JP6641063B2 - バイオディーゼル中のモノグリセリドを除去する方法 - Google Patents

バイオディーゼル中のモノグリセリドを除去する方法 Download PDF

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Description

本発明は、バイオディーゼル等の脂肪酸アルキルエステル組成物中のモノグリセリドを除去する方法に関する。
バイオディーゼルは、脂肪酸アルキルエステルを主成分とするディーゼル燃料であり、植物油脂等の油脂とメタノール等のアルコールとのエステル交換により製造される。バイオディーゼルは、一般的に、モノグリセリド等の不純物を含有する。モノグリセリドは、バイオディーゼルの使用の際に、析出によるフィルターの閉塞等の障害をもたらす。そのため、バイオディーゼルからモノグリセリドを除去する技術が求められている。
バイオディーゼル中のモノグリセリドの除去方法としては、例えば、水洗、蒸留、抽出、膜分離、吸着剤による吸着除去が知られている。
また、バイオディーゼル中のモノグリセリドの除去方法としては、バイオディーゼルの水素化により不飽和脂肪酸モノグリセリドを選択的に易析出性の飽和脂肪酸モノグリセリドに変換し、析出した脂肪酸モノグリセリドを除去する方法が報告されている(特許文献1)。同文献には、モノグリセリドの析出(晶析)は静置条件で実施でき、静置時間は24時間以上が好ましいとの記載がある。
WO2015/056767
本発明は、バイオディーゼル等の脂肪酸アルキルエステル組成物中のモノグリセリドを除去する方法を提供することを課題とする。
本発明者らは、特許文献1に記載の方法は、モノグリセリドの析出(晶析)にかかる時間等の点で、改善の余地があると考えた。本発明者らは、さらに、モノグリセリドを含有する脂肪酸アルキルエステル組成物を特定の条件下で撹拌することで、該モノグリセリドを効率的に析出させることができ、以て該モノグリセリドを容易に除去できることを見出し、本発明を完成させた。
すなわち、本発明は以下の通り例示できる。
[1]
脂肪酸アルキルエステルの製造方法であって、
下記工程(A)および(B)を含む、方法:
(A)脂肪酸アルキルエステルおよびモノグリセリドを含有する混合物を撹拌し、該モノグリセリドを析出させる工程;
(B)析出した前記モノグリセリドを前記混合物から除去する工程。
[2]
前記工程(A)における撹拌時の撹拌動力が、5W/m〜1000W/mである、前記方法。
[3]
前記工程(A)における撹拌時の撹拌翼の先端速度が、0.2m/s〜3.0m/sである、前記方法。
[4]
前記工程(A)の温度が、14℃〜20℃である、前記方法。
[5]
前記工程(A)の時間が、0.5時間〜20時間である、前記方法。
[6]
前記工程(A)における撹拌が実施されている期間が、0.5時間〜10時間である、前記方法。
[7]
前記工程(A)における撹拌が停止している期間が、0時間〜10時間である、前記方法。
[8]
前記脂肪酸アルキルエステルが、脂肪酸メチルエステルである、前記方法。
[9]
さらに、前記工程(A)の実施前に、前記混合物を水素化する工程を含む、前記方法。
[10]
さらに、前記工程(A)の実施前または実施中に、前記混合物にモノグリセリドの種晶を添加する工程を含む、前記方法。
[11]
さらに、前記工程(A)の実施前または実施中に、前記混合物に軽油を添加する工程を含む、前記方法。
[12]
さらに、前記工程(B)の実施後に、吸着剤を用いて前記混合物中に残留する前記モノグリセリドを除去する工程を含む、前記方法。
[13]
前記工程(A)における撹拌時の撹拌動力が、14W/m〜391W/mである、前記方法。
[14]
前記工程(A)における撹拌時の撹拌翼の先端速度が、0.4m/s〜1.4m/sである、前記方法。
晶析温度とモノグリセリド除去率および脂肪酸アルキルエステル収率との相関を示す図。 撹拌動力とモノグリセリド除去率および脂肪酸アルキルエステル収率との相関を示す図。 晶析時間とモノグリセリド除去率および脂肪酸アルキルエステル収率との相関を示す図。 撹拌動力と脂肪酸アルキルエステル収率および濾過速度との相関を示す図。 晶析時間と脂肪酸アルキルエステル収率および濾過速度との相関を示す図。
以下、本発明を詳細に説明する。
本発明の方法は、下記工程(A)および(B)を含む、モノグリセリドを除去する方法である:
(A)脂肪酸アルキルエステルおよびモノグリセリドを含有する混合物を撹拌し、該モノグリセリドを析出させる工程;
(B)析出した前記モノグリセリドを前記混合物から除去する工程。
また、本発明の方法により、脂肪酸アルキルエステルが得られる。すなわち、本発明の方法は、上記工程(A)および(B)を含む、脂肪酸アルキルエステルの製造方法と読み替えてもよい。
上記工程(A)を「撹拌工程」ともいう。上記工程(B)を「除去工程」ともいう。上記工程(A)を実施する混合物を「粗混合物(crude mixture)」ともいう。本発明の方法により得られる脂肪酸アルキルエステルを「生産物(product)」ともいう。また、脂肪酸アルキルエステルそのものまたはそれを含有する混合物(組成物)を「脂肪酸アルキルエステル組成物」ともいう。また、「析出」を「晶析」ともいう。
粗混合物は、脂肪酸アルキルエステルおよびモノグリセリドを含有する混合物である。粗混合物は、言い換えると、モノグリセリドを含有する脂肪酸アルキルエステル組成物である。粗混合物は、脂肪酸アルキルエステルおよびモノグリセリドからなるものであってもよく、さらに他の成分を含有するものであってもよい。他の成分としては、ジグリセリド、トリグリセリド、グリセリン、アルコール、水分、塩が挙げられる。
粗混合物における各成分の含有量(濃度)は、本発明の効果を損なわない限り、特に制限されない。
粗混合物における脂肪酸アルキルエステルとモノグリセリドの総含有量は、粗混合物全量に対して、例えば、90%(w/w)以上、95%(w/w)以上、97%(w/w)以上、98%(w/w)以上、または99%(w/w)以上であってよい。
粗混合物における脂肪酸アルキルエステルの含有量は、粗混合物全量に対して、例えば、80%(w/w)以上、85%(w/w)以上、90%(w/w)以上、95%(w/w)以上、97%(w/w)以上、98%(w/w)以上、または99%(w/w)以上であってよく、100%(w/w)未満である。
粗混合物におけるモノグリセリドの含有量は、粗混合物全量に対して、例えば、0.2%(w/w)以上、0.25%(w/w)以上、0.3%(w/w)以上、0.35%(w/w)以上、0.4%(w/w)以上、0.45%(w/w)以上、0.5%(w/w)以上、0.7%(w/w)以上、1%(w/w)以上、2%(w/w)以上、3%(w/w)以上、または5%(w/w)以上であってもよく、10%(w/w)以下、7%(w/w)以下、5%(w/w)以下、3%(w/w)以下、2%(w/w)以下、1%(w/w)以下、0.7%(w/w)以下、または0.5%(w/w)以下であってもよく、それらの矛盾しない組み合わせであってもよい。
粗混合物におけるモノグリセリドの含有量は、粗混合物における脂肪酸アルキルエステルの含有量に対して、例えば、0.2%(w/w)以上、0.25%(w/w)以上、0.3%(w/w)以上、0.35%(w/w)以上、0.4%(w/w)以上、0.45%(w/w)以上、0.5%(w/w)以上、0.7%(w/w)以上、1%(w/w)以上、2%(w/w)以上、3%(w/w)以上、または5%(w/w)以上であってもよく、10%(w/w)以下、7%(w/w)以下、5%(w/w)以下、3%(w/w)以下、2%(w/w)以下、1%(w/w)以下、0.7%(w/w)以下、または0.5%(w/w)以下であってもよく、それらの矛盾しない組み合わせであってもよい。
なお、粗混合物における各成分の含有量(例えば上記例示した含有量の範囲)は、軽油等の外部成分を粗混合物に添加する場合にあっては、特記しない限り、当該外部成分の添加前の粗混合物における含有量を示す。その場合、外部成分の添加後の粗混合物における各成分の含有量は、例えば、上記例示した含有量の範囲と当該外部成分の添加量比等に基づいて算出される範囲であってよい。
脂肪酸アルキルエステルを構成する脂肪酸およびアルキル基としては、後述するものが挙げられる。すなわち、脂肪酸アルキルエステルとしては、後述する構成脂肪酸と後述するアルキル基の組み合わせで構成されるエステルが挙げられる。すなわち、脂肪酸アルキルエステルとしては、飽和脂肪酸アルキルエステルや不飽和脂肪酸アルキルエステルが挙げられる。不飽和脂肪酸アルキルエステルとしては、1価不飽和脂肪酸アルキルエステルや多価不飽和脂肪酸アルキルエステルが挙げられる。不飽和脂肪酸アルキルエステルとしては、トランス脂肪酸アルキルエステルやシス脂肪酸アルキルエステルが挙げられる。また、脂肪酸アルキルエステルとしては、脂肪酸メチルエステルが挙げられる。粗混合物は、1種の脂肪酸アルキルエステルを含有していてもよく、2種またはそれ以上の脂肪酸アルキルエステルを含有していてもよい。
モノグリセリドを構成する脂肪酸としては、後述するものが挙げられる。すなわち、モノグリセリドとしては、後述する構成脂肪酸のモノグリセリドが挙げられる。すなわち、モノグリセリドとしては、飽和脂肪酸モノグリセリドや不飽和脂肪酸モノグリセリドが挙げられる。不飽和脂肪酸モノグリセリドとしては、1価不飽和脂肪酸モノグリセリドや多価不飽和脂肪酸モノグリセリドが挙げられる。モノグリセリドにおける構成脂肪酸の位置は、特に制限されない。モノグリセリドは、構成脂肪酸を1位(3位と同義)に有していてもよく、2位に有していてもよい。粗混合物は、1種のモノグリセリドを含有していてもよく、2種またはそれ以上のモノグリセリドを含有していてもよい。
構成脂肪酸としては、炭素数6〜26、特には炭素数8〜24、さらに特には炭素数12〜18の脂肪酸が挙げられる。脂肪酸としては、飽和脂肪酸や不飽和脂肪酸が挙げられる。不飽和脂肪酸としては、1価不飽和脂肪酸や多価不飽和脂肪酸が挙げられる。不飽和脂肪酸としては、トランス脂肪酸やシス脂肪酸が挙げられる。トランス脂肪酸は、例えば、水素化により生ずる。脂肪酸として、具体的には、カプリル酸(C8:0)、カプリン酸(C10:0)、ラウリン酸(C12:0)、ミリスチン酸(C14:0)、パルミチン酸(C16:0)、ステアリン酸(C18:0)、アラキジン酸(C20:0)、ベヘン酸(C22:0)、リグノセリン酸(C24:0)等の飽和脂肪酸、パルミトレイン酸(C16:1)、オレイン酸(C18:1)、エイコセン酸(C20:1)、エルカ酸(C22:1)等の1価不飽和脂肪酸、リノール酸(C18:2)等の2価不飽和脂肪酸、リノレン酸(C18:3)等の3価不飽和脂肪酸、ステアリドン酸(C18:4)等の4価不飽和脂肪酸、エイコサペンタエン酸(C20:5)やドコサペンタエン酸(C22:5)等の5価不飽和脂肪酸、ドコサヘキサエン酸(C22:6)等の6価不飽和脂肪酸が挙げられる。
アルキル基としては、炭素数1〜6のアルキル基が挙げられる。アルキル基としては、直鎖アルキル基や分岐鎖アルキル基が挙げられる。アルキル基として、具体的には、メチル基、エチル基、プロピル基、イソプロピル基、1−ブチル基、2−ブチル基、イソブチル基、tert−ブチル基、1−ペンチル基、3−ペンチル基、3−メチル−1−ブチル基、2,2−ジメチル−1−プロピル基、1−ヘキシル基、2−ヘキシル基、2−メチル−1−ペンチル基、3,3−ジメチル−1−ブチル基が挙げられる。アルキル基としては、特に、メチル基が挙げられる。
脂肪酸アルキルエステルやモノグリセリドの組成(例えば、構成脂肪酸やアルキル基の種類や存在比)は、本発明の効果を損なわない限り、特に制限されない。これら成分の組成は、例えば、生産物の用途や利用態様等の諸条件に応じて適宜設定することができる。例えば、下記例示する組成は、生産物をディーゼル燃料として利用する場合に好適であり得る。
粗混合物における1価不飽和脂肪酸アルキルエステルの含有量は、粗混合物における脂肪酸アルキルエステル全量に対して、例えば、5%(w/w)以上、10%(w/w)以上、20%(w/w)以上、30%(w/w)以上、40%(w/w)以上、50%(w/w)以上、60%(w/w)以上、または70%(w/w)以上であってもよく、95%(w/w)以下、90%(w/w)以下、80%(w/w)以下、70%(w/w)以下、60%(w/w)以下、50%(w/w)以下、40%(w/w)以下、または30%(w/w)以下であってもよく、それらの矛盾しない組み合わせであってもよい。
粗混合物における多価不飽和脂肪酸アルキルエステルの含有量は、粗混合物における脂肪酸アルキルエステル全量に対して、例えば、10%(w/w)以下、7%(w/w)以下、5%(w/w)以下、3%(w/w)以下、2%(w/w)以下、1%(w/w)以下、またはゼロであってもよい。
粗混合物におけるトランス脂肪酸アルキルエステルの含有量は、粗混合物における脂肪酸アルキルエステル全量に対して、例えば、28%(w/w)以下、17%(w/w)以下、10%(w/w)以下、7%(w/w)以下、5%(w/w)以下、3%(w/w)以下、2%(w/w)以下、1%(w/w)以下、またはゼロであってもよい。
粗混合物における不飽和モノグリセリドの含有量は、粗混合物におけるモノグリセリド全量に対して、例えば、10%(w/w)以下、7%(w/w)以下、5%(w/w)以下、3%(w/w)以下、2%(w/w)以下、1%(w/w)以下、またはゼロであってもよい。
粗混合物は、例えば、トリグリセリドとアルコールとのエステル交換により製造することができる。すなわち、本発明の方法は、トリグリセリドとアルコールをエステル交換し、粗混合物を生成する工程を含んでいてもよい。同工程を「エステル交換工程」ともいう。
トリグリセリドは、所望の構成脂肪酸を与えるものであれば、特に制限されない。そのようなトリグリセリドとしては、上記例示した構成脂肪酸を有するものや、上記例示した構成脂肪酸に変換できる構成脂肪酸を有するものが挙げられる。トリグリセリドとしては、例えば、油脂を用いることができる。油脂としては、天然油脂、それらに由来する廃油脂、それらの加工品が挙げられる。天然油脂としては、植物由来の油脂(植物油脂)や動物由来の油脂(動物油脂)が挙げられる。植物油脂としては、例えば、菜種油、ゴマ油、ジャトロファ油、大豆油、コーン油、ヒマワリ油、パーム油、パーム核油、綿実油、米油、ヤシ油、紅花油が挙げられる。動物油脂としては、例えば、牛脂、豚脂、鶏脂、魚油が挙げられる。加工品としては、硬化油(水素化により不飽和度を低下させた油脂)が挙げられる。油脂としては、1種の油脂を用いてもよく、2種またはそれ以上の油脂を組み合わせて用いてもよい。
アルコールは、所望のアルキル基を与えるものであれば、特に制限されない。そのようなアルコールとしては、上記例示したアルキル基を有するものや、上記例示したアルキル基に変換できるアルキル基を有するもの挙げられる。アルコールとしては、炭素数1〜6の直鎖または分岐鎖のアルキルアルコールが挙げられる。アルコールとして、具体的には、メタノール、エタノール、プロパノール、イソプロパノール、1−ブタノール、2−ブタノール、イソブタノール、tert−ブチルアルコール、1−ペンタノール、3−ペンタノール、3−メチル−1−ブタノール、2,2−ジメチル−1−プロパノール、1−ヘキサノール、2−ヘキサノール、2−メチル−1−ペンタノール、3,3−ジメチル−1−ブタノールが挙げられる。アルコールとしては、特に、メタノールが挙げられる。アルコールとしては、1種のアルコールを用いてもよく、2種またはそれ以上のアルコールを組み合わせて用いてもよい。
エステル交換反応は、例えば、触媒の存在下でトリグリセリドとアルコールとを接触させることにより実施することができる。触媒としては、アルカリ触媒、酸触媒、生物触媒(リパーゼ等)、固体触媒が挙げられる。反応条件は、原料の種類や触媒の種類等の諸条件に応じて適宜設定できる。トリグリセリドとアルコールのモル比(トリグリセリド:アルコール)は、例えば、1:3〜1:100、1:3〜1:20、または1:3〜1:12であってよい。反応温度は、例えば、40〜120℃であってよい。反応時間は、例えば、0.1〜6時間であってよい。反応は、バッチ式で実施してもよく、連続式で実施してもよい。
このようにしてエステル交換を実施することにより、脂肪酸アルキルエステルを含有する反応物が得られる。得られた反応物は、そのまま、あるいは精製等の処理をしてから、粗混合物として用いることができる。精製処理としては、分画、水洗、脱水が挙げられる。精製処理は、例えば、上記例示した粗混合物の組成が得られるように実施することができる。
生物由来油脂から製造される脂肪酸アルキルエステルは、一般的に、「バイオディーゼル」と呼ばれる。すなわち、粗混合物は、具体的には、例えば、モノグリセリドを含有するバイオディーゼルであってよい。
粗混合物は、水素化されていてもよい。すなわち、本発明の方法は、粗混合物を水素化する工程を含んでいてもよい。同工程を「水素化工程」ともいう。水素化工程は、言い換えると、粗混合物を水素化し、水素化された粗混合物を得る工程であってよい。「粗混合物」という用語は、特記しない限り、水素化前後のいずれの場合についても用いることができる。水素化は、具体的には、脂肪酸アルキルエステルおよび/またはモノグリセリドあるいは不飽和結合を有する他の成分に対して実施することができる。水素化により、これら成分の構成脂肪酸の不飽和度を低下させることができる。水素化は、例えば、上記例示した粗混合物の組成が得られるように実施することができる。もっとも、粗混合物は、水素化工程なしに、上記例示した組成を有していてもよい。脂肪酸アルキルエステルの構成脂肪酸の不飽和度を低下させることにより、脂肪酸アルキルエステルの酸化安定性を高めることができる。一方、飽和脂肪酸アルキルエステルは、不飽和脂肪酸アルキルエステルと比較して、融点が高く、ディーゼル燃料に適さない場合がある。よって、水素化は、例えば、多価不飽和脂肪酸アルキルエステルが1価不飽和脂肪酸アルキルエステルに変換されるように実施してよい。また、飽和脂肪酸モノグリセリドは、不飽和脂肪酸モノグリセリドと比較して、晶析が容易である。よって、水素化は、例えば、不飽和脂肪酸モノグリセリドが飽和脂肪酸モノグリセリドに変換されるように実施してよい。水素化は、具体的には、例えば、多価不飽和脂肪酸アルキルエステルが1価不飽和脂肪酸アルキルエステルに変換され、且つ、不飽和脂肪酸モノグリセリドが飽和脂肪酸モノグリセリドに変換されるように実施してもよい。
水素化方法としては、例えば、WO2011/105291やWO2015/133487に記載の方法が挙げられる。すなわち、粗混合物は、具体的には、例えば、周期律表第8〜10族貴金属から選択される貴金属を含有する水素化触媒の共存下で、低水素圧の水素雰囲気と接触させることにより、水素化することができる(WO2011/105291)。そのような貴金属としては、パラジウム(Pd)、白金(Pt)、ロジウム(Rh)、イリジウム(Ir)、レニウム(Re)、ルテニウム(Ru)が挙げられる。水素圧は、絶対圧で、例えば、0.2MPa以上であってもよく、1MPa以下、0.7MPa以下、または0.5MPa以下であってもよく、それらの組み合わせであってもよい。水素圧は、絶対圧で、具体的には、例えば、0.2〜0.7MPaであってもよい。反応温度は、例えば、80〜130℃であってよい。また、上記のような方法において、反応系内に酸素を存在させることにより、水素化触媒を効率的且つ安定的に利用することができる(WO2015/133487)。反応系内に存在させる酸素の量は、粗混合物の量(例えばパーム油由来バイオディーゼルの平均分子量に基づいてモル数に換算したもの)に対して、例えば、150〜3500ppm(mol/mol)、300〜2000ppm(mol/mol)、または400〜1500ppm(mol/mol)であってよい。
粗混合物は、軽油が添加されて(すなわち軽油を含有して)いてもよい。すなわち、本発明の方法は、粗混合物に軽油を添加する工程を含んでいてもよい。「粗混合物」という用語は、特記しない限り、軽油添加前後のいずれの場合についても用いることができる。軽油は、工程(A)の実施前または実施中に、粗混合物に添加することができる。「工程(A)の実施中」とは、工程(A)の開始時から終了時までの期間をいう。軽油の添加量は、1容量部の粗混合物(軽油を添加する前のもの)に対し、例えば、0.5容量部以上、0.7容量部以上、1容量部以上、1.5容量部以上、または2容量部以上であってもよく、33容量部以下、20容量部以下、15容量部以下、10容量部以下、5容量部以下、2容量部以下、1.5容量部以下、または1容量部以下であってもよく、それらの矛盾しない組み合わせであってもよい。軽油の添加量は、本発明の効果を損なわない限り、特に制限されない。軽油の添加量は、1容量部の粗混合物(軽油を添加する前のもの)に対し、具体的には、例えば、0.5〜33容量部、0.5〜2容量部、1.5〜33容量部、1.5〜15容量部、1.5〜5容量部、2〜33容量部、2〜15容量部、または2〜5容量部であってもよい。軽油としては、ディーゼルエンジンに使用できる一般的な軽油が挙げられる。そのような軽油として、具体的には、JIS K2204で規格化されている特1号軽油、1号軽油、2号軽油、3号軽油、特3号軽油が挙げられる。軽油を添加することにより、例えば、モノグリセリドの晶析効率を維持しつつ、晶析温度を低下させることができ得る。
粗混合物は、モノグリセリドの種晶が添加されて(すなわちモノグリセリドの種晶を含有して)いてもよい。すなわち、本発明の方法は、粗混合物にモノグリセリドの種晶を添加する工程を含んでいてもよい。「粗混合物」という用語は、特記しない限り、モノグリセリドの種晶添加前後のいずれの場合についても用いることができる。モノグリセリドの種晶は、工程(A)の実施前または実施中に、粗混合物に添加することができる。モノグリセリドの種晶は、例えば、モノグリセリドの晶析が始まる前に粗混合物に添加されてよい。モノグリセリドの種晶の添加量は、本発明の効果を損なわない限り、特に制限されない。モノグリセリドの種晶の添加量は、粗混合物(モノグリセリドの種晶を添加する前のもの)100gに対し、例えば、1〜10mgであってよい。種晶を構成するモノグリセリドとしては、上記例示したモノグリセリドが挙げられる。粗混合物に含有されるモノグリセリドと種晶を構成するモノグリセリドは同一であってもよく、なくてもよい。
本発明の方法は、撹拌工程(工程(A))を含む。工程(A)は、モノグリセリドが析出するように実施される。工程(A)は、特に、モノグリセリドが選択的に析出するように実施することができる。「モノグリセリドが選択的に析出する」とは、脂肪酸アルキルエステルと比較して、モノグリセリドが選択的に析出することをいう。「モノグリセリドが選択的に析出する」とは、具体的には、粗混合物における脂肪酸アルキルエステルの含有量に対するモノグリセリドの含有量の比率と比較して、脂肪酸アルキルエステルの析出量に対するモノグリセリドの析出量の比率が高いことをいう。工程(A)の条件(例えば、撹拌数、晶析温度、晶析時間)は、本発明の効果を損なわない限り、特に制限されない。
工程(A)は、例えば、撹拌装置を用いて実施することができる。すなわち、例えば、粗混合物を撹拌装置に導入し、粗混合物を撹拌することができる。撹拌装置は、所望の条件で工程(A)を実施できるように構成されていればよい。撹拌装置は、例えば、導入された粗混合物の撹拌が実施される容器(撹拌槽)を備えていてよい。また、撹拌装置は、導入された粗混合物を撹拌する手段を備えていてよい。そのような手段としては、撹拌翼が挙げられる。すなわち、粗混合物と接触した撹拌翼に回転や移動等の運動を与えることにより、粗混合物を撹拌することができる。また、撹拌装置は、導入された粗混合物の温度を制御する手段を備えていてよい。また、撹拌装置は、撹拌槽の壁面に析出した成分を掻き取る手段を備えていてもよい。そのような手段としては、スクレーパーが挙げられる。撹拌装置としては、撹拌手段等を備える晶析装置が挙げられる。そのような晶析装置として、具体的には、掻取型晶出機(月島機械株式会社)が挙げられる。
工程(A)における撹拌の程度は、特に制限されず、撹拌槽内に流れが生じれば(すなわち粗混合物に流れが生じれば)十分な効果が得られる。
工程(A)における撹拌数(撹拌速度)は、撹拌動力として、例えば、5W/m以上、7W/m以上、10W/m以上、14W/m以上、20W/m以上、30W/m以上、50W/m以上、70W/m以上、100W/m以上、150W/m以上、161W/m以上、200W/m以上、250W/m以上、または300W/m以上であってもよく、1000W/m以下、700W/m以下、500W/m以下、400W/m以下、391W/m以下、300W/m以下、250W/m以下、200W/m以下、150W/m以下、100W/m以下、70W/m以下、または50W/m以下であってもよく、それらの矛盾しない組み合わせであってもよい。撹拌数(撹拌速度)は、撹拌動力として、具体的には、例えば、5W/m〜1000W/m、14W/m〜391W/m、または161W/m〜391W/mであってもよい。言い換えると、工程(A)における撹拌時の撹拌動力は、上記範囲であってよい。
工程(A)における撹拌数(撹拌速度)は、撹拌翼の先端速度として、例えば、0.2m/s以上、0.3m/s以上、0.4m/s以上、0.5m/s以上、0.6m/s以上、0.7m/s以上、0.8m/s以上、0.9m/s以上、1m/s以上、または1.2m/s以上であってもよく、3m/s以下、2.5m/s以下、2m/s以下、1.7m/s以下、1.4m/s以下、1.2m/s以下、1m/s以下、0.9m/s以下、0.8m/s以下、または0.7m/s以下であってもよく、それらの矛盾しない組み合わせであってもよい。撹拌数(撹拌速度)は、撹拌翼の先端速度として、具体的には、例えば、0.2m/s〜3m/s、0.4m/s〜1.4m/s、または0.9m/s〜1.4m/sであってもよい。言い換えると、工程(A)における撹拌時の撹拌翼の先端速度は、上記範囲であってよい。なお、撹拌翼の先端速度とは、撹拌翼を撹拌槽の内壁まで延ばしたと仮定した場合の円周囲の最大直径箇所の速度をいう。また、撹拌翼の先端速度とは、スクレーパーを備える撹拌装置を用いる場合にあっては、スクレーパーの先端速度と読み替えてもよい。
工程(A)の温度(工程(A)の実施時の粗混合物の温度;「晶析温度」ともいう)は、例えば、2℃以上、3℃以上、4℃以上、5℃以上、6℃以上、7℃以上、8℃以上、9℃以上、10℃以上、11℃以上、12℃以上、13℃以上、14℃以上、15℃以上、または16℃以上であってもよく、20℃以下、19℃以下、18℃以下、17℃以下、16℃以下、15℃以下、14℃以下、13℃以下、12℃以下、11℃以下、10℃以下、9℃以下、8℃以下、7℃以下、または6℃以下であってもよく、それらの矛盾しない組み合わせであってもよい。晶析温度は、例えば、軽油の添加の有無および軽油の添加量を考慮して設定することができる。すなわち、晶析温度は、例えば、軽油が添加されている場合に低く設定してもよく、軽油の添加量が多い程低く設定してもよい。晶析温度は、具体的には、例えば、14℃〜20℃、14℃〜19℃、14℃〜18℃、または15℃〜17℃であってもよく、特に、軽油が添加されていない場合に当該範囲であってもよい。また、晶析温度は、具体的には、例えば、5℃〜15℃、5℃〜10℃、5℃〜9℃、5℃〜8℃、5℃〜7℃、3℃〜9℃、3℃〜8℃、3℃〜7℃、または3℃〜6℃であってもよく、特に、軽油が添加されている場合に当該範囲であってもよい。なお、晶析温度が低過ぎると脂肪酸アルキルエステルが析出し得るし、また、晶析温度が高過ぎるとモノグリセリドの析出が不十分となり得る。すなわち、晶析温度は、例えば、脂肪酸アルキルエステルが析出しない限度で低く設定してもよい。
工程(A)の時間(工程(A)の開始から終了までの時間;「晶析時間」ともいう)は、例えば、0.5時間以上、1時間以上、1.5時間以上、2時間以上、2.5時間以上、3時間以上、3.5時間以上、4時間以上、4.5時間以上、5時間以上、5.5時間以上、6時間以上、7時間以上、8時間以上、または10時間以上であってもよく、20時間以下、15時間以下、12時間以下、10時間以下、8時間以下、7時間以下、6時間以下、5.5時間以下、5時間以下、または4.5時間以下であってもよく、それらの矛盾しない組み合わせであってもよい。晶析時間は、具体的には、例えば、0.5時間〜20時間、0.5時間〜10時間、または3時間〜6時間であってもよい。なお、晶析時間が長過ぎると脂肪酸アルキルエステルが析出し得るし、また、晶析時間が短過ぎるとモノグリセリドの析出が不十分となり得る。
撹拌は、連続的に実施されてもよく、間欠的に実施されてもよい。言い換えると、撹拌は、1回のみ実施されてもよく、2回またはそれ以上実施されてもよい。なお、撹拌が開始してから停止するまでを「1回」とする。撹拌が1回実施される間、撹拌数や晶析温度等の条件は、一定であってもよく、そうでなくてもよい。撹拌が間欠的に実施される(2回またはそれ以上実施される)場合、撹拌数、晶析温度、撹拌継続時間等の条件は、各回で同一であってもよく、そうでなくてもよい。撹拌数は、工程(A)の全期間において上記範囲であってもよいが、工程(A)の一部の期間においてのみ上記範囲であってもよい(すなわち一時的に上記範囲からはずれてもよい)。例えば、撹拌は、一時的に上記範囲外の撹拌数で実施されてもよいし、一時的に停止してもよい。「工程(A)における撹拌数(撹拌速度)が或る範囲である(例えば、工程(A)における撹拌時の撹拌動力または撹拌翼の先端速度が或る範囲である)」とは、工程(A)の全期間において撹拌数が当該範囲内である場合に限られず、工程(A)の一部の期間においてのみ撹拌数が当該範囲内である(すなわち撹拌数が一時的に当該範囲外となる)場合も包含するものとする。同様に、晶析温度は、工程(A)の全期間において上記範囲であってもよいが、工程(A)の一部の期間においてのみ上記範囲であってもよい(すなわち一時的に上記範囲からはずれてもよい)。例えば、工程(A)を上記範囲外の晶析温度(例えば上記範囲よりも高い晶析温度)で開始し、工程(A)の実施中に晶析温度を上記範囲に到達させてもよい。また、晶析温度は、例えば、少なくとも、工程(A)の終了時に上記範囲であってよい。また、晶析温度は、例えば、少なくとも、モノグリセリドの晶析が始まってから工程(A)の終了時まで上記範囲であってよい。「工程(A)の温度が或る範囲である」とは、工程(A)の全期間において晶析温度が当該範囲内である場合に限られず、工程(A)の一部の期間においてのみ晶析温度が当該範囲内である(すなわち晶析温度が一時的に当該範囲外となる)場合も包含するものとする。ここでいう「一部の期間」または「一時的」の長さやタイミングは、本発明の効果を損なわない限り、特に制限されない。「一部の期間」とは、例えば、工程(A)の全期間の内の、50%以上、60%以上、70%以上、80%以上、90%以上、95%以上、97%以上、または99%以上の期間であってよい。「一部の期間」とは、例えば、工程(A)における撹拌が実施されている期間の内の、50%以上、60%以上、70%以上、80%以上、90%以上、95%以上、97%以上、または99%以上の期間であってもよい。
上述の通り、工程(A)は、撹拌が実施されている期間(「撹拌時間」ともいう)に加えて、撹拌が停止している期間(「滞留時間」ともいう)を含んでいてもよい。晶析時間=撹拌時間+滞留時間である。なお、撹拌が間欠的に実施される(2回またはそれ以上実施される)場合、特記しない限り、「撹拌が実施されている期間(撹拌時間)」とは撹拌が実施されている期間の合計をいい、「撹拌が停止している期間(滞留時間)」とは撹拌が停止している期間の合計をいう。撹拌時間は、例えば、0.5時間以上、1時間以上、1.5時間以上、2時間以上、2.5時間以上、3時間以上、3.5時間以上、4時間以上、または4.5時間以上であってもよく、10時間以下、8時間以下、7時間以下、6時間以下、5.5時間以下、5時間以下、または4.5時間以下であってもよく、それらの矛盾しない組み合わせであってもよい。撹拌時間は、具体的には、例えば、0.5時間〜10時間、または3時間〜6時間であってもよい。滞留時間は、例えば、0時間以上、0.5時間以上、1時間以上、1.5時間以上、2時間以上、2.5時間以上、3時間以上、3.5時間以上、4時間以上、または4.5時間以上であってもよく、10時間以下、8時間以下、7時間以下、6時間以下、5.5時間以下、5時間以下、または4.5時間以下であってもよく、それらの矛盾しない組み合わせであってもよい。滞留時間は、具体的には、例えば、0時間〜10時間であってもよい。
本発明の方法は、除去工程(工程(B))を含む。工程(B)は、固液分離手段により実施することができる。そのような手段としては、自然沈降、遠心分離、濾過が挙げられる。濾過には、濾紙や濾過膜等の適当なフィルターを用いることができる。また、除去されたモノグリセリドを洗浄し、得られた洗浄液を利用してもよい。洗浄液は、脂肪酸アルキルエステルを含む。洗浄液は、例えば、生産物に混合して利用することができる。混合後、洗浄に用いた媒体は、適宜、生産物から分離することができる。洗浄に用いる媒体は、モノグリセリドの溶解度が低いものが好ましい。そのような媒体としては、メタノールが挙げられる。また、洗浄後のモノグリセリド等のモノグリセリドを利用してもよい。モノグリセリドは、例えば、脂肪酸アルキルエステル源として、エステル交換工程の原料に戻して利用することができる。
本発明の方法の一部または全部は、回分式、半回分式、連続式に実施することができる。例えば、撹拌装置に連続的に粗混合物を供給して工程(A)を実施し、さらに撹拌物を連続的に引き抜いて工程(B)に供してもよい。
本発明の方法は、モノグリセリドが除去された粗混合物(工程(B)の実施後の粗混合物)から、残留するモノグリセリドを除去する工程を含んでいてもよい。残留するモノグリセリドは、例えば、吸着剤を用いて除去することができる。吸着剤としては、シリカゲル、粘土鉱物(活性白土やモンモリロナイト等)、ゼオライト、珪藻土、ケイ酸マグネシウム、アルミナが挙げられる。
このようにして本発明の方法を実施することにより、モノグリセリドを除去することができ、生産物(脂肪酸アルキルエステル)が得られる。
本発明の方法におけるモノグリセリド除去率は、例えば、10%以上、20%以上、30%以上、40%以上、50%以上、60%以上、70%以上、80%以上、90%以上、95%以上、97%以上、または99%以上であってよい。
モノグリセリド除去率は、下記式により算出される:
モノグリセリド除去率(%)=(粗混合物中のモノグリセリド濃度−生産物中のモノグリセリド濃度)/粗混合物中のモノグリセリド濃度×100
本発明の方法における脂肪酸アルキルエステル収率は、例えば、90%以上、95%以上、97%以上、または99%以上であってよい。
脂肪酸アルキルエステル収率は、下記式により算出される:
脂肪酸アルキルエステル収率(%)=モノグリセリド除去後の結果物重量(生産物重量)/モノグリセリド除去前の懸濁した粗混合物重量×100
例えば、濾過により工程(B)を実施する場合、脂肪酸アルキルエステル収率は、下記式により算出される:
脂肪酸アルキルエステル収率(%)=濾過後の濾液重量(生産物重量)/濾過前の懸濁した粗混合物重量×100
生産物は、言い換えると、脂肪酸アルキルエステル組成物である。生産物は、具体的には、モノグリセリドが除去された脂肪酸アルキルエステル組成物であってよく、モノグリセリド濃度が低減された脂肪酸アルキルエステル組成物であってよい。生産物は、脂肪酸アルキルエステルからなるものであってもよく、さらに他の成分を含有するものであってもよい。他の成分としては、モノグリセリド、ジグリセリド、トリグリセリド、グリセリン、アルコール、水分、塩が挙げられる。
生産物におけるモノグリセリドの含有量は、生産物全量に対して、例えば、0.3%(w/w)以下、0.25%(w/w)以下、0.2%(w/w)以下、0.15%(w/w)以下、0.1%(w/w)以下、0.5%(w/w)以下、またはゼロであってよい。生産物におけるモノグリセリドの含有量は、生産物における脂肪酸アルキルエステルの含有量に対して、例えば、0.3%(w/w)以下、0.25%(w/w)以下、0.2%(w/w)以下、0.15%(w/w)以下、0.1%(w/w)以下、0.5%(w/w)以下、またはゼロであってよい。生産物における脂肪酸アルキルエステルの含有量や、脂肪酸アルキルエステルやモノグリセリドの組成(例えば、構成脂肪酸やアルキル基の種類や存在比)については、例えば、粗混合物におけるそれらについての記載を準用できる。
なお、生産物における各成分の含有量(例えば上記例示または準用した含有量の範囲)は、軽油等の外部成分を粗混合物や生産物に添加する場合にあっては、特記しない限り、当該外部成分を添加していないと仮定した場合の生産物における含有量に換算した範囲を示す。すなわち、例えば、粗混合物1容量部に軽油2容量部を添加して本発明の方法を実施した場合、軽油を含有する生産物における各成分の実際の含有量の3倍が、上記例示または準用した含有量の範囲内となればよい。
また、モノグリセリド除去率や脂肪酸アルキルエステル収率は、外部成分の添加態様に応じて各成分の含有量(濃度)を補正して算出すればよい。
生産物の用途は、特に制限されない。生産物は、例えば、ディーゼル燃料として利用することができる。生産物は、具体的には、例えば、単独で、あるいは軽油と混合して、ディーゼル燃料として利用することができる。
以下、実施例により本発明をさらに具体的に説明する。
<1>
本実施例では、部分的に水素化(部分水添)したバイオディーゼルを原料として種々の条件で撹拌しながら晶析を実施し、モノグリセリド(MG)の残存濃度と脂肪酸メチルエステル(部分水添されたもの;H−FAME)の収率を比較した。晶析は、セパラブルフラスコを用いて、間接冷却により実施した。部分水添したバイオディーゼルは、パーム油由来バイオディーゼル(PTTおよびBangchak Petroleumより入手)を特許第5756972号明細書に記載の方法で部分水添して得られたものである。水素化は、具体的には、0.5wt%Pdアルミナ担体触媒を用いて、圧力1.0MPaG、温度100℃、WHSV24hr-1、H2/ジエン比2.2mol/molで実施した。部分水添したバイオディーゼルは、脂肪酸メチルエステルを、C14:0:1.2wt%、C16:0:43.2wt%、C18:2:1.7wt%、C18:1:43.4wt%、C18:0:9.4wt%、その他(C12:0、C20:0、C20:1、C22:0、C24:0を含む):1wt%以下含有していた。また、部分水添したバイオディーゼルは、モノグリセリドを0.49wt%、ジグリセリドを0.13wt%、トリグリセリドを0.06wt%、グリセリンを0.05wt%含有していた。
(試験例1)
晶析温度を15℃、撹拌動力161W/m3、晶析時間6時間、常圧にて、部分水添したバイオディーゼル100gに予め種晶となるモノグリセリドを数mg添加して晶析を行い、その後孔径3μm、直径90mmのメンブレンフィルターを用いて母液を吸引濾過した結果、濾液のモノグリセリド濃度は0.20wt%、脂肪酸メチルエステル収率は97%であった。なお、撹拌は所定の撹拌動力で晶析時間中継続した(以下の試験例についても同じ)。また、撹拌は40℃で開始し、温度は撹拌中に所定の晶析温度に到達した(以下の試験例についても同じ)。
(試験例2)
晶析温度17℃、撹拌動力161W/m3、晶析時間3時間、常圧にて、部分水添したバイオディーゼル100gに予め種晶となるモノグリセリドを数mg添加して晶析を行い、その後孔径3μm、直径90mmのメンブレンフィルターを用いて母液を吸引濾過した結果、濾液のモノグリセリド濃度は0.18wt%、脂肪酸メチルエステル収率は98%であった。
(試験例3)
晶析温度17℃、撹拌動力14W/m3、晶析時間6時間、常圧にて、部分水添したバイオディーゼル100gに予め種晶となるモノグリセリドを数mg添加して晶析を行い、その後孔径3μm、直径90mmのメンブレンフィルターを用いて母液を吸引濾過した結果、濾液のモノグリセリド濃度は0.20wt%、脂肪酸メチルエステル収率は98%であった。
(試験例4)
晶析温度17℃、撹拌動力391W/m3、晶析時間6時間、常圧にて、部分水添したバイオディーゼル100gに予め種晶となるモノグリセリドを数mg添加して晶析を行い、その後孔径3μm、直径90mmのメンブレンフィルターを用いて母液を吸引濾過した結果、濾液のモノグリセリド濃度は0.18wt%、脂肪酸メチルエステル収率は97%であった。
(試験例5)
晶析温度17℃、撹拌動力161W/m3、晶析時間6時間、常圧にて、部分水添したバイオディーゼル100gに予め種晶となるモノグリセリドを数mg添加して晶析を行い、その後孔径3μm、直径90mmのメンブレンフィルターを用いて母液を吸引濾過した結果、濾液のモノグリセリド濃度は0.18wt%、脂肪酸メチルエステル収率は98%であった。
(試験例6)
晶析温度17℃、撹拌動力161W/m3、晶析時間9時間、常圧にて、部分水添したバイオディーゼル100gに予め種晶となるモノグリセリドを数mg添加して晶析を行い、その後孔径3μm、直径90mmのメンブレンフィルターを用いて母液を吸引濾過した結果、濾液のモノグリセリド濃度は0.18wt%、脂肪酸メチルエステル収率は97%であった。
(試験例7)
晶析温度13℃、撹拌動力161W/m3、晶析時間6時間、常圧にて、部分水添したバイオディーゼル100gに予め種晶となるモノグリセリドを数mg添加して晶析を行い、その後孔径3μm、直径90mmのメンブレンフィルターを用いて母液を吸引濾過した結果、濾液のモノグリセリド濃度は0.18wt%、脂肪酸メチルエステル収率は43%であった。
(試験例8)
晶析温度17℃、撹拌動力161W/m3、晶析時間1時間、常圧にて、部分水添したバイオディーゼル100gに予め種晶となるモノグリセリドを数mg添加して晶析を行い、その後孔径3μm、直径90mmのメンブレンフィルターを用いて母液を吸引濾過した結果、濾液のモノグリセリド濃度は0.33wt%、脂肪酸メチルエステル収率は99%であった。
(試験例9)
晶析温度17℃、撹拌なし、晶析時間6時間、常圧にて、部分水添したバイオディーゼル100gに予め種晶となるモノグリセリドを数mg添加して晶析を行い、その後孔径3μm、直径90mmのメンブレンフィルターを用いて母液を吸引濾過する。
結果を表1および図1〜5に示す。試験例1〜8のいずれの場合も、モノグリセリドを晶析し除去することができた。特に、試験例1〜6では、モノグリセリド濃度は0.18〜0.20wt%まで低減できており、脂肪酸メチルエステルの収率も97〜98%と高収率を維持できた。一方、試験例7では、モノグリセリド濃度は十分に低減できたが、脂肪酸メチルエステルの収率が他の試験例よりも低かった。これは、低温のため脂肪酸メチルエステルも晶析されたためであると考えられる。また、試験例8では、脂肪酸メチルエステルの収率は十分に高かったが、モノグリセリド濃度が他の試験例よりも高かった。これは、晶析時間が短いためにモノグリセリドの晶析が不十分であったためであると考えられる。
<2>
本実施例では、部分的に水素化(部分水添)したバイオディーゼルに軽油を添加して種々の条件で撹拌しながら晶析を実施し、モノグリセリド(MG)の残存濃度と脂肪酸メチルエステル(部分水添されたもの;H−FAME)の収率を比較した。晶析は、セパラブルフラスコを用いて、間接冷却により実施した。部分水添したバイオディーゼルは、水素化の温度を80℃に設定したこと以外は、実施例<1>と同様の方法によりパーム油由来バイオディーゼルを部分水添して得られたものである。部分水添したバイオディーゼルは、モノグリセリドを0.45wt%含有していた。
(試験例10)
部分水添したバイオディーゼル30容量部に対し70容量部の1号軽油を混合し、軽油含有バイオディーゼルを調製した。晶析温度を5℃、撹拌動力161W/m3、晶析時間6時間、常圧にて、軽油含有バイオディーゼル100gに予め種晶となるモノグリセリドを数mg添加して晶析を行い、その後孔径3μm、直径90mmのメンブレンフィルターを用いて母液を吸引濾過した結果、濾液のモノグリセリド濃度は0.08wt%(軽油混合前のバイオディーゼルにおける濃度に換算して0.27wt%)、脂肪酸メチルエステル収率は98.9wt%であった。なお、撹拌は所定の撹拌動力で晶析時間中継続した(以下の試験例についても同じ)。また、撹拌は40℃で開始し、温度は撹拌中に所定の晶析温度に到達した(以下の試験例についても同じ)。
(試験例11)
部分水添したバイオディーゼル50容量部に対し50容量部の1号軽油を混合し、軽油含有バイオディーゼルを調製した。晶析温度を10℃、撹拌動力161W/m3、晶析時間6時間、常圧にて、軽油含有バイオディーゼル100gに予め種晶となるモノグリセリドを数mg添加して晶析を行い、その後孔径3μm、直径90mmのメンブレンフィルターを用いて母液を吸引濾過した結果、濾液のモノグリセリド濃度は0.21wt%(軽油混合前のバイオディーゼルにおける濃度に換算して0.42wt%)、脂肪酸メチルエステル収率は98.7wt%であった。
結果を表2に示す。表中、「原料」とは、軽油混合前のバイオディーゼルを指す。また、表中、試験例8のデータは、実施例<1>で得られたデータの再掲である。試験例10では、脂肪酸メチルエステルの収率が十分に高く、且つ、モノグリセリド濃度が十分に低減された。一方、試験例11では、脂肪酸メチルエステルの収率は十分に高かったが、モノグリセリド濃度が高かった。これは、晶析温度が高いためにモノグリセリドが軽油に溶解して残存したためであると考えられる。
本発明により、バイオディーゼル等の脂肪酸アルキルエステル組成物中のモノグリセリドを除去することができる。

Claims (8)

  1. 脂肪酸アルキルエステルの製造方法であって、
    下記工程(A)および(B)を含む、方法:
    (A)脂肪酸アルキルエステルおよびモノグリセリドを含有する混合物を、16℃〜17℃において、撹拌動力150W/m 3〜200W/m 3で3〜6時間撹拌し、該モノグリセリドを析出させる工程;
    (B)析出した前記モノグリセリドを前記混合物から除去する工程。
  2. 前記工程(A)における撹拌時の撹拌翼の先端速度が、0.2m/s〜3.0m/sである、請求項1記載の方法。
  3. 前記脂肪酸アルキルエステルが、脂肪酸メチルエステルである、請求項1または2に記載の方法。
  4. さらに、前記工程(A)の実施前に、前記混合物を水素化する工程を含む、請求項1〜のいずれか1項に記載の方法。
  5. さらに、前記工程(A)の実施前または実施中に、前記混合物にモノグリセリドの種晶を添加する工程を含む、請求項1〜のいずれか1項に記載の方法。
  6. さらに、前記工程(B)の実施後に、吸着剤を用いて前記混合物中に残留する前記モノグリセリドを除去する工程を含む、請求項1〜のいずれか1項に記載の方法。
  7. 前記工程(A)における撹拌時の撹拌動力が、161W/m 3〜200W/m 3である、請求項1〜のいずれか1項に記載の方法。
  8. 前記工程(A)における撹拌時の撹拌翼の先端速度が、0.4m/s〜1.4m/sである、請求項1〜のいずれか1項に記載の方法。
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