JP6644213B1 - 音響信号処理装置、音響システム、音響信号処理方法、及び音響信号処理プログラム - Google Patents

音響信号処理装置、音響システム、音響信号処理方法、及び音響信号処理プログラム Download PDF

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Abstract

音響信号処理装置(1)は、入力信号に基づく再生音信号を生成してスピーカ(50)に再生音信号に対応する再生音を出力させる再生処理部(10)と、再生音を含む音に対応する音響信号をマイク(60)から受信し、スピーカとマイクとの間の既知の伝達関数と再生音信号とに基づいて再生音信号の線形成分を算出し(S102)、音響信号と線形成分とに基づいてノイズ成分を取得し(S105)、ノイズ成分が予め定められた条件を満たすときにノイズ成分は分析対象の異音成分であるとみなし(S108、S109)、分析対象の異音成分の周波数と分析対象の異音成分の発生時における再生音信号の強度である第1の強度とをDB部(30)に蓄積する音響信号処理部(20)と、再生処理が実行されるときに、DB部に蓄積されている分析対象の異音成分の周波数における再生音信号の強度を第1の強度よりも小さくする抑制処理部(40)とを有する。

Description

本発明は、音響信号処理装置、音響システム、音響信号処理方法、及び音響信号処理プログラムに関する。
スピーカを備えた音響機器では、スピーカから音が出力されているときに音響機器(例えば、筐体)の一部が共振し、共振に起因する異音が発生することがある。異音を低減する装置は、例えば、特許文献1で提案されている。この装置では、所定の周波数の正弦波の音をスピーカから出力し、この正弦波の音を含む音をマイクで収音し、収音された音に基づく音響信号のうちの前記所定の周波数の音響信号を抽出し、抽出された音響信号のレベルが閾値よりも高い場合に、スピーカから出力される音のうちの前記所定の周波数と同じ周波数の成分を減衰させる処理を行う。
特開2010−226413号公報(例えば、請求項8)
しかし、音響機器には、販売された製品ごと(すなわち、個体ごと)に組立状態及び設置状態に違いが存在している。このため、上記従来の装置によって実使用状態(例えば、音楽コンテンツの再生時)において発生する異音を適切に低減することは難しいという課題がある。
本発明は、上記従来の課題を解決するためになされたものであり、その目的は、異音を適切に低減することができる音響信号処理装置、音響システム、音響信号処理方法、及び音響信号処理プログラムを提供することである。
本発明の一態様に係る音響信号処理装置は、入力信号に基づく再生音信号を生成してスピーカに前記再生音信号に対応する再生音を出力させる再生処理を実行する再生処理部と、前記再生音を含む音に対応する音響信号をマイクから受信し、前記スピーカと前記マイクとの間の既知の伝達関数と前記再生音信号とに基づいて前記再生音信号の線形成分を算出し、前記音響信号と前記線形成分とに基づいて、前記スピーカを有する音響システムの共振に起因する異音に基づく異音成分と前記異音成分以外の成分である騒音成分とを含むノイズ成分を取得し、前記ノイズ成分が予め定められた条件を満たすときに前記ノイズ成分は分析対象の異音成分であるとみなし、前記分析対象の異音成分の周波数と前記分析対象の異音成分の発生時における前記再生音信号の強度である第1の強度とを含む異音データをデータベース部に蓄積する音響信号処理部と、前記再生処理が実行されるときに、前記データベース部に蓄積されている前記分析対象の異音成分の周波数における前記再生音信号の強度を前記第1の強度よりも小さくする抑制処理を実行する抑制処理部とを有することを特徴とする。
本発明の他の態様に係る音響信号処理方法は、入力信号に基づく再生音信号を生成してスピーカに前記再生音信号に対応する再生音を出力させる再生処理を実行するステップと、前記再生音を含む音に対応する音響信号をマイクから受信するステップと、前記スピーカと前記マイクとの間の既知の伝達関数と前記再生音信号とに基づいて前記再生音信号の線形成分を算出するステップと、前記音響信号と前記線形成分とに基づいて、前記スピーカを有する音響システムの共振に起因する異音に基づく異音成分と前記異音成分以外の成分である騒音成分とを含むノイズ成分を取得するステップと、前記ノイズ成分が予め定められた条件を満たすときに前記ノイズ成分は分析対象の異音成分であるとみなすステップと、前記分析対象の異音成分の周波数と前記分析対象の異音成分の発生時における前記再生音信号の強度である第1の強度とを含む異音データをデータベース部に蓄積するステップと、前記再生処理が実行されるときに、前記データベース部に蓄積されている前記分析対象の異音成分の周波数における前記再生音信号の強度を前記第1の強度よりも小さくする抑制処理を実行するステップとを有することを特徴とする。
本発明によれば、異音を適切に低減することができる。
本発明の実施の形態1に係る音響信号処理装置及び音響システムの概略構成を示すブロック図である。 実施の形態1に係る音響信号処理装置の音響信号処理部の構成を示すブロック図である。 実施の形態1の変形例に係る音響信号処理装置及び音響システムの概略構成を示すブロック図である。 実施の形態1に係る音響信号処理装置のハードウェア構成の例を示す図である。 実施の形態1に係る音響信号処理装置のハードウェア構成の他の例を示す図である。 実施の形態1に係る音響信号処理装置によって実行される異音データの蓄積の動作を示すフローチャートである。 本発明の実施の形態2に係る音響信号処理装置の音響信号処理部の構成を示すブロック図である。 実施の形態2に係る音響信号処理装置によって実行される異音データの蓄積の動作を示すフローチャートである。
以下に、本発明の実施の形態に係る音響信号処理装置、音響システム、音響信号処理方法、及び音響信号処理プログラムを、図面を参照しながら説明する。以下の実施の形態は、例にすぎず、本発明の範囲内で種々の変更が可能である。
実施の形態1.
図1は、本発明の実施の形態1に係る音響信号処理装置1及びこれを含む音響システムの概略構成を示すブロック図である。図1に示されるように、音響システムは、音響信号処理装置1と、スピーカ50と、マイク60とを有している。音響信号処理装置1は、実施の形態1に係る音響信号処理方法を実施することができる装置である。音響信号処理装置1は、再生処理部10と、音響信号処理部20と、データベース(DB)部30と、抑制処理部40とを有している。DB部30は、音響信号処理部20の外部の記憶装置に備えられてもよい。DB部30は、例えば、ネットワーク上のサーバに備えられてもよい。
再生処理部10は、コンテンツの再生時にコンテンツから受け取った入力信号A0に基づく再生音信号A1を生成する。スピーカ50は、生成された再生音信号A1に対応する再生音B0を出力する。図1には、1台のスピーカ50が示されているが、音響システムは、2台以上のスピーカを備えてもよい。
マイク60は、再生音B0を含む音を収音し、収音された音に対応する音響信号C0を出力する。再生音B0を含む音は、スピーカ50から出力される再生音B0と、音響システムにおいて発生する異音B1と、再生音B0及び異音B1のいずれにも属さない音である音響システムの周辺の騒音、すなわち、バックグランドノイズ(BGN)とを含む。異音B1は、主に、音響システムにおいて発生する共振に起因する異音である。共振に起因する異音B1は、「ビビリ音」とも呼ばれる。
音響信号処理部20は、マイク60から音響信号C0を受信し、再生処理部10から再生音信号A1を受信する。音響信号処理部20は、スピーカ50とマイク60との間の既知の伝達関数h_spを保持している。伝達関数h_spは、スピーカ50、スピーカ50から出た音がマイク60に入るまでの空間伝搬、マイク60の伝達特性を合成することによって得られる。音響信号処理部20は、この既知の伝達関数h_spと受信した再生音信号A1とに基づいて再生音信号A1の線形成分を算出する。線形成分は、例えば、A1*h_spによって算出することができる。ここで、「*」は、畳み込み積分を表す。
音響信号処理部20は、音響信号C0と線形成分A1*h_spとに基づいてノイズ成分(D1+D2)を取得する。音響信号C0は、再生音B0に対応する再生音成分D0と、異音B1に対応する異音成分(すなわち、ビビリ音成分)D1と、BGNに対応する騒音成分D2とを含む。音響信号処理部20は、例えば、音響信号C0から線形成分A1*h_spを除去(すなわち、減算)することによってノイズ成分を算出する。ノイズ成分(D1+D2)は、異音成分D1と、騒音成分D2とを含む。
音響信号処理部20は、ノイズ成分(D1+D2)が予め定められた条件を満たすときにノイズ成分(D1+D2)は分析対象の異音成分を含んでいると判定する。すなわち、音響信号処理部20は、ノイズ成分(D1+D2)が予め定められた条件を満たすときにノイズ成分(D1+D2)は分析対象の異音成分であるとみなす。音響信号処理部20は、例えば、ノイズ成分(D1+D2)の強度が予め定められた第1の閾値Th1以上であるときに、ノイズ成分(D1+D2)は分析対象の異音成分であるとみなす。
音響信号処理部20は、ノイズ成分(D1+D2)が予め定められた条件を満たすときに、ノイズ成分(D1+D2)は分析対象の異音成分であるとみなし、分析対象の異音成分の周波数と分析対象の異音成分の発生時における再生音信号A1の強度である第1の強度(すなわち、音量値)とを含む異音データをDB部30に蓄積する。ノイズ成分が第1の閾値Th1以上である状態は、ノイズ成分(D1+D2)に大きい異音成分D1が含まれていると推定される状態である。逆に、ノイズ成分(D1+D2)が第1の閾値Th1未満である状態は、ノイズ成分(D1+D2)に大きい異音成分D1が含まれていないと推定される状態である。言い換えれば、音響信号処理部20は、ノイズ成分(D1+D2)が第1の閾値Th1以上である状態は、ノイズ成分(D1+D2)に大きい異音成分D1が含まれており、再生音信号A1の抑制が必要な状態である。
音響信号処理部20は、再生音信号A1とノイズ成分(D1+D2)とのSN比(Signal−Noise ratio)を算出し、このSN比が予め定められた第2の閾値Th2以上であるときに、DB部30に格納された異音データに関連付けて、SN比が第2の閾値Th2以上であることを示すフラグを記憶させてもよい。SN比が第2の閾値Th2未満である状態は、ノイズ成分(D1+D2)に大き過ぎる騒音成分D2が含まれていると推定される状態である。つまり、この状態は、ビビリ音の有無の判定に適さない状態である。SN比が第2の閾値Th2以上である状態は、ノイズ成分に大き過ぎる騒音成分D2が含まれていないと推定される状態である。つまり、この状態は、ビビリ音の有無の判定に適した状態である。
抑制処理部40は、再生処理部10によって再生処理が実行されるときに、DB部30に蓄積されている異音データを参照して、分析対象の異音成分D1の周波数における再生音信号の強度を、異音が発生したときの強度である第1の強度よりも小さくする抑制処理を実行する。抑制処理部40は、例えば、DB部30に蓄積されている分析対象の異音成分の周波数における再生音信号の強度の上限値を設定することによって、抑制処理を実行する。ただし、抑制処理は、上限値の設定に限定されない。抑制処理は、DB部30に蓄積されている分析対象の異音成分の周波数における再生音信号の強度を一定割合減衰させる、などのような他の処理であってもよい。
図2は、音響信号処理装置1の音響信号処理部20の構成を示すブロック図である。図2に示されるように、音響信号処理部20は、ノイズ成分抽出部21と、線形成分算出部22と、異音検知部23と、異音分析部24と、SN比推定部25と、係数更新判定部26と、入力音分析部27とを有している。
線形成分算出部22は、再生音信号A1に伝達関数h_spを畳み込むことによって、線形成分A1*h_spを算出する。線形成分A1*h_spは、再生音B0に基づく再生音成分D0にほぼ等しい。つまり、以下の式(1)が成立する。
A1*h_sp≒D0 …(1)
ノイズ成分抽出部21は、音響信号C0から線形成分A1*h_spを減算することによって、C0−A1*h_spを算出し、算出された値C0−A1*h_spからノイズ成分(D1+D2)を取得する。
つまり、音響信号C0は、再生音B0に基づく再生音成分D0と、異音(すなわち、ビビリ音など)B1に基づく異音成分D1と、騒音BGNに基づく騒音成分D2とを合成した信号である。C0、D0、D1、D2を音響信号、再生音成分、異音成分、騒音成分の値であるとすると、以下の式(2)が成立する。
C0=D0+D1+D2 …(2)
式(1)と式(2)とから、以下の式(3)が成立する。
C0−A1*h_sp
=D0+D1+D2−A1*h_sp
≒D0+D1+D2−D0
=D1+D2 …(3)
式(3)は、音響信号C0から線形成分A1*h_spを減算することによって、ノイズ成分(D1+D2)を取得する処理を示している。
異音検知部23は、ノイズ成分(D1+D2)が予め定められた条件を満たすときにノイズ成分(D1+D2)は分析対象の異音成分であるとみなす。線形成分算出部22は、例えば、ノイズ成分(D1+D2)の強度が予め定められた第1の閾値Th1以上であるときに、ノイズ成分(D1+D2)は分析対象の異音成分であるとみなす。
異音分析部24は、ノイズ成分(D1+D2)は分析対象の異音成分であるとみなされたときの異音を分析して、分析の結果をDB部30に記録する。分析の結果は、分析対象の異音成分の周波数[Hz]を含み、分析対象の異音成分の強度[dB]を含むことができる。
SN比推定部25は、再生音信号A1の線形成分A1*h_spのRMS(二乗平均平方根)からノイズ成分(D1+D2)のRMSを減算することによってSN比を算出する。
係数更新判定部26は、SN比が第2の閾値Th2以上であるか否かを判定する。係数更新判定部26は、DB部30に格納された異音データに関連付けて、SN比が第2の閾値Th2以上であることを示すフラグを記憶させる。SN比が第2の閾値Th2未満である状態は、ノイズ成分(D1+D2)に大き過ぎる騒音成分D2が含まれていると推定される状態である。つまり、この状態は、ビビリ音の有無の判定に適さない状態である。SN比が第2の閾値Th2以上である状態は、ノイズ成分(D1+D2)に大き過ぎる騒音成分D2が含まれていないと推定される状態である。つまり、この状態は、ビビリ音の有無の判定に適した状態である。
入力音分析部27は、分析対象の異音成分が発生した際にスピーカ50に入力される再生音信号A1を分析し、再生音信号A1の強度(すなわち、音量値)をDB部30に記憶させる。
図3は、実施の形態1の変形例に係る音響信号処理装置1a及びこれを含む音響システムの概略構成を示すブロック図である。図2において、図1に示される構成要素と同一又は対応する構成要素には、図1に示される符号と同じ符号が付されている。音響信号処理装置1aは、抑制処理部40が再生処理部10aの一部である点で、音響信号処理装置1と相違する。この点以外に関しては、音響信号処理装置1aは音響信号処理装置1と同じである。
図4は、実施の形態1に係る音響信号処理装置のハードウェア構成の例を示す図である。音響信号処理装置1は、ソフトウェアとしてのプログラムを格納するメモリ82と、メモリ82に格納されたプログラムを実行する情報処理部としてのプロセッサ81とを用いて(例えば、コンピュータにより)実現することができる。プログラムは、実施の形態1に係る音響信号処理プログラムを含む。この場合には、図1における再生処理部10、音響信号処理部20、及び抑制処理部40は、プログラムを実行するプロセッサ81によって実現することができる。図1におけるDB部30は、記憶装置83によって実現することができる。記憶装置83は、音響信号処理装置1とは別の装置であってもよい。
図5は、実施の形態1に係る音響信号処理装置1のハードウェア構成の他の例を示す図である。音響信号処理装置1は、処理回路84によって実現することができる。この場合には、図1における再生処理部10、音響信号処理部20、及び抑制処理部40は、処理回路84によって実現することができる。また、音響信号処理装置1は通信部85を備えてもよい。この場合、図1におけるDB部30は、通信部85と通信可能な外部の記憶装置によって実現することができる。
なお、図1に示される音響信号処理装置1の一部を、図4に示されるメモリ82とプロセッサ81とによって実現し、音響信号処理装置1の他の部分を図5に示される処理回路84によって実現してもよい。
図6は、実施の形態1に係る音響信号処理装置1によって実行される異音データの蓄積の動作を示すフローチャートである。ステップS101において、再生処理部10は、入力信号A0に基づく再生音信号A1を生成する。ステップS102において、音響信号処理部20は、既知の伝達関数h_spを用いて再生音信号A1の線形成分A1*h_spを算出する。
ステップS103において、スピーカ50は、生成された再生音信号A1に対応する再生音B0を出力する。ステップS103において、マイク60は、再生音B0を含む音を収音し、収音された音に対応する音響信号C0を出力する。音響信号C0は、再生音成分D0と、異音成分D1と、騒音成分D2とを含む。
ステップS105において、音響信号処理部20は、音響信号C0から線形成分A1*h_spを除去することによってノイズ成分(D1+D2)を生成する。
ステップS106において、音響信号処理部20は、ノイズ成分(D1+D2)と線形成分A1*h_spとに基づいてSN比を算出する。ステップS107において、音響信号処理部20は、SN比が第2の閾値Th2以上であるか否かを判定する。SN比が第2の閾値Th2以上である状態は、ノイズ成分に大き過ぎる騒音成分D2が含まれていないと推定される状態である。つまり、この状態は、ビビリ音の有無の判定に適した状態である。
ステップS106、S107の処理と並行して、ステップS108の処理が実行される。ステップS108において、音響信号処理部20は、ノイズ成分(D1+D2)が第1の閾値Th1以上であるか否かを判定する。ノイズ成分(D1+D2)が第1の閾値Th1以上であるときに、ステップS109において、音響信号処理部20は、ノイズ成分(D1+D2)は分析対象の異音成分であるとみなす。つまり、ノイズ成分が第1の閾値Th1以上である状態は、ノイズ成分に大きい異音成分が含まれており、再生音信号A1の抑制が必要な状態である。
ステップS110において、音響信号処理部20は、ノイズ成分に大きい異音成分が含まれている可能性が高いと推定される分析対象の異音成分の周波数と、ノイズ成分に大き過ぎる騒音成分D2が含まれていないと推定される状態であることを示すSN比に基づくフラグと、再生音信号A1の強度と、を関連付けDB部30に蓄積する。
以上に説明したように、実施の形態1に係る音響システムは、製品の出荷後の実使用状態で、製品のユーザがコンテンツを再生しながら、異音B1を検知しており、ユーザが製品を使用していれば、自動的に異音の発生条件がDB部30に異音データとして蓄積される。抑制処理部40は、コンテンツの再生時に、異音データに基づいて異音が発生する周波数の音だけを抑制する処理を行う。このように、抑制処理部40は、製品ごとに蓄積された異音データに基づいて異音の発生原因になる周波数の音の強度を抑制しているので、異音の発生を適切に抑制することができる。言い換えれば、実施の形態1に係る音響システムは、実使用状態での異音検知を行うので、製品ごとの組立のバラツキにも対応可能であり、製品ごとに適切に異音の発生を抑制することができる。
また、異音が発生する周波数の音だけを抑制し、異音が発生していない周波数の音を抑制しないので、再生音の音質の劣化を少なくすることができる。
また、異音データの蓄積に際し、SN比を用いて、マイク60から出力される音響信号C0に含まれる騒音成分D2を評価し、騒音成分D2が大きいときの音響信号C0を異音の有無判定に使用しないようにしている。このため、異音検知の精度を向上させることができる。
実施の形態2.
図7は、実施の形態2に係る音響信号処理装置の音響信号処理部20aの構成を示すブロック図である。図7において、図2に示される構成要素と同一又は対応する構成要素には、図2に示される符号と同じ符号が付されている。図8は、実施の形態2に係る音響信号処理装置によって実行される異音データの蓄積の動作を示すフローチャートである。図8において、図6に示されるステップと同じ又は対応するステップには、図2に示される符号と同じ符号が付されている。
図7及び図8のステップS107、S108a、S109a、及びS110aに示されるように、音響信号処理部20aにおいて、係数更新判定部26aは、再生音信号A1とノイズ成分(D1+D2)とのSN比が第2の閾値Th2以上であるか否かを判定する。異音検知部23aは、ノイズ成分(D1+D2)の強度が第1の閾値Th1以上であるか否かを判定する。異音検知部23aは、ノイズ成分(D1+D2)の強度が第1の閾値以上であり且つSN比が第2の閾値Th2以上であるときに、ノイズ成分(D1+D2)は分析対象の異音成分であるとみなす。異音分析部24は、ノイズ成分(D1+D2)の強度が第1の閾値Th1以上であり且つSN比が第2の閾値Th2以上であるときの異音データのみをDB部30に蓄積する。
実施の形態2に係る音響信号処理装置は、DB部30に蓄積される異音データの量を減らすことができる。上記以外に関して、音響信号処理部20aは、音響信号処理部20と同じである。
変形例.
実施の形態1及び2においては、音響システムの実使用期間に異音が自動的に検出され、DB部30に異音データが蓄積され、再生音信号の強度が抑制される周波数のポイントの数が増加する。一方、再生音信号の強度が抑制される周波数のポイントの数が増加すると、再生音の音質が低下する。そこで、音響信号処理部20及び20aは、予め定められた期間内に抑制処理部40によって使用されない異音データをDB部30から削除する機能を備えてもよい。あるいは、音響信号処理部20及び20aは、予め定められた累積の再生時間内に抑制処理部40によって使用されない異音データをDB部30から削除する機能を備えてもよい。このように構成した場合、音響システムは、異音データの増加による音質の低下を減らすことができる。
本発明は、テレビ、カーオーディオ、スマートスピーカ、スマートフォン、エレベータの音響装置、などのスピーカを備えた音響システムに適用可能である。
1、1a 音響信号処理装置、 10、10a 再生処理部、 20、20a 音響信号処理部、 30 データベース部、 40 抑制処理部、 50 スピーカ、 60 マイク、 A0 入力信号、 A1 再生音信号、 B0 再生音、 B1 異音(ビビリ音)、 BGN 騒音、 C0 音響信号、 D0 再生音成分、 D1 異音成分、 D2 騒音成分。

Claims (12)

  1. 入力信号に基づく再生音信号を生成してスピーカに前記再生音信号に対応する再生音を出力させる再生処理を実行する再生処理部と、
    前記再生音を含む音に対応する音響信号をマイクから受信し、前記スピーカと前記マイクとの間の既知の伝達関数と前記再生音信号とに基づいて前記再生音信号の線形成分を算出し、前記音響信号と前記線形成分とに基づいて、前記スピーカを有する音響システムの共振に起因する異音に基づく異音成分と前記異音成分以外の成分である騒音成分とを含むノイズ成分を取得し、前記ノイズ成分が予め定められた条件を満たすときに前記ノイズ成分は分析対象の異音成分であるとみなし、前記分析対象の異音成分の周波数と前記分析対象の異音成分の発生時における前記再生音信号の強度である第1の強度とを含む異音データをデータベース部に蓄積する音響信号処理部と、
    前記再生処理が実行されるときに、前記データベース部に蓄積されている前記分析対象の異音成分の周波数における前記再生音信号の強度を前記第1の強度よりも小さくする抑制処理を実行する抑制処理部と
    を有することを特徴とする音響信号処理装置。
  2. 前記音響信号処理部は、前記ノイズ成分の強度が予め定められた第1の閾値以上であるときに、前記ノイズ成分は前記分析対象の異音成分であるとみなすことを特徴とする請求項1に記載の音響信号処理装置。
  3. 入力信号に基づく再生音信号を生成してスピーカに前記再生音信号に対応する再生音を出力させる再生処理を実行する再生処理部と、
    前記再生音を含む音に対応する音響信号をマイクから受信し、前記スピーカと前記マイクとの間の既知の伝達関数と前記再生音信号とに基づいて前記再生音信号の線形成分を算出し、前記音響信号と前記線形成分とに基づいてノイズ成分を取得し、前記ノイズ成分が予め定められた条件を満たすときに前記ノイズ成分は分析対象の異音成分であるとみなし、前記分析対象の異音成分の周波数と前記分析対象の異音成分の発生時における前記再生音信号の強度である第1の強度とを含む異音データをデータベース部に蓄積する音響信号処理部と、
    前記再生処理が実行されるときに、前記データベース部に蓄積されている前記分析対象の異音成分の周波数における前記再生音信号の強度を前記第1の強度よりも小さくする抑制処理を実行する抑制処理部と
    を有し、
    前記音響信号処理部は、前記ノイズ成分の強度が予め定められた第1の閾値以上であり且つ前記再生音信号と前記ノイズ成分とのSN比が予め定められた第2の閾値以上であるときに、前記ノイズ成分は前記分析対象の異音成分であるとみなす
    ことを特徴とする音響信号処理装置。
  4. 前記ノイズ成分は、前記スピーカを有する音響システムの共振に起因する異音に基づく異音成分と、前記異音成分以外の成分である騒音成分とを含むことを特徴とする請求項に記載の音響信号処理装置。
  5. 前記音響信号処理部は、前記音響信号から前記線形成分を除去することによって前記ノイズ成分を取得することを特徴とする請求項1からのいずれか1項に記載の音響信号処理装置。
  6. 前記抑制処理部は、前記データベース部に蓄積されている前記分析対象の異音成分の周波数における前記再生音信号の強度の上限値を設定することによって、前記抑制処理を実行することを特徴とする請求項1から5のいずれか1項に記載の音響信号処理装置。
  7. 前記抑制処理部は、前記再生処理部又は前記音響信号処理部の一部であることを特徴とする請求項1から6のいずれか1項に記載の音響信号処理装置。
  8. 前記音響信号処理部は、予め定められた期間内に、前記抑制処理部によって使用されない前記異音データを前記データベース部から削除することを特徴とする請求項1から7のいずれか1項に記載の音響信号処理装置。
  9. 前記音響信号処理部は、予め定められた累積の再生時間内に、前記抑制処理部によって使用されない前記異音データを前記データベース部から削除することを特徴とする請求項1から7のいずれか1項に記載の音響信号処理装置。
  10. 請求項1から9のいずれか1項に記載の音響信号処理装置と、
    前記スピーカと、
    前記マイクと、
    を有することを特徴とする音響システム。
  11. 入力信号に基づく再生音信号を生成してスピーカに前記再生音信号に対応する再生音を出力させる再生処理を実行するステップと、
    前記再生音を含む音に対応する音響信号をマイクから受信するステップと、
    前記スピーカと前記マイクとの間の既知の伝達関数と前記再生音信号とに基づいて前記再生音信号の線形成分を算出するステップと、
    前記音響信号と前記線形成分とに基づいて、前記スピーカを有する音響システムの共振に起因する異音に基づく異音成分と前記異音成分以外の成分である騒音成分とを含むノイズ成分を取得するステップと、
    前記ノイズ成分が予め定められた条件を満たすときに前記ノイズ成分は分析対象の異音成分であるとみなすステップと、
    前記分析対象の異音成分の周波数と前記分析対象の異音成分の発生時における前記再生音信号の強度である第1の強度とを含む異音データをデータベース部に蓄積するステップと、
    前記再生処理が実行されるときに、前記データベース部に蓄積されている前記分析対象の異音成分の周波数における前記再生音信号の強度を前記第1の強度よりも小さくする抑制処理を実行するステップと
    を有することを特徴とする音響信号処理方法。
  12. 入力信号に基づく再生音信号を生成してスピーカに前記再生音信号に対応する再生音を出力させる再生処理を実行するステップと、
    前記再生音を含む音に対応する音響信号をマイクから受信するステップと、
    前記スピーカと前記マイクとの間の既知の伝達関数と前記再生音信号とに基づいて前記再生音信号の線形成分を算出するステップと、
    前記音響信号と前記線形成分とに基づいて、前記スピーカを有する音響システムの共振に起因する異音に基づく異音成分と前記異音成分以外の成分である騒音成分とを含むノイズ成分を取得するステップと、
    前記ノイズ成分が予め定められた条件を満たすときに前記ノイズ成分は分析対象の異音成分であるとみなすステップと、
    前記分析対象の異音成分の周波数と前記分析対象の異音成分の発生時における前記再生音信号の強度である第1の強度とを含む異音データをデータベース部に蓄積するステップと、
    前記再生処理が実行されるときに、前記データベース部に蓄積されている前記分析対象の異音成分の周波数における前記再生音信号の強度を前記第1の強度よりも小さくする抑制処理を実行するステップと
    をコンピュータに実行させることを特徴とする音響信号処理プログラム。
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