JP6647072B2 - 予測装置、予測方法および予測プログラム - Google Patents
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Description
最初に、予測手法の概要について説明する。なお、本実施例では、予測対象を日射強度とする場合を例に説明するが、本発明は、これに限定されるものではない。予測対象は、3地点で測定された複数のデータを用いて予測するものであれば、何れであってもよい。例えば、予測対象を風速、自然エネルギー発電の出力とすることもできる。
SOMは、教師信号なしの競合学習モデルであり、ニューラルネットワークの一種でもある。SOMは、画像認識やパターン認識、データマイニングなどに広く用いられ、高次元ベクトルデータを低次元のベクトル空間に写像することができるので、データの可視化にも利用されている。
図3は、SOMにおける学習の計算フローを示すフロー図である。図3に示すように、実施例に係る予測装置は、参照ベクトルの初期値を乱数を使って設定する(ステップS1)。そして、実施例に係る予測装置は、入力ベクトルを順々に入力し(ステップS2)、同時に入力ベクトルの勝利ノードを決定する(ステップS3)。そして、実施例に係る予測装置は、全ての入力ベクトルに対して勝利ノードが決まると、全ての参照ベクトルを一括に更新する(ステップS4)。そして、実施例に係る予測装置は、規定回数を繰り返したか否かを判定し(ステップS5)、規定回数を繰り返していない場合には、ステップS2に戻り、規定回数を繰り返した場合には、計算を終了する。
実施例に係る予測装置は、参照ベクトルwi=(wi1,wi2,・・・,wiR)(i=1,2,・・・ND)に対し、乱数を使って初期値を与える。
実施例に係る予測装置は、日射強度の時系列データxjを入力層のノードに入力し、日射強度の時系列データxjと参照ベクトルwiとのユークリッド距離
arg mini{Zi}はZiが最小の場合のiを表すとすると、日射強度の時系列データxjと参照ベクトルwiとの距離を最小にするiは以下の(2)式で記述できる。
各参照ベクトルwiを(3)式のwi newに更新する。
ステップS2からステップS4をtmax回繰り返したならば、実施例に係る予測装置は、学習を終了する。
(ステップS2とステップS3)
図4は、日射強度の時系列データに対する勝利ノードを示す図である。入力層に入力した日射強度の時系列データX1に最も距離の近い参照ベクトルを持つマップ層上のノードを「データX1に対する勝利ノード」と呼ぶ。実施例に係る予測装置は、時系列データと参照ベクトルの距離は(1)式で計算し、(2)式によって勝利ノードを求める。実施例に係る予測装置は、X2のような他の日射強度の時系列データに対しても同様にして勝利ノードを求める。
図5は、参照ベクトルの更新を示す図である。実施例に係る予測装置は、勝利ノードだけではなく、その近傍にあるノードも参照ベクトルを当該勝利ノードに対応する日射強度の時系列データに近づける。近傍ノードは、例えばX1の近傍ノードであるならば(4)式でcj=cX1とすることで定義され、計算ステップが進むにつれてその範囲が狭まる。参照ベクトルを日射強度の時系列データに近づける方法は、(3)式によって各ノードの参照ベクトルを更新することで実施される。(3)式と(4)式によって、勝利ノードに近いノードほど当該勝利ノードに対応する日射強度の時系列データに参照ベクトルが近づく。
図6は、学習による日射強度の時系列データの写像の結果を示す図である。学習の結果、日射強度の時系列データX1に対応する勝利ノードの近傍では、当該勝利ノードの参照ベクトルと当該近傍ノードの参照ベクトルが似たものとなる。これによって、似たような日射強度の時系列データの勝利ノードは、マップ層の特定の場所に集まる。
異地点間の気象データや自然エネルギー発電出力の時系列データの類似性は、マップ層上での勝利ノードの位置関係によって判断することができる。しかし、それでは異地点間の気象データや自然エネルギー発電出力の時系列データの関連性を定量的に把握することはできない。そこで、実施例に係る予測装置は、異地点間の気象データや自然エネルギー発電の出力の時系列データの関連性を評価するために、気象データや自然エネルギー発電出力の波形が類似する程度を定量的に表す評価指標である以下の類似度を用いる。
予測対象地点を地点Dとして、実施例に係る予測装置は、地点Dで現在上空にある曇が移動して晴れに変わることで太陽光発電の出力が小さい状態から大きい状態になるまでの時間、あるいは地点Dの上空に現在は雲が無い状態から雲が来ることで太陽光発電の出力が大きい状態から小さい状態になるまでの時間を予測する。実施例に係る予測装置は、予測のために、地点Dとそれ以外の地点との間の気象データや自然エネルギー発電出力の時系列データに基づく類似度を用いる。
実施例に係る予測装置は、予測対象地点以外の複数地点で観測した日射強度の時系列データを、データ長は地点Dの日射強度の時系列データと同じのままで、時系列データの時間帯を10分単位の時間ステップで移動させる。地点D以外の日射強度の時間帯を移動させる時間ステップは、例えば1時間先までの予測を行いたいのであれば、0分、10分、20分、30分、40分、50分、60分である。ただし、10分単位は一例であり、単位はこれよりも長くても短くてもよい。
実施例に係る予測装置は、地点D以外の日射強度の時間帯を移動させる度に、地点Dと地点D以外の地点との間の類似度を計算する。
実施例に係る予測装置は、地点D以外の地点別に、日射強度の時間帯を移動させた全ての時間ステップの中で類似度を評価し、類似度が最大となる時間ステップを抽出する。抽出された時間ステップは、地点Dとそれ以外の地点との間の日射強度の遅れ時間である。
次に、上述の予測手法を適用した予測装置10の構成について説明する。予測装置10は、上述の予測手法を用いて予測を行う装置である。予測装置10は、例えば、サーバコンピュータ、デスクトップ型PC(パーソナル・コンピュータ)、タブレット型PC、ノート型PCなどの情報処理装置である。予測装置10は、1台のコンピュータとして実装してもよく、また、複数台のコンピュータによるクラウドとして実装することもできる。なお、本実施例では、予測装置10を1台のコンピュータとした場合を例として説明する。
次に、30地点で観測した日射強度の時系列データ(2011年4月19日 10:00〜11:50 10分データ)を使って二つの地点の全ての組合せについて類似度を計算した例について説明する。計算結果の代表例として、A地点・B地点・C地点の3地点の間の類似度と相関係数を図8および図9に示す。
・A−B間の離隔:約4km
・A−C間の離隔:約30km
・B−C間の離隔:約30km
次に、30地点で観測した日射強度に基づいて予測対象地点に対する他の地点の遅れ時間の計算例について説明する。予測対象地点は地点Dであり、その日射強度の時系列データは2011年4月19日 10:00〜11:50の10分データである。時系列データのデータ数は12個である。
本実施例に係る予測装置10による予測処理の流れについて説明する。図13は、予測処理の手順の一例を示すフローチャートである。この予測処理は、所定のタイミング、例えば、受付部40により予測開始の指示を受け付けたタイミングで実行される。
上述してきたように、本実施例に係る予測装置10は、予測対象地点を含む3地点以上の多数地点の日射強度の時系列データをSOMを用いて二次元平面に写像し、各時系列データに対応する勝利ノードを特定する。予測装置10は、特定した勝利ノード間の類似度を算出し、算出した類似度に基づいて予測対象地点の日射強度を予測する。これにより、予測装置10は、3地点以上の日照強度の時系列データを同時に比較して関連性を評価することができる。また、予測装置10は、相関係数を用いる場合と比較して日照強度の時系列データの類似性をより正確に評価することができる。
なお、上記の実施例で説明した各種の処理は、あらかじめ用意されたプログラムをパーソナル・コンピュータやワークステーションなどのコンピュータシステムで実行することによって実現することもできる。そこで、以下では、上記の実施例と同様の機能を有するプログラムを実行するコンピュータシステムの一例を説明する。図14は、予測プログラムを実行するコンピュータを示す図である。
20 表示部
21 入力部
22 記憶部
23 制御部
30 時系列データ
40 受付部
41 SOM部
42 類似度算出部
43 遅れ算出部
44 出力制御部
300 コンピュータ
310 CPU
320 HDD
320a 予測プログラム
340 RAM
Claims (4)
- 予測対象地点を含む複数地点の気象データまたは自然エネルギー発電の出力の時系列データを自己組織化マップを用いて二次元平面に写像し、地点ごとに、当該地点の勝利ノードを前記二次元平面上で特定するSOM部と、
前記SOM部により特定された前記予測対象地点の勝利ノードと他の地点の勝利ノードとの間の類似度を算出する類似度算出部と、
前記類似度算出部により算出された類似度に基づいて、前記予測対象地点と前記他の地点との間の気象データまたは自然エネルギー発電の出力の遅れ時間を算出する遅れ算出部と、
前記類似度算出部により算出された類似度および前記遅れ算出部により算出された遅れ時間に基づいて、予測対象地点の気象データまたは自然エネルギー発電の出力を予測する予測部と
を有することを特徴とする予測装置。 - 前記類似度算出部は、前記二次元平面上での前記予測対象地点と他の地点の勝利ノード間の距離、および、前記予測対象地点と他の地点との間の気象データまたは自然エネルギー発電の出力の時系列データの差に基づいて前記類似度を算出することを特徴とする請求項1に記載の予測装置。
- 予測対象地点を含む複数地点の気象データまたは自然エネルギー発電の出力の時系列データを自己組織化マップを用いて二次元平面に写像し、地点ごとに、当該地点の勝利ノードを前記二次元平面上で特定し、
特定された前記予測対象地点の勝利ノードと他の地点の勝利ノードとの間の類似度を算出し、
算出された類似度に基づいて、前記予測対象地点と前記他の地点との間の気象データまたは自然エネルギー発電の出力の遅れ時間を算出し、
算出された類似度および算出された遅れ時間に基づいて、予測対象地点の気象データまたは自然エネルギー発電の出力を予測する
処理をコンピュータが実行することを特徴とする予測方法。 - 予測対象地点を含む複数地点の気象データまたは自然エネルギー発電の出力の時系列データを自己組織化マップを用いて二次元平面に写像し、地点ごとに、当該地点の勝利ノードを前記二次元平面上で特定し、
特定された前記予測対象地点の勝利ノードと他の地点の勝利ノードとの間の類似度を算出し、
算出された類似度に基づいて、前記予測対象地点と前記他の地点との間の気象データまたは自然エネルギー発電の出力の遅れ時間を算出し、
算出された類似度および算出された遅れ時間に基づいて、予測対象地点の気象データまたは自然エネルギー発電の出力を予測する
処理をコンピュータに実行させることを特徴とする予測プログラム。
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