JP6880345B1 - レーダ装置およびレーダ方法 - Google Patents

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Abstract

レーダ装置(1)は、同じ符号系列を互いに異なる巡回シフト量で巡回シフトすることにより互いに異なる変調符号を生成し、送信RF信号間の相互相関を抑圧する相互相関抑圧用符号を互いに異なる変調符号に追加して、相互相関抑圧用符号が追加された互いに異なる変調符号を用いて互いに異なる送信RF信号を生成する。

Description

本開示は、レーダ装置およびレーダ方法に関する。
複数の送信チャンネルの送信信号を放射する従来のレーダ装置として、例えば、非特許文献1に記載されるレーダ装置がある。このレーダ装置は、複数の送信チャンネルの送信信号を空間に放射し、観測対象の目標において反射された送信信号の反射波を受信する。複数の送信チャンネルの送信信号は、互いに異なる変調符号を局部発振信号に乗算することによって生成される。互いに異なる変調符号には、例えば、相互相関が低い符号系列が用いられる。受信信号の符号復調には、この変調符号が用いられる。受信信号の符号復調によって受信信号に含まれる複数の送信信号が分離される。
Heinz Haderer, Reinhard Fedreas, Andreas Stelzer, "Concatenated−Code−Based Phase−CW MIMO Radar", 2016 IEEE MTT−S International Microwave Symposium.
従来のレーダ装置は、受信チャンネルの受信信号の符号復調において送信信号間の相互相関が低い符号系列を用いている。しかしながら、相互相関が低い符号の組み合わせの数には限りがあるので、送信チャンネルの数を十分に増やせないという課題があった。送信チャンネルの数が十分でない場合、レーダ装置における目標の検出精度および測角精度を高めることができない。
本開示は上記課題を解決するものであり、互いに異なる変調符号として、異なる符号系列を用いる場合よりも、送信信号間の相互相関を抑圧しつつ、送信チャンネルの数を増やすことができるレーダ装置およびレーダ方法を得ることを目的とする。
本開示に係るレーダ装置は、同じ符号系列を互いに異なる巡回シフト量で巡回シフトすることによって互いに異なる複数の変調符号を生成し、送信信号間の相互相関を抑圧する相互相関抑圧用符号の系列が、生成した複数の変調符号の系列にそれぞれ追加されてなる複数の符号を生成し、生成した複数の符号を用いて符号変調された互いに異なる複数の送信信号を生成し、互いに異なる送信信号を複数の送信アンテナによって放射する送信部と、複数の送信アンテナによって放射された複数の送信信号が、観測対象である目標において反射された反射波を受信アンテナによって受信し、反射波の受信信号を出力する受信部と、受信部から出力された受信信号を周波数領域の信号に変換し、送信部によって生成された変調符号を用いて周波数領域の信号を符号復調する信号処理部を備える。
本開示によれば、同じ符号系列を互いに異なる巡回シフト量で巡回シフトすることによって互いに異なる変調符号が生成され、送信信号間の相互相関を抑圧する相互相関抑圧用符号が互いに異なる変調符号に追加され、相互相関抑圧用符号が追加された互いに異なる変調符号を用いて互いに異なる送信信号が生成される。これにより、本開示に係るレーダ装置は、互いに異なる変調符号として、異なる符号系列を用いる場合よりも、送信信号間の相互相関を抑圧しつつ、送信チャンネルの数を増やすことができる。
実施の形態1に係るレーダ装置の構成を示すブロック図である。 信号処理部の構成を示すブロック図である。 実施の形態1に係るレーダ方法を示すフローチャートである。 送信部の動作を示すフローチャートである。 送信信号の周波数と時間との関係および送信信号の符号変調とヒット番号との関係を示す図である。 符号変調における巡回シフト量と相関値との関係を示す図である。 受信信号の積分値とドップラ周波数との関係を示すグラフである。 受信信号の積分値と符号系列の系列長との関係を示すグラフである。 受信部の動作を示すフローチャートである。 信号処理部の動作を示すフローチャートである。 実施の形態1に係るレーダ装置の機能を実現するハードウェア構成を示すブロック図である。 実施の形態1に係るレーダ装置の機能を実現するソフトウェアを実行するハードウェア構成を示すブロック図である。
実施の形態1.
図1は、実施の形態1に係るレーダ装置1の構成を示すブロック図である。図1に例示したレーダ装置1は、送信RF信号を電波として空間に放射し、空間に存在する観測対象である目標において送信RF信号が反射された反射波を受信し、反射波の受信RF信号に基づいて目標を検出する。また、レーダ装置1は、送信部2、受信部3および信号処理部4を備え、信号処理部4によって算出された目標情報が表示器5に表示される。目標情報には、例えば、目標距離、目標速度、目標の到来角度が含まれる。
送信部2は、送信アンテナ1−1−1〜1−1−NTxが接続されており、送信機1−2−1〜1−2−NTx、符号変調部1−3、符号生成部1−4、直交化符号生成部1−5および局部発振信号生成部1−6を備える。NTxは、送信チャンネル数であり、2以上の整数である。送信アンテナ1−1−1〜1−1−NTxは、送信部2から出力されたNTx個の送信RF信号(整数倍の送信RF信号)を空間に放射する。送信機1−2−1〜1−2−NTxは、符号変調部1−3から出力された送信RF信号を、各送信機に対応する送信アンテナ1−1−1〜1−1−NTxに出力する。
符号変調部1−3は、直交化符号生成部1−5によって相互相関抑圧用符号が追加された変調符号を用いて、局部発振信号生成部1−6によって生成された局部発振信号を符号変調する。相互相関抑圧用符号は、送信RF信号間の相互相関を抑圧する。これにより、送信機1−2−1〜1−2−NTxのそれぞれに対応したNTx個の送信RF信号が生成される。NTx個の送信RF信号は、符号変調部1−3から送信機1−2−1〜1−2−NTxに出力される。
符号生成部1−4は、同じ符号系列を互いに異なる巡回シフト量で巡回シフトすることによって、互いに異なる変調符号を生成する。例えば、符号生成部1−4は、巡回符号を送信チャンネルに設定された巡回シフト量で巡回シフトさせることで、送信チャンネルの変調符号を生成する。
直交化符号生成部1−5は、送信チャンネルごとの変調符号に対し相互相関抑圧用符号を追加することによって、送信RF信号間の相互相関が抑圧された変調符号を生成する。相互相関抑圧用符号は、例えば、送信信号間、すなわち、送信チャンネル間を直交化する直交化符号である。直交化符号生成部1−5は、送信チャンネル間の相互相関が0になる直交化符号を送信チャンネルごとの変調符号に対して1つだけ追加する。
局部発振信号生成部1−6は、局部発振信号を生成し、生成した局部発振信号を符号変調部1−3および受信機1−8−1〜1−8−NRxに出力する。NRxは、受信チャンネル数であり、1以上の整数である。
受信部3は、受信アンテナ1−7−1〜1−7−NRxが接続されており、受信機1−8−1〜1−8−NRxおよびA/D変換器1−9−1〜1−9−NRxを備える。受信アンテナ1−7−1〜1−7−NRxは、送信アンテナ1−1−1〜1−1−NTxによって放射された送信RF信号が、空間に存在する目標で反射された反射RF信号を受信して受信部3に出力する。受信アンテナ1−7−1〜1−7−NRxは、受信した反射RF信号を受信RF信号として受信機1−8−1〜1−8−NRxに出力する。
受信機1−8−1〜1−8−NRxは、局部発振信号生成部1−6から出力された局部発振信号を用いて、受信アンテナ1−7−1〜1−7−NRxから出力された受信RF信号の周波数をダウンコンバートする。受信機1−8−1〜1−8−NRxは、周波数をダウンコンバートした受信RF信号を、例えば帯域フィルタを用いてフィルタリングし、帯域フィルタを通過した信号の強度を増幅する。受信機1−8−1〜1−8−NRxは、強度を増幅した信号の位相を検波することによって生成した受信ビート信号を、A/D変換器1−9−1〜1−9−NRxに出力する。
A/D変換器1−9−1〜1−9−NRxは、受信機1−8−1〜1−8−NRxから出力された受信ビート信号をアナログ信号からデジタル信号に変換し、アナログ信号から変換したデジタル信号を信号処理部4に出力する。
信号処理部4は、受信部3によって生成された受信ビート信号を周波数領域の信号に変換し、送信部2によって生成された変調符号を用いて周波数領域の信号を符号復調する。信号処理部4は、符号復調した周波数領域の信号に基づいて目標候補を検出する。表示器5は、信号処理部4によって検出された目標候補までの距離、目標候補の速度および目標候補の到来角度を表示する。目標候補の到来角度は、例えば、目標候補の方位角および仰角である。
図2は、信号処理部4の構成を示すブロック図である。図4に示すように、信号処理部4は、周波数領域変換部41、信号分離部42、第1の積分部43、検出部44、第2の積分部45および角度算出部46を備える。周波数領域変換部41は、受信ビート信号を周波数領域の信号に変換する。例えば、周波数領域変換部41は、受信ビート信号を離散フーリエ変換して周波数領域の信号を生成する。周波数領域変換部41は、受信ビート信号を周波数領域の信号に変換する処理において離散フーリエ変換ではなく、高速フーリエ変換を用いてもよい。以下、高速フーリエ変換をFFTと記載する。
信号分離部42は、周波数領域変換部41によって受信ビート信号から変換された周波数領域の信号を、送信チャンネルに設定された変調符号を用いて符号復調する。信号分離部42によって符号復調された周波数領域の信号は、送信チャンネルごとおよび受信チャンネルごとの信号に分離されている。
第1の積分部43は、信号分離部42によって符号復調された、送信チャンネルごとおよび受信チャンネルごとの周波数領域の信号を積分する。例えば、第1の積分部43は、周波数領域の信号をパルスヒット方向に複素積分する。パルスヒット方向は、送信RF信号の送信パルスの送信方向である。以下、パルスヒット方向を、ヒット方向と記載する。また、積分処理は、離散フーリエ変換であってもよいし、FFTであってもよい。以下、第1の積分部43が積分した信号を第1の積分信号と記載する。
検出部44は、第1の積分部43から出力された第1の積分信号の信号強度に基づいて目標候補を検出し、目標候補までの距離および目標候補の速度を算出する。目標候補の検出には、例えば、セル平均−定誤警報確率(CA−CFAR)処理が用いられる。
第2の積分部45は、送信アンテナ1−1−1〜1−1−NTxの位置、受信アンテナ1−7−1〜1−7−NRxの位置および目標との角度の想定値に基づいて、第1の積分信号をさらに積分する。目標との角度の想定値は、想定される目標角度数(方位角数および仰角数)である。第2の積分部45を積分した信号を第2の積分信号と記載する。
角度算出部46は、第2の積分部45から出力された第2の積分信号の信号強度に基づいて、目標候補の方位角および仰角を算出する。
実施の形態1に係るレーダ方法の詳細は、下記の通りである。
図3は、実施の形態1に係るレーダ方法を示すフローチャートであり、レーダ装置1による一連の動作を示している。送信部2が、相互相関抑圧用符号を追加した変調符号を用いて送信RF信号を生成し、生成した送信RF信号を、送信アンテナ1−1−nTxを用いて空間に放射する(ステップST1)。ここで、nTxは、送信チャンネルごとに付与された送信チャンネル番号であり、送信チャンネル数NTxまでの2以上の整数である。
例えば、送信部2は、送信チャンネルごとに設定された巡回シフト量で巡回符号を巡回シフトすることにより、送信チャンネルごとの変調符号を生成する。送信部2は、生成した送信チャンネルごとの変調符号に直交化符号を追加することにより、送信チャンネルごとの直交化された変調符号を生成する。送信部2は、局部発振信号と、直交化された送信チャンネルごとの変調符号とを用いて、送信チャンネルごとの送信RF信号を生成する。
受信部3が、送信アンテナ1−1−nTxによって放射され、観測対象である目標において反射された送信RF信号の反射波を、受信アンテナ1−7−nRxが受信して、反射RF信号の受信ビート信号を生成する(ステップST2)。nRxは、受信チャンネルごとに付与された受信チャンネル番号であり、受信チャンネル数NRxまでの1以上の整数である。例えば、受信部3は、反射RF信号である受信RF信号の周波数を、局部発振信号を用いてダウンコンバートし、ダウンコンバートした信号のうち、帯域フィルタを通過した信号の強度を増幅させてから位相を検波する。これらの処理により、受信チャンネルごとの受信ビート信号が生成される。
信号処理部4が、受信ビート信号を周波数領域の信号に変換し、送信部2によって生成された変調符号を用いて周波数領域の信号を符号復調する(ステップST3)。符号復調された周波数領域の信号は、送信チャンネルごとおよび受信チャンネルごとの信号に分離されている。信号処理部4は、送信チャンネルごとおよび受信チャンネルごとの周波数領域の信号に基づいて目標候補を検出し、目標候補までの距離、目標候補の速度および目標候補の到来角度を算出して表示器5に表示する。
図3のステップST1の処理の詳細は、以下の通りである。
図4は、送信部2の動作を示すフローチャートであり、図3のステップST1の処理の詳細を示している。局部発振信号生成部1−6が局部発振信号を生成する(ステップST1a)。局部発振信号生成部1−6によって生成された局部発振信号は、符号変調部1−3および受信機1−8−nRxに出力される。
符号変調部1−3は、局部発振信号生成部1−6によって生成された局部発振信号L(h,t)を符号変調する。符号変調処理において、符号変調部1−3は、局部発振信号L(h,t)に対して直交化された符号を追加することで、送信チャンネル番号nTxの送信チャンネルに対応した送信RF信号Tx(nTx,h,t)を生成する。ここで、hは、送信パルスごとの送信RF信号に対して送信の順に付与されたパルスヒット番号である。以下、パルスヒット番号を、単に「ヒット番号」と記載する。tは、時間である。
符号変調部1−3が、送信チャンネル番号nTxの送信チャンネルに対応する局部発振信号L(h,t)を、直交化符号を用いて符号変調する。これにより、各送信チャンネルの送信信号の直交性が向上し、送信信号間の相互相関が抑圧されて、受信信号を個々の送信信号由来の成分に分離が可能になる。さらに送信チャンネル間の干渉および外部からの電波干渉が抑圧される。
続いて、符号生成部1−4は、一つの符号系列に対して、送信チャンネルごとに異なる巡回シフト量で巡回シフトした変調符号を生成する(ステップST2a)。図5は、送信RF信号の周波数と時間との関係および送信RF信号の符号変調とヒット番号との関係を示す図であり、擬似雑音係数である巡回符号を追加する符号変調と直交化符号とを示している。
図5(a)は、巡回符号のみを用いた符号変調によって生成された送信RF信号の周波数と時間との関係を示している。また、図5(b)は、巡回符号および直交化符号を用いた符号変調によって生成された送信RF信号の周波数と時間との関係を示している。図5(a)および図5(b)に示す期間Aでは、巡回符号のみを用いた符号変調が行われる。図5(a)および図5(b)において、Tは変調時間であり、Tは、変調時間Tから次の変調が行われるまでの待ち時間である。Tpriは、周波数変調の繰り返し周期の時間である。
例えば、符号生成部1−4は、下記式(1)に従って、予め設定された巡回符号C(h)を、送信チャンネル番号nTxの送信チャンネルに設定された巡回シフト量Δh(nTx)で巡回シフトさせる。この巡回シフトにより、図5(a)に示すように、送信チャンネル番号nTxの送信チャンネルに対応する変調符号Code(nTx,h)が生成される。なお、巡回符号C(h)には、巡回シフト量の異なる変調符号の相互相関値に基づく擬似雑音系列が用いられる。擬似雑音系列には、例えば、M系列(Maximal length sequence)、Gold系列または嵩系列を用いてもよい。下記式(1)において、Hは、符号系列の系列長である。

Figure 0006880345
図6は、符号変調における巡回シフト量と相関値との関係を示す図である。符号生成部1−4は、図6に示す巡回シフト量Δh(nTx)の範囲Bのうち、送信チャンネル番号nTxの送信チャンネルの変調符号Code(nTx,h)間の相互相関値LCCが一定値となる、符号Cで示す巡回シフト量Δh(nTx)を選択する。すなわち、符号生成部1−4は、下記式(2)を満たすように、上記式(1)の巡回シフト量Δh(nTx)を選択する。送信チャンネル番号n’Txは、送信チャンネル番号nTxとは異なる送信チャンネル番号である。

Figure 0006880345
なお、符号生成部1−4は、送信チャンネル番号nTxの送信チャンネルに対応した変調符号Code(nTx,h)に対してオフセット用位相φ0,nTxを付加してもよい。オフセット用位相φ0,nTxを付加することによって、送信アンテナ1−1−nTxから空間に同時に放射する送信RF信号の合成放射パターンを設計することが可能になる。また、送信RF信号の秘匿性が向上するので、妨害耐性が向上する。符号生成部1−4は、送信チャンネル番号nTxの送信チャンネルに対応した変調符号Code(nTx,h)を直交化符号生成部1−5に出力する。
直交化符号生成部1−5は、送信チャンネル番号nTxの送信チャンネルに対応する変調符号Code(nTx,h)に対して、下記式(3)に従い、図5(b)に示すように直交化符号を追加する(ステップST3a)。これにより、送信チャンネル番号nTxの送信チャンネルに対応する、直交化された変調符号Code(nTx,h)が生成される。

Figure 0006880345
ヒット数Hは、下記式(4)によって表される。ヒット数Hは、直交化された変調符号Code(nTx,h)を用いて生成された送信RF信号の送信パルス数である。

Figure 0006880345
すなわち、図6に示すように、送信チャンネル番号nTxの送信チャンネルに対応する変調符号Code(nTx,h)間は、相互相関値LCCを有しており、完全に直交しているわけではない。完全に直交していれば、相互相関は0になる。
図7は、受信信号の積分値とドップラ周波数との関係を示すグラフであり、受信信号の積分値は、第1の積分部43から出力された第1の積分信号である。図7において、第1の積分信号は、巡回符号のみを用いて符号変調された信号を符号復調し、符号復調された信号をヒット方向に離散フーリエ変換して生成される。符号D1を付した受信信号の積分値とドップラ周波数との関係を参照すると、変調符号と復調符号とが一致している場合、第1の積分信号は、目標のドップラ周波数fにおいて最大値1になる。目標のドップラ周波数f以外のドップラ周波数における第1の積分信号の相互相関値は、1/√Hである。
符号D2を付した受信信号の積分値とドップラ周波数との関係を参照すると、変調符号と復調符号が一致していなければ、目標のドップラ周波数fにおける第1の積分信号の値は、1/Hとなる。第1の積分信号は、目標のドップラ周波数fにおいて相互相関は小さくなるが、相互相関値1/Hを有しており、信号分離後の積分効率は劣化する。
符号D3を付した受信信号の積分値とドップラ周波数との関係において、第1の積分信号は、巡回符号に直交化符号を追加した変調符号を用いて符号変調された信号を符号復調し、符号復調した信号をヒット方向に離散フーリエ変換して生成されている。第1の積分信号は、変調符号と復調符号が一致していなければ、目標のドップラ周波数fにおける相互相関が0となる。
直交化符号生成部1−5は、目標のドップラ周波数ビンの相互相関が0になるように、すなわち直交するように、上記式(3)に従って送信チャンネル番号nTxの送信チャンネルに対応する変調符号Code(nTx,h)に対して直交化符号を追加する。これにより、目標のドップラ周波数ビンの相互相関が抑圧されて0になり、信号分離後の積分効率が向上し、測角精度が向上する。
また、送信チャンネル番号nTxの送信チャンネルに対応する、直交化された変調符号Code(nTx,h)を生成することで、図7に示すように、目標のドップラ周波数ビン以外の相互相関値1/√Hが劣化することなく、検出性能が向上したレーダ装置1が得られる。
図5(b)および上記式(3)において、直交化符号生成部1−5が、巡回符号に対して直交化符号を追加した変調符号を生成する場合を示したが、直交化符号を、巡回符号と巡回符号との間に追加してもよい。これにより、変調符号は、連続した巡回符号ではなくなり、送信RF信号の秘匿性が向上して妨害耐性が向上したレーダ装置1が得られる。
図8は、受信信号の積分値と符号系列の系列長との関係を示すグラフであり、受信信号の積分値は第1の積分部43から出力された第1の積分信号である。図8において、符号E1を付した受信信号の積分値と符号系列の系列長との関係における第1の積分信号は、巡回符号のみを用いて符号変調された信号を符号復調し、符号復調された信号をヒット方向に離散フーリエ変換して生成されたものである。巡回符号のみを用いた符号変調では、符号系列の系列長に応じた相互相関値1/Hが発生する。このため、系列長が短いほど相互相関値が大きくなり、信号分離後の積分効率が劣化し、目標の測角精度も劣化する。
符号E2を付した受信信号の積分値と符号系列の系列長との関係における第1の積分信号は、巡回符号に直交化符号を追加した変調符号を用いて符号変調された信号を符号復調し、符号復調した信号をヒット方向に離散フーリエ変換して生成されたものである。巡回符号に直交化符号を追加した変調符号を用いた符号変調では、符号系列の系列長によらず相互相関が0(NULL)となる。これにより、レーダ装置1は、信号分離後の積分効率が向上し、測角精度も向上する。
符号生成部1−4は、巡回シフトする擬似雑音系列のうち、相互相関値が一定値となる系符号列である、例えば、M系列を用い、直交化符号生成部1−5が、変調符号に一つの直交化符号を追加する。これにより、レーダ装置1は、相互相関を抑圧することが可能である。図5(a)に示したように、巡回符号のみを用いて符号変調された送信RF信号のヒット数Hは、2のべき乗−1である。これに対して、図5(b)に示したように、巡回符号に直交化符号を追加した変調符号を用いて符号変調された送信RF信号のヒット数Hは、2のべき乗になる。このため、受信部3において符号復調された受信信号のFFTを効率よく実施することが可能である。
また、直交化符号生成部1−5は、送信チャンネル番号nTxの送信チャンネルに対応する、直交化された変調符号Code(nTx,h)を繰り返し送信してもよい。すなわち、変調符号Code(nTx,h)を用いて符号変調された送信RF信号のヒット数Hを2回とする。送信パルスを2回繰り返して送信することによって、目標のドップラ周波数ビンが増加するので、送信RF信号の干渉による影響が低減される。直交化符号生成部1−5は、送信チャンネル番号nTxの送信チャンネルに対応する、直交化された変調符号Code(nTx,h)を符号変調部1−3に出力する。
図4において、符号変調部1−3は、直交化符号生成部1−5によって生成された送信チャンネル番号nTxの送信チャンネルに対応する、直交化された変調符号Code(nTx,h)を用いて、局部発振信号生成部1−6によって生成された局部発振信号を符号変調することによって、送信チャンネル番号nTxの送信チャンネルに対応する送信RF信号Tx(nTx,h,t)を生成する(ステップST4a)。符号変調部1−3によって生成された送信RF信号は、送信機1−2−nTxに出力される。
送信機1−2−nTxは、符号変調部1−3によって生成された送信RF信号Tx(nTx,h,t)を、送信アンテナ1−1−nTxに出力する。送信アンテナ1−1−nTxは、送信チャンネルnTxに対応する送信RF信号を、空間に放射する(ステップST5a)。例えば、NTxが4である場合、送信アンテナ1−1−1〜1−1−4は、下記式(5)で表される送信RF信号Tx(nTx,h,t)を、同時に、空間に放射する。下記式(5)において、fは、送信周波数であり、Bは、変調帯域であり、Tは、変調時間であり、Tchpは、チャープ繰り返し周期の時間である。

Figure 0006880345
図3のステップST2の処理の詳細は、以下の通りである。
図9は、受信部3の動作を示すフローチャートであり、図3のステップST2の処理の詳細を示している。空間に放射された送信RF信号は、空間内に存在する目標で反射されて反射RF信号となる。反射RF信号は、受信アンテナ1−7−nRxに入射する。受信アンテナ1−7−nRxは、入射した反射RF信号を受信する(ステップST1b)。
反射RF信号は、受信チャンネル番号nRxの受信チャンネルに対応した受信RF信号Rx(nRx,h,t)として受信機1−8−nRxに出力される。
次に、受信機1−8−nRxは、局部発振信号L(h,t)を用いて、受信RF信号Rx(nRx,h,t)をダウンコンバートし、ダウンコンバートした信号のうち、帯域フィルタを通過した信号の強度を増幅させ、位相検波する。これらの処理により、受信チャンネル番号nRxの受信チャンネルに対応した受信ビート信号V’(nRx,h,t)が生成される(ステップST2b)。受信ビート信号V’(nRx,h,t)は、受信機1−8−nRxからA/D変換器1−9−nRxに出力される。
A/D変換器1−9−nRxは、受信チャンネル番号nRxの受信チャンネルに対応した受信ビート信号V’(nRx,h,t)をアナログ信号からデジタル信号に変換することにより、下記式(6)で表される受信ビート信号V(nRx,h,m)を生成する(ステップST3b)。

Figure 0006880345
上記式(6)で表される受信ビート信号V(nRx,h,m)は、下記式(7)で表される送信チャンネル番号nTxの送信チャンネルごとおよび受信チャンネル番号nRxの受信チャンネルごとの受信ビート信号V(nTx,nRx,h,m)が加算されたものである。

Figure 0006880345
上記式(7)において、Δtは、変調時間Tにおける受信ビート信号のサンプリング間隔である。mは、変調時間Tにおいてサンプリングされた受信ビート信号のサンプリング番号であり、1からM−1までのいずれかの整数値である。Mは、変調時間Tにおける受信ビート信号のサンプリング数である。Aは受信ビート信号の振幅であり、Rは目標相対距離の初期値であり、vは目標相対速度であり、θは目標角度である。また、cは、光速である。
φTx(nTx)は、下記式(8)で表される送信チャンネル番号nTxの送信チャンネルに対応する送信RF信号の位相差φRx(nRx)は、下記式(9)で表される受信チャンネル番号nRxの受信チャンネルに対応する受信ビート信号の位相差に等しい。下記式(8)および下記式(9)において、PTx(nTx)は、送信チャンネル番号nTxの送信チャンネルに対応する送信アンテナ1−1−nTxの位置ベクトルである。PRx(nRx)は、受信チャンネル番号nRxの受信チャンネルに対応する受信アンテナ1−7−nRx位置ベクトルである。また、「・」は内積を表す数学記号である。送信チャンネルに対応する送信アンテナおよび受信チャンネルに対応する受信アンテナは任意の位置でよい。

Figure 0006880345
上記式(8)および上記式(9)において、εtgtは、下記式(10)で表される。下記式(10)で表されるεtgtは、方位角がθAZ,tgtであり、仰角がθAZ,tgtである目標方向の単位ベクトルである。

Figure 0006880345
図3のステップST3の処理の詳細は、以下の通りである。
図10は、信号処理部4の動作を示すフローチャートであり、図3のステップST3の処理の詳細を示している。周波数領域変換部41は、下記式(11)に従って、受信ビート信号V(nRx,h,m)を離散フーリエ変換することにより、受信チャンネル番号nRxの受信チャンネルに対応する周波数領域の信号fb,1(nRx,h,mfft)を生成する(ステップST1c)。下記式(11)において、Mfftは、離散フーリエ変換点数であり、mfftは離散フーリエ変換番号である。なお、周波数領域変換部41は、離散フーリエ変換の代わりに、FFTを用いて受信ビート信号を周波数領域の信号に変換してもよい。FFTを用いると、低演算化および高速化が可能になり、低コストおよび処理時間の短縮を実現したレーダ装置1を得ることができる。

Figure 0006880345
信号分離部42は、送信チャンネル番号nTxの送信チャンネルに設定された変調符号Code(nTx,h)を用いて、周波数領域の信号fb,1(nRx,h,mfft)を、下記式(12)に従い、送信チャンネル番号nTxの送信チャンネルと受信チャンネル番号nRxの受信チャンネルとに対応する周波数領域の信号を符号復調する(ステップST2c)。符号復調された周波数領域の信号は、送信チャンネルごとおよび受信チャンネルごとの信号に分離されている。送信チャンネル番号nTxの送信チャンネルと受信チャンネル番号nRxの受信チャンネルとに対応する周波数領域の信号fb,1,C(nTx,nRx,h,mfft)は、信号分離部42から第1の積分部43に出力される。

Figure 0006880345
上記式(12)に示すように、送信チャンネル番号nTxの送信チャンネルに設定された変調符号Code(nTx,h)と一致して自己相関となる信号fb,0,C(nTx,nRx,h,m)における、変調符号ΔCode(nTx,h)は、下記式(13)で表されるように、符号復調される。

Figure 0006880345
また、送信チャンネル番号nTxの送信チャンネルに設定された変調符号Code(nTx,h)と一致せず、すなわち、nTx≠n’Txとなって、相互相関となる信号f’b,0,C(n’Tx,nRx,h,m)における、変調符号ΔCode(n’Tx,h)は、下記式(14)で表されるように、符号復調される。

Figure 0006880345
次に、第1の積分部43は、信号分離部42によって復調された送信チャンネル番号nTxおよび受信チャンネル番号nRxに対応した周波数領域の信号fb,1,C(nTx,nRx,h,mfft)を離散フーリエ変換することで、送信チャンネルごとおよび受信チャンネルごとの第1の積分信号を生成する(ステップST3c)。例えば、第1の積分部43は、下記式(15)に従って周波数領域の信号を離散フーリエ変換する。これにより、送信チャンネル番号nTxおよび受信チャンネル番号nRxに対応した距離および速度に基づいた第1の積分信号f(nTx,nRx,hfft,mfft)が生成される。下記式(15)において、hfftは、速度ビン番号であり、mfftは、距離ビン番号であり、Hfftは、速度ビン数である。

Figure 0006880345
周波数領域変換部41が受信ビート信号を周波数領域の信号へ変換する処理と、第1の積分部43が受信ビート信号を積分する処理を行うことによって、レーダ装置1は、符号系列の系列長Hだけ信号対雑音比SNRが向上し、目標の検出性能が向上する。周波数領域変換部41および第1の積分部43の処理には、離散フーリエ変換の代わりにFFTを用いてもよい。FFTを用いると、低演算化および高速化が可能になり、低コストおよび処理時間の短縮を実現したレーダ装置1を得ることができる。第1の積分部43は、第1の積分信号f(nTx,nRx,hfft,mfft)を検出部44に出力する。
検出部44は、第1の積分信号f(nTx,nRx,hfft,mfft)の信号強度に基づいて、目標候補を検出する(ステップST4c)。目標候補の検出には、例えば、CA−CFAR処理を用いてもよい。検出部44は、目標候補番号ntgtの目標候補に対応した送信チャンネル番号nTxの送信チャンネルおよび受信チャンネルnRxの受信チャンネルに対応する第1の信号fb,1(nTx,nRx,hntgt,mntgt)、速度方向のサンプリング番号である速度ビン番号hntgtおよび距離方向のサンプリング番号である距離ビン番号mntgtを特定し、第2の積分部45に出力する。目標候補番号ntgtは、目標候補ごとに割り当てられた通し番号である。
第2の積分部45は、下記式(16)に従って、第1の積分信号f(nTx,nRx,hfft,mfft)を積分することにより、第2の積分信号f2,ntgt(nEL,nAZ)を生成する(ステップST5c)。下記式(16)において、NELは、想定される目標の仰角数であり、NAZは、想定される目標の方位角数である。

Figure 0006880345
上記式(16)において、位相差φ’Tx(nTx,nEL,nAZ)は、仰角番号nELの仰角θEL(nEL)であり、かつ方位角番号nAZの方位角θAZ(nAZ)である目標と、送信アンテナ番号nTxの送信チャンネルに対応する送信アンテナとの位相差であり、下記式(17)で表される。

Figure 0006880345
上記式(16)において、位相差φ’Rx(nRx,nEL,nAZ)は、仰角番号nELの仰角θEL(nEL)であり、かつ方位角番号nAZの方位角θAZ(nAZ)である目標と、受信アンテナ番号nRxの受信チャンネルに対応する受信アンテナとの位相差であり、下記式(18)で表される。

Figure 0006880345
仰角番号nELの仰角θEL(nEL)と方位角番号nAZの方位角θAZ(nAZ)とについて想定される目標方向の単位ベクトルε’(nEL,nAZ)は、下記式(19)で表される。第2の積分部45は、第2の積分信号f2,ntgt(nEL,nAZ)を角度算出部46に出力する。

Figure 0006880345
角度算出部46は、第2の積分信号f2,ntgt(nEL,nAZ)の信号強度に基づいて、目標候補の方位角を算出する(ステップST6c)。例えば、角度算出部46は、検出部44によって検出された目標候補番号n’tgtに対応する目標候補の目標方位角ビン番号n’AZに対応する方位角θn’AZを算出し、目標仰角ビン番号n’ELに対応する方位角θn’ELを算出し、速度ビン番号hntgtに対応する速度vhntgtを算出し、距離ビン番号mntgtに対応する距離Rmntgtを算出する。表示器5は、信号処理部4によって算出された目標候補の距離、速度、方位角および仰角を表示する。
レーダ装置1の機能を実現するハードウェア構成については、以下の通りである。
レーダ装置1における、送信部2、受信部3および信号処理部4の機能は、処理回路によって実現される。すなわち、レーダ装置1は、図3のステップST1からステップST3までの処理を実行する処理回路を備える。処理回路は、専用のハードウェアであってもよいし、メモリに記憶されたプログラムを実行するCPU(Central Processing Unit)であってもよい。
図11は、レーダ装置1の機能を実現するハードウェア構成を示すブロック図である。図12は、レーダ装置1の機能を実現するソフトウェアを実行するハードウェア構成を示すブロック図である。図11および図12において、入力インタフェース100は、例えば、受信アンテナ1−7−nRxから受信部3へ出力される受信RF信号を中継するインタフェースである。出力インタフェース101は、送信部2から送信アンテナ1−1−nTxへ出力される送信RF信号または信号処理部4から表示器5へ出力される目標情報を中継するインタフェースである。
処理回路が、図11に示す専用のハードウェアの処理回路102である場合、処理回路102は、例えば、単一回路、複合回路、プログラム化したプロセッサ、並列プログラム化したプロセッサ、ASIC(Application Specific Integrated Circuit)、FPGA(Field−Programmable Gate Array)、または、これらを組み合わせたものが該当する。レーダ装置1における、送信部2、受信部3および信号処理部4の機能は、別々の処理回路で実現されてもよいし、これらの機能がまとめて1つの処理回路で実現されてもよい。
処理回路が図12に示すプロセッサ103である場合、レーダ装置1における、送信部2、受信部3および信号処理部4の機能は、ソフトウェア、ファームウェアまたはソフトウェアとファームウェアとの組み合わせによって実現される。なお、ソフトウェアまたはファームウェアは、プログラムとして記述されてメモリ104に記憶される。
プロセッサ103は、メモリ104に記憶されたプログラムを読み出して実行することにより、レーダ装置1における、送信部2、受信部3および信号処理部4の機能を実現する。例えば、レーダ装置1は、プロセッサ103によって実行されるときに、図3に示すフローチャートにおけるステップST1からステップST3までの処理が結果的に実行されるプログラムを記憶するためのメモリ104を備える。これらのプログラムは、送信部2、受信部3および信号処理部4の手順または方法をコンピュータに実行させる。メモリ104は、コンピュータを送信部2、受信部3および信号処理部4として機能させるためのプログラムが記憶されたコンピュータ可読記憶媒体であってもよい。
メモリ104は、例えば、RAM(Random Access Memory)、ROM(Read Only Memory)、フラッシュメモリ、EPROM(Erasable Programmable Read Only Memory)、EEPROM(Electrically−EPROM)などの不揮発性または揮発性の半導体メモリ、磁気ディスク、フレキシブルディスク、光ディスク、コンパクトディスク、ミニディスク、DVDなどが該当する。
レーダ装置1における、送信部2、受信部3および信号処理部4の機能の一部は専用ハードウェアで実現され、一部はソフトウェアまたはファームウェアで実現されてもよい。例えば、送信部2および受信部3は、専用のハードウェアである処理回路102によってその機能が実現され、信号処理部4は、プロセッサ103がメモリ104に記憶されたプログラムを読み出し実行することで、その機能が実現される。このように、処理回路は、ハードウェア、ソフトウェア、ファームウェアまたはこれらの組み合わせによって、上記機能を実現することができる。
以上のように、実施の形態1に係るレーダ装置1は、同じ符号系列を互いに異なる巡回シフト量で巡回シフトすることによって互いに異なる変調符号Code(nTx,h)を生成し、送信RF信号間の相互相関を抑圧する相互相関抑圧用符号を互いに異なる変調符号Code(nTx,h)に追加し、相互相関抑圧用符号が追加された互いに異なる変調符号Code(nTx,h)を用いて互いに異なる送信RF信号を生成する。これにより、レーダ装置1は、互いに異なる変調符号として異なる符号系列を用いる場合よりも、変調符号の相互相関を抑圧しつつ、送信チャンネルの数を増やすことができる。
なお、実施の形態の任意の構成要素の変形もしくは実施の形態の任意の構成要素の省略が可能である。
本開示に係るレーダ装置は、例えば、車両周辺の物体を検出するレーダ装置に利用可能である。
1 レーダ装置、1−1−1〜1−1−NTx,1−1−nTx 送信アンテナ、1−2−1〜1−2−NTx,1−2−nTx 送信機、1−3 符号変調部、1−4 符号生成部、1−5 直交化符号生成部、1−6 局部発振信号生成部、1−7−1〜1−7−NRx,1−7−nRx 受信アンテナ、1−8−1〜1−8−NRx,1−8−nRx 受信機、1−9 A/D変換器、2 送信部、3 受信部、4 信号処理部、5 表示器、41 周波数領域変換部、42 信号分離部、43 第1の積分部、44 検出部、45 第2の積分部、46 角度算出部、100 入力インタフェース、101 出力インタフェース、102 処理回路、103 プロセッサ、104 メモリ。

Claims (12)

  1. 同じ符号系列を互いに異なる巡回シフト量で巡回シフトすることによって互いに異なる複数の変調符号を生成し、送信信号間の相互相関を抑圧する相互相関抑圧用符号の系列が、生成した複数の変調符号の系列にそれぞれ追加されてなる複数の符号を生成し、生成した複数の符号を用いて符号変調された互いに異なる複数の送信信号を生成し、互いに異なる複数の送信信号を、複数の送信アンテナによって放射する送信部と、
    複数の前記送信アンテナによって放射された複数の送信信号が、観測対象である目標において反射された反射波を、受信アンテナによって受信し、前記反射波の受信信号を出力する受信部と、
    前記受信部から出力された受信信号を周波数領域の信号に変換し、前記送信部によって生成された変調符号を用いて前記周波数領域の信号を符号復調する信号処理部と、
    を備えたことを特徴とするレーダ装置。
  2. 前記信号処理部は、符号復調した信号を積分すること
    を特徴とする請求項1に記載のレーダ装置。
  3. 前記信号処理部は、複数の前記送信アンテナの各位置、前記受信アンテナの位置および前記目標との角度の想定値に基づいて、符号復調して積分した信号をさらに積分すること
    を特徴とする請求項2に記載のレーダ装置。
  4. 前記信号処理部は、信号をヒット方向に複素積分すること
    を特徴とする請求項2または請求項3に記載のレーダ装置。
  5. 前記信号処理部は、信号をヒット方向にフーリエ変換すること
    を特徴とする請求項2または請求項3に記載のレーダ装置。
  6. 前記送信部は、前記符号系列として擬似雑音系列を用いること
    を特徴とする請求項1に記載のレーダ装置。
  7. 前記送信部は、前記符号系列としてM系列、Gold系列または嵩系列を用いること
    を特徴とする請求項1に記載のレーダ装置。
  8. 前記送信部は、生成した各変調符号の相互相関が一定値となる巡回シフト量を用いること
    を特徴とする請求項1に記載のレーダ装置。
  9. 前記送信部は、送信信号にオフセット用位相を付加すること
    を特徴とする請求項1に記載のレーダ装置。
  10. 前記送信部は、送信信号を、系列長の整数倍だけ用いること
    を特徴とする請求項1に記載のレーダ装置。
  11. 前記信号処理部は、周波数領域の信号への変換および積分処理に高速フーリエ変換を用いること
    を特徴とする請求項2または請求項3に記載のレーダ装置。
  12. 送信部が、同じ符号系列を互いに異なる巡回シフト量で巡回シフトすることによって互いに異なる複数の変調符号を生成し、送信信号間の相互相関を抑圧する相互相関抑圧用符号の系列が、生成した複数の変調符号の系列にそれぞれ追加されてなる複数の符号を生成し、生成した複数の符号を用いて符号変調された互いに異なる複数の送信信号を生成し、互いに異なる複数の送信信号を、複数の送信アンテナによって放射するステップと、
    受信部が、複数の前記送信アンテナによって放射された複数の送信信号が、観測対象である目標において反射された反射波を、受信アンテナによって受信し、前記反射波の受信信号を出力するステップと、
    信号処理部が、前記受信部から出力された受信信号を周波数領域の信号に変換し、前記送信部によって生成された変調符号を用いて前記周波数領域の信号を符号復調するステップと、
    を備えたことを特徴とするレーダ方法。
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