JP6642456B2 - 電波強度分布評価装置、電波品質分布評価装置、および電波強度分布評価方法、電波品質分布評価方法 - Google Patents

電波強度分布評価装置、電波品質分布評価装置、および電波強度分布評価方法、電波品質分布評価方法 Download PDF

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Description

本発明は、通信、放送、レーダー等に利用される電波の強度や品質の空間的・時間的な分布を評価する装置、および、その方法に関する。
電波、特にテレビ放送や移動体通信に利用されるVHF(Very High Frequency)やUHF(Ultra High Frequency)帯の30MHz〜3GHzの電波は、日々の生活に欠かせない社会基盤として機能しており、社会的には公共の財産といえる。政府とその関連機関や無線事業者は、できる限り電波に関わる情報を公開し、電波の利用者が、電波が公平に利用されているか監視できるようにする必要がある。現在、利用者が入手できる公開情報としては、周波数割り当て状況や無線局免許情報(非特許文献1)、地上デジタル放送エリアマップ(非特許文献2)、携帯電話エリアマップ(非特許文献3、非特許文献4、非特許文献5)などがある。
特許文献1には、携帯電話の測位機能および電界強度測定機能を利用して、電波強度の分布図を作成するシステムおよび方法が開示されている。電波強度の分布が分かれば、これを基にして電波の利用可能性を評価することができる。また、特許文献2には、離散的な複数の測定点で、計算または測定によって電波の強度を求め、これを用いて電波強度分布を求める方法が開示されている。さらに、特許文献3では、電波環境データと建物に関する情報を含む地図データとから電波の届かない不感地建物を抽出する。そして、対象とする無線通信システムの利用状況データと地図データとから通信の収益性を推定する計算式を求める。さらに、抽出された不感地建物の情報と求めた計算式とに基づいて、不感地建物に不感地帯対策を施すことによって得られる収益性の改善効果を推定し、改善効果の大きさに従って不感地帯対策の優先順位付けを行う方法が開示されている。
特開2008−241663号公報 特開2009−115457号公報 特開2006−303788号公報
総務省、"総務省 電波利用ホームページ"、[online]、[2014年12月12日検索]、インターネット<URL: http://www.tele.soumu.go.jp/index.htm> 一般社団法人デジタル放送推進協会、"[Dpa]放送エリアのめやす"、[online]、[2014年12月12日検索]、インターネット<URL: http://dpa-tv-area.jp/> NTTドコモ、"サービスエリア|エリア|NTTドコモ"、[online]、[2014年12月12日検索]、インターネット<https://www.nttdocomo.co.jp/support/area/> KDDI、"エリア|携帯電話・スマートフォン|au"、[online]、[2014年12月12日検索]、インターネット<http://www.au.kddi.com/mobile/area/> ソフトバンク、"通信・エリア|モバイル|ソフトバンク"、[online]、[2014年12月12日検索]、インターネット<http://www.softbank.jp/mobile/network/>
しかしながら、特許文献1−3の方法には、以下に述べるような課題がある。
特許文献1の携帯電話の測位機能と電界強度測定機能を利用する方法では、そのような機能を有するアプリケーションを利用する利用者は限定的であるため、十分な測定点の確保が実際には困難である。そのため、広い範囲を網羅する電波強度分布図の作成の実現性は乏しい。さらに、仮にそのような機能を有するアプリケーションが広く普及したとしても、携帯電話以外の周波数帯域の電波強度分布図を作成することはできない。
また、特許文献2や特許文献3の方法においても、探索対象領域内での限られた測定点での電波強度の測定や、基地局の位置情報に基づいた計算によって電波強度の分布を求めているため、広い範囲を網羅する電波強度分布図の作成は困難である。
一方、非特許文献1−5に開示されている各種エリアマップは、電波を利用できるか否かを二値的に示したエリアマップであり、アナログ量である電波強度の空間的な分布は開示されていない。また、非特許文献3−5に開示された携帯電話のエリアマップは、そのエリアでの最大の通信速度が開示されてはいるが、電波強度の空間的な分布は開示されていない。よって、これらのエリアマップによっては、利用者は広い範囲と周波数を網羅した電波強度分布を知ることはできず、これを基にした電波の利用可能性を評価することはできない。
本発明は、上記の課題に鑑みてなされたものであり、その目的は、場所や周波数を広く網羅した電波強度分布の評価を可能にすることで、電波が提供する通信機能の品質の、場所や周波数を広く網羅した分布の評価を可能にすることである。
本発明の電波強度分布評価装置は、位置情報を有する地理画像と電波局の画像とに基づいて、前記電波局の位置を検出する電波局位置検出部と、前記電波局の位置と前記電波局の電波局免許情報とに基づく電波局情報を出力する電波局情報統合部と、前記電波局情報と前記電波局の周囲の地形情報とに基づいて、指定された範囲の電波強度分布を推定して出力する電波強度分布推定部と、を備えている。
本発明の電波品質分布評価装置は、本発明の電波強度分布評価装置を有する電波強度分布評価部と、前記電波強度分布と電波の無線規格情報とに基づいて、前記電波を独占利用した場合に得られる最大品質の分布を推定して出力する最大品質分布推定部と、統計情報に基づいて前記電波の同時利用数の分布を推定する利用数分布推定部と、前記最大品質の分布と前記同時利用数の分布とに基づいて、前記電波の利用者に提供される実効的な品質の分布を推定して出力する実効品質分布推定部と、を備えている。
本発明の電波強度分布評価方法は、位置情報を有する地理画像と電波局の画像とに基づいて前記電波局の位置を検出し、前記電波局の位置と前記電波局の電波局免許情報とに基づく電波局情報を出力し、前記電波局情報と前記電波局の周囲の地形情報とに基づいて、指定された範囲の電波強度分布を推定して出力する。
本発明の電波品質分布評価方法は、本発明の電波強度分布評価方法により電波強度分布を推定し、前記電波強度分布と電波の無線規格情報とに基づいて、前記電波を独占利用した場合に得られる最大品質の分布を推定し、統計情報に基づいて前記電波の同時利用数の分布を推定し、前記最大品質の分布と前記同時利用数の分布とに基づいて、前記電波の利用者に提供される実効的な品質の分布を推定する。
本発明によれば、場所や周波数を広く網羅した電波強度分布の評価が可能となり、これにより、電波が提供する通信機能の品質の、場所や周波数を広く網羅した分布の評価が可能となる。
本発明の第1の実施形態の電波強度分布評価装置の構成を示すブロック図である。 本発明の第2の実施形態の電波強度分布評価装置の構成を示すブロック図である。 本発明の第2の実施形態の電波局位置検出部の構成を示すブロック図である。 本発明の第3の実施形態の電波強度分布評価装置の構成を示すブロック図である。 本発明の第4の実施形態の電波品質分布評価装置の構成を示すブロック図である。 本発明の第5の実施形態の電波品質分布評価装置の構成を示すブロック図である。 本発明の第5の実施形態の最大品質分布推定部の構成を示すブロック図である。 本発明の第5の実施形態の利用数分布推定部の構成例を示すブロック図である。
以下、図を参照しながら、本発明の実施形態を詳細に説明する。但し、以下に述べる実施形態には、本発明を実施するために技術的に好ましい限定がされているが、発明の範囲を以下に限定するものではない。
(第1の実施形態)
図1は、本発明の第1の実施形態の電波強度分布評価装置の構成を示すブロック図である。本実施形態の電波強度分布評価装置1は、位置情報を有する地理画像と電波局の画像とに基づいて、前記電波局の位置を検出する電波局位置検出部2を備えている。さらに、前記電波局の位置と前記電波局の電波局免許情報とに基づく電波局情報を出力する電波局情報統合部3を備えている。さらに、前記電波局情報と前記電波局の周囲の地形情報とに基づいて、指定された範囲の電波強度分布を推定して出力する電波強度分布推定部4を備えている。なお、図1中の矢印の向きは一例を示すものであり、ブロック間の信号の向きを限定するものではない。
本実施形態によれば、電波局の電波に関する情報と、電波局の周囲の地形情報とに基づいて、場所や周波数を広く網羅した電波強度分布を得ることが可能となる。
よって、本実施形態によれば、場所や周波数を広く網羅した電波強度分布の評価が可能となり、これにより、電波が提供する通信機能の品質の、場所や周波数を広く網羅した分布の評価が可能となる。
(第2の実施形態)
図2は、本発明の第2の実施形態の電波強度分布評価装置の構成を示すブロック図である。本実施形態の電波強度分布評価装置10は、地理画像データベース101と、学習用電波局画像データベース102と、電波局位置検出部103と、電波局免許情報データベース104と、電波局情報統合部105と、地形情報データベース106と、電波強度分布推定部107とを備えている。なお、図2中の矢印の向きは一例を示すものであり、ブロック間の信号の向きを限定するものではない。
図3は、電波局位置検出部103の構成を示すブロック図である。電波局位置検出部103は、画像取得部1031と、特徴量抽出部1032、特徴量抽出部1033と、電波局モデルデータベース1034と、識別部1035と、位置取得部1036とを備えている。なお、図3中の矢印の向きは一例を示すものであり、ブロック間の信号の向きを限定するものではない。
電波強度分布評価装置10には、サーバ装置などの情報処理装置を用いることができる。サーバ装置の中央演算処理装置(Central Processing Unit、CPU)の計算資源と、メモリやHDD(Hard Disk Drive)などの記憶資源を用いて、CPUでプログラムを動作させることにより、電波強度分布評価装置10の構成を実現することができる。
例えば、電波強度分布評価装置10を構成する各部は、CPUの計算資源によって、また、各データベースはメモリやHDDなどの記憶資源によって、実現することができる。さらに、電波強度分布評価装置10は、データを入力する入力部であるキーボードやマウスやタッチパネル、評価結果などを表示する表示部であるディスプレイなどを備えることができる。
図2と図3を参照して本実施形態の詳細について説明する。
地理画像データベース101は、指定された範囲を空間から撮影した一般に参照可能な地理画像に、さらに、位置の情報を付与した地理画像データを保持する。地理画像データは、例えば、カメラを搭載した車両や人工衛星によって撮影され、撮影位置の情報が紐付けられた、インターネット上などで公開されている画像データである。東京スカイツリーや東京タワーに代表される放送用の電波局は、広範囲をカバーするために高さ数10メートル以上であることが多く、人工衛星による画像データでもその位置を特定できる。また、屋外に設置される携帯電話網基地局は、撮影車両により収集される画像によって位置を特定することができる。
学習用電波局画像データベース102は、予め用意された学習用の電波局画像情報データを保持する。このような画像情報は、インターネット上、または地理画像データベース101から、画像検索を利用して、電波局の画像として公開されている画像を収集することで得られる。検索の際に用いるキーワードとしては、「電波局」のほかに、「基地局」、「無線局」、「送信局」、「放送局」、「中継局」、「電波塔」、「テレビ塔」、「ラジオ塔」、「アンテナ」などがある。
また、電波局画像情報を電波の種類で絞り込むためのキーワードとしては、周波数を表す「UHF」、「VHF」、「800MHz帯」、「2GHz帯」、「プラチナバンド」、「27チャネル」や、送信出力電力を表す「高出力」、「中出力」、「10kW」、「10W」などがある。電波の用途で絞り込むためのキーワードとしては、「携帯電話」、「セルラ」、「地上デジタル放送」、「テレビ」、「FM」(Frequency Modulation)、「AM」(Amplitude Modulation)、「防災」、「鉄道」などがある。
望ましくは、検索の結果得られた画像群から、所望の電波局が写っている画像を人間が確認する過程を踏むのがよい。これによって、学習の精度を高めることができる。また、望ましくは、電波局画像は、周波数帯、出力電力、用途などの属性をタグ付けして保持しておくとよい。これによって、タグ付けされた電波局画像を用いて前もって学習しておき、未知の電波局画像に対して、その電波局の属性を識別分類できるようになる。
次に、電波局位置検出部103の動作を、図3を参照しながら説明する。画像取得部1031は、地理画像データベース101から、指定された範囲内を撮影した画像を、処理可能な量に分割しながら網羅的に取得する。特徴量抽出部1032と特徴量抽出部1033とは、各々、与えられた地理画像データと電波局画像データとから、画像の回転やスケール変化や照度変化に不変で頑健な特徴量を抽出する。電波局モデルデータベース1034は、学習用電波局画像データベース102が保持する画像から、特徴量抽出部1033が抽出した様々な電波局の特徴量モデルを保持する。
識別部1035は、特徴量抽出部1032が出力する特徴量と、電波局モデルデータベース1034が保持する特徴量とを照合し、画像取得部1031が取得した地理画像に電波局が含まれているか否かを識別する。位置取得部1036は、識別部1035によって当該地理画像に電波局が含まれていると識別された場合、その画像が撮影された位置情報を取得し、電波局の位置を推定して出力する。
以上で説明した動作は、いわゆる一般物体認識技術を利用している。特徴量抽出部1032、1033における特徴量の抽出手法としては、SIFT(Scale−Invariant Feature Transform)法や、SURF(Speed Up Robust Features)法が適用できる。
なお、識別部1035によって電波局画像と判断された画像の特徴量を、電波局モデルデータベースに追加して取り込んでも良い。その際、学習の精度を高めるために、所望の電波局が正しく写っている画像であるかを、人の目で判断することがあってもよい。このようにすることで、電波局モデルデータベースが拡充され、学習の進展と共に識別精度が向上するという効果が得られる。
また、以上では、電波局設置位置を推測して出力する動作を説明した。ここで、学習用電波局画像データベース102が保持する画像を、周波数帯や送信出力、用途などの属性でタグ付けしておけば、属性ごとの電波局モデルデータベースを構築することもできる。これにより、識別部1035において電波局であるか否かだけでなく、電波局であった場合にはどのような属性の電波局であるかまで識別することができるようになる。このような識別を行う代表的な方法として、生物の進化を模倣した進化的アルゴリズム、生物の神経ネットワークの構造と機能を模倣するアルゴリズム、サポートベクターマシンを用いる手法などを適用できる。
電波局免許情報データベース104は、電波局開局の際に登録された電波局の免許情報データを保持する。例えば、総務省の無線局等情報検索サイトを利用すれば、免許人名称、電波局の種別、目的、大まかな設備設置場所、電波の形式、周波数、空中線電力などを参照できる。但し、国の安全や外交に関わる無線局、これに準ずる災害対策用の無線局、犯罪の予防や取締りに関わる無線局の情報は、国の安全、外交、犯罪予防、行政機関による監査や取締りに支障を及ぼす恐れがあるため、公表されていない。これには、防衛用、外務行政事務用、消防防災用、警察用、検察用、海上保安用などの電波局が当たる。
なお、「周波数帳」(株式会社三才ブックス)のような資料を参照してもよい。このような資料には、総務省のサイトでは非公開の使用周波数帯の情報も収録されている。その他、インターネット検索を利用すれば、総務省サイトでは入手できない用途の周波数帯や変調方式の情報を得ることも可能である。
電波局情報統合部105は、電波局位置検出部103によって位置を検出された電波局を、電波局免許情報データベース104が保持する免許情報を参照して同定する。さらに、電波局の詳細位置と免許情報を統合し、電波強度分布を推定するために必要となる電波局の情報を出力する。例えば、検出された電波局の位置が駅舎である場合、その電波局は、当該駅舎を保有する鉄道事業者が利用する鉄道無線に関わる設備であることが推定される。これらのことを用いて電波局免許情報データベース104を検索することにより、当該電波局が利用する周波数帯や送信電力を絞り込むことができる。
また、電波局の同定には、電波局位置検出部103で検出された位置のほか、電波局設備の掲示物、アンテナの大きさや形状等を参考にしてもよい。例えば、電波局設備の掲示物には、事業者名が明示されていることがある。また、アンテナの大きさや形状によって、電波の種類や用途を推測することができる。例えば、セクタアンテナは、一般に携帯電話基地局に用いられることが多い。
なお、以下のような電波局では、電波妨害等を誘発し、人の生命や安全、公共の安全の確保に密接に関わる活動及び取材活動に支障を及ぼすおそれがあるため、およその周波数帯のみが公開されている。また、周波数が1GHz未満のものについては100MHz単位で公表されている。電波局としては、鉄道事業用、電気事業用、ガス事業用などの、人の生命や安全又は公共の安全の確保に密接に関わる無線局や、新聞通信用、放送事業用などの取材等を目的とした無線局が挙げられる。
また、ここでは電波局位置検出部103が出力する位置を参照していたが、電波局位置が公開されており既知である場合には、それを参照しても良い。例えば、東京スカイツリーのような、ランドマークとも言える電波局の住所は公開されている場合が多い。
地形情報データベース106は、指定された空間内の電波伝播をシミュレーションするために必要となる地形情報データを保持する。例えば、アメリカ航空宇宙局のスペースシャトルによるミッション(Shuttle Radar Topography Mission:SRTM)によって得られた高分解能デジタル地形データが公開されており、シミュレーションに利用できる。SRTMデータは、SRTM−1と呼ばれる1秒(約30メートル)メッシュの詳細なものと、SRTM−3と呼ばれる3秒(約90メートル)メッシュのものが公開されている。
より狭い範囲の電波強度分布を細かく推定する場合には、建造物の位置、高さを含むより高精細な地図データを保持するのがよい。望ましくは、地形、地質、建造物の構造、材質などの情報を含むと良い。さらに、建造物内部における電波強度分布を評価する場合には、階数、間取り、壁や床の厚さや材質の情報も保持するのが良い。このような情報は、不動産・住宅情報サイトを利用することによって入手することができる。その他、大地の導電率、比誘電率、大気の屈折率などを含んでいてもよい。これらの値は、電波伝搬のシミュレーションを精度よく行う際に利用される。
電波強度分布推定部107は、前記電波局情報統合部105が出力する電波局の電波に関する情報を有する電波局情報と、前記地形情報データベース106が保持する地形情報を元に、指定された空間内における電波の強度分布を推定して出力する。電波強度分布を推定する方法としては、「都市部」、「郊外部」など、周囲の環境に応じて空間伝播による損失をモデル化した奥村・秦モデルを用いることができる。その他として、VHF帯やUHF帯の電波の、不規則な地形の影響を考慮したモデルとして、Longley−Riceモデルを用いることができる。
より精度の高い方法としては、電波を光線と捉え、送信点から受信点までの光線の軌跡を反射・透過・回折を考慮して追うレイトレーシング法を用いることができる。レイトレーシング法によれば、例えば、屋外の携帯電話基地局からの電波が、建物内においてどのように伝播し、どのような強度で分布しているかを評価することができる。
なお、ここまで通信や放送に向けた電波システムについて主に説明したが、空港監視レーダーや気象レーダーのようなレーダーシステムが利用する電波の強度分布を評価することも可能である。
以上に述べた電波強度分布評価装置10によれば、公開情報に基づき、場所や周波数を幅広く網羅した電波強度分布を評価して提供することができる。例えば、利用者が、自身の居住する、または居住しようとしている地域や建造物において、どのような周波数の電波が、どのくらいの強度で分布しているのかを知り、その利用可能性を客観的に評価することができる。また、提供された電波強度分布により、電波が提供する通信機能の品質の分布の評価が可能となる。
以上のように、本実施形態によれば、場所や周波数を広く網羅した電波強度分布の評価が可能となり、これにより、電波が提供する通信機能の品質の、場所や周波数を広く網羅した分布の評価が可能となる。
(第3の実施形態)
図4は、本発明の第3の実施形態の電波強度分布評価装置の構成を示すブロック図である。本実施形態の電波強度分布評価装置11は、第2の実施形態の電波強度分布評価装置10に加えて、電波実測情報データベース108をさらに有している。なお、図4中の矢印の向きは一例を示すものであり、ブロック間の信号の向きを限定するものではない。
電波実測情報データベース108は、スペクトルアナライザ等を用いて実際に電波強度測定を実施して得られたデータを保持する。測定データには、測定を実施した位置と、電波の周波数と、電波強度の情報が含まれる。電波実測情報データベース108が保持する情報は、電波局情報統合部105が、電波局免許情報データベース104の保持する情報を参照する際に付加的に利用される。具体的には、電波局位置検出部103で検出された電波局位置のそばで測定した電波の周波数と強度のデータから、当該電波局が送信している電波の周波数や強度を推定することで、電波局免許情報データベース104から当該電波局の免許情報を絞り込む過程を簡単化できる。
これは、例えば、携帯電話やPHS(Personal Handy−phone System)といった移動体通信事業者の保有する基地局は、送信されている電波の周波数や電力が詳細に公開されているため、電波実測情報を参照することにより、当該電波局の保有事業者を割り出すことができるからである。また、電波実測情報によれば、鉄道事業用や電気・ガス事業用など、およその周波数しか公開されていない場合も、当該事業にて利用されている詳細な周波数を割り出すことができる。
なお、電波実測情報データベース108が保持する情報は、電波局情報統合部105だけでなく、電波強度分布推定部107にて利用しても良い。各地点での電波強度の実測値を電波強度推定に利用することによって、より実際に近い電波強度の推定を行うことができる。
また、スペクトルアナライザ以外の手段によって電波強度測定を実施しても良い。例えば、携帯電話網で利用されている周波数帯であれば、携帯電話(スマートフォンを含む)によって電波強度測定を行うことができる。また、地上デジタルテレビ放送に利用されている周波数帯であれば、テレビチューナーによって電波強度測定を行うことができる。また、汎用コンピュータに接続して利用できる安価な簡易スペクトルアナライザも利用できる。
位置情報は、GPS(Global Positioning System)信号を受信することによって得られる。また、GPS信号に加えてWi−Fi(Wireless Fidelity)(登録商標)アクセスポイントや携帯電話基地局からの信号を受信することによって、位置精度を向上させることができる。
さらにまた、電波強度測定に加えて、電波到来方向検知を行うと、電波局の位置や、当該電波局の送信する電波の周波数、電力をより精度よく推定することができる。電波到来方向検知を行う方法としては、八木アンテナやパラボラアンテナ、アレイアンテナなどの指向性アンテナを用いる方法が可能である。アレイアンテナによる高角度分解能アルゴリズムとしては、MUSIC(Multiple Signal Classification)法やESPRIT(Estimation of Signal Parameters via Rotation Invariance Techniques)法を適用できる。
以上のように、本実施形態の電波強度分布評価装置11によれば、実際の電波強度測定データをさらに参照することができるため、場所や周波数を幅広く網羅した、より精度の高い電波強度分布を評価し提供できる。
以上のように、本実施形態によれば、場所や周波数を広く網羅した電波強度分布の評価が可能となり、これにより、電波が提供する通信機能の品質の、場所や周波数を広く網羅した分布の評価が可能となる。
(第4の実施形態)
図5は、本発明の第4の実施形態の電波品質分布評価装置の構成を示すブロック図である。本実施形態の電波品質分布評価装置5は、電波強度分布を推定して出力する電波強度分布評価部6と、前記電波強度分布と電波の無線規格情報とに基づいて、前記電波を独占利用した場合に得られる最大品質の分布を推定して出力する最大品質分布推定部7を備えている。さらに、統計情報に基づいて前記電波の同時利用数の分布を推定する利用数分布推定部8と、前記最大品質の分布と前記同時利用数の分布に基づいて、前記電波の利用者に提供される実効的な品質の分布を推定して出力する実効品質分布推定部9とを備えている。さらに、前記電波強度分布評価部6は、本発明の第1もしくは第2もしくは第3の実施形態の電波強度分布評価装置を備えている。なお、図5中の矢印の向きは一例を示すものであり、ブロック間の信号の向きを限定するものではない。
本実施形態によれば、場所や周波数を広く網羅した電波強度分布の評価が可能となり、これにより、電波が提供する通信機能の品質の、場所や周波数を広く網羅した分布の評価が可能となる。
(第5の実施形態)
図6は、本発明の第5の実施形態の電波品質分布評価装置の構成を示すブロック図である。本実施形態の電波品質分布評価装置20は、電波強度分布評価部201と、無線規格情報データベース202と、最大品質分布推定部203と、統計情報データベース204と、利用数分布推定部205と、実効品質分布推定部206とを備えている。電波強度分布評価部201は、本発明の第1もしくは第2もしくは第3の実施形態の電波強度分布評価装置を備えている。なお、図6中の矢印の向きは一例を示すものであり、ブロック間の信号の向きを限定するものではない。
ここで、電波品質分布評価装置20が評価する品質とは、例えば、ビット誤り率やパケット誤り率である。さらに、より利用者に分かりやすい指標としては、通信システムにおける接続しやすさや伝送速度、放送システムにおける画質や音質である。また、レーダーシステムにおいては、測定可能範囲、分解能、精度などの電波の品質を示す指標である。
図7は、最大品質分布推定部203の構成例を示す図である。図7では、移動体通信を例とし、その電波の品質として伝送速度を挙げ、その電波を独占利用した場合に得られる最大の伝送速度を推定する最大品質分布推定部203の構成を示す。最大品質分布推定部203は、雑音電力推定部2031と、SNR(Signal to Noise Ratio)推定部2032と、最大伝送速度推定部2033とを備えている。なお、図7中の矢印の向きは一例を示すものであり、ブロック間の信号の向きを限定するものではない。
図8は、利用数分布推定部205の構成例を示す図である。図8では、移動体通信を例としたときの、利用数分布推定部205の具体的な構成を示す。利用数分布推定部205は、全事業者同時接続数推定部2051と、時間分布推定部2052と、事業者別同時接続数推定部2053と、基地局別同時接続数推定部2054とを備えている。なお、図8中の矢印の向きは一例を示すものであり、ブロック間の信号の向きを限定するものではない。
電波品質分布評価装置20には、サーバ装置などの情報処理装置を用いることができる。サーバ装置の中央演算処理装置(Central Processing Unit、CPU)の計算資源と、メモリやHDD(Hard Disk Drive)などの記憶資源を用いて、CPUでプログラムを動作させることにより、電波品質分布評価装置20の構成を実現することができる。
例えば、電波品質分布評価装置20を構成する各部は、CPUの計算資源によって、また、各データベースはメモリやHDDなどの記憶資源によって、実現することができる。さらに、電波品質分布評価装置20は、データを入力する入力部であるキーボードやマウスやタッチパネル、評価結果などを表示する表示部であるディスプレイなどを備えることができる。
図6、図7、図8を参照して本実施形態の詳細について説明する。
電波強度分布評価部201は、本発明の第1もしくは第2もしくは第3の実施形態の電波強度分布評価装置を備え、指定された範囲内の空間、指定された範囲内の周波数の電波強度の空間分布を出力する。
無線規格情報データベース202は、無線に関わる公開された規格情報を保持する。代表的な無線通信規格としては、無線LAN(Local Area Network)では、IEEE(Institute of Electrical and Electronics Engineers) 802.11a/b/g/nがある。無線MAN(Metropolitan Area Network)や無線WAN(Wide Area Network)と呼ばれる広域無線ネットワークでは、第3世代移動体通信システムであるW−CDMA(Code Division Multiple Access)やCDMA2000、第3.9世代移動体通信システムであるIEEE 802.16 WiMAXやLTE(Long Term Evolution)などがある。
また、放送規格としては、DVB−T(Digital Video Broadcasting−Terrestrial)やISDB−T(Integrated Services Digital Broadcasting−Terrestrial)などがある。その他、業務用無線システムで広く使われている800MHz帯デジタルMCA(Multi−Channel Access Radio)システムの通信規格であるARIB STD−T85、都道府県・市町村デジタル移動通信システムの通信規格であるARIB STD−T79などがある(ARIB:Association of Radio Industries and Business、一般社団法人電波産業会)。
これらの無線規格に対し、無線規格情報データベース202は、搬送波周波数、帯域幅、伝送速度、変調方式、符号化率などを保持する。
最大品質分布推定部203は、電波強度分布評価部201の出力から、無線規格情報データベース202を参照し、指定された周波数の電波を独占利用した場合に得られる最大の品質の空間的な分布を推定して出力する。
以下では、図7を参照して、最大品質分布推定部203の動作を説明する。まず、雑音電力推定部2031は、評価対象である電波の周波数帯域内に含まれる雑音電力を推定して出力する。最も単純には、無線規格情報データベース202から、信号電波が占有する周波数帯域幅の情報を参照し、その帯域内に含まれる熱雑音電力(室温300Kでは1Hzあたり約−174dBm)をもって、雑音電力の下限値とする。これは、雑音のない理想的な受信機を用いた場合に対応している。
SNR推定部2032は、電波強度分布評価部201で評価された信号電力と、雑音電力推定部2031で推定された雑音電力の比を算出し、信号対雑音比(SNR)の空間分布を推定する。最大伝送速度推定部2033は、無線規格情報データベース202が保持する規格情報と、SNR推定部2032の出力とから、当該電波を独占利用した場合に得られる電波の品質として、最大の伝送速度を推定して出力する。単純には、伝送速度の理論限界値Cは、シャノンの通信容量定理によりC=B×log(1+SNR)によって与えられる。ここで、Bは帯域幅、log(x)は2を底とするxの対数を表す。
より現実的な値の推定を行うには、雑音電力推定部2031では、無線規格情報データベース202から、帯域幅に加えて、変調方式、最小受信感度、基準となるビット誤り率を参照する。これらの値から、無線規格が要求する受信機の雑音電力を見積もることができ、SNR推定部2032にて現実的なSNRを推定できる。また、通常は、無線規格情報からデータ伝送速度そのものを参照できる。望ましくは、現在の携帯電話システムのように、電波伝搬チャネルの状態に応じて適応変調を行う規格である場合は、推定されたSNRから変調多値数や符号化率を推定し、伝送速度を予測するのがよい。
なお、ここではSNRという量を用いて説明したが、一般的に無線通信において用いられる搬送波対雑音電力比(Carrier to Noise Ratio:CNR)であってもよい。また、雑音電力だけではなく、搬送波と干渉波の電力比であるCIR(Carrier to Interference Ratio)を用いてもよい。これらの量は、電波強度分布評価部201が出力する信号強度の分布と、無線規格が要求する最小受信感度や干渉耐性から推定、換算可能である。干渉波電力は、別の周波数チャネルにおける信号電力として電波強度分布評価部201によって評価することができる。
統計情報データベース204は、指定された地域の昼間人口や夜間人口、移動体通信トラフィックの時間推移、通信回数、通信時間といった統計情報を保持する。これらの情報は、例えば、総務省統計局のサイトや情報通信統計データベースにて一般に公開されており、誰もが閲覧し、統計データを取得することが可能である。
利用数分布推定部205は、統計情報データベース204の情報を元に、指定された地域や時間帯において、指定された周波数の電波を同時に利用する人数、またはデバイス数の分布を推定して出力する。以下では、図8を参照して、利用数分布推定部205の動作を、移動体通信を例として具体的な数値を用いて説明する。
全事業者同時接続数推定部2051は、指定された地域の人口と、移動体通信の1契約者あたりの通信時間の統計データから、移動体通信の全事業者に対する同時接続数を推定して出力する。例えば、総務省の情報通信統計データベースにて公開されている2014年度版の情報通信白書によると、携帯電話・PHSの1契約者あたりの1日の通信時間は2分46秒=166秒となっている(2012年度の値)。いま、指定された地域に、5000人が分布していると仮定する(この人数は、1マクロセル基地局が収容するおよその人数である)。このとき、携帯電話やPHSを利用して同時に通信を行っている人数は、単純には5000人×166秒/(24時間×60分×60秒)=約10人であると推定できる。
時間分布推定部2052は、さらにトラフィックの時間変動を考慮して、実際の状況に近い同時接続数を推定する。例えば、同じく情報通信統計データベースにて公開されている、曜日ごと時間ごとの移動通信トラフィック等を参照し、同時接続数の時間分布を推定する。具体的な数値を用いて説明すると、2014年9月分の移動通信トラフィック(下り)集計値は、1日平均では689Gbps、1日のうちで最も大きくなる22時から24時でおよそ1000Gbpsである。つまり、この2時間における同時利用人数は、前述の推定値の1000Gbps/689Gbps=1.45倍となり、およそ14人と推定される。一方、1日のうちで最もトラフィックの少なくなる午前4時から6時の間は、トラフィックはおよそ300Gbpsであるから、同時利用人数の推定値はおよそ10人×(300Gbps/689Gbps)=4.2人となる。
事業者別同時接続数推定部2053は、契約者数に対する移動体通信事業者別シェアの統計データを参照し、時間分布推定部2052にて推定された同時接続数のうち、何人がどの通信事業者の基地局に接続しているかを推定する。一般社団法人電気通信事業者協会が公開している移動体通信事業者の契約者数シェアを参照し、仮に、ある通信事業者A社の契約者数シェアを30%とすれば、A社の基地局に同時に接続している人数は、22時から24時の間は14×0.3=4.2人、4時から6時の間は4.2人×0.3=1.3人と見積もれる。
基地局別同時接続数推定部2054は、電波強度分布評価部201が出力する電波強度分布を参照して、指定された地域内外に設置された各々の基地局に対する同時接続数を推定して出力する。単純には、人口が空間内に均一に分布し、また、基地局あたりのカバーエリアが等しいと仮定した場合、基地局あたりの同時接続数は、上述の値を基地局数で除算した値として推定される。より望ましくは、電波強度分布評価部201の出力する電波強度分布を参照して、電波強度分布上に分布する基地局のカバーエリアを推定し、その面積比と人口分布に応じて同時接続人数を見積もると良い。基地局のカバーエリアは、例えば、電波強度分布において強度値を高度としたときに得られる等高線図で、谷となる線をカバーエリアの境界線と見なすことによって推定できる。
なお、ここで説明した統計データ以外にも、指定地域の人口の年代や性別ごとの分布や、年代・性別ごとの通信量、通信時間、通信目的などの統計情報を用いることがあってよい。それによって、空間的、時間的にきめ細やかな推定、より精度の高い推定を行うことできる。また、人口だけでなく、今後普及が予想される無線センサデバイス等の数、通信量、通信頻度の統計データを参照することがあってもよい。また、ここで説明した利用数分布推定部の構成は、一例であって、その他の構成によって利用数分布を推定しても良い。例えば、全事業者同時接続数推定部2051と、時間分布推定部2052と、事業者別同時接続数推定部2053の順番を変えても、結果としては同一の利用数分布を推定できる。
なお、利用数分布推定部205は、同時に接続する複数利用者に対し、周波数軸あるいは時間軸で通信帯域を分割して通信を行う通信システムの電波品質を推定する場合に必要となる。したがって、例えば、地上デジタルテレビ放送システムの電波品質分布を評価する目的では、同一地点であれば受信者数に限らず一定の地上デジタルテレビ放送電波品質を享受できるため、利用数分布推定部205は不要である。あるいは、同時利用数の分布は常に1として出力すればよい。また、通信の場合では、同時接続者数が1以下と推定された場合には、当該電波を独占利用できることを意味しているので、同時接続人数を1とするのが適当である。
実効品質分布推定部206は、最大品質分布推定部203の出力と、利用数分布推定部205の出力から、指定された地域、時間帯において、指定された周波数の電波を利用した場合に実効的に得られる電波品質の分布を推定して出力する。単純には、推定された最大品質を同時利用数で除算することによって実効品質が得られる。以下では、指定した地域が、通信事業者A社の1マクロセル基地局でカバーされていると仮定し、前述した数値例を用いて実効品質推定部206の動作を説明する。
最大品質分布推定部203によって、指定された地域のある地点では、帯域を独占利用した場合の最大の通信速度が下り75Mbps(4G LTE下りの最大通信速度の典型値)であると推定されたとする。このとき、22時から24時の時間帯における実効的な通信速度は75Mbps/4.2人=18Mbps、4時から6時の時間帯における実効的な通信速度は、75Mbps/1.2人=63Mbpsであると推定される。また、別の地点では、帯域を独占利用した場合の最大の通信速度が下り50Mbpsであったとする。このとき、この地点での22時から24時の時間帯、および、4時から6時の時間帯における実効的な通信速度は、それぞれ、50Mbps/4.2人=12Mbps、50Mbps/1.2人=42Mbpsと推定される。このようにして、指定された範囲内の空間的、時間的な電波の品質の分布を推定することができる。
ここまで、公開情報に基づいた電波品質の分布を推定するための動作を説明したが、第3の実施形態の電波強度分布評価装置11のように、実際の電波強度測定を実施し、そのデータを参照しても良い。特に、携帯電話やテレビチューナーによって、指定された地域における実際の電波品質を測定できる場合には、そのデータも収集し、データベースとして保持しておくのがよい。これによって、より実際の状況に近い電波品質を推定することが可能になる。
また、現在の統計データを用いて電波の品質の分布を評価する動作を、移動体通信を例にとって説明したが、過去の統計データを用いることによって、過去の電波の品質の分布を評価することもできる。さらに、人口、通信トラフィックなどの統計データにおいて、近年の傾向が将来も続くと仮定することで、将来における電波の品質を予測することもできる。
なお、特に利用者が利用する機会の多い携帯電話システムについて特に詳しく述べたが、消防無線、防災無線など、災害時、緊急時に重要な役割を担う電波システムが、国民の居住する地域を不感地帯なくカバーしているかを評価することも可能である。また、通信・放送に限らず、空港監視レーダーや気象レーダーのようなレーダーシステムが利用する電波の品質分布を評価することも可能である。
以上のように、本実施形態によれば、公開情報に基づき、場所や周波数を幅広く網羅した電波品質分布を提供できる。例えば、利用者が、自身の居住する、または居住しようとしている地域や建造物において、どの通信事業者のどのような周波数の電波が、どれくらいの通信速度等の品質で分布しているのかを知り、その利便性を客観的に評価することができる。また、都市部、郊外部、農村部等において、どのような用途の電波がどのような品質で利用可能なのかを客観的に評価できるので、公共の財産である電波が提供する価値を、国民が公平に享受できているかを判断することができる。
本実施形態によれば、場所や周波数を広く網羅した電波強度分布の評価が可能となり、これにより、電波が提供する通信機能の品質の、場所や周波数を広く網羅した分布の評価が可能となる。
本発明は上記実施形態に限定されることなく、請求の範囲に記載した発明の範囲内で種々の変形が可能であり、それらも本発明の範囲内に含まれるものである。
また、上記の実施形態の一部又は全部は、以下の付記のようにも記載され得るが、以下には限られない。
(付記1)
位置情報を有する地理画像と電波局の画像とに基づいて、前記電波局の位置を検出する電波局位置検出部と、
前記電波局の位置と前記電波局の電波局免許情報とに基づく電波局情報を出力する電波局情報統合部と、
前記電波局情報と前記電波局の周囲の地形情報とに基づいて、指定された範囲の電波強度分布を推定して出力する電波強度分布推定部と、を備えている電波強度分布評価装置。
(付記2)
前記地理画像を保持し提供する地理画像データベースと、
前記電波局の画像を保持し提供する電波局画像データベースと、
前記電波局免許情報を保持し提供する電波局免許情報データベースと、
前記地形情報を保持し提供する地形情報データベースと、を少なくともひとつ備えている、付記1記載の電波強度分布評価装置。
(付記3)
前記電波局位置検出部は、前記地理画像の特徴量を抽出する特徴量抽出部と、前記電波局画像の特徴量を抽出する特徴量抽出部と、各々の前記特徴量同士を照合して前記地理画像における前記電波局を識別する識別部と、を備えている、付記1または2記載の電波強度分布評価装置。
(付記4)
前記電波局の周辺で電波を実測した電波実測情報を保持し提供する電波実測情報データベースを備え、前記電波局情報統合部と前記電波強度分布推定部の少なくともひとつは、前記電波実測情報を用いて各々の処理を行う、付記1から3の内の1項記載の電波強度分布評価装置。
(付記5)
前記電波局画像は、周波数帯、出力電力、用途を含む属性を紐付けている、付記1から4の内の1項記載の電波強度分布評価装置。
(付記6)
前記電波局免許情報は、前記電波局の開局時に登録された免許情報データを含む、付記1から5の内の1項記載の電波強度分布評価装置。
(付記7)
前記地形情報は、指定された空間内の地形、地質、建物の位置や高さや構造や材質、を含む、付記1から6の内の1項記載の電波強度分布評価装置。
(付記8)
前記地理画像、前記電波局の画像、前記電波局免許情報、前記地形情報は、公開された情報を含む、付記1から7の内の1項記載の電波強度分布評価装置。
(付記9)
付記1から8の内の1項記載の電波強度分布評価装置を有する電波強度分布評価部と、
前記電波強度分布と電波の無線規格情報とに基づいて、前記電波を独占利用した場合に得られる最大品質の分布を推定して出力する最大品質分布推定部と、
統計情報に基づいて前記電波の同時利用数の分布を推定する利用数分布推定部と、
前記最大品質の分布と前記同時利用数の分布とに基づいて、前記電波の利用者に提供される実効的な品質の分布を推定して出力する実効品質分布推定部と、を備えている、電波品質分布評価装置。
(付記10)
前記無線規格情報を保持して提供する無線規格情報データベースと、
前記統計情報を保持して提供する統計情報データベースと、を備えている、付記9記載の電波品質分布評価装置。
(付記11)
前記利用数分布推定部は、前記統計情報と前記電波強度分布の有する基地局情報とに基づいて、前記電波の同時利用数の分布を推定する、付記9または10記載の電波品質分布評価装置。
(付記12)
前記基地局情報は、前記電波強度分布における基地局の分布または基地局数または基地局カバーエリアを含む、付記11記載の電波品質分布評価装置。
(付記13)
前記実効的な品質の分布は、空間的もしくは時間的な分布である、付記9から12の内の1項記載の電波品質分布評価装置。
(付記14)
位置情報を有する地理画像と電波局の画像とに基づいて前記電波局の位置を検出し、
前記電波局の位置と前記電波局の電波局免許情報とに基づく電波局情報を出力し、
前記電波局情報と前記電波局の周囲の地形情報とに基づいて、指定された範囲の電波強度分布を推定して出力する、電波強度分布評価方法。
(付記15)
前記電波局の前記位置情報の検出は、前記地理画像と前記電波局の画像の各々の特徴量を抽出し、各々の前記特徴量同士を照合して前記地理画像における前記電波局を識別する、付記14記載の電波強度分布評価方法。
(付記16)
前記電波局の周辺で電波を実測した電波実測情報を用いて、前記電波局情報の統合、もしくは、前記電波強度分布の推定を行う、付記14または15記載の電波強度分布評価方法。
(付記17)
前記電波局の画像は、周波数帯、出力電力、用途を含む属性を紐付けている、付記14から16の内の1項記載の電波強度分布評価方法。
(付記18)
前記電波局免許情報は、前記電波局の開局時に登録された免許情報データを含む、付記14から17の内の1項記載の電波強度分布評価方法。
(付記19)
前記地形情報は、指定された空間内の地形、地質、建物の位置や高さや構造や材質を含む地図データを含む、付記14から18の内の1項記載の電波強度分布評価方法。
(付記20)
前記地理画像、前記電波局の画像、前記電波局免許情報、前記地形情報は、公開された情報を含む、付記14から19の内の1項記載の電波強度分布評価方法。
(付記21)
付記14から20の内の1項記載の電波強度分布評価方法により電波強度分布を推定し、
前記電波強度分布と電波の無線規格情報とに基づいて、前記電波を独占利用した場合に得られる最大品質の分布を推定し、
統計情報に基づいて前記電波の同時利用数の分布を推定し、
前記最大品質の分布と前記同時利用数の分布とに基づいて、前記電波の利用者に提供される実効的な品質の分布を推定する、電波品質分布評価方法。
(付記22)
前記統計情報と前記電波強度分布の有する基地局情報とに基づいて、前記電波の同時利用数の分布を推定する、付記21記載の電波品質分布評価方法。
(付記23)
前記基地局情報は、前記電波強度分布における基地局の分布または基地局数または基地局カバーエリアを含む、付記22記載の電波品質分布評価方法。
(付記24)
前記実効的な品質の分布は、空間的もしくは時間的な分布である、付記21から23の内の1項記載の電波品質分布評価方法。
この出願は、2015年2月13日に出願された日本出願特願2015−026127を基礎とする優先権を主張し、その開示の全てをここに取り込む。
本発明は、電波を利用するテレビ放送や移動体通信、レーダーなどの分野での利用が可能である。
1 電波強度分布評価装置
2 電波局位置検出部
3 電波局情報統合部
4 電波強度分布推定部
5 電波品質分布評価装置
6 電波強度分布評価部
7 最大品質分布推定部
8 利用数分布推定部
9 実効品質分布推定部
10、11 電波強度分布評価装置
101 地理画像データベース
102 学習用電波局画像データベース
103 電波局位置検出部
104 電波局免許情報データベース
105 電波局情報統合部
106 地形情報データベース
107 電波強度分布推定部
108 電波実測情報データベース
1031 画像取得部
1032、1033 特徴量抽出部
1034 電波局モデルデータベース
1035 識別部
1036 位置取得部
20 電波品質分布評価装置
201 電波強度分布評価部
202 無線規格情報データベース
203 最大品質分布推定部
204 統計情報データベース
205 利用数分布推定部
206 実効品質分布推定部
2031 雑音電力推定部
2032 SNR推定部
2033 最大伝送速度推定部
2051 全事業者同時接続数推定部
2052 時間分布推定部
2053 事業者別同時接続数推定部
2054 基地局別同時接続数推定部

Claims (10)

  1. 位置情報を有する地理画像と電波局の画像とに基づいて、前記電波局の位置を検出する電波局位置検出手段と、
    前記電波局の位置と前記電波局の電波局免許情報とに基づく電波局情報を出力する電波局情報統合手段と、
    前記電波局情報と前記電波局の周囲の地形情報とに基づいて、指定された範囲の電波強度分布を推定して出力する電波強度分布推定手段と、を備えている電波強度分布評価装置。
  2. 前記地理画像を保持し提供する地理画像データベースと、
    前記電波局の画像を保持し提供する電波局画像データベースと、
    前記電波局免許情報を保持し提供する電波局免許情報データベースと、
    前記地形情報を保持し提供する地形情報データベースと、を少なくともひとつ備えている、請求項1記載の電波強度分布評価装置。
  3. 前記電波局位置検出手段は、前記地理画像の特徴量を抽出する特徴量抽出手段と、前記電波局画像の特徴量を抽出する特徴量抽出手段と、各々の前記特徴量同士を照合して前記地理画像における前記電波局を識別する識別手段と、を備えている、請求項1または2記載の電波強度分布評価装置。
  4. 前記電波局の周辺で電波を実測した電波実測情報を保持し提供する電波実測情報データベースを備え、前記電波局情報統合手段と前記電波強度分布推定手段の少なくともひとつは、前記電波実測情報を用いて各々の処理を行う、請求項1から3の内の1項記載の電波強度分布評価装置。
  5. 請求項1から4の内の1項記載の電波強度分布評価装置を有する電波強度分布評価手段と、
    前記電波強度分布と電波の無線規格情報とに基づいて、前記電波を独占利用した場合に得られる最大品質の分布を推定して出力する最大品質分布推定手段と、
    統計情報に基づいて前記電波の同時利用数の分布を推定する利用数分布推定手段と、
    前記最大品質の分布と前記同時利用数の分布とに基づいて、前記電波の利用者に提供される実効的な品質の分布を推定して出力する実効品質分布推定手段と、を備えている、電波品質分布評価装置。
  6. 前記無線規格情報を保持して提供する無線規格情報データベースと、
    前記統計情報を保持して提供する統計情報データベースと、を備えている、請求項5記載の電波品質分布評価装置。
  7. 前記利用数分布推定手段は、前記統計情報と前記電波強度分布の有する基地局情報とに基づいて、前記電波の同時利用数の分布を推定する、請求項5または6記載の電波品質分布評価装置。
  8. 位置情報を有する地理画像と電波局の画像とに基づいて前記電波局の位置を検出し、
    前記電波局の位置と前記電波局の電波局免許情報とに基づく電波局情報を出力し、
    前記電波局情報と前記電波局の周囲の地形情報とに基づいて、指定された範囲の電波強度分布を推定して出力する、電波強度分布評価方法。
  9. 前記電波局の前記位置情報の検出は、前記地理画像と前記電波局の画像の各々の特徴量を抽出し、各々の前記特徴量同士を照合して前記地理画像における前記電波局を識別する、請求項8記載の電波強度分布評価方法。
  10. 請求項8または9記載の電波強度分布評価方法により電波強度分布を推定し、
    前記電波強度分布と電波の無線規格情報とに基づいて、前記電波を独占利用した場合に得られる最大品質の分布を推定し、
    統計情報に基づいて前記電波の同時利用数の分布を推定し、
    前記最大品質の分布と前記同時利用数の分布とに基づいて、前記電波の利用者に提供される実効的な品質の分布を推定する、電波品質分布評価方法。
JP2016574675A 2015-02-13 2016-02-10 電波強度分布評価装置、電波品質分布評価装置、および電波強度分布評価方法、電波品質分布評価方法 Expired - Fee Related JP6642456B2 (ja)

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