JP6642322B2 - 燃料電池システム - Google Patents

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Description

本発明は、燃料電池システムに関する。
従来、燃料電池システムにおいて、燃料電池の空気極に供給される空気の圧力を圧力センサにより検出し、検出した圧力と目標圧力との差分値が所定値を上回ったと判定したときに、空気極の排出側配管に設けられた調圧弁が実際の全閉位置から開方向にずれている(脱調している)として、不良警告を発する構成が知られている(特許文献1参照)。
特開2006−331862号公報 特開2009−117169号公報
この種の燃料電池システムでは、空気極に供給する空気の目標圧力を算出し、目標圧力に対する実際の空気圧力の偏差が小さくなるように、調圧弁の開度をフィードバック制御する場合がある。この場合、前記の背景技術では、圧力センサにより検出した圧力と目標圧力とが乖離することがないため、目標圧力に対する検出圧力の差を所定値と比較しても調圧弁の脱調を検出できないという問題があった。そのため、燃料電池システムにおいて、調圧弁の開度をフィードバック制御する構成を備える場合にも、調圧弁の脱調を確実に検出できる技術が望まれていた。
本発明は、上述の課題の少なくとも一部を解決するためになされたものであり、以下の形態として実現することが可能である。
(1)本発明の一形態によれば、燃料電池システムが提供される。この燃料電池システムは、燃料電池と;前記燃料電池に空気を供給する空気供給部と;ステッピングモータと弁体とを有し、前記ステッピングモータによって前記弁体が駆動されることによって、前記燃料電池に供給される空気の圧力を調整する調圧弁と;前記燃料電池に供給される空気の流量を取得する空気流量取得部と;前記燃料電池に供給される空気の圧力を取得する空気圧取得部と;前記調圧弁を制御する制御部と;を備える。前記制御部は;前記燃料電池への出力要求値に応じて決まる前記空気の目標圧力に対する、前記取得された空気の圧力の偏差が小さくなるように、前記調圧弁をフィードバック制御し;前記ステッピングモータに対する指令値を用いて、前記調圧弁の開度を推定開度として推定し;前記空気流量取得部によって取得された空気の流量と前記空気圧取得部によって取得された空気の圧力とに基づいて、前記調圧弁の適正開度を求め;前記適正開度に対する前記推定開度の差に基づいて、前記調圧弁における前記弁体の位置が異常であるか否かを判定する。
この構成の燃料電池システムによれば、調圧弁のフィードバック制御によって、燃料電池に供給される空気の圧力が制御されていた場合であっても、その際の調圧弁の開度が推定開度として求められ、推定開度の適正開度に対する差によって、弁体の位置の異常を判定することができる。したがって、この構成の燃料電池システムは、調圧弁の開度をフィードバック制御する構成を備える場合にも、調圧弁の脱調を確実に検出できるという効果を奏する。
本発明は、装置(システム)以外の種々の形態で実現することも可能である。例えば、燃料電池システムを搭載する車両、船舶、飛行機などの移動体、燃料電池システムの制御方法、その制御方法を実現するコンピュータプログラム、そのコンピュータプログラムを記録した一時的な記録媒体等の形態で実現することができる。
本発明の第1実施形態における燃料電池システムの流路構成を示す説明図である。 調圧弁の概略構成を示す説明図である。 FC−ECUによって実行される調圧弁脱調除去ルーチンを示すフローチャートである。 適正開度算出用マップを示す説明図である。 調圧弁に脱調が生じてない正常時における、空気流量、空気圧力、現在開度推定値等の時間変化の一例を示すタイムチャートである。 調圧弁に脱調が生じている異常時における、空気流量、空気圧力、現在開度推定値等の時間変化の一例を示すタイムチャートである。 弁体突き当て処理における調圧弁の動作を示すタイムチャートである。
A.第1実施形態:
A−1.燃料電池システムの構成:
図1は、本発明の第1実施形態における燃料電池システム100の流路構成を示す説明図である。燃料電池システム100は、燃料電池車両に搭載され、運転者からの要求に応じて、駆動力として用いられる電力を出力する。燃料電池車両は、例えば、四輪自動車である。燃料電池システム100は、燃料電池スタック20と、空気供給排出部30と、水素ガス供給排出部50と、冷媒循環部70と、制御部80と、スタートスイッチ90と、アクセル踏込量センサ92と、を備える。
燃料電池スタック20は、燃料ガス(水素ガス)と酸化剤ガス(空気)との電気化学反応によって発電するユニットであり、複数の単セルを積層して形成される。各単セルは、それぞれが単体でも発電可能な発電要素であり、電解質膜の両面に電極(カソード、アノード)を配置した発電体である膜電極接合体と、膜電極接合体の両外側に配置されるセパレータと、を備える。電解質膜は、内部に水分を包含した湿潤状態のときに良好なプロトン伝導性を示す固体高分子薄膜によって構成される。燃料電池スタック20は、数々の型を適用可能であるが、本実施形態では、固体高分子型を用いるものとした。燃料電池スタック20は、[発明の概要]の欄に記載した本発明の一形態における「燃料電池」に相当する。
空気供給排出部30は、燃料電池スタック20に酸化剤ガスとしての空気を供給する機能と、燃料電池スタック20のカソード側から排出される排水とカソード排ガスとを燃料電池システム100の外部に排出する機能と、を有する。空気供給排出部30は、燃料電池スタック20の上流側に、空気供給用配管31と、エアクリーナ32と、エアコンプレッサ33と、過給により上昇した吸気温度を低下するインタクーラ34と、分流弁35と、空気分流用配管37と、を備える。
空気供給用配管31は、燃料電池スタック20のカソード側の入口に接続されている配管であり、外部の空気を取り込む吸気口側から下流に向かって、エアクリーナ32、エアコンプレッサ33、インタクーラ34、分流弁35が、この順に設けられている。
エアクリーナ32は、空気供給用配管31における吸気口側に設けられ、取り入れた空気を清浄する。エアクリーナ32の近傍には、エアクリーナ32を通過した空気の流量を計測するエアフロメータ95が備えられている。エアフロメータ95は、[発明の概要]の欄に記載した本発明の一形態における「空気流量取得部」に相当する。
エアコンプレッサ33は、空気を取り込んで、圧縮した空気を燃料電池スタックのカソード側に供給する。インタクーラ34は、エアコンプレッサ33により上昇した吸気温度を低下する。
分流弁35は、インタクーラ34と燃料電池スタック20との間に設けられ、エアコンプレッサ33によって圧縮されインタクーラ34によって冷却された空気を、燃料電池スタック20側と、空気分流用配管37を介して後述するカソード排ガス用配管41側とに分流する。空気供給用配管31におけるインタクーラ34と分流弁35との間には、圧力センサ96が設けられている。圧力センサ96は、燃料電池スタック20に供給される空気の圧力P1を検出する。圧力センサ96は、[発明の概要]の欄に記載した本発明の一形態における「空気圧取得部」に相当する。
空気供給排出部30は、燃料電池スタック20の下流側に、カソード排ガス用配管41と、調圧弁43と、マフラー46と、を備える。
カソード排ガス用配管41は、燃料電池スタック20のカソード側の出口に接続されている配管であり、排水及びカソード排ガスを燃料電池システム100の外部へと排出可能である。
調圧弁43は、カソード排ガス用配管41に備えられ、カソード排ガスの圧力(燃料電池スタック20のカソード側の背圧)を調整する。カソード排ガス用配管41における調圧弁43より下流に、空気分流用配管37の分流先のポートが接続されている。こうした構成の空気供給排出部30は、[発明の概要]の欄に記載した本発明の一形態における「空気供給部」に相当する。
水素ガス供給排出部50は、燃料電池スタック20に水素ガスを供給する機能と、燃料電池スタック20から排出されるアノード排ガスを燃料電池システム100の外部に排出する機能と、燃料電池システム100内において循環させる機能と、を有する。水素ガス供給排出部50は、燃料電池スタック20の上流側に、水素ガス供給配管51と、水素タンク52と、を備える。水素タンク52には、燃料電池スタック20に供給するための高圧水素が充填されている。水素タンク52は、水素ガス供給配管51を介して燃料電池スタック20のアノード側の入口に接続されている。
水素ガス供給配管51には、さらに、開閉弁53と、レギュレータ54と、水素供給装置55とが、この順序で、上流側(水素タンク52側)から設けられている。開閉弁53は、水素タンク52から水素供給装置55への水素の流入を調整する。レギュレータ54は、水素供給装置55の上流側における水素の圧力を調整するための減圧弁である。水素供給装置55は、例えば、電磁駆動式の開閉弁であるインジェクタによって構成される。
水素ガス供給排出部50は、燃料電池スタック20の下流側に、アノード排ガス用配管61と、気液分離部62と、水素ガス循環配管63と、水素循環用ポンプ64と、アノード排水用配管65と、排水弁66と、を備える。アノード排ガス用配管61は、燃料電池スタック20のアノード側の出口と気液分離部62とを接続する配管である。
気液分離部62は、水素ガス循環配管63と、アノード排水用配管65とに接続されている。アノード排ガス用配管61を介して気液分離部62に流入したアノード排ガスは、気液分離部62によって気体成分と水分とに分離される。気液分離部62内において、アノード排ガスの気体成分は水素ガス循環配管63へと誘導され、水分はアノード排水用配管65へと誘導される。
水素ガス循環配管63は、水素ガス供給配管51の水素供給装置55より下流に接続されている。水素ガス循環配管63には、水素循環用ポンプ64が設けられている。水素循環用ポンプ64は、気液分離部62において分離された気体成分に含まれる水素を水素ガス供給配管51へと送り出す循環ポンプとして機能する。
アノード排水用配管65には排水弁66が設けられている。排水弁66は、制御部80からの指令に応じて開閉する。制御部80は、通常、排水弁66を閉じておき、予め設定された所定の排水タイミングや、アノード排ガス中の不活性ガスの排出タイミングで排水弁66を開く。アノード排水用配管65の下流端は、アノード側の排水とアノード排ガスとを、カソード側の排水とカソード排ガスとに混合して排出可能なように、カソード排ガス用配管41に合流されている。前記の所定の排水タイミングや、不活性ガスの排出タイミングでは、分流弁35はカソード排ガス用配管41側へ100%開いており、アノード側の排水とアノード排ガスとは、カソード側の排水とカソード排ガスとに混合されることで希釈され、排出される。
冷媒循環部70は、冷媒用配管71と、ラジエータ72と、循環ポンプ74と、を備える。冷媒用配管71は、燃料電池スタック20を冷却するための冷媒を循環させるための配管であり、上流側配管71aと、下流側配管71bと、で構成される。上流側配管71aは、燃料電池スタック20内の冷媒流路の出口とラジエータ72の入口とを接続する。下流側配管71bは、燃料電池スタック20内の冷媒流路の入口とラジエータ72の出口とを接続する。
ラジエータ72は、外気を取り込むファンを有し、冷媒用配管71の冷媒と外気との間で熱交換させることにより、冷媒を冷却する。循環ポンプ74は、下流側配管71bに設けられており、冷媒は、循環ポンプ74の駆動力によって冷媒用配管71内を流れる。
スタートスイッチ90は、運転者によって操作される車両の起動スイッチであり、燃料電池システム100を始動する旨の始動信号Stを制御部80に送信する。アクセル踏込量センサ92は、運転者によるアクセルペダルの踏込量を検出し、検出された踏込量(以下、「アクセル踏込量」と呼ぶ)T1を制御部80に送信する。
制御部80は、中央処理装置(CPU)と記憶装置とを備えるマイクロコンピュータによって構成され、記憶装置上にプログラムを読み込んで実行することにより、種々の機能を発揮する。制御部80は、PM−ECU(パワーマネジメントECU)81と、FC−ECU(燃料電池ECU)82と、を含んでいる。FC−ECU82が、[発明の概要]の欄に記載した本発明の一形態における「制御部」に相当する。
PM−ECU81は、スタートスイッチ90から送信される始動信号Stを受信すると、燃料電池システム100を始動する旨の指令を他のECUに対して送信する。FC−ECU82は、始動する旨の指令を受信すると、空気供給排出部30を駆動する処理、水素ガス供給排出部50を駆動する処理、等を実行することによって、燃料電池スタック20の運転を開始する。
PM−ECU81は、アクセル踏込量センサ92から送信されるアクセル踏込量T1を受信すると、アクセル踏込量T1に基づいて、車両全体の要求電力を求め、その要求電力の実現に必要な種々の要求や指令を他のECUに対して送信する。具体的には、FC−ECU82に対しては燃料電池スタック20に分担されるFC要求電力を決定し、そのFC出力要求電力PfをFC−ECU82に対して送信する。
FC―ECU82は、PM−ECU81からFC出力要求電力Pfを受信すると、燃料電池スタック20の発電量がFC出力要求電力Pfに一致するように、燃料電池スタック20を運転する。具体的には、空気供給排出部30、水素ガス供給排出部50、および冷媒循環部70の前述した構成部品を制御することによって、燃料電池スタック20への水素ガスや空気の供給制御、燃料電池スタック20からの排水制御、燃料電池スタック20で発生した排熱の冷却制御を行い、燃料電池スタック20を運転する。空気供給排出部30を制御するに際して、FC−ECU82は、エアフロメータ95によって検出される空気流量Q1や、圧力センサ96によって検出される空気圧力P1を取得し、エアコンプレッサ33や、分流弁35、調圧弁43等を制御する。
FC−ECU82は、調圧弁43について、フィードバック制御も行なっている。具体的には、PM−ECU81から受信したFC出力要求電力Pfに応じて、燃料電池スタック20に供給する空気の目標圧力Ptを算出し、目標圧力Ptに対する、圧力センサ96から取得した空気の圧力P1の偏差が小さくなるように、調圧弁43の開度をフィードバック制御する。
FC−ECU82は、燃料電池システム100の各部を制御して、燃料電池スタック20の運転状態の切り替えも行っている。具体的には、FC−ECU82は、燃料電池スタック20の通常運転と間欠運転との切り替えを行う。ここでの「燃料電池スタック20の通常運転」とは、燃料電池スタック20が発電電力を外部負荷に供給可能な状態を意味しており、例えば、燃料電池スタック20の停止時や間欠運転時等が除かれる。「燃料電池スタック20の間欠運転」とは、FC出力要求電力Pfが所定値(例えば、高電位回避制御等をするのに必要な量)以下となる状態を意味している。間欠運転中には、分流弁35の開度を所定開度に固定した上で、調圧弁43を制御することによって、燃料電池スタック20側へ送られる量を、0(ゼロ)もしくは微小な量とする。
A−2.調圧弁の構成:
図2は、カソード排ガス用配管41に備えられる調圧弁43の概略構成を示す説明図である。調圧弁43は、ステッピングモータ132と、弁体134と、弁体134を内部に収容するボディ136と、ステッピングモータ132と弁体134とを接続するシャフト138と、シャフト138周りに備え付けられるスプリング140と、を備える。
ボディ136には、カソード排ガス用配管41の上流側(燃料電池スタック20側)から空気(カソード排ガス)を導入する導入ポート136aと、カソード排ガス用配管41の下流側(マフラー46側)へ空気(カソード排ガス)を導出する導出ポート136bと、が設けられている。弁体134は、導出ポート136bを開閉する。具体的には、導出ポート136bの周りには弁座142が設けられ、弁体134にはリング状の弾性体(例えばゴム)からなる弁部材144が設けられ、弁部材144が弁座142に着座することにより、導出ポート136bを完全に閉じることが可能になる。
弁体134はシャフト138を介して、ステッピングモータ132によって駆動される。ステッピングモータ132が回転することによって、シャフト138が図中の上下方向に移動し、弁体134は開閉動作する。具体的には、ステッピングモータ132は、FC−ECU82から受信するパルス信号に従って駆動される。パルス信号のパルス数が大きくなると、ステッピングモータ132は正方向に回転し、弁体134は開側に制御される。パルス信号のパルス数が小さくなると、ステッピングモータ132は負方向に回転し、弁体134は閉側に制御される。スプリング140は、弁体134を閉弁方向に付勢する。
前記構成の調圧弁43では、弁部材144を構成する弾性体(ゴム)が弁座142に貼り付くことによって、開弁不良が発生する。開弁不良が発生すると、ステッピングモータ132において、FC−ECU82から受信したパルス信号とモータ回転との同期が失われることがある。このような現象を脱調という。具体的には、弁体134が完全に閉じられた状態から図中、破線に示すように開き始めるときに、弁部材144が弁座142に貼り付いていた場合、ステッピングモータ132が空回りして、制御上は開いているつもりでも、弁体134の実開度は閉じ側に留まってしまう。これを、特に「調圧弁の閉じ側脱調」と呼ぶ。
A−3.調圧弁脱調除去ルーチンについて:
図3は、FC−ECU82によって実行される調圧弁脱調除去ルーチンを示すフローチャートである。調圧弁脱調除去ルーチンは、ステッピングモータ132の上述した調圧弁43の脱調を除去するための処理である。調圧弁脱調除去ルーチンは、燃料電池スタック20の運転が開始されてから所定時間毎に繰り返し実行される。なお、この調圧弁脱調除去ルーチンが実行されるときには、分流弁35の開度は一定値(例えば、100%)であるものとする。分流弁35の開度は、燃料電池スタック20側のポートへの開弁比率として示される。なお、ここで言う「運転」とは、上述した通常運転と間欠運転とを含む。
処理が開始されると、FC−ECU82は、エアフロメータ95から空気流量Q1を取得し(ステップS110)、次いで、空気供給用配管31に備えられた圧力センサ96から空気圧力P1を取得する(ステップS120)。
続いて、FC−ECU82は、調圧弁43についての現在開度推定値H1を取得する(ステップS130)。ステップS180では、別ルーチンによって求められた現在開度推定値H1を取得する。別ルーチンでは、FC−ECU82は、調圧弁43(より詳細には、ステッピングモータ132)に対して出力した指令値と、指令値を出力してからの経過時間と、指令値とともに調圧弁43に対して指定された調圧弁43の駆動速度と、に基づいて、調圧弁43の現在の開度(現在開度推定値)H1を推定している。経過時間は、図示しないタイマによって計測する。ステップS180では、この推定した現在開度推定値H1を取得する。
続いて、FC−ECU82は、ステップS110で取得した空気流量Q1とステップS120で取得した空気圧力P1とに基づいて、調圧弁43の適正開度H0を求める(ステップS140)。具体的には、PM−ECU81の有するメモリに予め記憶された適正開度算出用マップを用いて適正開度H0を求める。「適正開度」とは、調圧弁43に脱調等の不具合が生じていない正常時に取り得る開度である。
図4は、適正開度算出用マップMPを示す説明図である。図示するように、適正開度算出用マップMPは、横軸に空気流量Q1をとり、縦軸に空気圧力P1をとり、横軸の値と縦軸の値とに対応する適正開度H0をマッピングした2次元マップデータである。空気流量Q1と空気圧力P1と適正開度H0との関係を、予め実験的にあるいはシミュレーションにより求めることで、適正開度算出用マップMPは作成されており、ROMに格納されている。なお、図4中の「・・・」は、適正開度H0の数値が格納されていることを意味し、便宜的に一部のセルに記載したが、実際は全てのセルに数値が格納されている。ステップS140では、この適正開度算出用マップMPにステップS110で取得した空気流量Q1とステップS120で取得した空気圧力P1とを照らし合わせることによって、空気流量Q1と空気圧力P1とに対応した適正開度H0を求める。
ステップS140の実行後、FC−ECU82は、ステップS130で取得した現在開度推定値H1からステップS140で取得した適正開度H0を引いた差が、予め定められた所定値HTを上回るか否かを判定する(ステップS150)。所定値HTは、前記の差が許容できる範囲である。具体的には、調圧弁43の部品ばらつきを考慮した上で、調圧弁43に脱調が発生したときに、弁部材144を構成する弾性体(ゴム)が弁座142から剥がれ始めるまでの開度(現在開度推定値H1)が取り得る最大値を、実験的にまたはシミュレーションによって予め求め、この最大値を所定値HTとした。なお、所定値HTは、前記の構成に替えて、前述した調圧弁43のフィードバック制御によって、後述する突き当て処理によってフィードバックされる制御量を予め想定して、その制御量としてもよい。
ステップS150で、適正開度H0に対する現在開度推定値H1の差(=H1−H0)が所定値HTを上回ると判定した場合は、現在開度推定値H1が適正開度H0から外れたと判断できる。差(=H1−H0)が所定値HTを以下であると判定した場合は、現在開度推定値H1が適正開度H0とほぼ一致していると判断できる。
図5は、調圧弁43に脱調が生じてない正常時における、空気流量Q1、空気圧力P1、現在開度推定値H1等の時間変化の一例を示すタイムチャートである。図6は、調圧弁43に脱調が生じている異常時における、空気流量Q1、空気圧力P1、現在開度推定値H1等の時間変化の一例を示すタイムチャートである。図5に示すように、正常時には、アクセル踏込量T1が100%となったときに、空気流量Q1は所定値Qaとなり、空気圧力P1は所定値Paとなる。このとき、現在開度推定値H1は所定値Haとなる。一方、図6に示すように、調圧弁43に脱調が生じている異常時には、アクセル踏込量T1が100%となり、空気流量Q1が所定値Qaとなり、空気圧力P1が所定値Paとなったとき、現在開度推定値H1は、所定値Haより大きい所定値Hbとなる。
図5および図6から、空気流量Q1が最大、空気圧力P1が最大である同一条件下で、調圧弁43の現在の開度が正常時の開度に比べて大きく開いた場合に、調圧弁43が閉じ側に脱調していることがわかる。この知見は、実験によって本発明の発明者によって見出されたものである。したがって、ステップS150で、現在開度推定値H1が適正開度H0から外れたと判断した場合に、調圧弁43に脱調が生じていると判断できる。ステップS150で、現在開度推定値H1が適正開度H0とほぼ一致していると判断した場合に、調圧弁43に脱調が生じていないと判断できる。
図3に戻り、ステップS150で否定判定、すなわち、調圧弁43に脱調が生じていないと判断した場合には、FC−ECU82は、この調圧弁脱調除去ルーチンを一旦終了する。一方、ステップS150で肯定判定、すなわち、調圧弁43に脱調が生じていると判断した場合には、FC−ECU82は、ステップS160に処理を進める。
ステップS160では、FC−ECU82は、間欠フラグFが”1”であるか否かを判定する。間欠フラグFは、燃料電池スタック20の運転モードが上述した間欠運転であるときに、”1”にセットされるフラグである。ステップS160で、間欠フラグFが”1”である、すなわち、燃料電池スタック20が間欠運転中であると判定された場合には、FC−ECU82は、ステップS170に処理を進めて、調圧弁43の脱調を除去する脱調除去処理を実行する。
ステップS170の脱調除去処理は、弁体突き当て処理(ステップS172)と、原点位置学習処理(ステップS174)と、を含む。ステップS172の弁体突き当て処理では、FC−ECU82は、ステッピングモータ132(図2)を負方向に回転させ、弁体134(図2)を閉位置まで移動させ、弁座142(図2)に突き当てる。
図7は、弁体突き当て処理における調圧弁43の動作を示すタイムチャートである。燃料電池スタック20の動作モードが通常運転から間欠運転に切り替わった以後(時刻t1)、FC−ECU82は、ステッピングモータ132(図2)に指令する指令開度を閉じ側に制御する。指令開度は、前述した調圧弁43のフィードバック制御が実行されることによって、現在開度推定値H1と等しい値となる。指令開度を閉じ側に制御すると、調圧弁43の実開度は、図中の破線に示すように徐々に閉じ側に切り替えられる。指令開度上では,時刻t3において0点(0step)に達すると想定されるが、実際には、実開度では、時刻t3より前の時刻t2で全閉する。すなわち、弁体134は、時刻t2で弁座142に突き当たる。このとき、図中の開度幅HW分だけ、調圧弁43は脱調(閉じ側脱調)していることになる。
実際に弁体134が弁座142に接触する時刻t2は、突き当てのために必要な理論的なパルス数(すなわち、指令開度で定めたパルス数)から予め定めた値(所定値)を引くことによって推定する。本実施形態では、前記所定値は、図6で示した所定値Hbから図5で示した所定値Haを引いた差と等しい値とした。すなわち、本実施形態では、空気流量Q1が最大、空気圧力P1が最大である条件下で、調圧弁43が閉じ側脱調した場合の正常時との調圧弁開度の差を考慮して、実際に弁体134が弁座142に接触する時刻t2を知る。FC−ECU82は、時刻t2における現在開度推定値H1を記憶する。
図3に戻り、ステップS174の原点位置学習処理では、FC−ECU82は、上記時刻t2において記憶した現在開度推定値H1、すなわち、実際に弁体134が弁座142に接触したとき(時刻t2)の現在開度推定値H1の値を、FC−ECU82による制御上の全閉開度(原点位置)として設定(学習)する。なお、原点位置学習は、初期化、またはゼロ点調整と換言されることもある。ステップS174の原点位置学習処理が完了すると、FC−ECU82は、この調圧弁脱調除去ルーチンを一旦終了する。
ステップS160で、間欠フラグFが”1”でない、すなわち、燃料電池スタック20が間欠運転中でないと判定された場合には、FC−ECU82は、この調圧弁脱調除去ルーチンを一旦終了する。すなわち、燃料電池スタック20が間欠運転中である場合に、ステップS170の脱調除去処理を実行し、燃料電池スタック20が間欠運転中でない場合には、脱調除去処理は行わない。
本実施形態では、スタートスイッチ90がオン状態に切り替えられてからオフ状態に切り替えるまでのワントリップ期間において、ステップS170の脱調除去処理は1回までしか行われない構成とした。すなわち、ステップS170の脱調除去処理が一度実行されると、スタートスイッチ90が一旦オフされるまで、調圧弁脱調除去ルーチンの実行は禁止される。
A−4.実施形態の作用・効果:
以上のように構成された本実施形態の燃料電池システム100によれば、調圧弁43のフィードバック制御によって、燃料電池スタック20に供給される空気の圧力が制御されていた場合であっても、その際の調圧弁43の開度が現在開度推定値H1として求められ、適正開度H0に対する現在開度推定値H1の差によって、調圧弁43の弁体134の位置の異常を判定することができる。したがって、この構成の燃料電池システム100は、調圧弁43の開度をフィードバック制御する構成を備える場合にも、調圧弁43の脱調を確実に検出できるという効果を奏する。
また、本実施形態では、弁体突き当て処理を行う脱調除去処理を燃料電池スタック20の間欠運転中にだけ実行するようにしていることから、弁体突き当て処理によって弁体134が全閉となっても、燃料電池スタック20内における空気圧力が異常上昇することもない。さらに、弁体突き当て処理と原点位置学習処理は、例えば1秒以内というように短時間で完了するため、燃料電池スタック20の内部に残留する空気によって、燃料電池スタック20の出力電圧(FC電圧)は、図7に示すように維持される。
本実施形態の燃料電池システム100によれば、スタートスイッチ90がオン状態に切り替えられてからオフ状態に切り替えるまでのワントリップ期間において、ステップS170の脱調除去処理は1回までしか行われない構成とした。このため、弁体突き当て処理の実行回数を制限することができるため、調圧弁43の弁部材144を構成するゴムが摩耗したり、へたるのを防止することができる。なお、弁部材144が弁座142に貼り付くことは頻繁に起こるものではないことから、ワントリップ期間において1回、脱調除去処理を行えば、効果は十分である。
B.第2実施形態:
本発明の第2実施形態について説明する。第2実施形態の燃料電池システムは、第1実施形態の燃料電池システム100と比較して次の点が異なり、残余の点については同一である。なお、同一の構成要素については、以下、同一の符号をつけて呼ぶ。
第1実施形態の燃料電池システム100では、弁体突き当て処理を行うが、その際の弁体134の移動速度、すなわちステッピングモータ132のパルスレート[PPS]については特に言及していなかった。これに対して、第2実施形態の燃料電池システム100では、弁体突き当て処理の際のステッピングモータ132のパルスレートを閉弁途中で切り替える構成とした。閉弁期間を2つの期間に分け、前側の第1の期間では第1のパルスレートでステッピングモータ132を駆動し、後側の第2の期間では第1のパルスレートよりも遅い第2のパルスレートでステッピングモータ132を駆動する構成とした。
パルスレートを速くすることで、弁体突き当て処理全体の時間短縮が可能であり、パルスレートを遅くすることで、弁体突き当て処理の際の調圧弁43のバウンスバック(跳ね上がり)を防止できる。この第2実施形態の構成によれば、弁体突き当て処理全体の時間短縮と調圧弁43のバウンスバックの防止とを両立することができる。
弁体突き当て処理において弁体134を弁座142に突き当てる際には、その突き当てのために必要な理論的なパルス数(ステップ数)よりも多いパルス数を、ステップモータに印加することが望ましい。すなわち、突き当て量は、0stepまでの量に、さらに押し込む分が加えられた量であることが望ましい。第2実施形態は、こうした構成となっており、その上、弁体134が弁座142に接触するまでの期間を前記第1の期間(速い第1のパルスレート)とし、弁体134が弁座142に接触してから押し込む間を前記第2の期間(遅い第2のパルスレート)とした。
パルスレートを切り替えるタイミング、すなわち、第1の期間と第2の期間とを区切るタイミングは、突き当てのために必要な理論的なパルス数(すなわち、指令開度で定めたパルス数)から予め定めた値(所定値)を引くことによって定めることができる。本実施形態では、前記所定値は、図6で示した所定値Hbから図5で示した所定値Haを引いた差と等しい構成とした。すなわち、本実施形態では、空気流量Q1が最大、空気圧力P1が最大である条件下で、調圧弁43が閉じ側脱調した場合の正常時との調圧弁開度の差を考慮して、前記パルスレートを切り替えるタイミングを設定した。すなわち、図7においては、FC−ECU82は、時刻t1−t2の期間において、速い第1のパルスレートでステッピングモータを駆動し、時刻t2−t3の期間において、遅い第2のパルスレートでステッピングモータを駆動する。
以上のように構成された第2実施形態の燃料電池システムによれば、第1実施形態と同様に、調圧弁43の開度をフィードバック制御する構成を備える場合にも、調圧弁43の脱調を確実に検出できるという効果を奏する。さらに、弁体突き当て処理全体の時間短縮と調圧弁43のバウンスバックの防止とを両立することができるという効果を奏する。
C.第3実施形態:
本発明の第3実施形態について説明する。第3実施形態の燃料電池システムは、第1実施形態の燃料電池システム100と比較して次の2点が異なり、残余の点については同一である。なお、同一の構成要素については、以下、同一の符号をつけて呼ぶ。
(a)燃料電池スタック20の運転モードとして、通常運転、間欠運転の他に補機消費運転を有する。補機消費運転とは、車両の回生エネルギをエアコンプレッサ33で消費するために、調圧弁43を閉じて空気圧力を上げつつ、分流弁35をカソード排ガス用配管41側に一部開弁して、エアコンプレッサ33によって供給する空気を分流している状態をいう。本実施形態では、燃料電池スタック20の空気圧力の調整は行わず、調圧弁43を全閉にして、エア圧力を上昇させている。
(b)図3に示した調圧弁脱調除去ルーチンのステップS160において、間欠フラグを判定する構成に替えて、燃料電池スタック20への回生電力消費要求が有るか否かを判定する構成とする。回生電力消費要求が有る場合、補機消費運転中であることを判断できるため、ステップS170の脱調除去処理は、燃料電池スタック20の補機消費運転中にだけ実行される構成となる。
以上のように構成された第3実施形態の燃料電池システムによれば、第1実施形態と同様に、調圧弁43の開度をフィードバック制御する構成を備える場合にも、調圧弁43の脱調を確実に検出できるという効果を奏する。
燃料電池スタック20運転中において燃料電池スタック20が非発電状態(高電位回避制御等をするのに必要な量以下の状態を含む)となる場合として、前述した間欠運転が該当するが、前述した補機消費運転も該当する。本実施形態では、弁体突き当て処理を行う脱調除去処理を、調圧弁43に脱調が生じていると判断された後、燃料電池スタック20の補機消費運転中にだけ実行するようにしていることから、弁体突き当て処理によって弁体134が全閉となっても、非発電状態であることから、機能的な背反はない。
なお、第3実施形態の変形例として、ステップS150の判定処理によって調圧弁43に脱調が生じていると判断された後、燃料電池スタック20の補機消費運転中と間欠運転中に、ステップS170の脱調除去処理を行う構成としてもよい。
D.変形例:
・変形例1:
前記第1および第3実施形態では、ステップS150(図3)の判定処理によって調圧弁43に脱調が生じていると判断された後、間欠運転中または補機消費運転中にステップS170の脱調除去処理を行う構成としていた。これに対して変形例として、ステップS110〜S150の処理を実行することなく、すなわち、調圧弁43に脱調が生じているか否かの判定を行うことなく、間欠運転中または補機消費運転中に脱調除去処理を行う構成としてもよい。この構成によっても、第1および第3実施形態と同様に、調圧弁43の開度をフィードバック制御する構成を備える場合にも、調圧弁43の脱調を確実に検出できるという効果を奏する。
・変形例2:
前記第1〜第3実施形態では、制御部80は、PM−ECU81と、FC−ECU82と、を含む構成とし、FC−ECU82が、調圧弁脱調除去ルーチンを実行する構成とした。これに対して、変形例として、制御部80を一つのECUによって構成してもよい。また、制御部80は、3つ、4つ等の他の数のECUによって構成してもよい。さらに、制御部80の替わりに備えられた別の制御部が、機能の一部としてFC−ECU82の機能を備えていてもよい。
本発明は、上述の実施形態や変形例に限られるものではなく、その趣旨を逸脱しない範囲において種々の構成で実現することができる。例えば、発明の概要の欄に記載した各形態中の技術的特徴に対応する実施形態、変形例中の技術的特徴は、上述の課題の一部又は全部を解決するために、あるいは、上述の効果の一部又は全部を達成するために、適宜、差し替えや、組み合わせを行うことが可能である。また、前述した実施形態および各変形例における構成要素の中の、独立請求項で記載された要素以外の要素は、付加的な要素であり、適宜省略可能である。
20…燃料電池スタック
30…空気供給排出部
31…空気供給用配管
32…エアクリーナ
33…エアコンプレッサ
34…インタクーラ
35…分流弁
37…空気分流用配管
41…カソード排ガス用配管
43…調圧弁
46…マフラー
50…水素ガス供給排出部
51…水素ガス供給配管
52…水素タンク
53…開閉弁
54…レギュレータ
55…水素供給装置
61…アノード排ガス用配管
62…気液分離部
63…水素ガス循環配管
64…水素循環用ポンプ
65…アノード排水用配管
66…排水弁
70…冷媒循環部
71…冷媒用配管
71a…上流側配管
71b…下流側配管
72…ラジエータ
74…循環ポンプ
80…制御部
81…PM−ECU
82…FC−ECU
90…スタートスイッチ
92…アクセル踏込量センサ
95…エアフロメータ
96…圧力センサ
100…燃料電池システム
132…ステッピングモータ
134…弁体
136…ボディ
136a…導入ポート
136b…導出ポート
138…シャフト
140…スプリング
142…弁座
144…弁部材
F…間欠フラグ
H0…適正開度
H1…現在開度推定値
MP…適正開度算出用マップ
P1…空気圧力
Pf…FC出力要求電力
Q1…空気流量
St…始動信号
T1…アクセル踏込量

Claims (4)

  1. 燃料電池システムであって、
    燃料電池と、
    前記燃料電池に空気を供給する空気供給部と、
    ステッピングモータと弁体とを有し、前記ステッピングモータによって前記弁体が駆動されることによって、前記燃料電池に供給される空気の圧力を調整する調圧弁と、
    前記燃料電池に供給される空気の流量を取得する空気流量取得部と、
    前記燃料電池に供給される空気の圧力を取得する空気圧取得部と、
    前記調圧弁を制御する制御部と、
    を備え、
    前記制御部は、
    前記燃料電池への出力要求値に応じて決まる前記空気の目標圧力に対する、前記取得された空気の圧力の偏差が小さくなるように、前記調圧弁をフィードバック制御し、
    前記ステッピングモータに対する指令値を用いて、前記調圧弁の開度を推定開度として推定し、
    前記空気流量取得部によって取得された空気の流量と前記空気圧取得部によって取得された空気の圧力とに基づいて、前記調圧弁の適正開度を求め、
    前記適正開度に対する前記推定開度の差に基づいて、前記調圧弁における前記弁体の位置が異常であるか否かを判定する、燃料電池システム。
  2. 請求項1に記載の燃料電池システムにおいて、
    前記制御部は、前記ステッピングモータに対する前記指令値および駆動速度と、前記指令値を出力してからの経過時間と、を用いて前記推定開度を推定する、燃料電池システム。
  3. 請求項1に記載の燃料電池システムにおいて、
    前記適正開度は予め用意された、前記空気の流量と前記空気の圧力をパラメータとするマップを用いて求められる、燃料電池システム。
  4. 請求項1に記載の燃料電池システムにおいて、
    前記調圧弁はさらに弁座を有し、
    前記制御部は、前記調圧弁における前記弁体の位置が異常であると判定し、前記燃料電池が間欠運転中であると判定すると、
    前記ステッピングモータに対する指令値として閉じ側指令開度を指示し、前記弁体が実際に前記弁座に接触した際の現在開度を推定し、推定した前記現在開度を全閉開度に設定する、燃料電池システム。
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