JP6641540B1 - レーダ装置及び信号処理方法 - Google Patents

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Abstract

送信信号の指向方向での設置位置が互いに異なり、かつ、指向方向と平行な水平面と直交している方向での設置位置が互いに異なり、指向方向と直交している放射面(24a−1)〜(24a−NTX)から送信信号を放射する送信アンテナ(24−1)〜(24−NTX)と、送信アンテナ(24−1)〜(24−NTX)のそれぞれから放射されたのち、目標に反射されたそれぞれの送信信号を反射信号として受信し、それぞれの反射信号の受信信号を出力する受信アンテナ(31−1)〜(31−NRX)と、送信アンテナ(24−1)〜(24−NTX)における指向方向での設置位置に基づいて、受信アンテナ(31−1)〜(31−NRX)から出力された受信信号をコヒーレント積分し、受信信号のコヒーレント積分結果であるコヒーレント積分信号から、目標を測角する信号処理器(13)とを備えるように、レーダ装置(1)を構成した。

Description

この発明は、目標を測角するレーダ装置及び信号処理方法に関するものである。
物標を検出する機能を有するレーダ装置は、物標への自動車の衝突を防止するために、自動車に設置されることがある。
特許文献1には、水平方向のアンテナ開口と、垂直方向のアンテナ開口とを拡大するために、複数の送信アンテナと複数の受信アンテナとが直交するように設置されているレーダ装置が開示されている。
特許文献1に開示されているレーダ装置では、複数の送信アンテナが、自動車のAピラーに沿って、フロントガラスに設置されている。
国際公開2018/122926号
特許文献1に開示されているレーダ装置では、複数の送信アンテナが設置されているフロントガラスが、道路面から傾いているため、送信アンテナにおける電波の放射面と直交している方向が、自動車の進行方向と異なっている。
したがって、送信アンテナから送信される電波の指向方向と、自動車の進行方向とが異なるため、物標が存在している方向への電波の電力が損失してしまい、物標の測角精度が劣化してしまうことがあるという課題があった。
この発明は上記のような課題を解決するためになされたもので、目標が存在している方向への送信信号の電力の損失を低減することができるレーダ装置及び信号処理方法を得ることを目的とする。
この発明に係るレーダ装置は、送信信号の指向方向での設置位置が互いに異なり、かつ、指向方向と平行な水平面と直交している方向での設置位置が互いに異なり、指向方向と直交している放射面から送信信号を放射する複数の送信アンテナと、複数の送信アンテナのそれぞれから放射されたのち、目標に反射されたそれぞれの送信信号を反射信号として受信し、それぞれの反射信号の受信信号を出力する受信アンテナと、複数の送信アンテナにおける指向方向での設置位置に基づいて、受信アンテナから出力された受信信号をコヒーレント積分し、受信信号のコヒーレント積分結果であるコヒーレント積分信号から、目標を測角する信号処理器とを備え、複数の送信アンテナは、水平面と直交している方向に一列に配置されるようにしたものである。
この発明によれば、目標が存在している方向への送信信号の電力の損失を低減することができる。
実施の形態1に係るレーダ装置1を示す構成図である。 実施の形態1に係るレーダ装置1の信号処理器13を示す構成図である。 信号処理器13のハードウェアを示すハードウェア構成図である。 信号処理器13がソフトウェア又はファームウェア等によって実現される場合のコンピュータのハードウェア構成図である。 図1に示すレーダ装置1の処理手順を示すフローチャートである。 図1に示す送信部11の処理手順を示すフローチャートである。 図1に示す受信部12の処理手順を示すフローチャートである。 図1に示す信号処理器13の処理手順である信号処理方法を示すフローチャートである。 送信アンテナ24−1〜24−4及び受信アンテナ31−1〜31−4の設置例を示す説明図である。 図10Aは、y−z平面における送信アンテナ24−1〜24−4及び受信アンテナ31−1〜31−4の配置を示す説明図、図10Bは、z−x平面における送信アンテナ24−1〜24−4及び受信アンテナ31−1〜31−4の配置を示す説明図、図10Cは、x−y平面における送信アンテナ24−1〜24−4及び受信アンテナ31−1〜31−4の配置を示す説明図である。 図11Aは、復調後の受信ビート信号V1,C(nTx,nRx,h,m)のサンプリング番号とヒット番号との関係を示す説明図、図11Bは、距離速度信号fb,1(nTx,nRx,q,k)における距離ビン番号kと速度ビン番号qとの関係を示す説明図である。 図12Aは、距離速度信号fb,1(nTx,nRx,q,k)における距離ビン番号kと速度ビン番号qとの関係を示す説明図、図12Bは、インコヒーレント積分信号fb,1,inch(q,k)における距離ビン番号kと速度ビン番号qとの関係を示す説明図である。 図13Aは、送信アンテナ24−1〜24−4及び受信アンテナ31−1〜31−4の配置を示す説明図、図13Bは、仮想的な受信アンテナを示す説明図である。 図14Aは、図1に示すレーダ装置1の仰角方向の分解能を示す説明図、図14Bは、送信アンテナ24−1〜24−4のそれぞれに相当する複数の送信アンテナがAピラーと平行に配置されている場合の仰角方向の分解能を示す説明図、図14Cは、送信アンテナ24−1〜24−4のそれぞれに相当する複数の送信アンテナが進行方向と直交する方向に配置されている場合の仰角方向の分解能を示す説明図、図14Dは、図14Aに示す送信アンテナ24−1〜24−4の2倍の数の送信アンテナがAピラーと平行に配置されている場合の仰角方向の分解能を示す説明図である。 送信アンテナ24−1〜24−4及び受信アンテナ31−1〜31−4の設置例を示す説明図である。 図16Aは、送信アンテナ24−1〜24−4が平面アレーアンテナであると仮定し場合の送信アンテナ24−1〜24−4及び受信アンテナ31−1〜31−4の配置を示す説明図、図16Bは、送信アンテナ24−1〜24−4が平面アレーアンテナであると仮定した場合の目標候補の仰角を示す説明図である。 図17Aは、送信アンテナ24−1〜24−4における指向方向の間隔がdyであるときの送信アンテナ24−1〜24−4及び受信アンテナ31−1〜31−4の配置を示す説明図、図17Bは、送信アンテナ24−1〜24−4における指向方向の間隔がdyであるときの目標候補の仰角を示す説明図である。 指向方向の間隔がdyである送信アンテナ24−1〜24−4から放射される送信RF信号を示す説明図である。 送信アンテナ24−1〜24−4及び受信アンテナ31−1〜31−4の設置例を示す説明図である。 送信アンテナ24−1〜24−4及び受信アンテナ31−1〜31−4の設置例を示す説明図である。 送信アンテナ24−1〜24−4及び受信アンテナ31−1〜31−4の設置例を示す説明図である。 送信アンテナ24−1〜24−4及び受信アンテナ31−1〜31−4の設置例を示す説明図である。 送信アンテナ24−1〜24−4及び受信アンテナ31−1〜31−4の設置例を示す説明図である。 送信アンテナ24−1〜24−4及び受信アンテナ31−1〜31−4の設置例を示す説明図である。 送信アンテナ24−1〜24−4及び受信アンテナ31−1〜31−4の設置例を示す説明図である。 送信アンテナ24−1〜24−4及び受信アンテナ31−1〜31−4の設置例を示す説明図である。
以下、この発明をより詳細に説明するために、この発明を実施するための形態について、添付の図面に従って説明する。
実施の形態1.
図1は、実施の形態1に係るレーダ装置1を示す構成図である。
図2は、実施の形態1に係るレーダ装置1の信号処理器13を示す構成図である。
図3は、信号処理器13のハードウェアを示すハードウェア構成図である。
図1において、レーダ装置1は、送信部11、受信部12及び信号処理器13を備えている。
送信部11は、変調部20、送信機23−1〜23−NTx及び送信アンテナ24−1〜24−NTxを備えている。NTxは、2以上の整数である。
変調部20は、局部発振信号生成部21及び符号変調部22を備えている。
局部発振信号生成部21は、局部発振信号を生成し、局部発振信号を符号変調部22及び受信機32−1〜32−NRxのそれぞれに出力する。NRxは、1以上の整数である。
符号変調部22は、送信アンテナ24−1〜24−NTxにおけるそれぞれの送信チャネル番号に対応する符号である変調符号を用いて、局部発振信号生成部21から出力された局部発振信号をそれぞれ変調することで、NTx個の送信信号として、NTx個の送信RF(Radio Frequency)信号を生成する。
符号変調部22は、NTx個の送信RF信号のそれぞれを送信機23−1〜23−NTxに出力し、それぞれの送信チャネル番号に対応する変調符号を信号処理器13に出力する。
送信機23−nTx(nTx=1,・・・,NTx)は、符号変調部22から出力された送信RF信号を送信アンテナ24−nTxに出力する。
送信アンテナ24−1〜24−NTxは、送信RF信号の指向方向での設置位置が互いに異なり、かつ、指向方向と平行な水平面と直交している方向での設置位置が互いに異なっている。
送信アンテナ24−1〜24−NTxは、水平面と直交している方向に一列に配置されている。
送信アンテナ24−nTxは、指向方向と直交している放射面24a−nTxを有している。
送信アンテナ24−nTxは、放射面24a−nTxから送信RF信号を空間に放射する。
受信部12は、受信アンテナ31−1〜31−NRx、受信機32−1〜32−NRx及びアナログデジタル変換器(以下、「A/D変換器」と称する)33−1〜33−NRxを備えている。
Rxは、1以上の整数であり、例えば、NRx≧2であれば、受信アンテナ31−1〜31−NRxは、指向方向と直交しており、かつ、送信アンテナ24−1〜24−NTxが一列に配置されている方向と直交している方向に、一列に配置されている。
受信アンテナ31−nRx(nRx=1,・・・,NRx)は、送信アンテナ24−1〜24−NTxのそれぞれから送信RF信号が放射されたのち、目標に反射されたそれぞれの送信RF信号を反射RF信号(反射信号)として受信する。
受信アンテナ31−nRxは、反射RF信号を受信RF信号(受信信号)として受信機32−nRxに出力する。
受信機32−nRxは、局部発振信号生成部21から出力された局部発振信号を用いて、受信アンテナ31−nRxから出力された受信RF信号の周波数をダウンコンバートする。
受信機32−nRxは、例えば、帯域フィルタを用いて、ダウンコンバート後の受信RF信号をフィルタリングし、帯域フィルタを通過した信号の強度を増幅する。
受信機32−nRxは、強度増幅後の信号の位相を検波することで、受信チャンネル番号nRxの受信ビート信号を生成し、受信ビート信号をA/D変換器33−nRxに出力する。
A/D変換器33−nRxは、受信機32−nRxから出力された受信ビート信号をアナログ信号からデジタル信号に変換し、デジタル信号を信号処理器13に出力する。
信号処理器13は、図2に示すように、分離部41、信号生成部42、インコヒーレント積分部43、目標候補検出部44、コヒーレント積分部45及び角度算出部46を備えている。
信号処理器13は、送信アンテナ24−1〜24−NTxにおける指向方向での設置位置に基づいて、A/D変換器33−1〜33−NRxから出力されたデジタル信号をコヒーレント積分する。
信号処理器13は、デジタル信号のコヒーレント積分結果であるコヒーレント積分信号から、目標を測角する。
分離部41は、例えば、図3に示す分離回路51によって実現される。
分離部41は、符号変調部22から出力されたそれぞれの送信チャネル番号に対応する変調符号を用いて、A/D変換器33−1〜33−NRxより出力されたデジタル信号から、送信チャネル番号及び受信チャンネル番号の双方に対応する受信ビート信号を復調する。復調後の受信ビート信号は、送信チャンネル毎に分離され、かつ、受信チャンネル毎に分離されている。
分離部41は、復調後の受信ビート信号を信号生成部42に出力する。
信号生成部42は、例えば、図3に示す信号生成回路52によって実現される。
信号生成部42は、分離部41から出力された復調後の受信ビート信号を離散フーリエ変換することで、送信チャンネル及び受信チャンネルの双方に対応する距離速度信号を生成する。
距離速度信号は、目標候補(目標)までの距離に関する距離情報及び目標候補の速度に関する速度情報のそれぞれを含んでいる。
信号生成部42は、距離速度信号をインコヒーレント積分部43及び目標候補検出部44のそれぞれに出力する。
インコヒーレント積分部43は、例えば、図3に示すインコヒーレント積分回路53によって実現される。
インコヒーレント積分部43は、信号生成部42から出力された距離速度信号をインコヒーレント積分し、距離速度信号のインコヒーレント積分結果であるインコヒーレント積分信号を目標候補検出部44に出力する。
目標候補検出部44は、例えば、図3に示す目標候補検出回路54によって実現される。
目標候補検出部44は、インコヒーレント積分部43から出力されたインコヒーレント積分信号の信号強度に基づいて、目標候補を検出する。
目標候補検出部44は、検出した目標候補までの距離及び目標候補の速度のそれぞれを算出する。
目標候補検出部44は、目標候補までの距離及び目標候補の速度のそれぞれを表示器14に出力する。
目標候補検出部44は、信号生成部42から出力された複数の距離速度信号のうち、インコヒーレント積分信号の信号強度に基づいて検出した目標候補に対応する距離速度信号をコヒーレント積分部45に出力する。
コヒーレント積分部45は、例えば、図3に示すコヒーレント積分回路55によって実現される。
コヒーレント積分部45は、送信アンテナ24−1〜24−NTxにおける指向方向での設置位置に基づいて、目標候補検出部44から出力された距離速度信号をコヒーレント積分する。
送信アンテナ24−1〜24−NTxにおける指向方向での設置位置は、コヒーレント積分部45の内部メモリに格納されていてもよいし、レーダ装置1の外部から与えられるものであってもよい。
コヒーレント積分部45は、距離速度信号のコヒーレント積分結果であるコヒーレント積分信号を角度算出部46に出力する。
角度算出部46は、例えば、図3に示す角度算出回路56によって実現される。
角度算出部46は、コヒーレント積分部45から出力されたコヒーレント積分信号の信号強度に基づいて、目標候補の方位角及び仰角のそれぞれを算出する。
角度算出部46は、目標候補の方位角及び仰角のそれぞれを表示器14に出力する。
表示器14は、目標候補検出部44から出力された目標候補までの距離及び目標候補の速度のそれぞれをディスプレイに表示させ、角度算出部46から出力された目標候補の方位角及び仰角のそれぞれをディスプレイに表示させる。
図2では、信号処理器13の構成要素である分離部41、信号生成部42、インコヒーレント積分部43、目標候補検出部44、コヒーレント積分部45及び角度算出部46のそれぞれが、図3に示すような専用のハードウェアによって実現されるものを想定している。即ち、信号処理器13が、分離回路51、信号生成回路52、インコヒーレント積分回路53、目標候補検出回路54、コヒーレント積分回路55及び角度算出回路56によって実現されるものを想定している。
ここで、分離回路51、信号生成回路52、インコヒーレント積分回路53、目標候補検出回路54、コヒーレント積分回路55及び角度算出回路56のそれぞれは、例えば、単一回路、複合回路、プログラム化したプロセッサ、並列プログラム化したプロセッサ、ASIC(Application Specific Integrated Circuit)、FPGA(Field−Programmable Gate Array)、又は、これらを組み合わせたものが該当する。
信号処理器13の構成要素は、専用のハードウェアによって実現されるものに限るものではなく、信号処理器13がソフトウェア、ファームウェア、又は、ソフトウェアとファームウェアとの組み合わせによって実現されるものであってもよい。
ソフトウェア又はファームウェアは、プログラムとして、コンピュータのメモリに格納される。コンピュータは、プログラムを実行するハードウェアを意味し、例えば、CPU(Central Processing Unit)、中央処理装置、処理装置、演算装置、マイクロプロセッサ、マイクロコンピュータ、プロセッサ、あるいは、DSP(Digital Signal Processor)が該当する。
図4は、信号処理器13がソフトウェア又はファームウェア等によって実現される場合のコンピュータのハードウェア構成図である。
信号処理器13がソフトウェア又はファームウェア等によって実現される場合、分離部41、信号生成部42、インコヒーレント積分部43、目標候補検出部44、コヒーレント積分部45及び角度算出部46の処理手順をコンピュータに実行させるためのプログラムがメモリ61に格納される。そして、コンピュータのプロセッサ62がメモリ61に格納されているプログラムを実行する。
また、図3では、信号処理器13の構成要素のそれぞれが専用のハードウェアによって実現される例を示し、図4では、信号処理器13がソフトウェア又はファームウェア等によって実現される例を示している。しかし、これは一例に過ぎず、信号処理器13における一部の構成要素が専用のハードウェアによって実現され、残りの構成要素がソフトウェア又はファームウェア等によって実現されるものであってもよい。
図5は、図1に示すレーダ装置1の処理手順を示すフローチャートである。
図6は、図1に示す送信部11の処理手順を示すフローチャートである。
図7は、図1に示す受信部12の処理手順を示すフローチャートである。
図8は、図1に示す信号処理器13の処理手順である信号処理方法を示すフローチャートである。
図1に示すレーダ装置1では、送信アンテナ24−1〜24−NTx及び受信アンテナ31−1〜31−NRxのそれぞれが車両に設置されているものとする。ただし、送信アンテナ24−1〜24−NTx及び受信アンテナ31−1〜31−NRxのそれぞれが車両に設置されているものに限るものではなく、道路に設置されている構造物等に設置されているものであってもよい。
ここでは、送信アンテナ24−1〜24−NTx及び受信アンテナ31−1〜31−NRxのそれぞれが、図9に示すように、車両のフロントガラスの縁部に設置されているものとする。
図9は、送信アンテナ24−1〜24−NTx及び受信アンテナ31−1〜31−NRxの設置例を示す説明図である。図9では、NTx=NRx=4である。
送信アンテナ24−1〜24−4は、フロントガラスの縁部のうち、Aピラーの近傍に設置されており、受信アンテナ31−1〜31−4は、フロントガラスの縁部のうち、上端部の近傍に設置されている。図9では、図面の簡単化のため、フロントガラスに対する送信アンテナ24−1〜24−NTxの取り付け器具及びフロントガラスに対する受信アンテナ31−1〜31−NRxの取り付け器具を省略している。
図9では、送信アンテナ24−1〜24−4のそれぞれが、4つの素子アンテナを有し、アレーアンテナとして表記している。しかし、これは一例に過ぎず、送信アンテナ24−1〜24−4のそれぞれは、1つの素子アンテナのみを有するものであってもよい。また、素子アンテナは、縦方向のみでなく、横方向にも設置することで、アレーアンテナとしてもよい。送信アンテナ24−1〜24−NTxは、両方のAピラーの近傍に設置されてもよい。送信アンテナ24−1〜24−NTxは、水平面と直交している方向に複数の列で設置されてもよい。図10等の他の図面でも同様である。
図9において、y軸は、車両の進行方向を示す軸であり、車両の進行方向は、送信アンテナ24−1〜24−4の放射面24a−1〜24a−4から放射される送信RF信号の指向方向と一致している。ただし、進行方向と指向方向との一致は、厳密に一致しているものに限るものではなく、実用上問題のない範囲で、進行方向と指向方向とがずれていてもよい。
x軸は、車両の車幅方向を示す軸であり、z軸は、車両の進行方向と平行な水平面と直交している鉛直方向を示す軸である。
送信アンテナ24−1〜24−4におけるそれぞれの設置位置は、y軸と平行な方向で互いに異なり、かつ、z軸と平行な方向で互いに異なっている。送信アンテナ24−1〜24−4は、z軸と平行な方向に、一列に配置されている。
受信アンテナ31−1〜31−NRxにおけるそれぞれの設置位置は、x軸と平行な方向で互いに異なり、受信アンテナ31−1〜31−NRxは、x軸と平行な方向に、一列に配置されている。
図10Aは、y−z平面における送信アンテナ24−1〜24−NTx及び受信アンテナ31−1〜31−NRxの配置を示す説明図であり、図10Bは、z−x平面における送信アンテナ24−1〜24−NTx及び受信アンテナ31−1〜31−NRxの配置を示す説明図である。
図10Cは、x−y平面における送信アンテナ24−1〜24−NTx及び受信アンテナ31−1〜31−NRxの配置を示す説明図である。図10Aから図10Cでは、NTx=NRx=4である。
送信アンテナ24−1〜24−NTxにおけるy軸と平行な方向の間隔は、図10A及び図10Cに示すように、dである。
送信アンテナ24−1における+z方向側の端部から、送信アンテナ24−4における−z方向側の端部までの距離は、図10Aに示すように、dTxである。
送信アンテナ24−1〜24−NTxにおけるz軸と平行な方向の長さは、図10A及び図10Bに示すように、dTx,subである。
次に、図1に示すレーダ装置1に動作について説明する。
局部発振信号生成部21は、以下の式(1)に示すような局部発振信号L(h,t)を生成する(図6のステップST11)。

Figure 0006641540

式(1)において、φは、局部発振信号の初期位相である。hは、ヒット番号であり、Hは、ヒット数である。
は、局部発振信号の振幅、fは、送信アンテナ24−nTx(nTx=1,・・・,NTx)から放射される送信RF信号の送信周波数、Bは、送信RF信号の変調帯域である。
は、変調時間であり、tは、時間である。
chpは、送信RF信号の送信繰り返し周期であり、以下の式(2)のように表される。
式(2)中のTTxは、送信繰り返し周期であり、以下の式(3)のように表される。

Figure 0006641540

式(3)において、Tは、変調時間Tから次の変調までの時間である。
局部発振信号生成部21は、生成した局部発振信号L(h,t)を符号変調部22及び受信機32−1〜32−NRxのそれぞれに出力する。
符号変調部22は、送信アンテナ24−1〜24−NTxにおけるそれぞれの送信チャネル番号nTxに対応する変調符号を用いて、局部発振信号生成部21から出力された局部発振信号L(h,t)を変調することで、NTx個の送信RF信号を生成する(図6のステップST12)。
以下、符号変調部22による送信RF信号の生成処理を具体的に説明する。
まず、符号変調部22は、以下の式(4)に示すように、巡回符号C(h)を、送信チャネル番号nTxに対応する巡回シフト量Δh(nTx)だけ巡回シフトさせることで、送信チャンネル番号nTxが示す送信チャンネルの変調符号Code(nTx,h)を生成する。
巡回符号C(h)は、符号変調部22の内部メモリに格納されていてもよいし、レーダ装置1の外部から与えられるものであってもよい。
符号変調部22は、巡回符号C(h)として、M系列(Maximal length sequence)を用いるようにしてもよいし、Gold系列、又は、はざみ系列を用いるようにしてもよい。

Figure 0006641540

式(4)において、Shift(C(h),Δh(nTx))は、巡回符号C(h)を巡回シフト量Δh(nTx)だけ巡回シフトさせる旨を示す数学記号である。
次に、符号変調部22は、以下の式(5)に示すように、局部発振信号L(h,t)と変調符号Code(nTx,h)とを乗算することで、送信チャネル番号nTxに対応する送信チャンネルの送信RF信号Tx(nTx,h,t)を生成する。

Figure 0006641540

符号変調部22は、送信チャネル番号nTxが示す送信チャンネルの送信RF信号Tx(nTx,h,t)を送信機23−nTxに出力し、送信チャネル番号nTxが示す送信チャンネルの変調符号Code(nTx,h)を信号処理器13に出力する。
送信機23−nTxは、符号変調部22から送信RF信号Tx(nTx,h,t)を受けると、送信RF信号Tx(nTx,h,t)を送信アンテナ24−nTxに出力する。
送信アンテナ24−nTxは、放射面24a−nTxから送信RF信号Tx(nTx,h,t)を空間に放射する(図5のステップST1、図6のステップST13)。
送信アンテナ24−nTxの放射面24a−nTxは、y軸と平行な方向と直交しているため、送信RF信号Tx(nTx,h,t)の指向方向は、車両の進行方向と一致している。
なお、送信アンテナ24−1〜24−NTxから放射されるNTx個の送信RF信号Tx(1,h,t)〜Tx(NTx,h,t)は、概ね同時に放射される。
送信アンテナ24−1〜24−NTxから放射された送信RF信号Tx(1,h,t)〜Tx(NTx,h,t)は、空間内に存在している目標に反射される。目標に反射された送信RF信号Tx(1,h,t)〜Tx(NTx,h,t)は、反射RF信号Rx(nTx,nRx,h,t)として、受信アンテナ31−1〜31−NRxに入射される。
受信アンテナ31−nRx(nRx=1,・・・,NRx)は、入射された反射RF信号Rx(nTx,nRx,h,t)を、受信チャネル番号nRxが示す受信チャンネルの受信RF信号Rx(nRx,h,t)として受信機32−nRxに出力する(図7のステップST21)。
受信RF信号Rx(nRx,h,t)は、以下の式(6)のように表される。

Figure 0006641540
式(6)中の反射RF信号Rx(nTx,nRx,h,t)は、以下の式(7)のように表される。

Figure 0006641540

式(7)において、Aは、受信RF信号Rx(nRx,h,t)の振幅である。Rは、初期目標相対距離であり、初期目標相対距離は、レーダ装置1と目標との相対距離の初期値である。vは、目標相対速度であり、目標相対速度は、レーダ装置1と目標との相対速度である。
cは、光速であり、t’は、1ヒット内の時間である。
式(7)において、φTx(nTx)は、送信チャンネル番号nTxが示す送信チャンネルの位相差であり、以下の式(8)のように表される。
φRx(nRx)は、受信チャンネル番号nRxが示す受信チャンネルの位相差であり、以下の式(9)のように表される。

Figure 0006641540
式(8)及び式(9)において、εtgtは、以下の式(10)で表されるように、方位角がθAZ,tgtであって、仰角がθAZ,tgtである目標方向の単位ベクトルである。“・”は、内積を表す数学記号である。
式(8)において、PTx(nTx)は、以下の式(11)で表される送信アンテナ24−nTxの位置ベクトルである。
式(9)において、PRx(nRx)は、以下の式(12)で表される受信アンテナ31−nRxの位置ベクトルである。

Figure 0006641540

式(11)において、pTx,x(nTx)は、送信アンテナ24−nTxのx座標、pTx,y(nTx)は、送信アンテナ24−nTxのy座標、pTx,z(nTx)は、送信アンテナ24−nTxのz座標である。
式(12)において、pRx,x(nRx)は、受信アンテナ31−nRxのx座標、pRx,y(nRx)は、受信アンテナ31−nRxのy座標、pRx,z(nRx)は、受信アンテナ31−nRxのy座標である。
受信機32−nRxは、受信アンテナ31−nRxから受信RF信号Rx(nRx,h,t)を受けると、局部発振信号生成部21から出力された局部発振信号L(h,t)を用いて、受信RF信号Rx(nRx,h,t)の周波数をダウンコンバートする。
次に、受信機32−nRxは、例えば、帯域フィルタを用いて、ダウンコンバート後の受信RF信号をフィルタリングし、帯域フィルタを通過した信号の強度を増幅する。
受信機32−nRxは、強度増幅後の信号の位相を検波することで、以下の式(13)に示すように、受信チャンネル番号nRxが示す受信チャネルの受信ビート信号V’(nRx,h,t)を生成する(図7のステップST22)。

Figure 0006641540
式(13)で表される受信ビート信号V’(nRx,h,t)は、以下の式(14)に示すように、送信チャンネルnTx及び受信チャンネルnRxのそれぞれに対応する受信ビート信号V’(nTx,nRx,h,t)が加算されたものである。

Figure 0006641540

式(14)において、Aは、受信ビート信号V’(nTx,nRx,h,t)の振幅である。
受信機32−nRxは、受信ビート信号V’(nRx,h,t)をA/D変換器33−nRxに出力する。
A/D変換器33−nRxは、受信機32−nRxから受信ビート信号V’(nRx,h,t)を受けると、受信ビート信号V’(nRx,h,t)をアナログ信号からデジタル信号に変換する(図7のステップST23)。
A/D変換器33−nRxは、デジタル信号を以下の式(15)で表される受信ビート信号V’(nRx,h,m)として信号処理器13に出力する(図5のステップST2)。

Figure 0006641540
A/D変換器33−nRxから出力される受信ビート信号V’(nRx,h,m)は、以下の式(16)に示すように、送信チャンネルnTx及び受信チャンネルnRxのそれぞれに対応する受信ビート信号V(nTx,nRx,h,t)が加算されたものである。

Figure 0006641540

式(16)において、Δtは、変調時間T内でのサンプリング間隔である。mは、変調時間T内でサンプリングされた受信ビート信号のサンプリング番号である。Mは、変調時間T内での受信ビート信号のサンプリング数である。
信号処理器13は、送信アンテナ24−1〜24−NTxにおける指向方向での設置位置に基づいて、A/D変換器33−1〜33−NRxから出力された受信ビート信号V’(1,h,m)〜V’(NRx,h,m)をコヒーレント積分する。
信号処理器13は、受信ビート信号V’(1,h,m)〜V’(NRx,h,m)のコヒーレント積分結果であるコヒーレント積分信号から、目標を測角する。
以下、信号処理器13による目標の測角処理を具体的に説明する。
分離部41は、符号変調部22から出力された変調符号Code(1,h)〜Code(NTx,h)を取得し、A/D変換器33−1〜33−NRxから出力された受信ビート信号V’(1,h,m)〜V’(NRx,h,m)を取得する。
分離部41は、変調符号Code(nTx,h)を用いて、受信ビート信号V’(nRx,h,m)から、送信チャネル番号nTx及び受信チャンネル番号nRxの双方に対応する受信ビート信号V1,C(nTx,nRx,h,m)を復調する(図8のステップST31)。
復調後の受信ビート信号V1,C(nTx,nRx,h,m)は、送信チャンネル毎に分離され、かつ、受信チャンネル毎に分離されており、以下の式(17)のように表される。
分離部41は、復調後の受信ビート信号V1,C(nTx,nRx,h,m)を信号生成部42に出力する。

Figure 0006641540
復調後の受信ビート信号V1,C(nTx,nRx,h,m)は、以下の式(18)に示すように、変調符号Code(nTx,h)と一致して、自己相関となる信号V0,C(nTx,nRx,h,m)によって表される。
また、復調後の受信ビート信号V1,C(nTx,nRx,h,m)は、以下の式(19)に示すように、変調符号Code(nTx,h)と一致せずに、相互相関となる送信チャンネル番号n’Txの信号V’0,C(n’Tx,nRx,h,m)によって表される。変調符号Code(nTx,h)と一致しないとは、nTx≠n’Txであることを意味する。

Figure 0006641540
信号生成部42は、分離部41から出力された復調後の受信ビート信号V1,C(nTx,nRx,h,m)を離散フーリエ変換することで、以下の式(20)に示すように、送信チャネル番号nTx及び受信チャンネル番号nRxの双方に対応する距離速度信号fb,1(nTx,nRx,q,k)を生成する(図8のステップST32)。
距離速度信号fb,1(nTx,nRx,q,k)は、目標候補までの距離に関する距離情報及び目標候補の速度に関する速度情報のそれぞれを含んでいる。

Figure 0006641540

式(20)において、qは、速度ビン番号であり、kは、距離ビン番号である。
信号生成部42は、距離速度信号fb,1(nTx,nRx,q,k)をインコヒーレント積分部43に出力する。
図11Aは、復調後の受信ビート信号V1,C(nTx,nRx,h,m)のサンプリング番号とヒット番号との関係を示す説明図である。
図11Bは、距離速度信号fb,1(nTx,nRx,q,k)における距離ビン番号kと速度ビン番号qとの関係を示す説明図である。
インコヒーレント積分部43は、信号生成部42から距離速度信号fb,1(nTx,nRx,q,k)を受けると、距離速度信号fb,1(nTx,nRx,q,k)をインコヒーレント積分する(図8のステップST33)。
インコヒーレント積分部43は、距離速度信号fb,1(nTx,nRx,q,k)のインコヒーレント積分結果として、以下の式(21)で表されるインコヒーレント積分信号fb,1,inch(q,k)を目標候補検出部44に出力する。

Figure 0006641540
図12Aは、距離速度信号fb,1(nTx,nRx,q,k)における距離ビン番号kと速度ビン番号qとの関係を示す説明図である。
距離速度信号fb,1(nTx,nRx,q,k)は、nTx=0,nRx=0であるときの目標候補の距離ビン番号k及び速度ビン番号q、nTx=1,nRx=1であるときの目標候補の距離ビン番号k及び速度ビン番号q、・・・、nTx=NTx−1,nRx=NRx−1であるときの目標候補の距離ビン番号k及び速度ビン番号qを含んでいる。
距離速度信号fb,1(nTx,nRx,q,k)は、目標候補に関する情報のほかに、雑音が重畳されている。
図12Bは、インコヒーレント積分信号fb,1,inch(q,k)における距離ビン番号kと速度ビン番号qとの関係を示す説明図である。
インコヒーレント積分信号fb,1,inch(q,k)は、複数の距離速度信号fb,1(nTx,nRx,q,k)の信号強度が積分された信号であるため、複数の距離速度信号fb,1(nTx,nRx,q,k)に含まれている雑音が平均化されて、雑音の影響が低減されている。
目標候補検出部44は、インコヒーレント積分部43からインコヒーレント積分信号fb,1,inch(q,k)を受けると、インコヒーレント積分信号fb,1,inch(q,k)の信号強度に基づいて、目標候補を検出する。以下、検出した目標候補を識別する目標候補番号をntgtとする。
目標候補の検出処理としては、例えば、CA−CFAR(Cell Average Constant False Alarm Rate)処理を用いることができる。
目標候補検出部44は、目標候補番号ntgtと対応する目標候補の速度方向のサンプリング番号である速度ビン番号qntgtと、目標候補番号ntgtと対応する目標候補の距離方向のサンプリング番号である距離ビン番号kntgtとを特定する。
目標候補検出部44は、特定した距離ビン番号kntgtから目標候補までの距離L(nTgt)を算出し、特定した速度ビン番号qntgtから目標候補の速度v(nTgt)を算出する(図8のステップST34)。
距離ビン番号kntgtから目標候補までの距離L(nTgt)を算出する処理自体は、公知の技術であるため詳細な説明を省略する。また、速度ビン番号qntgtから目標候補の速度v(nTgt)を算出する処理自体は、公知の技術であるため詳細な説明を省略する。
目標候補検出部44は、目標候補までの距離L(nTgt)及び目標候補の速度v(nTgt)のそれぞれを表示器14に出力する。
目標候補検出部44は、信号生成部42から出力された複数の距離速度信号fb,1(nTx,nRx,q,k)のうち、検出した目標候補に対応する距離速度信号fb,1(nTx,nRx,qntgt,kntgt)をコヒーレント積分部45に出力する。
検出した目標候補に対応する距離速度信号fb,1(nTx,nRx,qntgt,kntgt)は、特定した距離ビン番号kntgt及び特定した速度ビン番号qntgtのそれぞれに対応する距離速度信号fb,1(nTx,nRx,qntgt,kntgt)である。
また、目標候補検出部44は、特定した距離ビン番号kntgt及び特定した速度ビン番号qntgtのそれぞれをコヒーレント積分部45に出力する。
コヒーレント積分部45は、送信アンテナ24−1〜24−NTxにおける指向方向での設置位置に基づいて、目標候補検出部44から出力された距離速度信号fb,1(nTx,nRx,qntgt,kntgt)をコヒーレント積分する(図8のステップST35)。
コヒーレント積分部45は、距離速度信号fb,1(nTx,nRx,qntgt,kntgt)を、送信チャンネル間及び受信チャンネル間でコヒーレント積分することで、距離速度信号fb,1(nTx,nRx,qntgt,kntgt)のコヒーレント積分結果として、以下の式(22)に示すようなコヒーレント積分信号RTx,Rx,ch(nEL,nAZ,qntgt,kntgt)が得られる。

Figure 0006641540
式(22)において、NELは、想定される目標仰角の数であり、nELは、想定される目標仰角に割り当てられた目標仰角番号である。
AZは、想定される目標方位角の数であり、nAZは、想定される目標方位角に割り当てられた目標方位角番号である。
φ’Tx(nTx,nEL,nAZ)は、目標仰角番号nEL及び目標方位角番号nAZについての送信チャンネル番号nTxにおける位相差であり、以下の式(23)のように表される。
φ’Rx(nRx,nEL,nAZ)は、目標仰角番号nEL及び目標方位角番号nAZについての受信チャンネル番号nRxにおける位相差であり、以下の式(24)のように表される。
目標仰角番号nEL及び目標方位角番号nAZについての想定される目標方向の単位ベクトルε(nEL,nAZ)は、以下の式(25)のように表される。

Figure 0006641540

コヒーレント積分部45は、コヒーレント積分信号RTx,Rx,ch(nEL,nAZ,qntgt,kntgt)を角度算出部46に出力する。
コヒーレント積分信号RTx,Rx,ch(nEL,nAZ,qntgt,kntgt)の信号電力は、以下の式(26)に示すように、送信チャンネルの位相差φTx(nTx)と位相差φ’Tx(nTx,nEL,nAZ)との差分が零であり、受信チャンネルの位相差φRx(nRx)と位相差φ’Rx(nTx,nEL,nAZ)との差分が零であれば、最大値になる。
信号電力が最大値になるコヒーレント積分信号RTx,Rx,ch(nEL,nAZ,qntgt,kntgt)を用いて、目標を測角することで、目標の測角精度が向上する。

Figure 0006641540

以降、コヒーレント積分信号RTx,Rx,ch(nEL,nAZ,qntgt,kntgt)の信号電力が最大値になるときの目標仰角番号nELを、目標候補の仰角を示す目標仰角番号nEL,nTgtとする。また、コヒーレント積分信号RTx,Rx,ch(nEL,nAZ,qntgt,kntgt)の信号電力が最大値になるときの目標方位角番号nAZを、目標候補の方位角を示す目標方位角番号nAZ,nTgtとして説明する。
図1に示すレーダ装置1では、受信部12が、受信アンテナ31−1〜31−NRxを備えている。
Rx=4であるときは、図13Aに示すように、受信アンテナ31−1〜31−4が、x軸と平行な方向に、一列に配置されており、z軸と平行な方向には、複数の受信アンテナが配置されていない。したがって、z軸と平行な方向には、受信チャンネルの開口がない。
しかし、図1に示すレーダ装置1では、送信アンテナ24−1〜24−4が、z軸と平行な方向に、一列に配置されているため、図13Bに示すように、受信アンテナ31−1〜31−4から、送信アンテナ24−1の長さdTx,subだけ−z方向に移動した位置に、仮想的な受信アンテナが形成される。
また、受信アンテナ31−1〜31−4から、送信アンテナ24−1の長さdTx,sub×2だけ−z方向に移動した位置に、仮想的な受信アンテナが形成される。
また、受信アンテナ31−1〜31−4から、送信アンテナ24−1の長さdTx,sub×3だけ−z方向に移動した位置に、仮想的な受信アンテナが形成される。
仮想的な受信アンテナは、実際に存在している受信アンテナではない。しかし、仮想的な受信アンテナは、実際に存在している受信アンテナが受信する反射RF信号と同様の反射RF信号を、信号処理で得ることができる。
図13Aは、送信アンテナ24−1〜24−4及び受信アンテナ31−1〜31−4の配置を示す説明図であり、図13Bは、仮想的な受信アンテナを示す説明図である。
角度算出部46は、コヒーレント積分部45から出力されたコヒーレント積分信号RTx,Rx,ch(nEL,nAZ,qntgt,kntgt)の信号強度に基づいて、目標方位角番号nAZ,nTgtが示す目標候補の方位角θ(nAZ,nTgt)を算出する(図5のステップST3、図8のステップST36)。
また、角度算出部46は、コヒーレント積分信号RTx,Rx,ch(nEL,nAZ,qntgt,kntgt)の信号強度に基づいて、目標仰角番号nEL,nTgtが示す目標候補の仰角θ(nEL,nTgt)を算出する(図5のステップST3、図8のステップST36)。
コヒーレント積分信号RTx,Rx,ch(nEL,nAZ,qntgt,kntgt)の信号強度に基づいて、目標候補の方位角θ(nAZ,nTgt)及び目標候補の仰角θ(nEL,nTgt)のそれぞれを算出する処理自体は、公知の技術であるため詳細な説明を省略する。
角度算出部46は、目標候補の方位角θ(nAZ,nTgt)及び目標候補の仰角θ(nEL,nTgt)のそれぞれを表示器14に出力する。
表示器14は、目標候補検出部44から出力された目標候補までの距離L(nTgt)及び目標候補の速度v(nTgt)のそれぞれをディスプレイに表示させる。
また、表示器14は、角度算出部46から出力された目標候補の方位角θ(nAZ,nTgt)及び目標候補の仰角θ(nEL,nTgt)のそれぞれをディスプレイに表示させる。
以下、図1に示すレーダ装置1の有用性について説明する。
図14Aは、図1に示すレーダ装置1の仰角方向の分解能を示している。
図14Bは、送信アンテナ24−1〜24−4のそれぞれに相当する複数の送信アンテナがAピラーと平行に配置されている場合の仰角方向の分解能を示している。
図14Cは、送信アンテナ24−1〜24−4のそれぞれに相当する複数の送信アンテナが進行方向と直交する方向に配置されている場合の仰角方向の分解能を示している。
図14Dは、図14Aに示す送信アンテナ24−1〜24−4の2倍の数の送信アンテナがAピラーと平行に配置されている場合の仰角方向の分解能を示している。
図14Bに示すように、送信アンテナ24−1〜24−4のそれぞれに相当する送信アンテナがAピラーと平行に配置されている場合、送信アンテナから送信RF信号が車両の進行方向に放射されると、垂直方向の開口長Dは、以下の式(27)のように表される。

Figure 0006641540

式(27)において、Dは、図14Aに示すように、送信アンテナ24−1〜24−4が配置されている場合の垂直方向の開口長である。θApは、Aピラーの傾斜角である。
垂直方向の開口長Dは、以下の式(28)に示すように、垂直方向の開口長Dよりも小さい。

Figure 0006641540
したがって、図14Aに示すように、送信アンテナ24−1〜24−4が配置されている場合の仰角方向の分解能がΔθELであるとすれば、図14Bに示すように、複数の送信アンテナがAピラーと平行に配置されている場合の仰角方向の分解能が約2×ΔθELとなる。
図14Bに示すように、複数の送信アンテナがAピラーと平行に配置されている場合、図14Aに示すように、送信アンテナ24−1〜24−4が配置されている場合よりも、仰角方向の分解能が劣化する。
図14Bに示すように、複数の送信アンテナがAピラーと平行に配置されている場合、送信RF信号を合成し、最大となる方向がAピラーと直交する方向であり、車両の進行方向と異なるため、目標が存在している方向への送信RF信号の電力が損失する。
一方、図14Aに示すように、送信アンテナ24−1〜24−4が配置されている場合、送信RF信号の指向方向がほぼ車両の進行方向となるので、目標が存在している方向への送信RF信号の電力の損失が小さくなる。
図14Cに示すように、複数の送信アンテナが進行方向と直交する方向に配置されている場合、垂直方向の開口長は、図14Aのように送信アンテナ24−1〜24−4が配置されている場合の垂直方向の開口長Dと同じになる。
図14Cに示すように、複数の送信アンテナが進行方向と直交する方向に配置されている場合、車両のフロントガラスが、複数の送信アンテナによって遮蔽される領域が、図14Aのように送信アンテナ24−1〜24−4が配置されている場合の遮蔽領域よりも大きくなる。
図14A及び図14Cにおいて、ハッチング部分は、送信アンテナによって遮蔽される領域を示している。送信アンテナによって遮蔽される領域が大きい程、車両の前方の視界が悪くなる等の不具合を生じる。
図14Dに示すように、図14Aに示す送信アンテナ24−1〜24−4の2倍の数の送信アンテナがAピラーと平行に配置されている場合、垂直方向の開口長は、図14Aのように送信アンテナ24−1〜24−4が配置されている場合の垂直方向の開口長Dとほぼ同じになる。
しかし、図14Dに示すように、図14Aに示す送信アンテナ24−1〜24−4の2倍の数の送信アンテナがAピラーと平行に配置される場合、図14Aのように送信アンテナ24−1〜24−4が配置されている場合よりも、コストが増大する。
以上の実施の形態1では、送信信号の指向方向での設置位置が互いに異なり、かつ、指向方向と平行な水平面と直交している方向での設置位置が互いに異なり、指向方向と直交している放射面24a−1〜24a−NTXから送信信号を放射する送信アンテナ24−1〜24−NTXと、送信アンテナ24−1〜24−NTXのそれぞれから放射されたのち、目標に反射されたそれぞれの送信信号を反射信号として受信し、それぞれの反射信号の受信信号を出力する受信アンテナ31−1〜31−NRXと、送信アンテナ24−1〜24−NTXにおける指向方向での設置位置に基づいて、受信アンテナ31−1〜31−NRXから出力された受信信号をコヒーレント積分し、受信信号のコヒーレント積分結果であるコヒーレント積分信号から、目標を測角する信号処理器13とを備えるように、レーダ装置1を構成した。したがって、レーダ装置1は、目標が存在している方向への送信信号の電力の損失を低減することができる。
図1に示すレーダ装置1では、図9に示すように、送信アンテナ24−1〜24−4が、フロントガラスの縁部のうちのAピラーの近傍に設置され、受信アンテナ31−1〜31−4が、フロントガラスの縁部のうちの上端部の近傍に設置されている。
しかし、これは一例に過ぎず、図15に示すように、送信アンテナ24−1〜24−4が、フロントガラスの縁部のうちの上端部の近傍に設置され、受信アンテナ31−1〜31−4が、フロントガラスの縁部のうちのAピラーの近傍に設置されていてもよい。
図15は、送信アンテナ24−1〜24−NTx及び受信アンテナ31−1〜31−NRxの設置例を示す説明図である。
図15が示す設置例では、NTX=NRX=4である。送信アンテナ24−1〜24−4が、フロントガラスの縁部のうちの上端部の近傍に設置され、受信アンテナ31−1〜31−4が、フロントガラスの縁部のうちのAピラーの近傍に設置される場合、NTX≧1、NRX≧2であればよい。
送信アンテナ24−1〜24−4が、上端部の近傍に設置され、受信アンテナ31−1〜31−4が、Aピラーの近傍に設置される場合でも、コヒーレント積分部45により得られるコヒーレント積分信号RTx,Rx,ch(nEL,nAZ,qntgt,kntgt)は、式(22)に示すコヒーレント積分信号RTx,Rx,ch(nEL,nAZ,qntgt,kntgt)と同じになる。
ただし、コヒーレント積分部45は、送信アンテナ24−1〜24−NTXにおける指向方向での設置位置の代わりに、受信アンテナ31−1〜31−NRXにおける指向方向での設置位置に基づいて、距離速度信号fb,1(nTx,nRx,qntgt,kntgt)をコヒーレント積分する。
図1に示すレーダ装置1では、符号変調部22が、局部発振信号L(h,t)と変調符号Code(nTx,h)とを乗算することで、送信チャネル番号nTxに対応する送信チャンネルにおける送信RF信号Tx(nTx,h,t)を生成している。
送信アンテナ24−1〜24−NTXのそれぞれから放射される送信RF信号が、互いに異なるようにすることができれば、局部発振信号L(h,t)と変調符号Code(nTx,h)とを乗算する以外の方法で、符号変調部22が、送信RF信号Tx(nTx,h,t)を生成するようにしてもよい。
符号変調部22は、例えば、局部発振信号L(h,t)に対して、時分割、符号分割、又は、周波数分割のいずれかを行うことで、送信RF信号Tx(nTx,h,t)を生成するようにしてもよい。
また、符号変調部22は、例えば、局部発振信号L(h,t)に対して、時分割及び符号分割の双方、又は、周波数分割及び符号分割の双方を行うことで、送信RF信号Tx(nTx,h,t)を生成するようにしてもよい。
実施の形態2.
図1に示すレーダ装置1では、コヒーレント積分部45が、距離速度信号fb,1(nTx,nRx,qntgt,kntgt)をコヒーレント積分することで、式(22)に示すようなコヒーレント積分信号RTx,Rx,ch(nEL,nAZ,qntgt,kntgt)を得ている。
実施の形態2では、コヒーレント積分部45が、距離速度信号fb,1(nTx,nRx,qntgt,kntgt)を、方位角方向及び仰角方向のそれぞれについて高速フーリエ変換(FFT:Fast Fourier Transform)することで、距離速度信号fb,1(nTx,nRx,qntgt,kntgt)をコヒーレント積分するレーダ装置1について説明する。
実施の形態2のレーダ装置1の構成は、実施の形態1のレーダ装置1の構成と同様であり、実施の形態2のレーダ装置1を示す構成図は、図1である。
コヒーレント積分部45は、以下の式(29)に示すように、距離速度信号fb,1(nTx,nRx,qntgt,kntgt)を、方位角方向及び仰角方向のそれぞれについてFFTすることで、距離速度信号fb,1(nTx,nRx,qntgt,kntgt)をコヒーレント積分する。
コヒーレント積分部45は、距離速度信号fb,1(nTx,nRx,qntgt,kntgt)のコヒーレント積分結果として、以下の式(29)に示すようなコヒーレント積分信号RTx,Rx,ch(nEL,nAZ,qntgt,kntgt)が得られる。
コヒーレント積分部45は、コヒーレント積分信号RTx,Rx,ch(nEL,nAZ,qntgt,kntgt)を角度算出部46に出力する。

Figure 0006641540

式(29)において、FFTnTx(X)は、信号Xに対する仰角方向のFFTを示しており、NEL,fftは、仰角方向のFFT点数である。
FFTnRx(X)は、信号Xに対する方位角方向のFFTを示しており、NAZ,fftは、方位角方向のFFT点数である。
式(29)が示すコヒーレント積分信号RTx,Rx,ch(nEL,nAZ,qntgt,kntgt)の信号電力は、式(26)に示すように、送信チャンネルの位相差φTx(nTx)と位相差φ’Tx(nTx,nEL,nAZ)との差分が零であり、受信チャンネルの位相差φRx(nRx)と位相差φ’Tx(nTx,nEL,nAZ)との差分が零であれば、最大値になる。
信号電力が最大値になるときの、式(29)が示すコヒーレント積分信号RTx,Rx,ch(nEL,nAZ,qntgt,kntgt)に基づけば、目標候補番号ntgtの目標候補の方位角θ(nAZ,nTgt)は、以下の式(30)のように表される。

Figure 0006641540
図1に示すレーダ装置1では、送信アンテナ24−1〜24−4(NTx=4)におけるy軸と平行な方向の間隔が、図10A及び図10Cに示すように、dである。d≠0である。
仮に、図16に示すように、d=0であって、送信アンテナ24−1〜24−4が平面アレーアンテナであるとすれば、送信アンテナ24−1〜24−4におけるそれぞれの送信チャンネルの位相差φTx(nTx)は、以下の式(31)のように表される。したがって、送信アンテナ24−1〜24−4が平面アレーアンテナであるとすれば、目標候補番号ntgtが示す目標候補の仰角θ(nEL,nTgt)は、以下の式(32)のように表される。
図16Aは、送信アンテナ24−1〜24−4が平面アレーアンテナであると仮定し場合の送信アンテナ24−1〜24−4及び受信アンテナ31−1〜31−4の配置を示す説明図である。
図16Bは、送信アンテナ24−1〜24−4が平面アレーアンテナであると仮定した場合の目標候補の仰角を示す説明図である。図16Bでは、目標候補の仰角をθELで表している。

Figure 0006641540
図1に示すレーダ装置1では、図17Aに示すように、送信アンテナ24−1〜24−4における指向方向の間隔がdyである。送信アンテナ24−1〜24−4における指向方向の間隔がdyであれば、図17Bに示すように、送信アンテナ24−1〜24−4におけるそれぞれの送信チャンネルの位相差φTx(nTx)は、以下の式(33)のように表される。
図17Aは、送信アンテナ24−1〜24−4における指向方向の間隔がdyであるときの送信アンテナ24−1〜24−4及び受信アンテナ31−1〜31−4の配置を示す説明図である。
図17Bは、送信アンテナ24−1〜24−4における指向方向の間隔がdyであるときの目標候補の仰角を示す説明図である。図17Bでは、目標候補の仰角をθELで表している。
図18は、指向方向の間隔がdyである送信アンテナ24−1〜24−4から放射される送信RF信号を示す説明図である。

Figure 0006641540
図1に示すレーダ装置1では、送信アンテナ24−1〜24−NTxにおける指向方向の間隔、即ち、y軸と平行な方向の間隔がdyである。しかし、間隔dyが十分に小さく、位相差φTx(nTx)を以下の式(34)のように近似できる場合、目標候補の方位角θ(nAZ,nTgt)は、式(30)で表される。

Figure 0006641540

したがって、角度算出部46は、式(30)によって目標候補の方位角θ(nAZ,nTgt)を算出することができる。
間隔dyの影響によって、位相差φTx(nTx)を式(34)のように近似できない場合がある。
この場合、コヒーレント積分部45は、以下の式(35)に示すように、距離速度信号fb,1(nTx,nRx,qntgt,kntgt)を、方位角方向についてはFFTし、仰角方向については離散フーリエ変換を行うことで、距離速度信号fb,1(nTx,nRx,qntgt,kntgt)をコヒーレント積分する。
コヒーレント積分部45は、距離速度信号fb,1(nTx,nRx,qntgt,kntgt)のコヒーレント積分結果として、以下の式(35)に示すようなコヒーレント積分信号RTx,Rx,ch(nEL,nAZ,qntgt,kntgt)が得られる。

Figure 0006641540
式(35)が示すコヒーレント積分信号RTx,Rx,ch(nEL,nAZ,qntgt,kntgt)の信号電力は、式(26)に示すように、送信チャンネルの位相差φTx(nTx)と位相差φ’Tx(nTx,nEL,nAZ)との差分が零であり、受信チャンネルの位相差φRx(nRx)と位相差φ’Tx(nTx,nEL,nAZ)との差分が零であれば、最大値になる。
信号電力が最大値になるときの、式(35)が示すコヒーレント積分信号RTx,Rx,ch(nEL,nAZ,qntgt,kntgt)に基づけば、目標候補番号ntgtの目標候補の方位角θ(nAZ,nTgt)は、以下の式(36)のように表される。

Figure 0006641540

したがって、角度算出部46は、式(36)によって目標候補の方位角θ(nAZ,nTgt)を算出することができる。
実施の形態3.
図1に示すレーダ装置1では、コヒーレント積分部45が、距離速度信号fb,1(nTx,nRx,qntgt,kntgt)をコヒーレント積分することで、式(22)に示すようなコヒーレント積分信号RTx,Rx,ch(nEL,nAZ,qntgt,kntgt)を得ている。
実施の形態3では、コヒーレント積分部45が、距離速度信号fb,1(nTx,nRx,qntgt,kntgt)に対する超解像処理を実施することで、距離速度信号fb,1(nTx,nRx,qntgt,kntgt)をコヒーレント積分するレーダ装置1について説明する。
実施の形態3のレーダ装置1の構成は、実施の形態1のレーダ装置1の構成と同様であり、実施の形態3のレーダ装置1を示す構成図は、図1である。
超解像処理として、MUSIC(Multiple Signal Classification)、又は、ESPRIT(Estimation of Signal Parameters via Rotational Invariance Technique)等の処理を用いることができる。
コヒーレント積分部45は、超解像処理として、例えば、MUSICの処理を用いる場合、以下の式(37)に従って距離速度信号fb,1(nTx,nRx,qntgt,kntgt)をコヒーレント積分する。

Figure 0006641540

式(37)において、a(θEL(nEL),θAZ(nAZ))は、サーチするモードベクトルである。Hは、複素共役転置であり、Eは、雑音部分空間である。
コヒーレント積分部45が、距離速度信号fb,1(nTx,nRx,qntgt,kntgt)に対する超解像処理を実施する場合、FFT等を実施する場合よりも、目標の分離性能を高めることができる。
実施の形態1〜3のレーダ装置1では、図9に示すように、送信アンテナ24−1〜24−NTxが、車両のフロントガラスの縁部のうちのAピラーの近傍に設置されて、受信アンテナ31−1〜31−NRxが、フロントガラスの縁部のうちの上端部の近傍に設置されている。
しかし、これは一例に過ぎず、図19に示すように、送信アンテナ24−1〜24−4が、車両のAピラーに設置されていてもよい。また、送信アンテナ24−1〜24−4は、例えば、車両のBピラーに設置されていてもよい。ただし、送信アンテナ24−1〜24−4が、車両のAピラー又はBピラーに設置される場合、送信アンテナ24−1〜24−4から放射される送信信号が、Aピラー等に遮られないように、Aピラー等の一部又は全部が、例えば、送信信号を透過する部材で施されているものとする。
また、送信アンテナ24−1〜24−4は、図20に示すように、車両のフロントバンパーに設置されていてもよい。
図19及び図20の設置例でも、送信アンテナ24−1〜24−4における指向方向の間隔がdyである。
図19は、送信アンテナ24−1〜24−4及び受信アンテナ31−1〜31−4の設置例を示す説明図である。
図20は、送信アンテナ24−1〜24−4及び受信アンテナ31−1〜31−4の設置例を示す説明図である。
また、図21に示すように、送信アンテナ24−1〜24−4が、車両のリアガラスの縁部のうちのDピラーの近傍に設置されて、受信アンテナ31−1〜31−4が、リアガラスの縁部のうちの上端部の近傍に設置されていてもよい。
また、図22に示すように、送信アンテナ24−1〜24−4が、車両のリアバンパーに設置されて、受信アンテナ31−1〜31−4が、リアガラスの縁部のうちの上端部の近傍に設置されていてもよい。
図21及び図22の設置例でも、送信アンテナ24−1〜24−4における指向方向の間隔がdyである。
図21は、送信アンテナ24−1〜24−4及び受信アンテナ31−1〜31−4の設置例を示す説明図である。
図22は、送信アンテナ24−1〜24−4及び受信アンテナ31−1〜31−4の設置例を示す説明図である。
図15では、送信アンテナ24−1〜24−4が、車両のフロントガラスの縁部のうちの上端部の近傍に設置されて、受信アンテナ31−1〜31−4が、フロントガラスの縁部のうちのAピラーの近傍に設置されている。
しかし、これは一例に過ぎず、図23に示すように、受信アンテナ31−1〜31−4が、車両のAピラーに設置されていてもよい。また、受信アンテナ31−1〜31−4は、例えば、車両のBピラーに設置されていてもよい。
また、受信アンテナ31−1〜31−4は、図24に示すように、車両のフロントバンパーに設置されていてもよい。
図23及び図24の設置例でも、受信アンテナ31−1〜31−4における指向方向の間隔がdyである。
図23は、送信アンテナ24−1〜24−4及び受信アンテナ31−1〜31−4の設置例を示す説明図である。
図24は、送信アンテナ24−1〜24−4及び受信アンテナ31−1〜31−4の設置例を示す説明図である。
また、図25に示すように、送信アンテナ24−1〜24−4が、リアガラスの縁部のうちの上端部の近傍に設置されて、受信アンテナ31−1〜31−4が、車両のリアガラスの縁部のうちのDピラーの近傍に設置されていてもよい。
また、図26に示すように、送信アンテナ24−1〜24−4が、リアガラスの縁部のうちの上端部の近傍に設置されて、受信アンテナ31−1〜31−4が、車両のリアバンパーに設置されていてもよい。
図25及び図26の設置例でも、受信アンテナ31−1〜31−4における指向方向の間隔がdyである。
図25は、送信アンテナ24−1〜24−4及び受信アンテナ31−1〜31−4の設置例を示す説明図である。
図26は、送信アンテナ24−1〜24−4及び受信アンテナ31−1〜31−4の設置例を示す説明図である。
なお、本願発明はその発明の範囲内において、各実施の形態の自由な組み合わせ、あるいは各実施の形態の任意の構成要素の変形、もしくは各実施の形態において任意の構成要素の省略が可能である。
この発明は、目標を測角するレーダ装置及び信号処理方法に適している。
1 レーダ装置、11 送信部、12 受信部、13 信号処理器、14 表示器、20 変調部、21 局部発振信号生成部、22 符号変調部、23−1〜23−NTx 送信機、24−1〜24−NTx 送信アンテナ、24a−1〜24a−NTx 放射面、31−1〜31−NRx 受信アンテナ、32−1〜32−NRx 受信機、33−1〜33−NRx A/D変換器、41 分離部、42 信号生成部、43 インコヒーレント積分部、44 目標候補検出部、45 コヒーレント積分部、46 角度算出部、51 分離回路、52 信号生成回路、53 インコヒーレント積分回路、54 目標候補検出回路、55 コヒーレント積分回路、56 角度算出回路、61 メモリ、62 プロセッサ。

Claims (17)

  1. 送信信号の指向方向での設置位置が互いに異なり、かつ、前記指向方向と平行な水平面と直交している方向での設置位置が互いに異なり、前記指向方向と直交している放射面から前記送信信号を放射する複数の送信アンテナと、
    前記複数の送信アンテナのそれぞれから放射されたのち、目標に反射されたそれぞれの送信信号を反射信号として受信し、それぞれの反射信号の受信信号を出力する受信アンテナと、
    前記複数の送信アンテナにおける指向方向での設置位置に基づいて、前記受信アンテナから出力された受信信号をコヒーレント積分し、前記受信信号のコヒーレント積分結果であるコヒーレント積分信号から、前記目標を測角する信号処理器と
    を備え
    前記複数の送信アンテナは、前記水平面と直交している方向に一列に配置されていることを特徴とするレーダ装置。
  2. 前記受信アンテナとして、複数の受信アンテナを備えており、
    前記複数の受信アンテナは、前記指向方向と直交しており、かつ、前記複数の送信アンテナが一列に配置されている方向と直交している方向に、一列に配置されていることを特徴とする請求項1記載のレーダ装置。
  3. 送信信号の指向方向と直交している放射面から前記送信信号を放射する送信アンテナと、
    前記指向方向での設置位置が互いに異なり、かつ、前記指向方向と平行な水平面と直交している方向での設置位置が互いに異なり、前記送信アンテナから放射されたのち、目標に反射された前記送信信号を反射信号として受信し、前記反射信号の受信信号を出力する複数の受信アンテナと、
    前記複数の受信アンテナにおける指向方向での設置位置に基づいて、前記複数の受信アンテナから出力された受信信号をコヒーレント積分し、前記受信信号のコヒーレント積分結果であるコヒーレント積分信号から、前記目標を測角する信号処理器と
    を備え
    前記複数の受信アンテナは、前記水平面と直交している方向に一列に配置されていることを特徴とするレーダ装置。
  4. 前記送信アンテナとして、複数の送信アンテナを備えており、
    前記複数の送信アンテナは、前記指向方向と直交しており、かつ、前記複数の受信アンテナが一列に配置されている方向と直交している方向に、一列に配置されていることを特徴とする請求項3記載のレーダ装置。
  5. 前記信号処理器は、前記目標の方位角及び仰角のそれぞれを算出することを特徴とする請求項1または請求項3記載のレーダ装置。
  6. 前記信号処理器は、前記複数の受信アンテナから出力された受信信号に基づいて、前記目標までの距離に関する距離情報及び前記目標の速度に関する速度情報のそれぞれを含む距離速度信号を生成し、前記複数の送信アンテナにおける指向方向での設置位置に基づいて、前記距離速度信号をコヒーレント積分し、前記距離速度信号のコヒーレント積分結果であるコヒーレント積分信号から、前記目標を測角することを特徴とする請求項2記載のレーダ装置。
  7. 前記信号処理器は、前記距離速度信号をインコヒーレント積分し、前記距離速度信号のインコヒーレント積分結果であるインコヒーレント積分信号から、前記目標までの距離及び前記目標の速度のそれぞれを算出することを特徴とする請求項6記載のレーダ装置。
  8. 前記信号処理器は、前記複数の受信アンテナから出力された受信信号に基づいて、前記目標までの距離に関する距離情報及び前記目標の速度に関する速度情報のそれぞれを含む距離速度信号を生成し、前記複数の受信アンテナにおける指向方向での設置位置に基づいて、前記距離速度信号をコヒーレント積分し、前記距離速度信号のコヒーレント積分結果であるコヒーレント積分信号から、前記目標を測角することを特徴とする請求項4記載のレーダ装置。
  9. 前記信号処理器は、前記距離速度信号をインコヒーレント積分し、前記距離速度信号のインコヒーレント積分結果であるインコヒーレント積分信号から、前記目標までの距離及び前記目標の速度のそれぞれを算出することを特徴とする請求項8記載のレーダ装置。
  10. 前記信号処理器は、前記複数の受信アンテナから出力された受信信号を、方位角方向及び仰角方向のそれぞれについて高速フーリエ変換することで、前記複数の受信アンテナから出力された受信信号をコヒーレント積分することを特徴とする請求項2または請求項4記載のレーダ装置。
  11. 前記信号処理器は、前記複数の受信アンテナから出力された受信信号を、方位角方向については高速フーリエ変換し、仰角方向については離散フーリエ変換することで、前記複数の受信アンテナから出力された受信信号をコヒーレント積分することを特徴とする請求項2または請求項4記載のレーダ装置。
  12. 前記信号処理器は、前記複数の受信アンテナから出力された受信信号に対する超解像処理を実施することで、前記複数の受信アンテナから出力された受信信号をコヒーレント積分することを特徴とする請求項2または請求項4記載のレーダ装置。
  13. 前記複数の送信アンテナにおけるそれぞれのチャネル番号に対応する符号を用いて、局部発振信号をそれぞれ変調することで、複数の送信信号を生成し、前記複数の送信信号のそれぞれを前記複数の送信アンテナに出力する変調部を備えたことを特徴とする請求項2または請求項4記載のレーダ装置。
  14. 前記送信アンテナ及び前記受信アンテナのそれぞれが車両に設置されていることを特徴とする請求項1または請求項3記載のレーダ装置。
  15. 前記送信アンテナは、車両のフロントガラスの縁部、前記車両のリアガラスの縁部、前記車両のピラー、前記車両のフロントバンパー、又は、前記車両のリアバンパーに設置されていることを特徴とする請求項1記載のレーダ装置。
  16. 前記受信アンテナは、車両のフロントガラスの縁部、前記車両のリアガラスの縁部、前記車両のピラー、前記車両のフロントバンパー、又は、前記車両のリアバンパーに設置されていることを特徴とする請求項3記載のレーダ装置。
  17. 送信信号の指向方向での設置位置が互いに異なり、かつ、前記指向方向と平行な水平面と直交している方向での設置位置が互いに異なり、かつ、前記水平面と直交している方向に一列に配置され、前記指向方向と直交している放射面を有する複数の送信アンテナの放射面のそれぞれから、前記送信信号が放射されたのち、受信アンテナが、目標に反射されたそれぞれの送信信号を反射信号として受信して、それぞれの反射信号の受信信号を出力すると、
    又は、
    送信信号の指向方向と直交している放射面を有する送信アンテナの放射面から、当該送信信号が放射されたのち、前記指向方向での設置位置が互いに異なり、かつ、前記指向方向と直交している方向での設置位置が互いに異なり、かつ、前記水平面と直交している方向に一列に配置される複数の受信アンテナのそれぞれが、前記目標に反射された前記送信信号を反射信号として受信して、前記反射信号の受信信号を出力すると、
    信号処理器が、前記複数の送信アンテナにおける指向方向での設置位置、又は、前記複数の受信アンテナにおける指向方向での設置位置のいずれかに基づいて、前記受信信号をコヒーレント積分し、前記受信信号のコヒーレント積分結果であるコヒーレント積分信号から、前記目標を測角する
    信号処理方法。
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