、格子状に配置されている。
次に、製造方法は、図21の(d)及び図22の(d)に示すように、透明体300上に金属膜361を形成する工程を備えている。
次に、製造方法は、図21の(e)及び図22の(e)に示すように、基材2の第1平面21上の透明体300及び金属膜361をカットする工程である。第2領域304は、第1領域303との境界部分を除いた周囲をカットされる。透明体300及び金属膜361は、透明体300上までハーフカットされる。
次に、製造方法は、図22の(f)に示すように、金属膜201を除去する工程を備えている。金属膜201は溶媒によって溶解し、基材2と透明体300の間から除去される。
次に、製造方法は、図23に示すように、第2領域304を第1領域303に対して垂直にする工程を備えている。第2領域304は、磁石100によって磁界がかけられる。第2領域304は、磁界により配向され、第1領域303に対して垂直になる。
上述の製造方法により光学素子1は製造される。
第11の実施形態によれば、光学素子1の製造方法は、正確かつ容易に基材2と垂直な面を備える光学素子1を製造することができる。
以下、光学素子1の製造方法について、具体的な実施例を挙げて説明する。当然のことながら、光学素子1の製造方法は下記いくつかの実施例に限定されず、各工程において当業者が類推できる他の製造方法をも含むものとする。
(実施例1)
上述の第10の実施形態で説明した製造方法の一例を、図19を参照して説明する。
はじめに、基材2となるPET基材上に、透明体30となるUV硬化性樹脂を形成した。UV硬化性樹脂上において、凹凸形状(回折格子)を形成した。図19に示す第1領域301の一方に隣接する第2領域302には、400nmピッチの凹凸形状を形成した。400nmピッチの凹凸形状は、第1情報を形成する。第1領域301の他方に隣接する第2領域302には、600nmピッチの凹凸形状を形成した。600nmピッチの凹凸形状は、第2情報を形成する。なお、凹凸形状は、電子線描画装置にてレジスト上に描画したものを現像し、その表面にNiのスパッタを施し、Ni電鋳を行った。Ni電鋳した平板をシリンダーに巻きつけ、ロールtoロールにてUV硬化性樹脂上に凹凸形状を形成した。
次に、UV硬化性樹脂の表面に蒸着にて厚さ100nmのアルミニウムを形成した。
次に、PET基材、UV硬化性樹脂及びアルミニウムの積層体を100mm角にカットし、キーエンス社製のレーザマーカーにて、図19に示すようにPET基材上のUV硬化性樹脂及びアルミニウムをカットした。第2領域302の各辺は、p1=1mmとした。
次に、凹凸形状が形成されている2つの第2領域302それぞれを第1領域301に対して垂直になるように折り曲げた。
次に、折り曲げた部分に約1mmの厚みの樹脂を形成した。
上述の工程により、サンプルとなる光学素子が出来上がった。
観察者は、光学素子を見る角度または方向を変えることで、光学素子を透過した外部の情報を視認しながら、第1情報または第2情報を確認することができた。
(実施例2)
上述の第11の実施形態で説明した製造方法の一例を、図21、22及び23を参照して説明する。
はじめに、図21の(a)及び図22の(a)に示すように、基材2となるPET基材上に金属膜201となるアルミニウムを部分的に形成した。アルミニウムの厚さは100nmとした。
次に、図21の(b)及び図22の(b)に示すように、PET基材及びアルミニウム上にUV硬化性樹脂を形成した。
次に、図21の(c)及び図22の(c)に示すように、UV硬化性樹脂上に、凹凸形状を形成した。
次に、図21の(c)及び図22の(c)に示すように、UV硬化性樹脂上に、蒸着にて厚さ200nmのニッケルを形成した。
次に、図21の(d)及び図22の(d)に示すように、UV硬化性樹脂と接するPET基材の面までハーフカットを行った。
次に、図21の(e)及び図22の(e)に示すように、水酸化ナトリウム5%にてアルミニウムを溶解した。その後、表面にUV樹脂を塗工した。
次に、図23に示すように、磁石100を用いて磁界を作り、ニッケルを磁界に反応させた。これにより、UV硬化性樹脂において凹凸形状が形成されている第2領域304は、凹凸形状が形成されていない第1領域303に対して垂直となった。その状態でUV硬化性樹脂を硬化した。
なお、凹凸形状は、電子線描画装置にてレジスト上に描画したものを現像し、その表面にNiのスパッタを施し、Ni電鋳を行った。Ni電鋳した平板をシリンダーに巻きつけ、ロールtoロールにて凹凸形状を形成した。4つの第2領域304に形成されている凹凸形状のピッチは、400nm、500nm、600nm及び700nmであった。
上述の工程により、サンプルとなる光学素子が出来上がった。
観察者は、光学素子を見る角度または方向を変えることで、光学素子を透過した外部の情報を視認しながら、第1情報、第2情報、第3情報または第4情報の何れかを確認することができた。
(実施例3)
上述の第11の実施形態で説明した製造方法に従って光学素子1を作製した。
実施例3では、実施例2と異なり、UV硬化性樹脂上に絵柄を印刷した。図21に示す4つの第2領域304には、それぞれ異なる絵柄を印刷した。これ以外の工程は、実施例2と同様である。
観察者は、光学素子を見る角度または方向を変えることで、光学素子を透過した外部の情報を視認しながら、絵柄となる第1情報、第2情報、第3情報または第4情報の何れかを確認することができた。
(実施例4)
上述の第11の実施形態で説明した製造方法に従って光学素子1を作製した。
実施例4は、実施例2と凹凸形状の形成手法が異なる。これ以外の工程は、実施例2と同様である。凹凸形状は、計算機合成ホログラム(以下、CGHという)を事前に計算しておき、電子線描画装置にてレジスト上に描画したものを現像し、その表面にNiのスパッタを施し、Ni電鋳を行った。CGHの計算は、図21に示す第2領域304が第1領域303に対して垂直に立った状態で再生像を再生するように事前に行った。Ni電鋳した平板をシリンダーに巻きつけ、ロールtoロールにて凹凸形状を形成した。
観察者は、光学素子を見る角度または方向を変えることで、光学素子を透過した外部の情報を視認しながら、再生像となる第1情報、第2情報、第3情報または第4情報の何れかを確認することができた。
本発明は、上記各実施の形態に限ることなく、その他、実施段階ではその要旨を逸脱しない範囲で種々の変形を実施し得ることが可能である。さらに、上記実施形態には、種々の段階の発明が含まれており、開示される複数の構成要件における適宜な組合せにより、種々の発明が抽出され得る。
例えば実施の形態に示される全構成要件から幾つかの構成要件が削除されても、発明が解決しようとする課題の欄で述べた課題が解決でき、発明の効果で述べられている効果が得られる場合には、この構成要件が削除された構成が発明として抽出され得る。
1…光学素子、1−1…第1光学素子、1−2…第2光学素子、2…基材、3…情報形成部、4…オブジェクト、5…投影デバイス、6…光源、7…結像レンズ、8…搬送装置、9…制御装置、11…光学素子、21…第1平面、22…第2平面、30…透明体、31…底面部材、32…第1側面部材、33…第2側面部材、34…第3側面部材、35…第4側面部材、36…金属膜、61…再生像、81…駆動回路、82…モータ、83…搬送機構、91…制御部、92…記憶部、93…通信部、100…磁石、201…金属膜、300…透明体、301…第1領域、302…第2領域、303…第1領域、304…第2領域、311…内面、312…外面、321…内面、322…外面、331…内面、332…外面、341…内面、342…外面、351…内面、352…外面、360…金属膜、361…金属膜、2001…領域、3001…構造、3211…回折格子、3212…光拡散構造、3213…ディスプレイ、3214…構造、3215…受像素子、3311…回折格子、3312…光拡散構造、3313…ディスプレイ、3314…構造、3315…受像素子、3411…回折格子、3511…回折格子。

Claims (9)

  1. 第1方向に透過性を有している光学素子において、
    第1情報の要素を形成する第1面をそれぞれが有している複数の第1部材を備え、
    前記第1情報は、前記第1面に設けられている回折格子によって形成され、
    前記第1面は、前記第1方向と直交する第2方向を向いている、
    透過型光学素子。
  2. 第1方向に透過性を有している光学素子において、
    第1情報の要素を形成する第1面をそれぞれが有している複数の第1部材を備え、
    前記第1情報は、前記第1面に設けられている光を拡散させる構造によって形成され、
    前記第1面は、前記第1方向と直交する第2方向を向いている、
    透過型光学素子。
  3. 第1方向に透過性を有している光学素子において、
    第1情報の要素を形成する第1面をそれぞれが有している複数の第1部材を備え、
    前記第1情報は、前記第1面に設けられているディスプレイによって形成され、
    前記第1面は、前記第1方向と直交する第2方向を向いている、
    透過型光学素子。
  4. 第1方向に透過性を有している光学素子において、
    第1情報の要素を形成する第1面をそれぞれが有している複数の第1部材を備え、
    前記第1情報は、前記第1面に設けられている光の振幅あるいは位相を制御する構造によって形成され、
    前記第1面は、前記第1方向と直交する第2方向を向いている、
    透過型光学素子。
  5. 第1方向に透過性を有している光学素子において、
    第1情報の要素を形成する第1面をそれぞれが有している複数の第1部材を備え、
    前記第1情報は、前記第1面に設けられている受像素子によって形成され、
    前記第1面は、前記第1方向と直交する第2方向を向いている、
    透過型光学素子。
  6. 第2情報の要素を形成する第2面をそれぞれが有している複数の第2部材を備え、
    前記第2面は、前記第1方向と直交する方向であって、前記第2方向とは異なる第3の方向を向いている、
    請求項1から5の何れか1項に記載の光学素子。
  7. 前記光学素子は湾曲可能である、請求項1から請求項の何れか1項に記載の光学素子。
  8. 請求項1からの何れか1項に記載の前記光学素子に相当する第1光学素子と第2光学素子を備える光学素子デバイス。
  9. 請求項またはに記載の前記光学素子と、
    前記光学素子を搬送させる搬送機構と、
    前記第1面による映像に同期させて、前記搬送機構による前記光学素子の搬送を制御する制御部と、
    を備える、光学素子制御システム。
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