JP6543028B2 - 異常診断装置及び異常診断方法 - Google Patents

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Description

本発明の実施形態は、異常診断装置及び発電設備に関する。
近年、再生可能エネルギーを利用して発電する発電設備が普及している。このような発電設備の異常診断では、診断期間の気象状態を考慮することが重要となる。これは、太陽光などの再生可能エネルギーを利用する場合、発電設備の発電量が気象状態に応じて変化するためである。
従来、このような発電設備の異常診断方法として、気象状態に応じた発電量の予測モデルを作成し、予測モデルにより予測された診断期間の発電量の予測値と、診断期間の発電量の計測値と、を比較する方法が提案されている。予測モデルは、所定の学習期間の気象状態及び発電量の計測値に基づいて作成される。
しかしながら、上記の異常診断方法には、学習期間が短い場合、発電量の予測精度が低下するという問題があった。これは、気象状態が季節性を有するため、学習期間が短いと、予測モデルが学習期間の気象状態に特化してしまうことが原因である。例えば、夏期の気象状態に基づいて作成された予測モデルは、夏期の発電量の予測に特化してしまい、冬期の発電量を精度よく予測することができない。このため、従来の異常診断方法では、異常診断の精度を向上させるために、長期間の気象状態及び発電量の計測値が必要となった。
特開2013−191672号公報 特開2011−142790号公報
短い学習期間で発電設備の異常を精度よく診断することができる異常診断装置及び異常診断方法を提供する。
一実施形態に係る異常診断装置は、重み係数算出部と、予測モデル作成部と、予測値算出部と、異常診断部とを備える。重み係数算出部は、学習期間の気象パラメータの分布と、診断期間の気象パラメータの分布と、の関係を示す重み係数を算出する。予測モデル作成部は、学習期間の前記気象パラメータと、学習期間の発電設備の発電量と、重み係数と、に基づいて診断期間の発電量の予測モデルを作成する。予測値算出部は、予測モデルと、診断期間の気象パラメータと、に基づいて診断期間の発電量の予測値を算出する。異常診断部は、診断期間の発電量の予測値と、診断期間の発電量と、を比較して発電設備の異常を診断する。
異常診断装置の機能構成を示すブロック図。 予測モデルの作成方法を示す図。 異常診断装置のハードウェア構成を示す図。 異常診断装置の動作を示すフローチャート。 学習期間及び診断期間の一例を示す図。 気象データ記憶部に記憶された気象データの一例を示す図。 発電データ記憶部に記憶された発電データの一例を示す図。 学習期間の気象データの一例を示す図。 診断期間の気象データの一例を示す図。 学習期間の発電データの一例を示す図。 診断期間の発電データの一例を示す図。 重み係数記憶部に記憶された重み係数の一例を示す図。 学習期間の気象データ、発電データ、及び重み係数の一例を図。 予測モデルのパラメータの一例を示す図。 発電量の予測値の一例を示す図。 発電設備の異常診断結果の一例を示す図。
以下、本発明の実施形態について図面を参照して説明する。
本実施形態に係る異常診断装置及び異常診断方法は、発電量が気象状態に応じて変化する再生可能エネルギーを利用して発電する発電設備の異常診断に用いられる。診断対象となる発電設備は、例えば、太陽光発電設備、風力発電設備、及び太陽熱発電設備であるが、これに限られない。
まず、異常診断装置の機能構成について、図1を参照して説明する。図1は、異常診断装置の機能構成を示すブロック図である。図1に示すように、この異常診断装置は、気象データ記憶部1と、発電データ記憶部2と、学習期間気象データ抽出部3と、診断期間気象データ抽出部4と、学習期間発電データ抽出部5と、診断期間発電データ抽出部6と、データ密度算出部7と、重み係数算出部8と、重み係数記憶部9と、予測モデル作成部10と、予測モデル記憶部11と、予測値算出部12と、予測値記憶部13と、異常診断部14と、診断結果記憶部15とを備える。
気象データ記憶部1は、気象データを記憶している。気象データとは、気象状態を示す気象パラメータの計測値の履歴データのことである。気象パラメータは、例えば、気温、日射量、太陽高度、太陽方位、風速、風力、及び風向であるが、これに限られない。気象データには、1つ又は複数の気象パラメータの計測値の履歴データが含まれる。
気象データは、例えば、気象予測装置や発電設備などの外部装置から異常診断装置に入力され、気象データ記憶部1に記憶される。なお、異常診断装置は、気象データ記憶部1を備えない構成も可能である。
発電データ記憶部2は、発電データを記憶している。発電データとは、異常診断装置が異常を診断する発電設備の発電量の計測値の履歴データのことである。発電量は、例えば、発電設備が発電する電力量、直流電圧、直流電流、交流電圧、交流電流、直流電力、及び交流電力であるが、これに限られない。発電データには、1つ又は複数の発電量の計測値の履歴データが含まれる。
発電データは、例えば、データ収集システムによって自動的に抽出されたり、ユーザが発電設備の操作端末を操作することにより、発電設備から異常診断装置に入力され、発電データ記憶部2に記憶される。なお、異常診断装置は、発電データ記憶部2を備えない構成も可能である。
学習期間気象データ抽出部3(以下、「抽出部3」という)は、気象データ記憶部1から、学習期間の気象データを抽出する。学習期間とは、後述する予測モデルを作成するために使用される気象データ及び発電データの期間である。学習期間は、予め設定されていてもよいし、ユーザにより入力されてもよい。学習期間は、通常、発電設備が正常に動作していたと考えられる期間の中から選択される。抽出部3は、異常診断装置が気象データ記憶部1を備えない場合、気象データを記憶した外部装置と通信して、学習期間の気象データを抽出する。
診断期間気象データ抽出部4(以下、「抽出部4」という)は、気象データ記憶部1から、診断期間の気象データを抽出する。診断期間とは、異常診断装置により発電設備の異常を診断する対象となる期間である。診断期間は予め設定されていてもよいし、ユーザにより入力されてもよい。抽出部4は、異常診断装置が気象データ記憶部1を備えない場合、気象データを記憶した外部装置と通信して、診断期間の気象データを抽出する。
学習期間発電データ抽出部5(以下、「抽出部5」という)は、発電データ記憶部2から、学習期間の発電データを抽出する。抽出部5は、異常診断装置が発電データ記憶部2を備えない場合、発電データを記憶した外部装置と通信して、学習期間の発電データを抽出する。
診断期間発電データ抽出部6(以下、「抽出部6」という)は、気象データ記憶部1から、診断期間の発電データを抽出する。抽出部6は、異常診断装置が発電データ記憶部2を備えない場合、発電データを記憶した外部装置と通信して、診断期間の発電データを抽出する。
データ密度算出部7は、抽出部3が抽出した学習期間の気象データに基づいて、学習期間の気象パラメータの分布を示す第1関数Ptrain(x)を算出する。xは、気象パラメータである。第1関数Ptrain(x)は、例えば、学習期間の気象パラメータの確率密度関数であるが、これに限られない。第1関数Ptrain(x)は、確率密度関数のN倍(Nは任意の実数)というように、正規化されていない関数であってもよい。
また、データ密度算出部7は、抽出部4が抽出した診断期間の気象データに基づいて、診断期間の気象パラメータの分布を示す第2関数Ptest(x)を算出する。xは、気象パラメータである。第2関数Ptest(x)は、例えば、診断期間の気象パラメータの確率密度関数であるが、これに限られない。第2関数Ptest(x)は、確率密度関数のN倍(Nは任意の実数)というように、正規化されていない関数であってもよい。
重み係数算出部8は、データ密度算出部7が算出した第1関数Ptrain(x)及び第2関数Ptest(x)に基づいて、学習期間の各データにおける重み係数を算出する。重み係数算出部8は、まず第1関数Ptrain(x)と第2関数Ptest(x)とに基づいて、重み関数を算出する。重み関数は、学習期間の気象パラメータの分布と、診断期間の気象パラメータの分布と、の関係を示す関数である。重み関数は、例えば、学習期間の気象パラメータの確率密度関数と、診断期間の気象パラメータの確率密度関数と、の比Ptest(x)/Ptrain(x)(確率密度比関数)や差Ptest(x)-Ptrain(x)であるが、これに限られない。
重み係数算出部8は、この重み関数と、抽出部3により抽出された学習期間の気象データと、に基づいて、学習期間の各データにおける重み係数を算出する。例えば、重み関数がPtest(x)/Ptrain(x)の場合、気象パラメータの計測値がxiのデータの重み係数はPtest(xi)/Ptrain(xi)となる。
重み係数記憶部9は、重み係数算出部8が算出した学習期間の各データの重み係数を記憶する。
予測モデル作成部10は、抽出部3が抽出した学習期間の気象データと、抽出部5が抽出した学習期間の発電データと、重み係数記憶部9に記憶された重み係数と、に基づいて予測モデルを作成する。予測モデルは、気象パラメータに基づいて発電設備の発電量を予測するためのモデルであり、発電量を目的変数、気象パラメータを説明変数とした回帰式である。予測モデル作成部10は、この回帰式のパラメータを算出することにより、予測モデルを作成する。回帰式のパラメータは、例えば、重み係数を重みとした重み付き最小二乗法により算出されるが、これに限られない。回帰式は、予め設定されていてもよいし、異常診断装置のユーザにより入力されてもよい。
ここで、図2は、予測モデルの作成方法を説明する図である。図2において、横軸は気象パラメータ(日射量又は気温)、縦軸は発電量であり、○で示した値は学習期間の気象データ、×で示した値は診断期間の気象データである。図2において、学習期間の気象データの分布と、診断期間の気象データの分布と、は異なっている。
従来の異常診断装置のように、学習期間の気象データ及び発電データに基づいて予測モデルを作成した場合、予測モデルは学習期間の気象データの分布に特化したものとなる。このような予測モデルでは、図2に示すように、気象データの分布が異なる診断期間の発電量を精度よく予測することができない。
しかしながら、本実施形態に係る異常診断装置では、重み係数を用いて学習期間の気象データの分布を診断期間の気象データの分布に類似させることができる。このため、本実施形態に係る予測モデルは、診断期間の気象データの分布に対応したものとなり、診断期間の発電量を精度よく予測することができる。
予測モデル記憶部11は、予測モデル作成部10が作成した予測モデルを記憶する。すなわち、予測モデル記憶部11は、予測モデル作成部10によりパラメータを算出された回帰式を記憶する。
予測値算出部12は、抽出部4が抽出した診断期間の気象データと、予測モデル記憶部11に記憶された予測モデルと、に基づいて診断期間の発電量の予測値を算出する。発電量の予測値は、診断期間の各日時に対して算出される。発電量の予測値は、予測モデルに気象パラメータの計測値を代入することにより算出することができる。
予測値記憶部13は、予測値算出部12により算出された診断期間の発電量の予測値を記憶する。
異常診断部14は、抽出部6により抽出された診断期間の発電データと、予測値記憶部13に記憶された診断期間の発電量の予測値と、を比較することにより、発電設備の異常を診断する。発電設備が正常な場合、診断期間の発電量の計測値と予測値とは近い値となる。したがって、異常診断部14は、診断期間の発電量の計測値と予測値とが乖離している場合、発電設備を異常と診断する。異常診断部14は、例えば、診断期間の発電量の計測値と予測値との比の平均、差の平均、及び標準偏差などと、所定の閾値とを比較することにより、異常を診断する。
診断結果記憶部15は、異常診断部14による発電設備の異常の診断結果を記憶する。
以上説明した通り、この異常診断装置及び異常診断方法は、重み係数を用いることにより、学習期間の気象データから、気象状態の異なる診断期間の気象データの分布に対応した予測モデルを作成することができる。この予測モデルによれば、気象状態の季節性、すなわち、学習期間と診断期間の間の気象状態の変動、による影響を抑制し、診断期間の発電量を精度よく予測することができる。したがって、異常診断装置は、発電設備の異常を精度よく診断することができる。
また、この異常診断装置は、学習期間が短い場合であっても、精度のよい予測モデルを作成することができるため、発電設備の異常を精度よく診断することができる。したがって、この異常診断装置によれば、発電設備の稼働を開始してから1年以内であっても発電設備の異常診断が可能となり、発電設備の初期不良の発見することができる。
次に、異常診断装置のハードウェア構成について説明する。図3は、異常診断装置のハードウェア構成を示す図である。上述の異常診断装置の各機能構成は、汎用のコンピュータ装置に異常診断プログラムを実行させることにより実現される。図3に示すように、このコンピュータ装置は、CPU(Central Processing Unit)101、RAM(Random Access Memory)102、HDD(Hard Disk Drive)103、グラフィック処理装置104、入力インターフェース105、及び通信インターフェース106を備える。
CPU101は、HDD103又はROM(図示省略)に記憶されたプログラムに従って動作する。CPU101が異常診断プログラムを実行することにより、異常診断装置の各機能構成が実現される。
RAM102は、CPU101が各種の処理を実行する上で必要なデータを必要に応じて記憶する。気象データ記憶部1、発電データ記憶部2、重み係数記憶部9、予測モデル記憶部11、予測値記憶部13、及び診断結果記憶部15は、RAM102上に構成することができる。
HDD103は、CPU101が実行するプログラムや、CPU101が各種の処理を実行する上で必要なデータを記憶する。気象データ記憶部1、発電データ記憶部2、重み係数記憶部9、予測モデル記憶部11、予測値記憶部13、及び診断結果記憶部15は、HDD103上に構成することができる。
グラフィック処理装置104は、CPU101から与えられる画像データに応じた画像をディスプレイ108に表示させる。ディスプレイ108は、例えば、液晶ディスプレイ、プラズマディスプレイ、及びブラウン管ディスプレイであるが、これに限られない。グラフィック処理装置104によって、診断結果記憶部15に記憶された診断結果や、異常診断装置への各種の入力画面を、ディスプレイ108上に表示させることができる。
入力インターフェース105は、接続された入力装置の操作に応じた信号を、CPU101に送信する。入力装置は、例えば、キーボード109、及びマウス110であるが、これに限られない。学習期間や診断期間は、例えば、ユーザが入力装置を操作することにより、入力インターフェース105を介して、異常診断装置に入力される。
通信インターフェース106は、LAN107を介して、外部装置にアクセスする。異常診断装置と発電設備との間の通信は、通信インターフェース106により実現することができる。通信インターフェース106を介して得られた情報は、RAM102に一時的に記憶される。
次に、異常診断装置の動作について、具体例を用いて詳細に説明する。以下の説明において、診断対象となる発電設備は、太陽光発電設備であるものとする。ここで、図4は、異常診断装置の動作を示すフローチャートである。
まず、異常診断装置のユーザは、学習期間及び診断期間を入力し、異常診断処理を開始させる。図5は、学習期間及び診断期間の一例を示す図である。図5において、学習期間は2014/8/1から2014/8/31までの期間であり、診断期間は2014/9/1から2014/9/30まででの期間ある。ここでは、図5の学習期間及び診断期間がユーザにより入力されたものとする。異常診断装置は、学習期間及び診断期間の入力後、異常診断処理を開始する。
ステップS1において、まず、HDD103上の気象データ記憶部1及び発電データ記憶部2に記憶された気象データ及び発電データがRAM102上に読み込まれる。
図6は、気象データ記憶部1に記憶された気象データの一例を示す図である。図6に示すように、この気象データは、2014/8/1の9:00:00から2014/9/30の19:00:00までの1時間毎のレコードからなる。各レコードには、日時及び気象パラメータの計測値が格納されている。気象パラメータは、外気温、日射量、及び太陽高度の3つである。図6の気象データによれば、例えば、2014/8/1の9:00:00の外気温は28.1℃、日射量は681W/m、太陽高度は65度である。ここでは、図6に示す気象データが読み込まれたものとする。
図7は、発電データ記憶部2に記憶された発電データの一例を示す図である。図7に示すように、この発電データは、2014/8/1の9:00:00から2014/9/30の19:00:00までの1時間毎のレコードからなる。各レコードには、日時及び発電量の計測値が格納されている。発電量は、直流電流(A)、直流電圧(V)、直流電力(kW)、及び交流電力(kW)の4つである。図7の発電データによれば、例えば、2014/8/1の9:00:00の直流電流は250A、直流電圧は620V、直流電力は155.0kW、交流電力は150.4kWである。ここでは、図7に示す発電データが読み込まれたものとする。
ステップS2において、抽出部3〜6は、読み込まれた気象データ及び発電データの中から、学習期間及び診断期間のデータを抽出する。
抽出部3は、図6の気象データの中から学習期間である2014/8/1から2014/8/31までの気象データを抽出する。これにより、図8に示す気象データが抽出される。
抽出部4は、図6の気象データの中から診断期間である2014/9/1から2014/9/30までの気象データを抽出する。これにより、図9に示す気象データが抽出される。
抽出部5は、図7の発電データの中から学習期間である2014/8/1から2014/8/31までの発電データを抽出する。これにより、図10に示す発電データが抽出される。
抽出部6は、図7の発電データの中から診断期間である2014/9/1から2014/9/30までの発電データを抽出する。これにより、図11に示す発電データが抽出される。
ステップS3において、データ密度算出部7は、図8に示した学習期間の気象データに基づいて、学習期間の気象パラメータの確率密度関数Ptrain(x)を算出する。xは、外気温、日射量、及び太陽高度である。このため、Ptrain(x)は3次元の確率密度関数となる。
また、データ密度算出部7は、図9に示した診断期間の気象データに基づいて、診断期間の気象パラメータの確率密度関数Ptest(x)を算出する。xは、外気温、日射量、及び太陽高度である。このため、Ptest(x)は3次元の確率密度関数となる。
ステップS4において、重み係数算出部8は、重み関数として、確率密度比関数Ptest(x)/Ptrain(x)を算出する。このとき、学習期間の気象データをxiとすると、重み付き平均は以下の式により表される。ここで、左辺の確率密度比を用いた重み付き平均は、データ数nが大きくなると、右辺に示す診断期間の確率分布に基づく期待値に収束することがわかる。なお、関数Aは、予測モデルの誤差等を示す。
Figure 0006543028
重み係数算出部8は、確率密度比関数Ptest(x)/Ptrain(x)に、各データの気象パラメータを代入し、各データの確率密度比を算出する。算出された各データの重み係数は、重み係数記憶部9に記憶される。
図12は、重み係数記憶部9に記憶された重み係数を示す図である。図12に示すように、重み係数記憶部9には、日時及び重み係数を格納した1時間毎のレコードが、2014/8/1の9:00:00から2014/9/30の19:00:00まで記憶される。図12によれば、例えば、2014/8/1の9:00:00の重み係数は、0.782である。
ステップS5において、予測モデル作成部10は、回帰式のパラメータを算出し、予測モデルを作成する。図13は、パラメータの算出のために、予測モデル作成部10に入力される学習期間の気象データ、発電データ、及び重み係数を示す図である。図13において、同一日時の気象データ、発電データ、及び重み係数は、同一のレコードに結合されている。予測モデル作成部10は、図12のデータに基づいて、重み係数を重みとした重み付き最小二乗法により、以下の回帰式のパラメータを算出する。
Figure 0006543028
この回帰式において、Pは直流電力、Gは日射量、Tは温度、A,B,C,Dはパラメータである。図14は、予測モデル作成部10により算出された上記の回帰式のパラメータを示す図である。図14において、Aは313.8468、Bは0.7329、Cは-37.127、Dは-13.528である。このように、回帰式のパラメータを算出することにより、以下の予測モデルが作成される。
Figure 0006543028
作成された予測モデルは、予測モデル記憶部11に記憶される。なお、回帰式は、上記の式に限られず、任意に設定することができる。
ステップS6において、予測値算出部12は、予測モデル記憶部11に記憶された予測モデルに、図9に示す診断期間の気象データの気象パラメータを代入して、診断期間の各日時における発電量の予測値を算出する。例えば、2014/9/1の9:00:00の直流電力の予測値は、予測モデルに、2014/9/1の9:00:00の日射量G及び気温Tを代入することにより算出される。予測値算出部12により算出された発電量の予測値は、予測値記憶部13に記憶される。図15は、予測値記憶部13に記憶された直流電力の予測値を示す図である。図15において、2014/9/1の9:00:00の直流電力の予測値は142kWである。
ステップS7において、異常診断部14は、発電設備の異常を診断する。異常診断部14は、まず、図15に示す診断期間の各日時の発電量の予測値と、図11に示す診断期間の各日時の発電量の計測値とを比較して、Rating値(%)を算出する。Rating値は、発電量の計測値/予測値である。図11及び図15によれば、2014/9/1の9:00:00の直流電力の計測値は137.0kW、予測値は142kWであるから、Rating値は137/142=96.5%となる。
次に、異常診断部14は、各日時におけるRating値の平均値を算出し、この平均値と閾値とを比較し、発電設備の異常を診断する。図16は、異常診断部14による診断結果を示す図である。図16において、Rating値の平均値は96.6%であり、閾値は95%である。異常診断部14は、平均値>閾値であれば正常と診断し、平均値≦閾値であれば異常と診断する。図16において、96.6%>95%であるから、発電設備は正常と診断されている。異常診断部14による診断結果は、診断結果記憶部15に記憶される。
なお、異常診断部14は、Rating値の平均値の代わりに中央値を用いて異常を診断してもよいし、一部の時間帯のRating値を用いて異常を診断してもよい。また、図16に示すRating値の標準偏差を用いて異常を診断してもよい。
ステップS8において、診断結果記憶部15に記憶された診断結果を出力する。診断結果の出力は、例えば、図16に示す診断結果を、グラフィック処理装置104がディスプレイ108に表示させることにより行われる。
以上の動作により、異常診断装置は、8月(学習期間)の気象パラメータ及び発電量に基づいて、9月(診断期間)の発電量の予測モデルを作成し、発電設備の以上を診断することができる。
なお、本発明は上記各実施形態そのままに限定されるものではなく、実施段階ではその要旨を逸脱しない範囲で構成要素を変形して具体化できる。また、上記各実施形態に開示されている複数の構成要素を適宜組み合わせることによって種々の発明を形成できる。また例えば、各実施形態に示される全構成要素からいくつかの構成要素を削除した構成も考えられる。さらに、異なる実施形態に記載した構成要素を適宜組み合わせてもよい。
1:気象データ記憶部、2:発電データ記憶部、3:学習期間気象データ抽出部、4:診断期間気象データ抽出部、5:学習期間発電データ抽出部、6:診断期間発電データ抽出部、7:データ密度算出部、8:重み係数算出部、9:重み係数記憶部、10:予測モデル作成部、11:予測モデル記憶部、12:予測値算出部、13:予測値記憶部、14:異常診断部、15:診断結果記憶部、101:CPU、102:RAM、103:HDD、104:グラフィック処理装置、105:入力インターフェース、106:通信インターフェース、107:LAN、108:ディスプレイ、109:キーボード、110:マウス

Claims (6)

  1. 学習期間の気象パラメータの分布と、診断期間の前記気象パラメータの分布と、の関係を示す重み係数を、前記学習期間の前記気象パラメータの確率密度関数と、前記診断期間の前記気象パラメータの確率密度関数の比である重み関数を用いて算出する係数算出部と、
    前記学習期間の前記気象パラメータと、前記学習期間の発電設備の発電量と、前記重み係数と、に基づいて前記診断期間の前記発電量の予測モデルを作成する予測モデル作成部と、
    前記予測モデルと、前記診断期間の前記気象パラメータと、に基づいて前記診断期間の前記発電量の予測値を算出する予測値算出部と、
    前記診断期間の前記発電量の前記予測値と、前記診断期間の前記発電量と、を比較して前記発電設備の異常を診断する診断部と、
    を備える異常診断装置。
  2. 前記予測モデル作成部は、前記発電量を目的変数、前記気象パラメータを説明変数とする回帰式のパラメータを算出する
    請求項1に記載の異常診断装置。
  3. 気象パラメータは、気温、日射量、太陽高度、太陽方位、風速、風力、及び風向を含む請求項1又は請求項2に記載の異常診断装置。
  4. 前記発電量は、電力量、直流電圧、直流電流、交流電圧、交流電流、直流電力、及び交流電力を含む
    請求項1〜請求項のいずれか1項に記載の異常診断装置。
  5. 前記発電設備は、太陽光発電設備、風力発電設備、及び太陽熱発電設備を含む請求項1〜請求項のいずれか1項に記載の異常診断装置。
  6. 学習期間の気象パラメータの分布と、診断期間の前記気象パラメータの分布と、の関係を示す重み係数を、前記学習期間の前記気象パラメータの確率密度関数と、前記診断期間の前記気象パラメータの確率密度関数の比である重み関数を用いて算出し、
    前記学習期間の前記気象パラメータと、前記学習期間の発電設備の発電量と、前記重み係数と、に基づいて前記診断期間の前記発電量の予測モデルを作成し、
    前記予測モデルと、前記診断期間の前記気象パラメータと、に基づいて前記診断期間の前記発電量の予測値を算出し、
    前記診断期間の前記発電量の前記予測値と、前記診断期間の前記発電量と、を比較して前記発電設備の異常を診断する
    ことを含む異常診断装置。
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