JP6646297B2 - ロボティックウエアの神経振動子を用いた同調制御方法、同調制御用コンピュータプログラム、およびロボティックウエア - Google Patents
ロボティックウエアの神経振動子を用いた同調制御方法、同調制御用コンピュータプログラム、およびロボティックウエア Download PDFInfo
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Description
た同調制御方法および同調制御用コンピュータプログラムを提案することにある。
ヒトの歩行時に股関節と股関節アクチュエータの間に生じる相互作用力に基づき、股関節神経振動子を用いた同調制御により、股関節アクチュエータを所定の股関節制御軌道を描くように駆動制御し、
前記歩行時に膝関節と膝関節アクチュエータの間に生じる相互作用力に基づき、膝関節神経振動子を用いた同調制御により、膝関節アクチュエータを所定の膝関節制御軌道を描くように駆動制御し、
前記股関節制御軌道の1周期をヒトの1歩行周期に対応するように設定し、
前記膝関節制御軌道を、前記股関節制御軌道の1周期を2周期とする2周期制御軌道に設定し、
前記股関節制御軌道の各1周期分の軌道波形に対応する前記膝関節制御軌道の2周期分の軌道波形が、ヒトの1歩行運動の立脚相および遊脚相の動きに対応するように、一方の立脚相軌道波形の振幅を、他方の遊脚相軌道波形の振幅に比べて小さくなるように設定することを特徴としている。
波形部分および遊脚相波形部分に対して、予め設定されている振幅倍率とオフセット値をそれぞれ与えて、前記立脚相軌道波形および前記遊脚相軌道波形を備えた膝関節制御軌道を規定する制御信号波形を生成する。
ヒトの歩行運動を補助するアシスト力を股関節に与える股関節アクチュエータと、
ヒトの歩行運動を補助するアシスト力を膝関節に伝える膝関節アクチュエータと、
前記股関節アクチュエータおよび前記膝関節アクチュエータを制御する同調制御装置と、
を有しており、
前記同調制御装置は、
ヒトの歩行時に股関節と股関節アクチュエータの間に生じる相互作用力に基づき、股関節神経振動子を用いた同調制御により、股関節アクチュエータを所定の股関節制御軌道を描くように駆動制御する股関節制御部と、
前記歩行時に膝関節と膝関節アクチュエータの間に生じる相互作用力に基づき、膝関節神経振動子を用いた同調制御により、膝関節アクチュエータを所定の膝関節制御軌道を描くように駆動制御する膝関節制御部と、
を備えており、
前記股関節制御軌道の1周期をヒトの1歩行周期に対応するように設定されており、
前記膝関節制御軌道を、前記股関節制御軌道の1周期を2周期とする2周期制御軌道に設定されており、
前記股関節制御軌道の各1周期分の軌道波形に対応する前記膝関節制御軌道の2周期分の軌道波形が、ヒトの1歩行運動の立脚相および遊脚相の動きに対応するように、一方の立脚相軌道波形の振幅を、他方の遊脚相軌道波形の振幅に比べて小さくなるように設定されていることを特徴としている。
立脚相軌道波形および前記遊脚相軌道波形を備えた膝関節制御軌道を規定する制御信号波形を生成する信号処理部を備えた構成とすることができる。
図1に、先行研究(非特許文献3)において開発され、本発明において用いることのできる非外骨格型ロボティックウエア(以下、単に「ロボット」と呼ぶ場合もある。)を示す。ロボットの関節間にリンク機構が無く、人体の骨格系を利用して、股関節アクチュエータおよび膝関節アクチュエータであるモータユニットで、直接的に人体の関節の動きを補助する機構である。モータユニットは、モータと、この出力回転を減速して出力する減速機とから構成される。減速機出力軸(関節軸)には、ここを中心として開閉する上下の旋回腕が取付けられ、これらの旋回腕の開閉運動が、それぞれ、サポートベルトを介して、股関節、膝関節に繋がる骨格系に伝達される。
先行研究(非特許文献2)ならびに本発明では、神経振動子を用いた同調制御を用いている。図2に、その制御システムの概要を示す。ロボットとヒトの動きによって生じる相互作用力を減速機内蔵型トルクセンサによって計測し、同調ゲインを乗じたものを神経振動子への入力として用いており、入力を受けた神経振動子からは同調した信号が出力される。この出力信号を目標角度としてPID制御を通じてロボットの動きを生成する。このフィードバック制御によってヒトの運動との同調を図ろうとする仕組みである。同調ゲイン(C)は同調性を決める係数であり、値が大きいほどロボットはヒトの動きに同調する。つまり同調性が高くなる。
ヒトは歩行運動などの基本的なリズム運動を行う際には、CPG(Central Pattern Generator)と呼ばれる神経回路を用いて制御しながら動作を生成している。CPGは互いに位相関係を有しながら振動している神経組織の集合で、この神経回路内で発現する神経素子間の興奮・抑制メカニズムをモデル化したものが神経振動子である。
xi:i番目の神経素子の内部状態を示す係数
g(xi):i番目の神経素子の出力
fi:i番目の神経素子の疲労状態を表す係数
Si:i番目の神経素子への定常入力
bi:i番目の神経素子の疲労係数
aij:i番目の神経素子からj番目の神経素子への結合係数
Ta,Tr:時定数
Input:外部入力
である。
Input=C*τ_mutual
で表される。
いて、
aij=0.12
bi=2.5
fi=1.0
Si=2.0
Tr/Ta=0.2
としている。
図4に示すように、ヒトの1歩行動作においては、股関節は歩行動作の周期に対応した周期の運動軌道を描く。これに対して、膝関節は衝撃を吸収するための特徴的な運動軌道を描く。
次に、本発明に到る過程において検討した下肢4関節用の神経振動子の抑制結合形態について説明する。
次に、本発明が採用している股関節アクチュエータ制御用の2周期軌道について説明する。
ヒト歩行時の特徴的な膝関節運動軌跡は、その1歩行周期中に二つのフェーズ(遊脚相と立脚相)が存在する(図4参照)。本発明者等は、一つのフェーズ中に、丁度、1周期分の波形が含まれていることに着目した。振幅の大きな遊脚相軌跡と振幅の小さな立脚相軌跡の周期は主に股関節の周期の1/2であることから、膝関節は1歩行周期中に2周期分の動作をする2周期軌道と捉えた。これに基づく本発明の2周期軌道の生成手順を図7に示す。
まず、図8には、2周期軌道の生成における膝関節の二つのフェーズ波形を生成する流
れを示す。フェーズ波形生成の第1段階では、股関節の動作周期の1/2の周期となる膝関節の基本波形(膝関節基本波形)を生成する。具体的には、膝関節の神経振動子の時定数TrおよびTaをそれぞれ股関節の時定数の半分にすることで、基本波形が生成される。次に、基本波形の極小点を判別する。時刻tにおける膝関節の神経振動子の出力値が極小点である場合には、当該時刻tの前後の時刻における出力値に比べて、当該時刻tの出力値が小さいので、これに基づき、膝関節の基本波形の極小点を判別できる。図8(b)においては、基本波形の時刻tにおける点Kが極小点であるための条件を示してある。
神経振動子は、入力信号に合わせて出力信号の振幅や周期を変化させる。つまり、同調するという性質を持っているので、図11に示すように、出力振幅と周期が変動する。
図15は本発明を適用した下肢4関節制御システムの一例を示す機能ブロック図である。ここで、Tは相互作用トルク、Cは同調ゲイン値、Inputは神経振動子への入力、Nは神経振動子からの出力、AMPは制御軌道の振幅、OFFSETは制御軌道のオフセット値、AGLは生成される出力角度、Dはサイクル変換点における継ぎ目誤差、Hは誤
差Dオフセットした波形、dはドリフト誤差補正値、MはPID制御に用いられる目標角度である。添え字のkとhは、それぞれ膝関節と股関節を示す。
先に述べたように、図5に示す下肢4関節制御システムにおける神経振動子間の抑制結合形態では、股関節と膝関節に位相ズレが生じる。
(検証実験1:制御軌道の確認)
(a)実験の目的と方法
図16に示す本発明の制御システムによって継ぎ目誤差やドリフトも無い制御軌道で動作できているかの確認を実験目的とし、人体に装着しない、つまり外部入力が全く無い条件でロボットを60秒間動作させて、その制御軌道を計測した。具体的には、ロボティックウエアの左右の股関節アクチュエータおよび左右の膝関節アクチュエータが動作時に接触しないように机上に配置し、それらの同調性を決める同調ゲイン値Cを0として、外部入力の影響を受けない状態とした。なお、制御軌道の設定は、神経振動子の時定数をTa=0.8、Tr=0.16とし、2周期軌道である膝関節に関しては股関節の1/2に設定した。これは歩行周期1.65秒(約1.2m/sec)に相当する。振幅に関しては図18に示す値を設定した。ここで、第1振幅と第2振幅はそれぞれ遊脚相と立脚相の振幅(動作設定角度)を表している。
図19に、下肢4関節の角度軌道(股関節制御軌道、膝関節制御軌道)を示す。この結果から、左右の股関節間ならびに左右の膝関節間に180°の位相差があり、下肢4関節すべてにおいてシミュレーション結果と同じ制御軌道でロボットが動作していることがわかる。換言すると、膝関節の特徴的な軌道をロボットの制御軌道として実現できていること、継ぎ目誤差や誤差ドリフトの無い制御軌道でロボットが動作できること、周期が異なる神経振動子が混在したシステムが実現できていること(下肢4関節の動作角度の位相が正しく制御されていること)が確認された。
(a)実験の目的と方法
本実験では、変動する神経振動子の出力に応じた制御軌道生成が出来ているか否かの検証を行った。
(a)実験の目的と方法
従来の膝関節制御と本発明による2周期軌道制御を、ロボットと装着者の間に生じる相互作用トルクで比較し、装着者にとって違和感のない制御軌道に改善できているかの検証を実験の目的とした。
図23には、本発明の2周期軌道制御の場合に得られた膝関節の角度軌道および各関節における相互作用トルクを示し、図24には、従来の膝関節制御の場合に得られた膝関節の角度軌道および各関節における相互作用トルクを示す。これらの結果から、本発明による2周期軌道制御では相互作用トルクが減少していることがわかる。
2 股関節アクチュエータ
3 膝関節アクチュエータ
4 同調制御装置
5 股関節制御部
6 膝関節制御部
7 股関節神経振動子
8 膝関節神経振動子
9 極小点判定機能
10 相判定機能
11 PID制御部
12 PID制御部
Claims (19)
- ヒトの歩行運動を補助するアシスト力を股関節および膝関節に伝える股関節アクチュエータ、膝関節アクチュエータおよび制御部を備えた人体装着型のロボティックウエアの制御を、前記制御部が神経振動子を用いて行う同調制御方法であって、
ヒトの歩行時に股関節と股関節アクチュエータの間に生じる相互作用力に基づき、股関節神経振動子を用いた同調制御により、股関節アクチュエータを所定の股関節制御軌道を描くように駆動制御し、
前記歩行時に膝関節と膝関節アクチュエータの間に生じる相互作用力に基づき、膝関節神経振動子を用いた同調制御により、膝関節アクチュエータを所定の膝関節制御軌道を描くように駆動制御し、
前記股関節制御軌道の1周期をヒトの1歩行周期に対応するように設定し、
前記膝関節制御軌道を、前記股関節制御軌道の1周期を2周期とする2周期制御軌道に設定し、
前記股関節制御軌道の各1周期分の軌道波形に対応する前記膝関節制御軌道の2周期分の軌道波形が、ヒトの1歩行運動の立脚相および遊脚相の動きに対応するように、一方の立脚相軌道波形の振幅を、他方の遊脚相軌道波形の振幅に比べて小さくなるように設定することを特徴とするロボティックウエアの神経振動子を用いた同調制御方法。 - 請求項1において、
前記股関節神経振動子の自励振動を規定する股関節基本波形を設定し、
前記膝関節神経振動子の自励振動を規定する膝関節基本波形を、前記股関節基本波形の周期の1/2の周期を有するように設定し、
前記膝関節神経振動子の出力信号における前記立脚相に対応する立脚相波形部分および遊脚相波形部分に対して、予め設定されている振幅倍率とオフセット値をそれぞれ与えて、前記立脚相軌道波形および前記遊脚相軌道波形を備えた膝関節制御軌道を規定する制御信号波形を生成するロボティックウエアの神経振動子を用いた同調制御方法。 - 請求項2において、
前記膝関節神経振動子の出力信号の極小点を判別し、
前記極小点のそれぞれについて、対応する時点における前記股関節神経振動子の出力信号の振幅値を判別し、
前記振幅値に基づき、前記膝関節神経振動子の出力信号の各極小点間が前記立脚相波形部分および前記遊脚相波形部分のいずれであるかを判別するロボティックウエアの神経振動子を用いた同調制御方法。 - 請求項2において、
前記制御信号波形における前記立脚相波形部分と前記遊脚相波形部分との間の継ぎ目部分が一致していない場合に、当該継ぎ目部分が滑らかに連続する継ぎ目部分となるように、波形修正を施すロボティックウエアの神経振動子を用いた同調制御方法。 - 請求項1において、
前記ロボティックウエアは、前記股関節アクチュエータとしてヒトの左右の股関節にアシスト力を与える左股関節アクチュエータおよび右股関節アクチュエータと、前記膝関節アクチュエータとしてヒトの左右の膝関節にアシスト力を与える左膝関節アクチュエータおよび右膝関節アクチュエータとを備えており、
前記左股関節アクチュエータおよび前記右股関節アクチュエータを、相互に逆位相の前記股関節制御軌道を描くように駆動制御し、
前記左膝関節アクチュエータおよび前記右膝関節アクチュエータを、相互に1周期分位相がずれた状態で前記膝関節制御軌道を描くように駆動制御するロボティックウエアの神
経振動子を用いた同調制御方法。 - 請求項1において、
前記股関節神経振動子および前記膝関節神経振動子は、以下の三式で示す非線形1階連立微分方程式で表され、
ここで、
xi:i番目の神経素子の内部状態を示す係数
g(xi):i番目の神経素子の出力
fi:i番目の神経素子の疲労状態を表す係数
Si:i番目の神経素子への定常入力
bi:i番目の神経素子の疲労係数
aij:i番目の神経素子からj番目の神経素子への結合係数
Ta,Tr:時定数
Input:外部入力
であり、
前記相互作用力を相互作用トルクτ_mutualとし、前記同調制御における同調性を調整するゲインを同調ゲインCとすると、前記外部入力Inputは、前記相互作用トルクτ_mutualと前記同調ゲインCを用いて、
Input=C*τ_mutual
で表されるロボティックウエアの神経振動子を用いた同調制御方法。 - 請求項1に記載の方法を用いて、ロボティックウエアの股関節アクチュエータおよび膝関節アクチュエータの駆動を制御するロボティックウエアの同調制御用コンピュータプログラムであって、
ヒトの歩行時に股関節と股関節アクチュエータの間に生じる相互作用力に基づき、股関節神経振動子を用いた同調制御により、股関節アクチュエータを所定の股関節制御軌道を描くように駆動制御する機能、
前記歩行時に膝関節と膝関節アクチュエータの間に生じる相互作用力に基づき、膝関節神経振動子を用いた同調制御により、膝関節アクチュエータを所定の膝関節制御軌道を描くように駆動制御する機能、
前記股関節制御軌道の1周期をヒトの1歩行周期に対応するように設定する機能、
前記膝関節制御軌道を、前記股関節制御軌道の1周期を2周期とする2周期制御軌道に設定する機能、および、
前記股関節制御軌道の各1周期分の軌道波形に対応する前記膝関節制御軌道の2周期分の軌道波形が、ヒトの1歩行運動の立脚相および遊脚相の動きに対応するように、一方の立脚相軌道波形の振幅を、他方の遊脚相軌道波形の振幅に比べて小さくなるように設定する機能
をコンピュータに実行させることを特徴とするロボティックウエアの同調制御用コンピュータプログラム。 - 請求項7において、
前記股関節神経振動子の自励振動を規定する股関節基本波形を設定する機能、
前記膝関節神経振動子の自励振動を規定する膝関節基本波形を、前記股関節基本波形の周期の1/2の周期を有するように設定する機能、
前記膝関節神経振動子の出力信号における前記立脚相に対応する立脚相波形部分および遊脚相波形部分に対して、予め設定されている振幅倍率とオフセット値をそれぞれ与えて、前記立脚相軌道波形および前記遊脚相軌道波形を備えた膝関節制御軌道を規定する制御信号波形を生成する機能
をコンピュータに実行させるロボティックウエアの同調制御用コンピュータプログラム。 - 請求項8において、
前記膝関節神経振動子の出力信号の極小点を判別する機能、
前記極小点のそれぞれについて、対応する時点における前記股関節神経振動子の出力信号の振幅値を判別する機能、
前記振幅値に基づき、前記膝関節神経振動子の出力信号の各極小点間が前記立脚相波形部分および前記遊脚相波形部分のいずれであるかを判別する機能
をコンピュータに実行させるロボティックウエアの同調制御用コンピュータプログラム。 - 請求項8において、
前記制御信号波形における前記立脚相波形部分と前記遊脚相波形部分との間の継ぎ目部分が一致していない場合に、当該継ぎ目部分が滑らかに連続する継ぎ目部分となるように、波形修正を施す機能をコンピュータに実行させるロボティックウエアの同調制御用コンピュータプログラム。 - 請求項7において、
前記ロボティックウエアは、前記股関節アクチュエータとしてヒトの左右の股関節にアシスト力を与える左股関節アクチュエータおよび右股関節アクチュエータと、前記膝関節アクチュエータとしてヒトの左右の膝関節にアシスト力を与える左膝関節アクチュエータおよび右膝関節アクチュエータとを備えており、
前記左股関節アクチュエータおよび前記右股関節アクチュエータを、相互に逆位相の前記股関節制御軌道を描くように駆動制御する機能、および、
前記左膝関節アクチュエータおよび前記右膝関節アクチュエータを、相互に1周期分位相がずれた状態で前記膝関節制御軌道を描くように駆動制御する機能を
コンピュータに実行させるロボティックウエアの同調制御用コンピュータプログラム。 - 請求項7において、
前記股関節神経振動子および前記膝関節神経振動子を、以下の三式で示す非線形1階連立微分方程式で規定し、
ここで、
xi:i番目の神経素子の内部状態を示す係数
g(xi):i番目の神経素子の出力
fi:i番目の神経素子の疲労状態を表す係数
Si:i番目の神経素子への定常入力
bi:i番目の神経素子の疲労係数
aij:i番目の神経素子からj番目の神経素子への結合係数
Ta,Tr:時定数
Input:外部入力
であり、
前記相互作用力を相互作用トルクτ_mutualとし、前記同調制御における同調性を調整するゲインを同調ゲインCとすると、前記外部入力Inputを、前記相互作用トルクτ_mutualと前記同調ゲインCを用いて、
Input=C*τ_mutual
で規定する機能を
コンピュータに実行させるロボティックウエアの同調制御用コンピュータプログラム。 - ヒトの歩行運動を補助するアシスト力を股関節に与える股関節アクチュエータと、
ヒトの歩行運動を補助するアシスト力を膝関節に伝える膝関節アクチュエータと、
前記股関節アクチュエータおよび前記膝関節アクチュエータを制御する同調制御装置と、
を有しており、
前記同調制御装置は、
ヒトの歩行時に股関節と股関節アクチュエータの間に生じる相互作用力に基づき、股関節神経振動子を用いた同調制御により、股関節アクチュエータを所定の股関節制御軌道を描くように駆動制御する股関節制御部と、
前記歩行時に膝関節と膝関節アクチュエータの間に生じる相互作用力に基づき、膝関節神経振動子を用いた同調制御により、膝関節アクチュエータを所定の膝関節制御軌道を描くように駆動制御する膝関節制御部と、
を備えており、
前記股関節制御軌道の1周期をヒトの1歩行周期に対応するように設定されており、
前記膝関節制御軌道を、前記股関節制御軌道の1周期を2周期とする2周期制御軌道に設定されており、
前記股関節制御軌道の各1周期分の軌道波形に対応する前記膝関節制御軌道の2周期分の軌道波形が、ヒトの1歩行運動の立脚相および遊脚相の動きに対応するように、一方の立脚相軌道波形の振幅を、他方の遊脚相軌道波形の振幅に比べて小さくなるように設定されていることを特徴とするロボティックウエア。 - 請求項13において、
前記股関節神経振動子の自励振動を規定する基本波形を股関節基本波形とすると、前記膝関節神経振動子の自励振動を規定する膝関節基本波形は、前記股関節基本波形の周期の1/2の周期を有するように設定されており、
前記股関節制御部は、
前記膝関節神経振動子の出力信号における前記立脚相に対応する立脚相波形部分および遊脚相波形部分に対して、予め設定されている振幅倍率とオフセット値をそれぞれ与えて、前記立脚相軌道波形および前記遊脚相軌道波形を備えた膝関節制御軌道を規定する制御信号波形を生成する信号処理部を備えているロボティックウエア。 - 請求項14において、
前記信号処理部は、
前記膝関節神経振動子の出力信号の極小点を判別する極小点判別部と、
前記極小点のそれぞれについて、対応する時点における前記股関節神経振動子の出力信号の振幅値を判別する値判別部と、
前記振幅値に基づき、前記膝関節神経振動子の出力信号の各極小点間が前記立脚相波形
部分および前記遊脚相波形部分のいずれであるかを判別する相判別部と、
を備えているロボティックウエア。 - 請求項14において、
前記信号処理部は、
前記制御信号波形における前記立脚相波形部分と前記遊脚相波形部分との間の継ぎ目部分が一致していない場合に、当該継ぎ目部分が滑らかに連続する継ぎ目部分となるように、波形修正を施す波形修正部を備えているロボティックウエア。 - 請求項13において、
前記股関節アクチュエータとして、ヒトの左右の股関節にアシスト力を与える左股関節アクチュエータおよび右股関節アクチュエータとを備え、
前記膝関節アクチュエータとして、ヒトの左右の膝関節にアシスト力を与える左膝関節アクチュエータおよび右膝関節アクチュエータとを備え、
前記股関節制御部は、前記左股関節アクチュエータおよび前記右股関節アクチュエータを、相互に逆位相の前記股関節制御軌道を描くように駆動制御し、
前記膝関節制御部は、前記左膝関節アクチュエータおよび前記右膝関節アクチュエータを、相互に1周期分位相がずれた状態で前記膝関節制御軌道を描くように駆動制御するロボティックウエア。 - 請求項13において、
前記股関節アクチュエータによって規定されるロボット股関節と前記膝関節アクチュエータによって規定されるロボット膝関節との間を連結するリンク機構が備わっていない非外骨格型であるロボティックウエア。 - 請求項13において、
前記股関節神経振動子および前記膝関節神経振動子は、以下の三式で示す非線形1階連立微分方程式で表され、
ここで、
xi:i番目の神経素子の内部状態を示す係数
g(xi):i番目の神経素子の出力
fi:i番目の神経素子の疲労状態を表す係数
Si:i番目の神経素子への定常入力
bi:i番目の神経素子の疲労係数
aij:i番目の神経素子からj番目の神経素子への結合係数
Ta,Tr:時定数
Input:外部入力
であり、
前記相互作用力を相互作用トルクτ_mutualとし、前記同調制御における同調性を調整するゲインを同調ゲインCとすると、前記外部入力Inputは、前記相互作用トルクτ_mutualと前記同調ゲインCを用いて、
Input=C*τ_mutual
で表されるロボティックウエア。
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