JP6645493B2 - 容器、核酸精製キット、及び容器の製造方法 - Google Patents

容器、核酸精製キット、及び容器の製造方法 Download PDF

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Description

本発明は、容器、核酸精製キット、及び容器の製造方法に関する。
本願は、2015年3月18日に日本に出願された特願2015−054972号に基づき優先権を主張し、その内容をここに援用する。
近年の遺伝子検査技術の発達により、例えば患者から採取した生体試料などの被検体から核酸を抽出して一塩基多型のような遺伝子の差異を検出することで、医薬品に対する感受性をあらかじめ予測できる可能性が示唆されている。
被検体から核酸を抽出する場合、検体間の交差汚染(クロスコンタミネーション)を防止したり、感染源の拡散を防止するために、被検体から核酸を抽出するために必要な試薬類を試薬カートリッジ内に収容し、被検体から核酸を抽出するたびにこれら試薬類を使いきって試薬カートリッジごと廃棄する(例えば特許文献1参照)。
また、試薬カートリッジに収容された液体は、内部に空洞を有する分注チップによって吸引、保持されて所定の工程に従って分注あるいは攪拌される。このとき、分注チップの内部に液体を吸引する工程や分注チップから液体を吐出する工程において、液体が分注チップの外面に付着する場合がある。液体が分注チップの外面に付着すると、分注チップを用いて液体を計量する精度が低下したり、分注チップの外面に付着した液体による汚染が広がったりするおそれがある。このため、核酸を分析する自動分析装置などには、分注チップの外面を洗浄する装置が自動分析装置などに備えられている(例えば特許文献2参照)。
さらに、分注チップ外面に付着した余剰液を拭い取るためのスポンジを試薬カートリッジ内に収容し、そのスポンジの切れ目に分注チップを差し込むことにより、分注チップ外側に付着した余剰液を拭い取る機構が試薬カートリッジに備えられている(例えば特許文献3参照)。
国際公開第2005/118772号 日本国特開2008−215928号公報 日本国特開2011−072276号公報
しかしながら、特許文献1に記載の核酸分析装置では、分注チップの外面に付着した液体を除去することができないので、分注チップの外面に付着した液体によって計量誤差が生じることがある。
また、特許文献2に記載の自動分析装置では、分注チップを振動させて分注チップの外面に付着した洗浄液を除去するため、装置構成が複雑になってしまうという問題がある。
特許文献3に記載の方法では、試薬カートリッジにスポンジを強固に固定する必要があり、固定に必要な部品が嵌合固定されているため、高度な精度管理が必要となっている。
また、部品点数も多いため組み付けも非常に手間がかかる。
本発明は、上述した事情に鑑みてなされたものであって、その目的は分注チップの外面に付着した液体を簡易な構成で除去できる容器、核酸精製キット、及び容器の製造方法を提供することである。
本発明の第一態様に係る容器は、液体を分注する分注器具を挿入可能な凹部と、前記凹部の内部に保持され、前記分注器具が前記凹部に挿入される際に、前記分注器具の外面に付着した前記液体を除去するように構成された拭い部材と、前記凹部の開口端と前記拭い部材との両方に溶着され、前記凹部を覆うフィルムと、を有する液体除去部を備える。
上記第一態様において、前記拭い部材の材料の融点は、前記フィルムの融点よりも高くてもよい。
上記第一態様において、前記拭い部材は、親油性を有していてもよい。
上記第一態様において、前記拭い部材は、親水性を有していてもよい。
上記第一態様において、前記拭い部材は、弾性を有する多孔性材料によって形成されていてもよい。
上記第一態様において、前記拭い部材には、前記分注器具によって押し広げられるように構成された切り込みが形成されていてもよい。
上記第一態様において、前記拭い部材は、内径が、前記液体と接触する前記分注器具の領域の最大外形よりも小さい切込みを有していてもよい。
上記第一態様において、前記液体は、核酸分離精製用試薬であってもよい。
上記第一態様において、前記分注器具は、定量分注可能な分注器具であってもよい。
上記第一態様に係る容器は、核酸を含む被検体を収容する被検体収容部と、前記液体を収容する液体収容部と、前記被検体の分離精製において発生する廃液を収容する廃液収容部と、前記被検体の前記核酸を精製する抽出フィルターカートリッジとをさらに有していてもよい。
本発明の第二態様に係る核酸精製キットは、上記第一態様に係る容器と、分注器具に取り付け可能な分注チップを複数収容するための分注チップ収容体とを備える。
本発明の第三態様に係る容器の製造方法は、略有底筒状の凹部を形成し、分注器具が挿入可能な拭い部材を前記凹部内に挿入し、熱溶着性のフィルムを前記凹部の開口端及び前記拭い部材の上面の一部に重ねて配置し、前記フィルム配置工程の後、前記開口端の全周と、前記拭い部材の上面のうち前記フィルムに接触した部分とを前記フィルムを介して加熱することにより、前記開口端と前記フィルムとを熱溶着し、且つ前記拭い部材と前記フィルムとを熱溶着する。
上記第三態様において、前記開口端と前記フィルムとを熱溶着し、且つ前記拭い部材と前記フィルムとを熱溶着する際に、前記開口端の輪郭形状に倣った環状の加熱領域に対して前記フィルムを加熱し、前記加熱領域に囲まれ前記開口端の中心を含む非加熱領域を未溶着状態で残してもよい。
上記第三態様において、前記拭い部材が、前記凹部の中心線に沿った貫通孔状の切り込みを有する多孔性材料であってもよい。
本発明の上記態様に係る容器及び核酸精製キットによれば、液体除去部において余剰液体を拭い部に吸収させるので、分注器具の外面に付着した液体を簡易な構成で除去できる。また、液体除去部の拭い部材は、凹部に溶着されたフィルムに溶着されているので、拭い部材はフィルムを介して凹部に保持される。このため、簡易な構成で凹部内に拭い部材を保持することができる。
本発明の一実施形態に係る試薬カートリッジを示す斜視図である。 本発明の一実施形態に係る試薬カートリッジと分注チップラックとの構成を示す斜視図である。 本発明の一実施形態に係る試薬カートリッジにおける抽出フィルターカートリッジの構成を示す断面図である。 本発明の一実施形態に係る試薬カートリッジにおける液体除去部の構成を示す断面図である。 本発明の一実施形態に係る試薬カートリッジにおける液体除去部の一部の構成を示す分解斜視図である。 本発明の一実施形態に係る試薬カートリッジにおける液体除去部の一部を示す拡大図である。 (本発明の一実施形態に係る試薬カートリッジにおける液体除去部における拭いフィルターの構成を示す平面図である。 本発明の一実施形態に係る試薬カートリッジにおける液体除去部における拭いフィルターの構成を示す平面図である。 本発明の一実施形態に係る試薬カートリッジにおける液体除去部における拭いフィルターの構成を示す平面図である。 本発明の一実施形態に係る試薬カートリッジにおける液体除去部の作用を説明するための説明図である。 本発明の一実施形態に係る試薬カートリッジにおける液体除去部の作用を説明するための説明図である。 本発明の一実施形態に係る試薬カートリッジの製造方法を説明するための図で、封止フィルムを拭いフィルター及び凹部に溶着する工程を示している。 本発明の一実施形態に係る試薬カートリッジの製造方法を説明するための図で、封止フィルムを拭いフィルター及び凹部に溶着する工程を示している。 本発明の一実施形態に係る試薬カートリッジの製造方法を説明するための図で、封止フィルムを拭いフィルター及び凹部に溶着する工程を示している。 本発明の一実施形態に係る試薬カートリッジの製造方法を説明するための図で、封止フィルムを拭いフィルター及び凹部に溶着する工程を示している。 本発明の一実施形態に係る試薬カートリッジの平面図で、拭いフィルター及び凹部に対する封止フィルムの溶着領域を示している。 図8AのA−A線における断面図である。
以下、本発明の一実施形態の容器及び核酸精製キットについて図1ないし図7を参照して説明する。
図1は、本発明の容器の一実施形態である試薬カートリッジ100を示す斜視図である。また、図2は、試薬カートリッジ100と分注チップラック200との構成を示す斜視図である。また、図3は、試薬カートリッジ100における抽出フィルターカートリッジ150の構成を示す断面図である。また、図4Aは試薬カートリッジ100における液体除去部128の構成を示す断面図で、図4Bは液体除去部128の一部の構成を示す分解斜視図である。図4Cは液体除去部128の拡大図である。また、図5Aないし図5Cは、液体除去部128における拭いフィルター129Aの構成を示す平面図である。また、図6A及びBは、試薬カートリッジ100における液体除去部128の作用を説明するための説明図である。
図2に示すように、核酸精製キット10は、被検体から核酸を抽出するための試薬などが収容された試薬カートリッジ100と、液体を分注するための分注チップ201が複数収容された分注チップラック(分注チップ収容体)200とを備えている。本実施形態では、分注チップラック200は同形同大の分注チップ201を複数備えている。試薬カートリッジ100に収容された液体は複数の分注チップ201のいずれかによって分注操作あるいは攪拌操作され、分注チップ201によって液体の間で交差汚染が生じないようになっている。また、分注チップラック200は、使用後の分注チップ201を回収するための容器でもある。核酸分析装置における分注チップ201の使用終了後には感染性廃棄物として分注チップ201を分注チップラック200ごと廃棄することができる。
試薬カートリッジ100は、略箱状に形成された本体101と、本体101の外面から突出して形成された爪部102とを有している。爪部102は、例えば試薬カートリッジ100が自動分析装置などにセットされたときに、試薬カートリッジ100が転倒しないように自動分析装置の一部と係合できるように構成されている。
本体101の外面の一部は、核酸精製キット10の使用時には取り外される薄膜状の封止フィルム103で巻かれている。封止フィルム103によって本体101の開口は封止されており、本体101の内部に配置された後述する抽出フィルターカートリッジ150などが本体101から落下しないように、また本体101内部に埃などの異物が混入することが防止できるようになっている。
本体101の内部には、サンプルウエル(被検体収容部)110と、試薬ウエル部120と、廃液ウエル(廃液収容部)130と、回収ウエル140と、が一体に形成されている。サンプルウエル110には、生体試料などの被検体が投入される。試薬ウエル部120には、被検体から核酸を抽出するための試薬などが収容されている。廃液ウエル130に、被検体から核酸を抽出する工程で分離された不要な溶液を廃棄する。回収ウエル140は、被検体から抽出された核酸を回収する。
また、試薬カートリッジ100は、核酸を吸着させる担体を含有する抽出フィルターカートリッジ150を有する。試薬カートリッジ100には、抽出フィルターカートリッジ150が収容される保持部160が一体に形成されている。
試薬ウエル部120は、複数の試薬ウエル(試薬収容部)121、122、123、124、125、126と、オイルウエル(オイル収容部)127と、オイル除去部(液体除去部)128とを有している。また、試薬ウエル部120において、複数の試薬ウエル121、122、123、124、125、126、及びオイルウエル127の開口、さらにオイル除去部128の開口は、図1、図4A及び図4Cに示す封止フィルム104によって封止されている。
封止フィルム104は、気体の透過が抑制されていると共に、分注チップ201を突き刺すことによりフィルムを破ることができる構成とすることが好ましく、例えば金属製の薄膜や、プラスチックフィルム等を用いることができる。封止フィルム104として、金属とプラスチックを組合わせたフィルムも使用できる。
図4Cに示すように、本実施形態の封止フィルム104は、封止層(本実施形態ではアルミニウムから形成されるアルミ層104A)と、接着層104Bと、溶着層104Cとを有する積層体である。封止層は、液体及び気体の透過を防止する。接着層104Bは、アルミ層104Aに設けられる。溶着層104Cは、複数の試薬ウエル121、122、123、124、125、126、及びオイルウエル127の開口端、さらにオイル除去部128の開口端に対して熱溶着可能である。
アルミ層104Aは引裂性の向上と水蒸気バリアのために設けられている。アルミ層104Aの材料としては、薄膜金属やフィルム類が挙げられるがこの限りではない。
封止フィルム104の溶着層104Cの溶融温度は、本体101の溶融温度と同程度に設定することが好ましい。拭いフィルター129Aの融解温度は封止フィルム104の溶着層104Cの融解温度及び本体101の融解温度のどちらよりも高く設定されることが好ましい。このような融解温度に設定することにより、封止フィルム104を用いた熱溶着時に拭いフィルター129Aが溶けにくい。なお、拭いフィルター129Aが溶けにくいことにより、拭いフィルター129Aは、後述する分注チップ201に付着した余剰液体を吸収可能な多孔性を維持している。
溶着層104Cとアルミ層104Aとは接着層104Bで接着されている。接着層104Bは溶着層104Cとアルミ層104Aとを密に接着させるために設けられており、両者を接着できる接着剤であれば、種類は問わない。
封止フィルム104には、切り込み105が形成されている。後述する拭いフィルター129Aへ分注チップ201をスムーズに差し込むために、封止フィルム104の貼合時に予め切り込みが形成される。
図2に示す試薬ウエル121〜126には、細胞膜などの生体物質を溶解する溶解液121Aと、前記溶解液121Aで溶解しきれず担体へ目詰まりを起こしている細胞質などの生体物質を溶解する溶解液122A、担体に吸着された核酸以外の不要物を洗い流すための洗浄液123A、124Aと、担体から核酸を溶出させる溶出液125Aと、溶出液中の核酸濃度を調整するための希釈液126Aがそれぞれ個別に収容されている。
また後述の使用様態では分析用の試薬は核酸分析チップに配置した構成としているが、これとは別に試薬ウエルに分析用の試薬を収容した使用方法としても良い。例えば、核酸に対してPCR、及びインベーダー(登録商標)法によるSNP測定を行う試薬の一部があらかじめ混合された分析試薬プレミックスをそれぞれの試薬ウエルに個別に収容することができる。
オイルウエル127には、例えばPCR反応において反応溶液に重層して用いられる周知のオイル127Aが収容されている。オイル127Aとしては、例えばミネラルオイルやシリコンオイルなどを好適に採用することができる。
図4Aから図4Cまでに示すように、オイル除去部128は、分注チップ201(図2参照)の外面に付着するオイル127Aを除去するための拭い部129と、拭い部129を内部に保持する凹部128Aとを有している。
図4A及び図4Bに示すように、拭い部129は、親油性を有する拭いフィルター129Aを有している。親油性を有する拭いフィルター129Aは、ミネラルオイル等の油性液体を良好に除去することができる。なお、親油性を有する拭いフィルター129Aに代えて、親水性を有する拭いフィルターが設けられている場合、水溶液を良好に除去することができる。拭いフィルター129Aは、オイル除去部128の内径に沿う略円柱形状あるいは略円板形状に形成されている。拭いフィルター129Aの中央には拭いフィルター129Aの中心軸線方向に貫通して形成された切り込み部129Cが設けられている。
また、拭いフィルター129Aは、弾性を有する多孔性部材によって形成されていることが好ましく、例えばスポンジフィルターなどが圧縮して形成されたものを採用することができる。使用される主な物としては、ゴムスポンジ、ウレタンスポンジ、ポリエチレンフォーム、EVA(Ethylence Vinyl Acetate)スポンジ、等が挙げられるが、多孔を有し弾性変形が可能なスポンジであればこの限りでない。
図5Aに示すように、切り込み部129Cは、拭いフィルター129Aを中心軸線方向に見たときに、拭いフィルター129Aの中心に位置し、十字形状に形成されている。なお、図5Bに示すように、切り込み部129Cに代えて、拭いフィルター129Aを中心軸線方向に見たときに真円形に形成された切り込み部129Dを有していてもよい。また図5Cに示すように、切り込み部129Cに代えて、拭いフィルター129Aの径方向内側に膨出した膨出部を有する円形の切り込み部129Eを有していてもよい。切り込み部の内径は、オイルと接触する分注器具の領域の最大外形よりも小さくなるように形成されている。
また、オイル除去部128において、凹部128Aの開口の中心を囲む環状領域128B(以下、フランジ部ということがある。)が、本体101の上面部分で試薬ウエル部120が形成されている面から突出して高くなっている。オイル除去部128において試薬ウエル部120が形成されている面から突出した部分には、封止フィルム104が固定されている。
図2に示すように、廃液ウエル130は、抽出フィルターカートリッジ150の外径形状に沿って形成された凹部で、抽出フィルターカートリッジ150を支持可能な形状を有する。廃液ウエル130に抽出フィルターカートリッジ150が取り付けられた状態では、抽出フィルターカートリッジ150は試薬カートリッジ100内で転倒しないようになっている。
回収ウエル140は、廃液ウエル130と同様に抽出フィルターカートリッジ150を支持できる。回収ウエル140の底部は、抽出フィルターカートリッジ150の担体から溶出液125Aによって溶出された核酸溶液を貯留できる容器形状を有している。
廃液ウエル130と回収ウエル140とは、試薬カートリッジ100内で隣り合う位置関係に設けられている。これは、抽出フィルターカートリッジ150の洗浄を廃液ウエル130において行った後に抽出フィルターカートリッジ150を回収ウエル140に移動させるときの抽出フィルターカートリッジ150の動線を短くするためである。これにより、試薬カートリッジ100上を通過する抽出フィルターカートリッジ150が試薬カートリッジ100などを汚染する可能性を軽減することができる。
図3に示すように、抽出フィルターカートリッジ150は、抽出フィルターカートリッジの外枠となる略筒状の本体151と、本体151の内部に設けられた抽出フィルターユニット152とを有している。
本体151は、上部開口部151Aと下端151Bとがいずれも開口している。また、抽出フィルターユニット152よりも下端151B側において、上部開口部151Aの開口よりも開口径が小さくなる漏斗状に本体151は形成されている。下端151Bにはノズル状の排出口151Cが下方向に突出して設けられている。
上部開口部151Aの開口には、被検体が溶解された状態の溶解液121Aや122A、洗浄液123A、124A、溶出液125Aなどが供給される。これらの液体は、フィルターユニット152を通過して排出口151Cから排出される。
フィルターユニット152は、吸着フィルター152Aと、サポート部材152Bとワッシャ152Cとを有している。吸着フィルター152Aは、核酸を吸着する性質を有する担体を含有する。サポート部材152Bは、吸着フィルター152Aよりも下端151B側に配置され吸着フィルター152Aの変形を防止する。ワッシャ152Cは、吸着フィルター152Aを固定する。
吸着フィルター152Aは、核酸を吸着可能な多孔性材料によって膜状に形成されている。吸着フィルター152Aは円板形状を有する。吸着フィルター152の形状は、抽出フィルターカートリッジ150の本体151の形状に対応させて、円板形状に限られず、好適な形状が選択されてよい。吸着フィルター152Aの材料としては、洗浄液123A、124A内では核酸が吸着状態となり、溶出液125A内では核酸の吸着状態が弱まる性質を有する材料であることが好ましい。また、吸着フィルター152Aは、親水基として水酸基を導入した多孔性材料であることが好ましい。具体的には、吸着フィルター152Aは、シリカによって、あるいは他の物質上にシリカを結合させて形成されている。なお、吸着フィルター152Aの材料としては、有機物質の存在下で生体物質を吸着することができる材料であれば、特に限定されるものではない。また、吸着フィルター152Aは、例えばガラスウールなどの繊維材を重ね合わせて形成することで多孔性を有するように形成されていてもよい。
サポート部材152Bは、少なくとも核酸に対する吸着性が低く、かつ被検体から核酸を抽出する反応を阻害しない材料によって形成されていることが好ましい。例えば、サポート部材152Bは樹脂の粒を焼き固めて形成することができる。サポート部材152Bの剛性は吸着フィルター152Aよりも高くなっており、吸着フィルター152Aが本体151内で変形することがサポート部材152Bによって抑制されている。
ワッシャ152Cは、少なくとも核酸に対する吸着性が低く、かつ被検体からの核酸を抽出する反応を阻害しない材料によって形成されることが好ましい。ワッシャ152Cは、吸着フィルター152Aの上面に接触するように設置され、本体151の内部と係合して固定される。ワッシャ152Cは、円周状に吸着フィルター152Aと接触することにより隙間の発生を抑えている。
図2に示すように、保持部160は、試薬カートリッジ100において抽出フィルターカートリッジ150が収容される初期位置になっている。また、保持部160の底部には、液体を吸収する図示していない吸収体を設けることができる。この吸収体は、抽出フィルターカートリッジ150を保持部160に収容したときに抽出フィルターカートリッジ150の排出口151C側の外面に接触する。このため、例えば抽出フィルターカートリッジ150内に洗浄液123Aを供給したときに排出口151Cの外面に洗浄液123Aが付着した場合に、吸収体に洗浄液123Aを吸収させて洗浄液123Aを除去することができる。
以上に説明した構成の、本実施形態の試薬カートリッジ100及び核酸精製キット10の作用について、オイル除去部(液体除去部)128の作用を中心に説明する。以下では、核酸精製キット10を適用する対象となる自動分析装置として、分注チップ201を搬送する分注搬送機構を有し、核酸を精製した後にPCR解析をする自動分析装置を例に挙げて説明する。
まず、ユーザの手作業によって図1に示す試薬カートリッジ100の封止フィルム103が取り外される。続いて、試薬カートリッジ100のサンプルウエル110に例えば全血試料をユーザの手作業によって注入する。
試料を入れた試薬カートリッジ100と、分注チップラック200を、自動分析装置の所定の場所にそれぞれ設置する。
続いて、試薬ウエル121〜126に貯留された各種の試薬を所定の手順に従って自動分析装置の分注搬送機構によって分注、混合する。これにより、サンプルウエル110に供給された全血試料中の細胞は溶解され細胞溶解液が得られる。試薬ウエル121〜126から液体を分注チップ201内に吸引するとき は、試薬ウエル121〜126を封止している封止フィルム104に分注チップ201の先端が差し込まれる。すると、封止フィルム104には貫通孔が形成され、分注チップ201によって試薬ウエル121〜126の内部の各種試薬類を吸引できる。
分注チップ201は、使用する試薬、作業工程によって自動的に交換されてもよい。
まず、廃液を集める必要がある為、抽出フィルターカートリッジ150を廃液ウェル130へ搬送する。次に、サンプルウェル110から所定量の血液を試薬ウェル121に分注する。試薬ウェル121には、溶解液121Aが収容されており、試薬ウェル121でピペッティング(分注チップに対する溶液の吸引と吐出とを繰り返す動作)を行って、血液中の細胞を溶解する。そして、細胞が溶解された溶液を、試薬ウェル121から、廃液ウェル130に置かれた抽出フィルターカートリッジ150に供給する。抽出フィルターカートリッジ150は上部開口部151Aから気体を送り込んで本体151を加圧して、吸着フィルター152Aを液体が通過する速度を高めることができる。すると、細胞が溶解された溶液は吸着フィルター152Aを通過して、核酸は吸着フィルター152Aに吸着される。その後、前記溶解液121Aで溶解しきれず担体へ目詰まりを起こしている細胞質などの生体物質を溶解する溶解液122Aで吸着フィルター152Aを洗浄する。
さらに、洗浄液123A、124Aを吸着フィルター152Aに供給して吸着フィルター152Aを洗浄液123A、124Aによって洗浄する。
廃液ウェル130の底部には、スポンジなど液体を吸収する多孔質材料を設置できる。前記溶解液や洗浄液などを吸収する材料を用いることで、これらの液体を試薬カートリッジ内に保持することができ、これらの液体が、試薬カートリッジ100から外に出ることを防止できる。
その後、抽出フィルターカートリッジ150を回収ウエル140へ搬送し、溶出液125Aを吸着フィルター152Aに供給する。これにより、吸着フィルター152Aに吸着されていた核酸を溶出液125A中に溶出させて、核酸を含有する核酸溶液を回収ウエル140に回収する。
さらに、希釈液126Aと回収された核酸が回収された溶出液125Aとを混ぜ合わせ、サンプルの準備が完了する。
以上で核酸精製キット10による核酸の分離精製は終了する。
続いて、核酸精製キット10によって分離精製された核酸を用いて、核酸に対してPCR解析を行う。自動分析装置は、分注チップ201によって核酸溶液を吸引し、所定の反応容器(例えばマイクロチューブなど)に核酸溶液を供給する。続いて、分注チップ201を図1に示す核酸精製キット10のオイルウエル127に挿入して、オイルウエル127に収容されたオイル127Aを分注チップ201の内部に吸引する。このとき、オイル127Aは、分注チップ201の素材がオイル127Aとの親和性が高いため、分注チップ201の外面に液滴状に付着することがある。
自動分析装置の分注搬送機構は、図6Aに示すようにオイル除去部128へと分注チップ201を移動させる。さらに、図6Bに示すように、自動分析装置の分注搬送機構は、オイル除去部128の拭いフィルター129Aの切り込み部129Cに、封止フィルム104を貫通させて分注チップ201の先端201Aを挿入する。封止フィルム104と拭いフィルター129Aとは熱溶着により互いに固定されている。そのため、拭いフィルター129Aへの分注チップ201の押し込みの力によって拭いフィルター129Aがオイル除去部128の凹部128Aの底へ向かって押されても、拭いフィルター129Aは封止フィルム104から剥がれずに保持される。
分注チップ201の先端201Aの外周面に付着したオイル127Aは、拭いフィルター129Aに吸い取られて分注チップ201の外周面から除去される。分注チップ201を切り込み部129Cから引き抜くことで、分注チップ201の外周面は拭いフィルター129Aに再度接触し、分注チップ201の外周面に付着したオイル127Aは拭き取られる。
内部にオイル127Aが保持され外周面のオイル127Aが除去された分注チップ201によって、上述の反応容器内の核酸溶液にオイル127Aが重層される。このとき、分注チップ201の外面の余剰オイルが除去されているので、反応容器の壁面などにオイルが付着しない。
反応容器内で核酸溶液にオイル127Aが重層されることで、PCR反応において核酸溶液が蒸発することが抑制され、PCR反応を好適に行うことができる。
次に、上記実施形態の試薬カートリッジ100(容器)の製造方法について、拭いフィルター129Aを有するオイル除去部128に対する封止フィルム104の溶着工程を中心に説明する。図7Aから図7Dは、本実施形態に係る試薬カートリッジの製造方法を説明するための図で、封止フィルムを拭いフィルター及び凹部に溶着する工程を示している。図8Aは、本実施形態に係る試薬カートリッジの平面図で、拭いフィルター及び凹部に対する封止フィルムの溶着領域を示している。図8Bは、図8AのA−A線における断面図である。
図7Aに示すように、本実施形態では、オイル除去部128の凹部128A内に、拭いフィルター129Aが挿入される。拭いフィルター129Aは、凹部128Aから僅かにはみ出す高さを有する。
凹部128Aから僅かにはみ出して凹部128Aに取り付けられた拭いフィルター129Aの上面に対して、図7Bに示すように封止フィルム104が重ねて配される。ヒートバー300によって、図4C及び図7Cに示すように、封止フィルム104が加熱されながら、凹部128Aの開口部分に封止フィルム104の溶着層104Cが押し付けられる。ヒートバー300は、封止フィルム104の溶着層104Cの溶融温度を超える温度まで加熱可能である。
試薬カートリッジ100の試薬ウエル部120に封止フィルム104を熱によって貼合する際に、拭いフィルター129Aが封止フィルム104の溶着層104Cと接触するように設置される。これにより、図4Cに示すように封止フィルム104の溶着層104Cが溶けて拭いフィルター129Aの多孔性材料へ染み込み、加熱後接着層104Dを形成する。図7Dに示すように、加熱後接着層104Dは、封止フィルム104に対して加熱が行われることにより封止フィルム104と拭いフィルター129Aとを強固に接着するように生じる層である。
本実施形態では、凹部128Aの開口の中心を囲む環状領域128B(以下、フランジ部ということがある。)が、試薬ウエル部120が形成されている面より高くなっている。そのため、封止フィルム104を接着するときに加熱部分が少なくなり、封止フィルム104の皺の発生や破損を防止することが可能となる。
なお、オイル除去部128がフランジ部128Bを有することが好ましいが、オイル除去部128がフランジ部128Bを有していなくてもよい。
図8Aに示すように、封止フィルム104に対するヒートバー300(図7C参照)の接触領域301は、凹部128Aの開口の中心を囲む環状領域128Bであることが好ましい。環状領域128Bにヒートバー300が接触する場合、凹部128Aの開口の中心近傍では、図8Bに示すように、封止フィルム104と拭いフィルター129Aとが未溶着あるいは弱い溶着の状態となる。凹部128Aの開口の中心近傍は、分注チップ201が挿入されることが想定された領域であり、本実施形態では図8A及び図8Bに示すように切り込み部129Cが配されている。切り込み部129Cが配された領域が未溶着あるいは弱い溶着であることによって、分注チップ201を切り込み部129Cに挿入するために封止フィルム104を貫通させるのに必要な力が少なくて済む。さらに、凹部128Aの開口の中心近傍の領域が未溶着あるいは弱い溶着であることによって、拭いフィルター129Aのうち凹部128Aの開口の中心近傍にある部分では、加熱後接着層104Dとなる溶着層104Cの成分が少ない(図8B参照)。このため、余剰液体となるオイル等に対する吸収力が低下しにくい。なお、拭いフィルター129Aに対して均一に溶着層104Cが形成されていてもよい。
以上説明したように、本実施形態に係る試薬カートリッジ100及び核酸精製キット10によれば、試薬カートリッジ100に設けられたオイル除去部128においてオイル127Aを拭いフィルター129Aに吸収させる。そのため、分注チップ201の外面に付着したオイル127Aを簡易な構成で好適に除去できる。
また、オイル除去部128の拭いフィルター129Aがオイル除去部128の凹部128Aに溶着された封止フィルム104に溶着されている。このため、拭いフィルター129Aは封止フィルム104を介して凹部128Aに保持される。このように、本実施形態では、従来よりも簡易な構成で凹部128A内に拭いフィルター129Aを保持することができる。
また、核酸精製キット10がオイル除去部128を備えているので、オイル除去部128の拭いフィルター129Aによって分注チップ201の先端201Aの外周面に付着したオイル127Aを除去することができる。反応容器の壁部などに意図せずに液体が付着してしまうことが抑制され、核酸を検査するときの精度と再現性とを高めることができる。
また、拭いフィルター129Aが弾性を有するので、拭いフィルター129Aを分注チップ201の外面に押し付けて分注チップ201の外面に付着したオイル127Aを拭き取ることができる。さらに、拭いフィルター129Aが多孔性材料によって形成されているので、オイル127Aを好適に吸収して拭いフィルター129A内に保持することができる。このため、拭いフィルター129Aを複数回使用しても好適にオイル127Aを吸収させることができる。
また、核酸を抽出するために必要な試薬やフィルターユニットとオイル除去部128とが試薬カートリッジ100の内部に設けられキットとして一体化されている。そのため、被検体をサンプルウエル110に添加して自動分析装置にセットする操作のみ手作業によって行えばよいので、遺伝子検査を簡便に行うことができる。また、試薬カートリッジ100に廃液ウエル130が一体に設けられているので、遺伝子検査が終了した後は、試薬カートリッジ100を、自動分析装置から取り外して廃棄するだけでよい。このため、廃液処理が簡便であり、被検体などの残液によって周囲が汚染されるおそれがない。
次に、本発明について実施例を挙げて説明する。
(実施例1)
封止フィルム104を拭いフィルター129Aに対して溶着させることで凹部128Aに拭いフィルター129Aを保持する本実施形態の試薬カートリッジ100と、封止フィルム104を拭いフィルター129Aに対して溶着させずに、拭いフィルター129Aを上記特許文献3に開示されたように配置した場合とを比較した。
本実施例の試薬カートリッジ100と上記特許文献3に開示された技術とのいずれも、拭いフィルター129Aを用いた余剰液体(オイル)を良好に除去することができた。
(実施例2)
封止フィルム104を拭いフィルター129Aに溶着させる領域に関して、凹部128Aのフランジ部128Bに対して溶着を行った例を示す。本実施例では、凹部128Aの開口の中心近傍の領域は、上記のヒートバー300が接触していないことにより、ヒートバー300が接触している状態よりも弱い溶着状態である。この溶着状態の差は、分注チップ201を用いて封止フィルム104を貫通させるために必要となる力の差に反映される。凹部128Aの開口の中心近傍にある部分では、4Nの力で封止フィルム104を貫通することが可能であり、凹部128Aの開口の中心を囲む環状領域では封止フィルム104を貫通するために12Nの力が必要であった。
以上、本発明の実施形態について図面を参照して詳述したが、具体的な構成はこの実施形態に限られるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲の設計変更等も含まれる。
例えば、上述の実施形態では、オイル除去部(液体除去部)128は分注チップ201の外面に付着したオイルを除去する例を説明したが、これに限らず、他の種類の液体に対しても分注チップ201の外面に付着した液体を好適に除去することができる。例えば、粘性が高いグリセロールや界面活性剤などを操作する場合に本発明の液体除去部を好適に適用することができる。
10 核酸精製キット
100 試薬カートリッジ(容器)
104 封止フィルム(フィルム)
104A アルミ層
104B 接着層
104C 溶着層
104D 加熱後接着層
128 オイル除去部(液体除去部)
128A 凹部
129 拭い部
129A 拭いフィルター(拭い部材)
129C 切り込み部
200 分注チップラック(分注チップ収容体)
201 分注チップ(分注器具)

Claims (14)

  1. 液体を分注する分注器具を挿入可能な凹部と、
    前記凹部の内部に保持され、前記分注器具が前記凹部に挿入される際に、前記分注器具の外面に付着した前記液体を除去するように構成された拭い部材と、
    前記凹部の開口端と前記拭い部材との両方に溶着され、前記凹部を覆うフィルムと、を有する液体除去部を備える容器。
  2. 前記拭い部材の材料の融点が、前記フィルムの融点よりも高い請求項1に記載の容器。
  3. 前記拭い部材が、親油性を有している請求項1に記載の容器。
  4. 前記拭い部材が、親水性を有している請求項1に記載の容器。
  5. 前記拭い部材は、弾性を有する多孔性材料によって形成されている請求項1に記載の容器。
  6. 前記拭い部材には、前記分注器具によって押し広げられるように構成された切り込みが形成されている請求項1に記載の容器。
  7. 前記拭い部材は、内径が、前記液体と接触する前記分注器具の領域の最大外形よりも小さい切込みを有する請求項1に記載の容器。
  8. 前記液体が、核酸分離精製用試薬である請求項1に記載の容器。
  9. 前記分注器具が、定量分注可能な分注器具である請求項1に記載の容器。
  10. 核酸を含む被検体を収容する被検体収容部と、
    前記液体を収容する液体収容部と、
    前記被検体の分離精製において発生する廃液を収容する廃液収容部と、
    前記被検体の前記核酸を精製する抽出フィルターカートリッジと、
    をさらに有する請求項1から9のいずれか一項に記載の容器。
  11. 請求項1から9のいずれか一項に記載の容器と、
    前記分注器具に取り付け可能な分注チップを複数収容するための分注チップ収容体と、
    を備える核酸精製キット。
  12. 略有底筒状の凹部を形成し、
    分注器具が挿入可能な拭い部材を前記凹部内に挿入し、
    熱溶着性のフィルムを前記凹部の開口端及び前記拭い部材の上面の一部に重ねて配置し、
    前記開口端の全周と、前記拭い部材の上面のうち前記フィルムに接触した部分とを前記フィルムを介して加熱することにより、前記開口端と前記フィルムとを熱溶着し、且つ前記拭い部材と前記フィルムとを熱溶着する容器の製造方法。
  13. 前記開口端と前記フィルムとを熱溶着し、且つ前記拭い部材と前記フィルムとを熱溶着する際に、前記開口端の輪郭形状に倣った環状の加熱領域に対して前記フィルムを加熱し、前記加熱領域に囲まれ前記開口端の中心を含む非加熱領域を未溶着状態で残す請求項12に記載の容器の製造方法。
  14. 前記拭い部材が、前記凹部の中心線に沿った貫通孔状の切り込みを有する多孔性材料である請求項13に記載の容器の製造方法。
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